JP2004122134A - Method for producing trial product for die-casting and method for trial-producing die cast product - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダイカスト用試作品の製造方法及びダイカスト製品の試作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョンなどの電気製品をはじめ自動車などの各種部品はいずれもリサイクル率を高めることが必要となりつつある。ここで、これらの材料として、各種プラスチック製品が用いられているが、これらのプラスチック製品は繰り返して同じ製品に同一材料を使用するという完全なリサイクルが困難であるという課題が有る。
【0003】
これに対して、アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽金属材料は量産金型を用いたダイカスト成形が可能であり、このような軽金属材料を用いたダイカスト成形によれば、同一材料を同一部品に何回でも再使用が可能であるという特徴を備えている。それ故、プラスチック製品の一部はリサイクルの容易なアルミニウム合金やマグネシウム合金に転換されつつある。
【0004】
このような状況下でアルミニウム合金やマグネシウム合金を用いたダイカスト成形が普及しつつあり、例えば、自動車用のナックルハウジング、アーム、デフケースなどの強度および靱性を必要とする鋳物部品にまで利用されている。
【0005】
このようなダイカスト鋳造品では、高圧に耐えてかつ注入される軽金属と反応しない金属材料からなる金型が用いられるが、そのような金型は高価であるので大量生産(量産)に入る前には廉価にできる砂型を試作型として用いることが行われている(例えば、特許文献1参照)。そして、この試作段階では、数次の試作が行われ、各段階では、数個乃至は数十個の試作品が鋳造され、実製品として必要な各種試験が行われ、ダイカスト製品の設計図の修正が行われる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−57965号公報(段落番号0001、0004参照。)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、薄物の大型鋳造品をダイカスト法(金型鋳造法)により量産された例は報告されていないか、又は広く普及していない。これは薄物の大型鋳造品を砂型を用いて製造する良い技術が開発されていないことに起因する。
【0008】
即ち、薄物大型鋳造品でも金型を使用したダイカスト法を用いれば、軽金属溶湯を40〜80MPaもの高い圧力で一気に金型内に注入することにより、比較的容易に良好な鋳造品を得ることができると考えられる。しかしながら、薄物大型鋳造品を製造するためのこのような高圧に耐えるダイカスト用の金型は極めて高価である。それ故、ダイカスト法に従えば、試作用金型が高価となるので量産化にはコスト面での大きなリスクを伴う。これが最大の課題となって薄物大型鋳造品のダイカスト法による量産化が普及していない。薄物大型鋳造品において、実際に販売されるものと実質的に同一性能を備えた試作品の提供が行える安価な金型の製造法が望まれる。
【0009】
従来から、砂型を用いた鋳造法は種々提案され、特に砂型低圧鋳造法(砂型を用いた低圧鋳造法)はアルミニウムやマグネシウム合金などの軽金属材料から比較的良好な鋳造品を得られる一つの良い方法である。このような砂型低圧鋳造法は、ルツボ(溶解炉)に貯留された軽金属溶湯の湯面に対し0.049MPa(0.5kg/cm2)程度の低い圧力をかけることにより軽金属溶湯を押上げ、ストーク(管路)を介して、砂型のキャビティへ注入する方法である。砂型を用いた重力鋳造法に比較すれば、薄物を鋳造しても内部欠陥の少ない鋳造品を得ることができる。
【0010】
しかしながら、従来提案されている砂型低圧鋳造法によっても、例えば、薄物鋳造品が大型となる場合には良好な鋳造品を得ることができない。この原因は、注入した金属溶湯が低圧によってゆっくりと注入されることから、軽金属溶湯が砂型により冷えてしまい、キャビティ内の隅々まで溶湯が行き渡り難いことに大きく起因していると考えられる。また、アルミニウム合金やマグネシウム合金を金属材料として利用する場合には金属材料の表面が酸化しやすいこともこの技術を進展させていない一つの理由と考えられる。
【0011】
それ故、薄物の大型鋳造品を砂型で作製するのが困難であるため、数次の試作段階を必要とし、かつ、各数次の各段階で数個乃至は数十個の試作から実製品として必要な各種の試験を行わなければ実製品としての大量生産のリスクが軽減されないような大型薄物鋳造品では、実質的に有効な試作品を廉価に入手することができないと考えて薄物大型鋳造品の研究が長い間進展していなかったと思われる。
【0012】
近年、リサイクルが要求される家電製品の一つとして、例えば、大型のテレビジョンが急激に発達しつつある。また、自動車部品においてもリサイクルの要求が急激に増大している。
【0013】
そこで本発明は、薄型の大型鋳造品の量産化を普及することのできるダイカスト用試作品の製造方法及びダイカスト製品の試作方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような状況下で、本発明者らは、平成14年6月24日付け出願の特願2002−182746号明細書において、薄物大型鋳造品を提供できる「薄物大型鋳造品の製造装置」に関する発明(以下、先願発明という。)を既に提案している。この先願発明によれば、ルツボに貯留された軽金属溶湯の湯面に圧力をかけ、ストークを介して、砂型のキャビティへ軽金属溶湯を押上げる薄物大型鋳造品の製造装置であって、前記砂型が薄物大型鋳造品を鋳造するためのキャビティを有すると共に、該キャビティには湯口が複数個設けられ、前記ストークが中途部に酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガスを供給可能なチャンバーを有する薄物大型鋳造品の製造装置が提供される。そして、このような製造装置を用いれば、砂型低圧鋳造法であっても薄物大型鋳造品を得ることができるようになる。
【0015】
また、本発明者らは、この先願発明で開示された製造装置乃至はその装置を改良することにより、また、この製造装置を用いた試作品の製造方法を研究することにより、得られた鋳造品が大量生産によるダイカスト製品と各種の特性、品質等が極めて近似した試作品を得ることができることを確認した。これにより、この製造装置により得られた鋳造品は試作試験に用いることが十分に可能であり、従って、薄物大型鋳造品の試作品が比較的廉価に製造できることを認め本発明に到達した。
【0016】
即ち本発明は、薄物大型鋳造品をダイカスト法にて大量生産するために、砂型低圧鋳造法により量産時と同一材料又は異なる材料を用いて試作品を鋳造することを特徴とするダイカスト用試作品の製造方法である。
【0017】
薄物大型鋳造品をダイカスト法にて大量生産するためにダイカスト製品の設計図から量産金型を製作するに当たって、砂型低圧鋳造法により量産時と同一材料又は異なる材料を用いて製品を鋳造試作し、該鋳造試作により得られた試作品の実製品としての評価結果を基にして、例えば、試作品の中で規格に合致したり、または最良の試験結果を得たものを選択するなどして、必要に応じて設計図に修正を加えるなどして量産金型を製作すれば、廉価でかつリスクを伴わずにダイカスト法により薄物大型鋳造品の量産金型を製作できることができる。
【0018】
ここで、ダイカスト法とは、金型を用いた鋳造法であり、いわゆる加圧鋳造法が典型例であるが、金型を用いる鋳造法で有れば本発明に包含される。
【0019】
また、本発明において薄物大型鋳造品とは、例えば、肉厚tが4mm以下であり、成形品としての平面方向の寸法が十分に大きいものをいう。
【0020】
この肉厚tは、一般的には1mm以上3mm以下の範囲内にあり、典型的には1.5mm以上2.5mm以下の範囲である。なお、ここで、肉厚とは、取付座などの特別に厚くなっている部分以外の平坦な一般部分を言う。
