JP2004098891A

JP2004098891A - Knee protective airbag device

Info

Publication number: JP2004098891A
Application number: JP2002264472A
Authority: JP
Inventors: Norimasa Suzuki; 鈴木　憲優; Toshihiro Morita; 森田　敏寛; Kimihiro Iimura; 飯村　公浩; Tomomi Ide; 井出　智巳; Takaaki Morizaki; 森崎　高章
Original assignee: Kanto Jidosha Kogyo KK; Toyoda Gosei Co Ltd; Kanto Auto Works Ltd
Current assignee: Kanto Jidosha Kogyo KK; Toyoda Gosei Co Ltd; Toyota Motor East Japan Inc
Priority date: 2002-09-10
Filing date: 2002-09-10
Publication date: 2004-04-02
Anticipated expiration: 2022-09-10
Also published as: JP4139170B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a knee protective airbag device for smoothly protecting knees by an airbag even if the knees arranged on the rear side outside of an area of an airbag at inflation completing time move forward. <P>SOLUTION: This knee protective airbag device S comprises the air bag 54 arranged on the front side of an occupant MD and inflating for protecting the knees KL and KR of the occupant and a trimming member 14 arranged on the front side of the occupant MD and arranged around the airbag 54 housed in a vehicle. The trimming member 14 has a guide surface 17a. The guide surface 17a guides so as to allow the knee KL moving forward from the rear side outside of the area of the air bag 54 at inflation completing time to abut to the air bag 54. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグによって、運転者や助手席搭乗者等の乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
従来、運転者等の乗員の膝を保護する膝保護用エアバッグ装置としては、特開平９−１２３８５７号公報等に記載されているものが知られていた。
【０００３】
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、膨張を完了させたエアバッグの領域外における車両後方側に、乗員の膝が配置されている場合に、的確に、その膝を保護する点に、改善の余地があった。
【０００４】
本発明は、上記の課題を解決するもので、膨張完了時のエアバッグの領域外における後方側に配置された膝が前進移動してきても、エアバッグによって、円滑に膝を保護することができる膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、乗員の前方側に配置されて、乗員の膝を保護可能に膨張するエアバッグと、乗員の前方側に配置されて、車両に収納されたエアバッグの周囲に配置される内装部材と、を備えて構成される膝保護用エアバッグ装置であって、
膨張完了時のエアバッグの領域外における後方側から前進移動してくる膝を、エアバッグと当接するように案内可能な案内面が、内装部材における膨張完了時のエアバッグの外周縁付近に配置されて、
内装部材が、構成されていることを特徴とする。
【０００６】
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグが膨張完了させた状態で、乗員が前進移動してくる際、膝が、当初、エアバッグの領域外の後方側に配置されていても、内装部材の案内面に案内されて、エアバッグと当接する。
【０００７】
したがって、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、膨張を完了させたエアバッグの領域外における後方側に配置された膝が前進移動してきても、エアバッグによって、円滑に膝を保護することができる。また、案内面が、内装部材の一部に形成されていることから、乗員の前方側に案内面が配設されていても、乗員前方側の意匠性を低下させることは、極力、防止可能となる。
【０００８】
また、内装部材には、膨張完了時のエアバッグの外周縁付近において、エアバッグの外周縁の側方を覆うように車両後方側に突出する突出部を設け、この突出部の後縁付近に、案内面を配設させるように、構成してもよい。
【０００９】
このような構成では、エアバッグの領域外の後方側から前進移動してくる膝は、案内面に案内されて突出部の後縁付近からエアバッグと当接することとなる。そして、突出部は、膨張完了時のエアバッグの外周縁の側方を覆うように、配設されていることから、突出部の後縁付近は、エアバッグの車両後方側の面付近に配置されている。そのため、案内面に案内されて案内面から離脱する膝は、エアバッグの車両後方側の面に当接し易くなり、その当接部位は、膨張を完了させたエアバッグの車両後方側の面であって、膨張した厚さを十分として、十分なクッション効果を確保可能としていることから、案内面から離脱した膝は、エアバッグの十分な厚さの膨張部位によって、的確に、保護される。
【００１０】
さらに、案内面は、膨張完了時のエアバッグの外周縁付近における車両の中央側や、車両のドア側に、配置させることができる。
【００１１】
そして、案内面を、車両の中央側に配置させる場合には、例えば、運転者と助手席搭乗者との間のセンターコンソールボックス付近から膨張完了状態のエアバッグの膨張領域に延びる内装部材に、案内面を形成することができる。この場合、例えば、右ハンドルの車両における運転席の前方側で、かつ、車両の中央側の内装部材に、案内面を形成すれば、運転者が、運転者の前方側における車両中央側のフットレストに左足を載せて、左膝が、膨張完了時のエアバッグの領域外における後方側に、配置されていても、その左膝を、エアバッグによって、円滑に保護することができる。
【００１２】
また、案内面を、車両のドア側に配置させる場合には、例えば、左ハンドルの車両における運転席の前方側で、かつ、ドア側の内装部材に、案内面を形成すれば、運転者が、運転者の前方側におけるドア側のフットレストに左足を載せて、左膝が、膨張完了時のエアバッグの領域外における後方側に、配置されていても、その左膝を、エアバッグによって、円滑に保護することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Ｓは、図１〜４に示すように、乗員としての運転者ＭＤの膝Ｋ（ＫＬ・ＫＲ）を保護できるように、運転者ＭＤの車両前方側であるステアリングコラム５の下方に、配設されている。
【００１４】
