JP2004108994A - 荷物検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースを削減することができ、あわせて、爆発物の検知率も向上することができる荷物検査装置を提供すること。
【解決手段】手荷物1の中身の爆発物2を非破壊的に検査するための爆発物検査装置Aを、X線撮像装置と中性子CTとし、このX線撮像装置と中性子CTを、手荷物1の搬送方向における同一断面上に配置する構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば空港等における旅客手荷物検査装置に係り、非破壊的に手荷物中の爆発物や禁制薬物等を検知するに好適な荷物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空港等において手荷物中の爆発物や禁制薬物を高速かつ確実に検知する必要性がますます高まっており(例えば非特許文献1)、米国連邦航空局(FAA)のガイドラインでは、例えば機内持込手荷物について、0.5ポンド(227g)のTNT爆薬を6秒で検知でき、検知率95%以上、誤報率2%以下の仕様が爆発物検知装置に望まれるとしている。
【0003】
検査方法の代表的なものはX線CTである。X線CTでは、検査対象物についてその形状と多次元の密度空間分布情報が得られる。したがって、爆発物の密度に近い物体を危険物として判別することができる。しかし、検査対象物に対して密度以上の情報は得られないため、爆発物の確実な特定は困難であり、検知率あるいは誤報率は十分でない。中性子照射による核反応を用いる方法も提案されている。中性子照射により、炭素、窒素、酸素等異なる元素は、おのおの固有のエネルギスペクトルをもつγ線を放射する。したがって、γ線エネルギスペクトルの空間分布を得ることにより、元素組成の空間分布情報を得ることができ、爆発物を直接検知することが原理的に可能である。
【0004】
上記X線CTを用いる方法や中性子照射を用いる方法のほか、X線回折、複数エネルギによるX線透視、核磁気共鳴や核四重極共鳴等、各種の検査方法が提案されているが、現在のところ、いずれの検査方法も単独で確実なものはない。
【0005】
ところで、X線CTと中性子問合せを組み合わせた爆発物検知技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この技術では、中性子問合せシステムとして中性子およびγ線検出器アレイを有するシステムを用いる。中性子問合せシステムは、複数個の中性子源とアレイ状の2次元γ線検出器を備え、検査対象物を挟み込む構成である。
【0006】
【非特許文献1】
「ラジオアイソトープ」、第42巻、1993年発行(第413頁から第422頁)
【特許文献1】
特表平10−510621号公報(17頁、図5等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、中性子およびγ線検出器アレイともに平面状の領域を必要とする。中性子については、1次元配列のものを配列と垂直方向に機械的に走査する。ここで、1個の中性子源を2方向に機械的に走査すること、あるいは、あらかじめ2次元配列の中性子源を設けて機械的走査を省略することの、何れも可能であるが、いずれにしても、中性子源のために2次元平面状の領域が必要であることに変わりはない。また、γ線検出器アレイについても同様であり、検査対象の大きさと同程度の2次元配列となる。このため、検査装置全体が大きくなり、特に、X線CTと中性子問合せシステムを、検査対象物の移動方向において同じ位置に組み合わせて設置することは不可能であり、このため検査装置寸法が大きくなるという問題がある。
【0008】
