JP2004120244A - ディジタル変調信号の品質測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号に関する品質をより適正に判断できる品質値を測定する。
【解決手段】変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならない所定のディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号における各信号点に関して、その信号点の信号ベクトルと理想的な信号ベクトルとのベクトルエラーを検出する。そして、ディジタル変調信号の所定区間について検出された前記ベクトルエラーに関する平均値を品質値として求める。ただし、上記平均値を求めるために使用するベクトルエラーは、振幅が大きい信号点に関して検出されたものほど多くする。
【選択図】 図1
【解決手段】変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならない所定のディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号における各信号点に関して、その信号点の信号ベクトルと理想的な信号ベクトルとのベクトルエラーを検出する。そして、ディジタル変調信号の所定区間について検出された前記ベクトルエラーに関する平均値を品質値として求める。ただし、上記平均値を求めるために使用するベクトルエラーは、振幅が大きい信号点に関して検出されたものほど多くする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、16QAM方式などのように変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならないディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号に関する品質値を測定する品質測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル無線通信では、送信信号の品質は、実際の送信信号と理想送信信号との誤差によって現されることが多い。そしてこのような送信信号の品質は、受信誤り率に影響するため、多くの場合は規格値が設定される。
【0003】
このようなディジタル無線通信のための送信機の設計や製造に当っては、得られる送信信号が上記の規格値を満足することを確認するか否かを確認することが必要となる。そしてこのためには、送信信号の品質値を測定することが必要となる。
【0004】
送信信号の品質値としては、ベクトルエラーが知られている。ベクトルエラーは、実際の送信信号における信号点に関する信号ベクトルと理想送信信号における信号点に関する信号ベクトルとの誤差に応じた値である。ただし、このベクトルエラーの値は、時間的に変動することがあり得る。そこで、ある測定区間に含まれる各信号点に関して検出したベクトルエラーに関する統計量を品質値として用いることが適切であることが予測される。なお上記の統計量としては、平均値、あるいはx%値(ある値以下/未満である確率がx%以上/超)などが想定される。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−355810号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平9−270827号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−98108号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さて、16QAM方式でディジタル変調がなされたディジタル変調信号の場合、その信号点は図4に示すような16点のいずれかとなる。すなわち16QAM方式のディジタル変調信号の場合、ディジタル変調信号における信号ベクトルの振幅が一定とはならない。
【0009】
一方、このようなディジタル変調信号に対しては、図4に示すように同相信号の振幅方向の雑音、直交信号の振幅方向の雑音、ならびに位相方向の雑音が影響する。同相信号および直交信号の振幅方向の雑音に関しては、各信号点に同様に影響する。しかしながら位相方向の雑音は、振幅が「0」である点を中心として信号点を回転させるように働くため、振幅が「0」である点から遠い信号点、すなわち振幅が大きな信号点ほど大きく影響する。
【0010】
このことから、各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号の場合、各信号点のベクトルエラーの最大値はその信号点の信号ベクトルが大きくなるほど大きくなる。この様子を、図5に模式的に示す。図5の黒点はそれぞれ理想的な信号点を示す。そして、各信号点を中心として破線で示した円が、雑音の影響により本来の位置からずれた信号点が存在する可能性のある範囲を示す。すなわち、この円が大きいほどベクトルエラーの最大値が大きいこととなる。
