JP2004094635A - 品質管理システム - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract
【課題】端末装置側に端末の実行環境に依存した専用のアプリケーションプログラムを必要とせず、オペレータは、重複した入力作業をせずに各種の品質管理記録の参照が容易に行える品質管理システムを提供することを課題とする。
【解決手段】品質管理のための各種記録データを体系的に蓄積管理したデータベースと、サーバー装置と、複数の工程管理端末装置と、をネットワークで接続して構成される品質管理システムであって、前記工程管理端末装置に備えるクライアント手段と前記サーバー装置に備えるサーバーサイド手段の間の通信プロトコルとしてHTTPを採用し、前記クライアント手段を、HTMLデータとWWWブラウザの働きにより実現させ、前記サーバーサイド手段に、引数付きのハイパーリンクを埋め込んだHTMLデータを生成させることにより上記課題を解決する。
【選択図】 図1
【解決手段】品質管理のための各種記録データを体系的に蓄積管理したデータベースと、サーバー装置と、複数の工程管理端末装置と、をネットワークで接続して構成される品質管理システムであって、前記工程管理端末装置に備えるクライアント手段と前記サーバー装置に備えるサーバーサイド手段の間の通信プロトコルとしてHTTPを採用し、前記クライアント手段を、HTMLデータとWWWブラウザの働きにより実現させ、前記サーバーサイド手段に、引数付きのハイパーリンクを埋め込んだHTMLデータを生成させることにより上記課題を解決する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包材製造工程において品質管理のために品質マニュアルに従って必要な情報を記録し蓄積管理する品質管理システムに関する。
【0002】
【従来技術】
需要者の信頼を得るため、製品の供給者に対して要求される「品質システム」が具備すべき事項をまとめた国際規格であるISO9000シリーズに適合したことの認定を受けるメーカーが増えている。その結果、製造現場が決められた品質マニュアルに従って製品を製造したことを記録し、また顧客から要求のあった時は、過去の記録から品質マニュアル通りに製造されたことを開示して証明可能な生産管理システムが求められている。
このような生産管理システムは、従来、中央のサーバー装置に、生産記録を体系的に蓄積したデータベースを記録した記憶装置とそれを管理するデータベース管理プログラムを搭載し、製造ラインの各所に、そのデータベースを参照して製造記録を入力する端末装置を設置して、それらをネットワークを通じて結んだサーバークライアント型システムにより実現されていた。このようなシステムでは、端末装置側にクライアント機能を実行するアプリケーションプログラムを搭載させる必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
サーバークライアント型システムでは、端末の機能を追加変更するには、端末装置側に搭載していたアプリケーションプログラムを改良し、端末台数分のインストール作業を行う必要があった。新規に端末装置を導入するには、クライアント機能を実行するアプリケーションプログラムが正しく実行する環境で使えるものを導入する必要があるが、最新のコンピュータではOS等が新しくなっているため、わざわざ古い機種あるいは古いOSをインストールし直して使うなどの不便が生じていた。
【0004】
また、アプリケーションプログラムを改良する場合は、以前開発に利用した開発技術を使える技術者がいなくなっているなどの問題も生じていた。このため、品質管理の高度化あるいは新商品への対応などにより新たに発生する帳票類の電子ニーズ、および、それら新帳票類の参照ニーズに対応できず、新しい帳票は手書き作成し、過去の記録は、手作業で整理された帳票を物理的にアクセスして参照するというような状況が生じていた。
【0005】
また、工程端末で、確認のために関係する他の種類の帳票(工票、管理票等)を参照する際に、データベースを検索しなければならないが、この時の操作が例えば、受注番号など同じ種類の情報を何度も入力する必要があり入力作業が煩雑であるといった問題点もあった。
【0006】
本発明はこのような問題点を考慮してなされたものであり、端末装置側に端末の実行環境に依存した専用のアプリケーションプログラムを必要とせず、オペレータは、重複した入力作業をせずに各種の品質管理記録の参照が容易に行える品質管理システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための第1の発明は、品質管理のための各種記録データを体系的に蓄積管理したデータベースと、このデータベースの管理手段を備えたサーバー装置と、複数の工程管理端末装置と、をネットワークで接続して構成される品質管理システムであって、その第1の態様は、
前記工程管理端末には、オペレータの入力を受付け前記サーバーに必要なデータを要求し返答された情報を表示するクライアント手段が備えられており、前記サーバー装置には、前記クライアント手段からの要求を受け付け必要な情報を用意して返答するサーバーサイド手段が備えられており、前記クライアント手段と前記サーバーサイド手段の間のアプリケーションレベルのプロトコルとしてHTTP(HyperText Transfer Protocol)を採用し、前記クライアント手段を専用プログラムではなく、HTML(HyperText Markup Language)データとWWW(World Wide Web)ブラウザの働きにより実現させたことを特徴とする品質管理システムである。
