【発明の属する技術分野】
【０００１】
本発明は、本来の錠装置とは別に室内外の両引き戸を補助的にロックするのに適した、引き戸の補助ロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えば、建物の窓部や玄関を構成するアルミサッシは、戸枠に設けた内外二列のレールに室内外の引き戸を走行自在に設けることによって構成され、これらの両引き戸の施錠は、一般に、両引き戸を閉鎖したときに戸枠の中央で重なり合う縦枠同士をいわゆるクレセント錠で固定することによって行われる。
しかし、上記クレセント錠は、引き戸のガラスの一部を割って手を入れることで簡単に解錠される恐れがあるため、引き戸の防犯性をより向上させるべく、本来の錠装置とは別に補助ロック装置を設けることがある。
【０００３】
かかる補助ロック装置の一例として、室外引き戸の室内側面に取り付け可能な取付板部と、この取付板部と重合する方向に付勢された状態で同取付板部の一端部に基端部が枢着されたリンク部材と、このリンク部材の先端部に基端部が枢着されたロックプレートと、このロックプレートの先端部を着脱自在に掛止すべく前記取付板部に設けられた掛止部とを備えたものが知られている。この従来の補助ロック装置は、室外引き戸の室内側面に取付板部を貼り付けることによって使用される。
【０００４】
そして、取付板部の掛止部にロックプレートの先端部を掛止させると、ロックプレートが前記取付板部に対して傾斜しかつリンク部材の先端部が室内側に起立するロック状態となり、この室内側に起立したリンク部材の先端部で室内引き戸の開き方向への走行を妨げることにより、両引き戸がロックされるようになっている。
他方、取付板部の掛止部からロックプレートの先端部を取り外すと、ロックプレートとリンク部材がともに取付板部に重合するアンロック状態となり、室内引き戸の開き方向への走行が許容されて、両引き戸のロックが解除されるようになっている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】
実開昭４８−１１１５９７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の補助ロック装置では、ロック状態においては、リンク部材が取付板部に対してほぼ垂直な状態で室内側に起立するようになっているので、かかるリンク部材に室内引き戸の縦枠が衝突すると、その室内引き戸からの外力は開き方向に沿った方向で取付板部に作用することになる。
このため、特に、取付板部を両面テープや接着剤等の接着手段のみによって室外引き戸の室内側面に貼り付けている場合には、リンク部材が室外引き戸から受けた力が取付板部を室内引き戸の室内側面に沿ってせん断する力として作用してしまい、取付板部が早期に室内引き戸から剥がれてしまう場合があった。
【０００７】
一方、従来の補助ロック装置では、ロックプレートを掛止部に掛止するロック操作の場合には、当該ロックプレートの先端部を例えば人差し指で基端側に向かって押し込むことによって、指一本のワンタッチ操作で行うことができるようになっている。しかし、ロックプレートを掛止部から取り外すロック解除操作の場合には、当該ロックプレートを二本の指で摘んで先端部を手前に引き込む必要があり、指一本のワンタッチ操作で行うことができなかった。
【０００８】
そこで、本発明の課題は、室外引き戸から外力を受けても取付板部が室内引き戸から容易に剥がれることがなく、しかも、ロック解錠操作を指一本のワンタッチ操作で行うことができる引き戸の補助ロック装置を提供する点にある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために次の解決手段を採用した。
即ち、本発明は、前記した従来の補助ロック装置において、ロックプレートの基端部に、リンク部材との枢着点よりも更に当該ロックプレートの基端側に延びる延長部分が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明は、上記課題をより確実に解決するための構成として、室内引き戸の縦枠に対する面取りされた当接縁を有する緩衝部材を上記ロックプレートの延長部分の基端縁に設けることを推奨する。
