JP2004083555A - Anaphylaxis treatment drug, health food for ameliorating anaphylactic symptom and its production method - Google Patents

Anaphylaxis treatment drug, health food for ameliorating anaphylactic symptom and its production method Download PDF

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福田 ハルイ
Yasushi Okumura
奥村 康
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宮島 宏明
Teiichi Oya
大矢 禎一
Koji Fukuda
福田 光次
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a treatment drug and a health food capable of completely curing anaphylaxis by short period taking without side effects, and a method forproducing the drug and the health food. <P>SOLUTION: The anaphylaxis treatment drug and the health food are obtained by mixing shoots of Pinaceae plants, water and sugar, and naturally fermenting the mixture. As the Pinaceae plant, genus Pinus is preferably used. The anaphylaxis treatment drug or the like can be produced by using a fermentation product obtained by using yeast isolated from the anaphylaxis treatment drug. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナフィラキシー疾患、たとえば、アナフィラキシーショック或いは食物依存性運動誘発アナフィラキシー等を含むアナフィラキシー疾患治療剤及びその製造方法に関する。また、本発明は、アナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品に関し、当該健康食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体には、体内に、細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたときに、それらに立ち向かい、体を守るための生体防御機構である免疫システムが備わっている。アレルギー疾患はこの免疫システムが過剰に働くために起こるものである。近年、大気汚染、食生活の変化、肉体的あるいは精神的ストレスの増加、居住環境の変化による室内汚染などの環境の変化または人間の体質の変化によるものか、その原因は明確ではないがアレルギー疾患に罹る人が増加している。
【0003】
このアレルギー疾患としては、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、たとえば、花粉症、食物アレルギーなどの他、薬物等によるアナフィラキシーショックや食物依存性運動誘発アナフィラキシーがある。
【0004】
これらのアレルギー疾患の、消極的ではあるが、第一の治療は、アレルゲンを回避することである。家の中の埃やダニがアレルゲンである場合には、家の中を清潔にして、アレルゲンを取り除いたり、花粉がアレルゲンの場合には、花粉の飛ぶ季節には、外出をひかえたり、マスクをしたりして、アレルゲンを吸い込まないようにしたり、食物アレルギーの場合には、その食物を食べないことである。しかしながら、この消極的な治療法は、手間がかかり、また、患者の行動をひどく制限する。
【0005】
また、喘息の治療としては、発作を止めるか、発作を予防する対症治療が行われており、アドレナリンなどの交感神経系の薬、副腎皮質ステロイドホルモン剤、テオフィリン系などの薬が使われている。しかしながら、喘息は、時に「死」に至る病であるが、未だ、完治するという治療法は無かった。
【0006】
アトピー性皮膚炎は、乳幼児期には、そのかゆみのために患者だけでなく、その親をも悩ませるものであり、多くは成人する前に治るが、成人期まで続くと顔や胸、ひじやひざの内側などの皮膚が厚くなり、激しいかゆみが起こり、思春期の男女を悩ませる。この治療法としては、外用療法が主な方法であって、症状に応じて、副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤、その他の抗炎症剤を用いる。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン剤の内服が必要となる。
【0007】
薬物によるアナフィラキシーショックは、しばしば、治療上極めて有効な薬物に対して引き起こされるので、当該ショック症状を有する患者の治療が著しい制限を受ける場合がある。そのような患者ではペニシリン系抗生物質やインスリン、ヨード系造影剤、或いは局所麻酔剤といった薬物の服用が禁忌される場合があり、患者自体にこれらの薬物に対する適切な認識がない場合には当該薬剤の誤用によって重篤なショック症状を呈し、時には生命の危険に曝される場合もある。
【0008】
近年、食物依存性運動誘発アナフィラキシーに対しても重大な関心が寄せられている。食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは、特定の食物摂取後に運動することによってアナフィラキシー症状を呈するような疾患を指し、10歳代の思春期の男性において多く認められる。臨床症状としては全身の熱感、掻痒感に引き続き、紅斑、蕁麻疹、血管性浮腫、腹痛、下痢、嘔吐等が認められ、重症例では喉頭浮腫による呼吸困難や血圧低下、意識消失等により生命の危険を伴う疾患である。
【0009】
上記のアナフィラキシー疾患に対して現在採られている治療法は、アナフィラキシーを引き起こす薬物や食物の摂取を避けることの他、症状が発生した場合には、アドレナリンやステロイドの投与が行なわれる。
【0010】
しかしながら、これらの療法は対症療法であって、アナフィラキシーを含むアレルギー疾患を完治させるものではなく、また、薬を用いることによる副作用などもある。
【0011】
アレルゲンが特定できるときは、減感作療法といって、そのエキスを、始めは極少量、皮下注射し、次第に量を増やすことにより、抵抗力をつける方法がある。しかしながら、この療法は、週に1〜2回定期的に注射するもので、長期間かかる上、人によっては、効果がないこともあり、また、人によっては、上記のような、死に至ることもあるアナフィラキシーショックを引き起こすことがある。
【0012】
また、喘息やアトピー性皮膚炎の治療には多くの民間薬もあるが、時にはかえって症状を重くすることがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のようなアレルギー疾患の治療、特にアナフィラキシー疾患治療の現状に対して、アナフィラキシー疾患を、副作用がなく、短期間の服用で、完治させることができる治療剤、健康食品及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、松科植物の新芽と、水と、糖質とを混合し、これを自然発酵させて得られるもので、薬物によるアナフィラキシーや食物依存性運動誘発アナフィラキシーのようなアナフィラキシー疾患に有効な治療剤である。前記松科植物としては松属の植物が好ましく、また前記糖質としては砂糖が好ましい。
【0015】
また、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、松葉の新芽と、水と、砂糖とを混合し、自然発酵させて得られるもので、薬物によるアナフィラキシーや食物依存性運動誘発アナフィラキシーのようなアナフィラキシー疾患に有効な治療剤である。
【0016】
さらに、本発明は上記のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法を包含し、このアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法は、(1)滅菌した水に糖質を溶解し、糖質を溶解した溶液を調製する工程と、(2)前記糖質を溶解した溶液に松科植物の新芽を加え、自然発酵させる工程とを含む。前記松科植物としては松属の植物が好ましく、また前記糖質としては砂糖が好ましい。
【0017】
また、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法は、(1)滅菌した水に砂糖を溶解し、砂糖を溶解した溶液を調製する工程と、(2)前記砂糖を溶解した溶液に松葉の新芽を加え、自然発酵させる工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
前記の自然発酵としては、嫌気的な条件下、10〜70℃、好ましくは20〜60℃で、3〜9ヶ月、好ましくは4〜8ヶ月程度行うことが好ましい。
【0019】
より具体的なアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法としては、(1)熱湯に砂糖を溶解し、周囲温度まで冷却させた砂糖水溶液を調製する工程と、(2)前記砂糖水溶液に、水洗した松葉の新芽を加え、容器に入れて密封し、自然発酵させる工程とを含むものであり、この自然発酵は、密閉した容器を直射日光の当たる場所で初冬頃まで行うことが好ましい。
【0020】
また、本発明は、松科植物の新芽と、水と、糖質とを混合し、自然発酵させて得られるアナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品をも意図するものであり、この健康食品(健康飲料を含む)は松葉の新芽と、水と、砂糖とを混合し、自然発酵させて得られたものであることが好ましい。
【0021】
