JP2004098737A

JP2004098737A - Pneumatic tire

Info

Publication number: JP2004098737A
Application number: JP2002259900A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Nakamura; 中村　博司
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 2002-09-05
Filing date: 2002-09-05
Publication date: 2004-04-02
Anticipated expiration: 2022-09-05
Also published as: JP4157344B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To suppress both uneven wears of toe-and-heel wear and early wear of a block edge part. <P>SOLUTION: This pneumatic tire has main grooves 2 carved in a tire tread 1 continuously in the circumferential direction of the tire, and lateral grooves 4 mutually communicating the main grooves 2 or communicating the main groove 2 with a tire grounding edge 3, the main grooves 2 and the lateral grooves 4 forming a block 5. A plurality of thin grooves 7 having an opening part 8 and extended from the opening part 8 to the inside of the block 5 to block it are carved in the side wall 6 of the block 5 along the groove direction of the groove adjacent to the side wall 6. The opening part 8 is located closer to the groove bottom side than 3/4 of the block-side wall height from the groove bottom of the groove adjacent to the side wall 6. The depth area of the thin grooves 7 is reduced from the groove-directional center of the groove adjacent to the side wall 6 to both groove-directional ends of the groove adjacent to the side wall 6. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロックを備えた空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、ブロックの偏摩耗抑制に関する。
【０００２】
【従来の技術】
タイヤトレッドにブロックを備えた空気入りタイヤにおいては、ブロックにかかる負荷により、ブロック表面付近に剪断歪みが生じる。その結果、当該剪断歪みに比例したすべりがブロックの表面に発生するが、ブロックの辺縁が長いほど、また、ブロックの中央部からブロックの辺縁に近づくほど、すべりが大きくなり、すべりによる摩擦エネルギーも大きくなるので、辺縁部が周方向に沿って特徴的に早く摩耗する偏摩耗が生じやすい。
【０００３】
また、剪断歪みの方向はブロックの外向きであるので、すべりの方向もブロック外向きである。これに駆動又は制動に伴うタイヤ周方向のすべりが加わるので、ブロックの周方向の一端ではすべりが重畳され、他端ではすべりが相殺される。その結果、ブロック内の周方向両端ですべりによる摩擦エネルギーの大きさに偏りが生じ、トウアンドヒールと呼ばれる偏摩耗が生じる。
【０００４】
このような偏摩耗を抑制するため、従来、トレッド表面に開口する細溝とトレッド表面に開口しない細溝とを組み合わせてブロックに刻んだ空気入りラジアルタイヤが知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
【特許文献１】
特開平８−５８３１７号（第２〜３頁、第２図）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
主溝方向に沿うブロックの辺縁部が他の部分より早く摩減する偏摩耗、ブロックの周方向両端に発生するトウアンドヒール摩耗の両者を抑制する必要がある。両偏摩耗に対して様々な方策が採られてきたが、両者に対して有効な方策ではなかった。
【０００７】
すなわち、負荷に対するブロックの剪断歪みを小さくすることにより、ブロックのすべりを小さくすることと、ブロックの剪断歪みを均一化することにより、ブロックの辺に沿ってすべりの大きさを均一化することが必要であったが、両者に対する満足な方策がなかった。