【００１０】
【作用】
本発明に係る補助ロック装置では、リンク部材との枢着点よりも更に当該ロックプレートの基端側に延びる延長部分がロックプレートの基端部に設けられているので、取付板部の掛止部にロックプレートの先端部を掛止してロック状態にすると、当該リンク部材ではなくロックプレートの延長部分によって室内引き戸の開き方向への走行が妨げられる。
【００１１】
このさい、ロックプレートの延長部分は室内引き戸の走行方向に対して傾斜した状態で室内側に突出するので、かかる延長部分に室内引き戸の縦枠が衝突すると、その室内引き戸からの外力は延長部分の延長方向に沿って取付部材に対して斜めに作用することになる。
このため、ロックプレートの延長部分が室外引き戸の縦枠から受けた力は、取付板部を室内引き戸の室内側面に沿ってせん断する力としてだけでなく、取付板部を室外引き戸側に押圧する力としても作用し、取付板部が室内引き戸から剥がれ難くなる。
【００１２】
一方、本発明では、ロックプレートの延長部分がリンク部材との枢着点よりも更に当該ロックプレートの基端側に延びているので、ロックプレートの延長部分を例えば人差し指で基端側に押し込むと、同プレートの先端部が掛止部から外れた時点でその先端部が手前に跳ね上がるようにロックプレートが自動的にリンク部材との枢着点回りに回動する。このため、ロックプレートの延長部分を基端側に押すだけで、同プレートの先端部を取付板部の掛止部から取り外すことができる。
【００１３】
また、本発明において、室内引き戸の縦枠に対する面取りされた当接縁を有する緩衝部材をロックプレートの延長部分の基端縁に設けておけば、ロックプレートの延長部分によって室内引き戸の開き方向への走行を阻止するようにしたことに伴う、当該室内引き戸の縦枠の損傷を防止することができる。
【００１４】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
図１に示すように、本実施例の補助ロック装置１は、室外引き戸２と室内引き戸３とを有するサッシ等の引き戸装置を、クレセント錠とは別個に補助的にロックするためのものであり、例えば、室外引き戸２の室内側ガラス面に貼り付けることによって使用される。
【００１５】
図１〜図３に示すように、本実施例の補助ロック装置１は、室外引き戸２の室内側面に取り付け可能な取付板部４と、この取付板部４と重合する方向に付勢された状態で同取付板部４の一端部（図１の右側端部）に基端部が枢着されたリンク部材５と、このリンク部材５の先端部に基端部が枢着されたロックプレート６と、このロックプレート６の先端部を着脱自在に掛止すべく取付板部４に設けられた掛止部７と、を備えている。
【００１６】
図２及び図３に示すように、取付板部４は、先端縁（図２の左側縁）が半円形状に形成されたステンレス鋼製の横長板材よりなり、この取付板部４の幅方向両縁部には、同縁部をほぼ直角に屈曲してなる外側フランジ８が形成されている。また、取付板部４の先端部には前記掛止部７が切り起こし形成され、この掛止部７は、その先端が取付板部４の基端側（図１の右側）でかつ室内側（図１の下側）に向くように、当該取付板部４に対して傾斜した状態で屈曲されている（図１参照）。
なお、この掛止部７の左右両側には、取付板部４をねじ止めする場合に使用する止めねじ用のねじ孔９が形成されている。
【００１７】
図３に示すように、リンク部材５は、筒状に屈曲形成された第一挿通部１１を基端部に有し、かつ、筒状に屈曲形成された第二挿通部１２を先端部に有するステンレス鋼製の短尺板材よりなる。他方、取付板部の基端部（図１の右側端部）には、その基端縁を筒状に屈曲形成してなる第一軸受け部１３が形成されている。そして、この第一軸受け部１３に前記第一挿通部１１を同軸心状に位置あわせした状態で、両者に第一枢着軸１４を挿通することにより、リンク部材５の基端部が取付板部４の基端部に回動自在に枢着されている。
【００１８】
上記第一枢着軸１４の軸方向中央部には、リンク部材５の付勢手段として機能する巻きばね１５が設けられている。この巻きばね１５の一方の脚部は取付板部４の裏面側に当接し、かつ、同巻きばね１５の他方の脚部はリンク部材５の背面側に当接しており、これにより、リンク部材５が常に取付板部４に重合する方向に付勢されている。
