JP2004093707A - 太陽電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】側部に位置する発光体により、透光板に形成された文字や図形の表示が十分に見える構造の太陽電池装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本太陽電池装置は、板状太陽電池4と、該太陽電池4の受光面側に設置された透光板3と、該透光板3の側部より光を入射させる発光体7と、透光板3の一方の面において、文字や図形を表示する溝部6とを有し、溝部6に、光を乱反射させる材料6fが充填されていることを特徴とする。
【選択図】 図6
【解決手段】本太陽電池装置は、板状太陽電池4と、該太陽電池4の受光面側に設置された透光板3と、該透光板3の側部より光を入射させる発光体7と、透光板3の一方の面において、文字や図形を表示する溝部6とを有し、溝部6に、光を乱反射させる材料6fが充填されていることを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池を利用した太陽電池装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の太陽電池装置が、特開平10−149123号に開示されている。この太陽電池装置は、略板状の太陽電池パネルと、これの受光面側に配置される透光板と、透光板の側部に配置される蛍光ランプとを備えている。そして、透光板の裏面側には、光を拡散反射する塗料または凹凸面が、文字の形状に設けられている。よって、太陽電池からの出力を蓄電池に蓄え、夜間、蓄電池からの電力にて蛍光ランプを点灯させ、蛍光ランプからの光が透光板の側部より入射して、透光板の裏面側に設けられた塗料または凹凸面にて、拡散反射される。よって、人が透光板を見たとき、光を乱反射する文字形状を見ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の太陽電池装置は、光を拡散反射させる塗料または凹凸面が、透光板の裏面に面状に設けられているだけなので、十分に面状に光を拡散反射できないことがある。つまり、蛍光ランプからの光は、横方向より入射されるので、例えば、横方向に太い文字等においては、光が入るのとは反対側の部分まで、十分に光が到達しにくいものであった。
【0004】
本発明は、上述のような問題点を解決するために成されたものであり、横方向より光が入射する装置においても、文字や図形が十分に見える構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成は、板状太陽電池と、該太陽電池の受光面側に設置された透光板と、該透光板の側部より光を入射させる発光体と、前記透光板の一方の面において、文字や図形を表示する溝部とを有し、前記溝部において、溝側部及び溝底部が粗面化されていることを特徴とする。
【0006】
更に、本発明の構成は、板状太陽電池と、該太陽電池の受光面側に設置された透光板と、該透光板の側部より光を入射させる発光体と、前記透光板の一方の面において、文字や図形を表示する溝部とを有し、前記溝部に、光を乱反射させる材料が充填されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を、図1〜5を用いて、詳細に説明する。本発明の太陽電池装置1は、平たい箱型のハウジング2を備え、この箱の太陽光を受ける面には、矩形状の開口部2aを有している。この開口部2aには、開口部2aの縦横と略同じ寸法のガラス、アクリル等からなる透光板3が設置される。
【0008】
透光板3の裏面側には、透光板3と縦横が略同寸法で板状の太陽電池4が設置される。つまり、太陽電池4の受光面上に、透光板3が配置されることになる。
【0009】
太陽電池4は、通常利用されるように、pn接合を形成した結晶系半導体基板、基板上に半導体接合を備えるアモルファス半導体を形成したもの、または結晶系半導体基板の両面にアモルファス半導体を形成したものが利用できる。
【0010】
そして、透光板3側面の外側である側部、図1においては透光板3の上側部と下側部に、複数の発光体としての発光LED7が配置される。
【0011】
また、ハウジング2内において、図1において右端には、蓄電池5が内蔵され、図1において左端には、プリント基板10が配置される。このプリント基板10には、後述する逆流防止ダイオード11、照度検出手段12、制御手段13の各素子が搭載される。なお、ハウジング2内における電気配線は省略してある。
【0012】
次に、本実施例の特徴点である透光板3に形成された文字や図形を表示する溝部6について詳細に説明する。図4に示すように、透光板3の裏面側において、透光板3の厚さ方向の途中までの深さで溝部6が、NC旋盤等の加工方法にて、「矢印図形」の形状(図1参照)に設けられている。そして、溝部6における溝側部6aの面及び溝底部6bの面には、別途、光を乱反射させる材料として、透明樹脂中に光を拡散、乱反射させる微粒子を混入させた材料が、塗布される。詳細には、エポキシ等の透明樹脂中に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の微粒子を混入させたものが利用される。これにより、溝側部6aの面及び溝底部6bの面が、光を拡散、乱反射する光乱反射面となる。
【0013】
