【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のドア構造に係り、特に、自動車等の車両のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両のドア構造においては、フロントサイドドアの骨格フレーム(担持枠ともいう)とドアの機能に必要な組込部品とが機能モジュールを形成しており、アウタパネル(外殻ともいう)と、アウタパネルを骨格フレームに固定するために用いられる部品とが外部モジュールを形成している構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−316218号公報(段落[0010]、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両のドア構造では、骨格フレームを使用することで装着部品取付部補強用のリインフォースメントを省くことができ、部品点数を低減することはできるが、骨格フレームが、ドア上半分におけるドアガラス枠部と、ドア下半分におけるドア外周枠部と、の双方を一体とした構成となっている。この結果、ドアガラスの枠部を構成するフレームサブアッシーと、ドア下半分におけるドア外周枠部を構成するドア骨格フレームと、を別々に組付けた後、合体させる構成に比べて、サブアッシー化が低く組付性が良くない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、部品点数削減と組付性向上を可能とする車両のドア構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明における車両のドア構造は、ドア上半分においてドアガラスの枠部を構成する金属製のドアフレームと、ドアベルトラインに沿って配設された金属製のインナリインフォースメントとアウタリインフォースメントとを合体させたフレームサブアッシーと、
該フレームサブアッシーと、ドア下半分のドア外周形状に沿って曲がった閉断面の骨格フレームとを合体させたドアシェルサブアッシーと、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
従って、ドア上半分においてドアガラスの枠部を構成する金属製のドアフレームと、ドアベルトラインに沿って配設された金属製のインナリインフォースメントとアウタリインフォースメントとを合体させたフレームサブアッシーを組付け、その後、該フレームサブアッシーを骨格フレームと合体させドアシェルサブアッシーとする。このため、ドア上半分におけるドアガラス枠部と、ドア下半分におけるドア外周枠部と、の双方を一体とした構成に比べ、フレームサブアッシー及びドアシェルサブアッシーの組付性が良い。また、ドア下半分のドア外周形状に沿って曲がった閉断面の骨格フレームを使用することで、ドア剛性を確保でき、装着部品取付部補強用のリインフォースメントを低減することができるため、部品点数の低減が可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明における車両のドア構造の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0009】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車室内側方向を示す。
【0010】
図1に示される如く、本実施形態では、フロントサイドドア10の骨格フレーム14が、ドア形状に沿ってU形状に曲がったロ字状断面の部材で構成されている。また、骨格フレーム14には、インパクトビームリヤエクステンション16及びフロントドアフレームロア17の取付座面14A、14Bが形成されており、これらの部位は他の部分的と断面形状が変更されている。
【0011】
また、骨格フレーム14には、ドアロック取付用リインフォースメント18、20、ドアウインドレギュレータ取付けプレート22、ドア下がり防止とドアトリム56(図2、図3参照)のアームレスト締結用座面26を兼ねたインナパネル28が溶接されている。
【0012】
また、アウタリインフォースメント30とインナリインフォースメント32は、ドアフレーム34と合体し、フレームサブアッシー36を形成しており、このフレームサブアッシー36と骨格フレーム14とが合体し、ドアシェルサブアッシー37を形成している。また、フレームサブアッシー36と骨格フレーム14との結合は、ドア前側では、ドアフレーム34のアッパ34Aと骨格フレーム14の前側上部14Cとが溶接結合されており、ドア後側では、ドアフレーム34のリヤ34Bの下端34Cを延長して骨格フレーム14の後端14Dに差込み後溶接している。
【0013】
図4に示される如く、アッパヒンジ部では、骨格フレーム14とドアリインフォースメント38とインナリインフォースメント40の板を合わせて適正な剛性が確保されており、装着部品としてのドアヒンジ50を締結ボルト52によって締結している。
【0014】
また、ドアウエザストリップ54はドアトリム56に固定し、シール材としており、ドアアウタパネル58は樹脂製とされ、適正な剛性を確保するため厚肉化されている。なお、ドアトリム56におけるドアヒンジ50の取付部には切欠60が形成されている。
【0015】
なお、インナリインフォースメント40は、金属製のアウタパネル40Aとインナパネル40Bとで構成されている。また、図4の符号62はフロントピラーを、符号64はドアガラス及びガラスランを示している。
【0016】
図5に示される如く、ドアチェック及びドアインパクトビーム前端の取付部においては、骨格フレーム14の車体内側面14Eに溶接されたブラケット66に装着部品としてのドアチェック67が締結ボルト68によって固定されており、骨格フレーム14の車体外側面14Fにインパクトビーム70が溶接されている。