リンク部材５の先端部には前記ロックプレート６が枢着されている。このロックプレート６は、先端縁（図２の左側縁）が半円形状に形成されたステンレス鋼製の横長板材よりなり、このロックプレート６の幅方向両縁部には、同縁部を前記取付板部４の外側フランジ８とは反対方向に屈曲してなる内側フランジ１６が形成されている。
【００１９】
ロックプレート６の内面側（室外側）には、筒状に屈曲形成された第二軸受け部１７を有するヒンジプレート１８（図１及び図２（ｂ）参照）が固定されている。そして、この第二軸受け部１７にリンク部材５の前記第二挿通部１２を同軸心状に位置あわせした状態にして、両者に第二枢着軸１９を挿通することにより、ロックプレート６の基端部がリンク部材５の先端部に回動自在に枢着されている。
【００２０】
本実施例では、第二枢着軸１９を支承する第二軸受け部１７がロックプレート６の中央部からやや基端側よりに配置されていて、これにより、ロックプレート６の基端部に、リンク部材５との枢着点である第二枢着軸１９よりも更に当該ロックプレート６の基端側（図１の右側）に向かって延びる延長部分２０が設けられている。
また、この延長部分２０の基端縁には、ゴム又はプラスチック製の緩衝部材２１が設けられている。この緩衝部材２１における室内引き戸３の縦枠３Ａに対する当接縁は湾曲状に面取りされた状態に形成されており、これにより、室内引き戸３の縦枠３Ａが延長部分２０によってロックされた場合でも、同縦枠３Ａに極力損傷が発生しないようになっている。
【００２１】
更に、図１に実線で示すアンロック状態においては、ロックプレート６の延長部分２０はリンク部材５と重なり合うようになっている。このため、本実施例においては、ロックプレート６の延長部分２０は、同プレート６の内面とリンク部材５の内面のなす角度θ（図１参照）が１８０度を超えるのを規制する規制部材２２としての機能をも併有していることになる。
【００２２】
図２及び図３に示すように、ロックプレート６は、取付板部４よりも若干小さい幅寸法に形成されている。このため、両プレート４，６が互いに重合するアンロック状態においては、ロックプレート６の内側フランジ１６が取付板部４の外側フランジ８の幅方向内側に隠れた状態になる。
また、本実施例では、ロックプレート６とリンク部材５がともに取付板部４に重合するアンロック状態（図１の実線状態）においては、取付板部４とロックプレート６の先端縁同士が互いにほぼ対応し、かつ、延長部分２０が取付板部４の基端縁から外側へ飛び出すように、各枢着軸１４，１９の配設位置が設定されている。
【００２３】
更に、本実施例では、掛止部７に引っ掛かけられたロックプレート６が取付板部４に対して傾斜しかつリンク部材５の先端部が室内側に起立するロック状態（図１の仮想線状態）においては、リンク部材５と取付板部４とが互いにほぼ直交する二辺となりかつロックプレート６が斜辺となる直角三角形が形成されるように、掛止部７の取付板部４に対する長手方向位置が設定されている。
なお、図２（ｂ）に示すように、ロックプレート６の先端部には、滑り止め用の凹みよりなる押圧部１０が形成されている。
【００２４】
次に、上記構成に係る補助ロック装置１の使用方法と作用を説明する。
まず、本実施例の補助ロック装置１は、図１に示すように、室外引き戸２の室内側面（ガラス面でも横枠の側面でもどちらでもよい。）に取付板部４を両面テープ等で貼り付けることによって取り付けられる。
かかる補助ロック装置１で両引き戸２，３をロックするには、ロックプレート６の先端部に設けた押圧部１０を図１に矢印Ａで示すように基端側に向かって斜めに押し込むことにより、当該プレート６を徐々に傾斜させて行き、取付板部４の掛止部７にロックプレート６の先端を掛止させるようにすればよい。
【００２５】
すると、図１に仮想線で示すように、ロックプレート６が取付板部４に対して傾斜し、かつ、リンク部材５の先端部が室内側に直交状に起立するロック状態となり、かかるロック状態となったロックプレート６の延長部分２０で室内引き戸３の開き方向への走行を妨げることにより、両引き戸２，３がロックされる。
