JP2004088916A - Motor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定のセグメント同士を短絡する短絡部材を用いて構成されるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、特願2002−50420において、固定子の永久磁石の極数を2N極(Nは3以上の整数)とし、回転子(電機子)の励磁コイルの数Mを2N±2個(Mは4以上の整数)、整流子のセグメントの数SをN×M個とした集中巻ブラシ付き直流モータ(以下、単にモータという)を提案している。この構成のモータは、回転時において電機子に作用するラジアル方向の力が極めて小さくなるので、電機子の振動が極めて小さいという点で優れている。
【0003】
例えば、固定子の永久磁石の極数2Nを「6」極とし、回転子(電機子)の励磁コイルの数Mを「8」個としたモータでは、整流子のセグメントの数Sが「24」に設定される。また、この整流子に摺接する給電ブラシの数はセグメントの数Sに応じて陽極及び陰極でそれぞれ3個、合計6個とすることが一般的である。
【0004】
しかしながら、この構成では、給電ブラシの数が多いため、ブラシ装置の組み立て作業が煩雑となるばかりか、ブラシ装置が大型化する等の種々の問題が生じる。
【0005】
そこで、本出願人は、図10に示すように、同電位となるセグメント同士を短絡させ、給電ブラシの数を陽極及び陰極でそれぞれ1個ずつの合計2個として、給電ブラシの数を少なくするようにした。尚、図10は、電機子への巻線巻回を示す説明図である。また、次に示す図11(a)は、電機子への巻線巻回を示す展開図であり、図11(b)は、励磁コイルの結線図である。
【0006】
詳述すると、図10及び図11(a)に示すように、永久磁石81の極数が「6」、励磁コイル82a〜82hの数が「8」、整流子83のセグメント84の数が「24」、陽極側給電ブラシ85a及び陰極側給電ブラシ85bをそれぞれ1個ずつ用いて集中巻ブラシ付きモータが構成されている。尚、各セグメント84に対して、周方向一方に順にセグメント番号を「1」〜「24」と付すことにする。
【0007】
各励磁コイル82a〜82hは、所定のティース86a〜86hに巻線87を集中巻きにて巻回することにより構成されている。
即ち、図11(a)に示すように、励磁コイル82aは、巻線87が番号「2」のセグメント84から延びて所定ティース86aに巻回され、番号「3」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82bは、巻線87が番号「5」のセグメント84から延びて所定ティース86bに巻回され、番号「6」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82cは、巻線87が番号「8」のセグメント84から延びて所定ティース86cに巻回され、番号「9」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82dは、巻線87が番号「11」のセグメント84から延びて所定ティース86dに巻回され、番号「12」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82eは、巻線87が番号「14」のセグメント84から延びて所定ティース86eに巻回され、番号「15」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82fは、巻線87が番号「17」のセグメント84から延びて所定ティース86fに巻回され、番号「18」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82gは、巻線87が番号「20」のセグメント84から延びて所定ティース86gに巻回され、番号「21」のセグメント84に接続され構成されている。励磁コイル82hは、巻線87が番号「23」のセグメント84から延びて所定ティース86hに巻回され、番号「24」のセグメント84に接続され構成されている。
【0008】
又、各セグメント84において、図10に示すように、120°の間隔を有してそれぞれ配置される3個のセグメント84同士を同電位とすべく該セグメント84同士が短絡線88a〜88hにより短絡される。
【0009】
即ち、図11(a)に示すように、短絡線88aは番号「1」「9」「17」のセグメント84を短絡し、短絡線88bは番号「2」「10」「18」のセグメント84を短絡する。又、短絡線88cは番号「3」「11」「19」のセグメント84を短絡し、短絡線88dは番号「4」「12」「20」のセグメント84を短絡する。又、短絡線88eは番号「5」「13」「21」のセグメント84を短絡し、短絡線88fは番号「6」「14」「22」のセグメント84を短絡する。又、短絡線88gは番号「7」「15」「23」のセグメント84を短絡し、短絡線88hは番号「8」「16」「24」のセグメント84を短絡する。そして、これら各短絡線88a〜88hにより、各励磁コイル82a〜82hは、図11(b)に示すようにループ状(82f→82a→82d→82g→82b→82e→82h→82c→82f)に接続した状態となる。
【0010】
前記整流子83には、互いに180°間隔を有して配置される陽極側(+極側)給電ブラシ85a及び陰極側(−極側)給電ブラシ85bがそれぞれ摺接する。従って、例えば、図11(a)において、陽極側給電ブラシ85aが番号「1」のセグメント84に接触している場合、陰極側給電ブラシ85bは番号「13」のセグメント84に接触する。又、この場合、図11(b)に示すように、励磁コイル82cと励磁コイル82fとの間に陽極側給電ブラシ85aが接続した状態となり、励磁コイル82bと励磁コイル82gとの間に陰極側給電ブラシ85bが接続した状態となる。そして、各給電ブラシ85a,85bから整流子83を介して各励磁コイル82a〜82hに電源が供給されると、モータが回転し、この回転に伴って、整流子83に対する各給電ブラシ85a,85bの接触する位置が順次移動することで、該モータの回転が継続するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した各短絡線88a〜88hは、それぞれ120°の間隔を有する3個のセグメント84同士を短絡するものである。このため、短絡線88a〜88hにて各セグメント84間を短絡する際には、どのセグメント84同士を短絡するかを決定してから短絡線88a〜88hを接続する必要があり、製造工程が複雑化していた。また、あるセグメント84同士を短絡した短絡線88a〜88hが、他のセグメント84同士を短絡する際に邪魔になるといった問題もあった。
