JP2004120489A - 通信方法、放送通信システム、端末及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】データ放送で用いられているスクリプト言語の解釈エンジンを実装しない携帯端末を端末とすると共に、デジタル放送回線に与える負荷を低く抑えることが可能なデジタル放送システムを提供する。
【解決手段】番組と一緒に放送される番組関連情報を通信サイトに送信する際に、携帯端末で処理可能なデータフォーマットを通信サイトに通知する。通信サイトは通信回線を介して指定されたデータフォーマットにて端末に返信する。
【選択図】 図1
【解決手段】番組と一緒に放送される番組関連情報を通信サイトに送信する際に、携帯端末で処理可能なデータフォーマットを通信サイトに通知する。通信サイトは通信回線を介して指定されたデータフォーマットにて端末に返信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放送システム及び通信システムに関する。特に、本発明は、デジタル放送システムが提供する双方向サービスに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル放送システムは視聴者の操作に応じて表示内容が変化する双方向サービスをサポートしている。従来のデジタル放送システム100について図15を参照して以下に説明する。デジタル放送システム100は端末101及び放送局102からなる。放送局102は、番組コンテンツ103及びデータ放送コンテンツ104を、デジタル放送回線105を介して端末101に送信する。データ放送コンテンツeは、例えばBML(Broadcast Markup Language)のようなデータ放送用に適したマークアップ言語やスクリプト言語で記述される。こうした従来の放送通信システム100は、データ放送コンテンツ104をデジタル放送回線105で配信しているために、様々な問題を抱えている。
【0003】
従来、端末はマークアップ言語やスクリプト言語を解釈する処理を実行する機能を備える必要がある。この処理を行なうプログラムとして例えばスクリプトエンジンを端末に実装しなければならないが、スクリプトエンジンは端末のメモリに対する負荷となる。また、スクリプトエンジンの開発や動作の検証等の作業が必要となる。これらは端末の信頼性を損なったり、端末の価格を上昇させてしまう一因となる。
【0004】
また、マークアップ言語やスクリプト言語を使って記述されるコンテンツをデジタル放送回線で配信しなければならなかったため、デジタル放送回線の帯域が小さい場合には回線に対する負荷となる。このため、コンテンツのバイト量を小さくするか、コンテンツの送信周期を長くする必要が発生し、視聴者に対するサービスの質の低下につながっていた。
【0005】
また、放送配信されるデータは、その放送信号を受信することが可能なエリア内においては場所に寄らず同一であるため、受信位置によって異なるサービスを提供することができなかった。
【0006】
特に、携帯電話端末を始めとする各種の携帯端末に関する技術的進歩に伴い、デジタル放送システムの端末として携帯端末を用いることが考えられるようになっているが、デジタル放送システム100の端末101として携帯端末を用いることを考えると、様々な問題が考えられる。
【0007】
まず、端末101がBMLのようなマークアップ言語やスクリプト言語を解釈できるようにしなければならない。しかし、従来の携帯端末はこの種のマークアップ言語等を解釈できるようにはなっていない。こうした機能を携帯端末に付加するためには、携帯端末用のマークアップ言語等の解釈エンジンを新たに開発し、その動作を検証する作業をしなければならない。また、携帯端末のハードウェア仕様を変更せずにこの解釈エンジンを携帯端末に追加して実装する場合、携帯端末のハードウェアリソースを圧迫し、動作速度に悪影響を与えることになる。
【0008】
デジタル放送システム100では、データ放送コンテンツ104の配信手段としてデジタル放送回線105を用いている。このため、データ放送コンテンツ104のバイト量は、デジタル放送回線105の帯域により制限を受ける。デジタル放送回線105の帯域が狭い場合、データ放送コンテンツ104のバイト量を小さくするか、データ放送コンテンツ105の送信周期を長くする必要がある。しかし、これらはいずれも視聴者に対するサービスの質の低下を招くものである。
【0009】
また、一の放送局102から放送の配信を受ける端末は、いずれも、内容が同一のデータ放送コンテンツ104を受信する。従って、端末毎に異なる内容を有するデータ放送コンテンツ104を受信することができない。特に、携帯端末を端末とする場合、その位置に応じて異なるデータ放送コンテンツが配信できることが望ましいが、従来のシステムでは、端末の所在地に応じた内容のデータ放送コンテンツ104を配信することができない。
【0010】
このように、双方向放送に対応したデジタル放送システムでは、一般に、端末装置は番組コンテンツとデータ放送コンテンツを両方とも放送波経由で受信して再生する。このようなシステムでは、データ放送コンテンツは予め定められたフォーマットに則って記載される。ここでいうフォーマットは例えばマークアップ言語やスクリプト言語といった記述言語の指定を含む。このフォーマットは、原則として全ての端末装置にて処理可能であることが求められる。
【0011】
しかし、フォーマットを決定・変更するためには放送業者、端末製造業者等の全関係者による事前協議が必要になる。ハードウェアの進歩や記述言語のバージョンアップといったソフトウェアの進歩に対する対応は業者毎に異なるので、こうした決定・変更を簡単に行なうことはできない。
【0012】
端末として据え置き型と携帯型の両方を想定する場合、筐体の大きさが著しく異なるので、両者に同等の処理能力を与えることは難しい。また、画面の大きさが著しく異なるので、両端末に同一のフォーマットでデータ放送コンテンツを供給すると、どちらかの画面が見にくくなりやすい。
【0013】
尚、本発明と同様にネットワーク上の通信サイトを利用した双方向サービスに関する従来技術として、例えば、特許文献1には、ネットワークサービスのアクセス先の案内情報を番組に同期して放送するものが記載されている。
【0014】
【特許文献1】
特開平09−102944号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような状況に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、携帯端末にBML等の解釈エンジンを追加する必要がない双方向サービスを提供することである。
【0016】
また、本発明が解決しようとする他の課題は、データ放送コンテンツのバイト量を放送回線の帯域と関係なく定めることができる双方向サービスを提供することである。
【0017】
また、本発明が解決しようとする他の課題は、携帯端末の所在地に応じて異なるデータ放送コンテンツを配信することができる双方向サービスを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は以下のような通信方法、放送通信システム、端末及びコンピュータプログラムを提供する。
【0019】
本発明は、放送局が放送する番組コンテンツに対応するデータである放送番組連動データを、端末に送信する通信方法において、次のような特徴を有する方法を提供する。即ち、この通信方法は、放送局から番組コンテンツを放送する段階イと、番組コンテンツを受信した端末が、通信回線を介して予め定められた通信サイトに対して番組コンテンツを通知する段階ロと、通知された番組コンテンツに応じた放送番組連動データを、通信回線を介して通信サイトから端末に送信する段階ハとを含むことを特徴とする。このような方法によれば、放送波を介して番組コンテンツを配信する一方、この番組コンテンツに連動したデータ、放送番組連動データを通信回線を介して配信することができる。このため、放送回線の帯域と無関係に放送番組連動データを配信することが可能となる。放送回線は代表的にはデジタル放送回線である。
【0020】
この通信方法において、段階ロで、端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、段階ハで、通信サイトは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信することとしてもよい。放送番組連動データは従来の双方向サービスにおけるデータ放送コンテンツに対応するが、データ放送コンテンツは放送回線を介して配信されるため、受信側の端末毎にデータフォーマットを変更することは不可能である。これに対し、本発明の方法では、放送番組連動データの配信を、通信回線を介して行なうので、端末毎に異なるデータフォーマットで送信することができる。
【0021】
本発明の通信方法において、段階イで、放送局が、番組コンテンツに対応するデータを、データ放送コンテンツとして放送する場合、更に、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する段階ニを含むこととしてもよい。従来の端末に配信するためにデータ放送コンテンツが用意される場合、これを変換して放送番組連動データを生成することになるので、放送番組連動データを改めて最初から生成する必要がなくなり、通信サイトの運営者の負担を抑えることができる。
【0022】
データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する場合は、更に、放送局から通信サイトにデータ放送コンテンツを送信する段階ホを含み、通信サイトにて段階ニを行なうこととしてもよい。段階ホで、データ放送コンテンツは、放送波を介して送信されることとしてもよいし、あるいは、通信回線を介して送信されることとしてもよい。
【0023】
または、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する場合は、段階ニが放送局にて実行され、通信回線を介して放送局から通信サイトに放送番組連動データを送信する段階を含むこととしてもよい。
【0024】
本発明は、通信回線のうち、少なくとも端末側は、移動通信網の無線回線である場合に特に効果がある。この場合、更に、端末の位置情報を生成する段階を含み、段階ロで、端末が、番組コンテンツと共に端末の位置情報を通信サイトに通知し、段階ハで、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを送信することとしてもよい。こうすることにより、端末が処理可能なデータフォーマットだけではなく、端末の所在地によっても異なるデータを配信することが可能となる。位置情報を生成する手段としては、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することとしてもよいし、端末がGPS(Global Positioning System)による測位結果を参照して位置情報を生成することとしてもよい。
【0025】
端末が通信サイトのアドレスを取得する手段としては、端末が、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよいし、あるいは、通信サイトのアドレスを格納すると共に、通信回線に接続された記憶装置を予め用意し、通信回線を介して記憶装置に接続して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。
【0026】
放送番組連動データのデータフォーマットに関して、放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、端末はコンピュータ言語を解釈することとしてもよい。ここで、コンピュータ言語とは、HTML(hypertext markup language)、XTML(extended markup language)、BML(broadband markup language)等のマークアップ言語、サン・マイクロシステムズ株式会社のJava(登録商標)のようなスクリプト言語、バイナリーコード、バイトコード等、各種のコンピュータ言語が含まれる。
【0027】