なお、本明細書における上下、左右、及び前後は、膝保護用エアバッグ装置Ｓを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
【００１５】
ステアリングコラム５は、図１に示すように、後端にステアリングホイール９を配置させたコラム本体６と、ステアリングホイール９の下方のコラム本体６を覆うように配設されるコラムカバー１０と、を備えて構成されている。コラム本体６は、ステアリングホイール９を接続させたメインシャフト７と、メインシャフト７の周囲を覆うコラムチューブ８と、を備えて構成されている。
【００１６】
コラムカバー１０は、略四角筒形状の合成樹脂製として、インストルメントパネル（以下「インパネ」と省略する）１２から突出するコラム本体６を覆うように、コラム本体６の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー１０の下面（後面）１０ａは、略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
【００１７】
そして、膝保護用エアバッグ装置Ｓは、図１〜４に示すように、エアバッグ組立体ＳＡと、ニーパネル２０と、内装パネル材１４と、を備えて構成されている。
【００１８】
内装パネル材１４は、実施形態の場合、アッパパネル１３とロアパネル１４とからなるインパネ１２におけるロアパネル１４から構成されている。そして、ロアパネル１４は、合成樹脂製として、エアバッグ組立体ＳＡの後述するエアバッグカバー４０の周囲に配置されて、エアバッグカバー４０とともに運転者ＭＤの前方側の内装部材ＲＩを構成している。なお、内装部材ＲＩは、折り畳まれて車両に収納されたエアバッグ５４の周囲に配置されて、運転者ＭＤ等の乗員における膝Ｋの前方側の車内側壁部を構成するものであり、ロアパネル１４やエアバッグカバー４０の他、ドア６０のドアトリム６１（図８参照）、インパネ１２と別体のセンターコンソールボックス等が例示できる。
【００１９】
このロアパネル１４には、図２・３に示すように、エアバッグ組立体ＳＡの後述するケース３０を収納可能なように、車両前方側に向かって凹む収納凹部１４ａが、形成されている。収納凹部１４ａにおける車両前方側となる壁部１４ｂには、ケース３０の取付ブラケット３５を挿通可能な開口１４ｃが、形成されている。さらに、ロアパネル１４には、外周縁付近に、車両のボディ１側に固定される複数の所定の取付片部１４ｄが、形成されている（図４参照）。
【００２０】
そして、ロアパネル１４の収納凹部１４ａの周縁は、エアバッグカバー４０の左右両側から上方にかけての部位を、膨張を完了させたエアバッグ５４の車両前方側を支持する支持部１５としている。また、支持部１５の車両中央側におけるセンターコンソールボックスＣＢ側には、図４・５に示すように、膨張を完了させたエアバッグ５４の外周縁５４ａにおける左方側の側方を覆うように、支持部１５から車両後方側に突出する突出部１６が、形成されている。突出部１６は、車両前後方向に略沿うように、支持部１５から車両後方側に突出しており、支持部１５から後方側へ突出する突出量Ｌは、膨張を完了させたエアバッグ５４の外周縁５４ａの厚さ寸法Ｂと、略等しく設定されている。
【００２１】
また、突出部１６の後縁１６ａには、車両前後方向から車両中央側に傾斜するように拡開された案内部１７が、配設されている。この案内部１７の後端側は、コンソールボックスＣＢの側面側に連なるように、形成されている。そして、この案内部１７の後面側は、膨張を完了させたエアバッグ５４の領域外に配置された運転者ＭＤの左膝ＫＬを、エアバッグ５４に案内する案内面１７ａを構成している。実施形態の場合、案内面１７ａは、段差を有した略平面状に形成されて、前後方向からの傾斜角θを浅くする後部１９と、前後方向からの傾斜角θを深くする前部１８と、から構成されている。そして、前部１８は、前方側の延長方向Ｙを、膨張完了状態のエアバッグ５４における外周縁５４ａの端部５４ｂより、車両後方側の面５６ａとなるように、配設されている。案内部１７は、前面側に突設された補強用のリブ１５ａ等を介在させて、ニーパネル２０の後述する一般部２１に、車両前方側を支持されている。
【００２２】
エアバッグ組立体ＳＡは、図１〜４に示すように、運転者ＭＤの膝Ｋを保護可能に膨張するエアバッグ５４と、エアバッグ５４に膨張用ガスを供給するインフレーター４７と、エアバッグ５４とインフレーター４７とを収納するケース３０と、ケース３０の車両後方側の開口３０ａを覆うようにケース３０に取り付けられて、膨張時のエアバッグ５４を突出可能に開く２枚の扉部４３・４３を有したエアバッグカバー４０と、を備えて構成されている。
【００２３】
ケース３０は、図１〜３に示すように、板金製として、ステアリングコラム５の下方側に配設されている。ケース３０は、車両後方側を開口させた略四角筒状の周壁部３１と、周壁部３１の車両前方側を塞ぐ底壁部３２と、を備えて構成されている。周壁部３１は、上下方向で対向する上壁部３１ａと下壁部３１ｂとに、それぞれ、エアバッグカバー４０の後述する周壁部４４を組み付けるための係止爪部３３と係止突起３４とが、配設されている。
【００２４】
上壁部３１ａに配設される係止爪部３３は、上壁部３１ａから上方に突出して、先端側をケース３０の開口３０ａから離れるように底壁部３２側に屈曲させた断面略Ｊ字形状に形成され、また、左右方向に沿って、複数個（実施形態では６個）配設されている。各係止爪部３３は、エアバッグカバー４０の周壁部４４における上方側の係止穴部４４ａの周縁に、係止させている。
【００２５】
下壁部３１ｂに配設される係止突起３４は、下壁部３１ｂから下方に突出するように形成され、また、左右方向に沿って、複数個（実施形態では６個）配設されている。各係止突起３４は、エアバッグカバー４０の周壁部４４における下方側の係止穴部４４ｂから下方に突出するように配設されるとともに、その突出部位には、後述する押え部材３８の後端を挿入可能な挿入孔（図符号省略）が、形成されている。
【００２６】
押え部材３８は、図２に示すように、Ｌ字形状に屈曲された板状として、ケース３０の底壁部３２から下壁部３１ｂにかけて配設されており、後端を、係止突起３４の挿入孔に挿入させて、各係止突起３４をエアバッグカバー４０の周壁部４４の下面側で閂状に止めている。また、押え部材３８は、図２・３に示すように、インフレーター４７をケース３０に固定させるためのボルト４９ｂ及びナット５０を使用して、インフレーター４７とともに、ケース３０に固定されている。
【００２７】
また、ケース３０には、ニーパネル２０と連結させるための２つずつの取付ブラケット３５・３６が、配設されている。各取付ブラケット３５は、底壁部３２の左右両側付近に配置され、各取付ブラケット３６は、上壁部３１ａの左右両側付近に配置されている。各取付ブラケット３５は、後端側を底壁部３２に固着させたチャンネル形状の板金製として、前方側に突出するボルト３５ａを配設させている。各取付ブラケット３５は、ニーパネル２０の後述する前側壁部２７と連結されている。また、各取付ブラケット３６は、上壁部３１ａから車両後方側の斜め上方に向かい、さらに、上方に延びるように形成されて、上端側に、前後方向に貫通する取付孔３６ａを備えている。各取付ブラケット３６は、ニーパネル２０の後述する各取付ブラケット２４ａと連結されている。
【００２８】
さらに、ケース３０は、底壁部３２に、インフレーター４７の後述するボルト４９ｂを挿通させる２つの挿通孔３２ａを開口させ、また、周壁部３１の右側部位に、インフレーター４７のコネクタ５１側の端部を挿通させる１つの挿通孔３１ｃを開口させている。
【００２９】
インフレーター４７は、図１〜３に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして、略円柱状の本体４８とディフューザー４９とを備えて構成されている。本体４８の一端側には、複数のガス吐出口４８ａが、配設されている。そして、本体４８における他端側には、作動信号入力用のリード線５２を結線させたコネクタ５１が、接続されている。ディフューザー４９は、本体４８を覆って保持可能な略円筒状として、外方へ突出する複数（実施形態では２本）のボルト４９ｂを備えて構成されている。ディフューザー４９は、本体４８のガス吐出口４８ａから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口４９ａを、車両搭載状態の車両後方側の面に、開口させている。