【0012】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、容易に製造可能なモータを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、周方向に異極となる永久磁石を備えた固定子に対し、励磁コイルがそれぞれティースに集中巻にて巻線が巻回される電機子コアとセグメントを有する整流子と所定のセグメント同士をそれぞれ短絡する短絡部材積層部とを有する電機子が回転可能に配置され、その整流子に対して陽極側給電ブラシ及び陰極側給電ブラシから給電を行うように構成されるモータにおいて、前記短絡部材積層部は、複数の短絡部材を積層して構成され、該各短絡部材は、軸方向に積層される基部と、該基部から延出形成された折り曲げ部を有し、該各短絡部材の折り曲げ部は、前記セグメントと接続される先端部の位置が軸方向において一致するように形成された。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記各基部は、絶縁部材を介して積層され、該絶縁部材は、その外径が前記基部の外径より大きく、かつ、前記折り曲げ部と干渉しないように形成された。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記永久磁石の極数を2N極(Nは3以上の整数)、前記励磁コイルの数Mを2N±2個(Mは4以上の整数)、前記セグメントの数SをN×M個とした。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記折り曲げ部は、前記短絡部材の基部から径方向外側に向かって放射状に延出形成した。
請求項5に記載の発明は、前記折り曲げ部は、その先端に巻線と接続する接続部を備え、該接続部は、接続部の周方向の幅が前記折り曲げ部の周方向の幅より広く形成された。
【0017】
請求項6に記載の発明は、前記短絡部材積層部の少なくとも一部は、前記電機子コアの軸方向における範囲内に配置された。
請求項7に記載の発明は、前記短絡部材の基部を円弧状にした。
【0018】
請求項8に記載の発明は、前記短絡部材は、複数の折り曲げ部を有し、該折り曲げ部の内の1つに巻線と接続される接続部を備え、該接続部は、2つの前記励磁コイルと接続された。
【0019】
請求項9に記載の発明は、前記短絡部材は、複数の折り曲げ部を有し、該折り曲げ部の内の2つに巻線と接続される接続部をそれぞれ備え、該接続部は、2つの前記励磁コイルとそれぞれ接続された。
【0020】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、各短絡部材に形成された折り曲げ部の軸線方向の長さを調整したことにより、短絡部材を積層して短絡部材積層部を構成したときに折り曲げ部とセグメントとの接触箇所の軸線方向の位置が一致する。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、短絡部材の間に絶縁部材を介在させたことにより、短絡部材積層部を構成したときに短絡部材同士が接触することがなくなる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、回転時において電機子に作用するラジアル方向の力が極めて小さくなり、電機子の振動が極めて小さくなる。
請求項4に記載の発明によれば、折り曲げ部を基部から放射状に延出形成したことにより、折り曲げ部の先端において、周方向のスペースに余裕ができ、折り曲げ部同士が接触しなくなる。また、接続部の幅を広くすることも可能となる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、接続部の幅を広くしたことで、線径の大きい巻線を固定することができる。また、複数の巻線を接続することも可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、短絡部材積層部の一部が電機子コアの軸線方向の範囲内に配置されたので、モータの軸長が短くすることが可能となる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、円弧状に基部を形成することにより、製造コストが低減し、また、モータ全体が軽量化する。
請求項8に記載の発明によれば、2つの異なった励磁コイルからの巻線を、1箇所の接続部で接続した。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、2つの異なった励磁コイルからの巻線を、それぞれ異なった2箇所の接続部で接続した。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)、図1(b)及び図2は、直流モータよりなる本実施形態のモータ1を示す。図3(a)は、モータ1の巻線巻回及び短絡状態を示す説明図である。図3(b)は、励磁コイル13a〜13hの結線図である。
【0027】
モータ1は、固定子2と回転子である電機子3とからなり、その固定子2は、ヨークハウジング4、エンドフレーム5及び永久磁石6を有している。
ヨークハウジング4は有底円筒状に形成され、その内周面に断面略円弧状をなす6個の永久磁石6が周方向に等間隔に配置され固定されている。つまり、永久磁石6の極数は「6」となっている。永久磁石6の内側には、電機子3が回転可能に収容されている。電機子3を収容したヨークハウジング4の開口には、該開口を閉塞するエンドフレーム5が複数のネジ7により取り付けられている。このエンドフレーム5の中央とヨークハウジング4の底部中央にはそれぞれ軸受8が保持され、各軸受8は電機子3の回転軸11を回転可能に支持する。
【0028】
電機子3は、回転軸11、電機子コア12、励磁コイル13a〜13h及び整流子14を有している。回転軸11には、電機子コア12が固定されている。電機子コア12は、放射状に延びる8個のティース12a〜12hを有しており、ティース12a〜12hに巻線15が集中巻きにより巻回されて各励磁コイル13a〜13hが構成されている。つまり、励磁コイル13a〜13hの数は「8」となっている。
【0029】