また、この特許文献1に記載の従来技術では、中性子問合せシステムとX線CTからの情報として、少なくとも2つの元素の濃度を表示している。しかし、元素の濃度表示では、爆発物の検知率が向上しないという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、設置スペースを削減することができ、あわせて、爆発物の検知率も向上することができる荷物検査装置を提供することを主たる課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明の荷物検査装置は、荷物の中身を非破壊的に検査するための検査装置において、X線撮像装置と中性子撮像装置とを具備し、このX線撮像装置と中性子撮像装置を、前記荷物の搬送方向における同一断面上に配置する構成とした。なお、同一断面とは、文字通りの同一という意味ではなく、近傍を含む意味である。
【0011】
また、前記課題を解決した本発明の荷物検査装置は、荷物の中身を非破壊的に検査するための検査装置において、X線撮像装置と中性子撮像装置とを具備し、その中性子撮像装置に中性子CTを用いる構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態の荷物検査装置を詳細に説明する。なお、一実施形態の荷物検査装置は、空港等で手荷物中の爆発物の有無を非破壊的に検査するための爆発物検知装置であり、X線撮像装置と中性子CT(Computed Tomography)を備える。
【0013】
≪爆発物検知装置の構成≫
本発明の一実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。図1は、手荷物検査に用いる爆発物検知装置の一例を示す斜視図である。図2は、爆発物検知装置における、X線発生器、X線検出器アレイ、中性子発生装置、γ線検出器等の配置構造例を示す断面図である。図3は、中性子CTの要部の構成例を示す図である。図4は、表示装置の表示例を示す図である。
【0014】
図1に示すように、一実施形態の爆発物検知装置Aは、ベルトコンベヤのような搬送手段3、爆発物検知装置Aを覆い放射線の遮蔽をかねる装置壁4、X線発生器5、X線検出器アレイ6,7、中性子発生装置8、α線検出器アレイ9、γ線検出器10、X線検出信号処理装置11、中性子CT信号処理装置12、画像処理装置13a、表示装置13b、手荷物検知センサ21、その他、統括的に爆発物検知装置Aを制御する図示しない制御装置等を含んで構成される。
【0015】
図2に示すように、一実施形態の爆発物検知装置Aは、放射線の遮蔽をかねる装置壁4の同一断面に、X線発生器5、X線検出器アレイ6,7を配置すると共に、同一断面に、中性子発生装置8およびγ線検出器10を配置して、爆発物検知装置Aの奥行き方向のサイズ(長さ)を短縮化している。つまり、X線発生器5等の各機器が、それぞれが干渉しない同一断面上の位置に配置されている。なお、仮想線で示すように、γ線検出器10を複数配置するようにしてもよい。
【0016】
(X線撮像装置)
一実施形態の爆発物検知装置Aは、X線撮像装置と中性子CTを備えるが、まず、X線発生器5、X線検出器アレイ6,7、X線検出信号処理装置11、画像処理装置13a、その他図示しない制御装置等を含んで構成されるX線撮像装置を、図1および図2を参照して説明する。
【0017】
図1および図2に示すX線発生器5は、図示しないX線管を有する。このX線管は、例えばタングステン製のフィラメント熱陰極を備え、フィラメントから放出された電子は電圧(数百kV)を印加することにより加速され、陽極であるターゲット(Mo、W等)に衝突してX線を発生するようになっている。X線は、図示しないX線放出用開閉器を開くことによりX線発生器5から放出される。放出されるX線は、ある厚みを持った扇状をしている(例えば周方向に80°、周方向に直交する方向に5°)。なお、X線の放出(照射)方向は、次に説明するX線検出器アレイ6,7の方向であり、X線発生器5は、このような方向にX線を放出できるように、爆発物検知装置A内に取り付けられる。
【0018】
図1および図2に示すX線検出器アレイ6は、搬送手段3の脇に立設され、各X線検出器6a,6b,6c…が、X線発生器5の方向に検出面を向けて垂直方向に並べられた構成をしている。また、X線検出器アレイ7は、搬送手段3の下面に、搬送手段3の搬送方向に直交して設けられている。このX線検出器アレイ7は、各X線検出器7a,7b,7c…が、X線発生器5の方向に検出面を向けて横方向に並べられた構成をしている。X線検出器6a…,7a…は、例えば数mmの立方体の半導体素子部を、カドミウムテルル(CdTe)で構成されている。このX線検出器アレイ6,7およびX線発生器5は、爆発物検知装置A内において、同一面上に配置されている(図2参照)。ちなみに、この一実施形態のX線検出器アレイ6,7は一次元アレイであり、手荷物1自身が移動することにより、2次元の透過画像を得るようになっている。
