JP2004117759A - 液晶表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

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越智 豊
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Abstract

【課題】ボケの改善のために入射光を間欠的に照射する制御を行うが、従来の投射型の液晶表示装置では、明るさが所定の輝度の定常状態になるまでの立ち上がり期間が長く、また、画素が各行の順で駆動されるため、明るさが暗い。
【解決手段】(B)に示した画像信号を液晶に印加したときは、1フィールドの前半期間ではパルス幅が長いために、液晶には大きい実効電圧値が与えられ、立ち上がり速度は速くなり、液晶表示素子の反射光の明るさが比較的短時間で定常状態に達し、1フィールドの後半期間ではパルス幅が短いために、液晶には小さい実効電圧値が与えられ、立下り速度は速くなる。従って、画像信号を(B)に示したパルス幅変調信号とすることで、反射光の明るさの時間的推移をインパルス応答に近付けることができる。また、サブフレーム毎に面一括のタイミングで各画素へ駆動パルスが出力される。これにより、明るさとボケの改善ができる。
【選択図】      図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置及びその駆動方法に係り、特に投射型ディスプレイやビューファインダー、ヘッドマウントディスプレイ等に設けられる液晶表示装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高輝度、高解像度、省スペースを特徴とした投射型液晶表示装置が盛んに開発されており、その表示品質の向上、コスト低下に著しい進歩が見られる。しかしながら、この投射型液晶表示装置では、従来から使用されている陰極線管(CRT:Cathode Ray Tube)方式の投射型表示装置に比較し、動きのある画像(以下、動画と記す)を表示した場合、動く部分の輪郭がぼけて表示される所謂ボケの欠点が指摘されている。
【0003】
このボケを改善するためには、液晶の応答速度を速くするのみでは不充分で、特にホールド型ディスプレイに適用される液晶表示装置では、表示光を間欠的に照射する必要があることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。しかし、光源を単にオン/オフさせて表示光を間欠的に照射するだけでは、液晶表示装置の表示動画の画質はCRTの画質並みにならず、また、光源のオン/オフによる過大な過渡電流の発生や、オン/オフによるちらつきにより静止画の画質が劣化するという問題がある。
【0004】
そこで、従来、光源から液晶パネルに照射される光量を、表示信号の同期信号に同期して急峻に制御する光源制御手段を備えた液晶表示装置が提案されている(特許文献1参照)。この従来の液晶表示装置によれば、表示信号を構成する同期信号(垂直同期信号又は水平同期信号)に同期させて、光源の光量を急峻に変調させる光源制御部を備えることにより、光学応答をインパルス型に近付け、このことから上記の問題を解決して鮮明な動画表示を実現しようとするものである。
【0005】
また、従来、表示画像信号の書き込みと光源の点滅のタイミングを制御することにより、液晶パネルを照明する光源として従来の線状ランプを用いたバックライトを採用し、駆動回路の大幅な増大を招くことなく、動画表示におけるボケを解消するようにした液晶表示装置も知られている(特許文献2参照)。この従来の液晶表示装置は、1画像を表示する周期内の始めの方の該周期より短い期間において、走査信号電極を順次選択し表示画像信号に応じた電圧をデータ電極に印加して1画像分の表示画像信号を書き込み、かつ、液晶パネルに印加する画像信号に応じた電圧を1画像を表示する前記周期の間保持し、1画像分の表示画像信号書き込み開始から液晶層の透過率が過渡的な値から定常的な所望する値に達するまでの期間では照明電源によって液晶パネルを照明せず、液晶層の透過率が過渡的な値から定常的な所望する値に達した後に、照明電源によって液晶パネルを照明し、1画像分の表示画像信号書き込み開始から液晶層の透過率が過渡的な値から定常的な所望する値に達するまでの時間と、照明の開始から照明電源をオフし照明光源の光が無くなるまでの時間を加えた時間が、1画像を表示する前記周期以内となるように照明電源を制御する照明電源制御手段を具備した構成である。