【0021】
また、平面方向の寸法は、例えば一辺の長さが少なくとも200mm以上であり、一般的には500mm以上ある。縦と横との2辺の長さの和で表現すれば、例えば、その和が300mm以上であり、一般的にはその和は、1000mm以上である。ここで、長さの上限は無いが金型であるので極端に大きな物は実質的に製造困難であり、通常では2000mm以下である。
【0022】
好ましい薄物大型鋳造品を肉厚tと長さlとの比により表現すると、長さ(l)/肉厚(t)の比が50以上であり、通常100以上であり、典型的には200以上あるような扁平な材料でも、本発明においては有効に生産することができる。
【0023】
また、本発明は、前記砂型は、粒径の小さな微粉末を適宜の割合で混合して造形された砂型にさらに塗型剤を塗布したものを用いることを特徴とする請求項1記載のダイカスト用試作品の製造方法である。
【0024】
このように構成すれば、鋳肌の平滑性に選れば試作品を得ることができる。この形成する砂種として、シリカフラワ、ジルコンフラワなどの耐火物の微粉末(微粒子状の鋳物砂)が例示され、珪砂などの粒子の粗い鋳物砂に加えてこれらの耐火物の微粉末(微粒子状の鋳物砂)を適宜の量でブレンドすることにより鋳肌が向上される。
【0025】
このような混合砂は、篩分けした場合100メッシュ乃至200メッシュの範囲内及び300メッシュ以下にそれぞれ粒度分布の極大値を有し、350メッシュ以下の微粒子の占める割合が全鋳物砂の10質量%以上60質量%以下の範囲内で含有されているものが好ましいものとして例示できる。微粒子状の鋳物砂が適度の範囲に含有されていることにより、通気性を備えて鋳肌を向上させる。
【0026】
このような混合砂より形成された砂型は塗型剤を塗布することにより鋳肌が更に向上される。
【0027】
また、本発明は、前記低圧鋳造法により得られた鋳造品は、さらに熱処理に付されることを特徴とする。
【0028】
このように構成すれば、低圧鋳造法により得られた鋳造品を適宜の条件で熱処理することにより、顧客の要望に応じた機械強度を備えた試作品を得ることができる。本発明において、試作品の機械的強度を顧客の要望に応じた規格に答えるためには、試作の段階で材料を適宜の材料を選別したり、材料組成を変化させることにより対応することができるが、この発明のように、試作品を更に熱処理を付すことによっても対応することができる。試作品の段階で顧客の要望に応えることができれば、量産品としてのダイキャスト用の金型を作製し、量産品にて顧客の要望に応えるために最適な素材を選別などすればよい。この場合、最終製品の素材と試作品と素材とは同一又は同一系統である場合が多いが必ずしも同一でなくて異なる材料であってもよい。ここで、同一系統とはアルミ系合金という観点からは同一であるが、詳細な組成割合のみ異なる場合などである。
【0029】
以上の低圧鋳造法は、溶解炉に貯留された軽金属溶湯の湯面に圧力をかけ、ストークを介して前記軽金属溶湯の表面に圧力をかけて管中を上昇させ、上部に位置する砂型中へ押し上げて鋳造する方法が好ましい。
【0030】
また、砂型は薄物大型鋳造品を鋳造するための狭くて長いキャビティを有している場合にも良好な試作品を得ることができる。
【0031】
また、このキャビティに連通する複数の湯口を備えることにより、例えば、狭くて長いキャビティを備えた場合にも、そのキャビティ内の隅々にまで軽金属溶湯を行き渡らせることが可能となる。
【0032】
また、本発明は、前記ストークは中途部に酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガスを供給可能なチャンバーを有することを特徴とする。
【0033】
このように構成すれば、ストーク(管路)の中途部に設けたチャンバーへ酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガスを供給することにより、キャビティ内へ注入される軽金属溶湯の表面に酸化膜ができることが防止され、すなわち、溶湯の流れ先端部で酸化膜が発生しにくく、複数の湯口より注湯した際にも、湯じわ・湯境などの減少効果が期待できる。これにより、内部欠陥の少ない良好な鋳造品を得ることができる。
【0034】
また、本発明は、前記砂型は、キャビティを形成する下型と上型とを少なくとも備え、該下型と前記ストークとの間には、前記キャビティへ溶湯を案内する湯口又は湯道が形成された砂型(湯口型)を備えることを特徴とする。
【0035】
このように構成すれば、砂型をストークから切り離すのが容易となる。特に連続して多数の鋳造品を繰り返して製造する際には、試作品の品質を一定に保ちつつ、製造サイクルを短縮することができる。
【0036】
また本発明は、前記軽金属溶湯が、アルミニウムまたはアルミニウム合金であり、前記酸化防止ガスまたは前記燃焼防止用ガスが、不活性ガスであることを特徴とする。
【0037】
また、本発明は、前記軽金属溶湯が、マグネシウムまたはマグネシウム合金であり、前記燃焼防止用ガスまたは前記燃焼防止用ガスが、6フッ化イオウと二酸化炭素との混合ガスまたはこれと同等のガスであることを特徴とする。
【0038】
また、本発明は、ダイカスト製品の設計図から量産金型を製作するに当たって、少なくとも一種の砂型を製作し、該砂型を用いて低圧鋳造法にて量産時と同一材料又は異なる材料で製品を鋳造し、該製品が規格に入るか否かを判断し、前記量産金型を製作することを特徴とするダイカスト製品の試作方法である。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0040】
図1〜図4は、この発明の実施の形態で用いる薄物大型鋳造品を試作するための製造装置を示すものである。
【0041】
まず、構成を説明すると、この製造装置では、炉本体1の内部に、軽金属溶湯2を貯留するルツボ3が設けられている。このルツボ3は、蓋部材4により上部を密閉されており、蓋部材4にはルツボ3の内部に加圧ガス5を低圧で供給する加圧ガス供給口6が形成されている。この加圧ガス供給口6には加圧ガス供給手段7が接続されている。また、炉本体1には、ルツボ3を加熱するガスバーナなどの加熱装置8が設けられている。
【0042】
そして、この炉本体1の上方には砂型11を載置する型置台12が配設されている。この砂型11は、例えば、上型13と、下型14と、湯口型15とを有する三段型となっている。そして、上型13と下型14との間にはキャビティ16が形成され、下型14にはキャビティ16へ通じるセキに接続する湯口17が形成され、湯口型15には湯口17へ軽金属溶湯2を分配する湯道18が形成されている。この湯道18は、型置台12に形成された開口部19の位置で開口されている。
【0043】
このキャビティ16は、鋳造品の肉厚で4mm以下であり、成形品としての平面方向の寸法で一辺の長さが200mm以上という狭くて長い形状を少なくとも備えている。
【0044】
そして、ルツボ3と砂型11との間にはストーク(管)21が配設されている。このストーク21は、下端がルツボ3に貯留された軽金属溶湯2の内部に没入され、上端が型置台12の開口部19に挿通された状態で湯道18の下部開口22に連通されている。
【0045】
この実施の形態のものでは、砂型11が、例えば、図3に示すような大型壁掛テレビ用の外枠23や、図4に示すような自動車用のドアフレーム24や、図示しない自動車用のシートフレームなどの薄物大型鋳造品25を鋳造するためのキャビティ16を有している。
【0046】
また、キャビティ16には湯口17(又は堰)が複数個設けられている。この湯口17の個数は、鋳造品の形状、大きさ、厚み等によって、また、用いる湯口17の幅によって決められるものであり、例えば、10個〜30個程度である。
【0047】
更に、ストーク21の中途部に、酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28を供給可能なチャンバー29が設けられている。このチャンバー29は、所要の容積を有する御釜状をしており、このチャンバー29の上下で、ストーク21は、上部ストーク30と下部ストーク31とに分離される。そして、上部ストーク30に接続されたチャンバー29の上部開口部32からは、チャンバー29の略中央部にまで達する長さの筒壁33が下方に向けて延設されている。そして、チャンバー29の上部における筒壁33よりも外周側の位置には湯面レベルセンサー34および酸化防止ガス等供給口35が設けられている。酸化防止ガス等供給口35には酸化防止ガス等供給手段36が接続されている。なお、ストーク21には断熱材37が内貼りされている。
