JP2004096369A - アナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置及びアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力制御部182は、入力されたアナログ文字放送信号を共有メモリ183に転送し、その存在領域をCPU184に通知する。CPU184は、共有メモリ183からアナログ文字放送信号を取り込み解析し、番組管理情報部のデータから、PESヘッダ及びTSヘッダを生成すると共に、番組情報信号の編成時刻に合わせて制御情報部のデータを生成し、共有メモリ183内のコンテンツ情報存在領域に、番組情報信号の信号形式に合わせて表示指示パラメータ記憶部187から読み出した表示指示パラメータデータを書き込む。以後、CPU184は、PESヘッダ、TSヘッダ、制御情報部のデータを出力バッファ185に格納し、出力制御部186に対し共有メモリ183上のコンテンツ情報存在領域を通知し、出力バッファ185にコンテンツ情報部のデータを格納させる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル放送の番組情報信号を送出するデジタル放送番組送出装置に適用され、アナログ放送で規格化されたアナログ文字放送信号を番組情報信号に多重すべきデジタル放送用フォーマットに変換するためのアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置及びアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送技術の確立に伴い、通信衛星や放送衛星を使用する衛星放送システムではデジタル放送が開始され、さらに地上波放送システムにおいてもデジタル放送への移行が計画されている。
【0003】
上記デジタル放送の放送局では、既にアナログ放送で実施されているように、放送信号中に、文字や図形で構成される文字放送データを多重して伝送する文字多重放送を行なうことも提唱されている。文字多重放送では、各種の情報番組を放送しており、その中には放送されるべき番組に関する字幕情報を提供しているものもある。
【0004】
ところで、今後は、上記デジタル放送が普及するまでにアナログ放送との共存が考えられており、この場合、1つの放送局内に、アナログ放送用の送信系統とデジタル放送用の送信系統とが併用されることになる。
しかし、上記放送局では、文字多重放送を実施する場合に、アナログ放送用の文字放送制作装置と、デジタル放送用の文字放送制作装置とを別々に用意しなければならず、システムのコストアップを招いてしまうことになる。
【0005】
これに対し、アナログ放送で使用されていた既存のアナログ文字放送制作装置を使用し、このアナログ文字放送制作装置で制作されるアナログ文字放送信号からデジタル文字放送信号を生成することも考えられている。
しかし、デジタル放送では、アナログ放送で実施していた文字多重技術をそのまま適用することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、デジタル放送にあっては、アナログ放送の文字多重技術をそのまま適用できず、有効な手段が望まれていた。
そこで、この発明の目的は、デジタル放送番組送出システムにあって、コストアップを極力抑えた上で文字多重放送サービスを実現できるようにしたアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置及びアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係わるアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置は、デジタル放送の番組情報信号を編成時刻に基づいて送出するデジタル放送番組送出装置に適用され、少なくとも番組管理情報領域とコンテンツ情報領域とを備えアナログ放送で規格化されたアナログ文字放送信号を、番組情報信号に多重すべき少なくともヘッダ領域と制御情報領域とコンテンツ情報領域とを備えるデジタル文字放送信号に変換するアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置であって、入力されるアナログ文字放送信号から番組管理情報領域のデータを取り込み解析し、ヘッダ領域へのデータを生成すると共に、番組情報信号の編成時刻に合わせて制御情報領域に入れるべき前記デジタル文字放送信号を送出・停止するために必要な制御データを生成するヘッダ・制御データ生成手段と、入力されるアナログ文字放送信号からコンテンツ情報領域のデータを取り込み解析し、番組情報信号の信号形式に合わせて前記デジタル放送の受信機に対し文字表示範囲、文字表示座標変換を制御するために必要な表示指定パラメータデータをコンテンツ情報領域のデータに付加する表示指定パラメータデータ付加手段と、ヘッダ・制御データ生成手段で生成されたヘッダ領域及び制御情報領域それぞれのデータと表示指定パラメータデータ付加手段で得られたコンテンツ情報領域のデータとを格納し出力する出力バッファとを備えるようにしたものである。
