JP2004113090A - Fermented tea-leaf extract and method for producing fermented tea beverage - Google Patents

Fermented tea-leaf extract and method for producing fermented tea beverage Download PDF

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合志 妙
Takahiro Sato
佐藤 隆浩
Shiyoujirou Hara
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To efficiently obtain fermented tea-leaf extract having body taste and flavor while having slight bitterness and astringency through carrying out fermentation of fresh tea leaves (tannic oxidation reaction) and aqueous extraction of soluble solid other than tannin derived from tea leaves in a single process; and to provide a method for producing fermented tea-leaf extract by which the flavor or color of the fermented tea-leaf extract can be regulated at will by altering fermentation (tannic oxidation reaction) time. <P>SOLUTION: The fermented tea-leaf extract is produced in a single process comprising mixing crushed but unwithered fresh tea leaves with a solution of tea-leaf organization breaking enzyme, fermenting the mixture (tannic oxidation reaction), treating the fermented mixture with the tea-leaf organization breaking enzyme, and extracting the tea leaves. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、苦渋味が少なく、コクと旨味を有する清涼飲料用の缶およびペットボトル等の発酵茶飲料に用いられる発酵茶葉抽出液の製造方法および得られた発酵茶葉抽出液を用いた発酵茶飲料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生茶葉から発酵茶葉を得る一般的な方法としては、既知の通り、摘まれた生茶葉を萎凋、揉捻、発酵(タンニン酸化反応)、加熱乾燥をして烏龍茶および紅茶等の茶葉製品を得る方法が知られている。
【0003】
さらに、これらの茶葉製品から発酵茶葉抽出液を得るには、得られた発酵茶葉を温水または熱水に投じて抽出を行い、発酵茶葉を濾別して得るのが通常である。
【0004】
一方、発酵茶葉抽出液を生茶葉より直接に得る方法としては、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法が従来から知られている。即ち、生茶葉または萎凋された茶葉を破砕し、これに水を加えて懸濁水溶液またはスラリー液となし、ついで発酵(タンニン酸化反応)に適する任意の温度と時間にて発酵(タンニン酸化反応)を行った後、茶葉を濾別して発酵茶葉抽出液を得るものである。
【0005】
近年、苦渋味の強い茶飲料が若年層を中心に敬遠される傾向にあるため、苦渋味成分であるタンニンに対する茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の割合を増やして旨味をより強く感じさせる、苦渋味を少なくした茶飲料が多く製造販売されているのが現況である。
【0006】
しかしながら、上記スラリー発酵法は、発酵(タンニン酸化反応)と水抽出とを同時に行い、発酵茶を得る工程を短縮化できる利点はあるが、茶葉由来のタンニン以外の可溶性窒素化合物、可溶性炭水化物、その他呈味成分等の可溶性固形分の割合を増やして呈味、旨味をより強く感じさせる抽出に関しての配慮はなされていないため、発酵(タンニン酸化反応)を効率的に行わせるとともに茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出法の検討が求められるものである。
【0007】
茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出法としては、高温水にて可能な限り茶葉由来の可溶性固形分を水抽出する方法が考えられるが、高温にて抽出する場合は発酵(タンニン酸化反応)に関わる茶葉中の酸化酵素であるポリフェノールオキシダーゼが熱失活するため適当ではない。また逆に低温水にてタンニンの抽出を抑制して可能な限り茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分を水抽出する方法が考えられるが、低温にて抽出する場合は発酵(タンニン酸化反応)に関わる茶葉中のポリフェノールオキシダーゼ活性が低くなるため、十分な発酵(タンニン酸化反応)が行われない欠点を有する。
【0008】
そのため、茶葉を酵素分解処理して茶葉からの抽出固形分を高める方法が数多く提案されている。
【0009】
例えば、特許文献1においては、セルラーゼ、ヘミセルラーゼを添加して45℃にて20時間酵素処理を行う事で低温抽出における茶成分を増加する方法を提案しているが、本特許に記載される生葉にしても100℃にて酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)を破壊することとしており、発酵(タンニン酸化反応)について言及するものではない。
【0010】
また、特許文献2において、生茶葉の萎凋、揉捻時に担子菌由来のポリフェノールオキシダーゼを茶葉に散布付着させて、より発酵(タンニン酸化反応)を進行させる方法が提案されているが、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0011】
さらに、特許文献3においても煎茶、紅茶の他、生茶についてもセルラーゼ、プロトペクチナーゼ(植物組織崩壊酵素)を添加する事で40℃、5時間抽出における茶成分を増加する方法を提案しているが、同じく発酵(タンニン酸化反応)について何ら言及されていない。
【0012】
一方、特許文献4において紅茶からの抽出液および生茶葉をスラリー発酵して得られた抽出液をイオン交換処理して脱陽イオンを行い、カルシウム化合物を添加して処理することで硬水によってもどした時に濁りを生じない方法を提案しているが、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0013】
また、特許文献5において酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)が不活性化された緑茶葉抽出液に微生物由来のポリフェノールオキシダーゼを添加して紅茶液とすることが提案されているが、生茶葉をスラリー発酵法により発酵(タンニン酸化反応)と水抽出を同時に行う方法とは明らかに技術内容に差異があるものである。
【0014】
同じく特許文献6においてスラリー発酵において効率的により発酵(タンニン酸化反応)を進行させるために酸素含有気体をスラリー発酵液中に吹き込む方法が提案されているが、これも茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0015】
さらに特許文献7において生茶葉のスラリー発酵を行う際に茶葉懸濁液のpHを自然のpHより低く規定することにより高含量のテアフラビンを得る方法が提案されているが、これも茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0016】
特許文献8においては、生茶葉とタンナーゼ(タンニン分解酵素)を接触せしめた後、加熱乾燥して乾燥緑茶葉を得る方法と同じく生茶葉とタンナーゼ(タンニン分解酵素)を接触せしめた後、発酵(タンニン酸化反応)させて、次いで加熱乾燥して乾燥紅茶葉を得る方法が提案され、ともに冷水抽出可能な乾燥紅茶葉とするとされているが、生茶葉をスラリー発酵法により発酵(タンニン酸化反応)と水抽出を同時に行う方法とは明らかに技術内容に差異があるものである。
【0017】
次に、特許文献9においても生茶葉のスラリー発酵において効率的により発酵(タンニン酸化反応)を進行させるために過酸化水素溶液をスラリー発酵液中に一定速度で添加する方法が提案されているが、これも茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0018】
また、特許文献10においては、生茶葉を凍結後、解凍させることで発酵(タンニン酸化反応)が促進できることを提案しているが、生茶葉を破砕することでも同等の促進効果が見出されるものである。
【0019】
同じく特許文献11では、紅茶抽出液を凍結乾燥して粉末紅茶を得る製造工程において萎凋(粗発酵)した紅茶原葉を濁り防止酵素と水の添加の下に擂潰、粉砕し、所定温度、時間の下に再発酵させ、凍結、解凍した後に温湯を加え、攪拌、脱水した抽出液を固液分離して得られた清澄液を凍結乾燥して粉末紅茶を得る方法が提案されているが、新鮮な非発酵(非タンニン酸化反応)の生茶葉を萎凋(粗発酵)した後、擂潰、粉砕し再発酵させるという二段階発酵しており、また再発酵させた紅茶原葉を凍結および解凍させてから温湯を加え、抽出操作を行うという通常の萎凋前の生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法とは明らかに異なる煩雑な工程を経る製造法といわざるを得ない。ポリフェノールオキシダーゼ以外の酵素を濁り防止酵素として添加しているが、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0020】
一方、特許文献12において、緑茶製造工程において生茶葉を蒸煮処理してポリフェノールオキシダーゼを加熱失活させるところを不完全蒸煮して一部、生茶葉中のポリフェノールオキシダーゼを残存させ、部分的に発酵(タンニン酸化反応)させて緑茶と紅茶の両特色を有する茶を製造する方法を提案しているが、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法および茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0021】
特許文献13において蒸熱処理した茶葉をセルラーゼ等の分解酵素にて茶葉成分の抽出効率を高め、得られた抽出液を濃縮して凍結し、これを酸素不透過性フイルムで包装することが提案されているが、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法について言及するものではない。
【0022】
特許文献14において製茶された緑茶、烏龍茶、紅茶等を粉砕して茶葉の組織を破壊して水を加えてスラリー状となし、効率的に茶葉成分の抽出効率を高めることが提案されているが、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法について言及するものではない。
【0023】
特許文献15において紅茶の葉をタンナーゼおよび細胞壁溶解酵素であるセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、デキストラナーゼ、リゾチーム、プロテアーゼ、リパーゼおよびそれらの混合物により酵素処理して紅茶の葉よりの紅茶の収率および茶固形分溶解性を増加させる方法が提案されているが、本文献において紅茶の葉と限定しており、酵素処理の対象品は既に発酵(タンニン酸化反応)させた発酵茶である紅茶であること、さらに紅茶の葉から沸騰水にて紅茶液を抽出する前にタンナーゼおよび細胞壁溶解酵素溶解液を紅茶の葉に湿潤させて紅茶の葉の部分的消化と発酵を行わせるという煩雑な工程を経ているため、萎凋前の生茶葉を用いて発酵工程と紅茶等の発酵茶からの抽出工程を同時に単一工程にて行えるスラリー発酵法とは明らかに差異のあるものである。
【0024】
特許文献16において生又は乾燥した茶葉にペクチナーゼ、ヘミセルラーゼ等の植物組織分解酵素を作用させて茶葉中の香味成分、色素成分、栄養成分および機能成分を収率よく抽出した後、乾燥した微粉緑茶を得る方法を提案しているが、発明の対象が発酵(タンニン酸化反応)させない緑茶であるため生または乾燥した原料茶葉を植物組織分解酵素を作用させる前に高速加熱乾燥するとしており、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法について言及するものではない。
【0025】
特許文献17において二番茶および/または三番茶を発酵(タンニン酸化反応)させて得られる発酵茶より浸出させた浸出液に適量の甘味料と酸味料を添加してなる発酵茶飲料について提案されているが、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法および茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0026】
特許文献18において原料生茶葉より紅茶葉を製茶する際の発酵工程において筐体内部にケースを設置し、内部にケースをさらに設置して、このケース内に原料生茶葉を入れ、筐体内部に蒸気または温水を供給することで、筐体内部の温度並びに湿度を制御し原料生茶葉の発酵を制御促進させることを提案しているが、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法および茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0027】
特許文献19において緑茶(生茶葉)のスラリーをタンナーゼで処理して、且つスラリー発酵させてテアフラビンを豊富に含む優れた色調を有する茶抽出物を得る方法が提案されているが、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0028】
特許文献20においてリーフ緑茶(生茶葉)を発酵させる前にフェノール酸およびアミノ酸を添加して発酵させることで、向上されたアロマを有する紅茶の製造方法が提案されているが、生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法および茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0029】
特許文献21において緑茶抽出液にポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)を含有する茶、果物、野菜、ハーブ等の植物抽出物を添加混合して緑茶の風味を損なうことなく、植物抽出物中のポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の働きにより緑茶に多く含まれるカテキン類をテアフラビン類に酸化誘導した緑茶風味および各種植物風味も加味されたテアフラビン類含有緑茶抽出物の製造法が提案されているが、発明の対象が緑茶抽出物であり、原料として緑茶抽出液を使用し、また他の各種植物風味も加味されるため、本来の生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法および茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出について言及するものではない。
【0030】
このように生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行えるスラリー発酵法については、従来から知られている方法ではあったが、発酵(タンニン酸化反応)を効率的に行わせるために生茶葉を凍結後解凍し、生茶葉組織を破壊してより発酵(タンニン酸化反応)を進行させる方法、微生物由来のポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)を添加する方法または植物由来のポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)を添加する方法等が提案され、さらに発酵茶の濁りを防止するために濁りの元であるタンニンをタンナーゼで分解する方法およびタンニン以外の濁り成分をペクチナーゼ、アミラーゼ等で分解する方法をスラリー発酵法に適用する方法が提案されている。
