JP2004105928A - 排水処理システム - Google Patents

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Keiichi Fujimoto
藤本 恵一
Toshihiro Tamura
田村 敏裕
Yoshihiro Tanimoto
谷本 好広
Kozo Akamatsu
赤松 功三
Isao Yoneda
米田 勲
Hiroyuki Takami
高見 博之
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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

【課題】固体処理装置側への湿気の流入を抑えることができ、またシステム内で発生する臭気を効率良く脱臭することができる排水処理システムを提供する。
【解決手段】粉砕生ごみを含む排水を固液分離槽10に一旦貯留し、その沈殿物を固液分離装置40に移送して固体分と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽10に戻し、固体分は固体処理装置(コンポスト化装置50)に投入し、固液分離槽10の上澄み液を処理槽20で生物浄化処理し、この処理水に含まれる汚泥を沈殿分離槽30で沈殿させ、その上澄みを下水等に放流し、沈殿した汚泥は固液分離槽10に返送して粉砕生ごみと共に固液分離装置40に移送して回収するようにした排水処理システムにおいて、固液分離装置40、固体処理装置(コンポスト化装置50)及び各槽10,20,30の空気を吸引して脱臭する脱臭装置90を固液分離槽10上に配置した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、台所や厨房等におけるディスポーザなどからの粉砕生ごみを含む排水を処理する排水処理システムに係わり、特にその脱臭機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のもので、粉砕生ごみを含む排水を処理する各槽全体から吸引して脱臭することは行われていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、本願出願人が特願2001−328879号等で提案した排水処理システムでは、ディスポーザからの粉砕生ごみを含む排水を固液分離槽に一旦貯留し、その沈殿物をエアリフトで固液分離装置に投入して固体分と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽に戻し、固体分はコンポスト化(堆肥化)装置に投入して微生物による有機物分解処理により堆肥化するようにしている。また、固液分離槽の上澄み液は処理槽に自然流下させて、曝気処理により有機物成分を微生物により分解処理するようにしている。そして、処理槽で曝気処理された処理水を沈殿分離槽に自然流下させて余剰汚泥を沈殿させ、その上澄みが下水等に放流され、沈殿した汚泥はエアリフトで初段の固液分離槽に返送して、粉砕生ごみと共に固液分離装置に投入して回収するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−15233号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した排水処理システムにおける臭気発生は、固液分離槽、沈殿分離槽、コンポスト化装置(固体処理装置)からのものが大部分を占めているが、従来はコンポスト化装置のみに乾燥等のための吸引ファンが設置されていたため、固液分離槽等から発生した臭気もコンポスト化装置の排気口から排出されており、また各槽から発生した湿気がコンポスト化装置側に吸引されるため、その処理能力に悪影響を及ぼしていた。
【0006】
なお、前記特許文献1に開示された従来技術においては、粉砕生ごみを含む排水が最初に流入する槽とは反対側から吸引して脱臭しているため、粉砕生ごみを含む排水が最初に流入する槽から発生する臭気を効率良く脱臭することが難しい。
【0007】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、固体処理装置側への湿気の流入を抑えることができ、またシステム内で発生する臭気を効率良く脱臭することができる排水処理システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本願発明は、粉砕生ごみを含む排水を固液分離槽に一旦貯留し、その沈殿物を固液分離装置に移送して固体分と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽に戻し、固体分は固体処理装置に投入し、固液分離槽の上澄み液を処理槽で生物浄化処理し、この処理水に含まれる汚泥を沈殿分離槽で沈殿させ、その上澄みを下水等に放流し、沈殿した汚泥は前記固液分離槽に返送して粉砕生ごみと共に固液分離装置に移送して回収するようにした排水処理システムにおいて、前記固液分離装置、固体処理装置及び各槽の空気を吸引して脱臭する脱臭装置を前記固液分離槽上に配置したことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記脱臭装置を、前記沈殿分離槽から固液分離槽に汚泥を返送する汚泥返送管の終端に設置された消音マフラー上に取り付けたことを特徴とするものである。