【0006】
【非特許文献1】
栗田,「液晶ディスプレイで生じる原理的な動画質劣化とその改善法」,信学技報,社団法人電子情報通信学会,平成12年9月,EID2000−47,p.13−18
【特許文献1】
特開2000−221469号公報(第5−6頁、図4−図8)
【特許文献2】
特開2001−125066号公報(第4−5頁、図1−図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記特許文献1及び2の従来の液晶表示装置は、いずれも直視型の液晶表示装置については有効であるが、投射型の液晶表示装置に適用した場合、ボケを改善する条件では以下の理由により明るさが暗くなってしまう。
【0008】
第1の理由は、上記の従来の液晶表示装置では、液晶表示装置の明るさが定常状態であるときに上記の表示光の間欠的な照射を行う必要があるが、液晶の応答速度が遅いため、液晶セルに駆動信号を印加してから明るさが所定の輝度の定常状態になるまでの立ち上がり期間が比較的長く、よって定常状態の期間が短く、明るさが暗くなる。
【0009】
第2の理由は、1画面表示するための1フィールド中において、画面の各行の各画素の液晶セルへの書き込みを行う時間が行毎に異なるため、図14に示すように、1画面表示するための1フィールド中において、最も書き込み時間が早い画面最上行の各画素の液晶表示装置の明るさの定常状態の期間Iと、最も書き込み時間が遅い画面最下行の各画素の液晶セルの明るさの定常状態の期間IIとの共通の期間IIIにおいてのみ、従来の液晶表示装置では入射光を間欠的に照射する制御を行う必要があるため、明るさが暗くなる。
【0010】
従って、以上の理由から従来の液晶表示装置は、投射型表示装置にはボケを改善するために明るさが暗くなってしまい、直接的には適用できないという問題がある。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、輝度低下を最小限にして、ボケを改善して良好な動画特性を得ることができる投射型の液晶表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、第1の発明の液晶表示装置は、規則的に配列された複数の画素をそれぞれ構成する複数の液晶表示素子に画像信号を供給して駆動して、光源から複数の液晶表示素子に照射される入射光を変調し、変調を受けた反射光の所定偏光成分をスクリーンに投射する投射型の液晶表示装置において、1フィールドが複数のサブフィールドからなり、これら複数のサブフィールドの表示期間が、1フィールドの最初のサブフィールドで最も長く、以後、1フィールドの最後のサブフィールドへ進むに従って暫時短くなるような、パルス幅変調された画像信号を発生する画像信号発生手段と、画像信号発生手段からのパルス幅変調された画像信号を、複数の画素に供給して複数の液晶表示素子を駆動する駆動回路手段とを有する構成としたものである。
【0013】
この発明では、1フィールドを構成する複数のサブフィールドの表示期間が、1フィールドの最初のサブフィールドで最も長く、以後、1フィールドの最後のサブフィールドへ進むに従って暫時短くなるように複数の液晶表示素子を駆動するようにしたため、1フィールドの前半期間ではパルス幅が長いために、液晶には大きい実効電圧値が与えられ、立ち上がり速度は速くなり、反射光の明るさが比較的短時間で定常状態に達し、1フィールドの後半期間ではパルス幅が短いために、液晶に加わる電圧がオフとなるタイミングが早くなり、立下り速度は速くなる。
【0014】
また、第2の発明は、上記の目的を達成するため、第1の発明における複数のサブフィールドの各々の駆動タイミングを、液晶表示素子の全画面に対して同時に駆動する面一括駆動とすることを特徴とする。この発明では、面一括駆動であるので、2次元マトリクス状に配列された複数の液晶表示素子が、行位置に無関係に同時に駆動される。
【0015】
