JP2004099738A - Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria - Google Patents

Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria Download PDF

Info

Publication number
JP2004099738A
JP2004099738A JP2002263128A JP2002263128A JP2004099738A JP 2004099738 A JP2004099738 A JP 2004099738A JP 2002263128 A JP2002263128 A JP 2002263128A JP 2002263128 A JP2002263128 A JP 2002263128A JP 2004099738 A JP2004099738 A JP 2004099738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vulcanized rubber
rubber composition
present
microorganism
decomposing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002263128A
Other languages
Japanese (ja)
Inventor
Noriko Yagi
八木 則子
Kiyoshige Muraoka
村岡 清繁
Hiromichi Kishimoto
岸本 浩通
Takashi Watanabe
渡辺 隆司
Shin Sato
佐藤 伸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2002263128A priority Critical patent/JP2004099738A/en
Publication of JP2004099738A publication Critical patent/JP2004099738A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an efficient and practical decomposition treatment method for a vulcanized rubber composition using microorganisms. <P>SOLUTION: The decomposition treatment method has a step wherein a vulcanized rubber composition, microorganisms belonging to wood putrefaction bacteria and capable of cutting sulfide bonds of a vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition, and a culture medium suitable for culturing the microorganisms are incubated together. Preferably, the microorganism is at least one kind of microorganism included in Basidiomycota. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加硫ゴム組成物の分解処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、木材腐朽菌に属する微生物を用いた、加硫ゴム組成物の分解処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ゴム製品の廃棄物の処理方法は、主として焼却または埋立てによって処理されている。しかし、ゴム製品は、プラスチック類と同様、高温で処理する必要があるため、焼却炉を痛めるなどの問題がある。
【0003】
また、ゴム製品の廃棄物の代表である廃タイヤの処理、再利用またはリサイクルの技術として、非常に多数の方法が提案され、実際に利用されている。しかし、これらの方法の中には、廃タイヤを再利用するために2次的な公害問題を引き起こしたり、大きなエネルギーが必要であるといった技術的な問題点を有する方法が多い。また、これらの方法は、廃タイヤを集荷運搬するための費用や石油価格変動など経済的な要因にも大きな影響を受けるなどの問題があった。
【0004】
このように、毎年発生する大量の廃タイヤを代表とするゴム製品の廃棄物は、重大な環境問題の原因とされているのが現状である。
【0005】
ここで、廃タイヤなどのゴム製品の廃棄物の処理方法として微生物による効率的な処理方法が開発されれば、自然の生態系における物質循環を活用できるだけでなく、省エネルギー的で有用な方法であると考えられる。
【0006】
このような微生物を用いたゴム製品の処理方法としては、幾つかの公知の処理方法が挙げられる(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7など参照。)。
【0007】
しかし、特許文献3、特許文献4などに記載の処理方法は、手袋などの軟質ゴムを対象とした分解処理方法であり、タイヤのような硬質ゴムには適用できないという問題があった。また、特許文献5に記載の処理方法は、ラテックス状のイソプレン系ゴムに限定された分解方法であり、ラテックス状のイソプレンゴム以外のゴム組成物には適用できないという問題があった。さらに、特許文献1、特許文献2などに記載の処理方法は、ニトリルゴムの分解方法であって、ニトリルゴム以外の汎用ゴムおよびゴム製品には効果が期待できないという問題がある。
【0008】
また、特許文献6、特許文献7などに記載の処理方法で用いられている微生物は簡単に入手できるものではない。そして、特許文献6、特許文献7などに記載の処理方法は、天然ゴムを多く含む硬質ゴム製品に限定された分解処理方法であって、合成ゴムを多く含むタイヤなどの加硫ゴム組成物製品やゴム組成物には適用が難しいという問題があった。
【0009】
また、ごく最近、白色腐朽菌であるCeriporiopsis subvermisporaにより処理すると、天然ゴムやポリイソプレノイドの質量の減少および分子量の減少が生じることが報告されている(たとえば、非特許文献1参照。)。しかし、この白色腐朽菌による天然ゴムやポリイソプレノイドの質量の減少および分子量の減少が生じるメカニズムは解明されていない。よって、この白色腐朽菌を、加硫ゴム組成物のマテリアルリサイクルに好適に用いることができるか否かは全く不明であった。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−258458号公報
【0011】
【特許文献2】
特開平8−280392号公報
【0012】
【特許文献3】
特公昭63−5426号公報
【0013】
【特許文献4】
特公平4−60634号公報
【0014】
【特許文献5】
特公平6−8365号公報
【0015】
【特許文献6】
特許第2770007号公報
【0016】
【特許文献7】
特許第3079258号公報
【0017】
【非特許文献1】
佐藤 伸 他「白色腐朽菌Ceriporiopsis subvermisporaによるポリイソプレノイドの分解」,第45回リグニン討論会予稿集,2000年10月10日,p.49−52
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、廃タイヤをはじめとするゴム製品の廃棄物に含まれる加硫ゴム組成物を、微生物により分解処理することのできる、十分に効率的かつ実用的な方法は、未だ確立されていないのが現状である。
【0019】
上記の現状に鑑み、本発明の課題は、微生物による加硫ゴム組成物の効率的かつ実用的な分解処理方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決するため試行錯誤した結果、強い菌体外酸化能を有する木材腐朽菌を用いることにより、加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断すれば、加硫ゴム組成物を効率的に分解処理することができる可能性があるとの着想を得、さまざまな木材腐朽菌を用いて加硫ゴム組成物を分解処理する実験を行った。
【0021】
その結果、本発明者は、木材腐朽菌には、加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる、白色腐朽菌であるCeriporiopsis subvermisporaをはじめとする多数の微生物が含まれていることを見出した。そして、本発明者らは、これらの微生物を用いて効率的に加硫ゴム組成物を分解処理するには、加硫ゴム組成物と、これらの微生物と、これらの微生物の培養に適した培地とを共にインキュベーションすればよいことを見出し、本発明を完成した。
【0022】
すなわち、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、加硫ゴム組成物と、木材腐朽菌に属し、この加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物と、この微生物の培養に適した培地と、を共にインキュベーションするステップを備える。
【0023】
ここで、この微生物は、坦子菌類に含まれる1種以上の微生物であることが好ましい。なお、より限定すれば、この微生物は、Ceriporiopsis属subvermispora種および/またはDichomitus属 squalens種に含まれる1種以上の微生物であることが望ましい。
【0024】
また、この加硫ゴム組成物は、天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムを含む材質からなる加硫ゴム組成物であることが推奨される。
【0025】
そして、このインキュベーションするステップは、温度が10〜45℃の範囲であり、相対湿度が20〜90%の範囲である条件で、1〜300日間インキュベーションするステップを含むことが好ましい。
【0026】
さらに、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、このインキュベーションするステップの前に、この加硫ゴム組成物を小断片に粉砕するステップを含むことが望ましい。
【0027】
また、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、このインキュベーションするステップの前に、この微生物を前培養するステップを含むことが推奨される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示して本発明をより詳細に説明する。
【0029】
<加硫ゴム組成物の分解処理方法の概要>
図1は、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法の一例を表わすステップ図である。本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、図1に示すように、加硫ゴム組成物と、木材腐朽菌に属し、この加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物と、この微生物の培養に適した培地と、を共にインキュベーションするステップ(S105)を備える。
【0030】
