【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラで撮影した監視対象領域の画像を遠隔地に居る人間（監視者）が目視で監視する形態の遠隔監視システムに関する。このようなシステムのことを本明細書では目視型遠隔監視システムと呼ぶ。なお、監視対象としては、上記のような監視対象領域の実際の画像の他に、監視対象とした端末に表示された画面や、更には、監視対象とした画像インタフェイスに外部から入力される信号により生成される画像・映像であってもよい。
【０００２】
【従来の技術】
遠隔監視システムでは、異常を正しく検知して迅速に所定部署（例えば、監視センター）に通報できることが重要である。監視対象が例えば燃焼炉である場合、炉の状態を示す物理量（温度、圧力等）を測定するセンサを用いることにより、正しく異常を検知することが可能である。一方、監視対象が例えば店舗の内部空間である場合、異常とは例えば窃盗や強盗の発生といったものであって、センサで検出できる性質のものではない。このように、センサを利用した機械的な自動監視の適用範囲には自ずと限界がある。そして、機械的な自動監視が利用できない場合には、異常発生の有無を人間が目視にて判断する目視型遠隔監視システムが有効であることが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
目視型遠隔監視システムでは、不注意、居眠り、怠慢、サボタージュといったような監視者の故意又は過失により、監視対象領域等における異常発生が見落とされたり正しく報知されなかったりする恐れがある。こういった問題に対して適切な対策をなさなければ、システムが十分信頼できるものにならない。本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、監視者の故意又は過失により監視対象領域等における異常の検知率又は報知率の低下を防止する手段を備える目視型遠隔監視システムを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明は、
撮像機器で撮影した監視対象領域の画像を前記監視対象領域から離れた場所に設置された監視端末の画面に表示し、該画像を監視者に目視で監視させる目視型遠隔監視システムにおいて、
前記監視端末の画面中又はその近傍において所定の勤怠検査用イベントを発生させるイベント発生手段、及び、
前記勤怠検査用イベントに対して監視者に所定の確認操作を行わせるための確認手段
を備えることを特徴とする目視型遠隔監視システムを提供するものである。
【０００５】
なお、上述の通り、監視端末の画面に表示させる監視対象画像としては、実際に撮影した監視対象領域の画像の他に、監視対象とした端末に表示された画面や、監視対象としたインタフェイスに外部から入力される信号により生成される画像・映像であってもよい。
【０００６】
【発明の実施の形態】
目視型遠隔監視システムでは、ＣＣＤカメラやＣＭＯＳカメラ等の撮像機器で撮影した監視対象領域の画像や監視対象とした端末に表示された画面等を遠隔地にあるパーソナルコンピュータ等の監視端末の画面に表示し、その画像を監視者が目視で監視する。本発明では、このようなシステムにおいて、監視端末で勤怠検査用イベントを適時発生させる。勤怠検査用イベントの例を以下に示す。
【０００７】
＜勤怠検査用イベントの例＞
（１）ランプの点灯又は点滅。ランプは、監視作業中の監視者が容易に視認可能なように、監視端末の表示装置の近傍に配置する。
（２）ブザーの鳴動。監視端末が元来有している音源を利用して鳴らせばよい。
（３）メッセージの表示。メッセージは監視端末の画面に表示するか、監視端末の近傍に配置されたメッセージ表示装置に表示する。監視作業の妨げとならないよう、メッセージは短く簡単に理解できる内容とすることが好ましい。
メッセージの例：
「このメッセージを見たら改行キーを押してください」
「このメッセージを見たら右の確認ボタンをクリックしてください」
（４）監視端末の画面へのダミーの異常発生画像の表示。すなわち、その時点に実際に撮影された監視対象領域の画像の替わりに、ダミーの異常発生画像（以下、ダミー画像）を監視端末の画面に表示する。このとき、監視者にその画像がダミー画像であることを知らせる必要はない。表示された画像を見た監視者は、異常が発生したものと判断し、所定の異常報知操作（例えば、異常報知ボタンの押下）を実行するはずである。
【０００８】
ダミー画像には、火事、強盗、事故など、各種異常状況の画面を用意しておくことが望ましい。監視者の取るべき行動或いは機器操作はこれらの状況毎に異なるはずであるから、各種ダミー画像に対する監視者の機器操作を検出することにより、各状況に応じて予め定められたマニュアルに従って監視者が適切に行動できるか否かをチェックすることができる。
【０００９】
監視端末は前記勤怠検査用イベントを定期的に発生させてもよいし、ランダムに発生させてもよい。あるいは、他のコンピュータが定期的又はランダムにイベント発生命令を監視端末に送信し、その命令を受け取った監視端末が勤怠検査用イベントを発生させるようにしてもよい。また、例えば管理者が他のコンピュータを操作して特定の監視端末あるいは全ての監視端末に手動でイベント発生命令を送信するようにしてもよい。