【0008】
ここで、サーバーサイド手段とは、前記サーバー装置上で前記クライアント手段からの要求に応答するために動作するソフトウエアプログラムを総称していう。クライアント手段とは、前記工程管理端末装置を品質管理システムのクライアント装置として動作させるソフトウエアプログラムを総称していう。
【0009】
第1の発明の好ましい第2の態様は、第1の態様に係る品質管理システムにおける前記サーバーサイド手段は、提供する対話画面中の帳票類の名前の表示に引数付きのハイパーリンクを埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末装置に送付することにより、工程管理端末装置の利用者は、以後の検索で必要となる情報を1回入力するか、1回選択するだけで、それ以後重複した情報の入力や選択を行うことなく品質管理手順通りの製造に必要な所望の情報を抽出して閲覧しつつ作業を進めることを可能としたことを特徴とする品質管理システムである。
【0010】
ハイパーリンクとは、一般に、文書中のあるオブジェクトとネットワーク上の別のリソースとの論理的な結合を意味する。表示中のHTMLに存在するハイパーリンクが選択されるとWWWブラウザは、WWWサーバーに対してそのリンクタグのURLにより指定されたリソースを要求することにより、WWWブラウザ上での画面の遷移が実現される。引数付きのハイパーリンクとは、その論理的な結合により指定される別のリソースに引き渡されるデータのことである。
【0011】
第1の発明の好ましい第3の態様は、第2の態様に係る品質管理システムにおける前記サーバーサイド手段は、提供する対話画面中の帳票類の名前の表示に対して、受注番号または受注番号と部品コードまたはそれらとそれらをキーにして得られるその他の情報を前記ハイパーリンクの引数として埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末に提供することを特徴とする品質管理システムである。
【0012】
前記ハイパーリンクに引数として埋め込むものは、製造工程を特定する番号であってもよい。また「それらをキーにして得られるその他の情報」とは、例えば受注番号から得られる製品コードやその製品の仕様情報等である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて、本発明の実施形態を説明してゆく。図1は、本発明の実施形態に係る品質管理システムの全体構成を示した図である。10は、包材の製造機械の1ユニットである。機械オペレータは、操作パネルを操作することにより製造機械10を運転する。11はプログラマブル論理制御ユニット(以下PLCユニット)であって製造機械10からセンスできる幾つかの信号から、当該機械の状態を、運転、段取り、停止、休止として表す信号を常時出力する。19は運転状態モニタ端末装置であって、後述する運転情報収集サーバー12が発する定期的な運転状態問合せに対して、PLCユニット11の出力を読取ってLANのプロトコルに従って返答する装置である。運転状態モニタ端末装置19、運転情報収集サーバー12、工程端末装置15、および後述するデータベース13、Webサーバー14は、LANケーブル7により接続され、ネットワークシステムを構成する。
【0014】
運転情報収集サーバー12は、各製造機械に接続されている運転状態モニタ端末装置19に定期的に運転状態を問合せて収集し、機械毎の稼動状態をデータベース13に蓄積する。データベース13には、機械毎の稼動状態情報のほか、従来は帳票や管理票あるいは工票の形で管理された品質管理に関わる各種情報が体系的に記録蓄積されている。Webサーバー14は、WWWサーバーと幾つかのサーバーサイドプログラムを備えており、これらのプログラムの働きにより、工程端末装置15からの検索要求を受付け、データベース13を検索して結果を返答する。また、工程端末装置15からの入力を受付け、データベース13に新たなレコードを作成したり、特定レコードの内容を更新する。あるいは、単に要求されるHTML頁ファイルを送り返す。
【0015】
工程端末装置15は、製造部門の管理者席と各製造機械ユニットに1台設置され、オペレータは工程端末装置15に表示される対話インターフェース画面により、一の生産単位処理を行うための準備、確認、本生産、終了処理の各作業を当該包材製造会社が制定した品質マニュアルに沿って忠実に実行し、その記録を残すことができる。
【0016】
一の生産単位処理により生成された中間生成物17は適当な単位でユニークな番号を付けられて管理される。例えば、その工程で生成された中間生成物がパレットに積み上げて次工程に回る場合は、そのパレットにラベルプリンタ20が出力したバーコードラベル18が貼付され、この状態で、次工程に回される。次の工程では、このバーコードラベル18に表示されたラベル番号を読取って、次工程の処理を始める。この際、各工程の一単位作業ごとに識別番号を付けて、その工程への入力物として前記ラベル番号を、また、当該工程で生成される中間生成物を積み上げたパレットのバーコードラベルをその工程の出力物として、各工程の一単位作業に関係付けてデータベース化すれば製品毎に製造履歴を記録管理することもできる。尚、この品質管理システムはイントラネット6を介して、製造部門以外の他部門の管理端末装置16からWebサーバー14を介してデータベース13に蓄積記録されている品質管理記録をアクセスできるように構成することも可能である。以下、工程端末装置15に現われる対話画面インターフェースを説明する。
【0017】