段階ロで、端末は、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することとしてもよい。
【0028】
また、本発明は、番組コンテンツに対応するデータである放送番組連動データを送信する放送通信システムにおいて次のような特徴を有するものを提供する。即ち、本発明の放送通信システムは、番組コンテンツを放送する放送局と、番組コンテンツを受信する手段及び通信回線に接続する手段の両方を備える端末と、通信回線に接続された通信サイトを備え、放送局から番組コンテンツを受信すると、端末は、通信回線を介して通信サイトに番組コンテンツを通知し、端末から番組コンテンツを通知されると、通信サイトは、番組コンテンツに応じた放送番組連動データを通信回線を介して端末に送信することを特徴とする。
【0029】
端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、通信サイトは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信することとしてもよい。
【0030】
放送局は、番組コンテンツに対応するデータを、データ放送コンテンツとして放送し、更に、本システムは、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段を備えることとしてもよい。
【0031】
通信サイトは、データ放送コンテンツを受信する手段、及び、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段を備えることとしてもよい。このとき、データ放送コンテンツを受信する手段は、放送波を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよいし、あるいは、通信回線を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよい。
【0032】
放送局は、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段、及び、通信回線を介して通信サイトに放送番組連動データを送信する手段を備えることとしてもよい。
【0033】
通信回線のうち、少なくとも端末側は、移動通信網の無線回線であることが望ましい。このとき、本システムは、更に、端末の位置情報を生成する手段を備え、番組コンテンツと共に端末の位置情報を通信サイトに通知し、通信サイトは、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを端末に送信することとしてもよい。端末の位置情報を生成する手段は、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することとしてもよいし、端末が備えるGPS(Global Positioning System)であることとしてもよい。
【0034】
端末は、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。このとき、本システムは、更に、通信サイトのアドレスを格納すると共に、通信回線に接続される記憶装置を備え、端末は、通信回線を介して記憶装置に接続して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。また、端末は通信サイトのアドレスを格納する記憶装置を備えることとしてもよい。
【0035】
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、端末はコンピュータ言語を解釈することとしてもよい。
【0036】
端末は、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することとしてもよい。
【0037】
また、本発明は、上記のような放送通信システムの端末として、次のような装置を提供する。即ち、放送局から送信された放送波を受信する手段、及び、通信回線に接続する手段を備え、放送波を介して番組コンテンツを受信すると、通信回線を介して予め定められた通信サイトに番組コンテンツを通知して、番組コンテンツに応じたデータである放送番組連動データを通信回線を介して通信サイトから受信する
ことを特徴とする端末を提供する。
【0038】
この端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、通知したデータフォーマットに則した放送番組連動データを、通信サイトから受信することとしてもよい。
【0039】
通信回線に接続する手段は、移動通信網の無線回線に接続することが望ましい。この場合、更に、端末の位置情報を生成する手段を備え、番組コンテンツと共に位置情報を通信サイトに通知し、通知した番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを通信サイトから受信することとしてもよい。端末の位置情報を生成する手段は、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することとしてもよいし、あるいは、GPSであってもよい。
【0040】
通信サイトのアドレスを取得する手段としては、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよいし、通信回線を介して、通信サイトのアドレスを格納する記憶装置に接続し、通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。あるいは、通信サイトのアドレスを格納する記憶装置を備えることとしてもよい。
【0041】
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、端末はコンピュータ言語を解釈する手段を備えることとしてもよい。
【0042】
番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することとしてもよい。
【0043】
更に、本発明は、通信回線に接続されたコンピュータを動作させるコンピュータプログラムにおいて、次のような特徴を有するものを提供する。即ち、本発明のコンピュータプログラムは、放送波を介して端末が放送局から受信した番組コンテンツの通知を、通信回線を介して受信する処理aと、通知された番組コンテンツに応じた放送番組連動データを、通信回線を介して端末に送信する処理bとを含むことを特徴とする。
【0044】
処理aは、番組コンテンツと共に、端末で処理可能なデータフォーマットの通知を、通信回線を介して受信し、処理bは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信することとしてもよい。
【0045】
番組コンテンツに対応するデータ放送コンテンツを、放送局から受信する処理cと、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する処理dとを更に含むこととしてもよい。この場合、処理cは、放送波を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよいし、あるいは、通信回線を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよい。処理dは、データ放送コンテンツを、コンピュータ言語にて記述された放送番組連動データに変換することとしてもよい。
【0046】
処理aは、番組コンテンツの通知と共に、端末の位置情報を受信し、処理bは、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを端末に送信することとしてもよい。
【0047】
処理aは、番組コンテンツの通知と共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻の通知を受信し、処理bは、通知された時刻に応じた放送番組連動データを端末に送信することとしてもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態、放送通信システム1について以下に説明する。図1を参照すると、放送通信システム1は、放送局2、通信サイト3、携帯端末4からなる。放送局2はデジタル放送回線5を介して番組コンテンツ6を携帯端末4に配信している。通信サイト3と携帯端末4はネットワーク7を介して接続されている。携帯端末4から通信サイト3に番組リンク情報8が送信される一方、通信サイト3から携帯端末4に放送番組連動データ9が送信される。ネットワーク7は、移動通信網と、インターネット等の電気通信網とからなる。番組リンク情報8は携帯端末4が生成する情報であり、番組コンテンツ6に対応して生成される。通信サイト3には番組コンテンツ6に対応する放送番組連動データ9が予め用意されている。放送番組連動データ9は、データ放送に特化したマークアップ言語・スクリプト言語ではなく、HTML(Hypertext Markup Language)のようにより一般的なマークアップ言語・スクリプト言語にて記述される。尚、ここで図示した携帯端末4は一基であるが、実際には複数の携帯端末4が放送通信システム1内に存在する。
【0049】
次に図2を参照して携帯端末4について更に説明する。携帯端末4は、チューナ部21、チャネル・デコーダ部22、放送パケット処理部23、放送データ解釈部24、番組リンク情報生成部25、クロック生成部26、時刻情報生成部27、通信プロトコル処理部28、提示処理部29、通信パケット処理部30、チャネル処理部31、RF処理部32からなる。以下に各部について説明する。
【0050】
チューナ部21はデジタル放送波を受信して帯域フィルタをかけてデジタル搬送信号に変換する。チャネル・デコーダ部22はデジタル搬送信号をトランスポートストリームに変換する。放送パケット処理部23はトランスポートストリームを構成するパケットを種類別に分配する。放送データ解釈部24は、分配されたパケットのうち、番組リンク情報の生成に必要な情報を含むパケットを処理し、番組リンク情報の生成に必要な情報を出力する。ここで番組リンク情報の生成に必要な情報とは、図3を参照して後述するイベント識別子41、放送時刻情報42、サービス識別子43、ネットワーク識別子44、及び、オリジナルネットワーク識別子45等を含む。クロック生成部26はクロック信号を出力する。時刻情報生成部27はクロック信号を元に時刻情報を生成する。番組リンク情報生成部25は、放送データ解釈部24及び時刻情報生成部26の出力を元に、予め定められたフォーマットに従って番組リンク情報8を生成する。
【0051】
通信プロトコル処理部28の制御の元、通信パケット処理部29は番組リンク情報8をパケット化する。チャネル処理部30はパケットを搬送信号に変換する。RF処理部31は搬送信号を無線通信波として出力する。無線通信波は携帯無線基地局を経てネットワーク7上の通信サイト3に送信される。
【0052】
これに対して、通信サイト3は番組リンク情報8に対応する放送番組連動データ9を携帯端末4に返信する。通信サイト3から返信された放送番組連動データ9は、RF処理部31にて帯域フィルタを経てデジタル変換され、チャネル処理部28にてデジタル信号に変換されて、通信パケットとして取り出される。通信パケット処理部29は、通信プロトコル処理部28の制御下で、提示処理部32にパケットから取り出した放送番組連動データ9を出力する。提示処理部32は放送番組連動データ9を視聴者に対して表示するための処理を行なう。各部が以上のように動作することにより、番組コンテンツ6と連動した放送番組連動データ9が携帯端末4の画面上に表示される。
【0053】