【0031】
一方、スラリー発酵法において茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出については、生茶葉にセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ(植物組織崩壊酵素)等を添加することで抽出工程における茶成分を増加する方法が提案されているが、スラリー発酵法において抽出工程と同時に行われる発酵(タンニン酸化反応)工程に関する言及がなく、唯一、発酵工程を終えた紅茶の葉にタンナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ(植物組織崩壊酵素)等の溶解液を添加して紅茶の葉を湿潤させて酵素分解を行わせ、タンニンを加水分解するとともに茶葉の組織を破壊分解して、次の工程で熱水抽出して茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出を行うという複雑な工程が提案されているのみである。その他については、生茶葉以外の製茶された緑茶、烏龍茶および紅茶等を茶葉組織破壊酵素の作用で茶葉組織を破壊するか、あるいは機械的に茶葉組織を破壊するなどして茶成分を増加する方法が提案されているのみである。
【0032】
すなわち、製茶葉の原料である生茶葉を破砕して、生茶葉の発酵工程と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行わせるスラリー発酵法において、発酵(タンニン酸化反応)を行わせるとともに茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出を行わせて旨味成分を増強し、結果的により苦渋味を少なくコクと旨味を強化する抽出法については、知見が見当たらない。
【0033】
このように生茶葉の発酵と発酵茶の抽出工程を単一工程にて行わせることを基本製法とするスラリー発酵法において、発酵(タンニン酸化反応)を行わせるとともにより簡便な製造方法にて茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の効率的水抽出を行わせて旨味成分を増強し、結果的により苦渋味を少なくコクと旨味が強化された発酵茶の製造方法の開発が強く望まれる状況にあった。
【0034】
【特許文献1】
特公昭39−746号公報
【特許文献2】
特公昭44−1932号公報
【特許文献3】
特公昭46―17958号公報
【特許文献4】
特公昭46−15679号公報
【特許文献5】
特公昭48−16636号公報
【特許文献6】
特公昭48−31919号
【特許文献7】
特公昭50−30717号
【特許文献8】
特開昭51−115999号公報
【特許文献9】
特開昭54−140797号公報
【特許文献10】
特開昭56−85244号公報
【特許文献11】
特公昭62−15175号公報
【特許文献12】
特公昭62−175138号公報
【特許文献13】
特開平2−203743号公報
【特許文献14】
特開平4−271750号公報
【特許文献15】
特公平4−63662号公報
【特許文献16】
特開平5−316952号公報
【特許文献17】
特公平6−95882号
【特許文献18】
特開平7−227210号公報
【特許文献19】
特開平11−225672号公報
【特許文献20】
特開2000−228951号公報
【特許文献21】
特開平2002−95415号公報
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、生茶葉の発酵(タンニン酸化反応)と、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の水抽出とを単一の工程で行うことで、苦渋味が少なく、コクと旨味を有する発酵茶葉抽出液を効率的に得ることができるとともに、発酵(タンニン酸化反応)処理時間を変えることで発酵茶葉抽出液を任意の風味または色合いに調整することができる発酵茶葉抽出液の製造方法を提供することを主目的とするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載するように、破砕処理した萎凋処理前の生茶葉と、茶葉組織破壊酵素の溶解液とを混合し、発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理を単一工程で行うことを特徴とする発酵茶葉抽出液の製造方法を提供する。
【0037】
本発明は、このように破砕処理した生茶葉を茶葉組織破壊酵素の溶解液に投じるることにより、生茶葉の発酵と、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の水抽出とを効率的に行うことができる。したがって、簡便な方法で、苦渋味が少なく、コクと旨味を有する発酵茶飲料を製造することが可能な発酵茶葉抽出液を得ることができる。また、本発明は、発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理を任意の一定温度および一定時間において行うことにより、得られる発酵茶葉抽出液を任意の風味または色合いに調整することが可能である。
【0038】
上記請求項1に記載された発明においては、請求項2に記載するように、上記茶葉組織破壊酵素が、セルラーゼ、ヘミセルラーゼおよびプロトペクチナーゼよりなる群から選ばれる少なくとも1種を有することが好ましい。セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、プロトペクチナーゼおよびこれらの混合酵素を用いることにより、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分を効率的に水抽出することができるため、少ない茶葉使用量で、苦渋味が少なく、コクと旨味の良好な発酵茶飲料を製造することができる発酵茶葉抽出液を得ることができる。
【0039】
上記請求項1または請求項2に記載された発明においては、請求項3に記載するように、上記茶葉組織破壊酵素が、ヘミセルラーゼを有することが好ましい。上記酵素のなかでも、ヘミセルラーゼは特に、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の水抽出効率が高く、得られる発酵茶葉抽出液を用いた発酵茶飲料を、より苦渋味が少なく、コクと旨味を良好なものとすることができるからである。
【0040】
上記請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載された発明においては、請求項4に記載するように、上記生茶葉が、摘採直後の生茶葉、もしくは摘採直後に冷蔵もしくは冷凍保存された生茶葉であることが好ましい。このような生茶葉を使用することにより、発酵(タンニン酸化反応)度合いを制御しやすくなり、嗜好性に応じて風味または色合いを調整した発酵茶飲料を製造できる発酵茶葉抽出液を得ることが容易となるからである。
【0041】
上記請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載された発明においては、請求項5に記載するように、上記発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理が、20℃〜60℃の範囲内の温度で行われることが好ましい。上記範囲内より温度が低い場合は、茶葉組織破壊酵素の反応速度が遅くなるため、抽出に時間を要するようになる場合があり、上記範囲内より温度が高い場合は、茶葉組織破壊酵素の熱失活により、茶葉組織破壊酵素の効果が小さくなるため、所定の風味や色合いが得られにくくなる場合があり、好ましくないからである。
【0042】
上記請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載された発明においては、請求項6に記載するように、上記発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理が、1時間以上の時間で行われることが好ましい。上記範囲より短い場合は、茶葉組織破壊酵素処理が不十分となる場合があるからである。
【0043】
本発明は、さらに請求項7に記載するように、上記請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液のブリックス値が、上記発酵茶葉抽出液の製造方法において上記茶葉組織破壊酵素を用いずに得られた発酵茶葉抽出液のブリックス値に対し、1.3倍〜1.5倍の範囲内であることを特徴とする発酵茶葉抽出液を提供する。
【0044】
本発明によれば、上述した発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液であるので、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の水抽出効率が高く、少ない茶葉使用量で、苦渋味が少なく、コクと旨味の良好な発酵茶飲料を製造することのできる発酵茶葉抽出液を得ることができる。
【0045】
本発明は、また請求項8に記載するように、上記請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液を用いることを特徴とする発酵茶飲料の製造方法を提供する。
【0046】
本発明によれば、上記請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液を用いるものであるので、苦渋味が少なく、コクと旨味の良好な発酵茶飲料を得ることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
本発明は、発酵茶葉抽出液の製造方法と、その製造方法により得られた茶葉抽出液、およびそれを用いた発酵茶飲料の製造方法とからなるものである。なお、本発明において発酵茶飲料というときは、いかなる発酵(タンニン酸化反応)の度合いの発酵茶飲料をも含むものである。以下、これらについて説明する。
【0048】
A.発酵茶葉抽出液の製造方法
まず、本発明の発酵茶葉抽出液の製造方法について詳細に説明する。
【0049】
1.原材料
本発明の発酵茶葉抽出液の製造方法においては、生茶葉、茶葉組織破壊酵素、添加剤、および水等を原材料として準備する。
【0050】
(1)生茶葉
本発明における生茶葉とは、萎凋処理前の茶葉であれば特に限定されるものではない。しかしながら、本発明においては、発酵(タンニン酸化反応)度合いの調整を容易にするため、生茶葉はできる限り新鮮なものを破砕処理して使用することが好ましい。
【0051】
したがって、摘採直後の生茶葉であるか、あるいは摘採直後に冷蔵もしくは冷凍保存された生茶葉を用いることが好ましい。なお、冷蔵の場合は、1日間〜2日間保存したものが好適に用いられる。
【0052】
ここで、本発明における摘採直後とは、摘採後24時間以内、好ましくは摘採後6時間以内である場合をいうこととする。摘採後にこれ以上の時間が経過してしまうと、発酵(タンニン酸化反応)の制御がしにくくなり好ましくないからである。
【0053】
本発明は、このように萎凋前の生茶葉を用いるものであるので、一般に発酵茶の製造に際して必要な萎凋処理を行う必要がない。したがって、萎凋処理を行うための設備等を必要としないことから、安価に茶葉を入手することが可能であり、かつ従来より緑茶の製造を行ってきた萎凋処理設備を有さない国内茶葉産地の茶葉を用いることができるという利点を有する。さらに、本発明においては、このように萎凋前の生茶葉を使用することにより、発酵(タンニン酸化反応)の度合いが調整しやすくなり、嗜好性に応じて風味を調整した発酵茶飲料を製造することができる発酵茶葉抽出液を得ることが容易となる。
【0054】
本発明に用いられる生茶葉としては、茶樹(Camellia sinensis)の葉や茎を摘採したものであり、酸化酵素であるポリフェノールオキシダーゼの熱失活処理などを施していない状態のものをいう。本発明における生茶葉はいかなる産地のものでも使用でき、摘採する時期についても特に制限がなく、春先の新芽である新生茶葉でも、初夏のある程度肥沃した軟らかい生若葉でも、成熟した硬い組織の生茶葉でも使用できるが、得られる発酵茶葉抽出液のブリックス値(以下、「Bx値」と略称する場合がある。)、風味および色合いの点から新生茶葉または生若葉を用いるのが好ましい。
【0055】
ここで、Bx値とは、発酵茶葉抽出液のタンニンを含めた可溶性固形分濃度を示すものであるが、このBx値が大きい程、タンニン以外の可溶性固形分が多く抽出されていることになり、コクと旨味を表す指標として使用されるものである。本発明におけるBx値は屈折率計で測定した値を用いることとする。
【0056】
本発明においては、このような生茶葉を破砕処理して用いるものである。このような破砕処理方法としては、フードカッターおよびミキサー、ハンマーミル、ウルトラマイザー等を必要に応じて適宜使用して行われる。また、破砕した茶葉の大きさは、特に限定されるものではないが、1mm程度またはそれ以下であれば良い。
【0057】
(2)茶葉組織破壊酵素
本発明は、このような粉砕された生茶葉を、茶葉組織破壊酵素を含有する水溶液に投じることにより、発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理を単一工程で行うところに特徴を有するものである。
【0058】
本発明において用いることができる茶葉組織破壊酵素としては、抽出処理に際して、得られる茶葉抽出液のBx値が高くなるように茶葉を破壊することができる酵素であれば特に限定されるものではなく、また、単一の酵素のみならず、複数の酵素を組み合わせて用いることができる。
【0059】
本発明においては、特に、セルラーゼ、ヘミセルラーゼおよびプロトペクチナーゼよりなる群から選ばれる少なくとも1種の茶葉組織破壊酵素を用いて茶葉組織を破壊し、抽出処理することが好ましい。これらの酵素を用いることにより得られる発酵茶葉抽出液中のBx値を向上させることができるからである。また、本発明においては、これら、セルラーゼ、ヘミセルラーゼおよびプロトペクチナーゼを組合せて用いることができる。
【0060】
本発明においては、中でもヘミセルラーゼを用いることが特に好ましい。ヘミセルラーゼ用いることにより、最終的に得られる発酵茶の旨味、香味等を良好とすることができるからである。
【0061】
以下、これらの各酵素について詳細に説明する。
【0062】
a.セルラーゼ
本発明に用いられるセルラーゼとは、セルロースのβ−1,4−グリコシド結合を加水分解してセロピオースを生成する反応を行う酵素である。本発明においては、一般に食品業界においてセルラーゼと称される酵素であれば用いることが可能であり、特にその由来等は限定されるものではなく、また精製品であっても未精製な状態のものであっても用いることができる。
【0063】
一般的には、綿、紙などの天然セルロースに良く作用するTrichoderma viride起源のセルラーゼと化学修飾して水溶性にしたセルロース(例;CMCなど)に良く作用するAspergillus niger起源のセルラーゼの2種類が製造販売されており、植物組織等の崩壊および溶解に利用されている。具体的にはTri.viride起源のセルロシンT2、Asp.niger起源のセルロシンAC40またはセルロシンAL(以上、何れも阪急共栄物産(株)販売)、同じくTri.viride起源のセルラーゼ“オノズカ”3S(ヤクルト薬品工業(株)販売)、同Tri.viride起源のセルラーゼT「アマノ」4、Asp.niger起源のセルラーゼA「アマノ」3(以上、何れも天野エンザイム(株)販売)等を用いることが可能である。
【0064】
本発明においては、このようなセルラーゼを0.03重量%〜0.20重量%、特に0.08重量%〜0.15重量%の範囲内で用いることが好ましい。上記範囲より添加量が少ない場合は、茶葉組織破壊酵素処理の効率を向上させる効果を発揮することができず、一方上記範囲より多く添加しても大幅な茶葉組織破壊酵素処理効率の向上が期待できず、コスト面で不利となるからである。
【0065】
b.ヘミセルラーゼ
本発明に用いられるヘミセルラーゼとは、ヘミセルロースのグリコシド結合を加水分解する反応を行う酵素である。本発明においては、一般に食品業界においてヘミセルラーゼと称される酵素であれば用いることが可能であり、特にその由来等は限定されるものではなく、また精製品であっても未精製な状態のものであっても用いることができる。
【0066】
一般的には、Tri.viride起源のものとAsp.niger起源のものが製造販売されており、果物、キノコ類の組織崩壊や穀類組織の軟化、穀類糖化液の濾過性向上等に利用されている。
【0067】
具体的には、Tri.viride起源のセルロシンTP25、Asp.niger起源のセルロシンHC (以上、何れも阪急共栄物産(株)販売)、同じくAsp.niger起源のセルラーゼY−NC(ヤクルト薬品工業(株)販売)、Asp.niger起源のヘミセルラーゼ「アマノ」90(天野エンザイム(株)販売)等を用いることが可能である。