【0017】
図6に示される如く、ロアドアヒンジ取付部においては、ドアインナパネル72を挟んで骨格フレーム14に装着部品としてのドアヒンジ74を締結ボルト76によって直接締結している。なお、ドアトリム56におけるドアヒンジ74の取付部には切欠78が形成されている。
【0018】
図7に示される如く、アウトサイドハンドル取付部においては、アウトサイドハンドル用フレーム80に、装着部品としてのアウトサイドハンドル82とドアアウタパネル58に装着後のキーシリンダ84が、締結スクリュー85によって直接締結されている。また、ドアフレーム34のリヤ34Bの下端34Cにドアガラス及びガラスラン64がガイドされている。
【0019】
なお、キーシリンダ84とドアロック86は、ドアウエザストリップ54が固定されたドアトリム56で覆われており、ドアトリム56はドアアウタパネル58に差し込み結合されている。
【0020】
なお、図7における符号88はセンタピラーを示している。
【0021】
図8に示される如く、ドアロック取付部においては、適正な剛性を確保するため、ドアフレーム34のリヤ34Bの下端34Cに2種類のロックリインフォースメント90、92を溶接結合し、一枚のロックリインフォースメント90の前部90Aはインナパネル28に溶接されている。また、この状態で、ドアロック86をロックリインフォースメント90、92に締結ボルト96によって直接締結している。このため、ドアロック86はロックリインフォースメント90、92への外付け構造となっており、ドアロック86はドアウエザストリップ54が固定されたドアトリム56で覆われている。
【0022】
なお、図8における符号97はストライカ、符号98はリヤサイドドアを示している。
【0023】
図9に示される如く、インパクトビームリヤエクステンション16は小型化されており、骨格フレーム14の車体外側面14Eに溶接されている。また、インパクトビームリヤエクステンション16と骨格フレーム14は、ドアウエザストリップ54が固定されたドアトリム56で覆われている。
【0024】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0025】
本実施形態の車両のドア構造では、ドア上半分においてドアガラスの枠部を構成する金属製のドアフレーム34と、ドアベルトラインに沿って配設された金属製のインナリインフォースメント32とアウタリインフォースメント30とを合体させたフレームサブアッシー36を組付け、その後、フレームサブアッシー36を骨格フレーム14と合体させドアシェルサブアッシー37とする。
【0026】
このため、ドア上半分におけるドアガラス枠部と、ドア下半分におけるドア外周枠部と、の双方を一体とした構成に比べ、フレームサブアッシー36及びドアシェルサブアッシー37の組付性が良い。また、ドア下半分のドア外周形状に沿って曲がった閉断面、例えば、ロ字断面の骨格フレーム14を使用することで、ドア剛性を確保でき、装着部品取付部補強用のリインフォースメントを省くことができる。このため、部品点数の低減と軽量化が可能となる。また、作業工数も低減できる。
【0027】
また、本実施形態では、骨格フレーム14から分離されている金属製のフレームサブアッシー36のみを単独カチオン電解塗装できるため、従来の吹き付け塗装に対してドアシェル本体のマスキングが必要なく作業工数を低減でき、ドア生産性が向上すると共に塗装品質も向上する。
【0028】
また、本実施形態では、フレームサブアッシー36を骨格フレーム14と合体させドアシェルサブアッシー37を構成し、このドアシェルサブアッシー37に、ドアガラス昇降機能、即ち、ウインドレギュレータ、ドアガラス及びガラスラン等を組付けることでドア昇降モジュール化が可能である。この結果、ドア昇降モジュール化の工程が自動車メーカー内以外の関係先でも可能になる。このため、仕入先でドア昇降モジュール化を行うことで、自動車メーカー内の組付作業工数を削減できると共に、仕入先でのガラス昇降建付品質の管理も可能となる。
【0029】
また、本実施形態では、前記ドア昇降モジュールに、更に、ドアチェック67、ドアロック86等のドア機能部品とドアトリム56のアームレスト締結ブラケット28を組み込んだドアモジュール化が可能である。この結果、このドアモジュール化の工程も、自動車メーカー内以外の関係先でも可能になる。このため、仕入先でこのドアモジュール化を行うことで、自動車メーカー内の組付作業工数を更に削減できると共に、仕入先での各機能部品の品質管理も可能となる。
【0030】
この結果、自動車メーカー内での組立作業は、仕入先から納品された前記ドアモジュールに、車両内側よりドアトリム56を固定し、ドアアウタパネル58をドアトリム56に差し込みねじ締結で固定する。また、車両外側よりアウトサイドハンドル82及びキーシリンダ84を組付ければ完結する。更に、ドアウエザストリップ54はドアトリム56に固定されている。このため、自動車メーカー内での組立作業における作業工数と出荷検査工数の低減が可能であり、ドア生産性が向上する。
【0031】
次に、本発明における車両のドア構造の第2実施形態を図10〜図18に従って説明する。
【0032】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
図10〜図12に示される如く、本実施形態では、第1実施形態に比べて、フロントサイドドア10の骨格の一部となるヒンジサイド100、リヤインナパネル102、ロアインナパネル104及び第2アウタリインフォースメント106が追加されている。また、インパクトビームエクステンション107が第1実施形態に比べて、大きくなっている。
【0034】
