JP2004118993A - 代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク装置の高温における動作信頼性を向上した代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法を提供することにある。
【解決手段】CPU8は温度センサ7にて温度を検出し、ROM19から温度代替処理判定テーブル16を読み出して周囲温度と記録トラック位置から代替処理の要否を判断する。代替処理不要の場合、通常のライト動作を実行し、必要の場合、一時的に目標セクタを代替先セクタへ変更する。このとき、高温記録用代替領域20は高温時記録によるフリンジ磁界の影響を受けにくくなっており、磁気ディスク装置1がユーザー領域21への書き込みで隣接トラックに障害を及ぼす程度の温度環境にあっても書き込みを確実に実行できる。
【選択図】 図1
【解決手段】CPU8は温度センサ7にて温度を検出し、ROM19から温度代替処理判定テーブル16を読み出して周囲温度と記録トラック位置から代替処理の要否を判断する。代替処理不要の場合、通常のライト動作を実行し、必要の場合、一時的に目標セクタを代替先セクタへ変更する。このとき、高温記録用代替領域20は高温時記録によるフリンジ磁界の影響を受けにくくなっており、磁気ディスク装置1がユーザー領域21への書き込みで隣接トラックに障害を及ぼす程度の温度環境にあっても書き込みを確実に実行できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法に関し、特に温度変化に対応する代替処理機能を有するディスク装置と当該ディスク装置に用いられる代替処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(PC)の外部記憶媒体として光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどが用いられ、これらを駆動する装置として光ディスクドライブ(CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RW等)や磁気ディスクドライブ(FDD、HDD等)が搭載されている。特に磁気ディスクドライブの1つであるHDDは、処理の高速化はもちろんのことPCの小型化やその使用環境に応じて、HDD自身の小型化、耐環境への対応が求められてきている。また、近年HDDはPC以外にもカーナビゲーションや携帯型音楽再生装置等にも用途が拡大し、これに伴う小型・軽量化、過酷な環境下での使用が要求され、より一層これらへの対応が必要となってきている。過酷な使用環境としては特に周囲の温度変化に対するHDDの信頼性を確保することは、非常に重要な課題となっている。
【0003】
周囲温度に対する課題のひとつに、高温環境下での記録による隣接トラックへの影響がある。高温では媒体である磁気ディスク上に設けられた磁性材料の保磁力が低下するために、磁化情報を記録再生する磁気ヘッドの磁気ディスク上での記録がしやすくなる一方、既存の磁化情報の消去耐性が低下してしまう。更に、記録トラック真上に磁気ヘッドが位置するとき、この磁気ヘッドの記録磁極側面(フリンジ)から磁気ディスクの記録トラック方向へ漏れる微弱な磁界が、隣接する記録トラックの磁化情報の熱緩和を加速してしまい、記録回数が増加すなわち上書き回数が増加すると、記録されていた磁化情報を壊す状態、最悪は消去してしまうようなことも起こり得る。
【0004】
また、磁気ヘッド、特に記録ヘッドが磁気ディスクのトラックに対して所定の角度がついた状態である(スキュー角を持つ状態という)場合、このスキュー角が大きいトラックへの記録は、記録ヘッドのフリンジによる磁界耐性を下げる要因が大となる。磁気ディスクの半径方向に同心円上に設けられたトラックに磁気ヘッドがトラック渡りを伴って移動するシークは、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向への移動を駆動するボイスコイルモータ(以下、VCMと称する。)により行われるが、VCMは磁気ヘッドを磁気ディスクのトラックに対しスキュー角を持った状態で回転運動によってなされるため、磁気ディスクの半径位置によっては、必然的にスキュー角は0°ではなくなる位置が存在する。スキュー角が0°でない場合の記録幅は、スキュー角が0°のときの記録幅の斜影長さ(磁気ディスク半径方向に対して)となるため、スキュー角が大きいところでは、記録幅に対するトラック間隔のマージンが小さくなってしまう。尚、一般なHDDにおいては、磁気ディスク上のデータエリアの中心付近でスキュー角が0°となるよう設計されており、磁気ディスクの最内周、もしくは最外周でスキュー角が最大としている装置が多い。
【0005】
このようにフリンジによる磁界耐性は、記録電流や磁気ヘッド磁極構造の製造時のばらつき、HDDを駆動したときの磁気ヘッドの周囲温度、そして情報を記録する磁気ディスク媒体の半径位置等によって大きく変化するため、従来のHDDにおいては、そのトラックピッチを記録幅に対して数十%のマージンをもって設計がなされていた。
【0006】
上述のように、高温環境下における磁気ヘッドの磁気ディスクに対するスキュー角の大きな領域(磁気ディスク媒体半径位置)へのデータ記録は隣接するトラックのフリンジ磁界耐性に対して最も過酷な条件となる。
【0007】
また、HDDの記録密度をより高めるために、現在主流である磁気ディスク面と平行な面に沿って磁性層に磁化反転情報を記録する面内記録方式だけではなく、磁気ディスク面に垂直な面に沿って磁性層に磁化反転情報記録する垂直記録方式が開発され、製品化されつつあるが、記録特性が良く、記録ヘッドの磁極奥行きが長い短磁極ヘッドを用いる垂直磁気記録方式においては、上述のようなフリンジによる悪影響が顕著に現れる可能性がある。
【0008】
上述のような高温環境下でのフリンジ磁界への対策について先行技術として以下のような文献が発表されている。
例えば、特開2001−256605号公報には、スキュー角の大きな領域において隣接トラック記録情報の熱緩和を加速しないようにすることを目的とし、上部磁極の形状を、スキュー角最大位置においてディスク半径方向への斜影長さの最大値をトラックピッチ以下に設定する技術が開示されている。しかし、特開2001−256605号においてはスキュー角による幾何学的記録幅の広がりを防止することを提案されているが、この構造の場合、磁極構造が複雑のためヘッド製造で困難が生じ、また、磁極面積を小さくすることによる記録能力低下が懸念されるという課題が残る。
【0009】
また、特開2000−48312号公報には、誤り率やフリンジ磁界の調整を、個々のヘッドのばらつきや温度変化による媒体状況の変化に対応させるため、トラック上の多数の所定区間毎にライト電流の最適化を行う技術が開示されている。しかし、特開2000−48312は、誤り率の最適化に際し、個々のヘッドのばらつきと、温度変化による媒体状況の変化にも対応するため、トラック上の多数の所定区間毎にライト電流の最適化を行うことを提案しており、記録電流の最適化の際、隣接トラック試験も含めてあるため、フリンジ対策にある程度効果的であるが、記録電流のみでエラーレートとフリンジ磁界を調整するので対応できる温度範囲は狭くなる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−256605号公報(第6頁、図7)
【特許文献2】
特開2000−48312号公報(第4−6頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決するために成されたものであり、検出された温度が、記録するディスク媒体半径位置において、フリンジ磁界による磁化情報の劣化を起こす可能性があると判断した場合、別の領域に設けられた代替トラックに一時的に記録することによって、高温に対する信頼性を向上した代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク装置は、ディスク媒体から情報の再生を行うヘッドと、前記ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段と、温度と当該温度に対応する代替処理の実行ケースを記憶した温度代替処理判定テーブルと、前記温度代替処理のセクタを管理する温度代替処理管理テーブルと、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替処理を前記温度用代替処理判定テーブルを参照すると共に、前記温度代替処理管理テーブルの管理手順に従って所定のセクタに代替処理を実行する温度代替処理手段を具備し、前記ディスク媒体の記録面には少なくともユーザーから利用可能なユーザー領域と、ユーザー領域の代替先となる代替用トラックが確保された温度用代替領域および、温度用代替トラックの管理情報を含むシステム領域が割り当てられており、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替機能を行うことを特徴特徴とするものである。
【0013】
また、本発明のディスク装置における代替処理方法は、ユーザーから利用可能なユーザー領域と、当該ユーザー領域の代替先となる代替用トラックが確保された代替領域と、温度に対応して使用する代替トラックの管理情報を含むシステム領域を有するディスク媒体と、前記ディスク媒体から情報の再生を行うヘッドと、前記ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段とを有するディスク装置の代替処理方法であって、前記温度検出手段により前記ヘッドの周囲温度を検出し、
【0014】
当該検出温度とこの検出温度に対応する代替処理の実行ケースを記憶した温度代替処理判定テーブルと、前記温度代替処理のセクタを管理する温度代替処理管理テーブルとを用い、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替処理を前記温度用代替処理判定テーブルを参照すると共に、前記温度代替処理管理テーブルの管理手順に従って所定のセクタに代替処理を実行することを特徴とするものである。
【0015】
このような構成にすることで、周囲温度が記録動作によって不具合生じると判断した場合に、当該周囲温度に対して耐久性のある代替トラックに記録することにより、ディスク装置の信頼性を確保することが可能となる。
【0016】
また、本発明におけるディスク装置の前記温度代替処理判定テーブルは、前記温度及び記録トラックに対応した前記ヘッドのスキュー角の組合せにより構成されることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明におけるディスク装置は、前記温度用代替領域での前記ヘッドのスキュー角が、前記ユーザ領域での前記ヘッドのスキュー角より小さいことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明のディスク装置における前記温度用代替領域は、前記ディスク上の半径方向に1トラックおきに不使用領域を設けることを特徴とするものである。
このような構成にすることで、高温時記録による隣接トラックの記録情報の熱緩和の加速を防ぐことが可能となる。
また、本発明のディスク装置における前記温度用代替領域の記録密度が、前記ユーザ領域の記録密度よりも低いことを特徴とするものである。
このような構成にすることで、温度耐性を向上させることが可能となる。
また、本発明のディスク装置は、前記温度検出手段により検出される温度が、前記温度代替処理判定テーブルに規定する所定の範囲内であるとき、前記温度用代替領域のデータを前記ユーザ領域に移動するよう制御する制御手段とを更に有することを特徴とするものである。
【0019】
このような構成にすることで、温度用代替領域が全域使用されることを防ぐことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の内部構成のブロック図である。
図1において、1は磁気ディスク装置、2はホスト装置である。ホスト装置2は、当該ディスク装置1のホストインターフェースを介して接続され、当該磁気ディスク装置1とコマンドやデータ通信を行う。
【0021】
磁気ディスク装置1は、データを記録する記録媒体としての磁気ディスク3を備えている。ここでは単一枚のディスクを備えた磁気ディスク装置を想定しているが、複数枚積層して設けられたディスクを備えた磁気ディスク装置であっても構わない。
【0022】
磁気ディスク3の各記録面には同心円状の多数のトラックが形成され、各トラックには位置決め制御等に用いられるサーボデータが記録された複数のサーボエリアが等間隔で配置されている。サーボエリア間はデータエリアとなっており、当該データエリアには複数のデータセクタが設定される。
【0023】
本実施例におけるディスク記録面の半径方向の領域配置を図2に示す。図に示すとおり、内周の所定領域は、後述するROM内の制御プログラムによってシステム領域19として予め割り当てられている。このシステム領域は、ユーザー側から見えない非ユーザー領域である。システム領域上の一部のトラックは、システム管理に必要な情報(システム管理情報)を保存するシステムトラックとして定義されている。システム管理情報には、例えば、欠陥セクタの管理情報が登録された欠陥セクタ代替管理テーブルや磁気ディスク装置の故障予知のために収集した各種ドライブ情報等が含まれる。また、このシステム管理情報には、本発明の特徴である温度用代替処理に使用される後述の温度用代替管理テーブルも含まれる。温度用代替管理テーブルは、温度要因代替元セクタアドレスと温度用代替先セクタアドレスが組となって登録されている。
【0024】
さらに本実施例では、図2に示すように磁気ディスク3中周の所定領域に高温記録用代替領域20が割り当てられている。当該代替領域20は、高温でのフリンジ対策として、高温時に一時的に記録される領域である。中周に配置されているため、スキュー角の大きなユーザー領域21、特に内外周と比較してフリンジ磁界による磁化情報劣化耐性が高い。
【0025】
尚、高温記録用代替領域20は、ユーザー領域21よりもフリンジ磁界に対して強いことが重要であり、他の対策がなされていれば、本実施例のように磁気ディスク3の中周に設ける必要はない。例えば、当該代替領域20の線記録密度を低密度化してパフォーマンス自信を上げておくことや、代替領域20に1トラックおきに不使用トラックを設けることも有効である。
【0026】
図1の説明に戻る。磁気ディスク3は、スピンドルモータ(SPM)4によって回転駆動される。磁気ディスク3の各データ面には、磁気ディスク3へのデータ書き込み及び磁気ディスク3からのデータ読み出しに用いられるリード/ライト複合ヘッド5が設けられている。ヘッド5は、回転する磁気ディスク3上を浮上するスライダに搭載され、スライダ移動機構であるボイルコイルモータ(以降、VCMと称する)6によって磁気ディスク3の半径方向に移動し、磁気ディスク3上の目標位置にシーク・位置決めされる。
