JP2004118388A - 家庭教師情報処理装置、情報処理装置、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

家庭教師情報処理装置、情報処理装置、方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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中園 潔
Hiroki Matsushita
松下 裕城
Dousen Matsui
松井 道宣
Yasuo Isoya
礒谷 康夫
Yasumitsu Kuriyama
栗山 泰充
Kouta Zaiki
財木 孝太
Shinsuke Takase
高瀬 伸介
Ritsuko Tono
東野 りつ子
Takiko Murakami
村上 多喜子
Hikari Deguchi
出口 光
Tadashi Fujio
藤尾 直史
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Abstract

【課題】勉強を教える側の学生及び勉強を教わる側の生徒にとっても自分の目標を意識でき、それぞれの結果に応じて自分の目標を達成するために必要な情報を得ることができる仕組みを提供する。
【解決手段】予め家庭教師を行っている学生が提供を希望している志望企業等の目標情報を登録しておき、アンケート処理部107が派遣先の家庭から、家庭教師が教えている生徒の成績情報及び家庭教師の働きぶりに関する情報を取得し、評価処理部108が取得した情報に基づいて家庭教師の評価を行い、情報提供部109が、この評価結果に応じて学生の目標情報に関する情報を提供するようにした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、勉強を教わる側の生徒及び生徒に勉強を教える家庭教師としての学生に関する情報を処理するための技術に関する。なお、本明細書では、学生とは大学、高校などの学校で勉強している者をいい、生徒とは学生から勉強を教えてもらう者をいう。
【0002】
【従来の技術】
従来から、小学生から高校生までの生徒の勉強をサポートするため、家庭教師が幅広く普及している。この家庭教師としては、例えば大学生などがアルバイトで小学生や、中学生を教えるなどの形で行われている場合が多く、教えている子供の成績などに応じて学生に対してアルバイト料が支払われるなどしていた。
【0003】
このような技術としては、例えば、講師を派遣する際、要求された認定講師のランクに応じた講師の情報を抽出するシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
また、先生のレベルを評価し、生徒にレベルに適合した先生を自動的に紹介する装置も提案されている(例えば、特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−157446号公報(第5−9ページ、第2図)
【特許文献2】
特開2002−183487号公報(第3−12ページ、第13図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、家庭教師として教える側の学生にとっては、お金を得るためのアルバイトとして短期的な視野でしか働いておらず、家庭教師のアルバイトが必ずしも自分の将来の目標に繋がるものではなかった。
そのため、学生へのインセンティブが欠けてしまい、学生が家庭教師のアルバイトを真剣に取り組まなかったり、家庭教師のアルバイトが長続きしないなどの問題があった。
【0006】
また、教わる側の生徒としても、入りたい大学などの漠然とした目標はあるものの、その大学で何をどの様に勉強ができるのか、そしてそれにより将来どのような仕事ができるのかといったことは分からないで勉強をしている場合が多いため、勉強をしていても途中で投げ出したり、挫折するなどの問題があった。
【0007】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、勉強を教える側の学生及び勉強を教わる側の生徒にとっても自分の目標を意識でき、それぞれの結果に応じて自分の目標を達成するために必要な情報を得ることができる仕組みを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の一の観点にかかる家庭教師情報処理装置は、家庭教師を行っている者が提供を希望している目標情報を登録する登録手段と、上記派遣先の家庭から、上記家庭教師の働き振りに関する情報を取得する情報取得手段と、上記取得した情報に基づいて、上記家庭教師の評価を行う評価手段と、上記評価結果に応じて、上記家庭教師に対して上記目標情報に関する情報を提供する情報提供手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、上記情報取得手段は、上記家庭教師の派遣先に対して所定の質問項目からなるアンケートを行うことにより上記学生の働き振りに関する情報を取得するようにしてもよい。また、この装置は、家庭教師を派遣している家庭に配置された端末と所定のネットワーク等を介して通信可能に構成されていてもよい。