【0048】
そして、軽金属溶湯2が、アルミニウムまたはアルミニウム合金である場合には、酸化防止ガス28として、窒素やアルゴンガスなどの不活性ガスを使用するようにする。なお、この場合には、加圧ガス5として、空気あるいは上記不活性ガスを使用する。
【0049】
また、軽金属溶湯2が、マグネシウムまたはマグネシウム合金である場合には、酸化防止ガスに替えて燃焼防止用ガス28を用いる。この燃焼防止用ガス28としては、例えば、6フッ化イオウと二酸化炭素との混合ガス、またはこれと同等のガスを使用するようにする。なお、この場合には、加圧ガス5としても、上記燃焼防止用ガス28と同じ混合ガスを使用するようにする。
【0050】
次に、この製造装置の作用について説明する。
【0051】
まず、図2(a)に示すように、チャンバー29を介して酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28をストーク21へ供給し、ストーク21内の軽金属溶湯2の湯面の酸化防止または軽金属溶湯2の燃焼防止を行う。この状態で、型置台12に砂型11などの型装置をセットし、ストーク21内の酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28を、キャビティ16の容積によって異なるが例えば42インチの大型壁掛けテレビ用外枠の場合には、30秒程度砂型11のキャビティ16内へ送って、キャビティ16内の空気を酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28で置換する。
【0052】
次に、図2(b)に示すように、チャンバー29への酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28の供給を停止し、ルツボ3に貯留された軽金属溶湯2の湯面に加圧ガス5によって低圧で圧力をかけ、ストーク21を介して、砂型11のキャビティ16へ軽金属溶湯2を押上げる。この際、軽金属溶湯2がチャンバー29の酸化防止ガス等供給口35に接触すると、酸化防止ガス等供給口35の閉塞を引き起こすおそれがあるので、チャンバー29の筒壁33よりも外周側の軽金属溶湯2の湯面レベルを湯面レベルセンサー34で検出し、上記湯面レベルが所定値に達した時に、チャンバー29内へ酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28を断続的に噴射させて、上記湯面レベルが所定値以上にならないようにする。
【0053】
40秒程度経過して、キャビティ16内に軽金属溶湯2が充填されたら、そのままの状態で100秒程度置いてキャビティ16内の軽金属溶湯2を凝固させ、その後、図2(c)に示すように、チャンバー29内へ酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28を供給して上記湯面レベルを筒壁33下端まで押し下げ、更に、筒壁33下端から上部ストーク30内へ酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28をバブリングさせつつ供給し続ける。これによって、軽金属溶湯2の凝固部と未凝固部との境界部分に酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28が溜まり、両者が分離される。
【0054】
その後、図2(d)に示すように、ルツボ3に貯留された軽金属溶湯2の湯面への加圧ガス5による圧力を解除すると共に、チャンバー29内へ酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28を供給してストーク21内の軽金属溶湯2の湯面を下げると共にこの湯面の酸化防止または軽金属溶湯2の燃焼防止を行う。次に砂型11を型置台12から外した後、砂型11を崩壊して薄物大型鋳造品25を取り出す。
【0055】
以後、上記を繰返すことにより薄物大型鋳造品25を連続的に製造することができる。なお、砂型11を載置台12から取り外す場合には、砂型11を除いた場合に生じるストーク11の開口部から空気がチャンバー29内に拡散しないように燃焼防止用ガス28は連続的又は間欠的にチャンバー29内に供給しつづける。
【0056】
以上のように、湯口17を複数個設けることにより、薄物大型鋳造品25を鋳造するための狭くて長いキャビティ16内の隅々にまで軽金属溶湯2を行き渡らせることが可能となる。また、ストーク21の中途部に設けたチャンバー29へ酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28を供給することにより、キャビティ16内の空気を酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28で置換しチャンバー29内及びキャビティ内を酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス28で絶えず充満させる。これにより、軽金属溶湯2の表面に酸化膜ができることや軽金属溶湯2が燃焼することを防止できる。また、溶湯の流れ先端部で酸化膜が発生しにくく、複数の湯口(又はセキ)より注湯した際にも、湯じわ・湯境などの減少効果が期待できる。これにより、内部欠陥の少ない良好な鋳造品を得ることができる。また、これにより得られた鋳造品の強度は、ダイカスト製品の代わりとして実体強度を備えている。
【0057】
また、この砂型を形成する砂種として、ジルコンフラワをブレンドすることにより鋳肌が向上される。
【0058】
これにより、砂型11を用いた低圧鋳造法であっても薄物大型鋳造品25を得ることができるようになり、安価に薄物大型鋳造品25の試作品を製造することができる。
【0059】
また、酸化防止ガス28として不活性ガスを用いることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の薄物大型鋳造品25を砂型11を用いた低圧鋳造法で作製することができる。
【0060】
更に、燃焼防止用ガス28として6フッ化イオウと二酸化炭素との混合ガスまたはこれと同等のガスを用いることにより、マグネシウムまたはマグネシウム合金製の薄物大型鋳造品25を砂型11を用いた低圧鋳造法で作製することができる。
【0061】
この製造装置を用いれば、例えば、肉厚1.5〜2.5mmで400×600×50(mm)程度以上、肉厚2.2〜4.0mmで700×1000×300(mm)程度以上の薄物大型鋳造品25を鋳造することができる。また、サイズが1200×1000mm、肉厚1.5mmの大物肉薄品を製造することもできた。
【0062】
また、例えば、700×1050×65mm、肉厚2.5mmの42インチ大型壁掛テレビ用の外枠23なども得ることができる。また、610×1100、肉厚2.0mmの自動車のドアインナーパネルなども製造することができる。
【0063】
【実施例】
次に、上述の製造装置を用いた鋳造品を作製した実施例に基づき本発明の効果を詳細に説明する。
[実施例1]
この実施例1は、本発明で用いる砂型低圧鋳造法により得られた鋳造品が鋳肌の平滑性が要求される試作品としても有効に利用できることを実証するための実施例である。いずれの実施例でも砂型のキャビティとしてテストピース用のものを採用した以外は上述した図1に示される製造装置と実質的に同一の装置を用いて以下の実験を行った。
【0064】
ダイカスト試作品としては、試作品の表面に塗料を塗布して利用する場合などを含めてダイカスト製品の鋳肌に近い鋳肌が要求される場合がある。一般に砂型を用い、圧力をかけて注湯する場合には、鋳肌が粗くなり、鋳肌の改善が求められる。そこで、以下の砂型の造形は、樹脂自硬性鋳型とした。本発明者らの鋳肌の研究により、一般的な重力鋳造品(砂型重力鋳造法による鋳造品)では鋳肌のRz(表面粗さ)は69μmであるところ、本発明の製造装置に従う低圧鋳造品では、砂粒の隙間に溶湯が入り込んでしまうため、Rzは212μmとダイカスト製品に比べて表面粗さが大きくなることが確認されている。