【0011】
このように、雑音の影響の大きさが信号点毎で均一ではないので、これらの各信号点に関するベクトルエラーを同条件で使用して平均値のような統計量を求めると、品質値としては必要以上に小さな値が得られてしまうという不具合が懸念される。
【0012】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号に関する品質をより適正に判断できる品質値を測定するために品質測定方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならない所定のディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号における各信号点に関して、その信号点の信号ベクトルと理想的な信号ベクトルとのベクトルエラーを検出し、前記ディジタル変調信号の所定区間について検出された前記ベクトルエラーに関する所定の統計量を品質値として求めることとし、かつ前記統計量を求めるために使用するベクトルエラーは、振幅が大きい信号点に関して検出されたものほど多くすることとした。
【0014】
このような手段を講じたことにより、大きなベクトルエラーが生じ得る振幅が大きい信号点のベクトルエラーを高い割合で考慮して求まる統計量として品質値が求められることとなる。従って、振幅が大きい信号点に生じた大きなベクトルエラーを十分に考慮した品質値を求めることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図である。この図1は、送信機1によりディジタル変調を伴って生成された送信信号に関する品質値を測定する構成を示している。
【0017】
図2は送信機1のブロック図である。
【0018】
この図2に示すように送信機1は、波形整形フィルタ11,14、乗算器12,15、ローカルシンセサイザ13、π/2移相器16、加算器17、D/A変換器18、乗算器19、ローカルシンセサイザ20および増幅器21を含んでいる。
【0019】
波形整形フィルタ11には、送信対象となるデータのうちの同相成分(I成分)のデータが与えられる。波形整形フィルタ11は、与えられるデータを波形を整形した上で乗算器12へと与える。乗算器12には、ローカルシンセサイザ13が出力するローカル信号が与えられる。乗算器12は、上記データと上記ローカル信号とを乗算する。
【0020】
波形整形フィルタ14には、送信対象となるデータのうちの直交成分(Q成分)のデータが与えられる。波形整形フィルタ14は、与えられるデータを波形を整形した上で乗算器15へと与える。乗算器15には、ローカルシンセサイザ13が出力するローカル信号が、π/2移相器16において位相がπ/2だけずらされた上で与えられる。乗算器12は、上記データと上記ローカル信号とを乗算する。
【0021】
加算器17は、乗算器12,15でそれぞれ得られる信号を互いに加算することで、両信号を合成したディジタル変調信号を発生する。かくして、乗算器12,15、ローカルシンセサイザ13、π/2移相器16および加算器17は、直交変調器として機能する。
【0022】
加算器17が発生したディジタル変調信号はD/A変換器18に与えられる。D/A変換器18は、上記のディジタル変調信号をアナログ信号化した上で乗算器19へと与える。乗算器19には、ローカルシンセサイザ20が出力する無線周波数帯のローカル信号が与えられる。乗算器19は、上記ディジタル変調信号と上記ローカル信号とを乗算することで、上記ディジタル変調信号を無線周波数帯へとアップコンバートした送信信号を生成する。すなわち、乗算器19およびローカルシンセサイザ20は、アップコンバータとして機能する。
【0023】
増幅器21は、乗算器19により生成された送信信号を増幅する。
【0024】
以上の送信機1の増幅器21から出力される送信信号を、理想受信部2へと入力する。理想受信部2は、理想状態に近い精度で受信処理を行う。理想受信部2で受信再生された信号は、誤差ベクトル生成部4へと入力する。
【0025】
一方、送信機1へと与えるデータを、マッピング部3へも入力する。マッピング部3は送信機1が行う処理と同様な処理を高精度に行い、理想に近い信号点を求める。このマッピング部3で求められた信号点を、誤差ベクトル生成部4へと入力する。
【0026】
誤差ベクトル生成部4は、理想受信部2からの信号における信号点に関する信号ベクトルとマッピング部3からの信号点に関する信号ベクトルとの間のベクトルエラーを検出する。この誤差ベクトル生成部4で検出されたベクトルエラーを、ベクトル電力変換部5へと入力する。
【0027】
ベクトル電力変換部5は、上記のベクトルエラーを電力値に変換する。このベクトル電力変換部5での変換により得られた電力値を、サンプル抽出部6へと与える。
【0028】
サンプル抽出部6は、マッピング部3で求められた信号点を取得する。サンプル抽出部6は、マッピング部3で求められた信号点の信号ベクトルの大きさに応じて、ベクトル電力変換部5から与えられる電力値を取捨選択することでサンプル電力値を抽出する。このサンプル抽出部6で抽出されたサンプル電力値を、累積・平均化部7へと入力する。
