【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シロアリが摂食することにより駆除効果のあるシロアリ駆除用毒餌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シロアリは、木造建築物を食害してその強度や耐久性を低下させる害虫であり、その災害を予防するために種々のシロアリ駆除剤が開発されてきた。
【0003】
そのうちシロアリが好んで食害する素材に殺虫有効成分を含有させ、これを住居周辺に設置してシロアリに食べさせて駆除する毒餌駆除剤については、ヒトの住環境周辺に殺虫剤を撒き散らさずに駆除対象をシロアリに限定して施用できるという有利性があるので、ヒトや自然環境に及ぼす影響の少ない駆除方法として既に数品が実用化されている。
【0004】
ところで、毒餌を用いてシロアリの巣を壊滅させるためには、シロアリが毒餌を食べることによって殺虫有効成分を体内に取込み、しかもその場で死なずに巣へ持帰ってグルーミング等により個体間で殺虫有効成分を伝搬させる必要があり、そのために殺虫有効成分は遅効性である必要がある。
【0005】
実用化されている毒餌駆除剤には、殺虫有効成分として、ホウ酸、スルフルアミド、ジフルベンズロン、ヘキサフルムロン等のシロアリに対して遅効性を示す薬剤が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−189031号公報(段落番号「0017」)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の殺虫有効成分は、必要以上に極めて遅効性のものであるので、シロアリの巣を壊滅させるのに数ヶ月という長期間を要するという問題点がある。
【0008】
また、本来は適当な期間の遅効性を示す殺虫有効成分であっても、シロアリが食害するときに忌避性を示すものが多く、忌避性を緩和するために毒餌として添加可能な濃度が制限され、結果的にはシロアリを駆除するのに必要以上に長期間を要するものであった。
【0009】
そこで、この発明の課題は、上記した問題点を解決して、使用する殺虫有効成分が効率の良い殺虫有効濃度においても忌避性が無く、しかも短期間にシロアリの群れ(巣)を壊滅させる適当な遅効性を示すシロアリ駆除用毒餌剤とすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、N−(2−クロロ−3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(以下単に、一般名称のビストリフルロンと称する。)を有効成分として含有するシロアリ駆除用毒餌剤としたのである。
【0011】
本願の発明者らは、シロアリに殺虫効果のある有効成分とその忌避性についての実験を重ねた結果、ビストリフルロンがシロアリに効率よく殺虫性を及ぼす濃度において忌避性がなく、確実に短期間に駆除が可能であるとの発見に基づいてこの発明を完成させたものであり、特にビストリフルロンを所要濃度に溶解する溶剤、さらには基材を選択的に採用したものは、その殺虫効果が顕著に現れるものになる。
【0012】
すなわち、上記した構成のシロアリ駆除用毒餌剤は、ビストリフルロンを有効成分とすることにより、シロアリに忌避性が無く、有効成分はシロアリ駆除用に所要の濃度で毒餌の基材等に添加できるものになる。このようにして調製されたシロアリ駆除用毒餌剤は、使用する殺虫有効成分に忌避性が無く、しかも短期間にシロアリの巣を壊滅させ得るものになる。
【0013】
殺虫有効成分の濃度は、ビストリフルロンの殺虫効果から10重量ppm以上、好ましくは100重量ppm以上、より好ましくは1000〜20000重量ppmであれば比較的短期間に所要の駆除効果が得られる。
【0014】
上記した組成のシロアリ駆除用毒餌剤において、有効成分を保持する基材を必須成分とし、この基材がセルロース系基材であることが好ましい。セルロース系基材は、シロアリが摂食を好む木材もしくはパルプまたはこれらを材料とする単体の素材または複合素材であり、シロアリに忌避性を与えないばかりか、誘引性を持たせて摂食効率を良くするものである。
【0015】
