JP2004123085A

JP2004123085A - Protective device for pedestrian

Info

Publication number: JP2004123085A
Application number: JP2003195146A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Takimoto; 瀧本　孝之; Makoto Kondo; 近藤　真
Original assignee: Takata Corp
Current assignee: Takata Corp
Priority date: 2002-08-07
Filing date: 2003-07-10
Publication date: 2004-04-22
Anticipated expiration: 2023-07-10
Also published as: JP4269812B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a protective device for a pedestrian whereby an exclusive means for lifting a hood can be dispensed with. <P>SOLUTION: An inflator 13 is actuated by a collision signal of the pedestrian, and an airbag 12 starts expansion. A lid 15 is separated from a retainer 11 by an expansion pressure of the airbag 12, and is pushed to an extended part 6a, and a rear end side of the hood 2 is pushed up by the airbag 12. Thus, a rear part of the hood 2 is opened. The airbag 12 is expanded to the vehicle outside from the opened part, and is developed along a windshield 4 and an A pillar 5. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行者、二輪車乗員等（以下、歩行者等という。）を自動車との衝突時に保護するための歩行者等の保護装置に係り、特にフードの後部側を衝突時に持ち上げてエアバッグを展開させるようにした機構を有する歩行者等の保護装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
歩行者等を自動車との衝突時に保護するための装置として、歩行者等との衝突を検知したときにフードの後部側を持ち上げ、フードの後端部の下側からエアバッグをＡピラー又はウィンドシールド外面に沿って展開させるよう構成されたものが特開２００２−３６９８６号に記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
同号の歩行者等の保護装置では、フードを電磁式のフード跳ね上げ手段によって跳ね上げるようにしており、構造が複雑である。
【０００４】
本発明は、フードの跳ね上げ機構が簡易な歩行者等の保護装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明（請求項１）の歩行者等の保護装置は、フードの後部の下面側にエアバッグ装置が配置され、該エアバッグ装置のエアバッグがウィンドシールド又はＡピラーに沿って展開可能である歩行者等の保護装置において、該エアバッグ装置のエアバッグの膨張力によってフード後部を跳ね上げるようにしたことを特徴とするものである。
【０００６】
かかる歩行者等の保護装置にあっては、歩行者保護用エアバッグの膨張力によってフード後部が跳ね上げられるため、上記特開２００２−３６９８６号のフード跳ね上げ専用の電磁式跳ね上げ装置が不要である。
【０００７】
本発明の一態様（請求項２）にあっては、エアバッグ装置は、フードの下側に取り付けられたリテーナと、該リテーナ内に収容されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えており、該リテーナの一部は、エアバッグが膨張するときに開き出すと共に、エアバッグを車体後方に向って展開させるように案内するよう構成されている。この構成によると、エアバッグはフード後部を跳ね上げた後、後方に向って極めてスムーズに膨張する。
【０００８】
この場合、リテーナから外部に膨らみ出したエアバッグが車体前方へ向って膨張することを阻止するための手段を設けておくこと（請求項３）により、エアバッグが後方に向って一層スムーズに膨張するようになる。
【０００９】
本発明の別の一態様（請求項４）においては、エアバッグ装置は、フードの下面に対面配置されたリテーナと、該リテーナ内に収容されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えており、該リテーナの上面には、エアバッグの一部が上方へ膨出することを許容する上向き開放部が設けられており、該エアバッグが膨張するときには、該上向き開放部からエアバッグの一部が上方へ膨出してフード後部を跳ね上げる。