【0010】
また、上記目標情報は、上記家庭教師としての学生が就職を希望している企業又は進学を希望している学校に関する情報であり、上記評価手段は、上記企業又は学校から指定された評価基準に基づいて評価を行い、上記評価手段による評価結果を上記企業又は学校に通知する通知手段を更に有するようにしてもよい。
【0011】
また、上記情報提供手段は、上記評価手段の評価結果に応じて、上記家庭教師に対して異なる内容の情報を提供してもよい。
【0012】
また、上記評価手段は、上記家庭教師の働き振りに関する情報に基づいて、上記家庭教師を所定のタイプに分類し、上記マッチング処理部は、分類されたタイプに基づいてマッチング処理を行うマッチング処理手段を更に有するようにしてもよい。
【0013】
また、上記マッチング処理手段は、定期的又は上記家庭教師の評価結果が変化した時にマッチングを行い、マッチングの結果抽出された家庭教師の情報を家庭に通知するようにしてもよい。
【0014】
本発明にかかる情報処理装置は、働いている学生が提供されることを希望している目標情報を登録する登録手段と、上記学生を雇っている雇主から、上記学生の働き振りに関する情報を取得する情報取得手段と、上記取得した学生の働きぶりに関する情報に基づいて、上記学生の評価を行う評価手段と、上記評価結果に応じて、上記登録した目標情報に関する情報を学生に提供する情報提供手段とを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明にかかる情報処理装置は、家庭教師に教えられている生徒が目標としている目標情報の登録する登録手段と、上記生徒の学習成績に関する情報を取得する情報取得手段と、取得した学習成績情報に基づいて上記生徒の評価を行う評価手段と、上記評価結果に応じて、上記生徒が登録した目標情報に関する情報を提供する情報提供手段とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明の第1の観点にかかる情報処理方法は、コンピュータにより処理する方法であって、コンピュータが、家庭教師を行っている者が提供を希望している目標情報を登録する処理と、上記派遣先の家庭から、上記家庭教師が教えている生徒の成績情報及び家庭教師の働きぶりに関する情報を取得する処理と、上記取得した情報に基づいて、上記家庭教師を評価する処理と、上記評価結果に応じて、上記目標情報に関する情報を上記家庭教師に提供する処理とを行うことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の観点にかかる情報処理方法は、コンピュータにより処理される方法であって、コンピュータが、働いている学生が提供されることを希望している目標情報を登録する処理と、上記が学生を雇っている雇主から、上記学生の働き振りに関する情報を取得する処理と、上記取得した学生の働きぶりに関する情報に基づいて、上記学生を評価する処理と、上記評価結果に応じて、上記登録した目標情報に関する情報を学生に提供する処理とを行うことを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の観点にかかる情報処理方法は、コンピュータにより処理される方法であって、コンピュータが、家庭教師に教えられている生徒が目標としている目標情報を登録する処理と、上記生徒の学習成績に関する情報を取得する処理と、取得した学習成績情報に基づいて上記生徒を評価する処理と、上記評価結果に応じて、上記生徒が登録した目標情報に関する情報を提供する処理とを行うことを特徴とする。
【0019】
本発明にかかるコンピュータプログラムは、コンピュータに対して上述の第1から第3の観点にかかる情報提供方法の各処理を実行させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる一実施形態について説明する。
図1に本発明にかかる情報処理装置、家庭教師情報処理装置及びコンピュータプログラムを適用したシステムの一実施形態を示す。
図1において、本実施形態にかかるシステムは、サーバ1と、このサーバ1とインターネット等の所定のネットワークを介して接続可能に構成された学生端末2、家庭端末3、企業端末4及び学校端末5から構成されている。
