JP2004099460A - 地表徘徊性害虫用駆除剤 - Google Patents

地表徘徊性害虫用駆除剤 Download PDF

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Kazuyo Miyamoto
宮本 和代
Terumi Tsuchiya
土屋 輝美
Kazuyuki Maeda
前田 一行
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Abstract

【課題】駆除有効成分を高い確率で喫食し、駆除効率の高い地表徘徊害虫用駆除剤とすることであり、特にダンゴムシ類の駆除効果が高い地表徘徊性害虫用駆除剤とすることである。
【解決手段】駆除対象害虫用餌成分および駆除有効成分を含有する害虫駆除剤において、誘引成分または餌成分として粒径200μm以上に整粒された腐葉土を2重量%以上含有する地表徘徊性害虫用駆除剤とする。腐葉土は、駆除有効成分を含浸させた腐葉土であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダンゴムシその他の地表を徘徊する害虫を駆除する地表徘徊性害虫用駆除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ダンゴムシ、ワラジムシ、ダニ、ヤスデ、ムカデその他の地表を徘徊する害虫は、人の生活する環境に現れて不快感を生じさせるものが多く、また有用な植物を食害する場合もあるため、害虫駆除の対象となっている。
【0003】
このうちダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデは、通常、落ち葉や朽木、石の下に生息し、ダンゴムシは、植物の幼芽などを食害する。ヤスデは、一度異常に大量発生すると、その状態が数週間も続く場合があり、発生地域の住民は、不快感や恐怖感と共に夜間の駆除作業による精神的および肉体的な疲労や苦痛を受けることになる。
【0004】
このような地表徘徊性害虫を駆除するには、殺虫剤や忌避剤などの駆除剤と共に駆除対象動物が好む餌成分を混ぜた害虫駆除剤によって駆除することが、駆除率を高めるために好ましい。
【0005】
また、キノコの人工培養に用いるオガクズ、フスマなどの基質を徘徊する小動物(ダニ類を含む)による雑菌汚染や食害から防御するため、市販の殺虫剤、忌避剤の中から任意に選ばれるものをマットに染み込ませて培養瓶の下に敷いて駆除する方法が公知である。
【0006】
この場合、マットに染み込ませて用いる駆除剤は、忌避剤の他、殺ダニ剤として知られるDDVP、ダイアジノン、スミチオン、ホサロンなどの殺虫剤が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−15287号公報(段落番号[0006])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の徘徊性害虫の駆除剤は、マットなどに染み込ませて徘徊する害虫の寄り付きや通過を防止するために用いられたものであり、特に積極的に駆除剤を対象害虫に摂取させて駆除するものではなかった。
【0009】
また、周知の害虫用毒餌剤においても腐葉土を誘引剤として用いる例は知見がなく、その効果は全く知られていなかった。
【0010】
そこで、この発明の課題は、上記した問題点を解決して、駆除有効成分を高い確率で喫食し、駆除効率の高い地表徘徊害虫用駆除剤とすることであり、特にダンゴムシ類の駆除効果が高い地表徘徊性害虫用駆除剤とすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、駆除対象害虫用餌成分および駆除有効成分を含有する害虫駆除剤において、誘引成分または餌成分として腐葉土を含有することを特徴とする地表徘徊性害虫用駆除剤としたのである。
【0012】
上記したように構成されるこの発明の地表徘徊性害虫用駆除剤は、誘引または餌成分として腐葉土を含有することにより、落ち葉の発酵生成物である腐葉土に含まれていると考えられる不特定の物質が誘引性を発揮し、または生葉や腐葉土を摂食する性質のある小動物にとって好ましい物質を含有するものとなり、そのため、殺虫剤などの駆除有効成分が有する害虫忌避性が抑制され、また駆除有効成分を喫食する害虫数やその摂食量を高めることができる。