ここで番組リンク情報8について図3を参照して説明する。番組リンク情報8を構成する情報の種類については既に述べたので、ここではそれぞれの情報について更に説明する。イベント識別子41は同一のサービスに属している複数の番組の中からひとつの番組を特定するために用いられる識別子である。放送時刻情報42は放送局2から放送された時刻を示す情報である。放送時刻情報42を用いる代わりに、時刻情報生成部26が生成する受信時刻情報を用いても良い。サービス識別子43は一トランスポートストリームの中の一サービスに固有な識別子である。ネットワーク識別子44はトランスポートストリームを伝送する分配システム、あるいは放送局系列を特定するために用いられる識別子である。オリジナルネットワーク識別子45はネットワーク固有の識別子である。端末処理可能フォーマット情報46は携帯端末4が新たに追加する情報であり、携帯端末4で処理可能なデータフォーマット、例えば、マークアップ言語の種類、スクリプト言語の種類、画像ファイルの種類、音声・映像ファイルの種類等を示す情報である。処理可能なフォーマット情報として、特定のマークアップ言語で記述されたデータを処理・表示できるかどうかを示すビット列、特定のプロファイルのJava(登録商標)アプリケーションを処理・表示できるかどうかを示すビット列、特定のスクリプト言語を処理・表示できるかどうかを示すビット列、これら複数のデータ・フォーマットのコンテンツの間での連携を処理できるかどうかを示すビット列、等の組み合わせで実現できる。
【0054】
放送通信システム1において、携帯端末4が双方向サービスを受ける過程について図4を参照して説明する。放送局2が放送した番組コンテンツ6と共にイベント識別子41等の各情報を受信すると、携帯端末4は、これらの情報に端末処理可能フォーマット情報46を付加して番組リンク情報8を生成する(ステップS1)。次に、携帯端末4は通信サイト3のURL(Uniform Resource Locator)を取得する(ステップS2)。URLは携帯端末4の記憶装置(不図示)に予め格納しておいてもよいし、あるいは、放送局2が放送し、放送データ解釈部24がイベント識別子41等と同様にパケットから抽出してもよい。携帯端末4は取得したURLにアクセスし、通信サイト3に番組リンク情報8を送信する。
【0055】
通信サイト3には、番組コンテンツ6に対応する放送番組連動データ9が、複数の種類のデータフォーマットで予め格納されている。例えば、放送局2が放送する予定の番組コンテンツ6に対応する一部或いは全ての放送番組連動データ9が、様々なデータフォーマットにて通信サイト3のデータベースに格納されていてもよい。あるいは、通信サイト3が番組リンク情報8に応じた放送番組連動データ9を生成してもよい(ステップS3)。このようにして選択或いは生成された放送番組連動データ9が通信サイト3から携帯端末4に返信される。これを受信した携帯端末4が放送番組連動データ9を表示する(ステップS4)。
【0056】
(2)第2の実施の形態
第1の実施の形態では、放送番組連動データを通信サイトに予め用意するものとし、どのように用意するかについては触れていなかった。このため、放送局から送出する番組コンテンツと、通信サイトから送出する放送番組連動データとの間の連携は、両者の運営者がなんらかの方法で行なう必要がある。即ち、現実的には放送事業者が両者を運営する必要がある。これに対して、第2の実施の形態である放送通信システム50では、放送局が番組コンテンツと共に放送しているデータ放送コンテンツから放送番組連動データを生成する。このため、本実施の形態は、放送局と通信サイトの運営者が異なる場合であっても適応可能である。
【0057】
図5を参照して放送通信システム50の構成について説明する。放送通信システム50の主要な構成要素は、放送局2、通信サイト3及び携帯端末4である。これらの中で通信サイト3が自動変換部51を備える点で放送通信システム1と大きく異なる。
【0058】
自動変換部51は、放送局2が送出する放送波5を受信することにより、データ放送コンテンツ52とこれに対応する番組配列情報53を取得する。この間の自動変換部51の動作は、前述のチューナ部21、チャネル・デコーダ部22、放送パケット処理部23及び放送データ解釈部24の動作に相当する。データ放送コンテンツの自動変換の一例として、デジタル放送で配信されたコンテンツがマークアップ言語とスクリプト言語で記述されていた場合、かつ、携帯端末2には同スクリプト言語の実行エンジンが搭載されていない場合、携帯端末2が期待通りの動作をするようJava(登録商標)アプリケーションに変換することが考えられる。
【0059】
データ放送コンテンツ52は図15の端末101のような従来の端末が受信するデータ放送のコンテンツである。番組配列情報53は、データ放送コンテンツ52を配送するトランスポートストリームに含まれる。また、番組配列情報53は、図3のイベント識別子41、放送時刻情報42、サービス識別子43、ネットワーク識別子44、及びオリジナルネットワーク識別子45を含む。
【0060】
更に、自動変換部51は、番組配列情報52を元にして、番組リンク条件54を生成する。番組リンク条件54は、携帯端末4に放送番組連動データ9を返信する際に参照される条件である。また、データ放送コンテンツ52を元に放送番組連動データ9を生成する。処理可能なデータフォーマットが異なる複数の種類の携帯端末4に対応するため、一のデータ放送コンテンツ52からデータフォーマットが異なる複数の放送番組連動データ9を生成してよい。
【0061】
図6を参照して放送通信システム50の動作について説明する。放送局2及び携帯端末4の動作については放送通信システム1と同様であるため、ここでは主に通信サイト3の動作について説明する。
【0062】
放送局2が、番組コンテンツ6、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を搬送する放送波5を送出する。通信サイト3は、このうちデータ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を元に、放送番組連動データ9及び番組リンク条件54を生成する(ステップS11)。
【0063】
一方、携帯端末4は図4のステップS1及びS2を実行し、インターネット7を経由して通信サイト3に番組リンク情報8を送信する。これを受信した通信サイト3は、番組リンク情報8と番組リンク条件とを比較し、最適な放送番組連動データ9を選択(ステップS12)して携帯端末4に送信する。
【0064】
(3)第3の実施の形態
第2の実施の形態では、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を放送波5にて通信サイト3に搬送した。これに対して、第3の実施の形態である放送通信システム60では、図6に示すように、インターネット7を介して、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を通信サイト3に送信する。その他の点では第2の実施の形態と同様であるので以後の説明は省略する。
【0065】
(4)第4の実施の形態
第2及び第3の実施の形態では、通信サイト3は自動変換部51を備え、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を放送局2から受信すると、自動変換部51にてこれらを放送番組連動データ9及び番組リンク条件54に変換した。これに対して、第4の実施の形態である放送通信システム70では、図8に示すように、放送局2が自動変換部51を備え、予めデータ放送コンテンツ52緒予備番組配列情報53を放送番組連動データ9及び番組リンク条件54に変換した後、インターネット7を介して通信サイト3に送信している。
【0066】
放送通信システム70の動作を図9を参照して説明すると、まず、放送局2は、自動変換部51にて、データ放送コンテンツ52緒予備番組配列情報53を元に、放送番組連動データ9及び番組リンク条件54を生成(ステップS21)し、通信サイト3にインターネット7を介して送信する。この後の携帯端末4及び通信サイト3の動作は図4及び図6にて説明したものと同様である。
【0067】
(5)第5の実施の形態
携帯端末4が受信する放送番組連動データ9の内容は、番組リンク情報8の内容で決定する。以上の実施の形態では、番組リンク情報8は大別して2種類の情報を含んでいた。第一に、番組を特定するための情報、即ち、イベント識別子41、放送時刻情報42、サービス識別子43、ネットワーク識別子44、及びオリジナルネットワーク識別子45であり、第二に、携帯端末4で処理可能なデータフォーマットを指定する情報、即ち、端末処理可能フォーマット情報46である。こうした上述の実施の形態に対して、本実施の形態では、更に、携帯端末4の現在位置を示す情報を番組リンク情報8に追加し、その所在地に応じたデータを携帯端末4に送信する。位置情報は、緯度および経度を使って表現してもよい。あるいは予めサービス運営範囲を複数のエリアに分け、各々のエリアに与えられた識別情報をもって位置情報としてもよい。
【0068】
第5の実施の形態である放送通信システム80について図10を参照して説明すると、本システムは、放送通信システム1における携帯端末4及びインターネット7の間に、携帯端末4が移動通信網に接続するための基地局81a、81b及び81cが明示されている点が異なる。以下、基地局81a、81b及び81cのいずれかを特定する必要がない場合、基地局81と総称する。尚、第1〜4の実施の形態にてこれらの基地局について触れていないのは、これら実施の形態について説明をする上で特に言及する必要がなかったためであり、第1〜4の実施の形態を実現する際にこれら基地局が不要であることを意図するものではない。
【0069】
図11に示すように、本実施の形態では、番組リンク情報82は、図3で説明した各情報に加えて、位置情報47を含む。位置情報47は、携帯端末4の現在位置を示す情報であり、基地局81にて番組リンク情報8に付加される。
【0070】
図12を参照して放送通信システム80の動作を説明する。基地局2が番組コンテンツ6を放送し、これを携帯端末4が受信すると、携帯端末4は番組コンテンツ6から番組リンク情報8を生成する(ステップS31)一方、通信サイト3のURLを取得(ステップS32)して、最寄りの基地局81にアクセスし、取得したURLを宛先として番組リンク情報8を送出する。今、最寄りの基地局を基地局81bとする。
【0071】
携帯端末4との間に無線回線を確立した基地局81bは、受信した番組リンク情報8に対し、基地局81bの位置を示す位置情報を付加する(ステップS33)ことにより、位置情報を含む番組リンク情報82を生成した後、目的のURLに送出する。
【0072】
目的のURLを有する通信サイト3は、位置情報を含む番組リンク情報82を受信すると、
通信サイト3には、番組コンテンツ6に対応する放送番組連動データ9が、複数の種類のデータフォーマットで予め格納されている。
【0073】
更に、放送番組連動データ9は、受信地域毎に異なる内容が用意される。位置情報を含む番組リンク情報82を受信すると、通信サイト3は、指定されたデータフォーマットで、かつ、指定された位置情報を含む地域向けに用意された放送番組連動データ9を選択(ステップS34)し、通信回線を介して携帯端末4に返信する。尚、放送番組連動データ9を予め用意する代わりに、位置情報を含む番組リンク情報82に応じて生成することとしてもよい。
【0074】
最後に、携帯端末4は、放送番組連動データ9を受信するとこれを表示する(ステップS35)。
【0075】
(6)第6の実施の形態
第5の実施の形態では、基地局が、携帯端末の位置情報を番組リンク情報に追加した。これに対して、第6の実施の形態では、携帯端末自身が位置情報を番組リンク情報に追加する。システムの全体は放送通信システム80と一部を除いて同様であるので図10を参照するが、携帯端末の構成に違いがある。
【0076】
第6の実施の形態に係る携帯端末90の構成について、図13を参照して説明すると、携帯端末90は、位置情報生成部91を備える点で他の実施の形態に係る携帯端末4と異なる。位置情報生成部91は携帯端末90の現在位置を示す位置情報を生成する要素であり、例えば、GPS(global positioning system)端末がこれに相当する。あるいは、最寄りの基地局81から予め基地局81の位置情報を取得し、これを元に位置情報を生成するものを位置情報生成部91としてもよい。
【0077】