ここで、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、インキュベーションするステップ(S105)のみからなる分解処理方法であってもよいが、他のステップを含んでいてもよい。
【0031】
たとえば、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、図1に示すように、インキュベーションするステップ(S105)の前に、本発明に用いる加硫ゴム組成物を小断片に粉砕するステップ(S101)を含むことが望ましい。
【0032】
本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法においては、微生物による加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合の切断反応は、加硫ゴム組成物の表面から内部へと向かって進行する。そのため、このように加硫ゴム組成物を小断片に粉砕した場合には、加硫ゴム組成物の表面積が大きくなり、スルフィド結合の切断反応の進行が促進されるという効果が得られる。
【0033】
また、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、図1に示すように、インキュベーションするステップ(S105)の前に、本発明に用いる微生物を前培養するステップ(S103)を含むことが望ましい。
【0034】
ここで、本発明に用いる微生物を前培養する際に用いる培地の種類は、特に限定されず、通常の木材腐朽菌の培養や酵素調整用に使用される培地を好適に用いることができる。たとえば、後述するインキュベーションするステップ(S105)において用いる培地と同じ種類の培地を好適に使用可能である。
【0035】
そして、本発明に用いる微生物を前培養する際の温度条件は、用いる微生物の種類により異なるので、特に限定するものではないが、一般的には10℃以上であることが好ましく、特に20℃以上であればさらに好ましい。また、この温度条件は、45℃以下であることが好ましく、特に40℃以下であればさらに好ましい。この温度条件が10℃未満の場合には、微生物の生育が良くない傾向があり、この温度条件が45℃を超えると、微生物が死滅する可能性があるため好ましくない。
【0036】
さらに、本発明に用いる微生物を前培養する際の培養日数は、用いる微生物の種類により異なるので、特に限定するものではないが、一般的には1日間以上であることが好ましい。また、この培養日数は、14日間以下であることが好ましく、特に7日間以下であればさらに好ましい。この培養日数が1日間未満の場合には、微生物の生育が十分でない傾向があり、この培養日数が14日間を超えると、逆に微生物が死滅してしまう可能性があるため好ましくない。
【0037】
<木材腐朽菌>
本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法において用いる微生物は、木材腐朽菌に属し、かつ加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物である。
【0038】
ここで、木材腐朽菌とは、伐採した丸太や製材品あるいは生立木の材を腐らせる菌類の総称であり、木材腐朽菌は、大別して、主にセルロースを分解する褐色腐朽菌と、セルロースおよびリグニンを分解する白色腐朽菌に分けられる。
【0039】
そして、本発明に用いる微生物は、木材腐朽菌に属し、加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる、微生物であれば、特に制限はなく、褐色腐朽菌または白色腐朽菌のいずれであってもよい。
【0040】
また、本発明に用いる微生物は、これらの微生物の中でも、坦子菌類に属する微生物が好ましい。ここで、坦子菌類とは、有性生殖機関として坦子器を生じ、坦子胞子を形成する菌類の一群を示すものとする。
【0041】
本発明に用いる微生物の具体例としては、Bjerkandera属、Coriolus属、Dichomitus属、Favolus属、Flammulina属、Ganoderma属、Grifora属、Irpex属、Lentinus属、Lenzites属、Phanerochaete属、Phlebia属、Pholiota属、Pleurotus属、Pycnoporus属、Schizophyllum属、Trametes属、Gloeophyllum属、Poria属(Ceriporiopsis属を含む)、Tyromyces属などに属する微生物が挙げられる。
【0042】
さらに、これらの微生物の中でも、Ceriporiopsis属および/またはDichomitus属に属する微生物が特に好ましい。なお、本発明に用いる微生物は、単独で用いてもよいが、2種以上を共に用いてもよい。
【0043】
そして、本発明に用いる微生物としては、これらの属の中でも特に、Bjerkandera adusta、Ceriporiopsis subvermispora、Coriolus brevis、Coriolus consora、Coriolus hirsutus、Coriolus versicolor、Dichomitus squalens、Favolus arcularis、Ganoderma lucidum、 Grifora frondosa、Irpex lacteus、Lentinus edodes、Lenzites betulina、Phanerochaete chrysosporium、Phanerochaete flavido−alba、Phanerochaete sodida、Phlebia radiata、Pholiota nameko、Pleurotus ostreatus、Pleurotus sajor−caju、Pycnoporus cinnabarinus、Schizophyllum commune、Gloeophyllum trabeum、Lentinus lepideus、Poria cocos、Tyromyces palustrisなどが好適である。また、これらの種の中でも、Ceriporiopsis subvermisporaおよび/またはDichomitus squalensに属する微生物が特に好ましい。
【0044】
<加硫ゴム組成物>
本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法において用いる加硫ゴム組成物は、特に限定されず、任意の公知の加硫されたゴムを含有するゴム組成物を好適に用いることができる。
【0045】
しかし、このような公知の加硫ゴム組成物の中でも、本発明に用いる加硫ゴム組成物としては、天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムを含む材質からなる加硫ゴム組成物であることが好ましい。
【0046】
なぜなら、本発明に用いる微生物であるCeriporiopsis subvermisporaおよび/またはDichomitus squalensなどの微生物は、公知の加硫ゴム組成物の中でも、天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムを含む材質からなる加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を、特に効率よく分解する傾向があるからである。なお、本発明に用いる加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムの種類は単独でもあってもよいが、2種以上を組合わせて用いてもよい。
【0047】
また、上記のジエン系ゴムとしては、たとえば、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴムなどを好適に用いることができる。
【0048】
さらに、本発明に用いる加硫ゴム組成物は、天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムなどのゴム成分のみを材質としてもよいが、ゴム成分以外の成分を含んでいてもよい。このようなゴム成分以外の成分としては、たとえば、カーボンブラックやシリカなどの無機充填剤、シランカップリング剤、軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤などの、通常のゴム工業でゴム組成物に配合するために使用される、一般的な配合剤などが挙げられる。
【0049】
<培地>
本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法において用いる、本発明に用いる微生物の培養に適した培地は、特に限定されず、通常の木材腐朽菌の培養や酵素調整用に使用される培地を好適に用いることができる。
【0050】
本発明に用いる培地の具体例としては、ポテト・グルコース培地、ポテト・デキストロース培地、グルコース・コーンスティープリカー培地、麦芽エキス培地、フスマ培地、サブロー培地、低窒素合成培地などが挙げられる。また、これらの培地は、単独で用いてもよいが、2種以上を組合わせて用いてもよい。
【0051】
また、本発明に用いる培地のpHは、6.0以上であることが好ましく、特に6.5以上であることがさらに好ましい。また、このpHは、8.0以下であることが好ましく、特に7.0以下であることがさらに好ましい。このpHが6.0未満の場合およびこのpHが8.0を超える場合には、微生物が生育できない可能性があるため好ましくない。
【0052】
<インキュベーション>
本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、加硫ゴム組成物と、木材腐朽菌に属し、前記加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物と、前記微生物の培養に適した培地と、を共にインキュベーションするステップを備える。
【0053】
ここで、インキュベーションとは、一般には、試料を一定の範囲の温度条件に保つことを言う。また、インキュベーションは、恒温槽などの装置内において行われてもよいが、温度条件さえ一定の範囲に保たれるのであれば、屋外に静置された状態、あるいは土中に埋設された状態でインキュベーションされてもよい。
【0054】
本発明のインキュベーションするステップにおいては、温度条件は、用いる微生物の種類により異なるので、特に限定するものではないが、一般的には10℃以上であることが好ましく、特に20℃以上であればさらに好ましい。また、この温度条件は、45℃以下であることが好ましく、特に40℃以下であればさらに好ましい。この温度条件が10℃未満の場合には、微生物の生育がよくない傾向があり、この温度条件が45℃を超えると、微生物が死滅してしまう可能性があるため好ましくない。
【0055】
また、本発明のインキュベーションするステップにおいては、相対湿度の条件は、用いる微生物の種類により異なるので、特に限定するものではないが、一般的には20%以上であることが好ましく、特に40%以上であればさらに好ましい。また、この相対湿度は、90%以下であることが好ましく、特に80%以下であればさらに好ましい。この相対湿度が20%未満の場合およびこの相対湿度が90%を超える場合には、微生物の生育阻害が起こる傾向がある。
【0056】
さらに、本発明のインキュベーションするステップにおいては、インキュベーションの日数は、用いる微生物の種類により異なるので、特に限定するものではないが、一般的には1日間以上であることが好ましい。また、このインキュベーションの日数は、300日間以下であることが好ましく、200日間以下であればさらに好ましく、100日間以下であることが最も好ましい。このインキュベーションの日数が1日間未満の場合には、加硫ゴム組成物の分解が十分でない傾向があり、このインキュベーションの日数が300日間を超えると、加硫ゴム組成物の分解コストが高くなる傾向がある。