【００１０】
本態様の歩行者等の保護装置にあっては、フード跳ね上げ機構を極めて簡易に構成することができる。
【００１１】
本発明（請求項５）の歩行者等の保護装置は、フードの後部の下面側にエアバッグ装置が配置され、該エアバッグ装置のエアバッグがウィンドシールド又はＡピラーに沿って展開可能である歩行者等の保護装置において、該エアバッグ装置とは別に、該フード後部跳ね上げ用エアバッグ装置を備え、該跳ね上げ用エアバッグ装置のエアバッグの膨張力によってフード後部を跳ね上げるようにしたことを特徴とするものである。
【００１２】
かかる歩行者等の保護装置にあっても、電磁式のフード跳ね上げ手段が不要であり、跳ね上げ機構の構成が簡易である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第１図は本発明の第１の態様の実施の形態に係る歩行者等の保護装置を備えた自動車の斜視図であり、第２図（ａ）は第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図、第２図（ｂ）はこの歩行者等の保護装置の作動時の第２図（ａ）と同一部分の断面図、第３図はリテーナの断面図、第４図はリテーナのリッド構造を示す斜視図である。
【００１４】
自動車１の前部に設けられたエンジンルームを覆うようにフード２が配置されており、このフード２の前部がヒンジ機構（図示略）によって車体に対し回動可能に取り付けられ、フード２の後部側が昇降可能となっている。フード２の後部の左右両端側に、それぞれ該フード２の後部側の上昇限を定めるためのストッパ機構３が設けられている。
【００１５】
なお、フード２は、エンジンルーム内のメンテナンスのときには前側を上昇させて開くようにしてもよく、後側を上昇させて開くようにしてもよい。
【００１６】
フード２の後方にはウィンドシールド４が配置され、このウィンドシールド４の左右両端にＡピラー５が配置されている。ウィンドシールド４の下縁はカウルトップ６に連なっている。
【００１７】
このカウルトップ６にワイパ装置７が設置されている。このワイパ装置７のピボット７ａはウィンドシールド４の下端前面に対峙している。このワイパ装置７の前面側には、展開するエアバッグが該ワイパ装置７に干渉しないようにするためのカウル・ルーバー（蓋）８が設置されている。このカウル・ルーバー８はカウルトップ６の前部に固着されている。カウルトップ６は、フード２の後端部の下方において車体前方へ延出する延出部６ａを有する。
【００１８】
フード２の後端部の下面にエアバッグ装置１０が設置されている。なお、この実施の形態では、フード２の左右にそれぞれエアバッグ装置１０が配置されているが、このエアバッグ装置１０の配置数は１又は３以上であってもよい。
【００１９】
このエアバッグ装置１０は、フード２の下面に取付部材１９によって取り付けられたリテーナ（ケーシング）１１と、折り畳まれて該リテーナ１１内に収容されたエアバッグ１２と、該エアバッグ１２を膨張させるためのインフレータ１３と、該リテーナ１２の下面側に設けられた開口１４と、該開口１４を閉鎖しているリッド１５等を有する。
【００２０】
第３，４図の通り、この実施の形態では、該開口１４の縁部に枠形状のフレーム１６がボルトやリベット（図示略）等によって固定されており、リッド１５はストラップ１７及びカーテン１８によって該フレーム１６に連結されている。
【００２１】
ストラップ１７は、フレーム１６の車体後方側の左右両側に配置されており、その上端はフレーム１６のスリット状取付口１６ａに挿通されて連結されている。ストラップ１７の下端は、リッド１５の左右に設けられたブラケット１５ａに連結されている。カーテン１８の上端は、フレーム１６の車体前方側に設けられた長いスリット状取付口１６ｂに挿通されて連結されている。カーテン１８の下端は、リッド１５の前縁側のブラケット１５ｂに連結されている。
【００２２】
リッド１５は、留付部材２０によってリテーナ１１に留付けられている。この留付部材２０は、所定以上の開放方向の力が加えられると留付を解除するよう構成されている。
【００２３】
第２図（ａ）の通り、このリッド１５は前記カウルトップ６の延出部６ａに対面配置されている。
【００２４】
このエアバッグ装置１０を有する自動車１には、歩行者等の衝突の検知又は予知手段が設けられ、歩行者等の衝突を検知又は予知する衝突信号が発生可能とされている。
【００２５】
このように構成された歩行者等の保護装置付き自動車１にあっては、この衝突信号が制御回路（図示略）に入力されると、該制御回路がインフレータ１３を作動させる。これにより、エアバッグ１２が膨張を開始する。
【００２６】
第２図（ｂ）の通り、このエアバッグ１２の膨張圧により、リッド１５がリテーナ１１から離反し、延出部６ａに押し付けられる。エアバッグ１２内圧がさらに高まることにより、フード２の後端側がエアバッグ１２に押し上げられ、フード２の後部が開放状態となる。この開放した部分からエアバッグ１２が車体外部に向って膨張し、ウィンドシールド４及びＡピラー５に沿って展開する。この実施の形態では、カーテン１８が設けられているので、エアバッグ１２はエンジンルーム内に入り込むことなく、スムーズに後方に向って膨張する。
【００２７】
この膨張したエアバッグ１２により、歩行者等がウィンドシールド４やＡピラー５に直に当ることが防止される。
【００２８】