【０００８】
本発明の目的は、トウアンドヒール摩耗及びブロック辺縁部の早期摩耗の両偏摩耗を抑制することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、タイヤトレッドに刻まれたタイヤ周方向に連なる主溝と、前記主溝同士又は前記主溝とタイヤ接地端とを連通する横溝とを備え、前記主溝及び前記横溝により形成されたブロックを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記ブロックの側壁に開口部を有し、前記開口部が前記側壁に隣接する溝の溝底からブロック側壁高さの３／４より溝底側にあり、前記開口部より前記ブロックの内側に延びて閉塞する複数の細溝が前記側壁に隣接する前記溝の溝方向に沿って刻まれ、前記側壁に隣接する前記溝の溝方向中央部から前記側壁に隣接する前記溝の溝方向両端に向かって、前記細溝の奥行き面積が減少していることを特徴とする空気入りタイヤを採用した。
【００１０】
細溝はブロックの側壁に開口部を有し、当該開口部は側壁に隣接する溝の溝底からブロック側壁高さの３／４より溝底側にあるので、ブロックの溝底側（基部側）の剛性はトレッド表面側より小さくなり、負荷に対する変形も大きくなる。その結果、ブロックのトレッド表面側での剪断歪みが小さくなり、すべりも小さくなる。駆動又は制動に伴うタイヤ周方向のすべりに対して、重畳又は相殺されるすべりが小さくなるので、トウアンドヒール偏摩耗を抑えることができる。また、トレッド表面側から溝底側に向かって、細溝の奥行き長さが長くなるようにすれば、さらに効果的にトウアンドヒール偏摩耗を抑えることができる。
【００１１】
また、複数の細溝は側壁に隣接する溝の溝方向に沿って刻まれ、かつ、側壁に隣接する溝の溝方向中央部から側壁に隣接する溝の溝方向両端に向かって、細溝の奥行き面積が減少している。したがって、側壁の隣接する溝の溝方向（側壁がトレッド接地端に接するブロックの辺縁方向）中央部ほど、細溝の奥行き面積が大きくなるので、当該中央部ほどブロック基部側の剛性が小さくなる。よって、細溝がないときに比べて当該中央部のブロック基部剪断歪みがより大きくなり表面側では減少するので、ブロックの辺縁に沿って、通常はブロック辺縁の中央部側が大きい剪断歪みが小さくなり均一化される。その結果、すべりもブロックの辺縁に沿って小さく均一化されるので、ブロック辺縁が早く摩耗することを抑制することができる。なお、剪断歪み均一化の効果を奏するには、細溝はトレッド表面への法線に対してなるべく垂直になるように刻まれていることが好ましく、前記法線に対して８０〜１００度になるように設けることが好ましい。
【００１２】
また、細溝がトレッド表面に開口してしまうと、却ってトレッド表面の剛性が低下するので、トレッド表面で剪断歪みが大きくなる。結果的に、偏摩耗が発生するおそれがある。したがって、細溝はトレッド表面に開口せず、摩耗初期段階においても、トレッド表面に開口していないことが好ましい。細溝の開口部が、側壁に隣接する溝の溝底からブロック側壁高さの３／４より溝底側にあれば、トレッド表面の剛性の低下を招くことはない。
【００１３】
使用に伴い摩耗が進行し、細溝の開口部がトレッド表面に現れても、ブロックの高さが低く、ブロック剛性が高くなっている。そのため、トレッド表面に開口した細溝によりブロックの剛性が低下しても、剪断歪みは大きくならず問題とならない。
【００１４】
さらに、１つのブロックにおいて前記側壁がトレッド接地面に接する辺が長いほど、前記側壁に刻まれた細溝の奥行き面積の総和が大きい空気入りタイヤとすることも可能である。
【００１５】
側壁に刻まれた細溝の奥行き面積の総和が大きいほど、ブロックの剛性を低下させる効果が大きい。細溝のない場合同じ負荷に対してより剪断歪みの大きくなるブロックの辺の長い側壁に対して、より奥行き面積の総和が大きい細溝を設けることにより、ブロック内のみならず、ブロック間においても、剪断歪みを均一化することができる。その結果、ブロック間の偏摩耗をも抑制することができる。
【００１６】
なお、トウアンドヒール及びブロック辺縁の早期摩耗等の偏摩耗は複合的に発生するので、主溝及び横溝に隣接するブロック側壁に細溝を設けると、効果的に両偏摩耗を抑制することができるが、主溝又は横溝のいずれかに隣接するブロック側壁にのみに細溝を設けることもできる。また、主溝や横溝以外の他の溝に隣接するブロック側壁に細溝を設けてもよい。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を、図面を用いて説明する。図１は本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を示すパターン概略展開図である。
【００１８】
図１において、トレッド１には、周方向Ｒに連なる主溝２と、主溝２同士又は主溝２と接地端３とを連通する横溝４が刻まれている。主溝２及び横溝４により、ブロック５が形成されている。ブロック５の側壁６に開口部８を開口する複数の細溝７が側壁６に、隣接する主溝２又は横溝４に沿うように刻まれている。なお、Ｃはタイヤ赤道線である。
【００１９】
図２は、主溝２に隣接するブロックの側壁６を示す要部拡大概略斜視図である。図２において、ブロック５の側壁６に細溝７ａ〜７ｇが刻まれている。各細溝７は、開口部８よりブロック５の内側に延び、ブロック５の内部で閉塞するように刻まれている。側壁６に隣接する主溝２の方向、すなわち、側壁６がトレッド表面に接するブロックの辺縁５ａに沿う方向に間隔をおいて細溝７が刻まれている。細溝７の延びる向きは、側壁６やそれに隣接する主溝２になるべく垂直な向きに延びていることが好ましい。なお、クラック防止の観点から、細溝７は丸みを帯びて閉塞している。