【0010】
また、前記脱臭装置は選択的に設置されると共に、前記固液分離装置で分離された液体分の固液分離槽への流入口にトラップ部材を着脱可能に設けるための装着部を形成したことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記脱臭装置は、槽水面側から見て化学吸着フィルタ,物理吸着フィルタの順に配置されて成ることを特徴とするものである。
【0012】
また、前記脱臭装置は、物理吸着フィルタを有すると共に、その上流側に除湿部を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また、台所や厨房等におけるディスポーザからの粉砕生ごみを含む排水を処理することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本願発明の一実施形態に係る排水処理システムの構成を示すシステム構成図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。
【0016】
この排水処理システムは、固液分離槽10、処理槽(曝気槽)20、沈殿分離槽30、固液分離装置40、コンポスト化(堆肥化)装置50、ブロワポンプ60、空気流路切替装置70等から構成されている。なお、図では、空気流路切替装置70からのエア供給管71は、図を分かりやすくするため処理槽20以外は図示を省略している。
【0017】
固液分離槽10には、図示しないディスポーザで粉砕された粉砕生ごみを含む排水が流入する流入管11と、槽底部から固液分離装置40に粉砕生ごみや汚泥等をエアリフトするためのエアリフト管12と、沈殿分離槽30からの汚泥返送用エアリフト管31が配管されており、固液分離装置40へのエアリフト管12の下部には空気流路切替装置70からのエア供給管(図示せず)が接続されている。また、槽上部には、上澄み液を処理槽20に流出させるための流出口15が形成されている。
【0018】
さらに、汚泥返送用エアリフト管31の終端には、大径の筒状体から成って下端が水面下に没するように設置されてエアリフト音を消音する消音マフラー16が取り付けられており、本実施形態においては、この消音マフラー16上に脱臭装置90が使用者の選択(オプション)で設置できるようになっている。この脱臭装置90内には、後述する化学吸着フィルタや物理吸着フィルタから成る脱臭フィルタと除湿フィルタが内蔵され、上部には吸引ファン91が取り付けられている。この脱臭装置90と消音マフラー16は内部が連通しており、消音マフラー16の側壁に水面上に現れるように形成された吸引口17から、図1(b)に矢印で示すように、固液分離装置40、コンポスト化装置50及び各槽10,20、30からの空気を吸引して脱臭し、吸引ファン91から外部に排出するようになっている。また、固液分離装置40で分離された液体分の固液分離槽10への流入口18には、後述するトラップ板を着脱可能に設けるための装着部19が形成されている。
【0019】
この固液分離槽10では、粉砕生ごみや汚泥等を含んだ固液混合物を自然沈降により固体分と液体分に分離する。
【0020】
処理槽20には、その底部中央に曝気用の散気管21が配置されており、空気流路切替装置70からのエア供給管71が接続されている。この散気管21の両側には、各2列ずつ好気性微生物が棲息する担体としての紐状濾材22が配置されている。また、槽上部には、処理水を沈殿分離槽30に流出させるための流出口23が形成されている。この処理槽20では、散気管21を用いた曝気処理により紐状濾材22に棲息する好気性微生物を活性化させて被処理水中の有機物成分を分解処理する。
【0021】
また、沈殿分離槽30には、槽底部から上記固液分離槽10に沈殿汚泥を返送するためのエアリフト管31が配管されており、下部には空気流路切替装置70からのエア供給管(図示せず)が接続されている。また、槽上部には、上澄み液を流出させるための排水口32が形成されており、この排水口32に下水等への排水管が接続される。この沈殿分離槽30では、処理槽20で発生した余剰汚泥を自然沈降により槽底部に沈殿分離する。