なお、この実施の形態では、第２図（ａ）のように、エアバッグ１２はロール状に巻回され、この巻回の軸心線が車体の左右方向に延在し、且つこの巻回方向は、エアバッグ１２が膨張するときに巻回体がウィンドシールド４の前面を転動する方向となっている。このため、エアバッグ１２はウィンドシールド４の前面を転動するようにして極めてスムーズに膨張する。
【００２９】
この自動車１にあっては、フード２の後端側を押し上げるための専用の駆動装置が不要であり、歩行者等の保護装置の構成が簡単である。
【００３０】
上記実施の形態では、エアバッグ１２の膨張圧によりリッド１５がリテーナ１１から離反し、このリッド１５がカウルトップ延出部６ａに押し付けられ、ここから得られる反力をフード２の後端部に加えるようにしているが、本発明では、第５図のようにドア状のリッド１５Ａをカウルトップに押し付けたり、あるいは第６図のようにエアバッグ１２を直接にカウルトップ延出部に押し付けて上記反力をフード２の後端部に加えるようにしてもよい。
【００３１】
第５図のエアバッグ装置１０Ａ及び第６図のエアバッグ装置１０Ｂでは、開口１４を閉鎖するようにリッド１５Ａ，１５Ｂが設けられている。このリッド１５Ａ，１５Ｂの前縁側はリテーナ１１Ａ，１１Ｂにヒンジ（図示略）等によって回動可能に連結されている。リッド１５Ａ，１５Ｂの左右両辺と後縁側は、エアバッグ１２の膨張圧により破断可能な留付部材によってリテーナ１１Ａ，１１Ｂに連結されている。
【００３２】
第５図においては、エアバッグ１２が膨張すると、押し開けられたリッド１５Ａがカウルトップ６Ａの前縁側６ｂに当接し、リテーナ１１Ａとカウルトップ６Ａとの間に橋架状に架け渡される。膨張するエアバッグ１２は、このリッド１５Ａから反力を受け、フード２の後端側を上方に押し上げ、その後、ウィンドシールド４に沿って後方に展開する。なお、開き出したリッド１５Ａは、エアバッグ１２が後方に向って膨張するように案内する。
【００３３】
第６図においては、エアバッグ１２によって押し開かれたリッド１５Ｂは、略鉛直下方に垂下した状態となるまで回動し、カウルトップ６Ｂの前縁の起立片６ｄに当接して停止する。エアバッグ１２は、カウルトップ６Ｂの前方延出部６ｃに直に当接して反力を得、フード２の後端側を上方に押し上げ、その後、ウィンドシールド４に沿って後方に展開する。リッド１５Ｂは、膨張するエアバッグ１２がエンジンルームに入り込むことを阻止する。
【００３４】
次に、第７〜１０図を参照して本発明の第２の態様の実施の形態について説明する。
【００３５】
第７図は本発明の第２の態様の実施の形態に係る歩行者等の保護装置を備えた自動車のエアバッグ装置作動時の斜視図であり、第８図及び第９図は、それぞれ第７図のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線及びＩＸ−ＩＸ線に沿う断面図である。また、第１０図（ａ）はこのエアバッグ装置のリテーナの斜視図であり、第１０図（ｂ），（ｃ）は、それぞれ第１０図（ａ）のＢ−Ｂ線及びＣ−Ｃ線に沿う断面図である。
【００３６】
この実施の形態でも、自動車１の前部のエンジンルームを覆うフード２の前部がヒンジ機構（図示略）によって車体に対し回動可能に取り付けられ、フード２の後部側が昇降可能となっている。フード２の後部の左右両端側には、それぞれ該フード２の後部側の上昇限を定めるためのストッパ機構（図示略）が設けられている。
【００３７】
該フード２の後方に配置されたウィンドシールド４の下縁が連なるカウルトップ６と該フード２の後端側との間にエアバッグ装置１０Ｃが配置されている。このエアバッグ装置１０Ｃは、エアバッグ３０と、該エアバッグ３０が折り畳まれて収容された箱状のリテーナ３１と、該エアバッグを膨張させるためのインフレータ３２とを備えており、該リテーナ３１がエンジンルーム内の車体メンバ（図示略）に取り付けられている。
【００３８】
該リテーナ３１は、第８図及び第９図に示す通り、その上面がフード２の後端側の下面に対面するように、カウルトップ６の前部の上側に配置されている。この実施の形態では、該リテーナ３１は、カウルトップ６の上面（詳しくは、該カウルトップ６の前部に取り付けられたカウル・ルーバー８（第８，９面では図示略。第２図参照。）の上面）に沿って車体幅方向に延在しており、該車体幅方向の両端側は、それぞれウィンドシールド４の両サイドのＡピラー５の下端部付近に位置している。このリテーナ３１の後面には、車両後方を臨むようにエアバッグ膨出用の開口３１ａが設けられている。
【００３９】
該リテーナ３１の上面には、この開口３１ａの上縁部を部分的に切り欠くようにして、フード２の下面に臨む上向き開放部３１ｂが形成されている。
【００４０】
エアバッグ３０は、この実施の形態では、第７図に示す通り、ウィンドシールド４の下縁部に沿って車体幅方向に延在した形状に膨張するバッグ基部３０ａと、該バッグ基部３０ａの両端側からそれぞれ各Ａピラー５及びフード２の左右端近傍に沿って上下に突出した形状に膨張するバッグサイド部３０ｂ，３０ｂとを有している。該バッグ基部３０ａがリテーナ３１に連結されている。前記インフレータ３２は、該バッグ基部３０ａ内に配置されている。
【００４１】
該エアバッグ３０は、各バッグサイド部３０ｂがその上端側からバッグ基部３０ａに向って折り畳まれると共に、該バッグ基部３０ａが車体前後方向に折り畳まれることにより車体幅方向に細長い折り畳み体とされ、リテーナ３１内に収容されている。このエアバッグ３０の折り畳み体を収容したリテーナ３１には、その後面の開口３１ａと上面の上向き開放部３１ｂとを閉鎖するリッド（図示略）が装着されている。このリッドは、エアバッグ３０が膨張を開始したときに開裂又は開放して該開口３１ａ及び上向き開放部３１ｂを開放するよう構成されている。
