【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床やカーペットの清掃に用いられるロール式の粘着クリーナに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
カーペットや衣服などの起毛面に付着した髪の毛、糸クズ、綿ホコリなどを除去するための清掃具として、巻芯上に粘着シートをいわゆるレコード巻きして構成されている粘着ロールクリーナが知られている（特開平８−５３２号公報）。レコード巻きの粘着ロールクリーナとは、巻芯の軸と直交する方向に粘着シートが巻回されているものである。この粘着ロールクリーナでは、汚れを捕集した後、汚れた粘着シートを剥がして新たな粘着面を露出させる必要がある。このとき、図６に示すように長い髪の毛３１が粘着ロールクリーナ３０の周方向に沿って付着していると、汚れた粘着シート３２を剥がす時に、当該毛３１が粘着シート３２と共に剥がれずに付着したままになって、これが原因で粘着シート３２が引き裂かれることがあり、粘着シートを何度も剥がし直す必要がある。このことは、レコード巻きタイプの一般的な粘着ロールクリーナと同様に、粘着シートが巻芯に螺旋状に巻回されているタイプの粘着ロールクリーナにおいても生じる現象である。特に、粘着シートが巻芯に螺旋状に巻回されているタイプの粘着ロールクリーナは、汚れた粘着シートを容易に螺旋状に巻出して剥がすことができるので、粘着シートを巻き出す際の速度が速くなることから、付着した長い髪の毛によって粘着シートが引き裂かれる確率が高くなる。とりわけ巻径の小さいコンパクトサイズの粘着ロールの場合、髪の毛が周方向に巻き付く回数が増えるので、髪の毛による粘着シートの引き裂きが特に顕著となる。
【０００３】
幅の異なる多種類の粘着ロールクリーナを効率よく製造することを目的として、巻芯上に片面粘着シートを、粘着面を外側にし且つ斜め方向から突き合わせ状態で巻き付けてなる粘着ロールクリーナも知られている（特開平１１−２１６０９６号公報）。しかし、この粘着ロールクリーナにおいても、長い髪の毛が周方向に沿って付着している場合、粘着シートを剥がす際に、付着した毛によって該粘着シートが引き裂かれる恐れがある。また、粘着シートが突き合せ状態で巻き付けられているので、粘着シートの隣り合う側縁部が同一面上にあり、その先端部を摘み上げ難く粘着シートを更新することが容易でない。更に、製造時において、粘着シートを突き合せ状態となるように巻き付けている時に、何らかの理由で粘着シートの蛇行が少しでも起こると、粘着シートの両側縁部の間に隙間が生じたり、両側縁部同士の重ね合わせが生じるので、突き合せ状態となるように安定的に粘着シートを巻き付つけることが困難である。
【０００４】
従って本発明は、カーペット等の起毛面に付着している髪の毛、糸クズ、綿ホコリなどの繊維状のダストをしっかり捕集できると共に、汚れた粘着シートを剥がす際に、捕集されたダスト、特に巻きついた髪の毛によって粘着シートが破れることなく、粘着面の更新が容易にできる粘着ロールクリーナを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一面に粘着部を有する帯状の粘着シートを、その粘着面を外側に向けて巻芯上に螺旋状に巻回させてなる粘着ロールクリーナにおいて、前記粘着シートにおける左右の側縁部のうち、該粘着シートの剥離進行方向側に位置する側縁部に、該粘着シートの長手方向に延びる細幅の補強部材を取り付けた粘着ロールクリーナを提供することにより前記目的を達成したものである。つまり本発明においては、補強部材を取り付けることで、該粘着シートの側縁部の引裂強度（縁端引裂強度という）が高くなるようにした。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図１には、本発明の粘着ロールクリーナの一実施形態の斜視図が示されている。粘着ロールクリーナ１は、円筒状の巻芯２の上に粘着シート３が螺旋状に巻回されて構成されている。粘着シート３は、図２に示すように基材シート８の一面全域に亘って粘着剤７が塗布されて形成されている。つまり粘着シート３は片面にのみ粘着部を有する片面粘着シートである。粘着シート３の他面には、粘着剤に対する剥離剤が塗布されて剥離処理が施されている。粘着シート３は、所定幅を有する帯状のものであり、その粘着面を外側に向けて巻芯２の上に巻回されている。粘着シート３の幅は、粘着ロールクリーナ１の具体的な用途にもよるが、４０〜７５ｍｍ、特に４５〜６５ｍｍであることが、粘着シート３を剥がして粘着面を更新するときの操作が容易である点、及び粘着ロールクリーナ１の生産性が良好である点から好ましい。
【０００７】
粘着ロールクリーナ１においては、Ｎ枚の粘着シート３が使用されており、Ｎ層の巻回構造となっている。つまり粘着シート３は、ひと巻き毎に独立している。巻芯２の直上にある粘着シート（最下層の粘着シート）は、粘着テープによって巻芯２に固着されており、これによって粘着シート３は、その最後の一枚までが有効に使用される。粘着ロールクリーナ１においては、使い勝手を考慮すると、巻芯２の内径が２２〜５０ｍｍで、巻芯２の厚みが１〜２ｍｍであることが好ましい。粘着ロールクリーナ１には、その外径がその使用中に亘り２３〜１００ｍｍ、特に２３〜６０ｍｍの範囲を保つように、粘着シート３が巻回されていることが好ましい。また、粘着ロールクリーナ１の粘着部の幅についても、使い勝手を考慮すると、８０〜２５０ｍｍ、特に１００〜２００ｍｍであることが好ましい。
【０００８】
各粘着シート３は、その両側部が所定幅で重ね合わされた重ね合わせ部４が形成されるように、巻芯２の上に巻回されている。具体的には、粘着シート３は、その一側縁部が他側縁部と重なり合うように螺旋状に巻回されている。重ね合わせ部４が形成されることで、粘着シート３の側縁部に段差ができるので、粘着シート３を剥がして粘着面を更新する際に該粘着シート３の先端部５を摘んで引き上げる操作が容易に行える。これに対して、粘着シートの両側部が突き合わせ状態となるように該粘着シートが螺旋状に巻回されているタイプの粘着ロールクリーナでは、粘着シートの側縁部に段差ができないので、粘着シートの先端部を摘む操作が容易でない。これらのタイプの粘着ロールクリーナの他に、粘着シートの両側部が所定幅で離間した離間部が形成されるように該粘着シートが螺旋状に巻回されているタイプの粘着ロールクリーナも知られており、斯かるタイプの粘着ロールクリーナは、本実施形態の粘着ロールクリーナと同様に粘着シートの側縁部に段差ができる。従って粘着シートの先端部を摘む操作は容易ではあるが、前記離間部にもダストが捕集されてしまうので、粘着シートを剥がして更新された新しい粘着面に螺旋状のダスト捕集跡が残ってしまうという不都合がある。本実施形態における重ね合わせ部４の幅は、粘着シート３の先端部を摘むときの操作性や、粘着面の有効利用を考慮して決定され、一般に１〜１０ｍｍ、特に２〜５ｍｍであることが好ましい。
【０００９】