【0057】
そして、本発明のインキュベーションするステップにおいて、本発明に用いる加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断するためには、通気撹拌をしてもよく、通気撹拌をしなくてもよい。本発明のインキュベーションするステップにおいては、通気撹拌の有無に関わらず、本発明に用いる微生物に加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断させることができる。
【0058】
また、本発明のインキュベーションするステップにおいては、本発明に用いる加硫ゴム組成物と、本発明に用いる微生物と、本発明に用いる培地とを混合してもよいが、加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物のスルフィド結合切断能が発揮されるのであれば、混合せずに接触させて静置するだけでもよい。
【0059】
本発明のインキュベーションするステップにおいては、特に限定するものではないが、たとえば、本発明に用いる加硫ゴム組成物を含む、本発明に用いる培地に、本発明に用いる微生物を添加して、インキュベーションする態様などが好ましい。あるいは、本発明に用いる微生物と培地とを含有する培養液、またはその処理物を、本発明に用いる加硫ゴム組成物に接触させる態様なども好ましい。
【0060】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0061】
<加硫ゴム組成物の調製>
まず、試料として用いるための加硫ゴム組成物を、表1に示す配合処方で混練して配合し、得られたゴム組成物を170℃で20分間加硫して、厚さ1mmの加硫ゴム組成物シートを得た。そして、図2に示すように、この加硫ゴム組成物シートを20mm角の大きさに切断し、加硫ゴム組成物試料1として使用した。
【0062】
【表1】

Figure 2004099738
【0063】
<木材腐朽菌の前培養>
まず、木材腐朽菌の前培養のための培地として、表2に示す組成でポテト・デキストロース培地を作製し、オートクレーブ内で121℃20分間滅菌処理を実施した後、滅菌済みシャーレに20mlずつ分注して、固化させ、ポテト・デキストロース培地プレートを作製した。
【0064】
次いで、このポテト・デキストロース培地プレート上に、使用する木材腐朽菌を植菌して、28℃で7日間培養し、加硫ゴム組成物試料に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合切断試験(本明細書において、単にスルフィド結合切断試験とも記載する)に用いる木材腐朽菌を調製した。
【0065】
【表2】
Figure 2004099738
【0066】
<使用した菌株>
なお、以下の実施例および比較例においては、スルフィド結合切断試験に用いる木材腐朽菌として、下記の菌株を使用した。
Ceriporiopsis subvermispora FP 90031Dichomitus squalenS CBS 432.34
<比較例1>
まず、フラスコ内に水分保持のための海砂80g、蒸留水20ml、木片10gを加え、その上に加硫ゴム組成物試料3枚を置いた。
【0067】
次いで、このフラスコ内に栄養源として、表3に示す組成のグルコース・コーンスティープリカー培地を10ml加え、シリコン栓をした後、オートクレーブ内で121℃20分間滅菌処理を実施した。
【0068】
続いて、滅菌処理後のこのフラスコ内の培地に、木材腐朽菌などを植菌することなく、そのまま恒温槽内において、28℃、湿度70%の条件で250日間インキュベーションを行った。
【0069】
そして、インキュベーション終了後、フラスコ内から加硫ゴム組成物試料を回収して、70%エタノールで加硫ゴム組成物試料に付着した培地などを洗落とした後、一晩乾燥させて、処理済の加硫ゴム組成物試料(i)を得て、下記の分析を行った。
【0070】
【表3】
Figure 2004099738
【0071】
<実施例1>
まず、フラスコに水分保持のための海砂80g、蒸留水20ml、ブナ木片10gを加え、その上に加硫ゴム組成物試料5枚を置いた。
【0072】
次いで、このフラスコ内に栄養源として、表3に示す組成のグルコース・コーンスティープリカー培地を10ml加え、シリコン栓をした後、オートクレーブ内で121℃20分間滅菌処理を実施した。
【0073】
続いて、Ceriporiopsis subvermispora FP 90031を前培養したポテト・デキストロース培地プレートをコルクボーラーで打抜いて菌ペレットを作製し、滅菌処理後の上記のフラスコ内の培地に、打抜いた菌ペレットを5個ずつ植菌した。こうして植菌した培地を、恒温槽内において、28℃、湿度70%の条件で、100日間インキュベーションを行った。
【0074】
そして、インキュベーション終了後、フラスコ内から加硫ゴム組成物試料を回収して、70%エタノールで加硫ゴム組成物試料に付着した培地や菌糸などを洗落とした後、一晩乾燥させて、処理済の加硫ゴム組成物試料(I)を得て、下記の分析を行った。
【0075】
<実施例2>
200日間インキュベーションを実施したこと以外は、実施例1と同様にしてスルフィド結合切断試験を行い、処理済の加硫ゴム組成物試料(II)を得て、下記の分析を行った。
【0076】
<実施例3>
木材腐朽菌として、Dichomitus squalens CBS 432.34を使用したこと以外は、実施例1と同様にスルフィド結合切断試験を行い、処理済の加硫ゴム組成物試料(III)を得て、下記の分析を行った。
【0077】
<実施例4>
200日間インキュベーションを実施したこと以外は、実施例3と同様にしてスルフィド結合切断試験を行い、処理済の加硫ゴム組成物試料(IV)を得て、下記の分析を行った。
【0078】
<各種特性値の分析>
上記のようにして、比較例1および実施例1〜4のスルフィド結合切断試験によって得られた処理済の加硫ゴム組成物試料(i)および(I)〜(IV)について、下記の分析方法によって、各種特性値の分析を行った。分析結果を、表4〜表6に示す。
【0079】
(i)乾燥質量の分析方法
インキュベーション前後の加硫ゴム組成物試料の乾燥質量を測定し、インキュベーション前の乾燥質量に対する、インキュベーション後の乾燥質量の質量変化率を求めた。
【0080】
(ii)全硫黄量の測定方法
サルファー計を用いて、インキュベーション前後の加硫ゴム組成物試料に含まれる全硫黄量を測定し、インキュベーション前の全硫黄量に対する、インキュベーション後の全硫黄量の比率を求めた。
【0081】
(iii)トルエン体積膨潤率の測定方法
JIS K 6258に準拠して、加硫ゴム組成物試料のトルエン体積膨潤率を測定した。
【0082】
(iv)加硫ゴム組成物の架橋結合の分析
図2に示すように、加硫ゴム組成物試料1を、切断位置3に沿って厚さ方向に対しておよそ半分に切断し、ESCAを用いてその切断面5の架橋結合の分析を行った。そして、表4に示す各結合を代表するピークの面積から、S−S結合、S−C結合、S−O結合の濃度を求めた。ESCAを用いて得られたXPSスペクトルを示すグラフを図3〜図5に示す。
【0083】
【表4】
Figure 2004099738
【0084】
【表5】
Figure 2004099738
【0085】
【表6】
Figure 2004099738
【0086】
ここで、表4〜表6に示すように、実施例1〜4においては、インキュベーション後の乾操質量および加硫ゴム組成物試料中に含まれる全硫黄量が減少している。このことから、加硫ゴム組成物と、木材腐朽菌であるCeriporiopsis subvermispora FP 90031またはDichomitus squalens CBS 432.34と、これらの木材腐朽菌の培養に適した培地とを、共にインキュベーションすることによって、これらの木材腐朽菌の働きによって、加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合が切断されたと考えられる。
【0087】
また、表5に示すように、木材腐朽菌として、Ceriporiopsis subvermispora FP 90031を用いた、実施例1および実施例2においては、インキュベーションの時間が長くなるに連れてトルエン体積膨潤率が増加する傾向にある。このことも、Ceriporiopsis subvermispora FP 90031が加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断したことが裏付けられると考えられる。
【0088】
さらに、図4および表6に示すように、ESCAの測定結果より、Ceriporiopsis subvermispora FP 90031を用いた実施例1および実施例2においては、インキュベーション時間が長くなるに連れて、S−C結合濃度が減少し、S−O結合濃度が増加している。このことからも、Ceriporiopsis subvermispora FP 90031は、スルフィド結合の1種であるS−C結合を酸化することにより切断していると考えられる。
【0089】
また、図5および表6に示すように、ESCAの測定結果より、Dichomitus squalens CBS 432.34を用いた実施例3および実施例4においては、インキュベーションをすることによって、S−S結合濃度が減少し、S−O結合濃度が増加している。このことからも、Dichomitus squalens CBS 432.34は、スルフィド結合の1種であるS−S結合を酸化することにより切断していると考えられる。
【0090】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0091】
【発明の効果】
上記の結果より、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法は、木材腐朽菌に属し、前記加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物を用いた、加硫ゴム組成物の効率的かつ実用的な分解処理方法であるといえる。
【0092】
また、本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法を用いることにより、その加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合は切断されるため、脱硫化されたゴム組成物を得ることが可能となる。そして、こうして得られた脱硫化されたゴム組成物は、加硫ゴム組成物に比べて比較的容易にマテリアルリサイクルの原料として用いることができ、循環型社会の構築による環境汚染問題の解決に役立てることができると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加硫ゴム組成物の分解処理方法の一例を表わすステップ図である。
【図2】加硫天然ゴム内部の架橋結合の分析のための試料の作製方法の一例を示す概略図である。
【図3】木材腐朽菌による処理を施さない場合の加硫天然ゴム内部のXPSスペクトルを示すグラフである。
【図4】木材腐朽菌C.subvermisporaによる処理を施した場合の加硫天然ゴム内部のXPSスペクトルを示すグラフである。