整流子14は、その外周面に24個のセグメント16を有している。図3(a)に示すように、各セグメント16に対して、周方向一方に順にセグメント番号を「1」〜「24」と付すことにする。又、本実施形態において、隣接する3個のセグメント16を1組とし、各組のセグメント16を周方向に沿って第1〜第3セグメントと呼ぶ。つまり、1番目の組は、セグメント番号「1」が付された第1セグメントと、セグメント番号「2」が付された第2セグメントと、セグメント番号「3」が付された第3セグメントとで構成される。2番目の組は、セグメント番号「4」が付された第1セグメントと、セグメント番号「5」が付された第2セグメントと、セグメント番号「6」が付された第3セグメントとで構成される。同様に、3番目の組は、セグメント番号「7」〜「9」が付された第1〜第3セグメント、…、8番目の組は、セグメント番号「22」〜「24」が付された第1〜第3セグメントで構成される。従って、各組の第1セグメントは、セグメント番号が「1」「4」「7」…「22」であり、各組の第2セグメントは、セグメント番号が「2」「5」「8」…「23」であり、各組の第3セグメントは、セグメント番号が「3」「6」「9」…「24」である。
【0030】
そして、各セグメント16において、120°の間隔を有してそれぞれ配置される3個のセグメント16はそれぞれ同電位とすべく短絡部材17a〜17hにより短絡される。
【0031】
具体的には、短絡部材17aは、番号「1」「9」「17」のセグメント16を短絡し、短絡部材17bは番号「2」「10」「18」のセグメント16を短絡する。又、短絡部材17cは番号「3」「11」「19」のセグメント16を短絡し、短絡部材17dは番号「4」「12」「20」のセグメント16を短絡する。又、短絡部材17eは番号「5」「13」「21」のセグメント16を短絡し、短絡部材17fは番号「6」「14」「22」のセグメント16を短絡する。又、短絡部材17gは番号「7」「15」「23」のセグメント16を短絡し、短絡部材17hは番号「8」「16」「24」のセグメント16を短絡する。
【0032】
この短絡部材17a〜17hは、120°の間隔を有する3個のセグメント16同士を短絡するものである。そのため、各短絡部材17a〜17hは、金属板にて略環状に形成されている基部18と、各セグメント16と接続するために前記基部18から放射状に延出形成された折り曲げ部19と、から構成されている。尚、本実施形態では、折り曲げ部19は、基部18から120°の間隔で、つまり3箇所に延出形成されている。
【0033】
この折り曲げ部19は、軸線方向において異なる2箇所で折り曲げられている。つまり、各折り曲げ部19は、基部18の外周面から径方向外側に向かって延びる第1延出部と、その第1延出部の先端から軸方向に沿って延びる第2延出部と、その第2延出部の先端から径方向外側に向かって延びる第3延出部とから構成されている。そして、第1及び第3延出部は全ての折り曲げ部19において同じ長さに形成され、第2延出部(折り曲げられた箇所と折り曲げられた箇所の間)の軸線方向の長さは、全ての折り曲げ部19の先端の軸線方向の位置が一致するように、短絡部材17a〜17h毎に異なるように形成されている。尚、第2延出部は、各短絡部材17a〜17hの基部18と各折り曲げ部19の先端の位置によりその長さが0(ゼロ)となる場合がある。即ち、基部18の位置と折り曲げ部19の先端位置とが軸線方向にて同じ場合、軸線方向に沿って延びる第2延出部を含まない折り曲げ部19が形成されることとなる。
【0034】
また、各折り曲げ部19の先端(第3延出部)の根元、即ち、径方向内側の第3延出部の端部付近には、図5(a)に示すように、各セグメント16が固着されている。さらに、所定の折り曲げ部19の先端、即ち、径方向外側の第3延出部の端部には、巻線15と接続するための接続部20が備えられている。尚、本実施形態では、接続部20は、短絡部材17a〜17hごとにそれぞれ2箇所ずつ備えられている。
【0035】
接続部20について詳述する。接続部20の周方向の幅は、折り曲げ部19の周方向の幅よりも広く形成されている。つまり、折り曲げ部19は、基部18から放射状に延出形成されているため、折り曲げ部19の先端においては、隣り合う折り曲げ部19の間には、スペースに余裕が生じる。このため、接続部20の周方向の幅を折り曲げ部19の周方向の幅よりも広く形成することができる。
【0036】
また、接続部20は、図5(a)に示すように、その端部に短絡部材17a〜17hの基部18の径方向外側に向かって延出形成された一対の接続爪21を有している。尚、接続部20の周方向の幅は、折り曲げ部19の周方向の幅よりも広く形成したことで、線径の大きい巻線15を接続することが可能な接続爪21を設けることができる。そして、巻線15が接続爪21間の所定の位置に配置されたときに、図5(b)に示すように、接続爪21がかしめられることにより、巻線15は短絡部材17a〜17hと接続される。
【0037】
以上のように説明した短絡部材17a〜17hが、モータ1の回転軸11に組み付けられる際には、8枚の短絡部材17a〜17hの基部18の間に絶縁部材24を介在させた8層構成の略円筒状の短絡部材積層部23を構成するように組み付けられる。このように構成された短絡部材積層部23を説明するための斜視図を図4に示す。尚、図4においては、絶縁部材24についての図面の省略している。
【0038】
組み付けられる際、各折り曲げ部19の周方向の位置が一致することで折り曲げ部19同士が接触することがないように、各短絡部材17a〜17hの基部18は、図4に示すように、それぞれの折り曲げ部19の位置を周方向に所定角度ずつずらされて積層される。
【0039】
また、短絡部材17a〜17hの基部18を積層して短絡部材積層部23を構成するときには、折り曲げ部19の先端部の軸線方向の位置、具体的には、折り曲げ部19とセグメント16とが接続される箇所の軸線方向の位置が一致するように短絡部材17a〜17hを順番に積層する。換言すると、各折り曲げ部19において第2延出部の軸線方向の長さは、短絡部材17a〜17hの基部18を積層して短絡部材積層部23を構成したとき、折り曲げ部19の先端部の位置が短絡部材積層部23の軸方向において、一致するように調整されている。
【0040】
例えば、本実施形態においては、短絡部材17hは、短絡部材積層部23を構成して回転軸11に取付けられる際、最も整流子14側と軸方向において距離が離れているので、図4に示すように、短絡部材17hが有する折り曲げ部19の第2延出部の軸方向の長さが一番長く形成されている。逆に、短絡部材積層部23を構成して回転軸11に取付けられる際、最も整流子14側と軸方向において距離が近い短絡部材17aの折り曲げ部19が有する第2延出部の軸方向の長さは、折り曲げ部19の先端の軸方向の位置を一致させるために一番短く形成されている。尚、本実施形態では、短絡部材17aが有する折り曲げ部19の第2延出部の軸方向の長さは、0(ゼロ)となっている。
【0041】
また、短絡部材17a〜17hの間に介在される絶縁部材24は、図1(b)に示すように、絶縁部材24の外径が短絡部材17a〜17hの基部18の外径より大きくなるように形成される。つまり、短絡部材積層部23を構成したとき、短絡部材17a〜17h同士が接触しないようにしている。また、絶縁部材24は、短絡部材17a〜17hを積層して短絡部材積層部23を構成できるように各折り曲げ部19と干渉しないように形成されている。