【００１０】
勤怠検査用イベントの発生を認知したら、監視者は確認手段により所定の確認操作を実行する。確認手段の形態としては、例えば、監視端末に備えられた所定の確認ボタンを押下するもの、監視端末の画面に表示された所定の確認ボタンを入力装置（キーボード、マウスなど）の操作により押下するもの等が挙げられる。
【００１１】
他のコンピュータからイベント発生命令を受けたときに監視端末が勤怠検査用イベントを発生させる場合、前記確認手段は、管理者の端末や勤務情報を集約する管理コンピュータ等の他の管理用コンピュータに確認信号を送信するようにしてもよい。イベント発生命令の発生のさせ方に応じた確認手段の例を以下に示す。
【００１２】
＜確認手段の例＞
（１）管理者が他のコンピュータを用いて監視端末にイベント発生命令を送信することにより勤怠検査用イベントを発生させる場合。この場合、確認手段は命令発信元である前記他のコンピュータに確認信号を送信する。管理者は、イベント発生命令の送信後速やかに確認信号が返ってくるかどうかに基づいて、監視者の勤務状況をリアルタイムで確認することができる。
（２）他のコンピュータが定期的又はランダムにイベント発生命令を監視端末に送信する場合。この場合、確認手段は命令発信元である前記他のコンピュータに応答信号を送信する。前記他のコンピュータは、イベント発生命令の送信日時とそれに対する応答信号の受信日時を監視端末毎に記録する。この記録に基づいて管理者は各監視者の勤務状況を評価することができる。
【００１３】
上記イベント例（４）のように監視端末の画面にダミー画像を表示する場合、そのダミー画像の表示中はその時点に実際に撮影された監視対象領域の画像が前記監視端末の画面に表示されなくなり、監視もれが発生する恐れがある。そこで、このような場合は、勤怠検査の対象となっている監視端末と関連づけられた撮像機器が出力する画像の配信先を一時的に他の端末に変更する画像配信先変更手段を設けるようにすることが望ましい。
【００１４】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、上記のような勤怠検査用イベントを適時監視端末で発生させ、監視者に確認操作を実行させることにより、業務に対する監視者の注意が維持される。これにより、監視者の故意又は過失による、監視対象領域等における異常の検知率及び報知率の低下が防止される。更に、検査結果に基づいて監視者毎の勤務評価を行うようにすれば、監視者はより勤勉に業務を遂行するようになる。
【００１５】
【実施例】
本発明の一実施例である目視型遠隔監視システムについて以下に説明する。本実施例の目視型遠隔監視システム（以下、本システムと呼ぶ）は、特定の場所（監視対象場所）の監視を希望している顧客の代わりにその監視対象場所を監視センターで監視者が目視監視する監視代行システムとして構築されたものとする。なお、本システムにおける監視対象は、カメラで撮影された監視対象領域画面以外にも、監視対象とした端末に表示された画面や、監視対象としたインタフェイスに外部から入力される信号により生成される画像・映像等であってもよい。
【００１６】
図１に本システムの概略構成を示す。本システム１は、監視対象場所を撮影して画像信号を出力するカメラ１０、及び、前記画像信号を一定時間間隔で採取して画像データを出力する画像サーバ１２を備えている。画像データはＪＰＥＧまたはＭＰＥＧ形式等、インターネットで広く利用されている形式で出力される。出力された画像データはインターネット１４経由で画像サーバ１２から管理サーバ１６に送られる。なお、図６に示すように、管理サーバ１６（及びデータ保存部２６）は後述の監視センター側に設けるようにしてもよい。
【００１７】
管理サーバ１６は、インターネット１４、ルータ１８及びイントラネット２０を通じて、各画像データを監視センターのいずれかの監視端末２２に配信する。どの画像データをどの監視端末２２に配信するかは、予め固定的に定めておいてもよいし、適宜動的に設定を変更してもよい。画像データを受け取った監視端末２２は、画面中の所定ウィンドウに監視対象場所の画像２４を表示する。各監視端末２２にはその端末を担当する監視者２５が配置されている。なお、図１では、カメラ１０を２台、監視端末２２を３台描いているが、実際にはより多くのカメラ１０及び監視端末２２を使用し、より多くの監視者２５がより多くの監視対象場所を監視している。また、図１では、各監視対象場所に１つのカメラ１０を設置しているが、１つの監視対象場所を複数のカメラで撮影することも可能である。
【００１８】
管理サーバ１６にはデータ保存部２６が備えられている。図２にデータ保存部２６の概略構成を示す（なお、図２及び以下の説明では「データベース」という語を必要に応じて「ＤＢ」と略記する）。データ保存部２６に含まれる要素の概要は以下の通りである。
【００１９】
＜データ保存部２６の要素＞
（１）監視者ＤＢ： 監視者ＩＤをキー項目として、監視センターに勤務する各監視者の属性情報（氏名、連絡先等）を保存したデータベース。