【0021】
学生端末2は、家庭教師のアルバイトを行う学生が使用する端末であり、家庭端末3は家庭教師の派遣先である家庭に配置された端末である。
これら学生端末2及び家庭端末3は、コンピュータにより構成され、所定のブラウザによりインターネットに接続できると共に、所定のメーラにより電子メールの送受信ができるようになっている。そして、学生端末2及び家庭端末3には、取得した情報を出力するためのディスプレイ、スピーカなどの出力装置や、情報を入力するためのキーボード、マウスなどの入力装置が接続されており、情報の入出力ができるようになっている。
この学生端末2及び家庭端末3としては、例えば、いわゆるパソコンや、PDA(Personal Digital Assistance) 、携帯電話端末などにより構成してもよい。
【0022】
企業端末4は、学生の就職先となる企業が使用する端末であり、学校端末5は学生や生徒が進学する学校に配置された端末である。
これら企業端末4及び学校端末5は、コンピュータにより構成され、所定のブラウザを使用してインターネットに接続可能に構成されていると共に所定のメーラにより電子メールの送受信ができるようになっている。
また、企業端末4及び学校端末5は、インターネット等を介して取得した情報を出力するためのディスプレイ、スピーカなどの出力装置や、学生などが情報を入力するためのキーボード、マウスなどが接続されており、情報の入出力ができるようになっている。
この企業端末4及び学校端末5としては、例えば、いわゆるパソコンなどにより構成してもよい。なお、学校は国外の留学先の学校でもよい。
【0023】
サーバ1は本発明にかかる家庭教師情報処理装置及び情報処理装置を構成する。
このサーバ1はコンピュータにより構成され、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラム等を記憶するRAM、ROM等の内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、図2に示す機能ブッロクを構成する。
図2に示す機能ブロックは、家庭教師情報データベース101、生徒情報データベース102、企業情報データベース103、学校情報データベース104、登録処理部105、マッチング処理部106、アンケート処理部107、評価処理部108、情報提供部109、通知処理部110、推薦情報処理部111から構成されている。
【0024】
家庭教師情報データベース101は、家庭教師を行う学生の情報をデータベース化したものである。この家庭教師情報データベース101には、図3に示すように、学生を識別するためのID、学生の氏名、タイプ、評価情報、志望企業等、ポイントなどの情報が記憶できるようになっている。
タイプは、学生の家庭教師としてのタイプを表しており、例えば、Aタイプは優秀な生徒を教えることが上手い学生、Bは成績が悪い生徒の成績を上げることが上手い学生などを表している。なお、このタイプをどのように分類するかは任意である。
評価情報は、家庭教師として教えている生徒及びその親からのアンケートによる家庭教師としての働き振りに関する評価情報である。この評価情報は、生徒からの評価と、親からの評価、試験などの成績の変化等に関する評価、勤怠の評価などの複数の項目から構成されている。
志望企業等は、学生が将来就職を希望している企業又は留学や進学を希望している学校などの情報である。
ポイントは、評価情報に基づきこれをポイントに換算したものである。
【0025】
生徒情報データベース102は、家庭教師から勉強を教えてもらう生徒の情報をデータベース化したものである。
この生徒情報データベース102には、図4に示すように、生徒の識別情報としてのID、氏名、住所や電話番号などの連絡先情報、タイプ、志望職種、志望大学等、成績情報が記憶できるようになっている。
タイプは、生徒のタイプを表わしており、例えば、Aタイプは優秀な生徒、Bタイプは標準的な生徒などを表わしている。なお、このタイプは得意科目やこれまでの成績の伸び具合などにより分類してもよく任意である。
志望職種は、生徒が将来希望している職業や企業名などであって、抽象的な業種だけでもよいし、また具体的な企業名であってもよい。
成績情報は、生徒の試験などの成績情報である。成績情報は、例えば各科目毎に100点満点で評価した際に何点となるかを表わす形で記憶されている。
【0026】
企業情報データベース103は、学生又は生徒を採用する企業に関する情報をデータベース化したものである。
この企業情報データベース103には、図5に示すように、企業を識別するID、企業名、業種、企業情報、メールアドレスなどの連絡先、採用情報、評価基準などが記憶できるようになっている。