他方、上記のロックを解除するには、ロックプレート６の延長部分２０を図１に矢印Ｂで示すように基端側に向かって斜めに押し込むようにすればよい。
【００２６】
すると、ロックプレート６の先端部が掛止部７から外れた時点でその先端部が手前に跳ね上がるようにロックプレート６が自動的に第二枢着軸１９回りに回動するので、同プレート６の先端部を指一本のワンタッチ操作で取付板部４の掛止部７から取り外すことができる。
その後、第一枢着軸１４に設けた巻きばね１５の付勢力によって、リンク部材５とロックプレート６がともに取付板部４に重合する方向に回動してアンロック状態となり、室内引き戸３の開き方向への走行が許容されて、両引き戸２，３のロックが解除される。
【００２７】
このさい、本実施例の補助ロック装置１によれば、ロックプレート６の延長部分２０が室内引き戸３の走行方向に対して傾斜した状態で室内側に突出しているので、かかる延長部分２０に室内引き戸３の縦枠３Ａが衝突した場合に、ロックプレート６の延長部分２０が室外引き戸３の縦枠３Ａから受ける力は、取付板部４を室内引き戸３の室内側面に沿ってせん断する力としてだけでなく、取付板部４を室外引き戸２側に押圧する力としても作用することになり、このため、取付板部４が室内引き戸３から剥がれ難くなる。
【００２８】
また、本実施例では、前述の通り、ロックプレート６の延長部分２０を例えば人差し指で基端側に押し込むだけで、同プレート６の先端部を取付板部４の掛止部７から取り外すことができるので、ロック操作だけでなくロック解錠操作についても指一本のワンタッチ操作で行うことができ、補助ロック装置１の取り扱いがより簡便になる。
更に、 本実施例では、ロックプレート６の内面とリンク部材５の内面のなす角度θが１８０度を超えないように規制部材２２（延長部分２０）によって規制されているので、アンロック状態になっているロックプレート６をその先端部が取付板部４から離れる方向に回動させるには、当該プレート６だけでなくリンク部材５をその付勢力と対抗する方向に回動する必要がある。
【００２９】
このため、リンク部材５の付勢力によってロックプレート６の先端部が取付板部４に重合する方向に押し付けられることになり、ロックプレート６専用の付勢手段を設けなくても同プレート６を取付板部４に重合させることができるので、当該補助ロック装置１の製造コストを低減することができる。
【００３０】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例において、第二枢着軸１９に巻きばねを設けたり、取付板部４にロックプレート６を吸着する磁石プレートを設けて、ロックプレート６専用の付勢手段を採用することにしてもよい。
【００３１】
【発明の効果】
本発明によれば、室外引き戸からの外力がロックプレートの延長部分に沿って取付板部に対して斜めに作用するので、取付板部が室内引き戸から剥がれ難くなるとともに、ロックプレートの延長部分を基端側に押すだけで同プレートの先端部分を取付板部の掛止部から取り外すことができるので、ロック解錠操作を指一本のワンタッチ操作で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る補助ロック装置の平面断面図である。
【図２】（ａ）は同補助ロック装置の平面図であり、（ｂ）は同補助ロック装置の正面図である。
【図３】同補助ロック装置の斜視図である。
【符号の説明】
１ 補助ロック装置
２ 室外引き戸
３ 室内引き戸
４ 取付板部
５ リンク部材
６ ロックプレート
７ 掛止部
１４ 第一枢着軸
１９ 第二枢着軸
２０ 延長部分
２１ 緩衝部材TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
[0001]
The present invention relates to an auxiliary locking device for a sliding door, which is suitable for auxiliary locking of both indoor and outdoor sliding doors separately from an original locking device.