また、第3の発明の液晶表示装置は、上記の目的を達成するため、光源から発生する連続的な光を複数の液晶表示素子のサブフィールドの駆動タイミングに同期して、1フィールドの最初から所定数のサブフィールド期間と最後のサブフィールド経過後の期間に入射光を遮断し、1フィールドのそれ以外の期間では入射光を通過させて、複数の液晶表示素子に照射させるシャッター機構を有することを特徴とする。
【0016】
この発明では、1フィールドの立ち上がり時の期間は入射光を液晶表示素子に入射せず、立ち上がり以降の定常状態時に入射光を液晶表示素子に入射することができる。
【0017】
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の駆動方法は、規則的に配列された複数の画素をそれぞれ構成する複数の液晶表示素子に光源から照射される入射光を、画像信号に応じて変調し、変調を受けた反射光の所定偏光成分をスクリーンに投射する投射型の液晶表示装置の駆動方法において、1フィールドを複数のサブフィールドに分割したとき、これら複数のサブフィールドの表示期間が、1フィールドの最初のサブフィールドで最も長く、以後、1フィールドの最後のサブフィールドへ進むに従って暫時短くなるような、パルス幅変調された画像信号を発生する第1のステップと、パルス幅変調された画像信号を、複数の画素に供給して複数の液晶表示素子を駆動する第2のステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
この発明では、1フィールドを構成する複数のサブフィールドの表示期間が、1フィールドの最初のサブフィールドで最も長く、以後、1フィールドの最後のサブフィールドへ進むに従って暫時短くなるように複数の液晶表示素子を駆動するようにしたため、1フィールドの前半期間ではパルス幅が長いために、液晶には大きい実効電圧値が与えられ、立ち上がり速度は速くなり、反射光の明るさが比較的短時間で定常状態に達し、1フィールドの後半期間ではパルス幅が短いために、液晶に加わる電圧がオフとなるタイミングが早くなり、立下り速度は速くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面と共に説明する。図1は本発明になる液晶表示装置の一実施の形態の構成図を示す。同図において、図示しない光源からの、互いに振動面が直交するp波とs波からなり連続的な入射光が、液晶シャッター11により、サブフレームの駆動タイミングに同期して間欠的に偏光ビームスプリッタ(PBS)12に入射され、ここでs波のみが反射されて対向電極13、液晶14及び画素電極15からなる液晶表示素子側へ進行する。
【0020】
一方、駆動回路部16からの駆動電圧が画素電極15に印加されることにより液晶14は動作し、PBS12から液晶表示素子に入射するs波は駆動電圧に応じて変調を受ける。これにより、液晶表示素子から出射する光は、p波とs波を含み、PBS12に入射すると、p波のみがPBS12を透過して直進し、投射レンズ17を通じてスクリーン18上に表示画像として投影される。
【0021】
図2は液晶14の駆動電圧(入力電圧)と液晶表示素子の出射光の強度との関係を示す。ここで、図1の画素電極15の入力電圧と対向電極13の電圧との電位差が液晶14の駆動電圧である。図2に示すように、出射光の強度が大きくなり始める駆動電圧を閾値電圧Vth、出射光強度が飽和し始める駆動電圧を飽和電圧Vpとする。
【0022】
本発明が適用される画像表示装置は、図11に示すような、アナログ/ディジタル(以下「A/D」と記す)変換器31、γ補正回路32、サブフィ−ルド制御回路33、液晶表示素子34からなる。A/D変換器31は、入力されたアナログ映像信号をディジタル信号に変換する。入力画像信号は、通常、画像表示を行う陰極線管(CRT)の逆γ特性を前提としたものであり、例えば、図2に示すような液晶を電圧駆動したときの出射光強度の関係がS字型となり、階調が正しく表現できなくなる。
【0023】
そこで、このS字型特性を逆γ特性に合うように変換するものが、γ補正回路32である。サブフィ−ルド制御回路33は入力された画像信号の階調レベルに応じて時間幅の異なる各サブフィ−ルドに変換する回路である。サブフィ−ルド数を8個とし、それぞれの時間幅を1:2:4:8:16:32:64:128とすると、図13に示すように、0から255の入力階調レベルに対し各サブフィ−ルドとの関係が一義的に決まる。
