JP2004119596A - 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】層間絶縁膜のエンドポイントの検出精度を向上させる。
【解決手段】層間絶縁膜3上に反射防止膜4を平成し、層間絶縁膜3を研磨しながら、層間絶縁膜3からの反射光強度をモニタすることにより、層間絶縁膜3のエンドポイントを検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】層間絶縁膜3上に反射防止膜4を平成し、層間絶縁膜3を研磨しながら、層間絶縁膜3からの反射光強度をモニタすることにより、層間絶縁膜3のエンドポイントを検出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法に関し、特に、CMP(化学的機械的研磨)による層間膜の平坦化方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の層間絶縁膜の平坦化方法では、層間絶縁膜の研磨時間により、層間絶縁膜のエンドポイントを判定する方法があった。
図8は、従来の層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
図8(a)において、下地層51上には配線層52が形成され、この配線層52上には、膜厚H4の層間絶縁膜53が形成されている。ここで、配線層52の凹凸に対応して、層間絶縁膜53の表面には凹凸が発生している。
【0003】
そして、層間絶縁膜53の表面の凹凸を除去するため、図8(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜53の研磨を行う。
そして、図8(c)に示すように、CMPの研磨時間を調整し、層間絶縁膜53の膜厚がH6に達した時点でCMPを終了することにより、層間絶縁膜53を平坦化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の層間絶縁膜53の平坦化方法では、層間絶縁膜53のエンドポイントがCMPの研磨時間で調整されるため、CMPによる研磨レートおよび層間絶縁膜53の膜厚H4、H5、H6を測定しながら、研磨を行う必要があった。
【0005】
このため、層間絶縁膜53の平坦化に手間がかかるだけでなく、エンドポイントの検出が困難なため、研磨後の膜厚H6がばらつくという問題があった。
そこで、本発明の目的は、層間絶縁膜のエンドポイントの検出精度を向上させることが可能な研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の研磨装置によれば、研磨対象を研磨する研磨板と、前記研磨板を回転させる回転機構と、前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記研磨板に設けられた光透過窓と、前記光透過窓を介し、前記研磨対象に設けられた層間絶縁膜からの光反射状態を監視する光監視手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、層間絶縁膜からの光反射状態に基づいて、層間絶縁膜の研磨状態を判別することが可能となり、層間絶縁膜の光反射率を膜厚方向に変化させることで、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0008】
また、請求項2記載の研磨装置によれば、研磨対象を研磨する研磨板と、前記研磨板を回転させる回転機構と、前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記研磨板に設けられた赤外線透過窓と、前記赤外線透過窓を介し、前記研磨対象表面の温度分布を監視する温度監視手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、層間絶縁膜の温度分布に基づいて、層間絶縁膜の研磨状態を判別することが可能となり、層間絶縁膜の摩擦係数を膜厚方向に変化させることで、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0010】
また、請求項3記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜上に光反射率の異なる膜を形成する工程と、前記光反射率の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、層間絶縁膜の研磨量に基づいて、層間絶縁膜からの光反射率を変化させることが可能となり、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜のエンドポイントを検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0012】
また、請求項4記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜の間に光反射率の異なる膜を形成する工程と、前記光反射率の異なる膜が形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、光反射率が変化する膜厚を自由に設定することができ、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化を可能としつつ、層間絶縁膜の膜厚を任意に設定することができ、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
また、請求項5記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記光反射率が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする。
【0014】
これにより、光反射率の異なる膜を層間絶縁膜上に形成した場合においても、光反射率の異なる膜が完全に除去された時点で、層間絶縁膜の研磨を終了することができ、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化が可能となる。
また、請求項6記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記光反射率の異なる膜は、反射防止膜、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、または有機重合体膜であることを特徴とする。
【0015】
これにより、層間絶縁膜の汚染を抑制しつつ、光反射率の異なる膜を層間絶縁膜上に容易に形成することが可能となる。