（２）顧客ＤＢ： 顧客ＩＤをキー項目として、本システム１の利用顧客の属性情報（名称、連絡先等）を保存したデータベース。
（３）監視対象場所ＤＢ： 監視対象場所ＩＤをキー項目として顧客ＩＤを保存したデータベース。この情報から、各監視対象場所の監視の依頼者がどの顧客であるかを知ることができる。
（４）カメラＤＢ： カメラＩＤをキー項目として監視対象場所ＩＤを保存したデータベース。この情報から、各カメラがどの監視対象場所に設置されているかを知ることができる。
（５）監視状況ＤＢ： 監視端末ＩＤをキー項目としてカメラＩＤを保存したデータベース。１台の監視端末の画面に複数台のカメラの画像を同時表示する場合、当該複数台のカメラのカメラＩＤがリスト形式で保持される。この情報から、現在時点において各監視端末にどのカメラの撮影画像が表示されているかを知ることができる。
（６）監視記録ＤＢ： カメラＩＤをキー項目として、監視端末ＩＤ、開始日時及び終了日時を保存したデータベース。この情報から、各カメラの撮影画像の監視履歴（そのカメラの画像を、いつから、いつまで、どの監視端末で監視したか）を知ることができる。
（７）就業記録ＤＢ： 監視者ＩＤをキー項目として、監視端末ＩＤ、開始日時及び終了日時を保存したデータベース。この情報から、各監視者の就業状況（その監視者が、いつから、いつまで、どの監視端末で仕事をしたか）を知ることができる。
（８）勤怠検査ＤＢ： 検査ＩＤをキー項目として、検査日時、検査種別、監視者ＩＤ及び結果を保存したもの。「検査種別」は勤怠検査用イベントの種別を書き込むフィールドで、その値は、例えば「ランプ点灯による検査」「メッセージ表示による検査」「ダミー画像表示による検査」から選択する。「監視者ＩＤ」は検査の対象となった監視者のＩＤである。「結果」は、例えば「合格」「不合格」のいずれか、あるいは、イベント発生から確認までの時間を書き込むフィールドである。
（９）画像保存部： 過去の異常発生時に録画された画像や、勤怠検査用のダミー画像を保存したもの。ダミー画像はカメラ毎に用意する。なお、あるカメラで過去に発生した異常の撮影画像をそのカメラ用のダミー画像として利用してもよい。
【００２０】
上記のような情報を管理する管理サーバ１６は、管理端末２８からの要求に応じて管理者に各種情報を提供する（ただし、管理者認証の通過が要件となる）。ここで提供する情報としては例えば次のようなものがある。
（１）現在監視中の監視対象場所の一覧
（２）顧客毎の監視対象場所の一覧
（３）任意のカメラの現在時点における撮影画像
（４）監視者毎の勤務記録及び勤怠検査記録
（５）過去の異常発生画像
【００２１】
また、管理サーバ１６は、顧客端末３０から送られてくる要求に応じて顧客に各種情報を提供する（ただし、顧客認証の通過が要件となる）。ここで提供する情報としては例えば次のようなものがある。
（１）該当顧客が監視を依頼した監視対象場所の一覧
（２）（１）の各監視対象場所に設置された各カメラの現在時点における撮影画像
【００２２】
監視端末２２の画面上に作成される監視ウィンドウを図３に示す。監視ウィンドウ３０は、監視画像表示領域３２、異常報知ボタン３４、検査用ランプ３６及び確認ボタン３８を備えている。監視者２５は、監視画像表示領域３２に表示される画像（動画、コマ送り画像）に写った場所を目視監視し、異常発生が認められたら異常報知ボタン３４を押下する。また、検査用ランプ３６が点灯したら、監視者は確認ボタン３８を押下する。ボタンが押下されると、押されたボタンの種類に応じたボタン押下信号が監視端末２２から管理サーバ１６に送信される。
【００２３】
管理サーバ１６は適時自動的に、あるいは管理端末２８からの指示を受けて、ランプ点灯による勤怠検査を実行する。この検査について図４のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【００２４】
＜ランプ点灯による勤怠検査＞
（Ｓ１０）稼働中の監視端末２２から検査する端末を選択する。端末の選択は、例えば乱数を利用してランダムに決定してもよいし、所定の順番で順次選択してもよい。
（Ｓ１２）選択した監視端末２２にランプ点灯命令を送信する。
（Ｓ１４）ランプ点灯命令の送信と同時に経過時間の測定を開始する。
（Ｓ１６）監視端末２２からの応答信号（確認ボタンの押下信号）の有無を監視する。応答信号が検出された場合はステップＳ１７へ進み、そうでない場合はステップＳ１８に進む。
（Ｓ１７）経過時間を確定し、ステップＳ２０に進む。
（Ｓ１８）所定の制限時間（例えば１分）が未経過の場合はステップＳ１６へ戻り、制限時間が経過した場合はステップＳ２０へ進む。
（Ｓ２０）検査結果を勤怠検査ＤＢに記録し、検査処理を終了する。制限時間以内に応答があった場合は応答までの経過時間を検査結果として記録し、そうでない場合は「応答無し」と記録する。
【００２５】
応答無く制限時間が経過した場合には、Ｓ１８において、ステップＳ２０へ進むと同時に、監視端末２２から警告のためのブザーを鳴らすようにしてもよい。
【００２６】
