JP2004084785A - Controller for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行中の駆動輪がスリップ或いはロックする期間は他の正常な期間とは異なる制御を実行する形式の車両用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
凍結路、圧雪路などの低μ路における加速時の駆動輪のスリップすなわち空転や、急制動操作時における駆動輪のロックすなわち車両走行中の回転停止が発生する場合がある。このような場合では、駆動輪の回転から得られる駆動輪車速と実際の車速との間にずれが発生することから、駆動輪が正常に回転していることを前提とする通常と同様の制御が実行されると制御作動がうまくいかないので、その通常の制御とは異なる制御が実行される。たとえば、車両用自動変速機の制御装置では、駆動輪のスリップやロックが発生している間は変速を禁止したりするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の車両用制御装置では、たとえば駆動輪のスリップの終了(復帰)判定に際しては、その駆動輪の駆動力が負となるタイミングたとえばアクセル開度が略零となるタイミングが用いられているため、次に加速しようとした場合に、未だ駆動輪のスリップ回転が残存していて変速ギヤ段が低速側ギヤ段へシフトダウンされておらず、再加速操作時における駆動力不足や、さらなるアクセルペダルの踏み込みが行われることに関連するシフトダウンによるビジーシフトが発生する不都合があった。また、駆動輪のロック状態の終了(復帰)判定では、アクセルペダルの踏み込みの持続時間すなわちアクセル開度が所定値以上とされた時間が所定値以上となったタイミングが用いられているため、アクセルペダル操作後の所定時間は車両が無反応であるため、違和感を運転者に与えるという不都合があった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、凍結路や圧雪路などの低μ路の加速操作時における駆動輪のスリップや制動時における駆動輪のロック後の再加速操作時の不都合を解消することができる車両用制御装置を提供することにある。すなわち、再加速操作時における駆動力不足や、さらなるアクセルペダルの踏み込みが行われることに関連するシフトダウンによるビジーシフトが発生することのない車両用制御装置、再加速操作時における車両の無反応によって違和感を運転者に与えることのない車両用制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】
かかる目的を達成するために、第1発明の要旨とするところは、駆動輪の空転期間を判定する空転期間判定手段を備え、該空転期間判定手段によって駆動輪の空転期間が判定されているときは非空転時とは異なる制御を実行する形式の車両用制御装置であって、前記空転期間判定手段が、(a) 前記駆動輪の回転速度の急増に基づいて前記駆動輪の空転開始を判定する空転開始判定手段と、(b) 前記駆動輪の回転速度の変化率が一旦零交差した後に、再び零値に接近したことに基づいて前記駆動輪の空転終了を判定する空転終了判定手段とを、含むことにある。
【0006】
【第1発明の効果】
このようにすれば、空転開始判定手段により駆動輪の回転速度の急増に基づいて前記駆動輪の空転開始が判定されてから、空転終了判定手段により駆動輪の回転速度の変化率が一旦零交差した後に再び零値に接近したことに基づいて前記駆動輪の空転終了が判定されるまでが、駆動輪空転期間とされる。この駆動輪の空転終了は、駆動輪回転速度の変化率が一旦零交差した後に再び零値に接近したことに基づいて判定されることから、空転終了判定後には駆動輪の空転回転が残存しておらず、再加速操作時においては適切なギヤ段で発進加速できるので、再加速操作時における駆動力不足や、さらなるアクセルペダルの踏み込みが行われることに関連するシフトダウンによるビジーシフトが発生することがない。
【0007】
【第1発明の他の態様】
ここで、好適には、前記駆動輪の回転速度の変化率は、所定時点の駆動輪の回転速度からその所定時点よりも所定区間前の駆動輪の回転速度を差し引くことによって算出されるものであり、前記空転終了判定手段は、その駆動輪の回転速度の変化率が零に近い負の値に設定された空転終了判定値を超えたことに基づいて前記駆動輪の空転終了を判定するものである。このようにすれば、駆動輪の空転終了は、駆動輪の回転速度の変化率が一旦立ち上がった後に下降して零交差した後に負の値となり、その後再び上昇して零値に接近したことに基づいて判定されることから、空転終了判定後には駆動輪の空転回転が残存しておらず、再加速操作時においては適切なギヤ段で発進加速できる。また、空転終了判定が簡単な計算によって容易に行われる。
【0008】
また、好適には、前記空転開始判定手段は、前記駆動輪の回転速度の変化率が予め設定された立上り判定値を超えたことに基づいて前記駆動輪の空転開始を判定するものである。このようにすれば、駆動輪のスリップ開始判定が確実に行われる。
【0009】
また、好適には、前記車両用制御装置は、車両に設けられた自動変速機のギヤ段を車速およびスロットル開度に基づいて自動的に切り換える変速制御装置であり、前記空転期間判定手段により駆動輪の空転期間が判定されている間は、その自動変速機の変速を禁止するものである。このようにすれば、変速制御によりギヤ段が適切に切り換えられる。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】
また、前記課題を解決するための第2発明の要旨とするところは、走行中の駆動輪が停止する駆動輪のロック期間を判定するロック期間判定手段を備え、該ロック期間判定手段によって駆動輪のロック期間が判定されているときは非ロック時とは異なる制御を実行する形式の車両用制御装置であって、前記ロック期間判定手段が、(a) 前記駆動輪の回転の急減に基づいてその駆動輪のロック開始を判定するロック開始判定手段と、(b) 前記駆動輪の回転速度が実際の車速に対応する値にほぼ復帰し、且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するロック終了判定手段とを、含むことにある。
【0011】
【第2発明の効果】
このようにすれば、ロック開始判定手段により駆動輪の回転の急減に基づいて前記駆動輪のロック開始が判定されてから、ロック終了判定手段により、車両の駆動輪の回転速度が実際の車速に対応する値にほぼ復帰し且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて前記駆動輪のロック終了が判定されるまでが、駆動輪のロック期間とされる。この駆動輪のロック終了は、車両の駆動輪の回転速度が実際の車速に対応する値にほぼ復帰し且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて行われることから、ロック終了判定時においては駆動輪の回転速度が実際の車速にほぼ見合った速度に復帰させられているので、再加速操作時においては適切なギヤ段で発進加速でき、アクセルペダル操作後の所定時間は車両が無反応であるため、違和感を運転者に与えるという不都合が解消される。
【0012】
【第2発明の他の態様】
ここで、好適には、前記ロック終了判定手段は、車両の制動装置を作動させるブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間が予め設定された第1判定時間を超え、且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するものである。このようにすれば、ロック終了判定時においては駆動輪の回転速度が実際の車速にほぼ見合った速度に復帰させられる。
【0013】
また、好適には、 前記ブレーキペダルの制動操作を検知するブレーキスイッチが設けられ、前記ロック終了判定手段は、前記ロック開始判定手段によって前記駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されている場合に、車両の制動装置を作動させるブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間が予め設定された第1判定時間を超え且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて前記駆動輪のロック終了を判定する。このようにすれば、駆動輪のロック開始判定時にブレーキペダルが操作されていることが条件とされることから、ブレーキペダルの制動操作の解放時には駆動輪がロックされているので、そのロックからの車速に見合った回転までの復帰時間のばらつきが小さくされ、駆動輪のロック終了判定時には、駆動輪の回転速度が実際の車速に見合った速度にほぼ復帰させられている。
【0014】
また、好適には、前記ブレーキペダルの制動操作を検知するブレーキスイッチが設けられ、前記ロック終了判定手段は、前記ロック開始判定手段によって前記駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されている場合は、前記アクセル開度が所定値以上に操作された状態が予め設定された第2判定時間を超えたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するものである。このようにすれば、駆動輪のロック開始判定時にブレーキペダルが操作されていると判定されている場合では、他のロック終了判定条件として、アクセル開度が所定値以上に操作された状態が予め設定された第2判定時間を超えたことに基づいて駆動輪のロック終了が判定されるので、たとえばブレーキスイッチが制動操作を検知することを示す信号を出力し続ける故障(オンフェイル)状態となった場合でも、駆動輪のロック終了が好適に判定される。
【0015】
また、好適には、前記ブレーキペダルの制動操作を検知するブレーキスイッチが設けられ、前記ロック終了判定手段は、前記ロック開始判定手段によって前記駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されていない場合は、前記アクセル開度が所定値以上に操作された状態が予め設定された第3判定時間を超えたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するものである。このようにすれば、駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されていない場合は、アクセル開度が所定値以上に操作された状態が予め設定された第3判定時間を超えたことに基づいて駆動輪のロック終了が判定されるので、たとえば制動操作にも拘わらずブレーキスイッチが制動操作を検知することを示す信号を出力しない故障(オフフェイル)状態となった場合でも、駆動輪のロック終了が好適に判定される。
【0016】
また、好適には、前記第1判定時間、第2判定時間、第3判定時間は、車速の函数である。たとえば、車速が大きくなるほど判定時間が大きくなるように設定された函数(関係)から実際の車速に基づいて決定される。この実際の車速とは、非駆動輪の回転から算出される非駆動輪車速、全(4)輪の回転速度からそれぞれ得られる平均車速、超音波センサなどを用いて計測される対地車速などの実際の車両の移動速度が用いられる。
【0017】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明が適用された車両用自動クラッチ付駆動装置10の概略構成を説明する骨子図で、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであり、燃料の燃焼で動力を発生する内燃機関としてのエンジン12、自動クラッチ14、常時噛合型平行軸式の変速機16、差動歯車装置18を備えている。エンジン12は走行用駆動源である。自動クラッチ14は、例えば図2に示す乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディスク26、クラッチカバー28に配設されたプレッシャプレート30、プレッシャプレート30をフライホイール22側へ付勢することによりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォーク36を介して図の左方向へ移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング32の内端部を図の左方向へ変位させてクラッチを解放(遮断)するレリーズベアリング38を有して構成されている。
【0019】