【0024】
サブフィ−ルド制御回路33には液晶表示素子34の画素数に対応するサブフィ−ルドデ−タが記憶される。例えば、図12に示すような、640画素(縦)×480画素(横)の液晶表示素子では、この画素数に対応した分のデ−タが記憶される。この記憶されたデ−タは、例えば画素16個分ずつ読み出され液晶表示素子のシフトレジスタ列36に転送され保持される。1組当たり16個のデ−タが40組のシフトレジスタ列36に保持された後、つまり、1列分の640個のデ−タが水平スタ−ト信号HSTに同期して列信号電極駆動回路37を通じてデ−タ線D1、・・・、Diに同時に出力される。
【0025】
行走査電極駆動回路38は、入力画像信号の垂直期間と同期した垂直スタ−ト信号VST及び水平期間に同期した垂直シフトクロックVCTによりにより駆動され、行方向の走査電極W1、・・・、Wjに対して1水平期間毎に1行の走査電極の割合で順次走査パルスを出力する。垂直シフトクロックVCTにより第1行の走査電極W1にパルスが出力されると、シフトレジスタ列36からの1列分の640個のデ−タは、1列目の画素列に転送される。以後、順次に2列目、・・・・、480列目の画素までデ−タが転送される。図12において、X1〜X480は各々1列分の全部で980列の画素列を示す。1つの矩形は液晶表示素子による1画素を示す。
【0026】
サブフィ−ルドデ−タが全画素に転送された後、面一括でサブフィ−ルドデ−タが全画素の液晶に転送され、液晶はサブフィ−ルドの時間において駆動する。以後は、サブフィ−ルドが2から8まで同様の動作を繰り返し、1フィ−ルドが終了する。
【0027】
図3は図1に示した駆動回路部16の一実施の形態の回路図を示す。この駆動回路部は1画素を駆動する回路で、画像信号を一時的に保持するサンプルホールド回路21と、保持された画像信号を画素電極に面一括で転送し液晶を駆動する画素スイッチ22とからなる。サンプルホールド回路21は、Pチャネル電界効果トランジスタQ1及びQ3と、Nチャネル電界効果トランジスタQ2及びQ4とからなるSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)構造のフリップフロップと、スイッチング用Nチャネル電界効果トランジスタQ5及びQ6とからなる。
【0028】
また、サンプルホールド回路21は、データ線DATAがトランジスタQ5のドレイン、ソースを介してフリップフロップのA点(トランジスタQ1及びQ2の各ドレインとトランジスタQ3及びQ4の各ゲートとの共通接続点)に接続されている。同様に、データ線DATAバーがトランジスタQ6のドレイン、ソースを介してフリップフロップのB点(トランジスタQ3及びQ4の各ドレインとトランジスタQ1及びQ2の各ゲートとの共通接続点)に接続されている。また、トランジスタQ5及びQ6の各ゲートは、ゲート信号線(ワード線)GATEに接続されている。
【0029】
更に、画素スイッチ22は、ソースが共通接続されたNチャネル電界効果トランジスタQ7及びQ8からなる。トランジスタQ7、Q8のドレインは端子VA、VBに各々接続され、ゲートは前記A点、B点に各々接続されている。更に、トランジスタQ7、Q8の各ソースは液晶表示素子LCの画素電極(図1の15)に接続されている。
【0030】
次に、図3の駆動回路部の動作について、図4のタイミングチャートと共に説明する。図4(A)、(B)に示すデータ線DATA、DATAバーを介して入力される画像データD、Dバーは、サンプルホールド回路21のトランジスタQ5、Q6のドレインに印加されている。このトランジスタQ5、Q6のゲートには、ゲート信号線(ワード線)GATEを介して図4(C)に示す走査信号が印加されており、走査信号の立ち上がりでトランジスタQ5、Q6がオンとなると、そのトランジスタQ5、Q6のドレイン、ソースを介して上記の画像データD、DバーがフリップフロップのA点、B点に印加される。これにより、フリップフロップのA点とB点には、図4(D)、(E)に示すように画像データが保持される。
【0031】