[0002]
[Prior art]
For example, aluminum sashes constituting windows and entrances of buildings are constructed by freely sliding indoor and outdoor sliding doors on inner and outer rows of rails provided on a door frame, and locking of these sliding doors is generally performed by: This is performed by fixing vertical frames that overlap each other at the center of the door frame when both sliding doors are closed with a so-called crescent lock.
However, the above-mentioned crescent lock may be easily unlocked by breaking a part of the glass of the sliding door and putting a hand in it. Therefore, in order to further improve the security of the sliding door, it is supplemented separately from the original locking device. Locking devices may be provided.
[0003]
As an example of such an auxiliary locking device, a mounting plate portion that can be mounted on the indoor side surface of the outdoor sliding door, and a base end pivotally connected to one end of the mounting plate portion in a state where the mounting plate portion is urged in a direction overlapping with the mounting plate portion. A mounted link member, a lock plate having a base end pivotally attached to a distal end of the link member, and a latch provided on the mounting plate portion to detachably lock the distal end of the lock plate. There is known one provided with a part. This conventional auxiliary lock device is used by attaching an attachment plate to the indoor side surface of an outdoor sliding door.
[0004]
When the tip of the lock plate is hooked on the hook of the mounting plate, the lock plate is in a locked state in which the lock plate is inclined with respect to the mounting plate and the tip of the link member rises toward the indoor side. By blocking the traveling of the indoor sliding door in the opening direction at the tip of the link member standing up to the indoor side, both sliding doors are locked.
On the other hand, when the distal end of the lock plate is removed from the hooking portion of the mounting plate, the lock plate and the link member are both unlocked to overlap with the mounting plate, and traveling in the opening direction of the indoor sliding door is allowed, The lock of both sliding doors is released (for example, see Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-48-11597 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned conventional auxiliary lock device, in the locked state, the link member stands up to the indoor side in a state substantially perpendicular to the mounting plate portion. Therefore, the vertical frame of the indoor sliding door collides with the link member. Then, the external force from the indoor sliding door acts on the mounting plate in the direction along the opening direction.
Therefore, in particular, when the mounting plate is attached to the indoor side surface of the outdoor sliding door only by a bonding means such as a double-sided tape or an adhesive, the force received by the link member from the outdoor sliding door causes the mounting plate to move the mounting plate to the indoor sliding door. In some cases, this acts as a force for shearing along the indoor side surface, and the mounting plate portion may come off from the indoor sliding door early.
[0007]
On the other hand, in the conventional auxiliary lock device, in the case of a lock operation of locking the lock plate to the lock portion, the distal end of the lock plate is pushed toward the base end side with, for example, an index finger, so that one finger is used. It can be done with one touch operation. However, in the case of an unlocking operation for removing the lock plate from the hook, it is necessary to pinch the lock plate with two fingers and pull the front end toward the user, which can be performed by one-touch operation with one finger. Did not.
[0008]
Therefore, an object of the present invention is to provide a sliding door in which the mounting plate portion is not easily peeled off from the indoor sliding door even when it receives an external force from the outdoor sliding door, and the unlocking operation can be performed by one-touch operation with one finger. It is to provide an auxiliary locking device.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following solution in order to solve the above problems.
That is, according to the present invention, in the above-described conventional auxiliary lock device, the base end of the lock plate is provided with an extended portion extending further toward the base end of the lock plate than the pivotal connection point with the link member. It is characterized by the following.
Further, as a configuration for more reliably solving the above problem, the present invention provides a cushioning member having a contact edge chamfered with respect to a vertical frame of an indoor sliding door at a base end edge of an extended portion of the lock plate. Recommend.
[0010]
[Action]
In the auxiliary lock device according to the present invention, the extension portion extending further toward the base end side of the lock plate than the pivotal connection point with the link member is provided at the base end portion of the lock plate. When the leading end of the lock plate is hooked on the portion to be in the locked state, traveling in the opening direction of the indoor sliding door is prevented by the extended portion of the lock plate, not by the link member.