【0022】
上記各槽10,20,30の上面は水槽蓋81で覆われているが、各流出口115,23を介して連通している。
【0023】
固液分離装置40は、固液分離槽10からエアリフトされる粉砕生ごみや汚泥等を含む固液混合物を後述する構成により機械的に固体分と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽10に戻し、固体分はコンポスト化装置50に投入する。
【0024】
コンポスト化装置50は、投入された固体分(有機物)を予め収納されている担体に棲息する微生物により分解処理して、堆肥化する。
【0025】
なお、図示は省略したが、システム全体を制御するマイクロコンピュータ等からなる制御部と、各種操作や状態表示のための操作表示部が備えられており、前述した固液分離装置40、コンポスト化装置50、ブロワポンプ60、空気流路切替装置70及び脱臭装置90の吸引ファン91等も上記制御部によって制御される。
【0026】
上記構成において、本システムの基本的動作を説明すると、ディスポーザによって粉砕された粉砕生ごみ排水や通常の台所排水は流入管11を介して固液分離槽10に投入され、ここで沈降分離した粉砕生ごみや汚泥等がエアリフト管12により固液分離装置40に投入される。
【0027】
固液分離装置40に投入された固液混合物は、固体分と液体分に分離されて、液体分は固液分離槽10に戻され、固体分はコンポスト化装置50に投入されて微生物による有機物分解処理により堆肥化される。
【0028】
また、固液分離槽10の上澄み液は流出口15から処理槽20に流出し、散気管21による曝気処理により有機物成分が紐状濾材22に棲息する微生物により分解処理される。
【0029】
そして、この処理槽20からの処理水が流出口23から沈殿分離槽30に流出して汚泥が沈殿分離され、上澄み液が排水口32から排水管を介して下水等に放流される。沈殿分離槽30で沈殿した汚泥は汚泥返送用エアリフト管31で初段の固液分離槽10に返送され、粉砕生ごみと共にエアリフト管12で固液分離装置40に投入されて回収される。
【0030】
上記一連の動作においては、処理槽20の曝気を主に行いながら、所定時間(例えば30分)毎に、固液分離槽10から固液分離装置40への固液混合物のエアリフト移送、沈殿分離槽30から固液分離槽10への汚泥のエアリフト返送等が定期的に行われる。
【0031】
上記動作中において、固液分離装置40、コンポスト化装置50及び各槽10,20,30から発生する臭気を含んだ空気は、脱臭装置90の吸引ファン91の動作によって、図1に矢印で示すように、それぞれ防音マフラー16に形成された吸引口17から吸い込まれ、脱臭装置90で脱臭されて吸引ファン91から外部に排出される。
【0032】
上記脱臭装置90は、固液分離槽10の上部に配置されているので、コンポスト化装置50側への湿気の流入を抑えて、コンポスト化装置50の処理能力に悪影響を与えるのを防ぐことができると共に、システム内で発生する臭気を全てまとめて効率良く脱臭することができる。
【0033】
また、下端が水面下に没した防音マフラー16上に脱臭装置90を取り付けたことにより、取り付けやすいと共に、臭気の発生源に最も近い位置で効率良く脱臭することが可能となる。また、水洗いにより再生可能な化学吸着フィルタ(鉄系以外のもの)等の脱臭フィルタを使用する場合には、図2(a)に示すように上蓋92に取り付けられた吸引ファン91を、図2(b)に示すように取り外して脱臭装置90内にホースH等によって水を掛けて洗浄することで、容易に再生操作を行うことができ、洗浄水は固液分離槽10に流下して処理される。なお、化学吸着フィルタと共に、水を掛けると水分を吸着して臭気の吸着性能や寿命が低下する活性炭等の物理吸着フィルタを使用する場合は、吸引ファン91が取り付けられた上蓋92内に活性炭等の物理吸着フィルタを装着してユニット化するか、活性炭等の物理吸着フィルタを取り外してから化学吸着フィルタの水洗いをするようにする。
【0034】
また、この種の排水処理システムで発生する臭気は、硫化物系やアミン系のものが多く、大部分は硫化物系の臭気で占められる。そのため、図3に示すように、槽水面側(下側)から見て、硫化物系の臭気を効率良く吸着する化学吸着フィルタ93a、種々の臭気を吸着する活性炭等を用いた物理吸着フィルタ93bの順に並べることで、大部分の臭気を除去出来ると共に、臭気の大部分を占める硫化物系の臭気は化学吸着フィルタ93aで除去されているので、活性炭等の物理吸着フィルタ93bの寿命を延ばすことができる。また、物理吸着フィルタ93bが水分などの影響で破瓜した場合でも、化学吸着フィルタ93aのみでも一定の脱臭性能を保つことができる。上記のような化学吸着フィルタ93aとしては、例えば鉄系の吸着剤を用いたものを使用することができ、これは硫化物系の臭気と反応して硫化鉄となり、時間の経過と共に自然に硫黄となって付着する。
