JP2004106039A - 難加工材料の製造方法 - Google Patents
難加工材料の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004106039A JP2004106039A JP2002274415A JP2002274415A JP2004106039A JP 2004106039 A JP2004106039 A JP 2004106039A JP 2002274415 A JP2002274415 A JP 2002274415A JP 2002274415 A JP2002274415 A JP 2002274415A JP 2004106039 A JP2004106039 A JP 2004106039A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- billet
- work material
- hard
- difficult
- dummy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Of Metal (AREA)
Abstract
【解決手段】難加工材料の単一合金、クラッド材の棒および管を熱間押出し工程において、該難加工材料を押出加工後切断時の割れを防止するために押出ビレット後端にダミー部を設けたことを特徴とする難加工材料の製造方法。
【効果】難加工材料での切断部割れ等の起こらない製造が可能となり、特徴ある製品を安定して歩留り良く生産することが出来る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、難加工材料を押出加工後切断時の割れ等を防止するための難加工材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な熱間押出しの製造方法を図4に示す。図4は、熱間押出し製造工程を示す概略図である。この図4(a)に示すように、所定の温度に加熱されたビレット1は、ステム2によりコンテナ3内に装入される。その時、マンドレル4も図のような状態にあり、ステム2と同時に前進する。符号5はダイスであり、6はガラスパッドであり、7はダイキャリッジを示す。この場合のビレット1は中空であるが、棒材である中実ビレットでもよい。図4(b)は押出しコンテナ3内に装入された状態を示している。
【0003】
図4(c)は、ステム2によりビレット1を押出し、その後コンテナ3を図の右側にスライドさせ、ダイス5とコンテナ3の間で押出し残り部8を切断鋸9により切断する状態を示している。符号10は押出管を示す。図4(d)は図4(c)で押出し残り部8を切断後コンテナ3を図の左側に移動させ押出管10を排出させる。図4(e)は図4(d)で押出管10を排出させた後、コンテナ3を図の右側にスライドさせ、押出し残り部8(ディスカード)を排出する一連の工程で熱間押出しされる。
【0004】
【引用文献】
(a)特許文献1(特開平3−6306号公報)
(b)特許文献2(特開平3−6307号公報)
(c)特許文献3(特開昭63−213603号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような熱間押出し工程において、特に難加工材料である、例えばCo基炭化物分散析出合金やNi基硼化物分散析出合金、または各種Ni基耐熱合金などは、押出加工後切断する場合、衝撃割れが発生したり切断に時間を要するため冷却割れを起こすという問題が発生する。その理由は上記難加工材料を熱間加工し冷却する際、外周部と内周部では冷却速度が違うことから応力が発生し亀裂を生じたり、切断するための衝撃により割れるものである。特に上述した難加工材料で顕著に起こるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述したような問題を解消するために発明者らは鋭意開発を進めた結果、熱間押出し後に、難加工材料を切断するのではなく、押出ビレット後端にダミー部を設け、その後端のダミー部を切断することで上記問題を解消する難加工材料の製造方法を提供するものである。その発明の要旨とするところは、
難加工材料の単一合金、クラッド材の棒および管を熱間押出する工程において、該難加工材料を押出加工後切断時の割れを防止するために押出ビレット後端にダミー部を設けたことを特徴とする難加工材料の製造方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図1は、ビレット押出後の後端を切断する前の状態を示す拡大図である。この図に示すように、図1(a)は従来でのビレット押出後の後端部を示すもので、この図に示すように、難加工材料である後端部11の難加工材部13を切断点12の個所で切断しなければならない。この難加工材部13で切断する場合に衝撃による割れや切断に時間を要するため冷却割れを起こすという問題が発生する。
【0008】
これに対し、図1(b)は本発明に係るビレット押出後の後端部を示すもので、この図に示すように、難加工材料である後端部11の部分にダミー部14を設けることにより、切断点12はダミー部14に当たり、この個所を切断することになる。従って、後端ダミーとして切断の容易な材料を用いることで、切断時の抵抗が小さくでき、かつ、短時間で切断できるため、押出し管をスムーズに徐冷ピットまで搬送できる。これにより、切断時の衝撃割れや、冷却割れを抑制することができる。
【0009】
図2は、管状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状を示す図である。この図2(a)は従来の管状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状であり、図2(b)は本発明に係る管状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状を示す。この図2(a)に示すように、切断加工性の良い低炭素鋼材からなる筒状容器15および先端ダミー17と後端ダミー18内に粉末状難加工材料16を充填してなるビレットを加熱後熱間押出しするものである。また、図2(b)は図2(a)と同様に、切断加工性の良い低炭素鋼材からなる筒状容器15および先端ダミー17と後端ダミー18内に粉末状難加工材料16を充填したビレットであるが、本発明は特に後端に従来とは異なる特別のダミー部14を設けたものである。
【0010】
図3は、棒状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状を示す図である。この図3(a)は従来の棒状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状であり、図3(b)は本発明に係る棒状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状を示す。図2と同様に、切断加工性の良い低炭素鋼材からなる中空体19および先端ダミー17と後端ダミー18内に粉末状難加工材料16を充填したビレットであり、また、図3(b)は図3(a)と同様に、切断加工性の良い低炭素鋼材からなる中空体19および先端ダミー17と後端ダミー18内に粉末状難加工材料16を充填したビレットであるが、本発明は特に後端に従来とは異なる特別のダミー部14を設けたものである。
【0011】
【実施例】
以下、本発明について実施例によって具体的に説明する。
ガスアトマイズによって製造された粉末組成として、高耐食性を有するNi−10Cr−40Mo−2BなるNi基合金粉末を予め筒状容器と下蓋を溶接し、粉末を容器内に充填・振動して押詰め、先端ダミーにて蓋をして溶接する。容器内を真空排気後、後端ダミーを溶接しビレットを作り、これを加熱後、熱間押出しした場合のビレットを図2に示す従来の場合と本発明のダミー部を設けた場合の結果を表1に示す。表1に示すように、No.1〜3は本発明例であり、No.4〜6は比較例である。この表から分かるように、比較例No.4〜6はいずれも切断部割れが発生しているのに対し、本発明例であるNo.1〜3はいずれも切断部割れは見られなかった。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によるダミー部を設けることにより、難加工材料での切断部割れの起こらない製造が可能となり、特徴ある製品を安定して歩留り良く生産することが出来る優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビレット押出後の後端を切断する前の状態を示す拡大図である。
【図2】管状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状を示す図である。
【図3】棒状クラッド用粉末固化成形ビレットの形状を示す図である。