また、請求項7記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜上に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、前記摩擦係数の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、層間絶縁膜の研磨量に基づいて、層間絶縁膜の温度分布を変化させることが可能となり、層間絶縁膜の温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜のエンドポイントを検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0017】
また、請求項8記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜の間に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、前記摩擦係数の異なる膜が形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、温度分布が変化する膜厚を自由に設定することができ、層間絶縁膜の温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化を可能としつつ、層間絶縁膜の膜厚を任意に設定することができ、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
また、請求項9記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記温度分布が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする。
【0019】
これにより、摩擦係数の異なる膜を層間絶縁膜上に形成した場合においても、摩擦係数の異なる膜が完全に除去された時点で、層間絶縁膜の研磨を終了することができ、層間絶縁膜からの温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る研磨装置および平坦化方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図、図3(a)は、図1の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。
【0021】
図1(a)において、下地層1上には配線層2が形成され、この配線層2上には層間絶縁膜3が形成され、層間絶縁膜3上には反射防止膜4が形成されている。
ここで、配線層2の凹凸に対応して、層間絶縁膜3の表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜3の凹部の膜厚がH1に設定されるものとする。
【0022】
なお、下地層1としては、例えば、半導体基板やガラス基板、フィールド酸化膜、あるいは下層絶縁膜などとすることができる。
そして、図1(a)の段階では、層間絶縁膜3の表面に反射防止膜4が形成されているため、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が低くなる(A1)。
【0023】
そして、層間絶縁膜3の表面の平坦化を行うため、図1(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜3の研磨を行うと、層間絶縁膜3の凸部の反射防止膜4が除去され、層間絶縁膜3の露出面積が拡大する。
この結果、図1(b)の段階では、層間絶縁膜3の露出部分で反射される光量が増加し、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が徐々に高くなる(B1)。
【0024】
そして、図1(c)に示すように、層間絶縁膜3の研磨が進み、反射防止膜4が完全に除去されると、層間絶縁膜3が完全に露出されるとともに、層間絶縁膜3が平坦化される。
この結果、図1(c)の段階では、反射防止膜4による透過光がなくなり、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が飽和状態になる(C1)。
【0025】
従って、層間絶縁膜3からの光反射状態をモニタし、層間絶縁膜3からの反射率が飽和状態に達した時点(C1)で、層間絶縁膜3の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜3を平坦化しつつ、層間絶縁膜3の膜厚をH1に設定することが可能となる。
このため、CMPにより層間絶縁膜3を平坦化する場合においても、層間絶縁膜3のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜3の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜3の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0026】
図2は、本発明の第2実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図、図3(b)は、図2の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。図2(a)において、下地層11上には配線層12が形成され、この配線層12上には層間絶縁膜13a、13bが形成され、層間絶縁膜13aと層間絶縁膜13bとの間には反射防止膜14が形成されている。
【0027】
ここで、配線層12の凹凸に対応して、層間絶縁膜13a、13bの表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜13aの凸部の膜厚がH2に設定されるものとする。そして、図2(a)の段階では、反射防止膜14が層間絶縁膜13bで覆われ、層間絶縁膜13bが露出しているため、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13bからの反射率が高くなる(A2)。
【0028】
そして、層間絶縁膜13a、13bの表面の平坦化を行うため、図2(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜13a、13bの研磨を行うと、層間絶縁膜13bの凸部が除去され、反射防止膜14が露出する。
この結果、図2(b)の段階では、反射防止膜14の露出部分で透過する光量が増加し、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13a、13bからの反射率が徐々に低くなる(B2)。
【0029】