【００４２】
なお、この実施の形態でも、自動車１には、歩行者等の衝突の検知又は予知手段が設けられ、歩行者等の衝突を検知又は予知する衝突信号が発生可能とされている。
【００４３】
この自動車１及び歩行者等の保護装置のその他の構成は前述の第１〜４図と同様となっており、第７〜１０図において第１〜４図と同一符号は同一部分を示している。
【００４４】
このように構成された歩行者等の保護装置付き自動車１にあっては、前記衝突信号が制御回路（図示略）に入力されると、該制御回路がインフレータ３２を作動させる。これにより、エアバッグ３０のバッグ基部３０ａがまず膨張を開始する。
【００４５】
このバッグ基部３０ａは、リテーナ３１の上向き開放部３１ｂに臨んでいる部分が局部的に該上向き開放部３１ｂから上方へ膨らみ出してフード２の後端側を押し上げる。また、該バッグ基部３０ａは、開口３１ａから車両後方に膨らみ出してウィンドシールド４の下縁部を覆う。次いで、このバッグ基部３０ａの車体幅方向両端側からそれぞれバッグサイド部３０ｂがウィンドシールド４の両サイドのＡピラー５に沿って上方に突出するように膨らみ出して該Ａピラー５を覆う。
【００４６】
これら膨張したバッグ基部３０ａ及びバッグサイド部３０ｂにより、歩行者等がウィンドシールド４の下縁部付近やＡピラー５等の車体剛性部材に直に当ることが防止される。
【００４７】
この歩行者等の保護装置にあっては、リテーナ３１の上向き開放部３１ｂからエアバッグ３０のバッグ基部３０ａの一部が上方に膨出してフード２の後部を跳ね上げるという、極めて簡易なフード跳ね上げ機構が構成される。
【００４８】
なお、該上向き開放部３１ｂは、エアバッグ３０の一部のみが上方に膨出することを許容するようにリテーナ３１の上縁の一部を切り欠くように設けられており、且つこの切り欠き幅（車体の前後方向の幅）の小さいもので足りるため、該エアバッグ３０の主要部は、リテーナ３１の後面開口３１ａから車両後方へ向って膨出する。このため、エアバッグ３０は車両後方に向ってスムーズに且つ素早く膨張展開することができる。
【００４９】
上記実施の形態に係る歩行者等の保護装置は、歩行者保護用エアバッグによってフード後部を跳ね上げるようにしているが、フード後部跳ね上げ専用のエアバッグ装置を設け、このエアバッグ装置のエアバッグの膨張力によってフード後部を跳ね上げるようにしてもよい。
【００５０】
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【００５１】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、フード後端を押し上げて隙間状開放口を形成し、この隙間状開放口からエアバッグを後方に展開させるようにした歩行者等の保護装置において、フード後端側を押し上げるための専用の機構が不要となり、歩行者等の保護装置の構成が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態に係る歩行者等の保護装置を備えた自動車の斜視図である。
【図２】（ａ）図は図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図であり、（ｂ）図は歩行者等の保護装置の作動時の（ａ）図と同一部分の断面図である。
【図３】リテーナの断面図である。
【図４】リテーナのリッド構造を示す斜視図である。
【図５】別の実施の形態を示す図２と同様部分の断面図である。
【図６】さらに別の実施の形態を示す図２と同様部分の断面図である。
【図７】異なる実施の形態に係る歩行者等の保護装置を備えた自動車の斜視図である。
【図８】図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線に沿う断面図である。
【図９】図７のＩＸ−ＩＸ線に沿う断面図である。
【図１０】リテーナの構成図である。
【符号の説明】
２　フード
４　ウィンドシールド
５　Ａピラー
６，６Ａ，６Ｂ　カウルトップ
７　ワイパ装置
８　カウル・ルーバー
１０，１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ　エアバッグ装置
１１，１１Ａ，１１Ｂ，３１　リテーナ
１２，３０　エアバッグ
１３，３２　インフレータ
１５，１５Ａ，１５Ｂ　リッド
１６　フレーム
１７　ストラップ
１８　カーテン
３０ａ　バッグ基部
３０ｂ　バッグサイド部
３１ｂ　上向き開放部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pedestrian protection device for protecting a pedestrian, a motorcycle occupant, etc. (hereinafter, referred to as a pedestrian, etc.) at the time of a collision with an automobile, and in particular, an airbag which lifts a rear portion of a hood at the time of a collision. The present invention relates to a protection device for a pedestrian or the like, which has a mechanism for deploying.