[0011]
At this time, the extended portion of the lock plate protrudes toward the indoor side while being inclined with respect to the traveling direction of the indoor sliding door. Therefore, when a vertical frame of the indoor sliding door collides with the extended portion, the external force from the indoor sliding door is reduced by the extended portion. Act obliquely to the mounting member along the extension direction of
Therefore, the force received by the extended portion of the lock plate from the vertical frame of the outdoor sliding door is not only a force for shearing the mounting plate along the indoor side surface of the indoor sliding door, but also pressing the mounting plate toward the outdoor sliding door. It also acts as a force, making it difficult for the mounting plate to peel off from the indoor sliding door.
[0012]
On the other hand, in the present invention, since the extended portion of the lock plate extends further to the base end side of the lock plate than the pivot point with the link member, when the extended portion of the lock plate is pushed toward the base end side with, for example, the index finger. When the tip of the plate comes off the hook, the lock plate automatically pivots about the pivot point with the link member so that the tip jumps forward. For this reason, only by pushing the extended portion of the lock plate toward the base end, the distal end of the plate can be removed from the hook of the mounting plate.
[0013]
Further, in the present invention, if a buffer member having an abutting edge chamfered with respect to the vertical frame of the indoor sliding door is provided at the base end edge of the extended portion of the lock plate, the extension portion of the lock plate moves in the opening direction of the indoor sliding door. Can prevent the vertical frame of the indoor sliding door from being damaged due to the prevention of the traveling of the indoor sliding door.
[0014]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, an auxiliary locking device 1 according to the present embodiment is for auxiliaryly locking a sliding door device such as a sash having an outdoor sliding door 2 and an indoor sliding door 3 separately from a crescent lock. For example, it is used by sticking to the indoor glass surface of the outdoor sliding door 2.
[0015]
As shown in FIGS. 1 to 3, the auxiliary lock device 1 of the present embodiment is urged in a direction in which the mounting plate portion 4 can be mounted on the indoor side surface of the outdoor sliding door 2 and overlaps with the mounting plate portion 4. A link member 5 having a base end pivotally attached to one end (right end in FIG. 1) of the mounting plate portion 4 in this state, and a lock plate having a base end pivotally attached to a distal end of the link member 5. 6 and a locking portion 7 provided on the mounting plate portion 4 to removably lock the distal end portion of the lock plate 6.
[0016]
As shown in FIGS. 2 and 3, the mounting plate portion 4 is made of a stainless steel horizontally long plate material whose front edge (the left side edge in FIG. 2) is formed in a semicircular shape. Outer flanges 8 formed by bending both edges at substantially right angles are formed at both edges. The hook 7 is cut and raised at the distal end of the mounting plate 4, and the hook 7 has a distal end on the base end side of the mounting plate 4 (right side in FIG. 1) and on the indoor side. It is bent so as to face (lower side in FIG. 1) with respect to the mounting plate 4 (see FIG. 1).
Screw holes 9 for set screws used for screwing the mounting plate 4 are formed on both left and right sides of the hook 7.
[0017]
As shown in FIG. 3, the link member 5 has a first insertion portion 11 formed in a tubular shape at a base end portion, and a second insertion portion 12 formed in a tubular shape at a distal end portion. It consists of a short plate made of stainless steel. On the other hand, a first bearing portion 13 is formed at a base end portion (right end portion in FIG. 1) of the mounting plate portion, the base end edge of which is bent into a cylindrical shape. Then, in a state where the first insertion portion 11 is coaxially aligned with the first bearing portion 13, the first pivot shaft 14 is inserted into both the first insertion portion 11 and the base end portion of the link member 5 is attached to the mounting plate. It is pivotally attached to the base end of the part 4 so as to be freely rotatable.
[0018]
A winding spring 15 functioning as an urging means for the link member 5 is provided at a central portion in the axial direction of the first pivot shaft 14. One leg of the coil spring 15 is in contact with the back surface of the mounting plate portion 4 and the other leg of the coil spring 15 is in contact with the back surface of the link member 5. 5 is always urged in a direction to overlap the mounting plate portion 4.