また、このような基材に有効成分を染み込ませて保持(すなわち含浸)する場合に、有効成分が、(CH3)CH0CH3(CH2)2またはH3COOH(CH2)nCOOCH3(但し、n=1〜4である。)に溶解された状態で基材に含浸して保持されているシロアリ駆除用毒餌剤であることが好ましい。ビストリフルロンの効果を妨げることなく簡易な手法で殺虫有効性を安定させ、均一に分散保持できるからである。
【0016】
また、これらの構成成分以外にTBZなどの防カビ剤や、着色剤等その他の周知の添加剤を加えることも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明に用いる有効成分のN−(2−クロロ−3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(ビストリフルロン)は、下記の化1の構造式で示されるものである。
【0018】
【化1】
【0019】
ビストリフルロンは、ISO1750に該当するベンゾイルフェニルウレア系の物質であり、分子量396.68、白粉状、融点172−175℃、難水溶性、アセトン溶解性、pH5−9という物性がある。そして、キチン生成を阻害する物性による昆虫成長抑制剤としての殺虫性は認められていたが、シロアリに対する駆除効果について、具体的な知見はなかったものである。
【0020】
駆除対象のシロアリは、特に限定された種類ではなく、例えばヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、サツマシロアリ、カタンシロアリ、タイワンシロアリ、タカサゴシロアリその他のシロアリ類が挙げられる。
【0021】
シロアリに対する殺虫有効成分の濃度は、ビストリフルロンの殺虫効果から10重量ppm以上であればよく、好ましくは1000〜20000重量ppmである。
【0022】
また、このシロアリ用毒餌駆除剤において有効成分に忌避性を発揮させることなく担持できる基材としては、セルロースを主成分としてシロアリが喫食容易な硬さを有する固形物が好ましいが、それ以外のものを使用しても良く、例えば、紙、結晶セルロース、木材、発泡セルロース粒、カルボキシメチルセルロース(CMC)、その他のセルロース成型物、または紙を原料として成型したコルゲート、ポリスチレン、ポリエチレンを被覆(ラミネート)してシール性を発揮させる素材、発泡ポリスチレンおよびその複合材料などを含むものである。
【0023】
このような基材に対しては、さらに誘引物質を一体に保持させてもよく、そのような誘引物質としては、例えばパインオイル、β−カロチン、バニリン酸、p−オキシ安息香酸、p−クマリン酸、プロトカテキュー酸、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどが挙げられる。
【0024】
基材(添加剤や誘引物質を含有する場合を含む。)に常温で粉状のビストリフルロンを含浸させるには、ビストリフルロンを溶剤に溶かした状態で基材に含浸させることが好ましく、その場合には、溶剤として3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールである(CH3)CH0CH3(CH2)2またはコハク酸ジメチルまたはその誘導体であるH3COOH(CH2)nCOOCH3(但し、n=1〜4である。)を用いる。
【0025】
上記した特定の溶剤は、シロアリに対して全く忌避性がなく、しかもビストリフルロンを溶解するものであり、これにより忌避性のない殺虫有効成分を保持させた顆粒や錠剤などの製剤化が可能になる。
【0026】
また、ビストリフルロンの適当な遅効性の殺虫力を妨げずに併存するならば、他の殺虫成分を適当な濃度で併用することも可能である。
【0027】
製剤形態としては、顆粒剤、錠剤などの周知の形態を採用できる。その場合にこの発明の効果を阻害しない程度において、賦型剤や増量剤としてホワイトカーボン、ケイソウ土、カオリン、タルク、クレー、炭酸カルシウム、ベントナイト、ゼオライト、セピオライト、アタパルジャイトなどを配合することができる。
【0028】
【実施例および比較例】
〔実施例1〜4〕
ビストリフルロンを表1に示した濃度となるように所定量の溶剤に溶解し、これにTBZを混合した後、ダンボール片(50×50×9mm)に全量含浸させて、実施例1〜4のシロアリ駆除用毒餌剤を得た。
得られた被試験品を以下の試験により、忌避性と殺虫有効性を評価し、その結果(3日後の喫食性と100%致死に要する日数)を表1中に併記した。
【0029】
<忌避性と殺虫有効性試験験>
