JP2004117837A - 浮力付き眼鏡 - Google Patents

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Shuichi Kawamoto
川本 修一
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Kawamoto Kogaku Kogyo KK
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Kawamoto Kogaku Kogyo KK
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Abstract

【課題】水に落とし一旦は沈んでも急速に浮上し、見失うことなく回収が容易な眼鏡を提供する。
【解決手段】眼鏡を構成する部材の一つテンプル12を、プラスチックで成形する際に、成形と同時に加工するか成形後の加工により、眼鏡が水に浮くために必要な容積を提供する少なくとも一個の孔15を開け、その孔の開口面を板17で密閉封鎖して空洞14とした。この空洞付きテンプルを使用することにより、眼鏡全体の比重を水よりも軽くして、水に沈まない眼鏡を実現した。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水に落として沈んでも急速に浮上する眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡の目的は視力矯正か保護かファッションで、個々の目的に合わせた製品と複数の目的に対応した製品がある。保護目的には粉塵対策用の防護眼鏡・潜水用の水中眼鏡・閃光や強い日差し用の遮光眼鏡がある。遮光用はサングラスとも呼ばれて、屋外でのスポーツやレジャーで重用され、ファッションを意識したデザイン物が多い。
【0003】
強い陽光と照り返しのある川や海ではサングラスは必需品に近い。然し、サングラスは他の眼鏡と同様、水に浮かないことが弱点である。従って、体から離れない様に紐等を付けたり、外付けの浮体で水没を防止する。また、特開平6−3627号は水に浮く眼鏡の出願で、フロントとテンプル材料に比重1以下のプラスチックを使用して眼鏡比重を0.995以下にする技術を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
水辺や海辺で眼鏡が水中に沈むと周囲状態により回収が難しくなる。従って、眼鏡自身が沈まないか、落ちた時の惰性で一度は沈んでも、短時間で浮上出来ることが望ましい。この浮上力は落ちた場所が深みや流れがある時、水没点近くで再発見すための絶対条件と言える。その為には、眼鏡比重が水比重に比べて、出来るだけ小さい数値でなければならない。
【0005】
眼鏡に付ける落下防止の紐や水没防止の外付け浮体は、不使用時は邪魔で着脱の手間が増える。先の特開平6−3627号ではレンズを除き、強度を損なわぬ範囲で軽いプラチックをフロントとテンプルに使用するが、レンズが重く期待ほど比重が小さくならないと考えられる。本発明は、本体の構造だけで眼鏡比重を水より出来るだけ小さくして、課題を解決した眼鏡の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テンプル内部に周囲を密閉してなる空洞を保持した浮力付き眼鏡であり、
テンプルを、少なくとも二種類の比重が異なる材料からなる強度材と浮力材で形成した浮力付き眼鏡である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、水にしずまない眼鏡とするために、フレームを構成するフロントやテンプル内に空洞を形成するか比重の異なる材料を組合せて眼鏡比重を引き下げた。本発明で、レンズとフロントとテンプル等に、水に浮き難いプラスチックが使用されても、仕上げた眼鏡が水に浮くことを可能にする。比重を小さくする手段は複数あり、以下、順に説明する。
【0008】