また、管理サーバ１６は適時自動的に、あるいは管理端末２８からの指示を受けて、ダミー画像表示による勤怠検査を実行する。この検査について図５のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【００２７】
＜ダミー画像表示による勤怠検査＞
（Ｓ３０）稼働中の監視端末２２から検査する端末を選択する。端末の選択は、先のステップＳ１０と同様にランダム選択又は順次選択とする。
（Ｓ３２）選択した監視端末２２に対応するカメラ１０を監視状況ＤＢの情報に基づいて特定し、そのカメラ１０の出力画像の配信先を他の端末に変更する。配信先の変更は、データ保存部２６の監視状況ＤＢ及び監視記録ＤＢを変更又は更新することにより行う。なお、この配信先変更は検査中だけの一時的なものであって、画像の配信先は検査終了後に元の端末に戻される。従って、上記変更後の配信先は他の監視端末２２ではなく管理端末２８としてもよい。
（Ｓ３４）前記カメラ１０に対応するダミー画像を画像保存部から読み出し、先に選択した監視端末２２に送信する。
（Ｓ３６）ダミー画像の送信と同時に経過時間の測定を開始する。
（Ｓ３８）監視端末２２からの応答信号の有無を監視する。ダミー画像が監視ウィンドウ３０に表示されると、監視者２５は異常報知ボタン３４を押下するはずである。従って、ここでは異常報知ボタン３４の押下信号が応答信号となる。応答信号が検出された場合はステップＳ３９へ進み、そうでない場合はステップＳ４０に進む。
（Ｓ３９）経過時間を確定し、ステップＳ４２に進む。
（Ｓ４０）所定の制限時間（例えば１分）が未経過の場合はステップＳ３８へ戻り、制限時間が経過した場合はステップＳ４２へ進む。
（Ｓ４２）検査結果を勤怠検査ＤＢに記録する。制限時間以内に応答信号があった場合は応答までの経過時間を検査結果として記録し、そうでない場合は「応答無し」と記録する。
（Ｓ４４）前記カメラ１０の画像配信先を元の監視端末２２に戻し、検査処理を終了する。
【００２８】
上記実施例では単に監視者が画面を監視しているか否かのみをチェックしたが、本発明によれば異常発生時の監視者の行動をチェックすることも可能となる。すなわち、画面上で火災を確認した時には、監視者は自動消火装置を起動し、消防に連絡する必要がある。一方、強盗発生時にはその状況に応じて直ちに店内にアラームを鳴らすべき場合と、秘密裏に警察等に通報すべき場合とがあり得る。このような異常時に取るべき行動は予めマニュアル化されており、監視者は各状況に対する行動及び機器操作に関する訓練を受けているはずである。そこで、ダミー画像として、火災発生や各種状況下での強盗事件発生等の種類の異なるものを用意しておき、提示されたダミー画像に対する監視者の機器操作を検出し、両者を対応づけることにより、監視者がマニュアル通りに適切に対応することができたか否かをチェックすることができる。
【００２９】
以上、本発明に係る目視型遠隔監視システムの一実施例について説明したが、上記実施例はあくまで一例に過ぎず、本発明の精神及び範囲内で様々な実施例が考えられることは言うまでもない。例えば、上記実施例では検査用ランプ及び確認ボタンを監視端末２２の画面上にソフトウェア的に構成したが、監視端末２２とは別体のランプ及びボタンを監視端末２２に接続して同様の検査を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例である目視型遠隔監視システムの概略構成図。
【図２】データ保存部の概略構成。
【図３】監視ウィンドウの概略構成。
【図４】ランプ点灯による勤怠検査のフローチャート。
【図５】ダミー画像表示による勤怠検査のフローチャート。
【図６】別の実施例の目視型遠隔監視システムの概略構成図
【符号の説明】
１、２…目視型遠隔監視システム
１０…カメラ
１２…画像サーバ
１４…インターネット
１６…管理サーバ
２２…監視端末
２４…監視対象場所の画像[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a remote monitoring system in which an image of a monitoring target area captured by a camera is visually monitored by a person (monitor) at a remote location. Such a system is referred to herein as a visual remote monitoring system. Note that, as the monitoring target, in addition to the actual image of the monitoring target area as described above, a screen displayed on the terminal as the monitoring target, and further, an external input to the monitoring target image interface It may be an image / video generated by a signal.