【0027】
リードヘッドは磁気抵抗効果型素子(以下MR素子という)を用いた所謂MRヘッドであり、ライトヘッドにはインダクティブヘッドを使用している。尚、本実施形態では、垂直記録方式、つまり磁気ディスク3の記録層を垂直方向に磁化する方式である。よって、ヘッド・メディアはこれに適した構成を成しており、面内記録方式と異なる。
【0028】
図3に当該ヘッドの記録再生部をヘッド摺動面から見た図を示す。当該ヘッドはスライダ側にリードヘッド22を、その後にライトヘッド23を設けている。リードヘッド22において、磁気抵抗効果を有する1層、あるいは、複数層の磁性薄膜よりなる感磁部としてのMR素子24は一対のシールドコア、すなわち上部シールドコア25および下部シールドコア26に挟まれた所定のギャップを形成する空間内に配置されている。
【0029】
ライトヘッド23は上部磁極27、補助磁極である下部磁極28を備えたインダクティブヘッドとしての構造を有する。磁極先端は垂直記録方式特有の構造であり、上部磁極27は主磁極、下部磁極28は補助磁極と呼ばれ、媒体は主磁極27から発生する垂直方向の磁束によって磁化される。補助磁極28は主磁極27から媒体である磁気ディスク3に流入した磁束を引き上げて磁束路を形成する。
【0030】
さて、スキュー角、すなわちディスク走行方向と当該主磁極27の角度によって、記録時のフリンジ磁界の影響度が変化する。図4にスキューなしの場合のライトデータが書き込まれる記録トラック29と隣接トラック30、およびフリンジ磁界による磁化情報劣化部(フリンジイレーズ部)31の様子を示す。尚、ディスクは図面上方向に走行している。この場合、フリンジ磁界は隣接トラックに届かないため磁化情報の劣化はみられない。
【0031】
一方、図5はスキュー角が大きい場合である。単磁極ヘッドは、記録時に磁極27全面で媒体を磁化するため、記録幅355はスキュー角0°のときの記録幅32の斜影長となり、トラック間のマージンが狭くなる。この場合、フリンジイレーズ部35が隣接トラック34と重なり、隣接トラック34の磁化情報が熱緩和により劣化しまう。特に高温になれば、記録幅355、フリンジ磁界によるイレーズ幅35ともに広がるため、この現象がより顕著に現われる。
【0032】
図6は、本実施例におけるユーザー領域と温度用代替領域(スキュー角0°)の高温環境下隣接ライトによる出力劣化の比較である。横軸は測定ゾーン、つまり媒体の測定半径を意味し、左側が外周、右側が内周である。記録回数は両隣接トラック1000回、出力は初期出力で規格化してある。同図より、温度用代替領域が、他のユーザー領域よりも出力劣化が少なく、特に最大のスキュー角となる最内周のユーザー領域と比較すると7%上回る。
【0033】
再び図1の全体構成のブロック図に戻る。同実施形態の磁気ディスク装置内にはヘッド5の近傍に温度センサ7が設けられている。当該温度センサ7は、装置1の周囲温度を検出するためのものであり、後述するCPU8によって読み出される。後述する温度要因代替処理は、当該温度センサ7の情報に基づいて実施する。
【0034】
ヘッド5はヘッドアンプ回路9と接続されている。このヘッドアンプ回路9はヘッド5との間のリードライト信号の入出力を司るものであり、リードヘッドを切り替え、センス電流を供給するリードヘッド切替機能や、ヘッドからの信号を増幅する再生信号増幅機能、さらに後述するリード/ライト回路10からの記録信号に同期して、ライトヘッドに記録電流を供給する記録増幅手段を有しており、これらの機能は後述するCPU8の指示に従う。ヘッドアンプ回路9は、リード/ライト回路10と接続されている。
【0035】
リード/ライト回路10は、ヘッド5によりリード/ライトされるデータを処理する信号処理回路であり、磁気ディスク3上のデータセクタを対象として記録再生するユーザーデータとサーボ領域から読み出されるサーボ情報を処理する。即ち、リード/ライト回路10は、ユーザーデータの処理ではHDC11から転送されるライトデータをライト信号に変換し、ヘッドアンプ回路9に供給する。また、リード/ライト回路10は、ヘッド5により読み出されてヘッドアンプ回路9より増幅されたリードデータを再生データに変換して、HDC11に転送する。また、リード/ライト回路10は、サーボ情報の処理では、サーボ領域に記録されているサーボ情報を上記リード信号から再生・抽出する。
【0036】
リード/ライト回路10は、HDC11及びCPU8と接続されている。HDC11はホスト装置2とのインターフェースをなしており、当該ホスト装置2との間のコマンド、データの通信を制御すると共に、リード/ライト回路10を介して磁気ディスク3との間のデータの通信を制御する。
【0037】
CPU8は、ROM12に格納されている制御プログラムに従って磁気ディスク装置1内の各部を制御する主制御装置をなす。例えば、CPU8は、ホストシステムからHDC11を介して送られるコマンドの指定するトラックへのヘッド5のシーク・位置決め制御を実行し、リードライト処理を実行させる。また、ヘッド5を目標トラック上の目標位置に位置決めした状態でHDC11を用いてリード/ライトデータの転送を制御する。更に、装置の起動時には磁気ディスク3のシステムトラック19に保存されている代替管理テーブル(欠陥用、温度用を含む)をRAM12上の代替管理テーブル領域13にロードする。また、ホストシステムからのアクセス先を示す論理アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換処理を実行する。物理アドレスは、磁気ディスク3に対してデータをリード/ライトするときに、データセクタをアクセスするためのヘッド番号、ゾーン番号、シリンダ番号、セクタ番号などからなるアドレスである。さらにCPU8は、目標データセクタが欠陥、温度等の理由により代替する必要があれば、代替セクタとして、代替トラック上のセクタを使用するアクセス切り替え制御を実行する。温度要因代替処理実行の判断は、周囲温度、記録位置およびROM15に記憶してある温度代替処理判定テーブル16による。
【0038】
温度代替処理判定テーブル16は図7に示すマトリクスである。図7中、Temp1〜4は温度であり、Skew1〜3はスキュー角でありトラック番号と一対一に対応する。また、図中、Temp1>Temp2>Temp3>Temp4かつSkew1<Skew2<Skew3となり、高温になる程代替対象トラック(スキュー)範囲が増加する。温度と記録トラック(スキュー角)の組み合わせが当該テーブルにあてはまる場合のみに、温度代替処理が実行される。
【0039】
<温度代替処理の説明>
以下、本実施形態における温度による記録トラック代替処理ついて説明する。
次に本実施形態の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、ホストシステムからライト要求を示すコマンドが発行(S1)されて、HDC11で受信され、CPU8に渡されると、当該CPU8はアクセス対象を特定するためのアドレス変換処理(S2)を実行する。すなわちCPU8はホストシステム2からのコマンドに付加されているアクセス先を示す論理アドレスを物理アドレスに変換し、アクセスすべき目標トラックと目標データセクタを特定、CPU8はヘッド5をアクセスすべき目標トラックにシーク(S3)させる。
【0040】