そして、図2(c)に示すように、層間絶縁膜13a、13bの研磨が進み、反射防止膜14が完全に除去されると、層間絶縁膜13aが完全に露出されるとともに、層間絶縁膜13aが平坦化される。
この結果、図2(c)の段階では、反射防止膜14による透過光がなくなり、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13からの反射率が上昇して飽和状態になる(C2)。
【0030】
従って、層間絶縁膜13a、13bからの光反射状態をモニタし、層間絶縁膜13からの反射率が下がり始めた時点(B2)で、層間絶縁膜13の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜13bを平坦化しつつ、層間絶縁膜13a、13bの膜厚をH2に設定することが可能となる。
このため、CMPにより層間絶縁膜13a、13bを平坦化する場合においても、層間絶縁膜13a、13bのエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜13a、13bの平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜13a、13bの膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0031】
また、層間絶縁膜13aと層間絶縁膜13bとの間に反射防止膜14を形成することにより、平坦化後の層間絶縁膜13a、13bの膜厚H2を自由に設定することが可能となり、デバイス特性の制御を精度よく行うことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、層間絶縁膜の反射率を厚み方向に変化させるため、層間絶縁膜上または層間絶縁膜内に反射防止膜を設ける方法について説明したが、反射防止膜以外にも、例えば、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、またはポリイミドなどの有機重合体膜を層間絶縁膜上または層間絶縁膜内に設けるようにしてもよい。
【0032】
図4は、本発明の第3実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
図4において、研磨装置には、研磨板(プラテン)21が設けられ、研磨板21は、回転軸22を介して回転機構23に結合されている。
また、研磨板21の上方には、ウェハWを回転させながら、ウェハWを押さえつける加圧ヘッド27が設けられるとともに、スラリーを研磨板21上に供給するスラリー供給部28が設けられている。
【0033】
また、研磨板21には、光透過窓24が設けられるとともに、光透過窓24を透過した光をモニタする光モニタ装置25が設けられている。
ここで、光モニタ装置25は回転制御装置26に接続され、回転制御装置26は、光モニタ装置25でモニタされるウェハWからの反射光量に基づいて、研磨板21の回転動作を制御する。
【0034】
そして、ウェハW上には、例えば、図1の層間絶縁膜3が形成され、この層間絶縁膜3を平坦化するものとする。
この場合、層間絶縁膜3上に反射防止膜4を形成し、この反射防止膜4が形成されたウェハWを図4の研磨板21上に載置する。
そして、このウェハWを加圧ヘッド27で押さえつけ、スラリー供給部28からスラリーを供給しつつ、研磨板21を回転させる。
【0035】
そして、光モニタ装置25は、反射防止膜4の反射防止波長に一致する光を光透過窓24に向けて出射し、光透過窓24を介しウェハWからの反射光を受光する。
そして、光モニタ装置25は、受光した反射光の強度をモニタし、回転制御装置26は、光モニタ装置25による反射光強度のモニタ結果に基づいて、反射光強度の変化を検出する。
【0036】
そして、回転制御装置26は、図3(a)に示すように、反射光強度が上昇から飽和に転じると(C1)、回転機構23を介し研磨板21の回転を停止させることにより、ウェハWの研磨を停止する。
これにより、反射防止膜4が形成された層間絶縁膜3からの光反射状態に基づいて、層間絶縁膜3の平坦化状態を判別することが可能となり、この層間絶縁膜3からの反射光強度をモニタすることで、層間絶縁膜3のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
【0037】
このため、層間絶縁膜3のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜3の膜厚を頻繁に測定する必要がなくなり、層間絶縁膜3の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜3の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
図5は、本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【0038】
図5において、下地層31上には配線層32が形成され、この配線層32上には層間絶縁膜33が形成され、層間絶縁膜33上には層間絶縁膜33と摩擦係数の異なる摩擦膜34が形成されている。
ここで、配線層32の凹凸に対応して、層間絶縁膜33の表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜33の凹部の膜厚がH3に設定されるものとする。
【0039】
なお、層間絶縁膜33と摩擦係数の異なる摩擦膜34としては、例えば、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、タングステンやアルミニウムなどの金属膜、またはポリイミドなどの有機重合体膜の他、SiC膜、アルミナ膜、多孔膜などを用いることができる。
図6は、本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜33の研磨時間と表面温度との関係を示す図である。
【0040】
図6において、研磨時間が長くなると、層間絶縁膜33の表面の温度は上昇し、ある程度の時間が経つと、層間絶縁膜33の表面の温度は一定値に近づく。
ここで、材質Aの方が、材質Bよりも摩擦係数が大きいとすると、材質Aで構成された膜の方が材質Bで構成された膜に比べて温度上昇が激しくなり、ある程度の時間が経つと、一定の温度差を保ったまま推移する。
【0041】
このため、図5の層間絶縁膜33は材質Bで構成され、図5の摩擦膜34は材質Aで構成されているとすると、図5(a)の段階では、摩擦膜34が研磨されるため、研磨面の温度が高くなる。
そして、摩擦膜34の研磨が進み、図5(b)に示すように、層間絶縁膜33の凸部が露出すると、摩擦膜34と層間絶縁膜33とが同時に研磨されるため、研磨面の温度が徐々に低下する。