【００３０】
なお、このインフレーター４７には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、ステアリングホイール９に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線５２を介して、作動信号が入力されることとなる。
【００３１】
エアバッグ５４は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図１・４の二点鎖線に示すように、略長方形板状とするとともに、運転者ＭＤの両膝ＫＬ・ＫＲを保護可能な左右方向の幅寸法を備える形状としている。そして、膨張完了時のエアバッグ５４は、前方側の面、すなわち、車体側壁部５５の外面５５ａ側（図１・５参照）を、ロアパネル１４の支持部１５やコラムカバー１０の下面１０ａに支持させ、後方側の面、すなわち、乗員側壁部５６の外面５６ａ側を、乗員としての運転者ＭＤ側に配置させることとなる。なお、膨張完了時のエアバッグ５４の左方側の外周縁５４ａでは、左方側が、エアバッグ５４の略厚さ分、突出部１６によって覆われることとなる。
【００３２】
また、展開膨張完了時のエアバッグ５４の下端側の部位には、図３に示すように、２つの挿通孔５７・５７と、１つの挿通孔５８と、が形成されている。挿通孔５７・５７は、インフレーター４７の各ボルト４９ｂを挿通させるものであり、挿通孔５８は、インフレーター４７の本体４８を挿通させるものである。そして、エアバッグ５４は、挿通孔５８からインフレーター４７の本体４８を突出させて、各挿通孔５７とケース挿通孔３２ａとに挿通させたボルト４９ｂをナット５０止めすることにより、各挿通孔５７の周縁が、ディフューザー４９とケース３０の底壁部３２とに挟持されて、ケース３０に取り付けられている。
【００３３】
エアバッグカバー４０は、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、図１〜４に示すように、ケース３０の車両後方側を覆い可能な略長方形板状とし、周壁部４４を利用して、ケース３０に連結保持されている。このカバー４０は、ケース３０の開口３０ａを覆って、上下に開く２枚の扉部４３を、備えている。各扉部４３・４３は、それぞれ、上端と下端とに、開く際の回転中心となるヒンジ部４２・４２を配設させるとともに、周囲に、車両後方側から見て略Ｈ字形状とした薄肉の破断予定部４１を配設させて、構成されている。
【００３４】
また、エアバッグカバー４０における扉部４３の周縁近傍の車両前方側の面には、ケース３０における周壁部３１の外周側に隣接して、車両前方側に突出する略四角筒状の周壁部４４が、配設されている。周壁部４４の上下の部位には、ケース周壁部３１に形成された係止爪部３３を係止可能な係止穴部４４ａと、ケース周壁部３１に形成された係止突起３４を挿通可能な係止穴部４４ｂと、が、そえぞれ、形成されている。
【００３５】
なお、周壁部４４の上部側には、コラムカバー１０とエアバッグカバー４０との間の隙間を塞ぐ薄肉のヒレ部４５が、上方へ突設されている。
【００３６】
ニーパネル２０は、板金等から形成される金属製として、一般部２１とケース取付部２３とを備えて構成されている。一般部２１は、所定形状の略平板状として、ケース３０を囲むように配置されるとともに、内装パネル材としてのロアパネル１４を支持可能に、ロアパネル１４の車両前方側に配置されている。この一般部２１は、膨張を完了させたエアバッグ５４がロアパネル１４に底着きしたり、あるいは、エアバッグ５４が膨張しない状態で、運転者ＭＤが、エアバッグ組立体ＳＡ近傍のロアパネル１４に干渉した際、ロアパネル１４を介在させて、その圧力を受ける部材である。
【００３７】
そして、一般部２１は、ケース３０の開口３０ａの面に沿って、ケース開口３０ａの左右両側や上方側に延びるように、配設されており、外周縁付近に、ニーパネル２０を車両のボディ１側に取付固定するための固定部２２を、複数配設させている（図４参照）。各固定部２２には、それぞれ、ボディ１側にボルト止めするための固定孔が形成されており、各固定部２２を取り付けるボディ１側には、ブラケット３が、配設されている（図４参照）。
【００３８】
各ブラケット３は、車両のボディ１側における剛性部材２としてのインパネリインフォースメントや図示しないセンターブレースやフロントボディピラー等に、それぞれ、連結されている。また、各ブラケット３は、所定量以上の荷重を受けた際に、屈曲変形可能な構成とされている。そのため、膨張完了後のエアバッグ５４が底着き等して、運転者ＭＤの膝Ｋの運動エネルギーがエアバッグ５４で受け止めきれなかった場合や、エアバッグ５４の非展開時において、運転者ＭＤの膝Ｋが、ロアパネル１４を介在させて、ニーパネル２０の一般部２１と干渉した場合に、ニーパネル２０の一般部２１の前方移動に伴って、各ブラケット３が、塑性変形して、膝Ｋの前方側への運動エネルギーを吸収することとなる。
【００３９】
ケース取付部２３は、図２・３に示すように、一般部２１から車両前方側に突出するように配設されるとともに、ケース３０の下部側を除いた周囲を覆うように、配設されている。すなわち、ケース取付部２３は、ケース３０の上部側を覆う上側壁部２４と、ケース３０の左右の側方側を覆う左側・右側壁部２５・２６と、ケース３０の前方側を覆う前側壁部２７と、を備えて構成されている。前側壁部２７には、ケース３０における各取付ブラケット３５のボルト３５ａを挿通させる取付孔２７ａが、形成されている。また、上側壁部２４には、後端側から上方に延びる取付ブラケット２４ａが形成されている。取付ブラケット２４ａは、上側壁部２４の左右両側付近の２箇所に配設されて、それぞれ、ケース３０における各取付ブラケット３６の取付孔３６ａに挿通可能なボルト２４ｂを、備えている。
【００４０】
そして、実施形態の場合、ケース３０は、各取付ブラケット３６の取付孔３６ａから突出させた取付ブラケット２４ａの各ボルト２４ｂに、ナット２８を螺合させ、かつ、前側壁部２７の各取付孔２７ａから突出させた取付ブラケット３５の各ボルト３５ａに、ナット４７を螺合させることにより、ニーパネル２０に対して、連結固定されている。
【００４１】
つぎに、このエアバッグ装置Ｓの車両への搭載について説明すると、まず、エアバッグ組立体ＳＡを準備しておく。
【００４２】
エアバッグ組立体ＳＡの形成は、まず、各挿通孔５７からボルト４９ｂを突出させるとともに、挿通孔５８から本体４８の端部を突出させるように、エアバッグ５４内に、インフレーター４７を収納させて、エアバッグ５４を折り畳み、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ５４をくるんでおく。この時、挿通孔５７・５７から突出したインフレーター４７のボルト４９ｂや本体４８の端部は、ラッピングフィルムから突出させておく。
【００４３】
ついで、インフレーター４７の各ボルト４９ｂを挿通孔３２ａから突出させるとともに、インフレーター本体４８の端部を挿通孔３１ｃから突出させるようにして、インフレーター４７を、折り畳まれたエアバッグ５４とともに、ケース３０内に収納させる。
【００４４】
そして、エアバッグカバー４０を、ケース３０に組み付ける。このとき、まず、エアバッグカバー４０における周壁部４４の各係止穴部４４ａに、それぞれ、ケース周壁部３１に形成された各係止爪部３３を挿入係止させ、ついで、周壁部４４の各係止穴部４４ｂに、それぞれ、ケース周壁部３１に形成された各係止突起３４を挿入させる。さらに、押え部材３８を、周壁部４４から下方へ突出している係止突起３４に、挿入させるようにして配置させるとともに、ケース底壁部３２側において、インフレーター４７のボルト４９ｂを押え部材３８から突出させる。その後、インフレーター４７のボルト４９ｂに、ナット５０を螺合させれば、エアバッグカバー４０をケース３０に組み付けることができて、エアバッグ組立体ＳＡを組み立てることができる。