【0008】
この構成によれば、入力されたアナログ文字放送信号を番組管理情報領域のデータとコンテンツ情報領域のデータとに分割し、このうち番組管理情報領域のデータからデジタル文字放送信号のヘッダ領域のデータ、及び番組情報信号の編成時刻に合わせて送出タイミング、消去タイミングといったデジタル文字放送信号を送出・停止するために必要な制御データを生成し、さらに、コンテンツ情報領域のデータを解析し、この解析したデータに、番組情報信号の信号形式に合わせた文字表示範囲指示情報、文字表示座標変換指示情報を付加するようにし、以後、ヘッダ領域のデータ、制御情報領域のデータ及びコンテンツ情報領域のデータを出力バッファに格納し送出装置側に出力することでデジタル文字放送信号を生成するようにしている。すなわち、既知のアナログ文字放送制作端末により制作されたアナログ文字放送信号を、デジタル放送用フォーマットに変換する機能を実現することが可能となる。
【0009】
このため、アナログ文字放送制作端末を利用して、デジタル放送用フォーマットのデジタル文字放送信号を制作しているので、別途専用のデジタル文字放送制作端末を用意することなく、また、一からデジタル文字放送信号を制作する必要がなくなる分、経済的負担の軽減化及び制作時間の短縮化を図ることができる。また、デジタル文字放送信号の制作処理について、ヘッダ領域及び制御情報領域の生成処理とコンテンツ情報領域の生成処理とが並行して行われるため比較的短時間で処理を完了することができ、リアルタイム性が要求される処理にも大変有利となる。さらに、コンテンツ情報領域の生成処理については、既知のアナログ文字放送信号のコンテンツ情報領域中に番組情報信号の信号形式に合わせた文字表示範囲指示情報、文字表示変換指示情報に付加するのみであるので、プロセッサの演算処理量が軽減され、その負担軽減により安価なプロセッサでもデジタル文字放送信号の生成が可能となる。
【0010】
また、上記構成において、表示指定パラメータデータ付加手段は、番組情報信号の主画面部分に合わせて文字情報を表示させるような表示指示パラメータデータをコンテンツ情報領域のデータに付加するようにしている。このようにすることで、表示画面上で主画面部分から字幕情報がはみ出て表示されたり、主画面部分が垂直方向及び水平方向に伸長・圧縮されたりして字幕情報が見づらくなることを防止でき、視聴者は見やすい表示画面で字幕情報を視聴することができるようになる。
【0011】
また、上記構成において、表示指定パラメータデータ付加手段は、番組情報信号が1125ライン方式の信号である場合に、コンテンツ情報領域中のデータに、1125ライン方式に対応した文字表示範囲指示情報及び文字表示座標指示情報を付加するようにしている。例えば、デジタル放送では、1125ライン方式の高精細テレビジョン信号と525ライン方式の通常テレビジョン信号との混在放送や1125ライン方式専用の放送が考えられており、1125ライン方式の信号に対応する文字表示範囲指示情報及び文字表示座標指示情報をコンテンツ情報領域のデータに付加するようにすれば、受信機において両方式のテレビジョン放送に柔軟に対応して字幕情報を再生表示することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置の一実施形態を適用した場合のデジタル放送番組送出システムの構成を示すブロック図である。
【0013】
この図1のデジタル放送番組送出システムは、エンコーダ(ENC)11,12と、マルチプレクサ(MUX)13と、符号化多重制御装置(EMC)14と、自動番組送出制御装置(APC)15と、局内時計16とを備えている。
エンコーダ11は、映像信号をMPEG2符号化方式で圧縮符号化して番組情報信号(ビットストリーム)を生成し、マルチプレクサ13に出力する。エンコーダ12は、音声信号をMPEG2符号化方式で圧縮符号化してビットストリームを生成し、マルチプレクサ13に出力する。マルチプレクサ13は、各エンコーダ11,12の出力と、符号化多重制御装置14から出力されるPMT(Program Map Table)、PAT(Program Association Table)等のデータとを多重化し、トランスポートストリーム(TS)として送出する。なお、符号化多重制御装置14は、自動番組送出制御装置15から提供される指示情報、放送スケジュールデータ及び局内時計16で計測される編成時刻に基づいてエンコーダ11,12及びマルチプレクサ13を制御する。