【0029】
累積・平均化部7は、上記サンプル電力値を所定期間に渡り累積し、その平均値を算出する。そしてこの累積・平均化部7で算出される平均値を品質値とする。
【0030】
次に以上のような構成による品質測定の動作につき説明する。
【0031】
送信機1へとデータを与えると、送信機1はこのデータに対して直交変調、D/A変換、アップコンバートならびに増幅の各処理を順次行って、ディジタル変調がなされた送信信号が生成される。なお、送信機1へと与えるデータを、同相成分および直交成分がそれぞれ{−3,−1,1,3}のいずれかのレベルを持つものとすることで、上記送信信号は16QAM方式でディジタル変調がなされた信号となる。
【0032】
さて、送信機1では、主にD/A変換器18における量子化の誤差や増幅器21におけるゲイン変動によって振幅方向の雑音が発生する。また主にローカルシンセサイザ13やローカルシンセサイザ20が出力するローカル信号の周波数偏差やゆらぎ、あるいは同相および直交の各成分のデータの振幅のアンバランスによって位相方向の雑音が発生する。そしてこれらの雑音の影響により、送信信号における信号点が理想的な信号点からずれることがある。
【0033】
そこで、このような送信信号における実際の信号点の位置を、理想受信部2での高精度な受信処理により検出する。
【0034】
一方、送信機1へと与えられるデータをマッピング部3へも与える。そしてマッピング部3で、上記データを16QAM方式でディジタル変調する際の理想的な信号点の位置を検出する。そしてこの理想的な信号点に関する信号ベクトルと上記実際の信号点に関する信号ベクトルとの間のベクトルエラーを誤差ベクトル生成部4により求める。この誤差ベクトル生成部4により求められるベクトルエラーは、実際の信号点のずれ量に相当し、送信機1の精度が低いほど大きくなる。
【0035】
誤差ベクトル生成部4で求められるベクトルエラーは、個々の信号点に関するものであり、時間的な変動の影響を大きく受けている。そこで、ベクトルエラーをベクトル電力変換部5で電力値に変換した上で、累積・平均化部7により平均化を図ることで、上記の時間的な変動の影響を低減する。
【0036】
ただしこのとき、各信号点のベクトルエラーを示す電力値の全てを平均化に用いるのではなく、サンプル抽出部6にて以下のように平均化に用いるサンプルを抽出する。
【0037】
サンプル抽出部6は、マッピング部3より理想的な信号点を取得する。送信機1へと与えるデータが上述のように{−3,−1,1,3}のいずれかのレベルを持つものとすると、マッピング部3により求められる理想的な信号点は、(同相成分,直交成分)なる形で現すならば、(−3,3)(−1,3)(1,3)(3,3)(−3,1)(−1,1)(1,1)(3,1)(−3,−1)(−1,−1)(1,−1)(3,−1)(−3,−3)(−1,−3)(1,−3)(3,−3)のいずれかとなる。そこでサンプル抽出部6は、このような情報をマッピング部3より取得する。
【0038】
さてこれらの信号点は、信号ベクトルの大きさで分類すると、以下のような3つの群に別れる。
【0039】
A群:(−1,1)(1,1)(−1,−1)(1,−1)
B群:(−1,3)(1,3)(−3,1)(3,1)(−3,−1)(3,−1)(−1,−3)(1,−3)
C群:(−3,3)(3,3)(−3,−3)(3,−3)
そしてこれらの各群は、信号ベクトルの大きさが、A群<B群<C群なる関係にある。
【0040】
サンプル抽出部6は、A群、B群およびC群のそれぞれに属する信号点に関する電力値のうちでサンプルとして選択する数をそれぞれNa,Nb,Ncと現す場合に、Na<Nb<Ncなる比率になるように、ベクトル電力変換部5から与えられる電力値を取捨選択する。すなわち、サンプル抽出部6は、信号ベクトルが多きい信号点ほど対応する電力値をサンプルとして選択する数を多くするのである。
【0041】
一方、データがランダムなものであるとするならば、以上のような16種類の信号点もランダムに発生すると考えられる。すなわち、各信号点の発生確率は、いずれも1/16ということとなる。このため、各群の発生確率は、A群=1/4、B群=2/4、C群=1/4となる。そこでサンプル抽出部6は例えば、マッピング部3から取得した信号点がC群に属する場合には全ての電力値をサンプルとして選択するが、B群に属する場合には8回につき3回の割合で、またC群に属する場合には2回につき1回の割合で電力値をサンプルとして選択する。このようにすれば、各群に属する信号点に関する電力値がサンプルとして選択される確率は、A群=2/16、B群=3/16、C群=4/16となり、Na<Nb<Ncなる比率が成立する。
【0042】
このような第1実施形態によれば、振幅が大きい信号点に関して求められた誤差ベクトルに対応する電力値ほど多くの数を品質値の算出に用いるサンプルとして用いるようにしているので、このような振幅の大きい信号点において生じ得る大きなベクトルエラーを見逃すことなく十分に反映した適切な品質値を測定することが可能となる。