上記クラッチレリーズシリンダ34は、油圧回路90(図5参照)のクラッチソレノイドバルブ94に接続されており、電動式のオイルポンプ92によって汲み上げられた作動油がクラッチソレノイドバルブ94からクラッチレリーズシリンダ34に供給されると自動クラッチ14は遮断され、クラッチレリーズシリンダ34内の作動油の流出が許容されると、自動クラッチ14のダイヤフラムスプリング32の付勢力に従ってクラッチレリーズシリンダ34のピストンが押し返されるとともに、自動クラッチ14が接続(係合)状態になる。自動クラッチ14の係合トルクは、クラッチレリーズシリンダ34のピストンのストローク量SCLに関連して連続的に変化するため、上記クラッチソレノイドバルブ94を電気的に開閉してストローク量SCLを変更することにより、係合トルクを電気的に制御できる。
【0020】
図1に戻って前記変速機16は、差動歯車装置18と共に共通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルを構成しており、そのハウジング40内に所定量だけ充填された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑されるようになっている。変速機16は同期噛合式変速機で、(a) 平行な一対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なる複数の変速ギヤ対46a〜46eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対46a〜46eに対応して複数の同期噛合クラッチ48a〜48eが設けられた2軸噛合式の変速機構と、(b) それ等の同期噛合クラッチ48a〜48eの3つのクラッチハブスリーブ50a、50b、50cの何れかを選択的に移動させて変速段を切り換えるシフト・セレクトシャフト52とを備えており、前進5段の変速段が成立させられるようになっている。入力軸42および出力軸44には更に後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられるようになっている。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされている。また、図1は、入力軸42、出力軸44、およびリングギヤ58の軸心を共通の平面内に示した展開図である。
【0021】
シフト・セレクトシャフト52は、軸心まわりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、セレクトアクチュエータ96(図5参照)により軸心まわりの3位置、すなわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと係合可能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリーブ50aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めされる。また、シフトアクチュエータ98(図5参照)により軸方向の3位置、すなわち同期噛合クラッチ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進変速段も成立しない中央の中立位置(図1の状態;ニュートラル)と、その軸方向における両側の第1シフト位置(図1の右側)および第2シフト位置(図1の左側)とに位置決めされる。上記セレクトアクチュエータ96およびシフトアクチュエータ98は変速アクチュエータに相当し、それぞれセレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を介して油圧回路90に接続され、油圧制御や回路の切換えによって作動状態が制御される。
【0022】
上記第1セレクト位置の第1シフト位置では、同期噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比e(=入力軸42の回転速度NIN/出力軸44の回転速度NOUT )が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セレクト位置の第2シフト位置では、同期噛合クラッチ48dが連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフト位置では、同期噛合クラッチ48cが連結されることにより変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させられ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、同期噛合クラッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の変速比eは1である。第3セレクト位置の第1シフト位置では、同期噛合クラッチ48aが連結されることにより変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立させられる。
【0023】
図3および図4は、同期噛合クラッチ48aの構成および作動を具体的に説明する図で、キースプリング60によってクラッチハブスリーブ50aに係合させられたシフティングキー62と、所定の遊びを有する状態でシフティングキー62と共に回転させられるシンクロナイザリング64と、変速ギヤ対46aの入力歯車66に設けられたコーン部68とを備えている。クラッチハブスリーブ50aの内周面にはスプライン歯70が設けられて入力軸42とスプライン嵌合され、入力軸42と常に一体的に回転させられるようになっており、そのクラッチハブスリーブ50aが図の右方向へ移動させられると、シフティングキー62を介してシンクロナイザリング64がコーン部68に押圧されてテーパ嵌合させられ、それ等の間の摩擦によって入力歯車66に動力伝達が行われるようになる。クラッチハブスリーブ50aが更に右方向へ移動させられると、図4に示すように、スプライン歯70はシンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯72、更には入力歯車66に設けられたスプライン歯74と噛み合わされ、これにより入力軸42と入力歯車66とが一体的に連結されて、変速ギヤ対46aを介して動力伝達が行われる。図3は同期噛合クラッチ48aが遮断された状態で、図4は同期噛合クラッチ48aが接続された状態であり、それ等の図の(a) は軸心を含む一平面の断面図、(b) は(a) の状態を外周側から見たクラッチハブスリーブ50aの円筒部分を除く展開図である。
【0024】
他の同期噛合クラッチ48b〜48eも上記同期噛合クラッチ48aと実質的に同じ構成であるが、クラッチハブスリーブ50bは同期噛合クラッチ48bおよび48cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは同期噛合クラッチ48dおよび48eに共通のものである。
【0025】
前記差動歯車装置18は傘歯車式のものであり、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドライブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによって連結され、左右の前車輪(車両の駆動輪)84R、84Lを回転駆動する。
【0026】
図5は、本実施例の車両用駆動装置10の制御系統を説明するブロック線図であり、エンジン制御および変速制御用の電子制御装置(Electronic Control Unit)110を備えている。この電子制御装置110はマイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行ってエンジン12、自動クラッチ14、および変速機16の制御を実行する。電子制御装置110には、イグニッションスイッチ120、エンジン回転速度(NE )センサ122、車速(V)センサ124、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ130、エンジン冷却水温(TW )センサ132、レバーポジション(PL )センサ134、アクセル操作量(θACC )センサ136、ブレーキスイッチ138、入力軸回転速度(NIN:入力軸42の回転速度)センサ140、クラッチストローク(SCL)センサ142、セレクトストローク(SSE)センサ144、シフトストローク(SSH)センサ146などが接続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作位置、エンジン回転速度NE 、車速V(出力軸44の回転速度NOUT および前車輪(車両の駆動輪)84R、84Lの回転速度の平均値に対応)、電子スロットル弁156の開度θTH、吸入空気量Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW 、シフトレバー160(図6参照)の操作位置であるレバーポジションPL 、アクセルペダルの操作量θACC 、フットブレーキのON、OFF、入力軸回転速度NIN、自動クラッチ14のストロークすなわちクラッチレリーズシリンダ34のピストンのストローク量SCL、前記セレクトアクチュエータ96のストローク量SSE、前記シフトアクチュエータ98のストローク量SSHなどを表す信号が供給されるようになっている。アクセル操作量θACC はトルク要求量に相当し、アクセルペダルは運転者のトルク要求量に応じて操作されるトルク要求操作部材に相当する。また、シフトアクチュエータ98のストローク量SSHは、同期噛合クラッチ48a〜48eのクラッチハブスリーブ50a〜50cの移動ストロークに対応し、同期噛合クラッチ48a〜48eのスプライン70〜74が噛み合うギヤ入り判定、言い換えれば変速機16の変速が完全に終了したか否かを判断できる。
【0027】
そして、上記信号に従ってスタータ(電動モータ)150を回転駆動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁152の燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ154により点火プラグの点火時期を制御したり、電動モータ等のスロットルアクチュエータにより電子スロットル弁156の開度θTHを開閉制御したりすることにより、エンジン12の出力状態を電気的に制御する。また、前記油圧回路90のオイルポンプ92の作動を制御したり、クラッチソレノイドバルブ94、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を切換え制御したりすることにより、クラッチレリーズシリンダ34の作動状態を切り換えて自動クラッチ14の遮断、接続制御や係合トルク制御を電気的に行うとともに、セレクトアクチュエータ96およびシフトアクチュエータ98の作動状態を切り換えて変速機16の変速制御を電気的に行う。
【0028】
前記シフトレバー160は、例えば運転席の横に配設されており、図6に示すように、たとえば「R(リバース)」ポジション、「N(ニュートラル)」ポジション、「D(ドライブ)」ポジション、および「S(シーケンシャル)」の4操作位置に選択操作されて位置決め保持されるとともに、「S」位置では、車両の前後方向に設けられた「(−)」位置および「(+)」位置へ操作されるようになっており、レバーポジションセンサ134は、例えば各操作位置に配設された複数のON−OFFスイッチ等によってその操作位置(レバーポジション)を検出する。そして、シフトレバー160が「R」位置へ操作されると、変速機16は後進変速段に切り換えられ、「N」位置へ操作されると動力伝達遮断状態(ニュートラル)に切り換えられる。また、「D位置では、たとえば図7に示す予め記憶された変速線図から実際の駆動輪車速Vおよびスロットル開度θTHに基づいて判断された変速が実現されるように、ギヤ段が自動的に切り換えられる。また、「S」位置では、複数の前進変速段を運転者の変速意思により手動操作で変更するシーケンシャルモードが成立させられ、「(+)」位置または「(−)」位置へシフトレバー160が操作されると、変速機16の複数の前進変速段がアップダウンされる。「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変速段はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段ずつ変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、一回の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大きい低速段側へ1段ずつ変速される。「S」位置の前後に設けられた「(−)」位置、「(+)」位置は何れも不安定で、それ等の「(−)」位置、「(+)」位置へ操作されたシフトレバー160はスプリング等の付勢装置により自動的に「S」位置へ戻される。
【0029】