また、本実施形態では、ヒンジサイド100、リヤインナパネル102、ロアインナパネル104が骨格フレーム14に溶接接合されており、ドアアウタパネル110は、ヒンジサイド100、リヤインナパネル102、ロアインナパネル104の各端部とヘミング加工により結合されている。
【0035】
図13に示される如く、アッパヒンジ部では、ドアウエザストリップ54は金属製のヒンジサイド100に固定しシール材としており、ドアアウタパネル110も金属製とされている。
【0036】
図14に示される如く、ドアチェック及びドアインパクトビーム前端の取付部においても、ドアウエザストリップ54はヒンジサイド100に固定されている。
【0037】
図15に示される如く、ロアドアヒンジ取付部においては、ドアヒンジ74は、ヒンジサイド100とドアインナパネル72を挟んで骨格フレーム14に締結ボルト76によって直接締結されている。なお、ドアウエザストリップ54はヒンジサイド100に固定されている。
【0038】
図16に示される如く、アウトサイドハンドル取付部においては、アウトサイドハンドル用フレーム80に、キーシリンダ84が締結スクリュー85によって直接締結されている。また、ドアアウタパネル110とインナパネル102とがヘミング加工により結合されており、キーシリンダ84とドアロック86は、ドアウエザストリップ54が固定されたドアトリム56で覆われている。
【0039】
図17に示される如く、ドアロック取付部においては、適正な剛性を確保するため、ドアフレーム34のリヤ34Bの下端34Cに、インナパネル102を挟んでロックリインフォースメント112を溶接結合されている。また、この状態で、ドアロック86をロックリインフォースメント112に締結ボルト96によって直接締結している。このため、ドアロック86はロックリインフォースメント112への外付け構造となっており、ドアロック86はドアウエザストリップ54が固定されたドアトリム56で覆われている。
【0040】
図18に示される如く、インパクトビーム70のリヤエクステンション107が、骨格フレーム14の車体外側面14Eとインナパネル102とに溶接されている。また、インパクトビーム70のリヤエクステンション107と骨格フレーム14は、ドアウエザストリップ54が固定されたインナパネル102で覆われている。
【0041】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0042】
本実施形態の車両のドア構造では、ドア上半分においてドアガラスの枠部を構成する金属製のドアフレーム34と、ドアベルトラインに沿って配設された金属製のインナリインフォースメント32とアウタリインフォースメント30とを合体させたフレームサブアッシー36を組付け、その後、フレームサブアッシー36を骨格フレーム14と合体させドアシェルサブアッシー37とする。
【0043】
このため、ドア上半分におけるドアガラス枠部と、ドア下半分におけるドア外周枠部と、の双方を一体とした構成に比べ、フレームサブアッシー36及びドアシェルサブアッシー37の組付性が良い。また、ドア下半分のドア外周形状に沿って曲がった閉断面の骨格フレーム14使用することで、ドア剛性を確保でき、装着部品取付部補強用のリインフォースメントを省くことができる。このため、部品点数の低減と軽量化が可能となる。また、作業工数も低減できる。
【0044】
また、本実施形態では、ドアシェルサブアッシー37でドアの剛性を確保することができるため、ヒンジサイド100、リヤインナパネル102、ロアインナパネル104の板厚を薄くできると共にヒンジサイド100、リヤインナパネル102、ロアインナパネル104の内板部のフランジ幅(側面視における各部材の幅)を最小限にできる。この結果、この点においても、ドアの軽量化が可能となる。
【0045】
また、本実施形態では、リヤインナパネル102の板厚とロアインナパネル104の板厚とを変えることもできる。更に、ロアインナパネル104は、ドアアウタパネル110を延長し折り曲げて形成することもできる。
【0046】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、本発明の車両のドア構造をフロントサイドドア10に適用したが、本発明の車両のドア構造は、リヤサイドドア、バックドア等の他のドアにも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明における車両のドア構造は、ドア上半分においてドアガラスの枠部を構成する金属製のドアフレームと、ドアベルトラインに沿って配設された金属製のインナリインフォースメントとアウタリインフォースメントとを合体させたフレームサブアッシーと、該フレームサブアッシーと、ドア下半分のドア外周形状に沿って曲がった閉断面の骨格フレームとを合体させたドアシェルサブアッシーと、を備えたため、部品点数削減と組付性向上が可能になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両のドア構造の要部を示す車両内側から見た側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両のドア構造の要部を示す車両前方から見た側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両のドア構造の要部を示す車両後方から見た側面図である。
【図4】図1の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】図1の6−6線に沿った拡大断面図である。
【図7】図1の7−7線に沿った拡大断面図である。
【図8】図1の8−8線に沿った拡大断面図である。