各粘着シート３は、その隣り合う上下層間において、重ね合わせ部４の位置がずれるように巻回されている。これによって最表層にある粘着シート３を剥がして粘着面を更新するときに、その直下にある粘着シートが一緒に剥がれてしまうという不都合（いわゆる二枚剥がれ）が効果的に防止される。この二枚剥がれを一層効果的に防止する観点から、各粘着シート３の先端部は、その下側にある粘着シートの先端部との距離が３０〜６０ｍｍ、特に４０〜６０ｍｍ離れていることが好ましい。この場合の距離とは、粘着ロールクリーナ１の周面に沿った長さのことである。
【００１０】
図２に示すように、粘着シート３は、その左右両側縁部のうち、粘着シート３の剥離進行方向側に位置する側縁部に、粘着シート３の長手方向に延びる細幅の補強部材６が取り付けられている。補強部材は６は、粘着シート３の長手方向全域に亘って連続して、該粘着シート３における粘着面７に取り付けられている。つまり粘着シート３の巻回状態において、補強部材６は外側を向くように、該粘着シート３に取り付けられている。粘着シート３の剥離進行方向とは、粘着ロールクリーナ１の軸方向に関して、粘着シート３が粘着ロールクリーナ１から剥離されていく方向を意味し、本実施形態においては図１において矢印Ａで示す方向である。
【００１１】
補強部材６は、粘着シート３の側縁部の引裂強度を高めるために用いられるものである。具体的には、補強部材６を粘着シート３の剥離進行方向側に位置する側縁部に取り付けておくおことで、長い髪の毛などが粘着ロールクリーナ１の周方向に沿って付着している状態で、汚れた粘着シート３を剥がしても、当該毛によって粘着シート３が引き裂かれることが効果的に防止され、粘着面の更新が容易となる。補強部材６を取り付けることで、粘着シート３の側縁部に一層大きな段差ができるので、粘着シート３を剥がして粘着面を更新する際に、該粘着シート３の先端部５を摘んで引き上げる操作が一層容易に行えるという利点もある。
【００１２】
粘着シート３の側縁部の引裂強度を高める観点から、補強部材６は、引裂強度の高い材料から構成されることが好ましい。この観点から、補強部材６は、例えば各種合成樹脂や紙などから構成されていることが好ましく、特に各種合成樹脂から構成されていることが好ましい。例えば、合成樹脂製の細幅の延伸フィルムを補強部材６として用いることができる。この場合、延伸フィルムは、該延伸フィルムの延伸方向が該延伸フィルムの長手方向と一致するように細幅にスリットされたものであることが好ましい。また、粘着シート３を構成する基材シートと同種の細幅シートを、補強部材６として用いてもよい。
【００１３】
粘着シート３の引裂強度を高めるためには、該粘着シート３を構成する基材シート８自体の引裂強度を高める方法も考えられる。例えば、基材シート８が不織布や紙から構成されている場合、その坪量を上げたり、繊維長を長くしたりして引裂強度を高めることができる。しかし、その場合には、基材シート８の経費が高くなってしまい経済的に不利になってしまう。これに対して、粘着シート３の剥離進行方向側に位置する側縁部に補強部材６を取り付けておくことで、基材シート８の引裂強度が十分に高くなくても、粘着シート３の引き裂きを防止することができるので、安価な基材シート８を用いることができ、経済的に有利である。
【００１４】
補強部材６の幅は、粘着シート３の引き裂き防止や経済性や、補強部材６を粘着シート３へ取り付ける際の加工性を考慮すると、２〜１５ｍｍ、特に３〜１０ｍｍであることが好ましい。
【００１５】
補強部材６を粘着シート３に取り付ける方法に特に制限はない。例えば、補強部材６として合成樹脂製の延伸フィルムを用いる場合には、接着剤を用いて、或いは粘着剤の粘着力を利用して、該延伸フィルムを粘着シート３に貼り付けて補強部材６となしてもよい。この場合、延伸フィルムの厚みは、加工性を考慮すると２５〜１００μｍ程度であることが好ましい。延伸フィルムの取り付けは、粘着シート３の製造工程における任意の段階で行うことができる。例えば、粘着剤の塗工前や塗工後に延伸フィルムを取り付けることができる。尤も、後述するように補強部材６の外面を非粘着部とする場合には、粘着剤の塗工後に延伸フィルムを取り付けることが有利である。
【００１６】
補強部材６の取り付け方法の別法として、各種合成樹脂をその溶融状態下に、細幅の連続線状に粘着シート３に塗工し、次いで該樹脂を固化させて補強部材６となす方法がある。各種合成樹脂として、例えば接着剤を塗布することが考えられる。接着剤を塗布する場合、塗布される接着剤としては、溶剤系接着剤、エマルション系接着剤、ホットメルト接着剤のいずれでもよい。乾燥時間や環境への影響を考慮するとホットメルト接着剤が好ましい。各種合成樹脂の塗工は、粘着シート３の製造工程における粘着剤の塗工前とすることが好ましい。
【００１７】
補強部材６として延伸フィルムが用いられる場合、該補強部材６の外面には粘着剤が塗工されておらず、非粘着部となっていることが好ましい。補強部材６として、溶融状態で塗布された各種合成樹脂が用いられる場合、該補強部材６の外面は、該樹脂が完全に固化することで粘着力が消失して非粘着部となっていることが好ましい。これによって前述した二枚剥がれが一層効果的に防止される。
【００１８】
粘着シート３を構成する基材シート８としては、例えば紙、プラスチックフィルム、不織布など各種のシート材を用いることができる。これらのうち、粘着剤の塗布の作業性、粘着シート３を螺旋状に巻回させるときの作業性、製造経費などを考慮すると、紙を用いることが好ましい。
【００１９】
基材シート８に塗布される粘着剤としては、ホットメルト系粘着剤、溶剤系粘着剤、水系粘着剤などが挙げられる。ホットメルト系粘着剤としては、スチレン系やオレフィン系の粘着剤が挙げられる。溶剤系粘着剤としては、スチレン系、オレフィン系、アクリル系の粘着剤が挙げられる。水系粘着剤としてはアクリル系の粘着剤が挙げられる。これらの粘着剤の塗工量は５〜５０ｇ／ｍ２、特に１０〜５０ｇ／ｍ２であることが、髪の毛、パンくずなどの汚れを確実に付着させ、保持する点から好ましい。
【００２０】
剥離剤としては、例えば次のものが挙げられる。長鎖アルキルアクリレート共重合体、長鎖アルキルビニルエステル共重合体、長鎖アルキルビニルエーテルの共重合体、長鎖アルキルアクリルアマイド共重合体、マレイン酸の長鎖アルキル誘導体の共重合体、長鎖アルキルアリルエステルの共重合体、セルロース又はポリビニルアルコール（ＰＶＡ）とＣ１７Ｈ３５ＣＯＣｌとをポリマーのＯＨ基において反応させることで長鎖アルキルエステル化させたもの、セルロース又はＰＶＡとＣ１８Ｈ３７ＮＣＯとをポリマーのＯＨ基において反応させることで長鎖アルキルカルバメート化させたもの、ポリエチレンイミン誘導体、無水マレイン酸と酢酸ビニルとを共重合させた後にＣ１８Ｈ３７ＮＨ２（長鎖アミン）と無水マレイン酸ユニットとを反応させて長鎖アルキルアミドを形成させたもの、過弗化アルキル基含有化合物、シリコーン系化合物、含クロム化合物、長鎖アルキル化合物とポリマーとのブレンド、長鎖アルキル基を含まない低接着性ポリマー（例えば、アクリロニトリルと１，１−ジクロロエテンとの共重合体、アクリロニトリルとアクリル酸エチルとの共重合体、アクリロニトリルとアクリル酸エチル、メタクリル酸との共重合体とアルデヒド樹脂を併用したものなど）、及びチタン化合物。
【００２１】