次にCPU8は温度センサ7にて温度を検出する(S4)。また、ROM19から温度代替処理判定テーブル16を読み出し、周囲温度と記録トラック位置から代替処理の必要、不必要を判断する(S5)。代替処理が不必要である場合は通常のライト動作を実行する(S6)。一方、必要と判断された場合には、一時的に目標セクタを代替先セクタへ変更する。
【0041】
CPU8は、代替すべきデータを代替領域内に確保された代替トラック上の代替先セクタに書き込む(S7)。このとき、前述のとおり高温記録用代替領域20は高温時記録によるフリンジ磁界の影響を受けにくくなっている。したがって、磁気ディスク装置1がユーザー領域21への書き込みで隣接トラックに障害を及ぼす程度の温度環境にあっても書き込みを確実に実行できる。
【0042】
また、CPU18は温度用代替管理テーブル13に新たに発生した代替セクタのアドレスと代替先セクタのアドレスとの組を追加登録する(S8)。次にCPU8は磁気ディスク3の所定システムトラック19の所定領域に保存されている代替管理テーブル領域内の代替管理テーブルに更新する(S9)。つまりCPU8はシステムトラック19上の代替管理テーブルの内容を最新のものに更新する、この更新は、ディスクの各記録面のシステムトラック上の代替管理テーブル領域の内容についてそれぞれ行われる。
【0043】
<温度代替解除処理の説明>
さて、規定以上の温度で記録が頻繁にされると、温度用代替領域が全て使用され、追記できないことが想定される。よって、温度代替処理を実施したセクタは、周囲温度が規定内になった時に、代替元セクタに移行しておく必要がある。本実施形態の温度代替解除処理を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
まず、CPU8が温度要因用代替管理テーブル13から温度代替セクタが使用されているか否か検索する(S10)。使用されている場合、CPU8は温度センサ7による温度検知(S30)を行う。周囲温度が規定内レベルに達していれば代替解除処理を実施する。尚、規定内レベルは、ROM15に記憶されている代替処理判断テーブル16に基づく。
【0045】
代替解除処理では、まず、代替先セクタのデータを代替元セクタに記録しなおす(S50)。次に、RAM内の代替管理テーブルの情報も更新(クリア)する(S60)。さらに、代替処理と同様に、CPU8が磁気ディスク3の所定システムトラック19の所定領域に保存されている代替管理テーブル領域内の代替管理テーブルも更新し(S70)、代替解除処理は終了する。
【0046】
この処理によって、高温時に書いたデータも通常トラックに移動され、温度用代替領域を確保することができる。
以上、特定トラックの高温用代替処理を説明してきたが、周囲温度によって生じる記録要因の不良は、高温や特定領域に限らない場合もある。
例えば、さらに厳しい高温環境下では、記録位置に関わらずフリンジイレーズ問題が生じ、一方、低温の場合は、媒体保磁力の上昇により、記録不良によるパフォーマンス劣化が全面で生じる。
【0047】
これらのケースでは、それぞれに適した温度用代替トラックを設けることで対処することができる。例えば、代替領域の線記録密度を下げパフォーマンスの高めることによって高温フリンジ、低温記録能力不足に対して耐久性を上げることができる。また、代替領域内に1トラックおきに不使用トラックを設ければ、高温でのフリンジ耐性が大幅に向上する。
【0048】
図10は本実施形態におけるディスク記録面の割り当てである。
高温代替領域36は、前記実施例同様に中周に設けてあり、低温用代替領域37は、転送レートの低い内周に位置し、さらにユーザー領域38と比較し、記録密度が低く設定していある。
【0049】
代替処理手順については、前述の代替処理と同様である。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、検出された温度が、記録するディスク媒体半径位置において、フリンジ磁界による磁化情報の劣化を起こす可能性があると判断した場合、別の領域に設けられた代替トラックに一時的に記録することによって、高温に対する信頼性を向上した代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関係する磁気ディスク装置の構成およびブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるディスク記録面の半径方向の領域割り当て図。
【図3】本発明の第1の実施形例におけるヘッドの摺動面からみた記録再生部。
【図4】フリンジによる隣接トラックへの影響の説明図(スキュー角なし)。
【図5】フリンジによる隣接トラックへの影響の説明図(スキュー角あり)。
【図6】本発明の第1の実施形態における温度用代替処理判断テーブル。
【図7】本発明の第1の実施形態における隣接ライトによる出力劣化についてのユーザー領域・代替領域比較。
【図8】本発明の第1の実施形態における温度要因代替処理を説明するためのフローチャート1。
【図9】本発明の第1の実施形態における温度要因代替処理を説明するためのフローチャート2。
【図10】本発明の第2の実施形態での高温低温記録対策における媒体領域配置。
【符号の説明】
1………磁気ディスク装置
2………ホスト装置
3………磁気ディスク
4………スピンドルモータ(SPM)
5………ヘッド
6………ボイスコイルモータ(VCM)
7………温度センサ
8………CPU
9………ヘッドアンプ回路
10……リード/ライト回路
11……ハードディスクコントローラ(HDC)
12……RAM
13……温度用代替管理テーブル
15……ROM
16……温度代替処理判定テーブル
17……VCMドライバ
18……SPMドライバ
19……システム領域
20……高温記録代替領域
21……ユーザー領域
22……リードヘッド
23……ライトヘッド
24……MR素子
25……上部シールド
26……下部シールド
27……主磁極
28……補助磁極
29,33……ライトデータ領域
30,34……隣接トラックデータ
31,34……フリンジイレーズ部
32……記録幅
【発明の属する技術分野】
本発明は代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法に関し、特に温度変化に対応する代替処理機能を有するディスク装置と当該ディスク装置に用いられる代替処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(PC)の外部記憶媒体として光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどが用いられ、これらを駆動する装置として光ディスクドライブ(CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RW等)や磁気ディスクドライブ(FDD、HDD等)が搭載されている。特に磁気ディスクドライブの1つであるHDDは、処理の高速化はもちろんのことPCの小型化やその使用環境に応じて、HDD自身の小型化、耐環境への対応が求められてきている。また、近年HDDはPC以外にもカーナビゲーションや携帯型音楽再生装置等にも用途が拡大し、これに伴う小型・軽量化、過酷な環境下での使用が要求され、より一層これらへの対応が必要となってきている。過酷な使用環境としては特に周囲の温度変化に対するHDDの信頼性を確保することは、非常に重要な課題となっている。
【0003】