ガラスシャーレ(φ90mm)に、イエシロアリの職蟻200匹及び兵蟻20匹を放ち、実施例1〜8及び比較例1〜5で得られたサンプルと、シロアリ用餌としてダンボール片(30×30×9mm)をシャーレ内に設置して蓋をし、このシャーレは水を入れた気密容器中に入れて約25℃で静置した。
【0030】
効果の判定は、サンプル設置3日後にシャーレ中のサンプルの喫食跡、及び供試した全てのシロアリが致死するのに要した日数を調べた。なお、殺虫有効成分を含まないダンボール片を同様の条件で設置した薬剤ブランク区のシロアリは60日後で致死率13.3%、78日後で30.8%であり、薬剤ブランク区の致死率が30%を超えた78日時点で試験を終了した。
【0031】
また、喫食性の評価は、+++が非常に良好、++が良好、+がやや不良の3段階評価で表中に記号で示した。
【0032】
【表1】
【0033】
〔実施例5〕
表1に示す配合割合でビストリフルロン及びオイルレッドを所定量の溶剤に溶解した後、所定量の結晶セルロースにこの溶剤を混合し、加圧成型(φ40厚さ6mm)して実施例5を得た。
得られた被試験品を前記試験により、忌避性と殺虫有効性を評価し、その結果を表1中に併記した。
【0034】
〔実施例6〕
表1に示す配合割合でビストリフルロンを所定量の溶剤に溶解し、ここにTBZを混合した後、クラフト紙(50×900mm)に全量含浸させて筒状に巻き、実施例6を得た。
得られた被試験品を前記試験により、忌避性と殺虫有効性を評価し、その結果を表1中に併記した。
【0035】
〔実施例7〕
表1に示す配合割合でビストリフルロン及びオイルグリーンを所定量の溶剤に溶解した後、クロマツ片(10×10×60mm)に塗布し、実施例7を得た。
得られた被試験品を前記試験により、忌避性と殺虫有効性を評価し、その結果を表1中に併記した。
【0036】
〔実施例8〕
表1に示す配合割合でビストリフルロン及びオイルグリーンを所定量の溶剤に溶解した後、球状に成型したセルロース粒に含浸し、実施例8を得た。
得られた被試験品を前記試験により、忌避性と殺虫有効性を評価し、その結果を表1中に併記した。
【0037】
〔比較例1〜5〕
表2に示す配合割合で各殺虫有効成分を所定の溶剤に溶解し、ここにTBZを混合した後、ダンボール片(50×50×9mm)に全量含浸させ、比較例1〜5を得た。
得られた被試験品を前記試験により、忌避性と殺虫有効性を評価し、その結果を表2中に示した。
【0038】
【表2】
【0039】
表1および表2の結果からも明らかなように、殺虫有効成分としてビストリフルロンを使用しなかった比較例1〜6は、忌避性のために喫食性が悪く、完全致死までに2.5ヶ月以上を要するものであり、必要以上の遅効性を示すことが認められた。
【0040】
これに対して、殺虫有効成分としてビストリフルロンを使用した実施例1〜8は、忌避性が認められず喫食性は良好であり、完全致死までに2〜5週間以内という比較的短期間であり、適当な遅効性を示すものであることが認められた。
【0041】
また、殺虫有効成分のビストリフルロンが、1000〜20000ppm濃度の実施例2〜8では、完全致死までに2〜4週間という極めて効率の良い駆除が行えることがわかる。
【0042】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、ビストリフルロンを有効成分として含有するシロアリ駆除用毒餌剤としたので、シロアリに忌避性が無く、有効成分はシロアリ駆除用に所要の濃度で毒餌の基材等に添加できるものになるため、使用する殺虫有効成分が効率の良い殺虫有効濃度にて使用でき、比較的短期間にシロアリの群れを壊滅させる適当な遅効性を示すシロアリ駆除用毒餌剤になるという利点がある。
【0043】
また、セルロース系基材に溶剤に溶かしたビストリフルロンを染み込ませて保持する場合に、所定の溶剤を使用することにより、ビストリフルロンの効果を妨げることなく簡易な手法で殺虫有効性を安定させ、均一に分散保持でき、より短期間にシロアリの群れを壊滅させる適当な遅効性を示すシロアリ駆除用毒餌剤になるという利点がある。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a termite-controlling poison bait having a control effect by termite feeding.
