JP2004119407A - 広帯域ase光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現すること。
【解決手段】複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことにより波長帯域の境目のない広帯域ASE光源を実現する事が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことにより波長帯域の境目のない広帯域ASE光源を実現する事が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、光増幅用光ファイバからの自然放出(ASE:Amplified Spontaneous Emission)光を取り出すASE光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信の大容量化に伴い、異なる波長の光信号を1芯の光ファイバ内に多重伝送させる波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光ファイバ通信システムが盛んに検討されている。WDM伝送では光ファイバ内に多重伝送させる異なる波長の光信号の数を増やすことにより伝送容量を増加させることができるため、広い波長帯域において伝送が可能であれば、光信号の波長数を増やすことができ大容量化に繋がる。従って、広帯域な光ファイバ通信システム及びそれに利用される広帯域なWDMシステム用光部品の開発が求められている。
【0003】
一方、光増幅用光ファイバに励起光を入力させると、光増幅用光ファイバが励起されることにより、該光ファイバ内部に添加されたレーザー元素のエネルギー準位が一時的に上がり、それが再び安定状態に戻る際、エネルギー放出として該光ファイバの増幅帯域の光が出力されることが知られている。この光は自然放出(ASE)光と呼ばれている。このASE光を出力する光源がASE光源であり、広帯域、高出力であるという特徴をもつ。
【0004】
それ故、ASE光源はWDMシステム用光部品の損失波長特性、偏波モード分散及び偏波依存性損失等の評価用光源として利用され始めている。しかし、光ファイバ通信システムの広帯域化が日々進展しているため、より広帯域なASE光源が望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特許2756510号公報
【特許文献2】
特開2001−185790号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
広帯域なASE光源を製造する方法としては、光増幅用光ファイバのホストガラス及び添加物の変更がある。前者は、特許文献1、特許文献2に記載の通り光増幅用光ファイバのホストガラスを変更すること、即ち従来の石英系ガラスに替えてフッ化物系ガラス、テルライト系ガラス等を使用することであり、後者は、特許文献2に記載の通り光増幅用光ファイバの添加物を変更すること、即ちエルビウムを添加してCバンド(1530−1565nm)のASE光を発生するのに替えてツリウム等別のレーザー元素を添加してSバンド(1460−1530nm)或いはLバンド(1565−1625nm)等のASE光を発生させることである。さらに、より広帯域なASE光源を製造する方法として、前記ASE光を波長多重合波器で合波させ、合波光を出力とする1つのASE光源を製造することが挙げられる。
【0007】
波長多重合波器においては複数芯の光ファイバからの複数の波長帯の入力光が1芯の光ファイバ内に合波され合波光が出力されるが、合波される各波長帯の境界波長付近においては光が出力されない或いは出力されても環境温度等の変化により出力が不安定になる波長が存在する。そのため上記の方法によれば、各波長帯の境界波長付近において光が出力されない、或いは出力されても出力が不安定になる。これは光部品の損失等の評価において合波の境界波長付近では正確な測定ができないことを示し、評価用光源として欠点となる。
【0008】
従って本発明は上記の問題に鑑み、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、本発明のうち請求項1においては、複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことを特徴としている。これにより、最終段以前に発生させたASE光と最終段で発生させたASE光が波長の境目なく合波され、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源とすることができる。
【0010】
本発明のうち請求項2においては、請求項1記載のASE光源において、前記複数の波長帯域のうち、1つ以上の波長帯域が他の波長帯域と一部重複することを特徴としている。