周囲温度に対する課題のひとつに、高温環境下での記録による隣接トラックへの影響がある。高温では媒体である磁気ディスク上に設けられた磁性材料の保磁力が低下するために、磁化情報を記録再生する磁気ヘッドの磁気ディスク上での記録がしやすくなる一方、既存の磁化情報の消去耐性が低下してしまう。更に、記録トラック真上に磁気ヘッドが位置するとき、この磁気ヘッドの記録磁極側面(フリンジ)から磁気ディスクの記録トラック方向へ漏れる微弱な磁界が、隣接する記録トラックの磁化情報の熱緩和を加速してしまい、記録回数が増加すなわち上書き回数が増加すると、記録されていた磁化情報を壊す状態、最悪は消去してしまうようなことも起こり得る。
【0004】
また、磁気ヘッド、特に記録ヘッドが磁気ディスクのトラックに対して所定の角度がついた状態である(スキュー角を持つ状態という)場合、このスキュー角が大きいトラックへの記録は、記録ヘッドのフリンジによる磁界耐性を下げる要因が大となる。磁気ディスクの半径方向に同心円上に設けられたトラックに磁気ヘッドがトラック渡りを伴って移動するシークは、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向への移動を駆動するボイスコイルモータ(以下、VCMと称する。)により行われるが、VCMは磁気ヘッドを磁気ディスクのトラックに対しスキュー角を持った状態で回転運動によってなされるため、磁気ディスクの半径位置によっては、必然的にスキュー角は0°ではなくなる位置が存在する。スキュー角が0°でない場合の記録幅は、スキュー角が0°のときの記録幅の斜影長さ(磁気ディスク半径方向に対して)となるため、スキュー角が大きいところでは、記録幅に対するトラック間隔のマージンが小さくなってしまう。尚、一般なHDDにおいては、磁気ディスク上のデータエリアの中心付近でスキュー角が0°となるよう設計されており、磁気ディスクの最内周、もしくは最外周でスキュー角が最大としている装置が多い。
【0005】
このようにフリンジによる磁界耐性は、記録電流や磁気ヘッド磁極構造の製造時のばらつき、HDDを駆動したときの磁気ヘッドの周囲温度、そして情報を記録する磁気ディスク媒体の半径位置等によって大きく変化するため、従来のHDDにおいては、そのトラックピッチを記録幅に対して数十%のマージンをもって設計がなされていた。
【0006】
上述のように、高温環境下における磁気ヘッドの磁気ディスクに対するスキュー角の大きな領域(磁気ディスク媒体半径位置)へのデータ記録は隣接するトラックのフリンジ磁界耐性に対して最も過酷な条件となる。
【0007】
また、HDDの記録密度をより高めるために、現在主流である磁気ディスク面と平行な面に沿って磁性層に磁化反転情報を記録する面内記録方式だけではなく、磁気ディスク面に垂直な面に沿って磁性層に磁化反転情報記録する垂直記録方式が開発され、製品化されつつあるが、記録特性が良く、記録ヘッドの磁極奥行きが長い短磁極ヘッドを用いる垂直磁気記録方式においては、上述のようなフリンジによる悪影響が顕著に現れる可能性がある。
【0008】
上述のような高温環境下でのフリンジ磁界への対策について先行技術として以下のような文献が発表されている。
例えば、特開2001−256605号公報には、スキュー角の大きな領域において隣接トラック記録情報の熱緩和を加速しないようにすることを目的とし、上部磁極の形状を、スキュー角最大位置においてディスク半径方向への斜影長さの最大値をトラックピッチ以下に設定する技術が開示されている。しかし、特開2001−256605号においてはスキュー角による幾何学的記録幅の広がりを防止することを提案されているが、この構造の場合、磁極構造が複雑のためヘッド製造で困難が生じ、また、磁極面積を小さくすることによる記録能力低下が懸念されるという課題が残る。
【0009】
また、特開2000−48312号公報には、誤り率やフリンジ磁界の調整を、個々のヘッドのばらつきや温度変化による媒体状況の変化に対応させるため、トラック上の多数の所定区間毎にライト電流の最適化を行う技術が開示されている。しかし、特開2000−48312は、誤り率の最適化に際し、個々のヘッドのばらつきと、温度変化による媒体状況の変化にも対応するため、トラック上の多数の所定区間毎にライト電流の最適化を行うことを提案しており、記録電流の最適化の際、隣接トラック試験も含めてあるため、フリンジ対策にある程度効果的であるが、記録電流のみでエラーレートとフリンジ磁界を調整するので対応できる温度範囲は狭くなる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−256605号公報(第6頁、図7)
【特許文献2】
特開2000−48312号公報(第4−6頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決するために成されたものであり、検出された温度が、記録するディスク媒体半径位置において、フリンジ磁界による磁化情報の劣化を起こす可能性があると判断した場合、別の領域に設けられた代替トラックに一時的に記録することによって、高温に対する信頼性を向上した代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク装置は、ディスク媒体から情報の再生を行うヘッドと、前記ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段と、温度と当該温度に対応する代替処理の実行ケースを記憶した温度代替処理判定テーブルと、前記温度代替処理のセクタを管理する温度代替処理管理テーブルと、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替処理を前記温度用代替処理判定テーブルを参照すると共に、前記温度代替処理管理テーブルの管理手順に従って所定のセクタに代替処理を実行する温度代替処理手段を具備し、前記ディスク媒体の記録面には少なくともユーザーから利用可能なユーザー領域と、ユーザー領域の代替先となる代替用トラックが確保された温度用代替領域および、温度用代替トラックの管理情報を含むシステム領域が割り当てられており、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替機能を行うことを特徴特徴とするものである。
【0013】
また、本発明のディスク装置における代替処理方法は、ユーザーから利用可能なユーザー領域と、当該ユーザー領域の代替先となる代替用トラックが確保された代替領域と、温度に対応して使用する代替トラックの管理情報を含むシステム領域を有するディスク媒体と、前記ディスク媒体から情報の再生を行うヘッドと、前記ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段とを有するディスク装置の代替処理方法であって、前記温度検出手段により前記ヘッドの周囲温度を検出し、
【0014】
当該検出温度とこの検出温度に対応する代替処理の実行ケースを記憶した温度代替処理判定テーブルと、前記温度代替処理のセクタを管理する温度代替処理管理テーブルとを用い、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替処理を前記温度用代替処理判定テーブルを参照すると共に、前記温度代替処理管理テーブルの管理手順に従って所定のセクタに代替処理を実行することを特徴とするものである。
【0015】