[0002]
[Prior art]
In general, termites are pests that damage wooden buildings and reduce their strength and durability, and various termite control agents have been developed to prevent such disasters.
[0003]
Among them, the insecticide active ingredient is contained in the material that termites prefer to eat, and this is installed around the dwelling, and the termite is eaten by the termite to exterminate the bait, without dispersing the insecticide around the human living environment. Since there is an advantage that the target to be controlled can be applied only to termites, several products have already been put into practical use as a control method with little effect on humans and the natural environment.
[0004]
By the way, in order to destroy termite nests using poison bait, the termites eat poison bait to take in the active insecticide into the body, and bring them back to the nest without dying on the spot, and kill insects among individuals by grooming etc. The active ingredient needs to be propagated, for which the pesticidal active ingredient needs to be slow-acting.
[0005]
In practically used poison bait control agents, as a pesticidal active ingredient, agents having a slow effect on termites such as boric acid, sulfuramide, diflubenzuron and hexaflumuron are used (for example, see Patent Document 1). ).
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-189031 (paragraph number "0017")
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the above-mentioned conventional insecticidally active ingredients are extremely slow-acting more than necessary, there is a problem that it takes a long time of several months to destroy termite nests.
[0008]
In addition, many pesticidal active ingredients that originally exhibit a delayed action for an appropriate period of time show repellency when termites eat, and the concentration that can be added as a poison bait to limit the repellency is limited. As a result, it took a longer time than necessary to exterminate termites.
[0009]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and the pesticidal active ingredient to be used has no repellency even at an efficient pesticidal effective concentration, and is suitable for destroying a termite swarm (nest) in a short period of time. It is intended to provide a termite-controlling poison bait exhibiting a long-lasting effect.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, N- (2-chloro-3,5-bis- (trifluoromethyl) phenyl) -N ′-(2,6-difluorobenzoyl) urea (hereinafter simply referred to as “ , A general name of bistrifluron.) As an active ingredient.
[0011]
The inventors of the present application have repeated experiments on an active ingredient having an insecticidal effect on termites and its repellency, and as a result, there is no repellency at a concentration at which bistrifluron efficiently exerts insecticide on termites, and it is surely short term The present invention has been completed based on the discovery that it is possible to exterminate, especially the solvent that dissolves bistrifluron to the required concentration, and those that selectively employ the substrate, its insecticidal effect Becomes remarkable.
[0012]
In other words, the termite-controlling poison bait having the above-mentioned composition has no repellency to termites by using bistrifluron as an active ingredient, and the active ingredient can be added to a base material of the bait or the like at a concentration required for termite control. Become something. The termite-controlling poison bait prepared in this manner has no repellency to the pesticidal active ingredient used and can destroy termite nests in a short period of time.
[0013]
When the concentration of the insecticidal active ingredient is 10 wt ppm or more, preferably 100 wt ppm or more, more preferably 1000 to 20,000 wt ppm, the required extermination effect can be obtained in a relatively short period of time from the insecticidal effect of bistrifluron.
[0014]
In the termite-controlling poison bait having the above-mentioned composition, a base material holding an active ingredient is an essential component, and it is preferable that the base material is a cellulose-based base material. The cellulosic substrate is wood or pulp that termites prefer to eat, or a single material or a composite material made of these materials, and not only does not provide repellency to termites, but also has attractiveness to improve feeding efficiency. It's something to improve.
[0015]
When such a base material is impregnated with an active ingredient and retained (that is, impregnated), the active ingredient is (CH 3 ) CH0CH 3 (CH 2 ) 2 or H 3 COOH (CH 2 ) n COOCH 3 ( However, it is preferable that the poison bait for termite extermination is impregnated and held in the base material in a state of being dissolved in (n = 1 to 4). This is because the insecticidal efficacy can be stabilized by a simple method without disturbing the effect of bistrifluron, and the dispersion can be uniformly maintained.