【図9】図1の9−9線に沿った拡大断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る車両のドア構造の要部を示す車両内側から見た側面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る車両のドア構造の要部を示す車両前方から見た側面図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る車両のドア構造の要部を示す車両後方から見た側面図である。
【図13】図10の13−13線に沿った拡大断面図である。
【図14】図10の14−14線に沿った拡大断面図である。
【図15】図10の15−15線に沿った拡大断面図である。
【図16】図1の16−16線に沿った拡大断面図である。
【図17】図1の17−17線に沿った拡大断面図である。
【図18】図1の18−18線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
10 フロントサイドドア
14 骨格フレーム
30 アウタリインフォースメント
32 インナリインフォースメント
34 ドアフレーム
36 フレームサブアッシー
37 ドアシェルサブアッシー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle door structure, and more particularly to a vehicle door structure such as an automobile.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a door structure of a vehicle such as an automobile, a skeleton frame of a front side door (also referred to as a support frame) and a built-in component necessary for the function of the door form a functional module, and an outer panel (also referred to as an outer shell). ) And a component used to fix the outer panel to the skeleton frame form an external module (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-6-316218 (paragraph [0010], FIG. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the vehicle door structure, the use of the skeletal frame can eliminate the reinforcement for reinforcing the mounting part attachment portion and reduce the number of components. The glass frame portion and the door outer peripheral frame portion in the lower half of the door are both integrated. As a result, as compared to a configuration in which the frame sub-assembly forming the door glass frame portion and the door frame frame forming the door outer peripheral frame portion in the lower half of the door are separately assembled and then combined, a sub-assembly is achieved. Is low and assembly is not good.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a vehicle door structure capable of reducing the number of parts and improving the assemblability.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle door structure according to the first aspect of the present invention includes a metal door frame constituting a frame portion of a door glass in an upper half of the door, and a metal inner reinforcement disposed along a door belt line. A frame sub-assembly that combines the outer reinforcement and
A door shell sub-assembly combining the frame sub-assembly and a skeleton frame having a closed cross section bent along the door outer peripheral shape of the lower half of the door;
It is characterized by having.