図2は、1日の作業開始画面を示す。機械名、作業日、オペレータ代表者名(機主)を入力する。生産開始ボタンを選択することにより開始前準備画面に進む。
【0018】
図3は、生産切替え時の画面である。画面の中段に当日のこれまでの生産実績がリスト表示されている、画面の下段にその日の進行予定品目のリストが表示される。オペレータは進行予定品目のリストから次に進行する品目を選択する(図では、当日生産予定の最後の品目を選択した直後なので表示すべき内容がない)。選択された品目の情報(受注番号、得意先名、品名他)が、画面上段に表示されている。段ボール箱に詰める際の開始ラベル番号、詰め数のデフォルト値が表示されるが、オペレータは必要に応じて設定を変更する。次に処理すべき品目を選択したので「開始前準備」201を選択して先へ進む。
【0019】
図4は、開始前準備のメイン画面300を示す。手順書に定められた確認事項が表示される。即ち、「作業指示書」、「仕掛品管理表」、「製品ラベル」、「作業条件書」、「製品設計確認書」のそれぞれについて、確認しなければならない事項が表示される。例えば、「作業指示書」に関しては、確認事項として、「進行予定表と受注番号を照合する」とあり、機主、管理者(職制)がそれぞれ確認する必要がある。
【0020】
図5は、開始前準備のメイン画面400の「作業指示書」をクリックすることにより、その品目の作業指示書410が表示されたところを示す図である。開始前準備のメイン画面400の「作業指示書」部分にはリンクが埋め込まれており、しかもそのリンクは受注番号を引数として含んでいるため、「作業指示書」部分をクリックするだけで、その品目の受注番号の作業指示書が表示される。その他の帳票類も同様に名前部分をクリックすることによりその品目の受注番号に一致する帳票を簡単に閲覧できる。このようにして開始前準備の確認を終えれば、「貼り出し確認」302を選択する。
【0021】
図6は、「貼り出し確認」作業画面である。各チェック項目について、その項目の確認、測定、記録を行う。機主と職制でダブルチェックを行う。全てのチェックが終ったならば「本生産」503を選択する。本生産が始まる。
【0022】
図7は、本生産処理中に工程端末15に表示される表示画面600である。チェック項目の1〜8までは、本生産中も30分毎に確認を繰り返す。例えばチェック項目1「ラベル番号」「チェックして番号を記入」により、オペレータは、毎30分ごとに、投入される前工程処理結果物に貼られているラベル番号を入力しなければならない。
【0023】
図9は、品目全体の進行状況と、その中のある工程の進行状況を確認している画面である。画面300、400、500、600に表示される進度問合せボタン309をクリックすることによりその品目の品目全体の進行状況画面810が表示される。さらに、品目全体の進行状況画面810のテーブルから特定の内容コード(工程の番号に相当する)をクリックすると、その工程の進行状況画面820が図9のように表示される。
【0024】
図8は、作業終了時の終了記録画面700である。本生産表示画面600にて、処理終了時に「作業終了」604を選択することにより、終了記録画面700に切り替わる。終了記録画面700では、品質マニュアルに定められている作業終了時に記録すべき事項を入力する。
【0025】
以上、工程端末装置15の対話画面の動きを説明した。次に、このような対話画面インターフェースを工程端末装置15とWebサーバー14によりどのように実現しているかを説明する。
【0026】
図10は、開始前準備メイン画面300を中心に、工程端末装置15の画面遷移を簡略化して模式的に表した図である。工程端末装置15の画面インターフェースは、既述のように、開始前準備画面300で、帳票(工票)類を選択すると、その品目におけるその帳票(工票)を即座に表示する。帳票(工票)類は、受注番号毎作成されるので、通常同種の帳票ごとにデータベース化されている。従って、所望の帳票の内容を表示するには、データベース検索画面を呼出して、帳票の種類や受注番号などの検索条件を入力する必要があるが、工程端末装置15の画面インターフェースは受注番号の入力が1回だけですむよう設計されている。その仕掛けを図11の流れ図で説明する。
【0027】
図11は、左側に工程端末装置のWWWブラウザまたは、WWWブラウザの表示画面に対するオペレータの操作を示す。右側にWebサーバー14の動作を示す。ステップS10は、図3の生産切替え時の画面200で、進行予定の品目リストから、一つの品目を選択したところを表す。この結果、WWWブラウザは、品目選択後の画面を要求するHTTPのリクエストメッセージを送信する。S10からS20へ向かう矢印線の上に“GET /選択後画面のURL?18007913”と記されているのがその時送信されるリクエストメッセージの内容を表す。URLは一般にネットワーク上で認識できるリソースそのものをさすが、HTTPのGETメソッドによって指定されることにより、HTMLファイルなどのファイルの内容または、処理プログラムの処理結果、を要求する意味となる。“?18007913”はURLを修飾する引数である。結局“/選択後画面のURL?18007913”により18007913を引数として与えて品目選択後の画面を要求する意味となる。このメッセージはWWWサーバーで解釈され、品目選択後の画面を作成するプログラムが起動される(S20)。
【0028】
