JP2004112766A - 適合コンテンツ提供方法及びそのシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】接続会社、ハードウエア構成、ソフトウェア構成などの端末稼働環境が異なる携帯電話やパソコンなど、いずれのユーザー端末を用いてWebサイトにアクセスした場合でも、そのユーザー端末に適合したコンテンツを自動的に表示できる方法とシステムを提供せんとする。
【解決手段】ユーザー端末3と最終接続先となるコンテンツサーバーとの間に、ユーザー端末3の端末稼働環境を調べて、端末稼働環境に適合したWebページ3aを特定し、このWebページ3aのURLに前記ユーザー端末3の接続先を振り分ける機能を有する接続案内サーバー5を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザー端末3と最終接続先となるコンテンツサーバーとの間に、ユーザー端末3の端末稼働環境を調べて、端末稼働環境に適合したWebページ3aを特定し、このWebページ3aのURLに前記ユーザー端末3の接続先を振り分ける機能を有する接続案内サーバー5を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットに接続された各種ユーザー端末に対して、そのユーザー端末に適したコンテンツを提供することができる方法とシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの社会への浸透には著しいものがあり、インターネットに接続可能な装置も飛躍的に増えており、現在ではパソコンや携帯端末に加えて携帯電話がインターネットに接続できるユーザー端末として脚光を浴びている。ところで、これら装置は、ハードウェア構成や搭載ソフトウェアなどが互いに異なっているため、これら異種装置に対してコンテンツを提供する場合には、それぞれの装置に適合するコンテンツを提供しなければならない。このため各サイトでは、これら各装置向けのコンテンツ供給用のサーバーを設置して、ユーザー側からこのサーバーにアクセスしてもらうことで、各ユーザー端末に適合したコンテンツを提供することが行われている。
【0003】
コンテンツ提供側から見たユーザー端末の差異には様々なものがあるが、表示に関するものや、使用言語の差異に関するものなどが代表的なものである。例えばパソコンと携帯電話とではディスプレイの表示面積や解像度が全く異なるため、これら両者におけるWebページの表示は全く異なったものになる。
【0004】
また同じ携帯電話用のWebページであってもCHTML(compact HTML)で記述されたものもあればWAP(Wireless Application Protocol)と称されるWML(Wireless Markup Language)やHDML(Handheld Device Markup Language)で記述されたものもあり一様ではない。このためコンテンツ提供側では、ハードウェア環境やソフトウェア環境などの稼働環境の異なるものを対象として、それぞれに適合した複数種類のコンテンツを設けることで対応している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらユーザー端末がこれらコンテンツを表示させるには、コンテンツのあるWebページのURL(アドレス)をフルパスで指定しなければならず極めて面倒である。また各稼働環境に対応したWebページのURLは常に公表されているとは限らず、この場合は自分でそのページを探さなくてはならずユーザーに大きな負担を強いている。またユーザーは自己のユーザー端末に未対応のWebページにアクセスすることも多く、Webページが表示されなかったり、不完全な表示となるなど不愉快な体験を強いられている。
【0006】
本発明はかかる現況に鑑みてなされたものであり、端末環境の異なる複数種類のユーザー端末のそれぞれに対して、ユーザーがそのURLをフルパスで指定しなくても、端末環境に対応するWebページが自動的に選択され、適合するコンテンツが表示される適合コンテンツ提供方法とそのシステムを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決すべく検討した結果、本発明者はユーザー端末がプロバイダーやコンテンツ提供サーバーに接続する際、または通信開始初期に、ユーザーの端末環境に関する情報を接続相手側に提供したり、あるいは相手側からの問い合わせに対して端末環境情報を教える機能があることに着目した。そして、この機能を利用すれば、端末環境を自動判別して、ユーザー端末を適合するWebページに接続することができるとの着想を得て本発明を完成させた。かかる着想に基づき完成された本発明は次の構成を有する。
【0008】
本発明の適合コンテンツ提供システムは、稼働環境の異なる複数種のユーザー端末と、これら稼働環境の異なる複数種のユーザー端末それぞれに正常動作するコンテンツを提供すべくインターネット上に開設したURLの異なる複数種のWebページを管理する単または複数のコンテンツサーバーと、前記ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中に介在し、前記各URLに開設されたWebページから提供されるコンテンツを正常動作させるのに必要な端末稼働条件に関する情報を保有し、通信接続時或いは通信開始初期にユーザー端末からその稼働環境情報を取得して、ユーザー端末の接続先をその稼働環境に適合したWebページが開設されたURLに振り分ける接続案内サーバーとを備えたことを特徴としている。
ここで「適合したコンテンツを表示する」という意味は、実質的内容の異なるコンテンツ、例えば表示母体であるデータベースそのものが異なる場合もあれば、実質的に同じ内容、例えば表示母体であるデータベースとして同じものを用いながら表示形態のみが異なる場合も含んでいる。後者の場合、ユーザー端末の接続先として振り分けられるWebページは共通のデータベースを用いながら、このデータベースを異なった表示形式で表示する窓口としての機能を果たすことになる。
【0009】
適合させる稼働環境はユーザー端末のハードウェア環境である場合もあるし、ソフトウェア環境である場合もある。ソフトウェア環境の代表的なものは使用言語やブラウザの種類などである。
