JP2004119596A - 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法 - Google Patents

研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004119596A
JP2004119596A JP2002279283A JP2002279283A JP2004119596A JP 2004119596 A JP2004119596 A JP 2004119596A JP 2002279283 A JP2002279283 A JP 2002279283A JP 2002279283 A JP2002279283 A JP 2002279283A JP 2004119596 A JP2004119596 A JP 2004119596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interlayer insulating
insulating film
film
polishing
end point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002279283A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ikeda
池田 弘次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002279283A priority Critical patent/JP2004119596A/ja
Publication of JP2004119596A publication Critical patent/JP2004119596A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】層間絶縁膜のエンドポイントの検出精度を向上させる。
【解決手段】層間絶縁膜3上に反射防止膜4を平成し、層間絶縁膜3を研磨しながら、層間絶縁膜3からの反射光強度をモニタすることにより、層間絶縁膜3のエンドポイントを検出する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法に関し、特に、CMP(化学的機械的研磨)による層間膜の平坦化方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の層間絶縁膜の平坦化方法では、層間絶縁膜の研磨時間により、層間絶縁膜のエンドポイントを判定する方法があった。
図8は、従来の層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
図8(a)において、下地層51上には配線層52が形成され、この配線層52上には、膜厚H4の層間絶縁膜53が形成されている。ここで、配線層52の凹凸に対応して、層間絶縁膜53の表面には凹凸が発生している。
【0003】
そして、層間絶縁膜53の表面の凹凸を除去するため、図8(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜53の研磨を行う。
そして、図8(c)に示すように、CMPの研磨時間を調整し、層間絶縁膜53の膜厚がH6に達した時点でCMPを終了することにより、層間絶縁膜53を平坦化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の層間絶縁膜53の平坦化方法では、層間絶縁膜53のエンドポイントがCMPの研磨時間で調整されるため、CMPによる研磨レートおよび層間絶縁膜53の膜厚H4、H5、H6を測定しながら、研磨を行う必要があった。
【0005】
このため、層間絶縁膜53の平坦化に手間がかかるだけでなく、エンドポイントの検出が困難なため、研磨後の膜厚H6がばらつくという問題があった。
そこで、本発明の目的は、層間絶縁膜のエンドポイントの検出精度を向上させることが可能な研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の研磨装置によれば、研磨対象を研磨する研磨板と、前記研磨板を回転させる回転機構と、前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記研磨板に設けられた光透過窓と、前記光透過窓を介し、前記研磨対象に設けられた層間絶縁膜からの光反射状態を監視する光監視手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、層間絶縁膜からの光反射状態に基づいて、層間絶縁膜の研磨状態を判別することが可能となり、層間絶縁膜の光反射率を膜厚方向に変化させることで、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0008】
また、請求項2記載の研磨装置によれば、研磨対象を研磨する研磨板と、前記研磨板を回転させる回転機構と、前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記研磨板に設けられた赤外線透過窓と、前記赤外線透過窓を介し、前記研磨対象表面の温度分布を監視する温度監視手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、層間絶縁膜の温度分布に基づいて、層間絶縁膜の研磨状態を判別することが可能となり、層間絶縁膜の摩擦係数を膜厚方向に変化させることで、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0010】
また、請求項3記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜上に光反射率の異なる膜を形成する工程と、前記光反射率の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、層間絶縁膜の研磨量に基づいて、層間絶縁膜からの光反射率を変化させることが可能となり、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜のエンドポイントを検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0012】
また、請求項4記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜の間に光反射率の異なる膜を形成する工程と、前記光反射率の異なる膜が形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、光反射率が変化する膜厚を自由に設定することができ、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化を可能としつつ、層間絶縁膜の膜厚を任意に設定することができ、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
また、請求項5記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記光反射率が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする。
【0014】