【００４５】
そして、エアバッグ組立体ＳＡの車両搭載時には、まず、各固定部２２をブラケット３にボルト止めして、ニーパネル２０をボディ１側に取付固定し、ついで、インパネ１２のアッパパネル１３とロアパネル１４とをボディ１側に取付固定する。ついで、各ボルト３５ａを取付孔２７ａに貫通させ、かつ、各ボルト２４ｂを取付孔３６ａに貫通させて、さらに、各ボルト３５ａ・２４ｂにナット２８・３７を螺合させて、エアバッグ組立体ＳＡをニーパネル２０に取付固定する。
【００４６】
その後、リード線５２を結線させたコネクタ５１を、ニーパネル２０におけるケース取付部２３の右側壁部２６の挿通孔２６ａ（図３参照）やロアパネル１４における収納凹部１４ａの挿通孔（図符号省略）を経て、インフレーター４７の本体４８に接続させて、コラムカバー１０をコラム本体６に取り付け、さらに、ステアリングホイール９をコラム本体６に接続させれば、エアバッグ装置Ｓの車両への搭載作業を終了させることがでる。
【００４７】
エアバッグ装置Ｓの車両への搭載後、リード線５２を経て、インフレーター４７の本体４８に作動信号が入力されれば、インフレーター４７のガス吐出口４８ａから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー４９のガス流出口４９ａを経て、エアバッグ５４内に流入することとなる。そして、エアバッグ５４は、膨張して、図示しないラッピングフィルムを破断するとともに、エアバッグカバー４０の各扉部４３を押圧して、破断予定部４１を破断させ、さらに、各扉部４３を、ヒンジ部４２を回転中心として上下に押し開いて、図１・４の二点鎖線で示すように、コラムカバー１０の下面１０ａに沿うように、上方へ向かって大きく突出しつつ展開膨張することとなる。
【００４８】
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Ｓでは、エアバッグ５４が膨張完了させた状態で、運転者ＭＤが前進移動してくる際、図４・５に示すように、左膝ＫＬが、当初、エアバッグ５４の領域外の後方側に配置されていても、ロアパネル１４の案内面１７ａに案内されて、エアバッグ５４と当接することができ、領域外に位置していた左膝ＫＬを、右膝ＫＲとともに、エアバッグ５４によって、円滑に保護することができる。
【００４９】
特に、運転者ＭＤが、運転者ＭＤの前方側における車両中央側のフットレスト（図示せず）に左足を載せている場合には、左膝ＫＬが、膨張完了時のエアバッグ５４の領域外における後方側に、配置され易く、実施形態では、そのような場合の左膝ＫＬを、エアバッグ５４によって、円滑に保護することができる。
【００５０】
また、実施形態では、案内面１７ａが、内装部材ＲＩとしてのロアパネル１４の一部に形成されていることから、乗員としての運転者ＭＤの前方側に案内面１７ａが配設されていても、運転者ＭＤの前方側の意匠性を低下させることは、極力、防止可能となる。
【００５１】
さらに、実施形態では、内装部材ＲＩとしてのロアパネル１４には、膨張完了時のエアバッグ５４の外周縁５４ａ付近において、図５に示すように、エアバッグ５４の外周縁５４ａの側方を覆うように車両後方側に突出する突出部１６が形成され、突出部１６の後縁１６ａ付近に、案内面１７ａが形成されている。すなわち、突出部１６の後縁１６ａ付近が、エアバッグ５４の車両後方側の面５６ａ付近に配置されることとなる。そのため、案内面１７ａに案内されて案内面１７ａから離脱する膝ＫＬは、エアバッグ５４の車両後方側の面５６ａに当接し易くなり、その当接部位は、膨張を完了させたエアバッグ５４の車両後方側の面５６ａであって、膨張した厚さを十分として、十分なクッション効果を確保可能としている。その結果、案内面１７ａから離脱した膝ＫＬは、エアバッグ５４の十分な厚さの膨張部位５４ｃによって、的確に、保護されることとなる。
【００５２】
なお、突出部１６を設けることなく、図６に示すロアパネル１４Ａのように、後面側を案内面１７ａとする案内部１７Ａを、エアバッグ５４の支持部１５から緩やかに曲げつつ後方に延ばして、形成し、前進移動する左膝ＫＬを、エアバッグ５４の外周縁５４ａ付近に案内して、エアバッグ５４の外周縁５４ａに当接させるようにしてもよい。
【００５３】
また、膝保護用エアバッグ装置Ｓを助手席前方に配置させる場合には、図７に示すように、ロアパネル１４Ｂの車両中央側におけるコンソールボックスＣＢ側に、突出部１６や案内面１７ａを有した案内部１７を設けて、膨張完了時におけるエアバッグ５４の領域外の後方側に、助手席搭乗者ＭＰの右膝ＫＲが配設されていても、その膝ＫＲを的確に保護できるように、構成してもよい。
【００５４】
さらに、左ハンドルの車両における運転者ＭＤの前方側に膝保護用エアバッグ装置Ｓを設ける場合には、図８に示すように、ドア６１の車内側に配置されるドアトリム６１に、案内面１７ａを有した案内部１７Ｂを形成して、運転者ＭＤの左膝ＫＬをエアバッグ５４の外周縁５４ａに案内するように構成してもよい。このような構成では、運転者ＭＤが、運転者ＭＤの前方側におけるドア６０側のフットレスト７０に左足を載せている場合に、左膝ＫＬが、膨張完了時のエアバッグ５４の領域外における後方側に、配置され易く、図８の構成では、そのような場合の左膝ＫＬを、エアバッグ５４によって、円滑に保護することができる。
【００５５】
なお、このような案内面１７ａを有したドア６１の構成は、右ハンドルの車両に搭載して、助手席搭乗者ＭＰの左膝ＫＬの保護を図るようにしたり、あるいは、左右を逆にして、右ハンドルの車両の運転者ＭＤ側に適用して、運転者ＭＤの右膝ＫＲの保護を図るように構成してもよい。
【００５６】
勿論、ドア６０側に案内面１７ａを設けて、乗員におけるドア側の膝の保護を図る場合には、ドア６０自体に設けることなく、乗員の前方側のドア側におけるロアパネル１４等の内装部材ＲＩに、案内面１７ａを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。
【図２】実施形態における膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ部位の概略断面図である。
【図４】実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【図５】実施形態の膝保護用エアバッグ装置の作動におけるエアバッグの外周縁付近の部分横断面図であり、図４のＶ−Ｖ部位付近に対応する。
【図６】実施形態の変形例を示す横断面図である。
【図７】他の実施形態の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【図８】さらに他の実施形態の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【符号の説明】
１４・１４Ａ・１４Ｂ…（内装部材）ロアパネル、
１６…突出部、
１６ａ…（突出部の）後縁、
１７・１７Ａ・１７Ｂ…案内部、
１７ａ…案内面、
５４…エアバッグ、
５４ａ…（エアバッグの）外周縁、
５６ａ…（エアバッグの車両後方側の）面、
６１…（内装部材）ドアトリム、
ＭＤ…（乗員）運転者、
ＭＰ…（乗員）助手席搭乗者、
Ｋ（ＫＬ・ＫＲ）…膝、
ＲＩ…内装部材、
Ｓ…膝保護用エアバッグ装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a knee protection airbag device capable of protecting a knee of an occupant such as a driver or a passenger in a passenger seat by an airbag inflated by flowing an inflation gas.