【0010】
ユーザー端末から取得する稼働環境情報としては、例えばユーザー端末が送信するUser−Agentヘッダを解析して得られる情報や、サーバーからの問い合わせに対してユーザー端末が返送するブラウザ情報、更には接続ルートの履歴情報に含まれるプロバイダー情報などが挙げられる。
【0011】
ユーザー端末としては、将来登場する新しい端末も対象となるが、現時点では携帯電話、パソコン、携帯情報端末などが対象となる。
【0012】
コンテンツサーバーが提供するサービスは、特に限定されないが、例えば、興味のあるカテゴリーを指定して会員登録しておくと、そのカテゴリーについて情報が更新されると更新された情報がメールで通知されるメールマガジンなどが例示できる。
接続案内サーバーを介在させる位置は、ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中であればよく、インターネット通信網の中にあるか外にあるかは問わない。例えば、ユーザー端末と接続案内サーバーとをインターネットを介することなくダイレクト接続することも考えられる。この場合、所定の電話番号をコールすることで接続案内サーバーに接続することになる。また接続案内サーバーはユーザー端末にローカル接続されるものであってもよい。この場合の接続案内サーバーはアダプタ的な取扱であり、このアダプタ的な構成の接続案内サーバーを介して公衆通信回線を通じて、或いはLAN経由、更にはその他の手段を経由してコンテンツサーバーに接続されることになる。インターネットを全く介することなくコンテンツサーバーに接続する形態も本発明の応用範囲である。この応用例は将来登場するかも知れないインターネットに代わる新たな通信網への適用が期待される。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき説明する。図1は本発明の代表的実施例を示し、パソコンと接続電話会社の異なる複数の携帯電話に対して適合コンテンツを提供する場合を示している。ここでは携帯電話としてNTTDoCoMo(NTTドコモ株式会社登録商標)のi−mode(NTTドコモ株式会社登録商標)対応電話とセルラー(第二電電株式会社登録商標)のEZweb(第二電電株式会社登録商標)対応電話とを例示しているが、本発明の適用対象がこれらに限定されないことは言うまでもない。
【0014】
この実施例の場合、パソコン1はパソコン用のWebページ(以下、PC用ページと称す)1aに接続し、i−mode対応の携帯電話2はi−mode用ページ2aに接続し、EZweb対応の携帯電話3はWAP用ページ3aに接続しなければならない。このような接続をユーザー端末側での特別な操作を必要とすることなく自動的に行うために、インターネット4に接続された前記各ユーザー端末1、2、3と、各Webページ1a、2a、3aを提供するコンテンツサーバーとの通信経路の途中に、ユーザー端末からWebページに向かう行き先を振り分けるための接続案内サーバー5を設ける。各Webページ1a、2a、3aはそれぞれ独立したコンテンツサーバーによって提供される場合もあるし、共通のコンテンツサーバーによって提供される場合もある。接続案内サーバー5を設けた結果、ユーザーは各Webページ1a、2a、3aへのアクセスルートとして接続案内サーバーを経由することになり、全てのユーザー端末1、2、3がその接続先として接続案内サーバーのURL(例えば090.co.jp)を指定するだけで各ユーザー端末に適合したWebページ(例えば、PC用ページであれば090.co.jp/……/pc、i−mode用ページであれば090.co.jp/……/i−mode、WAP用ページであれば090.co.jp/……/WAP)に振り分けられることになる。
振り分けられたこれら各ページの背後には共通のコンテンツ供給元であるデータベースがあり、このデータベースの内容が、前記各Webページを通じて各ユーザー端末に適合した表示形式で表示される。ここでは共通のデータベースの内容を前記各Webページを通じて表示することで、各ユーザー端末に適合したコンテンツの提供を可能にしているが、共通のデータベースを用いるのではなく、各ユーザー端末毎に専用のデータベースを設けてもよい。共通のデータベースを用いる場合には、表示を受け持つ窓口としてのWebページを各ユーザー端末の種類に応じて設けることで、コンテンツ供給元であるデータベースに手を加えることなく、多種多様なユーザー端末に対応できるようになる。
【0015】
このような各Webページへの振り分けを可能にするために、接続案内サーバー5には、ユーザー端末1、2、3との接続時にユーザー端末1、2、3から受け取る端末環境情報を解析する機能と、それぞれの端末環境条件とそれに適合するWebページのURLとの対応関係を規定したデータベースを持たせている。接続案内サーバー5はこのデータベースに基づいてユーザー端末1、2、3の接続先のURLを振り分けるわけであるが、接続案内サーバー5がユーザー端末1、2、3から端末環境情報を取得する手法には次のようなものがある。
[1]クライアントが送信するUser−Agentヘッダ情報を解析する手法。この方法によれば、端末の機種情報等のハードウェア環境やブラウザの種類等のソフトウェア環境に関する情報を得ることができる。
[2]接続確立後に接続案内サーバー5側からユーザー端末1、2、3側に端末環境を問い合わせ、その回答を得る手法。この手法によれば、端末のハードウェア環境やブラウザの種類に関する情報を得ることができる。
[3]通信接続時に、ユーザー端末1、2、3から接続案内サーバー5に至るまでに通過したサーバーのルート履歴を取得する手法。この手法によれば、最初に経由したサーバーが特定できるので接続電話会社に関する情報を得ることができる。
[4]通信接続時に得られるユーザー端末1、2、3の自己IPアドレスから、ドメインネームサーバーを用いてユーザー端末が帰属するドメイン名を取得する手法。この手法によれば、ドメイン名によって接続電話会社やプロバイダーが特定できる。
【0016】