[0002]
[Prior art]
As a device for protecting a pedestrian or the like in the event of a collision with an automobile, when detecting a collision with a pedestrian or the like, the rear side of the hood is lifted, and the airbag is mounted on the A-pillar or window from below the rear end of the hood. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-36986 discloses a structure configured to be developed along the outer surface of the shield.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the pedestrian protection device of the same issue, the hood is raised by electromagnetic hood lifting means, and the structure is complicated.
[0004]
An object of the present invention is to provide a protection device for a pedestrian or the like whose hood jumping-up mechanism is simple.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the protection device for a pedestrian or the like according to the present invention (claim 1), an airbag device is disposed on a lower surface side of a rear portion of a hood, and the airbag of the airbag device can be deployed along a windshield or an A-pillar. A protection device for a pedestrian or the like is characterized in that a rear portion of the hood is jumped up by an inflation force of an airbag of the airbag device.
[0006]
In such a pedestrian protection device, since the rear portion of the hood is flipped up by the inflation force of the pedestrian protection airbag, the electromagnetic jumping device dedicated to hood jumping described in JP-A-2002-36986 is unnecessary. It is.
[0007]
In one aspect of the present invention (claim 2), the airbag device includes a retainer attached to a lower side of the hood, an airbag housed in the retainer, and an airbag for inflating the airbag. And a part of the retainer is configured to open when the airbag is inflated, and to guide the airbag toward the rear of the vehicle body. According to this configuration, the airbag inflates rearward very smoothly after jumping up the rear portion of the hood.
[0008]
In this case, by providing a means for preventing the airbag that has inflated to the outside from the retainer from inflating toward the front of the vehicle body (claim 3), the airbag inflates rearward more smoothly. I will do it.
[0009]
In another aspect (claim 4) of the present invention, the airbag device includes a retainer disposed on the lower surface of the hood, an airbag housed in the retainer, and an airbag for inflating the airbag. An inflator, an upper opening of the retainer is provided on an upper surface of the retainer to allow a part of the airbag to inflate upward, and when the airbag is inflated, the upward opening is provided. A part of the airbag bulges upward from above, and flips up the rear of the hood.
[0010]
In the protection device for a pedestrian or the like according to this aspect, the hood pop-up mechanism can be configured extremely simply.
[0011]
In the protection device for a pedestrian or the like according to the present invention (claim 5), an airbag device is disposed on a lower surface side of a rear portion of a hood, and the airbag of the airbag device can be deployed along a windshield or an A-pillar. In a protection device for a pedestrian, etc., the airbag device is provided with an airbag device for flipping up the rear portion of the hood separately from the airbag device, and the rear portion of the hood is flipped up by the inflation force of the airbag of the airbag device for flipping up the hood. It is characterized by the following.
[0012]
Such a protection device for pedestrians and the like does not require an electromagnetic hood jumping means, and the structure of the jumping mechanism is simple.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of an automobile provided with a pedestrian protection device according to an embodiment of the first aspect of the present invention, and FIG. 2 (a) is along the line II-II in FIG. FIG. 2 (b) is a cross-sectional view of the same portion as FIG. 2 (a) when the pedestrian protection device is activated, FIG. 3 is a cross-sectional view of the retainer, and FIG. 4 is a lid of the retainer. It is a perspective view which shows a structure.
[0014]
A hood 2 is disposed so as to cover an engine room provided at a front portion of the automobile 1. The front portion of the hood 2 is rotatably attached to a vehicle body by a hinge mechanism (not shown). The rear side can be moved up and down. On both left and right sides of the rear part of the hood 2, stopper mechanisms 3 are provided to determine the upper limit of the rear part of the hood 2.
[0015]
Note that the hood 2 may be opened by raising the front side during maintenance in the engine room, or may be opened by raising the rear side.
[0016]
A windshield 4 is arranged behind the hood 2, and A-pillars 5 are arranged on both left and right ends of the windshield 4. The lower edge of the windshield 4 is connected to the cowl top 6.