【0042】
そして、層間絶縁膜33の研磨が進み、図5(c)に示すように、摩擦膜34が完全に除去されると、層間絶縁膜33のみが研磨されるため、層間絶縁膜33の表面の温度は、摩擦膜34が残存する場合に比べて低い値を維持するとともに、層間絶縁膜33が平坦化される。
従って、摩擦膜34が形成された層間絶縁膜33の温度分布をモニタし、この層間絶縁膜33の温度分布が変化状態から安定状態に達した時点で、層間絶縁膜33の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜33を平坦化しつつ、層間絶縁膜33の膜厚をH3に設定することが可能となる。
【0043】
このため、CMPにより層間絶縁膜33を平坦化する場合においても、層間絶縁膜33のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜33の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜33の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
なお、上述した第4実施形態では、層間絶縁膜33の表面に摩擦膜34を形成する方法について説明したが、層間絶縁膜の間に摩擦膜を形成するようにしてもよい。
【0044】
図7は、本発明の第5実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
図7において、研磨装置には、研磨板(プラテン)41が設けられ、研磨板41は、回転軸42を介して回転機構43に結合されている。
また、研磨板41の上方には、ウェハWを回転させながら、ウェハWを押さえつける加圧ヘッド47が設けられるとともに、スラリーを研磨板41上に供給するスラリー供給部48が設けられている。
【0045】
また、研磨板41には、光透過窓44が設けられるとともに、研磨面の温度をモニタする温度モニタ装置45が設けられている。
なお、温度モニタ装置45としては、例えば、赤外線サーモグラフィーを用いることができ、温度モニタ装置45は、光透過窓44を透過した赤外光をモニタすることにより、研磨面の温度をモニタすることができる。
【0046】
ここで、温度モニタ装置45は回転制御装置46に接続され、回転制御装置46は、温度モニタ装置45でモニタされるウェハW表面の温度に基づいて、研磨板41の回転動作を制御する。
そして、ウェハW上には、例えば、図5の層間絶縁膜33が形成され、この層間絶縁膜33を平坦化するものとする。
【0047】
この場合、層間絶縁膜33上に摩擦膜34を形成し、この摩擦膜34が形成されたウェハWを研磨板41上に載置する。
そして、このウェハWを加圧ヘッド47で押さえつけ、スラリー供給部48からスラリーを供給しつつ、研磨板41を回転させる。
そして、温度モニタ装置45は、光透過窓44を介しウェハWから発生する赤外光を受光する。
【0048】
そして、温度モニタ装置45は、受光した赤外光をモニタし、回転制御装置46は、温度モニタ装置45による赤外光のモニタ結果に基づいて、ウェハW表面の温度変化を検出する。
そして、回転制御装置46は、ウェハW表面の温度が所定値で安定すると、回転機構43を介し研磨板41の回転を停止させることにより、ウェハWの研磨を停止する。
【0049】
これにより、摩擦膜34が形成された層間絶縁膜33の温度に基づいて、層間絶縁膜33の平坦化状態を判別することが可能となり、この層間絶縁膜33の温度をモニタすることで、層間絶縁膜33のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜33のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜33の膜厚を頻繁に測定する必要がなくなり、層間絶縁膜33の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜33の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、層間絶縁膜の光反射率を膜厚方向に変化させることにより、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図3】図3(a)は、図1の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図、図3(b)は、図2の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の研磨時間と表面温度との関係を示す図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
【図8】従来の層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11、31 下地層、2、12、32 配線層、3、13a、13b、33 層間絶縁膜、4、14 反射防止膜、W ウェハ、21、41 研磨板、22、42 回転軸、23、43 回転機構、24 光透過窓、25 光モニタ装置、26、46 回転制御装置、27、47 加圧ヘッド、28、48 スラリー供給部、34 摩擦膜、44 赤外線透過窓、45 温度モニタ装置
【発明の属する技術分野】
本発明は研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法に関し、特に、CMP(化学的機械的研磨)による層間膜の平坦化方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の層間絶縁膜の平坦化方法では、層間絶縁膜の研磨時間により、層間絶縁膜のエンドポイントを判定する方法があった。
図8は、従来の層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
図8(a)において、下地層51上には配線層52が形成され、この配線層52上には、膜厚H4の層間絶縁膜53が形成されている。ここで、配線層52の凹凸に対応して、層間絶縁膜53の表面には凹凸が発生している。
【0003】
そして、層間絶縁膜53の表面の凹凸を除去するため、図8(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜53の研磨を行う。
そして、図8(c)に示すように、CMPの研磨時間を調整し、層間絶縁膜53の膜厚がH6に達した時点でCMPを終了することにより、層間絶縁膜53を平坦化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の層間絶縁膜53の平坦化方法では、層間絶縁膜53のエンドポイントがCMPの研磨時間で調整されるため、CMPによる研磨レートおよび層間絶縁膜53の膜厚H4、H5、H6を測定しながら、研磨を行う必要があった。