【図5】木材腐朽菌D.squalensによる処理を施した場合の加硫天然ゴム内部のXPSスペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 加硫ゴム組成物試料、3 切断位置、5 切断面。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for decomposing a vulcanized rubber composition. More specifically, the present invention relates to a method for decomposing a vulcanized rubber composition using a microorganism belonging to wood rot fungi.
[0002]
[Prior art]
Generally, the disposal method of rubber product waste is mainly treated by incineration or landfill. However, rubber products, like plastics, need to be treated at high temperatures, and thus have problems such as damaging incinerators.
[0003]
In addition, a large number of methods have been proposed and actually used as techniques for treating, reusing, or recycling waste tires, which are representatives of waste rubber products. However, among these methods, there are many methods having technical problems such as causing a secondary pollution problem in order to reuse waste tires and requiring large energy. In addition, these methods have a problem that they are greatly affected by economic factors such as costs for collecting and transporting waste tires and fluctuations in oil prices.
[0004]
As described above, the waste of rubber products represented by a large amount of waste tires generated every year is considered to be a serious environmental problem at present.
[0005]
Here, if an efficient treatment method using microorganisms is developed as a treatment method for rubber products such as waste tires, it is not only possible to utilize material circulation in natural ecosystems, it is also an energy-saving and useful method. it is conceivable that.
[0006]
As a method for treating rubber products using such microorganisms, there are several known treatment methods (for example, Patent Document 1, Patent Document 2, Patent Document 3, Patent Document 4, Patent Document 5, Patent Document 5, Patent Document 5). 6, Patent Document 7, etc.).
[0007]
However, the treatment methods described in Patent Documents 3 and 4 are decomposition treatment methods for soft rubber such as gloves, and have a problem that they cannot be applied to hard rubber such as tires. Further, the treatment method described in Patent Document 5 is a decomposition method limited to latex-like isoprene-based rubber, and has a problem that it cannot be applied to rubber compositions other than latex-like isoprene rubber. Furthermore, the treatment methods described in Patent Literatures 1 and 2 are methods for decomposing nitrile rubber, and have a problem that the effect cannot be expected for general-purpose rubbers and rubber products other than nitrile rubber.
[0008]
Further, microorganisms used in the treatment methods described in Patent Documents 6 and 7 are not easily available. The treatment methods described in Patent Documents 6 and 7 are decomposition treatment methods limited to hard rubber products containing a large amount of natural rubber, and vulcanized rubber composition products such as tires containing a large amount of synthetic rubber. There is a problem that application to rubber compositions is difficult.
[0009]
Also, very recently, it has been reported that treatment with Ceriporiopsis subversipora, a white rot fungus, results in a decrease in the mass and molecular weight of natural rubber and polyisoprenoids (for example, see Non-Patent Document 1). However, the mechanism by which the white rot fungus causes the mass and molecular weight of natural rubber and polyisoprenoid to decrease has not been elucidated. Therefore, it was completely unknown whether this white rot fungus can be suitably used for material recycling of a vulcanized rubber composition.
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-7-258458
[0011]
[Patent Document 2]
JP-A-8-280392
[0012]
[Patent Document 3]
JP-B-63-5426
[0013]
[Patent Document 4]
Japanese Patent Publication No. 4-60634
[0014]
[Patent Document 5]
Japanese Patent Publication No. 6-8365
[0015]
[Patent Document 6]
Japanese Patent No. 2770007
[0016]
[Patent Document 7]
Japanese Patent No. 3079258
[0017]
[Non-patent document 1]
Shin Sato et al., "Degradation of polyisoprenoids by white rot fungus Ceriporiopsis subversipora", Proceedings of the 45th Meeting of the Lignin Symposium, October 10, 2000, p. 49-52
[0018]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, a sufficiently efficient and practical method capable of decomposing a vulcanized rubber composition contained in waste rubber products including waste tires with microorganisms has not yet been established. There is no present.
[0019]
In view of the above situation, an object of the present invention is to provide an efficient and practical method for decomposing a vulcanized rubber composition with microorganisms.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
As a result of trial and error in order to solve the above-mentioned problems, the present inventor has found that by using a wood rot fungus having strong extracellular oxidizing ability, the sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition can be cut. For example, based on the idea that the vulcanized rubber composition may be efficiently decomposed, an experiment was conducted in which the vulcanized rubber composition was decomposed using various wood rot fungi.
