【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、擬似臓器モデルが取り付けられた内視鏡トレーニング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、内視鏡の挿入技術を習得するために、内視鏡を挿入することのできる擬似臓器を備えた内視鏡トレーニング装置が開発されている。
【０００３】
この内視鏡トレーニング装置には、トレーニングにおいて術者が患者に苦痛を与えたことを警告する手段を設けたものが考案されており、実開昭５６−６６９６５号公報には、擬似臓器の内壁側に感圧素子を設け、内視鏡を挿入した際に擬似臓器を伸展した場合に警告を発するものが示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の内視鏡トレーニング装置では、擬似臓器モデルに感圧素子を設ける場合、感圧素子が擬似臓器全体をカバーするために、感圧素子の使用個数が膨大になるとともに、その構造が複雑となってしまい、内視鏡トレーニング装置の製造コストが大きく増大していた。
【０００５】
また、擬似臓器モデルのどの部位に感圧素子を配置すれば実際の状況に近づけるのかについては、かなり高度なノウハウが必要となり、多額の開発費が必要になっていた。
【０００６】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、簡便な構造で、トレーニングにおいて術者が患者に苦痛を与えたことを認識できるとともに、術者の内視鏡挿入手技を効率良く向上することができる内視鏡トレーニング装置を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項１に記載の内視鏡装置は、擬似臓器モデルが取り付けられた内視鏡トレーニング装置において、擬似臓器モデルが取り付けられている内視鏡トレーニング装置の筐体と該擬似臓器モデルとの間を気密に構成するとともに、擬似臓器モデルに孔が開いたことを認識できる機構を設けたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
（第１の実施の形態）
図１ないし図７は本発明の第１の実施の形態に係り、図１は大腸内視鏡トレーニング装置全体の斜視図、図２は装置本体に対して第１腹部カバーおよび蓋部を閉じた状態を示す斜視図、図３は第１腹部カバーの突起部が装置本体に圧接されている状態を示す断面図、図４は大腸内視鏡トレーニング装置の装置本体内の構成を示す断面図、図５は大腸臓器モデル内の状態を示す説明図、図６は時間表示板及びその周辺部を示す正面図、図７は本発明の実施カウンター、達成カウンタ及びその周辺部を示す正面図である。
【０００９】
（構成）
図１に示すように、大腸内視鏡トレーニング装置１は、装置本体２と大腸臓器モデル５とを含んで構成されている。
【００１０】
装置本体２の筐体２１の上面中央には、開口部２２が設けられている。大腸臓器モデル５は、この開口部２２を利用して、装置本体２に対して取り付け及び取り外しを行うことが可能となっている。
【００１１】
筐体２１の上面の背面寄りには、時間表示板２３、実施カウンタ２４及び達成カウンタ２５が設けられている。さらに、筐体２１の上面には、時間表示板２３に近接してスタート／ストップスイッチ２６及びリセットスイッチ２７が設けられるとともに、実施カウンタ２４、達成カウンタ２５にそれぞれ近接してカウントスイッチ２８，２９が設けられている。
【００１２】
また、筐体２１の右側面には、第１腹部カバー３１、蓋部３２及び第２腹部カバー３３が、例えば蝶番によって開口部２２に対して開閉可能な状態で、順次取り付けられている。
【００１３】
第１腹部カバー３１は透明な弾性体で形成されている。
蓋部３２は、剛体で形成され、中央に窓部３４を有する。蓋部３２の長手方向の一側には、蓋部３２を閉じる側に突出した段部３５が形成されている。
【００１４】
第２腹部カバー３３は不透明な弾性体で構成されている。
装置本体２の筐体２１の正面の中央には、トレーニングの際に内視鏡の挿入部を挿入する挿入口３６が設けられている。
【００１５】
図１乃至図３に示すように、装置本体２の左側面の中央にはフック部３７が設けられている。装置本体２の左側面と上面との間の角には、凹部３８が設けられている。凹部３８は、蓋部３２を閉じた場合に、段部３５が挿入されるようになっている。
【００１６】
また、図２及び図３に示すように、蓋部３２の一側の中央には取り付けボタン３９が設けられている。取り付けボタン３９は係止リング４０を備えている。
【００１７】
蓋部３２は、開口部２２を閉じた状態で、係止リング４０をフック部３７に引っかけて、取り付けボタン３９を上側に操作することにより筐体２１に対して固定できるようになっている。
【００１８】