【0011】
また、本発明のうち請求項3においては、請求項1記載のASE光源において、前記最終段の光増幅用光ファイバを高励起状態とすることを特徴としている。
【0012】
そして、本発明のうち請求項4においては、請求項1記載のASE光源において、前記最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させる手段としてサーキュレータを具備し、かつ前記最終段の光増幅用光ファイバを挟んで前記サーキュレータと反対側に、或いは前記最終段の光増幅用光ファイバの中間部に、前記サーキュレータから入力されたASE光を反射させる手段を具備することを特徴としている。
【0013】
さらに、本発明のうち請求項5においては、請求項1記載のASE光源において、前記最終段でCバンドの範囲内或いはCバンドの範囲を含むASE光を発生させることを特徴としている。
【0014】
なお、本発明のうち請求項6においては、請求項5記載のASE光源において、Sバンド及びLバンドの範囲内或いは該各バンドの範囲を含むASE光を前記最終段に入力するまでに発生させることを特徴としている。
【0015】
【作用】
本発明によれば、複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことによりASE光が波長の境目なく合波されるという作用が生じる。その結果、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明のASE光源の実施例を示すブロック図である。
本実施例は、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長帯域の光を出力する光源である。SバンドASE光源11及びLバンドASE光源12からのASE光が波長多重合波器13によって合波され、最終段のCバンドASE光源14に入力され、CバンドASE光源14からの出力光が全体の出力光となるよう構成されている。そして、CバンドASE光源14は光増幅用光ファイバ141、波長多重合波器142、励起光源143から構成されている。さらに、各バンドのASE光は波長帯域が一部重複するように設定されている。Sバンドは1460−1530nm、Cバンドは1530−1565nm、Lバンドは1565−1625nmであるため、例えばSバンドASE光源11のASE光が1455−1535nm、CバンドASE光源14のASE光が1525−1570nm、LバンドASE光源12のASE光が1560−1630nmの範囲であることが挙げられる。
【0017】
次に本実施例の動作について説明する。まず、SバンドASE光源11から1455−1535nmのASE光が出力され、LバンドASE光源12から1560−1630nmのASE光が出力される。次に、波長多重合波器13によって上記2つのASE光が合波される。このとき、上記2つのASE光は波長帯域が25nm間隔で空いており、重複する波長がないため、波長多重合波器13によって両波長帯域すべての光を合波させることができる。合波されたASE光は、多段接続ASE光源にとって最終段であるCバンドASE光源14に入力される。ここでは、光増幅用光ファイバ141に波長多重合波器142を介して励起光源143からの励起光が入力されることによりCバンドのASE光である1525−1570nmのASE光が発生している。そのCバンドのASE光と上記合波されたSバンドのASE光及びLバンドのASE光がさらに合波される。その結果、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長帯域のASE光が波長に対して連続的なスペクトラムとして出力される。なお、光増幅用光ファイバ141においてSバンドのASE光及びLバンドのASE光の一部が吸収及び再発光されることにより、最終段のCバンドASE光源14に入力されたときと比較してSバンドのASE光及びLバンドのASE光の出力が減衰あるいはASE光の出力波長がシフトする場合があるが、その場合でも波長域の連続性が保たれ、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源が実現される。
【0018】
上記において、光増幅用光ファイバ141が高励起状態、即ち励起光の強度が大きく、光増幅用光ファイバ内のレーザー物質が十分に反転分布状態にされていれば、光増幅用光ファイバの中を通過する光に対して基底準位から上準位へのエネルギー遷移がほとんどなくなるため、光増幅用光ファイバ141の吸収波長帯の光が入力されても、入力された光の吸収量は小さくなる。即ち、光増幅用光ファイバ141の中を通過する光ここではSバンドASE光及びLバンドASE光の減衰が小さくなる。その結果、出力光のパワーが大きくなり、高出力の光源が実現できるため光増幅用光ファイバ141を高励起状態とすることが望ましい。具体的には、励起光源143の励起光の出力を大きくすればよい。