プラスチック成形に流路の断面と容積が急激に変化する金型を使用すると、その周辺のプラスチック内部にガスによる気泡が発生し易い。通常、気泡入りは不良品として扱われるので気泡が発生しない金型が要求される。本発明の第1の手段は、この性質を利用して意図的に金型内の流路に急激な変化を与え、フロントやテンプルに必要容積の空洞を気泡で付与する。
【0009】
第2は、第1の手段で得られる気泡の大きさが充分ではない時に有効である。即ち、フロントやテンプル側面の突起部分に孔を開け、開口部を密封して部材内に空洞を形成する手段である。本手段は孔を成形と同時加工もしくは成形後にドリル等で開孔する後加工でもよい。若し、本手段でも空洞容積が不足する場合は次の手段による。
【0010】
第3は、フロントやテンプルを幅か厚み方向に分割し、必要な窪みを擁する部材として両者を組み合わす手段である。第1と第2の手段に比較して大きな空洞が得られる。分割材は接着剤で接続するか、溶融温度に差のあるプラスチックを分割材毎に使用して熱接着してもよい。この手段による空洞は第1と第2で得られる空洞に比較すると大きい。
【0011】
第4は、第1から第3に至る手段が比重の縮小を空洞で実現したのに対し、空洞なしに嵩比重を小さくする手段である。この手段は、少なくともフロントやテンプルを強度と浮力を目的とする2種類の材料で構成する。浮力材は木材や発泡プラスチック等から選び、強度材と浮力材を貼り合わす。この手段はフロントやテンプルの表面積が大きい時、大きな浮力が得られる。
【0012】
【作用】
本発明は、フロントやテンプルに浮力を持たせることで、水没した眼鏡が速やかに浮上し再発見を容易にした。
【0013】
【実施例1】
図1は、眼鏡1の斜視図である。図2は、手段1で形成したテンプル2の斜視図である。成形に使用する金型にテンプル内面(外面または両面でも可)に複数の突起3が付く様に加工しておくと、成形の際に突起に相当する溶融プラスチックの流路が急変し、突起近くのプラスチック内部にガスが気泡化して空洞4をつくる。気泡の大きさはプラスチックの種類と金型の形状等により異なる。
【0014】
例えば、下記二種類のプラスティックからなる眼鏡1が浮くのに必要な空洞4の容積を考える。比重1.0g/cm のナイロン製テンプル2とフロント5は16.0gと16.0cm3 、比重1.25g/cm3  のアセテート製レンズ6は重さ3.5gで体積2.8cm3 、総量19.5gと18.8cm3 となる。眼鏡比重は微量のヒンジ7を無視すると約1.04g/cm3 になる。
【0015】
眼鏡1が浮くに必要な比重を、水より軽い0.99g/cm3 と仮定すると、両比重差分0.05g/cm3 だけ小さくすればよい。この差に相当する重量は0.98gで、水比重1.0g/cm3 で換算すると容積は0.98cm  になる。この数値は大きい程、高所から落下水没しても直ちに浮上する。小さいと浮上に時間を要し、特に、水流があると見失う恐れがある。
【0016】
後述の実施例を含め、使い勝手からみた眼鏡の共通点は、軽量物なら嵩高さは支障になり難いことである。従って、気泡を封じて空洞4を造る本手段は、使用するプラスチック比重が小さく、眼鏡自体を太めに出来る時には有効である。反面、プラスチック比重が大きいと、眼鏡自体が細めになりデザイン面の制限も加わり、大きな空洞が得られなくなる。
【0017】
【実施例2】
図3は、手段2で形成したテンプル12の斜視図である。実施例1と同様、テンプル内面(外面または両面でも可)に複数の突起等の望ましい形状が付く様に金型を加工する。成形後、所要場所に空洞14用の孔15を加工するが、孔は同時成形か成形後にドリル等で後加工する。加工後は両面を薄い板17で覆い密封する。また、図のような位置決めのピン付きに代えて平板としてもよい。
【0018】
眼鏡に必要な空洞容積は実施例1と同じである。テンプルの孔加工は強度に影響しない範囲なら自由な大きさと位置に空洞を形成出来る。従って、図4のように孔16の両面を覆う板18を透して、デザイン的に配置した孔が見える様にすることも出来る。板に代えてフィルムや収縮フイルムを使用してもよい。本手段は実施例1よりも眼鏡比重を小さく出来る。
【0019】
【実施例3】