【0068】
本発明においては、このようなヘミセルラーゼを0.03重量%〜0.20重量%、特に0.08重量%〜0.15重量%の範囲内で用いることが好ましい。上記範囲より添加量が少ない場合は、酵素分解抽出効率を向上させる効果を発揮することができず、一方上記範囲より多く添加しても大幅な酵素分解抽出効率の向上が期待できず、コスト面で不利となるからである。
【0069】
c.プロトペクチナーゼ
本発明に用いられるプロトペクチナーゼとは、プロトペクチンに作用して可溶性ペクチン(可溶性ペクチン酸)とする反応を行う酵素で植物組織崩壊酵素、あるいはマセレイテイングエンザイムとも別称される。本発明においては、一般に食品業界においてプロトペクチナーゼ、植物組織崩壊酵素、あるいはマセレイテイングエンザイムと称される酵素であれば用いることが可能であり、特にその由来等は限定されるものではなく、また精製品であっても未精製な状態のものであっても用いることができる。
【0070】
一般的には、Rhizopus属を起源とするものが販売されており、植物組織間の細胞間物質(主として不溶性のプロトペクチン)に作用して植物組織を単細胞化する働きがある。具体的には、Rhizopus属を起源とするセルロシンME(阪急共栄物産(株)販売)、同じくRhizopus属を起源とするマセロチームA(ヤクルト薬品工業(株)販売)等を用いることが可能である。
【0071】
本発明においては、このようなプロトペクチナーゼを0.03重量%〜0.20重量%、特に0.08重量%〜0.15重量%の範囲内で用いることが好ましい。
上記範囲より添加量が少ない場合は、酵素分解抽出効率を向上させる効果を発揮することができず、一方上記範囲より多く添加しても大幅な酵素分解抽出効率の向上が期待できず、コスト面で不利となるからである。
【0072】
(3)添加剤
本発明の発酵茶葉抽出液の製造方法においては、上記生茶葉および茶葉組織破壊酵素の他に、添加剤を添加してもよい。具体的には、タンナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼなどの味質改変剤、アスコルビン酸またはその塩、ポリビニルポリピロリドン、pH調整剤、香料、および着色料等を挙げることができる。
【0073】
(4)水
本発明において、酵素分解抽出処理を行うに際して用いる水は、特に限定されるものではないが、脱イオン水または蒸留水を用いることが好ましい。このように脱イオン水または蒸留水が好適であるのは、水中にカルシウムイオンおよび鉄イオン等が溶解している場合、茶葉抽出液中のタンニンと結合を生じ、不溶解物を生じたり、色の変化が生じたりすることを防止するためである。
【0074】
(5)重量比
本発明において、発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理および抽出処理を行う際の原材料の重量比としては、用いる生茶葉の種類や、要求される嗜好性等により大幅に異なるもので特に限定されるものではない。しかしながら、一般的には、生茶葉の粉砕物を5.0重量%〜30重量%の範囲内で投入し、発酵、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理が行われる。また、茶葉破壊酵素の合計添加量としては、0.03重量%〜0.20重量%、特に0.08重量%〜0.15重量%の範囲内で用いることが好ましい。
【0075】
2.発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理条件
本発明においては、破砕処理した生茶葉を、あらかじめ調製しておいた茶葉組織破壊酵素の溶解液に投じ、発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊処理および抽出処理を単一工程で行うものである。
【0076】
このような発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理においては、温度および時間等の条件により、得られる発酵茶葉抽出液中のBx値や発酵(タンニン酸化反応)の度合いが大きく変動するものである。以下に、これらの処理条件について説明する。
【0077】
(1)温度
本発明における破砕処理した生茶葉の発酵(タンニン酸化反応)および茶葉組織破壊酵素処理は比較的低温で行うことが好ましい。具体的には、20℃〜60℃の範囲内、中でも35℃〜55℃の範囲内で行うことが好ましい。
【0078】
上記範囲より低い温度で行う場合は、茶葉組織破壊酵素の反応速度が遅くなるため、所定のBx値を有する発酵茶葉抽出液を得るためには、多くの時間が必要となり効率的でない他、十分に茶葉組織破壊酵素が働かない可能性があることから、得られる発酵茶葉抽出液のBx値が十分なものとならない可能性があるからである。一方、上記範囲より高い温度で行う場合は、茶葉組織破壊酵素の熱失活により、茶葉組織破壊酵素の効果が小さくなる他、生茶葉中に存在する酸化酵素が失活することにより、所定の風味または色合いを得ることができない場合があることから好ましくない。
【0079】
(2)時間
上記発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理における処理時間としては、1時間以上、特に1時間から10時間の範囲内であることが好ましい。
上記範囲より短い処理時間で処理を行った場合は、茶葉組織破壊酵素処理が十分ではなく、茶葉抽出液中に必要とされるBx値を得ることができないことから好ましくない。本発明におけるBx値は、1時間程度の処理時間で飽和し、それ以上に処理時間を長くしてもBx値の増加量は少ない。したがって、1時間経過後は、求められる発酵(タンニン酸化反応)の度合いに応じた発酵茶葉抽出液の風味の変化および色合いの変化を基に、処理時間を適宜決定すればよい。具体的には、処理時間を少なくすれば、緑茶特有の青臭い生葉臭を有し、発酵茶特有の赤褐色の色合いが薄い発酵茶を得ることができ、逆に処理時間を長くすれば、青臭い生葉臭が消失し、紅茶特有の熟成した風味を有する発酵茶を得ることができる。いずれの場合にも、得られる発酵茶は苦渋味が少なく、コクと旨味の強いものとなる。
【0080】
(3)生茶葉の破砕処理を行う時期
本発明においては、生茶葉は破砕処理したものを用いるが、生茶葉の破砕処理を行う時期としては、上記茶葉組織破壊酵素を水に混合添加して茶葉組織破壊酵素の溶解液を調製し、その調製液を所定の液温に設定してから行うのが好ましい。生茶葉は、破砕処理した段階で発酵(タンニン酸化反応)が始まるが、このようにすることにより嗜好性に応じた発酵(タンニン酸化反応)度合いの調整がしやすくなるからである。
【0081】
(4)その他
本発明においては、発酵(タンニン酸化反応)が酸化発酵であるため、短時間で発酵(タンニン酸化反応)および茶葉組織破壊酵素処理抽出を行う場合には、空気中の酸素の巻き込み溶解を行わせるのが好ましく、処理液を強く攪拌するか、処理液中に空気または酸素を吹き込むことが好ましい。
【0082】
B.発酵茶葉抽出液
上述した発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理を行った後、加熱による酵素失活処理工程、および遠心分離や濾過等の固液分離工程を経て、発酵茶葉抽出液を得ることができる。
【0083】
本発明においては、上記固液分離工程における茶葉からの液切れが良好なため、発酵茶葉抽出液の回収量が、茶葉組織破壊酵素を用いない場合に比べて非常に大きく、産業廃棄物が少ないという利点が得られる。
【0084】
上述したような本発明の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られる発酵茶葉抽出液は、茶葉由来のタンニン以外の可溶性固形分の割合が多いため、苦渋味が少なく、コクと旨味の強い発酵茶飲料を製造することができる。
【0085】
このような本発明の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られる発酵茶葉抽出液におけるBx値は、上述の方法において、茶葉組織破壊酵素を用いずに得られた発酵茶葉抽出液のBx値に対し、1.3倍〜1.5倍を示すものである。よって、この発酵茶葉抽出液を用いることにより、苦渋味が少なく、コクと旨味を有する発酵茶飲料を得ることができる。
【0086】
また、本発明の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られる発酵茶葉抽出液は、嗜好性に応じて風味や色合いが調整されたものであるので、例えば烏龍茶などの緑茶特有の青臭さのある半発酵茶飲料や、紅茶などの熟成風味を有する発酵茶飲料を任意に製造することができるものである。
【0087】
C.発酵茶飲料の製造方法
本発明の発酵茶飲料の製造方法は、上述のような発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液を用いることを特徴とするものである。
【0088】
すなわち、上述した茶葉抽出液の製造方法により得られた茶葉抽出液を、例えば発酵茶飲料中のBx値が所定の濃度となるような量で希釈し、さらに添加剤等を加えて攪拌することにより製造することができる。
【0089】
1.Bx値の調整
本発明の発酵茶飲料において、発酵茶飲料中のBx値は特に限定されないが、0.15〜0.35の範囲内、特に0.20〜0.30となるように調整されるのが好ましい。Bx値をこの範囲とすることにより、苦渋味が少なく、コクと旨味が良好な発酵茶飲料とすることができるからである。この際、希釈液としては、上記発酵茶葉抽出液の製造方法における水と同じものを使用することができる。
【0090】
2.添加剤
本発明において用いることができる添加剤としては、褐変防止剤およびpH調整剤としてのアスコルビン酸またはその塩、pH調整剤としての炭酸水素ナトリウム、さらにはフレーバー等を挙げることができる。以下、それぞれについて説明する。
【0091】
a.アスコルビン酸またはその塩
本発明においては、発酵茶飲料の製造に際して、アスコルビン酸またはその塩を添加することにより、発酵茶飲料の保存時における経時的な褐変化を防止することができる。
【0092】
本発明におけるアスコルビン酸またはその塩の添加量としては、200ppm〜700ppmの範囲内、特に400ppm〜650ppmの範囲内が好ましい。上記範囲より添加量が少ない場合は、褐変抑制効果が十分でなく、保存時の経時的な褐変に対応することができない可能性があるから好ましくなく、上記範囲を超えて添加した場合は、酸味やぬめり等の香味の変調をきたす恐れがあることから好ましくない。
【0093】
本発明においては、アスコルビン酸のみを添加しても、アスコルビン酸の塩のみを添加しても、さらにはアスコルビン酸とアスコルビン酸の塩とを共に添加してもよい。しかしながら、褐変防止の観点からは、アスコルビン酸のナトリウム塩を用いることが特に好ましい態様であるといえる。
【0094】
b.pH調整剤
本発明においては、発酵茶飲料のpH値を最適なものとするために、pH調整剤が用いられる。本発明に用いられるpH調整剤としては、上述したアスコルビン酸またはその塩、さらには炭酸水素ナトリウム等を挙げることができる。
【0095】
これらのpH調整剤の添加量は、得られる発酵茶飲料が目的とするpHとなるように適宜決定されるものであるが、アスコルビン酸またはその塩が上述したように褐変化防止のために所定量添加されることから、このようにアスコルビン酸またはその塩が加わった状態における発酵茶飲料を所定のpHとするように、炭酸水素ナトリウムの添加量が決定される。
【0096】
c.その他の添加剤
本発明においては、この他、着香、着色、酸化防止または抗菌の目的で、それぞれ茶フレーバー等の香料、葉緑素等の着色料、ルチン等の酸化防止剤、ショ糖脂肪酸エステル等の抗菌目的の乳化剤等を適宜添加してもよい。
【0097】
3.発酵茶飲料
本発明において得られる発酵茶飲料は、嗜好性に応じて発酵茶葉抽出液を適宜選択することにより、緑茶特有の青臭さのある半発酵茶から、紅茶特有の熟成風味を有する発酵茶まで、風味や色合いを任意に調整することができるものである。また、本発明の発酵茶飲料は、Bx値の高い発酵茶葉抽出液を用いているため、苦渋味が少なく、コクと旨味の良好なものとなる。
【0098】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0099】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明をさらに説明する。
【0100】
[ヘミセルラーゼを用いた発酵茶葉抽出液の調製]
以下に示す方法により発行茶葉抽出液を調製し、各実施例の発酵茶葉抽出液について抽出液中に含まれるBx値を屈折率計により定量評価し、専門パネラーによる風味評価を実施した。
【0101】
(実施例1)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、ヘミセルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名ヘミセルラーゼ「アマノ」90、Asp.niger由来)0.1重量部を脱イオン水78.9重量部に添加、混合溶解した溶解液に投入し、45℃にて1時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともにヘミセルラーゼによる茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理を行った。
【0102】
続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液78重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、75重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0103】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は3.0であった。また、水色は微赤褐色で風味についても緑茶風味の青葉臭があるものであったが、苦渋味が少なく、コクと旨味を有するものであった。
【0104】
(実施例2)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、ヘミセルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名ヘミセルラーゼ「アマノ」90、Asp.niger由来)0.1重量部を脱イオン水78.9重量部に添加、混合溶解した溶解液に投入し、45℃にて3時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともにヘミセルラーゼによる茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理を行った。
【0105】
続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液78重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、75重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0106】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は3.1であった。また、水色は赤褐色で風味についても紅茶風味が若干あるものであったが、苦渋味が少なく、コクと旨味を有するものであった。
【0107】
(実施例3)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、ヘミセルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名ヘミセルラーゼ「アマノ」90、Asp.niger由来)0.1重量部を脱イオン水78.9重量部に添加、混合溶解した溶解液に投入し、45℃にて6時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともにヘミセルラーゼによる茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理を行った。
【0108】
続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液80重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、78重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0109】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は3.2であった。また、水色は黒赤褐色で風味についても紅茶風味があるものであったが、苦渋味が少なく、コクと旨味を有するものであった。
【0110】