【0019】
波長多重合波器142についてはそれぞれ波長の異なる出力光と励起光を合波させる機能が得られれば、光ファイバを溶融延伸した光ファイバ型の光カプラであってもよいし、ミラーやプリズム等の微少な光学部品を用いたバルク型、或いは石英基板等に光回路を形成した光導波路型であってもよい。ただし、広帯域のASE光を出力させるためには広帯域で損失特性の波長依存性が小さいものが望ましい。励起光源143は小型、高出力、長寿命という使用上の要求を満たすものとして、半導体レーザーダイオードモジュールであることが望ましく、場合によっては励起光パワーをモニタするため、そのモジュール内にフォトダイオードが内蔵されているものを用いても良い。励起光源143から出力される波長は波長多重合波器142によりASE光と区別して合分波するため、ASE光の帯域に重ならない波長であることが望ましく、例えば0.98μmが挙げられる。励起光源143の出力パワーの大きさとしては例えば100mWが挙げられ、半導体レーザーダイオードモジュールに駆動電流として数百mAの電流が流されるとき、100mW程度の出力の励起光が出力されることが例示できる。
【0020】
光増幅用光ファイバ141は典型的にはエルビウムが添加されることによって自然放出作用を得たエルビウム添加光ファイバであるが、自然放出の帯域を広げるためエルビウムに加えて他の元素を添加した光ファイバでもよく、さらには励起光の入力によって自然放出光が発生する光ファイバであればエルビウムではなく他の元素を添加した光ファイバであってもよい。光増幅用光ファイバ141のホストガラスは典型的には石英系ガラスであるが、石英系ガラスに限定されない。光増幅用光ファイバ141の構造も特に限定されず、光ファイバ軸方向に延びる細孔を有していたり、添加物の濃度分布を光ファイバ軸方向或いは光ファイバ径方向において変化させても良い。
【0021】
光増幅用光ファイバ141へ入射される励起光に関する構成については、本実施例では励起光の入射端が出力光の出射端と同一である後方励起の構成としたが、これは1例であるに過ぎず、励起光の入射端と出力光の出射端とが異なる前方励起の構成でもよいし、励起光が光増幅用光ファイバの両端から入射される双方向励起の構成でもよい。さらには、励起光が光増幅用光ファイバの両端以外の場所、例えば側面から入射されても良い。
【0022】
図示は省略しているが、SバンドASE光源11及びLバンドASE光源12内にもASE光を発生させるために光増幅用光ファイバ及び励起光源が存在し、必要に応じて波長多重合波器も存在する。SバンドASE光源に関しては、光増幅用光ファイバとしてはテルライト系ガラスにツリウムを添加したツリウム添加光ファイバが挙げられ、それに適した励起光源の励起光の波長としては1.4μmがある。
LバンドASE光源に関しては、光増幅用光ファイバとしてはフッ化物系ガラスにエルビウムを添加したエルビウム添加光ファイバが挙げられ、それに適した励起光源の励起光の波長としては1.48μmがある。
【0023】
上記実施例では、合波させる波長帯域が3帯域であり、3帯域のうち短波長帯域と長波長帯域のASE光を最終段に入力させるまでに発生させ、最終段で3帯域の中間波長帯域のASE光を発生させる構成を挙げたが、合波させる波長帯域の数は3つに限定されるものではなく、4つであっても或いはそれ以上であっても良い。具体的には、波長帯域が4つ以上のときは、図1においてSバンド、Lバンドとは別の波長帯域のASE光源を準備し、波長多重合波器13においてSバンドASE光源11、LバンドASE光源12及び準備した別の波長帯域のASE光源の各ASE光を合波すれば良い。
【0024】
図2は、本発明のASE光源の別の実施例を示すブロック図である。
本実施例も、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長域の光を出力する光源であるが、サーキュレータによりASE光を最終段に入力させること及びASE光を反射させる手段により前記サーキュレータから入力されたASE光を反射させることに特徴がある。
本実施例は、SバンドASE光源21とそれに接続されたサーキュレータ22、そして波長多重合波器23、励起光源24、Cバンド光増幅用光ファイバ25、ASE光を反射させる手段であるSバンド光反射ミラー26、Lバンド光増幅用ファイバ27から構成されている。
【0025】