企業情報は、企業を学生等に紹介するための情報であって、例えば、その企業の業務内容や組織に関する情報が含まれる。なお、企業情報は、所定形式のファイルで保持してもよいし、あるいは企業を紹介するためのWebページのアドレス(URL等)などであってもよい。
また、採用情報は、学生等の採用情報であって、例えば、その企業で実施されている適職テスト情報や、セミナー、インターンシップに関する情報が含まれる。
評価基準は、当該企業が学生を評価する際の評価基準であって、これによりアンケートの回答をポイントに換算する際に、各項目について重み付けをしてポイント計算するようになっている。
【0027】
学校情報データベース104は、各種学校に関する情報をデータベース化したものである。
この学校情報データベース104には、図6に示すように、各学校を識別するためのID、学校名、所在地、学校情報、連絡先、評価基準が記憶できるようになっている。
学校情報としては、例えば、その学校の案内情報や、その学校のWebページのURLなどの情報が含まれる。
また、連絡先情報としては、学校の入学受付け窓口の電子メールアドレスや電話番号などの情報が含まれる。
評価基準は、当該学校が学生を評価する際の評価基準であって、これによりアンケートの回答をポイントに換算する際に、各項目について重み付けをしてポイント計算するようになっている。
【0028】
登録処理部105は、学生、生徒、企業、学校のそれぞれの情報の登録処理を行う。
この登録処理としては、例えば、登録処理部105が、学生、生徒、企業、学校のそれぞれの登録用のWebページを用意しておき、このWebページ上から登録情報を受け付けるようにしてもよい。
なお、書面により登録内容を受け取り、サーバ1側で入力するようにしてもよく任意である。
【0029】
マッチング処理部106は、家庭教師と生徒とのマッチング処理を行う。
このマッチング処理は、例えば、マッチング処理部106が学生のタイプ情報と、生徒のタイプ情報から、それぞれ適合するタイプの学生、生徒をマッチングさせることにより行うことができる。
【0030】
アンケート処理部107は、家庭教師として派遣されている家庭に対して、家庭教師に関するアンケート情報の提供及び回答の集計処理を行う。
アンケート情報は、例えば、学生が家庭教師をしたことにより生徒の学校の成績が上がったか否などの成績情報、また学生の勤務態度や勤怠状況が良いかなどの情報を含んでもよい。
【0031】
評価処理部108は、家庭からのアンケートの回答内容に基づいて、家庭教師の評価を行う。
家庭教師の評価としては、例えば、家庭からのアンケートの回答内容に基づいて、「良い」と回答された項目数から点数評価しても良いし、これに成績の上がり具合などを考慮してもよい。
また、学生の志望企業等から学生の評価に関して評価基準の指定がある場合、例えば、企業が学生の勤怠状況を重視する旨の指定がある場合には、アンケートの回答項目のうちその項目の点数を上げて評価してもよい。
【0032】
情報提供部109は、学生の評価結果に応じて学生の志望企業等に関する情報を提供したり、生徒の成績に応じて生徒に学校情報の提供を行う。
この情報を提供する際、情報提供部109が学生の評価結果や生徒の成績に応じて異なる内容の情報を提供してもよく、例えば、30点以上であれば志望している企業等に関する一般的な会社の情報のみ、50点以上であればその企業等が開催しているセミナー情報を、また80点以上であればその企業等のインターンシップの情報などを優先的に提供してもよい。
【0033】
通知処理部110は、学生の評価結果を学生の志望企業等に対して通知する処理を行う。
この通知は、電子メールや所定のWebページ上で行ってもよく任意である。
【0034】
推薦情報処理部111は、家庭教師の派遣先の親などから家庭教師をした学生に対する推薦文を受け付け、これを学生の志望企業等に提供する処理を行う。
この処理は、例えば、推薦情報処理部111が推薦状登録のWebページを設け、親からの学生の推薦情報を登録してもらうと共に、学生の志望企業等に対して電子メールやWebページを介してその内容を通知することより行うことができる。
【0035】
次に、本発明かかる情報処理方法の実施形態について図面を参照して説明する。
まず家庭教師を派遣するまでの処理の流れについて図7を参照して説明する。図7において、まず学生の採用を行いたい企業からの要求により、登録処理部105がその企業の企業情報、採用情報などの登録を受け付ける(S101)。この際、例えば、登録処理部105が提供する所定の企業登録用のWebページ上から、その企業名、業種、企業情報、連絡先情報、採用情報、評価項目情報を登録してもらい、これを企業情報データベースに記憶するようにしてもよい。