電子制御装置110は、自動変速制御および手動変速制御を実行する。たとえば図7に示す予め記憶された変速線図から判断された変速出力、或いはシフトレバー160の「(+)」位置または「(−)」位置への操作による変速指令にしたがって自動変速作動を所定の手順で実行させる。先ず、自動クラッチ14を解放させるとともにエンジン12の出力を電子スロットル弁156の閉じ制御などにより一時的に低下させた後、それまでのギヤ段を抜くようにセレクトアクチュエータ96およびシフトアクチュエータ98を作動させ、次いで、それらセレクトアクチュエータ96およびシフトアクチュエータ98を作動させて、変速判断され或いはシフトレバー160により指令されたギヤ段を成立させた後に、自動クラッチ14を接続するとともにエンジン12の出力を復帰させる。
【0030】
図8および図9は、上記電子制御装置110の制御機能の要部を説明する図であって、図8は車両の駆動輪である車輪84Lおよび84Rのスリップ期間を判定する制御機能を説明する図であり、図9は車輪84Lおよび84Rのロック期間を判定する制御機能を説明する図である。
【0031】
図8において、変速制御手段164は、上記のように、たとえば図7に示す予め記憶された変速線図から判断された変速出力、或いはシフトレバー160の「(+)」位置または「(−)」位置への操作による変速指令にしたがって自動変速作動を所定の手順で実行させる。また、変速制御手段164は、空転期間判定手段166によって車輪84Lおよび84Rのスリップ期間が判定されている間、たとえば上記の自動変速作動を一時的に禁止し、そのときのギヤ段を保持する。
【0032】
空転期間判定手段166は、凍結路や圧雪路のような低μ路(低摩擦係数路面の道路)において発進や加速操作された場合に発生する前車輪84Lおよび84Rのスリップ開始からスリップ終了までの空転期間を判定し、上記変速制御手段164へ送信する。この空転期間判定手段166は、駆動輪回転速度変化率算出手段168、空転開始判定手段170、零交差判定手段172、空転終了判定手段174を備えている。
【0033】
駆動輪回転速度変化率算出手段168は、車速(V)センサ124により検出された車速V(出力軸44の回転速度NOUT および前車輪84Lおよび84Rの回転速度の平均値に対応)信号に基づいて、駆動輪回転速度の変化率すなわち駆動輪車速の変化率dV/dtを算出する。通常、車速Vは一定の単位周期で採取(サンプリング)されるので、上記の駆動輪車速の変化率dV/dt[=(Vn ーVn−1 )/dt]としては、今回採取の車速Vn から前回採取の車速Vn−1 を差し引いた値ΔV(=Vn ーVn−1 )が用いられてもよい。また、上記車速(V)センサ124は、駆動輪(前車輪)84Lおよび84R毎の回転速度を検出するものであってもよい。この場合には、駆動輪車速の変化率dV/dtも駆動輪84Lおよび84R毎に算出される。
【0034】
空転開始判定手段170は、上記出力軸44の回転速度NOUT の急増したか否かに基づいて、好適にはそれから算出される駆動輪車速の変化率ΔV(=Vn ーVn−1 )の急増したか否かに基づいて、駆動輪84Lおよび84Rのスリップ開始を判定する。たとえば図10のタイムチャートのt1 時点に示すように、駆動輪車速の変化率ΔVが予め設定された立上り判定値J1を超えたことに基づいて判定される。この立上り判定値J1は、零値よりも所定値高い値に設定される。零交差判定手段172は、スリップ開始当初は急速に増加したその後に減少する駆動輪車速の変化率ΔVがその零値を通過(交差)したか否かを判定する。たとえば図10のタイムチャートのt2 時点に示すように、駆動輪車速の変化率ΔVが予め設定された零交差判定値J2を通過すなわち下まわったことに基づいて判定される。この零交差判定値J2は、零値付近好適には零値よりも所定値低い値に設定される。空転終了判定手段174は、出力軸44の回転速度NOUT の急増分が収束したか否かに基づいて、好適にはそれから算出される駆動輪車速の変化率ΔVの急増分が収束したか否かに基づいて、駆動輪84Lおよび84Rのスリップ終了を判定する。たとえば図10のタイムチャートのt3 時点に示すように、零交差の後で負となった駆動輪車速の変化率ΔVが零付近に設定された空転終了判定値J3を上回ったことに基づいて判定する。この空転終了判定値J3は、負の駆動輪車速の変化率ΔVが零付近に到達したことを判定するために、零値付近好適には零値よりも所定値低い値に設定される。
【0035】
図9において、車輪ロック期間判定手段180は、凍結路や圧雪路のような低μ路(低摩擦係数路面の道路)走行中における制動操作時や、高速走行中における急制動操作時などに発生する車輪84Lおよび84Rのロック(回転停止)の開始からロック終了までのロック期間を判定し、上記変速制御手段164へ送信する。変速制御手段164は、その車輪ロック期間判定手段180によって車輪84Lおよび84Rのロック期間が判定されている間は、たとえば通常の自動変速制御作動を一時的に禁止し、そのときのギヤ段を保持する。この車輪ロック期間判定手段180は、たとえば、ブレーキスイッチ判定手段182、車輪ロック開始判定手段184、正常時ロック終了判定手段186、ブレーキオフ後経過時間判定手段188、再加速操作判定手段190、オンフェイル時ロック終了判定手段192、再加速操作判定手段194、再加速操作経過時間判定手段196、オフフェイル時ロック終了判定手段198、再加速操作判定手段200、再加速操作経過時間判定手段202を備えている。
【0036】
上記ブレーキスイッチ判定手段182は、ブレーキペダルが元位置に位置するときにオフとされるが踏み込み操作されるとオンとされるブレーキスイッチ138からのフットブレーキのON、OFFを表す信号に基づいて、ブレーキスイッチ138がONであるか或いはOFFであるかを判定する。上記車輪ロック開始判定手段184は、車輪84Lおよび84Rのロック開始を、図11のタイムチャートのt1 時点に示すように、駆動輪車速の変化率ΔVが予め設定された急減判定値J4を下回ったことにより検出される駆動輪車速の急減の発生に基づいて判定する。
【0037】
正常時ロック終了判定手段186は、上記車輪ロック開始判定手段184による車輪ロック検出時にブレーキスイッチ138がオンである場合に用いられるロック終了判定アルゴリズムである。正常時ロック終了判定手段186は、ブレーキスイッチ138のオフ後からの経過時間がたとえば300ms程度に予め設定された第1経過時間判定値T1を超えたか否か、すなわち駆動輪車速が実際の車速までほぼ復帰したか否かを判定するブレーキオフ後経過時間判定手段188と、再加速操作が行われたか否かをたとえばアクセル開度θTHがたとえば5%程度に予め設定された第1加速操作判定値θ1 を超えたか否かに基づいて判定する再加速操作判定手段190とを備え、ブレーキオフ後経過時間判定手段188によりブレーキスイッチ138のオフ後からの経過時間が予め設定された第1経過時間判定値T1を超えたとされ、且つ上記再加速操作判定手段190により再加速操作が行われたと判定されたときに車輪ロックの終了を判定する。
【0038】
オンフェイル時ロック終了判定手段192は、上記車輪ロック開始判定手段184による車輪ロック検出時にブレーキスイッチ138がオンである場合に用いられるロック終了判定アルゴリズムである。ブレーキスイッチ138が正常であれば、上記正常時ロック終了判定手段186によりブレーキスイッチ138のオフ後からの経過時間が予め設定された第1経過時間判定値T1を超えた後に再加速操作が行われことに基づく車輪ロックの終了が判定されるので、このオンフェイル時ロック終了判定手段192は、専らブレーキスイッチ138がオンのままのオンフェイル時において車輪ロックの終了を判定する。このオンフェイル時ロック終了判定手段192は、再加速操作が行われているか否かをたとえばアクセル開度θTHがたとえば5%程度に予め設定された第2加速操作判定値θ2 を超えたか否かに基づいて判定する再加速操作判定手段194と、その再加速操作判定手段194によって再加速操作が判定されている状態がたとえば300ms程度に予め設定された第2経過時間判定値T2を超えたか否かを判定する再加速操作経過時間判定手段196とを備え、その再加速操作経過時間判定手段196により再加速操作が判定されている状態が第2経過時間判定値T2を超えたと判定されたときに、車輪ロックの終了を判定する。
【0039】
オフフェイル時ロック終了判定手段198は、上記車輪ロック開始判定手段184による車輪ロック検出時にブレーキスイッチ138がオフである場合に用いられるロック終了判定アルゴリズムである。ブレーキスイッチ138が正常であれば、上記正常時ロック終了判定手段186によりブレーキスイッチ138のオフ後からの経過時間が予め設定された第1経過時間判定値T1を超えた後に再加速操作が行われことに基づく車輪ロックの終了が判定されるので、このオフフェイル時ロック終了判定手段198は、専らブレーキスイッチ138がオフのままのオフフェイル時において車輪ロックの終了を判定する。このオフフェイル時ロック終了判定手段198は、再加速操作が行われているか否かをたとえばアクセル開度θTHがたとえば5%程度に予め設定された第3加速操作判定値θ3 を超えたか否かに基づいて判定する再加速操作判定手段200と、その再加速操作判定手段200によって再加速操作が判定されている状態がたとえば300ms程度に予め設定された第3経過時間判定値T3を超えたか否かを判定する再加速操作経過時間判定手段202とを備え、その再加速操作経過時間判定手段200により再加速操作が判定されている状態が第3経過時間判定値T3を超えたと判定されたときに、車輪ロックの終了を判定する。上記第1経過時間判定値T1、第2経過時間判定値T2、第3経過時間判定値T3は、同じ値であってもよいが、相互に異なる値であってもよい。また、上記第1加速操作判定値θ1 、第2加速操作判定値θ2 、第3加速操作判定値θ3 も、同じ値であってもよいが、相互に異なる値であってもよい。
【0040】
図12および図13は、前記電子制御装置110の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、図12は車両の駆動輪である車輪84Lおよび84Rのスリップ期間を判定する制御ルーチンを示し、図13は車輪84Lおよび84Rのロック期間を判定する制御ルーチンを示している。
【0041】
図12において、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1では、空転開始判定手段170に対応する図示しないステップによって、空転判定フラグFK の内容が「1」であるか否かすなわち空転判定フラグFK がオン状態であるか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定される場合は、前記零交差判定手段172に対応するSA2において、車速変化率ΔVが予め設定された零交差判定値J2を下まわったか否かが判断される。当初はそのSA2の判断が否定されるので、SA3において復帰判定準備フラグFKEJ の内容が「0」にクリアされることによりその復帰判定準備フラグFKEJ がオフとされた後、SA4において、空転開始判定後からの経過時間が予め設定されたガード期間TB 以上経過したか否かが判断される。このSA4の判断が否定されると、SA5において空転検出状態が継続される。
【0042】
前記SA2の判断が肯定される場合は、SA6において復帰判定準備フラグFKEJ の内容が「1」にセットされることによりその復帰判定準備フラグFKEJ がオンとされた後、SA7において、車速変化率ΔVが予め設定された空転終了判定値J3以上となったか否かが判断される。図10のt2 時点はこの状態を示している。当初はこのSA7の判断が否定されるので、SA8において、空転開始判定後からの経過時間或いは零交差判定後の経過時間が予め設定されたガード期間TA 以上経過したか否かが判断される。このSA8の判断が否定されると、SA6以下のステップが繰り返し実行される。
【0043】
このようなステップが繰り返し実行されるうち、車速変化率ΔVが予め設定された空転終了判定値J3を上まわってSA7の判断が肯定されると、空転開始判定後からの経過時間或いは零交差判定後の経過時間が予め設定されたガード期間TA 以上経過してSA8の判断が肯定されると、或いは、空転開始判定後からの経過時間が予め設定されたガード期間TB 以上経過してSA4の判断が肯定されると、SA9において、空転判定状態からの復帰判定すなわち空転終了判定が行われる。図10のt3 時点はこの状態を示している。本実施例では、SA7およびSA9が前記空転終了判定手段174に対応している。ちなみに、図10の2点鎖線は従来の作動を示しており、t2 時点において空転終了判定が行われていた。
【0044】