[0016]
In addition to these constituents, it is also possible to add other known additives such as a fungicide such as TBZ and a coloring agent.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The active ingredient N- (2-chloro-3,5-bis- (trifluoromethyl) phenyl) -N ′-(2,6-difluorobenzoyl) urea (bistrifluron) used in the present invention has the following chemical formula: This is represented by the structural formula 1.
[0018]
Embedded image
[0019]
Bistrifluron is a benzoylphenylurea-based substance corresponding to ISO 1750 and has physical properties such as a molecular weight of 396.68, a white powder, a melting point of 172-175 ° C, poor water solubility, acetone solubility, and pH 5-9. Although insecticidal properties as an insect growth inhibitor due to properties that inhibit chitin production have been recognized, no specific knowledge has been found regarding the control effect on termites.
[0020]
The termites to be controlled are not particularly limited, and include, for example, Yamato termites, house termites, dirt termites, American Kansai termites, Satsuma termites, Catan termites, Thai termites, Takasago termites, and other termites.
[0021]
The concentration of the insecticidal active ingredient against termites may be 10 ppm by weight or more, preferably 1,000 to 20,000 ppm by weight, from the insecticidal effect of bistrifluron.
[0022]
In addition, as the base material that can be supported without exhibiting repellency to the active ingredient in the termite bait exterminator, a solid material containing cellulose as a main component and having a hardness that termites can easily eat is preferable, but other materials are also preferable. For example, paper, crystalline cellulose, wood, foamed cellulose granules, carboxymethylcellulose (CMC), other cellulose molded products, or a corrugated, polystyrene, or polyethylene molded from paper (laminated) may be used. And materials that exhibit sealing properties, such as expanded polystyrene and composite materials thereof.
[0023]
Such a base material may be further allowed to hold an attractant integrally. Examples of such attractants include pine oil, β-carotene, vanillic acid, p-oxybenzoic acid, and p-coumarin. Acid, protocatechuic acid, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monobutyl ether and the like.
[0024]
In order to impregnate the base material (including the case where it contains an additive or an attractant) with the powdered bistrifluron at normal temperature, it is preferable to impregnate the base material in a state where bistrifluron is dissolved in a solvent, in this case, a 3-methoxy-3-methyl-1-butanol as solvent (CH 3) CH0CH 3 (CH 2) 2 or H 3 COOH (CH 2) a dimethyl succinate or a derivative thereof n COOCH 3 (Where n = 1 to 4) is used.
[0025]
The above-mentioned specific solvent has no repellency to termites and dissolves bistrifluron, which makes it possible to formulate granules and tablets that retain non-repellent insecticidally active ingredients become.
[0026]
In addition, other insecticidal components can be used in an appropriate concentration in combination, if they coexist without inhibiting the appropriate slow-acting insecticidal activity of bistrifluron.
[0027]
As the preparation form, well-known forms such as granules and tablets can be adopted. In that case, white carbon, diatomaceous earth, kaolin, talc, clay, calcium carbonate, bentonite, zeolite, sepiolite, attapulgite and the like can be blended as excipients and extenders to such an extent that the effects of the present invention are not impaired.
[0028]
[Examples and Comparative Examples]
[Examples 1 to 4]
Bistrifluron was dissolved in a predetermined amount of a solvent so as to have the concentration shown in Table 1, and TBZ was mixed with the solution. Then, the whole amount was impregnated into a cardboard piece (50 × 50 × 9 mm) to obtain a mixture of Examples 1 to 4. Of the termites was obtained.
The obtained test articles were evaluated for repellency and insecticidal effectiveness by the following tests, and the results (eating properties after 3 days and days required for 100% lethality) are also shown in Table 1.
[0029]
<Test for repellency and insecticidal efficacy>
200 house termites and 20 soldiers were released on a glass petri dish (φ90 mm), and the samples obtained in Examples 1 to 8 and Comparative Examples 1 to 5 and cardboard pieces (30 × 30 ×) were used as termite bait. 9 mm) was placed in a petri dish and capped. This petri dish was placed in an airtight container containing water and allowed to stand at about 25 ° C.