[0017]
A wiper device 7 is installed on the cowl top 6. The pivot 7 a of the wiper device 7 faces the front surface of the lower end of the windshield 4. On the front side of the wiper device 7, a cowl louver (lid) 8 for preventing the deployed airbag from interfering with the wiper device 7 is provided. The cowl louver 8 is fixed to the front of the cowl top 6. The cowl top 6 has an extension 6a that extends forward of the vehicle body below the rear end of the hood 2.
[0018]
An airbag device 10 is installed on the lower surface of the rear end of the hood 2. In this embodiment, the airbag devices 10 are arranged on the left and right of the hood 2, respectively, but the number of the airbag devices 10 may be one or three or more.
[0019]
The airbag device 10 includes a retainer (casing) 11 attached to a lower surface of the hood 2 by an attachment member 19, an airbag 12 that is folded and accommodated in the retainer 11, and an inflator that inflates the airbag 12. , An opening 14 provided on the lower surface side of the retainer 12, a lid 15 closing the opening 14, and the like.
[0020]
As shown in FIGS. 3 and 4, in this embodiment, a frame 16 having a frame shape is fixed to an edge of the opening 14 by bolts, rivets (not shown), and the like. It is connected to the frame 16.
[0021]
The straps 17 are arranged on the left and right sides on the rear side of the vehicle body of the frame 16, and the upper ends thereof are inserted and connected to the slit-like mounting openings 16 a of the frame 16. The lower end of the strap 17 is connected to brackets 15 a provided on the left and right of the lid 15. The upper end of the curtain 18 is inserted and connected to a long slit-like mounting port 16b provided on the front side of the frame 16 with respect to the vehicle body. The lower end of the curtain 18 is connected to a bracket 15 b on the front edge side of the lid 15.
[0022]
The lid 15 is fastened to the retainer 11 by a fastening member 20. The fastening member 20 is configured to release the fastening when a force in the opening direction equal to or more than a predetermined value is applied.
[0023]
As shown in FIG. 2 (a), the lid 15 is disposed facing the extension 6a of the cowl top 6.
[0024]
The vehicle 1 having the airbag device 10 is provided with a means for detecting or predicting a collision of a pedestrian or the like, and can generate a collision signal for detecting or predicting a collision of a pedestrian or the like.
[0025]
In the automobile 1 with the protection device for pedestrians and the like configured as described above, when the collision signal is input to a control circuit (not shown), the control circuit operates the inflator 13. Thereby, the airbag 12 starts inflating.
[0026]
As shown in FIG. 2 (b), the lid 15 is separated from the retainer 11 by the inflation pressure of the airbag 12, and is pressed against the extension 6a. When the internal pressure of the airbag 12 further increases, the rear end of the hood 2 is pushed up by the airbag 12, and the rear portion of the hood 2 is opened. From this opened portion, the airbag 12 inflates toward the outside of the vehicle body, and deploys along the windshield 4 and the A pillar 5. In this embodiment, since the curtain 18 is provided, the airbag 12 smoothly inflates rearward without entering the engine room.
[0027]
The inflated airbag 12 prevents a pedestrian or the like from directly hitting the windshield 4 or the A-pillar 5.
[0028]
In this embodiment, as shown in FIG. 2 (a), the airbag 12 is wound in a roll shape, and the axis of this winding extends in the left-right direction of the vehicle body. The direction is such that the wound body rolls on the front surface of the windshield 4 when the airbag 12 is inflated. For this reason, the airbag 12 inflates very smoothly by rolling on the front surface of the windshield 4.
[0029]
In the automobile 1, a dedicated drive device for pushing up the rear end of the hood 2 is not required, and the configuration of a protection device for pedestrians and the like is simple.
[0030]
In the above embodiment, the lid 15 is separated from the retainer 11 by the inflation pressure of the airbag 12, the lid 15 is pressed against the cowl top extension 6 a, and the reaction force obtained therefrom is applied to the rear end of the hood 2. According to the present invention, the door-shaped lid 15A is pressed against the cowl top as shown in FIG. 5, or the airbag 12 is directly pressed against the cowl top extension as shown in FIG. The reaction force may be applied to the rear end of the hood 2.
[0031]
In the airbag device 10A of FIG. 5 and the airbag device 10B of FIG. 6, lids 15A and 15B are provided so as to close the opening 14. The front edges of the lids 15A and 15B are rotatably connected to the retainers 11A and 11B by hinges (not shown) or the like. The left and right sides and the rear edge side of the lids 15A and 15B are connected to the retainers 11A and 11B by fastening members that can be broken by the inflation pressure of the airbag 12.