その動作としては、まず、SバンドASE光源21からのSバンドASE光がサーキュレータ22に入力され、波長多重合波器23を通過して最終段であるCバンド光増幅用光ファイバ25に入力される。そして、SバンドASE光は、Cバンド光増幅用光ファイバ25を通過した後、Sバンド光反射ミラー26によって反射され、再度Cバンド光増幅用光ファイバ25、波長多重合波器23を通過して最後にサーキュレータ22に入力され、最初にサーキュレータに入力されたポートとは別のポートに出力される。一方、波長多重合波器23によって励起光源24から励起光が入力され、この励起光はCバンド光増幅用光ファイバ25及びLバンド光増幅用光ファイバ27を励起しているため、Cバンド光増幅用光ファイバ25ではCバンドASE光が、Lバンド光増幅用光ファイバ27ではLバンドASE光が発生している。そのため、Cバンド光増幅用光ファイバ25によって発生されたCバンドASE光は波長多重合波器23を通過して最後にサーキュレータ22に入力され、SバンドASE光と同一のポートに出力される。Lバンド光増幅用光ファイバ27によって発生されたLバンドASE光もSバンド光反射ミラー26を通過して最終段であるCバンド光増幅用光ファイバ25に入力される。ここで、SバンドASE光とLバンドASE光には波長帯域の間に間隔が空いており、重複する波長がないため、Sバンド光反射ミラー26によって、SバンドASE光は完全に反射し、LバンドASE光は完全に通過することができる。この後、LバンドASE光はCバンド光増幅用光ファイバ25、波長多重合波器23を通過して最後にサーキュレータ22に入力され、SバンドASE光と同一のポートに出力される。以上の結果、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長域のASE光が波長に対して連続的なスペクトラムとして出力される。
【0026】
Sバンド光反射ミラー26としては、SバンドASE光源21からのSバンドASE光のみを反射させ、励起光源24からの励起光及びLバンド光増幅用ファイバ27からのLバンドASE光を透過させるファイバグレーティング或いはプリズム,エタロンが挙げられる。
【0027】
本実施例ではLバンドのASE光はLバンド増幅用光ファイバ27で発生させ、CバンドのASE光はCバンド増幅用光ファイバ25で発生させるとし、Lバンド増幅用光ファイバとCバンド増幅用光ファイバが別体のもののように記載してきたが、Sバンド光反射ミラー26が例えばファイバグレーティングであれば光増幅用光ファイバの中間部に設置できるため、Lバンド増幅用光ファイバ27がCバンド増幅用光ファイバ25と一体であっても良い。
【0028】
以上2つの実施例では、SバンドとLバンドのASE光を最終段に入力させるまでに発生させてそれらを最終段に入力させ、最終段でCバンドのASE光を発生させるASE光源を示したが、それに限定されるものではなく、別の波長帯域でも良い。例えば、1530〜1540nm、1535〜1555nm、1550〜1560nmのASE光を各光増幅用光ファイバで発生させ、合波させたASE光源であっても良い。
【0029】
また、実施例では、各光増幅用光ファイバから出力されるASE光の波長帯域が一部重複するものとしたが、重複しなくても例えば数nmで近接するような場合でも、本発明によれば、従来技術である波長多重合波器による合波の際不可避であった現象、即ち合波される各波長帯の境界波長付近においては光が出力されない或いは出力されても環境温度等の変化により出力が不安定になる波長が存在することを回避することが可能であり、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現させることができる利点がある。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことにより、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係わるASE光源の1例を示すブロック図である。
【図 2】本発明に係わるASE光源の別の1例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 SバンドASE光源
12 LバンドASE光源
13 波長多重合波器
14 CバンドASE光源
141 光増幅用光ファイバ
142 波長多重合波器
143 励起光源
21 SバンドASE光源
22 サーキュレータ
23 波長多重合波器
24 励起光源
25 Cバンド光増幅用光ファイバ
26 Sバンド光反射ミラー
27 Lバンド光増幅用光ファイバ
【発明が属する技術分野】
本発明は、光増幅用光ファイバからの自然放出(ASE:Amplified Spontaneous Emission)光を取り出すASE光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信の大容量化に伴い、異なる波長の光信号を1芯の光ファイバ内に多重伝送させる波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光ファイバ通信システムが盛んに検討されている。WDM伝送では光ファイバ内に多重伝送させる異なる波長の光信号の数を増やすことにより伝送容量を増加させることができるため、広い波長帯域において伝送が可能であれば、光信号の波長数を増やすことができ大容量化に繋がる。従って、広帯域な光ファイバ通信システム及びそれに利用される広帯域なWDMシステム用光部品の開発が求められている。