【0042】
以上のように構成された短絡部材積層部23は、整流子14に対して同軸状に一体に設けられる。そして、短絡部材積層部23は、回転軸11に挿通されて該整流子14と電機子コア12との間に配置される。このとき、短絡部材積層部23の一部は、図1(b)に示すように、電機子コア12の軸方向の範囲内に配置される。つまり、電機子コア12の端部には、設計の都合上、余分なスペースである回転軸11とティース12a〜12hと励磁コイル13a〜13hとで囲まれた略環状の凹部が形成される。この余分なスペースである凹部に対して、短絡部材積層部23を整流子14と電機子コア12との間に配置する際、短絡部材積層部23の一部を収容するように配置する。即ち、折り曲げ部19の先端の位置を軸方向において一致させたことにより、該凹部に短絡部材積層部23の一部を収容しても、巻線15及びセグメント16と接続する箇所を整流子14側に集めることができる。このため、短絡部材積層部23を回転軸11に取付けた後でも、励磁コイル13a〜13h等に邪魔されることなく、容易に巻線15及びセグメント16を短絡部材積層部23と接続することができる。
【0043】
又、各励磁コイル13a〜13hは、図3(a)に示すように、短絡部材17a〜17hを介して各組のセグメント16の第2,第3セグメント間に接続されている。つまり、各短絡部材17a〜17hは、2つの異なった励磁コイル13a〜13hからの巻線15と、それぞれ異なった2箇所の接続部20で接続される。
【0044】
具体的には、励磁コイル13aは、巻線15が番号「2」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12aに巻回され、番号「3」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13bは、巻線15が番号「5」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12bに巻回され、番号「6」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13cは、巻線15が番号「8」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12cに巻回され、番号「9」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13dは、巻線15が番号「11」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12dに巻回され、番号「12」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13eは、巻線15が番号「14」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12eに巻回され、番号「15」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13fは、巻線15が番号「17」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12fに巻回され、番号「18」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13gは、巻線15が番号「20」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12gに巻回され、番号「21」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13hは、巻線15が番号「23」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定ティース12hに巻回され、番号「24」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。
【0045】
そして、前記整流子14には、互いに180°間隔を有して配置される陽極側(+極側)給電ブラシ25a及び陰極側(−極側)給電ブラシ25bがそれぞれ摺接する。従って、例えば、図3(a)において、陽極側給電ブラシ25aが番号「1」のセグメント16に接触している場合、陰極側給電ブラシ25bは番号「13」のセグメント16に接触する。尚、図3(a)の矢印は、このときの電流が流れる方向を示している。
【0046】
この場合、図3(b)に示すように、励磁コイル13cと励磁コイル13fとの間に陽極側給電ブラシ25aが接続した状態となり、励磁コイル13bと励磁コイル13gとの間に陰極側給電ブラシ25bが接続した状態となる。そして、各給電ブラシ25a,25bから整流子14を介して各励磁コイル13a〜13hに電源が供給されると、モータ1が回転し、この回転に伴って、整流子14に対する各給電ブラシ25a,25bの接触する位置が順次移動することで、該モータ1の回転が継続するようになっている。
【0047】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)短絡部材17a〜17hを積層して短絡部材積層部23を構成したとき、各セグメント16と接続する折り曲げ部19の接続箇所の軸線方向の位置が一致するように折り曲げ部19を形成した。このため、セグメント16と短絡部材17a〜17hを接続する際、励磁コイル13a〜13h等により邪魔されることがない位置に集めることができる。また、接続箇所の軸線方向の位置を一致させたことにより、各セグメント16をそれぞれに対応する短絡部材17a〜17hに接続する行程を画一的に処理することが可能となる。
【0048】
また、折り曲げ部19の接続箇所の軸線方向における位置を一致させたことにより、折り曲げ部19と接続するために、各セグメント16の形状を変更する必要が無くなる。つまり、各セグメント16の形状を同じにすることができ、製造が容易になる。
【0049】
(2)各セグメント16を短絡させるのに、短絡部材17a〜17hを積層させて短絡部材積層部23を構成し、各セグメント16と折り曲げ部19とを接続させる。各短絡部材17a〜17hは予めその形状が決められているため、その形状によりどのセグメント16同士を接続するかが一意的に決定される。このため、セグメント16同士を実際に短絡させるときに、どのセグメント16を短絡しなくてはならないかを決定する必要が無く、製造工程が単純化され、容易に製造することができる。