さらに、本発明は、上記の自然発酵を行った発酵産物、すなわち本発明のアナフィラキシー疾患治療剤から分離された酵母を用いた任意の発酵生成物のアナフィラキシー疾患治療の薬剤或いは健康食品の製造における使用に関する。当該酵母は、本出願人による国際特許出願(国際公開WO 01/95922号)に開示した酵母であり、平成13年(2001)3月12日に、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター、茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6(旧名称:経済産業省技術総合研究所生命工学工業技術研究所(National Institsute of Bioscience and Human−Technology National institute of Advanced Industrial Science and Technology)、茨城県つくば市東1−1−3、2001月4月1日をもって、名称が変更されている)に、ハルイサンA−3として寄託され、受託番号FERM BP−7499で特定される酵母である。また、この寄託された酵母と同等の菌体的性質を有する一連の酵母の使用も本発明に含まれるものである。なお、ここで、アナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品(健康飲料を含む)とは、体質を改善し、健康を維持すること、特にアナフィラキシー疾患の症状を改善することを目的に使用するサプリメントなどの食品および飲料を意味するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、松科植物の新芽と、水と、糖質とを混合し、自然発酵させて得られるものである。
【0023】
本発明で使用できる松科植物としては、いわゆるモミ(Abies firma Sieb. & Zucc.)、ウラジオモミ(Abies homolepis Sieb. & Zucc.)、オオシラビソ(Abies mariesii M.T. Mast.)、アオドドマツ(Abies sachalinensis (Friedr. Schmidt) M.T. Mast. var marie)、トドマツ(Abies sachalinensis (Friedr. Schmidt) M.T. Mast.)、シラベ(Abies veitchii Lindl.)、ヒマラヤスギ(Cedrus deodara (Roxb. ex D. Don) G. Don)、グイマツ(Larix gmelini(Rupr.) Kuzeneva)、カラマツ(Larix kaempferi(Lamb.) Carriere)、ドイツトウヒ(Picea abies (L.) Karst.)、アカエゾマツ(Picea glehnii (Friedr. Schmidt) M.T. Masters)、トウヒ(Picea jezoensis (Sieb. & Zucc.) Carriere var. hondoensis)、エゾマツ(Picea jezoensis (Sieb. & Zucc.) Carriere)、ヤツガタケトウヒ(Picea koyamae Shirasawa)、ハリモミ(Picea polita (Sieb. & Zucc.) Carriere)、アイグロマツ(Pinus x densi−thunbergii Uyeki)、アカマツ(Pinus densiflora Sieb. & Zucc.)、タギョウショウ(Pinus densiflora Sieb. & Zucc. cv. Umbraculifera)、チョウセンゴヨウ(Pinus koraiensis Sieb.& Zucc.)、ダイオウショウ(Pinus palustris Mill.)、ヒメコマツ(Pinus parviflora Sieb. & Zucc. var. parviflora)、キタゴヨウ(Pinus parviflora Sieb. & Zucc. Var. pentaphylla (Mayr)Henry)、ハイマツ(Pinus pumila (Pall.) Regel)、リギダマツ(Pinus rigida Mill.)、ストローブマツ(Pinus strobus L.)、ヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris L.)、テーダマツ(Pinusteada L.)、クロマツ(Pinus thunbergii Parl.)、トガサワラ(Pseudotsugajaponica (Shiras.) Beissn.)、コメツガ(Tsuga diversifolia (Maxim.) M.T. Mast.)、ツガ(Tsuga sieboldii Carriere)などが例示される。この中でも松属の植物である、アイグロマツ、アカマツ、タギョウショウ、チョウセンゴヨウ、ダイオウショウ、ヒメコマツ、キタゴヨウ、ハイマツ、リギダマツ、ストローブマツ、ヨーロッパアカマツ、テーダマツ、クロマツが好ましく、特に、アカマツ、ダギョウショウ、チョウセンゴヨウ、ダイオウショウ、ハイマツ、クロマツなどは一般に育成されている松であり、入手の容易さの面からも好ましいものである。
【0024】
また、本発明の使用する糖質としては、ショ糖、転化糖、麦芽糖のようなものが例示される。これらのうちショ糖が入手の容易さの点で好ましいが、使用するショ糖としては、白砂糖、黒砂糖、三温糖、甜菜糖、きび砂糖などいずれの砂糖でも使用できるが、白砂糖が好ましい。
【0025】
使用する水は、予め滅菌したものを用い、雑菌の繁殖を防止することが好ましく、滅菌方法としては、一般に行われる公知の方法が使用でき、例えば、煮沸などのような方法によって行うことができる。
【0026】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、上記の滅菌した水を用いて糖質を溶解した水溶液に、松科植物の新芽を加え、これを自然発酵することにより得られるが、水溶液に加える松科植物の新芽は、いかなる種類の松科植物から採取した新芽でもよいが、特に、松属の植物から採取した新芽が好ましい。採取の時期は、松科植物の花が咲きおわったときが好ましく、この時期に採取した新芽がアナフィラキシー疾患治療剤としての有効性がもっとも高く好ましいものである。松の場合でいえば、その土地の気候にもよるが、一般に4月上旬〜6月下旬頃に、枝の先端に赤みがかった雌花が咲き、新枝の周りに黄色の雄花が咲くので、これらの花が咲き終わった後に、枝の先端部にある新芽を採取して用いることが好ましい。
【0027】
発酵に用いる原液の調製は、水約1リットルに対して、糖質を約0.5kgの割合で溶解し、得られた溶液に対して松科植物の新芽約25本の割合で添加する。この場合、糖質は完全に溶解している必要はなく、未溶解のまま液中に存在していても差し支えない。また、発酵させる原液には、上記の割合で松葉の新芽のような松科植物の新芽を含んでいればよく、新芽以外の葉や花を含むものであっても差し支えない。
【0028】
自然発酵は、嫌気的な条件下で行い、10〜70℃、好ましくは20〜60℃で、3〜9ヶ月、好ましくは4〜8ヶ月程度静置して発酵を行う。嫌気的な条件としては、例えば、密閉した遮光容器に充填するなどの方法が採用され、この密閉した容器を直射日光の当たる場所に、初冬頃まで載置することにより達成される。自然発酵の期間が経過した後、容器を開封して、松科植物の新芽などの固形物を取り除くことにより、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤が得られる。なお、上記の初冬頃は、新芽の採取時期、すなわち仕込み時期との兼ね合いであり、製造する地方で開花時期が4月上旬から5月初旬で、花が咲き終わり新芽を採取する時期を5月中旬から6月初旬とすれば、発酵終了の時期が初冬(11月中旬)となるが、あくまでも1つの目安であり、任意に変更することができる。
【0029】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、下記の試験例で実証されるように、アナフィラキシー疾患のみならずアレルギー疾患にも関与する肥満細胞や好塩基球を含む細胞の脱顆粒時の化学伝達物質によるアレルギー反応をも広く抑制するので、アナフィラキシー疾患にも特に有効であるが、当該作用機序から考慮すると、これら以外にも、喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、急性蕁麻疹、花粉症、食物アレルギーなどのアレルギーI型の疾患の改善、治療にも有効であると考えられる。
【0030】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、自然発酵により得られた発酵産物をそのまま用いるものであるが、これに、甘味料や着香剤などを添加し、飲みやすいものに仕立てもよく、長期保存などのため、保存剤などの各種添加剤を添加してもよい。
【0031】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を適用するには、一般に大人の場合、1日に2〜3回、各々、約30〜50ミリリットルを服用させる。また、小人の場合には、大人の半量を服用させる。また、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、毒性もなくまた変異原性もなく安全なものであるので、前記の服用量を超える量を用いても何ら問題はない。
【0032】
本発明の自然発酵により得られた発酵産物は、アナフィラキシー疾患治療剤としてばかりでなく健康食品または健康飲料としても使用することができる。健康食品または健康飲料とは、治療を主目的とするものではないが、体質を改善し、健康状態を維持するために使用するものである。したがって、本発明のアナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品(健康飲料も含む)は、アナフィラキシー疾患の症状を改善する、すなわちそれらの症状を軽減し、或いは予防するためにも用いることができる。この場合、消費者の嗜好を考慮し、上記の甘味料や着香剤などを添加し、食しやすく、飲みやすく、かつ嗜好に適合するものに仕上げることが好ましい。
【0033】
さらに、本発明は、上記の発酵産物から分離された酵母を用いて発酵させた生成物や当該生成物からの抽出物を使用するアナフィラキシー治療剤およびアナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品(健康飲料を含む)の製造方法を提供する。
【0034】
上記酵母の分離に関しては、国際公開WO 01/95922号パンフレットにも詳述されている。具体的に、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤である発酵産物を用いて、GPLP寒天平板培養法により平板上に培養し、培養平板上に優勢に生育している集落を釣菌し、分離酵母を得た。分離酵母について形態観察および性状試験を行い、文献(Kurtzman, C. P. et al., 「The yeasts, A Taxonomic Study」4版(1998)、Elsevier Science B.V.;Barnett, J. A. et al., 「Yeasts:Characeristics and identification」3版(2000)、Cambridge University Press、これらの文献は引用により本願明細書の一部として組み込まれる)を参考にして同定した。なお、発酵産物中の酵母数は1.4×10/gであった。分離酵母の性状試験結果を表1に、分離酵母の子嚢胞子の一例を図1に示した。
【0035】
【表1】

Figure 2004083555
Figure 2004083555