【0005】
このため、層間絶縁膜53の平坦化に手間がかかるだけでなく、エンドポイントの検出が困難なため、研磨後の膜厚H6がばらつくという問題があった。
そこで、本発明の目的は、層間絶縁膜のエンドポイントの検出精度を向上させることが可能な研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の研磨装置によれば、研磨対象を研磨する研磨板と、前記研磨板を回転させる回転機構と、前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記研磨板に設けられた光透過窓と、前記光透過窓を介し、前記研磨対象に設けられた層間絶縁膜からの光反射状態を監視する光監視手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、層間絶縁膜からの光反射状態に基づいて、層間絶縁膜の研磨状態を判別することが可能となり、層間絶縁膜の光反射率を膜厚方向に変化させることで、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0008】
また、請求項2記載の研磨装置によれば、研磨対象を研磨する研磨板と、前記研磨板を回転させる回転機構と、前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記研磨板に設けられた赤外線透過窓と、前記赤外線透過窓を介し、前記研磨対象表面の温度分布を監視する温度監視手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、層間絶縁膜の温度分布に基づいて、層間絶縁膜の研磨状態を判別することが可能となり、層間絶縁膜の摩擦係数を膜厚方向に変化させることで、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0010】
また、請求項3記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜上に光反射率の異なる膜を形成する工程と、前記光反射率の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、層間絶縁膜の研磨量に基づいて、層間絶縁膜からの光反射率を変化させることが可能となり、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜のエンドポイントを検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0012】
また、請求項4記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜の間に光反射率の異なる膜を形成する工程と、前記光反射率の異なる膜が形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、光反射率が変化する膜厚を自由に設定することができ、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化を可能としつつ、層間絶縁膜の膜厚を任意に設定することができ、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
また、請求項5記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記光反射率が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする。
【0014】
これにより、光反射率の異なる膜を層間絶縁膜上に形成した場合においても、光反射率の異なる膜が完全に除去された時点で、層間絶縁膜の研磨を終了することができ、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化が可能となる。
また、請求項6記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記光反射率の異なる膜は、反射防止膜、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、または有機重合体膜であることを特徴とする。
【0015】
これにより、層間絶縁膜の汚染を抑制しつつ、光反射率の異なる膜を層間絶縁膜上に容易に形成することが可能となる。
また、請求項7記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜上に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、前記摩擦係数の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、層間絶縁膜の研磨量に基づいて、層間絶縁膜の温度分布を変化させることが可能となり、層間絶縁膜の温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜のエンドポイントを検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0017】
また、請求項8記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜の間に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、前記摩擦係数の異なる膜が形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、温度分布が変化する膜厚を自由に設定することができ、層間絶縁膜の温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化を可能としつつ、層間絶縁膜の膜厚を任意に設定することができ、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
また、請求項9記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記温度分布が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする。
【0019】
これにより、摩擦係数の異なる膜を層間絶縁膜上に形成した場合においても、摩擦係数の異なる膜が完全に除去された時点で、層間絶縁膜の研磨を終了することができ、層間絶縁膜からの温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る研磨装置および平坦化方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図、図3(a)は、図1の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。