図13において、SB1では、前記車輪ロック開始判定手段184において車輪ロック開始が判定されたときに、ブレーキスイッチ判定手段182においてブレーキスイッチ138がオン状態であったか否かが判断される。この判断が肯定される場合は、SB2においてブレーキスイッチ138がオフであるか否かが判断される。このSB2の判断が肯定される場合は、SB3においてブレーキスイッチ138オフ判定後からの経過時間を計数するための第1タイマAの計数が行われた後、前記ブレーキオフ後経過時間判定手段188に対応するSB4において、ブレーキスイッチ判定手段182によるブレーキスイッチ138オフ判定後からの経過時間がたとえば300ms程度に予め設定された第1経過時間判定値T1以上となったか否かが判断される。このSB4の判断が肯定されると、前記再加速操作判定手段190に対応するSB5において、アクセル開度θTHがたとえば5%程度に予め設定された第1加速操作判定値θ1 以上となったか否かに基づいて再加速操作の有無が判断される。このSB5の判断が否定される場合はSB6において車輪ロック継続判定が行われるが、肯定されると、SB7において、車輪ロックからの復帰すなわち車輪ロックの終了が判定される。たとえば図11のt4 時点はこの状態を示している。上記第1加速操作判定値θ1 は、ロック状態であったために回転速度が略零とされていた駆動輪84Lおよび84Rがブレーキの解放によって元の実車速相当の回転速度すなわち車速に見合った回転速度まで復帰するために必要な予め実験的に求められた値である。本実施例では、上記SB3、SB4、SB5、SB7が、前記正常時ロック終了判定手段に対応している。
【0045】
上記SB2の判断が否定される場合はSB8において第1タイマAの内容がクリアされた後に、SB4の判断が否定される場合は直接に、SB9が実行される。前記再加速操作判定手段194に対応するSB9において、アクセル開度θTHがたとえば5%程度に予め設定された第2加速操作判定値θ2 以上となったか否かに基づいて再加速操作の有無が判断される。このSB9の判断が否定される場合はSB10において第2タイマBがクリアされるが、肯定される場合は、SB11において上記再加速操作からの経過時間を計数するための第2タイマBの計数が実行される。そして、前記再加速操作後経過時間判定手段196に対応するSB12において、上記再加速操作からの経過時間がたとえば300ms程度に予め設定された第2経過時間判定値T2を超えたか否かが判断される。このSB12の判断が否定される場合はSB6において車輪ロック継続判定が行われるが、肯定されると、SB7において、車輪ロックからの復帰すなわち車輪ロックの終了が判定される。図11のt4 時点は、この状態を示している。本実施例では、上記SB9、SB11、SB12、SB7が、前記オンフェイル時ロック終了判定手段に対応している。
【0046】
前記SB1の判断が否定される場合は、前記再加速操作判定手段200に対応するSB13において、アクセル開度θTHがたとえば5%程度に予め設定された第3加速操作判定値θ3 以上となったか否かに基づいて再加速操作の有無が判断される。このSB13の判断が否定される場合はSB14において第3タイマCがクリアされるが、肯定される場合は、SB15において上記再加速操作からの経過時間を計数するための第3タイマCの計数が実行される。そして、前記再加速操作後経過時間判定手段202に対応するSB16において、上記再加速操作からの経過時間がたとえば300ms程度に予め設定された第3経過時間判定値T3を超えたか否かが判断される。このSB16の判断が否定される場合はSB6において車輪ロック継続判定が行われるが、肯定されると、SB7において、車輪ロックからの復帰すなわち車輪ロックの終了が判定される。図11のt4 時点は、この状態を示している。本実施例では、上記SB13、SB15、SB16、SB7が、前記オンフェイル時ロック終了判定手段に対応している。
【0047】
上述のように、本実施例によれば、空転開始判定手段170により駆動輪84Lおよび84Rの回転速度の急増に基づいてその駆動輪84Lおよび84Rの空転開始が判定されてから、空転終了判定手段174により、駆動輪84Lおよび84Rの回転速度の変化率ΔVが一旦零交差した後に再び零値に接近したことに基づいてその駆動輪84Lおよび84Rの空転終了が判定されるまでが、駆動輪空転期間とされる。この駆動輪の空転終了は、駆動輪回転速度の変化率ΔVが一旦零交差した後に再び零値に接近したことに基づいて判定されることから、空転終了判定直後には駆動輪の空転回転が残存しておらず、再加速操作時においては適切なギヤ段で発進加速できるので、再加速操作時における駆動力不足や、さらなるアクセルペダルの踏み込みが行われることに関連するシフトダウンによるビジーシフトが発生することがない。
【0048】
また、本実施例によれば、駆動輪84Lおよび84Rの回転速度の変化率ΔVは、所定時点の駆動輪の回転速度Vn からその所定時点よりも所定区間前の駆動輪の回転速度Vn−1 を差し引くことによって算出されるものであり、空転終了判定手段174は、その駆動輪の回転速度の変化率ΔVが零に近い負の値に設定された空転終了判定値J3を超えたことに基づいて駆動輪84Lおよび84Rの空転終了を判定するものであることから、空転終了判定後には駆動輪の空転回転が残存しておらず、再加速操作時においては適切なギヤ段で発進加速できる。また、空転終了判定が簡単な計算によって容易に行われる。
【0049】
また、本実施例によれば、空転開始判定手段170は、駆動輪84Lおよび84Rの回転速度の変化率ΔVが予め設定された立上り判定値J1を超えたことに基づいてその駆動輪84Lおよび84Rの空転開始を判定するものであるので、駆動輪84Lおよび84Rのスリップ開始判定が確実且つ速やかに行われる。
【0050】
また、本実施例によれば、車両用制御装置は、車両に設けられた自動変速機16のギヤ段を車速Vおよびスロットル開度θTHに基づいて自動的に切り換える変速制御装置であり、空転期間判定手段166により駆動輪84Lおよび84Rの空転期間が判定されている間は、その自動変速機16の変速を禁止するものであるので、変速制御によりギヤ段が適切に切り換えられる。
【0051】
また、本実施例によれば、ロック開始判定手段184により駆動輪84Lおよび84Rの回転に基づいてそのロック開始が判定されてから、正常時ロック終了判定手段186により車両の制動装置を作動させるブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間Aが予め設定された第1判定時間T1を超え且つアクセル開度θTHが所定値θ1 以上操作されたことに基づいてその駆動輪のロック終了が判定されるまでが、駆動輪のロック期間とされる。この駆動輪のロック終了は、ブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間Aが予め設定された第1判定時間T1を超え且つアクセル開度θTHが所定値θ1 以上操作されたことに基づいて行われることから、ロック終了判定時においては駆動輪の回転速度が実際の車速に見合った速度に復帰させられているので、再加速操作時においては適切なギヤ段で発進加速でき、アクセルペダル操作後の所定時間は車両が無反応であるため、違和感を運転者に与えるという不都合が解消される。
【0052】
また、本実施例によれば、ブレーキペダルの制動操作を検知するブレーキスイッチ138が設けられ、正常時ロック終了判定手段186は、ロック開始判定手段184によって駆動輪のロック開始が判定されたときにブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチ138により検知されている場合に、車両の制動装置を作動させるブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間Aが予め設定された第1判定時間T1を超え且つアクセル開度θTHが所定値θ1 以上操作されたことに基づいて前記駆動輪のロック終了を判定する。このようにすれば、駆動輪のロック開始判定時にブレーキペダルが操作されていることが条件とされることから、ブレーキペダルの制動操作の解放時には駆動輪がロックされているので、そのロックからの車速に見合った回転までの復帰時間のばらつきが小さくされ、駆動輪のロック終了判定時には、駆動輪84Lおよび84Rの回転速度が車速に見合った速度にほぼ復帰させられている。
【0053】
また、本実施例によれば、ブレーキペダルの制動操作を検知するブレーキスイッチ138が設けられ、オンフェイル時ロック終了判定手段192は、ロック開始判定手段184によって駆動輪84Lおよび84Rのロック開始が判定されたときにブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチ138により検知されている場合は、アクセル開度θTHが所定値θ2 以上に操作された状態が予め設定された第2判定時間T2を超えたことに基づいて、駆動輪のロック終了を判定するものであるので、たとえばブレーキスイッチ138が制動操作を検知することを示す信号を出力し続ける故障(オンフェイル)状態となった場合でも、駆動輪84Lおよび84Rのロック終了が好適に判定される。
【0054】
また、本実施例によれば、ブレーキペダルの制動操作を検知するブレーキスイッチが138設けられ、オフフェイル時ロック終了判定手段198は、ロック開始判定手段184によって駆動輪のロック開始が判定されたときにブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されていない場合は、アクセル開度θTHが所定値θ3 以上に操作された状態が予め設定された第3判定時間T3を超えたことに基づいて、駆動輪のロック終了を判定するものであるので、たとえば制動操作にも拘わらずブレーキスイッチ138が制動操作を検知することを示す信号を出力しない故障(オフフェイル)状態となった場合でも、駆動輪84Lおよび84Rのロック終了が好適に判定される。
【0055】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【0056】
たとえば、前述の図13の実施例において、第1判定時間T1、第2判定時間T2、第3判定時間T3は、車速Vの函数であってもよい。車速Vが大きくなるほど第1判定時間T1が大きくなるように設定された函数(関係)からロック判定時の駆動輪車速や実際の車速に基づいて決定されるようにしてもよい。たとえば、ロック判定時の駆動輪車速Vが40、80、120km/hである場合には、100、200、300msに決定される。なお、上記実際の車速とは、非駆動輪の回転から算出される非駆動輪車速、全(4)輪の回転速度からそれぞれ得られる平均車速、超音波センサなどを用いて計測される対地車速などの実際の車両の移動速度が用いられる。
【0057】
また、前述の実施例では、正常時ロック終了判定手段186は、車両の制動装置を作動させるブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間が予め設定された第1判定時間を超え、且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて、駆動輪のロック終了を判定するものであったが、車両の駆動輪の回転速度が実際の車速に見合った値にほぼ復帰し且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて駆動輪のロック終了が判定されてもよい。
【0058】
また、前述の空転開始判定手段170は、出力軸44の回転速度NOUT から算出される駆動輪車速の変化率ΔV(=Vn ーVn−1 )が立上り判定値J1を超えたか否かに基づいて、駆動輪84Lおよび84Rのスリップ開始を判定していたが、出力軸44の回転速度NOUT の変化量に基づいて判定するものであってもよい。また、前述の車輪ロック開始判定手段184は、出力軸44の回転速度NOUT から算出される駆動輪車速の変化率ΔV(=Vn ーVn−1 )が立下り判定値J4を下回ったか否かに基づいて、駆動輪84Lおよび84Rのロック開始を判定していたが、出力軸44の回転速度NOUT の変化量に基づいて判定するものであってもよい。
【0059】
また、前述の実施例の変速機16は、自動クラッチ付常時噛合型平行軸式自動変速機であったが、複数組の遊星歯車装置から成る多段式自動変速機や、変速比が無段階に変化させられる無段変速機などであってもよい。
【0060】
また、前述の実施例は、図8の空転期間判定手段と図9のロック期間判定手段とが共通の車両に備えられる例であったが、それぞれ別の車両に備えられても差し支えない。
【0061】
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が加えられることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である制御装置を備えている車両の駆動装置の概略構成を示す骨子図である。
【図2】図1の駆動装置の自動クラッチの一例を説明する図である。