【0003】
一方、光増幅用光ファイバに励起光を入力させると、光増幅用光ファイバが励起されることにより、該光ファイバ内部に添加されたレーザー元素のエネルギー準位が一時的に上がり、それが再び安定状態に戻る際、エネルギー放出として該光ファイバの増幅帯域の光が出力されることが知られている。この光は自然放出(ASE)光と呼ばれている。このASE光を出力する光源がASE光源であり、広帯域、高出力であるという特徴をもつ。
【0004】
それ故、ASE光源はWDMシステム用光部品の損失波長特性、偏波モード分散及び偏波依存性損失等の評価用光源として利用され始めている。しかし、光ファイバ通信システムの広帯域化が日々進展しているため、より広帯域なASE光源が望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特許2756510号公報
【特許文献2】
特開2001−185790号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
広帯域なASE光源を製造する方法としては、光増幅用光ファイバのホストガラス及び添加物の変更がある。前者は、特許文献1、特許文献2に記載の通り光増幅用光ファイバのホストガラスを変更すること、即ち従来の石英系ガラスに替えてフッ化物系ガラス、テルライト系ガラス等を使用することであり、後者は、特許文献2に記載の通り光増幅用光ファイバの添加物を変更すること、即ちエルビウムを添加してCバンド(1530−1565nm)のASE光を発生するのに替えてツリウム等別のレーザー元素を添加してSバンド(1460−1530nm)或いはLバンド(1565−1625nm)等のASE光を発生させることである。さらに、より広帯域なASE光源を製造する方法として、前記ASE光を波長多重合波器で合波させ、合波光を出力とする1つのASE光源を製造することが挙げられる。
【0007】
波長多重合波器においては複数芯の光ファイバからの複数の波長帯の入力光が1芯の光ファイバ内に合波され合波光が出力されるが、合波される各波長帯の境界波長付近においては光が出力されない或いは出力されても環境温度等の変化により出力が不安定になる波長が存在する。そのため上記の方法によれば、各波長帯の境界波長付近において光が出力されない、或いは出力されても出力が不安定になる。これは光部品の損失等の評価において合波の境界波長付近では正確な測定ができないことを示し、評価用光源として欠点となる。
【0008】
従って本発明は上記の問題に鑑み、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、本発明のうち請求項1においては、複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことを特徴としている。これにより、最終段以前に発生させたASE光と最終段で発生させたASE光が波長の境目なく合波され、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源とすることができる。
【0010】
本発明のうち請求項2においては、請求項1記載のASE光源において、前記複数の波長帯域のうち、1つ以上の波長帯域が他の波長帯域と一部重複することを特徴としている。
【0011】
また、本発明のうち請求項3においては、請求項1記載のASE光源において、前記最終段の光増幅用光ファイバを高励起状態とすることを特徴としている。
【0012】
そして、本発明のうち請求項4においては、請求項1記載のASE光源において、前記最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させる手段としてサーキュレータを具備し、かつ前記最終段の光増幅用光ファイバを挟んで前記サーキュレータと反対側に、或いは前記最終段の光増幅用光ファイバの中間部に、前記サーキュレータから入力されたASE光を反射させる手段を具備することを特徴としている。
【0013】
さらに、本発明のうち請求項5においては、請求項1記載のASE光源において、前記最終段でCバンドの範囲内或いはCバンドの範囲を含むASE光を発生させることを特徴としている。
【0014】
なお、本発明のうち請求項6においては、請求項5記載のASE光源において、Sバンド及びLバンドの範囲内或いは該各バンドの範囲を含むASE光を前記最終段に入力するまでに発生させることを特徴としている。
【0015】
【作用】
本発明によれば、複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことによりASE光が波長の境目なく合波されるという作用が生じる。その結果、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明のASE光源の実施例を示すブロック図である。