[0007]
Therefore, a frame sub-assembly in which a metal door frame constituting a door glass frame portion in the upper half of the door and a metal inner reinforcement and an outer reinforcement arranged along the door belt line are combined. After assembly, the frame sub-assembly is combined with the skeletal frame to form a door shell sub-assembly. Therefore, assemblability of the frame sub-assembly and the door shell sub-assembly is better than a configuration in which both the door glass frame in the upper half of the door and the door outer peripheral frame in the lower half of the door are integrated. In addition, by using a skeletal frame with a closed cross section that is bent along the outer peripheral shape of the door in the lower half of the door, door rigidity can be secured, and reinforcement for reinforcing the mounting part mounting part can be reduced, so the number of parts Can be reduced.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A first embodiment of a vehicle door structure according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0009]
In the drawings, an arrow FR indicates a vehicle forward direction, an arrow UP indicates a vehicle upward direction, and an arrow IN indicates a vehicle interior side direction.
[0010]
As shown in FIG. 1, in the present embodiment, the frame 14 of the front side door 10 is formed of a member having a U-shaped cross section bent in a U shape along the door shape. The skeleton frame 14 is formed with mounting seat surfaces 14A and 14B for the impact beam rear extension 16 and the lower front door frame 17, and these portions are partially and cross-sectionally modified.
[0011]
The skeletal frame 14 also includes door lock mounting reinforcements 18 and 20, a door window regulator mounting plate 22, an inner surface that also serves as a seat 26 for preventing the door from lowering and fastening an armrest of a door trim 56 (see FIGS. 2 and 3). Panel 28 is welded.
[0012]
The outer reinforcement 30 and the inner reinforcement 32 are combined with a door frame 34 to form a frame sub-assembly 36. The frame sub-assembly 36 and the frame 14 are combined to form a door shell sub-assembly 37. Has formed. Further, the connection between the frame sub-assembly 36 and the skeletal frame 14 is such that an upper 34A of the door frame 34 and a front upper portion 14C of the skeletal frame 14 are welded to each other on the front side of the door, and that the door frame 34 is The lower end 34C of the rear 34B is extended and inserted into the rear end 14D of the skeleton frame 14 and then welded.
[0013]
As shown in FIG. 4, in the upper hinge portion, appropriate rigidity is secured by combining the frames of the skeletal frame 14, the door reinforcement 38, and the inner reinforcement 40, and the door hinge 50 as a mounting component is fastened by the fastening bolt 52. are doing.
[0014]
Further, the door weather strip 54 is fixed to the door trim 56 as a sealing material, and the door outer panel 58 is made of resin, and is made thick to secure appropriate rigidity. Note that a cutout 60 is formed in a portion of the door trim 56 where the door hinge 50 is attached.
[0015]
The inner reinforcement 40 includes a metal outer panel 40A and an inner panel 40B. Reference numeral 62 in FIG. 4 denotes a front pillar, and reference numeral 64 denotes a door glass and a glass run.