粘着シート３は、捕集したゴミの視認性を良くする上で、且つ、粘着シート３の更新のタイミングをはかる上で白色になっていることが好ましい。この目的のために、例えば粘着剤の塗工前に、剥離処理した非白色の紙からなる基材シート８における粘着剤塗工面となる面を白色で塗装してもよい。また白色の晒し紙を剥離処理してその後に粘着剤を塗工してもよい。作業工程上の手間を省くためには後者が望ましい。
【００２２】
粘着シート３が白色である場合、補強部材６は白色以外の色であることが、粘着シート３を剥がして粘着面を更新する際に該粘着シート３の先端部５の位置が容易に確認でき、また該粘着シート３の先端部５を摘んで引き上げる操作が容易に行えることから好ましい。
【００２３】
本実施形態の粘着ロールクリーナ１は、例えば図３に示すような、従来の片持ち式の清掃具に装着して使用することもでき、また図４及び図５に示すような清掃具に装着して使用することもできる。図４及び図５に示す清掃具１０は、フレーム１５にロール状ブラシ体１６と駆動ロール１８とを並べて回動自在に支持し、該ブラシ体１６及び該駆動ロール１８の上にそれらに跨る粘着ロール２１を載せてなるものであり、該粘着ロール２１として本実施形態の粘着ロールクリーナが用いられる。以下、この清掃具について説明する。
【００２４】
清掃具１０は、柄１１の先端部に継手部１２を介して支持アーム１３を左右方向に揺動自在に結合し、支持アーム１３の両側アーム部１３Ａに支軸部１４を介してフレーム１５を前後方向に揺動自在に支持している。
【００２５】
フレーム１５の前部にはロール状ブラシ体１６が回転軸１７を介して回動自在に支持され、フレーム１５の後部には駆動ロール１８が回転軸１９を介して回動自在に支持され、ブラシ体１６と駆動ロール１８とは平行に並べられて配置される。ブラシ体１６は、ブラシ部１６Ａとタイヤ部１６Ｂからなり、ブラシ部１６Ａのブラシ径をタイヤ部１６Ｂのタイヤ径より大きくしている。駆動ロール１８は、表面を弾性体により形成され、例えばシリコンロールにて構成される。駆動ロール１８には、その表面にリブを設けてもよい。
【００２６】
ブラシ体１６と駆動ロール１８との上には、それらに跨る粘着ロール２１が乗せられ、粘着ロール２１はブラシ体と駆動ロール１８との回転に連れ回る。フレーム１５の上部は粘着ロール２１の出し入れ口とされ、取り外し可能な透明カバー２２によって被覆される。
【００２７】
フレーム１５におけるブラシ体１６の後部には塵取部２３が支持されている。塵取部２３は、床面に接する底面部２３Ａと、ブラシ体１６に隙間無く（又は隙間を介して）相対する曲面状（又は平面状）のすくい面部２３Ｂとを有し、両側の板状支軸部２３Ｃをフレーム１５の両側の鉛直方向に対して後屈する斜め状の矩形孔２４に上下動可能に支持されている。塵取部２３は、支軸部２３Ｃを矩形孔２４に対し上下動し、自重によって底面部２３Ａとすくい面部２３Ｂの最下端部を床面に隙間無く接し、ブラシ体１６のブラシ部１６Ａが掻き上げるダストを床面に沿う後方に逃すことなく、そのすべてのダストをすくい面部２３Ｂによって粘着ロール２１の側にガイドする。
【００２８】
清掃具１０による清掃動作は次の通りである。（１）先ず柄１１の軸方向に加える操作力によって清掃具１０を前進させ、ブラシ体１６のタイヤ部１６Ｂ及び接触ロール１８を回動させ、同時に粘着ロールクリーナ２１を連れ回り回転させる。（２）ブラシ体１６のブラシ部１６Ａが床面上のダストを掻き上げると、ダストは塵取部２３にガイドされて粘着ロール２１の側に送り出され、粘着ロール２１の粘着面に付着される。（３）粘着ロール２１の粘着面に付着されたダストは、粘着ロールクリーナ２１の回動と共に駆動ロール１８の側に移動し、駆動ロール１８によって粘着ロール２１の粘着面に押しつけられて固定化される。（４）透明カバー２２を通して、粘着ロール２１の粘着面の全周に多量のダストが付着されたことが視認されたら、カバー２２を開いて粘着ロール２１を取り出し、最表層の粘着シートを剥がして粘着面を更新した後、粘着ロール２１を再びブラシ体１６と駆動ロール１８との上に乗せ置き、カバー２２を閉じる。尚、清掃具１０は前進だけでなく後進もでき、後進時には駆動ロール１８に付着した床面上のダストを粘着ロール２１によって取り除ける。塵取部２３は、底面部２３Ａの尾端部をアール状に跳ね上げ、後進時にこの尾端部が床面に引っかかるのを防止する。
【００２９】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態においては粘着シート３は、その両側部が所定幅で重ね合わされた重ね合わせ部４が形成されるように巻芯２上に巻回されていたが、これに代えて、その両側部が所定幅で離間した離間部が形成されるように巻芯２上に巻回されていてもよい。また、その両側部が突き合わせ状態となるように巻芯２上に巻回されていてもよい。これらの巻回パターンにおいては、粘着シートの剥離方向は一方向に限定されず、左右両側から剥離することが可能である。従って、巻回される粘着シートの両側縁部に補強部材が取り付けられていると、左右どちら側から剥離すべきかを使用者が気にすることなく粘着シートを剥離できる点で好ましい。これに対して、本実施形態のように重ね合わせ部４が形成されるように巻回されている場合は、経費の点から、剥離方向側の側縁部のみに補強部材を取り付けることが好ましい。これら３つの巻回パターンのうち、重ね合わせ部４が形成されるように巻回されているパターンが最も好ましい。
【００３０】
また前記実施形態においては、粘着シート３の粘着面に補強部材６が取り付けられていたが、これに代えて粘着シート３の剥離処理面に補強部材を取り付けてもよく、或いは粘着面及び剥離処理面の両方に補強部材を取り付けてもよい。但し、剥離処理面への補強部材の取り付けは、粘着シートの加工工程を考慮すると、剥離処理剤を塗布する前に行うことが好ましい。
【００３１】
【実施例】
以下、実施例により本発明を一層詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲は斯かる実施例に制限されるものではない。
【００３２】
〔実施例１〕
坪量３５ｇ／ｍ２の純白紙に、厚さ１０μｍのポリエチレンラミネートを行い、その上にシリコーン系剥離剤を塗布し剥離面を形成して基材シートを得た。該基材シートにおける剥離面と反対側の面にスチレンイソプレンステレンブロック共重合体系ホットメルト粘着剤を１６ｇ／ｍ２の坪量で塗布して粘着面を形成し、片面粘着シートを得た。この粘着シートを５０ｍｍ幅にスリットして、レコード巻きの粘着シートとした。次に、この粘着シートを巻き出して、該粘着シートの粘着面における一方の側縁部に、幅５ｍｍ、厚さ３０μｍのポリプロピレン延伸フィルムを貼り付けて側縁部強化粘着シートとした。ポリプロピレン延伸フィルムはその延伸方向が長手方向と一致するように予めレコード巻きにされており、そこから該フィルムを巻き出して粘着シートに貼り付けた。
【００３３】
次に、延伸フィルムが取り付けられた粘着シートを、内径１インチで厚さ１２ｍｍの紙管に螺旋状に巻き付けた。このとき、粘着シートの粘着面が外側を向き且つ粘着シートの一側縁部が他側縁部と重なり合うようにした。重ね合わせ部は３ｍｍとなるようにした。また重ね合わせ部の上側に延伸フィルムが位置するようにした。粘着シートは２０枚巻き付け、粘着ロールクリーナの外径が３５ｍｍとなるようにした。次いで、粘着ロールクリーナをその軸方向に１９５ｍｍ幅にカットした。