図5.6は、手段3で形成したテンプル22の斜視図と上面図である。テンプルの厚み方向を必要長さで二分割し、分割材22A,22Bの双方もしくは片方に所要の形の窪み24A,24B付きで形成し、両分割材を組合せて空洞24とする。一体化は接着剤を使用するか、両分割材に溶融温度に差のあるプラスチックを使用し、成形時の熱溶融を利用して接着することも出来る。
【0020】
眼鏡に必要な空洞容積については実施例1と同じである。空洞24内に比重の小さい材料、例えば、木や発泡プラスチックを充填してもよい。本例では、幅方向を分割対象としたが厚み方向でもよく、テンプルの成形に適した条件で分割すればよい。また、空洞はレンズ枠のフロント体積が大きいときにも設置することができる。
【0021】
【実施例4】
図7は、手段4によるテンプル32の斜視図である。テンプルは強度材33と浮力材34からなる二層構造である。強度材は通常の眼鏡のフロントまたはテンプルに使用する材料でよい。浮力材は文字通り水に浮く材料で、弾性を伴うとより好ましい。両者を表裏何れかの層に使用して接着剤で一体化する。ヒンジ35部分は強度材に受け持たせる。
【0022】
眼鏡に必要な浮力は実施例1と同じである。本手段は空洞の代りに浮力材34を使用して比重を水より軽くする。プラスチック製サングラスは金属に比べて軽く、テンプル(フロントを含め)は体積と表面積が大きな形状にし易いので、浮力の大小は表面の利用具合で決まる。この構造は内側に浮力材を付けると肌との間の緩衝材にもなる。
【0023】
強度材33と浮力材34の組合せを二層構造に限定しないで、図8のように、強い力が作用しないテンプル32の部分を浮力材とする構造でもよい。但し、強度材と浮力材の組合せをフロント部分に適用することは、レンズ保持という観点から望ましい処置とは言えない。外側に浮力材を付けると表面に傷が付き易いというマイナス面がある。
【0024】
【発明の効果】
本発明の浮く眼鏡は下記の効果を提供する。
▲1▼眼鏡を構成する材料に適した浮力構造が選択出来る。
▲2▼浮力の提供構造がデザインの一部としても利用できる。
▲3▼眼鏡を水に落としても浮くので見つけ易い。
▲4▼眼鏡と浮力提供物が一体化して扱い易く違和感がない。
▲5▼眼鏡と浮力提供物が一体化しても重くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼鏡の全体斜視図である。
【図2】実施例1のテンプルの斜視図である。
【図3】実施例2のテンプルの斜視図である。
【図4】図2とは別態様のテンプルの斜視図である。
【図5】実施例3のテンプルの斜視図である。
【図6】図5の上面図である。
【図7】実施例4のテンプルの斜視図である。
【図8】図7とは別態様のテンプルの斜視図である。
【符号の説明】
1 眼鏡
2,12,22,32  テンプル
4,14,24 空洞
5 フロント
6 レンズ
7,35 ヒンジ
15,16 孔
17,18 板
22A,B 分割材
24A,B 窪み
33 強度材
34 浮力材

Claims (7)

  1. テンプル(2,12,22)内部に周囲を密閉してなる空洞(4,14,24)を保持した浮力付き眼鏡。
  2. テンプル(2)内部の空洞(4)が成形時のガスの気泡である請求項1に記載の浮力付き眼鏡。
  3. テンプル(12)内部の空洞(14)が、孔(15,17)の開口面を板・フィルム・熱収縮フィルムの何れかで密封してなる請求項1に記載の浮力付き眼鏡。
  4. テンプル(22)内部の空洞(24)が、幅もしくは厚み方向に二分割すると共に、その分割材(22A,22B)の双方もしくは何れかに窪み(24A,24B)を設け、両分割材を組み合わせ密封してなる請求項1に記載の浮力付き眼鏡。
  5. テンプル(32)を、少なくとも二種類の比重が異なる材料からなる強度材(33)と浮力材(34)で形成した浮力付き眼鏡。
  6. テンプル(32)を強度材(33)と浮力材(34)からなる二層構造とした請求項5に記載の浮力付き眼鏡。
  7. 水比重に対し、強度材(33)比重を同等もしくは大きく、浮力材(34)比重を小さくした請求項5に記載の浮力付き眼鏡。
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