【0050】
(3)セグメント16と折り曲げ部19との接続箇所の軸線方向の位置を一致させることにより、短絡部材積層部23の一部をティース12a〜12hと励磁コイル13a〜13hと回転軸11に囲まれる凹部に収容することができる。即ち、電機子コア12の端部に形成される凹部に短絡部材積層部23の一部を収容しても、巻線15及びセグメント16と接続する箇所を整流子14側に集めることができる。つまり、短絡部材積層部23を回転軸11に取付けた後でも、励磁コイル13a〜13h等により邪魔されることなく、容易に巻線15及びセグメント16を短絡部材積層部23と接続することが可能となる。また、短絡部材積層部23の一部が電機子コア12の軸線方向の範囲内に配置されたので、モータ1の軸長を短くすることが可能となる。
【0051】
(4)折り曲げ部19を基部18から放射状に延出形成した。このため、折り曲げ部19を放射状に形成したことで折り曲げ部19の先端において、周方向のスペースに余裕ができる。即ち、本実施形態において、短絡部材17a〜17hとセグメント16とが接続する接続箇所は、折り曲げ部19の先端(即ち、第3延出部)であるが、その接続箇所の軸線方向の位置を一致させても、接続箇所が接近して接続することを邪魔するといった問題が生じず、モータ1の製造が容易になる。また、折り曲げ部19の先端の軸線方向の位置を一致させても、隣り合う折り曲げ部19はお互いに接触することがなく、故障の原因を未然に防止することが可能となる。
【0052】
(5)折り曲げ部19を基部18から放射状に延出形成したことにより、折り曲げ部19の先端において隣り合う折り曲げ部19との間で周方向のスペースに余裕が生まれ、接続部20の周方向の幅を折り曲げ部19の周方向の幅よりも広く形成することが可能となる。つまり、接続部20の周方向の幅を折り曲げ部19の周方向の幅よりも広く形成することで、接続部20の接続爪21を大きくすることが可能となる。このため、電流容量が大きくするために線径が大きい巻線15が接続可能となる。したがって、電流容量が大きくすることで電流を多く流すことができ、モータ1の出力を上げることができる。
【0053】
(6)各励磁コイル13a〜13hを、短絡部材17a〜17hを介して各組のセグメント16の第2,第3セグメント間に接続した。換言すると、2つの異なった励磁コイル13a〜13hからの巻線15を、それぞれ異なった2箇所の接続部20で接続した。1つの接続部20に1つの励磁コイル13a〜13hからの巻線15が接続されるので、各励磁コイル13a〜13hからの巻線15を所定の接続部20に接続する際には最短距離に位置する接続部20に接続すればよく、巻線15を短くすることができる。また、各励磁コイル13a〜13hからの巻線15を接続部20に接続していくことで、巻線15が重なり合うことが無く、巻線15と接続部20との接続が容易となる。
【0054】
(7)一対の接続爪21をかしめることで巻線15を挟持し、巻線15と折り曲げ部19を接続した。これにより、巻線15を確実に折り曲げ部19に接続することができる。
【0055】
なお、上記以外に次の形態にて具体化できる。
○上記実施形態では、短絡部材17a〜17hがそれぞれ備えた2箇所の接続部20により、異なる2つの励磁コイル13a〜13hからの巻線15が接続されていた。この別例として各短絡部材17a〜17hのそれぞれ1箇所ずつ接続部20を設け、異なる2つの励磁コイル13a〜13hからの巻線15と1箇所の接続部20で接続しても良い。これについて具体的に述べる。図6は、この別例におけるモータ1の巻線巻回及び短絡状態を示す展開図である。尚、上記実施形態と同様の構成は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略している。また、図6においては、図面の都合上、陽極側給電ブラシ25a及び陰極側給電ブラシ25bを破線で示している。
【0056】
励磁コイル13aは、巻線15が番号「7」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12aに巻回され、番号「22」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13bは、巻線15が番号「10」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12bに巻回され、番号「1」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13cは、巻線15が番号「13」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12cに巻回され、番号「4」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13dは、巻線15が番号「16」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12dに巻回され、番号「7」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13eは、巻線15が番号「19」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12eに巻回され、番号「10」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13fは、巻線15が番号「22」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12fに巻回され、番号「13」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13gは、巻線15が番号「1」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12gに巻回され、番号「16」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。励磁コイル13hは、巻線15が番号「4」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20から延びて所定のティース12hに巻回され、番号「19」のセグメント16と接続する折り曲げ部19の接続部20に接続され構成されている。
【0057】
このようにすれば、巻線15を接続部20に接続する行程を半分にすることができる。また、接続箇所を減らしたことにより、各接続部20における接続不良等の故障の可能性が減る。さらに、巻線15と接続部20との間で接続不良が生じたときに、故障箇所の特定が容易となり、修理が簡単になる。