【図3】図1の変速機の同期噛合クラッチを説明する図であり、遮断時の状態を示す図である。
【図4】図1の変速機の同期噛合クラッチを説明する図であり、接続時の状態を示す図である。
【図5】図1の駆動装置の制御系統を説明するブロック線図である。
【図6】図1の駆動装置におけるシフトレバーの一例を示す斜視図である。
【図7】図5の電子制御装置において、自動変速制御のために用いられる予め記憶された変速線図を示す図である。
【図8】図5の電子制御装置の制御機能の要部を説明する図であって、駆動輪のスリップ期間を判定する制御機能を説明する図である。
【図9】図5の電子制御装置の制御機能の要部を説明する図であって、駆動輪のロック期間を判定する制御機能を説明する図である。
【図10】図5の電子制御装置による駆動輪のスリップ期間を判定する制御作動を説明するタイムチャートである。
【図11】図5の電子制御装置による駆動輪のロック期間を判定する制御作動を説明するタイムチャートである。
【図12】図5の電子制御装置による駆動輪のスリップ期間を判定する制御作動を説明するフローチャートである。
【図13】図5の電子制御装置による駆動輪のロック期間を判定する制御作動を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
12:エンジン
14:自動クラッチ
16:変速機(同期噛合式変速機)
110:電子制御装置
166:空転期間判定手段
170:空転開始判定手段
174:空転終了判定手段
180:車輪ロック期間判定手段
184:車輪ロック開始判定手段
186:正常時ロック終了判定手段(ロック終了判定手段)
192:オンフェイル時ロック終了判定手段(ロック終了判定手段)
198:オフフェイル時ロック終了判定手段(ロック終了判定手段)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
Slip of the drive wheels during acceleration on a low μ road such as an icy road or a snow-covered road, that is, idling, or lock of the drive wheels during a sudden braking operation, that is, rotation stop during vehicle running may occur. In such a case, a difference occurs between the drive wheel vehicle speed obtained from the rotation of the drive wheels and the actual vehicle speed. Therefore, the same control as in the normal control on the assumption that the drive wheels are rotating normally is performed. Is executed, the control operation is not successful, so that control different from the normal control is executed. For example, in a control device for an automatic transmission for a vehicle, a shift is prohibited while a slip or lock of a drive wheel occurs.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional vehicle control device as described above, for example, when judging the end (return) of the slip of the drive wheel, the timing when the driving force of the drive wheel becomes negative, for example, the timing when the accelerator opening becomes substantially zero is determined. Because of this, when attempting to accelerate next time, the slip rotation of the driving wheels still remains and the transmission gear has not been shifted down to the lower gear, and the driving force is insufficient during the reacceleration operation. Also, there is a disadvantage that a busy shift occurs due to a downshift associated with further depression of the accelerator pedal. In addition, in the end (return) determination of the locked state of the drive wheels, the timing at which the duration of the depression of the accelerator pedal, that is, the time when the accelerator opening is equal to or more than a predetermined value, is used. Since the vehicle does not respond for a predetermined time after the pedal is operated, there is an inconvenience that the driver feels strange.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object the purpose of the present invention after slipping of a driving wheel during acceleration operation on a low μ road such as a frozen road or a snowy road or locking of the driving wheel during braking. It is an object of the present invention to provide a control device for a vehicle, which can eliminate the inconvenience at the time of the reacceleration operation. In other words, a vehicle control device that does not generate a driving force shortage during a re-acceleration operation or a busy shift due to a downshift associated with further depression of an accelerator pedal, and a non-responsiveness of the vehicle during a re-acceleration operation An object of the present invention is to provide a vehicle control device that does not give a driver a sense of discomfort.
[0005]
[First means for solving the problem]
In order to achieve the above object, the gist of the first invention is to provide an idle period determining means for determining an idle period of a drive wheel, wherein the idle period determining means determines an idle period of the drive wheel. Is a vehicle control device of a type that executes control different from that during non-idling, wherein the idling period determining means determines (a) the start of idling of the drive wheel based on a rapid increase in the rotational speed of the drive wheel. (B) an idling end determining means for judging the idling end of the drive wheel based on the fact that the rate of change of the rotational speed of the drive wheel once crosses zero and then approaches the zero value again. Is to include.
[0006]
[Effect of the first invention]
According to this configuration, after the idling start determining means determines that the driving wheel is idling based on the rapid increase in the rotating speed of the driving wheel, the idling end determining means temporarily makes the rate of change of the rotating speed of the driving wheel zero-cross. After that, the period until the end of the idling of the drive wheel is determined based on the approach of the zero value again is defined as the drive wheel idle period. Since the end of idling of the drive wheel is determined based on the change rate of the rotational speed of the drive wheel once approaching the zero value once after the zero crossing, the idling of the drive wheel remains after the determination of the end of idling. In the re-acceleration operation, the vehicle can be started and accelerated at an appropriate gear, so that there is a shortage of driving force during the re-acceleration operation and a busy shift due to downshifting related to further depression of the accelerator pedal. Nothing.
[0007]
[Other aspects of the first invention]