また、溝部6において溝側部6aの面及び溝底部6bの面を光反射面とする別の構造については、以下のものがある。溝部6を設けるに際して、NC旋盤等の加工方法に代わって、透光板3に、研磨剤を吹き付けるブラスト方法で形成する。この加工方法により、溝部6における溝側部6aの面及び溝底部6bの面が粗面化された凹凸状の表面となることより、光を拡散、乱反射する光乱反射面となる。
【0014】
更には、溝部6において溝側部6aの面及び溝底部6bの面を光反射面とする別の構造については、溝部6をNC旋盤等の加工方法にて作成し、最後に研磨剤を吹き付けるブラスト方法で仕上げることもできる。これにより、溝部6における溝側部6aの面及び溝底部6bの面が粗面化された凹凸状の表面となり、光を拡散、乱反射する光乱反射面となる。
【0015】
従って、本第1実施例の溝部6においては、透光板3の側部より発光LED7の光が入射されると、溝部6内の面である溝側部6a及び溝底部6bの表面が光乱反射面であるので、光が溝部6内で拡散、乱反射するので、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向の溝側部6aにより、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。なお、昼間、太陽光が透光板3に入射される場合においては、溝部6において、拡散、乱反射されるものの、いくらかは太陽光が透過できるので、文字や図形の溝部6が太陽電池4の受光面上で陰となり、大きく太陽電池4の出力が低下することがない。このような溝部6における太陽光の透過率または発光LED7からの光を拡散、乱反射する度合いについては、溝部6における溝側部6a及び溝底部6bの凹凸状度合い、溝側部6a及び溝底部6bに塗布する材料の膜厚、微粒子の材質、量等で調整することができる。
【0016】
次に、本実施例の電気回路について、図5のブロック図を用いて説明する。本実施例の電気回路の構成は、太陽電池4と、太陽電池4の出力段に設けられた逆流防止ダイオード11と、太陽電池4からの出力を充電する蓄電池5と、蓄電池5からの出力を制御する制御手段13と、制御手段13からの出力で点灯する発光LED7とからなる。また、逆流防止ダイオード11の両端間には照度検出手段12が接続されており、この照度検出手段12は、逆流防止ダイオ−ド11の両端電圧を監視することにより、昼間の照度であること、夜間の照度であることを検出し、これら検出信号を制御手段13に出力する。
【0017】
即ち、昼間においては、太陽電池4より大きな電流が流れるので、逆流防止ダイオード5での電圧降下が大きく、この大きな電圧降下を監視することにより、昼間の照度であることを検出する。そして、この検出信号を制御手段13に出力し、制御手段13により、発光LED7への電力供給を停止する。 また、夜間においては、太陽電池4より電流が流れず、逆流防止ダイオード11に逆電圧が印加され、この逆電圧を監視することにより、夜間の照度であることを検出する。そして、この検出信号を制御手段13に出力し、制御手段13により、発光LED7へ電力を供給し、発光させる。
【0018】
以上の第1実施例の太陽電池装置1は、例えば、屋外において建物の壁、塀に設置しても、太陽電池4と文字や図形を表示する溝部6を有する透光板3とが重ねて配置されていることより、取り付ける面積を小さくすることができる。そして、昼間は太陽光を受光して発電すると共に、昼間においても太陽光は溝部6にて拡散、乱反射されるので溝部6からなる文字や図形を表示することができる。夜間は、発光LED7が発光して溝部6からなる文字や図形を表示することができる。
【0019】
また、本第1実施例において、太陽電池4の受光面において銀ペーストからなる集電極等による不所望のパターンが存在し、このようなパターンを透光板3側より、見えなくする必要がある場合は、透光板3と太陽電池4との間に、光を透過すると共に拡散する拡散シート(図示せず)を配置することも可能である。
【0020】
次に、第2実施例について、図6を用いて説明する。本第2実施例においては、第1実施例と比較して、溝部6内には、別途材料が充填されていることが異なり、溝部6の形状は、第1実施例と同一である。第1実施例と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。本第2実施例においては、まず、透光板3の裏面側において、透光板3の厚さ方向の途中までの深さで溝部6を、NC旋盤等の加工方法にて形成する。その後、溝部6のなかに、光を乱反射させる材料として、透明樹脂中に光を拡散、乱反射させる微粒子を混入させた充填材料6fを充填し硬化させている。詳細には、エポキシ等の透明樹脂中に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の微粒子を混入させたものが利用される。
【0021】
従って、本第2実施例においては、溝部6内に光を拡散、乱反射させる微粒子を充填しているので、溝部6の内部においても光を十分に拡散、乱反射することができる。よって、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向にも充填材料6fが存在することより、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。なお、昼間、太陽光が透光板3に入射される場合においては、溝部6において、拡散、乱反射されるものの、いくらかは太陽光が透過できるので、文字や図形の溝部6が太陽電池4の受光面上で陰となり、大きく太陽電池4の出力が低下することがない。このような溝部6内における太陽光の透過率または発光LED7からの光を拡散、乱反射する度合いについては、充填材料6f中の微粒子の材質、量で調整することができる。