図２に示すように、第２腹部カバー３３の筐体２１側の面の一側中央には面ファスナ４１の一方のテープ４１ａが取り付けられている。蓋部３２の表側の面の一側中央には面ファスナ４１の他方のテープ４１ｂが取り付けられている。第２腹部カバー３３は、蓋部３２に対して面ファスナ４１によって着脱自在に固定するようになっている。
【００１９】
図１及び図３に示すように、第１腹部カバー３１の筐体２１側の面には、開口部２２の外周よりもひと回り大きい位置に突起部４２が全周に亘って設けられている。突起部４２は、筐体２１に対して蓋部３２が閉じた状態で、圧接によって装置本体２内の気密性を確保している。
【００２０】
図４に示すように、装置本体２の筐体２１の挿入口３６には、大腸臓器モデル５の肛門部５１を取り付けている。この場合の挿入口３６に肛門部５１を取り付ける方法としては、挿入口３６の内周と肛門部５１の外周との間をＯリング（図示しない）の介在などにより、挿入口３６と肛門部５１との間で気密を保てる方法を用いている。
【００２１】
大腸臓器モデル５は、肛門部５１から順に、Ｓ字状結腸部５２、下行結腸部５３、横行結腸部５４、上行結腸部５５を介して盲腸部５６を連接している。
【００２２】
また、大腸臓器モデル５は、袋状に形成されており、肛門部５１は開口しているが、盲腸部５６は閉塞している。
【００２３】
そして、大腸内視鏡トレーニング装置１は、図２に示すように、装置本体２に対して第１腹部カバー３１及び蓋部３２を閉じて固定した状態で、図４に示すように、気密に保たれた装置本体２の筐体２１と大腸臓器モデル５との間の空間に芳香性を有する気体６が充填される。
【００２４】
本実施の形態では、気体６を充填する方法としては、芳香性を有する気体６を揮発させる固体の物質を図１に示した開口部２２から入れて第１腹部カバー３１及び蓋部３２を閉じて気体６を揮発させる方法を用いているが、気体６を充填する方法としては、筐体２１に図示しない送気弁を設けて注入する方法等、各種適用可能である。
【００２５】
以上、説明した構造により、内視鏡トレーニング装置１には、擬似臓器モデルとしての大腸臓器モデル５が取り付けられている。
【００２６】
また、内視鏡トレーニング装置１は、前記大腸臓器モデル５が取り付けられている筐体２１と大腸臓器モデル５との間を気密に構成している。
【００２７】
更に、内視鏡トレーニング装置１は、図４に示すように、筐体２１と大腸臓器モデル５との間の空間に芳香性を有する気体６を充填することで、前記大腸臓器モデル５に孔６１が開いたことをにおいによって認識できる機構を設けている。
【００２８】
図５に示すように、大腸臓器モデル５内は、肛門部５１、Ｓ字状結腸部５２、下行結腸部５３、横行結腸部５４、上行結腸部５５の各部位毎に色を変えている。
【００２９】
図６に示すように、筐体２１に設けられた時間表示板２３は、例えば液晶パネルで構成しており、時間を数字で表示できるようになっている。筐体２１の時間表示板２３の図中下方には、スタート／ストップスイッチ２６及びリセットスイッチ２７が設けられている。内視鏡トレーニング装置１は、スタート／ストップスイッチ２６及びリセットスイッチ２７の押圧操作により、大腸臓器モデル５内に内視鏡の挿入部を挿入している時間を測定することができる。
【００３０】
図７に示すように、筐体２１に設けられた実施カウンタ２４及び達成カウンタ２５は、液晶パネルで構成しており、操作回数を数字で表示できるようになっている。
【００３１】
実施カウンタ２４及び達成カウンタ２５の図中下方にはそれぞれカウントスイッチ２８，２９が設けられている。カウントスイッチ２８，２９は、それぞれ大腸内視鏡挿入トレーニングの実施回数と、大腸内視鏡挿入の最終目標である大腸臓器モデル５の盲腸部５６への到達回数をカウントするための操作を行うためのものである。
【００３２】
（作用）
以下、内視鏡トレーニング装置１の使用方法について説明する。
まず、内視鏡トレーニングの準備として、術者は、図１に示すように、内視鏡トレーニング装置１の第１腹部カバー３１、蓋部３２及び第２腹部カバー３３を開き、筐体２１の開口部２２を開放する。
【００３３】
そして、開口部２２から大腸臓器モデル５を挿入し、図４に示すように、装置本体２の挿入口３６に大腸臓器モデル５の肛門部５１の外周を取り付ける。
【００３４】
次に、図１に示す開口部２２から芳香性を有する図４に示す気体６を揮発させる固体の物質を入れて第１腹部カバー３１及び蓋部３２を閉じて、図４に示す気体６を揮発させる。気体６を揮発することで、気密が保たれた装置本体２の筐体２１と大腸臓器モデル５との間の空間に芳香性を有する気体６が充填される。これにより、内視鏡トレーニングの準備が完了する。
【００３５】