これら各手法は必要に応じて単独で用いたり組み合わせて用いたりする。これら各手法によって、ユーザー端末がパソコン、携帯電話、携帯情報端末のいずれかであるかの区別、携帯電話の接続電話会社の区別、携帯電話の機種名、パソコンのOSや搭載ブラウザの種類、プロバイダーの区別などの稼働環境に関する情報を得ることができるので、この情報に基づいてユーザー端末の接続先を振り分けることができる。振り分けは、ユーザー端末の稼働環境情報を取得した接続案内サーバーが、適合するWebページを特定したうえ、このWebページを表示するためのLocationヘッダをユーザー端末に送り、ユーザー端末の接続先を適合するWebページのURLに飛ばすことによって行う。以下、図面に基づき具体例を説明する。
【0017】
図1では接続案内サーバー5にアクセスした携帯電話3の接続電話会社がセルラー各社(第二電電)であることが接続案内サーバーによって識別され、接続先がWAP用ページに振り分けられている様子が示されている。
【0018】
図2では接続案内サーバー5にアクセスした携帯電話2の接続電話会社がNTTドコモであることが接続案内サーバーによって識別され、接続先がi−mode用ページに振り分けられている様子が示されている。
図3では接続案内サーバー5にアクセスしたユーザー端末のOSが、Windows(マイクロソフト社登録商標)あるいはMac(アップル社商標)であることが接続案内サーバー5によって検知され、接続先がPC用ページに振り分けられている様子が示されている。
【0019】
図4及び図5は、パソコン、i−mode対応携帯電話とEZweb対応の電話のうちのいずれであっても振り分けることができる実施例である。この実施例では振り分けは次のようにして行われる。尚、ここでの説明ではユーザー端末をクライアントと呼び、接続案内サーバーのことを単にサーバーと呼ぶことにする。
【0020】
先ずクライアントからサーバーのアドレスがURLでリクエストされる(図では、090.co.jpをリクエストしている)。このときクライアントからは、自己IPアドレス以外に、User−Agentヘッダも送信され、これを解析することでクライアント名やブラウザ名が取得される。次いでクライアントの自己IPアドレスをドメインネームサーバーに送りドメイン名を逆引きする。そして逆引きした結果得られたドメイン名を得る。自己IPアドレスからドメイン名の逆引き処理とUser−Agentヘッダの解析処理はいずれが先であってもよい。このような処理を行ってドメイン名やクライアントに関する情報を得たうえ次の処理を行う。
(i)クライアント情報にMacかWinなどのパソコン用のOS名が含まれるか否かを判別し、含まれる場合には、クライアントはパソコンであると判断してHTMLコンテンツを送る。具体的にはHTMLコンテンツのWebページのURLに飛ばすためのLocationヘッダ(例えばhttp://090.co.jp/……/pc)をクライアントに送信し、これによりクライアントをHTMLコンテンツのWebページに接続してHTMLコンテンツを送る。
(ii)クライアント情報にMacあるいはWinが含まれない場合には、次にドメイン名にdocomo.ne.jpが含まれるか否かを判断し、含まれる場合には、クライアントはi−mode対応の携帯電話であると判断してCHTMLコンテンツを送る。
(iii)ドメイン名にdocomo.ne.jpを含まない場合には、クライアントはEZweb対応の携帯電話と判断してWAPコンテンツを送る。
【0021】
ここで述べたのは振り分け方法の一例であり、他の振り分け方法を採用することももちろん可能である。またここではNTTDoCoMoと第二電電とを振り分けることを具体的に例示したが、振り分ける電話接続会社はこれに限定されない。
【0022】
最後に、前記実施例とほぼ同等であるが、その処理内容をより具体的に説明した実施例を図6を参照して説明する。ここではPC用コンテンツ、DoCoMo用コンテンツであるi−mode用コンテンツ、HDML用コンテンツの3種類のコンテンツ供給Webページにクライアント(ユーザー端末)の接続先を振り分ける場合について述べる。
(1)パソコンや携帯電話などのクライアントからサーバーにアクセスする。クライアントはUser−Agentヘッダを送信する。例えばUser−Agentヘッダの内容は携帯電話の場合であれば、「User−Agent:DoCoMo/1.0/p502i」のような内容となる。ここで「DoCoMo」は接続電話会社を表し、「p502i」は携帯電話の機種を表している。またパソコンの場合であれば、「User−Agent:Netscape4.75/Win/……」というような内容となる。ここで「Netscape4.75」はブラウザ名とそのバージョンを表し、「Win」はOS名を表している。
(2)サーバーはクライアントからの接続を受け付け、各種ヘッダを受け付ける。
(3)User−Agentヘッダに「Win」又は「Mac」が含まれる場合は、クライアントはパソコンであると判断して、PC用コンテンツを表示させるためにクライアントにLocationヘッダを送信し、PC用コンテンツのURLへ飛ばす。Locationヘッダの内容は例えば、http://090.co.jp/pc/などとなる。
(4)User−Agentヘッダに「DoCoMo」が含まれる場合には、DoCoMo用コンテンツを表示させるためにクライアントにLocationヘッダを送信し、DoCoMo用コンテンツ(i−mode用コンテンツ)のURLへ飛ばす。Locationヘッダの内容は例えば、http://090.co.jp/i/などとなる。
(5)次にIPアドレスからの逆引きによるドメイン名の検出を行い、前記(4)ですでに検出している接続電話会社種別に誤りがないか否かをダブルチェックする。これは前記(4)の手法で接続電話会社を特定できない場合に対処するためである。この逆引きの結果得られたドメイン名にdocomo.ne.jpが含まれている場合は、i−mode用コンテンツを表示させるためにLocationヘッダを送信し、i−mode用コンテンツのURLへ飛ばす。
(6)以上の(3)〜(5)に該当しない場合は、HDML用コンテンツを表示させるためにLocationヘッダを送信し、HDML用コンテンツのURLへ飛ばす。
