JP2004084630A - 動弁装置 - Google Patents

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Eiji Ogawa
小川 永司
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Abstract

【課題】ブレーキ力の大きな補助ブレーキを精度良くまたコスト的に有利な動弁装置の提供。
【解決手段】ロッカアームの揺動に伴ってバルブ弾性部材の弾性力の方向に往復運動することができるロッカブリッジと、ロッカブリッジの往復運動に伴って開閉する複数のバルブが接続される動弁装置であって、ロッカブリッジの上面に長手方向に厚み調整部が形成され、この厚み調整部を介して、上記ロッカアームの一端部下端と上記ロッカブリッジ上面とが当接し、ロッカブリッジは、弾性力方向に対して垂直方向に往復移動可能とされており、かつ往復移動の際にバルブのステム上端がロッカブリッジ下面と摺動可能に連結するためのステム摺動部を有し、ロッカブリッジを上記弾性力の方向に対して垂直方向の一端側または他端側へ移動させることにより、厚み調整部によってロッカブリッジが弾性力に抗して押し下げられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動弁装置に係り、特に、エンジンのエキゾーストバルブの駆動に好適な動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に大型車両では、長い下り坂等を安全に走行するうえで、補助ブレーキの1つであるエキゾーストブレーキが大きな役割をなす。
【0003】
このエキゾーストブレーキは、排気管内等に設けられた排気絞り弁を絞ることによって、エンジンの排気行程でエキゾーストポートから排出される排気ガスの排気抵抗を高め、これによってブレーキ力を得るものである。
【0004】
このようにエンジンブレーキ力を高める有効な手段として、エキゾーストブレーキの他、シリンダヘッドのロッカカバー内に油圧式アクチュエータを有し、ブレーキ作動時に当該油圧式アクチュエータを駆動して、エキゾーストバルブまたは第3バルブを開くことによって、エンジンの負仕事を増大させる車両用ディーゼルエンジンのデコンプレションブレーキが知られている。
【0005】
また、エキゾーストバルブがエンジン圧縮工程にて開く方法として、実開平6−34104号公報には、偏心ロッカシャフトを使用し、ロッカシャフトを回転させて下げ、エキゾーストバルブが開く方法が開示されている。さらに、特開平8−158836号公報には、ロッカアームに設けた偏心ブッシュと、当該偏心ブッシュを回転させるレバーとアクチュエータで、ロッカアームを下げ、エキゾーストバルブが開く方法が開示されている。
【0006】
しかしながら、これらの手段においては、アクチュエータの応答性が悪く、かつ構成部品の制度を維持するための加工費等が高くつき、精度面およびコスト面において問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ブレーキ力の大きな補助ブレーキを精度良くまたコスト的に有利に得ることができる動弁装置の提供を主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載するように、ロッカシャフトを軸にして上記ロッカシャフトの周方向に揺動することができるロッカアームと、バルブ弾性部材の弾性力によって上記ロッカアーム側に付勢され、上記ロッカアームの揺動に伴って上記弾性力の方向に往復運動することができるロッカブリッジとを備え、上記ロッカブリッジに上記ロッカブリッジの上記往復運動に伴って開閉する複数のバルブが接続される動弁装置であって、上記ロッカブリッジの上面には、その長手方向において少なくとも2ヶ所の厚みの異なる部位を有する厚み調整部が形成されており、上記ロッカブリッジはこの厚み調整部を介して、上記ロッカアームの一端部下端と上記ロッカブリッジ上面とが当接し、上記ロッカブリッジは、上記弾性力方向に対して垂直方向に往復移動可能とされており、かつ上記往復移動の際に上記バルブのステム上端が上記ロッカブリッジ下面と摺動可能に連結するためのステム摺動部を有し、上記ロッカブリッジを上記弾性力の方向に対して垂直方向の一端側または他端側へ移動させることにより、上記厚み調整部によって上記ロッカブリッジが上記弾性力に抗して押し下げられることを特徴とする動弁装置を提供する。
【0009】
エンジンのエキゾーストバルブを開閉させるためのメカニズムの一部として本発明の動弁装置を用いると、ロッカアームの揺動を制御することによってエキゾーストバルブの開閉を制御するカムのプロファイルと無関係に、容易にエキゾーストバルブを強制的に開閉させることが可能になる。例えば、エンジンでの圧縮上死点付近にてエキゾーストバルブを強制的に開けて、ピストンが上死点付近に達したときの燃焼室内の圧力を大気圧に近づけると、燃焼行程においてもブレーキ力を発生させることができる。すなわち、新たな補助ブレーキを得ることができる。この補助ブレーキと従来のエキゾーストブレーキとを併用することによって、ブレーキ力の大きな補助ブレーキを精度良くまたコスト的に有利に得ることができる。
【0010】
上記請求項1に記載された発明においては、請求項2に記載するように、上記ロッカブリッジは摺動部材を介して、上記ロッカブリッジを上記弾性力の方向に対して垂直方向に往復移動させるロッカブリッジ移動手段に連結されており、上記摺動部材は、その一端面にロッカブリッジの端部が当接し、上記ロッカブリッジの上記往復運動に応じてその一端面において上記ロッカブリッジ端部が摺動し、他端面に上記ロッカブリッジ移動手段が連結していることが好ましい。摺動部材を設けることにより、ロッカブリッジがバルブ弾性部材の弾性力方向に往復運動をする際に摺動させることができる。さらに、ロッカブリッジ移動手段を作動させることにより、バルブ弾性部材の弾性力方向に対して垂直方向にロッカブリッジを往復運動させることができるため、ロッカアームの揺動を制御することによってエキゾーストバルブの開閉を制御するカムのプロファイルと無関係に、ロッカブリッジ上面の厚み調整部の厚みの違いを利用してエキゾーストバルブを強制的に開閉させることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例について、図1から図4を用いて説明する。本実施形態は、エンジンのエキゾーストバルブを開閉させるためのメカニズムの一部として本発明の動弁装置を用いたときの一例である。
【0012】
まず、本実施形態による動弁装置20を構成する各部材の配置について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態の動弁装置における各部材の側面配置を概略的に示している。ただし、図1においては、エンジンの図示を省略している。図2は、本実施形態におけるロッカブリッジの他の例を示したものである。さらに、図3は、本実施態様における摺動部材の一例を示した概略断面図であり、図4は、図1に示すロッカブリッジとエンジンとの配置を示す概略部分断面側面図である。
【0014】
まず、図1に示すように、動弁装置20は、ロッカシャフト1を軸にして当該ロッカシャフト1の周方向に揺動することができるロッカアーム3と、バルブ弾性部材(図示せず)の弾性力によってロッカアーム3に押し当てられ、ロッカアーム3の揺動に伴って上記バルブ弾性部材の弾性力の方向に往復運動することができるロッカブリッジ5とを有し、上記ロッカブリッジ5のアーム5bの下面には、ステム摺動部4を介して上記バルブのステム6上端部が摺動自在に配置されており、また上記ロッカブリッジ5の上面には厚み調整部2が形成されている。このロッカブリッジ5は、上記バルブ弾性部材の弾性力方向に対して垂直方向に往復移動可能とされている。
【0015】
本発明においては、上記ロッカブリッジ5の上面に形成された厚み調整部2を介してロッカアーム3の一端部下端3bと、ロッカブリッジ5とが当接している。この厚み調整部2は、その一端側と他端側とで厚みが異なる形状とされており、このような厚み調整部2が形成されたロッカブリッジ5を、バルブ弾性部材の弾性力方向に対して垂直方向で、かつその長手方向に往復移動させることにより、ロッカブリッジ5の昇降を制御することからエキゾーストバルブの開閉を制御するカム11のプロファイルと無関係に、エキゾーストバルブを強制的に開閉させることが可能になる。
【0016】
すなわち、ロッカブリッジ5をそのアーム5bの一端5c側へ移動させると、厚み調整部2の厚みの違いにより、ロッカブリッジ5がバルブ弾性部材に抗する方向に押し下げられ、これにより、エキゾーストバルブを開くことができるのである。
【0017】
本実施形態における厚み調整部2の形状としては、その長手方向において少なくとも2ヶ所の厚みの異なる部分を有する形状であれば特に限定はされない。このような形状であれば、ロッカブリッジ5をバルブ弾性部材の弾性力方向に対して垂直方向に往復移動させた際、その厚みの差を利用して、エキゾーストバルブの開閉を制御することができるからである。具体的には、図1に示すように、厚み調整部2の長手方向の中間部分にテーパが形成され、厚みの異なる2ヶ所の平面部が形成されている形状や、図2(a)に示すように、2ヶ所にテーパが形成され、厚みの異なる3ヶ所の平面部が形成されている形状、さらに、図2(b)に示すように、一端側から他端側にかけて連続的に厚みが変化する形状等を挙げることができる。このような厚み調整部2における厚みの変化としては、エキゾーストバルブを開閉させ、エキゾーストエンジンの補助ブレーキとして作動することを可能とする厚みの変化であれば特に限定はされない。
【0018】
さらに、ロッカブリッジ5がバルブ弾性部材の弾性力方向へ往復移動している場合であっても、後述する固定されたロッカブリッジ移動手段7と接続することができるように、上記ロッカブリッジ5の端部5aを摺動部材8の一端面と摺動自在に当接させている。なお、図1に示す例では、ロッカブリッジの端部5aを凸部として示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、摺動部材と摺動可能に当接されることができる形状であれば、平面状であっても溝状であってもよい。
【0019】
このような摺動部材8としては、ロッカブリッジ5の往復運動の方向に摺動させることを可能とする部材であれば特に限定はされない。具体的には、図3に示すように、ロッカブリッジ5の端部5aと当接する摺動面8aが形成されており、この摺動面8aにおいて、端部5aをロッカブリッジ5の往復運動に応じて摺動させる摺動部材8等を挙げることができる。また、その他、上述したように端部5aが溝状であれば、それに収納されるように形成された凸部を有するものや、端部5aが平面状であれば同様に平面状に形成されたもの等であってもよい。
【0020】
さらに、ロッカブリッジ5をバルブ弾性部材の弾性力方向に対して垂直方向に往復移動させるロッカブリッジ移動手段7が上述した摺動部材8を介して設けられている。このようなロッカブリッジ移動手段7としては、ロッカブリッジ5をバルブ弾性部材の弾性力方向に対して垂直方向にかつロッカブリッジ5の長手方向に往復移動させることを可能とする手段であれば特に限定はされない。具体的には、ロッカブリッジ5をそのアーム5bの一端5c側に、あるいは他端5d側に移動させることができるロッカブリッジ移動手段7(エアシリンダ、アクチュエータ等)を挙げることができる。
【0021】
このような、アクチュエータの動作を制御することによって、カム11のプロファイルとは無関係に、ロッカブリッジ5をバルブ弾性部材の弾性力に対して垂直方向に往復運動させることができる。
【0022】
また、ロッカブリッジ5のアーム5bの下面には、ステム摺動部4が形成されている。このステム摺動部4は、排気バルブのステム6上端と摺動自在に当接させることができる構造であれば特に限定されるものではない。また、その摺動距離としては、上記厚み調整部2上における、厚み調整部2と当接するロッカアーム3の下端3bの移動距離と同等かそれ以上であれば特に限定されない。図1に示す実施形態では、アーム5bの下面にステム摺動部4として溝が形成され、この溝に排気バルブのステム6上端が摺動自在に収納される構成となっている。
【0023】
さらに、ロッカアーム3には、当該ロッカアーム3の長手方向の中央部から偏心した位置に例えば貫通孔が形成されており、この貫通孔にロッカシャフト1が通されている。カム11でロッカアーム3の長手方向の一端を押すことによって、ロッカアーム3をロッカシャフト1の周方向に揺動させることができる。当該ロッカアーム3の揺動に連動してロッカブリッジ5はバルブ弾性部材の弾性力方向に往復移動し、このロッカブリッジ5の往復移動を介してエキゾーストバルブの開閉が制御されている。
【0024】
以下、エキゾーストバルブが強制的に開けられる点について、図4を用いて詳述する。
【0025】
図4に示すように、エンジン30は、シリンダ31と、当該シリンダ31内を摺動するピストン32と、シリンダ31の上端に配置されたシリンダヘッド33と、シリンダ31からの排気を制御するエキゾーストバルブ35と、シリンダ31への吸気を制御するインテークバルブ(図示せず)と、シリンダ31内に嵌合されたピストン32の上面に形成された燃焼室41とを有している。
【0026】
ピストン32の外周面にはコンプレッションリング32aとオイルリング32bとが装着されている。
【0027】
シリンダヘッド33の内面には、2つのエキゾーストポート33aが開口しており、これらのエキゾーストポート33aはシリンダヘッド33内で合流して、当該シリンダヘッド33の側面において排気管(図示せず)に接続されている。また、図3には示されていないが、シリンダヘッド33内にはインテークポートも形成されている。
【0028】
個々のエキゾーストポート33aには、当該エキゾーストポート33aへの入り口を閉塞することができるエキゾーストバルブ35が配置されており、インテークポートには、当該インテークポートからの出口を閉塞することができるインテークバルブ(図示せず)が配置されている。
【0029】
各エキゾーストバルブ35は、エキゾーストポート33aへの入り口を閉塞することができるバルブ本体35aと、当該バルブ本体35aに連なってシリンダヘッド33をその厚さ方向に貫通するステム35bとを有している。
【0030】
エキゾーストポート33aへの入り口にはバルブシート36が配置され、当該入り口の閉塞時には、バルブ本体35aとバルブシート36とが密着する。
【0031】
ステム35bとシリンダヘッド33との間にはバルブガイド37が挿入されており、ステム35bそれぞれの一端がシリンダヘッド33を貫通してロッカブリッジ5に接続されている。
【0032】
各ステム35bにおけるロッカブリッジ5側の端部にはリテーナ38が装着されており、個々のリテーナ38とシリンダヘッド33の外表面との間にはバルブ弾性部材39が配置されている。図示の例では、バルブ弾性部材39としてコイルスプリングが使用されている。ステム35bは、当該ステム35bに対応するバルブ弾性部材39に通されている。
【0033】
なお、ここでいう側面視とは、ロッカブリッジ5の往復運動の方向と直交し、かつ、ロッカシャフト1の長手方向とも直交する方向から動弁装置20を見ることを意味する。
【0034】
各バルブ弾性部材39は、その弾性力によってロッカブリッジ5をロッカアーム3側に付勢しているが、その長さはロッカアーム3の揺動に伴って変化する。すなわち、ロッカブリッジ5は、バルブ弾性部材39の弾性力の方向へ往復運動することができる。
【0035】
ロッカアーム3の揺動によって、ロッカブリッジ5が各バルブ弾性部材39の弾性力に抗して当該ロッカブリッジ5の下死点側へ移動すると、これに伴って各エキゾーストバルブ35も押し下げられて、エキゾーストバルブ35の各々が開く。
【0036】
一方、ロッカアーム3の揺動によって当該ロッカアーム3からロッカブリッジ5に加えられる力が弱まるか、または無くなると、各バルブ弾性部材39の弾性力によってロッカブリッジ5がその上死点側に移動する。これに伴って各エキゾーストバルブ35も引き上げられて、エキゾーストバルブ35の各々が閉じる。
【0037】
上述したように、ロッカブリッジ5は、ロッカブリッジ移動手段7によって、バルブ弾性部材39の弾性力方向に対して垂直方向に往復移動させることができる。また、このロッカブリッジ5の往復移動は、ロッカアーム3を揺動させるカム11のプロファイルとは無関係に行うことができる。例えば、上記カム11のプロファイルに従って各エキゾーストバルブ35が閉じているときでも、ロッカブリッジ移動手段7によってロッカブリッジ5を往復移動させることが可能である。
【0038】
このようなタイミングでロッカブリッジ5をそのアーム5bの一端5c側へ移動させると、ロッカブリッジ上面に形成された厚み調整部2の厚みの変化により、ロッカブリッジ5は各バルブ弾性部材39の弾性力に抗して強制的に押し下げられ、エキゾーストバルブ35が開く。すなわち、上記カム11のプロファイルとは無関係に、各エキゾーストバルブ35を強制的に開けることができる。
【0039】
動弁装置20を利用して上述のように各エキゾーストバルブ35の開閉を制御することができるエンジン30においては、エンジン30での圧縮上死点付近にて各エキゾーストバルブ35を強制的に開けて、ピストン32がその上死点付近に達したときの燃焼室内の圧力を大気圧に近づけることが可能である。
【0040】
圧縮上死点付近で燃焼室内の圧力が大気圧に近づけば、燃焼行程においてもブレーキ力が発生するので、新たな補助ブレーキを得ることができる。
【0041】
また、上記カム11のプロファイルに従って各エキゾーストバルブ35が開閉するようにロッカブリッジ5を元の位置に戻せば、従来と同様にエキゾーストブレーキを作動させることもできる。
【0042】
上記の新たな補助ブレーキと従来のエキゾーストブレーキとを併用することによって、ブレーキ力の大きな補助ブレーキを得ることができる。
【0043】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述の実施形態は例示であり、本明細書の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様の効果を奏するものは、如何なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0044】
例えば、本発明の動弁装置は、エンジンのエキゾーストバルブを開閉するためのメカニズムの一部として利用する以外に、吸気工程で排気バルブを開けて排ガスの一部をシリンダに逆流させるEGRシステム等に利用することもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、エンジンのエキゾーストバルブを開閉させるためのメカニズムの一部として本発明の動弁装置を用いると、ロッカアームの揺動を制御することによってエキゾーストバルブの開閉を制御するカムのプロファイルと無関係に、容易にエキゾーストバルブを強制的に開閉させることが可能になる。例えば、エンジンでの圧縮上死点付近にてエキゾーストバルブを強制的に開けて、ピストンが上死点付近に達したときの燃焼室内の圧力を大気圧に近づけると、燃焼行程においてもブレーキ力を発生させることができる。すなわち、新たな補助ブレーキを得ることができる。この補助ブレーキと従来のエキゾーストブレーキとを併用することによって、ブレーキ力の大きな補助ブレーキを精度良くまたコスト的に有利に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による動弁装置における各部材の配置を示す概略側面図である。
【図2】本発明におけるロッカブリッジの厚み調整部の他の例を示した概略側面図である。
【図3】本発明における摺動部材の一例を示した概略断面図である。
【図4】図1に示したロッカブリッジとエンジンとの配置を概略的に示す部分断面側面図である。
【符号の説明】
1 … ロッカシャフト
2 … 厚み調整部
3 … ロッカアーム
5 … ロッカブリッジ

Claims (2)

  1. ロッカシャフトを軸にして前記ロッカシャフトの周方向に揺動することができるロッカアームと、バルブ弾性部材の弾性力によって前記ロッカアーム側に付勢され、前記ロッカアームの揺動に伴って前記弾性力の方向に往復運動することができるロッカブリッジとを備え、前記ロッカブリッジに前記ロッカブリッジの前記往復運動に伴って開閉する複数のバルブが接続される動弁装置であって、
    前記ロッカブリッジの上面には、その長手方向において少なくとも2ヶ所の厚みの異なる部位を有する厚み調整部が形成されており、前記ロッカブリッジはこの厚み調整部を介して、前記ロッカアームの一端部下端と前記ロッカブリッジ上面とが当接し、
    前記ロッカブリッジは、前記弾性力方向に対して垂直方向に往復移動可能とされており、かつ前記往復移動の際に前記バルブのステム上端が前記ロッカブリッジ下面と摺動可能に連結するためのステム摺動部を有し、
    前記ロッカブリッジを前記弾性力の方向に対して垂直方向の一端側または他端側へ移動させることにより、前記厚み調整部によって前記ロッカブリッジが前記弾性力に抗して押し下げられることを特徴とする動弁装置。
  2. 前記ロッカブリッジは摺動部材を介して、前記ロッカブリッジを前記弾性力の方向に対して垂直方向に往復移動させるロッカブリッジ移動手段に連結されており、前記摺動部材は、その一端面にロッカブリッジの端部が当接し、前記ロッカブリッジの前記往復運動に応じてその一端面において前記ロッカブリッジ端部が摺動し、他端面に前記ロッカブリッジ移動手段が連結していることを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110173320A (zh) * 2019-06-28 2019-08-27 广汽三菱汽车有限公司 气门升程和气门打开时间同时可变的气门升程装置

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