大腸内視鏡挿入トレーニングを行う際は、第１腹部カバー３１が透明な材質を使用しているため、大腸臓器モデル５内における内視鏡の位置を確認できるようになっているが、不透明な材質を使用した第２腹部カバー３３を蓋部３２に取り付ければ、大腸臓器モデル５内における内視鏡の挿入部の位置が確認できない通常の大腸内視鏡検査と同じ環境を提供することができる。
【００３６】
このような状態で、図７に示すカウントスイッチ２８を押して、実施カウンタ２４のカウントを１つ増やす。次に、図６に示すリセットスイッチ２７を押し、時間表示板２３の表示を（００：００）にする。次に、スタート／ストップスイッチ２６を押し、時間表示板２３に経過時間を表示させる。内視鏡トレーニングを行う術者は、内視鏡に接続されたモニタに表示される内視鏡の画像を確認しながら、図４に示す挿入口３６より内視鏡の挿入部を肛門部５１、Ｓ字状結腸部５２、下行結腸部５３、横行結腸部５４、上行結腸部５５の順に挿入し、内視鏡の挿入部の先端となる内視鏡先端部を盲腸部５６の壁面に接触するぎりぎりの位置まで到達させる。
【００３７】
内視鏡先端部が大腸臓器モデル５の盲腸部５６へ到達した場合には、術者は、スタート／ストップスイッチ２６を押し、時間表示板２３に表示される経過時間を停止させる。更に術者は、カウントスイッチ２９を押して、到達カウンタ２５のカウントを１つ増やす。この後、前記モニタに表示される内視鏡の画像を確認しながら、内視鏡の挿入部をゆっくり挿入口３６から引き抜く。
【００３８】
ここで、気密に保たれた装置本体２と大腸臓器モデル５空間に芳香性を有する気体６が充填している。したがって、大腸内視鏡挿入トレーニング時に誤って大腸臓器モデル５に孔６１を開けてしまった場合、大腸臓器モデル５の穿孔部の孔６１から装置本体２と大腸臓器モデル５との間の空間に充填された芳香性を有する気体６が大腸臓器モデル５内に流出し、挿入口３６を経出して芳香粒子６２が大気に放出されるので、術者はすぐに大腸臓器孔６１に孔を開けたことを嗅覚を通じて理解することができる。
【００３９】
（効果）
以上、説明したように第１の実施の形態の内視鏡トレーニング装置１によれば、大腸内視鏡挿入トレーニング時に誤って大腸臓器モデル５に孔６１を開けてしまった場合、芳香性を有する気体６が孔６１を介して外部の大気に放出されるので、術者はすぐに大腸臓器モデル５に孔６１を開けたことを嗅覚を通じて理解することができ、これにより、簡便な構造で、トレーニングにおいて術者が患者に苦痛を与えたことを認識できるとともに、術者の内視鏡挿入手技を効率良く向上することができる。
【００４０】
これに、加えて、第１の実施の形態では、大腸臓器モデル５内は、肛門部５１、Ｓ字状結腸部５２、下行結腸部５３、横行結腸部５４、上行結腸部５５の各部位毎に色を変えている。これにより、第１の実施の形態の内視鏡トレーニング装置１では、術者が内視鏡観察像上で現在の位置が確認できるとともに、次の部位への挿入目標が明確となり術者の取り組み意欲を高めることができる。
【００４１】
さらに、第１の実施の形態では、時間表示板２３、スタート／ストップスイッチ２６、リセットスイッチ２７により、大腸臓器モデル５内に内視鏡を挿入している時間を測定することができる。このように挿入している時間を測定することにより、術者の挿入技術レベルを客観的判断する材料や目標レベルを提供することが可能となり、術者の目的意識ややりがいを喚起することができる。
【００４２】
さらに、第１の実施の形態では、実施カウンタ２４、達成カウンタ２５、カウントスイッチ２８，２９により、大腸内視鏡挿入トレーニングの実施回数と、大腸内視鏡挿入の最終目標である大腸臓器モデル５の盲腸部５６への到達回数がカウントすることができる。このように実施回数に対する達成率が確認できることにより、術者の内視鏡挿入技術のレベルや向上の程度が把握できることが可能となり、術者のやる気を喚起することができる。
【００４３】
尚、達成カウンタ２５用のカウントスイッチとして、内視鏡先端部によって押圧操作するカウントスイッチを盲腸部５６に設けても良い。
【００４４】
（第２の実施の形態）
図８は本発明の第２の実施の形態に係る大腸内視鏡トレーニング装置の筐体の要部を示す断面図である。
【００４５】
（構成）
図８に示すように、第２の実施の形態における大腸内視鏡トレーニング装置の基本的な構造は、第１の実施の形態における大腸内視鏡トレーニング装置１と同様であり、図１に示した大腸臓器モデル５を用いている。
【００４６】
第２の実施の形態で異なるのは、装置本体７に圧力計８１を設け、装置本体７の筐体７１の一部に弾性体７４から構成されるエアー注入口７５を設置したことである。
【００４７】
さらに、詳細に説明すると、装置本体７の筐体７１には、貫通孔７２，７３が形成されている。
【００４８】
貫通孔７２には、圧力計８１の圧力検出部８２が挿入され、例えば金属用接着剤による接着によって取り付け固定されている。圧力計８１は、装置本体７の筐体７１と図１に示した大腸臓器モデル５との間の空間の圧力を測定する構造になっている。