【0058】
○上記実施形態では、短絡部材17a〜17hは、略環状の基部18を有していたが、円弧状の基部にて具体化しても良い。基部を円弧状にした場合、モータ全体を軽量化することが可能となるといった効果が得られる。
【0059】
具体的には、上記実施形態に記載されたような6極8コイル24セグメントのモータ1では、該接続部20が設けられている折り曲げ部19の延出箇所の間の基部18を切除することができる。また、上記別例にあるように、6極8コイル24セグメントのモータ1で、各短絡部材17a〜17hのそれぞれ1箇所ずつに接続部20を設け、異なる2つの励磁コイル13a〜13hからの巻線15と1箇所の接続部20で接続した場合も可能である。この場合、接続部20が設けられていない折り曲げ部19の延出箇所の間の基部18を切除することが可能である。これらの場合においては、上記の効果に加え、円弧状の基部を設けた短絡部材を積層させて短絡部材積層部を構成しても、重量のバランスが崩れないといった効果を得られる。
【0060】
○上記実施形態では、接続部20は、短絡部材17a〜17hの基部18の径方向外側に沿って延出形成された一対の接続爪21を有していたが、接続爪21はこのような形状に限られない。例えば、図7(a)に示すように、接続部20の先端において基部18の周方向に沿って延出形成された一対の接続爪41を有していても良い。この場合、図7(b)に示すように、接続爪41を内側にかしめることで巻線15と接続する。また、図8(a)に示すように、接続部20の先端において基部18の周方向に沿って延出形成された一対の接続爪42を備え、図8(b)に示すように、接続爪42を外側にかしめることで巻線15と接続させてもよい。
【0061】
○上記実施形態では、6極8コイル24セグメントのモータ1にて、具体化したが、回転時において電機子に作用するラジアル方向の力がきわめて小さくなる集中巻ブラシ付きモータならば、6極8コイル24セグメントのモータ1に限られない。尚、回転時において電機子に作用するラジアル方向の力がきわめて小さくなる集中巻ブラシ付きモータとは、具体的には、固定子の永久磁石の極数を2N極(2Nは、6以上の整数)とし、回転子(電機子)の励磁コイルの数Mを2N±2個(Mは整数)、整流子のセグメントの数SをN×M個とした集中巻モータである。尚、この場合における短絡部材の数TはM個とし、また、折り曲げ部の数OはN個とする。
【0062】
例えば、図9に示すように、固定子の永久磁石51の極数を10極とし、励磁コイル52a〜52lの数を12個、整流子53のセグメント54の数を60個とした10極12コイル60セグメントの集中巻ブラシ付きモータにて具体化しても良い。これについて少し述べる。図9は、この場合における集中巻ブラシ付きモータの巻線巻回及び短絡状態を示す展開図である。
【0063】
セグメント54に「1」〜「60」までの番号を付し、隣接する5個のセグメント54を1組とし、各組のセグメント54を周方向に沿って第1〜第5セグメントと呼ぶ。そして、各セグメント54において、72°の間隔を有してそれぞれ配置される5個のセグメント54はそれぞれ同電位とすべく短絡部材55a〜55lにより短絡される。又、各励磁コイル52a〜52lは、短絡部材55a〜55lを介して各組のセグメント54の第2,第3セグメント間に接続されている。
【0064】
以上に記載した別例及び実施形態から得ることができる技術的思想について開示する。
(イ)前記短絡部材の基部は、前記折り曲げ部同士が接触しないように、周方向に所定の角度ずつずれながら積層されることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【0065】
(ロ)前記接続部は、前記励磁コイルからの巻線を接続するために前記基部の径方向外側に向かって延出形成された一対の接続爪を備えたことを特徴とする請求項5に記載のモータ。従って、複数の巻線でも接続爪をかしめることで、容易に短絡部材と巻線とが接続する。
【0066】
(ハ)前記永久磁石の極数を6極、前記励磁コイルの数を8個、前記セグメントの数を24個とし、前記短絡部材の基部に、複数の折り曲げ部を備え、該折り曲げ部の1箇所に巻線と接続される接続部を備え、該接続部は、2つの前記励磁コイルと接続することを特徴とする請求項1に記載のモータ。このようにすれば、接続部が形成された折り曲げ部が延出されている箇所の間の基部を切除することができる。
【0067】
(ニ)前記永久磁石の極数を6極、前記励磁コイルの数を8個、前記セグメントの数を24個とし、前記短絡部材の基部に、複数の折り曲げ部を備え、各折り曲げ部の2箇所に巻線と接続される接続部を備え、該接続部は、2つの前記励磁コイルとそれぞれ接続することを特徴とする請求項1に記載のモータ。このようにすれば、接続部が形成されていない折り曲げ部が延出されている箇所の間の基部を切除することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、容易に製造することが可能なモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本実施形態のモータの縦断面図、(b)は(a)の要部拡大図。
【図2】モータの横断面図。
【図3】(a)はモータの展開図、(b)は励磁コイルの結線図。
【図4】短絡部材積層部を説明するための斜視図。
【図5】(a)接続部の斜視図、(b)は(a)の接続部が巻線と接続した様子を示す斜視図。
【図6】別例のモータの展開図。
【図7】(a)は別例の接続部の斜視図、(b)は(a)の接続部が巻線と接続した様子を示す斜視図。
【図8】(a)は別例の接続部の斜視図、(b)は(a)の接続部が巻線と接続した様子を示す斜視図。
【図9】別例のモータの展開図。
【図10】従来のセグメント間の短絡方法を示す説明図。
【図11】(a)は、従来の巻線巻回方法及び短絡方法を示す展開図、(b)は励磁コイルの結線図。
【符号の説明】
1…モータ、2…固定子、3…電機子、6、51…永久磁石、11…回転軸、12…電機子コア、12a〜12h…ティース、13a〜13h、52a〜52l…励磁コイル、14、53…整流子、15…巻線、16、54…セグメント、17a〜17h、55a〜55l…短絡部材、18…基部、19…折り曲げ部、20…接続部、21…接続爪、23…短絡部材積層部、24…絶縁部材、25a…陽極側給電ブラシ、25b…陰極側給電ブラシ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a motor configured using a short-circuit member that short-circuits predetermined segments.