【0014】
ところで、この実施形態のデジタル放送番組送出システムでは、さらに、アナログ文字放送制作端末装置17と、文字放送変換装置18と、文字放送送出装置19と、エンコーダ20とを備えている。アナログ文字放送制作端末装置17は、例えば字幕等のアナログ文字放送信号を制作し、放送スケジュールデータ及び自動番組送出制御装置15からの指示情報に基づいて制作したアナログ文字放送信号を送出する。このアナログ文字放送信号は、文字放送変換装置18でデジタル放送用フォーマットに変換された後、文字放送送出装置19により自動番組送出制御装置15からの指示に従って送出される。そして、エンコーダ20によりMPEG2符号化方式で圧縮符号化された後、マルチプレクサ13により他のビットストリームと多重化される。
【0015】
図2は、この発明の一実施形態とする文字放送変換装置18の構成を示すブロック図である。
図2において、データバス181上には入力制御部182、共有メモリ183、CPU184、出力バッファ185、出力制御部186が接続される。また、CPU184には、表示指示パラメータ記憶部187が接続されている。
【0016】
入力制御部182は、アナログ文字放送制作端末装置17で制作された番組管理情報部及びコンテンツ情報部を備えるNABフォーマットのアナログ文字放送信号を取り込み、共有メモリ183の然るべき領域に転送し、その転送終了後に共有メモリ183上のアナログ文字放送信号の存在領域をCPU184に通知する。
【0017】
CPU184は、ヘッダ・情報データ生成機能と、表示指示パラメータ付加機能とを備えており、入力制御部182からの通知に基づいて、共有メモリ183からアナログ文字放送信号を取り込み、このアナログ文字放送信号に対してヘッダ・情報データ生成機能及び表示指示パラメータ付加機能による処理を施す。このうちヘッダ・情報データ生成機能は、アナログ文字放送信号中の番組管理情報の解析処理、PESヘッダ及びTSヘッダの内容算出を行なって、出力バッファ185にPESヘッダ及びTSヘッダの内容を書き込む。さらに、自動番組送出制御装置15からの指示情報により番組情報信号の編成時刻に合わせて制御情報部に入れるべき字幕情報の送出タイミング、消去タイミングといった制御データを生成し、出力バッファ185に制御データを書き込む。
【0018】
表示指示パラメータ付加機能は、アナログ文字放送信号中のコンテンツ情報の解析処理を行ない、自動番組送出制御装置15からの指示情報により番組情報信号の信号形式に合わせてデジタル放送の受信機に対し文字表示範囲、文字表示座標変換を制御するための表示指示パラメータデータを表示指示パラメータ記憶部187から読み出し、この表示指示パラメータデータを共有メモリ183上のコンテンツ情報存在領域に書き込む。さらに、出力制御部186に対して共有メモリ183の転送開始アドレス及び転送バイト数を指定する。
【0019】
出力制御部186は、CPU184から指定されたアドレスから指定されたバイト数だけ、共有メモリ183のデータをコンテンツ情報部のデータとして出力バッファ185に転送する。
出力バッファ185は、CPU184からのPESヘッダ、TSヘッダ及び制御情報部の制御データと出力制御部186を通じて共有メモリ183から転送されるコンテンツ情報部のデータを格納することでデジタル放送用フォーマット(TSパケット形式)のデジタル文字放送信号を生成し、適宜出力する。
【0020】
上記構成において、以下にその処理動作を説明する。図3はその処理動作を実行する際のCPU184による制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
すなわち、アナログ文字放送制作端末装置17で制作されたアナログ文字放送信号は、入力制御部182によって、共有メモリ183の然るべき領域に転送される。入力制御部182は、アナログ文字放送信号の転送が終了すると、アナログ文字放送信号の存在領域をCPU184に通知する。
【0021】
これに対しCPU184は、アナログ文字放送信号を共有メモリ183から読み出して解析処理を実行し(ステップST1)、このアナログ文字放送信号中の番組管理情報部のデータとコンテンツ情報部のデータとを判別する(ステップST2)。ここで、番組管理情報部のデータと判別した場合に、この番組管理情報部の内容からPESヘッダ及びTSヘッダの内容を算出するとともにAPC15からの指示情報により番組情報信号に合わせて送出タイミング、消去タイミング、字幕の組情報といった制御情報部のデータ内容を算出して(ステップST3)、出力バッファ185にそれら内容を書き込む(ステップST4)。