このような構成にすることで、周囲温度が記録動作によって不具合生じると判断した場合に、当該周囲温度に対して耐久性のある代替トラックに記録することにより、ディスク装置の信頼性を確保することが可能となる。
【0016】
また、本発明におけるディスク装置の前記温度代替処理判定テーブルは、前記温度及び記録トラックに対応した前記ヘッドのスキュー角の組合せにより構成されることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明におけるディスク装置は、前記温度用代替領域での前記ヘッドのスキュー角が、前記ユーザ領域での前記ヘッドのスキュー角より小さいことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明のディスク装置における前記温度用代替領域は、前記ディスク上の半径方向に1トラックおきに不使用領域を設けることを特徴とするものである。
このような構成にすることで、高温時記録による隣接トラックの記録情報の熱緩和の加速を防ぐことが可能となる。
また、本発明のディスク装置における前記温度用代替領域の記録密度が、前記ユーザ領域の記録密度よりも低いことを特徴とするものである。
このような構成にすることで、温度耐性を向上させることが可能となる。
また、本発明のディスク装置は、前記温度検出手段により検出される温度が、前記温度代替処理判定テーブルに規定する所定の範囲内であるとき、前記温度用代替領域のデータを前記ユーザ領域に移動するよう制御する制御手段とを更に有することを特徴とするものである。
【0019】
このような構成にすることで、温度用代替領域が全域使用されることを防ぐことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の内部構成のブロック図である。
図1において、1は磁気ディスク装置、2はホスト装置である。ホスト装置2は、当該ディスク装置1のホストインターフェースを介して接続され、当該磁気ディスク装置1とコマンドやデータ通信を行う。
【0021】
磁気ディスク装置1は、データを記録する記録媒体としての磁気ディスク3を備えている。ここでは単一枚のディスクを備えた磁気ディスク装置を想定しているが、複数枚積層して設けられたディスクを備えた磁気ディスク装置であっても構わない。
【0022】
磁気ディスク3の各記録面には同心円状の多数のトラックが形成され、各トラックには位置決め制御等に用いられるサーボデータが記録された複数のサーボエリアが等間隔で配置されている。サーボエリア間はデータエリアとなっており、当該データエリアには複数のデータセクタが設定される。
【0023】
本実施例におけるディスク記録面の半径方向の領域配置を図2に示す。図に示すとおり、内周の所定領域は、後述するROM内の制御プログラムによってシステム領域19として予め割り当てられている。このシステム領域は、ユーザー側から見えない非ユーザー領域である。システム領域上の一部のトラックは、システム管理に必要な情報(システム管理情報)を保存するシステムトラックとして定義されている。システム管理情報には、例えば、欠陥セクタの管理情報が登録された欠陥セクタ代替管理テーブルや磁気ディスク装置の故障予知のために収集した各種ドライブ情報等が含まれる。また、このシステム管理情報には、本発明の特徴である温度用代替処理に使用される後述の温度用代替管理テーブルも含まれる。温度用代替管理テーブルは、温度要因代替元セクタアドレスと温度用代替先セクタアドレスが組となって登録されている。
【0024】
さらに本実施例では、図2に示すように磁気ディスク3中周の所定領域に高温記録用代替領域20が割り当てられている。当該代替領域20は、高温でのフリンジ対策として、高温時に一時的に記録される領域である。中周に配置されているため、スキュー角の大きなユーザー領域21、特に内外周と比較してフリンジ磁界による磁化情報劣化耐性が高い。
【0025】
尚、高温記録用代替領域20は、ユーザー領域21よりもフリンジ磁界に対して強いことが重要であり、他の対策がなされていれば、本実施例のように磁気ディスク3の中周に設ける必要はない。例えば、当該代替領域20の線記録密度を低密度化してパフォーマンス自信を上げておくことや、代替領域20に1トラックおきに不使用トラックを設けることも有効である。
【0026】
図1の説明に戻る。磁気ディスク3は、スピンドルモータ(SPM)4によって回転駆動される。磁気ディスク3の各データ面には、磁気ディスク3へのデータ書き込み及び磁気ディスク3からのデータ読み出しに用いられるリード/ライト複合ヘッド5が設けられている。ヘッド5は、回転する磁気ディスク3上を浮上するスライダに搭載され、スライダ移動機構であるボイルコイルモータ(以降、VCMと称する)6によって磁気ディスク3の半径方向に移動し、磁気ディスク3上の目標位置にシーク・位置決めされる。
【0027】
リードヘッドは磁気抵抗効果型素子(以下MR素子という)を用いた所謂MRヘッドであり、ライトヘッドにはインダクティブヘッドを使用している。尚、本実施形態では、垂直記録方式、つまり磁気ディスク3の記録層を垂直方向に磁化する方式である。よって、ヘッド・メディアはこれに適した構成を成しており、面内記録方式と異なる。
【0028】
図3に当該ヘッドの記録再生部をヘッド摺動面から見た図を示す。当該ヘッドはスライダ側にリードヘッド22を、その後にライトヘッド23を設けている。リードヘッド22において、磁気抵抗効果を有する1層、あるいは、複数層の磁性薄膜よりなる感磁部としてのMR素子24は一対のシールドコア、すなわち上部シールドコア25および下部シールドコア26に挟まれた所定のギャップを形成する空間内に配置されている。
【0029】
ライトヘッド23は上部磁極27、補助磁極である下部磁極28を備えたインダクティブヘッドとしての構造を有する。磁極先端は垂直記録方式特有の構造であり、上部磁極27は主磁極、下部磁極28は補助磁極と呼ばれ、媒体は主磁極27から発生する垂直方向の磁束によって磁化される。補助磁極28は主磁極27から媒体である磁気ディスク3に流入した磁束を引き上げて磁束路を形成する。
【0030】
さて、スキュー角、すなわちディスク走行方向と当該主磁極27の角度によって、記録時のフリンジ磁界の影響度が変化する。図4にスキューなしの場合のライトデータが書き込まれる記録トラック29と隣接トラック30、およびフリンジ磁界による磁化情報劣化部(フリンジイレーズ部)31の様子を示す。尚、ディスクは図面上方向に走行している。この場合、フリンジ磁界は隣接トラックに届かないため磁化情報の劣化はみられない。
【0031】
一方、図5はスキュー角が大きい場合である。単磁極ヘッドは、記録時に磁極27全面で媒体を磁化するため、記録幅355はスキュー角0°のときの記録幅32の斜影長となり、トラック間のマージンが狭くなる。この場合、フリンジイレーズ部35が隣接トラック34と重なり、隣接トラック34の磁化情報が熱緩和により劣化しまう。特に高温になれば、記録幅355、フリンジ磁界によるイレーズ幅35ともに広がるため、この現象がより顕著に現われる。
【0032】
図6は、本実施例におけるユーザー領域と温度用代替領域(スキュー角0°)の高温環境下隣接ライトによる出力劣化の比較である。横軸は測定ゾーン、つまり媒体の測定半径を意味し、左側が外周、右側が内周である。記録回数は両隣接トラック1000回、出力は初期出力で規格化してある。同図より、温度用代替領域が、他のユーザー領域よりも出力劣化が少なく、特に最大のスキュー角となる最内周のユーザー領域と比較すると7%上回る。