【0021】
図1(a)において、下地層1上には配線層2が形成され、この配線層2上には層間絶縁膜3が形成され、層間絶縁膜3上には反射防止膜4が形成されている。
ここで、配線層2の凹凸に対応して、層間絶縁膜3の表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜3の凹部の膜厚がH1に設定されるものとする。
【0022】
なお、下地層1としては、例えば、半導体基板やガラス基板、フィールド酸化膜、あるいは下層絶縁膜などとすることができる。
そして、図1(a)の段階では、層間絶縁膜3の表面に反射防止膜4が形成されているため、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が低くなる(A1)。
【0023】
そして、層間絶縁膜3の表面の平坦化を行うため、図1(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜3の研磨を行うと、層間絶縁膜3の凸部の反射防止膜4が除去され、層間絶縁膜3の露出面積が拡大する。
この結果、図1(b)の段階では、層間絶縁膜3の露出部分で反射される光量が増加し、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が徐々に高くなる(B1)。
【0024】
そして、図1(c)に示すように、層間絶縁膜3の研磨が進み、反射防止膜4が完全に除去されると、層間絶縁膜3が完全に露出されるとともに、層間絶縁膜3が平坦化される。
この結果、図1(c)の段階では、反射防止膜4による透過光がなくなり、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が飽和状態になる(C1)。
【0025】
従って、層間絶縁膜3からの光反射状態をモニタし、層間絶縁膜3からの反射率が飽和状態に達した時点(C1)で、層間絶縁膜3の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜3を平坦化しつつ、層間絶縁膜3の膜厚をH1に設定することが可能となる。
このため、CMPにより層間絶縁膜3を平坦化する場合においても、層間絶縁膜3のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜3の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜3の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0026】
図2は、本発明の第2実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図、図3(b)は、図2の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。図2(a)において、下地層11上には配線層12が形成され、この配線層12上には層間絶縁膜13a、13bが形成され、層間絶縁膜13aと層間絶縁膜13bとの間には反射防止膜14が形成されている。
【0027】
ここで、配線層12の凹凸に対応して、層間絶縁膜13a、13bの表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜13aの凸部の膜厚がH2に設定されるものとする。そして、図2(a)の段階では、反射防止膜14が層間絶縁膜13bで覆われ、層間絶縁膜13bが露出しているため、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13bからの反射率が高くなる(A2)。
【0028】
そして、層間絶縁膜13a、13bの表面の平坦化を行うため、図2(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜13a、13bの研磨を行うと、層間絶縁膜13bの凸部が除去され、反射防止膜14が露出する。
この結果、図2(b)の段階では、反射防止膜14の露出部分で透過する光量が増加し、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13a、13bからの反射率が徐々に低くなる(B2)。
【0029】
そして、図2(c)に示すように、層間絶縁膜13a、13bの研磨が進み、反射防止膜14が完全に除去されると、層間絶縁膜13aが完全に露出されるとともに、層間絶縁膜13aが平坦化される。
この結果、図2(c)の段階では、反射防止膜14による透過光がなくなり、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13からの反射率が上昇して飽和状態になる(C2)。
【0030】
従って、層間絶縁膜13a、13bからの光反射状態をモニタし、層間絶縁膜13からの反射率が下がり始めた時点(B2)で、層間絶縁膜13の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜13bを平坦化しつつ、層間絶縁膜13a、13bの膜厚をH2に設定することが可能となる。
このため、CMPにより層間絶縁膜13a、13bを平坦化する場合においても、層間絶縁膜13a、13bのエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜13a、13bの平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜13a、13bの膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0031】
また、層間絶縁膜13aと層間絶縁膜13bとの間に反射防止膜14を形成することにより、平坦化後の層間絶縁膜13a、13bの膜厚H2を自由に設定することが可能となり、デバイス特性の制御を精度よく行うことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、層間絶縁膜の反射率を厚み方向に変化させるため、層間絶縁膜上または層間絶縁膜内に反射防止膜を設ける方法について説明したが、反射防止膜以外にも、例えば、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、またはポリイミドなどの有機重合体膜を層間絶縁膜上または層間絶縁膜内に設けるようにしてもよい。
【0032】