【0022】
その後に続くコンテンツ情報部のデータについて、CPU184は、APC15から指示情報から番組情報信号の信号形式を判断し、この判断結果に基づいて表示指示パラメータ記憶部187から該当する表示指示パラメータデータを読み出し、共有メモリ183のコンテンツ情報領域に書き込む(ステップST5)。以後、CPU184は、出力制御部186に対して共有メモリ183のコンテンツ情報部のデータが格納されている転送開始アドレス及び転送バイト数を指定する。すると、出力制御部186は、CPU184の指定アドレスから指定バイト数だけ、共有メモリ183のデータをコンテンツ情報部のデータとして出力バッファ185に転送する。これでデジタル文字放送信号が生成される。
【0023】
次に、表示指示パラメータデータを付加したことによる受信機の再生表示の様子を図4から図7を参照して説明する。
ここで、従来から実施されているアナログ放送では、放送局側で、放送信号中に字幕情報を多重して伝送することにより、図4に示すように、受信機側で字幕情報が映像とともに再生表示される。ところで、デジタル放送が実施されると、図5(a)に示すアスペクト比4:3のSDTV(Standard Definition TV)信号をアスペクト比16:9の画面に表示する場合に、図5(b)に示すように、左右端に無画部を設けて表示したり、また、図6(a)に示すように、放送局側で画像圧縮処理を施し、図6(b)に示すように、受信機側で画像の伸長処理を施して表示することも可能となる。また、図7(a)に示すように、アスペクト比16:9の信号を放送局側で送出し、図7(b)に示すように、受信機側でそのまま再生表示することもできる。
【0024】
しかしながら、アナログ文字放送で規格化されているNABフォーマットでは、字幕情報の表示形式がアスペクト比4:3で予め決められているので、図5〜図7に示すように、番組情報信号の信号形式に合わせて字幕情報を表示することができない。そこで、この発明の実施形態では、アナログ文字放送信号中のコンテンツ情報部に受信機に対し文字表示範囲、文字表示座標変換を指定するための表示指示パラメータデータを挿入することにより、番組情報信号の種々の形式に合わせて字幕情報を表示することが可能となる。
【0025】
例えば図5に示すような表示形式では、主画面部分に合わせて文字表示範囲を指定すれば、主画面部分に字幕情報を綺麗に表示することができる。また、図6に示すような表示形式では、受信機側で真円率が1となるように文字表示座標変換を指定すれば、画面上に違和感なく表示することができる。
【0026】
さらに、デジタル放送では、1125ライン方式のHDTV(High Definition TV)信号とSDTV信号との混在放送が考えられている。この場合、HDTV信号に対応する文字表示範囲指示情報及び文字表示座標指示情報をコンテンツ情報部のデータに付加するようにすれば、受信機において両方式のテレビジョン放送に柔軟に対応して字幕情報を再生表示することが可能となる。
【0027】
以上のように上記実施形態では、文字放送変換装置18において、アナログ文字放送制作端末装置17により制作されたアナログ文字放送信号が入力制御部182により共有メモリ183に転送されるとともに、その共有メモリ183のアナログ文字放送信号存在領域がCPU184に通知される。この通知を受けてCPU184は、共有メモリ183からアナログ文字放送信号を取り込み解析し、アナログ文字放送信号の番組管理情報部のデータから、PESヘッダ及びTSヘッダを生成すると共に、番組情報信号の編成時刻に合わせて制御情報部に入れるべきデジタル文字放送信号を送出・停止するために必要な制御データを生成するヘッダ・制御データ生成処理手順と、共有メモリ183内のコンテンツ情報存在領域に、番組情報信号の信号形式に合わせて表示指示パラメータ記憶部187から読み出した文字表示範囲指示情報、文字表示座標変換指示情報を付加して書き込む表示指示パラメータ付加処理手順を実行するようにしている。以後、CPU184は、PESヘッダ、TSヘッダ、制御情報部のデータを出力バッファ185に格納し、出力制御部186に対し共有メモリ183上のコンテンツ情報存在領域の転送開始アドレス及び転送バイト数を指定し、出力バッファ185にコンテンツ情報部のデータを格納させることでデジタル文字放送信号を生成するようにしている。すなわち、既知のアナログ文字放送制作端末装置17により制作されたアナログ文字放送信号を、デジタル放送用フォーマットに変換する機能を実現することが可能となり、制作者はアナログ放送向けの文字放送信号を制作するだけでよくなる。
【0028】