【0033】
再び図1の全体構成のブロック図に戻る。同実施形態の磁気ディスク装置内にはヘッド5の近傍に温度センサ7が設けられている。当該温度センサ7は、装置1の周囲温度を検出するためのものであり、後述するCPU8によって読み出される。後述する温度要因代替処理は、当該温度センサ7の情報に基づいて実施する。
【0034】
ヘッド5はヘッドアンプ回路9と接続されている。このヘッドアンプ回路9はヘッド5との間のリードライト信号の入出力を司るものであり、リードヘッドを切り替え、センス電流を供給するリードヘッド切替機能や、ヘッドからの信号を増幅する再生信号増幅機能、さらに後述するリード/ライト回路10からの記録信号に同期して、ライトヘッドに記録電流を供給する記録増幅手段を有しており、これらの機能は後述するCPU8の指示に従う。ヘッドアンプ回路9は、リード/ライト回路10と接続されている。
【0035】
リード/ライト回路10は、ヘッド5によりリード/ライトされるデータを処理する信号処理回路であり、磁気ディスク3上のデータセクタを対象として記録再生するユーザーデータとサーボ領域から読み出されるサーボ情報を処理する。即ち、リード/ライト回路10は、ユーザーデータの処理ではHDC11から転送されるライトデータをライト信号に変換し、ヘッドアンプ回路9に供給する。また、リード/ライト回路10は、ヘッド5により読み出されてヘッドアンプ回路9より増幅されたリードデータを再生データに変換して、HDC11に転送する。また、リード/ライト回路10は、サーボ情報の処理では、サーボ領域に記録されているサーボ情報を上記リード信号から再生・抽出する。
【0036】
リード/ライト回路10は、HDC11及びCPU8と接続されている。HDC11はホスト装置2とのインターフェースをなしており、当該ホスト装置2との間のコマンド、データの通信を制御すると共に、リード/ライト回路10を介して磁気ディスク3との間のデータの通信を制御する。
【0037】
CPU8は、ROM12に格納されている制御プログラムに従って磁気ディスク装置1内の各部を制御する主制御装置をなす。例えば、CPU8は、ホストシステムからHDC11を介して送られるコマンドの指定するトラックへのヘッド5のシーク・位置決め制御を実行し、リードライト処理を実行させる。また、ヘッド5を目標トラック上の目標位置に位置決めした状態でHDC11を用いてリード/ライトデータの転送を制御する。更に、装置の起動時には磁気ディスク3のシステムトラック19に保存されている代替管理テーブル(欠陥用、温度用を含む)をRAM12上の代替管理テーブル領域13にロードする。また、ホストシステムからのアクセス先を示す論理アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換処理を実行する。物理アドレスは、磁気ディスク3に対してデータをリード/ライトするときに、データセクタをアクセスするためのヘッド番号、ゾーン番号、シリンダ番号、セクタ番号などからなるアドレスである。さらにCPU8は、目標データセクタが欠陥、温度等の理由により代替する必要があれば、代替セクタとして、代替トラック上のセクタを使用するアクセス切り替え制御を実行する。温度要因代替処理実行の判断は、周囲温度、記録位置およびROM15に記憶してある温度代替処理判定テーブル16による。
【0038】
温度代替処理判定テーブル16は図7に示すマトリクスである。図7中、Temp1〜4は温度であり、Skew1〜3はスキュー角でありトラック番号と一対一に対応する。また、図中、Temp1>Temp2>Temp3>Temp4かつSkew1<Skew2<Skew3となり、高温になる程代替対象トラック(スキュー)範囲が増加する。温度と記録トラック(スキュー角)の組み合わせが当該テーブルにあてはまる場合のみに、温度代替処理が実行される。
【0039】
<温度代替処理の説明>
以下、本実施形態における温度による記録トラック代替処理ついて説明する。
次に本実施形態の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、ホストシステムからライト要求を示すコマンドが発行(S1)されて、HDC11で受信され、CPU8に渡されると、当該CPU8はアクセス対象を特定するためのアドレス変換処理(S2)を実行する。すなわちCPU8はホストシステム2からのコマンドに付加されているアクセス先を示す論理アドレスを物理アドレスに変換し、アクセスすべき目標トラックと目標データセクタを特定、CPU8はヘッド5をアクセスすべき目標トラックにシーク(S3)させる。
【0040】
次にCPU8は温度センサ7にて温度を検出する(S4)。また、ROM19から温度代替処理判定テーブル16を読み出し、周囲温度と記録トラック位置から代替処理の必要、不必要を判断する(S5)。代替処理が不必要である場合は通常のライト動作を実行する(S6)。一方、必要と判断された場合には、一時的に目標セクタを代替先セクタへ変更する。
【0041】
CPU8は、代替すべきデータを代替領域内に確保された代替トラック上の代替先セクタに書き込む(S7)。このとき、前述のとおり高温記録用代替領域20は高温時記録によるフリンジ磁界の影響を受けにくくなっている。したがって、磁気ディスク装置1がユーザー領域21への書き込みで隣接トラックに障害を及ぼす程度の温度環境にあっても書き込みを確実に実行できる。
【0042】
また、CPU18は温度用代替管理テーブル13に新たに発生した代替セクタのアドレスと代替先セクタのアドレスとの組を追加登録する(S8)。次にCPU8は磁気ディスク3の所定システムトラック19の所定領域に保存されている代替管理テーブル領域内の代替管理テーブルに更新する(S9)。つまりCPU8はシステムトラック19上の代替管理テーブルの内容を最新のものに更新する、この更新は、ディスクの各記録面のシステムトラック上の代替管理テーブル領域の内容についてそれぞれ行われる。
【0043】
<温度代替解除処理の説明>
さて、規定以上の温度で記録が頻繁にされると、温度用代替領域が全て使用され、追記できないことが想定される。よって、温度代替処理を実施したセクタは、周囲温度が規定内になった時に、代替元セクタに移行しておく必要がある。本実施形態の温度代替解除処理を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
まず、CPU8が温度要因用代替管理テーブル13から温度代替セクタが使用されているか否か検索する(S10)。使用されている場合、CPU8は温度センサ7による温度検知(S30)を行う。周囲温度が規定内レベルに達していれば代替解除処理を実施する。尚、規定内レベルは、ROM15に記憶されている代替処理判断テーブル16に基づく。
【0045】
代替解除処理では、まず、代替先セクタのデータを代替元セクタに記録しなおす(S50)。次に、RAM内の代替管理テーブルの情報も更新(クリア)する(S60)。さらに、代替処理と同様に、CPU8が磁気ディスク3の所定システムトラック19の所定領域に保存されている代替管理テーブル領域内の代替管理テーブルも更新し(S70)、代替解除処理は終了する。
【0046】
この処理によって、高温時に書いたデータも通常トラックに移動され、温度用代替領域を確保することができる。
以上、特定トラックの高温用代替処理を説明してきたが、周囲温度によって生じる記録要因の不良は、高温や特定領域に限らない場合もある。