[0002]
[Prior art]
In a remote monitoring system, it is important that an abnormality can be correctly detected and reported to a predetermined department (for example, a monitoring center) quickly. When the monitoring target is, for example, a combustion furnace, an abnormality can be correctly detected by using a sensor that measures a physical quantity (temperature, pressure, etc.) indicating the state of the furnace. On the other hand, when the monitoring target is, for example, the interior space of a store, the abnormality is, for example, occurrence of theft or robbery, and is not of a nature that can be detected by the sensor. As described above, the range of application of mechanical automatic monitoring using a sensor is naturally limited. When mechanical automatic monitoring cannot be used, a visual remote monitoring system in which a human visually determines whether or not an abnormality has occurred is often effective.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the visual remote monitoring system, the occurrence of abnormalities in the monitoring target area or the like may be overlooked or incorrectly reported due to the intention or negligence of the observer such as carelessness, dozing, neglect, or sabotage. Without appropriate measures to address these issues, the system will not be sufficiently reliable. The present invention has been made in order to solve such a problem, and an object of the present invention is to prevent a decrease in a detection rate or a notification rate of an abnormality in a monitoring target area or the like due to intention or negligence of a monitor. It is an object of the present invention to provide a visual remote monitoring system comprising means.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above problems,
In a visual remote monitoring system that displays an image of a monitoring target area taken by an imaging device on a screen of a monitoring terminal installed at a location distant from the monitoring target area and allows a monitor to visually monitor the image,
Event generating means for generating a predetermined attendance inspection event in or near the screen of the monitoring terminal,
It is an object of the present invention to provide a visual remote monitoring system characterized by comprising a confirmation means for causing a monitor to perform a predetermined confirmation operation in response to the attendance inspection event.
[0005]
As described above, as the monitoring target image to be displayed on the screen of the monitoring terminal, in addition to the image of the monitoring target area actually captured, the screen displayed on the monitoring target terminal and the monitoring target interface May be an image or video generated by a signal input from the outside.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In a visual remote monitoring system, an image of a monitoring target area captured by an imaging device such as a CCD camera or a CMOS camera or a screen displayed on a terminal targeted for monitoring is displayed on a screen of a monitoring terminal such as a personal computer in a remote place. It is displayed, and the observer visually monitors the image. According to the present invention, in such a system, an attendance inspection event is generated at the monitoring terminal as appropriate. An example of an attendance inspection event is shown below.
[0007]
<Example of attendance inspection event>
(1) Lighting or blinking of the lamp. The lamp is arranged near the display device of the monitoring terminal so that a monitoring person during the monitoring operation can easily recognize the lamp.
(2) Buzzer sound. What is necessary is just to sound using the sound source which the monitoring terminal originally has.
(3) Message display. The message is displayed on the screen of the monitoring terminal or on a message display device arranged near the monitoring terminal. The message is preferably short and easily comprehended so as not to disturb the monitoring operation.
Example message:
"If you see this message, press the return key."
"If you see this message, please click the confirmation button on the right."
(4) Display of a dummy abnormality occurrence image on the screen of the monitoring terminal. That is, instead of the image of the monitoring target area actually captured at that time, a dummy abnormality occurrence image (hereinafter, a dummy image) is displayed on the screen of the monitoring terminal. At this time, there is no need to notify the observer that the image is a dummy image. The observer who sees the displayed image should judge that an abnormality has occurred, and execute a predetermined abnormality notification operation (for example, press an abnormality notification button).