【0065】
この実験では、砂種としては、三河珪砂7号、三河珪砂8号およびジルコニアフラワの3種の粒子径が異なる砂を用意し、表面粗さの向上を目指した。ここで、粒径は三河珪砂7号>三河珪砂8号>ジルコニアフラワの順であり、砂型としては、三河珪砂7号(砂型1)、三河珪砂8号(砂型2)、三河珪砂8号+ジルコンフラワ1:1(砂型3)の三種類を用意した。各砂の粒度分布は表1のとおりである。ここで篩はタイラー社製の標準ふるいを用いた。
【0066】
【表1】
【0067】
砂型表面の拡大写真から三河珪砂7号の砂型1では、粒径が大きく、砂と砂との間に大きな隙間が見られた。また、三河珪砂8号の砂型2では、砂型1よりも粒径が小さいため隙間は減少しているが、まだ砂と砂との間に隙間が見られた。これに対して、粒子径の細かいジルコンフラワをブレンドして混練して造形され砂型3では、隙間がジルコンフラワによって埋められ、鋳型表面は詰まりが良好であった。
【0068】
つぎに、これらの砂型1〜3を用いて実際に鋳造して得られた鋳造品の表面粗さを測定した。実験は、各砂型1〜3をそのまま用いたり(塗型なし)、塗型剤を刷毛塗り又はスプレー塗りにより塗布して各実験を行った。なお、塗型剤を刷毛塗りした場合には、塗型剤を塗布乾燥した後に柔らかい布で表面をなぞることにより刷毛痕によりできる大きな凹凸を消した。
【0069】
結果を図5に示した。図5より明らかなとおり、塗型剤を塗布することにより表面粗さは向上し、さらに塗型剤の塗布方法として刷毛塗りが優れていた。また、砂型の種類に関しては、砂型3>砂型2>砂型1の順で表面の平滑性が向上していた。
【0070】
つぎに、ジルコンフラワの最適配合割合を確認するために三河珪砂8号にジルコンフラワの配合割合を種々変化させて砂型を製作し、同様にして鋳肌の表面粗さを測定し、結果を図6に示した。
【0071】
この図6において、塗型剤ありは、塗型剤を厚さ20μm〜100μmの範囲内となるように塗布している。この結果、鋳物砂として珪砂にジルコンフラワのような微粒子状の鋳物砂を配合することにより、鋳肌が改善されることが確認された。また、塗型剤の塗布により何れの場合も鋳肌が改善されていた。
【0072】
なお、三河珪砂8号に配合されるジルコンフラワの量が60質量%を超えて多く混合した砂型を製作したが、この表面は砂型3に比較して粗くなってしまった。この原因としては、用いた混練機の混練が十分にできなかったためと考えられるが、いずれにしても、過度に細かい砂だけでは十分に平滑な表面を生産効率よく作製することが困難であると思われた。
【0073】
以上の結果から、鋳肌が平滑であることが必要なダイカスト法の試作品が要求される場合には、ジルコンフラワなどの微粉末を適宜の割合で混合して造形された砂型を用いることがよく、その砂型に塗型剤を塗布すると更に鋳肌が向上されることが確認された。
【0074】
また、この場合、100メッシュ乃至200メッシュ(7号又は8号砂)、好ましくは150メッシュ乃至200メッシュ(8号砂)の範囲内及び300メッシュ以下(微粉末)にそれぞれ粒度分布の極大値を有し、350メッシュ以下の微粒子(微粉末)の占める割合が全鋳物砂の10質量%以上60質量%以下、特に好ましくは20質量%以上50質量%以下の範囲内で含有されている鋳物砂より造形された砂型を用いることにより、低圧鋳造法でも改善された鋳肌を備えた試作品を製造することができることが確認された。また、この場合の微粒子の配合割合に最適値があることが確認された。
[実施例2]
この実施例2は、本発明で用いる砂型低圧鋳造品が実体強度試験を伴うダイカスト製品の試作品としても有効に利用できることを確認するための実施例である。いずれの実施例でも砂型のキャビティとしてテストピース用のものを採用した以外は上述した図1に示される製造装置と実質的に同一の装置を用いて以下の実験を行った。
【0075】
ダイカスト試作品としては、実体強度試験を行うことが多い。それ故、ダイカスト試作品としては実機による量産されるダイカスト製品と同程度の実体強度を備えていることが要求される。そこで、板厚2,4,6mmのテストピースを上述した製造装置と実質的に同一の装置を用いて以下の実験を行った。
【0076】
本実施例におけるダイカスト製品の試作品としての目標値は、引張強さ:200MPa以上、0.2%耐力:120MPa以上、伸び:10%以上であるので、試作品を製作する材料には流動性がよく、熱処理により特性値の向上が可能なAC4CH合金を用いた。
【0077】
実施例1に従う低圧鋳造品と実質的に同一の装置により鋳造品(F)を作製したところ、何れの厚みのテストピースも目標値を満足することはなかった。
【0078】
そこで、溶体化処理540°C×6時間(水焼き入れ)、時効150°C×2時間の条件で熱処理を行ったところ厚みが4mm以下のテストピースでは熱処理により目標値を達成することが確認された。
【0079】
以上の結果をまとめて図7に示した。ここで、この熱処理していないテストピースは符号Fで示し、溶体化処理のみのテストピースを符号T4で示し、溶体化処理と時効処理を行ったテストピースを符号T6で示した。
【0080】
肉厚が6mmの場合には溶体化処理時間が長いと伸びが目標値を下回ったが、溶体化処理時間を4時間に設定すれば目標値をクリアすることができる。これにより、熱処理条件を変更させることにより目標値を達成することができると考えられる。
【0081】
以上の結果より、砂型低圧鋳造法において、得られた鋳造品を熱処理することにより、実体強度試験が必要なダイカスト製品が目標の場合にも、実体強度試験に耐える試作品を作製することができることが理解される。
[実施例3]
この実施例3は、本発明で用いる砂型低圧鋳造品が形状がダイカスト製品と略同一のものが得られることを実証するためのものである。この点、本発明においては、薄物大型鋳造品を得るための試作品の製造を目的としているので、本発明に従う試作品の製造方法において同一形状のものが得られるか否かを定量的に理解するには、簡易には流動長を把握することである。
【0082】
そこで、この実施例では、図8に示すように、肉厚が1.5mm、2mm、4mm及び6mmからなる流動性試験用木型から造形した砂型を用いて流動長を測定する実験を行った。本発明に従う砂型低圧鋳造法が優れていることを実証するために対照例として砂型重力鋳造法でも実験を行った。
【0083】
結果をまとめて図9に示した。この図9において、ADP法と略されている結果は、図1に示される製造装置と実質的に同一の装置を用いて行った結果であり、砂型低圧鋳造法は図1に示される製造装置において、チャンバー29内に燃焼防止ガス又は酸化防止ガスを供給せずに大気雰囲気で行った実施例である。
【0084】
砂型低圧鋳造法では酸化膜防止の有無にかかわらず何れの場合にも、肉厚が1.5mmでは流動長が略250mm、肉厚が2mmでは流動長が400mm以上と砂型重力鋳造法に対比して略2倍の長さの流動長が得れた。
【0085】
これにより、砂型低圧鋳造法に従えば、砂型重力鋳造法に比較して長い流動長を確保することが可能であり、これにより、砂型低圧鋳造法に従えば、砂型重力鋳造法に対比してダイカスト製品と略同一形状の試作品を製造しやすいことが確認された。
【0086】
また、砂型低圧鋳造法に従えば、厚み(t)が4mm以下であり、一辺の長さが少なくとも200mm以上であり、かつ、長さ(l)/厚み(t)が50以上で定義されるような薄物大型鋳造品の試作品がキャビティへ通じるインゲート(セキ、湯口)の数を複数個(多数)配置すれば、実体強度を備えた鋳造品が得られることが確認された。
【0087】
また、また、以上により得られた鋳造品は、電磁シールド性にも優れたアルミニウム合金又はマグネシウム合金より形成されているので、電化製品や自動車部品などの試作品としての普及が期待される。