【0035】
また、本システムが設置される各家庭によって臭気の発生量が異なり、設置場所によっては臭気が気にならないような場合がある。このような場合には、図4に示すように、脱臭装置は設置せず、その代わりに固液分離装置40からの液体分の固液分離槽10への流入口18に形成された装着部19にトラップ板19aを装着して流入口18を水封する。これにより、各槽10,20、30から発生する湿気を多く含んだ空気はコンポスト化装置50側へは流れず、矢印で示すように、沈殿分離槽30等の上部に防虫用の網が張られて形成された排気口33から排出されるので、各槽10,20,30からの湿気がコンポスト化装置50内に流入して、コンポスト化装置50の処理能力が低下するのを防止することができる。
【0036】
図5は、上述した脱臭装置90の具体的な構成例を示す図で、(a)は要部斜視図、(b)はその縦断面図であり、前記図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0037】
この構成例では、水槽蓋81の下側に、汚泥返送用エアリフト管31の終端に設置されて、下端が水面W下に没すると共に水面W上に現れる吸引口17が形成された筒状の消音マフラー16が配置され、水槽蓋81の上側に、上記消音マフラー16と連通して筒状に構成され、内部に、上述したような化学吸着フィルタや物理吸着フィルタから成る脱臭フィルタ93と、その上流側(下側)にあって除湿剤として用いられる塩化カルシウム等を使用した除湿フィルタ94が装着され、上部に吸引ファン91が取り付けられた脱臭装置90が配置される構成になっている。
【0038】
以上のように構成することにより、上述したと同様の作用効果が得られると共に、矢印で示すように吸引される空気中の水分が除湿フィルタ94で除去されてから脱臭フィルタ93を通るので、脱臭フィルタ93を構成する活性炭等から成る物理吸着フィルタへの水分の悪影響を防ぐことができ、活性炭等から成る物理吸着フィルタの寿命を更に延ばすことができる。
【0039】
また、上述してきた実施形態のように、本願発明を台所や厨房等におけるディスポーザからの粉砕生ごみを含む排水を処理する排水処理システムに適用したことにより、普及を妨げる要因となる気になる臭気を効率良く脱臭することができるので、ディスポーザ排水処理システムの普及を促すことができる。
【0040】
図6〜図10は、前述した固液分離装置40の具体的な詳細構成を示す図である。
【0041】
本実施形態の固液分離装置40は、大きく分けて、円弧を成す多数の移動歯411が櫛歯状に組み合わされた移動歯アセンブリ41、下部筐体440に円弧を成す多数の固定歯441が櫛歯状に組み合わされた下部筐体固定歯アセンブリ44、上部筐体アセンブリ45、駆動部アセンブリ47、制御部アセンブリ49等から成り、上部筐体450の片側上面にエルボ形のジョイントパイプ451が取り付けられる投入口452が形成され、下部筐体440の下端には図10に示すように仕切部401で液体排出部402と固体排出部403に仕切られた排出部404が取り付けられる。
【0042】
この固液分離装置40は、装置筐体が移動歯アセンブリ41の駆動軸412を境に下部筐体440と上部筐体450とに分割されていて、それらに駆動軸412をベアリング部材413を介して挟み込んで支持する軸受部443,453が形成されている。
【0043】
上記駆動軸412は、駆動部側(図6の右側)が大トルクにも耐えられるように直径を太くした段付き軸から成り、大径部412aには、小径部412bとの段部に両面側がカットされたDカット部415が形成されている。
【0044】
移動歯アセンブリ41は、多数の移動歯411が装着される装着溝を有する回動板418に水切り部419(図10に図示)の両側面を成す側面板420が形成された移動歯ベース421、円弧の中央部に装着片422が形成された多数の移動歯411、移動歯411の装着方向への押さえ板となる背面板423、トルク伝達のために上記駆動軸412のDカット部415が嵌合するDカット孔(図示せず)と上記移動歯ベース421の側面側の駆動軸412から離れた上下2箇所に形成された凹部425に嵌合する凸部426を有するステンレス厚板等で形成されたL形補強板427、その側面のDカット孔とDカット部415が嵌合し、移動歯アセンブリ41全体の軸となる上述した駆動軸412等から構成されている。
【0045】
また、下部筐体固定歯アセンブリ44は、下部筐体440、多数の固定歯441、固定歯差込用ステイ442等で構成され、組立性や固定歯441の摩耗などに際してのメンテナンス性を考慮して、脱着し易い爪嵌合としている。