一方、画素スイッチ22はサンプルホールド回路21への画像データ転送後のサンプルホールド期間で、液晶駆動前の期間ではA点の電位がハイレベル、B点の電位がローレベルであるため、トランジスタQ7がオンであるが、端子VA、VBには、通常は図4(F)、(G)に示すように、前記閾値電圧Vthが印加され、また画素電極に対向配置された対向電極の電圧CEは図4(I)に示すように0Vが加わっているため、液晶表示素子LCには閾値電圧Vthが印加されて非駆動状態にある。
【0032】
しかし、サンプルホールド回路21への画像データ転送後の時刻t1以降の液晶駆動期間では図4(F)、(G)に示すように、端子VBには引き続き閾値電圧Vthが印加されるが、端子VAには前記飽和電圧Vpが印加され、また対向電極の電圧CEは図4(I)に示すように引き続き0Vであるので、液晶表示素子LCは図4(H)に示すようにVpが印加される。すなわち、図4の例では、画像データDが「1」の場合を示しており、この場合は、液晶14にVpが加わり、表示状態は白となる。
【0033】
なお、画像データDが「0」の場合は、サンプルホールドされたA点の電位はローレベルであり、トランジスタQ7はオフされているため、液晶駆動期間で端子VAにVpが加わっても、トランジスタQ8を通して端子VBから電圧Vthが液晶表示素子の画素電極15に印加されるため、液晶14にも電圧Vthが印加され、表示状態は黒となる。なお、上記の電圧Vth、Vpは、外部回路(図示せず)から与えられ、その電圧値はそれぞれ任意の値に設定できる。上記の画素スイッチ22のスイッチ動作は全画素一斉に行われ、全画素のサンプルホールド回路21に保持された画像データの面一括転送を行う。
【0034】
画素スイッチ22により所定期間液晶表示素子が駆動されると、次の画像データがサンプルホールド回路21に保持された後、画素スイッチ22を制御して液晶表示素子LCを所定期間駆動する。すなわち、この実施の形態では、直前の画像データが液晶表示素子LCを駆動してから次の画像データがサンプルホールド回路21に保持される。
【0035】
ところで、入力画像信号が図5(A)又は図5(B)に示すように、B0〜B7で示す8ビットのパルス列で1フィールド分の画像を示す信号であるものとする。図5(A)は8ビットオール”1”のときの画像信号で、時間の経過と共に漸次各ビットのハイレベル(Vp)の期間が長くなるパルス幅変調信号であり、同図(B)は8ビットオール”1”のときの画像信号で、時間の経過と共に漸次各ビットのハイレベル(Vp)の期間が短くなるパルス幅変調信号であり、何れの信号も各ビットのローレベル(Vth)の期間は同一で、また0〜255の全部で256階調が表現できる点は同じである。
【0036】
この2種類の画像信号を前述した駆動回路部16を通して液晶表示素子に印加したときの、明るさの時間的推移を図6に示す。同図において、縦軸は反射光の明るさ、横軸は時間を示す。入射光が連続的に照射されている状態の液晶表示素子に対して、図5(A)に示した時間の経過と共に漸次各ビットのハイレベル(Vp)の期間が長くなる画像信号を印加したときは、図6にIVで示すように、1フィールドの前半期間ではパルス幅が短いために、液晶に加わる電圧がオフとなるタイミングが遅くなり小さい実効電圧値が与えられ、立ち上がり速度は遅くなり、反射光の明るさが定常状態に達するまでに時間がかかり、1フィールドの後半期間ではパルス幅が長いために、液晶に加わる電圧がオフとなるタイミングが遅くなり、立下り速度は遅くなる。
【0037】
一方、図5(B)に示した時間の経過と共に漸次各ビットのハイレベル(Vp)の期間が短くなる画像信号を印加したときは、図6にVで示すように、1フィールドの前半期間ではパルス幅が長いために、液晶には大きい実効電圧値が与えられ、立ち上がり速度は速くなり、反射光の明るさが比較的短時間で定常状態に達し、1フィールドの後半期間ではパルス幅が短いために、液晶に加わる電圧がオフとなるタイミングが早くなり、立下り速度は速くなる。
【0038】
従って、図5(B)に示した画像信号を印加した場合の反射光の明るさの時間的推移の方が、図5(A)に示した画像信号を印加した場合の反射光の明るさの時間的推移に比べて、図6にVIで示す理想パターンに近いので、本実施の形態では、画像信号を図5(B)に示したパルス幅変調信号とすることで、反射光の明るさの時間的推移をインパルス応答に近付ける。