また、学校からの要求により、登録処理部105が、所定のWebページ上で、生徒又は学生を募集する学校の登録を受け付ける(S102)。この際には、例えば、登録処理部105が提供する所定の学校登録用のWebページ上から、その学校名、所在地、学校情報、連絡先を登録してもらい、これを学校情報データベース104に記憶する。
【0036】
この状態で家庭教師をやりたいと思う学生が、学生端末2を使用して所定のWebページなどからサーバ1に家庭教師の登録申込みを行うと、登録処理部105がこの登録申込みを受け付ける(S103)。この際、学生は、氏名、タイプ、志望企業等の情報を登録する。
また、家庭教師を派遣してもらいたい家庭では、親などが家庭端末3を用いて家庭教師の派遣の申込みを行い、これを登録処理部105が受け付ける(S104)。この際、生徒の氏名、その生徒のタイプ、志望職種、志望大学、学校の成績情報などを登録する。
【0037】
家庭教師の派遣申込みがあると、マッチング処理部106は、家庭教師情報データベース101を参照して、当該申込み内容に適合する学生をマッチング処理して、その結果を家庭端末3に通知する(S105)。
この際、マッチング処理部106は、複数の家庭教師候補の学生を抽出し、これをリストとして通知してもよいし、家庭教師として最適な家庭教師1名だけを通知するようにしてもよく任意である。
【0038】
通知された内容を親などが確認し、家庭端末3を使用して家庭教師としての学生を選択或いは承諾を行うと(S106)、マッチング処理部106は家庭教師として選ばれた学生の学生端末2に対して、派遣先の家庭の住所などの連絡先情報を電子メールなどにより通知して(S107)、家庭教師の派遣処理を終了する。
【0039】
次に、派遣した家庭教師の評価処理について図8を参照して説明する。
図8において、家庭教師が派遣された家庭の親及び生徒が、家庭端末3を介してサーバ1が提供するアンケート用のWebページにアクセスし、項目に従って入力すると、登録処理部105はこのアンケート情報を受け付け、生徒情報データベース102に記憶する(S201)。このアンケートの内容としては、例えば、図9に示すように、生徒である子供からの評価、親からの評価、成績情報、勤怠状況などのように質問項目がいくつかにグループ化されており、各質問に対してにYes、No形式で答えるようにしてもよい。
【0040】
評価処理部108は、受け付けた回答内容に応じて点数評価をして、評価結果に応じて学生にポイントを付与する(S202)。
学生は、学生端末2を使用して、例えば、80ポイント以上の評価がされている場合には志望企業等のセミナー情報やインターンシップ情報、また60ポイント以上であれば志望企業等のセミナー情報のように、ポイントに応じた情報提供を要求する(S203)。
【0041】
情報提供処理部109は、企業情報データベース103を参照して、学生から要求された企業又は学校の情報を抽出してWebページ上に表示するなどして学生に提供する(S204)。
また、この際、企業等からの要求により、学生の評価情報を企業あるいは留学等する先の学校などに通知する(S205)。
【0042】
また、評価処理部108は、生徒に対しては成績やその延び具合などに応じてポイントを付与する(S206)。このポイントは、例えば、テストなどの点数に応じて点数を付与してもよいし、また前回よりも延びたテストの点数に応じて10点以上アップした場合には10点、5点アップした場合には8点などのように決定してもよいし、また志望大学等の偏差値を超えた程度に応じて点数を付与してもよく任意である。
【0043】
生徒は、付与されたポイントに応じて、志望大学等に関する情報の提供をサーバ1に対して要求する(S207)。
これに応じて、情報提供部109は、学校情報データベース104を参照して、例えば、80ポイント以上であれば志望している大学の現役学生からのアドバイス情報や、卒業生の就職してからの情報などを提供する(S208)。
なお、この場合、情報提供部109が、例えば、チャットや電子メールなどにより現役学生と情報交換ができるようにしてもよい。
また、学校からの要求などにより、通知処理部110が生徒の志望している学校に対して生徒の成績情報を通知する(S209)。
【0044】
また、家庭に対して家庭教師の情報を提供する場合、マッチング処理部106は、生徒のタイプや成績情報に基づいて家庭教師としての学生のマッチング処理を行い、その結果を家庭端末3に通知する(S210)。
このマッチング処理は、定期的に行ってもよいし、また生徒の成績が上がった場合又は下がった場合になど所定のタイミングに行ってもよい。