【００３４】
〔比較例１〕
粘着シートに延伸フィルムを貼り付けない以外は実施例１と同様にして粘着ロールクリーナを得た。
【００３５】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた粘着ロールクリーナについて、以下に述べる方法で、髪の毛が付着した状態での粘着テープの剥がし易さを評価した。その結果、実施例１の粘着ロールクリーナ（本発明品）の評価結果が「◎」であったのに対し、比較例１の粘着ロールクリーナの評価結果は「×」であり、髪の毛が巻き付いた状態であっても実施例１の粘着ロールクリーナでは、粘着テープの更新の際にその引き裂きが生じないことが判る。
【００３６】
〔髪の毛が付着した状態での粘着テープの剥がし易さ〕
粘着ロールの周方向に沿って２０ｃｍの髪の毛（直径７０〜１００μｍ、直毛）を巻き付けた。髪の毛は１５ｍｍ間隔で１０本巻き付けた。粘着ロールを２４ｍｍφ軸の片持ち式の清掃具（図３参照）に装着して、最表層の粘着シートの先端部を指で摘み上げて７０〜１２０ｍｍ／ｓの速度で剥がした。粘着テープの剥がし易さを下記の基準で評価した。
◎：粘着テープは一度も切れることなく、簡単に剥がせる。
○：粘着テープは髪の毛によって１〜２回テープ幅方向に部分的に切れることがあるが、問題無く剥がせる。
△：粘着テープは髪の毛によって１〜２回テープ幅方向全体に切れることがあるが、剥がすことができる。
×：粘着シートは髪の毛で何度も切断され、容易に剥がせない。
【００３７】
【発明の効果】
本発明の粘着ロールクリーナによれば、髪の毛、糸クズ、綿ホコリなどの繊維状のダストをしっかり捕集できると共に、汚れた粘着シートを剥がす際に、捕集されたダスト、特に巻きついた髪の毛などによって粘着シートが破れることなく、粘着面の更新が容易に且つ素早くできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の粘着ロールクリーナの一実施形態を示す斜視図である。
【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】図１に示す粘着ロールクリーナの一使用形態を示す図である。
【図４】図１に示す粘着ロールクリーナの別の使用形態を示す図である。
【図５】図４の側断面図である。
【図６】従来の粘着ロールクリーナを示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 粘着ロールクリーナ
２ 巻芯
３ 粘着シート
４ 重ね合わせ部
５ 先端部
６ 補強部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a roll-type adhesive cleaner used for cleaning floors and carpets.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
As a cleaning tool for removing hair, thread debris, cotton dust, etc. adhered to a raised surface of a carpet or clothing, an adhesive roll cleaner configured by winding an adhesive sheet on a core so-called a record is known. (JP-A-8-532). The record roll adhesive roll cleaner has an adhesive sheet wound in a direction perpendicular to the axis of the core. In this adhesive roll cleaner, after collecting dirt, it is necessary to peel off the dirty adhesive sheet to expose a new adhesive surface. At this time, if the long hair 31 adheres along the circumferential direction of the adhesive roll cleaner 30 as shown in FIG. 6, when the dirty adhesive sheet 32 is peeled off, the hair 31 adheres together with the adhesive sheet 32 without peeling. This may cause the pressure-sensitive adhesive sheet 32 to be torn, and the pressure-sensitive adhesive sheet must be peeled off many times. This is a phenomenon that occurs in an adhesive roll cleaner of a type in which an adhesive sheet is spirally wound around a core, like a general adhesive roll cleaner of a record winding type. In particular, a pressure-sensitive adhesive roll cleaner of a type in which the pressure-sensitive adhesive sheet is spirally wound around the core can easily unroll and peel off the dirty pressure-sensitive adhesive sheet, so that the speed at which the pressure-sensitive adhesive sheet is unrolled can be increased. Therefore, the probability that the adhesive sheet is torn by the attached long hair increases. In particular, in the case of a small-sized pressure-sensitive adhesive roll having a small winding diameter, the number of times the hair is wound around in the circumferential direction increases, so that the pressure-sensitive adhesive sheet is particularly remarkably torn by the hair.