品目選択後の画面を作成するプログラムは、開始前準備ボタン201に“開始前準備画面のURL?18007913”とリンクを指定したタグを埋め込んだHTMLデータを作成し、これをWWWブラウザに返答する。この結果が、図3に示した品目選択後の生産切替え時の画面200である。画面200を確認したオペレータは、左上にある開始前準備ボタン201を選択する(S12)。すると、“開始前準備画面のURL?18007913”を要求するリクエストメッセージがWebサーバーに対して発信される。このメッセージを受付けたWebサーバープログラムは、18007913を引数として与えて開始前準備画面を作成するプログラムを起動する(S22)。このプログラムは、開始前準備のメイン画面300として表示されるHTMLデータを生成するわけであるが、各帳票類の名前を表示する部分に、“帳票○○のURL?18007913”とリンク指定したタグを埋め込んだHTMLデータとして作成する。このデータはWWWブラウザに送り付けられ、工程端末装置15の画面に図4のように表示される(S14)。
【0029】
オペレータが「帳票○○」の表示部分をクリックすると(S16)、WWWブラウザは埋め込まれた引数18007913付きのリンク“帳票○○のURL?18007913”を要求する。このメッセージを受付けたWWWサーバーは、18007913を検索条件として与えて帳票○○のデータベース(データベース13の一部である)を検索するプログラムを起動する(S24)。その結果を受注番号18007913の品目の帳票○○のデータとして応答する。WWWブラウザでこのデータを表示することで、例えば410が表示され、図5のような画面状態となる。
【0030】
また図9で、品目全体の進行状況表示画面810から、内容コード060を選択して、060工程の進行状況を表示させるには、画面810の内容コードの表示「060」に、“?18007913?060”と受注番号と内容コードの2種類の引数を指定すればよい。
【0031】
結局、オペレータは1回だけ品目を選択するだけで、以後、当該品目の関連する帳票(工票)を閲覧するのに、受注番号等の入力を一切行う必要がない。また、このような画面遷移を行うためには、引数付きのURLへのリンクをタグとして埋め込んだHTMLを必要に応じて作成しなければならないが、そのための処理は全てWebサーバー14に用意されたプログラムが行うので、工程端末装置15はWWWブラウザ以外に特別なアプリケーションプログラムを備える必要がない。より高度な品質管理を行うため、または新製品に対応するために、品質管理マニュアルが改訂され、新たな帳票を作成し、または、これまで参照していなかった他システムのデータベースを参照しなければならない必要が生じた時でも、Webサーバー14側に備えるプログラムが変化するだけであって、工程端末装置15側は影響を受けることはない。
【0032】
尚、Webサーバー14、データベースサーバー13は、ローカルなネットワーク上に存在するサーバーではなくても構わない。ルーターを隔てて接続されている別のネットワークに存在する別システムのサーバーであってもよい。図1では、イントラネット6にデータベースサーバー13b、Webサーバー14bが存在しているが、引数付きのリンクのURLをこれらのサーバーのURLとしておけば、端末画面上の1クリックで、これら別システムのデータベースの検索結果を表示させることが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、決められた作業手順に則った対話画面が用意され、その画面に従って入力することがそのまま品質管理作業手順を遵守した記録となり品質保証につながり、また、端末装置側に端末の実行環境に依存した専用のアプリケーションプログラムを必要とせず、重複した入力作業を排除可能なことから作業負荷軽減が図れ、かつ必要な品質管理記録の参照が容易に行え、情報参照の機能追加が容易に行える工程管理端末装置を提供できるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての工程端末装置15と、それを含めた製造管理システムの全体構成を示した図である。
【図2】1日の作業開始画面である。
【図3】生産切替え時の画面200である。
【図4】開始前準備のメイン画面300である。
【図5】開始前準備のメイン画面からその品目の作業指示書410が表示されたところを示す図である。
【図6】「貼り出し確認」作業画面500である。
【図7】本生産中の表示画面600である。
【図8】作業終了時の終了記録画面700である。
【図9】品目の進行状況を確認中の画面を示す図である。
【図10】開始前準備メイン画面300を中心に工程端末装置15の画面遷移を簡略化して模式的に表した図である。
【図11】工程端末装置15とWebサーバー14の要求応答動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
6 イントラネット
7 LANケーブル
10 包材製造機械
11 プログラマブル論理制御ユニット
12 運転情報収集サーバー
13 データベース
14 Webサーバー
15 工程端末装置
16 管理端末装置
17 中間生成物パレット
18 ラベル
19 運転状態モニタ端末装置
20 ラベルプリンタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、包材製造工程において品質管理のために品質マニュアルに従って必要な情報を記録し蓄積管理する品質管理システムに関する。
【0002】
【従来技術】
需要者の信頼を得るため、製品の供給者に対して要求される「品質システム」が具備すべき事項をまとめた国際規格であるISO9000シリーズに適合したことの認定を受けるメーカーが増えている。その結果、製造現場が決められた品質マニュアルに従って製品を製造したことを記録し、また顧客から要求のあった時は、過去の記録から品質マニュアル通りに製造されたことを開示して証明可能な生産管理システムが求められている。