【0039】
応答は、立ち上がり、立ち下がり共に速い必要があり、瞬時に変化するパターンが理想的である。立ち上がる時間は、1フィールドが始まる直後に設定し、立ち下がる間は、1フィールドが終了するまで、ある時間幅において黒状態である必要がある。
【0040】
ここで、図5(B)に示したパルス幅変調信号は、そのハイレベルの8つのパルス幅の期間が128:64:32:16:8:4:2:1の関係にあり、各ビットのパルス幅が一つのサブフィールドに対応しているため、1フィールドは8つのサブフィールドに分割され、1フレーム中最初のサブフィールドで最もパルス幅が長く、以後最後のサブフレームに進むに従ってパルス幅が順次短かくなるパルス幅変調信号が、図1には図示しない外部のコントロール回路で8ビットの画像情報に応じて変調されて駆動回路部16に駆動パルス(各サブフィールドのオン、オフデータとVA及びVB)として供給される。
【0041】
駆動回路部16は、各サブフィールドのオン、オフデータを各画素のサンプルホールド回路に順次出力し、1画面分のデータがサンプルホールド回路に保持された後、そのデータを全画素へ面一括のタイミングで出力し、液晶を駆動する。
【0042】
次に、本実施の形態の入射光の間欠的な照射手段について説明する。図1に示したように、入射光は液晶シャッター11によりPBS12に間欠的に入射する。この液晶シャッター11による入射光照射期間は、図7に示した液晶表示素子の反射光の明るさの時間的な推移を示す特性V(これは図6の特性Vと同じ)の定常状態期間VIIであり、それ以外の過渡期間では入射光を遮断する。
【0043】
ここで、上記の定常状態期間VIIは、例えば1フィールド中の第1サブフィールドB7の立ち下がり以降、第8サブフィールドB0の立ち下がりまでであり、この期間液晶シャッター11により入射光がPBS12に連続的に入射する。従って、液晶シャッター11はサブフィールドに同期して駆動され、上記以外の期間、すなわち、第1サブフィールドB7の期間と第8サブフィールドB0以降では液晶シャッター11により入射光が遮断される。なお、液晶シャッター11による入射光の通過、遮断制御は、上記の例に限定されるものではない。
【0044】
液晶シャッター11は例えば図8に示す構成とされている。同図において、液晶シャッター11は、液晶25の一方の面に配向膜26a、透明電極27a及びガラス基板28aが積層され、液晶25の他方の面にも同様に、配向膜26b、透明電極27b及びガラス基板28bが積層された構造である。液晶25は高速応答性が要求され、応答速度は1msec程度が必要なため、強誘電液晶、OCB(Optically Compensated Bend)モードが適用される。
【0045】
配向膜26a及び26bに対して、外部から画像信号に同期した信号に基づき配向膜駆動回路29を介して0Vの制御信号が、図7に示した定常状態期間VIIの間印加され、これにより液晶シャッター11のガラス基板28aに入射した入射光を透過してガラス基板28bから出射する。また、例えば+5Vの制御信号が前記過渡期間に配向膜26a及び26bに印加されることにより、入射光が遮断される。
【0046】
本実施の形態では、図3及び図4と共に説明したように、サンプルホールド回路21に保持された画像データは、液晶部に全画素同時に転送され駆動され(面一括駆動)、また図7に示したように、従来よりも長い時間入射光を照射することができる。従って、本実施の形態によれば、ボケ解消のため入射光を間欠的に照射する制御を行っても、液晶表示素子の表示光を従来よりも明るくすることができる。
【0047】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。液晶の黒状態から白状態に変化する応答速度は、液晶に加わる駆動電圧に大きく依存する。図10の点線VIに示す理想的な光応答特性に近付けるためには、立ち上がり時の応答速度を速くする必要がある。それを実現する方法は、(1)対向電極電圧は変化させずに、飽和電圧Vpを増加させる、(2)飽和電圧Vp、閾値電圧Vthは変化させずに、対向電極電圧CEを減少させる、という方法が考えられる。
【0048】