【００４９】
ここで、圧力計８１は外気と同じ圧力になった場合に警告する機能を設けている。
【００５０】
貫通孔７３には、弾性体７４が例えば接着剤による接着によって取り付け固定されている。弾性体７４の中央にはエアー注入口７５が形成されている。
【００５１】
エアー注入口７５には、送気ノズル８３が挿入させている。送気ノズル８３は、先端が筐体内に突出し、基端側が筐体の外側で送気チューブ８４に接続されている。送気チューブ８４の基端側はコンプレッサに接続されている。
【００５２】
（作用）
第２の実施の形態では、コンプレッサを作動させ、送気チューブ８４及び送気ノズル８３を介して筐体７１に空気を注入して、筐体７１と大腸臓器モデル５との間の空間の加圧を行い、大腸内視鏡挿入トレーニングの準備を行う。
【００５３】
これにより、前記筐体７１と前記擬似臓器モデル５との間の空間における圧力と前記臓器モデル５内の圧力は異なった状態になる。
【００５４】
大腸内視鏡挿入トレーニング時に術者が誤って大腸臓器モデル５に孔を開けてしまった場合には、大腸臓器モデル５に孔から空気が外部に流出して、装置本体７と大腸臓器モデル５との間の空間圧力が外気と同じ圧力に収束するため、圧力計８１に設けられた警告音により、術者はすぐに大腸臓器モデル５に孔を開けたことを理解することができる。
【００５５】
（効果）
以上、説明したように、第２の実施の形態によれば、第１の実施の形態と同等の効果を得ることが可能となる。
【００５６】
なお、図１乃至図８に示した第１及び第２の実施の形態では、擬似臓器モデルとして大腸臓器モデルを対象にしているが、内視鏡挿入トレーニング装置として胃・十二指腸などの他の擬似臓器モデルにも適応させてもよい。
【００５７】
［付記］
以上詳述したような本発明の前記実施の形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【００５８】
（付記項１） 擬似臓器モデルが取り付けられた内視鏡トレーニング装置において、
前記擬似臓器モデルが取り付けられている内視鏡トレーニング装置の筐体と臓器モデルとの間を気密に構成するとともに、前記擬似臓器に孔が開いたことを認識できる機構を設けたことを特徴とする内視鏡トレーニング装置。
【００５９】
（付記項２） 前記筐体と前記擬似臓器モデルとの間の空間に芳香性を有する気体を充填したことを特徴とする付記項１に記載の内視鏡トレーニング装置。
【００６０】
（付記項３） 前記筐体と前記擬似臓器モデルとの間の空間における圧力と前記臓器モデル内の圧力を異ならせたことを特徴とする付記項１に記載の内視鏡トレーニング装置。
【００６１】
【発明の効果】
以上述べた様に本発明によれば、簡便な構造で、トレーニングにおいて術者が患者に苦痛を与えたことを認識できるとともに、術者の内視鏡挿入手技を効率良く向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る大腸内視鏡トレーニング装置全体の斜視図。
【図２】本発明の第１の実施の形態に係る装置本体に対して第１腹部カバーおよび蓋部を閉じた状態を示す斜視図。
【図３】本発明の第１の実施の形態に係る第１腹部カバーの突起部が装置本体に圧接されている状態を示す断面図。
【図４】本発明の第１の実施の形態に係る大腸内視鏡トレーニング装置の装置本体内の構成を示す断面図。
【図５】本発明の第１の実施の形態に係る大腸臓器モデル内の状態を示す説明図。
【図６】本発明の第１の実施の形態に係る時間表示板及びその周辺部を示す正面図。
【図７】本発明の第１の実施の形態に係る実施カウンタ，達成カウンタ及びその周辺部を示す正面図。
【図８】本発明の第２の実施の形態に係る大腸内視鏡トレーニング装置の筐体の要部を示す断面図。
【符号の説明】
１ …大腸内視鏡トレーニング装置
２ …装置本体
５ …大腸臓器モデル
６ …気体
２１ …筐体
２２ …開口部
３１ …第１腹部カバー
３２ …蓋部
３３ …第２腹部カバー
３６ …挿入口[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an endoscope training device to which a simulated organ model is attached.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in order to learn an endoscope insertion technique, an endoscope training apparatus including a simulated organ into which an endoscope can be inserted has been developed.