[0021]
As a result, the present inventor has found that wood rot fungi include a large number of microorganisms, including white rot fungus Ceriporiopsis subversipora, capable of cleaving sulfide bonds of vulcanized rubber contained in a vulcanized rubber composition. Found that it is included. In order to efficiently decompose the vulcanized rubber composition using these microorganisms, the present inventors have proposed a vulcanized rubber composition, these microorganisms, and a medium suitable for culturing these microorganisms. Have been found to be incubated together, and the present invention has been completed.
[0022]
That is, the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention can cut a sulfide bond of a vulcanized rubber composition and a vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition which belongs to a wood decay fungus. Incubating the microorganism together with a medium suitable for culturing the microorganism.
[0023]
Here, this microorganism is preferably one or more microorganisms contained in the carrier fungi. More specifically, this microorganism is desirably one or more microorganisms included in the genus Ceriporiopsis subversispora and / or the genus Dichomitus squalens.
[0024]
It is recommended that the vulcanized rubber composition be a vulcanized rubber composition made of a material containing natural rubber and / or diene rubber.
[0025]
The step of incubating preferably includes a step of incubating for 1 to 300 days under the condition that the temperature is in the range of 10 to 45 ° C. and the relative humidity is in the range of 20 to 90%.
[0026]
Further, the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention desirably includes a step of pulverizing the vulcanized rubber composition into small pieces before the step of incubating.
[0027]
Further, it is recommended that the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention includes a step of pre-culturing the microorganism before the step of incubating.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to embodiments.
[0029]
<Overview of decomposition method of vulcanized rubber composition>
FIG. 1 is a step diagram illustrating an example of a method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention. As shown in FIG. 1, the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention comprises the steps of forming a vulcanized rubber composition and a sulfide bond of a vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition which belongs to a wood decay fungus. A step (S105) of co-incubating a microorganism that can be cut and a medium suitable for culturing the microorganism is provided.
[0030]
Here, the decomposition treatment method of the vulcanized rubber composition of the present invention may be a decomposition treatment method including only the incubation step (S105), but may include other steps.
[0031]
For example, in the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention, as shown in FIG. 1, before the step of incubating (S105), the step of pulverizing the vulcanized rubber composition used in the present invention into small pieces ( It is desirable to include S101).
[0032]
In the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention, the reaction of breaking the sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition by the microorganism proceeds from the surface of the vulcanized rubber composition toward the inside. I do. Therefore, when the vulcanized rubber composition is pulverized into small pieces as described above, the surface area of the vulcanized rubber composition is increased, and the effect of promoting the progress of the sulfide bond cleavage reaction is obtained.
[0033]
As shown in FIG. 1, the method for decomposing a vulcanized rubber composition according to the present invention may include a step (S103) of pre-culturing the microorganism used in the present invention before the step of incubating (S105). desirable.
[0034]
Here, the type of medium used for pre-culturing the microorganism used in the present invention is not particularly limited, and a medium used for ordinary wood rot fungus culture and enzyme preparation can be suitably used. For example, a medium of the same type as the medium used in the incubation step (S105) described below can be suitably used.
[0035]
The temperature conditions for pre-culturing the microorganism used in the present invention are not particularly limited because they vary depending on the type of microorganism used, but generally it is preferably 10 ° C or higher, and particularly preferably 20 ° C or higher. Is more preferable. The temperature condition is preferably 45 ° C. or lower, and more preferably 40 ° C. or lower. If this temperature condition is lower than 10 ° C., the growth of microorganisms tends to be poor. If this temperature condition exceeds 45 ° C., the microorganisms may be killed, which is not preferable.
[0036]
Furthermore, the number of days of culture for preculturing the microorganism used in the present invention varies depending on the type of microorganism used, and is not particularly limited. However, it is generally preferable that the period be one day or more. In addition, the culture days are preferably 14 days or less, and more preferably 7 days or less. If the culture days are less than one day, the growth of the microorganisms tends to be insufficient, and if the culture days exceeds 14 days, the microorganisms may be extinguished, which is not preferable.
[0037]
<Wood rot fungus>
The microorganism used in the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention is a microorganism belonging to wood rot fungi and capable of breaking sulfide bonds of vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition.
[0038]
Here, the wood rot fungus is a general term for fungi that rot woods, sawn timber or living wood, and wood rot fungi are roughly divided into brown rot fungi that mainly degrade cellulose, cellulose and It is divided into white rot fungi that degrade lignin.
[0039]
Microorganisms used in the present invention belong to wood rot fungi and can cut sulfide bonds of vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition. Any of white rot fungi may be used.
[0040]
Moreover, the microorganism used in the present invention is preferably a microorganism belonging to carrier fungi among these microorganisms. Here, the carrier fungi are a group of fungi that produce carrier organs as sexual reproductive organs and form carrier spores.
[0041]
Specific examples of the microorganisms used in the present invention include the genus Bjerkandera, the genus Coriolus, the genus Dichomitus, the genus Fabolus, the genus Flammulina, the genus Ganoderma, the genus Grifora, the Irpex, the genus Lentinus, the genus Lenzite, the genus Phanerochaetio, Phanerochaetio, Phanerochaetio Microorganisms belonging to the genus Pleurotus, Pycnoporus, Schizophyllum, Trametes, Gloeophyllum, Poria (including Ceriporiopsis), Tyromyces and the like can be mentioned.
[0042]
Further, among these microorganisms, microorganisms belonging to the genus Ceriporiopsis and / or the genus Dichomitus are particularly preferable. The microorganism used in the present invention may be used alone, or two or more kinds may be used together.
[0043]
Then, as the microorganism used for the present invention, among these genera, Bjerkandera adusta, Ceriporiopsis subvermispora, Coriolus brevis, Coriolus consora, Coriolus hirsutus, Coriolus versicolor, Dichomitus squalens, Favolus arcularis, Ganoderma lucidum, Grifora frondosa, Irpex lacteus, Lentinus edodes, Lenzites betulina, Phanerochaete chrysosporium, Phanerochaete flavido-alba, Phanerochaete sodi a, Phlebia radiata, Pholiota nameko, Pleurotus ostreatus, Pleurotus sajor-caju, Pycnoporus cinnabarinus, Schizophyllum commune, Gloeophyllum trabeum, Lentinus lepideus, Poria cocos, etc. Tyromyces palustris are preferred. Among these species, microorganisms belonging to Ceriporiopsis subversipora and / or Dichomitus squalens are particularly preferred.
[0044]
<Vulcanized rubber composition>
The vulcanized rubber composition used in the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention is not particularly limited, and any known rubber composition containing a vulcanized rubber can be suitably used.
[0045]
However, among such known vulcanized rubber compositions, the vulcanized rubber composition used in the present invention is preferably a vulcanized rubber composition made of a material containing natural rubber and / or a diene rubber. .
[0046]
This is because microorganisms such as Ceriporiopsis subvermispora and / or Dichomitus squalens, which are microorganisms used in the present invention, can be used in a vulcanized rubber composition comprising a material containing natural rubber and / or a diene rubber among known vulcanized rubber compositions. This is because the sulfide bond of the vulcanized rubber contained therein tends to be particularly efficiently decomposed. The type of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition used in the present invention may be used alone or in combination of two or more.
[0047]
As the diene rubber, for example, polyisoprene rubber, polybutadiene rubber, styrene-butadiene rubber, ethylene-propylene-diene rubber and the like can be suitably used.