[0030]
To determine the effect, three days after the sample was placed, the eating trace of the sample in the petri dish and the number of days required for all the tested termites to die were examined. In addition, the termites in the drug blank section where cardboard pieces containing no insecticidal active ingredient were installed under the same conditions had a mortality rate of 13.3% after 60 days and 30.8% after 78 days, and the mortality rate of the drug blank section was low. The test was terminated at 78 days, when it exceeded 30%.
[0031]
In addition, the evaluation of eating ability was indicated by a symbol in the table in a three-stage evaluation of +++ being very good, ++ being good, and + being a little poor.
[0032]
[Table 1]
[0033]
[Example 5]
After dissolving bistrifluron and oil red in a predetermined amount of a solvent in the mixing ratio shown in Table 1, this solvent was mixed with a predetermined amount of crystalline cellulose, and pressure-molded (φ40, thickness 6 mm) to obtain Example 5. Obtained.
The repellency and insecticidal efficacy of the obtained test article were evaluated by the above test, and the results are shown in Table 1.
[0034]
[Example 6]
Bistrifluron was dissolved in a predetermined amount of a solvent in the mixing ratio shown in Table 1, and TBZ was mixed therein. Then, the entire amount was impregnated into kraft paper (50 × 900 mm) and wound into a cylinder to obtain Example 6. .
The repellency and insecticidal efficacy of the obtained test article were evaluated by the above test, and the results are shown in Table 1.
[0035]
[Example 7]
Bistrifluron and oil green were dissolved in a predetermined amount of a solvent at the compounding ratio shown in Table 1, and then applied to pine pine pieces (10 × 10 × 60 mm) to obtain Example 7.
The repellency and insecticidal efficacy of the obtained test article were evaluated by the above test, and the results are shown in Table 1.
[0036]
Example 8
Bistrifluron and oil green were dissolved in a predetermined amount of a solvent in the mixing ratio shown in Table 1, and then impregnated into spherically shaped cellulose particles to obtain Example 8.
The repellency and insecticidal efficacy of the obtained test article were evaluated by the above test, and the results are shown in Table 1.
[0037]
[Comparative Examples 1 to 5]
Each pesticidal active ingredient was dissolved in a predetermined solvent at the compounding ratio shown in Table 2, and TBZ was mixed therein, and then the whole was impregnated into cardboard pieces (50 × 50 × 9 mm) to obtain Comparative Examples 1 to 5.
The obtained test articles were evaluated for repellency and insecticidal efficacy by the above test, and the results are shown in Table 2.
[0038]
[Table 2]
[0039]
As is clear from the results of Tables 1 and 2, Comparative Examples 1 to 6 in which bistrifluron was not used as the insecticidal active ingredient had poor edibility due to repellency, and had a 2.5 It took more than a month, and it was recognized that it exhibited an unnecessarily late effect.
[0040]
In contrast, Examples 1 to 8 using bistrifluron as an insecticidal active ingredient showed no repellency and good edibility, and were relatively short-lived within 2 to 5 weeks before complete lethality. Yes, it was confirmed that the drug exhibited appropriate delayed action.
[0041]
In addition, in Examples 2 to 8 in which the insecticidal active ingredient bistrifluron has a concentration of 1000 to 20,000 ppm, it can be seen that extremely efficient extermination can be performed in 2 to 4 weeks until complete killing.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, the present invention provides a termite-controlling poison bait containing bistrifluron as an active ingredient.Therefore, there is no repellency to termites, and the active ingredient is a base material of the bait at a concentration required for termite control. Etc., so that the pesticidal active ingredient to be used can be used at an effective pesticidal effective concentration, and becomes a termite-controlling poison bait showing an appropriate delayed action to destroy termite colonies in a relatively short period of time. There is an advantage that.
[0043]
In addition, when bistrifluron dissolved in a solvent is impregnated and held in a cellulosic base material, the insecticidal efficacy is stabilized by a simple method without disturbing the effect of bistrifluron by using the specified solvent. This has the advantage of being a termite-controlling poison bait that can be uniformly dispersed and maintained, and has an appropriate delayed action to destroy termite colonies in a shorter period of time.