このような生産管理システムは、従来、中央のサーバー装置に、生産記録を体系的に蓄積したデータベースを記録した記憶装置とそれを管理するデータベース管理プログラムを搭載し、製造ラインの各所に、そのデータベースを参照して製造記録を入力する端末装置を設置して、それらをネットワークを通じて結んだサーバークライアント型システムにより実現されていた。このようなシステムでは、端末装置側にクライアント機能を実行するアプリケーションプログラムを搭載させる必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
サーバークライアント型システムでは、端末の機能を追加変更するには、端末装置側に搭載していたアプリケーションプログラムを改良し、端末台数分のインストール作業を行う必要があった。新規に端末装置を導入するには、クライアント機能を実行するアプリケーションプログラムが正しく実行する環境で使えるものを導入する必要があるが、最新のコンピュータではOS等が新しくなっているため、わざわざ古い機種あるいは古いOSをインストールし直して使うなどの不便が生じていた。
【0004】
また、アプリケーションプログラムを改良する場合は、以前開発に利用した開発技術を使える技術者がいなくなっているなどの問題も生じていた。このため、品質管理の高度化あるいは新商品への対応などにより新たに発生する帳票類の電子ニーズ、および、それら新帳票類の参照ニーズに対応できず、新しい帳票は手書き作成し、過去の記録は、手作業で整理された帳票を物理的にアクセスして参照するというような状況が生じていた。
【0005】
また、工程端末で、確認のために関係する他の種類の帳票(工票、管理票等)を参照する際に、データベースを検索しなければならないが、この時の操作が例えば、受注番号など同じ種類の情報を何度も入力する必要があり入力作業が煩雑であるといった問題点もあった。
【0006】
本発明はこのような問題点を考慮してなされたものであり、端末装置側に端末の実行環境に依存した専用のアプリケーションプログラムを必要とせず、オペレータは、重複した入力作業をせずに各種の品質管理記録の参照が容易に行える品質管理システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための第1の発明は、品質管理のための各種記録データを体系的に蓄積管理したデータベースと、このデータベースの管理手段を備えたサーバー装置と、複数の工程管理端末装置と、をネットワークで接続して構成される品質管理システムであって、その第1の態様は、
前記工程管理端末には、オペレータの入力を受付け前記サーバーに必要なデータを要求し返答された情報を表示するクライアント手段が備えられており、前記サーバー装置には、前記クライアント手段からの要求を受け付け必要な情報を用意して返答するサーバーサイド手段が備えられており、前記クライアント手段と前記サーバーサイド手段の間のアプリケーションレベルのプロトコルとしてHTTP(HyperText Transfer Protocol)を採用し、前記クライアント手段を専用プログラムではなく、HTML(HyperText Markup Language)データとWWW(World Wide Web)ブラウザの働きにより実現させたことを特徴とする品質管理システムである。
【0008】
ここで、サーバーサイド手段とは、前記サーバー装置上で前記クライアント手段からの要求に応答するために動作するソフトウエアプログラムを総称していう。クライアント手段とは、前記工程管理端末装置を品質管理システムのクライアント装置として動作させるソフトウエアプログラムを総称していう。
【0009】
第1の発明の好ましい第2の態様は、第1の態様に係る品質管理システムにおける前記サーバーサイド手段は、提供する対話画面中の帳票類の名前の表示に引数付きのハイパーリンクを埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末装置に送付することにより、工程管理端末装置の利用者は、以後の検索で必要となる情報を1回入力するか、1回選択するだけで、それ以後重複した情報の入力や選択を行うことなく品質管理手順通りの製造に必要な所望の情報を抽出して閲覧しつつ作業を進めることを可能としたことを特徴とする品質管理システムである。
【0010】
ハイパーリンクとは、一般に、文書中のあるオブジェクトとネットワーク上の別のリソースとの論理的な結合を意味する。表示中のHTMLに存在するハイパーリンクが選択されるとWWWブラウザは、WWWサーバーに対してそのリンクタグのURLにより指定されたリソースを要求することにより、WWWブラウザ上での画面の遷移が実現される。引数付きのハイパーリンクとは、その論理的な結合により指定される別のリソースに引き渡されるデータのことである。
【0011】
第1の発明の好ましい第3の態様は、第2の態様に係る品質管理システムにおける前記サーバーサイド手段は、提供する対話画面中の帳票類の名前の表示に対して、受注番号または受注番号と部品コードまたはそれらとそれらをキーにして得られるその他の情報を前記ハイパーリンクの引数として埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末に提供することを特徴とする品質管理システムである。
【0012】