[0048]
Further, the vulcanized rubber composition used in the present invention may be composed of only a rubber component such as natural rubber and / or a diene rubber, or may contain components other than the rubber component. Examples of components other than the rubber component include, for example, inorganic fillers such as carbon black and silica, silane coupling agents, softeners, antioxidants, vulcanizing agents, vulcanization accelerators, vulcanization accelerators, and the like. General compounding agents used for compounding the rubber composition in the ordinary rubber industry.
[0049]
<Medium>
The medium suitable for culturing the microorganism used in the present invention, which is used in the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention, is not particularly limited, and may be a medium used for cultivation of ordinary wood-rotting fungi or enzyme preparation. It can be suitably used.
[0050]
Specific examples of the medium used in the present invention include a potato-glucose medium, a potato-dextrose medium, a glucose-corn steep liquor medium, a malt extract medium, a bran medium, a Sabouraud medium, a low-nitrogen synthetic medium, and the like. These media may be used alone or in combination of two or more.
[0051]
In addition, the pH of the medium used in the present invention is preferably 6.0 or more, and more preferably 6.5 or more. Further, this pH is preferably 8.0 or less, and more preferably 7.0 or less. When the pH is less than 6.0 and when the pH exceeds 8.0, microorganisms may not be able to grow, which is not preferable.
[0052]
<Incubation>
The method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention comprises a vulcanized rubber composition, a microorganism belonging to wood rot fungi, and capable of cleaving a sulfide bond of a vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition. , And a medium suitable for culturing the microorganism.
[0053]
Here, the term “incubation” generally refers to keeping a sample under a certain range of temperature conditions. Further, the incubation may be performed in a device such as a thermostat, but if the temperature condition is kept within a certain range, the incubation is performed outdoors or buried in the soil. It may be incubated.
[0054]
In the incubation step of the present invention, the temperature condition varies depending on the kind of the microorganism used, and is not particularly limited. preferable. The temperature condition is preferably 45 ° C. or lower, and more preferably 40 ° C. or lower. If the temperature condition is lower than 10 ° C., the growth of microorganisms tends to be poor. If the temperature condition exceeds 45 ° C., the microorganisms may be killed.
[0055]
In the incubation step of the present invention, the condition of relative humidity varies depending on the type of microorganism to be used, and is not particularly limited. Is more preferable. The relative humidity is preferably 90% or less, and more preferably 80% or less. When the relative humidity is less than 20% and when the relative humidity exceeds 90%, growth of microorganisms tends to be inhibited.
[0056]
Furthermore, in the incubation step of the present invention, the number of days of incubation varies depending on the type of microorganism used, and is not particularly limited. However, it is generally preferable that the number of days is one day or more. The number of days for this incubation is preferably 300 days or less, more preferably 200 days or less, and most preferably 100 days or less. If the number of days of this incubation is less than one day, the decomposition of the vulcanized rubber composition tends to be insufficient, and if the number of days of this incubation exceeds 300 days, the decomposition cost of the vulcanized rubber composition tends to be high. There is.
[0057]
Then, in the incubation step of the present invention, in order to cut the sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition used in the present invention, aeration and stirring may be performed, without performing aeration and stirring. Good. In the incubation step of the present invention, the microorganism used in the present invention can cause the microorganisms used in the present invention to cut the sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition.
[0058]
In the incubation step of the present invention, the vulcanized rubber composition used in the present invention, the microorganism used in the present invention, and the medium used in the present invention may be mixed. If a microorganism capable of cleaving a sulfide bond of a vulcanized rubber to be used exhibits a sulfide bond-cleaving ability, the microorganism may be allowed to stand in contact without mixing.
[0059]
The incubation step of the present invention is not particularly limited. For example, the microorganism used in the present invention is added to the medium used in the present invention containing the vulcanized rubber composition used in the present invention, followed by incubation. Embodiments are preferred. Alternatively, a mode in which a culture solution containing a microorganism and a culture medium used in the present invention or a processed product thereof is brought into contact with the vulcanized rubber composition used in the present invention is also preferable.
[0060]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto.
[0061]
<Preparation of vulcanized rubber composition>
First, a vulcanized rubber composition to be used as a sample was kneaded and compounded according to the compounding recipe shown in Table 1, and the obtained rubber composition was vulcanized at 170 ° C. for 20 minutes to obtain a vulcanized rubber having a thickness of 1 mm. A rubber composition sheet was obtained. Then, as shown in FIG. 2, this vulcanized rubber composition sheet was cut into a size of 20 mm square and used as a vulcanized rubber composition sample 1.
[0062]
[Table 1]
Figure 2004099738
[0063]
<Preculture of wood rot fungi>
First, a potato dextrose medium having the composition shown in Table 2 was prepared as a medium for pre-culture of wood rot fungi, sterilized in an autoclave at 121 ° C. for 20 minutes, and then dispensed into sterilized petri dishes at 20 ml each. Then, the mixture was solidified to prepare a potato dextrose medium plate.
[0064]
Next, the wood rot fungus to be used was inoculated on the potato dextrose medium plate, cultured at 28 ° C. for 7 days, and subjected to a sulfide bond cleavage test of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition sample (this specification). Wood rot fungi used for the sulfide bond cleavage test in this document) were prepared.
[0065]
[Table 2]
Figure 2004099738
[0066]
<Strain used>
In the following Examples and Comparative Examples, the following strains were used as wood-rotting fungi used in the sulfide bond cleavage test.
Ceriporiopsis subvermispora FP 90031 Dichomitus squalenS CBS 432.34
<Comparative Example 1>
First, 80 g of sea sand for retaining moisture, 20 ml of distilled water, and 10 g of wood chips were added into a flask, and three vulcanized rubber composition samples were placed thereon.
[0067]
Next, 10 ml of a glucose / corn steep liquor medium having the composition shown in Table 3 was added to the flask as a nutrient, and the flask was stoppered with silicon.
[0068]
Subsequently, the medium in the flask after the sterilization treatment was directly incubated in a constant temperature bath at 28 ° C. and 70% humidity for 250 days without inoculating wood rot fungi or the like.
[0069]
After completion of the incubation, the vulcanized rubber composition sample is collected from the flask, the medium and the like attached to the vulcanized rubber composition sample are washed off with 70% ethanol, dried overnight, and treated. A vulcanized rubber composition sample (i) was obtained and the following analysis was performed.
[0070]
[Table 3]
Figure 2004099738
[0071]
<Example 1>
First, 80 g of sea sand for retaining water, 20 ml of distilled water, and 10 g of beech wood pieces were added to a flask, and five vulcanized rubber composition samples were placed thereon.
[0072]
Next, 10 ml of a glucose / corn steep liquor medium having the composition shown in Table 3 was added to the flask as a nutrient, and the flask was stoppered with silicon.
[0073]
Subsequently, a potato dextrose medium plate pre-cultured with Ceriporiopsis subversomispora FP 90031 was punched out with a cork borer to prepare a bacterial pellet. Inoculated. The inoculated medium was incubated in a thermostat at 28 ° C. and 70% humidity for 100 days.
[0074]
After the incubation, the vulcanized rubber composition sample is collected from the flask, and the medium, mycelia, etc. attached to the vulcanized rubber composition sample are washed off with 70% ethanol, and then dried overnight to be treated. A finished vulcanized rubber composition sample (I) was obtained and the following analysis was performed.
[0075]
<Example 2>
A sulfide bond cleavage test was performed in the same manner as in Example 1 except that incubation was performed for 200 days to obtain a treated vulcanized rubber composition sample (II), and the following analysis was performed.