[0016]
As shown in FIG. 5, in the mounting portion at the front end of the door check and the door impact beam, a door check 67 as a mounting component is fixed to a bracket 66 welded to the inner side surface 14E of the skeletal frame 14 by fastening bolts 68. The impact beam 70 is welded to the vehicle body outer side surface 14F of the skeleton frame 14.
[0017]
As shown in FIG. 6, in the lower door hinge attachment portion, a door hinge 74 as a mounting component is directly fastened to the skeleton frame 14 with a fastening bolt 76 with the door inner panel 72 interposed therebetween. A notch 78 is formed in the door trim 56 at a portion where the door hinge 74 is attached.
[0018]
As shown in FIG. 7, in the outside handle mounting portion, the outside handle 82 as a mounting component and the key cylinder 84 after being mounted on the door outer panel 58 are directly fastened to the outside handle frame 80 by the fastening screw 85. Have been. A door glass and a glass run 64 are guided by a lower end 34C of a rear 34B of the door frame 34.
[0019]
The key cylinder 84 and the door lock 86 are covered with a door trim 56 to which the door weather strip 54 is fixed, and the door trim 56 is inserted and connected to a door outer panel 58.
[0020]
Note that reference numeral 88 in FIG. 7 indicates a center pillar.
[0021]
As shown in FIG. 8, in the door lock mounting portion, two types of lock reinforcements 90 and 92 are welded to the lower end 34C of the rear 34B of the door frame 34 in order to secure appropriate rigidity. The front portion 90A of the reinforcement 90 is welded to the inner panel 28. In this state, the door lock 86 is directly fastened to the lock reinforcements 90 and 92 by the fastening bolt 96. For this reason, the door lock 86 has an external structure to the lock reinforcements 90 and 92, and the door lock 86 is covered with a door trim 56 to which the door weather strip 54 is fixed.
[0022]
In FIG. 8, reference numeral 97 indicates a striker, and reference numeral 98 indicates a rear side door.
[0023]
As shown in FIG. 9, the impact beam rear extension 16 is miniaturized and is welded to the vehicle body outer side surface 14 </ b> E of the frame 14. The impact beam rear extension 16 and the skeletal frame 14 are covered with a door trim 56 to which a door weather strip 54 is fixed.
[0024]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0025]
In the vehicle door structure of the present embodiment, a metal door frame 34 that forms a frame portion of a door glass in the upper half of the door, a metal inner reinforcement 32 and an outer reinforcement that are arranged along the door belt line. The frame sub-assembly 36 is assembled with the frame 30, and then the frame sub-assembly 36 is integrated with the skeletal frame 14 to form the door shell sub-assembly 37.
[0026]
Therefore, assemblability of the frame sub-assembly 36 and the door shell sub-assembly 37 is better than a configuration in which both the door glass frame portion in the upper half of the door and the door outer peripheral frame portion in the lower half of the door are integrated. Further, by using a skeletal frame 14 having a closed cross section bent along the outer peripheral shape of the door in the lower half of the door, for example, a square cross section, door rigidity can be ensured, and the reinforcement for reinforcing the mounting part mounting portion can be omitted. Can be. Therefore, the number of parts can be reduced and the weight can be reduced. Also, the number of work steps can be reduced.
[0027]
Further, in this embodiment, since only the metal frame sub-assembly 36 separated from the skeletal frame 14 can be subjected to cation electrolytic coating alone, the masking of the door shell body is not required as compared with the conventional spray coating, and the number of work steps can be reduced. As a result, the door quality is improved and the coating quality is also improved.
[0028]
In the present embodiment, the frame sub-assembly 36 is combined with the skeletal frame 14 to form a door shell sub-assembly 37. The door shell sub-assembly 37 has a door glass elevating function, that is, a window regulator, a door glass, and a glass run. By assembling them, it is possible to make a door elevating module. As a result, the process of modularizing the door elevating and lowering can be performed in a related place other than the automobile manufacturer. For this reason, by making the door elevation module at the supplier, the number of assembling work steps within the automobile manufacturer can be reduced, and the quality of the glass elevation at the supplier can be managed.