図10、13及び14を参照して第6の実施の形態の動作を説明する。放送局2が放送した番組コンテンツ6と共にイベント識別子41等の各情報を受信すると、携帯端末90は、これらの情報に端末処理可能フォーマット情報46を付加して番組リンク情報8を生成する(ステップS41)。次に、携帯端末90は通信サイト3のURLを取得する(ステップS42)。更に、位置情報生成部91が生成した位置情報を番組リンク情報に付加(ステップS43)し、通信サイト3に送信する。位置情報を含む番組リンク情報を受信した通信サイト3は、この番組リンク情報に対応する放送番組連動データを選択或いは生成(ステップS44)し、携帯端末90に返信する。受信した放送番組連動データを携帯端末90にて表示する(ステップS45)ことにより、携帯端末90の現在位置に応じた内容の放送番組連動データを表示することができる。
【0078】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変更や改良が可能であることは勿論である。
【0079】
例えば、第5及び6の実施の形態は、第1の実施の形態をベースにして、位置情報を番組リンク情報に付加するための要素を追加したが、本発明はこれに限定されるものではなく、この要素は第2乃至4の実施の形態のいずれであっても組み合わせることが可能である。
【0080】
また、放送時刻情報の代わりに受信時刻情報を番組リンク情報に含めることとしてもよい。携帯端末は、移動通信端末単体で実現してもよいし、携帯情報端末やノート型コンピュータを移動通信端末と組み合わせにより構成してもよい。移動通信網の種類は問わないので、アナログ通信、デジタル通信、自動車電話、携帯電話、或いはPHS(personal handy phone system)のいずれであってもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明における第一の効果は、端末の処理プログラムの軽量化が実現されることである。端末上で双方向サービスを実現するためには、指定されたネットワーク・アドレスにある通信サイトに番組リンク情報を送信すればよい。これに応答して、通信サイトは携帯端末が処理可能なフォーマットの放送番組連動データを返信する。このため、BMLを処理するために新たな処理エンジンを携帯端末に搭載する必要がない。従って、携帯端末の処理プログラムの規模を抑えることができる。このようにネットワークアドレスを放送波を介して受信する代わりに、ネットワークアドレスを記憶した記録装置を携帯端末が備えることとしてもよく、この場合は、携帯端末の処理プログラムの規模を更に抑えることができる。
【0082】
本発明における第二の効果は、放送番組に連動した双方向サービスを実現するために、デジタル放送を使って配信すべき情報量が減らせることである。本発明では番組コンテンツを放送波を介して配信する一方で、データ放送コンテンツに相当する放送番組連動データを通信回線を介して配信するからである。これにより、デジタル放送回線に対する負荷を軽減することができる。
【0083】
本発明における第三の効果は、放送事業者とは独立した第三機関が放送番組連動データを提供することが可能となることである。これは、番組リンク情報さえあれば、通信サイトにおいて放送番組に連動した双方国サービスを選択もしくは生成することが可能だからであり、従って放送事業者が通信サイトに関する情報を保持したり放送したりしなくても良いからである。
【0084】
本発明における第四の効果は、放送番組を取得した位置に依存した双方向サービスを提供できることである。これは、通信サイトに放送番組連動データを要求するとき、携帯端末の位置情報を送ることにより実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である放送通信システム1の機能ブロック図である。
【図2】携帯端末4の機能ブロック図である。
【図3】番組リンク情報8のデータ構成を説明する図である。
【図4】放送通信システム1による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態である放送通信システム50の機能ブロック図である。
【図6】放送通信システム50による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態である放送通信システム60の機能ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態である放送通信システム70の機能ブロック図である。
【図9】放送通信システム70による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態である放送通信システム80の機能ブロック図である。
【図11】番組リンク情報82のデータ構成を説明する図である。
【図12】放送通信システム80による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る携帯端末90の機能ブロック図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1、50、60、70、80 放送通信システム
2 放送局
3 通信サイト
4、90 携帯端末
5 放送波
6 番組コンテンツ
7 インターネット
8 番組リンク情報
9 放送番組連動データ
21 チューナ部
22 チャネル・デコーダ部
23 放送パケット処理部
24 放送データ解釈部
25 番組リンク情報生成部
26 クロック生成部
27 時刻情報生成部
28 通信プロトコル処理部
29 通信パケット処理部
30 チャネル処理部
31 RF処理部
32 提示処理部
41 イベント識別子
42 放送時刻情報
43 サービス識別子
44 ネットワーク識別子
45 オリジナルネットワーク識別子
46 端末処理可能フォーマット情報
51 自動変換部
52 データ放送コンテンツ
53 番組配列情報
54 番組リンク条件
81a、81b、81c 基地局
91 位置情報生成部
【発明の属する技術分野】
本発明は放送システム及び通信システムに関する。特に、本発明は、デジタル放送システムが提供する双方向サービスに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル放送システムは視聴者の操作に応じて表示内容が変化する双方向サービスをサポートしている。従来のデジタル放送システム100について図15を参照して以下に説明する。デジタル放送システム100は端末101及び放送局102からなる。放送局102は、番組コンテンツ103及びデータ放送コンテンツ104を、デジタル放送回線105を介して端末101に送信する。データ放送コンテンツeは、例えばBML(Broadcast Markup Language)のようなデータ放送用に適したマークアップ言語やスクリプト言語で記述される。こうした従来の放送通信システム100は、データ放送コンテンツ104をデジタル放送回線105で配信しているために、様々な問題を抱えている。
【0003】
従来、端末はマークアップ言語やスクリプト言語を解釈する処理を実行する機能を備える必要がある。この処理を行なうプログラムとして例えばスクリプトエンジンを端末に実装しなければならないが、スクリプトエンジンは端末のメモリに対する負荷となる。また、スクリプトエンジンの開発や動作の検証等の作業が必要となる。これらは端末の信頼性を損なったり、端末の価格を上昇させてしまう一因となる。
【0004】
また、マークアップ言語やスクリプト言語を使って記述されるコンテンツをデジタル放送回線で配信しなければならなかったため、デジタル放送回線の帯域が小さい場合には回線に対する負荷となる。このため、コンテンツのバイト量を小さくするか、コンテンツの送信周期を長くする必要が発生し、視聴者に対するサービスの質の低下につながっていた。
【0005】
また、放送配信されるデータは、その放送信号を受信することが可能なエリア内においては場所に寄らず同一であるため、受信位置によって異なるサービスを提供することができなかった。
【0006】
特に、携帯電話端末を始めとする各種の携帯端末に関する技術的進歩に伴い、デジタル放送システムの端末として携帯端末を用いることが考えられるようになっているが、デジタル放送システム100の端末101として携帯端末を用いることを考えると、様々な問題が考えられる。
【0007】
まず、端末101がBMLのようなマークアップ言語やスクリプト言語を解釈できるようにしなければならない。しかし、従来の携帯端末はこの種のマークアップ言語等を解釈できるようにはなっていない。こうした機能を携帯端末に付加するためには、携帯端末用のマークアップ言語等の解釈エンジンを新たに開発し、その動作を検証する作業をしなければならない。また、携帯端末のハードウェア仕様を変更せずにこの解釈エンジンを携帯端末に追加して実装する場合、携帯端末のハードウェアリソースを圧迫し、動作速度に悪影響を与えることになる。
【0008】
デジタル放送システム100では、データ放送コンテンツ104の配信手段としてデジタル放送回線105を用いている。このため、データ放送コンテンツ104のバイト量は、デジタル放送回線105の帯域により制限を受ける。デジタル放送回線105の帯域が狭い場合、データ放送コンテンツ104のバイト量を小さくするか、データ放送コンテンツ105の送信周期を長くする必要がある。しかし、これらはいずれも視聴者に対するサービスの質の低下を招くものである。
【0009】
また、一の放送局102から放送の配信を受ける端末は、いずれも、内容が同一のデータ放送コンテンツ104を受信する。従って、端末毎に異なる内容を有するデータ放送コンテンツ104を受信することができない。特に、携帯端末を端末とする場合、その位置に応じて異なるデータ放送コンテンツが配信できることが望ましいが、従来のシステムでは、端末の所在地に応じた内容のデータ放送コンテンツ104を配信することができない。
【0010】
このように、双方向放送に対応したデジタル放送システムでは、一般に、端末装置は番組コンテンツとデータ放送コンテンツを両方とも放送波経由で受信して再生する。このようなシステムでは、データ放送コンテンツは予め定められたフォーマットに則って記載される。ここでいうフォーマットは例えばマークアップ言語やスクリプト言語といった記述言語の指定を含む。このフォーマットは、原則として全ての端末装置にて処理可能であることが求められる。
【0011】
しかし、フォーマットを決定・変更するためには放送業者、端末製造業者等の全関係者による事前協議が必要になる。ハードウェアの進歩や記述言語のバージョンアップといったソフトウェアの進歩に対する対応は業者毎に異なるので、こうした決定・変更を簡単に行なうことはできない。
【0012】
端末として据え置き型と携帯型の両方を想定する場合、筐体の大きさが著しく異なるので、両者に同等の処理能力を与えることは難しい。また、画面の大きさが著しく異なるので、両端末に同一のフォーマットでデータ放送コンテンツを供給すると、どちらかの画面が見にくくなりやすい。
【0013】
尚、本発明と同様にネットワーク上の通信サイトを利用した双方向サービスに関する従来技術として、例えば、特許文献1には、ネットワークサービスのアクセス先の案内情報を番組に同期して放送するものが記載されている。
【0014】
【特許文献1】
特開平09−102944号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような状況に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、携帯端末にBML等の解釈エンジンを追加する必要がない双方向サービスを提供することである。
【0016】
また、本発明が解決しようとする他の課題は、データ放送コンテンツのバイト量を放送回線の帯域と関係なく定めることができる双方向サービスを提供することである。
【0017】
また、本発明が解決しようとする他の課題は、携帯端末の所在地に応じて異なるデータ放送コンテンツを配信することができる双方向サービスを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は以下のような通信方法、放送通信システム、端末及びコンピュータプログラムを提供する。
【0019】