[0076]
<Example 3>
A sulfide bond cleavage test was performed in the same manner as in Example 1 except that Dichomitus squalens CBS 432.34 was used as a wood rot fungus, and a treated vulcanized rubber composition sample (III) was obtained. Was done.
[0077]
<Example 4>
A sulfide bond cleavage test was performed in the same manner as in Example 3 except that incubation was performed for 200 days, to obtain a treated vulcanized rubber composition sample (IV), and the following analysis was performed.
[0078]
<Analysis of various characteristic values>
As described above, the following analytical methods were used for the treated vulcanized rubber composition samples (i) and (I) to (IV) obtained by the sulfide bond breaking test of Comparative Example 1 and Examples 1 to 4. , Various characteristic values were analyzed. The analysis results are shown in Tables 4 to 6.
[0079]
(I) Dry mass analysis method
The dry mass of the vulcanized rubber composition sample before and after the incubation was measured, and the mass change ratio of the dry mass after the incubation to the dry mass before the incubation was determined.
[0080]
(Ii) Method for measuring total sulfur content
The total sulfur content of the vulcanized rubber composition sample before and after the incubation was measured using a sulfur meter, and the ratio of the total sulfur content after the incubation to the total sulfur content before the incubation was determined.
[0081]
(Iii) Method for measuring toluene volume swelling ratio
The toluene swelling ratio of the vulcanized rubber composition sample was measured according to JIS K6258.
[0082]
(Iv) Analysis of cross-linking of vulcanized rubber composition
As shown in FIG. 2, the vulcanized rubber composition sample 1 was cut into approximately half in the thickness direction along the cutting position 3, and the cross-linking of the cut surface 5 was analyzed using ESCA. . Then, the concentrations of the SS bond, the SC bond, and the SO bond were determined from the area of the peak representing each bond shown in Table 4. Graphs showing XPS spectra obtained using ESCA are shown in FIGS.
[0083]
[Table 4]
Figure 2004099738
[0084]
[Table 5]
Figure 2004099738
[0085]
[Table 6]
Figure 2004099738
[0086]
Here, as shown in Tables 4 to 6, in Examples 1 to 4, the dry mass after incubation and the total sulfur content in the vulcanized rubber composition sample were reduced. From this, it is possible to co-incubate the vulcanized rubber composition with a wood-rotting fungus Ceriporiopsis subvermispora FP 90031 or Dichomitus squalens CBS 432.34 and a medium suitable for culturing these wood-rotting fungi. It is considered that the sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition was broken by the action of the wood rot fungus.
[0087]
Further, as shown in Table 5, in Examples 1 and 2 in which Ceriporiopsis subversmispora FP 90031 was used as wood-rotting fungi, the toluene volume swelling ratio tended to increase as the incubation time became longer. is there. This is also considered to be supported by the fact that Ceriporiopsis subversipora FP 90031 cut the sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition.
[0088]
Further, as shown in FIG. 4 and Table 6, from the ESCA measurement results, in Examples 1 and 2 using Ceriporiopsis subversomira FP 90031, the SC bond concentration was increased as the incubation time was increased. It decreases and the SO bond concentration increases. From this, it is considered that Ceriporiopsis submismispora FP 90031 is cleaved by oxidizing an S—C bond, which is a kind of sulfide bond.
[0089]
Further, as shown in FIG. 5 and Table 6, from the results of ESCA measurement, in Examples 3 and 4 using Dichomitus squalens CBS 432.34, the SS bond concentration was decreased by incubation. However, the S—O bond concentration has increased. From this, it is considered that Dichomitus squalens CBS 432.34 is cleaved by oxidizing an SS bond, which is a kind of sulfide bond.
[0090]
The embodiments and examples disclosed this time are to be considered in all respects as illustrative and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
[0091]
【The invention's effect】
From the above results, the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention used a microorganism which belongs to wood rot fungi and can break sulfide bonds of vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition. It can be said that this is an efficient and practical decomposition treatment method for the vulcanized rubber composition.
[0092]
Further, by using the method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention, a sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition is cut, so that a desulfurized rubber composition is obtained. Becomes possible. The thus obtained desulfurized rubber composition can be used as a material for material recycling relatively easily as compared with the vulcanized rubber composition, and is useful for solving environmental pollution problems by building a recycling-based society. You can say that you can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a step diagram illustrating an example of a method for decomposing a vulcanized rubber composition of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing an example of a method for preparing a sample for analyzing cross-linking inside vulcanized natural rubber.
FIG. 3 is a graph showing an XPS spectrum inside a vulcanized natural rubber when not treated with wood rot fungus.
FIG. 4. Wood rot fungi. It is a graph which shows the XPS spectrum inside vulcanized natural rubber at the time of performing a process by subversipora.
FIG. 5: Wood rot fungi It is a graph which shows the XPS spectrum inside vulcanized natural rubber at the time of having performed the process by squalens.
[Explanation of symbols]
1 Vulcanized rubber composition sample, 3 cutting position, 5 cut surface.

Claims (6)

加硫ゴム組成物と、木材腐朽菌に属し、前記加硫ゴム組成物に含まれる加硫ゴムのスルフィド結合を切断することができる微生物と、前記微生物の培養に適した培地と、を共にインキュベーションするステップを備える、加硫ゴム組成物の分解処理方法。Incubate together a vulcanized rubber composition, a microorganism belonging to wood rot fungi and capable of cleaving a sulfide bond of the vulcanized rubber contained in the vulcanized rubber composition, and a medium suitable for culturing the microorganism. A method for decomposing a vulcanized rubber composition, comprising the step of: 前記微生物は、坦子菌類に含まれる1種以上の微生物である、請求項1に記載の加硫ゴム組成物の分解処理方法。The method for decomposing a vulcanized rubber composition according to claim 1, wherein the microorganism is one or more microorganisms contained in carrier fungi. 前記加硫ゴム組成物は、天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムを含む材質からなる加硫ゴム組成物である、請求項1に記載の加硫ゴム組成物の分解処理方法。The method for decomposing a vulcanized rubber composition according to claim 1, wherein the vulcanized rubber composition is a vulcanized rubber composition made of a material containing a natural rubber and / or a diene rubber. 前記インキュベーションするステップは、温度が10〜45℃の範囲であり、相対湿度が20〜90%の範囲である条件で、1〜300日間インキュベーションするステップを含む、請求項1に記載の加硫ゴム組成物の分解処理方法。The vulcanized rubber of claim 1, wherein the incubating step comprises incubating for 1 to 300 days at a temperature in the range of 10 to 45 ° C. and a relative humidity in the range of 20 to 90%. A method for decomposing a composition. 前記インキュベーションするステップの前に、前記加硫ゴム組成物を小断片に粉砕するステップを含む、請求項1に記載の加硫ゴム組成物の分解処理方法。The method for decomposing a vulcanized rubber composition according to claim 1, comprising a step of pulverizing the vulcanized rubber composition into small pieces before the step of incubating. 前記インキュベーションするステップの前に、前記微生物を前培養するステップを含む、請求項1に記載の加硫ゴム組成物の分解処理方法。The method for decomposing a vulcanized rubber composition according to claim 1, further comprising a step of pre-culturing the microorganism before the step of incubating.