図4は、本発明の第3実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
図4において、研磨装置には、研磨板(プラテン)21が設けられ、研磨板21は、回転軸22を介して回転機構23に結合されている。
また、研磨板21の上方には、ウェハWを回転させながら、ウェハWを押さえつける加圧ヘッド27が設けられるとともに、スラリーを研磨板21上に供給するスラリー供給部28が設けられている。
【0033】
また、研磨板21には、光透過窓24が設けられるとともに、光透過窓24を透過した光をモニタする光モニタ装置25が設けられている。
ここで、光モニタ装置25は回転制御装置26に接続され、回転制御装置26は、光モニタ装置25でモニタされるウェハWからの反射光量に基づいて、研磨板21の回転動作を制御する。
【0034】
そして、ウェハW上には、例えば、図1の層間絶縁膜3が形成され、この層間絶縁膜3を平坦化するものとする。
この場合、層間絶縁膜3上に反射防止膜4を形成し、この反射防止膜4が形成されたウェハWを図4の研磨板21上に載置する。
そして、このウェハWを加圧ヘッド27で押さえつけ、スラリー供給部28からスラリーを供給しつつ、研磨板21を回転させる。
【0035】
そして、光モニタ装置25は、反射防止膜4の反射防止波長に一致する光を光透過窓24に向けて出射し、光透過窓24を介しウェハWからの反射光を受光する。
そして、光モニタ装置25は、受光した反射光の強度をモニタし、回転制御装置26は、光モニタ装置25による反射光強度のモニタ結果に基づいて、反射光強度の変化を検出する。
【0036】
そして、回転制御装置26は、図3(a)に示すように、反射光強度が上昇から飽和に転じると(C1)、回転機構23を介し研磨板21の回転を停止させることにより、ウェハWの研磨を停止する。
これにより、反射防止膜4が形成された層間絶縁膜3からの光反射状態に基づいて、層間絶縁膜3の平坦化状態を判別することが可能となり、この層間絶縁膜3からの反射光強度をモニタすることで、層間絶縁膜3のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
【0037】
このため、層間絶縁膜3のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜3の膜厚を頻繁に測定する必要がなくなり、層間絶縁膜3の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜3の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
図5は、本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【0038】
図5において、下地層31上には配線層32が形成され、この配線層32上には層間絶縁膜33が形成され、層間絶縁膜33上には層間絶縁膜33と摩擦係数の異なる摩擦膜34が形成されている。
ここで、配線層32の凹凸に対応して、層間絶縁膜33の表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜33の凹部の膜厚がH3に設定されるものとする。
【0039】
なお、層間絶縁膜33と摩擦係数の異なる摩擦膜34としては、例えば、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、タングステンやアルミニウムなどの金属膜、またはポリイミドなどの有機重合体膜の他、SiC膜、アルミナ膜、多孔膜などを用いることができる。
図6は、本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜33の研磨時間と表面温度との関係を示す図である。
【0040】
図6において、研磨時間が長くなると、層間絶縁膜33の表面の温度は上昇し、ある程度の時間が経つと、層間絶縁膜33の表面の温度は一定値に近づく。
ここで、材質Aの方が、材質Bよりも摩擦係数が大きいとすると、材質Aで構成された膜の方が材質Bで構成された膜に比べて温度上昇が激しくなり、ある程度の時間が経つと、一定の温度差を保ったまま推移する。
【0041】
このため、図5の層間絶縁膜33は材質Bで構成され、図5の摩擦膜34は材質Aで構成されているとすると、図5(a)の段階では、摩擦膜34が研磨されるため、研磨面の温度が高くなる。
そして、摩擦膜34の研磨が進み、図5(b)に示すように、層間絶縁膜33の凸部が露出すると、摩擦膜34と層間絶縁膜33とが同時に研磨されるため、研磨面の温度が徐々に低下する。
【0042】
そして、層間絶縁膜33の研磨が進み、図5(c)に示すように、摩擦膜34が完全に除去されると、層間絶縁膜33のみが研磨されるため、層間絶縁膜33の表面の温度は、摩擦膜34が残存する場合に比べて低い値を維持するとともに、層間絶縁膜33が平坦化される。
従って、摩擦膜34が形成された層間絶縁膜33の温度分布をモニタし、この層間絶縁膜33の温度分布が変化状態から安定状態に達した時点で、層間絶縁膜33の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜33を平坦化しつつ、層間絶縁膜33の膜厚をH3に設定することが可能となる。
【0043】
このため、CMPにより層間絶縁膜33を平坦化する場合においても、層間絶縁膜33のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜33の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜33の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
なお、上述した第4実施形態では、層間絶縁膜33の表面に摩擦膜34を形成する方法について説明したが、層間絶縁膜の間に摩擦膜を形成するようにしてもよい。
【0044】
図7は、本発明の第5実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
図7において、研磨装置には、研磨板(プラテン)41が設けられ、研磨板41は、回転軸42を介して回転機構43に結合されている。
また、研磨板41の上方には、ウェハWを回転させながら、ウェハWを押さえつける加圧ヘッド47が設けられるとともに、スラリーを研磨板41上に供給するスラリー供給部48が設けられている。
【0045】
また、研磨板41には、光透過窓44が設けられるとともに、研磨面の温度をモニタする温度モニタ装置45が設けられている。
なお、温度モニタ装置45としては、例えば、赤外線サーモグラフィーを用いることができ、温度モニタ装置45は、光透過窓44を透過した赤外光をモニタすることにより、研磨面の温度をモニタすることができる。