これにより、光反射率の異なる膜を層間絶縁膜上に形成した場合においても、光反射率の異なる膜が完全に除去された時点で、層間絶縁膜の研磨を終了することができ、層間絶縁膜からの光反射率をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化が可能となる。
また、請求項6記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記光反射率の異なる膜は、反射防止膜、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、または有機重合体膜であることを特徴とする。
【0015】
これにより、層間絶縁膜の汚染を抑制しつつ、光反射率の異なる膜を層間絶縁膜上に容易に形成することが可能となる。
また、請求項7記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜上に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、前記摩擦係数の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、層間絶縁膜の研磨量に基づいて、層間絶縁膜の温度分布を変化させることが可能となり、層間絶縁膜の温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜のエンドポイントを検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜の膜厚を測定する必要がなくなり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0017】
また、請求項8記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、層間絶縁膜の間に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、前記摩擦係数の異なる膜が形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、温度分布が変化する膜厚を自由に設定することができ、層間絶縁膜の温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化を可能としつつ、層間絶縁膜の膜厚を任意に設定することができ、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
また、請求項9記載の層間絶縁膜の平坦化方法によれば、前記温度分布が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする。
【0019】
これにより、摩擦係数の異なる膜を層間絶縁膜上に形成した場合においても、摩擦係数の異なる膜が完全に除去された時点で、層間絶縁膜の研磨を終了することができ、層間絶縁膜からの温度分布をモニタすることで、層間絶縁膜の平坦化が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る研磨装置および平坦化方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図、図3(a)は、図1の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。
【0021】
図1(a)において、下地層1上には配線層2が形成され、この配線層2上には層間絶縁膜3が形成され、層間絶縁膜3上には反射防止膜4が形成されている。
ここで、配線層2の凹凸に対応して、層間絶縁膜3の表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜3の凹部の膜厚がH1に設定されるものとする。
【0022】
なお、下地層1としては、例えば、半導体基板やガラス基板、フィールド酸化膜、あるいは下層絶縁膜などとすることができる。
そして、図1(a)の段階では、層間絶縁膜3の表面に反射防止膜4が形成されているため、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が低くなる(A1)。
【0023】
そして、層間絶縁膜3の表面の平坦化を行うため、図1(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜3の研磨を行うと、層間絶縁膜3の凸部の反射防止膜4が除去され、層間絶縁膜3の露出面積が拡大する。
この結果、図1(b)の段階では、層間絶縁膜3の露出部分で反射される光量が増加し、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が徐々に高くなる(B1)。
【0024】
そして、図1(c)に示すように、層間絶縁膜3の研磨が進み、反射防止膜4が完全に除去されると、層間絶縁膜3が完全に露出されるとともに、層間絶縁膜3が平坦化される。
この結果、図1(c)の段階では、反射防止膜4による透過光がなくなり、図3(a)に示すように、層間絶縁膜3からの反射率が飽和状態になる(C1)。
【0025】
従って、層間絶縁膜3からの光反射状態をモニタし、層間絶縁膜3からの反射率が飽和状態に達した時点(C1)で、層間絶縁膜3の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜3を平坦化しつつ、層間絶縁膜3の膜厚をH1に設定することが可能となる。
このため、CMPにより層間絶縁膜3を平坦化する場合においても、層間絶縁膜3のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜3の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜3の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0026】
図2は、本発明の第2実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図、図3(b)は、図2の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。図2(a)において、下地層11上には配線層12が形成され、この配線層12上には層間絶縁膜13a、13bが形成され、層間絶縁膜13aと層間絶縁膜13bとの間には反射防止膜14が形成されている。
【0027】
ここで、配線層12の凹凸に対応して、層間絶縁膜13a、13bの表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜13aの凸部の膜厚がH2に設定されるものとする。そして、図2(a)の段階では、反射防止膜14が層間絶縁膜13bで覆われ、層間絶縁膜13bが露出しているため、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13bからの反射率が高くなる(A2)。
【0028】
そして、層間絶縁膜13a、13bの表面の平坦化を行うため、図2(b)に示すように、CMPによる層間絶縁膜13a、13bの研磨を行うと、層間絶縁膜13bの凸部が除去され、反射防止膜14が露出する。