Here, preferably, the rate of change of the rotational speed of the drive wheel is calculated by subtracting the rotational speed of the drive wheel a predetermined section before the predetermined time from the rotational speed of the drive wheel at a predetermined time. The idling end determining means determines the idling end of the drive wheel based on a change rate of the rotational speed of the drive wheel exceeding a slip end determination value set to a negative value close to zero. It is. In this way, the end of the idle rotation of the drive wheel means that the rate of change in the rotational speed of the drive wheel once rises, then falls, then becomes a negative value after the zero crossing, and then rises again and approaches the zero value. Therefore, the idle rotation of the drive wheels does not remain after the determination of the end of the idling, and the vehicle can be started and accelerated at an appropriate gear during the reacceleration operation. Further, the idling end determination is easily performed by a simple calculation.
[0008]
Preferably, the idling start judging means judges the start of idling of the drive wheel based on a rate of change in the rotational speed of the drive wheel exceeding a preset rise judgment value. In this way, the slip start determination of the drive wheels is reliably performed.
[0009]
Preferably, the vehicle control device is a shift control device that automatically switches a gear position of an automatic transmission provided in the vehicle based on a vehicle speed and a throttle opening, and is driven by the idle period determination unit. While the idle period of the wheel is determined, shifting of the automatic transmission is prohibited. With this configuration, the gear stage is appropriately switched by the shift control.
[0010]
[Second means for solving the problem]
According to another aspect of the present invention, there is provided a lock period determining unit that determines a lock period of a driving wheel in which a driving wheel stops during traveling, and the driving period of the driving wheel is determined by the lock period determining unit. A control device for a vehicle that executes a control different from that when the vehicle is not locked when the lock period is determined, wherein the lock period determining means (a) performs a control based on a sudden decrease in the rotation of the drive wheel. A lock start determining means for determining the lock start of the drive wheel; and (b) determining that the rotational speed of the drive wheel has substantially returned to a value corresponding to the actual vehicle speed and that the accelerator opening has been operated by a predetermined value or more. Lock end determining means for determining the lock end of the drive wheel based on the information.
[0011]
[Effect of the second invention]
According to this configuration, after the lock start determination unit determines that the driving of the drive wheel is locked based on the sudden decrease in the rotation of the drive wheel, the lock end determination unit sets the rotation speed of the drive wheel of the vehicle to the actual vehicle speed. The drive wheel lock period is a period from when the drive wheel has almost returned to the corresponding value and the termination of the lock of the drive wheel is determined based on the operation of the accelerator opening being equal to or more than the predetermined value. The lock end of the drive wheel is determined based on the fact that the rotational speed of the drive wheel of the vehicle has almost returned to the value corresponding to the actual vehicle speed and the accelerator opening has been operated by a predetermined value or more. In some cases, the rotational speed of the drive wheels has been restored to a speed that is substantially commensurate with the actual vehicle speed. Since there is no reaction, the inconvenience of giving the driver a sense of discomfort is eliminated.
[0012]
[Another aspect of the second invention]
Here, preferably, the lock end determining means is configured to determine that the elapsed time from the release of the braking operation of the brake pedal for operating the braking device of the vehicle exceeds a first determination time set in advance, and the accelerator opening degree Is determined based on the fact that is operated by a predetermined value or more. By doing so, the rotation speed of the drive wheels is returned to a speed substantially corresponding to the actual vehicle speed at the time of the lock end determination.
[0013]
Further, preferably, a brake switch for detecting a braking operation of the brake pedal is provided, and the lock end determination unit is configured to release the brake pedal when the lock start determination unit determines to start locking the drive wheel. When the braking operation is detected by the brake switch, the elapsed time from the release of the braking operation of the brake pedal that operates the braking device of the vehicle exceeds the first determination time set in advance, and the accelerator opening is set to a predetermined value. It is determined that the drive wheels have been locked based on the operation of the value equal to or greater than the value. In this case, since the condition that the brake pedal is operated at the time of the determination of the start of the lock of the drive wheel is a condition, the drive wheel is locked when the brake operation of the brake pedal is released. The dispersion of the return time until the rotation corresponding to the vehicle speed is reduced, and the rotation speed of the drive wheel is almost returned to the speed corresponding to the actual vehicle speed at the time of determining the lock end of the drive wheel.