[0002]
[Prior art and its problems]
2. Description of the Related Art Conventionally, as an airbag device for protecting a knee of an occupant such as a driver, a device described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-123857 has been known.
[0003]
However, in the conventional knee protecting airbag device, when the occupant's knee is arranged on the vehicle rear side outside the region of the inflated airbag, the knee is properly protected. There was room for improvement.
[0004]
The present invention solves the above-mentioned problem, and even if a knee disposed on the rear side outside the region of the airbag when inflation is completed moves forward, the knee can be smoothly protected by the airbag. An object of the present invention is to provide a knee-protecting airbag device.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
An airbag device for knee protection according to the present invention is disposed in front of an occupant and inflates to protect the occupant's knee, and an airbag disposed in front of the occupant and accommodated in a vehicle. An airbag device for knee protection, comprising:
A guide surface capable of guiding the knee moving forward from the rear side outside the area of the airbag when the inflation is completed is arranged near the outer peripheral edge of the airbag when the inflation is completed in the interior member. Being
The interior member is configured.
[0006]
In the knee-protecting airbag device according to the present invention, when the occupant moves forward with the airbag inflated, even if the knee is initially arranged on the rear side outside the area of the airbag. , Is guided by the guide surface of the interior member, and comes into contact with the airbag.
[0007]
Therefore, in the knee protecting airbag device according to the present invention, even if the knee disposed on the rear side outside the region of the inflated airbag has moved forward, the knee can be smoothly protected by the airbag. Can be. In addition, since the guide surface is formed in a part of the interior member, even if the guide surface is disposed in front of the occupant, it is possible to prevent the design of the occupant from decreasing the design as much as possible. It becomes.
[0008]
Further, the interior member is provided with a protruding portion protruding rearward of the vehicle so as to cover the side of the outer peripheral edge of the airbag near the outer peripheral edge of the airbag at the time of completion of inflation. , A guide surface may be provided.
[0009]
In such a configuration, the knee that moves forward from the rear side outside the region of the airbag is guided by the guide surface and comes into contact with the airbag from near the rear edge of the protruding portion. The protruding portion is disposed so as to cover the side of the outer peripheral edge of the airbag when the inflation is completed. Therefore, the vicinity of the rear edge of the protruding portion is disposed near the surface of the airbag on the vehicle rear side. Have been. Therefore, the knee that is guided by the guide surface and separates from the guide surface is more likely to abut on the rear surface of the airbag on the vehicle rear side, and the abutting portion is located on the rear surface of the airbag that has completed inflation. Since the inflated thickness is sufficient to ensure a sufficient cushioning effect, the knee separated from the guide surface is properly protected by the inflated portion of the airbag having a sufficient thickness.
[0010]
Furthermore, the guide surface can be arranged near the outer peripheral edge of the airbag when the inflation is completed, near the center of the vehicle, or on the door side of the vehicle.
[0011]
When the guide surface is arranged on the center side of the vehicle, for example, an interior member extending from the vicinity of the center console box between the driver and the passenger on the passenger seat to the inflation region of the airbag in the inflated state, A guide surface can be formed. In this case, for example, if a guide surface is formed on the interior member on the front side of the driver's seat of the vehicle with the right handle and on the center side of the vehicle, the driver can use the footrest on the vehicle center side on the front side of the driver. , The left knee can be smoothly protected by the airbag even if the left knee is placed on the rear side outside the region of the airbag when the inflation is completed.
[0012]
In addition, when the guide surface is arranged on the door side of the vehicle, for example, if the guide surface is formed on the front side of the driver's seat in the vehicle with the left handle and on the interior member on the door side, the driver can Even if the left knee is placed on the footrest on the door side on the front side of the driver and the left knee is arranged on the rear side outside the area of the airbag at the time of completion of inflation, the left knee is moved by the airbag. It can be protected smoothly.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 1 to 4, a knee protecting airbag device S of the embodiment includes a knee K (KL · KR) of a driver MD as an occupant. ) Is disposed below the steering column 5 on the front side of the vehicle of the driver MD.
[0014]
The terms up, down, left, right, and front and rear in this specification correspond to the up, down, left, right, and front and rear directions of the vehicle when the knee-protecting airbag device S is mounted on the vehicle.
[0015]
As shown in FIG. 1, the steering column 5 includes a column body 6 having a steering wheel 9 disposed at a rear end thereof, and a column cover 10 disposed so as to cover the column body 6 below the steering wheel 9. It is provided with. The column main body 6 includes a main shaft 7 to which a steering wheel 9 is connected, and a column tube 8 that covers the periphery of the main shaft 7.
[0016]
The column cover 10 is made of a synthetic resin having a substantially rectangular cylindrical shape, and is provided along the axial direction of the column main body 6 so as to cover the column main body 6 protruding from an instrument panel (hereinafter abbreviated as “instrument panel”) 12. Have been. The lower surface (rear surface) 10a of the column cover 10 has a substantially rectangular shape, and is formed in a curved shape rising rearward in the vehicle front-rear direction.
[0017]
As shown in FIGS. 1 to 4, the knee protecting airbag device S includes an airbag assembly SA, a knee panel 20, and an interior panel member 14.
[0018]
In the case of the embodiment, the interior panel material 14 includes the lower panel 14 of the instrument panel 12 including the upper panel 13 and the lower panel 14. The lower panel 14 is made of a synthetic resin, and is disposed around an airbag cover 40 to be described later of the airbag assembly SA, and constitutes the interior member RI on the front side of the driver MD together with the airbag cover 40. . The interior member RI is arranged around the airbag 54 which is folded and stored in the vehicle, and constitutes the inner side wall portion of the front side of the knee K of the occupant such as the driver MD. In addition to the airbag cover 40, a door trim 61 of the door 60 (see FIG. 8), a center console box separate from the instrument panel 12, and the like can be exemplified.
[0019]
As shown in FIGS. 2 and 3, the lower panel 14 is formed with a storage recess 14 a that is recessed toward the front of the vehicle so that a case 30 described later of the airbag assembly SA can be stored. An opening 14c through which the mounting bracket 35 of the case 30 can be inserted is formed in a wall portion 14b on the vehicle front side in the storage recess 14a. Further, a plurality of predetermined mounting pieces 14d fixed to the vehicle body 1 side are formed near the outer peripheral edge of the lower panel 14 (see FIG. 4).