このため、既知のアナログ文字放送制作端末装置17を利用して、デジタル放送用フォーマットのデジタル文字放送信号を制作しているので、別途専用のデジタル文字放送制作端末を用意することなく、また、一からデジタル文字放送信号を制作する必要がなくなる分、経済的負担の軽減化及び制作時間の短縮化を図ることができる。また、デジタル文字放送信号の制作処理について、CPU184にてPESヘッダ、TSヘッダ及び制御情報部の生成処理とコンテンツ情報部の生成処理とが並行して行われるため比較的短時間で処理を完了することができ、特に字幕情報といったリアルタイム性が要求される処理に大変有利となる。さらに、コンテンツ情報部の生成処理については、アナログ文字放送信号のコンテンツ情報部中に番組情報信号の信号形式に合わせた文字表示範囲指示情報、文字表示変換指示情報を付加するのみであるので、CPU184の演算処理量が軽減され、その負担軽減により安価なプロセッサでもデジタル文字放送信号の生成が可能となる。
【0029】
また、上記実施形態では、コンテンツ情報部の生成処理手順において、CPU184は、放送されるべき番組情報信号の主画面部分に合わせて文字情報を表示させるような表示指示パラメータデータを表示指示パラメータ記憶部187から読み出して共有メモリ183内のコンテンツ情報部のデータに付加するようにしている。このため、受信機側において、表示画面上で主画面部分から字幕情報がはみ出て表示されたり、主画面部分が垂直方向及び水平方向に伸長・圧縮されたりして字幕情報が見づらくなることを防止でき、視聴者は見やすい表示画面で字幕情報を視聴することができるようになる。
【0030】
さらに、上記実施形態では、コンテンツ情報部の生成処理手順において、番組情報信号が1125ライン方式のHDTV信号である場合に、コンテンツ情報領域中のデータに、1125ライン方式に対応した文字表示範囲指示情報及び文字表示座標指示情報を付加するようにすれば、受信機において、種々の信号方式のテレビジョン放送にも柔軟に対応して字幕情報といった文字放送信号を再生表示することが可能となる。
その他、文字放送変換装置の構成、CPUによる処理手順、制御情報部のデータの種類や表示指定パラメータデータの種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、デジタル放送番組送出システムにあって、コストアップを極力抑えた上で文字多重放送サービスを実現できるようにしたアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置及びアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるデジタル放送番組送出システムの構成を示すブロック図。
【図2】この発明の一実施形態とする文字放送変換装置の構成を示すブロック図。
【図3】上記図2に示したCPUの処理動作を説明するために示すフローチャート。
【図4】アナログ放送で実施されている字幕情報表示の例を示す図。
【図5】デジタル放送で実施される字幕情報表示の一例を示す図。
【図6】デジタル放送で実施される字幕情報表示の他の例を示す図。
【図7】同じくデジタル放送で実施される字幕情報表示の他の例を示す図。
【符号の説明】
11、12、20…エンコーダ(ENC)、
13…マルチプレクサ(MUX)、
14…符号化多重制御装置(EMC)、
15…自動番組送出制御装置(APC)、
16…局内時計、
17…アナログ文字放送制作端末装置、
18…文字放送変換装置、
19…文字放送送出装置、
181…データバス、
182…入力制御部、
183…共有メモリ、
184…CPU、
185…出力バッファ、
186…出力制御部、
187…表示指示パラメータ記憶部。
Claims (8)
- デジタル放送の番組情報信号を編成時刻に基づいて送出するデジタル放送番組送出装置に適用され、少なくとも番組管理情報領域とコンテンツ情報領域とを備えアナログ放送で規格化されたアナログ文字放送信号を、前記番組情報信号に多重すべき少なくともヘッダ領域と制御情報領域とコンテンツ情報領域とを備えるデジタル文字放送信号に変換するアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置であって、
入力されるアナログ文字放送信号から前記番組管理情報領域のデータを取り込み解析し、前記ヘッダ領域へのデータを生成すると共に、前記番組情報信号の編成時刻に合わせて前記制御情報領域に入れるべき前記デジタル文字放送信号を送出・停止するために必要な制御データを生成するヘッダ・制御データ生成手段と、
入力されるアナログ文字放送信号から前記コンテンツ情報領域のデータを取り込み解析し、前記番組情報信号の信号形式に合わせて前記デジタル放送の受信機に対し文字表示範囲、文字表示座標変換を制御するために必要な表示指定パラメータデータを前記コンテンツ情報領域のデータに付加する表示指定パラメータデータ付加手段と、