ここでは3種類のコンテンツ供給Webページにユーザー端末を振り分ける例について説明しているが、コンテンツ供給Webページの数は、識別すべきユーザー端末の種類数に応じて増やすことができ、その場合は条件判断の段数や内容を変えることで対処することとなる。
【0023】
このように本発明によれば、ユーザー端末から接続案内サーバーにアクセスするだけで、その端末の稼働環境に適合したコンテンツを提供することができる。接続案内サーバーが管理するホームページにさまざまなサイトへのリストを掲載しておき、各サイトそれぞれについて、複数の稼働環境への対応ページを用意しておき、このホームページから各サイトに入れるようにしておけば、ユーザーは自己の端末装置のいかんにかかわらず常に最適なコンテンツに接することができるようになる。このようなサービスの提供は独立した有償サービスとして、事業展開できることはもちろんのこと、メール配信の事業などと組み合わして、顧客の便宜を図る付属サービスとして提供することもできる。
本発明によれば、コンテンツ供給元を共有しながら、ユーザー端末のアクセスする窓口としてのWebページを変えるだけで、稼働環境の異なる複数種のユーザー端末に適合コンテンツを送ることができるため、多種類のユーザー端末に適合コンテンツを送ることができるサイトを容易に構築することができるようになり、また今後登場することが予想される新種のユーザー端末に対しても、すでに構築したコンテンツ供給元を踏襲しながら対応することができるようになる。
以上述べたものでは、接続案内サーバーはインターネット上に介在させているが、接続案内サーバーは、ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中であれば他の位置に介在させてもよい。例えば、接続案内サーバーへの接続をインターネットを経由して行うのではなく、ユーザ端末から電話番号をコールしてダイレクト接続するようにしてもよい。また別の例として、接続案内サーバーを小さなアダプタ装置(一種の変換装置)として構成し、このアダプタ装置として構成した接続案内サーバーをユーザー端末にケーブルを用いてローカル接続するようにしてもよい。また更なる応用としてワンチップ化した接続案内サーバーをユーザー端末内に組み込むことも考えられる。
【0024】
【発明の効果】
本発明のコンテンツ提供方法及びそのシステムによれば、ユーザー側で端末環境に応じたWebページのURLをその都度指定しなくても、その端末に適合したコンテンツを提供できるようになる。したがってコンテンツが表示されなかったり、表示形式が不適切であるなどの不愉快な事態に接することがなくなり快適にコンテンツを楽しむことができる。また本発明を応用することにより、例えば特定の電話接続会社を経由した人のみを特別のWebページに案内して選択的に特典を与えるなどの新規なサービスを行うこともできるようになる。そしてコンテンツ供給元を共有しながら、異なるユーザー端末に対して表示形態等を適合させた状態でコンテンツを供給できるようになるから、異なるユーザー端末からのアクセスを受け入れる窓口としてのWebページを増設するだけで、今後新たに登場するユーザー端末に対しても対応することができる。
【0025】
適合させる稼働環境が請求項3記載のように端末のハードウェア環境とすること、請求項4記載のようにソフトウェア環境とすること、請求項5記載のように使用言語の種類とすること、請求項6記載のようにブラウザの種類とすることなどとした場合のいずれにおいても、本発明を適用することができる。
【0026】
請求項10記載のように、本発明によって実現できる接続案内サービスをメール配信事業の付属事業とすれば、ユーザーの便宜がはかれるとともに、当該サイトへの定着率が増すため、メール配信事業の拡大にもつながる。
【0027】
請求項11記載のように、接続案内サーバーへの接続を電話番号のコールによるダイレクト接続とした場合や請求項12記載のように、接続案内サーバーをケーブルを用いてユーザー端末にローカル接続した場合には、インターネット上で接続案内サーバーのURLを指定する必要がなくなる。
【0028】
請求項13記載の発明によれば、将来、登場するかも知れない新たな通信網への適用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、接続先側がWAP用ページに振り分けられる例を示す説明図
【図2】本発明の一実施例を示し、接続先側がi−mode用ページに振り分けられる例を示す説明図
【図3】本発明の一実施例を示し、接続先側がPC用ページに振り分けられる例を示す説明図
【図4】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図5】同実施例のフローチャート
【図6】本発明の他の実施例を示す簡略フローチャート
【符号の説明】
1 パソコン
1a PC用ページ
1b プロバイダー
2 携帯電話(NTT DoCoMo)
2a i−mode用ページ
2b NTTDoCoMo
3 携帯電話
3a WAP用ページ
3b セルラー
4 インターネット
5 接続案内サーバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットに接続された各種ユーザー端末に対して、そのユーザー端末に適したコンテンツを提供することができる方法とシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの社会への浸透には著しいものがあり、インターネットに接続可能な装置も飛躍的に増えており、現在ではパソコンや携帯端末に加えて携帯電話がインターネットに接続できるユーザー端末として脚光を浴びている。ところで、これら装置は、ハードウェア構成や搭載ソフトウェアなどが互いに異なっているため、これら異種装置に対してコンテンツを提供する場合には、それぞれの装置に適合するコンテンツを提供しなければならない。このため各サイトでは、これら各装置向けのコンテンツ供給用のサーバーを設置して、ユーザー側からこのサーバーにアクセスしてもらうことで、各ユーザー端末に適合したコンテンツを提供することが行われている。
【0003】
コンテンツ提供側から見たユーザー端末の差異には様々なものがあるが、表示に関するものや、使用言語の差異に関するものなどが代表的なものである。例えばパソコンと携帯電話とではディスプレイの表示面積や解像度が全く異なるため、これら両者におけるWebページの表示は全く異なったものになる。