[0008]
It is desirable to prepare a screen of various abnormal situations such as a fire, a burglary, and an accident in the dummy image. Since the actions to be taken by the observer or the device operation should be different for each of these situations, by detecting the observer's device operation with respect to various dummy images, the observer can follow the predetermined manual according to each situation. You can check whether you can act properly.
[0009]
The monitoring terminal may periodically or randomly generate the attendance inspection event. Alternatively, another computer may periodically or randomly transmit an event generation command to the monitoring terminal, and the monitoring terminal receiving the command may generate an attendance inspection event. Further, for example, an administrator may operate another computer to manually transmit an event generation command to a specific monitoring terminal or all monitoring terminals.
[0010]
When the occurrence of the attendance inspection event is recognized, the monitor executes a predetermined confirmation operation by the confirmation means. As a form of the confirmation means, for example, a predetermined confirmation button provided on the monitoring terminal is pressed, or a predetermined confirmation button displayed on the screen of the monitoring terminal is pressed by operating an input device (keyboard, mouse, etc.). And the like.
[0011]
When the monitoring terminal generates an attendance check event when receiving an event generation instruction from another computer, the checking means checks the other terminal with a management computer such as a manager terminal or a management computer for collecting work information. A signal may be transmitted. An example of the checking means according to how the event generating instruction is generated will be described below.
[0012]
<Example of confirmation means>
(1) A case in which an administrator sends an event occurrence command to a monitoring terminal using another computer to generate an attendance inspection event. In this case, the confirmation means transmits a confirmation signal to the other computer that is the command source. The administrator can check the work status of the monitor in real time based on whether a confirmation signal is returned immediately after the transmission of the event generation command.
(2) When another computer periodically or randomly transmits an event generation command to the monitoring terminal. In this case, the confirmation means transmits a response signal to the other computer which is the command source. The other computer records the transmission date and time of the event generation command and the reception date and time of the response signal corresponding to the event generation command for each monitoring terminal. Based on this record, the manager can evaluate the work status of each monitor.
[0013]
When a dummy image is displayed on the screen of the monitoring terminal as in the above event example (4), an image of the monitoring target area actually captured at that time is displayed on the screen of the monitoring terminal while the dummy image is being displayed. And there is a risk of loss of monitoring. Therefore, in such a case, an image delivery destination changing unit that temporarily changes the delivery destination of the image output by the imaging device associated with the monitoring terminal that is the target of the attendance check to another terminal is provided. It is desirable to do.
[0014]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the attendance check event is generated by the monitoring terminal in a timely manner as described above, and the monitoring operation is performed by the monitoring operation, so that the monitoring operation of the monitoring operation is maintained. This prevents the abnormality detection rate and the notification rate in the monitoring target area and the like from being lowered due to the intention or negligence of the monitor. Furthermore, if the work evaluation for each monitor is performed based on the test results, the monitor will perform his work more diligently.
[0015]
【Example】
A visual remote monitoring system according to an embodiment of the present invention will be described below. In the visual remote monitoring system of the present embodiment (hereinafter, referred to as the present system), a monitoring center visually monitors the monitoring target place at a monitoring center on behalf of a customer who wants to monitor a specific place (monitoring target place). It is assumed that it has been constructed as a surrogate surrogate system for monitoring. It should be noted that the monitoring target in the present system is generated not only by the monitoring target area screen captured by the camera, but also by a screen displayed on the monitoring target terminal or a signal externally input to the monitoring target interface. Image or video.
[0016]
FIG. 1 shows a schematic configuration of the present system. The system 1 includes a camera 10 that captures an image of a monitoring target location and outputs an image signal, and an image server 12 that collects the image signal at regular time intervals and outputs image data. The image data is output in a format widely used on the Internet, such as the JPEG or MPEG format. The output image data is sent from the image server 12 to the management server 16 via the Internet 14. As shown in FIG. 6, the management server 16 (and the data storage unit 26) may be provided on a monitoring center side described later.
[0017]
The management server 16 distributes each image data to any one of the monitoring terminals 22 of the monitoring center via the Internet 14, the router 18, and the intranet 20. Which image data is distributed to which monitoring terminal 22 may be fixedly determined in advance, or the setting may be dynamically changed as appropriate. The monitoring terminal 22 that has received the image data displays the image 24 of the monitoring target place in a predetermined window on the screen. In each monitoring terminal 22, a monitor 25 in charge of the terminal is arranged. Although two cameras 10 and three monitoring terminals 22 are illustrated in FIG. 1, actually, more cameras 10 and monitoring terminals 22 are used, and more surveillance personnel 25 monitor more. Monitors target locations. In FIG. 1, one camera 10 is installed at each monitoring target location. However, one monitoring target location can be photographed by a plurality of cameras.