【0045】
家庭では、通知された家庭教師としての学生の情報を参照して、変更がある場合にはその旨を通知する(S211)。これにより、図7のS105の処理に戻って派遣する学生を変更することができる。
【0046】
また、学生から就職先の企業への推薦状発行の要求があった場合には、推薦情報処理部111がその学生が家庭教師をしていた家庭に対して推薦状発行の要求を行う(S212)。
推薦状を発行しても良いという家庭では、親などが推薦状を電子メールやWebページ上から登録してこれをサーバ1に送信する(S213)。
そして、推薦情報処理部111は、家庭から送信された推薦状を学生の志望企業等に提供して(S214)、処理を終了する。
【0047】
次に、家庭教師としての学生の評価方法の詳細について図10を参照して説明する。
図10において、評価処理部108は、学生が家庭教師をしている家庭からアンケートに対する回答情報を受け付けると(S301)、各質問項目別に、例えば、生徒からの評価8点、親からの評価10点という形で評価ポイントを算出する(S302)。
そして、評価処理部108は、家庭教師である学生を最も高い評価が高い項目に対応するタイプに分類して、これを家庭教師情報データベース101に更新記憶する(S303)。
例えば、成績に関する項目が最も高ければ成績を上げるタイプに、生徒からの評価が高ければ生徒から評価されるタイプなどに分類する。
【0048】
また、評価処理部108は、企業情報データベース103を参照して、学生の志望企業又は学校から評価基準の指定がされているか判別する(S304)。
判別の結果、志望企業又は学校が評価基準の指定を行っていない場合には、評価処理部108は、質問項目のうち「Yes」、即ち「良い」と評価されている項目などに応じてポイントを計算する(S305)。
また、判別の結果、志望企業又は学校が評価基準の設定を行っている場合には、評価処理部108は当該評価基準に従って評価ポイントを計算する(S306)。
そして、評価処理部108は計算した評価ポイントを家庭教師情報データベース101に記憶して(S307)、処理を終了する。
【0049】
このように、本実施形態のサーバ1によれば、予め家庭教師を行っている学生が提供を希望している志望企業等の目標情報を登録しておき、アンケート処理部107が派遣先の家庭から、家庭教師が教えている生徒の成績情報及び家庭教師の働きぶりに関する情報を取得し、評価処理部108が取得した情報に基づいて家庭教師の評価を行い、情報提供部109が、この評価結果に応じて学生の目標情報に関する情報を提供するようにしたことから、家庭教師を行っている学生が、自分の目標を意識できると共に、その目標を達成するために必要な情報を得ることができる。これにより、学生は家庭教師としてがんばればがんばるほど、就職等に有利な情報を得ることができインセンティブを高めることができるるし、家庭教師をしている学生も自分の希望する就職等を行うことができる。
【0050】
また、アンケート処理部107が、家庭教師の派遣先に対して所定の質問項目からなるアンケートを行うことにより上記学生の働き振りに関する情報を取得するようにしたことから、生徒の成績だけでなく、様々な観点から家庭教師を評価することが可能となる。
【0051】
目標情報として、家庭教師としての学生が就職を希望している企業又は進学を希望している学校に関する情報を登録させ、評価処理部108が、家庭教師が希望している企業又は学校から指定された評価基準に基づいて評価を行い、通知処理部110が評価結果を企業又は学校に通知するようにしたことから、企業又は学校の評価基準にあわせた評価を行うことができ、企業又は学校に必要な人材の評価を行うことができる。
【0052】
また、情報提供部109が、評価ポイントに応じて、家庭教師が提供を希望している情報の内容を異なる内容としたことから、例えば、評価が高い学生に対してはより有利な情報を提供することにより、学生に対するインセンティブになるし、また企業側としても優秀な学生を優先して取扱うことができる。
【0053】
また、マッチング処理部106が、家庭教師が教えている生徒の成績情報及び働きぶりに関する情報に基づいて家庭教師としての学生を所定のタイプに分類し、分類されたタイプに基づいてマッチング処理を行うようにしたことから、タイプに応じて適切なマッチングを行うことができる。
【0054】
また、マッチング処理部106が、定期的又は家庭教師に対する評価結果の変化に応じてマッチングを行い、その結果抽出された家庭教師の情報を家庭に通知するようにしたことから、各家庭で派遣されている家庭教師を適切な時に見直す機会を与えることができる。
【0055】