【0088】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、薄物大型鋳造品をダイカスト法にて大量生産するためにダイカスト製品の設計図から量産金型を製作するに当たって、砂型低圧鋳造法により量産時と同一材料を用いて製品を鋳造試作し、該鋳造試作により得られた試作品の実製品としての評価結果を基にして量産金型を製作すれば、廉価でかつリスクを伴わずにダイカスト法により薄物大型鋳造品の量産金型を製作できる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の側方断面図である。
【図2】図1の作動図である。
【図3】図1によって得られる製品を示す図である。
【図4】図1によって得られる製品を示す他の図である。
【図5】実施例により得られる試作品の表面粗さを測定した結果を示す図である。
【図6】実施例により得られる試作品の表面粗さを測定した結果を示す図である。
【図7】実施例により得られる試作品の引張強さを測定した結果を示す図である。
【図8】実施例に用いられた流動長試験用木型を説明する平面図である。
【図9】流動長試験結果を示す図である。
【符号の説明】
2 軽金属溶湯
3 ルツボ
11 砂型
16 キャビティ
17 湯口
21 ストーク
25 薄物大型鋳造品
28 酸化防止ガスまたは燃焼防止用ガス
29 チャンバー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a prototype for die casting and a method for trial production of a die cast product.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, it has become necessary to increase the recycling rate of various components such as automobiles, including electric products such as televisions. Here, various plastic products are used as these materials, but there is a problem that it is difficult to completely recycle these plastic products by repeatedly using the same material for the same product.
[0003]
On the other hand, light metal materials such as aluminum alloys and magnesium alloys can be die-casted using mass-produced dies. According to die-casting using such light metal materials, the same material can be used several times for the same part. However, it has the feature that it can be reused. Therefore, some plastic products are being converted to easily recyclable aluminum and magnesium alloys.
[0004]
Under such circumstances, die casting using an aluminum alloy or a magnesium alloy is becoming widespread, and is used, for example, for casting parts requiring strength and toughness such as knuckle housings, arms, and differential cases for automobiles. .
[0005]
In such a die casting, a mold made of a metal material that withstands high pressure and does not react with the light metal to be injected is used. However, such a mold is expensive, and therefore, before entering mass production (mass production). For example, a sand mold that can be manufactured at low cost is used as a prototype (see, for example, Patent Document 1). At this stage, several prototypes are produced.At each stage, several or dozens of prototypes are cast, and various tests necessary for actual products are performed. Modifications are made.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-11-57965 (see paragraphs 0001 and 0004)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, examples of mass production of thin large cast products by a die casting method (die casting method) have not been reported or are not widely used. This is due to the fact that no good technology has been developed to produce thin large castings using sand molds.
[0008]
That is, if the die casting method using a mold is used even for a thin large cast product, a good cast product can be obtained relatively easily by injecting the light metal molten metal into the mold at a stretch at a pressure as high as 40 to 80 MPa. It is considered possible. However, die-casting dies that can withstand such high pressure for producing thin large-sized castings are extremely expensive. Therefore, according to the die-casting method, the trial mold becomes expensive, and mass production involves a great risk in terms of cost. This is the biggest issue, and mass production of large thin cast products by the die casting method is not widespread. There is a demand for a method of manufacturing an inexpensive mold capable of providing a prototype of a thin large cast product having substantially the same performance as that actually sold.