【0043】
なお、この第1実施形態によると、サンプル抽出部6でのサンプルの抽出のしかたや割合などにより品質値が変化してしまう。しかし、通信方式の規格などにおいてこれらの事項も含めて規定しておくことで、統一的に品質値の測定を行うことが可能となる。
【0044】
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図である。この図3は、送信機1によりディジタル変調を伴って生成された送信信号に関する品質値を測定する構成を示している。なお、図3において図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0045】
送信機1へは、測定用データ生成部8で生成した測定用データを入力する。マッピング部3へも測定用データを入力する。
【0046】
ベクトル電力変換部5での変換により得られた電力値は、その全てをサンプル電力値として累積・平均化部7へと入力する。
【0047】
次に以上のような構成による品質測定の動作につき説明する。
【0048】
測定用データ生成部8は、所定のパターンのデータを測定用データとして生成する。上記の所定パターンとは、送信機1でディジタル変調がなされることで、そのディジタル変調後の信号点の存在確率が信号ベクトルが大きい信号点ほど大きくなるようなパターンである。
【0049】
そして、このような測定用データに対して、送信機1、理想受信部2、マッピング部3、誤差ベクトル生成部4およびベクトル電力変換部5では、第1実施形態と同様な処理がなされる。
【0050】
この結果、ベクトル電力変換部5から出力される電力値がそれぞれ対応する信号点の数は、信号ベクトルが大きい信号点ほど多くなっている。従って、これらの電力値の全てをサンプル値とするならば、Na<Nb<Ncなる比率が成立する。
【0051】
そこで累積・平均化部7では、ベクトル電力変換部5から出力される電力値の全てをそのままサンプル電力値として累積および平均化を行って、品質値を求める。
【0052】
このような第2実施形態によれば、振幅が大きい信号点に関して求められた誤差ベクトルに対応する電力値ほど多くの数を品質値の算出に用いるサンプルとして用いるようにしているので、このような振幅の大きい信号点において生じ得る大きなベクトルエラーを見逃すことなく十分に反映した適切な品質値を測定することが可能となる。
【0053】
なお、この第2実施形態によると、測定用データのパターンにより品質値が変化してしまう。しかし、通信方式の規格などにおいてこれらの事項も含めて規定しておくことで、統一的に品質値の測定を行うことが可能となる。
【0054】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば直交変調器の試験のために直交変調器からの出力信号に関する品質値を測定するなどのように他の用途にも適用が可能である。
【0055】
また、変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならないディジタル変調方式であれば、16QAM方式以外の方式にも本発明の適用が可能である。
【0056】
また、品質値とする統計量としては、x%値などのような別の値を用いることも可能である。
【0057】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、大きなベクトルエラーが生じ得る振幅が大きい信号点のベクトルエラーを高い割合で考慮して求まる統計量として品質値を求めることとしたので、振幅が大きい信号点に生じた大きなベクトルエラーを十分に考慮した品質値を求めることが可能であり、この結果、各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号に関する品質をより適正に判断できる品質値を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図。
【図2】送信機1のブロック図。
【図3】第2実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図。
【図4】16QAM方式でディジタル変調がなされたディジタル変調信号の信号点を示す図。
【図5】信号点毎のベクトルエラーの範囲を示す図。
【符号の説明】
1…送信機
2…理想受信部
3…マッピング部
4…誤差ベクトル生成部
5…ベクトル電力変換部
6…サンプル抽出部
7…累積・平均化部