【0019】
X線検出信号処理装置11は、X線検出器アレイ6を構成する各X線検出器6a,6b、6c…およびX線検出器アレイ7を構成する各X線検出器7a,7b…に接続されている。X線検出信号処理装置11では、各X線検出器6a…,7a…が検出したX線検出信号を次のように処理する。
【0020】
すなわち、X線検出信号処理装置11は、X線検出信号から求まるX線の吸収率を、画像の濃淡に変換する。手荷物1によるX線の吸収は次式で表される。
【0021】
I=Iexp(−μx)
I:   手荷物1のあるときのX線強度
: 手荷物1の無いときのX線強度
μ: X線の吸収係数
x:   手荷物1内のX線の透過長さ
【0022】
したがって、X線の強度比の対数log(I/I)=μxを、例えば色の濃淡に変換することにより、X線の透過率の2次元空間分布を画像化することができる。なお、画像化においては、X線検出器アレイ6,7ごとの感度のばらつきや、X線発生器との距離や視野の違いによるデータ補正を施すようにすることができる。
【0023】
(中性子撮像装置〔中性子CT〕)
次に、一実施形態の爆発物検知装置Aが備える中性子CTを説明する。一実施形態では、X線撮像装置と組み合わせる中性子を用いた検査装置(中性子撮像装置)を、中性子CTとするが、この中性子CTは、前記した非特許文献1、すなわち、1993年発行のラジオアイソトープ第42巻第413頁から第422頁(特に第419頁、図15)にて紹介されている「随伴粒子法」に準じたものである。
【0024】
まず、中性子CTの原理を説明する。この一実施形態での中性子CTは、中性子源として、次の核融合反応(DT反応)を用いる。
D+T → α+n
【0025】
ここで、Dは重水素原子核、Tは三重水素原子核、αはヘリウム原子核、nは中性子(高速中性子)である。α粒子と中性子は、おのおの3.5MeVと14MeVの一定のエネルギをもち、ほぼ180度正反対の方向に放出される。この反応において中性子(およびα粒子)は等方的に放出され、反応発生以前にその放出される方向を同定することは不可能だか、核融合反応発生領域の近傍でα粒子の発生位置(検出位置)と発生時刻(検出時刻)を検出(監視)することにより、α粒子と同時に反対方向に放出された中性子の発生時刻と飛行方向を同定することが可能である。
【0026】
発生した中性子が検査対象物(例えば爆薬)を構成する炭素C、窒素N、酸素O等の元素と反応し、非弾性散乱(n,n’)γにより、反応に係る元素に固有のエネルギスペクトルを持つγ線を放出する。このγ線を検出(監視)することにより、元素が同定できる。また、中性子発生時刻(α粒子検出時刻およびα粒子の飛行距離)とγ線検出時刻の差から、中性子の飛行時間を同定でき、先にα粒子検出により決定した中性子の飛行方向とあわせて、3次元の位置情報と元素情報が同定できる。このようにして中性子による3次元画像、すなわち中性子CTを構成する。
【0027】
次に、中性子発生装置8、γ線検出器10、中性子CT信号処理装置12、画像処理装置13a、表示装置13b、その他図示しない制御装置等を含んで構成される中性子CTの構成を、図1〜図4を参照して説明する。
【0028】
図3に示すように、中性子発生装置8は、イオン源14、ターゲット15およびα線(α粒子)検出器アレイ9を含んで構成される。イオン源14は、重水素イオン(D)を生成加速して、三重水素Tを含むターゲット15に照射するようになっている。ターゲット15は、三重水素(T)を吸蔵した水素吸蔵合金等から構成され、加速された重水素イオンの標的にされる。ターゲット15では、照射された重水素イオンとターゲット15が吸蔵する三重水素との衝突が生じ、該衝突の際、重水素イオンと三重水素による核融合反応(DT反応)が起こってα粒子(α線)および中性子(中性子線)が発生する。なお、発生したα粒子および中性子の飛行方向(進行方向)は、等方的である。