【００２０】
細溝７の開口部８は側壁６のみに開口している。隣接する主溝２の溝底２ａからブロック側壁高さＨの３／４より溝底側（ブロック基底側）にある。すなわち、開口部８の溝底からの高さｈが（３／４）Ｈを越えないように溝底側に細溝７が刻まれている。したがって、ブロックのトレッド表面側よりもブロックの溝底側（基底側）の剛性が低くなるので、溝底側の負荷に対する変形も大きくなる。その結果、ブロック表面での剪断歪みが小さくなり、すべりも小さくなる。駆動又は制動に伴うタイヤ周方向のすべりに対して、重畳又は相殺されるすべりが小さくなるので、トウアンドヒール偏摩耗を抑えることができる。
【００２１】
さらに、細溝７の個々の奥行き面積Ｓ（図中、斜線部の面積）は、ブロック辺縁５ａ方向の中央部に刻まれた細溝ほど大きく、ブロック辺縁５ａ方向の両端に向かうほど小さくなっている。したがって、細溝７によって、ブロック辺縁５ａ方向の中央部ほど、ブロック基部においてより剛性が低下する。よって、細溝がないときに比べてブロック辺縁５ａ方向中央部の剪断歪みがより大きくな表面側では減少するので、ブロック辺縁５ａに沿って、通常はブロック辺縁５ａの中央部側が大きい剪断歪みが小さくなり均一化される。その結果、すべりもブロック辺縁５ａに沿って小さく均一化されるので、ブロック辺縁が早く摩耗することを抑制することができる。
【００２２】
奥行き断面積Ｓは、細溝７の高さｈ及び／又は奥行き長さｄを徐々に小さくすることで、徐々に減少させることができる。図３に示す細溝の断面図のように、中央の細溝７ｄから両端の細溝７ａにかけて高さｈ及び奥行き長さｄを小さくして、奥行き面積Ｓを減少させている。高さｈ又は奥行き長さｄのいずれか一方のみを減少して、奥行き面積Ｓを減少させてもよい。
【００２３】
また、トレッド表面から溝底部に向かって、細溝の奥行き長さｄが大きくなるように細溝７を刻めば、トレッド表面の剪断歪みを小さくすることができ、さらに効果的にトウアンドヒール偏摩耗を抑えることができる。
【００２４】
なお、細溝の間隔が狭いと当該細溝に挟まれた領域が欠損するおそれがある。逆に、細溝の間隔が広いと剛性均一化の効果が低下する。そのため、細溝の間隔は３〜８ｍｍとすることが好ましい。また、細溝の幅は、０．５〜２．０ｍｍが好ましい。細溝の形状は、図示した直線状の他、波形状、ジグザグ状などでもよく、実質的にブロック内部に延びていればよい。
【００２５】
以上説明したように、細溝はブロックの１つの側壁に設けてもよく、また、ブロックの２以上の側壁に設けてもよい。また、あるブロック列のブロックにのみ細溝を設けても、すべてのブロック列のブロックに細溝を設けてもよい。もちろん、主溝の他、横溝や他の溝に隣接するブロック側壁に細溝を設けてもよい。
【００２６】
【実施例】
本発明に係る空気入りタイヤを試作して性能評価を行った。実施例のトレッドパターンは図４に示すパターンである。主溝１２ａに隣接する側壁６ａには、細溝７ａ〜７ｇが刻まれている。同様に、主溝１２ｂに隣接する側壁６ｂ、横溝４に隣接する側壁６ｃには、それぞれ細溝７ｈ〜７ｎ、７ｏ〜７ｓが刻まれている。前述したように，この中で細溝７ｄ、７ｋ、７ｑがそれぞれの細溝の列の中で最も奥行き面積が大きく、両端に向かうにつれ細溝の奥行き面積が減少している。
【００２７】
比較例１のトレッドパターンは図５に示すパターンで、細溝１７ａ〜１７ｃはブロックの側壁のみならずトレッド表面にも開口しており、しかも、同じ側壁に刻まれた複数の細溝は、大きさが同じである。比較例２は、実施例や比較例１と同じトレッドパターンあるが、ブロックに細溝が刻まれていないパターンである。なお、実施例及び比較例１の細溝の大きさは、表１に示すとおりで、実施例の細溝７の形状は図３に示した形状である。比較例１の細溝１７の形状は、溝底からトレッド表面まで略一定の奥行き長さで刻まれた形状で、トレッドに表面に開口している。
【００２８】
【表１】

【００２９】
実施例、比較例１および２のいずれにおいても、主溝深さは１４．５ｍｍ、横溝深さは１１．５ｍｍ、タイヤ外径は１０４８．７ｍｍで、ピッチ数は６０とした。また、タイヤサイズは１１Ｒ２２．５であり、リムサイズ２２．５×７．５０とし、１０トントラック（２ＤＤ車）の前輪に装着し、空気圧７００ｋＰａ、定積状態で一般道を５００００ｋｍ走行後の偏摩耗と細溝のクラックを測定した。
【００３０】
評価結果を表２に示す。偏摩耗は、１本のタイヤより３０個のブロックをランダムに選択し、個々のブロックの摩耗量の差（最大摩耗量−最小摩耗量）を測定し、その平均値とした。比較例２を１００とした指数で表し、指数が小さいほど偏摩耗量が小さい。細溝のクラックは、目視によるクラックの有無の確認による。表２によれば、本発明のタイヤは、耐偏摩耗性に優れ、しかも細溝のクラックの発生がない。
【００３１】
【表２】

【００３２】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の空気入りタイヤでは、ブロックの側壁に開口部を有し、ブロックの内側に延び、ブロック内部で閉塞する複数の細溝を設けることにより、負荷に対するブロックの剪断歪みを小さくし、ブロックのすべりを小さくすることができ、ブロックの辺縁に沿ってすべりの大きさを均一化することができる。その結果、トウアンドヒール摩耗及びブロック辺縁部の早期摩耗の両偏摩耗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る空気入りタイヤのパターン概略展開図である。