JP2002263128A 2002-09-09 2002-09-09 Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria Pending JP2004099738A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002263128A JP2004099738A (en) 2002-09-09 2002-09-09 Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002263128A JP2004099738A (en) 2002-09-09 2002-09-09 Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004099738A true JP2004099738A (en) 2004-04-02

Family

ID=32262973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002263128A Pending JP2004099738A (en) 2002-09-09 2002-09-09 Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004099738A (en)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304424A (en) * 2004-04-23 2005-11-04 Taisei Corp Medium for white-rot fungus and method for culturing white-rot fungus
JP2006152237A (en) * 2004-10-26 2006-06-15 Kyoto Univ Rubber composition, its production method and pneumatic tire using the rubber composition
EP1749855A2 (en) 2005-08-04 2007-02-07 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Rubber composition and pneumatic tire using the same
JP2007031591A (en) * 2005-07-27 2007-02-08 Kyushu Univ Method for decomposing vinyl alcohol-based polymer
ES2293864A1 (en) * 2007-12-05 2008-03-16 Universidad Politecnica De Madrid Method for fungal biodegradation of shredded tires, involves using fungus and crushed tire is washed to eliminate interfering contamination
US8076146B2 (en) 2005-04-19 2011-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Methods for evaluating and manufacturing rubber and method for manufacturing joint seal for inkjet printer
CN101418082B (en) * 2008-11-27 2012-05-16 江苏工业学院 Green desulfurization technique of waste rubber
WO2013065809A1 (en) * 2011-11-04 2013-05-10 住友ゴム工業株式会社 Deterioration analyzing method
JP2014206498A (en) * 2013-04-15 2014-10-30 住友ゴム工業株式会社 Deterioration analysis method
US9638645B2 (en) 2010-12-16 2017-05-02 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Deterioration analysis method
CN109232924A (en) * 2018-06-26 2019-01-18 江苏新亿源环保科技有限公司 A kind of preparation method of environmental friendly regenerated glue
JP2022106242A (en) * 2021-01-06 2022-07-19 公立大学法人公立鳥取環境大学 Rubber separation method

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304424A (en) * 2004-04-23 2005-11-04 Taisei Corp Medium for white-rot fungus and method for culturing white-rot fungus
JP4641214B2 (en) * 2004-10-26 2011-03-02 国立大学法人京都大学 Rubber composition for tire, method for producing the same, and pneumatic tire using the rubber composition for tire
JP2006152237A (en) * 2004-10-26 2006-06-15 Kyoto Univ Rubber composition, its production method and pneumatic tire using the rubber composition
US8076146B2 (en) 2005-04-19 2011-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Methods for evaluating and manufacturing rubber and method for manufacturing joint seal for inkjet printer
JP2007031591A (en) * 2005-07-27 2007-02-08 Kyushu Univ Method for decomposing vinyl alcohol-based polymer
JP4599246B2 (en) * 2005-07-27 2010-12-15 国立大学法人九州大学 Decomposition method of vinyl alcohol polymer
US8281832B2 (en) 2005-08-04 2012-10-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and pneumatic tire using the same
EP1749855A2 (en) 2005-08-04 2007-02-07 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Rubber composition and pneumatic tire using the same
ES2293864A1 (en) * 2007-12-05 2008-03-16 Universidad Politecnica De Madrid Method for fungal biodegradation of shredded tires, involves using fungus and crushed tire is washed to eliminate interfering contamination
CN101418082B (en) * 2008-11-27 2012-05-16 江苏工业学院 Green desulfurization technique of waste rubber
US9638645B2 (en) 2010-12-16 2017-05-02 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Deterioration analysis method
US10145807B2 (en) 2010-12-16 2018-12-04 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Deterioration analysis method
US9915627B2 (en) 2010-12-16 2018-03-13 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Deterioration analysis method
WO2013065809A1 (en) * 2011-11-04 2013-05-10 住友ゴム工業株式会社 Deterioration analyzing method
AU2012333461B2 (en) * 2011-11-04 2015-11-19 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Deterioration analyzing method
US9851342B2 (en) 2011-11-04 2017-12-26 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Deterioration analyzing method
JPWO2013065809A1 (en) * 2011-11-04 2015-04-02 住友ゴム工業株式会社 Degradation analysis method
JP2014206498A (en) * 2013-04-15 2014-10-30 住友ゴム工業株式会社 Deterioration analysis method
CN109232924A (en) * 2018-06-26 2019-01-18 江苏新亿源环保科技有限公司 A kind of preparation method of environmental friendly regenerated glue
JP2022106242A (en) * 2021-01-06 2022-07-19 公立大学法人公立鳥取環境大学 Rubber separation method
JP7278625B2 (en) 2021-01-06 2023-05-22 公立大学法人公立鳥取環境大学 How to separate rubber

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Leong et al. Recent advances and future directions on the valorization of spent mushroom substrate (SMS): A review
Medina et al. Crop residue stabilization and application to agricultural and degraded soils: A review
Hofrichter et al. Depolymerization of low-rank coal by extracellular fungal enzyme systems. II. The ligninolytic enzymes of the coal-humic-acid-depolymerizing fungus Nematoloma frowardii b19
Kachlishvili et al. Effect of nitrogen source on lignocellulolytic enzyme production by white-rot basidiomycetes under solid-state cultivation
Verma et al. Four marine-derived fungi for bioremediation of raw textile mill effluents
JP2004099738A (en) Decomposition treatment method for vulcanized rubber composition using wood putrefactive bacteria
Umar et al. Optimization, purification and characterization of laccase from Ganoderma leucocontextum along with its phylogenetic relationship
Chan Cupul et al. Enhancement of ligninolytic enzyme activities in a Trametes maxima-Paecilomyces carneus co-culture: key factors revealed after screening using a Plackett-Burman experimental design
Kulikova et al. Use of basidiomycetes in industrial waste processing and utilization technologies: fundamental and applied aspects
WO1997046694A1 (en) Process for producing high-molecular-weight compounds of phenolic compounds, etc. and use thereof
Koutrotsios et al. Comparative examination of the olive mill wastewater biodegradation process by various wood‐rot macrofungi
Medina et al. Influence of saprophytic fungi and inorganic additives on enzyme activities and chemical properties of the biodegradation process of wheat straw for the production of organo-mineral amendments
Singh et al. Screening of ecologically diverse fungi for their potential to pretreat lignocellulosic bioenergy feedstock
Capelari et al. Lignin degradation and in vitro digestibility of wheat straw treated with Brazilian tropical species of white rot fungi
Saparrat et al. Coriolopsis rigida, a potential model of white-rot fungi that produce extracellular laccases
Thongkred et al. Oxidation of polycyclic aromatic hydrocarbons by a tropical isolate of Pycnoporus coccineus and its laccase
Krumova et al. Potential of ligninolytic enzymatic complex produced by white‐rot fungi from genus Trametes isolated from Bulgarian forest soil
Wright et al. Fungi in composting
Mikulášová et al. Effect of blending lignin biopolymer on the biodegradability of polyolefin plastics
Ado et al. Production and optimization of laccase by Trametes sp. isolate B7 and its’ dye decolourization potential
Alshiekheid et al. Biodegradation of chromium by laccase action of Ganoderma Multipileum
Ueda et al. A protein from Pleurotus eryngii var. tuoliensis CJ Mou with strong removal activity against the natural steroid hormone, estriol: purification, characterization, and identification as a laccase
Rameshaiah et al. Applications of Ligninolytic Enzymes from a White-Rot Fungus Trametes versicolor.
El-Gharabawy et al. Analysis of wood decay and ligninolysis in Polyporales from the Nile Delta region of Egypt
Kang et al. Decolorization of triphenylmethane dyes by wild mushrooms

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108