以上の結果によれば、分離酵母は形態上および性状上チゴサッカロミセス ビスポラス(Zygosaccharomyces bisporus)と同定される。このチゴサッカロミセス ビスポラスは子嚢菌酵母の一属で、それぞれ独立した細胞間で接合し、球形〜楕円形の子嚢胞子を1〜4個形成するものである。また、チゴサッカロミセスビスポラスは、耐浸透圧性の酵母で発酵食品、清涼飲料水などから分離されるものである。
【0036】
一方、分離された酵母に対する、対象株とのDNA相同性試験を行ったところ、次のような結果が得られた。すなわち、江崎孝行ら、日本細菌学会誌、45巻、851頁(1990)、および高橋正明ら、東京農業大学アイソトープセンター研究報告、7号、69頁(1993)(これらの文献は引用により本願明細書の一部として組み込まれる)に従い、対象株としてチゴサッカロミセス ビスポラス IFO 1131およびチゴサッカロミセス バイリー IFO 1098(Zygosaccharomyces bailii IFO 1098)を用いて、得られた酵母とのDNA相同性試験を、マイクロプレートを用いたフォトビオチン標識法により、DNA−DNAハイブリダイゼーション試験を行った。なお、DNAの調製は、Jahnke, K.−D. et al., Trans. Br. mycol. Soc., Vol,87, pp.175−191 (1986)(この文献は引用により本願明細書の一部として組み込まれる)に従い調製した。結果を表2に示した。
【0037】
【表2】
Figure 2004083555
上記の対象株との相同性試験の結果によれば、本発明の酵母は、形態上および性状上チゴサッカロミセス ビスポラスと同定されるが、DNAの配列自体はチゴサッカロミセス ビスポラスよりもむしろチゴサッカロミセス バイリーに近いものであり、いずれの対象株とも相違する新種の株であることが理解される。出願人は、このチゴサッカロミセス属に属すると推定される新種の酵母を「ハルイサンA−3」と命名した。なお、この新種の酵母「ハルイサンA−3」が新種の株ではなく新種の種あるいは属であるか否かは、現時点では明確ではない。しかしながら、出願人は、分離され「ハルイサンA−3」と命名された新種の酵母を、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタペスト条約に従い、2001年3月12日に、受託番号FERM BP−7499として、新名称:独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6(旧名称:経済産業省技術総合研究所生命工学工業技術研究所(National Institsute of Bioscience and Human−Technology National institute of Advanced Industrial Science and Technology)、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地3)に寄託した。なお、上記寄託機関は、2001年4月1日をもって独立行政法人化され、独立行政法人産業技術総合研究所と改編されたことにより、2001年4月1日に名称が変更されたものである。
【0038】
本発明の分離された新種の酵母は、松科植物の新芽とともにアナフィラキシー疾患治療剤としての有効性に大きく寄与しているものと考えられ、極めて有用な酵母である。
【0039】
次に、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を、例をあげて詳しく説明するが、本発明は以下の例示により限定されるものではない。
【0040】
【実施例】
実施例1:アナフィラキシー治療剤の製造例
本発明のアナフィラキシー疾患の治療剤は、次のようにして製造することができる。
【0041】
クロマツ、アカマツ、カラマツの松葉の新芽を、松に花が咲き終わった頃(福島県では、5月中旬〜6月初旬)に、採取し、採取した松葉の新芽をよく水洗する。熱湯に、白砂糖を加えて溶解させ、室温付近まで冷ました砂糖水と水洗した松葉の新芽とを容器、たとえば、プラスチック製容器にいれて、密封して、初冬頃(福島県では、11月中旬頃)まで、直射日光の当たる場所に載置することにより、自然発酵させることにより製造する。初冬頃に容器を開封し、松葉を取り除くと、本発明のアナフィラキシー疾患の治療剤が得られる。
【0042】
使用した砂糖水は、水約2リットルに対して、約1Kgの白砂糖の割合で用い、松葉は、約50本の割合で用いた。
【0043】
上記のようにして、約2リットルの水に1Kgの白砂糖、約50本の松葉の新芽を用いて製造したところ、約1.2リットル(仕込んだ砂糖水の約60%)の白色の濁りを有する液状のアナフィラキシー疾患治療剤が得られた。この治療剤について、含有成分を分析すると、表3に示すような結果が得られた。
【0044】
【表3】
Figure 2004083555
この分析は、主に食品一般に関する上記検査項目についてのみに行われたものであり、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤には、これら以外の成分が存在している可能性がある。したがって、どの成分がアナフィラキシー疾患の治療剤として特に有効であるかは、特定することができないが、アナフィラキシー疾患治療剤としての薬効を奏するものであった。
【0045】
次に、上記のようにして製造した複数の本発明のアナフィラキシー疾患治療剤について、治療剤中に含有されるカビ数、酵母数、一般細菌数(生菌数)について調べた。カビ数および酵母数については、GPLP寒天平板培養法で行い、一般細菌数(生菌数)については、抗真菌剤添加SCDLP寒天平板培養法で、酒石酸を用いて培地のpHを3.5に調整したものと、培地を調整しないものとの2とおりの試験を行い測定した。得られた結果を表4に示した。
【0046】
【表4】
Figure 2004083555
上記の結果によれば、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤中には、カビの発生は認められず、また一般細菌(生菌数)も極めて少ないことがわかる。また、酵母は発酵産物のロットにより若干のバラツキはあるが、発酵産物中には10〜10個/gのオーダーで酵母が存在していることがわかる。この発酵産物中に存在する酵母が寄託した新種の酵母に該当するものである。
【0047】
試験例1:アナフィラキシー治療剤の経口毒性
次に、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の経口毒性について検討した。本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の原液およびこれに蜂蜜(10重量%)を加えたものを用いて、これらの被験物質をそれぞれ2000mg/kg投与する群と、対照群として注射用水を投与する群(投与量0mg/kg)とについて、1群雌雄各5例のSD系[Crj:CD(SD)IGS]ラットに経口胃ゾンデを取り付けたディスポーザブルシリンジ(1mL容量)を用いて強制経口投与し、その後15日間(投与日を含む)の観察期間を設け、毒性徴候および概略の致死量について検討した。
【0048】
試験期間を通じて対照群を含む、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤およびこれに蜂蜜を加えたものの2000mg/kg投与群の雌雄に死亡は認められなかった。また、一般状態、体重および剖検においても被験物質投与に起因する変化は認められなかった。以上の結果から、本試験条件下における本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の概略の致死量は雌雄ともに2000mg/kg以上であると結論された。
【0049】
試験例2:アナフィラキシー治療剤の変異原性
次に、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の変異原性について検討した。本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の変異原性について、Amesらの変法(Maron,D.M. et al.,「Revised methods for the Salmonella mutagenicity test」、Mutation Res., Vol.113, pp.173‐215 (1983)、この文献は引用により本願明細書の一部として組み込まれる)に準拠したプレート法を用い、ネズミチフス菌のヒスチジン要求性であるTA98、TA100、TA1535、TA1537株および大腸菌のトリプトファン要求性であるWP2uvrA株にそれぞれ処置し、その変異原性を代謝活性化による場合とよらない場合との双方で検討した。
【0050】
試験の用量としては、312.5、625、1250、2500および5000μg/plateで行った。この結果、各試験菌株の被験物質群の復帰変異コロニー数は、代謝活性化系の有無にかかわらず、用量依存性ならびに陰性対照群の2倍以上の増加を認めなかった。また、生育阻害および被験物質の沈澱は認められなかった。結果を図2および3に示した。図2は、塩基対置換型菌株(TA100:□、TA1535:○、WP2uvrA:△)を用いた場合の結果が示してある。図中、Aは代謝活性化によらない場合であり、Bは代謝活性化による場合で、S9mixが添加された場合の結果がそれぞれ示してある。図3は、フレームシフト型菌株(TA98:□、TA1537:○)を用いた場合の結果が示してある。図中、Aは代謝活性化によらない場合であり、Bは代謝活性化による場合で、S9mixが添加された場合の結果がそれぞれ示してある。なお、陰性対照物質としては、被験物質の調製時に溶媒として用いた注射用蒸留水を使用した。また、陽性対照物質としては、2−(2−Furyl)−3−(5−nitro−2−furyl)acrylamide(AF−2)、2−Aminoanthracene(2−AA)、Sodium azide(SA)、および、9−Aminoacridine(9−AA)の各化合物を使用した。AF−2、9AA、2−AAはDMSOで、SAは注射用蒸留水でそれぞれ溶解し、菌株および代謝活性化によらない場合、代謝活性化による場合に応じて、それぞれ使用した。
【0051】
以上の結果から、この試験条件下における本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の変異原性は陰性と判断された。
【0052】
試験例3:アナフィラキシー治療剤の薬理作用
ラットの背中にanti−DNP−IgEを皮内感作した後、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を経口投与し、投与後、抗原(DNP−BSA)とエバンスブルーを尾静脈より静注し、PCA反応を行なわせることで、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の薬理作用を確認した。
【0053】