[0002]
[Prior art]
In Japanese Patent Application No. 2002-50420, the present applicant sets the number of permanent magnet poles of the stator to 2N poles (N is an integer of 3 or more) and sets the number M of exciting coils of the rotor (armature) to 2N ± 2. (M is an integer of 4 or more), and a DC motor with a concentrated winding brush (hereinafter simply referred to as a motor) in which the number S of commutator segments is N × M has been proposed. The motor having this configuration is excellent in that the radial force acting on the armature during rotation is extremely small, and the vibration of the armature is extremely small.
[0003]
For example, in a motor in which the number of poles 2N of the permanent magnet of the stator is “6” and the number M of excitation coils of the rotor (armature) is “8”, the number S of commutator segments is “24”. Is set to In general, the number of power supply brushes that are in sliding contact with the commutator is three for each of the anode and the cathode according to the number S of the segments, that is, a total of six.
[0004]
However, in this configuration, since the number of power supply brushes is large, not only the assembling work of the brush device becomes complicated, but also various problems such as an increase in the size of the brush device occur.
[0005]
Then, as shown in FIG. 10, the present applicant short-circuits the segments having the same electric potential, and reduces the number of power supply brushes by setting the number of power supply brushes to one each for the anode and the cathode, respectively. I did it. FIG. 10 is an explanatory diagram showing winding of a coil around an armature. FIG. 11A is a developed view showing winding of a winding around an armature, and FIG. 11B is a connection diagram of an exciting coil.
[0006]
More specifically, as shown in FIGS. 10 and 11A, the number of poles of the
[0007]
Each of the
That is, as shown in FIG. 11A, the
[0008]
Also, in each segment 84, as shown in FIG. 10, the three segments 84 arranged at an interval of 120 ° are short-circuited by short-
[0009]
That is, as shown in FIG. 11A, the short-
[0010]
An anode-side (+ pole-side)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
Each of the short-
[0012]
The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide a motor that can be easily manufactured.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a stator is provided with permanent magnets having different polarities in a circumferential direction. An armature having a commutator having an armature core and a segment and a short-circuit member laminated portion for short-circuiting each of the predetermined segments is rotatably disposed, and an anode-side power supply brush and a cathode-side power supply brush are provided with respect to the commutator. In the motor configured to supply power from the short-circuit member laminating section, the short-circuit member laminating section is configured by laminating a plurality of short-circuit members, and each of the short-circuit members has an axially-laminated base, and extends from the base. The bent portions of the short-circuit members were formed such that the positions of the distal ends connected to the segments were aligned in the axial direction.
[0014]
In the invention according to
[0015]
In the invention according to
[0016]
In the invention described in
According to a fifth aspect of the present invention, the bent portion includes a connecting portion connected to a winding at a tip thereof, and the connecting portion has a circumferential width of the connecting portion larger than a circumferential width of the bent portion. Been formed.
[0017]
In the invention according to
In the invention according to
[0018]
In the invention according to
[0019]
In the invention according to
[0020]
(Action)
According to the first aspect of the present invention, by adjusting the length of the bent portion formed in each short-circuit member in the axial direction, when the short-circuit member is laminated to form the short-circuit member laminated portion, the bent portion is formed. The position of the contact point with the segment in the axial direction matches.
[0021]
According to the second aspect of the present invention, since the insulating member is interposed between the short-circuit members, the short-circuit members do not come into contact with each other when the short-circuit member laminated portion is formed.
[0022]
According to the third aspect of the invention, the radial force acting on the armature during rotation becomes extremely small, and the vibration of the armature becomes extremely small.
According to the fourth aspect of the invention, since the bent portion is formed to extend radially from the base portion, a margin in the circumferential direction can be provided at the tip of the bent portion, and the bent portions do not contact each other. In addition, the width of the connection portion can be increased.
[0023]
According to the fifth aspect of the present invention, by increasing the width of the connecting portion, a winding having a large wire diameter can be fixed. Also, it is possible to connect a plurality of windings.
According to the sixth aspect of the present invention, since a part of the short-circuit member lamination portion is disposed within the range of the armature core in the axial direction, the shaft length of the motor can be shortened.
[0024]
According to the seventh aspect of the invention, by forming the base in an arc shape, the manufacturing cost is reduced, and the entire motor is reduced in weight.
According to the invention described in
[0025]
According to the ninth aspect of the present invention, windings from two different exciting coils are connected at two different connecting portions.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIGS. 1A, 1B and 2 show a
[0027]
The
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Then, in each
[0031]
Specifically, the short-
[0032]
The short-
[0033]
The
[0034]
As shown in FIG. 5 (a), each
[0035]
The
[0036]
Further, as shown in FIG. 5A, the
[0037]
When the short-
[0038]
At the time of assembly, the
[0039]
When the
[0040]
For example, in the present embodiment, when the short-
[0041]
As shown in FIG. 1B, the insulating
[0042]
The short-circuit member laminated
[0043]
As shown in FIG. 3A, the
[0044]
More specifically, the
[0045]
An anode-side (+ pole-side)
[0046]
In this case, as shown in FIG. 3B, the anode side
[0047]
As described in detail above, this embodiment has the following features.