【0046】
すなわち、図10に示すように、円弧を成す各固定歯441の上下端には差込片444,445が形成されており、これに対応して、下部筐体440の側壁上端と底部側に架け渡された固定歯差込用ステイ442には、差込溝446,447が形成されている。そして、下端側の差込片445には、固定歯差込用ステイ442の差込溝447に形成された横孔に引っ掛かる爪が形成されて、抜け止め機構が構成されている。
【0047】
固定歯441を取り外すときは、爪が引っ掛かった横孔にドライバ等を差し込んで、爪を押し込むことにより、爪嵌合が外れて容易に取り外すことができる。
【0048】
なお、固定歯441の上端側は、差込片444が下部筐体440の側壁上端側の差込溝446に抜き差し自在に差し込まれると共に、その上側にも差込片444aが形成されており、この差込片444aが上部筐体450を被せたときに、その下端に形成されている差込溝454に抜き差し自在に差し込まれて固定されるようになっている。
【0049】
さらに、固定歯差込用ステイ442は、下部筐体440にネジにより着脱可能に取り付けられるようになっており、取り外された固定歯差込用ステイ442に固定歯441を装着してから下部筐体440に取り付けたり、固定歯差込用ステイ442を取り外して摩耗した固定歯441を取り替えたりすることができるので、組立性やメンテナンス性が向上する。
【0050】
一方、上部筐体アセンブリ45は、上部筐体450、移動歯アセンブリ41の両側面板420の内面に付着する汚泥を掻き落とすトーションスプリング455及びそのスプリングカバー456、メンテナンスカバー457、蝶ボルト458などで構成されている。
【0051】
上記トーションスプリング455は、両側面板420の駆動軸側上方に位置する上部筐体450の両側上面に取り付けられて、側面板420の内面に沿って下方に伸ばされており、トーションスプリング455の取付部はスプリングカバー456で覆われている。このようにトーションスプリング455を取り付けることにより、図10に示す状態から移動歯アセンブリ41が揺動や反転することによって、側面板420の内面のほぼ全周に付着した汚泥を掻き取ることができるので、汚泥付着範囲を少なくすることができ、メンテナンス性が向上する。
【0052】
また、上部筐体450の上面側は、投入口452の形成部分とは反対側が下部筐体440との接合部に向かって円弧状を成しており、投入口452の形成部分とトーションスプリング455の取付部分を除いて開口459となっている。この開口459には、トーションスプリング455の取付部分や投入口452の形成部分を避けて開閉可能な円弧状のメンテナンスカバー457が備えられている。このメンテナンスカバー457は、上面中央部に取手460を有すると共に、上端側には投入口452の両側の上縁に引っ掛ける引掛部が形成され、下端側に形成された取付孔に蝶ボルト458を通して、開口459の下縁側に形成されたネジ孔にネジ止めすることにより固定されるようになっている。
【0053】
このように構成することにより、下部筐体440に載った移動歯アセンブリ41の上から上部筐体450を被せたときにトーションスプリング455が移動歯アセンブリ41の側面板420の内面に沿ってセットされているか否かを容易に確認できると共に、メンテナンスカバー457を外して行うメンテナンス時には、投入口452に取り付けられたジョイントパイプ451等を取り外さなくても蝶ボルト458を外すだけで取手460を持って容易に開くことができるので、組立性やメンテナンス性が向上する。さらに、上面から側面にわたった広い開口459となっているので、メンテナンスが非常にやり易くなる。
【0054】
また、駆動部アセンブリ47は、図6,図7に示すように、上部筐体450と下部筐体440の各々に設けられた半円筒状の軸受部453,443の外周に嵌合する凹部471や各筐体440,450から突出するボス449,464(それぞれ2箇所ずつ計4箇所)に嵌合する凹部472が形成された駆動部ベース470、モータ473、図示しないウォームギヤを含む減速ギヤアセンブリ474、その入力軸に取り付けられた大プーリ475と、モータ出力軸に取り付けられた小プーリ476、これらに架け渡された駆動ベルト477、モータ473の力率改善用の進相コンデンサ478、固定プレート479、及び駆動部ベース470と共に駆動部筐体を成すカバー480等で構成されている。
【0055】
また、制御部アセンブリ49は、上記駆動部アセンブリ47の減速ギヤアセンブリ474に固定されており、制御部ベース490、駆動軸412に連結されて回動する制御円盤493、センサ基板494、フォトセンサ495、マイクロスイッチ(リミットスイッチ)497、制御円盤493に一体に形成されたカム498等で構成されている。
【0056】