【図２】本発明における細溝が刻まれたブロックの要部拡大概略斜視図である。
【図３】本発明における細溝の断面図である。
【図４】本発明における実施例のパターン概略展開図である。
【図５】本発明における比較例のパターン概略展開図である。
【符号の説明】
１　　　　　トレッド
２　　　　　主溝
３　　　　　接地端
４　　　　　横溝
５　　　　　ブロック
６　　　　　側壁
７　　　　　細溝
８　　　　　細溝の開口部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire provided with a block, and more particularly, to suppression of uneven wear of a block.
[0002]
[Prior art]
In a pneumatic tire having a block in a tire tread, a load applied to the block causes shear strain near the block surface. As a result, a slip proportional to the shear strain occurs on the surface of the block. Since the energy also increases, uneven wear, in which the peripheral portion wears characteristically quickly along the circumferential direction, is likely to occur.
[0003]
Further, since the direction of the shear strain is outward of the block, the direction of slip is also outward of the block. Since a slip in the circumferential direction of the tire accompanying driving or braking is added to this, the slip is superimposed at one end in the circumferential direction of the block, and the slip is offset at the other end. As a result, unevenness occurs in the magnitude of frictional energy due to sliding at both ends in the circumferential direction in the block, and uneven wear called toe and heel occurs.
[0004]
Conventionally, a pneumatic radial tire cut into a block by combining a narrow groove opening on the tread surface and a narrow groove not opening on the tread surface to suppress such uneven wear is known (for example, Patent Document 1). reference.).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-8-58317 (pages 2-3, FIG. 2)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
It is necessary to suppress both uneven wear, in which the peripheral portion of the block along the main groove direction wears faster than other portions, and toe and heel wear, which occur at both ends in the circumferential direction of the block. Various measures have been taken for uneven wear, but they were not effective measures for both.
[0007]
In other words, by reducing the shear strain of the block with respect to the load, the slip of the block can be reduced, and by equalizing the shear strain of the block, the magnitude of the slip can be uniformed along the sides of the block. It was necessary, but there was no satisfactory measure for both.