[0014]
Preferably, a brake switch for detecting a braking operation of the brake pedal is provided, and the lock end determining means is configured to release the brake pedal when the lock start determining means determines that the driving wheel is to be locked. When the braking operation is detected by the brake switch, the locking of the driving wheels is terminated based on the fact that the state where the accelerator opening is operated to be equal to or more than the predetermined value exceeds the second determination time set in advance. It is to judge. According to this configuration, when it is determined that the brake pedal is operated at the time of determining the start of the locking of the drive wheels, the condition that the accelerator opening is operated to the predetermined value or more is set in advance as another lock end determination condition. Since the end of the locking of the drive wheel is determined based on exceeding the set second determination time, for example, a failure (on-fail) state in which the brake switch continues to output a signal indicating that the braking operation is detected. In this case, it is determined that the lock of the drive wheel is completed.
[0015]
Preferably, a brake switch for detecting a braking operation of the brake pedal is provided, and the lock end determining means is configured to release the brake pedal when the lock start determining means determines that the driving wheel is to be locked. When the braking operation is not detected by the brake switch, the lock end of the drive wheel is determined based on the fact that the state where the accelerator opening is operated to be equal to or more than the predetermined value exceeds the third determination time set in advance. It is to judge. With this configuration, when the brake operation of the brake pedal is not detected by the brake switch when the lock start of the drive wheel is determined, a state in which the accelerator opening is operated to a predetermined value or more is preset. Is determined based on the fact that the third determination time has been exceeded, so that, for example, a failure in which the brake switch does not output a signal indicating that the braking operation is detected despite the braking operation (off-fail) Even in the case of the state, the termination of the lock of the drive wheel is suitably determined.
[0016]
Preferably, the first determination time, the second determination time, and the third determination time are functions of vehicle speed. For example, it is determined based on the actual vehicle speed from a function (relationship) set so that the determination time increases as the vehicle speed increases. The actual vehicle speed is defined as a non-driving wheel speed calculated from the rotation of the non-driving wheels, an average vehicle speed obtained from the rotation speeds of all (4) wheels, a ground vehicle speed measured using an ultrasonic sensor, and the like. The actual moving speed of the vehicle is used.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0018]
FIG. 1 is a skeleton diagram illustrating a schematic configuration of a
[0019]
The
[0020]
Returning to FIG. 1, the
[0021]
The shift /
[0022]
At the first shift position of the first select position, the gear ratio e (= rotational speed N of the input shaft 42) is established by connecting the synchromesh clutch 48e. IN / Rotation speed N of output shaft 44 OUT ) Is established, and at the second shift position of the first select position, the second gear stage having the second largest gear ratio e is established by connecting the synchromesh clutch 48d. . At the first shift position of the second select position, the third gear stage having the third largest speed ratio e is established by connecting the synchromesh clutch 48c, and at the second shift position of the second select position, synchronization is established. The fourth shift stage having the fourth largest speed ratio e is established by the engagement of the dog clutch 48b. The gear ratio e of the fourth gear is 1. At the first shift position of the third select position, the fifth shift stage with the smallest speed ratio e is established by the engagement of the synchromesh clutch 48a, and at the second shift position of the third select position, the reverse shift stage is established. Is established.
[0023]
FIGS. 3 and 4 specifically illustrate the structure and operation of the synchromesh clutch 48a. The shifting
[0024]
The other synchronous meshing
[0025]
The
[0026]
FIG. 5 is a block diagram illustrating a control system of the
[0027]
The starter (electric motor) 150 is rotationally driven in accordance with the above signal to start the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
FIGS. 8 and 9 are diagrams for explaining a main part of the control function of the
[0031]
In FIG. 8, the shift control means 164 determines whether the shift output is determined from the previously stored shift diagram shown in FIG. 7 or the "(+)" position or "(-)" of the
[0032]
The idling
[0033]
The drive wheel rotational speed change rate calculating means 168 calculates the vehicle speed V (the rotational speed N of the output shaft 44) detected by the vehicle speed (V)
[0034]
The idling start determination means 170 determines the rotation speed N of the
[0035]
In FIG. 9, the wheel lock period determination means 180 is generated during a braking operation during traveling on a low μ road (a road with a low friction coefficient road) such as a frozen road or a snow-covered road, or during a sudden braking operation during high-speed traveling. A lock period from the start of locking (stopping rotation) of the
[0036]
The brake switch determination means 182 is based on a signal indicating ON / OFF of the foot brake from a
[0037]
The normal lock end determination means 186 is a lock end determination algorithm used when the
[0038]
The on-failure lock end determination means 192 is a lock end determination algorithm used when the
[0039]
The off-failure lock end determination means 198 is a lock end determination algorithm used when the
[0040]
12 and 13 are flowcharts for explaining a main part of the control operation of the
[0041]
In FIG. 12, in step (hereinafter, step is omitted) SA1, an idling determination flag F is set by a step (not shown) corresponding to the idling start determining
[0042]
If the determination at SA2 is affirmative, the return determination preparation flag F is set at SA6. KEJ Is set to "1", the return determination preparation flag F KEJ Is turned on, it is determined in SA7 whether or not the vehicle speed change rate ΔV has become equal to or greater than a preset idling end determination value J3. T in FIG. 2 The time point indicates this state. Initially, the determination in SA7 is denied, and in SA8, the guard time T set in advance is the elapsed time after the start of idling or the elapsed time after the zero-crossing determination. A It is determined whether or not the above has elapsed. If the determination at SA8 is negative, the steps following SA6 are repeatedly executed.
[0043]
While such steps are repeatedly executed, if the determination of SA7 is affirmed when the vehicle speed change rate ΔV exceeds the preset idling end determination value J3, the elapsed time after the idling start determination or the zero-crossing determination is performed. A guard period T for which a later elapsed time is set in advance A If the determination of SA8 is affirmed after the above, or the elapsed time after the determination of the idling start is set to the guard period T set in advance. B If the determination in SA4 is affirmed after the above, a determination of return from the idling determination state, that is, a determination of termination of idling is performed in SA9. T in FIG. 3 The time point indicates this state. In this embodiment, SA7 and SA9 correspond to the idling end determination means 174. Incidentally, the two-dot chain line in FIG. 10 indicates the conventional operation, and t 2 At that time, the idling end determination was made.
[0044]
Referring to FIG. 13, in SB1, when the wheel lock start determining
[0045]
If the determination at SB2 is negative, SB9 is executed immediately after the contents of the first timer A are cleared at SB8, and if the determination at SB4 is negative. At SB9 corresponding to the re-acceleration operation determination means 194, the accelerator opening θ TH Is a second acceleration operation determination value θ preset to, for example, about 5%. 2 The presence or absence of a re-acceleration operation is determined based on whether or not the above has occurred. If the determination at SB9 is negative, the second timer B is cleared at SB10, but if affirmative, the count of the second timer B for counting the time elapsed from the re-acceleration operation is made at SB11. Be executed. Then, in SB12 corresponding to the elapsed time after re-acceleration operation determining means 196, it is determined whether the elapsed time from the re-acceleration operation has exceeded a second elapsed time determination value T2 set in advance to, for example, about 300 ms. You. If the determination in SB12 is negative, the wheel lock continuation determination is made in SB6, but if affirmative, the return from the wheel lock, that is, the end of the wheel lock, is determined in SB7. T in FIG. 4 The time point indicates this state. In the present embodiment, the above SB9, SB11, SB12 and SB7 correspond to the on-failure lock end determination means.
[0046]
If the determination in SB1 is negative, the accelerator opening θ is determined in SB13 corresponding to the re-acceleration operation determination means 200. TH Is a third acceleration operation determination value θ preset to, for example, about 5%. 3 The presence or absence of a re-acceleration operation is determined based on whether or not the above has occurred. If the determination in SB13 is negative, the third timer C is cleared in SB14, but if affirmative, the count of the third timer C for counting the elapsed time from the re-acceleration operation is determined in SB15. Be executed. Then, in SB16 corresponding to the elapsed time after re-acceleration operation determining means 202, it is determined whether or not the elapsed time from the re-acceleration operation exceeds a third elapsed time determination value T3 set in advance to, for example, about 300 ms. You. If the determination in SB16 is negative, the wheel lock continuation determination is made in SB6, but if affirmative, the return from the wheel lock, that is, the end of the wheel lock, is determined in SB7. T in FIG. 4 The time point indicates this state. In the present embodiment, the above SB13, SB15, SB16 and SB7 correspond to the on-failure lock end determination means.