上記制御円盤493の外周側の所定位置には、円弧状の幅広のスリットS1と、その両側に位置した幅狭のスリットS2,S3が同心円上に形成されており、これらのスリットS1〜S3を挟むように位置してフォトセンサ495が取り付けられている。上記スリットS1〜S3をフォトセンサ495で検出することにより、移動歯アセンブリ41の揺動動作や反転動作が制御されるように構成されている。このように構成することにより、揺動動作や反転動作を制御するための位置を一つのフォトセンサ495で検出できるので、部品点数を削減することができ、低コスト化を図ることができると共に、組立性やメンテナンス性も向上する。また、一枚の制御円盤493上にそれぞれの位置検出用のスリットS1〜S3が形成されているので、ここでも部品点数を削減することができ、更なる低コスト化を図ることができると共に、組立性やメンテナンス性も向上する。
【0057】
また、上記制御円盤493には、同軸に一体化されたカム498が取り付けられており、これに対応してマイクロスイッチ497が取り付けられている。移動歯アセンブリ41が揺動範囲と反転位置を超えて移動するような異常時には上記マイクロスイッチ497がカム498により作動して、モータ473が停止されるように構成されている。このように異常検出のためのカム498を制御円盤493に一体化させたことにより、異常検出のための部品点数の増加を抑えることができ、異常検出機能を実現しながら、低コスト化を図ることができると共に、組立性やメンテナンス性も向上する。
【0058】
さらに、駆動部アセンブリ47と制御部アセンブリ49を駆動軸412の片側に集結させたため、両側に配置する場合に比べて、装置異常などの際には片側の一つのカバー480を外すだけでメンテナンス作業を行うことができるので、メンテナンス性がさらに向上する。また、両側に配置した場合は配線も2系統になって配線処理に無駄が生じたが、上記のように片側に集結させることにより配線も簡単になり、配線の簡略化等によるコストダウンが可能となる。
【0059】
この固液分離装置40の基本動作は、先ず、図10に示す投入口452より、固液分離装置40内の移動歯アセンブリ41と固定歯アセンブリ44で形成される水切り部419に、ディスポーザ等で粉砕された粉砕生ごみを含む排水が投入され、移動歯アセンブリ41が一定角度でスイングして、移動歯411と固定歯441の間の隙間から水分が流れ出て水切りを行う。ここで分離された液体分は前述した固液分離槽10に戻される。
【0060】
そして、水切り後に移動歯アセンブリ41が反転し、水切りされて残った固体分を固体排出部403に落下させることで固液分離が行われる。固体排出部403に落下する固体分は前述したコンポスト化装置50に投入される。
【0061】
なお、上述した実施形態においては、固体処理装置としてコンポスト化装置50を用いたが、粉砕生ごみや汚泥を加熱乾燥処理する装置であっても、同様な作用効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、粉砕生ごみを含む排水を固液分離槽に一旦貯留し、その沈殿物を固液分離装置に移送して固体分と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽に戻し、固体分は固体処理装置に投入し、固液分離槽の上澄み液を処理槽で生物浄化処理し、この処理水に含まれる汚泥を沈殿分離槽で沈殿させ、その上澄みを下水等に放流し、沈殿した汚泥は固液分離槽に返送して粉砕生ごみと共に固液分離装置に移送して回収するようにした排水処理システムにおいて、前記固液分離装置、固体処理装置及び各槽の空気を吸引して脱臭する脱臭装置を前記固液分離槽上に配置したことにより、固体処理装置側への湿気の流入を抑えて、固体処理装置の処理能力に悪影響を与えるのを防ぐことができると共に、システム内で発生する臭気を全てまとめて効率良く脱臭することができる。
【0063】
また、前記脱臭装置を、前記沈殿分離槽から固液分離槽に汚泥を返送する汚泥返送管の終端に設置された消音マフラー上に取り付けたことにより、取り付けやすいと共に、臭気の発生源に最も近い位置で効率良く脱臭することが可能となる。
【0064】
また、前記脱臭装置は選択的に設置されると共に、前記固液分離装置で分離された液体分の固液分離槽への流入口にトラップ部材を着脱可能に設けるための装着部を形成したことにより、本システムが設置される各家庭等によって臭気の発生量が異なり、設置場所によっては臭気が気にならないような場合があり、このような場合には、脱臭装置は設置せず、その代わりに上記装着部にトラップ部材を装着して流入口を水封する。これにより、各槽から発生する湿気を多く含んだ空気が固体処理装置側へは流れないため、各槽からの湿気が固体処理装置内に流入して処理能力が低下するのを防止することができる。