8…測定用データ生成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、16QAM方式などのように変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならないディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号に関する品質値を測定する品質測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル無線通信では、送信信号の品質は、実際の送信信号と理想送信信号との誤差によって現されることが多い。そしてこのような送信信号の品質は、受信誤り率に影響するため、多くの場合は規格値が設定される。
【0003】
このようなディジタル無線通信のための送信機の設計や製造に当っては、得られる送信信号が上記の規格値を満足することを確認するか否かを確認することが必要となる。そしてこのためには、送信信号の品質値を測定することが必要となる。
【0004】
送信信号の品質値としては、ベクトルエラーが知られている。ベクトルエラーは、実際の送信信号における信号点に関する信号ベクトルと理想送信信号における信号点に関する信号ベクトルとの誤差に応じた値である。ただし、このベクトルエラーの値は、時間的に変動することがあり得る。そこで、ある測定区間に含まれる各信号点に関して検出したベクトルエラーに関する統計量を品質値として用いることが適切であることが予測される。なお上記の統計量としては、平均値、あるいはx%値(ある値以下/未満である確率がx%以上/超)などが想定される。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−355810号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平9−270827号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−98108号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さて、16QAM方式でディジタル変調がなされたディジタル変調信号の場合、その信号点は図4に示すような16点のいずれかとなる。すなわち16QAM方式のディジタル変調信号の場合、ディジタル変調信号における信号ベクトルの振幅が一定とはならない。
【0009】
一方、このようなディジタル変調信号に対しては、図4に示すように同相信号の振幅方向の雑音、直交信号の振幅方向の雑音、ならびに位相方向の雑音が影響する。同相信号および直交信号の振幅方向の雑音に関しては、各信号点に同様に影響する。しかしながら位相方向の雑音は、振幅が「0」である点を中心として信号点を回転させるように働くため、振幅が「0」である点から遠い信号点、すなわち振幅が大きな信号点ほど大きく影響する。
【0010】
このことから、各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号の場合、各信号点のベクトルエラーの最大値はその信号点の信号ベクトルが大きくなるほど大きくなる。この様子を、図5に模式的に示す。図5の黒点はそれぞれ理想的な信号点を示す。そして、各信号点を中心として破線で示した円が、雑音の影響により本来の位置からずれた信号点が存在する可能性のある範囲を示す。すなわち、この円が大きいほどベクトルエラーの最大値が大きいこととなる。
【0011】
このように、雑音の影響の大きさが信号点毎で均一ではないので、これらの各信号点に関するベクトルエラーを同条件で使用して平均値のような統計量を求めると、品質値としては必要以上に小さな値が得られてしまうという不具合が懸念される。
【0012】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号に関する品質をより適正に判断できる品質値を測定するために品質測定方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならない所定のディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号における各信号点に関して、その信号点の信号ベクトルと理想的な信号ベクトルとのベクトルエラーを検出し、前記ディジタル変調信号の所定区間について検出された前記ベクトルエラーに関する所定の統計量を品質値として求めることとし、かつ前記統計量を求めるために使用するベクトルエラーは、振幅が大きい信号点に関して検出されたものほど多くすることとした。
【0014】
このような手段を講じたことにより、大きなベクトルエラーが生じ得る振幅が大きい信号点のベクトルエラーを高い割合で考慮して求まる統計量として品質値が求められることとなる。従って、振幅が大きい信号点に生じた大きなベクトルエラーを十分に考慮した品質値を求めることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図である。この図1は、送信機1によりディジタル変調を伴って生成された送信信号に関する品質値を測定する構成を示している。
【0017】
図2は送信機1のブロック図である。
【0018】
この図2に示すように送信機1は、波形整形フィルタ11,14、乗算器12,15、ローカルシンセサイザ13、π/2移相器16、加算器17、D/A変換器18、乗算器19、ローカルシンセサイザ20および増幅器21を含んでいる。