[0032]
In FIG. 5, when the airbag 12 is inflated, the pushed-out lid 15A comes into contact with the front edge side 6b of the cowl top 6A, and is bridged between the retainer 11A and the cowl top 6A. The inflating airbag 12 receives a reaction force from the lid 15A, pushes up the rear end side of the hood 2 upward, and then deploys rearward along the windshield 4. The opened lid 15A guides the airbag 12 so as to inflate rearward.
[0033]
In FIG. 6, the lid 15B pushed and opened by the airbag 12 rotates until it is in a state of hanging vertically downward, and comes into contact with the standing piece 6d at the front edge of the cowl top 6B and stops. The airbag 12 directly abuts the front extension 6c of the cowl top 6B to obtain a reaction force, pushes up the rear end of the hood 2 upward, and then deploys rearward along the windshield 4. The lid 15B prevents the inflating airbag 12 from entering the engine room.
[0034]
Next, an embodiment of the second aspect of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0035]
FIG. 7 is a perspective view of an automobile equipped with a protection device for pedestrians and the like according to an embodiment of the second aspect of the present invention when the airbag device is activated, and FIGS. 8 and 9 are FIGS. FIG. 8 is a sectional view taken along lines VIII-VIII and IX-IX in FIG. 7. FIG. 10 (a) is a perspective view of a retainer of the airbag device, and FIGS. 10 (b) and (c) are lines BB and CC of FIG. 10 (a), respectively. FIG.
[0036]
Also in this embodiment, the front part of the hood 2 that covers the engine room at the front part of the automobile 1 is rotatably attached to the vehicle body by a hinge mechanism (not shown), and the rear side of the hood 2 can be moved up and down. . A stopper mechanism (not shown) is provided on each of the left and right ends of the rear portion of the hood 2 to determine the upper limit of the rear portion of the hood 2.
[0037]
An airbag device 10 </ b> C is arranged between a cowl top 6 where the lower edge of a windshield 4 arranged behind the hood 2 continues and a rear end side of the hood 2. The airbag device 10C includes an airbag 30, a box-shaped retainer 31 in which the airbag 30 is folded and stored, and an inflator 32 for inflating the airbag. It is attached to a body member (not shown) in the engine room.
[0038]
As shown in FIGS. 8 and 9, the retainer 31 is disposed above the front portion of the cowl top 6 such that the upper surface thereof faces the lower surface of the hood 2 on the rear end side. In this embodiment, the retainer 31 is provided on the upper surface of the cowl top 6 (more specifically, the cowl louver 8 attached to the front portion of the cowl top 6 (illustration is omitted in the eighth and ninth surfaces; see FIG. 2). ) Extends in the vehicle body width direction, and both ends in the vehicle body width direction are located near the lower ends of the A pillars 5 on both sides of the windshield 4. An opening 31a for inflating the airbag is provided on the rear surface of the retainer 31 so as to face the rear of the vehicle.
[0039]
On the upper surface of the retainer 31, an upward opening portion 31b facing the lower surface of the hood 2 is formed so as to partially cut off the upper edge of the opening 31a.
[0040]
In this embodiment, as shown in FIG. 7, the airbag 30 has a bag base 30a that expands in the vehicle width direction along the lower edge of the windshield 4, and both ends of the bag base 30a. Each of the A-pillars 5 and the bag side portions 30b, 30b, which inflate in a shape protruding up and down along the vicinity of the left and right ends of the hood 2 from the side. The bag base 30a is connected to the retainer 31. The inflator 32 is disposed in the bag base 30a.
[0041]
In the airbag 30, each of the bag side portions 30b is folded toward the bag base portion 30a from the upper end side thereof, and the bag base portion 30a is folded in the vehicle front-rear direction, thereby forming a folded body elongated in the vehicle width direction. 31. A lid (not shown) for closing the opening 31a on the rear surface and the upward opening portion 31b on the upper surface is attached to the retainer 31 containing the folded body of the airbag 30. The lid is configured to be cleaved or opened when the airbag 30 starts inflating to open the opening 31a and the upward opening portion 31b.
[0042]
Also in this embodiment, the vehicle 1 is provided with a means for detecting or predicting a collision of a pedestrian or the like, and can generate a collision signal for detecting or predicting a collision of a pedestrian or the like.
[0043]
Other configurations of the car 1 and the protection device for pedestrians and the like are the same as those in FIGS. 1 to 4 described above. In FIGS. 7 to 10, the same reference numerals as those in FIGS. .
[0044]
In the automobile 1 with the protection device for pedestrians and the like configured as described above, when the collision signal is input to a control circuit (not shown), the control circuit operates the inflator 32. Thereby, the bag base 30a of the airbag 30 starts to inflate first.