前記ハイパーリンクに引数として埋め込むものは、製造工程を特定する番号であってもよい。また「それらをキーにして得られるその他の情報」とは、例えば受注番号から得られる製品コードやその製品の仕様情報等である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて、本発明の実施形態を説明してゆく。図1は、本発明の実施形態に係る品質管理システムの全体構成を示した図である。10は、包材の製造機械の1ユニットである。機械オペレータは、操作パネルを操作することにより製造機械10を運転する。11はプログラマブル論理制御ユニット(以下PLCユニット)であって製造機械10からセンスできる幾つかの信号から、当該機械の状態を、運転、段取り、停止、休止として表す信号を常時出力する。19は運転状態モニタ端末装置であって、後述する運転情報収集サーバー12が発する定期的な運転状態問合せに対して、PLCユニット11の出力を読取ってLANのプロトコルに従って返答する装置である。運転状態モニタ端末装置19、運転情報収集サーバー12、工程端末装置15、および後述するデータベース13、Webサーバー14は、LANケーブル7により接続され、ネットワークシステムを構成する。
【0014】
運転情報収集サーバー12は、各製造機械に接続されている運転状態モニタ端末装置19に定期的に運転状態を問合せて収集し、機械毎の稼動状態をデータベース13に蓄積する。データベース13には、機械毎の稼動状態情報のほか、従来は帳票や管理票あるいは工票の形で管理された品質管理に関わる各種情報が体系的に記録蓄積されている。Webサーバー14は、WWWサーバーと幾つかのサーバーサイドプログラムを備えており、これらのプログラムの働きにより、工程端末装置15からの検索要求を受付け、データベース13を検索して結果を返答する。また、工程端末装置15からの入力を受付け、データベース13に新たなレコードを作成したり、特定レコードの内容を更新する。あるいは、単に要求されるHTML頁ファイルを送り返す。
【0015】
工程端末装置15は、製造部門の管理者席と各製造機械ユニットに1台設置され、オペレータは工程端末装置15に表示される対話インターフェース画面により、一の生産単位処理を行うための準備、確認、本生産、終了処理の各作業を当該包材製造会社が制定した品質マニュアルに沿って忠実に実行し、その記録を残すことができる。
【0016】
一の生産単位処理により生成された中間生成物17は適当な単位でユニークな番号を付けられて管理される。例えば、その工程で生成された中間生成物がパレットに積み上げて次工程に回る場合は、そのパレットにラベルプリンタ20が出力したバーコードラベル18が貼付され、この状態で、次工程に回される。次の工程では、このバーコードラベル18に表示されたラベル番号を読取って、次工程の処理を始める。この際、各工程の一単位作業ごとに識別番号を付けて、その工程への入力物として前記ラベル番号を、また、当該工程で生成される中間生成物を積み上げたパレットのバーコードラベルをその工程の出力物として、各工程の一単位作業に関係付けてデータベース化すれば製品毎に製造履歴を記録管理することもできる。尚、この品質管理システムはイントラネット6を介して、製造部門以外の他部門の管理端末装置16からWebサーバー14を介してデータベース13に蓄積記録されている品質管理記録をアクセスできるように構成することも可能である。以下、工程端末装置15に現われる対話画面インターフェースを説明する。
【0017】
図2は、1日の作業開始画面を示す。機械名、作業日、オペレータ代表者名(機主)を入力する。生産開始ボタンを選択することにより開始前準備画面に進む。
【0018】
図3は、生産切替え時の画面である。画面の中段に当日のこれまでの生産実績がリスト表示されている、画面の下段にその日の進行予定品目のリストが表示される。オペレータは進行予定品目のリストから次に進行する品目を選択する(図では、当日生産予定の最後の品目を選択した直後なので表示すべき内容がない)。選択された品目の情報(受注番号、得意先名、品名他)が、画面上段に表示されている。段ボール箱に詰める際の開始ラベル番号、詰め数のデフォルト値が表示されるが、オペレータは必要に応じて設定を変更する。次に処理すべき品目を選択したので「開始前準備」201を選択して先へ進む。
【0019】
図4は、開始前準備のメイン画面300を示す。手順書に定められた確認事項が表示される。即ち、「作業指示書」、「仕掛品管理表」、「製品ラベル」、「作業条件書」、「製品設計確認書」のそれぞれについて、確認しなければならない事項が表示される。例えば、「作業指示書」に関しては、確認事項として、「進行予定表と受注番号を照合する」とあり、機主、管理者(職制)がそれぞれ確認する必要がある。
【0020】
図5は、開始前準備のメイン画面400の「作業指示書」をクリックすることにより、その品目の作業指示書410が表示されたところを示す図である。開始前準備のメイン画面400の「作業指示書」部分にはリンクが埋め込まれており、しかもそのリンクは受注番号を引数として含んでいるため、「作業指示書」部分をクリックするだけで、その品目の受注番号の作業指示書が表示される。その他の帳票類も同様に名前部分をクリックすることによりその品目の受注番号に一致する帳票を簡単に閲覧できる。このようにして開始前準備の確認を終えれば、「貼り出し確認」302を選択する。
【0021】
図6は、「貼り出し確認」作業画面である。各チェック項目について、その項目の確認、測定、記録を行う。機主と職制でダブルチェックを行う。全てのチェックが終ったならば「本生産」503を選択する。本生産が始まる。
【0022】