【0019】
波形整形フィルタ11には、送信対象となるデータのうちの同相成分(I成分)のデータが与えられる。波形整形フィルタ11は、与えられるデータを波形を整形した上で乗算器12へと与える。乗算器12には、ローカルシンセサイザ13が出力するローカル信号が与えられる。乗算器12は、上記データと上記ローカル信号とを乗算する。
【0020】
波形整形フィルタ14には、送信対象となるデータのうちの直交成分(Q成分)のデータが与えられる。波形整形フィルタ14は、与えられるデータを波形を整形した上で乗算器15へと与える。乗算器15には、ローカルシンセサイザ13が出力するローカル信号が、π/2移相器16において位相がπ/2だけずらされた上で与えられる。乗算器12は、上記データと上記ローカル信号とを乗算する。
【0021】
加算器17は、乗算器12,15でそれぞれ得られる信号を互いに加算することで、両信号を合成したディジタル変調信号を発生する。かくして、乗算器12,15、ローカルシンセサイザ13、π/2移相器16および加算器17は、直交変調器として機能する。
【0022】
加算器17が発生したディジタル変調信号はD/A変換器18に与えられる。D/A変換器18は、上記のディジタル変調信号をアナログ信号化した上で乗算器19へと与える。乗算器19には、ローカルシンセサイザ20が出力する無線周波数帯のローカル信号が与えられる。乗算器19は、上記ディジタル変調信号と上記ローカル信号とを乗算することで、上記ディジタル変調信号を無線周波数帯へとアップコンバートした送信信号を生成する。すなわち、乗算器19およびローカルシンセサイザ20は、アップコンバータとして機能する。
【0023】
増幅器21は、乗算器19により生成された送信信号を増幅する。
【0024】
以上の送信機1の増幅器21から出力される送信信号を、理想受信部2へと入力する。理想受信部2は、理想状態に近い精度で受信処理を行う。理想受信部2で受信再生された信号は、誤差ベクトル生成部4へと入力する。
【0025】
一方、送信機1へと与えるデータを、マッピング部3へも入力する。マッピング部3は送信機1が行う処理と同様な処理を高精度に行い、理想に近い信号点を求める。このマッピング部3で求められた信号点を、誤差ベクトル生成部4へと入力する。
【0026】
誤差ベクトル生成部4は、理想受信部2からの信号における信号点に関する信号ベクトルとマッピング部3からの信号点に関する信号ベクトルとの間のベクトルエラーを検出する。この誤差ベクトル生成部4で検出されたベクトルエラーを、ベクトル電力変換部5へと入力する。
【0027】
ベクトル電力変換部5は、上記のベクトルエラーを電力値に変換する。このベクトル電力変換部5での変換により得られた電力値を、サンプル抽出部6へと与える。
【0028】
サンプル抽出部6は、マッピング部3で求められた信号点を取得する。サンプル抽出部6は、マッピング部3で求められた信号点の信号ベクトルの大きさに応じて、ベクトル電力変換部5から与えられる電力値を取捨選択することでサンプル電力値を抽出する。このサンプル抽出部6で抽出されたサンプル電力値を、累積・平均化部7へと入力する。
【0029】
累積・平均化部7は、上記サンプル電力値を所定期間に渡り累積し、その平均値を算出する。そしてこの累積・平均化部7で算出される平均値を品質値とする。
【0030】
次に以上のような構成による品質測定の動作につき説明する。
【0031】
送信機1へとデータを与えると、送信機1はこのデータに対して直交変調、D/A変換、アップコンバートならびに増幅の各処理を順次行って、ディジタル変調がなされた送信信号が生成される。なお、送信機1へと与えるデータを、同相成分および直交成分がそれぞれ{−3,−1,1,3}のいずれかのレベルを持つものとすることで、上記送信信号は16QAM方式でディジタル変調がなされた信号となる。
【0032】
さて、送信機1では、主にD/A変換器18における量子化の誤差や増幅器21におけるゲイン変動によって振幅方向の雑音が発生する。また主にローカルシンセサイザ13やローカルシンセサイザ20が出力するローカル信号の周波数偏差やゆらぎ、あるいは同相および直交の各成分のデータの振幅のアンバランスによって位相方向の雑音が発生する。そしてこれらの雑音の影響により、送信信号における信号点が理想的な信号点からずれることがある。
【0033】
そこで、このような送信信号における実際の信号点の位置を、理想受信部2での高精度な受信処理により検出する。
【0034】
一方、送信機1へと与えられるデータをマッピング部3へも与える。そしてマッピング部3で、上記データを16QAM方式でディジタル変調する際の理想的な信号点の位置を検出する。そしてこの理想的な信号点に関する信号ベクトルと上記実際の信号点に関する信号ベクトルとの間のベクトルエラーを誤差ベクトル生成部4により求める。この誤差ベクトル生成部4により求められるベクトルエラーは、実際の信号点のずれ量に相当し、送信機1の精度が低いほど大きくなる。