[0018]
The management server 16 includes a data storage unit 26. FIG. 2 shows a schematic configuration of the data storage unit 26 (in FIG. 2 and the following description, the word “database” is abbreviated as “DB” as necessary). The outline of the elements included in the data storage unit 26 is as follows.
[0019]
<Elements of Data Storage Unit 26>
(1) Monitor DB: A database storing attribute information (name, contact information, etc.) of each monitor working at the monitoring center using the monitor ID as a key item.
(2) Customer DB: A database storing customer attribute information (name, contact information, etc.) using the customer ID as a key item.
(3) Monitoring target place DB: A database storing customer IDs using the monitoring target place ID as a key item. From this information, it is possible to know which customer is the monitoring requester of each monitoring target location.
(4) Camera DB: A database that stores a monitoring target place ID using a camera ID as a key item. From this information, it is possible to know in which monitoring target location each camera is installed.
(5) Monitoring status DB: A database storing camera IDs using monitoring terminal IDs as key items. When images of a plurality of cameras are simultaneously displayed on the screen of one monitoring terminal, the camera IDs of the plurality of cameras are held in a list format. From this information, it is possible to know which camera's captured image is displayed on each monitoring terminal at the present time.
(6) Monitoring record DB: A database storing a monitoring terminal ID, a start date and time, and an end date and time using a camera ID as a key item. From this information, it is possible to know the monitoring history of the captured image of each camera (from when and to which monitoring terminal the image of the camera was monitored).
(7) Employment record DB: A database in which the monitoring terminal ID, the start date and time, and the end date and time are stored using the monitor ID as a key item. From this information, it is possible to know the employment status of each monitor (when the monitor has worked on which monitor terminal from when to when).
(8) Attendance inspection DB: An examination date and time, an examination type, a supervisor ID, and a result are stored using an examination ID as a key item. The “inspection type” is a field in which the type of the attendance inspection event is written. Its value is selected from, for example, “inspection by lamp lighting”, “inspection by message display”, and “inspection by dummy image display”. The “monitoring person ID” is the ID of the monitoring person who has been inspected. The “result” is a field in which, for example, either “pass” or “fail”, or a time from the event occurrence to the confirmation is written.
(9) Image storage unit: An image storage unit that stores images recorded at the time of past abnormal occurrences and dummy images for attendance inspection. A dummy image is prepared for each camera. Note that a captured image of an abnormality that has occurred in a certain camera in the past may be used as a dummy image for that camera.
[0020]
The management server 16 that manages the information as described above provides various information to the administrator in response to a request from the management terminal 28 (however, it is necessary to pass administrator authentication). The information provided here includes, for example, the following.
(1) List of monitoring target locations currently monitored (2) List of monitoring target locations for each customer (3) Captured image of any camera at the present time (4) Work record and attendance record for each monitor (5) ) Past abnormal occurrence image
Further, the management server 16 provides various types of information to the customer in response to a request sent from the customer terminal 30 (however, it is necessary to pass customer authentication). The information provided here includes, for example, the following.
(1) List of monitoring target locations requested by the customer for monitoring (2) Captured images of each camera installed at each monitoring target location in (1) at the current time
FIG. 3 shows a monitoring window created on the screen of the monitoring terminal 22. The monitoring window 30 includes a monitoring image display area 32, an abnormality notification button 34, an inspection lamp 36, and a confirmation button 38. The observer 25 visually monitors the place shown in the image (moving image, frame-by-frame image) displayed in the monitor image display area 32, and presses the abnormality notification button 34 when abnormality is recognized. When the inspection lamp 36 is turned on, the monitor presses the confirmation button 38. When the button is pressed, a button pressing signal corresponding to the type of the pressed button is transmitted from the monitoring terminal 22 to the management server 16.
[0023]
The management server 16 executes the attendance check by turning on the lamp automatically or in a timely manner or in response to an instruction from the management terminal 28. This inspection will be described below with reference to the flowchart of FIG.
[0024]
<Attendance inspection by lighting the lamp>
(S10) A terminal to be inspected is selected from the operating monitoring terminals 22. The selection of the terminal may be determined at random using a random number, for example, or may be sequentially selected in a predetermined order.
(S12) A lamp lighting command is transmitted to the selected monitoring terminal 22.
(S14) The measurement of the elapsed time is started simultaneously with the transmission of the lamp lighting command.