【0065】
また、前記脱臭装置は、槽水面側から見て化学吸着フィルタ,物理吸着フィルタの順に配置されて成るものとすることにより、大部分の臭気を除去出来ると共に、活性炭等の物理吸着フィルタの寿命を延ばすことができる。また、物理吸着フィルタが水分などの影響で破損した場合でも、化学吸着フィルタのみでも一定の脱臭性能を保つことができる。
【0066】
また、前記脱臭装置は、物理吸着フィルタを有すると共に、その上流側に除湿部を備えることにより、吸引される空気中の水分が除湿部で除去されてから物理吸着フィルタを通るので、活性炭等から成る物理吸着フィルタへの水分の悪影響を防ぐことができ、活性炭等から成る物理吸着フィルタの寿命を更に延ばすことができる。
【0067】
また、本願発明を台所や厨房等におけるディスポーザからの粉砕生ごみを含む排水を処理する排水処理システムに適用することにより、普及を妨げる要因となる気になる臭気を効率良く脱臭することができるので、ディスポーザ排水処理システムの普及を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る排水処理システムの構成及び作用を示すシステム構成図。
【図2】上記で用いられる脱臭装置の水洗いによる再生方法の説明図。
【図3】同じく、脱臭装置内の化学吸着フィルタと物理吸着フィルタの配置構成を示す図。
【図4】脱臭装置を用いない場合の構成及び作用を示すシステム構成図。
【図5】上記脱臭装置の具体的な構成例を示す要部斜視図。
【図6】上記図1の固液分離装置の駆動軸に沿った縦断面図。
【図7】同じく、固液分離装置の側面図で、駆動部アセンブリ及び制御部アセンブリののカバーを外して示した図。
【図8】同じく、上面図。
【図9】同じく、上記図7とは反対側の側面図。
【図10】同じく、駆動軸と直角方向の縦断面図。
【符号の説明】
10 固液分離槽
11 流入管
12 エアリフト管
15 流出口
16 消音マフラー
17 吸引口
18 流入口
19 装着部
20 処理槽(曝気槽)
21 散気管
22 紐状濾材
23 流出口
30 沈殿分離槽
31 汚泥返送用エアリフト管
40 固液分離装置
41 移動歯アセンブリ
44 下部筐体固定歯アセンブリ
45 上部筐体アセンブリ
47 駆動部アセンブリ
49 制御部アセンブリ
50 コンポスト化装置
60 ブロワポンプ
70 空気流路切替装置
81 水槽蓋
90 脱臭装置
91 吸引ファン
92 上蓋
93 脱臭フィルタ
93a 化学吸着フィルタ
93b 物理吸着フィルタ
94 除湿フィルタ

Claims (6)

  1. 粉砕生ごみを含む排水を固液分離槽に一旦貯留し、その沈殿物を固液分離装置に移送して固体分と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽に戻し、固体分は固体処理装置に投入し、固液分離槽の上澄み液を処理槽で生物浄化処理し、この処理水に含まれる汚泥を沈殿分離槽で沈殿させ、その上澄みを下水等に放流し、沈殿した汚泥は前記固液分離槽に返送して粉砕生ごみと共に固液分離装置に移送して回収するようにした排水処理システムにおいて、
    前記固液分離装置、固体処理装置及び各槽の空気を吸引して脱臭する脱臭装置を前記固液分離槽上に配置したことを特徴とする排水処理システム。
  2. 前記脱臭装置を、前記沈殿分離槽から固液分離槽に汚泥を返送する汚泥返送管の終端に設置された消音マフラー上に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の排水処理システム。
  3. 前記脱臭装置は選択的に設置されると共に、前記固液分離装置で分離された液体分の固液分離槽への流入口にトラップ部材を着脱可能に設けるための装着部を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の排水処理システム。
  4. 前記脱臭装置は、槽水面側から見て化学吸着フィルタ,物理吸着フィルタの順に配置されて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の排水処理システム。
  5. 前記脱臭装置は、物理吸着フィルタを有すると共に、その上流側に除湿部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の排水処理システム。
  6. 台所や厨房等におけるディスポーザからの粉砕生ごみを含む排水を処理することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の排水処理システム。
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