【0029】
図3に示すように、α線検出器アレイ9は、ターゲット15を挟んで、搬送手段3、すなわち爆発物2(手荷物1、図1参照)に相対する位置に備えられる。このα線検出器アレイ9は、X線検出器アレイ6等と同様に、各α線検出器9a,9b…が、搬送手段3の搬送方向に直交する方向に並べられた構成をしている。このように並べて配置されるのは、DT反応により発生したα粒子の飛行方向が等方的なためである。ちなみに、α線検出器アレイ9の差し渡しは、搬送手段3の幅方向のどの位置に中性子が照射されても、その飛行方向を同定することができるようなサイズになっている。つまり、搬送手段3の幅が広ければ、α線検出器アレイ9の差し渡しの長さは長くなる。なお、ターゲット15とα線検出器アレイ9(各α線検出器9a,9b…)との距離は、予め計測されて中性子CT信号処理装置12に記憶されている。
このα線検出器アレイ9は中性子信号処理装置12に接続されており、中性子信号処理装置12は、α線検出器アレイ9から得た情報に基づいて、α粒子と同時に発生する中性子の飛行方向と飛行時間が同定される。
【0030】
図3に示すγ線検出器10は、半導体検出器やシンチレータ等、いくつかの種類のものを用いることができるが、この一実施形態では、安価なNaIシンチレータ16と光電子増倍管17の組み合わせを用いる。ここでのNaIシンチレータ16は、直径20cm、厚さ10cmの結晶である。なお、手荷物1(爆発物2)を構成する元素と中性子との反応により発生したγ線は等方的に放射されるため、このγ線検出器10を複数配置して信号を加算することにより、爆発物検知の感度を向上させることもできる(図2の仮想線部分参照)。
【0031】
ちなみに、図2に示すようにγ線検出器10は、X線遮蔽22により覆われているが、これは次の理由による。すなわち、一実施形態の爆発物検知装置Aは、中性子CT装置(γ線検出器10)と同一断面上にX線発生器5が備えられている。このため、γ線検出器10はX線を検出してしまうことがある。したがって図2に示すように、鉛等によるX線遮蔽22を設置してX線を遮蔽して、γ線検出器10によるγ線検出の質を向上させている。ところで、X線発生器5のX線のエネルギは数百Kev以下であるので、かかるエネルギのX線を検出することを目的としたX線検出器アレイ6,7は、数MeV以上の高いエネルギを有するγ線(中性子が元素と反応して発生したγ線)を検出しない。このため、X線検出器アレイ6,7には、遮蔽等は不要である。なお、γ線検出器10は中性子信号処理装置12に接続されており、中性子CT信号処理装置12は、検出したγ線のエネルギスペクトルから中性子と反応した元素を同定する。また、中性子CT信号処理装置12は、α線検出器9の情報を加味して、中性子と反応した元素の空間上の位置を同定する。
【0032】
図1に示す中性子CT信号処理装置12は、α線検出器アレイ9を構成する各α線検出器9a,9b…およびγ線検出器10に接続されている(図3等参照)。中性子CT信号処理装置12は、どのα線検出器9a,9b…がα粒子を検出したかを監視して、対応する中性子の飛行方向を同定する。また、α粒子を検出した時刻とこのα粒子に対応する中性子が元素と反応することにより発生したγ線の検出時刻とから、中性子の飛行時間を同定する。なお、電磁波であるγ線の速度はα粒子や中性子の飛行速度に比べてはるかに速い速度を有すること、α粒子の飛行速度および中性子の飛行速度がほぼ一定であることから、中性子の飛行時間を同定することができる(中性子飛行時間法)。
【0033】
また、中性子CT信号処理装置12は、γ線のエネルギスペクトルから、中性子と反応してγ線を発生した元素の同定を行う。
【0034】
そして、中性子CT信号処理装置12は、これらの情報を総合して、中性子と反応してγ線を放出した元素の位置情報と元素情報を特定する。また、複数のγ線を検出することで、手荷物1の中身(爆発物2)の炭素/酸素の比、窒素/酸素の比等を演算する。つまり、3つ以上の元素の組成比情報を演算する。
【0035】