【0004】
また同じ携帯電話用のWebページであってもCHTML(compact HTML)で記述されたものもあればWAP(Wireless Application Protocol)と称されるWML(Wireless Markup Language)やHDML(Handheld Device Markup Language)で記述されたものもあり一様ではない。このためコンテンツ提供側では、ハードウェア環境やソフトウェア環境などの稼働環境の異なるものを対象として、それぞれに適合した複数種類のコンテンツを設けることで対応している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらユーザー端末がこれらコンテンツを表示させるには、コンテンツのあるWebページのURL(アドレス)をフルパスで指定しなければならず極めて面倒である。また各稼働環境に対応したWebページのURLは常に公表されているとは限らず、この場合は自分でそのページを探さなくてはならずユーザーに大きな負担を強いている。またユーザーは自己のユーザー端末に未対応のWebページにアクセスすることも多く、Webページが表示されなかったり、不完全な表示となるなど不愉快な体験を強いられている。
【0006】
本発明はかかる現況に鑑みてなされたものであり、端末環境の異なる複数種類のユーザー端末のそれぞれに対して、ユーザーがそのURLをフルパスで指定しなくても、端末環境に対応するWebページが自動的に選択され、適合するコンテンツが表示される適合コンテンツ提供方法とそのシステムを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決すべく検討した結果、本発明者はユーザー端末がプロバイダーやコンテンツ提供サーバーに接続する際、または通信開始初期に、ユーザーの端末環境に関する情報を接続相手側に提供したり、あるいは相手側からの問い合わせに対して端末環境情報を教える機能があることに着目した。そして、この機能を利用すれば、端末環境を自動判別して、ユーザー端末を適合するWebページに接続することができるとの着想を得て本発明を完成させた。かかる着想に基づき完成された本発明は次の構成を有する。
【0008】
本発明の適合コンテンツ提供システムは、稼働環境の異なる複数種のユーザー端末と、これら稼働環境の異なる複数種のユーザー端末それぞれに正常動作するコンテンツを提供すべくインターネット上に開設したURLの異なる複数種のWebページを管理する単または複数のコンテンツサーバーと、前記ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中に介在し、前記各URLに開設されたWebページから提供されるコンテンツを正常動作させるのに必要な端末稼働条件に関する情報を保有し、通信接続時或いは通信開始初期にユーザー端末からその稼働環境情報を取得して、ユーザー端末の接続先をその稼働環境に適合したWebページが開設されたURLに振り分ける接続案内サーバーとを備えたことを特徴としている。
ここで「適合したコンテンツを表示する」という意味は、実質的内容の異なるコンテンツ、例えば表示母体であるデータベースそのものが異なる場合もあれば、実質的に同じ内容、例えば表示母体であるデータベースとして同じものを用いながら表示形態のみが異なる場合も含んでいる。後者の場合、ユーザー端末の接続先として振り分けられるWebページは共通のデータベースを用いながら、このデータベースを異なった表示形式で表示する窓口としての機能を果たすことになる。
【0009】
適合させる稼働環境はユーザー端末のハードウェア環境である場合もあるし、ソフトウェア環境である場合もある。ソフトウェア環境の代表的なものは使用言語やブラウザの種類などである。
【0010】
ユーザー端末から取得する稼働環境情報としては、例えばユーザー端末が送信するUser−Agentヘッダを解析して得られる情報や、サーバーからの問い合わせに対してユーザー端末が返送するブラウザ情報、更には接続ルートの履歴情報に含まれるプロバイダー情報などが挙げられる。
【0011】
ユーザー端末としては、将来登場する新しい端末も対象となるが、現時点では携帯電話、パソコン、携帯情報端末などが対象となる。
【0012】
コンテンツサーバーが提供するサービスは、特に限定されないが、例えば、興味のあるカテゴリーを指定して会員登録しておくと、そのカテゴリーについて情報が更新されると更新された情報がメールで通知されるメールマガジンなどが例示できる。
接続案内サーバーを介在させる位置は、ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中であればよく、インターネット通信網の中にあるか外にあるかは問わない。例えば、ユーザー端末と接続案内サーバーとをインターネットを介することなくダイレクト接続することも考えられる。この場合、所定の電話番号をコールすることで接続案内サーバーに接続することになる。また接続案内サーバーはユーザー端末にローカル接続されるものであってもよい。この場合の接続案内サーバーはアダプタ的な取扱であり、このアダプタ的な構成の接続案内サーバーを介して公衆通信回線を通じて、或いはLAN経由、更にはその他の手段を経由してコンテンツサーバーに接続されることになる。インターネットを全く介することなくコンテンツサーバーに接続する形態も本発明の応用範囲である。この応用例は将来登場するかも知れないインターネットに代わる新たな通信網への適用が期待される。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき説明する。図1は本発明の代表的実施例を示し、パソコンと接続電話会社の異なる複数の携帯電話に対して適合コンテンツを提供する場合を示している。ここでは携帯電話としてNTTDoCoMo(NTTドコモ株式会社登録商標)のi−mode(NTTドコモ株式会社登録商標)対応電話とセルラー(第二電電株式会社登録商標)のEZweb(第二電電株式会社登録商標)対応電話とを例示しているが、本発明の適用対象がこれらに限定されないことは言うまでもない。
【0014】