ここで、飽和電圧Vpは液晶を駆動するトランジスタの特性により、大きく変化させることはできない。これに対し、対向電極電圧CEは外部回路から自由に設定することができる。以上の点から立ち上がり時の応答速度を速くするためには、対向電極電圧CEを変化させたほうが有利である。
【0049】
そこで、この実施の形態では液晶表示素子の画素電極に供給される画像入力信号を図9(A)に示すように、B0〜B7で示す8ビットのパルス列で、8ビットオール”1”のとき、時間の経過と共に漸次各ビットのハイレベル(Vp)の期間が短くなるパルス幅変調信号(図5(B)に示した信号と同じ)とすると共に、1フィールド中最初に駆動される第1サブフィールドが駆動される時間だけ、液晶表示素子の対向電極電圧CEを、図9(B)に示すように小さく設定するようにしたものである。
【0050】
その結果、本実施の形態によれば、1フィールドの前半期間ではパルス幅が長いために、液晶には大きい実効電圧値が与えられるという効果に加えて、1フィールド中最初に駆動される第1サブフィールドが駆動される時間は、液晶表示素子の駆動電圧がVpよりも大となるため、図10に太線VIIで示すように、同図に細線IVで示す従来の光応答特性及び前記実施の形態の光応答特性V(図6の特性Vと同じ)に比べて、立ち上がり時の応答速度は速くなり、明るさを低下しないでボケを改善することができる。
【0051】
なお、上記の実施の形態では、対向電極電圧CEを小さく設定する期間は、第1サブフィールドとしたが、これに限らず、1フィールド中の立ち上がり時における応答が速くなる条件下で、第1のサブフィールドから任意の複数のサブフィールド期間で対向電極電圧CEを小さく設定するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、1フィールドの前半期間ではパルス幅が長いために、液晶には大きい実効電圧値が与えられ、立ち上がり速度は速くなり、反射光の明るさが比較的短時間で定常状態に達し、1フィールドの後半期間ではパルス幅が短いために、液晶に加わる電圧がオフとなるタイミングが早くなり、立下り速度が速くなるようにしたため、反射光の明るさの時間的推移をインパルス応答に近付けることができ、これにより明るさを低減させることなく、動きのある画像表示時のボケの発生を改善できる。
【0053】
また、本発明によれば、複数のサブフィールドの各々の駆動タイミングを、全画素の液晶表示素子に対して同時に駆動する面一括駆動とすることにより、2次元マトリクス状に配列された複数の液晶表示素子が、行位置に無関係に同時に駆動されるため、入射光を照射する期間を長くすることができ、これによりボケの改善のために入射光を間欠的に照射したときでも明るさを従来に比べて明るくできる。
【0054】
また、本発明によれば、1フィールドの最初から予め設定した数のサブフィールド期間では、駆動信号電圧値を大きくして、液晶の立ち上がり時の応答速度を従来よりも速くすることにより、液晶の黒状態から白状態に変化する応答速度を速くしたため、入射光の照射期間を長くすることができ、これによりボケの改善のために入射光を間欠的に照射したときでも明るさを従来に比べて明るくできる。
【0055】
また、本発明によれば、光源から発生する連続的な光を複数の液晶表示素子のサブフィールドの駆動タイミングに同期して、1フィールドの最初から所定数のサブフィールド期間と最後のサブフィールド経過後の期間に入射光を遮断し、1フィールドのそれ以外の期間では入射光を通過させて、複数の液晶表示素子に照射させるシャッター機構を有することにより、1フィールドの立ち上がり時の期間は入射光を液晶表示素子に入射せず、立ち上がり以降の定常状態時に入射光を液晶表示素子に入射するようにしたため、投射型液晶表示装置においても明るさを暗くしないで、ボケを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の一実施の形態の要部の概略構成図を示す。
【図2】液晶駆動電圧の値と出力光強度の関係を示す図である。
【図3】本発明装置における液晶駆動回路部の一実施の形態の回路図を示す。
【図4】図3の各部のタイミングチャートである。
【図5】液晶表示素子の画素電極電圧と対向電極電圧とフィールドの関係の各例を示す図である。