すなわち、日本チャールズリバー株式会社より購入した12週齢のWister系雄性ラット6匹を用い、当該ラットの背中に抗原特異的IgE抗体としてモノクローナル抗ジニトロフェニル−IgE抗体(anti−DNP−IgE抗体)clone:SPE−7(Sigma社製、カタログ番号D−8406、ロット番号100K−4850)の希釈溶液各100μlを皮内感作した。皮内感作後、実施例1のようにして得られた本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を4日間、1ml/dayの用量で経口投与した。なお、対照としては注射用蒸留水のみを経口投与した(表5参照)。
【0054】
【表5】
Figure 2004083555
上記被検物質の投与後、PCA反応誘導物質としてジニトロフェニル結合ウシアルブミン(DNP−BSA)およびエバンスブルーをラットの尾静脈より静注した。
【0055】
結果の判定は、end point法、すなわち、anti−DNP−IgEの最終希釈倍数でのPCA反応の成果に基づいて行い、上記PCA反応において明らかな皮内反応が認められたものを(+)、不明瞭なものを(±)、明らかに皮内反応が認められないものを(−)とした。結果を表6に示し、また、当該皮内反応の例を図4に示した。
【0056】
【表6】
Figure 2004083555
さらに、上記anti−DNP−IgEの皮内感作後、当該抗原(DNP−BSA)により出現(漏出)する皮内色素斑から色素(エバンスブルー)を抽出し、この色素量から反応局所の程度を定量した。結果を表7に示す。
【0057】
【表7】
Figure 2004083555
上記のPCA反応試験から、対照のC群においてはPCA反応の最終希釈倍数が4000倍であり、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を経口投与したD群においては当該最終希釈倍数が2000倍となり、顕著なPCA反応の抑制が認められた。また、PCA反応色素抽出試験においても同様に、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の効果が確認された。
【0058】
なお、上記モノクローナル抗ジニトロフェニル−IgE抗体の希釈倍率、2000倍、4000倍、8000倍、16000倍、32000倍、および64000倍は、それぞれ、500ng/100μl、250ng/100μl、125ng/100μl、63ng/100μl、31ng/100μl、および16ng/100μlに相当するものである。
【0059】
これらの結果は、少なくとも本発明のアナフィラキシー疾患治療剤が、肥満細胞や好塩基球等を含むアナフィラキシー或いはアレルギー反応に関与する細胞の脱顆粒時の化学伝達物質放出以後の反応を抑制することを示す。
【0060】
試験例4:アナフィラキシー治療剤の投与量の確認試験
アナフィラキシー治療剤の有効投与量を確認するため、試験例3と同様にPCA反応を用いて評価した。
【0061】
すなわち、ラットの背中にマウスモノクローナル抗DNP−IgE抗体(SPE−7)を6ポイントにそれぞれ、上記のマウスモノクローナル抗DNP−IgE抗体の希釈溶液各100μlで皮内感作し、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を、4日間、0.1ml/day、0.5ml/dayおよび1.0ml/dayの用量で経口投与した。なお、対照としては注射用蒸留水のみを4日間、1.0ml/day経口投与した。投与終了後(翌日)、PCA反応誘導物質としてジニトロフェニル結合ウシアルブミン(DNP−BSA)およびエバンスブルーをラットの尾静脈より静注し、30分後にIgE感作部位のエバンスブルー色素の漏出をend point法により判定した。試験群の詳細および得られた結果を表8および表9に示した。
【0062】
【表8】
Figure 2004083555
【表9】
Figure 2004083555
表9によると、対照群(E群)は8000〜16000倍(63〜125ng)までPCA反応を惹起している。一方、0.1ml/day投与のF群は4000〜8000倍(125〜250ng)までPCA反応が認められたのに対して、0.5ml/day投与のG群、1.0ml/day投与のH群はともに2000〜4000倍(250〜500ng)のIgEのPCA反応を抑制したことが認められた。また、対照群(E群)とF群との比較では、F群ではPCA反応の抑制は穏やかではあるが、その抑制効果が認められる。さらに、同様な結果をもたらしたG群およびH群では、それらの皮膚内の色素の漏出を観察すると、H群の方がG群に比べて、漏出色素量は軽減されていた。
【0063】
試験に供したラットの体重はおおよそ250gであり、これからヒト(体重60kg)に対する投与量を求めると、それぞれ、1日当り24ml、120mlおよび240mlとなるが、以上の試験結果によれば、確実な治療効果を得るためには120ml/day以上の投与がより好ましいものであるということができる。
【0064】
試験例5:アナフィラキシー治療剤の発酵期間と薬理作用
次に、本発明のアナフィラキシー治療剤の発酵期間が薬理作用に与える影響について検討した。
【0065】
すなわち、発酵期間を1ヶ月、3ヶ月、および6ヶ月としたものについて、試験例3と同様にPCA反応によりその薬理効果を以下のようにして評価した。
【0066】
ラットの背中にマウスモノクローナル抗DNP−IgE抗体(SPE−7)を6ポイントにそれぞれ、上記のマウスモノクローナル抗DNP−IgE抗体の希釈溶液各100μlで皮内感作した。次いで、発酵期間を変えた本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を、それぞれ4日間、1.0ml/dayの用量で経口投与した。なお、対照としては注射用蒸留水のみを4日間、1.0ml/day経口投与した。投与終了後(翌日)、PCA反応誘導物質としてジニトロフェニル結合ウシアルブミン(DNP−BSA)およびエバンスブルーをラットの尾静脈より静注し、30分後にIgE感作部位のエバンスブルー色素の漏出をend point法により判定した。試験群の詳細および得られた結果を表10および表11に示した。
【0067】
【表10】
Figure 2004083555
【表11】
Figure 2004083555
表11によると、対照群(I群)は8000倍(125ng)までのPCA反応を惹起しているのに対し、発酵期間1ヶ月のもの(J群)は8000倍(125ng)までのIgEを抑制するもので対照群とほぼ同等であり、PCA反応の抑制効果はほとんど認められなかった。しかし、発酵期間3ヶ月のもの、および発酵期間6ヶ月のものはいずれもPCA反応の抑制効果が認められ、発酵期間は3ヶ月以上、好ましくは6ヶ月以上であることがわかる。
【0068】
【発明の効果】
本発明のアナフィラキシー疾患治療剤は、アナフィラキシーショックおよび食物依存性運動誘発アナフィラキシー等を含むアナフィラキシー疾患に代表されるアレルギーI型疾患を短期間の服用で、副作用もなく、完治させることができるものであり、したがって、本発明によれば、極めて有用なアナフィラキシー疾患治療剤並びにアナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品および健康飲料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤(発酵産物)から分離された分離酵母の子嚢胞子の一例を示す顕微鏡写真(微分干渉、×2400)である。培地は、マルトエキス寒天培地を使用した。
【図2】図2は、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の変異原性のスクリーニング試験結果を示すグラフであり、塩基対置換型菌株(TA100:□、TA1535:○、WP2uvrA:△)を用いた場合の結果が示してある。また、図中、Aは代謝活性化によらない場合(−S9)であり、Bは代謝活性化による場合(+S9)の結果がそれぞれ示してある。
【図3】図3は、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤の変異原性のスクリーニング試験結果を示すグラフであり、フレームシフト型菌株(TA98:□、TA1537:○)を用いた場合の結果が示してある。また、図中、Aは代謝活性化によらない場合(−S9)であり、Bは代謝活性化による場合(+S9)の結果がそれぞれ示してある。
【図4】図4は、本発明のアナフィラキシー疾患治療剤投与ラットにおけるPCA反応の例を示す図面代用写真である。図中、C群は対照として注射用蒸留水を経口投与した群であり、D群は本発明のアナフィラキシー疾患治療剤を経口投与した群である。Anti−DNP−IgE SPE−7力価とは、試験に用いた抗原特異的IgE抗体の最終希釈倍率を示す。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a therapeutic agent for anaphylactic disease including anaphylactic disease such as anaphylactic shock or food-dependent exercise-induced anaphylaxis and a method for producing the same. The present invention also relates to a health food for ameliorating anaphylactic disease symptoms, and to a method for producing the health food.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART The human body has an immune system, which is a biological defense mechanism for confronting foreign bodies such as bacteria and viruses when they enter the body and protecting them. Allergic diseases are caused by the overworking of the immune system. In recent years, it is not clear whether the cause is air pollution, changes in eating habits, increase in physical or mental stress, changes in the environment such as indoor pollution due to changes in the living environment, or changes in the human constitution. The number of people suffering from is increasing.