この結果、図2(b)の段階では、反射防止膜14の露出部分で透過する光量が増加し、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13a、13bからの反射率が徐々に低くなる(B2)。
【0029】
そして、図2(c)に示すように、層間絶縁膜13a、13bの研磨が進み、反射防止膜14が完全に除去されると、層間絶縁膜13aが完全に露出されるとともに、層間絶縁膜13aが平坦化される。
この結果、図2(c)の段階では、反射防止膜14による透過光がなくなり、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13からの反射率が上昇して飽和状態になる(C2)。
【0030】
従って、層間絶縁膜13a、13bからの光反射状態をモニタし、層間絶縁膜13からの反射率が下がり始めた時点(B2)で、層間絶縁膜13の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜13bを平坦化しつつ、層間絶縁膜13a、13bの膜厚をH2に設定することが可能となる。
このため、CMPにより層間絶縁膜13a、13bを平坦化する場合においても、層間絶縁膜13a、13bのエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜13a、13bの平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜13a、13bの膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0031】
また、層間絶縁膜13aと層間絶縁膜13bとの間に反射防止膜14を形成することにより、平坦化後の層間絶縁膜13a、13bの膜厚H2を自由に設定することが可能となり、デバイス特性の制御を精度よく行うことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、層間絶縁膜の反射率を厚み方向に変化させるため、層間絶縁膜上または層間絶縁膜内に反射防止膜を設ける方法について説明したが、反射防止膜以外にも、例えば、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、またはポリイミドなどの有機重合体膜を層間絶縁膜上または層間絶縁膜内に設けるようにしてもよい。
【0032】
図4は、本発明の第3実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
図4において、研磨装置には、研磨板(プラテン)21が設けられ、研磨板21は、回転軸22を介して回転機構23に結合されている。
また、研磨板21の上方には、ウェハWを回転させながら、ウェハWを押さえつける加圧ヘッド27が設けられるとともに、スラリーを研磨板21上に供給するスラリー供給部28が設けられている。
【0033】
また、研磨板21には、光透過窓24が設けられるとともに、光透過窓24を透過した光をモニタする光モニタ装置25が設けられている。
ここで、光モニタ装置25は回転制御装置26に接続され、回転制御装置26は、光モニタ装置25でモニタされるウェハWからの反射光量に基づいて、研磨板21の回転動作を制御する。
【0034】
そして、ウェハW上には、例えば、図1の層間絶縁膜3が形成され、この層間絶縁膜3を平坦化するものとする。
この場合、層間絶縁膜3上に反射防止膜4を形成し、この反射防止膜4が形成されたウェハWを図4の研磨板21上に載置する。
そして、このウェハWを加圧ヘッド27で押さえつけ、スラリー供給部28からスラリーを供給しつつ、研磨板21を回転させる。
【0035】
そして、光モニタ装置25は、反射防止膜4の反射防止波長に一致する光を光透過窓24に向けて出射し、光透過窓24を介しウェハWからの反射光を受光する。
そして、光モニタ装置25は、受光した反射光の強度をモニタし、回転制御装置26は、光モニタ装置25による反射光強度のモニタ結果に基づいて、反射光強度の変化を検出する。
【0036】
そして、回転制御装置26は、図3(a)に示すように、反射光強度が上昇から飽和に転じると(C1)、回転機構23を介し研磨板21の回転を停止させることにより、ウェハWの研磨を停止する。
これにより、反射防止膜4が形成された層間絶縁膜3からの光反射状態に基づいて、層間絶縁膜3の平坦化状態を判別することが可能となり、この層間絶縁膜3からの反射光強度をモニタすることで、層間絶縁膜3のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
【0037】
このため、層間絶縁膜3のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜3の膜厚を頻繁に測定する必要がなくなり、層間絶縁膜3の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜3の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
図5は、本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【0038】
図5において、下地層31上には配線層32が形成され、この配線層32上には層間絶縁膜33が形成され、層間絶縁膜33上には層間絶縁膜33と摩擦係数の異なる摩擦膜34が形成されている。
ここで、配線層32の凹凸に対応して、層間絶縁膜33の表面には凹凸が発生し、層間絶縁膜33の凹部の膜厚がH3に設定されるものとする。
【0039】
なお、層間絶縁膜33と摩擦係数の異なる摩擦膜34としては、例えば、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、タングステンやアルミニウムなどの金属膜、またはポリイミドなどの有機重合体膜の他、SiC膜、アルミナ膜、多孔膜などを用いることができる。
図6は、本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜33の研磨時間と表面温度との関係を示す図である。
【0040】
図6において、研磨時間が長くなると、層間絶縁膜33の表面の温度は上昇し、ある程度の時間が経つと、層間絶縁膜33の表面の温度は一定値に近づく。
ここで、材質Aの方が、材質Bよりも摩擦係数が大きいとすると、材質Aで構成された膜の方が材質Bで構成された膜に比べて温度上昇が激しくなり、ある程度の時間が経つと、一定の温度差を保ったまま推移する。
【0041】
このため、図5の層間絶縁膜33は材質Bで構成され、図5の摩擦膜34は材質Aで構成されているとすると、図5(a)の段階では、摩擦膜34が研磨されるため、研磨面の温度が高くなる。
そして、摩擦膜34の研磨が進み、図5(b)に示すように、層間絶縁膜33の凸部が露出すると、摩擦膜34と層間絶縁膜33とが同時に研磨されるため、研磨面の温度が徐々に低下する。
【0042】
そして、層間絶縁膜33の研磨が進み、図5(c)に示すように、摩擦膜34が完全に除去されると、層間絶縁膜33のみが研磨されるため、層間絶縁膜33の表面の温度は、摩擦膜34が残存する場合に比べて低い値を維持するとともに、層間絶縁膜33が平坦化される。
従って、摩擦膜34が形成された層間絶縁膜33の温度分布をモニタし、この層間絶縁膜33の温度分布が変化状態から安定状態に達した時点で、層間絶縁膜33の研磨を終了させることにより、層間絶縁膜33を平坦化しつつ、層間絶縁膜33の膜厚をH3に設定することが可能となる。