【0022】
また、第2実施例において、第1実施例と同様に、溝部6内の面である溝側部6a及び溝底部6bの表面を、粗面化された凹凸状の表面として、これらの面と、充填材料6fとにより、光を十分に拡散、乱反射してもよい。
【0023】
なお、以上の各実施例においては、透光板3の裏面側に溝部6が形成されているが、これに代わって、透光板3の表面側に溝部6を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明においては、板状太陽電池と、この太陽電池の受光面側に設置された透光板と、この透光板の側部より光を入射させる発光体とを備える省スペースな太陽電池装置において、簡単な構造で、文字や図形の表示を明瞭にすることができる。
【0025】
即ち、溝部内の溝側部及び溝底部が光乱反射面とされていることより、透光板の側部の発光体からの光が、溝部内で拡散、乱反射するので、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向の溝側部により、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。
【0026】
また、本発明においては、溝部内に充填された光を乱反射させる材料により、溝部6内に光を拡散、乱反射させる微粒子を充填しているので、溝部内で拡散、乱反射するので、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。よって、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向にも光を乱反射させる材料が存在することより、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明の第1実施例における電気回路のブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例の溝部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 太陽電池装置
3 透光板
4 太陽電池
5 蓄電池
6 溝部
6a 溝側部
6b 溝底部
6f 充填材料
7 発光LED
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池を利用した太陽電池装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の太陽電池装置が、特開平10−149123号に開示されている。この太陽電池装置は、略板状の太陽電池パネルと、これの受光面側に配置される透光板と、透光板の側部に配置される蛍光ランプとを備えている。そして、透光板の裏面側には、光を拡散反射する塗料または凹凸面が、文字の形状に設けられている。よって、太陽電池からの出力を蓄電池に蓄え、夜間、蓄電池からの電力にて蛍光ランプを点灯させ、蛍光ランプからの光が透光板の側部より入射して、透光板の裏面側に設けられた塗料または凹凸面にて、拡散反射される。よって、人が透光板を見たとき、光を乱反射する文字形状を見ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の太陽電池装置は、光を拡散反射させる塗料または凹凸面が、透光板の裏面に面状に設けられているだけなので、十分に面状に光を拡散反射できないことがある。つまり、蛍光ランプからの光は、横方向より入射されるので、例えば、横方向に太い文字等においては、光が入るのとは反対側の部分まで、十分に光が到達しにくいものであった。
【0004】
本発明は、上述のような問題点を解決するために成されたものであり、横方向より光が入射する装置においても、文字や図形が十分に見える構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成は、板状太陽電池と、該太陽電池の受光面側に設置された透光板と、該透光板の側部より光を入射させる発光体と、前記透光板の一方の面において、文字や図形を表示する溝部とを有し、前記溝部において、溝側部及び溝底部が粗面化されていることを特徴とする。
【0006】
更に、本発明の構成は、板状太陽電池と、該太陽電池の受光面側に設置された透光板と、該透光板の側部より光を入射させる発光体と、前記透光板の一方の面において、文字や図形を表示する溝部とを有し、前記溝部に、光を乱反射させる材料が充填されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を、図1〜5を用いて、詳細に説明する。本発明の太陽電池装置1は、平たい箱型のハウジング2を備え、この箱の太陽光を受ける面には、矩形状の開口部2aを有している。この開口部2aには、開口部2aの縦横と略同じ寸法のガラス、アクリル等からなる透光板3が設置される。
【0008】
透光板3の裏面側には、透光板3と縦横が略同寸法で板状の太陽電池4が設置される。つまり、太陽電池4の受光面上に、透光板3が配置されることになる。
【0009】