[0045]
In the bag base 30a, a portion facing the upward opening portion 31b of the retainer 31 locally swells upward from the upward opening portion 31b, and pushes up the rear end side of the hood 2. The bag base 30a bulges rearward from the opening 31a to cover the lower edge of the windshield 4. Next, the bag side portions 30b bulge out from both ends of the bag base portion 30a in the vehicle width direction so as to protrude upward along the A pillars 5 on both sides of the windshield 4 to cover the A pillars 5.
[0046]
The inflated bag base portion 30a and the bag side portion 30b prevent a pedestrian or the like from directly hitting the vicinity of the lower edge of the windshield 4 or a vehicle body rigid member such as the A pillar 5.
[0047]
In this protection device for a pedestrian or the like, a very simple hood spring is used in which a part of the bag base 30a of the airbag 30 bulges upward from the upward opening 31b of the retainer 31 and jumps up the rear part of the hood 2. A lifting mechanism is configured.
[0048]
The upward opening portion 31b is provided so as to cut out a part of the upper edge of the retainer 31 so as to allow only a part of the airbag 30 to bulge upward. Since a small width (width in the front-rear direction of the vehicle body) is sufficient, the main part of the airbag 30 bulges from the rear opening 31a of the retainer 31 toward the rear of the vehicle. Therefore, the airbag 30 can be inflated and deployed smoothly and quickly toward the rear of the vehicle.
[0049]
Although the pedestrian protection device according to the above-described embodiment is configured so that the rear of the hood is flipped up by the pedestrian protection airbag, an airbag device dedicated to flipping the hood rear is provided. The rear portion of the hood may be flipped up by the inflation force of the bag.
[0050]
Each of the above embodiments is an example of the present invention, and the present invention is not limited to the above embodiments.
[0051]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the protection device for a pedestrian or the like in which the rear end of the hood is pushed up to form a gap-shaped opening and the airbag is deployed rearward from the gap-shaped opening, A special mechanism for pushing up the side is not required, and the configuration of the protection device for pedestrians and the like is simplified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an automobile provided with a protection device for a pedestrian or the like according to an embodiment.
2A is a cross-sectional view taken along the line II-II of FIG. 1, and FIG. 2B is a cross-sectional view of the same portion as FIG. .
FIG. 3 is a sectional view of a retainer.
FIG. 4 is a perspective view showing a lid structure of a retainer.
FIG. 5 is a sectional view of a portion similar to FIG. 2 showing another embodiment.
FIG. 6 is a sectional view of a part similar to FIG. 2 showing still another embodiment.
FIG. 7 is a perspective view of an automobile including a pedestrian protection device according to another embodiment.
FIG. 8 is a sectional view taken along the line VIII-VIII in FIG. 7;
FIG. 9 is a sectional view taken along the line IX-IX of FIG. 7;
FIG. 10 is a configuration diagram of a retainer.
[Explanation of symbols]
2 Hood 4 Windshield 5 A pillar 6, 6A, 6B Cowl top 7 Wiper device 8 Cowl louver 10, 10A, 10B, 10C Airbag device 11, 11A, 11B, 31 Retainer 12, 30 Airbag 13, 32 Inflator 15 , 15A, 15B Lid 16 Frame 17 Strap 18 Curtain 30a Bag base 30b Bag side 31b Upward opening

Claims

An airbag device is disposed on a lower surface side of a rear portion of the hood, and a protection device for a pedestrian or the like in which an airbag of the airbag device can be deployed along a windshield or an A-pillar,
A protection device for pedestrians or the like, wherein a rear portion of the hood is flipped up by an inflation force of an airbag of the airbag device.

In claim 1, the airbag device includes a retainer attached to a lower side of the hood, the airbag housed in the retainer, and an inflator for inflating the airbag,
A device for protecting a pedestrian or the like, wherein a part of the retainer is opened when the airbag inflates, and guides the airbag to deploy toward the rear of the vehicle body.

3. The pedestrian protection device according to claim 2, further comprising means for preventing an airbag which has inflated to the outside from the retainer from expanding toward the front of the vehicle body.

The airbag device according to claim 1, wherein the airbag device includes a retainer disposed to face the lower surface of the hood, the airbag accommodated in the retainer, and an inflator for inflating the airbag,
On the upper surface of the retainer, an upward opening portion that allows a part of the airbag to inflate upward is provided,
A device for protecting a pedestrian or the like, characterized in that when the airbag is inflated, a part of the airbag inflates upward from the upward opening and jumps up a rear portion of the hood.

An airbag device is disposed on a lower surface side of a rear portion of the hood, and a protection device for a pedestrian or the like in which an airbag of the airbag device can be deployed along a windshield or an A-pillar,
A pedestrian or the like, characterized in that the hood is provided with an airbag device for raising the rear portion of the hood separately from the airbag device, and the rear portion of the hood is flipped by the inflation force of the airbag of the airbag device for raising the hood. Protection device.