この実施例の場合、パソコン1はパソコン用のWebページ(以下、PC用ページと称す)1aに接続し、i−mode対応の携帯電話2はi−mode用ページ2aに接続し、EZweb対応の携帯電話3はWAP用ページ3aに接続しなければならない。このような接続をユーザー端末側での特別な操作を必要とすることなく自動的に行うために、インターネット4に接続された前記各ユーザー端末1、2、3と、各Webページ1a、2a、3aを提供するコンテンツサーバーとの通信経路の途中に、ユーザー端末からWebページに向かう行き先を振り分けるための接続案内サーバー5を設ける。各Webページ1a、2a、3aはそれぞれ独立したコンテンツサーバーによって提供される場合もあるし、共通のコンテンツサーバーによって提供される場合もある。接続案内サーバー5を設けた結果、ユーザーは各Webページ1a、2a、3aへのアクセスルートとして接続案内サーバーを経由することになり、全てのユーザー端末1、2、3がその接続先として接続案内サーバーのURL(例えば090.co.jp)を指定するだけで各ユーザー端末に適合したWebページ(例えば、PC用ページであれば090.co.jp/……/pc、i−mode用ページであれば090.co.jp/……/i−mode、WAP用ページであれば090.co.jp/……/WAP)に振り分けられることになる。
振り分けられたこれら各ページの背後には共通のコンテンツ供給元であるデータベースがあり、このデータベースの内容が、前記各Webページを通じて各ユーザー端末に適合した表示形式で表示される。ここでは共通のデータベースの内容を前記各Webページを通じて表示することで、各ユーザー端末に適合したコンテンツの提供を可能にしているが、共通のデータベースを用いるのではなく、各ユーザー端末毎に専用のデータベースを設けてもよい。共通のデータベースを用いる場合には、表示を受け持つ窓口としてのWebページを各ユーザー端末の種類に応じて設けることで、コンテンツ供給元であるデータベースに手を加えることなく、多種多様なユーザー端末に対応できるようになる。
【0015】
このような各Webページへの振り分けを可能にするために、接続案内サーバー5には、ユーザー端末1、2、3との接続時にユーザー端末1、2、3から受け取る端末環境情報を解析する機能と、それぞれの端末環境条件とそれに適合するWebページのURLとの対応関係を規定したデータベースを持たせている。接続案内サーバー5はこのデータベースに基づいてユーザー端末1、2、3の接続先のURLを振り分けるわけであるが、接続案内サーバー5がユーザー端末1、2、3から端末環境情報を取得する手法には次のようなものがある。
[1]クライアントが送信するUser−Agentヘッダ情報を解析する手法。この方法によれば、端末の機種情報等のハードウェア環境やブラウザの種類等のソフトウェア環境に関する情報を得ることができる。
[2]接続確立後に接続案内サーバー5側からユーザー端末1、2、3側に端末環境を問い合わせ、その回答を得る手法。この手法によれば、端末のハードウェア環境やブラウザの種類に関する情報を得ることができる。
[3]通信接続時に、ユーザー端末1、2、3から接続案内サーバー5に至るまでに通過したサーバーのルート履歴を取得する手法。この手法によれば、最初に経由したサーバーが特定できるので接続電話会社に関する情報を得ることができる。
[4]通信接続時に得られるユーザー端末1、2、3の自己IPアドレスから、ドメインネームサーバーを用いてユーザー端末が帰属するドメイン名を取得する手法。この手法によれば、ドメイン名によって接続電話会社やプロバイダーが特定できる。
【0016】
これら各手法は必要に応じて単独で用いたり組み合わせて用いたりする。これら各手法によって、ユーザー端末がパソコン、携帯電話、携帯情報端末のいずれかであるかの区別、携帯電話の接続電話会社の区別、携帯電話の機種名、パソコンのOSや搭載ブラウザの種類、プロバイダーの区別などの稼働環境に関する情報を得ることができるので、この情報に基づいてユーザー端末の接続先を振り分けることができる。振り分けは、ユーザー端末の稼働環境情報を取得した接続案内サーバーが、適合するWebページを特定したうえ、このWebページを表示するためのLocationヘッダをユーザー端末に送り、ユーザー端末の接続先を適合するWebページのURLに飛ばすことによって行う。以下、図面に基づき具体例を説明する。
【0017】
図1では接続案内サーバー5にアクセスした携帯電話3の接続電話会社がセルラー各社(第二電電)であることが接続案内サーバーによって識別され、接続先がWAP用ページに振り分けられている様子が示されている。
【0018】
図2では接続案内サーバー5にアクセスした携帯電話2の接続電話会社がNTTドコモであることが接続案内サーバーによって識別され、接続先がi−mode用ページに振り分けられている様子が示されている。
図3では接続案内サーバー5にアクセスしたユーザー端末のOSが、Windows(マイクロソフト社登録商標)あるいはMac(アップル社商標)であることが接続案内サーバー5によって検知され、接続先がPC用ページに振り分けられている様子が示されている。
【0019】
図4及び図5は、パソコン、i−mode対応携帯電話とEZweb対応の電話のうちのいずれであっても振り分けることができる実施例である。この実施例では振り分けは次のようにして行われる。尚、ここでの説明ではユーザー端末をクライアントと呼び、接続案内サーバーのことを単にサーバーと呼ぶことにする。
【0020】
先ずクライアントからサーバーのアドレスがURLでリクエストされる(図では、090.co.jpをリクエストしている)。このときクライアントからは、自己IPアドレス以外に、User−Agentヘッダも送信され、これを解析することでクライアント名やブラウザ名が取得される。次いでクライアントの自己IPアドレスをドメインネームサーバーに送りドメイン名を逆引きする。そして逆引きした結果得られたドメイン名を得る。自己IPアドレスからドメイン名の逆引き処理とUser−Agentヘッダの解析処理はいずれが先であってもよい。このような処理を行ってドメイン名やクライアントに関する情報を得たうえ次の処理を行う。