本発明は、放送局が放送する番組コンテンツに対応するデータである放送番組連動データを、端末に送信する通信方法において、次のような特徴を有する方法を提供する。即ち、この通信方法は、放送局から番組コンテンツを放送する段階イと、番組コンテンツを受信した端末が、通信回線を介して予め定められた通信サイトに対して番組コンテンツを通知する段階ロと、通知された番組コンテンツに応じた放送番組連動データを、通信回線を介して通信サイトから端末に送信する段階ハとを含むことを特徴とする。このような方法によれば、放送波を介して番組コンテンツを配信する一方、この番組コンテンツに連動したデータ、放送番組連動データを通信回線を介して配信することができる。このため、放送回線の帯域と無関係に放送番組連動データを配信することが可能となる。放送回線は代表的にはデジタル放送回線である。
【0020】
この通信方法において、段階ロで、端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、段階ハで、通信サイトは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信することとしてもよい。放送番組連動データは従来の双方向サービスにおけるデータ放送コンテンツに対応するが、データ放送コンテンツは放送回線を介して配信されるため、受信側の端末毎にデータフォーマットを変更することは不可能である。これに対し、本発明の方法では、放送番組連動データの配信を、通信回線を介して行なうので、端末毎に異なるデータフォーマットで送信することができる。
【0021】
本発明の通信方法において、段階イで、放送局が、番組コンテンツに対応するデータを、データ放送コンテンツとして放送する場合、更に、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する段階ニを含むこととしてもよい。従来の端末に配信するためにデータ放送コンテンツが用意される場合、これを変換して放送番組連動データを生成することになるので、放送番組連動データを改めて最初から生成する必要がなくなり、通信サイトの運営者の負担を抑えることができる。
【0022】
データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する場合は、更に、放送局から通信サイトにデータ放送コンテンツを送信する段階ホを含み、通信サイトにて段階ニを行なうこととしてもよい。段階ホで、データ放送コンテンツは、放送波を介して送信されることとしてもよいし、あるいは、通信回線を介して送信されることとしてもよい。
【0023】
または、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する場合は、段階ニが放送局にて実行され、通信回線を介して放送局から通信サイトに放送番組連動データを送信する段階を含むこととしてもよい。
【0024】
本発明は、通信回線のうち、少なくとも端末側は、移動通信網の無線回線である場合に特に効果がある。この場合、更に、端末の位置情報を生成する段階を含み、段階ロで、端末が、番組コンテンツと共に端末の位置情報を通信サイトに通知し、段階ハで、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを送信することとしてもよい。こうすることにより、端末が処理可能なデータフォーマットだけではなく、端末の所在地によっても異なるデータを配信することが可能となる。位置情報を生成する手段としては、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することとしてもよいし、端末がGPS(Global Positioning System)による測位結果を参照して位置情報を生成することとしてもよい。
【0025】
端末が通信サイトのアドレスを取得する手段としては、端末が、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよいし、あるいは、通信サイトのアドレスを格納すると共に、通信回線に接続された記憶装置を予め用意し、通信回線を介して記憶装置に接続して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。
【0026】
放送番組連動データのデータフォーマットに関して、放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、端末はコンピュータ言語を解釈することとしてもよい。ここで、コンピュータ言語とは、HTML(hypertext markup language)、XTML(extended markup language)、BML(broadband markup language)等のマークアップ言語、サン・マイクロシステムズ株式会社のJava(登録商標)のようなスクリプト言語、バイナリーコード、バイトコード等、各種のコンピュータ言語が含まれる。
【0027】
段階ロで、端末は、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することとしてもよい。
【0028】
また、本発明は、番組コンテンツに対応するデータである放送番組連動データを送信する放送通信システムにおいて次のような特徴を有するものを提供する。即ち、本発明の放送通信システムは、番組コンテンツを放送する放送局と、番組コンテンツを受信する手段及び通信回線に接続する手段の両方を備える端末と、通信回線に接続された通信サイトを備え、放送局から番組コンテンツを受信すると、端末は、通信回線を介して通信サイトに番組コンテンツを通知し、端末から番組コンテンツを通知されると、通信サイトは、番組コンテンツに応じた放送番組連動データを通信回線を介して端末に送信することを特徴とする。
【0029】
端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、通信サイトは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信することとしてもよい。
【0030】
放送局は、番組コンテンツに対応するデータを、データ放送コンテンツとして放送し、更に、本システムは、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段を備えることとしてもよい。
【0031】
通信サイトは、データ放送コンテンツを受信する手段、及び、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段を備えることとしてもよい。このとき、データ放送コンテンツを受信する手段は、放送波を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよいし、あるいは、通信回線を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよい。
【0032】
放送局は、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段、及び、通信回線を介して通信サイトに放送番組連動データを送信する手段を備えることとしてもよい。
【0033】
通信回線のうち、少なくとも端末側は、移動通信網の無線回線であることが望ましい。このとき、本システムは、更に、端末の位置情報を生成する手段を備え、番組コンテンツと共に端末の位置情報を通信サイトに通知し、通信サイトは、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを端末に送信することとしてもよい。端末の位置情報を生成する手段は、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することとしてもよいし、端末が備えるGPS(Global Positioning System)であることとしてもよい。
【0034】
端末は、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。このとき、本システムは、更に、通信サイトのアドレスを格納すると共に、通信回線に接続される記憶装置を備え、端末は、通信回線を介して記憶装置に接続して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。また、端末は通信サイトのアドレスを格納する記憶装置を備えることとしてもよい。
【0035】
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、端末はコンピュータ言語を解釈することとしてもよい。
【0036】
端末は、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することとしてもよい。
【0037】
また、本発明は、上記のような放送通信システムの端末として、次のような装置を提供する。即ち、放送局から送信された放送波を受信する手段、及び、通信回線に接続する手段を備え、放送波を介して番組コンテンツを受信すると、通信回線を介して予め定められた通信サイトに番組コンテンツを通知して、番組コンテンツに応じたデータである放送番組連動データを通信回線を介して通信サイトから受信する
ことを特徴とする端末を提供する。
【0038】
この端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、通知したデータフォーマットに則した放送番組連動データを、通信サイトから受信することとしてもよい。
【0039】
通信回線に接続する手段は、移動通信網の無線回線に接続することが望ましい。この場合、更に、端末の位置情報を生成する手段を備え、番組コンテンツと共に位置情報を通信サイトに通知し、通知した番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを通信サイトから受信することとしてもよい。端末の位置情報を生成する手段は、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することとしてもよいし、あるいは、GPSであってもよい。
【0040】
通信サイトのアドレスを取得する手段としては、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することとしてもよいし、通信回線を介して、通信サイトのアドレスを格納する記憶装置に接続し、通信サイトのアドレスを取得することとしてもよい。あるいは、通信サイトのアドレスを格納する記憶装置を備えることとしてもよい。
【0041】
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、端末はコンピュータ言語を解釈する手段を備えることとしてもよい。
【0042】
番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することとしてもよい。
【0043】
更に、本発明は、通信回線に接続されたコンピュータを動作させるコンピュータプログラムにおいて、次のような特徴を有するものを提供する。即ち、本発明のコンピュータプログラムは、放送波を介して端末が放送局から受信した番組コンテンツの通知を、通信回線を介して受信する処理aと、通知された番組コンテンツに応じた放送番組連動データを、通信回線を介して端末に送信する処理bとを含むことを特徴とする。
【0044】
処理aは、番組コンテンツと共に、端末で処理可能なデータフォーマットの通知を、通信回線を介して受信し、処理bは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信することとしてもよい。
【0045】
番組コンテンツに対応するデータ放送コンテンツを、放送局から受信する処理cと、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する処理dとを更に含むこととしてもよい。この場合、処理cは、放送波を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよいし、あるいは、通信回線を介してデータ放送コンテンツを受信することとしてもよい。処理dは、データ放送コンテンツを、コンピュータ言語にて記述された放送番組連動データに変換することとしてもよい。
【0046】
処理aは、番組コンテンツの通知と共に、端末の位置情報を受信し、処理bは、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを端末に送信することとしてもよい。
【0047】