(S16) The presence / absence of a response signal (confirmation button pressing signal) from the monitoring terminal 22 is monitored. If a response signal has been detected, the process proceeds to step S17; otherwise, the process proceeds to step S18.
(S17) The elapsed time is determined, and the process proceeds to step S20.
(S18) If the predetermined time limit (for example, one minute) has not elapsed, the process returns to step S16, and if the time limit has elapsed, the process proceeds to step S20.
(S20) The inspection result is recorded in the attendance inspection DB, and the inspection processing ends. If a response is received within the time limit, the elapsed time until the response is recorded as a test result, otherwise, "no response" is recorded.
[0025]
If the time limit elapses without a response, the process may proceed to step S20 in S18, and at the same time, the monitoring terminal 22 may sound a buzzer for warning.
[0026]
In addition, the management server 16 executes the attendance inspection by displaying a dummy image automatically at appropriate time or in response to an instruction from the management terminal 28. This inspection will be described below with reference to the flowchart of FIG.
[0027]
<Attendance check by dummy image display>
(S30) The terminal to be inspected is selected from the operating monitoring terminals 22. The selection of the terminal is a random selection or a sequential selection similarly to the previous step S10.
(S32) The camera 10 corresponding to the selected monitoring terminal 22 is specified based on the information in the monitoring status DB, and the distribution destination of the output image of the camera 10 is changed to another terminal. The distribution destination is changed by changing or updating the monitoring status DB and the monitoring record DB of the data storage unit 26. Note that this distribution destination change is temporary only during the inspection, and the distribution destination of the image is returned to the original terminal after the inspection is completed. Therefore, the distribution destination after the change may be the management terminal 28 instead of the other monitoring terminal 22.
(S34) A dummy image corresponding to the camera 10 is read from the image storage unit and transmitted to the previously selected monitoring terminal 22.
(S36) The measurement of the elapsed time is started simultaneously with the transmission of the dummy image.
(S38) The presence or absence of a response signal from the monitoring terminal 22 is monitored. When the dummy image is displayed in the monitoring window 30, the monitor 25 should press the abnormality notification button 34. Therefore, here, the pressing signal of the abnormality notification button 34 becomes the response signal. If a response signal has been detected, the process proceeds to step S39; otherwise, the process proceeds to step S40.
(S39) The elapsed time is determined, and the process proceeds to step S42.
(S40) If the predetermined time limit (for example, one minute) has not elapsed, the process returns to step S38, and if the time limit has elapsed, the process proceeds to step S42.
(S42) The inspection result is recorded in the attendance inspection DB. If there is a response signal within the time limit, the elapsed time until the response is recorded as the inspection result, otherwise, "no response" is recorded.
(S44) The image distribution destination of the camera 10 is returned to the original monitoring terminal 22, and the inspection processing ends.
[0028]
In the above embodiment, it was only checked whether or not the monitor is monitoring the screen. However, according to the present invention, it is also possible to check the action of the monitor when an abnormality occurs. That is, when a fire is confirmed on the screen, the observer needs to activate the automatic fire extinguisher and contact the fire department. On the other hand, when a robbery occurs, there may be a case where an alarm should be sounded immediately in the store according to the situation, and a case where it should be secretly reported to the police or the like. The actions to be taken in the event of such anomalies are prepared in advance in a manual, and the observer must have been trained in the actions for each situation and the operation of the equipment. Therefore, by preparing different types of dummy images such as fires and robbery incidents in various situations, detecting the operation of the monitor by the observer with respect to the presented dummy images, and associating the two with each other. It is possible to check whether or not the observer has taken appropriate action according to the manual.
[0029]
As described above, one embodiment of the visual remote monitoring system according to the present invention has been described. However, the above embodiment is merely an example, and it goes without saying that various embodiments can be considered within the spirit and scope of the present invention. For example, in the above embodiment, the inspection lamp and the confirmation button are configured as software on the screen of the monitoring terminal 22, but a lamp and a button separate from the monitoring terminal 22 are connected to the monitoring terminal 22 to perform the same inspection. It is also possible to do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a visual remote monitoring system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic configuration of a data storage unit.
FIG. 3 is a schematic configuration of a monitoring window.
FIG. 4 is a flowchart of an attendance check by turning on a lamp.
FIG. 5 is a flowchart of the attendance inspection by displaying a dummy image.
FIG. 6 is a schematic configuration diagram of a visual remote monitoring system according to another embodiment.
1, 2 Visual observation remote monitoring system 10 Camera 12 Image server 14 Internet 16 Management server 22 Monitoring terminal 24 Image of monitoring target location