[0008]
An object of the present invention is to suppress both uneven wear, that is, toe and heel wear and early wear of a block peripheral portion.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, as a result of intensive studies, the main groove is provided on the tire tread, the main groove being continuous in the tire circumferential direction, and a lateral groove communicating between the main grooves or between the main groove and the tire ground contact end. In a pneumatic tire having a groove and a block formed by the lateral groove,
The block has an opening in a side wall, and the opening is located on the bottom side of the groove side of the groove adjacent to the side wall more than 3/4 of the height of the block side wall, and extends inside the block from the opening. A plurality of narrow grooves that are closed by being cut are formed along the groove direction of the groove adjacent to the side wall, and from the center in the groove direction of the groove adjacent to the side wall toward both ends in the groove direction of the groove adjacent to the side wall. Therefore, a pneumatic tire characterized in that the depth area of the narrow groove is reduced.
[0010]
The narrow groove has an opening in the side wall of the block, and the opening is located on the groove bottom side of the groove side of the groove adjacent to the side wall more than 3/4 of the height of the block side wall. The rigidity of ()) is smaller than that of the tread surface side, and the deformation with respect to the load increases. As a result, the shear strain on the tread surface side of the block is reduced, and the slip is also reduced. Since the slip that is superimposed or offset with respect to the slip in the tire circumferential direction due to driving or braking is reduced, uneven wear of the toe and heel can be suppressed. Further, when the depth of the narrow groove is increased from the tread surface side toward the groove bottom side, the toe and heel uneven wear can be more effectively suppressed.
[0011]
Further, the plurality of narrow grooves are carved along the groove direction of the groove adjacent to the side wall, and from the center in the groove direction of the groove adjacent to the side wall toward both ends in the groove direction of the groove adjacent to the side wall. The depth area is decreasing. Therefore, the depth of the narrow groove becomes larger in the groove direction of the groove adjacent to the side wall (in the direction of the edge of the block where the side wall is in contact with the tread ground end), so that the rigidity on the block base side becomes smaller in the center. . Therefore, compared with the case where there is no narrow groove, the shear strain at the base of the central portion becomes larger and decreases at the surface side.Therefore, along the edge of the block, a large shear strain is usually generated at the central portion of the block edge. Smaller and more uniform. As a result, the slip is also reduced and uniformized along the edge of the block, so that the edge of the block can be prevented from being worn quickly. In order to achieve the effect of equalizing the shear strain, it is preferable that the narrow groove is carved so as to be as perpendicular as possible to the normal to the tread surface, and the groove is formed at 80 to 100 degrees with respect to the normal. It is preferable to provide them so that
[0012]
Further, when the narrow groove is opened on the tread surface, the rigidity of the tread surface is rather lowered, so that the shear strain is increased on the tread surface. As a result, uneven wear may occur. Therefore, it is preferable that the narrow groove does not open on the tread surface and does not open on the tread surface even in the initial stage of wear. If the opening of the narrow groove is on the groove bottom side of the height of the block side wall from the groove bottom of the groove adjacent to the side wall, the rigidity of the tread surface does not decrease.
[0013]
Even if wear progresses with use and the opening of the narrow groove appears on the tread surface, the height of the block is low and the rigidity of the block is high. Therefore, even if the rigidity of the block is reduced by the narrow groove opened on the tread surface, the shear strain does not increase and does not pose a problem.
[0014]
Furthermore, a pneumatic tire may be configured such that the longer the side of the block in contact with the tread contact surface, the greater the total depth area of the narrow grooves cut in the side wall.
[0015]
The greater the sum of the depth areas of the narrow grooves carved in the side wall, the greater the effect of reducing the rigidity of the block. In the case where there is no narrow groove, by providing a narrow groove having a larger total of the depth area on the long side wall of the block where the shear strain is larger for the same load, not only in the block but also between the blocks. In addition, the shear strain can be made uniform. As a result, uneven wear between the blocks can be suppressed.