【0046】
ここで、温度モニタ装置45は回転制御装置46に接続され、回転制御装置46は、温度モニタ装置45でモニタされるウェハW表面の温度に基づいて、研磨板41の回転動作を制御する。
そして、ウェハW上には、例えば、図5の層間絶縁膜33が形成され、この層間絶縁膜33を平坦化するものとする。
【0047】
この場合、層間絶縁膜33上に摩擦膜34を形成し、この摩擦膜34が形成されたウェハWを研磨板41上に載置する。
そして、このウェハWを加圧ヘッド47で押さえつけ、スラリー供給部48からスラリーを供給しつつ、研磨板41を回転させる。
そして、温度モニタ装置45は、光透過窓44を介しウェハWから発生する赤外光を受光する。
【0048】
そして、温度モニタ装置45は、受光した赤外光をモニタし、回転制御装置46は、温度モニタ装置45による赤外光のモニタ結果に基づいて、ウェハW表面の温度変化を検出する。
そして、回転制御装置46は、ウェハW表面の温度が所定値で安定すると、回転機構43を介し研磨板41の回転を停止させることにより、ウェハWの研磨を停止する。
【0049】
これにより、摩擦膜34が形成された層間絶縁膜33の温度に基づいて、層間絶縁膜33の平坦化状態を判別することが可能となり、この層間絶縁膜33の温度をモニタすることで、層間絶縁膜33のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜33のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜33の膜厚を頻繁に測定する必要がなくなり、層間絶縁膜33の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜33の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、層間絶縁膜の光反射率を膜厚方向に変化させることにより、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図3】図3(a)は、図1の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図、図3(b)は、図2の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の研磨時間と表面温度との関係を示す図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
【図8】従来の層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11、31 下地層、2、12、32 配線層、3、13a、13b、33 層間絶縁膜、4、14 反射防止膜、W ウェハ、21、41 研磨板、22、42 回転軸、23、43 回転機構、24 光透過窓、25 光モニタ装置、26、46 回転制御装置、27、47 加圧ヘッド、28、48 スラリー供給部、34 摩擦膜、44 赤外線透過窓、45 温度モニタ装置
Claims (9)
- 研磨対象を研磨する研磨板と、
前記研磨板を回転させる回転機構と、
前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、
前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、
前記研磨板に設けられた光透過窓と、
前記光透過窓を介し、前記研磨対象に設けられた層間絶縁膜からの光反射状態を監視する光監視手段とを備えることを特徴とする研磨装置。 - 研磨対象を研磨する研磨板と、
前記研磨板を回転させる回転機構と、
前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、
前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、
前記研磨板に設けられた赤外線透過窓と、
前記赤外線透過窓を介し、前記研磨対象表面の温度分布を監視する温度監視手段とを備えることを特徴とする研磨装置。 - 層間絶縁膜上に光反射率の異なる膜を形成する工程と、
前記光反射率の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。 - 層間絶縁膜の間に光反射率の異なる膜を形成する工程と、
前記光反射率の異なる膜が形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。 - 前記光反射率が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする請求項3または4記載の層間絶縁膜の平坦化方法。
- 前記光反射率の異なる膜は、反射防止膜、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、または有機重合体膜であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の層間絶縁膜の平坦化方法。
- 層間絶縁膜上に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、
前記摩擦係数の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。 - 層間絶縁膜の間に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、
前記摩擦係数の異なる膜が形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。 - 前記温度分布が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする請求項7または8記載の層間絶縁膜の平坦化方法。
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2002
- 2002-09-25 JP JP2002279283A patent/JP2004119596A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102615585A (zh) * | 2011-01-26 | 2012-08-01 | 株式会社迪思科 | 磨削装置 |
JP2012152858A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Disco Corp | 研削装置 |
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