(実施例4)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、セルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名セルラーゼT「アマノ」4、Tricho.viride由来)0.1重量部を脱イオン水78.9重量部に添加、混合溶解した溶解液に投入し、45℃にて1時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともにセルラーゼによる茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理を行った。続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液77重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、73重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0111】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は2.8であった。また、水色は微赤褐色で風味についても緑茶風味の青葉臭があるもので、苦渋味が若干あったが、コクと旨味を有するものであった。
【0112】
(実施例5)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、プロトペクチナーゼ(阪急共栄物産株式会社販売、商品名セルロシンME、Rhi.sp由来)0.1重量部を脱イオン水78.9重量部に添加、混合溶解した溶解液に投入し、45℃にて1時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともにプロトペクチナーゼによる茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理を行った。続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液76重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、73重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0113】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は2.7であった。また、水色は微赤褐色で風味についても緑茶風味の青葉臭があるもので、苦渋味が若干あったが、コクと旨味を有するものであった。
【0114】
(実施例6)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、ヘミセルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名ヘミセルラーゼ「アマノ」90、Asp.niger由来)0.04重量部、セルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名セルラーゼT「アマノ」4、Tricho.viride由来)0.03重量部およびプロトペクチナーゼ(阪急共栄物産株式会社販売、商品名セルロシンME、Rhi.sp由来)0.03重量部を脱イオン水78.9重量部に添加、混合溶解した溶解液に投入し、45℃にて1時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともに上記3種の酵素群による茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理を行った。続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液76重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、73重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0115】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は2.8であった。また、水色は微赤褐色で風味についても緑茶風味の青葉臭があるもので、苦渋味が若干あったが、コクと旨味を有するものであった。
【0116】
(比較例1)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、脱イオン水79.0重量部に投入し、45℃にて1時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともに発酵茶葉抽出処理を行った。
【0117】
続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液51重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、48重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0118】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は2.3であった。また、水色は微赤褐色で風味についても緑茶風味の青葉臭があるものであったが、苦渋味があり、コクと旨味が少ないものであった。
【0119】
(比較例2)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、脱イオン水79.0重量部に投入し、45℃にて3時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともに発酵茶葉抽出処理を行った。
【0120】
続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液51重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、48重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0121】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は2.3であった。また、水色は赤褐色で風味についても紅茶風味が若干あるものであったが、苦渋味があり、コクと旨味が少ないものであった。
【0122】
(比較例3)
摘採後6時間以内の萎凋処理のされていない生茶葉21.0重量部を破砕処理し、脱イオン水79.0重量部に投入し、45℃にて6時間攪拌することにより発酵(タンニン酸化反応)とともに発酵茶葉抽出処理を行った。
【0123】
続いて発酵茶葉抽出処理終了後、80℃、10分間加熱による酵素失活処理操作を経て茶葉を遠心分離操作により除去後、その遠心分離抽出液53重量部を得た。該遠心分離抽出液は、さらに3μmフィルターにより濾過操作を行い、50重量部の清澄な発酵茶葉抽出液を得た。
【0124】
得られた該発酵茶葉抽出液のBx値は2.4であった。また、水色は黒赤褐色で風味についても紅茶風味があるものであったが、苦渋味があり、コクと旨味が少ないものであった。
【0125】
なお、表1に実施例1、2、3、4、5、および6、並びに比較例1、2、および3によって得られた各発酵茶葉抽出液を各々10重量部用いて、さらにアスコルビン酸ナトリウム含有値350ppm、炭酸水素ナトリウムを用いてpH6.5に調整後、残り脱イオン水を用いて各々100重量部としてレトルト殺菌を行った発酵茶飲料の風味比較について官能評価した結果を示す。
【0126】
表1の結果から明らかのように酵素処理した場合が茶葉由来の可溶性固形分の抽出効率が大きい分、酵素処理しない場合より苦渋味が少なく、コク、旨味も大きいことが判明した。
【0127】
【表1】

Figure 2004113090
【0128】
[適性スラリー発酵温度の検討]
次に、上記実施例1、2、3と同様にしてヘミセルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名ヘミセルラーゼ「アマノ」90、Asp.niger由来)0.1重量部を使用する場合の適正処理温度を検討した結果を表2に示す。
【0129】
なお、酵素処理時間は、各3時間とした。
【0130】
【表2】
Figure 2004113090
【0131】
表2の結果から明らかなように20℃以下では茶葉由来の可溶性固形分の抽出効率が小さく、さらに60℃以上になると同じく茶葉由来の可溶性固形分の抽出効率が小さいことが分かり、生茶葉をヘミセルラーゼ(天野エンザイム株式会社販売、商品名ヘミセルラーゼ「アマノ」90、Asp.niger由来)による茶葉組織破壊を伴う発酵茶葉抽出処理する温度は、20〜60℃、好ましくは35〜55℃が望ましいことが判明した。
【0132】
【発明の効果】
本発明によれば、嗜好性に応じて、破砕処理した生茶葉の発酵(タンニン酸化反応)処理時間を変えることで、任意の風味や色合いを有する発酵茶飲料を得ることができる。また本発明によれば、苦渋味が少なく、コクと旨味の良好な発酵茶飲料を効率的に得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention provides a method for producing a fermented tea leaf extract used for fermented tea beverages such as cans and plastic bottles for soft drinks having a reduced bitterness and richness and umami, and a fermented tea using the obtained fermented tea leaf extract. The present invention relates to a method for producing a beverage.
[0002]
[Prior art]
As a general method of obtaining fermented tea leaves from raw tea leaves, as is known, a method of obtaining tea leaf products such as oolong tea and black tea by wiping, kneading, fermenting (tannin oxidation reaction), and heating and drying the picked raw tea leaves. It has been known.
[0003]
Further, in order to obtain a fermented tea leaf extract from these tea leaf products, it is usual to obtain the fermented tea leaves by throwing the obtained fermented tea leaves into warm water or hot water and extracting the fermented tea leaves.
[0004]
On the other hand, as a method of directly obtaining a fermented tea leaf extract from fresh tea leaves, a slurry fermentation method in which fermentation of fresh tea leaves and extraction of fermented tea can be performed in a single step has been conventionally known. That is, the raw tea leaves or withered tea leaves are crushed, and water is added thereto to form a suspension aqueous solution or slurry, and then fermentation (tannin oxidation reaction) at any temperature and time suitable for fermentation (tannin oxidation reaction). After that, the tea leaves are filtered to obtain a fermented tea leaf extract.
[0005]
In recent years, since bitter-tasting strong tea beverages tend to be shunned mainly by young people, increasing the ratio of soluble solids other than tannin derived from tea leaves to tannin, a bitter-tasting component, makes the umami taste stronger, At present, many tea beverages with reduced bitterness are manufactured and sold.
[0006]
However, the above-mentioned slurry fermentation method has an advantage that fermentation (tannin oxidation reaction) and water extraction are simultaneously performed to shorten the step of obtaining fermented tea, but soluble nitrogen compounds other than tannin derived from tea leaves, soluble carbohydrates, and the like. No consideration has been given to the extraction to increase taste and umami by increasing the proportion of soluble solids such as taste components, so that fermentation (tannin oxidation reaction) is performed efficiently and tannins other than tea leaf-derived tannins are used. It is required to study an efficient water extraction method for soluble solids in water.
[0007]
As an efficient water extraction method for soluble solids other than tannins derived from tea leaves, a method in which soluble solids derived from tea leaves are extracted as much as possible with high-temperature water is considered. Polyphenol oxidase, which is an oxidase in tea leaves involved in tannin oxidation reaction), is not suitable because of heat deactivation. Conversely, a method of suppressing the extraction of tannin with low-temperature water and extracting as much as possible soluble solids other than tannin derived from tea leaves with water can be considered. However, when extracting at low temperature, fermentation (tannin oxidation reaction) There is a disadvantage that sufficient fermentation (tannin oxidation reaction) is not performed because the polyphenol oxidase activity in the tea leaves involved is low.