[0016]
In addition, uneven wear such as early wear of the toe and heel and the edge of the block occurs in a complex manner. Therefore, providing narrow grooves on the block side wall adjacent to the main groove and the lateral groove effectively suppresses both uneven wear. However, a narrow groove can be provided only on the block side wall adjacent to either the main groove or the lateral groove. Further, a narrow groove may be provided on a block side wall adjacent to another groove other than the main groove and the lateral groove.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a pneumatic tire according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic development view showing a pneumatic tire according to an embodiment of the present invention.
[0018]
In FIG. 1, a tread 1 has a main groove 2 continuous in the circumferential direction R and a lateral groove 4 communicating the main grooves 2 or the main groove 2 and the grounding end 3. A block 5 is formed by the main groove 2 and the lateral groove 4. A plurality of narrow grooves 7 opening an opening 8 in the side wall 6 of the block 5 are cut in the side wall 6 along the adjacent main groove 2 or lateral groove 4. C is the tire equator line.
[0019]
FIG. 2 is an enlarged schematic perspective view of a main part showing a side wall 6 of a block adjacent to the main groove 2. In FIG. 2, narrow grooves 7a to 7g are cut in the side wall 6 of the block 5. Each narrow groove 7 extends from the opening 8 to the inside of the block 5 and is cut so as to close the inside of the block 5. Narrow grooves 7 are formed at intervals in the direction of the main groove 2 adjacent to the side wall 6, that is, the direction along the edge 5a of the block in which the side wall 6 contacts the tread surface. It is preferable that the direction in which the narrow groove 7 extends extends as perpendicular to the side wall 6 and the main groove 2 adjacent thereto as possible. In addition, from the viewpoint of preventing cracks, the narrow groove 7 is rounded and closed.
[0020]
The opening 8 of the narrow groove 7 opens only to the side wall 6. It is on the groove bottom side (block base side) from the groove bottom 2a of the adjacent main groove 2 to ３ of the block side wall height H from the groove bottom 2a. That is, the narrow groove 7 is formed on the groove bottom side so that the height h of the opening 8 from the groove bottom does not exceed (3/4) H. Therefore, the rigidity on the groove bottom side (base side) of the block is lower than that on the tread surface side of the block, and the deformation of the groove bottom side with respect to the load increases. As a result, the shear strain on the block surface is reduced, and the slip is reduced. Since the slip that is superimposed or offset with respect to the slip in the tire circumferential direction due to driving or braking is reduced, uneven wear of the toe and heel can be suppressed.
[0021]
Further, the individual depth area S (the area of the hatched portion in the figure) of the narrow groove 7 is larger as the narrow groove is formed at the center in the direction of the block edge 5a, and becomes smaller toward both ends in the direction of the block edge 5a. Has become. Therefore, the rigidity is further reduced at the base of the block toward the center in the direction of the block edge 5a by the narrow groove 7. Therefore, since the shear strain at the center in the direction of the block edge 5a is larger on the surface side where the shear strain is greater than when there is no narrow groove, the center portion of the block edge 5a is generally larger along the block edge 5a. The shear strain is reduced and uniformized. As a result, the slip is also reduced and uniformized along the block edge 5a, so that the block edge can be prevented from being worn quickly.
[0022]
The depth cross-sectional area S can be gradually reduced by gradually reducing the height h and / or the depth length d of the narrow groove 7. As shown in the cross-sectional view of the narrow groove shown in FIG. 3, the height h and the depth length d are reduced from the central narrow groove 7d to the narrow grooves 7a at both ends to reduce the depth area S. Only one of the height h and the depth length d may be reduced to reduce the depth area S.
[0023]
Also, if the narrow groove 7 is cut from the tread surface toward the groove bottom so that the depth d of the narrow groove becomes large, the shear strain on the tread surface can be reduced, and the toe and heel bias can be more effectively reduced. Wear can be suppressed.
[0024]
In addition, when the space | interval of a narrow groove | channel is narrow, there exists a possibility that the area | region pinched | interposed by the said narrow groove | channel may be lost. Conversely, if the distance between the narrow grooves is large, the effect of uniformizing the rigidity is reduced. Therefore, it is preferable that the interval between the narrow grooves is 3 to 8 mm. The width of the narrow groove is preferably 0.5 to 2.0 mm. The shape of the narrow groove may be a wave shape, a zigzag shape, or the like in addition to the linear shape shown in the drawing, and it is sufficient that the narrow groove extends substantially inside the block.