なお、γ線のエネルギスペクトルは物質により固有であり、あらかじめデータベース化した各種爆発物および非爆発物のエネルギスペクトルと、3次元空間各位置でのγ線のエネルギスペクトルとを比較することにより、3次元空間各位置での爆発物の有無を決定することができる(この一実施形態では係るデータベースを中性子CT信号処理装置12が備えているものとする)。
【0036】
これらの処理により得られた情報(中性子撮像信号等)は、画像処理装置13aおよび表示装置13bで画像として表示される(図4参照)。
【0037】
この一実施形態の中性子CTは、中性子発生装置8の内部でのα粒子検出と、γ線検出器10によるγ線検出時刻により3次元の位置情報を得るため、中性子発生装置8、γ線検出器10とも多次元配列とする必要がない。また、中性子発生装置8、γ線検出器10とも検査対象物に近ければ近いほど検出効率がよいが、両者の位置関係には制約がない。したがって、図2に示すように、この中性子CTは、検査対象物の移動方向においてX線撮像装置と同じ位置に組み合わせて設置することが可能であり、爆破物検知装置Aの寸法(殊に長さ方向の寸法)を小さくすることができるという大きなメリットが生じる。
【0038】
≪爆発物検知装置の動作≫
次に、一実施形態の爆発物検知装置Aの動作を、図1〜図5を参照して説明する。図5は、一実施形態の爆発物検知装置の中性子CTに係る部分の処理フローである。
【0039】
まず、X線発生器5、X線検出器アレイ6,7等を含んで構成されるX線撮像装置の動作を説明する。
図1において、手荷物1の中に爆発物2が含まれている。手荷物1が搬送手段3により、爆発物検知装置Aの内部へと導かれる。搬送手段3上の手荷物の通過は、レーザを用いた手荷物検知センサ21により、爆発物検知装置Aに認識される。爆発物検知装置Aの内部には、X線発生器5とX線検出器アレイ6,7があり、X発生器5から発生し、手荷物1を透過したX線がX線検出器ア
レイ6またはX線検出器アレイ7で検出される。
【0040】
この一実施形態では、X線検出器アレイ6,7は1次元アレイであるが、手荷物1自身が移動することにより2次元の透過像を得る。また、X線検出器アレイ6,7を同時に動作させることにより、2方向の透過像を同時に得ることができる。X線検出器アレイ6,7の計測信号(X線検出信号)は、既に説明したようにX線検出信処理装置11と画像処理装置13aで画像情報に変換され、表示装置13bに表示される(図4参照)。
【0041】
次に、中性子発生装置8、γ線検出器10等を含んで構成される中性子CTの動作を説明する(図5のフロー参照)。
図1において、X線撮像装置の場合と同様、手荷物1が搬送手段3により爆発物検知装置Aの内部へと導かれ、レーザを用いた手荷物検知センサ21により、手荷物1が認識される。爆発物検知装置Aの内部には、中性子発生装置8とγ線検出器10があり、重水素イオンの照射(S1)によりターゲット15からは核融合反応(DT反応)によるα粒子と中性子が同時に発生して反対方向に飛行する。なお、α粒子(および中性子)の飛行方向は等方的であり、α線検出器9の形状との関係から飛行する全てのα粒子が、該α粒子を監視(S2)するα線検出器9により検出されるわけではないが、α粒子が検出されると、中性子CT信号処理装置12で対応する中性子の飛行方向が直ちに同定される。
【0042】
中性子は、飛行方向にある例えば爆発物2を構成する元素と反応してγ線を生じる(非弾性散乱(n,n’)γ)。γ線は等方的に飛び出すが、γ線検出器10にγ線が検出されると、中性子CT信号処理装置12で中性子の飛行時間が同定される(S3)。なお、検出されたα粒子に対応するγ線が所定時間内に検出されない場合(中性子が手荷物1を素通りした場合を含む)は、α粒子の検出はリセットされ、別のα粒子についての対応するγ線の検出をまつ。
【0043】
次に、γ線のエネルギスペクトルから中性子と反応した元素が同定される(S4)。また、中性子と反応した元素の3次元方向の位置が同定(S5)される。また、γ線を複数検出することにより、炭素/酸素の比、窒素/酸素の比等が演算される。そして、画像処理装置13aで処理され、表示装置13bに、図4に示すようにして表示される。
【0044】