図7は、本生産処理中に工程端末15に表示される表示画面600である。チェック項目の1〜8までは、本生産中も30分毎に確認を繰り返す。例えばチェック項目1「ラベル番号」「チェックして番号を記入」により、オペレータは、毎30分ごとに、投入される前工程処理結果物に貼られているラベル番号を入力しなければならない。
【0023】
図9は、品目全体の進行状況と、その中のある工程の進行状況を確認している画面である。画面300、400、500、600に表示される進度問合せボタン309をクリックすることによりその品目の品目全体の進行状況画面810が表示される。さらに、品目全体の進行状況画面810のテーブルから特定の内容コード(工程の番号に相当する)をクリックすると、その工程の進行状況画面820が図9のように表示される。
【0024】
図8は、作業終了時の終了記録画面700である。本生産表示画面600にて、処理終了時に「作業終了」604を選択することにより、終了記録画面700に切り替わる。終了記録画面700では、品質マニュアルに定められている作業終了時に記録すべき事項を入力する。
【0025】
以上、工程端末装置15の対話画面の動きを説明した。次に、このような対話画面インターフェースを工程端末装置15とWebサーバー14によりどのように実現しているかを説明する。
【0026】
図10は、開始前準備メイン画面300を中心に、工程端末装置15の画面遷移を簡略化して模式的に表した図である。工程端末装置15の画面インターフェースは、既述のように、開始前準備画面300で、帳票(工票)類を選択すると、その品目におけるその帳票(工票)を即座に表示する。帳票(工票)類は、受注番号毎作成されるので、通常同種の帳票ごとにデータベース化されている。従って、所望の帳票の内容を表示するには、データベース検索画面を呼出して、帳票の種類や受注番号などの検索条件を入力する必要があるが、工程端末装置15の画面インターフェースは受注番号の入力が1回だけですむよう設計されている。その仕掛けを図11の流れ図で説明する。
【0027】
図11は、左側に工程端末装置のWWWブラウザまたは、WWWブラウザの表示画面に対するオペレータの操作を示す。右側にWebサーバー14の動作を示す。ステップS10は、図3の生産切替え時の画面200で、進行予定の品目リストから、一つの品目を選択したところを表す。この結果、WWWブラウザは、品目選択後の画面を要求するHTTPのリクエストメッセージを送信する。S10からS20へ向かう矢印線の上に“GET /選択後画面のURL?18007913”と記されているのがその時送信されるリクエストメッセージの内容を表す。URLは一般にネットワーク上で認識できるリソースそのものをさすが、HTTPのGETメソッドによって指定されることにより、HTMLファイルなどのファイルの内容または、処理プログラムの処理結果、を要求する意味となる。“?18007913”はURLを修飾する引数である。結局“/選択後画面のURL?18007913”により18007913を引数として与えて品目選択後の画面を要求する意味となる。このメッセージはWWWサーバーで解釈され、品目選択後の画面を作成するプログラムが起動される(S20)。
【0028】
品目選択後の画面を作成するプログラムは、開始前準備ボタン201に“開始前準備画面のURL?18007913”とリンクを指定したタグを埋め込んだHTMLデータを作成し、これをWWWブラウザに返答する。この結果が、図3に示した品目選択後の生産切替え時の画面200である。画面200を確認したオペレータは、左上にある開始前準備ボタン201を選択する(S12)。すると、“開始前準備画面のURL?18007913”を要求するリクエストメッセージがWebサーバーに対して発信される。このメッセージを受付けたWebサーバープログラムは、18007913を引数として与えて開始前準備画面を作成するプログラムを起動する(S22)。このプログラムは、開始前準備のメイン画面300として表示されるHTMLデータを生成するわけであるが、各帳票類の名前を表示する部分に、“帳票○○のURL?18007913”とリンク指定したタグを埋め込んだHTMLデータとして作成する。このデータはWWWブラウザに送り付けられ、工程端末装置15の画面に図4のように表示される(S14)。
【0029】
オペレータが「帳票○○」の表示部分をクリックすると(S16)、WWWブラウザは埋め込まれた引数18007913付きのリンク“帳票○○のURL?18007913”を要求する。このメッセージを受付けたWWWサーバーは、18007913を検索条件として与えて帳票○○のデータベース(データベース13の一部である)を検索するプログラムを起動する(S24)。その結果を受注番号18007913の品目の帳票○○のデータとして応答する。WWWブラウザでこのデータを表示することで、例えば410が表示され、図5のような画面状態となる。
【0030】
また図9で、品目全体の進行状況表示画面810から、内容コード060を選択して、060工程の進行状況を表示させるには、画面810の内容コードの表示「060」に、“?18007913?060”と受注番号と内容コードの2種類の引数を指定すればよい。
【0031】
結局、オペレータは1回だけ品目を選択するだけで、以後、当該品目の関連する帳票(工票)を閲覧するのに、受注番号等の入力を一切行う必要がない。また、このような画面遷移を行うためには、引数付きのURLへのリンクをタグとして埋め込んだHTMLを必要に応じて作成しなければならないが、そのための処理は全てWebサーバー14に用意されたプログラムが行うので、工程端末装置15はWWWブラウザ以外に特別なアプリケーションプログラムを備える必要がない。より高度な品質管理を行うため、または新製品に対応するために、品質管理マニュアルが改訂され、新たな帳票を作成し、または、これまで参照していなかった他システムのデータベースを参照しなければならない必要が生じた時でも、Webサーバー14側に備えるプログラムが変化するだけであって、工程端末装置15側は影響を受けることはない。
