JP2004108844A - 油脂評価方法及び油脂評価システム - Google Patents

油脂評価方法及び油脂評価システム Download PDF

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Hiroyuki Kouzui
洪水 宏之
Koichi Kubota
窪田 耕一
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Abstract

【課題】油脂のにおい等の評価に際し、個人差による評価の変更のない、客観的で、かつ連続評価が可能な油脂の評価方法および評価システムを提供すること。
【解決手段】本発明の油脂評価方法は、油脂から発生する揮発性成分の量を測定し、該測定値を用いることにより油脂の評価を行う油脂評価方法であって、上記揮発性成分が、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物であることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油脂評価方法及び油脂評価システムに関するものであり、更に詳細には油脂から発生する揮発性成分の量を測定することにより、油脂の評価を行う、油脂評価方法及び油脂評価システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
油脂のにおいを測定する方法としては、従来より、検知管や吸光光度計、揮発性成分を吸着剤にて濃縮し加熱脱着させる方法や冷却捕集する方法の他、ガスクロマトグラフィーを用いてにおい成分を分析するガスクロマトグラム法やマススペクトロメータによってにおい成分を同定する機器分析法、人間の嗅覚による官能評価法等がある。
【0003】
ガスクロマトグラム法やマススペクトロメータを用いる機器分析法は、におい成分が個々に分取・分析されるが、特定のにおい成分によって評価を行っていないため、におい全体としての測定は困難であるという問題があった。
また官能評価法は個人差による、すなわち健康状態・生活様式・年齢・環境等により異なるため客観性に乏しいこと、また、全体としては評価できたとしても、どのにおい成分がそのにおいの主成分であるかが把握できないため、上述のように体調、環境の変化によりその時々によって評価が異なったり、客観性を欠くという問題があった。
【0004】
さらに、上述した方法においては、油脂中のにおい成分を揮発させるため、油脂を加熱するため、油脂が高温度となり、長時間・連続的に評価することができず、どうしても瞬時に評価することになり、この点でも客観性、正確性に欠けるという問題があった。また、鼻は香りに対して慣れが生じる為連続性・再現性に欠けるという問題があった。
特開平2001−305127号公報には、油脂を加熱した際に発生する揮発性成分中の短鎖アルデヒド量を測定して油脂を評価する方法が開示されている。該公報に開示された方法によれば、油脂を加熱した際に発生する揮発性成分中の短鎖アルデヒド量を測定することによって、上記問題をある程度は解決することができる。しかし、揮発性成分を測定することによって油脂の評価を行うに際して更なる精度の向上が望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特開平2001−305127号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
油脂を加熱した際のにおい等の評価は、通常は官能評価により行われるが、評価に用いられる油脂が高温になることから正確な評価自体が困難であること、また、官能評価法は個人差による評価の変動や連続した評価が困難であるという問題がある。
従って、油脂のにおい等の評価を行うに際し、個人差による評価の変動がなく、連続した評価を可能とする油脂の評価方法及び評価システムが望まれている。
【0007】
従って、本発明の目的は、油脂のにおい等の評価に際し、個人差による評価の変更のない、客観的で、かつ連続評価が可能な油脂の評価方法および評価システムを提供することにある
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討した結果、油脂から発生する揮発性成分の量、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の含有量を測定し、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の割合を求め、この全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の割合と、油脂の評価の高い香りとが相関することを見出し、その点に注目することで、高温状態にある油脂であっても、その加熱時のにおいの評価を客観的に行うことが可能であるという知見を得た。
【0009】
本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、油脂から発生する揮発性成分の量を測定し、該測定値を用いることにより油脂の評価を行う油脂評価方法であって、上記揮発性成分が、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物であることを特徴とする、油脂評価方法を提供するものである。
また、本発明は、油脂から発生する揮発性成分の量、及び全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の含有量を測定し、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合を用いることにより油脂の官能評価値を求めることを特徴とする、油脂評価方法を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、油脂から発生する揮発性成分の量、及び全揮発性成分中の硫黄化合物の含有量を測定し、全揮発性成分中の硫黄化合物の割合を用いることにより油脂の官能評価値を求めることを特徴とする、油脂評価方法を提供するものである。