(1) When the short-
[0048]
In addition, since the positions of the connecting portions of the
[0049]
(2) In order to short-circuit each
[0050]
(3) A part of the short-circuit
[0051]
(4) The
[0052]
(5) Since the
[0053]
(6) The
[0054]
(7) The winding 15 is sandwiched by caulking the pair of
[0055]
In addition, it can be embodied in the following forms other than the above.
In the above embodiment, the
[0056]
The
[0057]
By doing so, the process of connecting the winding 15 to the
[0058]
In the above embodiment, the short-
[0059]
Specifically, in the
[0060]
In the above-described embodiment, the
[0061]
In the above-described embodiment, the motor is constituted by a 6-pole, 8-coil, 24-segment motor. The present invention is not limited to the
[0062]
For example, as shown in FIG. 9, the number of poles of the
[0063]
The segments 54 are numbered from “1” to “60”, and five adjacent segments 54 are set as one set, and the segments 54 of each set are referred to as first to fifth segments along the circumferential direction. Then, in each segment 54, the five segments 54 arranged at an interval of 72 ° are short-circuited by the short-
[0064]
The technical ideas that can be obtained from the above-described other examples and embodiments will be disclosed.
2. The motor according to
[0065]
(B) The connecting portion includes a pair of connecting claws extending toward the outside in the radial direction of the base to connect a winding from the exciting coil. Motor as described. Therefore, even if a plurality of windings are swaged, the short-circuit member and the windings are easily connected.
[0066]
(C) The number of poles of the permanent magnet is six, the number of the exciting coils is eight, the number of the segments is twenty-four, a plurality of bent portions are provided at the base of the short-circuit member, and one of the bent portions is provided. The motor according to
[0067]
(D) The number of poles of the permanent magnet is six, the number of the exciting coils is eight, the number of the segments is twenty-four, and a plurality of bent parts are provided at the base of the short-circuit member. The motor according to
[0068]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, a motor that can be easily manufactured can be provided.
[Brief description of the drawings]
1A is a longitudinal sectional view of a motor according to an embodiment, and FIG. 1B is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the motor.
3A is a development view of a motor, and FIG. 3B is a connection diagram of an exciting coil.
FIG. 4 is a perspective view for explaining a short-circuit member laminated portion.
FIG. 5A is a perspective view of a connection part, and FIG. 5B is a perspective view showing a state where the connection part of FIG.
FIG. 6 is a development view of another example of the motor.
FIG. 7A is a perspective view of a connection part of another example, and FIG. 7B is a perspective view showing a state where the connection part of FIG.
8A is a perspective view of a connection portion of another example, and FIG. 8B is a perspective view showing a state where the connection portion of FIG.
FIG. 9 is a development view of another example of the motor.
FIG. 10 is an explanatory view showing a conventional method of short-circuiting between segments.
11A is a development view showing a conventional winding method and a short-circuit method, and FIG. 11B is a connection diagram of an exciting coil.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記短絡部材積層部は、複数の短絡部材を積層して構成され、
該各短絡部材は、軸方向に積層される基部と、該基部から延出形成された折り曲げ部を有し、
該各短絡部材の折り曲げ部は、前記セグメントと接続される先端部の位置が軸方向において一致するように形成されたことを特徴とするモータ。For a stator provided with permanent magnets having different polarities in the circumferential direction, a commutator having an armature core and a segment in which the excitation coil is wound around the teeth by concentrated winding, respectively, and a commutator and a predetermined segment, respectively. An armature having a short-circuit member laminated portion that short-circuits is rotatably disposed, and a motor configured to supply power from the anode-side power supply brush and the cathode-side power supply brush to the commutator,
The short-circuit member stacking section is configured by stacking a plurality of short-circuit members,
Each of the short-circuit members has a base portion laminated in the axial direction, and a bent portion extending from the base portion.
A motor, wherein the bent portions of the short-circuit members are formed such that the positions of the distal ends connected to the segments are aligned in the axial direction.
該絶縁部材は、その外径が前記基部の外径より大きく、かつ、前記折り曲げ部と干渉しないように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。Each of the bases is laminated via an insulating member,
2. The motor according to claim 1, wherein the insulating member has an outer diameter larger than an outer diameter of the base and does not interfere with the bent portion. 3.
該接続部は、接続部の周方向の幅が前記折り曲げ部の周方向の幅より広く形成されたことを特徴とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータ。The bent portion includes a connecting portion connected to a winding at a tip thereof,
The motor according to any one of claims 1 to 4, wherein the connecting portion is formed such that a circumferential width of the connecting portion is larger than a circumferential width of the bent portion. .
該接続部は、2つの前記励磁コイルと接続されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のモータ。The short-circuit member has a plurality of bent portions, and includes a connecting portion connected to a winding in one of the bent portions,
The motor according to claim 1, wherein the connection portion is connected to the two excitation coils.
該接続部は、2つの前記励磁コイルとそれぞれ接続されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のモータ。The short-circuit member has a plurality of bent portions, two of the bent portions each have a connection portion connected to the winding,
The motor according to claim 1, wherein the connection portion is connected to each of the two excitation coils.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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