[0003]
This allergic disease includes asthma, atopic dermatitis, allergic conjunctivitis, allergic rhinitis, such as hay fever, food allergy, etc., as well as anaphylactic shock and food-dependent exercise-induced anaphylaxis caused by drugs.
[0004]
The reluctant but first treatment of these allergic diseases is to avoid allergens. If dust or mites in the house are allergens, clean the house and remove allergens.If pollen is an allergen, go out or use a mask during the pollen season. To avoid inhaling allergens, or not to eat the food in case of food allergy. However, this passive treatment is tedious and severely limits the behavior of the patient.
[0005]
In addition, symptomatic treatments to stop or prevent seizures are used to treat asthma, and sympathetic drugs such as adrenaline, corticosteroid drugs, and theophylline drugs are used. . However, although asthma is a disease that sometimes leads to "death", there is still no cure to cure it.
[0006]
Atopic dermatitis, in infancy, afflicts not only the patient but also its parents due to itching.Many are cured before adulthood. The skin, such as the inside of the knee or knee, becomes thicker, causing severe itching and bothering adolescent men and women. Topical treatment is the main method for this treatment, and corticosteroids, antihistamines, and other anti-inflammatory agents are used according to the symptoms. When itching is severe, oral administration of antihistamines is required.
[0007]
Because anaphylactic shock due to drugs is often triggered for drugs that are highly therapeutically effective, treatment of patients with the shock symptoms can be severely limited. In such patients, taking drugs such as penicillin antibiotics, insulin, iodine-based contrast agents, or local anesthetics may be contraindicated. Misuse can cause severe shock and sometimes endanger life.
[0008]
In recent years, there has also been significant interest in food-dependent exercise-induced anaphylaxis. Food-dependent exercise-induced anaphylaxis refers to a disease that causes anaphylactic symptoms by exercising after ingesting a specific food, and is often observed in adolescent men in their teens. Clinical symptoms include erythema, hives, angioedema, abdominal pain, diarrhea, vomiting, etc. following the general feeling of warmth and pruritus.In severe cases, dyspnea due to laryngeal edema, decreased blood pressure, loss of consciousness, etc. It is a disease with danger.
[0009]
Current treatments for the above anaphylactic diseases include avoiding the intake of drugs and foods that cause anaphylaxis and, when symptoms occur, administration of adrenaline or steroids.
[0010]
However, these therapies are symptomatic treatments, do not completely cure allergic diseases including anaphylaxis, and have side effects due to the use of drugs.
[0011]
When allergens can be identified, there is a method called hyposensitization therapy, in which a very small amount of the extract is injected subcutaneously at first, and the amount is gradually increased to increase the resistance. However, this therapy is a regular injection once or twice a week, it takes a long time, may not be effective for some people, and may cause death as described above for some people. May cause anaphylactic shock.
[0012]
There are also many folk remedies for treating asthma and atopic dermatitis, but sometimes they can make the symptoms worse.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention relates to a therapeutic agent, a health food, and a manufacturing method thereof that can cure anaphylactic disease completely without any side effects, in a short period of time, with respect to the treatment of allergic diseases as described above, particularly the current state of anaphylactic disease treatment. It is an object to provide a method.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention is obtained by mixing sprout of Pinaceae plant, water and carbohydrate, and naturally fermenting the mixture, such as anaphylaxis by a drug and anaphylaxis induced by food-dependent exercise. It is an effective therapeutic agent for anaphylactic disease. The pine family is preferably a pine plant, and the saccharide is preferably sugar.
[0015]
In addition, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention is obtained by mixing sprout of pine needles, water and sugar and naturally fermenting it, and is used for anaphylactic disease such as anaphylaxis by drugs and anaphylaxis induced by food-dependent exercise. It is an effective therapeutic agent.
[0016]
The present invention further includes a method for producing the therapeutic agent for anaphylactic disease. The method for producing the therapeutic agent for anaphylactic disease comprises the steps of (1) dissolving a carbohydrate in sterilized water and preparing a solution in which the carbohydrate is dissolved. And (2) adding sprout of Pinaceae to the solution in which the saccharide is dissolved, and fermenting the solution naturally. The pine family is preferably a pine plant, and the saccharide is preferably sugar.
[0017]
In addition, the method for producing the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention comprises the steps of (1) dissolving sugar in sterilized water to prepare a solution in which sugar is dissolved, and (2) sprouts of pine needles in the solution in which the sugar is dissolved. And a step of natural fermentation.
[0018]
The natural fermentation is preferably performed under anaerobic conditions at 10 to 70 ° C., preferably 20 to 60 ° C., for 3 to 9 months, preferably for about 4 to 8 months.
[0019]
As a more specific method for producing a therapeutic agent for anaphylactic disease, (1) a step of dissolving sugar in boiling water and preparing an aqueous sugar solution cooled to ambient temperature; and (2) a method of washing pine needles washed with the aqueous sugar solution A step of adding sprout, putting in a container, sealing, and performing natural fermentation. Natural fermentation is preferably performed in a closed container in a place exposed to direct sunlight until early winter.
[0020]
Further, the present invention also intends a health food for improving anaphylactic disease symptoms obtained by mixing sprout of pinaceae plant, water, and carbohydrate and performing natural fermentation. (Including health drinks) is preferably obtained by mixing sprout of pine needles, water and sugar and spontaneously fermenting the mixture.
[0021]
Furthermore, the present invention relates to the use of any fermentation product using the yeast isolated from the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention, that is, a fermentation product obtained by performing the natural fermentation as described above, in the manufacture of a drug or health food for treating anaphylactic disease About. The yeast is a yeast disclosed in an international patent application (International Publication No. WO 01/95922) by the present applicant, and deposited on March 12, 2001 (April 2001) by the National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST). Center, 1-1-1, Higashi 1-chome, Tsukuba-shi, Ibaraki Pref. (Former name: National Institute of Bioscience and Human-Technology National Institute of Introduction, National Institute of Biotechnology and National Institute of Technology, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology) Yeast 1-1-3, Higashi 1-1-3, Tsukuba City, Ibaraki Prefecture, whose name has been changed on April 1, 2001), is deposited as Haruisan A-3, and is identified by accession number FERM BP-7499. A. The present invention also includes the use of a series of yeasts having the same bacterial properties as the deposited yeast. Here, health foods (including health drinks) for improving symptoms of anaphylactic disease include supplements used for the purpose of improving constitution and maintaining health, and in particular, improving the symptoms of anaphylactic disease. Foods and beverages.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention is obtained by mixing sprout of pinaceous plant, water and carbohydrate and performing natural fermentation.