[0025]
As described above, the narrow groove may be provided on one side wall of the block, or may be provided on two or more side walls of the block. Further, a narrow groove may be provided only in a block of a certain block row, or a narrow groove may be provided in blocks of all block rows. Of course, in addition to the main groove, a narrow groove may be provided on the side wall of the block adjacent to the lateral groove or another groove.
[0026]
【Example】
A pneumatic tire according to the present invention was prototyped and its performance was evaluated. The tread pattern of the embodiment is the pattern shown in FIG. Narrow grooves 7a to 7g are formed on the side wall 6a adjacent to the main groove 12a. Similarly, narrow grooves 7h to 7n and 7o to 7s are formed on the side wall 6b adjacent to the main groove 12b and the side wall 6c adjacent to the lateral groove 4, respectively. As described above, the

narrow grooves

7d, 7k, and 7q have the largest depth area in each row of the narrow grooves, and the depth area of the narrow grooves decreases toward both ends.
[0027]
The tread pattern of Comparative Example 1 is the pattern shown in FIG. 5, in which the narrow grooves 17a to 17c are opened not only on the side walls of the block but also on the tread surface. Are the same. Comparative Example 2 has the same tread pattern as that of Example and Comparative Example 1, but has no narrow groove in the block. In addition, the size of the narrow groove of the example and the comparative example 1 is as shown in Table 1, and the shape of the narrow groove 7 of the example is the shape shown in FIG. The shape of the narrow groove 17 of Comparative Example 1 is a shape cut from the groove bottom to the surface of the tread with a substantially constant depth, and is open to the surface of the tread.
[0028]
[Table 1]

[0029]
In each of Examples and Comparative Examples 1 and 2, the main groove depth was 14.5 mm, the lateral groove depth was 11.5 mm, the tire outer diameter was 1048.7 mm, and the number of pitches was 60. The tire size is 11R22.5, the rim size is 22.5 x 7.50, and it is mounted on the front wheels of a 10-ton truck (2DD vehicle). Cracks in the narrow grooves were measured.
[0030]
Table 2 shows the evaluation results. The uneven wear was determined by randomly selecting 30 blocks from one tire, measuring the difference between the wear amounts of the individual blocks (maximum wear amount−minimum wear amount), and taking the average value. Expressed as an index with Comparative Example 2 being 100, the smaller the index, the smaller the uneven wear amount. Cracks in the narrow grooves are confirmed by visual confirmation of the presence or absence of cracks. According to Table 2, the tire of the present invention is excellent in uneven wear resistance and has no cracks in the narrow grooves.
[0031]
[Table 2]

[0032]
【The invention's effect】
As described above, the pneumatic tire of the present invention has an opening in the side wall of the block, extends inside the block, and provides a plurality of narrow grooves that close inside the block, thereby reducing shear distortion of the block with respect to load. However, the slip of the block can be reduced, and the size of the slip can be made uniform along the edge of the block. As a result, it is possible to suppress both uneven wear such as toe and heel wear and early wear of the block edge.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic development view of a pattern of a pneumatic tire according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged schematic perspective view of a main part of a block having a narrow groove according to the present invention.
FIG. 3 is a sectional view of a narrow groove according to the present invention.
FIG. 4 is a schematic development view of a pattern according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic development view of a pattern of a comparative example in the present invention.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 tread 2 main groove 3 ground end 4 lateral groove 5 block 6 side wall 7 narrow groove 8 opening of narrow groove

Claims

A main groove engraved on the tire tread and extending in the tire circumferential direction, and a lateral groove communicating between the main grooves or the main groove and the tire ground contact end, and a block formed by the main groove and the lateral groove was provided. In pneumatic tires,
The block has an opening in a side wall, and the opening is located on the bottom side of the groove side of the groove adjacent to the side wall more than 3/4 of the height of the block side wall, and extends inside the block from the opening. A plurality of narrow grooves that are closed by being cut are formed along the groove direction of the groove adjacent to the side wall, and from the center in the groove direction of the groove adjacent to the side wall toward both ends in the groove direction of the groove adjacent to the side wall. And a depth area of the narrow groove is reduced.

2. The pneumatic tire according to claim 1, wherein the longer the side where the side wall is in contact with the tread contact surface in one block, the larger the total depth area of the narrow groove formed in the side wall. 3.