[0003]
For the purpose of efficiently manufacturing various types of pressure-sensitive adhesive roll cleaners having different widths, a pressure-sensitive adhesive roll cleaner is also known in which a single-sided pressure-sensitive adhesive sheet is wound on a winding core in a state where the pressure-sensitive adhesive surface is outside and abutting from an oblique direction. (JP-A-11-216096). However, even with this adhesive roll cleaner, when long hairs adhere along the circumferential direction, the adhesive sheet may be torn by the attached hair when the adhesive sheet is peeled off. Further, since the pressure-sensitive adhesive sheet is wound in abutting state, adjacent side edges of the pressure-sensitive adhesive sheet are on the same surface, and it is not easy to renew the pressure-sensitive adhesive sheet because it is difficult to pick up the front end. Furthermore, at the time of manufacture, when the adhesive sheet is wound so as to be in a butt state, if any slight meandering of the adhesive sheet occurs for some reason, a gap is generated between both side edges of the adhesive sheet, Since the parts are overlapped with each other, it is difficult to stably wind the pressure-sensitive adhesive sheet so as to be in a butted state.
[0004]
Therefore, the present invention, while being able to firmly capture the hair-like, lint, and fibrous dust such as cotton dust attached to the raised surface of a carpet or the like, and when removing the dirty adhesive sheet, the collected dust, In particular, it is an object of the present invention to provide an adhesive roll cleaner that can easily renew the adhesive surface without the adhesive sheet being broken by the wound hair.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a pressure-sensitive adhesive roll cleaner obtained by spirally winding a band-shaped pressure-sensitive adhesive sheet having a pressure-sensitive adhesive portion on one surface on a core with the pressure-sensitive adhesive surface facing outward, wherein left and right side edges of the pressure-sensitive adhesive sheet are The above object has been achieved by providing a pressure-sensitive adhesive roll cleaner in which a narrow reinforcing member extending in the longitudinal direction of the pressure-sensitive adhesive sheet is attached to a side edge located on the side of the pressure-sensitive adhesive sheet in the peeling direction. is there. That is, in the present invention, the tear strength (referred to as edge tear strength) of the side edge portion of the pressure-sensitive adhesive sheet is increased by attaching the reinforcing member.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of an embodiment of the adhesive roll cleaner of the present invention. The adhesive roll cleaner 1 is configured such that an adhesive sheet 3 is spirally wound on a cylindrical core 2. The pressure-sensitive adhesive sheet 3 is formed by applying a pressure-sensitive adhesive 7 over the entire surface of one surface of the base sheet 8 as shown in FIG. That is, the adhesive sheet 3 is a single-sided adhesive sheet having an adhesive portion only on one side. The other surface of the adhesive sheet 3 is subjected to a release treatment by applying a release agent for the adhesive. The adhesive sheet 3 has a band shape having a predetermined width, and is wound on the core 2 with its adhesive surface facing outward. The width of the pressure-sensitive adhesive sheet 3 depends on the specific application of the pressure-sensitive adhesive roll cleaner 1, but is preferably 40 to 75 mm, particularly 45 to 65 mm, so that the operation for peeling the pressure-sensitive adhesive sheet 3 and renewing the pressure-sensitive adhesive surface is easy. And that the productivity of the adhesive roll cleaner 1 is good.
[0007]
In the pressure-sensitive adhesive roll cleaner 1, N pressure-sensitive adhesive sheets 3 are used, which has a wound structure of N layers. That is, the adhesive sheet 3 is independent for each turn. The pressure-sensitive adhesive sheet immediately above the core 2 (the lowermost pressure-sensitive adhesive sheet) is fixed to the core 2 with a pressure-sensitive adhesive tape, whereby the last one of the pressure-sensitive adhesive sheets 3 is effectively used. In the adhesive roll cleaner 1, it is preferable that the inner diameter of the core 2 is 22 to 50 mm and the thickness of the core 2 is 1 to 2 mm in consideration of usability. It is preferable that the pressure-sensitive adhesive sheet 3 is wound around the pressure-sensitive adhesive roll cleaner 1 such that the outer diameter thereof is kept in a range of 23 to 100 mm, particularly 23 to 60 mm during use. Also, the width of the adhesive portion of the adhesive roll cleaner 1 is preferably 80 to 250 mm, particularly preferably 100 to 200 mm in consideration of usability.
[0008]
Each pressure-sensitive adhesive sheet 3 is wound on the core 2 so as to form a superposed portion 4 in which both side portions are superposed with a predetermined width. Specifically, the pressure-sensitive adhesive sheet 3 is spirally wound such that one side edge overlaps the other side edge. Since the overlapping portion 4 is formed, a step is formed on the side edge of the adhesive sheet 3, so that when the adhesive sheet 3 is peeled off and the adhesive surface is renewed, the operation of picking up the tip 5 of the adhesive sheet 3 and pulling it up Can be easily performed. On the other hand, in a pressure-sensitive adhesive roll cleaner of a type in which the pressure-sensitive adhesive sheet is spirally wound so that both sides of the pressure-sensitive adhesive sheet are in abutting state, no step can be formed at the side edge of the pressure-sensitive adhesive sheet. It is not easy to pinch the tip of the camera. In addition to these types of adhesive roll cleaners, there is also known an adhesive roll cleaner of a type in which the adhesive sheet is spirally wound so that a separated portion in which both sides of the adhesive sheet are separated by a predetermined width is formed. In this type of pressure-sensitive adhesive roll cleaner, a step is formed on the side edge of the pressure-sensitive adhesive sheet, similarly to the pressure-sensitive adhesive roll cleaner of the present embodiment. Therefore, although the operation of picking the front end of the adhesive sheet is easy, dust is also collected at the separated portion, so that a spiral dust collecting trace remains on the updated new adhesive surface after peeling the adhesive sheet. There is an inconvenience of doing so. The width of the overlapping portion 4 in the present embodiment is determined in consideration of the operability when picking the tip of the adhesive sheet 3 and the effective use of the adhesive surface, and is generally 1 to 10 mm, particularly 2 to 5 mm. Is preferred.