なお、表示装置13bによる表示を説明する。X線透視像13b1,13b2は、X線吸収率の違いを濃淡で表した2次元空間分布である。中性子CT像13b3は、元素組成比、すなわち、炭素/酸素および窒素/酸素の組成比に基づく色分け、或いはデータベースとの比較により同定した爆発物の種類の3次元空間分布を表示する。さらに、3次元画像である中性子CT像13b3を、X線透視像13b1,13b2と同じ視野の2次元画像に数値的に変換することにより、中性子CTの透視画像とし、例えばX線透視像13b1と中性子CT像13b3を重ね合わせ、輪郭強調等のフィルタをかけた合成画像13b4も表示される。なお、X線透視画像13b1,13b2は、従来技術によるX線透視画像と同様のものである。
【0045】
つまり、この一実施形態の表示装置(画像表示装置)13bには、X線検出信号処理装置11、中性子CT信号処理装置12、画像処理装置13aの処理結果として、X線撮像装置による物体の透過画像(X線透視画像13b1,13b2)と、中性子撮像装置(中性子CT)による物体の組成画像(中性子CT画像13b3)が各々表示される。また、表示装置13bには、処理結果として、X線撮像装置による物体の透視像と、中性子撮像装置(中性子CT)による物体の組成画像を重ね合わせて合成し、合成画像13b4として表示される。
【0046】
なお、従来は、中性子問合せシステムとX線CTからの情報として、少なくとも2つの元素の濃度を表示していた。しかし、爆発物(薬物)を特徴付けるのは、元素の濃度よりも元素の濃度比、すなわち、炭素/酸素あるいは窒素/酸素であり、元素の濃度表示では、爆発物の検知率が向上しない。しかし、この一実施形態では、X線撮像装置による検査対象物の形状と密度画像および中性子CTによる組成画像を各々個別に、あるいは重ね合わせて表示する。これにより、従来のX線撮像装置での操作者の経験を活かし、同時に組成画像により操作者に危険物の存在を印象づけることができる。また、組成画像は、爆発物に特徴的な、炭素および窒素の、酸素に対する組成比で表示するので、より確実に爆発物を検知することができる。
【0047】
また、この一実施形態によれば、X線撮像装置と中性子CTを、検査対象物の移動方向において同じ位置に設置(同一平面上(同一断面上)に設置)できるので、爆発物検査装置Aの寸法を小さくすることができ、爆発物検知装置Aを狭い場所にも設置できるようになる。また、中性子CTの部分(中性子発生装置9…)を小型化することができるので、この点からも爆発物検知装置Aを小型化することができる。また、中性子CTの部分(中性子発生装置9…)を小型化できることにより、X線撮像装置(X線発生器5…)と干渉し難くなるので、レイアウトが容易になる。また、元素と反応してγ線を発生しなかった中性子を検知する中性子検出器を備えない構成とすることができるので、この点からも爆発物検知装置Aを小型化することができる。
【0048】
以上説明した本発明は、前記した一実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、図6に示すように、爆発物検知装置A(X線や中性子の照射)を、をシーケンスに基づいて動作させてもよい。このシーケンスは、搬送手段3による手荷物1の移動は手荷物検知センサ21により爆発物検知装置A(図示しない制御装置)が認識する。一つの手荷物1に対する放射線照射時間は約5秒とする。すなわち、手荷物1の大きさを1m程度とすれば、搬送手段3の搬送速度は0.2m/sとすればよい。X線および中性子照射は、手荷物1が図2に示したX線発生器5等を配置した断面に達する前(センサ21に検知された2秒後)から開始する。X線および中性子照射は、手荷物検査時間中連続的に実施しても、間歇的に実施してもよい。X線、α線およびγ線の放射線計測データ処理および画像更新は、手荷物検査中に数10Hzの周期で実施するようにすることができる。
【0049】