前記ヘッダ・制御データ生成手段で生成されたヘッダ領域及び制御情報領域それぞれのデータと前記表示指定パラメータデータ付加手段で得られたコンテンツ情報領域のデータとを格納し出力する出力バッファとを具備することを特徴とするアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置。 - 前記番組情報信号と前記デジタル文字放送信号との多重化信号はMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)符号化方式で規定されるフォーマットで生成されたTS(Transport Stream)であり、前記ヘッダ・制御データ生成手段は、入力されるアナログ文字放送信号から前記番組管理情報領域のデータを取り込み解析し、PES(Packetized Elementary Stream)ヘッダ部及びTSヘッダ部のデータを生成することを特徴とする請求項1記載のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置。
- 前記表示指定パラメータデータ付加手段は、前記コンテンツ情報領域のデータ中に前記番組情報信号の主画面部分に合わせて文字情報を表示させるような表示指定パラメータデータを付加することを特徴とする請求項1記載のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置。
- 前記表示指定パラメータデータ付加手段は、前記番組情報信号が1125ライン方式の信号である場合に、前記コンテンツ情報領域中のデータに、1125ライン方式に対応した文字表示範囲指示情報及び文字表示座標指示情報を付加することを特徴とする請求項1記載のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換装置。
- デジタル放送の番組情報信号を編成時刻に基づいて送出するデジタル放送番組送出装置に適用され、少なくとも番組管理情報領域とコンテンツ情報領域とを備えアナログ放送で規格化されたアナログ文字放送信号を、前記番組情報信号に多重すべき少なくともヘッダ領域と制御情報領域とコンテンツ情報領域とを備えるデジタル文字放送信号に変換するアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法であって、
入力されるアナログ文字放送信号から前記番組管理情報領域のデータを取り込み解析し、前記ヘッダ領域へのデータを生成すると共に、前記番組情報信号の編成時刻に合わせて前記制御情報領域に入れるべき前記デジタル文字放送信号を送出・停止するために必要な制御データを生成し、
入力されるアナログ文字放送信号から前記コンテンツ情報領域のデータを取り込み解析し、前記番組情報信号の信号形式に合わせて前記デジタル放送の受信機に対し文字表示範囲、文字表示座標変換を制御するための表示指定パラメータデータを前記コンテンツ情報領域のデータに付加し、
前記生成されたヘッダ領域及び制御情報領域それぞれのデータと前記コンテンツ情報領域のデータとを出力バッファに格納し出力することで前記デジタル文字放送信号を生成することを特徴とするアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法。 - 前記番組情報信号と前記デジタル文字放送信号との多重化信号がMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)符号化方式で規定されるフォーマットで生成されたTS(Transport Stream)である場合に、入力されるアナログ文字放送信号から前記番組管理情報領域のデータを取り込み解析し、PES(Packetized Elementary Stream)ヘッダ部及びTSヘッダ部のデータを生成することを特徴とする請求項5記載のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法。
- 前記コンテンツ情報領域のデータ中に前記番組情報信号の主画面部分に合わせて文字情報を表示させるような表示指定パラメータデータを付加することを特徴とする請求項5記載のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法。
- 前記番組情報信号が1125ライン方式の信号である場合に、前記コンテンツ情報領域中のデータに、1125ライン方式に対応した文字表示範囲指示情報及び文字表示座標指示情報を付加することを特徴とする請求項5記載のアナログ文字放送/デジタル文字放送変換方法。
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