[0003]
This endoscope training apparatus has been devised which is provided with a means for warning that the operator has given the patient pain during training. Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. 56-66965 discloses an inner wall of a simulated organ. A pressure sensitive element is provided on the side, and a warning is issued when the pseudo organ is extended when the endoscope is inserted.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In such a conventional endoscope training apparatus, when a pressure-sensitive element is provided in a simulated organ model, the pressure-sensitive element covers the entire simulated organ. Has become complicated, and the manufacturing cost of the endoscope training apparatus has greatly increased.
[0005]
In addition, as to which part of the simulated organ model to place the pressure-sensitive element closer to the actual situation, a fairly high level of know-how is required, and a large amount of development cost is required.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has a simple structure, can recognize that an operator has given a patient pain in training, and efficiently improves the operator's endoscope insertion procedure. It is an object of the present invention to provide an endoscope training device that can perform the training.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an endoscope apparatus according to claim 1, wherein the endoscope training apparatus to which the simulated organ model is attached, wherein the housing of the endoscope training apparatus to which the simulated organ model is attached is provided. It is characterized in that the space between the simulated organ model and the simulated organ model is made airtight, and a mechanism that can recognize that a hole has been opened in the simulated organ model is provided.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First Embodiment)
1 to 7 relate to a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a perspective view of the entire colonoscopy training apparatus, and FIG. 2 is a view showing a main body of the apparatus with a first abdominal cover and a lid closed. FIG. 3 is a perspective view showing a state, FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state in which a projection of the first abdominal cover is pressed against the apparatus main body, FIG. 4 is a cross-sectional view showing a configuration inside the apparatus main body of the colonoscopy training apparatus, FIG. 5 is an explanatory view showing a state in the large intestine organ model, FIG. 6 is a front view showing a time display plate and its peripheral portion, and FIG. 7 is a front view showing an implementation counter, an achievement counter and its peripheral portion of the present invention. .
[0009]
(Constitution)
As shown in FIG. 1, the colonoscope endoscope training apparatus 1 is configured to include an apparatus main body 2 and a colon organ model 5.
[0010]
An opening 22 is provided at the center of the upper surface of the housing 21 of the apparatus main body 2. The large intestine organ model 5 can be attached to and detached from the apparatus main body 2 using the opening 22.
[0011]
A time display plate 23, an execution counter 24, and an achievement counter 25 are provided near the rear surface of the upper surface of the housing 21. Further, on the upper surface of the housing 21, a start / stop switch 26 and a reset switch 27 are provided near the time display plate 23, and count switches 28 and 29 are provided near the execution counter 24 and the achievement counter 25, respectively. Is provided.
[0012]
A first abdomen cover 31, a lid 32, and a second abdomen cover 33 are sequentially attached to the right side surface of the housing 21 in such a manner that the first abdomen cover 31, the second abdomen cover 33 can be opened and closed with respect to the opening 22 by, for example, hinges.
[0013]
The first abdomen cover 31 is formed of a transparent elastic body.
The lid 32 is formed of a rigid body and has a window 34 at the center. On one side of the lid 32 in the longitudinal direction, a step 35 protruding toward the side where the lid 32 is closed is formed.
[0014]
The second abdomen cover 33 is made of an opaque elastic body.
In the center of the front of the housing 21 of the apparatus main body 2, an insertion port 36 for inserting an insertion portion of an endoscope at the time of training is provided.
[0015]
As shown in FIGS. 1 to 3, a hook portion 37 is provided at the center of the left side surface of the apparatus main body 2. A concave portion 38 is provided at a corner between the left side surface and the upper surface of the device main body 2. The recessed portion 38 is configured such that the step portion 35 is inserted when the lid portion 32 is closed.