また、本発明は、評価対象となる油脂を加熱可能になされた、油脂加熱容器と、 上記油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定するための揮発性成分含量測定装置と、上記測定値を油脂の官能評価値として評価する評価手段を含むデータ処理装置、とからなることを特徴とする油脂評価システムを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の油脂評価方法は、油脂から発生する揮発性成分の量を測定し、該測定値を用いることにより油脂の評価を行う油脂評価方法であって、上記揮発性成分が、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物であることを特徴とする。油脂から発生する揮発性成分は、炭素原子、水素原子及び酸素原子からなるトリグリセリド加熱分解物と、炭素原子、水素原子、酸素原子及び窒素原子からなる窒素化合物と、炭素原子、水素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる硫黄化合物とに分類される。本発明の油脂評価方法は、油脂から発生する揮発性成分の量を測定し、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の含有量を測定し、全揮発性文中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を求め、この割合により油脂の評価を行う。以下、本明細書において、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合という場合、上述のようにして求めた割合のことを意味する。また、全揮発性成分とは、揮発性成分を測定する手段において、同定可能な全ての揮発性成分のことを意味する。
【0012】
本発明において評価対象となる油脂としては、植物由来の油脂、動物由来の油脂のいずれでも良いが、揮発性成分中にトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物を含むことが必要となるため、焙煎された種子から製造されたものの評価に好ましく用いられる。
本発明の油脂評価方法において、評価対象として好適に用いられる油脂としては植物油脂が挙げられる。植物油脂としては、例えばナタネ油、大豆油、コーン油、綿実油、サフラワー油、ヒマワリ油、ゴマ油、米油、パーム油、ヤシ油、オリーブ油、これらの分別油が挙げられる。上記油脂の混合物も本発明の評価対象となる。
【0013】
本発明の油脂評価方法においては、油脂を120℃以下の温度に加熱して揮発性成分を発生させることが好ましく、60〜90℃の温度に加熱して揮発性成分を発生させることが更に好ましい。油脂の温度を上記範囲内の温度に加熱することにより、加熱時の油脂の「評価の高い香り」が生じた場合に官能により確認することができ、揮発性成分も各種測定装置で測定することができる程度に発生するので好ましい。油脂を120℃を超える温度に加熱すると、油臭さが強く発生するため好ましくなく、上記範囲の温度に加熱することによって、油脂の評価をしやすくなるので、加熱する場合、上記範囲内とすることが好ましい。
【0014】
本発明の油脂評価方法においては、全揮発性成分中に含まれるトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を求め、この割合を用いて油脂の評価を行う。トリグリセリド加熱分解物及び硫黄化合物の全揮発性成分中の割合と、油脂を加熱した際の「評価の高い香り」とが相関することから、本発明において用いられる。
【0015】
上記トリグリセリド加熱分解物とは、例えば、Acetaldehyde、Methyl Acetate、2−Methyl−Furanal、2−Butanone、2−Methyl−Butanal、3−Methyl−Butanal、3−Methyl−2−Butanone、2,3−Butanedione、Pentanal、2,3−Pentanedione、Hexenal、2−Pentyl−Furan、1−Pentanol、Acetol、Heptenal、Acetic Acid、Acetol Acetate、2−Furancarboxaldehyde、Formic Acid、2−Acetylfuran、Propanoic Acid、Benzaldehyde、5−Methyl−2−Furfural、Furfuryl−Alchohol(2−Furan−Methanol)、1−Phenyl−Ethanone、4−Methyl−1, 3−Dioxolane、2,4−Decadienal、Guaiacol(2−Methoxy−Phenol)等が挙げられる。
【0016】
また、上記硫黄化合物とは、分子内に硫黄元素を含有する化合物のことをいい、例えばMethanthiol、Carbon Disulfide、Thiobis−Methane、Thiofuran、S−Methyl−Thioacetate、2,3−Dimethyl−Disulfide、2−Methyl−Thiophene、3−Methyl−Thiophene、Methyl Ethyl Disulfide、Thiazole、4−Methyl−Thiazole、2,4−Dimethyl−Thiazole等が挙げられる。
【0017】
本発明の油脂評価方法において、油脂から発生する揮発性成分の量を測定する方法に特に制限はなく、揮発性成分(トリグリセリド加熱分解物及び硫黄化合物)の量を測定することができる方法であれば、従来公知の方法を何ら制限なく用いることができる。測定方法としては、例えばガスクロマトグラフィー、検知管、液体クロマトグラフィー等が挙げられ、上記の中でも、揮発性成分を各成分に分離同定することが可能な点からガスクロマトグラフィーが好ましい。