[0023]
Pinaceae plants usable in the present invention include so-called fir (Abies farm Sieb. & Zucc.), Vladimir fir (Abies homolepis Sieb. & Zucc.), Abies mariese pine (Abies mariesi M.A. mas de A. mas à mas de A. mas de mas à mas de mas à mas de mas à mas mas à mas à mas à mas de mas mas à mas à mas mas à mas à mas mas à mas à mas mas à mas à mas à mas mas à mas à mas mas à mas à mas mas マ ツ マ ツ マ ツ 松). (Friedr. Schmidt) MT Mast. Var marie, Abies sachalinensis (Friedr. Schmidt) MT Mast., Shirabe (Abies vedarzi Ginda Rados, India) G. Don), Guarimatsu (Larix gmelini (Rupr.) Kuzeneva) , Larix kaempferi (Lamb.) Carriere, German spruce (Picea abies (L.) Karst.), Picea glehniii (Friedr. Schmidt M.T.J. ) Carrie var. -Thunbergii Uyeki), Japanese red pine Pinus densiflora Sieb. & Zucc., Pinus densiflora Sieb. & Zucc. Cv. Umbraculifera, Pinus rusu., Pinus koraiensis Sieb. Var. Parviflora, Pinus parviflora Sieb. & Zucc. Var. Pentaphylla (Mayr) Henry, Pinus pumila (Pall. ) Regel), Pinus rigida Mill., Pinus strobus L., Pinus sylvestris L., Pinus tadas L., Pinus thungasj. ) Beissn.), Tsutsuga diversifolia (Maxim.) MT Mast.), Tsuga (Tsuga sieboldii Carriere) and the like. Among them, plants of the genus Pinus, Pinus sylvestris, Japanese red pine, Japanese pine, Korean pine, Japanese pine, Japanese pine, Japanese red pine, Japanese pine, Rigid pine, Strobe pine, Japanese red pine, Japanese pine, Japanese black pine are preferable, and particularly Japanese red pine, Japanese pine, Korean pine, Japanese pine, Pinus pine, Japanese black pine and the like are generally bred pine, and are preferable in terms of availability.
[0024]
Examples of the saccharide used in the present invention include sucrose, invert sugar, and maltose. Of these, sucrose is preferred in terms of availability, but sucrose to be used can be any of sugars such as white sugar, brown sugar, warm sugar, sugar beet sugar, and cane sugar. preferable.
[0025]
The water to be used is preferably sterilized in advance, and it is preferable to prevent propagation of various bacteria. As a sterilization method, a generally known method can be used, and for example, it can be performed by a method such as boiling. .
[0026]
The therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention can be obtained by adding shoots of Pinaceae to an aqueous solution in which carbohydrate is dissolved using the above-mentioned sterilized water and spontaneously fermenting the shoots. May be a sprout collected from any kind of Pinaceae plants, but a sprout collected from a plant of the genus Pinus is particularly preferred. The collection time is preferably when the flowers of the Pinaceae plant are in full bloom, and the shoots collected at this time are the most effective and preferred as therapeutic agents for anaphylactic diseases. In the case of pine, depending on the local climate, generally from early April to late June, reddish female flowers bloom at the tips of the branches, and yellow male flowers bloom around the new branches. It is preferable to collect and use the shoots at the tips of the branches after the flowers have finished blooming.
[0027]
For the preparation of the stock solution used for fermentation, about 0.5 kg of saccharide is dissolved in about 1 liter of water, and about 25 sprout of Pinaceae are added to the obtained solution. In this case, the saccharide does not need to be completely dissolved, and may be present in the solution as undissolved. The undiluted solution to be fermented may contain shoots of pinaceous plants such as shoots of pine needles in the above ratio, and may contain leaves and flowers other than shoots.
[0028]
Natural fermentation is performed under anaerobic conditions, and fermentation is performed at 10 to 70 ° C, preferably 20 to 60 ° C, for about 3 to 9 months, preferably about 4 to 8 months. As the anaerobic condition, for example, a method of filling a sealed light-shielding container is used, and the anaerobic condition is achieved by placing the sealed container in a place exposed to direct sunlight until early winter. After the elapse of the natural fermentation period, the container is opened and solids such as shoots of pinaceae are removed to obtain the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention. The above early winter is a matter of the time of harvest of the shoots, that is, the time of preparation, and the flowering time in the manufacturing region is from early April to early May, and the time when the flowers blossom and when the shoots are harvested is determined in May. If the period is from mid to early June, the fermentation ends in early winter (mid-November), but this is only a guide and can be changed arbitrarily.
[0029]
As demonstrated in the following test examples, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention can be used for allergy caused by chemical mediators during degranulation of cells containing mast cells and basophils involved in not only anaphylactic disease but also allergic disease. It is also particularly effective against anaphylactic disease because it also widely suppresses reactions, but in view of the mechanism of action, in addition to these, asthma, atopic dermatitis, allergic rhinitis, acute urticaria, hay fever, food It is considered that it is also effective in improving and treating allergic type I diseases such as allergy.
[0030]
The therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention uses a fermentation product obtained by natural fermentation as it is, and it may be added to a sweetener or a flavoring agent, and may be easily made into a drinkable product, and may be stored for a long time. Therefore, various additives such as a preservative may be added.
[0031]
In order to apply the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention, generally, in the case of an adult, about 30 to 50 ml each is taken two to three times a day. In addition, in the case of dwarfs, take half of the adult dose. Further, since the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention has no toxicity and no mutagenicity and is safe, there is no problem even if it is used in an amount exceeding the above-mentioned dose.
[0032]
The fermentation product obtained by the natural fermentation of the present invention can be used not only as a therapeutic agent for anaphylactic disease but also as a health food or beverage. Health foods or beverages are not intended for treatment, but are used to improve constitution and maintain health. Therefore, the health foods (including health drinks) for ameliorating anaphylactic disease symptoms of the present invention can also be used to ameliorate anaphylactic disease symptoms, ie, reduce or prevent those symptoms. In this case, it is preferable to add the above-mentioned sweetener, flavoring agent, and the like in consideration of consumer's taste, and finish it to be easy to eat, easy to drink, and suitable for taste.
[0033]
Furthermore, the present invention relates to a therapeutic agent for anaphylaxis using a product fermented using yeast isolated from the above-mentioned fermentation product or an extract from the product, and a health food (healthy beverage) for ameliorating anaphylactic disease symptoms. ) Is provided.
[0034]
The separation of the yeast is described in detail in International Publication WO 01/95922. Specifically, using a fermentation product which is a therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention, the fermentation product is cultured on a plate by a GPLP agar plate culture method, a colony growing predominantly on the culture plate is picked, and isolated yeast is isolated. Obtained. A morphological observation and a property test were performed on the isolated yeast, and a literature (Kurtzman, CP et al., “The yeasts, A Taxonomic Study”, 4th edition (1998), Elsevier Science BV; Barnett, J. A., et al. et al., "Yeasts: Characteristics and identification", 3rd edition (2000), Cambridge University Press, which are incorporated herein by reference. The number of yeast in the fermentation product was 1.4 × 10 5 / g. Table 1 shows the test results of the properties of the isolated yeast, and FIG. 1 shows an example of ascospores of the isolated yeast.
[0035]
[Table 1]
Figure 2004083555
Figure 2004083555
According to the above results, the isolated yeast was identified morphologically and morphologically as Zygosaccharomyces bisporus. This S. saccharomyces bisporus is a genus of ascomycete yeast, which is conjugated between independent cells to form 1 to 4 spherical to oval ascospores. Further, T. saccharomyces bisporus is an osmotic pressure-resistant yeast which is separated from fermented foods, soft drinks and the like.
[0036]
On the other hand, when a DNA homology test was performed on the isolated yeast with the target strain, the following results were obtained. That is, Takayuki Ezaki et al., Journal of the Bacteriological Society of Japan, 45, 851 (1990), and Masaaki Takahashi et al., Tokyo University of Agriculture Isotope Center Research Report, No. 7, p. 69 (1993) (these references are incorporated herein by reference. The DNA homology test with the obtained yeast was carried out using the strains S. saccharomyces bisporus IFO 1131 and S. saccharomyces bailey IFO 1098 (Zygosaccharomyces bailii IFO 1098) as the target strains, and the microplate was used. A DNA-DNA hybridization test was performed by the photobiotin labeling method. The DNA was prepared according to the method described by Jahnke, K .; -D. et al. , Trans. Br. mycol. Soc. , Vol, 87, pp. 175-191 (1986), which is incorporated herein by reference. The results are shown in Table 2.