[0016]
As shown in FIGS. 2 and 3, a mounting button 39 is provided at the center of one side of the lid 32. The mounting button 39 has a locking ring 40.
[0017]
The lid portion 32 can be fixed to the housing 21 by hooking the locking ring 40 on the hook portion 37 and operating the mounting button 39 upward with the opening portion 22 closed.
[0018]
As shown in FIG. 2, one tape 41 a of the hook-and-loop fastener 41 is attached to the center of one side of the second abdomen cover 33 on the housing 21 side. The other tape 41b of the hook-and-loop fastener 41 is attached to the center of one side of the front surface of the lid portion 32. The second abdomen cover 33 is detachably fixed to the lid 32 by a hook-and-loop fastener 41.
[0019]
As shown in FIGS. 1 and 3, on the surface of the first abdomen cover 31 on the housing 21 side, a projection 42 is provided over the entire circumference at a position slightly larger than the outer circumference of the opening 22. The protruding portion 42 secures airtightness in the apparatus main body 2 by press contact with the lid portion 32 closed with respect to the housing 21.
[0020]
As shown in FIG. 4, the anal part 51 of the large intestine organ model 5 is attached to the insertion opening 36 of the housing 21 of the apparatus main body 2. In this case, as a method of attaching the anal portion 51 to the insertion port 36, the insertion hole 36 and the anal portion 51 are interposed between the inner circumference of the insertion port 36 and the outer circumference of the anal portion 51 by interposing an O-ring (not shown). It uses a method that keeps the airtight between them.
[0021]
In the large intestine organ model 5, the cecum 56 is connected to the sigmoid colon 52, the descending colon 53, the transverse colon 54, and the ascending colon 55 in this order from the anus 51.
[0022]
The large intestine organ model 5 is formed in a bag shape, and the anus 51 is open but the cecum 56 is closed.
[0023]
Then, as shown in FIG. 2, the colonoscopy training apparatus 1 is airtightly closed as shown in FIG. 4 in a state where the first abdominal cover 31 and the lid 32 are closed and fixed to the apparatus main body 2. The space between the housing 21 of the apparatus main body 2 and the large intestine organ model 5 is filled with the aromatic gas 6.
[0024]
In the present embodiment, as a method of filling the gas 6, a solid substance for volatilizing the aromatic gas 6 is put through the opening 22 shown in FIG. 1, and the first abdomen cover 31 and the lid 32 are closed. Although the method of volatilizing the gas 6 is used, various methods can be applied as a method of filling the gas 6, such as a method of providing an air supply valve (not shown) in the housing 21 and injecting the gas.
[0025]
With the structure described above, the large intestine organ model 5 as a pseudo organ model is attached to the endoscope training apparatus 1.
[0026]
In addition, the endoscope training apparatus 1 has an airtight structure between the casing 21 in which the large intestine organ model 5 is attached and the large intestine organ model 5.
[0027]
Further, as shown in FIG. 4, the endoscope training apparatus 1 fills the space between the housing 21 and the large intestine organ model 5 with an aromatic gas 6, thereby opening the large intestine organ model 5. A mechanism is provided that can recognize that the 61 has opened by smell.
[0028]
As shown in FIG. 5, in the large intestine organ model 5, the color is changed for each part of the anal part 51, the sigmoid colon part 52, the descending colon part 53, the transverse colon part 54, and the ascending colon part 55.
[0029]
As shown in FIG. 6, the time display plate 23 provided in the housing 21 is formed of, for example, a liquid crystal panel, and can display the time by a numeral. A start / stop switch 26 and a reset switch 27 are provided below the time display plate 23 of the housing 21 in the figure. The endoscope training apparatus 1 can measure the time during which the insertion section of the endoscope is inserted into the large intestine organ model 5 by pressing the start / stop switch 26 and the reset switch 27.
[0030]
As shown in FIG. 7, the execution counter 24 and the achievement counter 25 provided on the housing 21 are configured by a liquid crystal panel, and can display the number of operations by a number.
[0031]
Count switches 28 and 29 are provided below the execution counter 24 and the achievement counter 25 in the figure, respectively. The count switches 28 and 29 are used to perform operations for counting the number of times the colonoscope insertion training is performed and the number of times the colon organ model 5 reaches the cecum 56, which is the final target of the colonoscope insertion. belongs to.
[0032]
(Action)
Hereinafter, a method of using the endoscope training device 1 will be described.
First, as preparation for endoscopic training, the operator opens the first abdominal cover 31, the lid 32, and the second abdominal cover 33 of the endoscope training apparatus 1 as shown in FIG. The opening 22 is opened.