【0018】
揮発性成分の量を測定するために用いられるガスクロマトグラフィーの分析カラムとして、例えば架橋型ポリエチレングリコールを組成としたカラムを用いることができる。上記分析カラムとは、カラム本体が50℃〜300℃の温度に加熱され、ヘリウムガスを流すことにより揮発性成分の分析を行うものである。
このような分析カラムを使用することにより再現性が良く、かつ長期に安定して測定できるというメリットがあるため好ましい。また、ガスクロマトグラフィーの中でも、揮発性成分の吸着がなく、一定量を導入できる、ヘッドスペース法と、高感度で測定できるマススペクトリーとを併用したヘッドスペース−ガスクロマトグラフィー−マススペクトリー法が好ましい。
【0019】
ヘッドスペース−ガスクロマトグラフィー−マススペクトリー(以下、本明細書において「HSS−GC−MS」という)により、油脂を80℃の温度に加熱した場合に発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の含有量及び硫黄化合物の含有量と、官能評価値との間には相関関係が認められ、測定値に明確な差異が生じるため、本発明においてHSS−GC−MSの使用は好ましい。
【0020】
本発明の油脂評価方法においては、上述したようにして求めた、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合及び/又は硫黄化合物の割合と、油脂の官能試験により求めた官能評価値(香ばしさ)とを相関分析することにより、油脂の評価を行う。
ここで得られたデータをデータベース化することで、揮発性成分の含有量、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の含有量を測定し、それぞれの割合を求めるだけで、官能評価の結果を迅速に得ることが可能となる。
【0021】
以下、官能試験について説明する。
官能試験は、専門パネラー5名により行う。専門パネラーとは、鼻の感度が絶対的に高い人を選出し、油脂のにおいについて訓練をつんだ者の事である。方法としては、例えば100ml程度の容量のビーカーに油脂を約半量入れ、そこから発生してくる香りを、強度や性質、好み等の視点から、1〜9点の9段階で採点する。香りが最も良好な場合が9点であり、悪い場合が1点である。また、基準の油脂を準備しておき、この油脂を5点として評価を行う。専門パネラー5名の平均点を算出し、平均点が4点未満の場合を不合格とし、4点以上の場合を合格とし、これを油脂の評価値とする。
【0022】
本発明の油脂評価方法においては、油脂から発生する、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、それに対応する官能評価値を求め、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と官能評価値とを相関分析して基準データを得る。又は、相関分析して相関式を得る。そして、評価対象の油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を求め、その割合と基準データを比較するか、又はその割合と相関式を用いて油脂の評価を行う。このように、基準データ又は相関式を用いるので、油脂の評価を客観的に行うことができる。
上記相関式には、独立変数が1又は2以上である回帰式も含まれる。
【0023】
本発明の油脂評価方法においては、油脂から発生する揮発性成分の量と、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の含有量とを測定し、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の割合を用いて油脂の評価を行ってもよい。
【0024】
本発明の油脂評価方法においては、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記基準データとを対比して官能評価値を得ることができる。
【0025】
本発明の油脂評価方法においては、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合及び上記相関式を用いて官能評価値を得ることができる。
【0026】
本発明の油脂評価方法によれば、評価が数値等で出力されるため、評価が非常に明確である。本発明の油脂評価方法は、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合の測定を行うことにより、その油脂の評価を客観的に行うことが可能であり、また連続的に評価を行っても、正確性の高い評価を連続的に行うことができる。また、パネラーの体調やその場の環境、測定の順番等によって評価が左右されることがなく、客観的な評価が可能となる。
本発明の油脂評価方法は、油脂の製造時の品質管理や、曝光試験や暗所における保存試験時の油脂の評価に用いることが可能である。
【0027】
本発明の油脂評価方法の流れについて、図1を参照しつつ説明する。図1は、本発明の油脂評価方法の流れを示すフローチャートである。図1に示すように、本発明の油脂評価方法は、油脂を必要に応じて加熱し、発生する揮発性成分をHSS−GC−MSにて分析し、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定し、その値をデータ取得する(ステップ200)。次いで、取得したデータを平均化する等の処理を行い(ステップ201)、基準データとの対比処理を行う(ステップ202)。データが、基準データ内に入っている場合、相関式を用いて(ステップ203、204)評価を行う。ステップ203において、データが基準データに入っていない場合、処理を終了する(ステップ206)。相関式を用いて評価を行い、油脂の官能評価値を表示し(ステップ205)、処理を終了する(ステップ206)。なお、ステップ203において、データが基準データ内に入っていない場合、ステップ200に戻り、再度全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定するようにしてもよい。この場合、ステップ200に戻る回数を制限する機構を設けてもよい。