[0037]
[Table 2]
Figure 2004083555
According to the results of the above homology test with the target strain, the yeast of the present invention is morphologically and qualitatively identified as T. saccharomyces bisporus. It is understood that this is a new strain that is close and different from any of the target strains. The applicant has named this new type of yeast presumed to belong to the genus Tigosaccharomyces as "Haruisan A-3". At this time, it is not clear at this time whether or not the new species of yeast “Haruisan A-3” is not a new strain but a new species or genus. However, Applicant has filed a new strain of yeast isolated and designated "Haruisan A-3" with a deposit number FERM on March 12, 2001, in accordance with the Budapest Treaty on the International Recognition of the Deposit of Microorganisms for Patent Procedure. BP-7499, new name: National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Patent Organism Depositary, 1-1-1, Higashi, Tsukuba, Ibaraki, Japan Chuo No. 6 (former name: Ministry of Economy, Trade and Industry) Research Institute (National Institute of Bioscience and Human-Technology National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Tsukuba, Ibaraki, Japan, 1-chome, Tsukuba, Tsukuba, Ibaraki, Japan. The name of the depositary institution was changed to an independent administrative corporation on April 1, 2001, and changed to an independent administrative agency, the National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, on April 1, 2001. .
[0038]
The isolated new species of yeast of the present invention is considered to have greatly contributed to the effectiveness as a therapeutic agent for anaphylactic disease together with the shoots of Pinaceae, and is a very useful yeast.
[0039]
Next, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited to the following examples.
[0040]
【Example】
Example 1: Production example of therapeutic agent for anaphylaxis The therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention can be produced as follows.
[0041]
The sprouts of the pine needles of Japanese black pine, red pine and larch are collected at the time when the pine has finished flowering (in Fukushima prefecture, from mid-May to early June), and the collected sprouts of the pine needles are thoroughly washed with water. White sugar is added to hot water to dissolve it, cooled to around room temperature, and sugar water and washed pine shoots are placed in a container, such as a plastic container, and sealed, and in early winter (in Fukushima Prefecture, November Until mid), it is manufactured by natural fermentation by placing it in a place exposed to direct sunlight. When the container is opened in early winter and the pine needles are removed, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention can be obtained.
[0042]
The used sugar water was used at a ratio of about 1 kg of white sugar to about 2 liters of water, and the pine needles were used at a rate of about 50.
[0043]
As described above, about 2 liters of water and 1 kg of white sugar and about 50 pine needles were used to produce white turbidity of about 1.2 liters (about 60% of the sugar water charged). A liquid therapeutic agent for anaphylactic disease having the following formula: When the components of the therapeutic agent were analyzed, the results shown in Table 3 were obtained.
[0044]
[Table 3]
Figure 2004083555
This analysis was mainly performed only on the above-mentioned test items relating to food in general, and there may be other components in the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention. Therefore, it is not possible to specify which component is particularly effective as a therapeutic agent for anaphylactic disease, but it has a medicinal effect as a therapeutic agent for anaphylactic disease.
[0045]
Next, with respect to the plurality of therapeutic agents for anaphylactic disease of the present invention produced as described above, the numbers of molds, yeasts, and general bacteria (viable bacteria) contained in the therapeutic agents were examined. The number of molds and yeasts was determined by GPLP agar plate culture. The number of general bacteria (viable bacteria) was determined by SCDLP agar plate culture with an antifungal agent, and the pH of the medium was adjusted to 3.5 using tartaric acid. Two kinds of tests, one in which the medium was adjusted and the other in which the medium was not adjusted, were measured. Table 4 shows the obtained results.
[0046]
[Table 4]
Figure 2004083555
According to the above results, no mold was observed in the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention, and the number of general bacteria (the number of viable bacteria) was extremely low. In addition, it can be seen that the yeast has a slight variation depending on the lot of the fermented product, but the yeast is present in the fermented product in the order of 10 2 to 10 5 / g. The yeast present in the fermentation product corresponds to a new kind of yeast deposited.
[0047]
Test Example 1: Oral toxicity of therapeutic agent for anaphylaxis Next, the oral toxicity of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention was examined. Using a stock solution of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention and a solution obtained by adding honey (10% by weight) thereto, a group to which each of these test substances is administered at 2000 mg / kg, and a group to which water for injection is administered as a control group ( For a dose of 0 mg / kg), SD rats [Crj: CD (SD) IGS] rats of 5 males and 5 females per group were orally gavaged using a disposable syringe (1 mL volume) equipped with an oral gastric tube. An observation period of 15 days (including the day of administration) was established, and signs of toxicity and approximate lethal dose were examined.
[0048]
No mortality was observed in males and females of the anaphylactic disease treating agent of the present invention, including the control group, and the 2000 mg / kg administration group to which honey was added, including the control group, throughout the test period. No changes due to the administration of the test substance were observed in the general condition, body weight, and necropsy. From the above results, it was concluded that the approximate lethal dose of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention under the test conditions was 2,000 mg / kg or more in both sexes.
[0049]
Test example 2: Mutagenicity of therapeutic agent for anaphylaxis Next, the mutagenicity of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention was examined. Regarding the mutagenicity of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention, a modified method of Ames et al. (Maron, DM et al., "Revised methods for the Salmonella mutagenicity test", Mutation Res., Vol. 113, pp. 17, pp. 17-26). 215 (1983), which is incorporated herein by reference) and uses a plate method based on the histidine requirement of Salmonella typhimurium such as TA98, TA100, TA1535, TA1537 and E. coli tryptophan. WP2uvrA strains were treated, and their mutagenicity was examined both with and without metabolic activation.
[0050]
The test doses were 312.5, 625, 1250, 2500 and 5000 μg / plate. As a result, the number of revertant colonies in the test substance group of each test strain did not show a dose-dependent or 2-fold or more increase compared to the negative control group, regardless of the presence or absence of the metabolic activation system. No growth inhibition or precipitation of the test substance was observed. The results are shown in FIGS. FIG. 2 shows the results when base-substituted strains (TA100: □, TA1535: 、, WP2uvrA: △) were used. In the figure, A is the case not due to metabolic activation, B is the case due to metabolic activation, and the results when S9mix is added are shown. FIG. 3 shows the results obtained when a frameshift strain (TA98: □, TA1537: ○) was used. In the figure, A is the case not due to metabolic activation, B is the case due to metabolic activation, and the results when S9mix is added are shown. As a negative control substance, distilled water for injection used as a solvent during preparation of the test substance was used. In addition, as positive control substances, 2- (2-furyl) -3- (5-nitro-2-furyl) acrylamide (AF-2), 2-aminoanthracene (2-AA), sodium azide (SA), and , 9-Aminoacryline (9-AA) were used. AF-2, 9AA, and 2-AA were dissolved in DMSO, and SA was dissolved in distilled water for injection, and used depending on the strain and whether metabolic activation was used or not.
[0051]
From the above results, the mutagenicity of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention under these test conditions was determined to be negative.
[0052]
Test Example 3: Pharmacological action of therapeutic agent for anaphylaxis After intradermal sensitization of anti-DNP-IgE to the back of a rat, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention was orally administered, and after administration, the antigen (DNP- (BSA) and Evans blue were injected intravenously via the tail vein to allow a PCA reaction to confirm the pharmacological action of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention.
[0053]
That is, six male 12-week-old Wistar rats purchased from Charles River Japan were used, and a monoclonal anti-dinitrophenyl-IgE antibody (anti-DNP-IgE antibody) was cloned on the back of the rat as an antigen-specific IgE antibody. : 100 μl of a diluted solution of SPE-7 (manufactured by Sigma, catalog number D-8406, lot number 100K-4850) was sensitized intradermally. After intradermal sensitization, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention obtained as in Example 1 was orally administered for 4 days at a dose of 1 ml / day. As a control, only distilled water for injection was orally administered (see Table 5).
[0054]
[Table 5]
Figure 2004083555
After administration of the test substance, dinitrophenyl-conjugated bovine albumin (DNP-BSA) and Evans blue were intravenously injected into the tail vein of the rat as PCA reaction inducers.