[0047]
As described above, according to the present embodiment, the idling start determining
[0048]
Further, according to the present embodiment, the rate of change ΔV of the rotational speed of the
[0049]
Further, according to the present embodiment, the idling start determination means 170 determines the
[0050]
Further, according to the present embodiment, the vehicle control device changes the gear position of the
[0051]
Further, according to the present embodiment, after the lock
[0052]
Further, according to the present embodiment, the
[0053]
Further, according to the present embodiment, the
[0054]
Further, according to the present embodiment, the
[0055]
Although the embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings, this is merely an embodiment, and the present invention is embodied in various modified and improved forms based on the knowledge of those skilled in the art. Can be.
[0056]
For example, in the embodiment of FIG. 13 described above, the first determination time T1, the second determination time T2, and the third determination time T3 may be functions of the vehicle speed V. The first determination time T1 may be determined based on a function (relation) set to increase as the vehicle speed V increases, based on the driving wheel speed at the time of lock determination or the actual vehicle speed. For example, if the driving wheel vehicle speed V at the time of lock determination is 40, 80, or 120 km / h, the speed is determined to be 100, 200, or 300 ms. The actual vehicle speed is the speed of the non-driving wheel calculated from the rotation of the non-driving wheel, the average vehicle speed obtained from the rotation speed of all (4) wheels, and the ground vehicle speed measured using an ultrasonic sensor or the like. For example, the actual moving speed of the vehicle is used.
[0057]
Further, in the above-described embodiment, the normal lock
[0058]
The above-described idling start determination means 170 determines the rotational speed N of the
[0059]
Also, the
[0060]
In the above-described embodiment, the idling period determination unit in FIG. 8 and the lock period determination unit in FIG. 9 are provided in a common vehicle. However, they may be provided in different vehicles.
[0061]
The above is merely an embodiment of the present invention, and various changes and improvements can be made to the present invention without departing from the gist of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a skeleton diagram showing a schematic configuration of a drive device of a vehicle including a control device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating an example of an automatic clutch of the drive device of FIG.
FIG. 3 is a view for explaining a synchronous meshing clutch of the transmission shown in FIG. 1, and is a view showing a state at the time of disconnection.
FIG. 4 is a view for explaining a synchronous meshing clutch of the transmission shown in FIG. 1, showing a state at the time of connection.
FIG. 5 is a block diagram illustrating a control system of the drive device of FIG.
FIG. 6 is a perspective view showing an example of a shift lever in the drive device of FIG.
FIG. 7 is a diagram showing a previously stored shift diagram used for automatic shift control in the electronic control device of FIG. 5;
8 is a diagram illustrating a main part of a control function of the electronic control device of FIG. 5, and is a diagram illustrating a control function of determining a slip period of a drive wheel.
9 is a diagram illustrating a main part of a control function of the electronic control device in FIG. 5, and is a diagram illustrating a control function for determining a lock period of a driving wheel.
10 is a time chart illustrating a control operation of determining a slip period of a drive wheel by the electronic control device of FIG. 5;
11 is a time chart illustrating a control operation of determining a lock period of a driving wheel by the electronic control device of FIG. 5;
12 is a flowchart illustrating a control operation for determining a slip period of a drive wheel by the electronic control device of FIG. 5;
13 is a flowchart illustrating a control operation of the electronic control device of FIG. 5 for determining a lock period of a driving wheel.
[Explanation of symbols]
12: Engine
14: Automatic clutch
16: Transmission (Synchronous mesh transmission)
110: Electronic control unit
166: idling period determination means
170: idling start determination means
174: idling end determination means
180: Wheel lock period determination means
184: wheel lock start determination means
186: Normal lock end determination means (lock end determination means)
192: On-failure lock end determination means (lock end determination means)
198: Off-fail lock end determination means (lock end determination means)
Claims (9)
前記駆動輪の回転速度の急増に基づいて前記駆動輪の空転開始を判定する空転開始判定手段と、
前記駆動輪の回転速度の変化率が一旦零交差した後に、再び零値に接近したことに基づいて前記駆動輪の空転終了を判定する空転終了判定手段と
を、含むことを特徴とする車両用制御装置。A vehicle control device of a type that includes idle period determining means for determining an idle period of a driving wheel, and performs control different from that during non-idling when the idle period of the drive wheel is determined by the idle period determining means. And the idling period determining means includes:
An idling start determining unit that determines an idling start of the driving wheel based on a rapid increase in a rotation speed of the driving wheel;
An idling end determining means for judging the end of idling of the drive wheel based on approaching the zero value again after the rate of change of the rotational speed of the drive wheel once crosses zero. Control device.
前記空転終了判定手段は、該駆動輪の回転速度の変化率が零に近い負の値に設定された空転終了判定値を超えたことに基づいて前記駆動輪の空転終了を判定するものである請求項1の車両用制御装置。The change rate of the rotation speed of the drive wheel is calculated by subtracting the rotation speed of the drive wheel a predetermined time period earlier than the predetermined time from the rotation speed of the drive wheel at a predetermined time,
The idling end determining means determines the idling end of the drive wheel based on a change rate of the rotational speed of the drive wheel exceeding a negative end value set to a negative value close to zero. The vehicle control device according to claim 1.
前記駆動輪の回転の急減に基づいて該駆動輪のロック開始を判定するロック開始判定手段と、
前記駆動輪の回転速度が実際の車速に対応する値にほぼ復帰し、且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するロック終了判定手段と
を、含むことを特徴とする車両用制御装置。A lock period determination unit that determines a lock period of the drive wheel where the driving wheel stops during traveling is provided, and when the lock period of the drive wheel is determined by the lock period determination unit, control that is different from that in the unlocked state is performed. The control device for a vehicle of the type, wherein the lock period determination means,
Lock start determining means for determining lock start of the drive wheel based on a rapid decrease in rotation of the drive wheel,
Lock end determining means for determining that the drive wheels have been locked based on the rotational speed of the drive wheels having substantially returned to a value corresponding to the actual vehicle speed and operating the accelerator opening at or above a predetermined value. And a control device for a vehicle.
前記ロック終了判定手段は、前記ロック開始判定手段によって前記駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されている場合に、車両の制動装置を作動させるブレーキペダルの制動操作が解放されてからの経過時間が予め設定された第1判定時間を超え且つアクセル開度が所定値以上操作されたことに基づいて前記駆動輪のロック終了を判定するものである請求項5または6の車両用制御装置。A brake switch for detecting a braking operation of the brake pedal is provided,
The lock end determining means is configured to operate a braking device of the vehicle when a brake operation of the brake pedal is detected by a brake switch when the lock start determining means determines that the driving wheel is to be locked. The lock termination of the drive wheel is determined based on the fact that the elapsed time from the release of the braking operation of the pedal exceeds a first determination time set in advance and the accelerator opening is operated by a predetermined value or more. The vehicle control device according to claim 5 or 6.
前記ロック終了判定手段は、前記ロック開始判定手段によって前記駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されている場合は、前記アクセル開度が所定値以上に操作された状態が予め設定された第2判定時間を超えたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するものである請求項5乃至7のいずれかの車両用制御装置。A brake switch for detecting a braking operation of the brake pedal is provided,
The lock end determination unit is configured to determine that the accelerator opening is equal to or greater than a predetermined value if the brake operation of the brake pedal is detected by a brake switch when the lock start determination unit determines that the drive wheel is to be locked. The vehicle control device according to any one of claims 5 to 7, wherein the lock of the drive wheels is determined based on a state in which the operation has been performed for a time exceeding a second determination time set in advance.
前記ロック終了判定手段は、前記ロック開始判定手段によって前記駆動輪のロック開始が判定されたときに前記ブレーキペダルの制動操作がブレーキスイッチにより検知されていない場合は、前記アクセル開度が所定値以上に操作された状態が予め設定された第3判定時間を超えたことに基づいて、前記駆動輪のロック終了を判定するものである請求項5乃至8のいずれかの車両用制御装置。A brake switch for detecting a braking operation of the brake pedal is provided,
The lock end determination means is configured to determine that the accelerator opening is equal to or greater than a predetermined value if the brake operation of the brake pedal is not detected by a brake switch when the lock start determination means determines that the drive wheel is to be locked. 9. The vehicle control device according to claim 5, wherein the control unit determines whether the drive wheel has been locked or not based on a state in which the drive wheel has been operated for a time exceeding a third determination time set in advance.
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