The lock plate 6 is pivotally attached to the tip of the link member 5. The lock plate 6 is made of a horizontally long plate made of stainless steel and has a front edge (a left edge in FIG. 2) formed in a semicircular shape. An inner flange 16 that is bent in a direction opposite to the outer flange 8 of the mounting plate portion 4 is formed.
[0019]
A hinge plate 18 (see FIGS. 1 and 2B) having a second bearing portion 17 formed in a tubular shape is fixed to the inner surface side (outdoor side) of the lock plate 6. Then, the second insertion portion 12 of the link member 5 is coaxially aligned with the second bearing portion 17, and the second pivot shaft 19 is inserted into both of them so that the base of the lock plate 6 is formed. The end is pivotally attached to the tip of the link member 5 so as to be freely rotatable.
[0020]
In the present embodiment, the second bearing portion 17 that supports the second pivot 19 is arranged slightly from the center of the lock plate 6 to the base end. An extension portion 20 is provided that extends further toward the base end side (right side in FIG. 1) of the lock plate 6 than the second pivot shaft 19 that is a pivot point with the link member 5.
A rubber or plastic cushioning member 21 is provided at the base end of the extension portion 20. The abutting edge of the indoor sliding door 3 on the vertical frame 3A in the cushioning member 21 is formed in a state in which the vertical sliding frame 3A of the indoor sliding door 3 is locked by the extension portion 20 so as to be curved. The vertical frame 3A is prevented from being damaged as much as possible.
[0021]
Further, in the unlocked state shown by the solid line in FIG. 1, the extended portion 20 of the lock plate 6 overlaps the link member 5. For this reason, in the present embodiment, the extension portion 20 of the lock plate 6 is a regulating member 22 that regulates the angle θ (see FIG. 1) between the inner surface of the plate 6 and the inner surface of the link member 5 from exceeding 180 degrees. Also has the function of
[0022]
As shown in FIGS. 2 and 3, the lock plate 6 is formed to have a slightly smaller width dimension than the mounting plate portion 4. Therefore, in an unlocked state in which the two plates 4 and 6 overlap with each other, the inner flange 16 of the lock plate 6 is hidden inside the outer flange 8 of the mounting plate portion 4 in the width direction.
Further, in this embodiment, in the unlocked state where the lock plate 6 and the link member 5 are both overlapped on the mounting plate 4 (the solid line state in FIG. 1), the leading edges of the mounting plate 4 and the lock plate 6 are mutually connected. The positions of the pivot shafts 14 and 19 are set so as to substantially correspond to each other and to protrude the extension portion 20 outward from the base end edge of the mounting plate portion 4.
[0023]
Further, in the present embodiment, the lock state in which the lock plate 6 hooked on the hooking section 7 is inclined with respect to the mounting plate section 4 and the tip end of the link member 5 stands indoors (the virtual state in FIG. 1). In the linear state), the hook 7 is attached to the mounting plate 4 so that the link member 5 and the mounting plate 4 form two right-angled triangles that are substantially orthogonal to each other and the lock plate 6 forms a hypotenuse. The longitudinal position is set.
In addition, as shown in FIG. 2B, a pressing portion 10 formed of a non-slip recess is formed at the tip of the lock plate 6.
[0024]
Next, a method of using the auxiliary lock device 1 according to the above configuration and its operation will be described.
First, as shown in FIG. 1, the auxiliary locking device 1 of this embodiment attaches the mounting plate portion 4 to the indoor side surface (either a glass surface or a side surface of a horizontal frame) of the outdoor sliding door 2 with a double-sided tape or the like. Attached by attaching.
In order to lock the sliding doors 2 and 3 with the auxiliary locking device 1, the pressing portion 10 provided at the distal end of the lock plate 6 is obliquely pushed toward the base end as shown by an arrow A in FIG. Then, the plate 6 may be gradually inclined so that the leading end of the lock plate 6 is hooked on the hook 7 of the mounting plate 4.