【0013】
このようにして、この発明の地表徘徊性害虫用駆除剤は、駆除効率の高い地表徘徊害虫用駆除剤となり、特にダンゴムシ類の誘引性および駆除効果が高い地表徘徊性害虫用駆除剤になる。
【0014】
上記の腐葉土による喫食効率を向上させる効果は、腐葉土の含有量が、2重量%以上である地表徘徊性害虫用駆除剤である場合において充分に高められる。
【0015】
また、腐葉土が、粒径200μm以上の整粒された腐葉土である場合にも喫食効率の向上効果がより顕著に認められる。
【0016】
そして、この発明の地表徘徊性害虫用駆除剤に用いる腐葉土は、駆除有効成分を含浸させている腐葉土であることが好ましい。なぜなら、駆除有効成分と腐葉土が一体化することにより、駆除有効成分の忌避性が充分に抑制され、しかも駆除有効成分は腐葉土と共に対象害虫に接触し、または摂食され、有効性を高めるからである。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明における駆除対象害虫である地表徘徊性害虫は、ダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデを代表例とし、その他近縁の動物類が挙げられる。因みに、ダンゴムシおよびワラジムシは、節足動物甲殻綱、ワラジムシ目(等脚目)の動物であり、ヤスデも節足動物甲殻綱の動物である。
【0018】
害虫駆除剤の駆除有効成分としては、周知の殺虫成分であればよく、例えば一般名称では、フェニトロチオン、ダイアジノンなどの有機リン系化合物、カルバリル、フェノブカルブなどのカーバメート系化合物、フィプロニル、テブフェンピラドなどのピラゾール系化合物、ペルメトリン、トラロメスリン、スミスリンなどのピレスロイド系化合物、イミダクロプリド、アセタミプリドなどのニコチニル系化合物、クロチアニジン、チアメトキサム、ディノテフランなどのグアニジン系化合物、クロルフェナピルなどのピロール系化合物、アバメクチン、イベルメクチンなどの大環状ラクトン系化合物、ヒドラメチルノンなどのヒドラゾン系化合物、クロマフェノジドなどのベンゾイルヒドラジン系化合物、ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、ルフェヌロン、ビストリフルロン、ピリプロキシフェンなどの昆虫成長制御剤およびこれらのマイクロカプセル化物やβ−CD包接体などが挙げられる。また、効力を上げるため,共力剤としてピペロニルブトキシドなどを添加することもできる。
【0019】
また、腐葉土は、木の葉や小枝などが腐敗分解してできた土であり、通常、園芸用土として用いられる腐葉土は、クヌギ、ナラなどの落葉樹やカシなどの常緑樹の落ち葉を腐らせたものであり、この発明に利用できる。腐葉土を人為的に製造するには、適当な種類の落葉を土壌面に積み重ね、または土中に埋めてときどき反転させながら約1年間の堆積期間を経て腐熟させればよい。適当な落葉は、針葉樹よりも広葉樹のものが腐熟が進みやすく、また徘徊性害虫の誘引性および喫食性を高める有効成分を多く含んでいて好ましい。
【0020】
このような腐葉土は、粉砕され、かつ粒径200μm以上に整粒された腐葉土である事が好ましい。なぜなら、粒径200μm未満の小粒径のものは、小さすぎて地表徘徊性小動物にとって摂食が困難であると考えられるからである。粒度の調整は、標準篩いなどの所定の大きさの通過孔を有するフィルタなどを用いた分級整粒により行なうことができる。
【0021】
駆除剤中の腐葉土の含有量(但し、必要に応じて添加される水の重量を除外する。水以外の他原料の含有量についても同じ。)は、2重量%以上にする。なぜなら、後述の試験結果からも明らかなように、2重量%未満の配合量では地表徘徊性害虫の誘引効力が低くて実用性がなくなるためである。そして、より確実に誘引性と喫食性の向上効力を発揮させるためには、2〜99重量%であることが好ましく、同様の傾向から、より好ましい配合範囲は30〜90重量%である。
【0022】
また、粒度調整をした腐葉土に対して、発酵した腐葉土の多孔性を利用して、これに殺虫剤などの駆除有効成分を含浸させ、腐葉土に担持体としての機能を持たせてもよい。このようにすると、駆除有効成分と腐葉土が一体化して、駆除有効成分の忌避性は添加効率よく抑制され、しかも駆除有効性が高まる。