【図6】図5の各液晶駆動電圧による明るさの時間推移の関係を示す図である。
【図7】本発明液晶表示装置の一実施の形態の表示光の応答特性と、入射光の照射時間の関係を示す図である。
【図8】本発明液晶表示装置で用いる液晶シャッターの一例の構成図である。
【図9】本発明の他の実施の形態における画素電極電圧と対向電極電圧とフィールドの関係を示す図である。
【図10】図9及び従来装置の各液晶駆動電圧による明るさの時間推移を示す図である。である。
【図11】本発明が適用される画像表示装置の一例のブロック図である。
【図12】液晶表示素子の一例の構成図である。
【図13】サブフィールドと入力階調レベルとの関係を示す図である。
【図14】従来装置の最下行と最上行の液晶駆動電圧による光応答特性と入射光照射時間の関係を示す図である。
【符号の説明】
11 液晶シャッター
12 偏光ビームスプリッタ(PBS)
13 対向電極
14、25 液晶
15 画素電極
16 駆動回路部
17 投射レンズ
18 スクリーン
21 サンプルホールド回路
22 画素スイッチ
26a、26b 配向膜
27a、27b 透明電極
28a、28b ガラス基板
34 液晶表示素子

Claims (4)

  1. 規則的に配列された複数の画素をそれぞれ構成する複数の液晶表示素子に画像信号を供給して駆動して、光源から前記複数の液晶表示素子に照射される入射光を変調し、変調を受けた反射光の所定偏光成分をスクリーンに投射する投射型の液晶表示装置において、
    1フィールドが複数のサブフィールドからなり、これら複数のサブフィールドの表示期間が、1フィールドの最初のサブフィールドで最も長く、以後、1フィールドの最後のサブフィールドへ進むに従って暫時短くなるような、パルス幅変調された画像信号を発生する画像信号発生手段と、
    前記画像信号発生手段からの前記パルス幅変調された画像信号を、前記複数の画素に供給して前記複数の液晶表示素子を駆動する駆動回路手段と
    を有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記駆動回路手段は、前記複数のサブフィールドの各々の駆動タイミングを、前記液晶表示素子の全画面に対して同時に駆動する面一括駆動とすることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記光源から発生する連続的な光を前記複数の液晶表示素子のサブフィールドの駆動タイミングに同期して、1フィールドの最初から所定数のサブフィールド期間と最後のサブフィールド経過後の期間に入射光を遮断し、1フィールドのそれ以外の期間では入射光を通過させて、前記複数の液晶表示素子に照射させるシャッター機構を有することを特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示装置。
  4. 規則的に配列された複数の画素をそれぞれ構成する複数の液晶表示素子に光源から照射される入射光を、画像信号に応じて変調し、変調を受けた反射光の所定偏光成分をスクリーンに投射する投射型の液晶表示装置の駆動方法において、
    1フィールドを複数のサブフィールドに分割したとき、これら複数のサブフィールドの表示期間が、1フィールドの最初のサブフィールドで最も長く、以後、1フィールドの最後のサブフィールドへ進むに従って暫時短くなるような、パルス幅変調された画像信号を発生する第1のステップと、
    前記パルス幅変調された画像信号を、前記複数の画素に供給して前記複数の液晶表示素子を駆動する第2のステップと
    を含むことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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JP2006030826A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Sony Corp 表示装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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