【0043】
このため、CMPにより層間絶縁膜33を平坦化する場合においても、層間絶縁膜33のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜33の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜33の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
なお、上述した第4実施形態では、層間絶縁膜33の表面に摩擦膜34を形成する方法について説明したが、層間絶縁膜の間に摩擦膜を形成するようにしてもよい。
【0044】
図7は、本発明の第5実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
図7において、研磨装置には、研磨板(プラテン)41が設けられ、研磨板41は、回転軸42を介して回転機構43に結合されている。
また、研磨板41の上方には、ウェハWを回転させながら、ウェハWを押さえつける加圧ヘッド47が設けられるとともに、スラリーを研磨板41上に供給するスラリー供給部48が設けられている。
【0045】
また、研磨板41には、光透過窓44が設けられるとともに、研磨面の温度をモニタする温度モニタ装置45が設けられている。
なお、温度モニタ装置45としては、例えば、赤外線サーモグラフィーを用いることができ、温度モニタ装置45は、光透過窓44を透過した赤外光をモニタすることにより、研磨面の温度をモニタすることができる。
【0046】
ここで、温度モニタ装置45は回転制御装置46に接続され、回転制御装置46は、温度モニタ装置45でモニタされるウェハW表面の温度に基づいて、研磨板41の回転動作を制御する。
そして、ウェハW上には、例えば、図5の層間絶縁膜33が形成され、この層間絶縁膜33を平坦化するものとする。
【0047】
この場合、層間絶縁膜33上に摩擦膜34を形成し、この摩擦膜34が形成されたウェハWを研磨板41上に載置する。
そして、このウェハWを加圧ヘッド47で押さえつけ、スラリー供給部48からスラリーを供給しつつ、研磨板41を回転させる。
そして、温度モニタ装置45は、光透過窓44を介しウェハWから発生する赤外光を受光する。
【0048】
そして、温度モニタ装置45は、受光した赤外光をモニタし、回転制御装置46は、温度モニタ装置45による赤外光のモニタ結果に基づいて、ウェハW表面の温度変化を検出する。
そして、回転制御装置46は、ウェハW表面の温度が所定値で安定すると、回転機構43を介し研磨板41の回転を停止させることにより、ウェハWの研磨を停止する。
【0049】
これにより、摩擦膜34が形成された層間絶縁膜33の温度に基づいて、層間絶縁膜33の平坦化状態を判別することが可能となり、この層間絶縁膜33の温度をモニタすることで、層間絶縁膜33のエンドポイントを容易に検出することが可能となる。
このため、層間絶縁膜33のエンドポイントを検出するために、層間絶縁膜33の膜厚を頻繁に測定する必要がなくなり、層間絶縁膜33の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜33の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、層間絶縁膜の光反射率を膜厚方向に変化させることにより、層間絶縁膜のエンドポイントを容易に検出することが可能となり、層間絶縁膜の平坦化にかかる手間を軽減することが可能となるとともに、平坦化後の層間絶縁膜の膜厚精度を容易に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図3】図3(a)は、図1の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図、図3(b)は、図2の層間絶縁膜の研磨時間と反射率との関係を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る層間絶縁膜の研磨時間と表面温度との関係を示す図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図である。
【図8】従来の層間絶縁膜の平坦化工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11、31 下地層、2、12、32 配線層、3、13a、13b、33 層間絶縁膜、4、14 反射防止膜、W ウェハ、21、41 研磨板、22、42 回転軸、23、43 回転機構、24 光透過窓、25 光モニタ装置、26、46 回転制御装置、27、47 加圧ヘッド、28、48 スラリー供給部、34 摩擦膜、44 赤外線透過窓、45 温度モニタ装置

Claims (9)

  1. 研磨対象を研磨する研磨板と、
    前記研磨板を回転させる回転機構と、
    前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、
    前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、
    前記研磨板に設けられた光透過窓と、
    前記光透過窓を介し、前記研磨対象に設けられた層間絶縁膜からの光反射状態を監視する光監視手段とを備えることを特徴とする研磨装置。
  2. 研磨対象を研磨する研磨板と、
    前記研磨板を回転させる回転機構と、
    前記研磨対象を加圧する加圧ヘッドと、
    前記研磨板上にスラリーを供給するスラリー供給手段と、
    前記研磨板に設けられた赤外線透過窓と、
    前記赤外線透過窓を介し、前記研磨対象表面の温度分布を監視する温度監視手段とを備えることを特徴とする研磨装置。
  3. 層間絶縁膜上に光反射率の異なる膜を形成する工程と、
    前記光反射率の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
    前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。
  4. 層間絶縁膜の間に光反射率の異なる膜を形成する工程と、
    前記光反射率の異なる膜が形成された層間絶縁膜からの光反射率をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
    前記層間絶縁膜からの光反射率に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。
  5. 前記光反射率が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする請求項3または4記載の層間絶縁膜の平坦化方法。
  6. 前記光反射率の異なる膜は、反射防止膜、アモルファスシリコン膜、多結晶シリコン膜、金属膜、または有機重合体膜であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の層間絶縁膜の平坦化方法。
  7. 層間絶縁膜上に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、