【0028】
次に、本発明の油脂評価システムについて説明する。
本発明の油脂評価システムは、評価対象となる油脂を加熱可能になされた、油脂加熱容器と、上記油脂から発生す全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定するための揮発性成分含量測定装置と、上記測定値を油脂の官能評価値として評価する評価手段を含むデータ処理装置、とからなることを特徴とする。
【0029】
本発明の油脂評価システムにおいて、評価対象となる油脂を加熱可能になされた油脂加熱容器は、油脂を収納し、収納された油脂が加熱可能になっているものであれば、どのようなものでも用いることができる。このような油脂加熱容器としては、例えば油脂を収納可能なガラス製、金属製等の容器の外側側面にヒーターユニットを取り付けたもの等が挙げられる。また、上記ヒーターユニットは例えば容器内に収納された油脂の温度を制御できるようになされている。上記容器の容量は特に制限はなく、測定可能な揮発性成分を発生するのに十分な量の油脂を収納できる容量であればよい。
【0030】
また、本発明の油脂評価システムにおいて、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定するための揮発性成分含量測定装置としては、揮発製成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の含量を測定することのできる装置であれば、何ら制限なく用いることができる。該装置としては、上述した本発明の油脂評価方法において用いられる方法が用いられる。その中でもガスクロマトグラフィーが好ましく、ヘッドスペース−ガスクロマトグラフィー−マススペクトリー(HSS−GC−MS)が特に好ましい。このようなHSS−GC−MSにおいて用いられるカラムとしては前述したものが好ましい。
【0031】
上記測定値を油脂の官能評価値として評価する評価手段を含むデータ処理装置としては、前述した本発明の油脂評価方法を実施するためのものであり、該データ処理装置によって、本発明の油脂評価方法が実施される。
本発明のデータ処理装置としては、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記基準データとを対比して官能評価値を算出する手段であってもよい。
【0032】
また、本発明のデータ処理装置としては、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記相関式とを用いて官能評価値を算出する手段であってもよい。
【0033】
また、本発明のデータ処理装置としては、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、基準データとを対比して官能評価値を算出するアプリケーションプログラムが記録媒体を介してロードされる手段を具備するものであってもよい。
【0034】
また、本発明のデータ処理装置としては、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記相関式とを用いて官能評価値を算出するアプリケーションプログラムが記録媒体を介してロードされる手段を具備するものであってもよい。
【0035】
本発明の油脂評価システムの一例について図面を用いて具体的に説明する。図2は、本発明の油脂評価システムの概略構成を示す図である。
図2に示すように、本発明の油脂評価システムは、油脂加熱容器103と、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定するための揮発性成分含量測定装置105と、データ処理装置108とからなる。
【0036】
油脂加熱容器103は、図示しないヒーターユニットによって加熱可能になされており、油脂を収納するガラスバイアル瓶101を備えている。この油脂加熱容器103と揮発性成分含量測定装置105とは、流路104で連結されており、油脂から発生した揮発性成分は流路104を通って導入部105Aから揮発性成分含量測定装置105に導入される。揮発性成分含量測定装置105内には分析カラム105Cが装備されており、揮発性成分は分析カラム105Cで分析される。
【0037】
揮発性成分測定装置105は、データ処理装置108と連結しており、このデータ処理装置108は、基準データ記憶部109を有しており、この基準データ等記憶部109は、油脂の評価値を算出する際に必要な基準データ及び相関式を保持するものである。
【0038】
また、データ処理装置108は、記憶媒体(図示せず)に書き込まれたアプリケーションプログラムの実行が可能である。このアプリケーションプログラムとしては、揮発性成分測定装置105の実行プログラム、データ処理プログラム等が挙げられる。また、これらのアプリケーションプログラム、基準データ及び相関式等は、図示しないが、モデムを介してインターネットや公衆回線等のネットワークを介してダウンロード可能である。更に、外部記憶装置112にアプリケーションプログラム、基準データ及び相関式等を保存し、必要に応じて呼び出して使用することができるようにしてもよい。データ処理装置108は、図示しないが、モニター等に接続してもよい。
【0039】
次に、本発明の油脂評価方法の一例について、図2を参照しつつ説明する。