[0020]
The periphery of the storage recess 14a of the lower panel 14 has a portion extending from the left and right sides of the airbag cover 40 to the upper side as a support portion 15 for supporting the vehicle front side of the inflated airbag 54. As shown in FIGS. 4 and 5, on the center console box CB side of the support portion 15 on the vehicle center side, the left side of the outer peripheral edge 54a of the inflated airbag 54 is covered. A projecting portion 16 projecting from the support portion 15 to the vehicle rear side is formed. The protruding portion 16 protrudes rearward from the support portion 15 substantially along the vehicle front-rear direction, and the amount of protrusion L protruding rearward from the support portion 15 is outside the inflated airbag 54. It is set substantially equal to the thickness B of the peripheral edge 54a.
[0021]
At the rear edge 16a of the protruding portion 16, a guide portion 17 which is expanded so as to be inclined toward the vehicle center from the vehicle front-rear direction is provided. The rear end of the guide portion 17 is formed so as to be continuous with the side surface of the console box CB. The rear surface of the guide portion 17 constitutes a guide surface 17a for guiding the left knee KL of the driver MD, which is arranged outside the region of the airbag 54 whose inflation has been completed, to the airbag 54. In the case of the embodiment, the guide surface 17a is formed in a substantially planar shape having a step, and a rear portion 19 that makes the inclination angle θ from the front-rear direction shallow, and a front portion 18 that makes the inclination angle θ from the front-rear direction deep. , Is composed of. The front portion 18 is disposed so that the front-side extension direction Y is closer to the vehicle rear surface 56a than the end portion 54b of the outer peripheral edge 54a of the airbag 54 in the inflated state. The guide portion 17 is supported by a general portion 21 of the knee panel 20 described later on the front side of the vehicle with a reinforcing rib 15a and the like protruding from the front side interposed therebetween.
[0022]
As shown in FIGS. 1 to 4, the airbag assembly SA includes an airbag 54 that inflates the knee K of the driver MD so that the knee K can be protected, an inflator 47 that supplies inflation gas to the airbag 54, and an airbag 54. And a door 30 which is attached to the case 30 so as to cover the opening 30a on the vehicle rear side of the case 30 and opens the airbag 54 when inflated so that it can protrude. And an airbag cover 40 having an airbag cover.
[0023]
The case 30 is made of sheet metal and is disposed below the steering column 5 as shown in FIGS. The case 30 includes a substantially rectangular cylindrical peripheral wall portion 31 having an opening on the vehicle rear side, and a bottom wall portion 32 closing the vehicle front side of the peripheral wall portion 31. The peripheral wall portion 31 includes a locking claw portion 33 and a locking projection 34 for assembling a later-described peripheral wall portion 44 of the airbag cover 40 with an upper wall portion 31a and a lower wall portion 31b which are opposed in the vertical direction. , Are arranged.
[0024]
The locking claw portion 33 provided on the upper wall portion 31a projects upward from the upper wall portion 31a, and has a cross-section substantially J having a distal end bent toward the bottom wall portion 32 so as to be separated from the opening 30a of the case 30. A plurality (six in the embodiment) is provided along the left-right direction. Each locking claw 33 is locked to a peripheral edge of an upper locking hole 44 a in a peripheral wall 44 of the airbag cover 40.
[0025]
The locking projections 34 provided on the lower wall 31b are formed so as to protrude downward from the lower wall 31b, and a plurality (six in the embodiment) are provided along the left-right direction. I have. Each locking projection 34 is disposed so as to protrude downward from a lower locking hole 44 b in the peripheral wall portion 44 of the airbag cover 40, and the protruding portion is provided with a pressing member 38 described later. An insertion hole (not shown) into which the end can be inserted is formed.
[0026]
As shown in FIG. 2, the pressing member 38 is disposed in a plate shape bent in an L-shape from the bottom wall portion 32 to the lower wall portion 31 b of the case 30. Each locking projection 34 is fixed in a bar shape on the lower surface side of the peripheral wall portion 44 of the airbag cover 40. As shown in FIGS. 2 and 3, the holding member 38 is fixed to the case 30 together with the inflator 47 using a bolt 49b and a nut 50 for fixing the inflator 47 to the case 30.
[0027]
The case 30 is provided with two mounting brackets 35 and 36 for connecting to the knee panel 20. Each mounting bracket 35 is disposed near the left and right sides of the bottom wall 32, and each mounting bracket 36 is disposed near the left and right sides of the top wall 31a. Each mounting bracket 35 is formed of a channel-shaped sheet metal having a rear end fixed to the bottom wall 32, and has a bolt 35a protruding forward. Each mounting bracket 35 is connected to a later-described front side wall 27 of the knee panel 20. Each of the mounting brackets 36 is formed so as to extend obliquely upward from the upper wall portion 31a toward the rear side of the vehicle and further to extend upward, and has a mounting hole 36a penetrating in the front-rear direction at the upper end side. Each mounting bracket 36 is connected to each mounting bracket 24 a of the knee panel 20 described below.
[0028]
Further, the case 30 has two insertion holes 32 a through which bolts 49 b (described later) of the inflator 47 are inserted in the bottom wall portion 32, and an end portion of the inflator 47 on the connector 51 side on the right side of the peripheral wall portion 31. Is inserted into one insertion hole 31c.
[0029]
As shown in FIGS. 1 to 3, the inflator 47 has a substantially cylindrical main body 48 and a diffuser 49 as a cylinder type arranged in the axial direction along the left-right direction of the vehicle. On one end side of the main body 48, a plurality of gas discharge ports 48a are provided. The other end of the main body 48 is connected to a connector 51 to which a lead wire 52 for inputting an operation signal is connected. The diffuser 49 has a substantially cylindrical shape capable of covering and holding the main body 48, and includes a plurality (two in the embodiment) of bolts 49b protruding outward. The diffuser 49 has a plurality of gas outlets 49a through which the inflation gas discharged from the gas discharge ports 48a of the main body 48 can flow out, on the rear surface of the vehicle in a mounted state.
[0030]
The inflator 47 includes an airbag operating circuit mounted on the vehicle, when detecting a frontal collision of the vehicle, operates together with an airbag device (not shown) mounted on the steering wheel 9 via a lead wire 52. A signal will be input.
[0031]
The airbag 54 is formed of a woven cloth made of flexible polyester or polyamide yarn, and has a substantially rectangular plate-like shape when the deployment and inflation is completed, as shown by a two-dot chain line in FIGS. At the same time, it has a shape having a width in the left-right direction that can protect both knees KL and KR of the driver MD. When the inflation is completed, the airbag 54 supports the front surface, that is, the outer surface 55a of the vehicle body side wall portion 55 (see FIGS. 1 and 5) on the support portion 15 of the lower panel 14 and the lower surface 10a of the column cover 10. Then, the rear surface, that is, the outer surface 56a of the occupant side wall portion 56 is disposed on the driver MD side as the occupant. In addition, at the outer peripheral edge 54a on the left side of the airbag 54 at the time of completion of the inflation, the left side is covered by the projection 16 by the thickness of the airbag 54 substantially.