[0009]
Each pressure-sensitive adhesive sheet 3 is wound so that the position of the overlapping portion 4 is shifted between the adjacent upper and lower layers. Thus, when the adhesive sheet 3 on the outermost layer is peeled off and the adhesive surface is renewed, the inconvenience that the adhesive sheet immediately below the adhesive sheet 3 is peeled off together (so-called two-sheet peeling) is effectively prevented. From the viewpoint of more effectively preventing the peeling of the two sheets, the distal end of each adhesive sheet 3 is separated from the distal end of the adhesive sheet on the lower side by 30 to 60 mm, particularly 40 to 60 mm. preferable. The distance in this case refers to the length along the peripheral surface of the adhesive roll cleaner 1.
[0010]
As shown in FIG. 2, the pressure-sensitive adhesive sheet 3 has a narrow reinforcing member 6 extending in the longitudinal direction of the pressure-sensitive adhesive sheet 3 at a side edge located on the side of the pressure-sensitive adhesive sheet 3 in the peeling direction of the left and right side edges. Is attached. The reinforcing member 6 is attached to the adhesive surface 7 of the adhesive sheet 3 continuously over the entire area of the adhesive sheet 3 in the longitudinal direction. That is, in the wound state of the adhesive sheet 3, the reinforcing member 6 is attached to the adhesive sheet 3 so as to face outward. The peeling direction of the pressure-sensitive adhesive sheet 3 refers to the direction in which the pressure-sensitive adhesive sheet 3 is peeled off from the pressure-sensitive adhesive roll cleaner 1 with respect to the axial direction of the pressure-sensitive adhesive roll cleaner 1, and in the present embodiment, the direction indicated by arrow A in FIG. It is.
[0011]
The reinforcing member 6 is used to increase the tear strength of the side edge of the adhesive sheet 3. Specifically, by attaching the reinforcing member 6 to a side edge located on the side of the adhesive sheet 3 in the peeling direction, long hair and the like are attached along the circumferential direction of the adhesive roll cleaner 1. Thus, even if the dirty adhesive sheet 3 is peeled off, the adhesive sheet 3 is effectively prevented from being torn by the hair, and the adhesive surface can be easily renewed. By attaching the reinforcing member 6, a larger step is formed at the side edge of the adhesive sheet 3, so that when the adhesive sheet 3 is peeled off and the adhesive surface is renewed, the operation of picking up the tip 5 of the adhesive sheet 3 and pulling it up There is also an advantage that it can be performed more easily.
[0012]
From the viewpoint of increasing the tear strength of the side edge of the adhesive sheet 3, the reinforcing member 6 is preferably made of a material having a high tear strength. From this viewpoint, the reinforcing member 6 is preferably made of, for example, various synthetic resins or paper, and particularly preferably made of various synthetic resins. For example, a narrow stretched film made of a synthetic resin can be used as the reinforcing member 6. In this case, the stretched film is preferably slit into a narrow width so that the stretching direction of the stretched film coincides with the longitudinal direction of the stretched film. Further, a narrow sheet similar to the base sheet constituting the adhesive sheet 3 may be used as the reinforcing member 6.
[0013]
In order to increase the tear strength of the adhesive sheet 3, a method of increasing the tear strength of the base sheet 8 itself constituting the adhesive sheet 3 may be considered. For example, when the base sheet 8 is made of non-woven fabric or paper, the tear strength can be increased by increasing the basis weight or lengthening the fiber length. However, in this case, the cost of the base sheet 8 increases, which is disadvantageous economically. On the other hand, by attaching the reinforcing member 6 to the side edge portion of the adhesive sheet 3 located on the side of the peeling progress direction, even if the tear strength of the base sheet 8 is not sufficiently high, the tearing of the adhesive sheet 3 is performed. Therefore, an inexpensive base sheet 8 can be used, which is economically advantageous.
[0014]
The width of the reinforcing member 6 is preferably 2 to 15 mm, and particularly preferably 3 to 10 mm, in consideration of the prevention of the adhesive sheet 3 from being torn, the economy, and the workability when the reinforcing member 6 is attached to the adhesive sheet 3.
[0015]
The method for attaching the reinforcing member 6 to the adhesive sheet 3 is not particularly limited. For example, when a stretched film made of a synthetic resin is used as the reinforcing member 6, the stretched film is attached to the adhesive sheet 3 by using an adhesive or by using the adhesive force of the adhesive, and the reinforcing member 6 is formed. You may do it. In this case, the thickness of the stretched film is preferably about 25 to 100 μm in consideration of workability. Attachment of the stretched film can be performed at any stage in the manufacturing process of the pressure-sensitive adhesive sheet 3. For example, the stretched film can be attached before or after the application of the adhesive. However, when the outer surface of the reinforcing member 6 is a non-adhesive portion as described later, it is advantageous to attach a stretched film after applying the adhesive.
[0016]
As another method of attaching the reinforcing member 6, a method in which various synthetic resins are applied to the adhesive sheet 3 in a narrow continuous line shape in a molten state, and then the resin is solidified to form the reinforcing member 6. is there. For example, it is conceivable to apply an adhesive as various synthetic resins. When applying an adhesive, the adhesive to be applied may be any of a solvent-based adhesive, an emulsion-based adhesive, and a hot-melt adhesive. In consideration of the drying time and the effect on the environment, a hot melt adhesive is preferred. The application of various synthetic resins is preferably performed before the application of the adhesive in the production process of the adhesive sheet 3.
[0017]
When a stretched film is used as the reinforcing member 6, it is preferable that the outer surface of the reinforcing member 6 is not coated with an adhesive and is a non-adhesive portion. When various synthetic resins applied in a molten state are used as the reinforcing member 6, the outer surface of the reinforcing member 6 has a non-adhesive portion due to the complete solidification of the resin and the loss of adhesive force. Is preferred. As a result, the above-described peeling of the two sheets is more effectively prevented.