また、爆発物検知装置は、空港等の他、建物の出入口等にも設置することができる。また、検査の対象を爆発物として説明したが、荷物内の麻薬を始めとする化学物質等や動物等の検査・検知に適用することもできる。また、あらゆる荷物の検査を行うことができる。また、一実施形態では、X線撮像装置(X線発生器5、X線検出器アレイ6,7)と中性子CT(中性子発生装置8、γ線検出器10)を、同一平面状に配置する構成を示したが、発明の趣旨を逸脱しない範囲で搬送手段の前後方向にずらす(オフセットする)配置としてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上示したように、本発明の荷物検査装置によれば、X線撮像装置と中性子
CTを、検査対象物の移動方向において同じ位置に設置できるので、荷物検査装置寸法を小さくすることができるという効果がある。また、従来のX線撮像装置での操作者の経験と知見を、本発明の装置においても利用することができるので、操作者の使い勝手が向上し、例えば爆発物や禁制薬物の検知率が向上する。つまり、設置スペースを削減することができ、あわせて、爆発物の検知率も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の手荷物検査に用いる爆発物検知装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の爆発物検知装置における、X線発生器、X線検出器アレイ、中性子発生装置、γ線検出器等の配置構造例を示す断面図である。
【図3】図1の爆発物検知装置における、中性子CTの要部の構成例を示す図である。
【図4】図1の爆発物検知装置における、表示装置の表示例を示す図である。
【図5】図1の爆発物検知装置の中性子CTに係る部分の処理フローである。
【図6】一実施形態の爆発物検知装置の動作シーケンス図である。
【符号の説明】
1…手荷物
2…爆発物
3…撒送手段
4…装置璧
5…X線発生器
6,7…X線検出器アレイ
8…中性子発生装置
9…α線検出器アレイ
l0…γ線検出器
11…X線検出信号処理装置
12…中性子CT信号処理装置
13a…画像処理装置
13b…表示装置(画像表示装置)

Claims (8)

  1. 荷物の中身を非破壊的に検査するための検査装置において、X線撮像装置と中性子撮像装置とを具備し、このX線撮像装置と中性子撮像装置を、前記荷物の搬送方向における同一断面上に配置したことを特徴とする、荷物検査装置。
  2. 前記荷物検査装置において、前記中性子撮像装置に中性子CTを用いることを特徴とする、請求項1に記載の荷物検査装置。
  3. 荷物の中身を非破壊的に検査するための検査装置において、X線撮像装置と
    中性子撮像装置とを具備し、その中性子撮像装置に中性子CTを用いることを特徴とする、荷物検査装置。
  4. 前記荷物検査装置において、中性子発生反応の発生物であるα粒子を検出し、発生した中性子の時間と空間を検出することにより、中性子CTを構成することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の荷物検査装置。
  5. 前記荷物検査装置において、前記X線撮像装置と前記中性子撮像装置とに接続された画像表示装置を備え、この画像表示装置は、X線撮像装置による物体
    の透過画像と、中性子撮像装置による物体の組成画像を各々表示することを特徴とする、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の荷物検査装置。
  6. 前記荷物検査装置において、前記画像表示装置は、X線撮像装置による物体の透過画像と、中性子撮像装置による物体の組成画像を合成して表示することを特徴とする、請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の荷物検査装置。
  7. 前記荷物検査装置において、前記中性子撮像装置による物体の組成画像は、3つ以上の元素の組成比情報であることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の荷物検査装置。
  8. 前記荷物検査装置において、3つ以上の元素として、酸素、窒素および炭素を含むことを特徴とする、請求項7に記載の荷物検査装置。
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