処理aは、番組コンテンツの通知と共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻の通知を受信し、処理bは、通知された時刻に応じた放送番組連動データを端末に送信することとしてもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態、放送通信システム1について以下に説明する。図1を参照すると、放送通信システム1は、放送局2、通信サイト3、携帯端末4からなる。放送局2はデジタル放送回線5を介して番組コンテンツ6を携帯端末4に配信している。通信サイト3と携帯端末4はネットワーク7を介して接続されている。携帯端末4から通信サイト3に番組リンク情報8が送信される一方、通信サイト3から携帯端末4に放送番組連動データ9が送信される。ネットワーク7は、移動通信網と、インターネット等の電気通信網とからなる。番組リンク情報8は携帯端末4が生成する情報であり、番組コンテンツ6に対応して生成される。通信サイト3には番組コンテンツ6に対応する放送番組連動データ9が予め用意されている。放送番組連動データ9は、データ放送に特化したマークアップ言語・スクリプト言語ではなく、HTML(Hypertext Markup Language)のようにより一般的なマークアップ言語・スクリプト言語にて記述される。尚、ここで図示した携帯端末4は一基であるが、実際には複数の携帯端末4が放送通信システム1内に存在する。
【0049】
次に図2を参照して携帯端末4について更に説明する。携帯端末4は、チューナ部21、チャネル・デコーダ部22、放送パケット処理部23、放送データ解釈部24、番組リンク情報生成部25、クロック生成部26、時刻情報生成部27、通信プロトコル処理部28、提示処理部29、通信パケット処理部30、チャネル処理部31、RF処理部32からなる。以下に各部について説明する。
【0050】
チューナ部21はデジタル放送波を受信して帯域フィルタをかけてデジタル搬送信号に変換する。チャネル・デコーダ部22はデジタル搬送信号をトランスポートストリームに変換する。放送パケット処理部23はトランスポートストリームを構成するパケットを種類別に分配する。放送データ解釈部24は、分配されたパケットのうち、番組リンク情報の生成に必要な情報を含むパケットを処理し、番組リンク情報の生成に必要な情報を出力する。ここで番組リンク情報の生成に必要な情報とは、図3を参照して後述するイベント識別子41、放送時刻情報42、サービス識別子43、ネットワーク識別子44、及び、オリジナルネットワーク識別子45等を含む。クロック生成部26はクロック信号を出力する。時刻情報生成部27はクロック信号を元に時刻情報を生成する。番組リンク情報生成部25は、放送データ解釈部24及び時刻情報生成部26の出力を元に、予め定められたフォーマットに従って番組リンク情報8を生成する。
【0051】
通信プロトコル処理部28の制御の元、通信パケット処理部29は番組リンク情報8をパケット化する。チャネル処理部30はパケットを搬送信号に変換する。RF処理部31は搬送信号を無線通信波として出力する。無線通信波は携帯無線基地局を経てネットワーク7上の通信サイト3に送信される。
【0052】
これに対して、通信サイト3は番組リンク情報8に対応する放送番組連動データ9を携帯端末4に返信する。通信サイト3から返信された放送番組連動データ9は、RF処理部31にて帯域フィルタを経てデジタル変換され、チャネル処理部28にてデジタル信号に変換されて、通信パケットとして取り出される。通信パケット処理部29は、通信プロトコル処理部28の制御下で、提示処理部32にパケットから取り出した放送番組連動データ9を出力する。提示処理部32は放送番組連動データ9を視聴者に対して表示するための処理を行なう。各部が以上のように動作することにより、番組コンテンツ6と連動した放送番組連動データ9が携帯端末4の画面上に表示される。
【0053】
ここで番組リンク情報8について図3を参照して説明する。番組リンク情報8を構成する情報の種類については既に述べたので、ここではそれぞれの情報について更に説明する。イベント識別子41は同一のサービスに属している複数の番組の中からひとつの番組を特定するために用いられる識別子である。放送時刻情報42は放送局2から放送された時刻を示す情報である。放送時刻情報42を用いる代わりに、時刻情報生成部26が生成する受信時刻情報を用いても良い。サービス識別子43は一トランスポートストリームの中の一サービスに固有な識別子である。ネットワーク識別子44はトランスポートストリームを伝送する分配システム、あるいは放送局系列を特定するために用いられる識別子である。オリジナルネットワーク識別子45はネットワーク固有の識別子である。端末処理可能フォーマット情報46は携帯端末4が新たに追加する情報であり、携帯端末4で処理可能なデータフォーマット、例えば、マークアップ言語の種類、スクリプト言語の種類、画像ファイルの種類、音声・映像ファイルの種類等を示す情報である。処理可能なフォーマット情報として、特定のマークアップ言語で記述されたデータを処理・表示できるかどうかを示すビット列、特定のプロファイルのJava(登録商標)アプリケーションを処理・表示できるかどうかを示すビット列、特定のスクリプト言語を処理・表示できるかどうかを示すビット列、これら複数のデータ・フォーマットのコンテンツの間での連携を処理できるかどうかを示すビット列、等の組み合わせで実現できる。
【0054】
放送通信システム1において、携帯端末4が双方向サービスを受ける過程について図4を参照して説明する。放送局2が放送した番組コンテンツ6と共にイベント識別子41等の各情報を受信すると、携帯端末4は、これらの情報に端末処理可能フォーマット情報46を付加して番組リンク情報8を生成する(ステップS1)。次に、携帯端末4は通信サイト3のURL(Uniform Resource Locator)を取得する(ステップS2)。URLは携帯端末4の記憶装置(不図示)に予め格納しておいてもよいし、あるいは、放送局2が放送し、放送データ解釈部24がイベント識別子41等と同様にパケットから抽出してもよい。携帯端末4は取得したURLにアクセスし、通信サイト3に番組リンク情報8を送信する。
【0055】
通信サイト3には、番組コンテンツ6に対応する放送番組連動データ9が、複数の種類のデータフォーマットで予め格納されている。例えば、放送局2が放送する予定の番組コンテンツ6に対応する一部或いは全ての放送番組連動データ9が、様々なデータフォーマットにて通信サイト3のデータベースに格納されていてもよい。あるいは、通信サイト3が番組リンク情報8に応じた放送番組連動データ9を生成してもよい(ステップS3)。このようにして選択或いは生成された放送番組連動データ9が通信サイト3から携帯端末4に返信される。これを受信した携帯端末4が放送番組連動データ9を表示する(ステップS4)。
【0056】
(2)第2の実施の形態
第1の実施の形態では、放送番組連動データを通信サイトに予め用意するものとし、どのように用意するかについては触れていなかった。このため、放送局から送出する番組コンテンツと、通信サイトから送出する放送番組連動データとの間の連携は、両者の運営者がなんらかの方法で行なう必要がある。即ち、現実的には放送事業者が両者を運営する必要がある。これに対して、第2の実施の形態である放送通信システム50では、放送局が番組コンテンツと共に放送しているデータ放送コンテンツから放送番組連動データを生成する。このため、本実施の形態は、放送局と通信サイトの運営者が異なる場合であっても適応可能である。
【0057】
図5を参照して放送通信システム50の構成について説明する。放送通信システム50の主要な構成要素は、放送局2、通信サイト3及び携帯端末4である。これらの中で通信サイト3が自動変換部51を備える点で放送通信システム1と大きく異なる。
【0058】
自動変換部51は、放送局2が送出する放送波5を受信することにより、データ放送コンテンツ52とこれに対応する番組配列情報53を取得する。この間の自動変換部51の動作は、前述のチューナ部21、チャネル・デコーダ部22、放送パケット処理部23及び放送データ解釈部24の動作に相当する。データ放送コンテンツの自動変換の一例として、デジタル放送で配信されたコンテンツがマークアップ言語とスクリプト言語で記述されていた場合、かつ、携帯端末2には同スクリプト言語の実行エンジンが搭載されていない場合、携帯端末2が期待通りの動作をするようJava(登録商標)アプリケーションに変換することが考えられる。
【0059】
データ放送コンテンツ52は図15の端末101のような従来の端末が受信するデータ放送のコンテンツである。番組配列情報53は、データ放送コンテンツ52を配送するトランスポートストリームに含まれる。また、番組配列情報53は、図3のイベント識別子41、放送時刻情報42、サービス識別子43、ネットワーク識別子44、及びオリジナルネットワーク識別子45を含む。
【0060】
更に、自動変換部51は、番組配列情報52を元にして、番組リンク条件54を生成する。番組リンク条件54は、携帯端末4に放送番組連動データ9を返信する際に参照される条件である。また、データ放送コンテンツ52を元に放送番組連動データ9を生成する。処理可能なデータフォーマットが異なる複数の種類の携帯端末4に対応するため、一のデータ放送コンテンツ52からデータフォーマットが異なる複数の放送番組連動データ9を生成してよい。
【0061】
図6を参照して放送通信システム50の動作について説明する。放送局2及び携帯端末4の動作については放送通信システム1と同様であるため、ここでは主に通信サイト3の動作について説明する。
【0062】
放送局2が、番組コンテンツ6、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を搬送する放送波5を送出する。通信サイト3は、このうちデータ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を元に、放送番組連動データ9及び番組リンク条件54を生成する(ステップS11)。
【0063】
一方、携帯端末4は図4のステップS1及びS2を実行し、インターネット7を経由して通信サイト3に番組リンク情報8を送信する。これを受信した通信サイト3は、番組リンク情報8と番組リンク条件とを比較し、最適な放送番組連動データ9を選択(ステップS12)して携帯端末4に送信する。
【0064】
(3)第3の実施の形態
第2の実施の形態では、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を放送波5にて通信サイト3に搬送した。これに対して、第3の実施の形態である放送通信システム60では、図6に示すように、インターネット7を介して、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を通信サイト3に送信する。その他の点では第2の実施の形態と同様であるので以後の説明は省略する。
【0065】
(4)第4の実施の形態
第2及び第3の実施の形態では、通信サイト3は自動変換部51を備え、データ放送コンテンツ52及び番組配列情報53を放送局2から受信すると、自動変換部51にてこれらを放送番組連動データ9及び番組リンク条件54に変換した。これに対して、第4の実施の形態である放送通信システム70では、図8に示すように、放送局2が自動変換部51を備え、予めデータ放送コンテンツ52緒予備番組配列情報53を放送番組連動データ9及び番組リンク条件54に変換した後、インターネット7を介して通信サイト3に送信している。
【0066】
放送通信システム70の動作を図9を参照して説明すると、まず、放送局2は、自動変換部51にて、データ放送コンテンツ52緒予備番組配列情報53を元に、放送番組連動データ9及び番組リンク条件54を生成(ステップS21)し、通信サイト3にインターネット7を介して送信する。この後の携帯端末4及び通信サイト3の動作は図4及び図6にて説明したものと同様である。
【0067】
(5)第5の実施の形態