本実施例は、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長帯域の光を出力する光源である。SバンドASE光源11及びLバンドASE光源12からのASE光が波長多重合波器13によって合波され、最終段のCバンドASE光源14に入力され、CバンドASE光源14からの出力光が全体の出力光となるよう構成されている。そして、CバンドASE光源14は光増幅用光ファイバ141、波長多重合波器142、励起光源143から構成されている。さらに、各バンドのASE光は波長帯域が一部重複するように設定されている。Sバンドは1460−1530nm、Cバンドは1530−1565nm、Lバンドは1565−1625nmであるため、例えばSバンドASE光源11のASE光が1455−1535nm、CバンドASE光源14のASE光が1525−1570nm、LバンドASE光源12のASE光が1560−1630nmの範囲であることが挙げられる。
【0017】
次に本実施例の動作について説明する。まず、SバンドASE光源11から1455−1535nmのASE光が出力され、LバンドASE光源12から1560−1630nmのASE光が出力される。次に、波長多重合波器13によって上記2つのASE光が合波される。このとき、上記2つのASE光は波長帯域が25nm間隔で空いており、重複する波長がないため、波長多重合波器13によって両波長帯域すべての光を合波させることができる。合波されたASE光は、多段接続ASE光源にとって最終段であるCバンドASE光源14に入力される。ここでは、光増幅用光ファイバ141に波長多重合波器142を介して励起光源143からの励起光が入力されることによりCバンドのASE光である1525−1570nmのASE光が発生している。そのCバンドのASE光と上記合波されたSバンドのASE光及びLバンドのASE光がさらに合波される。その結果、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長帯域のASE光が波長に対して連続的なスペクトラムとして出力される。なお、光増幅用光ファイバ141においてSバンドのASE光及びLバンドのASE光の一部が吸収及び再発光されることにより、最終段のCバンドASE光源14に入力されたときと比較してSバンドのASE光及びLバンドのASE光の出力が減衰あるいはASE光の出力波長がシフトする場合があるが、その場合でも波長域の連続性が保たれ、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源が実現される。
【0018】
上記において、光増幅用光ファイバ141が高励起状態、即ち励起光の強度が大きく、光増幅用光ファイバ内のレーザー物質が十分に反転分布状態にされていれば、光増幅用光ファイバの中を通過する光に対して基底準位から上準位へのエネルギー遷移がほとんどなくなるため、光増幅用光ファイバ141の吸収波長帯の光が入力されても、入力された光の吸収量は小さくなる。即ち、光増幅用光ファイバ141の中を通過する光ここではSバンドASE光及びLバンドASE光の減衰が小さくなる。その結果、出力光のパワーが大きくなり、高出力の光源が実現できるため光増幅用光ファイバ141を高励起状態とすることが望ましい。具体的には、励起光源143の励起光の出力を大きくすればよい。
【0019】
波長多重合波器142についてはそれぞれ波長の異なる出力光と励起光を合波させる機能が得られれば、光ファイバを溶融延伸した光ファイバ型の光カプラであってもよいし、ミラーやプリズム等の微少な光学部品を用いたバルク型、或いは石英基板等に光回路を形成した光導波路型であってもよい。ただし、広帯域のASE光を出力させるためには広帯域で損失特性の波長依存性が小さいものが望ましい。励起光源143は小型、高出力、長寿命という使用上の要求を満たすものとして、半導体レーザーダイオードモジュールであることが望ましく、場合によっては励起光パワーをモニタするため、そのモジュール内にフォトダイオードが内蔵されているものを用いても良い。励起光源143から出力される波長は波長多重合波器142によりASE光と区別して合分波するため、ASE光の帯域に重ならない波長であることが望ましく、例えば0.98μmが挙げられる。励起光源143の出力パワーの大きさとしては例えば100mWが挙げられ、半導体レーザーダイオードモジュールに駆動電流として数百mAの電流が流されるとき、100mW程度の出力の励起光が出力されることが例示できる。
【0020】