[0033]
Then, the large intestine organ model 5 is inserted through the opening 22, and the outer periphery of the anal part 51 of the large intestine organ model 5 is attached to the insertion port 36 of the apparatus main body 2 as shown in FIG.
[0034]
Next, a solid substance for volatilizing the gas 6 shown in FIG. 4 having an aromatic property is put through the opening 22 shown in FIG. 1, the first abdomen cover 31 and the lid 32 are closed, and the gas 6 shown in FIG. Volatilize. By volatilizing the gas 6, the space between the housing 21 of the apparatus main body 2 and the large intestine organ model 5, which is kept airtight, is filled with the aromatic gas 6. Thereby, preparation for the endoscope training is completed.
[0035]
When performing the colonoscope insertion training, since the first abdominal cover 31 is made of a transparent material, the position of the endoscope in the colon organ model 5 can be confirmed. If the second abdominal cover 33 made of a material is attached to the lid 32, it is possible to provide the same environment as a normal colonoscopy in which the position of the insertion section of the endoscope in the large intestine organ model 5 cannot be confirmed. .
[0036]
In such a state, the count switch 28 shown in FIG. 7 is pressed to increase the count of the execution counter 24 by one. Next, the reset switch 27 shown in FIG. 6 is pressed, and the display on the time display plate 23 is set to (00:00). Next, the start / stop switch 26 is pressed, and the elapsed time is displayed on the time display plate 23. The operator performing the endoscope training checks the endoscope image displayed on the monitor connected to the endoscope, and inserts the endoscope insertion portion through the insertion port 36 shown in FIG. , The S-shaped colon part 52, the descending colon part 53, the transverse colon part 54, and the ascending colon part 55 are inserted in this order, and the tip of the endoscope which is the tip of the insertion part of the endoscope contacts the wall of the cecum part 56. Let it reach the very last position.
[0037]
When the tip of the endoscope reaches the cecum 56 of the large intestine organ model 5, the operator presses the start / stop switch 26 to stop the elapsed time displayed on the time display plate 23. Further, the operator presses the count switch 29 to increase the count of the arrival counter 25 by one. Thereafter, while checking the image of the endoscope displayed on the monitor, the insertion portion of the endoscope is slowly pulled out from the insertion port 36.
[0038]
Here, an airtight gas 6 is filled in the main body 2 and the space of the large intestine organ model 5 which are kept airtight. Therefore, when the hole 61 is mistakenly made in the large intestine organ model 5 during the colonoscope insertion training, the hole 61 in the perforated portion of the large intestine organ model 5 is inserted into the space between the apparatus body 2 and the large intestine organ model 5. The filled gas 6 having aromaticity flows out into the large intestine organ model 5, and flows out through the insertion port 36, and the aromatic particles 62 are released into the atmosphere. You can understand that through the sense of smell.
[0039]
(effect)
As described above, according to the endoscope training apparatus 1 of the first embodiment, if the hole 61 is accidentally opened in the large intestine organ model 5 during the colonoscope insertion training, it has fragrance. Since the gas 6 is released to the outside atmosphere through the hole 61, the operator can immediately understand through the sense of smell that the hole 61 has been opened in the large intestine organ model 5, and thus, with a simple structure, In the training, the operator can recognize that the patient has suffered pain, and the operator can efficiently improve the endoscope insertion procedure.
[0040]
In addition, in the first embodiment, in the large intestine organ model 5, each part of the anal part 51, the sigmoid colon part 52, the descending colon part 53, the transverse colon part 54, and the ascending colon part 55 is provided. Has changed color. Thereby, in the endoscope training apparatus 1 according to the first embodiment, the operator can confirm the current position on the endoscopic observation image, and the insertion target for the next part becomes clear, and the operator's approach Motivation can be increased.
[0041]
Further, in the first embodiment, the time during which the endoscope is inserted into the large intestine organ model 5 can be measured by the time display plate 23, the start / stop switch 26, and the reset switch 27. By measuring the insertion time in this way, it is possible to provide a material and a target level for objectively judging the insertion skill level of the operator, and to stimulate the operator's sense of purpose and rewarding. .
[0042]
Furthermore, in the first embodiment, the execution counter 24, the achievement counter 25, and the count switches 28 and 29 determine the number of times of training for colonoscopy insertion and the colorectal organ model 5 which is the final target for colonoscopy insertion. Can reach the cecal portion 56. By being able to confirm the achievement rate with respect to the number of times of execution in this way, it is possible to grasp the level of the endoscope insertion technique of the operator and the degree of improvement, and it is possible to motivate the operator.