[0008]
For this reason, many methods have been proposed for enzymatically decomposing tea leaves to increase the solid content extracted from the tea leaves.
[0009]
For example, Patent Document 1 proposes a method of increasing tea components in low-temperature extraction by adding cellulase and hemicellulase and performing enzyme treatment at 45 ° C. for 20 hours, which is described in this patent. Even for fresh leaves, oxidizing enzymes (polyphenol oxidase) are destroyed at 100 ° C., and there is no mention of fermentation (tannin oxidation reaction).
[0010]
Patent Document 2 proposes a method in which basidiomycete-derived polyphenol oxidase is sprayed and adhered to tea leaves at the time of wiping and kneading of fresh tea leaves to further promote fermentation (tannin oxidation reaction). It does not mention efficient water extraction of other soluble solids.
[0011]
Further, Patent Document 3 proposes a method of increasing tea components in extraction at 40 ° C. for 5 hours by adding cellulase and protopectinase (plant tissue disintegrating enzyme) to green tea in addition to green tea and black tea. However, no mention is made of fermentation (tannin oxidation reaction).
[0012]
On the other hand, in Patent Document 4, an extract obtained by slurry fermentation of an extract from black tea and fresh tea leaves is subjected to ion exchange treatment to remove cations, and a calcium compound is added to the extract to be treated with hard water. Although a method that sometimes does not cause turbidity is proposed, it does not mention efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves.
[0013]
Patent Document 5 proposes adding a microorganism-derived polyphenol oxidase to a green tea leaf extract in which an oxidase (polyphenol oxidase) is inactivated to obtain a black tea liquor. Therefore, there is a clear difference in the technical content from the method of simultaneously performing fermentation (tannin oxidation reaction) and water extraction.
[0014]
Similarly, Patent Document 6 proposes a method in which an oxygen-containing gas is blown into a slurry fermentation liquid in order to more efficiently advance fermentation (tannin oxidation reaction) in slurry fermentation. It does not refer to efficient water extraction for minutes.
[0015]
Further, Patent Document 7 proposes a method of obtaining a high content of theaflavin by regulating the pH of a tea leaf suspension below the natural pH when slurry fermentation of raw tea leaves is performed. It does not mention efficient water extraction of other soluble solids.
[0016]
In Patent Document 8, after contacting fresh tea leaves with tannase (tannin-degrading enzyme), and then heating and drying to obtain dried green tea leaves, contacting fresh tea leaves with tannase (tannin-degrading enzyme) followed by fermentation ( Tannin oxidation reaction) and then heating and drying to obtain dried black tea leaves. Both are said to be dry black tea leaves that can be extracted with cold water. Raw tea leaves are fermented by slurry fermentation (tannin oxidation reaction). There is a clear difference in the technical content from the method of simultaneously performing water extraction and water extraction.
[0017]
Next, Patent Document 9 proposes a method in which a hydrogen peroxide solution is added to a slurry fermentation solution at a constant rate in order to efficiently promote fermentation (tannin oxidation reaction) in slurry fermentation of fresh tea leaves. This also does not refer to efficient water extraction of soluble solids other than tannins derived from tea leaves.
[0018]
Patent Document 10 proposes that fermentation (tannin oxidation reaction) can be promoted by freezing and thawing fresh tea leaves, but the same promoting effect can be found by crushing fresh tea leaves. is there.
[0019]
Similarly, in Patent Document 11, in the process of freeze-drying a black tea extract to obtain powdered black tea, black tea leaves withered (coarsely fermented) are ground and crushed under the addition of an anti-turbidity enzyme and water, and then crushed at a predetermined temperature. A method has been proposed in which fermentation is carried out for a period of time, followed by freezing and thawing, followed by the addition of hot water, stirring and solid-liquid separation of the dehydrated extract to obtain a black tea by freeze-drying the obtained clear liquid. After two-stage fermentation, fresh non-fermented (non-tannin oxidation reaction) raw tea leaves are withered (coarse fermentation), then crushed, crushed and re-fermented. A manufacturing method that involves a complicated process that is clearly different from the conventional fermentation of raw tea leaves before wilt and the extraction process of fermented tea in a single process, in which hot water is added after thawing and extraction is performed. I have to say. Although enzymes other than polyphenol oxidase are added as anti-turbidity enzymes, it does not mention efficient water extraction of soluble solids other than tannins derived from tea leaves.
[0020]
On the other hand, in Patent Document 12, in the green tea production process, the place where the raw tea leaves are steamed to deactivate the polyphenol oxidase by heating is partially steamed to partially leave the polyphenol oxidase in the raw tea leaves and partially fermented ( Tannin oxidation reaction) to produce a tea having both the characteristics of green tea and black tea. The fermentation of raw tea leaves and the extraction of fermented tea can be performed in a single step by the slurry fermentation method and the tea-derived method. It does not mention efficient water extraction of soluble solids other than tannins.
[0021]
Patent Literature 13 proposes increasing the extraction efficiency of tea leaf components from steam-heat-treated tea leaves with a decomposing enzyme such as cellulase, concentrating and freezing the obtained extract, and packaging the resultant in an oxygen-impermeable film. However, it does not refer to a slurry fermentation method in which fermentation of raw tea leaves and extraction of fermented tea can be performed in a single step.
[0022]
Patent Document 14 proposes that green tea, oolong tea, black tea, etc., produced by tea is crushed to destroy the tissue of tea leaves and water is added to form a slurry, thereby efficiently increasing the extraction efficiency of tea leaf components. It does not refer to a slurry fermentation method in which fermentation of raw tea leaves and extraction of fermented tea can be performed in a single step.
[0023]
In Patent Document 15, black tea leaves are enzymatically treated with tannases and cell wall lysing enzymes cellulase, hemicellulase, pectinase, dextranase, lysozyme, protease, lipase and mixtures thereof, and the yield of black tea from black tea leaves and A method for increasing the solubility of tea solids has been proposed, but in this document it is limited to black tea leaves, and the subject of enzyme treatment is black tea, which is a fermented tea that has already been fermented (tannin oxidation reaction). In addition, before extracting the tea liquor from the tea leaves with boiling water, a complicated process of wetting tannase and a cell wall lysing enzyme solution to the tea leaves to perform partial digestion and fermentation of the tea leaves. Slurry generation that can simultaneously perform the fermentation process and the extraction process from fermented tea such as black tea in a single process using raw tea leaves before withering The law is intended to clearly a difference.
[0024]
In Patent Document 16, raw or dried tea leaves are treated with plant tissue degrading enzymes such as pectinase and hemicellulase to extract flavor components, pigment components, nutrient components and functional components in the tea leaves in a high yield, and then dry finely powdered green tea However, since the object of the invention is green tea that does not undergo fermentation (tannin oxidation reaction), raw or dried raw tea leaves are heated and dried at high speed before the action of plant tissue degrading enzymes. It does not refer to a slurry fermentation method in which fermentation and fermented tea extraction can be performed in a single step.
[0025]
Patent Literature 17 proposes a fermented tea beverage obtained by adding an appropriate amount of a sweetener and an acidulant to a leachate leached from fermented tea obtained by fermenting (tannin oxidation reaction) second and / or third teas. However, it does not mention a slurry fermentation method in which fermentation of raw tea leaves and an extraction step of fermented tea can be performed in a single step, and efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves.
[0026]
In Patent Document 18, a case is installed inside the housing in the fermentation step when tea leaves are made from raw tea leaves, and a case is further installed inside. The raw tea leaves are put in this case, and inside the housing. By supplying steam or hot water, it has been proposed to control the temperature and humidity inside the housing and promote the control of fermentation of raw tea leaves, but the fermentation of raw tea leaves and the extraction process of fermented tea are a single process. Does not mention the slurry fermentation method and the efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves.
[0027]
Patent Document 19 proposes a method of treating a slurry of green tea (fresh tea leaves) with tannase and fermenting the slurry to obtain a tea extract having an excellent color tone rich in theaflavin. However, tannin derived from tea leaves is proposed. It does not mention efficient water extraction of other soluble solids.
[0028]
Patent Literature 20 proposes a method for producing black tea having an improved aroma by adding phenolic acid and an amino acid before fermenting leaf green tea (raw tea leaves) and fermenting the green tea leaves. It does not refer to a slurry fermentation method in which the fermented tea extraction step can be performed in a single step and an efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves.
[0029]
In Patent Document 21, a green tea extract is mixed with a plant extract such as tea, fruits, vegetables, herbs and the like containing polyphenol oxidase (polyphenol oxidase), and mixed with a polyphenol oxidase in the plant extract without impairing the flavor of green tea. A method for producing a green tea extract containing theaflavins and a variety of plant flavors, in which catechins abundantly contained in green tea are oxidized to theaflavins by the action of an enzyme (polyphenol oxidase), has also been proposed. The target is green tea extract, green tea extract is used as a raw material, and other various plant flavors are added, so slurry fermentation that can perform the original fermentation of raw tea leaves and the extraction process of fermented tea in a single process No mention is made of the method or efficient water extraction of soluble solids other than tannins from tea leaves.
[0030]
The slurry fermentation method in which the fermentation of the raw tea leaves and the extraction process of the fermented tea can be performed in a single step has been conventionally known, but the fermentation (tannin oxidation reaction) is efficiently performed. Method for freezing and then thawing fresh tea leaves to destroy fresh tea leaf tissue to promote fermentation (tannin oxidation reaction), adding microbial polyphenol oxidase (polyphenol oxidase), or plant-derived polyphenol oxidase A method of adding (polyphenol oxidase) has been proposed. Further, a method of decomposing tannin, which is a source of turbidity, with tannase and a method of decomposing turbid components other than tannin with pectinase, amylase, etc. to prevent turbidity of fermented tea. A method has been proposed in which is applied to a slurry fermentation method.
[0031]
On the other hand, efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves in the slurry fermentation method involves adding cellulase, hemicellulase, pectinase, protopectinase (plant tissue disintegrating enzyme), etc. to fresh tea leaves in the extraction step. Although a method for increasing the tea component has been proposed, there is no mention of a fermentation (tannin oxidation reaction) step performed simultaneously with the extraction step in the slurry fermentation method, and only the leaves of black tea after the fermentation step have tannase, cellulase, A solution of hemicellulase, pectinase, protopectinase (plant tissue disintegrating enzyme) and the like is added to wet the leaves of black tea to cause enzymatic degradation, hydrolyze tannins and destroy and decompose the tissues of tea leaves. It is said that efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves by hot water extraction in the process of It is only complicated processes have been proposed. For other methods, green tea, oolong tea, black tea, etc., other than raw tea leaves are destroyed by the action of a tea leaf tissue-destructing enzyme, or a method of mechanically destroying the tea leaf tissue to increase the tea component. Is only proposed.
[0032]
That is, in a slurry fermentation method in which raw tea leaves, which are raw materials of tea leaves, are crushed and a fermentation process of raw tea leaves and an extraction process of fermented tea are performed in a single process, fermentation (tannin oxidation reaction) is performed and tea leaves are produced. There is no finding of an extraction method that enhances the umami component by causing efficient water extraction of soluble solids other than tannin derived from the tannin, and consequently reduces bitterness and enhances body and umami.
[0033]
In this manner, in a slurry fermentation method in which the fermentation of raw tea leaves and the extraction step of fermented tea are performed in a single step, the fermentation (tannin oxidation reaction) is performed, and the tea leaves are manufactured in a simpler method. In a situation where it is strongly desired to develop a fermented tea production method that enhances umami components by performing efficient water extraction of soluble solids other than tannins derived from it, resulting in less bitterness and enhanced body and umami there were.