[0029]
Further, in this embodiment, it is possible to make a door module in which door functional components such as the door check 67 and the door lock 86 and the armrest fastening bracket 28 of the door trim 56 are further incorporated into the door lifting module. As a result, the door modularization process can be performed in a related place other than the inside of the automobile manufacturer. For this reason, by making this door module at the supplier, the number of assembling work steps within the automobile manufacturer can be further reduced, and the quality control of each functional component at the supplier becomes possible.
[0030]
As a result, in the assembling work in the automobile manufacturer, the door trim 56 is fixed to the door module delivered from the supplier from the inside of the vehicle, and the door outer panel 58 is inserted into the door trim 56 and fixed with screws. The assembly is completed by attaching the outside handle 82 and the key cylinder 84 from the outside of the vehicle. Further, the door weather strip 54 is fixed to a door trim 56. Therefore, the number of man-hours and the number of shipping inspection man-hours in the assembling work in the automobile manufacturer can be reduced, and the door productivity is improved.
[0031]
Next, a second embodiment of the vehicle door structure according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0032]
The same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0033]
As shown in FIGS. 10 to 12, in the present embodiment, the hinge side 100, the rear inner panel 102, the lower inner panel 104, and the second An outer reinforcement 106 has been added. Further, the impact beam extension 107 is larger than in the first embodiment.
[0034]
Further, in the present embodiment, the hinge side 100, the rear inner panel 102, and the lower inner panel 104 are welded and joined to the frame 14, and the door outer panel 110 is formed of the hinge side 100, the rear inner panel 102, and the lower inner panel 104. Each end is connected by hemming.
[0035]
As shown in FIG. 13, in the upper hinge portion, the door weather strip 54 is fixed to the metal hinge side 100 to serve as a sealing material, and the door outer panel 110 is also made of metal.
[0036]
As shown in FIG. 14, the door weather strip 54 is also fixed to the hinge side 100 at the door check and the front end of the door impact beam.
[0037]
As shown in FIG. 15, in the lower door hinge mounting portion, the door hinge 74 is directly fastened to the frame 14 with the fastening side 76 sandwiching the hinge side 100 and the door inner panel 72. The door weather strip 54 is fixed to the hinge side 100.
[0038]
As shown in FIG. 16, in the outside handle mounting portion, a key cylinder 84 is directly fastened to the outside handle frame 80 by a fastening screw 85. The door outer panel 110 and the inner panel 102 are joined by hemming, and the key cylinder 84 and the door lock 86 are covered with a door trim 56 to which the door weather strip 54 is fixed.
[0039]
As shown in FIG. 17, in the door lock mounting portion, a lock reinforcement 112 is welded to the lower end 34C of the rear 34B of the door frame 34 with the inner panel 102 interposed therebetween in order to secure appropriate rigidity. In this state, the door lock 86 is directly fastened to the lock reinforcement 112 by the fastening bolt 96. Therefore, the door lock 86 has an external structure to the lock reinforcement 112, and the door lock 86 is covered with the door trim 56 to which the door weather strip 54 is fixed.
[0040]
As shown in FIG. 18, the rear extension 107 of the impact beam 70 is welded to the vehicle body outer surface 14E of the skeletal frame 14 and the inner panel 102. Further, the rear extension 107 and the frame 14 of the impact beam 70 are covered with an inner panel 102 to which the door weather strip 54 is fixed.
[0041]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0042]
In the vehicle door structure of the present embodiment, a metal door frame 34 that forms a frame portion of a door glass in the upper half of the door, a metal inner reinforcement 32 and an outer reinforcement that are arranged along the door belt line. The frame sub-assembly 36 is assembled with the frame 30, and then the frame sub-assembly 36 is integrated with the skeletal frame 14 to form the door shell sub-assembly 37.