[0032]
As shown in FIG. 3, two insertion holes 57, 57 and one insertion hole 58 are formed at the lower end of the airbag 54 when the deployment and inflation are completed. The insertion holes 57 allow the bolts 49b of the inflator 47 to pass therethrough, and the insertion holes 58 allow the body 48 of the inflator 47 to pass therethrough. Then, the airbag 54 projects the main body 48 of the inflator 47 from the insertion hole 58, and secures the nut 50 to the bolt 49 b inserted into each of the insertion hole 57 and the case insertion hole 32 a, so that each of the insertion holes 57 is The peripheral edge is sandwiched between the diffuser 49 and the bottom wall 32 of the case 30 and attached to the case 30.
[0033]
The airbag cover 40 is formed from a thermoplastic elastomer such as polyolefin, and has a substantially rectangular plate shape capable of covering the vehicle rear side of the case 30 as shown in FIGS. , And 30 are connected and held. The cover 40 includes two doors 43 that cover the opening 30 a of the case 30 and open up and down. Each of the door portions 43 has a hinge portion 42 at the upper end and a lower end thereof, which is a rotation center at the time of opening, and has a thin H-shape around the door portion when viewed from the rear side of the vehicle. Are arranged and provided.
[0034]
A substantially rectangular cylindrical peripheral wall portion 44 protruding toward the front of the vehicle adjacent to the outer peripheral side of the peripheral wall portion 31 of the case 30 is provided on the front surface of the airbag cover 40 near the peripheral edge of the door portion 43. Are provided. Locking holes 44a for locking the locking claws 33 formed on the case peripheral wall 31 and locking protrusions 34 formed on the case peripheral wall 31 can be inserted into upper and lower portions of the peripheral wall 44. And each of the locking holes 44b is formed.
[0035]
On the upper side of the peripheral wall portion 44, a thin fin portion 45 that closes a gap between the column cover 10 and the airbag cover 40 is provided to protrude upward.
[0036]
The knee panel 20 is made of metal formed from a sheet metal or the like, and includes a general portion 21 and a case mounting portion 23. The general portion 21 is arranged in a substantially flat plate shape of a predetermined shape so as to surround the case 30, and is arranged on the vehicle front side of the lower panel 14 so as to support the lower panel 14 as an interior panel material. The general portion 21 is configured such that the driver MD interferes with the lower panel 14 near the airbag assembly SA in a state where the inflated airbag 54 has bottomed on the lower panel 14 or the airbag 54 is not inflated. In this case, the member receives the pressure with the lower panel 14 interposed therebetween.
[0037]
The general portion 21 is disposed along the surface of the opening 30a of the case 30 so as to extend to both the left and right sides and the upper side of the case opening 30a. A plurality of fixing portions 22 for attaching and fixing to the side are arranged (see FIG. 4). Each fixing portion 22 has a fixing hole for bolting to the body 1 side, and the bracket 3 is disposed on the body 1 side to which each fixing portion 22 is attached (FIG. 4). reference).
[0038]
Each bracket 3 is connected to an instrument panel reinforcement as the rigid member 2 on the body 1 side of the vehicle, a center brace (not shown), a front body pillar, and the like. Each of the brackets 3 is configured to bend and deform when receiving a load equal to or more than a predetermined amount. Therefore, when the kinetic energy of the knee K of the driver MD cannot be received by the airbag 54, or when the airbag 54 is not deployed, the airbag 54 after the completion of the inflation reaches the bottom or the like. When the knee K interferes with the general portion 21 of the knee panel 20 with the lower panel 14 interposed, each bracket 3 is plastically deformed with the forward movement of the general portion 21 of the knee panel 20, and the front of the knee K is deformed. The kinetic energy to the side will be absorbed.
[0039]
As shown in FIGS. 2 and 3, the case mounting portion 23 is provided so as to project from the general portion 21 toward the front of the vehicle, and is provided so as to cover the periphery of the case 30 except for the lower side. ing. That is, the case mounting portion 23 includes an upper wall portion 24 that covers the upper side of the case 30, left and right side wall portions 25 and 26 that cover the left and right sides of the case 30, and a front wall that covers the front side of the case 30. And a unit 27. The front wall portion 27 is formed with a mounting hole 27a through which the bolt 35a of each mounting bracket 35 in the case 30 is inserted. Further, a mounting bracket 24a is formed on the upper side wall portion 24 and extends upward from the rear end side. The mounting brackets 24a are provided at two locations near the left and right sides of the upper wall portion 24, and each have a bolt 24b that can be inserted into the mounting hole 36a of each mounting bracket 36 in the case 30.
[0040]
In the case of the embodiment, the case 30 is configured such that the nut 28 is screwed to each bolt 24b of the mounting bracket 24a protruding from the mounting hole 36a of each mounting bracket 36, and the mounting hole 27a of the front side wall 27 is formed. The nut 47 is screwed into each bolt 35a of the mounting bracket 35 protruding from the mounting bracket 35 to be connected and fixed to the knee panel 20.
[0041]
Next, the mounting of the airbag device S on a vehicle will be described. First, the airbag assembly SA is prepared.
[0042]
To form the airbag assembly SA, first, the inflator 47 is housed in the airbag 54 so that the bolts 49 b protrude from the respective insertion holes 57 and the ends of the main body 48 protrude from the insertion holes 58. Then, the airbag 54 is folded, and the airbag 54 is wrapped by a breakable wrapping film (not shown) for preventing collapse. At this time, the bolt 49b of the inflator 47 and the end of the main body 48 protruding from the insertion holes 57, 57 are made to protrude from the wrapping film.
[0043]
Next, the bolts 49b of the inflator 47 are made to protrude from the insertion holes 32a, and the ends of the inflator body 48 are made to protrude from the insertion holes 31c, so that the inflator 47 is put into the case 30 together with the folded airbag 54. Let it be stored.
[0044]
Then, the airbag cover 40 is assembled to the case 30. At this time, first, each locking claw 33 formed on the case peripheral wall 31 is inserted and locked into each locking hole 44a of the peripheral wall 44 in the airbag cover 40. Each of the locking projections 34 formed on the case peripheral wall 31 is inserted into each of the locking holes 44b. Further, the holding member 38 is disposed so as to be inserted into the locking projection 34 projecting downward from the peripheral wall portion 44, and the bolt 49 b of the inflator 47 projects from the holding member 38 on the case bottom wall 32 side. Let it. Thereafter, if the nut 50 is screwed into the bolt 49b of the inflator 47, the airbag cover 40 can be assembled to the case 30, and the airbag assembly SA can be assembled.
[0045]
When the airbag assembly SA is mounted on a vehicle, first, each fixing portion 22 is bolted to the bracket 3 to attach and fix the knee panel 20 to the body 1 side. Attach and fix to the body 1 side. Next, the bolts 35a are passed through the mounting holes 27a, the bolts 24b are passed through the mounting holes 36a, and the nuts 28 and 37 are screwed into the bolts 35a and 24b, respectively. To the knee panel 20.
[0046]
Thereafter, the connector 51 to which the lead wire 52 is connected is inserted into the insertion hole 26a (see FIG. 3) of the right side wall 26 of the case mounting portion 23 of the knee panel 20 and the insertion hole (not shown) of the storage recess 14a of the lower panel 14. Then, by connecting the column cover 10 to the column main body 6 by connecting the column cover 10 to the main body 48 of the inflator 47 and further connecting the steering wheel 9 to the column main body 6, the work of mounting the airbag device S on the vehicle is completed. I can do it.