[0034]
[Patent Document 1]
JP-B-39-746
[Patent Document 2]
JP-B-44-1932
[Patent Document 3]
JP-B-46-17958
[Patent Document 4]
JP-B-46-15679
[Patent Document 5]
Japanese Patent Publication No. 48-16636
[Patent Document 6]
JP-B-48-31919
[Patent Document 7]
Japanese Patent Publication No. 50-30717
[Patent Document 8]
JP-A-51-115999
[Patent Document 9]
JP-A-54-140797
[Patent Document 10]
JP-A-56-85244
[Patent Document 11]
JP-B-62-15175
[Patent Document 12]
JP-B-62-175138
[Patent Document 13]
JP-A-2-203743
[Patent Document 14]
JP-A-4-271750
[Patent Document 15]
Japanese Patent Publication No. 4-63662
[Patent Document 16]
JP-A-5-316952
[Patent Document 17]
Tokuho 6-95882
[Patent Document 18]
JP-A-7-227210
[Patent Document 19]
JP-A-11-225672
[Patent Document 20]
JP 2000-228951 A
[Patent Document 21]
JP-A-2002-95415
[0035]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and by performing fermentation (tannin oxidation reaction) of raw tea leaves and aqueous extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves in a single step, Fermented tea leaf extract with less bitterness and richness and umami can be obtained efficiently, and the fermented tea leaf extract can be adjusted to any flavor or color by changing the fermentation (tannin oxidation reaction) treatment time It is a primary object of the present invention to provide a method for producing a fermented tea leaf extract that can be prepared.
[0036]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides, as described in claim 1, a method in which crushed raw tea leaves before wilt treatment and a solution of a tea leaf tissue-destructing enzyme are mixed and fermented (tannin oxidation reaction). And a method for producing a fermented tea leaf extract, wherein the tea leaf tissue destruction enzyme treatment and the extraction treatment are performed in a single step.
[0037]
The present invention performs the fermentation of raw tea leaves and the aqueous extraction of soluble solids other than tannin derived from tea leaves by throwing the thus-crushed raw tea leaves into a solution of a tea leaf tissue-destructing enzyme. be able to. Therefore, it is possible to obtain a fermented tea leaf extract that can produce a fermented tea beverage having less bitterness and richness and umami by a simple method. In addition, the present invention adjusts the resulting fermented tea leaf extract to an arbitrary flavor or color by performing fermentation (tannin oxidation reaction), treatment with a tea leaf tissue-destructing enzyme, and extraction treatment at any given temperature and time. It is possible.
[0038]
In the invention described in claim 1, as described in claim 2, it is preferable that the tea leaf tissue disrupting enzyme has at least one selected from the group consisting of cellulase, hemicellulase, and protopectinase. By using cellulase, hemicellulase, protopectinase and a mixed enzyme thereof, it is possible to efficiently extract water-soluble solids other than tannin derived from tea leaves with a small amount of tea leaves, less bitterness, and richness. Thus, a fermented tea leaf extract capable of producing a fermented tea beverage having good umami taste can be obtained.
[0039]
In the invention described in claim 1 or 2, as described in claim 3, it is preferable that the tea leaf tissue disrupting enzyme has hemicellulase. Among the above enzymes, hemicellulase is particularly high in water extraction efficiency of soluble solids other than tannin derived from tea leaves, and fermented tea beverages using the obtained fermented tea leaf extract have less bitter taste, richness and umami. Is good.
[0040]
In the invention described in any one of claims 1 to 3, as described in claim 4, the fresh tea leaves are fresh tea leaves immediately after plucking or refrigerated or frozen immediately after plucking. It is preferably a preserved raw tea leaf. By using such fresh tea leaves, it is easy to control the degree of fermentation (tannin oxidation reaction), and it is easy to obtain a fermented tea leaf extract that can produce a fermented tea beverage whose flavor or color is adjusted according to palatability. This is because
[0041]
In the invention described in any one of claims 1 to 4, as described in claim 5, the fermentation (tannin oxidation reaction), the tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and the extraction treatment are performed. , 20 ° C to 60 ° C. When the temperature is lower than the above range, the reaction rate of the tea leaf tissue-destructing enzyme is slowed down, so that it may take time to extract. This is because, due to the deactivation, the effect of the tea leaf tissue-destructing enzyme is reduced, so that it may be difficult to obtain a predetermined flavor or color, which is not preferable.
[0042]
In the invention described in any one of claims 1 to 5, as described in claim 6, the fermentation (tannin oxidation reaction), the tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and the extraction treatment are performed. It is preferable that the treatment be performed for one hour or more. If the length is shorter than the above range, the treatment of the tea leaf tissue-destructing enzyme may be insufficient.
[0043]
The present invention further provides, as described in claim 7, a Brix value of a fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract according to any one of claims 1 to 6. However, in the method for producing a fermented tea leaf extract, the Brix value of the fermented tea leaf extract obtained without using the tea leaf tissue-destroying enzyme is within a range of 1.3 to 1.5 times. To provide a fermented tea leaf extract.
[0044]
According to the present invention, since it is a fermented tea leaf extract obtained by the above-described method for producing a fermented tea leaf extract, the water extraction efficiency of soluble solids other than tannin derived from tea leaves is high, the amount of tea used is small, A fermented tea leaf extract that can produce a fermented tea beverage with less taste and good body and umami can be obtained.
[0045]
The present invention also uses a fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract according to any one of claims 1 to 6, as described in claim 8. The present invention provides a method for producing a fermented tea beverage.
[0046]
According to the present invention, since the fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract according to any one of claims 1 to 6 is used, the bitter taste is reduced. Thus, a fermented tea beverage having a good body and good taste can be obtained.
[0047]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention comprises a method for producing a fermented tea leaf extract, a tea leaf extract obtained by the production method, and a method for producing a fermented tea beverage using the same. In the present invention, the term “fermented tea beverage” includes fermented tea beverages having any degree of fermentation (tannin oxidation reaction). Hereinafter, these will be described.
[0048]
A. Production method of fermented tea leaf extract
First, the method for producing a fermented tea leaf extract of the present invention will be described in detail.
[0049]
1. raw materials
In the method for producing a fermented tea leaf extract of the present invention, raw tea leaves, tea tissue-destructing enzymes, additives, water and the like are prepared as raw materials.
[0050]
(1) Raw tea leaves
The fresh tea leaves in the present invention are not particularly limited as long as they are tea leaves before the withering treatment. However, in the present invention, in order to facilitate the adjustment of the degree of fermentation (tannin oxidation reaction), fresh tea leaves are preferably used by crushing fresh tea as much as possible.
[0051]
Therefore, it is preferable to use fresh tea leaves immediately after pruning or fresh tea leaves refrigerated or frozen immediately after plucking. In the case of refrigeration, those stored for 1 to 2 days are preferably used.
[0052]
Here, “immediately after plucking” in the present invention refers to a case within 24 hours after plucking, preferably within 6 hours after plucking. This is because if more time elapses after plucking, it becomes difficult to control fermentation (tannin oxidation reaction), which is not preferable.
[0053]
Since the present invention uses raw tea leaves before withering in this way, it is generally unnecessary to perform the withering treatment required for the production of fermented tea. Therefore, since there is no need for equipment for performing withering treatment, it is possible to obtain tea leaves at a low cost, and in a domestic tea leaf production area that does not have a withering treatment equipment that has conventionally produced green tea. It has the advantage that tea leaves can be used. Further, in the present invention, the use of fresh tea leaves before withering allows the degree of fermentation (tannin oxidation reaction) to be easily adjusted, and produces a fermented tea beverage whose flavor is adjusted according to palatability. It is easy to obtain a fermented tea leaf extract that can be used.
[0054]
The raw tea leaves used in the present invention are those obtained by removing leaves and stems of a tea plant (Camellia sinensis) and not subjected to heat inactivation treatment of polyphenol oxidase, which is an oxidase. The fresh tea leaves of the present invention can be used from any production area, and there is no particular limitation on the time of harvesting.Either a new tea leaf that is a sprout in early spring, a soft fresh young leaf that is somewhat fertile in early summer, or a fresh tea leaf with a mature hard tissue However, it is preferable to use fresh tea leaves or fresh young leaves from the viewpoint of the Brix value (hereinafter sometimes abbreviated as “Bx value”), flavor and color of the obtained fermented tea leaf extract.
[0055]
Here, the Bx value indicates the concentration of soluble solids including tannin in the fermented tea leaf extract, and the larger the Bx value, the more soluble solids other than tannin are extracted. , And are used as indices representing body and umami. The Bx value in the present invention uses a value measured by a refractometer.
[0056]
In the present invention, such raw tea leaves are used after crushing. As such a crushing method, a food cutter, a mixer, a hammer mill, an ultramizer and the like are appropriately used as necessary. The size of the crushed tea leaves is not particularly limited, but may be about 1 mm or less.
[0057]
(2) Tea leaf tissue destruction enzyme
The present invention provides a method in which fermentation (tannin oxidation reaction), treatment with a tea leaf tissue-destructing enzyme, and extraction treatment are performed in a single step by throwing such ground green tea leaves into an aqueous solution containing a tea leaf tissue-destroying enzyme. It is characterized by the following.
[0058]
The tea leaf tissue-destructing enzyme that can be used in the present invention is not particularly limited as long as it is an enzyme capable of breaking tea leaves so that the Bx value of the obtained tea leaf extract is high during the extraction treatment. In addition, not only a single enzyme but also a plurality of enzymes can be used in combination.
[0059]
In the present invention, it is particularly preferable that the tea leaf tissue is destroyed using at least one kind of tea leaf tissue disrupting enzyme selected from the group consisting of cellulase, hemicellulase and protopectinase, followed by extraction treatment. This is because the Bx value in the fermented tea leaf extract obtained by using these enzymes can be improved. In the present invention, these cellulases, hemicellulases and protopectinases can be used in combination.
[0060]
In the present invention, it is particularly preferable to use hemicellulase. This is because the use of hemicellulase can improve the taste, flavor, and the like of the finally obtained fermented tea.
[0061]
Hereinafter, each of these enzymes will be described in detail.
[0062]
a. Cellulase
The cellulase used in the present invention is an enzyme that hydrolyzes a β-1,4-glycosidic bond of cellulose to produce cellopose. In the present invention, any enzyme generally referred to as cellulase in the food industry can be used, and its origin is not particularly limited. Can also be used.
[0063]
In general, there are two types of cellulase derived from Trichoderma viride, which works well on natural cellulose such as cotton and paper, and cellulase derived from Aspergillus niger, which works well on chemically modified water-soluble cellulose (eg, CMC, etc.). It is manufactured and sold and used for disintegration and dissolution of plant tissues and the like. Specifically, Tri. cellulosine T2 of Asper. niger origin cellulosin AC40 or cellulosin AL (both sold by Hankyu Kyoei Bussan Co., Ltd.); virido-derived cellulase “Onozuka” 3S (sold by Yakult Yakuhin Kogyo Co., Ltd.); cellulase T “Amano” 4, Asp. Niger-derived cellulase A “Amano” 3 (both sold by Amano Enzyme Co., Ltd.) and the like can be used.
[0064]
In the present invention, such a cellulase is preferably used in the range of 0.03% to 0.20% by weight, particularly 0.08% to 0.15% by weight. When the amount added is less than the above range, the effect of improving the efficiency of the enzyme for treating tea leaf tissue destruction cannot be exhibited. This is because it is not possible and disadvantageous in terms of cost.
[0065]
b. Hemicellulase
Hemicellulase used in the present invention is an enzyme that performs a reaction to hydrolyze glycosidic bonds of hemicellulose. In the present invention, any enzyme generally referred to as hemicellulase in the food industry can be used, and its origin is not particularly limited. Even those can be used.
[0066]
Generally, Tri. virions and Asp. Niger-derived products are manufactured and sold, and are used for disintegration of fruits and mushrooms, softening of cereal tissues, and improvement of filterability of saccharified cereal juice.