[0009]
Conventionally, various casting methods using a sand mold have been proposed. In particular, a sand mold low-pressure casting method (a low-pressure casting method using a sand mold) is one good method that can obtain a relatively good casting from a light metal material such as aluminum or a magnesium alloy. Is the way. In such a sand type low pressure casting method, a low pressure of about 0.049 MPa (0.5 kg / cm 2 ) is applied to the surface of the light metal melt stored in a crucible (melting furnace) to push up the light metal melt, This is a method of injecting into a sand mold cavity through a stalk (pipe). Compared to the gravity casting method using a sand mold, a cast product with less internal defects can be obtained even when a thin product is cast.
[0010]
However, even with the conventionally proposed sand mold low-pressure casting method, for example, when a thin cast product becomes large, a good cast product cannot be obtained. This is considered to be largely due to the fact that the injected molten metal is slowly injected by the low pressure, so that the light metal melt is cooled by the sand mold, and it is difficult for the molten metal to spread all over the cavity. In addition, when an aluminum alloy or a magnesium alloy is used as a metal material, the fact that the surface of the metal material is easily oxidized is also considered to be one reason that this technology has not been advanced.
[0011]
Therefore, it is difficult to produce a large thin cast product with a sand mold, so that several stages of prototypes are required, and several to several tens of prototypes are produced at each stage of each stage. In the case of large thin castings where the risk of mass production as an actual product cannot be reduced unless various necessary tests are carried out, it is considered that a practically effective prototype cannot be obtained at a low price. It seems that product research had not progressed for a long time.
[0012]
2. Description of the Related Art In recent years, for example, a large-sized television has been rapidly developing as one of home appliances requiring recycling. In addition, the demand for recycling of auto parts has been rapidly increasing.
[0013]
Therefore, an object of the present invention is to provide a method of manufacturing a prototype for die casting and a method of trial manufacturing of a die cast product that can spread mass production of a thin large-sized cast product.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
Under such circumstances, the present inventors have disclosed in Japanese Patent Application No. 2002-182746 filed on June 24, 2002, a "production apparatus for a thin large cast product" capable of providing a thin large cast product. An invention (hereinafter referred to as a prior invention) has already been proposed. According to the invention of the prior application, there is provided an apparatus for manufacturing a thin large-sized cast product in which a pressure is applied to a surface of a light metal melt stored in a crucible, and the light metal melt is pushed up to a cavity of a sand mold via stalk. A thin large casting having a cavity for casting a thin large casting, a cavity provided in the cavity with a plurality of gates, and the stalk having a chamber capable of supplying an antioxidant gas or a combustion preventing gas in the middle thereof. Is provided. If such a manufacturing apparatus is used, a thin large cast product can be obtained even by a sand type low pressure casting method.
[0015]
In addition, the present inventors have improved the manufacturing apparatus disclosed in the invention of the prior application or the apparatus thereof, and studied a method of manufacturing a prototype using the manufacturing apparatus, thereby obtaining a casting apparatus obtained by the method. It has been confirmed that a prototype can be obtained in which the characteristics, quality, etc. of the die-cast product obtained by mass production are very similar to those of various products. As a result, the present inventors have recognized that the cast product obtained by this manufacturing apparatus can be sufficiently used for a trial production test, and that a prototype of a thin large-sized cast product can be manufactured at a relatively low cost.
[0016]
That is, the present invention provides a die casting prototype characterized by casting a prototype using the same material or a different material from that used in mass production by a sand mold low-pressure casting method in order to mass-produce thin large castings by a die casting method. Is a manufacturing method.
[0017]
In order to mass-produce thin large cast products by die-casting method, in producing mass-production dies from the design drawings of die-casting products, sand-type low-pressure casting method was used to prototype products using the same material or different materials as in mass production, Based on the evaluation results as a real product of the prototype obtained by the casting prototype, for example, by selecting a prototype that conforms to the standard or that has obtained the best test result, If mass-production dies are manufactured by modifying the design drawings as needed, mass-production dies of thin large castings can be manufactured at low cost and without risk by die casting.
[0018]
Here, the die casting method is a casting method using a mold, and a so-called pressure casting method is a typical example. However, a casting method using a mold is included in the present invention.
[0019]
In the present invention, the large thin cast product refers to, for example, a product having a thickness t of 4 mm or less and a sufficiently large dimension in a plane direction as a molded product.
[0020]
This thickness t is generally in the range of 1 mm or more and 3 mm or less, and is typically in the range of 1.5 mm or more and 2.5 mm or less. Here, the thickness means a flat general portion other than a particularly thick portion such as a mounting seat.
[0021]
The dimension in the plane direction is, for example, at least 200 mm or more in one side, and generally 500 mm or more. In terms of the sum of the lengths of the two sides, vertical and horizontal, for example, the sum is 300 mm or more, and generally the sum is 1000 mm or more. Here, there is no upper limit of the length, but since it is a mold, an extremely large object is substantially difficult to manufacture, and is usually 2000 mm or less.
[0022]
When a preferred thin large-sized cast product is expressed by the ratio of the thickness t to the length l, the ratio of length (l) / thickness (t) is 50 or more, usually 100 or more, and typically 200 or more. Even the flat material as described above can be effectively produced in the present invention.
[0023]
Further, in the present invention, the sand mold is obtained by mixing a fine powder having a small particle diameter at an appropriate ratio and applying a mold wash to a sand mold which is formed. This is a method of manufacturing a prototype.
[0024]
With this configuration, a prototype can be obtained if the cast surface is selected for smoothness. Examples of the sand species to be formed include fine powders of refractories such as silica flower and zircon flower (fine-particle molding sand). In addition to molding sand having coarse particles such as silica sand, fine powders of these refractories (fine-particle The casting surface is improved by blending an appropriate amount of the foundry sand).
[0025]
Such mixed sand has a maximum value of the particle size distribution within a range of 100 mesh to 200 mesh and 300 mesh or less when sieved, and the proportion of fine particles of 350 mesh or less accounts for 10% by mass of the total molding sand. Those contained in the range of 60% by mass or less can be exemplified as preferable ones. When the fine molding sand is contained in an appropriate range, the casting surface is improved with air permeability.
[0026]
The casting surface of the sand mold formed from such mixed sand is further improved by applying a mold wash.
[0027]
Further, the present invention is characterized in that the cast product obtained by the low pressure casting method is further subjected to a heat treatment.
[0028]
According to this structure, a prototype having mechanical strength according to a customer's request can be obtained by subjecting a cast product obtained by the low pressure casting method to heat treatment under appropriate conditions. In the present invention, in order to respond to the standard according to the customer's request for the mechanical strength of the prototype, it is possible to respond by selecting an appropriate material or changing the material composition at the stage of the prototype. However, as in the present invention, it can be dealt with by further heat-treating the prototype. If the customer's request can be met at the stage of the prototype, a die-casting die as a mass-produced product may be manufactured, and the most suitable material for the mass-produced product may be selected. In this case, the material of the final product, the prototype, and the material are often the same or have the same system, but are not necessarily the same and may be different materials. Here, the same system is the same from the viewpoint of an aluminum-based alloy, but may be the case where only the detailed composition ratio is different.