また、登録処理部105により予め生徒が目標としている目標情報を登録しておき、アンケート処理部107が生徒の学習成績に関する情報を取得し、取得した学習成績情報に基づいて評価処理部108が生徒の評価を行い、この評価結果に応じて、情報提供部109が、生徒が登録した目標情報に関する情報を提供するようにしたことから、勉強を教わる生徒にとって、自分の目標を意識でき、その目標を達成するために必要な情報を得ることができ、より勉強に目標とやりがいを与えることができる。
【0056】
なお、本実施形態にかかるサーバ1は、単体の装置により構成してもよいし、複数の装置の協働により一つのサーバを構成するようにしてもよく任意である。
【0057】
本実施形態にかかるサーバ1用のコンピュータプログラムは、これを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体(FD、CD−ROM等)に格納して流通させてもよい。
また、サーバ1用コンピュータプログラムを搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して配信するようにしてもよい。
なお、上述の機能をOS(Operating System)が分担又はOSとアプリケーションプログラムの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみをコンピュータプログラムとして、またこのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な媒体に格納してもよい。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、勉強を教える側の家庭教師としてにとって、自分の目標を意識でき、その目標を達成するために必要な情報を得ることができる。
また、学生及び勉強を教わる側の生徒にとっても、自分の目標を意識でき、その目標を達成するために必要な情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる装置を適用したシステムの一実施形態を示した全体構成図。
【図2】本実施形態にかかるサーバの機能ブロック図。
【図3】本実施形態にかかる家庭教師情報データベースに記憶される情報の例を示した図。
【図4】本実施形態にかかる生徒情報データベースに記憶される情報の例を示した図。
【図5】本実施形態にかかる企業情報データベースに記憶される情報の例を示した図。
【図6】本実施形態にかかる学校情報データベースに記憶される情報の例を示した図。
【図7】本実施形態にかかる家庭教師を派遣する際の処理の流れを示した図。
【図8】本実施形態にかかる派遣した家庭教師の評価等を行う際の処理の流れを示した図。
【図9】本実施形態にかかるアンケート情報の一例を示した図。
【図10】本実施形態にかかる家庭教師としての学生の評価を行う際の詳細な処理の流れを示した図。
【符号の説明】
1   サーバ
2   学生端末
3   家庭端末
4   企業端末
5   学校端末
105 登録処理部
106 マッチング処理部
107 アンケート処理部
108 評価処理部
109 情報提供部
110 通知処理部
111 推薦情報処理部

Claims (14)

  1. 家庭教師を行っている者が提供を希望している目標情報を登録する登録手段と、
    上記派遣先の家庭から、上記家庭教師の働き振りに関する情報を取得する情報取得手段と、
    上記取得した情報に基づいて、上記家庭教師の評価を行う評価手段と、
    上記評価結果に応じて、上記家庭教師に対して上記目標情報に関する情報を提供する情報提供手段と、
    を有することを特徴とする家庭教師情報処理装置。
  2. 上記情報取得手段は、上記家庭教師の派遣先に対して所定の質問項目からなるアンケートを行うことにより上記学生の働き振りに関する情報を取得する、
    請求項1記載の家庭教師情報処理装置。
  3. 上記目標情報は、上記家庭教師としての学生が就職を希望している企業又は進学を希望している学校に関する情報であり、
    上記評価手段は、上記企業又は学校から指定された評価基準に基づいて評価を行い、
    上記評価手段による評価結果を上記企業又は学校に通知する通知手段を更に有する、
    請求項1又は2記載の家庭教師情報処理装置。
  4. 上記情報提供手段は、上記評価手段の評価結果に応じて、上記家庭教師に対して異なる内容の情報を提供する、
    請求項1〜3のいずれかの項に記載の家庭教師情報処理装置。
  5. 上記評価手段は、上記家庭教師の働き振りに関する情報に基づいて、上記家庭教師を所定のタイプに分類し、
    上記マッチング処理部は、分類されたタイプに基づいてマッチング処理を行うマッチング処理手段を更に有する、