[0025]
Then, as shown by the imaginary line in FIG. 1, the lock plate 6 is inclined with respect to the mounting plate portion 4 and the distal end of the link member 5 is in a locked state in which it stands perpendicular to the indoor side. By blocking the traveling of the indoor sliding door 3 in the opening direction by the extended portion 20 of the lock plate 6, the sliding doors 2 and 3 are locked.
On the other hand, in order to release the lock, the extended portion 20 of the lock plate 6 may be pushed obliquely toward the base end as shown by the arrow B in FIG.
[0026]
Then, the lock plate 6 automatically rotates around the second pivot shaft 19 so that when the tip of the lock plate 6 comes off the hooking portion 7, the tip of the lock plate 6 jumps forward. Can be removed from the hook 7 of the mounting plate 4 by one-touch operation with one finger.
After that, the urging force of the winding spring 15 provided on the first pivot shaft 14 causes the link member 5 and the lock plate 6 to rotate together in a direction overlapping with the mounting plate portion 4 to be in the unlocked state, and the indoor sliding door 3 The traveling in the opening direction is permitted, and the locks of the sliding doors 2 and 3 are released.
[0027]
At this time, according to the auxiliary lock device 1 of the present embodiment, since the extended portion 20 of the lock plate 6 projects toward the indoor side in a state of being inclined with respect to the traveling direction of the indoor sliding door 3, the extended portion 20 is attached to the indoor side. When the vertical frame 3A of the sliding door 3 collides, the force that the extended portion 20 of the lock plate 6 receives from the vertical frame 3A of the outdoor sliding door 3 is a force that shears the mounting plate portion 4 along the indoor side surface of the indoor sliding door 3. In addition, the mounting plate portion 4 acts as a force for pressing the mounting plate portion 4 toward the outdoor sliding door 2, so that the mounting plate portion 4 is hardly peeled off from the indoor sliding door 3.
[0028]
In this embodiment, as described above, the distal end of the lock plate 6 can be removed from the hook 7 of the mounting plate 4 simply by pushing the extension 20 of the lock plate 6 toward the base end with, for example, an index finger. Therefore, not only the locking operation but also the unlocking operation can be performed by one-touch operation with one finger, and the handling of the auxiliary locking device 1 is further simplified.
Further, in the present embodiment, since the angle θ between the inner surface of the lock plate 6 and the inner surface of the link member 5 is regulated by the regulating member 22 (extended portion 20) so as not to exceed 180 degrees, the unlock state is established. In order to rotate the lock plate 6 in a direction in which the tip end portion is separated from the mounting plate portion 4, it is necessary to rotate not only the plate 6 but also the link member 5 in a direction opposing the urging force.
[0029]
For this reason, the distal end of the lock plate 6 is pressed in a direction overlapping with the mounting plate portion 4 by the urging force of the link member 5, and the lock plate 6 can be mounted without providing the urging means dedicated to the lock plate 6. Since it can be superposed on the plate portion 4, the manufacturing cost of the auxiliary lock device 1 can be reduced.
[0030]
The present invention is not limited to the above embodiment.
For example, in the above-described embodiment, a wrapping spring is provided on the second pivot shaft 19, or a magnet plate for attracting the lock plate 6 is provided on the mounting plate portion 4, and the urging means dedicated to the lock plate 6 is adopted. You may.
[0031]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the external force from the outdoor sliding door acts obliquely on the mounting plate along the extended portion of the lock plate, the mounting plate is less likely to be peeled off from the indoor sliding door and the extended portion of the lock plate is removed. The distal end portion of the plate can be removed from the hooking portion of the mounting plate by simply pushing the plate toward the base end, so that the unlocking operation can be performed by one-touch operation with one finger.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan sectional view of an auxiliary lock device according to the present invention.
FIG. 2A is a plan view of the auxiliary lock device, and FIG. 2B is a front view of the auxiliary lock device.
FIG. 3 is a perspective view of the auxiliary lock device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Auxiliary lock device 2 Outdoor sliding door 3 Indoor sliding door 4 Mounting plate part 5 Link member 6 Lock plate 7 Hanging part 14 First pivot shaft 19 Second pivot shaft 20 Extension portion 21 Buffer member