[0047]
After the airbag device S is mounted on the vehicle, if an operation signal is input to the main body 48 of the inflator 47 via the lead wire 52, the inflation gas is discharged from the gas discharge port 48a of the inflator 47, and the inflation gas is discharged. The gas flows into the airbag 54 via the gas outlet 49a of the diffuser 49. Then, the airbag 54 is inflated and breaks a wrapping film (not shown), and presses each door 43 of the airbag cover 40 to break the breakable portion 41. Further, each door 43 is The hinge 42 is pushed upward and downward about the center of rotation, and expands and expands while largely projecting upward along the lower surface 10a of the column cover 10 as shown by the two-dot chain line in FIGS. .
[0048]
In the knee protection airbag device S of the embodiment, when the driver MD moves forward with the airbag 54 inflated, as shown in FIGS. Initially, even if it is arranged on the rear side outside the area of the airbag 54, it can be guided by the guide surface 17a of the lower panel 14 and contact the airbag 54, and the left knee KL located outside the area can be removed. , The right knee KR and the airbag 54 can be smoothly protected.
[0049]
In particular, when the driver MD places his left foot on a footrest (not shown) on the vehicle center side in front of the driver MD, the left knee KL is out of the area of the airbag 54 when the inflation is completed. In the embodiment, the left knee KL in such a case can be smoothly protected by the airbag 54 in the embodiment.
[0050]
Further, in the embodiment, since the guide surface 17a is formed on a part of the lower panel 14 as the interior member RI, even if the guide surface 17a is disposed in front of the driver MD as the occupant, Deterioration of the design on the front side of the driver MD can be prevented as much as possible.
[0051]
Further, in the embodiment, the lower panel 14 as the interior member RI covers the outer peripheral edge 54a of the airbag 54 near the outer peripheral edge 54a of the airbag 54 when the inflation is completed, as shown in FIG. A protruding portion 16 protruding to the rear side of the vehicle is formed on the vehicle, and a guide surface 17a is formed near the rear edge 16a of the protruding portion 16. That is, the vicinity of the rear edge 16a of the protruding portion 16 is arranged near the surface 56a of the airbag 54 on the vehicle rear side. For this reason, the knee KL guided by the guide surface 17a and separated from the guide surface 17a easily comes into contact with the surface 56a on the vehicle rear side of the airbag 54, and the contact portion of the knee KL of the inflated airbag 54 is completed. The surface 56a on the rear side of the vehicle has a sufficient expanded thickness to secure a sufficient cushioning effect. As a result, the knee KL detached from the guide surface 17a is properly protected by the inflated portion 54c of the airbag 54 having a sufficient thickness.
[0052]
Note that, without providing the protruding portion 16, as in the lower panel 14A shown in FIG. 6, the guide portion 17A having the rear surface side as the guide surface 17a is extended rearward while gently bending the support portion 15 of the airbag 54, The left knee KL that is formed and moves forward may be guided near the outer peripheral edge 54a of the airbag 54 so as to contact the outer peripheral edge 54a of the airbag 54.
[0053]
When the knee-protecting airbag device S is disposed in front of the front passenger seat, as shown in FIG. 7, the lower panel 14B has a protruding portion 16 and a guide surface 17a on the console box CB side on the vehicle center side. The guide portion 17 is provided so that even if the right knee KR of the passenger MP is arranged on the rear side outside the area of the airbag 54 when the inflation is completed, the knee KR can be properly protected. You may comprise.
[0054]
Further, when the knee protection airbag device S is provided in front of the driver MD in a left-hand drive vehicle, as shown in FIG. 8, a guide surface 17a is provided on a door trim 61 disposed inside the door 61. May be formed to guide the left knee KL of the driver MD to the outer peripheral edge 54a of the airbag 54. In such a configuration, when the driver MD places his left foot on the footrest 70 on the door 60 side in front of the driver MD, the left knee KL is moved rearward outside the area of the airbag 54 when the inflation is completed. In the configuration of FIG. 8, the left knee KL in such a case can be smoothly protected by the airbag 54.
[0055]
The configuration of the door 61 having such a guide surface 17a is mounted on a vehicle with a right-hand drive so as to protect the left knee KL of the passenger MP, or by turning the left and right sides upside down. Alternatively, the present invention may be applied to the right-hand drive vehicle MD side of the vehicle to protect the right knee KR of the driver MD.
[0056]
Of course, when the guide surface 17a is provided on the door 60 side to protect the occupant's knee on the door side, the interior member RI such as the lower panel 14 on the front door side of the occupant is not provided on the door 60 itself. May be provided with a guide surface 17a.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view in a vehicle front-rear direction showing a use state of a knee protecting airbag device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic enlarged longitudinal sectional view of the knee protecting airbag device in the embodiment in the vehicle front-rear direction.
FIG. 3 is a schematic sectional view taken along the line III-III in FIG. 2;
FIG. 4 is a schematic front view showing a use state of the knee protecting airbag device according to the embodiment, as viewed from a vehicle rear side.
FIG. 5 is a partial cross-sectional view of the vicinity of the outer peripheral edge of the airbag in operation of the knee-protecting airbag device of the embodiment, and corresponds to the vicinity of a portion VV in FIG. 4;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a modification of the embodiment.
FIG. 7 is a schematic front view showing a use state of another embodiment viewed from a vehicle rear side.
FIG. 8 is a schematic front view showing a use state of still another embodiment viewed from a vehicle rear side.
[Explanation of symbols]
14.14A / 14B ... (interior member) lower panel,
16 ... projection,
16a ... trailing edge (of the protrusion)
17.17A / 17B ... Guide,
17a ... guideway,
54 ... Airbag,
54a ... outer peripheral edge (of the airbag),
56a... (The rear side of the airbag),
61 ... (interior member) door trim,
MD ... (crew) driver,
MP ... (occupant) passenger on the passenger seat,
K (KL / KR) ... knee,
RI ... interior parts,
S: Airbag device for knee protection.

Claims

An airbag disposed in front of the occupant and inflatable to protect the occupant's knee, and an interior member disposed in front of the occupant and disposed around the airbag housed in the vehicle, An airbag device for knee protection configured to include:
A guide surface capable of guiding a knee, which is moving forward from the rear side outside the region of the airbag when the inflation is completed, so as to contact the airbag, has an outer peripheral edge of the airbag when the inflation is completed in the interior member. It is located near,
The knee protection airbag device, wherein the interior member is configured.

The interior member includes a protrusion protruding rearward of the vehicle so as to cover the side of the outer peripheral edge of the airbag in the vicinity of the outer peripheral edge of the airbag when inflation is completed,
The knee protection airbag device according to claim 1, wherein the guide surface is provided near a rear edge of the protrusion.

The airbag device for knee protection according to claim 1 or 2, wherein the guide surface is disposed near a center of the vehicle near an outer peripheral edge of the airbag when inflation is completed.

The airbag device for knee protection according to claim 1 or 2, wherein the guide surface is disposed on a vehicle door side near an outer peripheral edge of the airbag when inflation is completed.