[0043]
As a count switch for the achievement counter 25, a count switch pressed by the endoscope end portion may be provided in the cecum portion 56.
[0044]
(Second embodiment)
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a main part of a casing of a colonoscopy training apparatus according to a second embodiment of the present invention.
[0045]
(Constitution)
As shown in FIG. 8, the basic structure of the colonoscopy training apparatus according to the second embodiment is the same as that of the colonoscopy training apparatus 1 according to the first embodiment, and is shown in FIG. Large intestine organ model 5 is used.
[0046]
The difference between the second embodiment and the second embodiment is that a pressure gauge 81 is provided in the apparatus main body 7 and an air injection port 75 formed of an elastic body 74 is provided in a part of the housing 71 of the apparatus main body 7.
[0047]
More specifically, through holes 72 and 73 are formed in the housing 71 of the apparatus main body 7.
[0048]
The pressure detector 82 of the pressure gauge 81 is inserted into the through hole 72, and is fixedly attached by, for example, bonding with a metal adhesive. The pressure gauge 81 has a structure for measuring a pressure in a space between the housing 71 of the apparatus main body 7 and the large intestine organ model 5 shown in FIG.
[0049]
Here, the pressure gauge 81 has a function of giving a warning when the pressure becomes equal to the outside air.
[0050]
An elastic body 74 is attached and fixed to the through hole 73 by, for example, bonding with an adhesive. An air injection port 75 is formed at the center of the elastic body 74.
[0051]
An air supply nozzle 83 is inserted into the air injection port 75. The air supply nozzle 83 has a distal end projecting into the housing and a proximal end connected to an air supply tube 84 outside the housing. The proximal end of the air supply tube 84 is connected to a compressor.
[0052]
(Action)
In the second embodiment, the compressor is operated to inject air into the casing 71 through the air supply tube 84 and the air supply nozzle 83 to add space between the casing 71 and the large intestine organ model 5. Apply pressure and prepare for colonoscopy insertion training.
[0053]
Thereby, the pressure in the space between the housing 71 and the pseudo organ model 5 and the pressure in the organ model 5 are different.
[0054]
If the surgeon accidentally pierces the large intestine organ model 5 during the colonoscope insertion training, air flows out of the large intestine organ model 5 to the outside, and the apparatus main body 7 and the large intestine organ model 5 Since the space pressure between the two converges to the same pressure as the outside air, the warning sound provided on the pressure gauge 81 allows the operator to immediately understand that a hole has been made in the large intestine organ model 5.
[0055]
(effect)
As described above, according to the second embodiment, it is possible to obtain the same effects as those of the first embodiment.
[0056]
Although the first and second embodiments shown in FIGS. 1 to 8 are directed to a large intestine organ model as a simulated organ model, other simulated stomach and duodenum such as stomach and duodenum are used as an endoscope insertion training device. It may be adapted to an organ model.
[0057]
[Appendix]
According to the embodiment of the present invention described in detail above, the following configuration can be obtained.
[0058]
(Additional Item 1) In an endoscope training apparatus to which a simulated organ model is attached,
An airtight structure is provided between the housing and the organ model of the endoscope training apparatus to which the simulated organ model is attached, and a mechanism that can recognize that a hole has been opened in the simulated organ is provided. Endoscope training device.
[0059]
(Additional Item 2) The endoscope training apparatus according to Additional Item 1, wherein a space between the housing and the simulated organ model is filled with an aromatic gas.
[0060]
(Additional Item 3) The endoscope training apparatus according to Additional Item 1, wherein the pressure in the space between the housing and the pseudo-organ model is different from the pressure in the organ model.
[0061]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, with a simple structure, it is possible to recognize that an operator has given a patient pain during training, and it is possible to efficiently improve the operator's endoscope insertion procedure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an entire colonoscopy training apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which a first abdominal cover and a lid are closed with respect to the apparatus main body according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state in which a projection of the first abdominal cover according to the first embodiment of the present invention is pressed against the apparatus main body.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the configuration inside the apparatus main body of the colonoscopy training apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a state in the large intestine organ model according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a front view showing the time display plate and its peripheral portion according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an exemplary front view showing an execution counter, an achievement counter, and peripheral components according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a main part of a casing of a colonoscopy training apparatus according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Large intestine endoscope training apparatus 2 ... Main body 5 ... Large intestine organ model 6 ... Gas 21 ... Case 22 ... Opening 31 ... First abdominal cover 32 ... Lid 33 ... Second abdominal cover 36 ... Insertion port