(i)クライアント情報にMacかWinなどのパソコン用のOS名が含まれるか否かを判別し、含まれる場合には、クライアントはパソコンであると判断してHTMLコンテンツを送る。具体的にはHTMLコンテンツのWebページのURLに飛ばすためのLocationヘッダ(例えばhttp://090.co.jp/……/pc)をクライアントに送信し、これによりクライアントをHTMLコンテンツのWebページに接続してHTMLコンテンツを送る。
(ii)クライアント情報にMacあるいはWinが含まれない場合には、次にドメイン名にdocomo.ne.jpが含まれるか否かを判断し、含まれる場合には、クライアントはi−mode対応の携帯電話であると判断してCHTMLコンテンツを送る。
(iii)ドメイン名にdocomo.ne.jpを含まない場合には、クライアントはEZweb対応の携帯電話と判断してWAPコンテンツを送る。
【0021】
ここで述べたのは振り分け方法の一例であり、他の振り分け方法を採用することももちろん可能である。またここではNTTDoCoMoと第二電電とを振り分けることを具体的に例示したが、振り分ける電話接続会社はこれに限定されない。
【0022】
最後に、前記実施例とほぼ同等であるが、その処理内容をより具体的に説明した実施例を図6を参照して説明する。ここではPC用コンテンツ、DoCoMo用コンテンツであるi−mode用コンテンツ、HDML用コンテンツの3種類のコンテンツ供給Webページにクライアント(ユーザー端末)の接続先を振り分ける場合について述べる。
(1)パソコンや携帯電話などのクライアントからサーバーにアクセスする。クライアントはUser−Agentヘッダを送信する。例えばUser−Agentヘッダの内容は携帯電話の場合であれば、「User−Agent:DoCoMo/1.0/p502i」のような内容となる。ここで「DoCoMo」は接続電話会社を表し、「p502i」は携帯電話の機種を表している。またパソコンの場合であれば、「User−Agent:Netscape4.75/Win/……」というような内容となる。ここで「Netscape4.75」はブラウザ名とそのバージョンを表し、「Win」はOS名を表している。
(2)サーバーはクライアントからの接続を受け付け、各種ヘッダを受け付ける。
(3)User−Agentヘッダに「Win」又は「Mac」が含まれる場合は、クライアントはパソコンであると判断して、PC用コンテンツを表示させるためにクライアントにLocationヘッダを送信し、PC用コンテンツのURLへ飛ばす。Locationヘッダの内容は例えば、http://090.co.jp/pc/などとなる。
(4)User−Agentヘッダに「DoCoMo」が含まれる場合には、DoCoMo用コンテンツを表示させるためにクライアントにLocationヘッダを送信し、DoCoMo用コンテンツ(i−mode用コンテンツ)のURLへ飛ばす。Locationヘッダの内容は例えば、http://090.co.jp/i/などとなる。
(5)次にIPアドレスからの逆引きによるドメイン名の検出を行い、前記(4)ですでに検出している接続電話会社種別に誤りがないか否かをダブルチェックする。これは前記(4)の手法で接続電話会社を特定できない場合に対処するためである。この逆引きの結果得られたドメイン名にdocomo.ne.jpが含まれている場合は、i−mode用コンテンツを表示させるためにLocationヘッダを送信し、i−mode用コンテンツのURLへ飛ばす。
(6)以上の(3)〜(5)に該当しない場合は、HDML用コンテンツを表示させるためにLocationヘッダを送信し、HDML用コンテンツのURLへ飛ばす。
ここでは3種類のコンテンツ供給Webページにユーザー端末を振り分ける例について説明しているが、コンテンツ供給Webページの数は、識別すべきユーザー端末の種類数に応じて増やすことができ、その場合は条件判断の段数や内容を変えることで対処することとなる。
【0023】
このように本発明によれば、ユーザー端末から接続案内サーバーにアクセスするだけで、その端末の稼働環境に適合したコンテンツを提供することができる。接続案内サーバーが管理するホームページにさまざまなサイトへのリストを掲載しておき、各サイトそれぞれについて、複数の稼働環境への対応ページを用意しておき、このホームページから各サイトに入れるようにしておけば、ユーザーは自己の端末装置のいかんにかかわらず常に最適なコンテンツに接することができるようになる。このようなサービスの提供は独立した有償サービスとして、事業展開できることはもちろんのこと、メール配信の事業などと組み合わして、顧客の便宜を図る付属サービスとして提供することもできる。
本発明によれば、コンテンツ供給元を共有しながら、ユーザー端末のアクセスする窓口としてのWebページを変えるだけで、稼働環境の異なる複数種のユーザー端末に適合コンテンツを送ることができるため、多種類のユーザー端末に適合コンテンツを送ることができるサイトを容易に構築することができるようになり、また今後登場することが予想される新種のユーザー端末に対しても、すでに構築したコンテンツ供給元を踏襲しながら対応することができるようになる。
以上述べたものでは、接続案内サーバーはインターネット上に介在させているが、接続案内サーバーは、ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中であれば他の位置に介在させてもよい。例えば、接続案内サーバーへの接続をインターネットを経由して行うのではなく、ユーザ端末から電話番号をコールしてダイレクト接続するようにしてもよい。また別の例として、接続案内サーバーを小さなアダプタ装置(一種の変換装置)として構成し、このアダプタ装置として構成した接続案内サーバーをユーザー端末にケーブルを用いてローカル接続するようにしてもよい。また更なる応用としてワンチップ化した接続案内サーバーをユーザー端末内に組み込むことも考えられる。
【0024】
【発明の効果】