[0029]
The low-pressure casting method described above applies pressure to the surface of the light metal melt stored in the melting furnace, applies pressure to the surface of the light metal melt via Stoke, raises the inside of the tube, and into the sand mold located at the top. The method of pushing and casting is preferable.
[0030]
Also, a good prototype can be obtained when the sand mold has a narrow and long cavity for casting a thin large casting.
[0031]
In addition, by providing a plurality of gates communicating with the cavity, for example, even when a narrow and long cavity is provided, it is possible to spread the light metal melt to every corner in the cavity.
[0032]
Further, the present invention is characterized in that the Stoke has a chamber capable of supplying an antioxidant gas or a combustion preventing gas at an intermediate portion.
[0033]
With this configuration, an oxide film can be formed on the surface of the light metal melt injected into the cavity by supplying the antioxidant gas or the combustion preventing gas to the chamber provided in the middle of the stalk (pipe). In other words, an oxide film is less likely to be generated at the leading end of the flow of the molten metal, and even when the molten metal is poured from a plurality of gates, an effect of reducing hot water lines and hot water boundaries can be expected. Thereby, a good cast product with few internal defects can be obtained.
[0034]
Further, according to the present invention, the sand mold includes at least a lower mold and an upper mold that form a cavity, and a gate or a runner for guiding the molten metal to the cavity is formed between the lower mold and the stalk. It is characterized by having a sand mold (gate type).
[0035]
With this configuration, it is easy to separate the sand mold from the stalk. In particular, when repeatedly producing a large number of cast products continuously, it is possible to shorten the production cycle while keeping the quality of the prototype constant.
[0036]
Further, the invention is characterized in that the molten light metal is aluminum or an aluminum alloy, and the antioxidant gas or the combustion preventing gas is an inert gas.
[0037]
Further, in the present invention, the molten light metal is magnesium or a magnesium alloy, and the combustion preventing gas or the combustion preventing gas is a mixed gas of sulfur hexafluoride and carbon dioxide or a gas equivalent thereto. It is characterized by the following.
[0038]
Further, in the present invention, in producing a mass-production mold from a design drawing of a die-cast product, at least one kind of sand mold is produced, and the product is cast using the sand mold with a low-pressure casting method using the same material or a different material as in mass production. Then, it is a method for trial production of a die-cast product, characterized by determining whether or not the product satisfies the standard, and manufacturing the mass-produced mold.
[0039]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described with reference to illustrated examples.
[0040]
FIGS. 1 to 4 show a manufacturing apparatus for trial production of a thin large-sized cast product used in an embodiment of the present invention.
[0041]
First, the configuration will be described. In this manufacturing apparatus, a
[0042]
A mold table 12 on which the
[0043]
The
[0044]
A stalk (tube) 21 is provided between the
[0045]
In this embodiment, the
[0046]
The
[0047]
Further, a
[0048]
When the
[0049]
When the
[0050]
Next, the operation of the manufacturing apparatus will be described.
[0051]
First, as shown in FIG. 2A, an antioxidant gas or a
[0052]
Next, as shown in FIG. 2B, the supply of the antioxidant gas or the
[0053]
After about 40 seconds have elapsed and the
[0054]
Thereafter, as shown in FIG. 2 (d), the pressure of the
[0055]
Thereafter, by repeating the above, a thin
[0056]
As described above, by providing a plurality of
[0057]
In addition, the casting surface is improved by blending zircon flower as a sand type forming the sand mold.
[0058]
This makes it possible to obtain a thin
[0059]
In addition, by using an inert gas as the
[0060]
Further, by using a mixed gas of sulfur hexafluoride and carbon dioxide or a gas equivalent thereto as the
[0061]
If this manufacturing apparatus is used, for example, about 400 × 600 × 50 (mm) or more with a thickness of 1.5 to 2.5 mm, and about 700 × 1000 × 300 (mm) or more with a thickness of 2.2 to 4.0 mm Can be cast. In addition, a large and thin product having a size of 1200 × 1000 mm and a thickness of 1.5 mm was able to be produced.
[0062]
In addition, for example, an
[0063]
【Example】
Next, the effect of the present invention will be described in detail based on an example in which a casting is manufactured using the above-described manufacturing apparatus.
[Example 1]
Example 1 is an example for verifying that a cast product obtained by the sand-type low-pressure casting method used in the present invention can be effectively used as a prototype requiring smoothness of a casting surface. In each of the examples, the following experiment was conducted using substantially the same apparatus as the manufacturing apparatus shown in FIG. 1 except that a sand mold cavity for a test piece was employed.
[0064]
As the die casting prototype, there is a case where a casting surface close to the casting surface of the die casting product is required, including a case where a paint is applied to the surface of the prototype and used. In general, when using a sand mold and pouring under pressure, the casting surface becomes coarse and improvement of the casting surface is required. Therefore, the following sand mold was used as a resin self-hardening mold. According to the study of the casting surface of the present inventors, the Rz (surface roughness) of the casting surface is 69 μm in a general gravity casting product (a casting product by a sand type gravity casting method). In the product, the molten metal gets into the gaps between the sand grains, so that it has been confirmed that Rz is 212 μm and the surface roughness is larger than that of the die-cast product.
[0065]
In this experiment, three types of sand having different particle diameters, namely, Mikawa Silica Sand No. 7, Mikawa Silica Sand No. 8 and zirconia flower, were prepared as sand species, and the aim was to improve the surface roughness. Here, the particle size is in the order of Mikawa Silica Sand No.7> Mikawa Silica Sand No.8> Zirconia Flower. Three types of zircon flowers 1: 1 (sand mold 3) were prepared. The particle size distribution of each sand is as shown in Table 1. The sieve used here was a standard sieve manufactured by Tyler.
[0066]
[Table 1]
[0067]
From the enlarged photograph of the sand mold surface, the
[0068]
Next, the surface roughness of the casting obtained by actually casting using these
[0069]
The results are shown in FIG. As is clear from FIG. 5, the surface roughness was improved by applying the coating agent, and the brush coating was excellent as a coating method of the coating agent. As for the type of sand mold, the surface smoothness was improved in the order of
[0070]
Next, in order to confirm the optimum mixing ratio of zircon flower, sand molds were manufactured by changing the mixing ratio of zircon flower in Mikawa Silica Sand No. 8, and the surface roughness of the casting surface was measured in the same manner. The results are shown in FIG.