【0035】
誤差ベクトル生成部4で求められるベクトルエラーは、個々の信号点に関するものであり、時間的な変動の影響を大きく受けている。そこで、ベクトルエラーをベクトル電力変換部5で電力値に変換した上で、累積・平均化部7により平均化を図ることで、上記の時間的な変動の影響を低減する。
【0036】
ただしこのとき、各信号点のベクトルエラーを示す電力値の全てを平均化に用いるのではなく、サンプル抽出部6にて以下のように平均化に用いるサンプルを抽出する。
【0037】
サンプル抽出部6は、マッピング部3より理想的な信号点を取得する。送信機1へと与えるデータが上述のように{−3,−1,1,3}のいずれかのレベルを持つものとすると、マッピング部3により求められる理想的な信号点は、(同相成分,直交成分)なる形で現すならば、(−3,3)(−1,3)(1,3)(3,3)(−3,1)(−1,1)(1,1)(3,1)(−3,−1)(−1,−1)(1,−1)(3,−1)(−3,−3)(−1,−3)(1,−3)(3,−3)のいずれかとなる。そこでサンプル抽出部6は、このような情報をマッピング部3より取得する。
【0038】
さてこれらの信号点は、信号ベクトルの大きさで分類すると、以下のような3つの群に別れる。
【0039】
A群:(−1,1)(1,1)(−1,−1)(1,−1)
B群:(−1,3)(1,3)(−3,1)(3,1)(−3,−1)(3,−1)(−1,−3)(1,−3)
C群:(−3,3)(3,3)(−3,−3)(3,−3)
そしてこれらの各群は、信号ベクトルの大きさが、A群<B群<C群なる関係にある。
【0040】
サンプル抽出部6は、A群、B群およびC群のそれぞれに属する信号点に関する電力値のうちでサンプルとして選択する数をそれぞれNa,Nb,Ncと現す場合に、Na<Nb<Ncなる比率になるように、ベクトル電力変換部5から与えられる電力値を取捨選択する。すなわち、サンプル抽出部6は、信号ベクトルが多きい信号点ほど対応する電力値をサンプルとして選択する数を多くするのである。
【0041】
一方、データがランダムなものであるとするならば、以上のような16種類の信号点もランダムに発生すると考えられる。すなわち、各信号点の発生確率は、いずれも1/16ということとなる。このため、各群の発生確率は、A群=1/4、B群=2/4、C群=1/4となる。そこでサンプル抽出部6は例えば、マッピング部3から取得した信号点がC群に属する場合には全ての電力値をサンプルとして選択するが、B群に属する場合には8回につき3回の割合で、またC群に属する場合には2回につき1回の割合で電力値をサンプルとして選択する。このようにすれば、各群に属する信号点に関する電力値がサンプルとして選択される確率は、A群=2/16、B群=3/16、C群=4/16となり、Na<Nb<Ncなる比率が成立する。
【0042】
このような第1実施形態によれば、振幅が大きい信号点に関して求められた誤差ベクトルに対応する電力値ほど多くの数を品質値の算出に用いるサンプルとして用いるようにしているので、このような振幅の大きい信号点において生じ得る大きなベクトルエラーを見逃すことなく十分に反映した適切な品質値を測定することが可能となる。
【0043】
なお、この第1実施形態によると、サンプル抽出部6でのサンプルの抽出のしかたや割合などにより品質値が変化してしまう。しかし、通信方式の規格などにおいてこれらの事項も含めて規定しておくことで、統一的に品質値の測定を行うことが可能となる。
【0044】
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図である。この図3は、送信機1によりディジタル変調を伴って生成された送信信号に関する品質値を測定する構成を示している。なお、図3において図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0045】
送信機1へは、測定用データ生成部8で生成した測定用データを入力する。マッピング部3へも測定用データを入力する。
【0046】
ベクトル電力変換部5での変換により得られた電力値は、その全てをサンプル電力値として累積・平均化部7へと入力する。
【0047】
次に以上のような構成による品質測定の動作につき説明する。
【0048】
測定用データ生成部8は、所定のパターンのデータを測定用データとして生成する。上記の所定パターンとは、送信機1でディジタル変調がなされることで、そのディジタル変調後の信号点の存在確率が信号ベクトルが大きい信号点ほど大きくなるようなパターンである。
【0049】
そして、このような測定用データに対して、送信機1、理想受信部2、マッピング部3、誤差ベクトル生成部4およびベクトル電力変換部5では、第1実施形態と同様な処理がなされる。
【0050】
この結果、ベクトル電力変換部5から出力される電力値がそれぞれ対応する信号点の数は、信号ベクトルが大きい信号点ほど多くなっている。従って、これらの電力値の全てをサンプル値とするならば、Na<Nb<Ncなる比率が成立する。