[0067]
Specifically, Tri. cellulosine TP25 of Asper. niger origin cellulosin HC (both sold by Hankyu Kyoei Bussan Co., Ltd.), and Asp. niger origin cellulase Y-NC (sold by Yakult Yakuhin Kogyo Co., Ltd.), Asp. Niger-derived hemicellulase "Amano" 90 (available from Amano Enzyme Co., Ltd.) can be used.
[0068]
In the present invention, it is preferable to use such a hemicellulase in the range of 0.03% to 0.20% by weight, particularly 0.08% to 0.15% by weight. If the addition amount is less than the above range, the effect of improving the enzymatic decomposition extraction efficiency cannot be exerted. This is disadvantageous.
[0069]
c. Protopectinase
The protopectinase used in the present invention is an enzyme that acts on protopectin to produce a soluble pectin (soluble pectic acid), and is also referred to as a plant tissue disintegrating enzyme or a macerating enzyme. In the present invention, it is possible to use any enzyme generally referred to as a protopectinase, a plant tissue-disintegrating enzyme, or a macerating enzyme in the food industry, and its origin is not particularly limited, and Both purified and unpurified products can be used.
[0070]
Generally, those derived from the genus Rhizopus are sold, and have a function of acting on intercellular substances (mainly insoluble protopectin) between plant tissues to convert plant tissues into single cells. Specifically, cellulosin ME derived from the genus Rhizopus (available from Hankyu Kyoei Bussan Co., Ltd.), maceroteam A also derived from the genus Rhizopus (available from Yakult Pharmaceutical Co., Ltd.), and the like can be used.
[0071]
In the present invention, such a protopectinase is preferably used in a range of 0.03% to 0.20% by weight, particularly 0.08% to 0.15% by weight.
If the addition amount is less than the above range, the effect of improving the enzymatic decomposition extraction efficiency cannot be exerted. This is disadvantageous.
[0072]
(3) Additive
In the method for producing a fermented tea leaf extract of the present invention, an additive may be added in addition to the above-mentioned fresh tea leaves and the tea leaf tissue-destructing enzyme. Specific examples include taste modifying agents such as tannase, amylase, and protease, ascorbic acid or a salt thereof, polyvinyl polypyrrolidone, a pH adjuster, a flavor, and a coloring agent.
[0073]
(4) Water
In the present invention, the water used in performing the enzymatic decomposition extraction treatment is not particularly limited, but it is preferable to use deionized water or distilled water. As described above, deionized water or distilled water is preferable because, when calcium ions and iron ions are dissolved in water, the deionized water or distilled water forms bonds with tannin in the tea leaf extract, resulting in insoluble matter or color. This is to prevent the occurrence of a change.
[0074]
(5) Weight ratio
In the present invention, the weight ratio of the raw materials in performing the fermentation (tannin oxidation reaction), the treatment of the tea leaf tissue-destructing enzyme, and the extraction treatment is significantly different depending on the type of raw tea leaves used, required palatability, and the like. It is not limited. However, in general, ground tea leaves are added in the range of 5.0% by weight to 30% by weight, and fermentation, tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and extraction treatment are performed. Moreover, it is preferable to use the total addition amount of the tea-leaving enzyme in the range of 0.03% by weight to 0.20% by weight, particularly 0.08% by weight to 0.15% by weight.
[0075]
2. Fermentation (tannin oxidation reaction), tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and extraction treatment conditions
In the present invention, the crushed raw tea leaves are thrown into a previously prepared solution of a tea leaf tissue-destructing enzyme, and fermentation (tannin oxidation reaction), tea leaf tissue destruction treatment and extraction treatment are performed in a single step. is there.
[0076]
In such fermentation (tannin oxidation reaction), tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and extraction treatment, the Bx value and the degree of fermentation (tannin oxidation reaction) in the obtained fermented tea leaf extract are changed depending on conditions such as temperature and time. It fluctuates greatly. Hereinafter, these processing conditions will be described.
[0077]
(1) Temperature
In the present invention, the fermentation (tannin oxidation reaction) of the crushed raw tea leaves and the treatment of the tea leaf tissue-destructing enzyme are preferably performed at a relatively low temperature. Specifically, it is preferable to carry out in the range of 20 ° C to 60 ° C, especially in the range of 35 ° C to 55 ° C.
[0078]
When performed at a temperature lower than the above range, the reaction rate of the tea leaf tissue-destructing enzyme is slowed down, so that in order to obtain a fermented tea leaf extract having a predetermined Bx value, a lot of time is required and it is not efficient, and it is not sufficient. This is because the Bx value of the obtained fermented tea leaf extract may not be sufficient since the tea tissue-destructing enzyme may not work. On the other hand, when performed at a temperature higher than the above range, the heat inactivation of the tea leaf tissue-destroying enzyme reduces the effect of the tea leaf tissue-destroying enzyme, and also inactivates the oxidase present in the raw tea leaves, thereby providing a predetermined activity. It is not preferable because flavor or color may not be obtained.
[0079]
(2) Time
The treatment time in the fermentation (tannin oxidation reaction), the tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and the extraction treatment is preferably 1 hour or more, and particularly preferably in the range of 1 hour to 10 hours.
If the treatment is carried out for a treatment time shorter than the above range, the treatment of the tea leaf tissue-destructing enzyme is not sufficient, and it is not preferable because the Bx value required in the tea leaf extract cannot be obtained. The Bx value in the present invention saturates in a processing time of about one hour, and the amount of increase in the Bx value is small even if the processing time is further increased. Therefore, after one hour has elapsed, the treatment time may be appropriately determined based on the change in the flavor and color of the fermented tea leaf extract according to the degree of fermentation (tannin oxidation reaction) required. Specifically, if the treatment time is reduced, it is possible to obtain a fermented tea having a bluish green leaf odor peculiar to green tea and a light reddish brown color peculiar to fermented tea. The odor disappears, and fermented tea having an aged flavor unique to black tea can be obtained. In any case, the resulting fermented tea has a less bitter taste and a strong and umami taste.
[0080]
(3) When to crush raw tea leaves
In the present invention, fresh tea leaves are used by crushing, but at the time of crushing of fresh tea leaves, the above tea leaf tissue-destroying enzyme is mixed and added to water to prepare a solution of tea leaf tissue-destroying enzyme, It is preferable that the preparation is performed after the temperature of the preparation is set to a predetermined temperature. Fermentation (tannin oxidation reaction) of raw tea leaves starts at the stage of crushing treatment, but by doing so, the degree of fermentation (tannin oxidation reaction) according to taste can be easily adjusted.
[0081]
(4) Other
In the present invention, since fermentation (tannin oxidation reaction) is oxidative fermentation, when fermentation (tannin oxidation reaction) and tea leaf tissue destruction enzyme treatment extraction are performed in a short time, entrainment and dissolution of oxygen in the air are performed. It is preferable to stir the treatment liquid vigorously or to blow air or oxygen into the treatment liquid.
[0082]
B. Fermented tea leaf extract
After performing the above-mentioned fermentation (tannin oxidation reaction), tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and extraction treatment, the fermented tea leaf extract is passed through an enzyme inactivation treatment step by heating and a solid-liquid separation step such as centrifugation or filtration. Obtainable.
[0083]
In the present invention, since the drainage from tea leaves in the solid-liquid separation step is good, the recovered amount of the fermented tea leaf extract is extremely large as compared with the case where the tea leaf tissue disrupting enzyme is not used, and the amount of industrial waste is small. The advantage is obtained.
[0084]
The fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract of the present invention as described above has a high ratio of soluble solids other than tannin derived from tea leaves, so that the fermented tea has a less bitter taste and a strong richness and umami. Beverages can be manufactured.
[0085]
The Bx value in the fermented tea leaf extract obtained by such a method for producing a fermented tea leaf extract of the present invention is based on the Bx value of the fermented tea leaf extract obtained without using a tea leaf tissue disrupting enzyme in the method described above. It shows 1.3 times to 1.5 times. Therefore, by using this fermented tea leaf extract, it is possible to obtain a fermented tea beverage having less bitterness and richness and umami.
[0086]
Further, the fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract of the present invention has a flavor and color adjusted according to palatability. A fermented tea beverage or a fermented tea beverage having an aging flavor such as black tea can be arbitrarily manufactured.
[0087]
C. Production method of fermented tea beverage
The method for producing a fermented tea beverage of the present invention is characterized by using the fermented tea leaf extract obtained by the above-described method for producing a fermented tea leaf extract.
[0088]
That is, the tea leaf extract obtained by the method for producing a tea leaf extract described above is diluted, for example, in an amount such that the Bx value in the fermented tea beverage has a predetermined concentration, and further, an additive or the like is added and stirred. Can be manufactured.
[0089]
1. Adjustment of Bx value
In the fermented tea beverage of the present invention, the Bx value in the fermented tea beverage is not particularly limited, but is preferably adjusted to be in the range of 0.15 to 0.35, particularly 0.20 to 0.30. . By setting the Bx value in this range, it is possible to obtain a fermented tea beverage having less bitterness and good richness and umami. At this time, the same diluent as water used in the above-described method for producing a fermented tea leaf extract can be used.
[0090]
2. Additive
Examples of the additives that can be used in the present invention include ascorbic acid or a salt thereof as a browning inhibitor and a pH adjuster, sodium bicarbonate as a pH adjuster, and flavors. Hereinafter, each will be described.
[0091]
a. Ascorbic acid or its salt
In the present invention, by adding ascorbic acid or a salt thereof during production of the fermented tea beverage, it is possible to prevent browning over time during storage of the fermented tea beverage.
[0092]
The addition amount of ascorbic acid or a salt thereof in the present invention is preferably in the range of 200 ppm to 700 ppm, particularly preferably in the range of 400 ppm to 650 ppm. When the addition amount is less than the above range, the browning inhibitory effect is not sufficient, and it is not preferable because it may not be possible to cope with browning over time during storage. It is not preferable because there is a possibility of causing modulation of flavor such as slimming.
[0093]
In the present invention, only ascorbic acid may be added, only a salt of ascorbic acid may be added, or ascorbic acid and a salt of ascorbic acid may be added together. However, from the viewpoint of preventing browning, it can be said that the use of ascorbic acid sodium salt is a particularly preferred embodiment.
[0094]
b. pH adjuster
In the present invention, a pH adjuster is used to optimize the pH value of the fermented tea beverage. Examples of the pH adjuster used in the present invention include the above-described ascorbic acid or a salt thereof, and further include sodium hydrogen carbonate.
[0095]
The amount of these pH adjusters to be added is appropriately determined so that the resulting fermented tea beverage has the desired pH. However, ascorbic acid or a salt thereof is required to prevent browning as described above. Since the fixed amount is added, the amount of sodium hydrogen carbonate to be added is determined so that the fermented tea beverage to which ascorbic acid or a salt thereof is added has a predetermined pH.
[0096]
c. Other additives
In the present invention, besides, for flavoring, coloring, antioxidant or antibacterial purposes, flavoring agents such as tea flavor, coloring agents such as chlorophyll, antioxidants such as rutin, and antibacterial agents such as sucrose fatty acid ester, respectively. An emulsifier or the like may be appropriately added.
[0097]
3. Fermented tea beverage
The fermented tea beverage obtained in the present invention has a flavor ranging from a semi-fermented tea having a greenish smell peculiar to green tea to a fermented tea having a matured flavor peculiar to black tea by appropriately selecting a fermented tea leaf extract according to palatability. And color can be adjusted arbitrarily. In addition, the fermented tea beverage of the present invention uses a fermented tea leaf extract having a high Bx value, so that it has less bitterness and good body and umami.
[0098]
Note that the present invention is not limited to the above embodiment. The above embodiment is an exemplification, and the present invention has substantially the same configuration as the technical idea described in the claims of the present invention, and has the same effect. Within the technical scope of
[0099]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be further described with reference to Examples.