光増幅用光ファイバ141は典型的にはエルビウムが添加されることによって自然放出作用を得たエルビウム添加光ファイバであるが、自然放出の帯域を広げるためエルビウムに加えて他の元素を添加した光ファイバでもよく、さらには励起光の入力によって自然放出光が発生する光ファイバであればエルビウムではなく他の元素を添加した光ファイバであってもよい。光増幅用光ファイバ141のホストガラスは典型的には石英系ガラスであるが、石英系ガラスに限定されない。光増幅用光ファイバ141の構造も特に限定されず、光ファイバ軸方向に延びる細孔を有していたり、添加物の濃度分布を光ファイバ軸方向或いは光ファイバ径方向において変化させても良い。
【0021】
光増幅用光ファイバ141へ入射される励起光に関する構成については、本実施例では励起光の入射端が出力光の出射端と同一である後方励起の構成としたが、これは1例であるに過ぎず、励起光の入射端と出力光の出射端とが異なる前方励起の構成でもよいし、励起光が光増幅用光ファイバの両端から入射される双方向励起の構成でもよい。さらには、励起光が光増幅用光ファイバの両端以外の場所、例えば側面から入射されても良い。
【0022】
図示は省略しているが、SバンドASE光源11及びLバンドASE光源12内にもASE光を発生させるために光増幅用光ファイバ及び励起光源が存在し、必要に応じて波長多重合波器も存在する。SバンドASE光源に関しては、光増幅用光ファイバとしてはテルライト系ガラスにツリウムを添加したツリウム添加光ファイバが挙げられ、それに適した励起光源の励起光の波長としては1.4μmがある。
LバンドASE光源に関しては、光増幅用光ファイバとしてはフッ化物系ガラスにエルビウムを添加したエルビウム添加光ファイバが挙げられ、それに適した励起光源の励起光の波長としては1.48μmがある。
【0023】
上記実施例では、合波させる波長帯域が3帯域であり、3帯域のうち短波長帯域と長波長帯域のASE光を最終段に入力させるまでに発生させ、最終段で3帯域の中間波長帯域のASE光を発生させる構成を挙げたが、合波させる波長帯域の数は3つに限定されるものではなく、4つであっても或いはそれ以上であっても良い。具体的には、波長帯域が4つ以上のときは、図1においてSバンド、Lバンドとは別の波長帯域のASE光源を準備し、波長多重合波器13においてSバンドASE光源11、LバンドASE光源12及び準備した別の波長帯域のASE光源の各ASE光を合波すれば良い。
【0024】
図2は、本発明のASE光源の別の実施例を示すブロック図である。
本実施例も、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長域の光を出力する光源であるが、サーキュレータによりASE光を最終段に入力させること及びASE光を反射させる手段により前記サーキュレータから入力されたASE光を反射させることに特徴がある。
本実施例は、SバンドASE光源21とそれに接続されたサーキュレータ22、そして波長多重合波器23、励起光源24、Cバンド光増幅用光ファイバ25、ASE光を反射させる手段であるSバンド光反射ミラー26、Lバンド光増幅用ファイバ27から構成されている。
【0025】
その動作としては、まず、SバンドASE光源21からのSバンドASE光がサーキュレータ22に入力され、波長多重合波器23を通過して最終段であるCバンド光増幅用光ファイバ25に入力される。そして、SバンドASE光は、Cバンド光増幅用光ファイバ25を通過した後、Sバンド光反射ミラー26によって反射され、再度Cバンド光増幅用光ファイバ25、波長多重合波器23を通過して最後にサーキュレータ22に入力され、最初にサーキュレータに入力されたポートとは別のポートに出力される。一方、波長多重合波器23によって励起光源24から励起光が入力され、この励起光はCバンド光増幅用光ファイバ25及びLバンド光増幅用光ファイバ27を励起しているため、Cバンド光増幅用光ファイバ25ではCバンドASE光が、Lバンド光増幅用光ファイバ27ではLバンドASE光が発生している。そのため、Cバンド光増幅用光ファイバ25によって発生されたCバンドASE光は波長多重合波器23を通過して最後にサーキュレータ22に入力され、SバンドASE光と同一のポートに出力される。Lバンド光増幅用光ファイバ27によって発生されたLバンドASE光もSバンド光反射ミラー26を通過して最終段であるCバンド光増幅用光ファイバ25に入力される。ここで、SバンドASE光とLバンドASE光には波長帯域の間に間隔が空いており、重複する波長がないため、Sバンド光反射ミラー26によって、SバンドASE光は完全に反射し、LバンドASE光は完全に通過することができる。この後、LバンドASE光はCバンド光増幅用光ファイバ25、波長多重合波器23を通過して最後にサーキュレータ22に入力され、SバンドASE光と同一のポートに出力される。以上の結果、Sバンド、Cバンド、Lバンドにまたがる波長域のASE光が波長に対して連続的なスペクトラムとして出力される。
【0026】