[0018]
Various sheet materials such as paper, plastic film, and nonwoven fabric can be used as the base sheet 8 constituting the adhesive sheet 3. Of these, paper is preferable in consideration of the workability of applying the pressure-sensitive adhesive, the workability when the pressure-sensitive adhesive sheet 3 is spirally wound, the production cost, and the like.
[0019]
Examples of the adhesive applied to the base sheet 8 include a hot-melt adhesive, a solvent-based adhesive, and an aqueous adhesive. Examples of the hot melt adhesive include styrene and olefin adhesives. Examples of the solvent-based adhesive include styrene-based, olefin-based, and acrylic-based adhesives. As the water-based pressure-sensitive adhesive, an acrylic pressure-sensitive adhesive can be used. The coating amount of these pressure-sensitive adhesives is preferably from 5 to 50 g / m 2 , particularly preferably from 10 to 50 g / m 2 , from the viewpoint of reliably adhering and holding dirt such as hair and bread crumbs.
[0020]
Examples of the release agent include the following. Long-chain alkyl acrylate copolymer, long-chain alkyl vinyl ester copolymer, long-chain alkyl vinyl ether copolymer, long-chain alkyl acrylamide copolymer, copolymer of long-chain alkyl derivative of maleic acid, long-chain alkyl Copolymer of allyl ester, cellulose or polyvinyl alcohol (PVA) and C 17 H 35 COCl reacted with OH group of polymer to form long-chain alkyl ester, cellulose or PVA and C 18 H 37 NCO Is reacted at the OH group of the polymer to form a long-chain alkyl carbamate, a polyethyleneimine derivative, maleic anhydride and vinyl acetate, and then C 18 H 37 NH 2 (long-chain amine) and maleic anhydride. Reacts with acid units to form long-chain alkylamides , A perfluoroalkyl group-containing compound, a silicone compound, a chromium-containing compound, a blend of a long-chain alkyl compound and a polymer, a low-adhesion polymer containing no long-chain alkyl group (for example, acrylonitrile and 1,1- A copolymer of dichloroethene, a copolymer of acrylonitrile and ethyl acrylate, a copolymer of acrylonitrile and ethyl acrylate, a copolymer of methacrylic acid and an aldehyde resin), and a titanium compound.
[0021]
The pressure-sensitive adhesive sheet 3 is preferably white in order to improve the visibility of the collected dust and to determine the timing of updating the pressure-sensitive adhesive sheet 3. For this purpose, for example, before applying the pressure-sensitive adhesive, the surface of the base sheet 8 made of non-white paper that has been subjected to the release treatment may be painted white. Alternatively, the white bleached paper may be subjected to a peeling treatment, and then an adhesive may be applied. The latter is desirable in order to save labor in the work process.
[0022]
When the adhesive sheet 3 is white, it is easy to confirm that the reinforcing member 6 has a color other than white when the adhesive sheet 3 is peeled off and the adhesive surface is renewed. Further, it is preferable because the operation of picking up and pulling up the front end portion 5 of the adhesive sheet 3 can be easily performed.
[0023]
The adhesive roll cleaner 1 according to the present embodiment can be used by being attached to a conventional cantilever type cleaning tool as shown in FIG. 3, for example, or attached to a cleaning tool as shown in FIGS. 4 and 5. It can also be used. The cleaning tool 10 shown in FIGS. 4 and 5 has a roll-shaped brush body 16 and a driving roll 18 supported side by side on a frame 15 so as to be freely rotatable, and an adhesive layer straddling the brush body 16 and the driving roll 18. The adhesive roll cleaner according to the embodiment is used as the adhesive roll 21. Hereinafter, this cleaning tool will be described.
[0024]
The cleaning tool 10 has a support arm 13 swingably coupled to the distal end portion of the handle 11 via a joint portion 12 so as to be swingable in the left-right direction, and attaches the frame 15 to both arm portions 13A of the support arm 13 via a support shaft portion 14. It is swingably supported in the front-rear direction.
[0025]
A roll-shaped brush body 16 is rotatably supported at a front portion of the frame 15 via a rotation shaft 17, and a driving roll 18 is rotatably supported at a rear portion of the frame 15 via a rotation shaft 19. The body 16 and the driving roll 18 are arranged in parallel. The brush body 16 includes a brush portion 16A and a tire portion 16B, and the brush diameter of the brush portion 16A is larger than the tire diameter of the tire portion 16B. The drive roll 18 has a surface formed of an elastic body and is formed of, for example, a silicon roll. The drive roll 18 may be provided with a rib on its surface.
[0026]
An adhesive roll 21 straddling the brush body 16 and the drive roll 18 is placed on the brush body 16 and the drive roll 18, and the adhesive roll 21 rotates with the rotation of the brush body and the drive roll 18. The upper part of the frame 15 is used as a slot for the adhesive roll 21 and is covered with a removable transparent cover 22.
[0027]
A dust removal portion 23 is supported at the rear of the brush body 16 in the frame 15. The dust removing portion 23 has a bottom surface portion 23A in contact with the floor surface, and a curved (or planar) rake surface portion 23B opposed to the brush body 16 without a gap (or through a gap). The support shaft portion 23C is vertically movably supported by oblique rectangular holes 24 that bend back in the vertical direction on both sides of the frame 15. The dust removal portion 23 moves the support shaft portion 23C up and down with respect to the rectangular hole 24, and makes the bottom end portion 23A and the lowermost end of the rake face portion 23B contact the floor surface without any gap by its own weight, and the brush portion 16A of the brush body 16 scrapes. All of the raised dust is guided to the side of the adhesive roll 21 by the rake face portion 23B without missing the raised dust to the rear along the floor surface.