携帯端末4が受信する放送番組連動データ9の内容は、番組リンク情報8の内容で決定する。以上の実施の形態では、番組リンク情報8は大別して2種類の情報を含んでいた。第一に、番組を特定するための情報、即ち、イベント識別子41、放送時刻情報42、サービス識別子43、ネットワーク識別子44、及びオリジナルネットワーク識別子45であり、第二に、携帯端末4で処理可能なデータフォーマットを指定する情報、即ち、端末処理可能フォーマット情報46である。こうした上述の実施の形態に対して、本実施の形態では、更に、携帯端末4の現在位置を示す情報を番組リンク情報8に追加し、その所在地に応じたデータを携帯端末4に送信する。位置情報は、緯度および経度を使って表現してもよい。あるいは予めサービス運営範囲を複数のエリアに分け、各々のエリアに与えられた識別情報をもって位置情報としてもよい。
【0068】
第5の実施の形態である放送通信システム80について図10を参照して説明すると、本システムは、放送通信システム1における携帯端末4及びインターネット7の間に、携帯端末4が移動通信網に接続するための基地局81a、81b及び81cが明示されている点が異なる。以下、基地局81a、81b及び81cのいずれかを特定する必要がない場合、基地局81と総称する。尚、第1〜4の実施の形態にてこれらの基地局について触れていないのは、これら実施の形態について説明をする上で特に言及する必要がなかったためであり、第1〜4の実施の形態を実現する際にこれら基地局が不要であることを意図するものではない。
【0069】
図11に示すように、本実施の形態では、番組リンク情報82は、図3で説明した各情報に加えて、位置情報47を含む。位置情報47は、携帯端末4の現在位置を示す情報であり、基地局81にて番組リンク情報8に付加される。
【0070】
図12を参照して放送通信システム80の動作を説明する。基地局2が番組コンテンツ6を放送し、これを携帯端末4が受信すると、携帯端末4は番組コンテンツ6から番組リンク情報8を生成する(ステップS31)一方、通信サイト3のURLを取得(ステップS32)して、最寄りの基地局81にアクセスし、取得したURLを宛先として番組リンク情報8を送出する。今、最寄りの基地局を基地局81bとする。
【0071】
携帯端末4との間に無線回線を確立した基地局81bは、受信した番組リンク情報8に対し、基地局81bの位置を示す位置情報を付加する(ステップS33)ことにより、位置情報を含む番組リンク情報82を生成した後、目的のURLに送出する。
【0072】
目的のURLを有する通信サイト3は、位置情報を含む番組リンク情報82を受信すると、
通信サイト3には、番組コンテンツ6に対応する放送番組連動データ9が、複数の種類のデータフォーマットで予め格納されている。
【0073】
更に、放送番組連動データ9は、受信地域毎に異なる内容が用意される。位置情報を含む番組リンク情報82を受信すると、通信サイト3は、指定されたデータフォーマットで、かつ、指定された位置情報を含む地域向けに用意された放送番組連動データ9を選択(ステップS34)し、通信回線を介して携帯端末4に返信する。尚、放送番組連動データ9を予め用意する代わりに、位置情報を含む番組リンク情報82に応じて生成することとしてもよい。
【0074】
最後に、携帯端末4は、放送番組連動データ9を受信するとこれを表示する(ステップS35)。
【0075】
(6)第6の実施の形態
第5の実施の形態では、基地局が、携帯端末の位置情報を番組リンク情報に追加した。これに対して、第6の実施の形態では、携帯端末自身が位置情報を番組リンク情報に追加する。システムの全体は放送通信システム80と一部を除いて同様であるので図10を参照するが、携帯端末の構成に違いがある。
【0076】
第6の実施の形態に係る携帯端末90の構成について、図13を参照して説明すると、携帯端末90は、位置情報生成部91を備える点で他の実施の形態に係る携帯端末4と異なる。位置情報生成部91は携帯端末90の現在位置を示す位置情報を生成する要素であり、例えば、GPS(global positioning system)端末がこれに相当する。あるいは、最寄りの基地局81から予め基地局81の位置情報を取得し、これを元に位置情報を生成するものを位置情報生成部91としてもよい。
【0077】
図10、13及び14を参照して第6の実施の形態の動作を説明する。放送局2が放送した番組コンテンツ6と共にイベント識別子41等の各情報を受信すると、携帯端末90は、これらの情報に端末処理可能フォーマット情報46を付加して番組リンク情報8を生成する(ステップS41)。次に、携帯端末90は通信サイト3のURLを取得する(ステップS42)。更に、位置情報生成部91が生成した位置情報を番組リンク情報に付加(ステップS43)し、通信サイト3に送信する。位置情報を含む番組リンク情報を受信した通信サイト3は、この番組リンク情報に対応する放送番組連動データを選択或いは生成(ステップS44)し、携帯端末90に返信する。受信した放送番組連動データを携帯端末90にて表示する(ステップS45)ことにより、携帯端末90の現在位置に応じた内容の放送番組連動データを表示することができる。
【0078】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変更や改良が可能であることは勿論である。
【0079】
例えば、第5及び6の実施の形態は、第1の実施の形態をベースにして、位置情報を番組リンク情報に付加するための要素を追加したが、本発明はこれに限定されるものではなく、この要素は第2乃至4の実施の形態のいずれであっても組み合わせることが可能である。
【0080】
また、放送時刻情報の代わりに受信時刻情報を番組リンク情報に含めることとしてもよい。携帯端末は、移動通信端末単体で実現してもよいし、携帯情報端末やノート型コンピュータを移動通信端末と組み合わせにより構成してもよい。移動通信網の種類は問わないので、アナログ通信、デジタル通信、自動車電話、携帯電話、或いはPHS(personal handy phone system)のいずれであってもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明における第一の効果は、端末の処理プログラムの軽量化が実現されることである。端末上で双方向サービスを実現するためには、指定されたネットワーク・アドレスにある通信サイトに番組リンク情報を送信すればよい。これに応答して、通信サイトは携帯端末が処理可能なフォーマットの放送番組連動データを返信する。このため、BMLを処理するために新たな処理エンジンを携帯端末に搭載する必要がない。従って、携帯端末の処理プログラムの規模を抑えることができる。このようにネットワークアドレスを放送波を介して受信する代わりに、ネットワークアドレスを記憶した記録装置を携帯端末が備えることとしてもよく、この場合は、携帯端末の処理プログラムの規模を更に抑えることができる。
【0082】
本発明における第二の効果は、放送番組に連動した双方向サービスを実現するために、デジタル放送を使って配信すべき情報量が減らせることである。本発明では番組コンテンツを放送波を介して配信する一方で、データ放送コンテンツに相当する放送番組連動データを通信回線を介して配信するからである。これにより、デジタル放送回線に対する負荷を軽減することができる。
【0083】
本発明における第三の効果は、放送事業者とは独立した第三機関が放送番組連動データを提供することが可能となることである。これは、番組リンク情報さえあれば、通信サイトにおいて放送番組に連動した双方国サービスを選択もしくは生成することが可能だからであり、従って放送事業者が通信サイトに関する情報を保持したり放送したりしなくても良いからである。
【0084】
本発明における第四の効果は、放送番組を取得した位置に依存した双方向サービスを提供できることである。これは、通信サイトに放送番組連動データを要求するとき、携帯端末の位置情報を送ることにより実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である放送通信システム1の機能ブロック図である。
【図2】携帯端末4の機能ブロック図である。
【図3】番組リンク情報8のデータ構成を説明する図である。
【図4】放送通信システム1による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態である放送通信システム50の機能ブロック図である。
【図6】放送通信システム50による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態である放送通信システム60の機能ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態である放送通信システム70の機能ブロック図である。
【図9】放送通信システム70による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態である放送通信システム80の機能ブロック図である。
【図11】番組リンク情報82のデータ構成を説明する図である。
【図12】放送通信システム80による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る携帯端末90の機能ブロック図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態による放送番組連動データ9の配信方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1、50、60、70、80 放送通信システム
2 放送局
3 通信サイト
4、90 携帯端末
5 放送波
6 番組コンテンツ
7 インターネット
8 番組リンク情報
9 放送番組連動データ
21 チューナ部
22 チャネル・デコーダ部
23 放送パケット処理部
24 放送データ解釈部
25 番組リンク情報生成部
26 クロック生成部
27 時刻情報生成部
28 通信プロトコル処理部
29 通信パケット処理部
30 チャネル処理部
31 RF処理部
32 提示処理部
41 イベント識別子
42 放送時刻情報
43 サービス識別子
44 ネットワーク識別子
45 オリジナルネットワーク識別子
46 端末処理可能フォーマット情報
51 自動変換部
52 データ放送コンテンツ
53 番組配列情報
54 番組リンク条件
81a、81b、81c 基地局
91 位置情報生成部
Claims (50)
- 放送局が放送する番組コンテンツに対応するデータである放送番組連動データを、端末に送信する通信方法において、
放送局から番組コンテンツを放送する段階イと、
番組コンテンツを受信した端末が、通信回線を介して予め定められた通信サイトに対して番組コンテンツを通知する段階ロと、
通知された番組コンテンツに応じた放送番組連動データを、通信回線を介して通信サイトから端末に送信する段階ハと
を含むことを特徴とする通信方法。 - 請求項1に記載の通信方法において、
段階ロで、端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、
段階ハで、通信サイトは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信する
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1に記載の通信方法において、
段階イで、放送局が、番組コンテンツに対応するデータを、データ放送コンテンツとして放送する通信方法であって、
更に、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する段階ニを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項3に記載の通信方法において、
更に、放送局から通信サイトにデータ放送コンテンツを送信する段階ホを含み、
通信サイトにて段階ニを行なう
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項4に記載の通信方法において、段階ホで、データ放送コンテンツは、放送波を介して送信されることを特徴とする通信方法。
- 請求項4に記載の通信方法において、段階ホで、データ放送コンテンツは、通信回線を介して送信されることを特徴とする通信方法。
- 請求項3に記載の通信方法において、
段階ニが放送局にて実行される通信方法であって、