Sバンド光反射ミラー26としては、SバンドASE光源21からのSバンドASE光のみを反射させ、励起光源24からの励起光及びLバンド光増幅用ファイバ27からのLバンドASE光を透過させるファイバグレーティング或いはプリズム,エタロンが挙げられる。
【0027】
本実施例ではLバンドのASE光はLバンド増幅用光ファイバ27で発生させ、CバンドのASE光はCバンド増幅用光ファイバ25で発生させるとし、Lバンド増幅用光ファイバとCバンド増幅用光ファイバが別体のもののように記載してきたが、Sバンド光反射ミラー26が例えばファイバグレーティングであれば光増幅用光ファイバの中間部に設置できるため、Lバンド増幅用光ファイバ27がCバンド増幅用光ファイバ25と一体であっても良い。
【0028】
以上2つの実施例では、SバンドとLバンドのASE光を最終段に入力させるまでに発生させてそれらを最終段に入力させ、最終段でCバンドのASE光を発生させるASE光源を示したが、それに限定されるものではなく、別の波長帯域でも良い。例えば、1530〜1540nm、1535〜1555nm、1550〜1560nmのASE光を各光増幅用光ファイバで発生させ、合波させたASE光源であっても良い。
【0029】
また、実施例では、各光増幅用光ファイバから出力されるASE光の波長帯域が一部重複するものとしたが、重複しなくても例えば数nmで近接するような場合でも、本発明によれば、従来技術である波長多重合波器による合波の際不可避であった現象、即ち合波される各波長帯の境界波長付近においては光が出力されない或いは出力されても環境温度等の変化により出力が不安定になる波長が存在することを回避することが可能であり、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現させることができる利点がある。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことにより、広帯域かつ全帯域に亘って出力の安定したASE光源を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係わるASE光源の1例を示すブロック図である。
【図 2】本発明に係わるASE光源の別の1例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 SバンドASE光源
12 LバンドASE光源
13 波長多重合波器
14 CバンドASE光源
141 光増幅用光ファイバ
142 波長多重合波器
143 励起光源
21 SバンドASE光源
22 サーキュレータ
23 波長多重合波器
24 励起光源
25 Cバンド光増幅用光ファイバ
26 Sバンド光反射ミラー
27 Lバンド光増幅用光ファイバ
Claims (6)
- 複数の光増幅用光ファイバから複数の波長帯域のASE光を発生させる多段接続のASE光源であって、最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させ、最終段で前記複数の波長帯域うちの中間波長帯域のASE光を発生させて、前記で発生させたASE光と共に取り出すことを特徴とする広帯域ASE光源。
- 前記複数の波長帯域のうち、1つ以上の波長帯域が他の波長帯域と一部重複する請求項1記載のASE光源。
- 前記最終段の光増幅用光ファイバを高励起状態とする請求項1記載のASE光源。
- 前記最終段以前に発生させたASE光を最終段に入力させる手段としてサーキュレータを具備し、かつ前記最終段の光増幅用光ファイバを挟んで前記サーキュレータと反対側に、或いは前記最終段の光増幅用光ファイバの中間部に、前記サーキュレータから入力されたASE光を反射させる手段を具備する請求項1記載のASE光源。
- 前記最終段でCバンドの範囲内或いはCバンドの範囲を含むASE光を発生させる請求項1記載のASE光源。
- Sバンド及びLバンドの範囲内或いは該各バンドの範囲を含むASE光を前記最終段に入力するまでに発生させる請求項5記載のASE光源。
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US7330651B2 (en) * | 2004-10-15 | 2008-02-12 | Nec Corporation | Optical amplifying apparatus, optical transmission system and method of adjusting optical transmission loss |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002276464A patent/JP2004119407A/ja active Pending
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