例えば、さらに厳しい高温環境下では、記録位置に関わらずフリンジイレーズ問題が生じ、一方、低温の場合は、媒体保磁力の上昇により、記録不良によるパフォーマンス劣化が全面で生じる。
【0047】
これらのケースでは、それぞれに適した温度用代替トラックを設けることで対処することができる。例えば、代替領域の線記録密度を下げパフォーマンスの高めることによって高温フリンジ、低温記録能力不足に対して耐久性を上げることができる。また、代替領域内に1トラックおきに不使用トラックを設ければ、高温でのフリンジ耐性が大幅に向上する。
【0048】
図10は本実施形態におけるディスク記録面の割り当てである。
高温代替領域36は、前記実施例同様に中周に設けてあり、低温用代替領域37は、転送レートの低い内周に位置し、さらにユーザー領域38と比較し、記録密度が低く設定していある。
【0049】
代替処理手順については、前述の代替処理と同様である。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、検出された温度が、記録するディスク媒体半径位置において、フリンジ磁界による磁化情報の劣化を起こす可能性があると判断した場合、別の領域に設けられた代替トラックに一時的に記録することによって、高温に対する信頼性を向上した代替処理機能を有するディスク装置及び代替処理方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関係する磁気ディスク装置の構成およびブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるディスク記録面の半径方向の領域割り当て図。
【図3】本発明の第1の実施形例におけるヘッドの摺動面からみた記録再生部。
【図4】フリンジによる隣接トラックへの影響の説明図(スキュー角なし)。
【図5】フリンジによる隣接トラックへの影響の説明図(スキュー角あり)。
【図6】本発明の第1の実施形態における温度用代替処理判断テーブル。
【図7】本発明の第1の実施形態における隣接ライトによる出力劣化についてのユーザー領域・代替領域比較。
【図8】本発明の第1の実施形態における温度要因代替処理を説明するためのフローチャート1。
【図9】本発明の第1の実施形態における温度要因代替処理を説明するためのフローチャート2。
【図10】本発明の第2の実施形態での高温低温記録対策における媒体領域配置。
【符号の説明】
1………磁気ディスク装置
2………ホスト装置
3………磁気ディスク
4………スピンドルモータ(SPM)
5………ヘッド
6………ボイスコイルモータ(VCM)
7………温度センサ
8………CPU
9………ヘッドアンプ回路
10……リード/ライト回路
11……ハードディスクコントローラ(HDC)
12……RAM
13……温度用代替管理テーブル
15……ROM
16……温度代替処理判定テーブル
17……VCMドライバ
18……SPMドライバ
19……システム領域
20……高温記録代替領域
21……ユーザー領域
22……リードヘッド
23……ライトヘッド
24……MR素子
25……上部シールド
26……下部シールド
27……主磁極
28……補助磁極
29,33……ライトデータ領域
30,34……隣接トラックデータ
31,34……フリンジイレーズ部
32……記録幅
Claims (7)
- ディスク媒体から情報の再生を行うヘッドと、
前記ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段と、
温度と当該温度に対応する代替処理の実行ケースを記憶した温度代替処理判定テーブルと、
前記温度代替処理のセクタを管理する温度代替処理管理テーブルと、
前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替処理を前記温度用代替処理判定テーブルを参照すると共に、前記温度代替処理管理テーブルの管理手順に従って所定のセクタに代替処理を実行する温度代替処理手段を具備し、
前記ディスク媒体の記録面には少なくとも、ユーザーから利用可能なユーザー領域と、ユーザー領域の代替先となる代替用トラックが確保された温度用代替領域および、温度用代替トラックの管理情報を含むシステム領域が割り当てられており、
前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替機能を行うことを特徴とするディスク装置。 - 前記温度代替処理判定テーブルは、前記温度及び記録トラックに対応した前記ヘッドのスキュー角の組合せにより構成される
ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。 - 前記温度用代替領域での前記ヘッドのスキュー角が、前記ユーザ領域での前記ヘッドのスキュー角より小さい
ことを特徴とする請求項2記載のディスク装置。 - 前記温度用代替領域は、前記ディスク上の半径方向に1トラックおきに不使用領域を設ける
ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。 - 前記温度用代替領域の記録密度が、前記ユーザ領域の記録密度よりも低い
ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。 - 前記温度検出手段により検出される温度が、前記温度代替処理判定テーブルに規定する所定の範囲内であるとき、前記温度用代替領域のデータを前記ユーザ領域に移動するよう制御する制御手段と
を更に有することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。 - ユーザーから利用可能なユーザー領域と、当該ユーザー領域の代替先となる代替用トラックが確保された代替領域と、温度に対応して使用する代替トラックの管理情報を含むシステム領域を有するディスク媒体と、前記ディスク媒体から情報の再生を行うヘッドと、前記ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段とを有するディスク装置の代替処理方法であって、
前記温度検出手段により前記ヘッドの周囲温度を検出し、
当該検出温度とこの検出温度に対応する代替処理の実行ケースを記憶した温度代替処理判定テーブルと、前記温度代替処理のセクタを管理する温度代替処理管理テーブルとを用い、前記温度検出手段により検出される温度に対応する代替処理を前記温度用代替処理判定テーブルを参照すると共に、前記温度代替処理管理テーブルの管理手順に従って所定のセクタに代替処理を実行する
ことを特徴とするディスク装置の代替処理方法。
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US6927931B2 (en) * | 2002-09-04 | 2005-08-09 | Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. | Magnetic disk drive and method of controlling the same |
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2002
- 2002-09-30 JP JP2002285273A patent/JP2004118993A/ja active Pending
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