更に、通信回線を介して放送局から通信サイトに放送番組連動データを送信する段階を含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1に記載の通信方法において、通信回線のうち、少なくとも端末側は、移動通信網の無線回線であることを特徴とする通信方法。
- 請求項8に記載の通信方法において、
更に、端末の位置情報を生成する段階を含み、
段階ロで、端末が、番組コンテンツと共に端末の位置情報を通信サイトに通知し、
段階ハで、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを送信する
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項9に記載の通信方法において、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することを特徴とする通信方法。
- 請求項9に記載の通信方法において、端末はGPS(Global Positioning System)による測位結果を参照して位置情報を生成することを特徴とする通信方法。
- 請求項1に記載の通信方法において、端末は、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することを特徴とする通信方法。
- 請求項1に記載の通信方法において、
通信サイトのアドレスを格納すると共に、通信回線に接続された記憶装置を予め用意し、
通信回線を介して記憶装置に接続して通信サイトのアドレスを取得する
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1に記載の通信方法において、
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、
端末はコンピュータ言語を解釈する
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1に記載の通信方法において、段階ロで、端末は、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することを特徴とする通信方法。
- 番組コンテンツに対応するデータである放送番組連動データを送信する放送通信システムにおいて、
番組コンテンツを放送する放送局と、番組コンテンツを受信する手段及び通信回線に接続する手段の両方を備える端末と、通信回線に接続された通信サイトを備え、
放送局から番組コンテンツを受信すると、端末は、通信回線を介して通信サイトに番組コンテンツを通知し、
端末から番組コンテンツを通知されると、通信サイトは、番組コンテンツに応じた放送番組連動データを通信回線を介して端末に送信する
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、
端末は、番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、
通信サイトは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信する
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、
放送局は、番組コンテンツに対応するデータを、データ放送コンテンツとして放送し、
更に、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段を備える
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、通信サイトは、データ放送コンテンツを受信する手段、及び、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段を備える
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項19に記載の放送通信システムにおいて、データ放送コンテンツを受信する手段は、放送波を介してデータ放送コンテンツを受信することを特徴とする放送通信システム。
- 請求項19に記載の放送通信システムにおいて、データ放送コンテンツを受信する手段は、通信回線を介してデータ放送コンテンツを受信することを特徴とする放送通信システム。
- 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、放送局は、データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する手段、及び、通信回線を介して通信サイトに放送番組連動データを送信する手段を備えることを特徴とする放送通信システム。
- 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、通信回線のうち、少なくとも端末側は、移動通信網の無線回線であることを特徴とする放送通信システム。
- 請求項23に記載の放送通信システムにおいて、
更に、端末の位置情報を生成する手段を備え、番組コンテンツと共に端末の位置情報を通信サイトに通知し、
通信サイトは、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを端末に送信する
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項24に記載の放送通信システムにおいて、端末の位置情報を生成する手段は、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することを特徴とする放送通信システム。
- 請求項24に記載の放送通信システムにおいて、端末の位置情報を生成する手段は、端末が備えるGPS(Global Positioning System)であることを特徴とする放送通信システム。
- 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、端末は、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することを特徴とする放送通信システム。
- 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、
更に、通信サイトのアドレスを格納すると共に、通信回線に接続される記憶装置を備え、
端末は、通信回線を介して記憶装置に接続して通信サイトのアドレスを取得する
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、端末は通信サイトのアドレスを格納する記憶装置を備えることを特徴とする放送通信システム。
- 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、
端末はコンピュータ言語を解釈する
ことを特徴とする放送通信システム。 - 請求項16に記載の放送通信システムにおいて、端末は、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することを特徴とする放送通信システム。
- 放送局から送信された放送波を受信する手段、及び、通信回線に接続する手段を備え、
放送波を介して番組コンテンツを受信すると、通信回線を介して予め定められた通信サイトに番組コンテンツを通知して、
番組コンテンツに応じたデータである放送番組連動データを通信回線を介して通信サイトから受信する
ことを特徴とする端末。 - 請求項32に記載の端末において、
番組コンテンツと共に、当該端末で処理可能なデータフォーマットを、通信回線を介して通信サイトに通知し、
通知したデータフォーマットに則した放送番組連動データを、通信サイトから受信する
ことを特徴とする端末。 - 請求項32に記載の端末において、通信回線に接続する手段は、移動通信網の無線回線に接続することを特徴とする端末。
- 請求項34に記載の端末において、
更に、端末の位置情報を生成する手段を備え、
番組コンテンツと共に位置情報を通信サイトに通知し、
通知した番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを通信サイトから受信する
ことを特徴とする端末。 - 請求項35に記載の端末において、端末の位置情報を生成する手段は、端末が接続している移動通信網の基地局に応じて位置情報を生成することを特徴とする端末。
- 請求項35に記載の端末において、端末の位置情報を生成する手段は、GPS(Global Positioning System)であることを特徴とする端末。
- 請求項32に記載の端末において、放送局が送出する放送波を介して通信サイトのアドレスを取得することを特徴とする端末。
- 請求項32に記載の端末において、通信回線を介して、通信サイトのアドレスを格納する記憶装置に接続し、通信サイトのアドレスを取得することを特徴とする端末。
- 請求項32に記載の端末において、通信サイトのアドレスを格納する記憶装置を備えることを特徴とする端末。
- 請求項32に記載の端末において、
放送番組連動データはコンピュータ言語にて記述され、
端末はコンピュータ言語を解釈する手段を備える
ことを特徴とする端末。 - 請求項32に記載の端末において、番組コンテンツと共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻を、通信サイトに通知することを特徴とする端末。
- 通信回線に接続されたコンピュータを動作させるコンピュータプログラムにおいて、
放送波を介して端末が放送局から受信した番組コンテンツの通知を、通信回線を介して受信する処理aと、
通知された番組コンテンツに応じた放送番組連動データを、通信回線を介して端末に送信する処理bと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項43に記載のコンピュータプログラムにおいて、
処理aは、番組コンテンツと共に、端末で処理可能なデータフォーマットの通知を、通信回線を介して受信し、
処理bは、通知されたデータフォーマットに則した放送番組連動データを、端末に送信する
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項43に記載のコンピュータプログラムにおいて、
番組コンテンツに対応するデータ放送コンテンツを、放送局から受信する処理cと、
データ放送コンテンツを放送番組連動データに変換する処理dと
を更に含むことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項45に記載のコンピュータプログラムにおいて、処理cは、放送波を介してデータ放送コンテンツを受信することを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項45に記載のコンピュータプログラムにおいて、処理cは、通信回線を介してデータ放送コンテンツを受信することを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項45に記載のコンピュータプログラムにおいて、処理dは、データ放送コンテンツを、コンピュータ言語にて記述された放送番組連動データに変換することを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項43に記載のコンピュータプログラムにおいて、
処理aは、番組コンテンツの通知と共に、端末の位置情報を受信し、
処理bは、通知された番組コンテンツ及び位置情報に応じた放送番組連動データを端末に送信する
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項43に記載のコンピュータプログラムにおいて、
処理aは、番組コンテンツの通知と共に、放送局が番組コンテンツを送信した時刻、または、端末が番組コンテンツを受信した時刻の通知を受信し、
処理bは、通知された時刻に応じた放送番組連動データを端末に送信する
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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