【図4】熱間押出し製造工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ビレット
2 ステム
3 コンテナ
4 マンドレル
5 ダイス
6 ガラスパッド
7 ダイキャリッジ
8 残り部
9 切断鋸
10 押出管
11 後端部
12 切断点
13 難加工材部
14 ダミー部
15 筒状容器
16 粉末状難加工材料
17 先端ダミー
18 後端ダミー
19 中空体
Claims (1)
- 難加工材料の単一合金、クラッド材の棒および管を熱間押出する工程において、該難加工材料を押出加工後切断時の割れを防止するために押出ビレット後端にダミー部を設けたことを特徴とする難加工材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274415A JP2004106039A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 難加工材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274415A JP2004106039A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 難加工材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004106039A true JP2004106039A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32270892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002274415A Pending JP2004106039A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 難加工材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004106039A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5252855A (en) * | 1975-10-28 | 1977-04-28 | Nippon Kokan Kk | Hot extrusion of metals with high deformation resistance |
JPS63213603A (ja) * | 1987-03-02 | 1988-09-06 | Sanyo Tokushu Seiko Kk | 難加工性材の成形加工法 |
JPH036307A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-11 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 難加工金属棒線材の製造方法 |
JPH036306A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-11 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 難加工金属棒線材の製造方法 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002274415A patent/JP2004106039A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5252855A (en) * | 1975-10-28 | 1977-04-28 | Nippon Kokan Kk | Hot extrusion of metals with high deformation resistance |
JPS63213603A (ja) * | 1987-03-02 | 1988-09-06 | Sanyo Tokushu Seiko Kk | 難加工性材の成形加工法 |
JPH036307A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-11 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 難加工金属棒線材の製造方法 |
JPH036306A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-11 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 難加工金属棒線材の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6539620B1 (en) | Method of manufacturing superalloy weld wire | |
US6596963B2 (en) | Production and use of welding filler metal | |
US6750430B2 (en) | Nickel-base powder-cored article, and methods for its preparation and use | |
EP2289641B1 (en) | Method of co-extrusion of metal products and die set for carrying out the method | |
JP2019516861A (ja) | チタン、アルミニウム、バナジウム、及び鉄のbcc材料ならびにそれから作製される製品 | |
FR2883785A1 (fr) | Procede de production d'un metal d'apport consommable servant a une operation de soudage | |
JP2006341290A (ja) | ダイキャスト装置 | |
JP2009172674A (ja) | 超音波伝達部材 | |
RU2002108620A (ru) | Способ изготовления промежуточной заготовки из альфа- и (альфа+бета)-титановых сплавов | |
JP2007063634A (ja) | Cu−(Hf、Zr)−Ag金属ガラス合金。 | |
JP2004106039A (ja) | 難加工材料の製造方法 | |
JP3256762B2 (ja) | 再生利用するスクラップ金属 | |
US6901648B2 (en) | Method of manufacturing a nickel-base alloy welding filler metal | |
CN102438764B (zh) | 钛的长形产品的生产方法 | |
CN113512672B (zh) | 一种4系铝合金、管材的加工方法和应用 | |
JPH09155491A (ja) | 成形品の製造方法 | |
CN107188394B (zh) | 玻璃出料管拉拔模组、玻璃出料管制造方法及玻璃出料管 | |
CN101249549A (zh) | 钛及钛合金管坯专用钛锭的熔铸工艺及专用坩埚 | |
CN101767594B (zh) | 轨道客车镁合金通风窗及其制造工艺 | |
JP2006159213A (ja) | 中空状の鍛造用鋼材の製法および筒状鍛造品の製法 | |
JPH07118783A (ja) | レーザ溶接性が優れたアルミニウム合金鋳物、そのアルミニウム合金鋳物継手及びそのアルミニウム合金鋳物構造材の改質方法 | |
WO2006085796A3 (fr) | Procede pour estamper des pieces de longueur indeterminee a partir de metal en fusion | |
JP2010242111A (ja) | アルミニウム合金ブレージングシートスクラップの分離回収方法 | |
JPS62118992A (ja) | 高硬度棒状製品の製造方法および高硬度棒状製品 | |
RU2264887C1 (ru) | Способ полунепрерывного прессования изделий из шихтовых материалов титановых сплавов |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050404 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091215 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100928 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |