JP2004090681A

JP2004090681A - Vehicle air-conditioner

Info

Publication number: JP2004090681A
Application number: JP2002251055A
Authority: JP
Inventors: Koji Matsunaga; 松永　浩司; Shinya Kumamoto; 熊本　眞也; Masafumi Kurata; 倉田　雅文
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2002-08-29
Filing date: 2002-08-29
Publication date: 2004-03-25
Also published as: DE10339714A1

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To compatibly select the air blow-out mode control function according to the grade of a car, and standardize air-conditioning units for common use. <P>SOLUTION: An air blow-out case part 27 having defroster opening parts 28a and 28b and face opening parts 29a-29d is separately constituted from an air-conditioning case 11. A defroster door 30 and a face door 31, and actuators 32 and 33 to drive the defroster door 30 and the face door 31 are provided on the air blow-out case part 27, and the air blow-out case part 27 is attachably/detachably assembled to the air-conditioning case 11. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置における空調ユニットの吹出モード切替部に関するものである。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年、車両用空調装置の空調ユニットに対しては、運転席側と助手席側への吹出温度を独立制御する左右独立温度制御機能だけでなく、吹出モードを運転席側と助手席側とで独立に制御可能な機能をも要求される場合が出現するようになっている。
【０００３】
従って、吹出モードの左右独立制御を行わないノーマルタイプの空調ユニットと、吹出モードの左右独立制御を行う高級タイプの空調ユニットとを車格（車両グレード）に応じて用意する必要が生じ、空調ユニットの共通化を阻害するので、製品コストを上昇させる。
【０００４】
本発明は上記点に鑑みて、車格に応じた吹出モード制御機能の選択と、空調ユニットの共通化との両立を図ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明では、熱交換器（１２、１３）を通過した後の空気を吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）から車室内へ向かって吹き出す車両用空調装置において、
吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）を有する吹出ケース部（２７、２７１、２７２、２７２ａ，２７２ｂ、２７２Ａ〜２７２Ｄ）を、空調ケース（１１）と別体で構成するとともに、
吹出ケース部に、吹出モードドア（３０、３１）と、この吹出モードドア（３０、３１）を駆動するアクチュエータ（３２、３３）とを備え、
吹出ケース部を空調ケース（１１）に対して脱着可能に組み付けたことを特徴とする。
【０００６】
これによると、吹出ケース部として、吹出モードの左右独立制御を行わないノーマルタイプのものを選択して空調ケース（１１）に組み付けることにより、ノーマルタイプの空調装置を構成できる。
【０００７】
また、吹出ケース部として、吹出モードの左右独立制御を行うタイプのものを選択して空調ケース（１１）に組み付けることにより、左右独立制御タイプの空調装置を構成できる。
【０００８】
従って、空調ケース（１１）に内蔵される熱交換器部分等の大部分を吹出モードの制御機能の如何にかかわらず共通化することができる。しかも、吹出ケース部には吹出モードドア（３０、３１）およびアクチュエータ（３２、３３）が一体に備えられているから、吹出ケース部を選択するだけで、吹出モードの左右独立制御を行わないノーマルタイプと、吹出モードの左右独立制御を行う高級タイプとを車格（車両グレード）に対応して簡単に選択できる。
【０００９】
よって、空調装置の大部分の共通化により製品コストの上昇を抑制でき、且つ、車格に応じた吹出モード制御機能を簡単に設定できるという実用上の効果が大である。
【００１０】
請求項２に記載の発明のように請求項１において、吹出モードドア（３０、３１）は板ドアにより構成できる。
【００１１】
より具体的には、請求項３に記載の発明のように、板ドアは、ドア幅方向の中央部に配置した回転軸（３０ａ、３１ａ）を中心として回転するバタフライドアで構成するのがよい。バタフライドアであると、ドア幅方向の一端部に回転軸を配置する片持ちタイプの板ドアに比較して、ドア回転角を減少でき、且つ、ドアに加わる風圧を相殺してドア操作力を低減できる。
【００１２】
更に、請求項４に記載の発明のように請求項１において、吹出モードドア（３０、３１）をフィルム式ドアにより構成してもよい。フィルム式ドアであると、後述の図５に例示するように、吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）の開口面に沿ってフィルム式ドアを移動できるので、ドア作動空間を縮小できる。
【００１３】
請求項５に記載の発明では、請求項１ないし４のいずれか１つにおいて、吹出ケース部に吹出開口部として車室内への吹出部位が異なる複数の吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）が設けられ、複数の吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）に対応して吹出モードドア（３０、３１）が複数設けられていることを特徴とする。
【００１４】
これにより、車室内への吹出部位が異なる複数の吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）をこれに対応する複数の吹出モードドア（３０、３１）により切替開閉できる。
【００１５】
請求項６に記載の発明では、請求項５において、複数の吹出開口部は、車両窓ガラス側へ空気を吹き出すデフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）と乗員の上半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）であり、複数の吹出モードドアは、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）を開閉するデフロスタドア（３０）とフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）を開閉するフェイスドア（３１）であることを特徴とする。
【００１６】
これにより、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）とフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）を切替開閉する機能を発揮できる。
【００１７】
ここで、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）とフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）は元々、空調ケース（１１）の上方側に隣接配置されるものであるから、空調ケース（１１）と別体部品である吹出ケース部にデフロスタ開口部とフェイス開口部を配置しても、吹出ケース部をコンパクトに構成できる。
【００１８】
もし、吹出ケース部に、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）とフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）の他に、フット開口部（２５ａ、２５ｂ）をも配置すると、吹出ケース部の体格の制限に伴って各開口部の開口面積も制限されて、車室内吹出空気の圧損が上昇し、吹出風量を低下させ、空調性能の低下を招来する。
【００１９】
しかし、請求項６によると、吹出ケース部に、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）とフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）のみ配置しているから、フット開口部を配置しない分だけ、各開口部の開口面積を増大でき、吹出風量の低下を防止できる。
【００２０】
請求項７に記載の発明のように、請求項６において、具体的には、空調ケース（１１）内を空気が車両前方側から車両後方側へ向かって流れるようになっており、吹出ケース部は、空調ケース（１１）のうち上面部の車両後方側領域から後方壁面（２６）の上部領域にわたって配置され、
吹出ケース部の上面壁部（２７ａ）側にデフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）を配置し、吹出ケース部の後方壁部（２７ｂ）側にフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）を配置するとよい。
【００２１】
請求項８に記載の発明のように、請求項５ないし７のいずれか１つにおいて、吹出ケース部が、複数の吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）および複数の吹出モードドア（３０、３１）に対応して複数に分割されるようにしてよい。
【００２２】
これにより、複数に分割された各吹出ケース部毎で、吹出ケース部の選択、交換を行うことが可能となり、車種、車格に応じたバリエーション対応の多様化に貢献できる。
【００２３】
請求項９に記載の発明では、請求項６または７において、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）が配置されるデフロスタ側の吹出ケース部（２７１）と、フェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）が配置されるフェイス側の吹出ケース部（２７２）とに吹出ケース部が分割されていることを特徴とする。
【００２４】
これにより、デフロスタ側の吹出ケース部（２７１）と、フェイス側の吹出ケース部（２７２）をそれぞれ個別に選択、交換することが可能となり、車種、車格に応じたバリエーション対応の多様化に貢献できる。
【００２５】
請求項１０に記載の発明では、請求項９において、吹出ケース部は車両左右方向に細長く延びる形状になっており、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）およびフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）のうち、少なくともフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）が車両左右方向に複数設けられ、フェイス側の吹出ケース部が複数のフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）の車両左右方向の中間部にて２つのケース部（２７２ａ、２７２ｂ）に分割されていることを特徴とする。
【００２６】
これによると、請求項８、９と同様の作用効果を発揮できるのに加え、フェイス側の吹出ケース部について、車両左側と車両右側とで交換することが可能となり、右ハンドル車、左ハンドル車へのバリエーション対応が容易となる。
【００２７】
請求項１１に記載の発明では、請求項９において、吹出ケース部は車両左右方向に細長く延びる形状になっており、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）およびフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）のうち、少なくともフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）が車両左右方向に４つ設けられ、フェイス側の吹出ケース部が４つのフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）ごとに４つのケース部（２７２Ａ〜２７２Ｄ）に分割されていることを特徴とする。
【００２８】
これによると、請求項１０と同様の作用効果を発揮できるのに加え、車両左右方向に４つ設けられたフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）ごとに４つのケース部（２７２Ａ〜２７２Ｄ）に分割しているので、例えば、車両左右方向の中央部に位置するセンタフェイス開口部（２９ａ、２９ｂ）を共通化したまま、車両左右方向の左右外側に位置するサイドフェイス開口部（２９ｃ、２９ｄ）を変更することにより、センタフェイス吹出風量とサイドフェイス吹出風量との風量割合を変更できる。
【００２９】
請求項１２に記載の発明では、車室内へ向かって空気が流れる空気通路を構成する空調ケース（１１）と、空調ケース（１１）内に設けられ、空気と熱交換する熱交換器（１２、１３）と、熱交換器（１２、１３）を通過した後の空気を車室内へ向かって吹き出す吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）と、吹出開口部（２８ａ、２８ｂ、２９ａ〜２９ｄ）を開閉する吹出モードドア（３０、３１）とを備える車両用空調装置において、
吹出開口部は、車両窓ガラス側へ空気を吹き出すデフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）と乗員の上半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）であり、吹出モードドアは、デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）を開閉するデフロスタドア（３０）とフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）を開閉するフェイスドア（３１）であり、
デフロスタ開口部（２８ａ、２８ｂ）およびフェイス開口部（２９ａ〜２９ｄ）を、空調ケース（１１）と別体で構成した１つの吹出ケース部（２７）に開口するとともに、吹出ケース部（２７）に、デフロスタドア（３０）およびフェイスドア（３１）を備え、吹出ケース部（２７）を空調ケース（１１）に対して脱着可能に組み付けたことを特徴とする。
【００３０】
これによると、デフロスタ開口部およびフェイス開口部を有する１つの吹出ケース部を選択、交換することにより、デフロスタ・フェイスの吹出モード切替部を、左右独立制御を行わないノーマルタイプとして構成したり、左右独立制御を行うタイプとして構成することを簡単に実施できる。
【００３１】
従って、空調ケース（１１）に内蔵される熱交換器部分等の大部分を吹出モードの制御機能の如何にかかわらず共通化することができる。よって、空調装置の大部分の共通化により製品コストの上昇を抑制でき、且つ、車格に応じた吹出モード制御機能を簡単に設定できるという実用上の効果が大である。
【００３２】
しかも、請求項６において前述した理由により、空調ケース（１１）と別体部品である吹出ケース部にデフロスタ開口部とフェイス開口部を配置しても、吹出ケース部をコンパクトに構成できる。
【００３３】
また、吹出ケース部にフット開口部を配置しない分だけ、デフロスタ・フェイスの各開口部の開口面積を増大でき、吹出風量の低下を防止できる。
【００３４】
請求項１３に記載の発明では、請求項１ないし１２のいずれか１つにおいて、空調ケース（１１）内に、車室内の運転席側領域に吹き出す空気が流れる運転席側空気通路（１６）と、車室内の助手席側領域に吹き出す空気が流れる助手席側空気通路（１７）が設けられ、熱交換器（１２、１３）は、運転席側空気通路（１６）および助手席側空気通路（１７）を通過する空気と熱交換するようになっており、更に、運転席側空気通路（１６）からの吹出空気温度を調整する運転席側温度調整手段（１９ａ）と、助手席側空気通路（１７）からの吹出空気温度を調整する助手席側温度調整手段（１９ｂ）とを独立に備えることを特徴とする。
【００３５】
このように、車室内の運転席側領域と助手席側領域への吹出空気温度を独立制御する車両用空調装置において、本発明は好適に実施されるものである。
【００３６】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【００３７】
【発明の実施の形態】
（第１実施形態）
図１は第１実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部の空調ユニット１０を示す。本実施形態の室内ユニット部は、大別して、図１の空調ユニット１０と、この空調ユニット１０に空気を送風する送風機ユニット（図示せず）との２つの部分に分かれている。
【００３８】
空調ユニット１０は車室内前部の計器盤（図示せず）内側のうち、車両左右方向の略中央部に配置される。空調ユニット１０部は、車室内の計器盤内側の略中央部にて、車両の前後方向および上下方向に対して、図１の矢印で示す搭載方向で配置される。
【００３９】
これに対し、図示しない送風機ユニットは車室内前部の計器盤内側のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。送風機ユニットは周知のごとく外気（車室外空気）と内気（車室内空気）を切替導入する内外気切替箱、およびこの内外気切替箱を通して空気を吸入し送風する遠心式の送風機を備えている。
【００４０】
空調ユニット１０は樹脂製の空調ケース１１を有し、この空調ケース１１の内部には車室内へ向かって空気が流れる空気通路が構成される。なお、空調ケース１１は、具体的には車両左右方向の中央部の分割面にて左右に分割された左側分割ケースと右側分割ケースとを一体に締結することにより構成されている。
【００４１】
この空調ケース１１内に冷房用熱交換器をなす蒸発器１２と暖房用熱交換器をなすヒータコア１３を両方とも一体に内蔵している。空調ケース１１の、最も車両前方側の部位には空気入口空間１４が形成されている。この空気入口空間１４には、上記送風機ユニットの遠心式送風機のスクロールケーシング出口から送風空気が流入する。
【００４２】
空調ケース１１内において空気入口空間１４直後の部位に蒸発器１２が略上下方向（略垂直）に配置されている。この蒸発器１２は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却するものである。そして、蒸発器１２の空気流れ下流側、すなわち、車両後方側に、所定の間隔を開けてヒータコア１３が配置されている。従って、空調ケース１１内の空気入口空間１４に流入した空気が蒸発器１２、ヒータコア１３の順に通過して車両前方側から車両後方側へと流れる。
【００４３】
ヒータコア１３は、その上端部が下端部よりも車両前方側へ位置するように空調ケース１１内に傾斜配置されている。ヒータコア１３は蒸発器１２を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に図示しない車両エンジンから高温の温水（エンジン冷却水）が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
【００４４】
図２は空調ケース１１の概略的な平面断面を示す断面模式図であり、図２の前後左右の各矢印は車両搭載時の方向を示す。空調ケース１１内において蒸発器１２よりも後方側の領域には車両左右方向の中央部に仕切り板１５を配置して、空調ケース１１内の空気通路を右側空気通路１６と左側空気通路１７とに仕切っている。仕切り板１５は空調ケース１１と別体の樹脂部材であり、ヒータコア１３が嵌合する凹状部を形成することにより、ヒータコア１３を左右の両空気通路１６、１７にわたって配置している。
【００４５】
ここで、右ハンドル車であれば、右側空気通路１６は運転席側空気通路となり、左側空気通路１７は助手席側空気通路となる。また、左ハンドル車であれば、右側空気通路１６は助手席側空気通路となり、左側空気通路１７は運転席側空気通路となる。
【００４６】
右側空気通路１６および左側空気通路１７において、ヒータコア１３の上方側の部位（図１参照）にはそれぞれ冷風バイパス通路１８ａ、１８ｂが形成される。この冷風バイパス通路１８ａ、１８ｂは、蒸発器１２通過後の冷風がヒータコア１３をバイパスして流れる通路をなす。そして、右側空気通路１６および左側空気通路１７において、ヒータコア１３および冷風バイパス通路１８ａ、１８ｂの上流側（車両前方側）にはそれぞれフィルム式ドア１９ａ、１９ｂが配置される。
【００４７】
この左右のフィルム式ドア１９ａ、１９ｂによりヒータコア１３の左右の入口通風路２０ａ、２０ｂと左右の冷風バイパス通路１８ａ、１８ｂを開閉するようになっている。すなわち、右側のフィルム式ドア１９ａは、右側の冷風バイパス通路１８ａを通過する冷風ａの風量と、右側の入口通風路２０ａからヒータコア１３の右側領域１３ａを通過して加熱される温風ｂの風量との割合を調整する右側エアミックスドア（右側温度調整手段）としての役割を果たす。
【００４８】
同様に、左側のフィルム式ドア１９ｂは、左側の冷風バイパス通路１８ｂを通過する冷風ａの風量と、左側の入口通風路２０ｂからヒータコア１３の左側領域１３ｂを通過して加熱される温風ｂの風量との割合を調整する左側エアミックスドア（左側温度調整手段）としての役割を果たす。
【００４９】
左右のフィルム式ドア１９ａ、１９ｂの一端部（上端部）は左右の第１巻き取り軸２１ａ、２１ｂに連結され、他端部（下端部）は左右の第２巻き取り軸２２ａ、２２ｂに連結される。左右のフィルム式ドア１９ａ、１９ｂは、第１巻き取り軸２１ａ、２１ｂおよび第２巻き取り軸２２ａ、２２ｂのいずれか一方に巻き取られるとともに他方の巻き取り軸から送り出されることにより、略上下方向に移動するようになっている。フィルム式ドア１９ａ、１９ｂには通風用開口部２３ａ、２３ｂ（図２）が開口しており、この通風用開口部２３ａ、２３ｂの移動により冷風バイパス通路１８ａ、１８ｂと入口通風路２０ａ、２０ｂの開度を調整するようになっている。
【００５０】
なお、第１巻き取り軸２１ａ、２１ｂは図２に示すように車両左右方向に延びるように配置され、空調ケース１１の左右両側の壁面および仕切り板１５に回転可能に支持される。第２巻き取り軸２２ａ、２２ｂも同様に空調ケース１１の左右両側の壁面および仕切り板１５に回転可能に支持される。
【００５１】
そして、右側の第１巻き取り軸２１ａおよび第２巻き取り軸２２ａのうちいずれか一方を、空調ケース１１の外部において図示しないリンク機構を介在して右側の温度調整操作機構に連結している。同様に、左側の第１巻き取り軸２１ｂおよび第２巻き取り軸２２ｂのうちいずれか一方を、空調ケース１１の外部において図示しないリンク機構を介在して左側の温度調整操作機構に連結している。
【００５２】
この左右の温度調整操作機構は、サーボモータを用いたアクチュエータにより構成され、サーボモータの回転動力にて左右のフィルム式ドア１９ａ、１９ｂをそれぞれ独立に移動させる。すなわち、左右の温度調整操作機構のサーボモータの回転動力により第１巻き取り軸２１ａ、２１ｂおよび第２巻き取り軸２２ａ、２２ｂのうちいずれか一方を回転駆動するとともに、これに連動して第１巻き取り軸２１ａ、２１ｂおよび第２巻き取り軸２２ａ、２２ｂのうち他方を回転させる。これにより、フィルム式ドア１９ａ、１９ｂの一端部を巻き取り他端部を送り出してフィルム式ドア１９ａ、１９ｂを略上下方向に移動させるようになっている。
【００５３】
右側空気通路１６および左側空気通路１７において、ヒータコア１３の上方側（図１参照）に、それぞれ冷風ａと温風ｂを混合する空気混合部２４ａ、２４ｂが形成され、この左右の空気混合部２４ａ、２４ｂにて車室内吹出空気温度が所望温度に調整される。空調ケース１１の左右両側の壁面において、空気混合部２４ａ、２４ｂの形成部位に左右のフット開口部２５ａ、２５ｂが開口している。この左右のフット開口部２５ａ、２５ｂは、空気混合部２４ａ、２４ｂを通過して温度調整された空調空気を車室内の乗員足元部へ吹き出すものである。この左右のフット開口部２５ａ、２５ｂは図示しない左右のフットドアにより開閉される。この左右のフットドアはフットドア操作機構により操作される。このフットドア操作機構もサーボモータを用いたアクチュエータにより構成される。
【００５４】
次に、空調ケース１１の上面部において車両後方側の領域から空調ケース１１の後方壁面２６の上部領域にかけて、１つの吹出ケース部２７が配置されている。この吹出ケース部２７は、図３または図４に示すように空調ケース１１とは別体の部品である。吹出ケース部２７はより具体的には、樹脂製の部品であり、図１に示すように略三角状の断面形状にて車両左右方向に細長く延びる形状に成形されている。なお、図３、４の上下、前後、左右の各矢印は車両搭載状態での方向を示す。
【００５５】
吹出ケース部２７の内部にて車両左右方向の中央部に仕切り壁（図示せず）を一体成形して、この仕切り壁を空調ケース１１内の仕切り板１５の端部に当接することにより、吹出ケース部２７の内部空間も右側空気通路１６に連通する右側空間と左側空気通路１７に連通する左側空間とに仕切るようになっている。
【００５６】
そして、吹出ケース部２７の上面壁部２７ａ、すなわち、空調ケース１１の上面部のうち車両後方側領域に相当する部位にデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂが開口している。また、吹出ケース部２７の後方壁部２７ｂ、すなわち、空調ケース１１の後方壁面２６の上部領域に相当する部位にフェイス開口部２９ａ〜２９ｄが開口している。
【００５７】
本例では、図３、４に示すように、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを車両左右方向に４個ずつに分割している。ここで、右側のデフロスタ開口部２８ａおよび右側のフェイス開口部２９ａ、２９ｃは、吹出ケース部２７内の仕切り壁よりも右側空間に連通し、左側のデフロスタ開口部２８ｂおよび左側のフェイス開口部２９ｂ、２９ｄは、吹出ケース部２７内の仕切り壁よりも左側空間に連通する。
【００５８】
また、４個のフェイス開口部２９ａ〜２９ｄのうち、車両左右方向の中央部の２個の開口部がセンタフェイス開口部２９ａ、２９ｂを構成し、車両左右方向の外側の２個の開口部がサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄを構成する。
【００５９】
左右のデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂは図示しないデフロスタダクトを介して車両計器盤上面のデフロスタ吹出口に接続される。左右のデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂにも、左右の空気混合部２４ａ、２４ｂから温度調整された空調空気が流入し、この空調空気（主に温風）がデフロスタダクトを通過してデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて吹き出される。
【００６０】
フェイス開口部２９ａ〜２９ｄのうち、左右のセンタフェイス開口部２９ａ、２９ｂは図示しないセンタフェイスダクトを介して車両計器盤上方側の左右方向中央部に配置される左右のセンタフェイス吹出口（図示せず）に接続される。また、左右のサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄは図示しないサイドフェイスダクトを介して車両計器盤上方側の左右方向両端部に配置される左右のサイドフェイス吹出口（図示せず）に接続される。
【００６１】
左右のセンタフェイス開口部２９ａ、２９ｂにも、空気混合部２４ａ、２４ｂから温度調整された空調空気が流入し、この空調空気（主に冷風）が左右のセンタフェイスダクトを通過して左右のセンタフェイス吹出口から車室内の左右方向中央部において乗員上半身側に向けて吹き出される。同様に、左右のサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄにも、空気混合部２４ａ、２４ｂから温度調整された空調空気が流入し、この空調空気（主に冷風）が左右のサイドフェイスダクトを通過して左右のサイドフェイス吹出口から車室内の左右方向両端部において乗員上半身側に向けて吹き出される。
【００６２】
吹出ケース部２７には、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂを開閉するデフロスタドア３０およびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを開閉するフェイスドア３１が備えられている。ここで、デフロスタドア３０およびフェイスドア３１は、平板状の板ドアにより構成されている。より具体的には、板ドアの中でも、ドア幅方向の中央部に配置した回転軸３０ａ、３１ａを中心として回転するバタフライドアにより両ドア３０、３１は構成されている。ここで、ドア幅方向とは回転軸３０ａ、３１ａの軸方向（図１の紙面垂直方向）と直交する方向である。
【００６３】
なお、本例では、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄの各開口部１個当たりにドア３０、３１を２個ずつ配置しているから、デフロスタドア３０およびフェイスドア３１はそれぞれ合計８個ずつ設けることになる。
【００６４】
図３は、吹出モードの左右独立制御を行わないノーマルタイプの空調ユニット１０に適用される吹出ケース部２７を示し、図４は吹出モードの左右独立制御を行う左右独立制御タイプの空調ユニット１０に適用される吹出ケース部２７を示す。図３のノーマルタイプの場合には、吹出モードの左右独立制御を行わないので、８個のデフロスタドア３０および８個のフェイスドア３１をそれぞれ１個の共通の操作機構３２、３３により連動操作するようになっている。ここで、デフロスタドア操作機構３２およびフェイスドア操作機構３３は、それぞれサーボモータを用いたアクチュエータにより構成され、吹出ケース部２７の左右の側壁のうち、いずれか一方の側壁、例えば左側の側壁２７ｃに装着されている。
【００６５】
ここで、吹出ケース部２７の左右の側壁のうち、通常、助手席側の側壁の方がドア操作機構３２、３３の配置スペースを確保しやすい。従って、図３のように左側の側壁２７ｃにドア操作機構３２、３３を装着するのは、車両左側が助手席側となる右ハンドル車の場合である。左ハンドル車の場合は、ドア操作機構３２、３３を右側の側壁２７ｄに装着するのが配置スペース確保の観点から好ましい。
【００６６】
なお、左右のデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂに備えられる８個のデフロスタドア３０はすべて単純な連動により同時に開閉動作を行うように、８個のデフロスタドア３０とデフロスタドア操作機構３２とが連結されている。
【００６７】
一方、８個のフェイスドア３１のうち、センタフェイス開口部２９ａ、２９ｂに備えられるセンタフェイスドア３１は、フェイスモードおよびバイレベルモードにおいて開位置に操作され、それ以外のフットモード、フットデフロスタモードおよびデフロスタモードでは閉位置に操作される。これに反し、サイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄに備えられるサイドフェイスドア３１は、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、およびフットデフロスタモードにおいて開位置に操作され、デフロスタモードのみで閉位置に操作される。
【００６８】
このため、センタフェイス開口部２９ａ、２９ｂに備えられるセンタフェイスドア３１およびサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄに備えられるサイドフェイスドア３１と、フェイスドア操作機構３３との間に、両フェイスドアの開閉作動にずれを与える所定のリンク機構（図示せず）を介在させている。これにより、フェイスドア操作機構３３のサーボモータの回転角を吹出モードに応じて変化させたときに、吹出モードに応じて両フェイスドアが上記のように異なった開閉作動を行うようになっている。
【００６９】
次に、図４に示す左右独立制御タイプの吹出ケース部２７について説明すると、吹出ケース部２７の左側の側壁２７ｃと右側の側壁２７ｄの両方にそれぞれ、サーボモータを用いたアクチュエータにより構成されるデフロスタドア操作機構３２ａ、３２ｂとフェイスドア操作機構３３ａ、３３ｂを装着している。
【００７０】
右側のデフロスタドア操作機構３２ａは、右側のデフロスタ開口部２８ａに備えられるデフロスタドア３０に連結され、この右側のデフロスタドア３０を開閉する。左側のデフロスタドア操作機構３２ｂは、左側のデフロスタ開口部２８ｂに備えられるデフロスタドア３０に連結され、この左側のデフロスタドア３０を開閉する。
【００７１】
また、右側のフェイスドア操作機構３３ａは、右側のセンタフェイス開口部２９ａおよび右側のサイドフェイス開口部２９ｃに備えられるフェイスドア３１に連結され、この右側のフェイスドア３１を開閉する。また、左側のフェイスドア操作機構３３ｂは、左側のセンタフェイス開口部２９ｂおよび左側のサイドフェイス開口部２９ｄに備えられるフェイスドア３１に連結され、この左側のフェイスドア３１を開閉する。
【００７２】
従って、図４に示す左右独立制御タイプの吹出ケース部２７によれば、左右のデフロスタドア操作機構３２ａ、３２ｂと左右のフェイスドア操作機構３３ａ、３３ｂをそれぞれ独立に制御することにより、左右のデフロスタドア３０および左右のフェイスドア３１の開閉を独立に制御して、左右の吹出モード、すなわち、運転席側と助手席側の吹出モードを独立に制御できる。
【００７３】
これに反し、図３に示すノーマルタイプの吹出ケース部２７によれば、左右のデフロスタドア３０のすべてを１個の共通のデフロスタ操作機構３２により連動操作し、左右のデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂの開閉を同時に行う。また、左右のフェイスドア３１のすべてを１個の共通のフェイスドア操作機構３３により連動操作するから、左右のセンタフェイス開口部２９ａ、２９ｂの開閉を同時に行うとともに、左右のサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄの開閉を同時に行う。そのため、ノーマルタイプの吹出ケース部２７では吹出モードの左右独立制御を行わない。
【００７４】
なお、図３に示すノーマルタイプの吹出ケース部２７および図４に示す左右独立制御タイプの吹出ケース部２７のいずれにおいても、車室内へのデフロスタ吹出空気温度およびフェイス吹出空気温度は、左右のフィルム式ドア１９ａ、１９ｂの位置を独立に制御することにより左側と右側とで独立に制御できる。もちろん、左右のフット開口部２５ａ、２５ｂからの左右のフット吹出空気温度も同様に独立に制御できる。また、左右のフット開口部２５ａ、２５ｂの開閉も左右のフットドア（図示せず）により独立に行うことができるようになっている。
【００７５】
空調ケース１１とは別体部品である吹出ケース部２７に、デフロスタドア３０、フェイスドア３１、デフロスタドア操作機構３２（または３２ａ、３２ｂ）およびフェイスドア操作機構３３（または３３ａ、３３ｂ）を組み付けた後に、図１に示すように空調ケース１１の上面部の車両後方側領域から後方壁面２６の上部領域に至る部位に吹出ケース部２７を配置し、吹出ケース部２７を、図示しないねじ、あるいは金属ばね材等により成形されたばねクリック等の締結手段によって空調ケース１１に脱着可能に組み付ける。
【００７６】
従って、第１実施形態によると、吹出モードの左右独立制御を行わないノーマルタイプの空調ユニット１０を構成する場合には、吹出ケース部２７として図３に示すノーマルタイプのものを選択し、このノーマルタイプの吹出ケース部２７を空調ケース１１に組み付ければよい。
【００７７】
また、空調ユニット１０として、吹出モードの左右独立制御を行うタイプのものを構成する場合には、吹出ケース部２７として図４に示す左右独立制御タイプのものを選択し、この左右独立制御の吹出ケース部２７を空調ケース１１に組み付ければよい。
【００７８】
この結果、空調ユニット１０のうち、空調ケース１１に内蔵される部分（ユニット構成の大部分）を共通化することができる。しかも、吹出ケース部２７には吹出モードドア３０、３１およびドア操作機構３２、３２ａ、３２ｂ、３３、３３ａ、３３ｂが一体に備えられているから、吹出ケース部２７を選択するだけで、吹出モードの左右独立制御を行わないノーマルタイプの空調ユニット１０と、吹出モードの左右独立制御を行う高級タイプの空調ユニット１０とを車格（車両グレード）に対応して簡単に設定できる。
【００７９】
よって、空調ユニット１０の大部分の共通化により製品コストの上昇を抑制でき、且つ、車格に応じた吹出モード制御機能を簡単に選択できる。
【００８０】
ところで、第１実施形態においては、１つの吹出ケース部２７にデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂとフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを配置し、フット開口部２５ａ、２５ｂは吹出ケース部２７に配置せず、空調ケース１１側に配置している。これは次の理由による。
【００８１】
空調ユニット１０の大部分を共通化するという目的の達成のためには、吹出ケース部２７の体格はなるべく小さくする必要がある。そこで、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂとフェイス開口部２９ａ〜２９ｄの他に、フット開口部２５ａ、２５ｂをも吹出ケース部２７に配置すると、吹出ケース部２７の体格の制限に伴って、各開口部の開口面積も制限されて、車室内吹出空気の圧損が上昇し、吹出風量を低下させ、空調性能の低下を招来する。
【００８２】
これに対し、第１実施形態では、空調ケース１１の上方側に元々隣接配置されるデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂとフェイス開口部２９ａ〜２９ｄのみを吹出ケース部２７に配置し、フット開口部２５ａ、２５ｂは空調ケース１１側に配置している。これにより、各開口部の開口面積の制限による吹出風量の低下を防止している。
【００８３】
なお、第１実施形態では、図３に示すノーマルタイプの吹出ケース部２７にデフロスタドア３０のための操作機構３２とフェイスドア３１のための操作機構３３をそれぞれ別々に設けているが、この両操作機構３２、３３の代わりに単一の操作機構を設定し、この単一の操作機構によりリンク機構を介してデフロスタドア３０とフェイスドア３１を連動操作することにより、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂとフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを開閉するようにしてもよい。
【００８４】
同様に、第１実施形態では、図４に示す左右独立制御タイプの吹出ケース部２７の場合に、右側のデフロスタドア操作機構３２ａと右側のフェイスドア操作機構３３ａをそれぞれ別々に設け、また、左側のデフロスタドア操作機構３２ｂと左側のフェイスドア操作機構３３ｂをそれぞれ別々に設けているが、右側のデフロスタドア操作機構３２ａと右側のフェイスドア操作機構３３ａの代わりに、単一の右側操作機構を設定し、この単一の右側操作機構によりリンク機構を介して右側のデフロスタドア３０と右側のフェイスドア３１を連動操作する。
【００８５】
また、左側のデフロスタドア操作機構３２ｂと左側のフェイスドア操作機構３３ｂの代わりに、単一の左側操作機構を設定し、この単一の左側操作機構によりリンク機構を介して左側のデフロスタドア３０と左側のフェイスドア３１を連動操作するようにしてもよい。
【００８６】
（第２実施形態）
第１実施形態では、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを開閉するドア手段として、バタフライドアにより構成されたデフロスタドア３０、フェイスドア３１を用いているが、第２実施形態では、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを開閉するドア手段としてフィルム式ドアを用いている。
【００８７】
図５は第２実施形態による吹出ケース部２７を示すものであり、吹出ケース部２７の内側にフィルム式ドア３４を、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄの開口面に沿って移動可能に配置し、この１つのフィルム式ドア３４の移動によりデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄの両方を開閉する。
【００８８】
フィルム式ドア３４は、図１、図２に示す左右の温度調整手段をなす左右のフィルム式ドア１９ａ、１９ｂと基本的には同一の構成であり、フィルム式ドア３４の両端部は第１、第２巻き取り軸３５、３６に連結され、この第１、第２巻き取り軸３５、３６の回転により第１、第２巻き取り軸３５、３６に対して巻き取られたり、あるいは巻き戻されることにより、フィルム式ドア３４が第１、第２巻き取り軸３５、３６間で移動する。
【００８９】
前述したフィルム式ドア１９ａ、１９ｂの開口部２３ａ、２３ｂと同様の開口部（図示せず）がフィルム式ドア３４にも設けてあり、このフィルム式ドア３４の開口部がデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂ、またはフェイス開口部２９ａ〜２９ｄと重合することにより、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂ、またはフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを開口できる。
【００９０】
デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂとフェイス開口部２９ａ〜２９ｄとの間の中間部にはフィルム式ドア３４の曲がり部をガイドするガイド部３７が設けてある。図５には、フィルム式ドア３４を１つのみ示しているが、前述の図４の吹出ケース部２７のように左右独立制御タイプの場合は、フィルム式ドア３４として、互いに独立に操作される右側のフィルム式ドアと左側のフィルム式ドアを設けることはもちろんである。
【００９１】
（第３実施形態）
第１実施形態では、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂおよびフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを、１つの構造体である吹出ケース部２７に開口しているが、第３実施形態では、図６に示すように、吹出ケース部を、デフロスタ側の吹出ケース部２７１とフェイス側の吹出ケース部２７２とに分割し、デフロスタ側の吹出ケース部２７１にデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂを開口するとともに、このデフロスタ開口部２８ａ、２８ｂを開閉するデフロスタドア３０（図６では図示せず）の操作機構３２をデフロスタ側の吹出ケース部２７１の側壁２７ｃに装着している。
【００９２】
同様に、フェイス側の吹出ケース部２７２にフェイス開口部２９ａ〜２９ｄをを開口するとともに、このフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを開閉するフェイスドア３１（図６では図示せず）の操作機構３３をフェイス側の吹出ケース部２７２の側壁２７ｃに装着している。
【００９３】
デフロスタ側の吹出ケース部２７１とフェイス側の吹出ケース部２７２との組付面２７３に、適宜の形状、例えば、凹凸の嵌合形状からなる嵌合部を設定することにより、デフロスタ側の吹出ケース部２７１とフェイス側の吹出ケース部２７２とを一体的に組み付けた後に、両吹出ケース部２７１、２７２を空調ケース１１に一体的に組み付けることができる。
【００９４】
第３実施形態によると、吹出ケース部を、デフロスタ側の吹出ケース部２７１とフェイス側の吹出ケース部２７２とに分割しているから、車種や車格に応じて、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂのみの開口面積、開口形状を変更する必要が生じたときはデフロスタ側の吹出ケース部２７１を変更するのみで対応できる。また、フェイス開口部２９ａ〜２９ｄのみの開口面積、開口形状を変更する必要が生じたときには、フェイス側の吹出ケース部２７２を変更するのみで対応できる。
【００９５】
（第４実施形態）
第３実施形態では、吹出ケース部を、デフロスタ側の吹出ケース部２７１とフェイス側の吹出ケース部２７２との２つに分割しているが、第４実施形態では、図７に示すように、吹出ケース部を、デフロスタ側の吹出ケース部２７１と、右側のフェイス吹出ケース部２７２ａと、左側のフェイス吹出ケース部２７２ｂとの３つに分割している。
【００９６】
デフロスタ側の吹出ケース部２７１と左右のフェイス吹出ケース部２７２ａ、２７２ｂとの組付面２７３、および左右のフェイス吹出ケース部２７２ａ、２７２ｂ相互間の組付面２７４にそれぞれ嵌合部を設定することにより、デフロスタ側の吹出ケース部２７１と左右のフェイス吹出ケース部２７２ａ、２７２ｂとのの間、および左右のフェイス吹出ケース部２７２ａ、２７２ｂ相互間を、それぞれ一体的に組み付けるようになっている。
【００９７】
図７は、右ハンドル車におけるノーマルタイプの場合を示しており、デフロスタドア操作機構３２およびフェイスドア操作機構３３を、配置スペースの確保しやすい右ハンドル車の助手席側、すなわち、左側の側壁２７ｃに配置している。
【００９８】
図８（ａ）（ｂ）（ｃ）は第４実施形態による左右のフェイス吹出ケース部２７２ａ、２７２ｂの組み合わせ例であり、図８（ａ）は左ハンドル車のノーマルタイプの場合であり、助手席側は右側となるので、右側のフェイス吹出ケース部２７２ａの右側側壁２７ｄにフェイスドア操作機構３３を配置している。
【００９９】
図８（ｂ）は図７と同様に右ハンドル車のノーマルタイプの場合であり、従って、左側のフェイス吹出ケース部２７２ｂの左側側壁２７ｄにフェイスドア操作機構３３を配置している。図８（ｃ）は右ハンドル車および左ハンドル車における独立制御タイプの場合であり、従って、右側のフェイス吹出ケース部２７２ａの右側側壁２７ｄに右側のフェイスドア操作機構３３ａを配置し、左側のフェイス吹出ケース部２７２ｂの左側側壁２７ｄに左側のフェイスドア操作機構３３ｂを配置している。
【０１００】
図８（ａ）（ｂ）（ｃ）の対比から理解されるように、図８（ａ）の右側フェイス吹出ケース部２７２ａと、図８（ｃ）の右側フェイス吹出ケース部２７２ａは同一形状となるから、この両者は共通使用できる。同様に、図８（ｂ）の左側フェイス吹出ケース部２７２ｂと図８（ｃ）の左側フェイス吹出ケース部２７２ｂも同一形状となり、共通使用できる。
【０１０１】
（第５実施形態）
第４実施形態では、吹出ケース部を、デフロスタ側の吹出ケース部２７１と、右側のフェイス吹出ケース部２７２ａと、左側のフェイス吹出ケース部２７２ｂとの３つに分割しているが、第５実施形態では、図９のようにフェイス吹出ケース部を、４つのフェイス開口部２９ａ〜２９ｄにそれぞれ対応する４つのケース部２７２Ａ、２７２Ｂ、２７２Ｃ、２７２Ｄに分割している。
【０１０２】
図１０は図９のＸ−Ｘ断面図であり、４つのフェイス吹出ケース部２７２Ａ、２７２Ｂ、２７２Ｃ、２７２Ｄ相互間の組付面２７４に設ける嵌合部２７４ａの具体例を示すものであり、本例の嵌合部２７４ａはピン状の凸部と、このピン状の凸部が嵌合する円形凹部との組み合わせにて構成されている。
【０１０３】
第５実施形態によると、図１０から分かるように、センタフェイス吹出ケース部２７２Ａと２７２Ｂは同一形状であるから、共通化でき、左右入れ替えることもできる。
【０１０４】
また、４つのフェイス開口部２９ａ〜２９ｄのうち、センタフェイス開口部２９ａ、２９ｂから吹き出すセンタフェイス吹出風量とサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄから吹き出すサイドフェイス吹出風量との割合を車種等により変更したい場合が生じるが、その際に、第５実施形態によると、センタフェイス吹出ケース部２７２Ａと２７２Ｂは固定し、サイドフェイス吹出ケース部２７２Ｃ、２７２Ｄをサイドフェイス開口部２９ｃ、２９ｄの開口面積が異なるものに変更するだけで、サイドフェイスダクトの絞り形状の調整等を要することなく、簡単にセンタフェイス吹出風量とサイドフェイス吹出風量との割合を変更できる。
【０１０５】
（他の実施形態）
なお、第４実施形態および第５実施形態では、デフロスタ側の吹出ケース部２７１を分割していないが、デフロスタ側の吹出ケース部２７１をフェイス吹出ケース部のように、左右方向に、２つ又は４つに分割してもよい。
【０１０６】
また、上記の各実施形態では、いずれも、空調ケース１１とは別体の吹出ケース部に、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂとフェイス開口部２９ａ〜２９ｄを設けて、フット開口部２５ａ、２５ｂを空調ケース１１側に設けているが、例えば、デフロスタ開口部２８ａ、２８ｂを空調ケース１１側に設けて、空調ケース１１とは別体の吹出ケース部にフェイス開口部２９ａ〜２９ｄとフット開口部２５ａ、２５ｂを設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態による空調ユニットの概略断面図である。
【図２】図１の模式的な部分平面断面図である。
【図３】図１のノーマルタイプの吹出ケース部の斜視図である。
【図４】図１の左右独立制御タイプの吹出ケース部の斜視図である。
【図５】第２実施形態による吹出ケース部の断面図である。
【図６】第３実施形態による吹出ケース部の斜視図である。
【図７】第４実施形態による吹出ケース部の斜視図である。
【図８】第４実施形態においてフェイス側吹出ケース部の組み合わせ例を示す正面図である。
【図９】第５実施形態による吹出ケース部の斜視図である。
【図１０】図９のＸ−Ｘ断面図である。
【符号の説明】
１１…空調ケース、１２…蒸発器（熱交換器）、
１３…ヒータコア（熱交換器）、
２７、２７１、２７２、２７２ａ，２７２ｂ…吹出ケース部、
２７２Ａ〜２７２Ｄ…吹出ケース部、
２８ａ、２８ｂ…デフロスタ開口部（吹出開口部）、
２９ａ〜２９ｄ…フェイス開口部（吹出開口部）、
３０…デフロスタドア（吹出モードドア）、
３１…フェイスドア（吹出モードドア）、
３２…デフロスタドア操作機構（アクチュエータ）、
３３…フェイスドア操作機構（アクチュエータ）。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a blowing mode switching unit of an air conditioning unit in a vehicle air conditioner.
[0002]
2. Description of the Related Art
In recent years, for air conditioning units of vehicle air conditioners, not only the left and right independent temperature control function that independently controls the blowout temperature to the driver's seat side and the passenger's seat side, but also the blowout mode for the driver's seat side and the passenger's seat side. In some cases, a function that can be controlled independently is required.
[0003]
Therefore, it is necessary to prepare a normal type air conditioning unit that does not perform left and right independent control of the blowout mode and a high-class type air conditioning unit that performs left and right independent control of the blowout mode according to the vehicle grade (vehicle grade). This hinders the sharing of products and raises product costs.
[0004]
In view of the above, it is an object of the present invention to achieve both selection of a blowing mode control function according to a vehicle classification and common use of an air conditioning unit.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the air after passing through the heat exchangers (12, 13) is blown out from the blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) into the vehicle interior. In vehicle air conditioners,
The blowout case portions (27, 271, 272, 272a, 272b, 272A to 272D) having the blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) are formed separately from the air conditioning case (11).
The blowout case section includes a blowout mode door (30, 31) and an actuator (32, 33) for driving the blowout mode door (30, 31).
The blowout case is detachably assembled to the air conditioning case (11).
[0006]
According to this, a normal type air conditioner which does not perform the left and right independent control of the blowout mode is selected and assembled to the air conditioning case (11), whereby a normal type air conditioner can be configured.
[0007]
Also, an air conditioner of a left-right independent control type can be configured by selecting a type that performs left-right independent control of the blow-out mode and assembling the air-conditioning case (11).
[0008]
Therefore, most of the heat exchanger and the like built in the air-conditioning case (11) can be shared regardless of the control function in the blow-out mode. In addition, since the blow-out case section is integrally provided with the blow-out mode doors (30, 31) and the actuators (32, 33), only the blow-out case section is selected and the left and right independent control of the blow-out mode is not performed. The type and the high-end type that performs the left and right independent control of the blowing mode can be easily selected according to the vehicle grade (vehicle grade).
[0009]
Therefore, the practical effect that the increase of the product cost can be suppressed by the common use of the air conditioner and the blowing mode control function according to the vehicle type can be easily set is large.
[0010]
As in the second aspect, in the first aspect, the blowout mode doors (30, 31) can be constituted by plate doors.
[0011]
More specifically, as in the invention described in claim 3, the plate door is preferably formed by a butterfly door that rotates about a rotation shaft (30a, 31a) disposed at the center in the door width direction. . With a butterfly door, the door rotation angle can be reduced, and the wind pressure applied to the door can be offset, thereby reducing the door operating force compared to a cantilever type plate door in which a rotating shaft is arranged at one end in the door width direction. Can be reduced.
[0012]
Further, in the first aspect of the present invention, the blowout mode doors (30, 31) may be constituted by film type doors. In the case of a film-type door, as illustrated in FIG. 5 described later, the film-type door can be moved along the opening surfaces of the blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d), so that the door working space can be reduced.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, a plurality of blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) having different blowout portions into the vehicle interior as blowout openings in the blowout case portion. ) Is provided, and a plurality of blowout mode doors (30, 31) are provided corresponding to the plurality of blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d).
[0014]
Thus, a plurality of blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) having different blowout portions into the vehicle cabin can be selectively opened and closed by a plurality of blowout mode doors (30, 31) corresponding thereto.
[0015]
According to the sixth aspect of the present invention, in the fifth aspect, the plurality of blowing openings include a defroster opening (28a, 28b) for blowing air toward the vehicle window glass and a face opening (25) for blowing air toward the upper body of the occupant. 29a to 29d), and the plurality of blowout mode doors are a defroster door (30) for opening and closing the defroster openings (28a, 28b) and a face door (31) for opening and closing the face openings (29a to 29d). It is characterized by.
[0016]
Thereby, the function of switching and opening and closing the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d) can be exhibited.
[0017]
Here, since the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d) are originally arranged adjacent to the upper side of the air conditioning case (11), they are separate components from the air conditioning case (11). Even if the defroster opening and the face opening are arranged in the blowing case, the blowing case can be made compact.
[0018]
If, in addition to the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d), foot openings (25a, 25b) are arranged in the blowout case, the size of the blowout case is limited. As a result, the opening area of each opening is also limited, and the pressure loss of the air blown out of the vehicle compartment increases, which reduces the amount of blown air, resulting in a decrease in air conditioning performance.
[0019]
However, according to the sixth aspect, only the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d) are arranged in the blowout case, so that each opening does not have the foot opening. The opening area can be increased, and a decrease in the amount of blown air can be prevented.
[0020]
As in the invention according to claim 7, in claim 6, specifically, air flows from the front side of the vehicle to the rear side of the vehicle in the air conditioning case (11). Is disposed from the vehicle rear side area of the upper surface of the air conditioning case (11) to the upper area of the rear wall surface (26),
It is preferable to arrange the defroster openings (28a, 28b) on the upper wall (27a) side of the blow-out case section and the face openings (29a to 29d) on the rear wall (27b) side of the blow-off case section.
[0021]
According to an eighth aspect of the present invention, in any one of the fifth to seventh aspects, the blowout case portion includes a plurality of blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) and a plurality of blowout mode doors (30). , 31).
[0022]
As a result, it is possible to select and replace the blow-out case portion for each of the plurality of blow-out case portions, which can contribute to diversification of variations corresponding to vehicle types and vehicle models.
[0023]
According to the ninth aspect of the present invention, in the sixth or seventh aspect, the blowout case portion (271) on the defroster side where the defroster openings (28a, 28b) are arranged, and the face openings (29a to 29d) are arranged. And a blow-off case portion (272) on the face side.
[0024]
This makes it possible to individually select and replace the blowout case portion (271) on the defroster side and the blowout case portion (272) on the face side, contributing to diversification of variations corresponding to vehicle types and models. it can.
[0025]
According to a tenth aspect of the present invention, in the ninth aspect, the blowout case portion has a shape that is elongated in the vehicle left-right direction, and among the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d). At least a plurality of face openings (29a to 29d) are provided in the vehicle left-right direction, and the blow-out case portion on the face side is a two-case portion (272a) at the middle of the plurality of face openings (29a to 29d) in the vehicle left-right direction. , 272b).
[0026]
According to this, in addition to being able to exhibit the same operation and effect as in claims 8 and 9, the face-side blowing case portion can be exchanged between the left side of the vehicle and the right side of the vehicle. It becomes easy to respond to variations.
[0027]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the ninth aspect, the blowout case portion has a shape elongated in the vehicle left-right direction, and includes a defroster opening portion (28a, 28b) and a face opening portion (29a to 29d). At least four face openings (29a to 29d) are provided in the left-right direction of the vehicle, and the blowout case on the face side is divided into four case parts (272A to 272D) for each of the four face openings (29a to 29d). It is characterized by having.
[0028]
According to this, in addition to being able to exhibit the same operational effects as the tenth aspect, it is divided into four case portions (272A to 272D) for each of the four face openings (29a to 29d) provided in the vehicle left-right direction. Therefore, for example, the side face openings (29c, 29d) located on the left and right sides in the vehicle left and right direction are changed while the center face openings (29a, 29b) located in the center in the vehicle left and right direction are shared. By doing so, the air volume ratio between the center face air volume and the side face air volume can be changed.
[0029]
According to the twelfth aspect of the present invention, an air-conditioning case (11) forming an air passage through which air flows toward the vehicle interior, and a heat exchanger (12, 13), blow-out openings (28a, 28b, 29a to 29d) for blowing air after passing through the heat exchangers (12, 13) into the vehicle interior, and blow-out openings (28a, 28b, 29a to 29d). And a blowing mode door (30, 31) for opening and closing the air conditioner.
The blowout opening includes a defroster opening (28a, 28b) for blowing air to the vehicle window glass side and a face opening (29a to 29d) for blowing air to the upper body side of the occupant, and the blowout mode door includes a defroster opening ( A defroster door (30) for opening and closing 28a, 28b) and a face door (31) for opening and closing the face openings (29a to 29d);
The defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d) are opened in one blow case (27) formed separately from the air conditioning case (11), and are formed in the blow case (27). , A defroster door (30) and a face door (31), and the blow-out case (27) is detachably attached to the air-conditioning case (11).
[0030]
According to this, by selecting and exchanging one blowout case having a defroster opening and a face opening, the blowout mode switching unit of the defroster and face can be configured as a normal type that does not perform left and right independent control, It can be easily implemented as a type that performs independent control.
[0031]
Therefore, most of the heat exchanger and the like built in the air-conditioning case (11) can be shared regardless of the control function in the blow-out mode. Therefore, the practical effect that the increase of the product cost can be suppressed by the common use of the air conditioner and the blowing mode control function according to the vehicle type can be easily set is large.
[0032]
In addition, for the reason described above in claim 6, even if the defroster opening and the face opening are arranged in the blowout case, which is a separate component from the air conditioning case (11), the blowout case can be made compact.
[0033]
In addition, the opening area of each opening of the defroster face can be increased by the amount that the foot opening is not arranged in the blowing case portion, and a decrease in the amount of blown air can be prevented.
[0034]
According to a thirteenth aspect of the present invention, in any one of the first to twelfth aspects, a driver side air passage (16) through which air blown to a driver side area in a vehicle compartment flows into an air conditioning case (11). A passenger side air passage (17) through which air blown to the passenger side region in the passenger compartment is provided, and the heat exchangers (12, 13) are provided with a driver side air passage (16) and a passenger side air passage ( 17) heat exchange with the air passing through 17), furthermore, a driver side temperature adjusting means (19a) for adjusting the temperature of air blown out from the driver side air passage (16), and a passenger side air passage. (17) A passenger seat side temperature adjusting means (19b) for adjusting the temperature of the air blown out from (17) is independently provided.
[0035]
As described above, the present invention is suitably implemented in a vehicle air conditioner that independently controls the temperature of air blown to the driver's seat side region and the passenger seat side region in the vehicle cabin.
[0036]
In addition, the code | symbol in the parenthesis of each said means shows the correspondence with the concrete means described in embodiment mentioned later.
[0037]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
FIG. 1 shows an air conditioning unit 10 in an indoor unit of a vehicle air conditioner according to a first embodiment. The indoor unit of this embodiment is roughly divided into two parts: an air conditioning unit 10 shown in FIG. 1 and a blower unit (not shown) for blowing air to the air conditioning unit 10.
[0038]
The air-conditioning unit 10 is arranged at a substantially central portion in the vehicle left-right direction on the inside of an instrument panel (not shown) at the front of the vehicle compartment. The air-conditioning unit 10 is disposed in a mounting direction shown by an arrow in FIG.
[0039]
On the other hand, the blower unit (not shown) is arranged offset from the center to the passenger seat side on the inside of the instrument panel at the front of the vehicle cabin. As is well known, the blower unit includes an inside / outside air switching box that switches and introduces outside air (vehicle outside air) and inside air (vehicle inside air), and a centrifugal blower that sucks air and blows air through the inside / outside air switching box.
[0040]
The air-conditioning unit 10 has an air-conditioning case 11 made of resin. Inside the air-conditioning case 11, an air passage through which air flows toward a vehicle interior is formed. In addition, the air-conditioning case 11 is specifically configured by integrally fastening a left-side split case and a right-side split case, which are divided into right and left on a division surface at a central portion in the vehicle left-right direction.
[0041]
In the air conditioning case 11, an evaporator 12 serving as a heat exchanger for cooling and a heater core 13 serving as a heat exchanger for heating are both integrally incorporated. An air inlet space 14 is formed at the most front part of the air conditioning case 11 on the vehicle front side. Blowing air flows into the air inlet space 14 from the scroll casing outlet of the centrifugal blower of the blower unit.
[0042]
The evaporator 12 is disposed in a substantially vertical direction (substantially vertically) at a position immediately after the air inlet space 14 in the air conditioning case 11. As is well known, the evaporator 12 cools the conditioned air by absorbing the latent heat of evaporation of the refrigerant in the refrigeration cycle from the conditioned air. A heater core 13 is arranged at a predetermined interval on the downstream side of the air flow of the evaporator 12, that is, on the rear side of the vehicle. Therefore, the air that has flowed into the air inlet space 14 in the air conditioning case 11 passes through the evaporator 12 and the heater core 13 in this order, and flows from the vehicle front side to the vehicle rear side.
[0043]
The heater core 13 is inclinedly disposed in the air-conditioning case 11 such that the upper end is located forward of the lower end with respect to the vehicle. The heater core 13 reheats the cold air that has passed through the evaporator 12, and high-temperature hot water (engine cooling water) flows from a vehicle engine (not shown) inside the heater core 13, and heats the air using the hot water as a heat source. .
[0044]
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing a schematic plan cross section of the air-conditioning case 11, and arrows in front, rear, left and right of FIG. 2 indicate directions when the vehicle is mounted. In the air-conditioning case 11, a partition plate 15 is disposed at a central portion in the vehicle left-right direction in a region behind the evaporator 12 so that the air passages in the air-conditioning case 11 are divided into a right air passage 16 and a left air passage 17. Partitioning. The partition plate 15 is a resin member separate from the air-conditioning case 11, and forms a concave portion into which the heater core 13 is fitted, so that the heater core 13 is disposed over both the left and right air passages 16 and 17.
[0045]
Here, in the case of a right-hand drive vehicle, the right air passage 16 becomes a driver side air passage, and the left air passage 17 becomes a passenger side air passage. In the case of a left-hand drive vehicle, the right air passage 16 is a passenger side air passage, and the left air passage 17 is a driver side air passage.
[0046]
In the right air passage 16 and the left air passage 17, cool air bypass passages 18 a and 18 b are respectively formed in portions above the heater core 13 (see FIG. 1). The cool air bypass passages 18a and 18b form passages through which the cool air having passed through the evaporator 12 flows bypassing the heater core 13. In the right air passage 16 and the left air passage 17, film-type doors 19a and 19b are disposed upstream (on the vehicle front side) of the heater core 13 and the cool air bypass passages 18a and 18b, respectively.
[0047]
The left and right film-type doors 19a and 19b open and close the left and right inlet ventilation passages 20a and 20b and the left and right cold air bypass passages 18a and 18b of the heater core 13. That is, the right film door 19a is provided with a flow rate of the cold air a passing through the right cool air bypass passage 18a and a flow rate of the hot air b heated through the right inlet passage 20a through the right area 13a of the heater core 13. And serves as a right-side air mix door (right-side temperature adjustment means) for adjusting the ratio of the right air mix door.
[0048]
Similarly, the left film-type door 19b is configured to supply the amount of the cool air a passing through the left cool air bypass passage 18b and the warm air b heated from the left inlet ventilation passage 20b through the left region 13b of the heater core 13. It functions as a left-side air mix door (left-side temperature adjusting means) for adjusting the ratio to the air volume.
[0049]
One end (upper end) of the left and right film type doors 19a, 19b is connected to the first left and right winding shafts 21a, 21b, and the other end (lower end) is connected to the left and right second winding shafts 22a, 22b. Is done. The left and right film-type doors 19a, 19b are wound on one of the first winding shafts 21a, 21b and the second winding shafts 22a, 22b and are sent out from the other winding shaft, so that they are substantially vertically moved. To move to. The film type doors 19a and 19b are provided with ventilation openings 23a and 23b (FIG. 2). The movement of the ventilation openings 23a and 23b allows the cool air bypass passages 18a and 18b and the entrance ventilation passages 20a and 20b to be opened. The opening is adjusted.
[0050]
The first winding shafts 21a and 21b are arranged so as to extend in the vehicle left-right direction as shown in FIG. 2, and are rotatably supported by the left and right wall surfaces of the air conditioning case 11 and the partition plate 15. Similarly, the second winding shafts 22a and 22b are rotatably supported by the left and right wall surfaces of the air conditioning case 11 and the partition plate 15, respectively.
[0051]
Then, one of the right first winding shaft 21a and the second winding shaft 22a is connected to the right temperature adjustment operation mechanism via a link mechanism (not shown) outside the air conditioning case 11. Similarly, one of the left first take-up shaft 21b and the second take-up shaft 22b is connected to the left temperature adjustment operation mechanism via a link mechanism (not shown) outside the air conditioning case 11. .
[0052]
The left and right temperature adjusting operation mechanisms are constituted by actuators using servo motors, and the left and right film doors 19a and 19b are independently moved by the rotational power of the servo motors. That is, one of the first winding shafts 21a, 21b and the second winding shafts 22a, 22b is rotationally driven by the rotational power of the servo motors of the left and right temperature adjustment operation mechanisms, and the first winding shaft is interlocked with this. The other of the winding shafts 21a and 21b and the second winding shafts 22a and 22b is rotated. Thus, the film doors 19a, 19b are wound around one end, and the other end is sent out to move the film doors 19a, 19b substantially vertically.
[0053]
In the right air passage 16 and the left air passage 17, air mixing portions 24a and 24b are formed above the heater core 13 (see FIG. 1) to mix the cold air a and the hot air b, respectively. , 24b, the temperature of the air blown out of the vehicle compartment is adjusted to a desired temperature. Left and right foot openings 25a, 25b are opened on the left and right wall surfaces of the air-conditioning case 11 at portions where the air mixing sections 24a, 24b are formed. The left and right foot openings 25a and 25b blow the conditioned air whose temperature has been adjusted through the air mixing sections 24a and 24b to the feet of the occupant in the passenger compartment. The left and right foot openings 25a and 25b are opened and closed by left and right foot doors (not shown). The left and right foot doors are operated by a foot door operation mechanism. This foot door operation mechanism is also constituted by an actuator using a servomotor.
[0054]
Next, one blow-off case portion 27 is arranged on the upper surface of the air-conditioning case 11 from the region on the vehicle rear side to the upper region of the rear wall surface 26 of the air-conditioning case 11. The blowout case 27 is a component separate from the air conditioning case 11 as shown in FIG. More specifically, the blowout case portion 27 is a resin component, and is formed to have a substantially triangular cross-sectional shape and to be elongated in the vehicle left-right direction as shown in FIG. Note that the up, down, front and rear, left and right arrows in FIGS. 3 and 4 indicate directions in a vehicle mounted state.
[0055]
A partition wall (not shown) is integrally formed at the center of the vehicle in the left-right direction inside the blow-out case portion 27, and the partition wall comes into contact with an end of the partition plate 15 in the air-conditioning case 11 to blow out the air. The internal space of the case portion 27 is also partitioned into a right space communicating with the right air passage 16 and a left space communicating with the left air passage 17.
[0056]
Then, defroster openings 28a and 28b are opened in the upper surface wall 27a of the blow-out case 27, that is, in a portion corresponding to the vehicle rear side region in the upper surface of the air conditioning case 11. In addition, face openings 29a to 29d are opened in a rear wall portion 27b of the blow-out case portion 27, that is, in a portion corresponding to an upper region of the rear wall surface 26 of the air-conditioning case 11.
[0057]
In this example, as shown in FIGS. 3 and 4, the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d are divided into four in the vehicle left-right direction. Here, the right defroster opening 28a and the right face openings 29a, 29c communicate with the space on the right side of the partition wall in the blowout case 27, and the left defroster opening 28b and the left face opening 29b, 29 d communicates with the space on the left side of the partition wall in the blow-out case 27.
[0058]
Also, of the four face openings 29a to 29d, two openings at the center in the vehicle left-right direction constitute center face openings 29a and 29b, and two openings outside the vehicle left-right direction are formed. The side face openings 29c and 29d are formed.
[0059]
The left and right defroster openings 28a, 28b are connected to a defroster outlet on the upper surface of the instrument panel of the vehicle via a defroster duct (not shown). The conditioned air whose temperature has been adjusted from the left and right air mixing sections 24a, 24b also flows into the left and right defroster openings 28a, 28b, and this conditioned air (mainly hot air) passes through the defroster duct and passes through the defroster outlet. It is blown out toward the inner surface of the vehicle front window glass.
[0060]
Among the face openings 29a to 29d, the left and right center face openings 29a and 29b are arranged at the center in the left and right direction above the vehicle instrument panel via a center face duct (not shown). ). The left and right side face openings 29c and 29d are connected to left and right side face outlets (not shown) disposed at both left and right ends on the upper side of the vehicle instrument panel via side face ducts (not shown).
[0061]
Air-conditioned air whose temperature has been adjusted flows into the left and right center face openings 29a and 29b from the air mixing sections 24a and 24b. The air is blown out from the face air outlet toward the upper body of the occupant at the center in the left-right direction in the passenger compartment. Similarly, conditioned air whose temperature has been adjusted flows into the left and right side face openings 29c and 29d from the air mixing sections 24a and 24b, and the conditioned air (mainly cold air) passes through the left and right side face ducts. The air is blown from the left and right side face outlets toward the upper body of the occupant at both left and right ends in the vehicle compartment.
[0062]
The blowout case 27 is provided with a defroster door 30 for opening and closing the defroster openings 28a and 28b and a face door 31 for opening and closing the face openings 29a to 29d. Here, the defroster door 30 and the face door 31 are configured by flat plate doors. More specifically, both doors 30, 31 are configured by a butterfly door that rotates around a rotation shaft 30a, 31a disposed at the center in the door width direction, among the plate doors. Here, the door width direction is a direction orthogonal to the axial direction of the rotation shafts 30a and 31a (the direction perpendicular to the plane of FIG. 1).
[0063]
In this example, since two doors 30 and 31 are arranged for each of the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d, the defroster door 30 and the face door 31 are respectively provided. A total of eight pieces will be provided.
[0064]
FIG. 3 shows a blow case 27 applied to a normal type air conditioning unit 10 which does not perform left and right independent control in the blow mode. FIG. 4 shows a left and right independent control type air conditioner 10 which performs left and right independent control in the blow mode. 4 shows an outlet case section 27 to be applied. In the case of the normal type shown in FIG. 3, since the left and right independent control of the blowing mode is not performed, the eight defroster doors 30 and the eight face doors 31 are interlocked by one common operation mechanism 32, 33, respectively. It has become. Here, the defroster door operating mechanism 32 and the face door operating mechanism 33 are each configured by an actuator using a servomotor, and are provided on one of the left and right side walls of the blowout case 27, for example, on the left side wall 27c. It is installed.
[0065]
Here, of the left and right side walls of the blow-out case portion 27, the side wall on the passenger seat side is usually easier to secure a space for disposing the door operation mechanisms 32 and 33. Therefore, the door operating mechanisms 32, 33 are mounted on the left side wall 27c as shown in FIG. 3 in the case of a right-hand drive vehicle in which the left side of the vehicle is the passenger seat side. In the case of a left-hand drive vehicle, it is preferable to mount the door operation mechanisms 32 and 33 on the right side wall 27d from the viewpoint of securing an arrangement space.
[0066]
The eight defroster doors 30 and the defroster door operating mechanism 32 are connected so that all eight defroster doors 30 provided in the left and right defroster openings 28a and 28b open and close simultaneously by simple interlocking. I have.
[0067]
On the other hand, of the eight face doors 31, the center face door 31 provided in the center face openings 29a and 29b is operated to the open position in the face mode and the bi-level mode, and the other foot mode, foot defroster mode and In the defroster mode, it is operated to the closed position. On the other hand, the side face door 31 provided in the side face openings 29c and 29d is operated to the open position in the face mode, the bi-level mode, the foot mode, and the foot defroster mode, and is operated to the closed position only in the defroster mode. You.
[0068]
Therefore, the opening and closing operation of the two face doors is provided between the center face door 31 provided in the center face openings 29a and 29b and the side face door 31 provided in the side face openings 29c and 29d and the face door operating mechanism 33. A predetermined link mechanism (not shown) for causing a shift is provided. Thus, when the rotation angle of the servo motor of the face door operation mechanism 33 is changed in accordance with the blowing mode, the two face doors perform different opening and closing operations as described above in accordance with the blowing mode. .
[0069]
Next, a description will be given of the left and right independent control type blowout case 27 shown in FIG. 4. A defroster including an actuator using a servomotor is provided on each of the left side wall 27 c and the right side wall 27 d of the blowout case 27. The door operating mechanisms 32a and 32b and the face door operating mechanisms 33a and 33b are mounted.
[0070]
The right defroster door operating mechanism 32a is connected to the defroster door 30 provided in the right defroster opening 28a, and opens and closes the right defroster door 30. The left defroster door operating mechanism 32b is connected to a defroster door 30 provided in the left defroster opening 28b, and opens and closes the left defroster door 30.
[0071]
The right face door operating mechanism 33a is connected to the face door 31 provided in the right center face opening 29a and the right side face opening 29c, and opens and closes the right face door 31. The left face door operating mechanism 33b is connected to the face door 31 provided in the left center face opening 29b and the left side face opening 29d, and opens and closes the left face door 31.
[0072]
Therefore, the left and right defroster door operating mechanisms 32a and 32b and the left and right face door operating mechanisms 33a and 33b are independently controlled according to the left and right independent control type blowout case 27 shown in FIG. By independently controlling the opening and closing of the door 30 and the left and right face doors 31, the left and right blowout modes, that is, the blowout modes on the driver's seat side and the passenger's seat side can be controlled independently.
[0073]
On the other hand, according to the normal type blowing case 27 shown in FIG. 3, all of the left and right defroster doors 30 are operated in conjunction with one common defroster operating mechanism 32, and the left and right defroster openings 28a and 28b are opened. Open and close simultaneously. Further, since all of the left and right face doors 31 are operated in conjunction with one common face door operation mechanism 33, the left and right center face openings 29a and 29b are simultaneously opened and closed, and the left and right side face openings 29c, 29d is simultaneously opened and closed. Therefore, the normal type blow-off case 27 does not perform left-right independent control of the blow-out mode.
[0074]
In each of the normal type blow case 27 shown in FIG. 3 and the left and right independent control type blow case 27 shown in FIG. 4, the defroster blow air temperature and the face blow air temperature into the vehicle compartment are determined by the left and right film. By independently controlling the positions of the doors 19a and 19b, the left and right sides can be controlled independently. Of course, the left and right foot outlet air temperatures from the left and right foot openings 25a and 25b can also be independently controlled. The left and right foot openings 25a and 25b can also be opened and closed independently by left and right foot doors (not shown).
[0075]
A defroster door 30, a face door 31, a defroster door operating mechanism 32 (or 32a, 32b) and a face door operating mechanism 33 (or 33a, 33b) are assembled to a blow-off case 27 which is a separate component from the air-conditioning case 11. Subsequently, as shown in FIG. 1, the blowout case 27 is disposed at a position from the vehicle rear side region on the upper surface of the air conditioning case 11 to the upper region of the rear wall surface 26, and the blowout case 27 is screwed or metal not shown. It is detachably assembled to the air conditioning case 11 by fastening means such as a spring click formed of a spring material or the like.
[0076]
Therefore, according to the first embodiment, when configuring the normal type air conditioning unit 10 in which the left and right independent control of the blowing mode is not performed, the normal type air conditioner shown in FIG. What is necessary is just to assemble the blowout case part 27 of a type to the air conditioning case 11.
[0077]
When the air-conditioning unit 10 is of a type that performs left-right independent control in the blow-out mode, a left-right independent control type shown in FIG. The case 27 may be assembled to the air conditioning case 11.
[0078]
As a result, of the air conditioning unit 10, a portion (most of the unit configuration) built in the air conditioning case 11 can be shared. Moreover, since the blowout case 27 is provided with the blowout mode doors 30 and 31 and the door operating mechanisms 32, 32a, 32b, 33, 33a and 33b integrally, the blowout mode can be selected simply by selecting the blowout case 27. The normal type air conditioning unit 10 that does not perform the left and right independent control and the luxury type air conditioning unit 10 that performs the left and right independent control in the blowout mode can be easily set according to the vehicle grade (vehicle grade).
[0079]
Therefore, an increase in product cost can be suppressed by making most of the air-conditioning unit 10 common, and the blowing mode control function according to the vehicle type can be easily selected.
[0080]
By the way, in the first embodiment, the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d are arranged in one blowout case 27, and the foot openings 25a and 25b are not arranged in the blowout case 27, and air conditioning is performed. It is arranged on the case 11 side. This is for the following reason.
[0081]
In order to achieve the purpose of making most of the air conditioning unit 10 common, it is necessary to make the physique of the blowout case 27 as small as possible. Then, in addition to the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d, the foot openings 25a and 25b are also arranged in the blow-out case 27. Is also limited, the pressure loss of the air blown into the vehicle compartment increases, the amount of blown air is reduced, and the air conditioning performance is reduced.
[0082]
On the other hand, in the first embodiment, only the defroster openings 28a, 28b and the face openings 29a to 29d originally arranged adjacent to the upper side of the air conditioning case 11 are arranged in the blowout case 27, and the foot openings 25a, 25b is arranged on the air conditioning case 11 side. This prevents a decrease in the amount of blown air due to the restriction of the opening area of each opening.
[0083]
In the first embodiment, the operation mechanism 32 for the defroster door 30 and the operation mechanism 33 for the face door 31 are separately provided in the normal type blowing case 27 shown in FIG. A single operating mechanism is set in place of the operating mechanisms 32 and 33, and the defroster door 30 and the face door 31 are operated in conjunction with each other via a link mechanism by this single operating mechanism, so that the defroster openings 28a and 28b The face openings 29a to 29d may be opened and closed.
[0084]
Similarly, in the first embodiment, the right defroster door operating mechanism 32a and the right face door operating mechanism 33a are separately provided in the case of the right and left independent control type blowing case 27 shown in FIG. Is provided separately from the defroster door operating mechanism 32b and the left face door operating mechanism 33b, but a single right operating mechanism is set instead of the right defroster door operating mechanism 32a and the right face door operating mechanism 33a. Then, the right defroster door 30 and the right face door 31 are operated in conjunction with each other by the single right operation mechanism via the link mechanism.
[0085]
Further, instead of the left defroster door operating mechanism 32b and the left face door operating mechanism 33b, a single left operating mechanism is set, and the single left operating mechanism is connected to the left defroster door 30 via a link mechanism. The left face door 31 may be operated in conjunction.
[0086]
(2nd Embodiment)
In the first embodiment, as the door means for opening and closing the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d, the defroster door 30 and the face door 31 constituted by a butterfly door are used. As a door means for opening and closing the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d, a film door is used.
[0087]
FIG. 5 shows a blowout case 27 according to the second embodiment. A film type door 34 is provided inside the blowout case 27 along the opening surfaces of the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d. It is movably disposed, and the movement of the one film door 34 opens and closes both the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d.
[0088]
The film door 34 has basically the same configuration as the left and right film doors 19a and 19b forming left and right temperature adjusting means shown in FIGS. 1 and 2, and both ends of the film door 34 are first and second. The first and second winding shafts 35, 36 are connected to the second winding shafts 35, 36, and are wound or unwound with respect to the first and second winding shafts 35, 36 by the rotation of the first and second winding shafts 35, 36. As a result, the film door 34 moves between the first and second winding shafts 35 and 36.
[0089]
An opening (not shown) similar to the openings 23a and 23b of the above-mentioned film doors 19a and 19b is provided in the film door 34, and the opening of the film door 34 is provided as the defroster openings 28a and 28b. Alternatively, by overlapping with the face openings 29a to 29d, the defroster openings 28a and 28b or the face openings 29a to 29d can be opened.
[0090]
At an intermediate portion between the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d, a guide portion 37 for guiding a bent portion of the film door 34 is provided. Although only one film door 34 is shown in FIG. 5, in the case of the left and right independent control type as in the above-described blowout case 27 in FIG. 4, the film doors 34 are operated independently of each other. It is needless to say that the right-side film door and the left-side film door are provided.
[0091]
(Third embodiment)
In the first embodiment, the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d are opened in the blow-off case 27 which is one structure, but in the third embodiment, as shown in FIG. The blow-off case portion is divided into a blow-off case portion 271 on the defroster side and a blow-off case portion 272 on the face side, and the defroster openings 28a and 28b are opened in the blow-off case portion 271 on the defroster side, and the defroster openings 28a are opened. The operation mechanism 32 of the defroster door 30 (not shown in FIG. 6) that opens and closes the opening 28b is mounted on the side wall 27c of the blowout case 271 on the defroster side.
[0092]
Similarly, face opening portions 29a to 29d are opened in the blowout case portion 272 on the face side, and the operating mechanism 33 of the face door 31 (not shown in FIG. 6) for opening and closing the face openings 29a to 29d is connected to the face. It is attached to the side wall 27c of the side blowout case part 272.
[0093]
By setting a fitting portion having an appropriate shape, for example, an uneven fitting shape on an assembly surface 273 of the blowing case portion 271 on the defroster side and the blowing case portion 272 on the face side, the blowing case on the defroster side is provided. After the unit 271 and the face side blowout case 272 are integrally assembled, both the blowout case units 271 and 272 can be integrally assembled to the air conditioning case 11.
[0094]
According to the third embodiment, the blowout case is divided into the blowout case 271 on the defroster side and the blowout case 272 on the face side. Therefore, only the defroster openings 28a and 28b are used according to the type of vehicle and the vehicle model. When it becomes necessary to change the opening area and the opening shape of the air conditioner, it can be dealt with only by changing the blowing case portion 271 on the defroster side. Further, when it is necessary to change the opening area and the opening shape of only the face openings 29a to 29d, it can be dealt with only by changing the blowing case portion 272 on the face side.
[0095]
(Fourth embodiment)
In the third embodiment, the blowing case portion is divided into two, a blowing case portion 271 on the defroster side and a blowing case portion 272 on the face side. However, in the fourth embodiment, as shown in FIG. The blowout case is divided into three parts: a blowout case 271 on the defroster side, a right face blowout case 272a, and a left face blowout case 272b.
[0096]
Fitting portions are set on the mounting surface 273 of the defroster-side blowing case portion 271 and the left and right face blowing case portions 272a and 272b and the mounting surface 274 between the left and right face blowing case portions 272a and 272b. Accordingly, the space between the blow case 271 on the defroster side and the right and left face blow cases 272a and 272b and the space between the left and right face blow cases 272a and 272b are integrally assembled.
[0097]
FIG. 7 shows a case of a normal type in a right-hand drive vehicle. The defroster door operating mechanism 32 and the face door operating mechanism 33 are connected to the passenger seat side of the right-hand drive vehicle where it is easy to secure an arrangement space, that is, the left side wall 27c. Has been placed.
[0098]
FIGS. 8A, 8B, and 8C show an example of a combination of left and right face blowing case portions 272a and 272b according to the fourth embodiment, and FIG. 8A shows a case of a normal left-hand drive vehicle. Since the seat side is on the right side, the face door operating mechanism 33 is disposed on the right side wall 27d of the right face blowing case portion 272a.
[0099]
FIG. 8B shows a case of a normal type of a right-hand drive vehicle similarly to FIG. 7, and therefore, the face door operating mechanism 33 is disposed on the left side wall 27d of the left face blowing case portion 272b. FIG. 8C shows a case of an independent control type in a right-hand drive vehicle and a left-hand drive vehicle. Therefore, the right face door operating mechanism 33a is disposed on the right side wall 27d of the right face blowing case portion 272a, and the left face is operated. The left side face door operating mechanism 33b is arranged on the left side wall 27d of the blowout case portion 272b.
[0100]
As can be understood from comparison between FIGS. 8A, 8B, and 8C, the right face blowing case 272a in FIG. 8A and the right face blowing case 272a in FIG. Therefore, both can be used in common. Similarly, the left face blowing case portion 272b in FIG. 8B and the left face blowing case portion 272b in FIG. 8C have the same shape and can be commonly used.
[0101]
(Fifth embodiment)
In the fourth embodiment, the blowout case is divided into three parts: a blowout case 271 on the defroster side, a right face blowout case 272a, and a left face blowout case 272b. In the embodiment, as shown in FIG. 9, the face blowing case portion is divided into four case portions 272A, 272B, 272C, 272D respectively corresponding to the four face openings 29a to 29d.
[0102]
FIG. 10 is a sectional view taken along line XX of FIG. 9 and shows a specific example of a fitting portion 274a provided on an assembly surface 274 between the four face blowing case portions 272A, 272B, 272C, and 272D. The fitting portion 274a in the example is configured by a combination of a pin-shaped convex portion and a circular concave portion to which the pin-shaped convex portion is fitted.
[0103]
According to the fifth embodiment, as can be seen from FIG. 10, since the center face blowing case portions 272A and 272B have the same shape, they can be shared, and the left and right sides can be switched.
[0104]
Also, when it is desired to change the ratio between the center face blowout air amount blown out of the center face openings 29a and 29b and the side face blowout air amount blown out of the side face openings 29c and 29d among the four face openings 29a to 29d depending on the type of vehicle. However, at this time, according to the fifth embodiment, the center face blow-out case portions 272A and 272B are fixed, and the side face blow-out case portions 272C and 272D have different side-face opening portions 29c and 29d. By simply changing the ratio, the ratio between the center face blown air volume and the side face blow air volume can be easily changed without the necessity of adjusting the throttle shape of the side face duct.
[0105]
(Other embodiments)
In the fourth embodiment and the fifth embodiment, the blowing case portion 271 on the defroster side is not divided, but the blowing case portion 271 on the defroster side is divided into two in the left-right direction like a face blowing case portion. It may be divided into four.
[0106]
In each of the above embodiments, the defroster openings 28a and 28b and the face openings 29a to 29d are provided in the blow-out case separate from the air-conditioning case 11, and the foot openings 25a and 25b are air-conditioned. Although provided on the case 11 side, for example, defroster openings 28a and 28b are provided on the air-conditioning case 11 side, and face openings 29a to 29d and foot openings 25a are provided on a blow-off case portion separate from the air-conditioning case 11. It is also possible to provide 25b.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view of an air conditioning unit according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic partial plan sectional view of FIG.
FIG. 3 is a perspective view of a normal type blow-out case section of FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view of a left and right independent control type blow-out case portion of FIG. 1;
FIG. 5 is a cross-sectional view of a blow-out case according to a second embodiment.
FIG. 6 is a perspective view of a blow-out case according to a third embodiment.
FIG. 7 is a perspective view of a blowout case according to a fourth embodiment.
FIG. 8 is a front view showing an example of a combination of a face side blowing case in the fourth embodiment.
FIG. 9 is a perspective view of an outlet case according to a fifth embodiment.
FIG. 10 is a sectional view taken along line XX of FIG. 9;
[Explanation of symbols]
11 ... air-conditioning case, 12 ... evaporator (heat exchanger),
13. Heater core (heat exchanger)
27, 271, 272, 272a, 272b...
272A to 272D: blowout case section
28a, 28b: defroster opening (blowing opening)
29a to 29d: Face opening (blowing opening),
30: defroster door (blowing mode door),
31 ... face door (air outlet mode door),
32 ... defroster door operating mechanism (actuator),
33 ... Face door operation mechanism (actuator).