【0023】
【実施例および比較例】
〔実施例1〜14、比較例1〜5〕
表1〜3に示す配合量で、地表徘徊害虫用駆除剤を調製した。すなわち、市販されている園芸用腐葉土を自然乾燥させ、粉砕機で粉砕した後、篩いを用いて表中に示した粒径範囲に整粒し、次いで、表中に示した他の成分を添加して混合し、これを原末として、押し型に入れて表中に示した大きさの剤型の駆除剤に製剤した。なお、表中に示した結合剤は、デンプン以外の結合剤を示し、例えばゼラチン、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースおよびその塩、キサンタンガム、グルコース、デキストリン、マンニトール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなどである。
【0024】
得られた実施例1〜7および比較例1〜5の駆除剤について、以下の試験(実施例1〜3、比較例1および比較例2の群と、実施例4〜7および比較例3〜5の群に分けて実施した。)による試験方法にてダンゴムシに対する誘引性および致死性を調べた。これらの結果は、表1、2中にまとめて示した。
【0025】
[試験]:ガラス製の69cmのポットに脱脂綿に含ませた水と供試虫(ダンゴムシ10匹)を入れ、実施例1〜7および比較例1〜5の駆除剤を試験区の中央に置き、誘引性と致死率を調べ、同様の操作を3回繰り返して、その評価を表1、2中に併記した。
【0026】
誘引性の評価は、試験開始後10分後に10匹中の誘引率が90%以上の場合を+++、80%以上90%未満の場合を++、60%以上80%未満の場合を+で示した。
【0027】
また、致死率は、試験開始後、24時間後の致死率を匹数の%で示した。
【0028】
【表1】
Figure 2004099460
【0029】
【表2】
Figure 2004099460
【0030】
【表3】
Figure 2004099460
【0031】
表1、2の結果からも明らかなように、腐葉土の粒径が53μm以下の比較例1および粒径90〜180μmである比較例2の駆除剤に比べて、腐葉土の粒径が212μm〜5.5mmである実施例1〜7の駆除剤は、誘引性および致死率ともに優れていた。
【0032】
また、腐葉土を含まないか、またはその含有量が0.5重量%または1重量%の比較例3〜5に比べて、腐葉土を2重量%以上含有する実施例4その他の実施例は、誘引性および致死率ともに優れていた。
【0033】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、誘引または餌成分として腐葉土を含有する地表徘徊性害虫用駆除剤としたので、駆除有効成分の忌避性が抑制され、駆除有効成分を対象害虫が喫食する確率および摂食量が高まり、駆除有効成分を高い確率で喫食し、駆除効率の高い地表徘徊害虫用駆除剤になるという利点がある。
【0034】
この地表徘徊害虫用駆除剤は、特にダンゴムシ類の駆除効果が高いものであるという利点がある。
【0035】
また、上記の喫食効率の向上効果は、腐葉土の含有量が、2重量%以上である場合に特に顕著であり、また粒径200μm以上の粒度調整がなされた腐葉土である場合にも喫食効率の向上効果が顕著である。
【0036】
さらに、この発明の駆除有効成分を含浸させた腐葉土を用いた地表徘徊性害虫用駆除剤は、駆除有効成分の忌避性を充分に抑制し、駆除効率をより高める利点がある。

Claims (4)

  1. 駆除対象害虫用餌成分および駆除有効成分を含有する害虫駆除剤において、誘引成分または餌成分として腐葉土を含有することを特徴とする地表徘徊性害虫用駆除剤。
  2. 腐葉土が、粉砕されかつ粒径200μm以上に整粒された腐葉土である請求項1に記載の地表徘徊性害虫用駆除剤。
  3. 腐葉土の含有量が、2重量%以上である請求項1または2に記載の地表徘徊性害虫用駆除剤。
  4. 腐葉土が、駆除有効成分を含浸させた腐葉土である請求項1〜3のいずれかに記載の地表徘徊性害虫用駆除剤。
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