    前記摩擦係数の異なる膜が表面に形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
    前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。
  8. 層間絶縁膜の間に摩擦係数の異なる膜を形成する工程と、
    前記摩擦係数の異なる膜が形成された層間絶縁膜の温度分布をモニタしつつ、前記層間絶縁膜を研磨する工程と、
    前記層間絶縁膜の温度分布に基づいて、前記層間絶縁膜のエンドポイントを判定する工程を備えることを特徴とする層間絶縁膜の平坦化方法。
  9. 前記温度分布が変動状態から安定状態に移行した時点を前記層間絶縁膜のエンドポイントと判定することを特徴とする請求項7または8記載の層間絶縁膜の平坦化方法。
JP2002279283A 2002-09-25 2002-09-25 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法 Withdrawn JP2004119596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002279283A JP2004119596A (ja) 2002-09-25 2002-09-25 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002279283A JP2004119596A (ja) 2002-09-25 2002-09-25 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004119596A true JP2004119596A (ja) 2004-04-15

Family

ID=32274336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002279283A Withdrawn JP2004119596A (ja) 2002-09-25 2002-09-25 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004119596A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102615585A (zh) * 2011-01-26 2012-08-01 株式会社迪思科 磨削装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102615585A (zh) * 2011-01-26 2012-08-01 株式会社迪思科 磨削装置
JP2012152858A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Disco Corp 研削装置
CN102615585B (zh) * 2011-01-26 2016-06-15 株式会社迪思科 磨削装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5583137B2 (ja) フィードバックおよびフィードフォワードプロセス制御のために光計測学を使用すること
US10948900B2 (en) Display of spectra contour plots versus time for semiconductor processing system control
US8751033B2 (en) Adaptive tracking spectrum features for endpoint detection
US5695601A (en) Method for planarizing a semiconductor body by CMP method and an apparatus for manufacturing a semiconductor device using the method
US6153116A (en) Method of detecting end point and monitoring uniformity in chemical-mechanical polishing operation
US5722875A (en) Method and apparatus for polishing
US5647952A (en) Chemical/mechanical polish (CMP) endpoint method
US5830041A (en) Method and apparatus for determining endpoint during a polishing process
US8460057B2 (en) Computer-implemented process control in chemical mechanical polishing
US8930013B2 (en) Adaptively tracking spectrum features for endpoint detection
US8834229B2 (en) Dynamically tracking spectrum features for endpoint detection
JPH08227867A (ja) 研磨方法および研磨装置
US6746319B2 (en) Measuring apparatus
KR20130098172A (ko) 종료점 검출을 위한 스펙트럼 피쳐들의 동적 또는 적응 트랙킹
US8585790B2 (en) Treatment of polishing pad window
JP3011113B2 (ja) 基板の研磨方法及び研磨装置
TW201205704A (en) Control of overpolishing of multiple substrates on the same platen in chemical mechanical polishing
US8568199B2 (en) Polishing endpoint detection apparatus
US20050118839A1 (en) Chemical mechanical polish process control method using thermal imaging of polishing pad
US20120171931A1 (en) Polishing method, polishing apparatus, and method for manufacturing semiconductor device
WO2021181944A1 (ja) 研磨方法、研磨装置、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004119596A (ja) 研磨装置および層間絶縁膜の平坦化方法
JP2010062251A (ja) 終点検出方法及び半導体装置の製造方法
US7029596B2 (en) Computer integrated manufacturing control system for oxide chemical mechanical polishing
JP2006263876A (ja) 研磨装置、研磨方法および半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110