【0051】
そこで累積・平均化部7では、ベクトル電力変換部5から出力される電力値の全てをそのままサンプル電力値として累積および平均化を行って、品質値を求める。
【0052】
このような第2実施形態によれば、振幅が大きい信号点に関して求められた誤差ベクトルに対応する電力値ほど多くの数を品質値の算出に用いるサンプルとして用いるようにしているので、このような振幅の大きい信号点において生じ得る大きなベクトルエラーを見逃すことなく十分に反映した適切な品質値を測定することが可能となる。
【0053】
なお、この第2実施形態によると、測定用データのパターンにより品質値が変化してしまう。しかし、通信方式の規格などにおいてこれらの事項も含めて規定しておくことで、統一的に品質値の測定を行うことが可能となる。
【0054】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば直交変調器の試験のために直交変調器からの出力信号に関する品質値を測定するなどのように他の用途にも適用が可能である。
【0055】
また、変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならないディジタル変調方式であれば、16QAM方式以外の方式にも本発明の適用が可能である。
【0056】
また、品質値とする統計量としては、x%値などのような別の値を用いることも可能である。
【0057】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、大きなベクトルエラーが生じ得る振幅が大きい信号点のベクトルエラーを高い割合で考慮して求まる統計量として品質値を求めることとしたので、振幅が大きい信号点に生じた大きなベクトルエラーを十分に考慮した品質値を求めることが可能であり、この結果、各信号点の信号ベクトルが一定にならない変調方式のディジタル変調信号に関する品質をより適正に判断できる品質値を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図。
【図2】送信機1のブロック図。
【図3】第2実施形態の品質測定方法によりディジタル変調信号に関する品質値を測定するための構成を示すブロック図。
【図4】16QAM方式でディジタル変調がなされたディジタル変調信号の信号点を示す図。
【図5】信号点毎のベクトルエラーの範囲を示す図。
【符号の説明】
1…送信機
2…理想受信部
3…マッピング部
4…誤差ベクトル生成部
5…ベクトル電力変換部
6…サンプル抽出部
7…累積・平均化部
8…測定用データ生成部
Claims (3)
- 変調後に現れる信号点の振幅が一定とはならない所定のディジタル変調方式で変調されたディジタル変調信号に関する品質値を測定する品質測定方法において、
前記ディジタル変調信号における各信号点に関して、その信号点の信号ベクトルと理想的な信号ベクトルとのベクトルエラーを検出し、
前記ディジタル変調信号の所定区間について検出された前記ベクトルエラーに関する所定の統計量を前記品質値として求めることとし、
かつ前記統計量を求めるために使用するベクトルエラーは、振幅が大きい信号点に関して検出されたものほど多くすることを特徴とする品質測定方法。 - 前記ディジタル変調信号の所定区間について検出された前記ベクトルエラーからそれぞれ異なる振幅の信号点に関して検出されたものを所定の割合で取り出し、この取り出したベクトルエラーに関する前記統計量を前記品質値として求めることを特徴とする請求項1に記載の品質測定方法。
- ディジタルデータを用いて前記ディジタル変調方式での変調を行う変調器より出力されるディジタル変調信号に関する品質値を測定する品質測定方法であって、
前記ディジタルデータとして前記ディジタル変調信号に振幅が大きい信号点ほど多く現れるパターンのデータを前記変調器へと与えることを特徴とする請求項1に記載の品質測定方法。
Priority Applications (1)
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JP2002279749A JP2004120244A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | ディジタル変調信号の品質測定方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4772792B2 (ja) * | 2005-07-26 | 2011-09-14 | 株式会社アドバンテスト | シンボル変調精度測定装置、方法、プログラムおよび記録媒体 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002279749A patent/JP2004120244A/ja active Pending
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