太陽電池4は、通常利用されるように、pn接合を形成した結晶系半導体基板、基板上に半導体接合を備えるアモルファス半導体を形成したもの、または結晶系半導体基板の両面にアモルファス半導体を形成したものが利用できる。
【0010】
そして、透光板3側面の外側である側部、図1においては透光板3の上側部と下側部に、複数の発光体としての発光LED7が配置される。
【0011】
また、ハウジング2内において、図1において右端には、蓄電池5が内蔵され、図1において左端には、プリント基板10が配置される。このプリント基板10には、後述する逆流防止ダイオード11、照度検出手段12、制御手段13の各素子が搭載される。なお、ハウジング2内における電気配線は省略してある。
【0012】
次に、本実施例の特徴点である透光板3に形成された文字や図形を表示する溝部6について詳細に説明する。図4に示すように、透光板3の裏面側において、透光板3の厚さ方向の途中までの深さで溝部6が、NC旋盤等の加工方法にて、「矢印図形」の形状(図1参照)に設けられている。そして、溝部6における溝側部6aの面及び溝底部6bの面には、別途、光を乱反射させる材料として、透明樹脂中に光を拡散、乱反射させる微粒子を混入させた材料が、塗布される。詳細には、エポキシ等の透明樹脂中に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の微粒子を混入させたものが利用される。これにより、溝側部6aの面及び溝底部6bの面が、光を拡散、乱反射する光乱反射面となる。
【0013】
また、溝部6において溝側部6aの面及び溝底部6bの面を光反射面とする別の構造については、以下のものがある。溝部6を設けるに際して、NC旋盤等の加工方法に代わって、透光板3に、研磨剤を吹き付けるブラスト方法で形成する。この加工方法により、溝部6における溝側部6aの面及び溝底部6bの面が粗面化された凹凸状の表面となることより、光を拡散、乱反射する光乱反射面となる。
【0014】
更には、溝部6において溝側部6aの面及び溝底部6bの面を光反射面とする別の構造については、溝部6をNC旋盤等の加工方法にて作成し、最後に研磨剤を吹き付けるブラスト方法で仕上げることもできる。これにより、溝部6における溝側部6aの面及び溝底部6bの面が粗面化された凹凸状の表面となり、光を拡散、乱反射する光乱反射面となる。
【0015】
従って、本第1実施例の溝部6においては、透光板3の側部より発光LED7の光が入射されると、溝部6内の面である溝側部6a及び溝底部6bの表面が光乱反射面であるので、光が溝部6内で拡散、乱反射するので、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向の溝側部6aにより、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。なお、昼間、太陽光が透光板3に入射される場合においては、溝部6において、拡散、乱反射されるものの、いくらかは太陽光が透過できるので、文字や図形の溝部6が太陽電池4の受光面上で陰となり、大きく太陽電池4の出力が低下することがない。このような溝部6における太陽光の透過率または発光LED7からの光を拡散、乱反射する度合いについては、溝部6における溝側部6a及び溝底部6bの凹凸状度合い、溝側部6a及び溝底部6bに塗布する材料の膜厚、微粒子の材質、量等で調整することができる。
【0016】
次に、本実施例の電気回路について、図5のブロック図を用いて説明する。本実施例の電気回路の構成は、太陽電池4と、太陽電池4の出力段に設けられた逆流防止ダイオード11と、太陽電池4からの出力を充電する蓄電池5と、蓄電池5からの出力を制御する制御手段13と、制御手段13からの出力で点灯する発光LED7とからなる。また、逆流防止ダイオード11の両端間には照度検出手段12が接続されており、この照度検出手段12は、逆流防止ダイオ−ド11の両端電圧を監視することにより、昼間の照度であること、夜間の照度であることを検出し、これら検出信号を制御手段13に出力する。
【0017】
即ち、昼間においては、太陽電池4より大きな電流が流れるので、逆流防止ダイオード5での電圧降下が大きく、この大きな電圧降下を監視することにより、昼間の照度であることを検出する。そして、この検出信号を制御手段13に出力し、制御手段13により、発光LED7への電力供給を停止する。 また、夜間においては、太陽電池4より電流が流れず、逆流防止ダイオード11に逆電圧が印加され、この逆電圧を監視することにより、夜間の照度であることを検出する。そして、この検出信号を制御手段13に出力し、制御手段13により、発光LED7へ電力を供給し、発光させる。
【0018】
以上の第1実施例の太陽電池装置1は、例えば、屋外において建物の壁、塀に設置しても、太陽電池4と文字や図形を表示する溝部6を有する透光板3とが重ねて配置されていることより、取り付ける面積を小さくすることができる。そして、昼間は太陽光を受光して発電すると共に、昼間においても太陽光は溝部6にて拡散、乱反射されるので溝部6からなる文字や図形を表示することができる。夜間は、発光LED7が発光して溝部6からなる文字や図形を表示することができる。
【0019】
また、本第1実施例において、太陽電池4の受光面において銀ペーストからなる集電極等による不所望のパターンが存在し、このようなパターンを透光板3側より、見えなくする必要がある場合は、透光板3と太陽電池4との間に、光を透過すると共に拡散する拡散シート(図示せず)を配置することも可能である。
【0020】