[0043]
Therefore, assemblability of the frame sub-assembly 36 and the door shell sub-assembly 37 is better than a configuration in which both the door glass frame portion in the upper half of the door and the door outer peripheral frame portion in the lower half of the door are integrated. Further, by using the skeletal frame 14 having a closed cross section bent along the outer peripheral shape of the door in the lower half of the door, the door rigidity can be secured, and the reinforcement for reinforcing the mounting part mounting portion can be omitted. Therefore, the number of parts can be reduced and the weight can be reduced. Also, the number of work steps can be reduced.
[0044]
Further, in the present embodiment, the door shell sub-assembly 37 can secure the rigidity of the door, so that the hinge side 100, the rear inner panel 102, and the lower inner panel 104 can be reduced in thickness, and the hinge side 100, the rear inner panel The flange width (the width of each member in side view) of the inner plate portion of the panel 102 and the lower inner panel 104 can be minimized. As a result, also in this respect, the weight of the door can be reduced.
[0045]
In this embodiment, the thickness of the rear inner panel 102 and the thickness of the lower inner panel 104 can be changed. Further, the lower inner panel 104 can be formed by extending and bending the door outer panel 110.
[0046]
In the above, the present invention has been described in detail with respect to a specific embodiment, but the present invention is not limited to such an embodiment, and various other embodiments are possible within the scope of the present invention. Some will be apparent to those skilled in the art. For example, in the present embodiment, the vehicle door structure of the present invention is applied to the front side door 10, but the vehicle door structure of the present invention is also applicable to other doors such as a rear side door and a back door.
[0047]
【The invention's effect】
The vehicle door structure according to the first aspect of the present invention includes a metal door frame constituting a frame portion of a door glass in an upper half of the door, and a metal inner reinforcement disposed along a door belt line. A frame sub-assembly combining the outer reinforcement and a door shell sub-assembly combining the frame sub-assembly and a skeletal frame having a closed cross-section bent along the door outer peripheral shape of the lower half of the door. This has an excellent effect that the number of parts can be reduced and the assemblability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a main part of a door structure of a vehicle according to a first embodiment of the present invention, as viewed from inside the vehicle.
FIG. 2 is a side view showing a main part of the door structure of the vehicle according to the first embodiment of the present invention, as viewed from the front of the vehicle.
FIG. 3 is a side view showing a main part of the door structure of the vehicle according to the first embodiment of the present invention as viewed from the rear of the vehicle.
FIG. 4 is an enlarged sectional view taken along line 4-4 in FIG. 1;
FIG. 5 is an enlarged sectional view taken along line 5-5 in FIG.
FIG. 6 is an enlarged sectional view taken along line 6-6 in FIG. 1;
FIG. 7 is an enlarged sectional view taken along line 7-7 of FIG.
FIG. 8 is an enlarged sectional view taken along line 8-8 in FIG. 1;
FIG. 9 is an enlarged sectional view taken along line 9-9 in FIG. 1;
FIG. 10 is a side view of a main part of a vehicle door structure according to a second embodiment of the present invention, as viewed from inside the vehicle.
FIG. 11 is a side view showing a main part of a vehicle door structure according to a second embodiment of the present invention, as viewed from the front of the vehicle.
FIG. 12 is a side view showing a main part of a vehicle door structure according to a second embodiment of the present invention, as viewed from the rear of the vehicle.
FIG. 13 is an enlarged sectional view taken along line 13-13 of FIG.
FIG. 14 is an enlarged sectional view taken along line 14-14 of FIG. 10;
FIG. 15 is an enlarged sectional view taken along line 15-15 of FIG. 10;
FIG. 16 is an enlarged sectional view taken along line 16-16 of FIG. 1;
FIG. 17 is an enlarged sectional view taken along line 17-17 in FIG. 1;
FIG. 18 is an enlarged sectional view taken along line 18-18 in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
10 Front side door 14 Frame 30 Outer reinforcement 32 Inner reinforcement 34 Door frame 36 Frame sub-assembly 37 Door shell sub-assembly