本発明のコンテンツ提供方法及びそのシステムによれば、ユーザー側で端末環境に応じたWebページのURLをその都度指定しなくても、その端末に適合したコンテンツを提供できるようになる。したがってコンテンツが表示されなかったり、表示形式が不適切であるなどの不愉快な事態に接することがなくなり快適にコンテンツを楽しむことができる。また本発明を応用することにより、例えば特定の電話接続会社を経由した人のみを特別のWebページに案内して選択的に特典を与えるなどの新規なサービスを行うこともできるようになる。そしてコンテンツ供給元を共有しながら、異なるユーザー端末に対して表示形態等を適合させた状態でコンテンツを供給できるようになるから、異なるユーザー端末からのアクセスを受け入れる窓口としてのWebページを増設するだけで、今後新たに登場するユーザー端末に対しても対応することができる。
【0025】
適合させる稼働環境が請求項3記載のように端末のハードウェア環境とすること、請求項4記載のようにソフトウェア環境とすること、請求項5記載のように使用言語の種類とすること、請求項6記載のようにブラウザの種類とすることなどとした場合のいずれにおいても、本発明を適用することができる。
【0026】
請求項10記載のように、本発明によって実現できる接続案内サービスをメール配信事業の付属事業とすれば、ユーザーの便宜がはかれるとともに、当該サイトへの定着率が増すため、メール配信事業の拡大にもつながる。
【0027】
請求項11記載のように、接続案内サーバーへの接続を電話番号のコールによるダイレクト接続とした場合や請求項12記載のように、接続案内サーバーをケーブルを用いてユーザー端末にローカル接続した場合には、インターネット上で接続案内サーバーのURLを指定する必要がなくなる。
【0028】
請求項13記載の発明によれば、将来、登場するかも知れない新たな通信網への適用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、接続先側がWAP用ページに振り分けられる例を示す説明図
【図2】本発明の一実施例を示し、接続先側がi−mode用ページに振り分けられる例を示す説明図
【図3】本発明の一実施例を示し、接続先側がPC用ページに振り分けられる例を示す説明図
【図4】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図5】同実施例のフローチャート
【図6】本発明の他の実施例を示す簡略フローチャート
【符号の説明】
1 パソコン
1a PC用ページ
1b プロバイダー
2 携帯電話(NTT DoCoMo)
2a i−mode用ページ
2b NTTDoCoMo
3 携帯電話
3a WAP用ページ
3b セルラー
4 インターネット
5 接続案内サーバー
Claims (13)
- インターネットに接続された稼働環境の異なる複数種のユーザー端末とこれら複数種のユーザー端末それぞれに正常動作するコンテンツを提供すべくインターネット上に開設したURLの異なる複数種のWebページを管理する単又は複数のコンテンツサーバーとの通信経路の途中に、前記各URLに開設されたWebページから提供されるコンテンツを正常動作させるのに必要な端末稼働条件に関する情報を保有させた接続案内サーバーを設け、通信接続時あるいは通信開始初期にユーザー端末からその稼働環境情報を取得して、ユーザー端末の接続先をその稼働環境に適合したWebページが開設されたURLに振り分けるようにした適合コンテンツ提供方法。
- 稼働環境の異なる複数種のユーザー端末と、
これら稼働環境の異なる複数種のユーザー端末それぞれに正常動作するコンテンツを提供すべくインターネット上に開設したURLの異なる複数種のWebページを管理する単または複数のコンテンツサーバーと、
前記ユーザー端末とコンテンツサーバーとの通信経路の途中に介在し、前記各URLに開設されたWebページから提供されるコンテンツを正常動作させるに必要な端末稼働条件に関する情報を保有し、通信接続時或いは通信開始初期にユーザー端末からその稼働環境情報を取得して、ユーザー端末の接続先をその稼働環境に適合したWebページが開設されたURLに振り分ける接続案内サーバーと、
を備えた適合コンテンツ提供システム。 - 適合させる稼働環境がユーザー端末のハードウェア環境である請求項2記載の適合コンテンツ提供システム。
- 適合させる稼働環境がユーザー端末のソフトウェア環境である請求項2記載の適合コンテンツ提供システム。
- 適合させる稼働環境が使用言語環境である請求項2記載の適合コンテンツ提供システム。
- 適合させる稼働環境がユーザー端末に搭載されたブラウザの種類である請求項2記載の適合コンテンツ提供システム。
- ユーザー端末から取得する稼働環境情報がUser−Agentヘッダに含まれる情報である請求項2記載の適合コンテンツ提供システム。
- ユーザー端末から取得する稼働環境情報が、通過ルートの履歴情報に含まれるプロバイダー情報である請求項2記載の適合コンテンツ提供システム。
- ユーザー端末が携帯電話、パソコン、携帯情報端末のいずれかである請求項1〜8のいずれか1項記載の適合コンテンツ提供システム。
- コンテンツサーバーが提供するサービスがメールマガジンの配信である請求項1〜9のいずれか1項記載の適合コンテンツ提供システム。
- ユーザー端末と接続案内サーバーとがインターネットを介することなくダイレクト接続される請求項1〜10のいずれか1項記載の適合コンテンツ提供システム。
- 接続案内サーバーがケーブルを用いてユーザー端末にローカル接続される請求項1〜10のいずれか1項記載の適合コンテンツ提供システム。
- ユーザー端末とコンテンツサーバーとの間にインターネットを介在させない請求項11又は12記載の適合コンテンツ提供システム。
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JP2014165844A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Kddi Corp | 識別装置、識別方法および識別プログラム |
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2003
- 2003-08-25 JP JP2003208598A patent/JP2004112766A/ja active Pending
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