Claims

An air-conditioning case (11) forming an air passage through which air flows toward the vehicle interior;
A heat exchanger (12, 13) provided in the air conditioning case (11) and exchanging heat with the air;
Outlet openings (28a, 28b, 29a to 29d) for blowing air after passing through the heat exchangers (12, 13) into the vehicle interior;
An air conditioner for a vehicle comprising: a blowout mode door (30, 31) for opening and closing the blowout opening (28a, 28b, 29a to 29d).
The blowout case portions (27, 271, 272, 272a, 272b, 272A to 272D) having the blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) are formed separately from the air conditioning case (11).
The blowout case portion includes the blowout mode door (30, 31) and an actuator (32, 33) for driving the blowout mode door (30, 31).
The air conditioner for a vehicle, wherein the blowout case portion is detachably attached to the air conditioning case (11).

The vehicle air conditioner according to claim 1, wherein the blow mode doors (30, 31) are configured by plate doors.

The air conditioner for a vehicle according to claim 2, wherein the plate door is a butterfly door that rotates about a rotation shaft (30a, 31a) disposed at a center portion in a door width direction.

The air conditioner for a vehicle according to claim 1, wherein the blow-out mode doors (30, 31) are constituted by film-type doors.

A plurality of blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) having different blowout portions into the vehicle interior are provided as the blowout openings in the blowout case, and the plurality of blowout openings (28a, 28b, 29a to 29d) are provided. The air conditioner for a vehicle according to any one of claims 1 to 4, wherein a plurality of the blow-out mode doors (30, 31) are provided correspondingly to (1).

The plurality of blowing openings are a defroster opening (28a, 28b) for blowing air toward the vehicle window glass and a face opening (29a to 29d) for blowing air to the upper body of the occupant.
The plurality of blow mode doors are a defroster door (30) for opening and closing the defroster openings (28a, 28b) and a face door (31) for opening and closing the face openings (29a to 29d). The vehicle air conditioner according to claim 5.

Air flows in the air conditioning case (11) from the vehicle front side to the vehicle rear side,
The blow-off case portion is arranged from the vehicle rear side region of the upper surface portion of the air conditioning case (11) to an upper region of a rear wall surface (26),
The defroster openings (28a, 28b) are arranged on the upper wall (27a) side of the blowout case section, and the face openings (29a to 29d) are arranged on the rear wall (27b) side of the blowout case section. The vehicle air conditioner according to claim 6, wherein the air conditioner is used.

The said blow-off case part is divided | segmented into two or more corresponding to the said several blow-off opening part (28a, 28b, 29a-29d) and said several blow-off mode door (30, 31). The vehicle air conditioner according to any one of 5 to 7.

The blowout case portion (271) on the defroster side where the defroster openings (28a, 28b) are arranged and the blowout case portion (272) on the face side where the face openings (29a to 29d) are arranged. The vehicle air conditioner according to claim 6, wherein the case portion is divided.

The blowout case portion has a shape that extends elongated in the vehicle left-right direction,
Of the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d), at least a plurality of the face openings (29a to 29d) are provided in the vehicle left-right direction,
10. The face-side outlet case portion is divided into two case portions (272a, 272b) at an intermediate portion of the plurality of face openings (29a to 29d) in the vehicle left-right direction. A vehicle air conditioner according to claim 1.

The blowout case portion has a shape that extends elongated in the vehicle left-right direction,
Of the defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d), at least four face openings (29a to 29d) are provided in the vehicle left-right direction,
The air conditioner for a vehicle according to claim 9, wherein the blow-off case portion on the face side is divided into four case portions (272A to 272D) for each of the four face openings (29a to 29d). .

An air-conditioning case (11) forming an air passage through which air flows toward the vehicle interior;
A heat exchanger (12, 13) provided in the air conditioning case (11) and exchanging heat with the air;
Outlet openings (28a, 28b, 29a to 29d) for blowing air after passing through the heat exchangers (12, 13) into the vehicle interior;
An air conditioner for a vehicle comprising: a blowout mode door (30, 31) for opening and closing the blowout opening (28a, 28b, 29a to 29d).
The blowout openings are a defroster opening (28a, 28b) for blowing air to the vehicle window glass side and a face opening (29a to 29d) for blowing air to the upper body side of the occupant.
The blowing mode door includes a defroster door (30) for opening and closing the defroster openings (28a, 28b) and a face door (31) for opening and closing the face openings (29a to 29d).
The defroster openings (28a, 28b) and the face openings (29a to 29d) are opened to one blow case (27) formed separately from the air conditioning case (11),
The blowout case (27) includes the defroster door (30) and the face door (31),
The air conditioner for a vehicle, wherein the blow-off case (27) is detachably attached to the air-conditioning case (11).

In the air-conditioning case (11), a driver-side air passage (16) through which air blows out to a driver-side region in the vehicle compartment, and a passenger-side air passage (17) through which air blows out to a passenger-side region in the vehicle room. ) Is provided,
The heat exchangers (12, 13) exchange heat with air passing through the driver-side air passage (16) and the passenger-side air passage (17),
Further, a driver side temperature adjusting means (19a) for adjusting the temperature of the air blown out from the driver side air passage (16), and a passenger side temperature adjusting the temperature of the air blown out from the passenger side air passage (17). The air conditioner for a vehicle according to any one of claims 1 to 12, further comprising a temperature adjusting means (19b) independently.