    請求項1〜4のいずれかの項に記載の家庭教師情報処理装置。
  6. 上記マッチング処理手段は、定期的又は上記家庭教師の評価結果が変化した時にマッチングを行い、マッチングの結果抽出された家庭教師の情報を家庭に通知する、
    請求項5のいずれかの項に記載の家庭教師情報処理装置。
  7. 働いている学生が提供されることを希望している目標情報を登録する登録手段と、
    上記学生を雇っている雇主から、上記学生の働き振りに関する情報を取得する情報取得手段と、
    上記取得した学生の働きぶりに関する情報に基づいて、上記学生の評価を行う評価手段と、
    上記評価結果に応じて、上記登録した目標情報に関する情報を学生に提供する情報提供手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 家庭教師に教えられている生徒が目標としている目標情報を登録する登録手段と、
    上記生徒の学習成績に関する情報を取得する情報取得手段と、
    取得した学習成績情報に基づいて上記生徒の評価を行う評価手段と、
    上記評価結果に応じて、上記生徒が登録した目標情報に関する情報を提供する情報提供手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  9. コンピュータにより処理する方法であって、
    コンピュータが、
    家庭教師を行っている者が提供を希望している目標情報を登録する処理と、
    上記派遣先の家庭から、上記家庭教師が教えている生徒の成績情報及び家庭教師の働きぶりに関する情報を取得する処理と、
    上記取得した情報に基づいて、上記家庭教師を評価する処理と、
    上記評価結果に応じて、上記目標情報に関する情報を上記家庭教師に提供する処理と、
    を行うことを特徴とする情報処理方法。
  10. コンピュータにより処理される方法であって、
    コンピュータが、
    働いている学生が提供されることを希望している目標情報を登録する処理と、上記が学生を雇っている雇主から、上記学生の働き振りに関する情報を取得する処理と、
    上記取得した学生の働きぶりに関する情報に基づいて、上記学生の評価する処理と、
    上記評価結果に応じて、上記登録した目標情報に関する情報を学生に提供する処理と、
    を行うことを特徴とする情報処理方法。
  11. コンピュータにより処理される方法であって、
    コンピュータが、
    家庭教師に教えられている生徒が目標としている目標情報を登録する処理と、
    上記生徒の学習成績に関する情報を取得する処理と、
    取得した学習成績情報に基づいて上記生徒の評価する処理と、
    上記評価結果に応じて、上記生徒が登録した目標情報に関する情報を提供する処理と、
    を行うことを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータに対して、
    家庭教師を行っている者が提供を希望している目標情報を登録する処理と、
    上記派遣先の家庭から、上記家庭教師が教えている生徒の成績情報及び家庭教師の働きぶりに関する情報を取得する処理と、
    上記取得した情報に基づいて、上記家庭教師を評価する処理と、
    上記評価結果に応じて、上記目標情報に関する情報を上記家庭教師に提供する処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
  13. コンピュータに対して、
    働いている学生が提供されることを希望している目標情報を登録する処理と、上記学生を雇っている雇主から、上記学生の働き振りに関する情報を取得する処理と、
    上記取得した学生の働きぶりに関する情報に基づいて、上記学生の評価する処理と、
    上記評価結果に応じて、上記登録した目標情報に関する情報を学生に提供する処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
  14. コンピュータに対して、
    家庭教師に教えられている生徒が目標としている目標情報を登録する処理と、
    上記生徒の学習成績に関する情報を取得する処理と、
    取得した学習成績情報に基づいて上記生徒を評価する処理と、
    上記評価結果に応じて、上記生徒が登録した目標情報に関する情報を提供する処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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