図2に示すように、容量が20mlのガラスバイアル瓶101に、脱酸及びろ過の精製処理がされた油脂102を半分量ほど入れて密栓し、これをヒーターボックスで加熱して80℃の温度に20分間保持する。ガラスバイアル瓶101のヘッドスペース101Aに発生した揮発性成分が、流路104を通って導入部105Aを介して揮発性成分測定装置105内に導入される。なお、揮発性成分は300ml/分の一定流量で流れるようになっている。揮発性成分は、揮発性成分測定装置の有する分析カラム105C内に導入され、揮発性成分の量、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の含有量が測定され、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合が求められる。
【0040】
ここで、分析カラムとしては、架橋型ポリエチレングリコールを組成としたことにより極性を有することを特性とし、これらが50℃〜300℃に加熱され、揮発性成分の質量分布を変化として信号化し、出力値として出力されるものである。
一方、予め測定した油脂の官能評価値と油脂から活性する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合とを相関分析して得られた基準データ又は相関式がデータ処理装置108に記憶されており、この基準データ又は相関式を用いて、油脂の官能評価値を得る。油脂の官能評価値を得、4点未満の場合を不合格とし、4点以上の場合を合格とし、これを油脂の評価値とする。
【0041】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。なお、本発明の範囲は、かかる実施例に限定されないことはいうまでもない。
実施例1
図2に示す油脂評価システムを用いて、焙煎ごま油から発生する揮発性成分の含量を測定した。なお、焙煎ごま油の温度をヒーターボックス(Hewlett−Packard社製)を用いて80℃の温度に20分間保持して揮発性成分を発生させて、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び硫黄化合物の割合を測定した。また、同時に官能試験を行った。官能試験の方法は上述した通りである。
全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合及び官能試験の結果を表1に示し、その相関を図3に、硫黄化合物の割合及び官能試験の結果を表2に示し、その相関を図4に示した。
【0042】
【表1】
Figure 2004108844
【0043】
【表2】
Figure 2004108844
【0044】
表1及び図3から明らかなように、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合と官能評価値との相関係数は0.935であった。また、表2及び図4から明らかなように、全揮発性成分中の硫黄化合物の割合と官能評価値との相関関係0.996であった。この結果より、実際に官能試験による評価を行わなくても、油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の割合を測定することにより、油脂の評価を実験により行うことが可能であることがわかった。
【0045】
上述した試験を行い、官能評価値と、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合の測定値とを、蓄積していき、基準データとして、評価対象となる油脂を評価する際に、その基準データを用いる。この基準データは、基準データ記憶部109又は外部記憶装置112に保存され、必要に応じて呼び出して用いられる。
【0046】
図3に示す、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合と官能評価値との相関式、図4に示す、全揮発性成分中の硫黄化合物の割合と官能評価値との相関式は、それぞれ以下の通りである。
(図3) Y=−1.0519X+67.575
(図4) Y=0.9472X+6.598
上記式において、Xは算出される官能評価値であり、YはHSS−GC−MSにより測定した、揮発性成分の量と、トリグリセリド加熱分解物又は硫黄化合物の含有量から求めた、それぞれの成分の割合(%)である。
このようにして得られた相関式は、基準データ記憶部109又は外部記憶装置112に保存され、必要に応じて呼び出して用いられる。
【0047】
実施例2
焙煎ごま油(日清製油(株)製)について、図2に示す油脂評価システムを用いて、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び硫黄化合物の割合を測定した。その測定値と、実施例1で得られた相関式とを用いて官能評価値を算出した。また、同時に官能試験による評価を行い、それぞれの合否判定を行った。それぞれの結果を表3に示す。
なお、判定は、4点以上の場合を合格とし、4点未満の場合を不合格とした。
【0048】
【表3】
Figure 2004108844
【0049】
表3から明らかなように、官能評価により求めた官能評価値と、油脂から発生する揮発性成分含量と、予め得られた相関式とから求めた評価値とが、同様の値を示していることが確認された。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の油脂評価方法は、油脂のにおい等の評価に際し、個人差による評価の変更のない、客観的で且つ連続評価が可能な評価方法である。
また、本発明の油脂評価システムによれば、油脂のにおい等の評価に際し、個人差による評価の変更のない、客観的で且つ連続評価が可能な評価方法を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油脂評価方法の流れを示すフローチャートである。
【図2】図2は、本発明の油脂評価システムの概略構成を示す図である。
【図3】全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合及び官能試験の相関を示すグラフである。
【図4】全揮発性成分中の硫黄化合物の割合及び官能試験の相関を示すグラフである。