[0071]
In FIG. 6, when a mold wash is present, the mold wash is applied so as to have a thickness in the range of 20 μm to 100 μm. As a result, it was confirmed that the casting surface was improved by adding fine-particle molding sand such as zircon flower to silica sand as the molding sand. In each case, the casting surface was improved by applying the mold wash.
[0072]
In addition, a sand mold was manufactured in which the amount of zircon flower mixed with Mikawa Silica Sand No. 8 was more than 60% by mass, but the surface was rougher than the
[0073]
From the above results, when a prototype of the die casting method that requires a smooth casting surface is required, it is possible to use a sand mold molded by mixing fine powder such as zircon flower at an appropriate ratio. It was well confirmed that when the mold was applied to the sand mold, the casting surface was further improved.
[0074]
In this case, the maximum value of the particle size distribution is set within the range of 100 mesh to 200 mesh (No. 7 or 8 sand), preferably 150 mesh to 200 mesh (No. 8 sand) and 300 mesh or less (fine powder). Molding sand having a proportion of fine particles (fine powder) having a size of 350 mesh or less in the range of 10 mass% to 60 mass%, particularly preferably 20 mass% to 50 mass% of the total molding sand. It was confirmed that a prototype having an improved casting surface can be manufactured even by low-pressure casting by using a more molded sand mold. Further, it was confirmed that the mixing ratio of the fine particles in this case had an optimum value.
[Example 2]
Example 2 Example 2 is an example for confirming that the sand-type low-pressure cast product used in the present invention can be effectively used as a prototype of a die-cast product accompanied by a substantial strength test. In each of the examples, the following experiment was conducted using substantially the same apparatus as the manufacturing apparatus shown in FIG. 1 except that a sand mold cavity for a test piece was employed.
[0075]
As a die-cast prototype, a body strength test is often performed. Therefore, the die cast prototype is required to have the same physical strength as the die cast product mass-produced by the actual machine. Therefore, the following experiment was conducted using a test piece having a plate thickness of 2, 4, or 6 mm using substantially the same apparatus as the above-described manufacturing apparatus.
[0076]
The target values of the prototype of the die-cast product in the present embodiment are as follows: tensile strength: 200 MPa or more, 0.2% proof stress: 120 MPa or more, elongation: 10% or more. An AC4CH alloy whose characteristics can be improved by heat treatment is used.
[0077]
When a casting (F) was produced using substantially the same apparatus as the low-pressure casting according to Example 1, the test pieces of any thickness did not satisfy the target values.
[0078]
Therefore, heat treatment was performed under the conditions of solution treatment at 540 ° C. for 6 hours (water quenching) and aging at 150 ° C. for 2 hours. As a result, it was confirmed that the target value was attained by the heat treatment for test pieces having a thickness of 4 mm or less. Was done.
[0079]
The above results are summarized in FIG. Here, the test piece that has not been heat-treated is denoted by reference symbol F, the test piece that has been subjected to the solution treatment only is denoted by reference symbol T4, and the test piece that has been subjected to the solution treatment and the aging process is denoted by reference symbol T6.
[0080]
When the thickness was 6 mm, the elongation was lower than the target value if the solution heat treatment time was long, but the target value can be cleared by setting the solution heat treatment time to 4 hours. Thus, it is considered that the target value can be achieved by changing the heat treatment conditions.
[0081]
From the above results, it is possible to produce a prototype that can withstand the physical strength test by heat-treating the obtained cast product in the sand mold low-pressure casting method, even if the target is a die-cast product that requires a physical strength test. Is understood.
[Example 3]
Example 3 is intended to demonstrate that the sand-type low-pressure cast product used in the present invention can have a shape substantially the same as that of a die-cast product. In this regard, in the present invention, since the purpose of the present invention is to manufacture a prototype for obtaining a large thin cast product, it is quantitatively understood whether or not the same shape can be obtained in the method of manufacturing a prototype according to the present invention. The simple way is to grasp the flow length.
[0082]
Therefore, in this example, as shown in FIG. 8, an experiment was performed in which the flow length was measured using a sand mold formed from a wooden mold for fluidity test having a thickness of 1.5 mm, 2 mm, 4 mm, and 6 mm. . In order to demonstrate that the sand-type low-pressure casting method according to the present invention is excellent, an experiment was also performed using a sand-type gravity casting method as a control.
[0083]
The results are summarized in FIG. In FIG. 9, the result abbreviated as the ADP method is a result obtained by using substantially the same apparatus as the manufacturing apparatus shown in FIG. 1, and the sand type low-pressure casting method uses the manufacturing apparatus shown in FIG. In this embodiment, an example is performed in an air atmosphere without supplying a combustion preventing gas or an oxidation preventing gas into the
[0084]
Regardless of the presence or absence of oxide film prevention in the sand-type low-pressure casting method, the flow length is approximately 250 mm when the thickness is 1.5 mm, and the flow length is 400 mm or more when the thickness is 2 mm. As a result, a flow length almost twice as long was obtained.
[0085]
Thereby, according to the sand mold low pressure casting method, it is possible to secure a longer flow length as compared with the sand mold gravity casting method, and thus, according to the sand mold low pressure casting method, compared to the sand mold gravity casting method. It has been confirmed that it is easy to manufacture prototypes with almost the same shape as die-cast products.
[0086]
According to the sand-type low-pressure casting method, the thickness (t) is defined to be 4 mm or less, the length of one side is at least 200 mm or more, and the length (l) / thickness (t) is defined to be 50 or more. It was confirmed that if a plurality of (many) ingates (seki, gate) through which the prototype of such a thin large-sized cast product leads to the cavity were arranged, a cast product having substantial strength could be obtained.
[0087]
Further, since the cast product obtained as described above is formed of an aluminum alloy or a magnesium alloy having excellent electromagnetic shielding properties, it is expected to be widely used as prototypes such as electric appliances and automobile parts.
[0088]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in order to mass-produce a thin large-sized cast product by a die casting method, a mass production mold is manufactured from a design drawing of a die-cast product by using a sand mold low-pressure casting method. If a product is prototyped using materials and mass-produced molds are manufactured based on the evaluation results of the prototype obtained as a result of the trial production as a real product, thin materials can be manufactured at low cost and without risk by die casting. It is possible to produce a practically useful effect that a mass-production mold for a large cast product can be manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an operation diagram of FIG.
FIG. 3 shows the product obtained according to FIG.
FIG. 4 is another view showing the product obtained according to FIG. 1;
FIG. 5 is a diagram showing the results of measuring the surface roughness of a prototype obtained by an example.
FIG. 6 is a diagram showing the results of measuring the surface roughness of a prototype obtained according to an example.
FIG. 7 is a diagram showing the results of measuring the tensile strength of a prototype obtained by an example.
FIG. 8 is a plan view illustrating a wooden mold for a flow length test used in Examples.
FIG. 9 is a diagram showing a flow length test result.
[Explanation of symbols]
2 Molten
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