【0032】
尚、Webサーバー14、データベースサーバー13は、ローカルなネットワーク上に存在するサーバーではなくても構わない。ルーターを隔てて接続されている別のネットワークに存在する別システムのサーバーであってもよい。図1では、イントラネット6にデータベースサーバー13b、Webサーバー14bが存在しているが、引数付きのリンクのURLをこれらのサーバーのURLとしておけば、端末画面上の1クリックで、これら別システムのデータベースの検索結果を表示させることが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、決められた作業手順に則った対話画面が用意され、その画面に従って入力することがそのまま品質管理作業手順を遵守した記録となり品質保証につながり、また、端末装置側に端末の実行環境に依存した専用のアプリケーションプログラムを必要とせず、重複した入力作業を排除可能なことから作業負荷軽減が図れ、かつ必要な品質管理記録の参照が容易に行え、情報参照の機能追加が容易に行える工程管理端末装置を提供できるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての工程端末装置15と、それを含めた製造管理システムの全体構成を示した図である。
【図2】1日の作業開始画面である。
【図3】生産切替え時の画面200である。
【図4】開始前準備のメイン画面300である。
【図5】開始前準備のメイン画面からその品目の作業指示書410が表示されたところを示す図である。
【図6】「貼り出し確認」作業画面500である。
【図7】本生産中の表示画面600である。
【図8】作業終了時の終了記録画面700である。
【図9】品目の進行状況を確認中の画面を示す図である。
【図10】開始前準備メイン画面300を中心に工程端末装置15の画面遷移を簡略化して模式的に表した図である。
【図11】工程端末装置15とWebサーバー14の要求応答動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
6 イントラネット
7 LANケーブル
10 包材製造機械
11 プログラマブル論理制御ユニット
12 運転情報収集サーバー
13 データベース
14 Webサーバー
15 工程端末装置
16 管理端末装置
17 中間生成物パレット
18 ラベル
19 運転状態モニタ端末装置
20 ラベルプリンタ
Claims (4)
- 品質管理のための各種記録データを体系的に蓄積管理したデータベースと、このデータベースの管理手段を備えたサーバー装置と、複数の工程管理端末装置と、をネットワークで接続して構成される品質管理システムであって、前記工程管理端末には、オペレータの入力を受付け前記サーバーに必要なデータを要求し返答された情報を表示するクライアント手段が備えられており、前記サーバー装置には、前記クライアント手段からの要求を受け付け必要な情報を用意して返答するサーバーサイド手段が備えられており、前記クライアント手段と前記サーバーサイド手段の間のアプリケーションレベルのプロトコルとしてHTTPを採用し、前記クライアント手段を専用プログラムではなく、HTMLデータとWWWブラウザの働きにより実現させたことを特徴とする品質管理システム。
- 請求項1に記載の品質管理システムにおいて、前記サーバーサイド手段は、提供する対話画面中の帳票類の名前の表示に引数付きのハイパーリンクを埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末装置に送付することにより、工程管理端末装置の利用者は、以後の検索で必要となる情報を1回入力するか、1回選択するだけで、それ以後重複した情報の入力や選択を行うことなく品質管理手順通りの製造に必要な所望の情報を抽出して閲覧しつつ作業を進めることを可能としたことを特徴とする品質管理システム。
- 請求項2に記載の品質管理システムにおいて、前記サーバーサイド手段は、帳票類の名前の表示に対して、受注番号または受注番号と部品コードまたはそれらとそれらをキーにして得られるその他の情報をハイパーリンクの引数として埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末に提供すること特徴とする品質管理システム。
- 前記サーバーサイド手段は、帳票類の名前の表示に対して前記ハイパーリンクの引数として、製造工程を特定する番号を埋め込んだHTMLデータを前記工程管理端末に提供すること特徴とする請求項3に記載の品質管理システム。
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- 2002-08-30 JP JP2002255351A patent/JP2004094635A/ja active Pending
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CN113986411B (zh) * | 2021-09-16 | 2023-10-17 | 阿里巴巴(中国)网络技术有限公司 | 提供品控质检页面的方法、装置及电子设备 |
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