次に、第2実施例について、図6を用いて説明する。本第2実施例においては、第1実施例と比較して、溝部6内には、別途材料が充填されていることが異なり、溝部6の形状は、第1実施例と同一である。第1実施例と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。本第2実施例においては、まず、透光板3の裏面側において、透光板3の厚さ方向の途中までの深さで溝部6を、NC旋盤等の加工方法にて形成する。その後、溝部6のなかに、光を乱反射させる材料として、透明樹脂中に光を拡散、乱反射させる微粒子を混入させた充填材料6fを充填し硬化させている。詳細には、エポキシ等の透明樹脂中に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の微粒子を混入させたものが利用される。
【0021】
従って、本第2実施例においては、溝部6内に光を拡散、乱反射させる微粒子を充填しているので、溝部6の内部においても光を十分に拡散、乱反射することができる。よって、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向にも充填材料6fが存在することより、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。なお、昼間、太陽光が透光板3に入射される場合においては、溝部6において、拡散、乱反射されるものの、いくらかは太陽光が透過できるので、文字や図形の溝部6が太陽電池4の受光面上で陰となり、大きく太陽電池4の出力が低下することがない。このような溝部6内における太陽光の透過率または発光LED7からの光を拡散、乱反射する度合いについては、充填材料6f中の微粒子の材質、量で調整することができる。
【0022】
また、第2実施例において、第1実施例と同様に、溝部6内の面である溝側部6a及び溝底部6bの表面を、粗面化された凹凸状の表面として、これらの面と、充填材料6fとにより、光を十分に拡散、乱反射してもよい。
【0023】
なお、以上の各実施例においては、透光板3の裏面側に溝部6が形成されているが、これに代わって、透光板3の表面側に溝部6を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明においては、板状太陽電池と、この太陽電池の受光面側に設置された透光板と、この透光板の側部より光を入射させる発光体とを備える省スペースな太陽電池装置において、簡単な構造で、文字や図形の表示を明瞭にすることができる。
【0025】
即ち、溝部内の溝側部及び溝底部が光乱反射面とされていることより、透光板の側部の発光体からの光が、溝部内で拡散、乱反射するので、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向の溝側部により、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。
【0026】
また、本発明においては、溝部内に充填された光を乱反射させる材料により、溝部6内に光を拡散、乱反射させる微粒子を充填しているので、溝部内で拡散、乱反射するので、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。よって、文字や図形の表示を十分に明瞭に表示することができる。特に、深さ方向にも光を乱反射させる材料が存在することより、表示が浮き上がったような奥行きがある表示とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明の第1実施例における電気回路のブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例の溝部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 太陽電池装置
3 透光板
4 太陽電池
5 蓄電池
6 溝部
6a 溝側部
6b 溝底部
6f 充填材料
7 発光LED
Claims (2)
- 板状太陽電池と、
該太陽電池の受光面側に設置された透光板と、
該透光板の側部より光を入射させる発光体と、
前記透光板の一方の面において、文字や図形を表示する溝部とを有し、
前記溝部において、溝側部及び溝底部が光乱反射面とされていることを特徴とする太陽電池装置。 - 板状太陽電池と、
該太陽電池の受光面側に設置された透光板と、
該透光板の側部より光を入射させる発光体と、
前記透光板の一方の面において、文字や図形を表示する溝部とを有し、
前記溝部に、光を乱反射させる材料が充填されていることを特徴とする太陽電池装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002252209A JP2004093707A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 太陽電池装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002252209A JP2004093707A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 太陽電池装置 |
Publications (1)
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