【符号の説明】
101 ガラスバイアル瓶
101A ヘッドスペース
102 油脂
103 油脂加熱容器
104 流路
105 揮発性成分含量測定装置
105A 導入部
105C 分析カラム
108 データ処理装置
109 基準データ記憶部
112 外部記憶装置

Claims (18)

  1. 油脂から発生する揮発性成分の量を測定し、該測定値を用いることにより油脂の評価を行う油脂評価方法であって、
    上記揮発性成分が、トリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物であることを特徴とする、油脂評価方法。
  2. 上記油脂を120℃以下の温度に加熱して揮発性成分を発生させる、請求項1に記載の油脂評価方法。
  3. 上記揮発性成分の量を、ガスクロマトグラフィーで測定する、請求項1又は2に記載の油脂評価方法。
  4. 油脂から発生する揮発性成分の量、及び全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の含有量を測定し、全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合を用いることにより油脂の官能評価値を求めることを特徴とする、油脂評価方法。
  5. 上記油脂を120℃以下の温度に加熱して揮発性成分を発生させる、請求項4に記載の油脂評価方法。
  6. 上記揮発性成分の量、及びトリグリセリド加熱分解物の含有量をガスクロマトグラフィーで測定する、請求項4又は5に記載の油脂評価方法。
  7. 油脂から発生する揮発性成分5の量、及び全揮発性成分中の硫黄化合物の含有量を測定し、全揮発性成分中の硫黄化合物の割合を用いることにより油脂の官能評価値を求めることを特徴とする、油脂評価方法。
  8. 上記油脂を120℃以下の温度に加熱して揮発性成分を発生させる、請求項6に記載の油脂評価方法。
  9. 上記揮発性成分の量、及び硫黄化合物の含有量をガスクロマトグラフィーで測定する、請求項7又は8に記載の油脂評価方法。
  10. 油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合と、上記基準データとを対比して官能評価値を得ることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油脂評価方法。
  11. 油脂から発生する全揮発性成分中の硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中の硫黄化合物の割合と、上記基準データとを対比して官能評価値を得ることを特徴とする、請求項1〜3、7〜9のいずれか1項に記載の油脂評価方法。
  12. 油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物の割合及び上記相関式を用いて官能評価値を得ることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油脂評価方法。
  13. 油脂から発生する全揮発性成分中の硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中の硫黄化合物の割合及び上記相関式を用いて官能評価値を得ることを特徴とする、請求項1〜3、7〜9のいずれか1項に記載の油脂評価方法。
  14. 評価対象となる油脂を加熱可能になされた、油脂加熱容器と、
    上記油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合を測定するための揮発性成分含量測定装置と、
    上記測定値を油脂の官能評価値として評価する評価手段を含むデータ処理装置、
    とからなることを特徴とする油脂評価システム。
  15. 前記データ処理装置が、
    油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記基準データとを対比して官能評価値を算出する手段を含む、請求項14に記載の油脂評価システム。
  16. 前記データ処理装置が、
    油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記相関式とを用いて官能評価値を算出する手段を含む、請求項14に記載の油脂評価システム。
  17. 前記データ処理装置が、
    油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して基準データを得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、基準データとを対比して官能評価値を算出するアプリケーションプログラムが記録媒体を介してロードされる手段を含むものである、請求項14に記載の油脂評価システム。
  18. 前記データ処理装置が、
    油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、予め測定した上記油脂の官能評価値とを相関分析して相関式を得、
    評価対象となる油脂から発生する全揮発性成分中のトリグリセリド加熱分解物及び/又は硫黄化合物の割合と、上記相関式とを用いて官能評価値を算出するアプリケーションプログラムが記録媒体を介してロードされる手段を含むものである、請求項14に記載の油脂評価システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015142283A1 (en) * 2014-03-18 2015-09-24 National University Of Singapore A method and device for determining the quality of edible oil

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