[0100]
[Preparation of fermented tea leaf extract using hemicellulase]
An issued tea leaf extract was prepared by the method described below, and the fermented tea leaf extract of each example was quantitatively evaluated for the Bx value contained in the extract with a refractometer, and the flavor was evaluated by a specialized panelist.
[0101]
(Example 1)
21.0 parts by weight of fresh tea leaves which have not been withered within 6 hours after plucking are crushed and treated with hemicellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name Hemicellulase "Amano" 90, from Asp.niger) 0.1 The fermented tea leaves accompanied by fermentation (tannin oxidation reaction) and destruction of the tea leaf tissue by hemicellulase by adding 1 part by weight to 78.9 parts by weight of deionized water, adding to a solution obtained by mixing and dissolving, and stirring at 45 ° C. for 1 hour. An extraction process was performed.
[0102]
Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 78 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 75 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0103]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 3.0. The light blue color was slightly reddish-brown, and the flavor was green tea-flavored with a green leafy odor. However, it was less bitter and had a rich and umami taste.
[0104]
(Example 2)
21.0 parts by weight of fresh tea leaves which have not been withered within 6 hours after plucking are crushed and treated with hemicellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name Hemicellulase "Amano" 90, from Asp.niger) 0.1 The fermented tea leaves accompanied by fermentation (tannin oxidation reaction) and destruction of the tea leaf tissue by hemicellulase by adding 3 parts by weight to 78.9 parts by weight of deionized water, adding to a mixed solution obtained by mixing and dissolving, and stirring at 45 ° C. for 3 hours. An extraction process was performed.
[0105]
Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 78 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 75 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0106]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 3.1. In addition, the light blue color was reddish brown, and the flavor was slightly black tea flavor. However, it was less bitter and had richness and umami.
[0107]
(Example 3)
21.0 parts by weight of fresh tea leaves which have not been withered within 6 hours after plucking are crushed and treated with hemicellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name Hemicellulase "Amano" 90, from Asp.niger) 0.1 The fermented tea leaves are added to 78.9 parts by weight of deionized water, added to a mixed solution obtained by mixing and dissolving, stirred at 45 ° C. for 6 hours, and fermented (tannin oxidation reaction) and destruction of the tea leaf tissue by hemicellulase. An extraction process was performed.
[0108]
Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 80 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 78 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0109]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 3.2. In addition, the light blue color was black-red-brown and the flavor was also black tea flavor. However, it was less bitter and had a rich and umami taste.
[0110]
(Example 4)
21.0 parts by weight of fresh tea leaves which have not been withered within 6 hours after plucking are crushed, and 0.1% by weight of cellulase (available from Amano Enzyme Co., Ltd., trade name Cellulase T "Amano" 4, from Tricho.viride). The fermentation (tannin oxidation reaction) and fermented tea leaf extraction treatment accompanied by cellulase destruction of the tea leaf tissue by adding the mixture to 78.9 parts by weight of deionized water, adding the resulting mixture to a dissolved solution, and stirring at 45 ° C. for 1 hour. Was done. Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction treatment, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 77 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 73 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0111]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 2.8. Further, the light blue color was slightly reddish brown, and the flavor was green tea flavor with a green leafy odor, and although it was slightly bitter, it was rich and umami.
[0112]
(Example 5)
21.0 parts by weight of fresh tea leaves that have not been withered within 6 hours after plucking are crushed, and 0.1 parts by weight of protopectinase (available from Hankyu Kyoei Bussan Co., Ltd., trade name Cellulosin ME, derived from Rhi.sp) is added. The fermentation (tannin oxidation reaction) and fermentation tea leaf extraction treatment accompanied by destruction of the tea leaf tissue by protopectinase were performed by adding the mixture to 78.9 parts by weight of deionized water, mixing and dissolving the mixture, and stirring at 45 ° C. for 1 hour. went. Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 76 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 73 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0113]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 2.7. Further, the light blue color was slightly reddish brown, and the flavor was green tea flavor with a green leafy odor, and although it was slightly bitter, it was rich and umami.
[0114]
(Example 6)
21.0 parts by weight of fresh tea leaves which have not been withered within 6 hours after plucking are crushed, and hemicellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name hemicellulase "Amano" 90, derived from Asp.niger) 0.04 Parts by weight, 0.03 parts by weight of cellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name: Cellulase T "Amano" 4, from Tricho.viride) and protopectinase (sold by Hankyu Kyoei Bussan Co., Ltd., trade names: cellulosin ME, derived from Rhi.sp) ) 0.03 parts by weight was added to 78.9 parts by weight of deionized water, and the mixture was added to the mixed solution, and the mixture was stirred at 45 ° C for 1 hour to carry out fermentation (tannin oxidation reaction) and the above three enzyme groups Tea leaf extraction treatment accompanied by tea leaf tissue destruction was performed. Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 76 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 73 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0115]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 2.8. Further, the light blue color was slightly reddish brown, and the flavor was green tea flavor with a green leafy odor, and although it was slightly bitter, it was rich and umami.
[0116]
(Comparative Example 1)
Fermentation (tannin oxidation) is performed by crushing 21.0 parts by weight of unteared fresh tea leaves within 6 hours after plucking, adding the resulting mixture to 79.0 parts by weight of deionized water, and stirring at 45 ° C. for 1 hour. Reaction) and fermented tea leaf extraction treatment.
[0117]
Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 51 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 48 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0118]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 2.3. The light blue color was slightly reddish-brown, and the flavor was green tea-flavored with a green leafy odor. However, it had a bitter taste and was less rich and umami.
[0119]
(Comparative Example 2)
Fermentation (tannin oxidation) is performed by crushing 21.0 parts by weight of unteared raw tea leaves within 6 hours after plucking, adding the resulting mixture to 79.0 parts by weight of deionized water, and stirring at 45 ° C. for 3 hours. Reaction) and fermented tea leaf extraction treatment.
[0120]
Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction process, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 51 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 48 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0121]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 2.3. The light blue color was reddish-brown, and the flavor was slightly black. However, the flavor was bitter and had little richness and umami.
[0122]
(Comparative Example 3)
Fermentation (tannin oxidation) was performed by crushing 21.0 parts by weight of fresh tea leaves which had not been withered within 6 hours after plucking, adding the resulting mixture to 79.0 parts by weight of deionized water, and stirring at 45 ° C. for 6 hours. Reaction) and fermented tea leaf extraction treatment.
[0123]
Subsequently, after completion of the fermented tea leaf extraction treatment, the tea leaves were removed by a centrifugal separation operation through an enzyme inactivation treatment by heating at 80 ° C. for 10 minutes, and 53 parts by weight of the centrifuged extract was obtained. The centrifuged extract was further filtered through a 3 μm filter to obtain 50 parts by weight of a clear fermented tea leaf extract.
[0124]
The Bx value of the obtained fermented tea leaf extract was 2.4. In addition, the light blue color was black-red-brown, and the flavor was also black tea flavor.
[0125]
In Table 1, 10 parts by weight of each of the fermented tea leaf extracts obtained in Examples 1, 2, 3, 4, 5, and 6, and Comparative Examples 1, 2, and 3 was further used, and sodium ascorbate was further added. The results of sensory evaluation are shown for the flavor comparison of fermented tea beverages containing 350 ppm, adjusted to pH 6.5 using sodium hydrogen carbonate, and then subjected to retort sterilization using 100 parts by weight of the remaining deionized water.
[0126]
As is clear from the results in Table 1, the extraction efficiency of the soluble solids derived from tea leaves was higher when the enzyme treatment was performed, and the bitter taste was less, and the body and umami were higher than when the enzyme treatment was not performed.
[0127]
[Table 1]
Figure 2004113090
[0128]
[Study on suitable slurry fermentation temperature]
Next, in the same manner as in Examples 1, 2, and 3, appropriate treatment in the case of using 0.1 parts by weight of hemicellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name: hemicellulase "Amano" 90, derived from Asp.niger). Table 2 shows the results of the examination of the temperature.
[0129]
The enzyme treatment time was 3 hours for each.
[0130]
[Table 2]
Figure 2004113090
[0131]
As is clear from the results in Table 2, below 20 ° C, the extraction efficiency of soluble solids derived from tea leaves is small, and above 60 ° C, the extraction efficiency of soluble solids derived from tea leaves is also small. The temperature at which fermented tea leaves are extracted with hemicellulase (sold by Amano Enzyme Co., Ltd., trade name Hemicellulase "Amano" 90, derived from Asp. Niger) and which involves destruction of tea leaf tissue is preferably 20 to 60C, and more preferably 35 to 55C. It has been found.
[0132]
【The invention's effect】
According to the present invention, by changing the fermentation (tannin oxidation reaction) treatment time of crushed fresh tea leaves according to palatability, a fermented tea beverage having any flavor and color can be obtained. Further, according to the present invention, it is possible to efficiently obtain a fermented tea beverage having less bitterness and good richness and umami.

Claims (8)

破砕処理した萎凋処理前の生茶葉と、茶葉組織破壊酵素の溶解液とを混合し、発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理を単一工程で行うことを特徴とする発酵茶葉抽出液の製造方法。It is characterized by mixing the crushed raw tea leaves before wilt treatment with a solution of tea leaf tissue-destructing enzyme, and performing fermentation (tannin oxidation reaction), tea leaf tissue-destructing enzyme treatment, and extraction treatment in a single step. A method for producing a fermented tea leaf extract. 前記茶葉組織破壊酵素が、セルラーゼ、ヘミセルラーゼおよびプロトペクチナーゼよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法。The method for producing a fermented tea leaf extract according to claim 1, wherein the tea leaf tissue-destroying enzyme includes at least one selected from the group consisting of cellulase, hemicellulase, and protopectinase. 前記茶葉組織破壊酵素が、ヘミセルラーゼを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法。The method for producing a fermented tea leaf extract according to claim 1 or 2, wherein the tea leaf tissue-destroying enzyme includes hemicellulase. 前記生茶葉が、摘採直後の生茶葉、もしくは摘採直後に冷蔵もしくは冷凍保存された生茶葉であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法。The fermented tea leaf extraction according to any one of claims 1 to 3, wherein the fresh tea leaf is fresh tea leaf immediately after plucking, or fresh tea leaf refrigerated or frozen immediately after plucking. Liquid production method. 前記発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理が、20℃〜60℃の範囲内の温度で行われることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法。The method according to any one of claims 1 to 4, wherein the fermentation (tannin oxidation reaction), the tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and the extraction treatment are performed at a temperature in a range of 20C to 60C. Item 13. The method for producing a fermented tea leaf extract according to item 9. 前記発酵(タンニン酸化反応)、茶葉組織破壊酵素処理、および抽出処理が、1時間以上の時間で行われることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法。The fermentation according to any one of claims 1 to 5, wherein the fermentation (tannin oxidation reaction), the tea leaf tissue destruction enzyme treatment, and the extraction treatment are performed for one hour or more. A method for producing a tea leaf extract. 請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液のブリックス値が、前記発酵茶葉抽出液の製造方法において前記茶葉組織破壊酵素を用いずに得られた発酵茶葉抽出液のブリックス値に対し、1.3倍〜1.5倍の範囲内であることを特徴とする発酵茶葉抽出液。The Brix value of the fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract according to any one of claims 1 to 6, wherein the Brix value of the fermented tea leaf extract is reduced in the method for producing a fermented tea leaf extract. A fermented tea leaf extract characterized by being in a range of 1.3 to 1.5 times the Brix value of a fermented tea leaf extract obtained without using an enzyme. 請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の発酵茶葉抽出液の製造方法により得られた発酵茶葉抽出液を用いることを特徴とする発酵茶飲料の製造方法。A method for producing a fermented tea beverage, comprising using the fermented tea leaf extract obtained by the method for producing a fermented tea leaf extract according to any one of claims 1 to 6.
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