[0028]
The cleaning operation by the cleaning tool 10 is as follows. (1) First, the cleaning tool 10 is advanced by an operating force applied in the axial direction of the handle 11 to rotate the tire portion 16B of the brush body 16 and the contact roll 18 and, at the same time, to rotate the adhesive roll cleaner 21 together. (2) When the brush portion 16A of the brush body 16 scrapes up the dust on the floor surface, the dust is guided by the dust removing portion 23, is sent out to the side of the adhesive roll 21, and adheres to the adhesive surface of the adhesive roll 21. . (3) The dust adhered to the adhesive surface of the adhesive roll 21 moves to the drive roll 18 side with the rotation of the adhesive roll cleaner 21, and is pressed and fixed to the adhesive surface of the adhesive roll 21 by the drive roll 18. You. (4) When it is visually confirmed that a large amount of dust has adhered to the entire periphery of the adhesive surface of the adhesive roll 21 through the transparent cover 22, the cover 22 is opened, the adhesive roll 21 is taken out, and the outermost adhesive sheet is peeled off. After updating the adhesive surface, the adhesive roll 21 is placed on the brush body 16 and the drive roll 18 again, and the cover 22 is closed. In addition, the cleaning tool 10 can not only move forward but also move backward. When the cleaning tool 10 moves backward, dust on the floor surface adhered to the drive roll 18 can be removed by the adhesive roll 21. The dust removal portion 23 flips up the tail end of the bottom surface portion 23A in a round shape, and prevents the tail end from being caught on the floor surface when the vehicle moves backward.
[0029]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, in the above-described embodiment, the pressure-sensitive adhesive sheet 3 is wound on the core 2 so as to form a superimposed portion 4 in which both side portions are superimposed with a predetermined width. It may be wound on the core 2 so as to form a separated portion in which both sides are separated by a predetermined width. Further, it may be wound on the core 2 so that both sides thereof are in abutting state. In these winding patterns, the peeling direction of the pressure-sensitive adhesive sheet is not limited to one direction, and the pressure-sensitive adhesive sheet can be peeled from both left and right sides. Therefore, it is preferable that the reinforcing members are attached to both side edges of the wound pressure-sensitive adhesive sheet because the pressure-sensitive adhesive sheet can be peeled off without the user having to worry about which side to peel off. On the other hand, in the case of being wound so as to form the overlapping portion 4 as in the present embodiment, it is preferable to attach the reinforcing member only to the side edge on the peeling direction side in terms of cost. . Of these three winding patterns, the pattern wound so that the overlapping portion 4 is formed is most preferable.
[0030]
Further, in the above-described embodiment, the reinforcing member 6 is attached to the adhesive surface of the adhesive sheet 3, but a reinforcing member may be attached to the peeling surface of the adhesive sheet 3 instead. Reinforcing members may be attached to both sides. However, the attachment of the reinforcing member to the release-treated surface is preferably performed before the application of the release treatment agent in consideration of the processing step of the pressure-sensitive adhesive sheet.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the scope of the present invention is not limited to such an embodiment.
[0032]
[Example 1]
A 10 μm-thick polyethylene laminate was applied to pure white paper having a basis weight of 35 g / m 2 , and a silicone-based release agent was applied thereon to form a release surface to obtain a base sheet. A styrene isoprene sterene block copolymer hot melt pressure-sensitive adhesive was applied at a basis weight of 16 g / m 2 on the surface of the substrate sheet opposite to the release surface to form a pressure-sensitive adhesive surface, and a single-sided pressure-sensitive adhesive sheet was obtained. This pressure-sensitive adhesive sheet was slit into a width of 50 mm to obtain a record-wound pressure-sensitive adhesive sheet. Next, the pressure-sensitive adhesive sheet was unwound and a stretched polypropylene film having a width of 5 mm and a thickness of 30 μm was adhered to one side edge of the pressure-sensitive adhesive surface of the pressure-sensitive adhesive sheet to obtain a side-edge reinforced pressure-sensitive adhesive sheet. The stretched polypropylene film was wound in advance on a record so that the stretching direction thereof coincided with the longitudinal direction, from which the film was unwound and attached to an adhesive sheet.
[0033]
Next, the pressure-sensitive adhesive sheet to which the stretched film was attached was spirally wound around a paper tube having an inner diameter of 1 inch and a thickness of 12 mm. At this time, the pressure-sensitive adhesive surface of the pressure-sensitive adhesive sheet was directed outward, and one side edge of the pressure-sensitive adhesive sheet was overlapped with the other side edge. The overlapping portion was 3 mm. Further, the stretched film was positioned above the overlapping portion. Twenty adhesive sheets were wound so that the outer diameter of the adhesive roll cleaner was 35 mm. Next, the adhesive roll cleaner was cut into a width of 195 mm in the axial direction.
[0034]
[Comparative Example 1]
An adhesive roll cleaner was obtained in the same manner as in Example 1 except that the stretched film was not attached to the adhesive sheet.
[0035]
(Performance evaluation)
With respect to the pressure-sensitive adhesive roll cleaners obtained in Examples and Comparative Examples, the easiness of peeling off the pressure-sensitive adhesive tape in a state where hair was adhered was evaluated by the method described below. As a result, the evaluation result of the pressure-sensitive adhesive roll cleaner of Example 1 (product of the present invention) was “「 ”, whereas the evaluation result of the pressure-sensitive adhesive roll cleaner of Comparative Example 1 was“ × ”, indicating that the hair was wound. Even in this state, it can be seen that the adhesive roll cleaner of Example 1 does not tear when the adhesive tape is renewed.
[0036]
[Easy peeling of adhesive tape with hair attached]
20 cm of hair (diameter: 70 to 100 μm, straight hair) was wound along the circumferential direction of the adhesive roll. Ten hairs were wound at 15 mm intervals. The adhesive roll was attached to a 24 mm φ axis cantilevered cleaning tool (see FIG. 3), the tip of the outermost adhesive sheet was picked up with a finger, and peeled off at a speed of 70 to 120 mm / s. The ease of peeling the adhesive tape was evaluated according to the following criteria.
：: The adhesive tape can be easily peeled without being cut off.
：: The adhesive tape may be partially cut in the tape width direction once or twice by the hair, but can be peeled off without any problem.
Δ: The adhesive tape may be cut once or twice in the entire tape width direction depending on the hair, but can be peeled off.
X: The adhesive sheet is cut many times with the hair and cannot be easily removed.
[0037]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the adhesive roll cleaner of this invention, while being able to collect | require fibrous dusts, such as hair, a lint, and cotton dust, when removing a dirty adhesive sheet, the collected dust, especially the curled hair The adhesive sheet can be easily and quickly updated without the adhesive sheet being broken by the above-mentioned method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing one embodiment of an adhesive roll cleaner of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II in FIG.
FIG. 3 is a view showing one use mode of the adhesive roll cleaner shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a view showing another usage form of the adhesive roll cleaner shown in FIG.
FIG. 5 is a side sectional view of FIG. 4;
FIG. 6 is a perspective view showing a conventional adhesive roll cleaner.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Adhesive roll cleaner 2 Core 3 Adhesive sheet 4 Lamination part 5 Tip part 6 Reinforcement member