[0055]
The results were determined based on the results of the end point method, that is, the results of the PCA reaction at the final dilution of anti-DNP-IgE. Unclear ones were marked (±) and those with no apparent intradermal reaction were marked (-). The results are shown in Table 6, and an example of the intradermal reaction is shown in FIG.
[0056]
[Table 6]
Figure 2004083555
Further, after intradermal sensitization of anti-DNP-IgE, a pigment (Evans blue) is extracted from the intradermal pigment spots that appear (leak) by the antigen (DNP-BSA), and the degree of the local reaction is determined from the amount of the pigment. Was quantified. Table 7 shows the results.
[0057]
[Table 7]
Figure 2004083555
From the above PCA reaction test, the final dilution factor of the PCA reaction in the control group C was 4000 times, and the final dilution factor in the group D to which the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention was orally administered was 2000 times. Inhibition of the PCA reaction was observed. Similarly, the effect of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention was also confirmed in a PCA reactive dye extraction test.
[0058]
The dilution ratio of the monoclonal anti-dinitrophenyl-IgE antibody, 2000 times, 4000 times, 8000 times, 16000 times, 32000 times, and 64000 times was 500 ng / 100 μl, 250 ng / 100 μl, 125 ng / 100 μl, and 63 ng / h, respectively. These correspond to 100 μl, 31 ng / 100 μl, and 16 ng / 100 μl.
[0059]
These results indicate that at least the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention suppresses the reaction after release of a chemical messenger during degranulation of cells involved in anaphylaxis or allergic reaction including mast cells and basophils. .
[0060]
Test example 4: Confirmation test of dose of therapeutic agent for anaphylaxis In order to confirm the effective dose of therapeutic agent for anaphylaxis, evaluation was performed using PCA reaction in the same manner as in Test example 3.
[0061]
That is, a mouse monoclonal anti-DNP-IgE antibody (SPE-7) was intradermally sensitized to the rat back with 100 μl each of the above-mentioned diluted solution of the mouse monoclonal anti-DNP-IgE antibody at 6 points, and the anaphylactic disease of the present invention. The therapeutic agents were orally administered for 4 days at doses of 0.1 ml / day, 0.5 ml / day and 1.0 ml / day. As a control, only distilled water for injection was orally administered at 1.0 ml / day for 4 days. After the administration (the next day), dinitrophenyl-conjugated bovine albumin (DNP-BSA) and Evans blue were injected intravenously via the tail vein of the rat as PCA reaction inducers, and after 30 minutes, leakage of the Evans blue dye at the IgE-sensitized site was observed. It was determined by the point method. The details of the test groups and the obtained results are shown in Tables 8 and 9.
[0062]
[Table 8]
Figure 2004083555
[Table 9]
Figure 2004083555
According to Table 9, the control group (Group E) induced PCA reaction up to 8000 to 16000 times (63 to 125 ng). On the other hand, in group F of 0.1 ml / day administration, PCA reaction was observed up to 4000-8000 times (125-250 ng), whereas group G of 0.5 ml / day administration and 1.0 ml / day administration of PC group It was found that both groups H suppressed the PCE reaction of IgE by 2000 to 4000 times (250 to 500 ng). In addition, in the comparison between the control group (group E) and the group F, although the suppression of the PCA reaction was mild in the group F, the inhibitory effect was observed. Further, in the G group and the H group which gave similar results, when the leakage of the pigment into the skin was observed, the amount of the leaked pigment was smaller in the H group than in the G group.
[0063]
The weight of the rat subjected to the test is approximately 250 g. From this, the dose for a human (body weight 60 kg) is calculated to be 24 ml, 120 ml and 240 ml per day, respectively. It can be said that administration of 120 ml / day or more is more preferable for obtaining the effect.
[0064]
Test Example 5: Fermentation period and pharmacology of anaphylactic therapeutic agent Next, the effect of the fermentation period of the anaphylactic therapeutic agent of the present invention on the pharmacological effect was examined.
[0065]
That is, the pharmacological effects of the fermentation periods of 1 month, 3 months, and 6 months were evaluated by the PCA reaction as described in Test Example 3 as follows.
[0066]
Rats were sensitized intradermally with the mouse monoclonal anti-DNP-IgE antibody (SPE-7) at 6 points on each of the backs of the rats at 100 points each of the above-mentioned diluted solution of the mouse monoclonal anti-DNP-IgE antibody. Next, the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention having a different fermentation period was orally administered at a dose of 1.0 ml / day for 4 days. As a control, only distilled water for injection was orally administered at 1.0 ml / day for 4 days. After the administration (the next day), dinitrophenyl-conjugated bovine albumin (DNP-BSA) and Evans blue were injected intravenously into the tail vein of the rat as PCA reaction inducers. It was determined by the point method. The details of the test groups and the obtained results are shown in Tables 10 and 11.
[0067]
[Table 10]
Figure 2004083555
[Table 11]
Figure 2004083555
According to Table 11, the control group (group I) induced a PCA reaction up to 8000-fold (125 ng), while the one-month fermentation period (group J) produced up to 8000-fold (125 ng) IgE. Inhibition was almost the same as that of the control group, and the effect of suppressing the PCA reaction was hardly recognized. However, the fermentation period of 3 months and the fermentation period of 6 months both exhibited a PCA reaction inhibitory effect, indicating that the fermentation period was 3 months or longer, preferably 6 months or longer.
[0068]
【The invention's effect】
The therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention can completely cure allergic type I disease represented by anaphylactic disease including anaphylactic shock and food-dependent exercise-induced anaphylaxis, for a short period of time without side effects. Therefore, according to the present invention, an extremely useful therapeutic agent for anaphylactic disease and a health food and beverage for improving symptoms of anaphylactic disease can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a micrograph (differential interference, × 2400) showing an example of ascospores of a yeast isolated from a therapeutic agent for anaphylactic disease (fermentation product) of the present invention. As a medium, a malt extract agar medium was used.
FIG. 2 is a graph showing the results of a screening test for mutagenicity of the therapeutic agent for an anaphylactic disease of the present invention, using base pair-substituted strains (TA100: □, TA1535: ○, WP2uvrA: Δ). The results for the case are shown. In the figure, A shows the results when the metabolic activation is not performed (−S9), and B shows the results when the metabolic activation is not performed (+ S9).
FIG. 3 is a graph showing the results of a screening test for mutagenicity of the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention, showing the results when a frameshift strain (TA98: □, TA1537: :) was used. It is. In the figure, A shows the results when the metabolic activation is not performed (−S9), and B shows the results when the metabolic activation is not performed (+ S9).
FIG. 4 is a photograph substituted for a drawing, showing an example of a PCA reaction in rats administered with the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention. In the figure, Group C is a group to which distilled water for injection was orally administered as a control, and Group D is a group to which the therapeutic agent for anaphylactic disease of the present invention was orally administered. The Anti-DNP-IgE SPE-7 titer indicates the final dilution of the antigen-specific IgE antibody used in the test.

Claims (16)

松科植物の新芽と、水と、糖質とを混合し、自然発酵させて得られるアナフィラキシー疾患治療剤。An agent for treating anaphylactic disease, which is obtained by mixing sprout of pinaceae, water, and carbohydrate, and performing natural fermentation. 前記松科植物が松属の植物である請求項1記載のアナフィラキシー疾患治療剤。The therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 1, wherein the Pinaceae plant is a plant belonging to the genus Pinus. 前記糖質が、砂糖である請求項1記載のアナフィラキシー疾患治療剤。The therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 1, wherein the carbohydrate is sugar. 松葉の新芽と、水と、砂糖とを混合し、自然発酵させて得られるアナフィラキシー疾患治療剤。An agent for treating anaphylactic diseases obtained by mixing sprout of pine needles, water, and sugar and fermenting naturally. 滅菌した水に糖質を溶解し、糖質を溶解した溶液を調製する工程と、
前記糖質を溶解した溶液に松科植物の新芽を加え、自然発酵させる工程とを含むアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。
Dissolving the carbohydrate in sterilized water, and preparing a solution in which the carbohydrate is dissolved,
Adding sprout of Pinaceae to the solution in which the carbohydrate is dissolved, and allowing the solution to ferment spontaneously, thereby producing a therapeutic agent for anaphylactic disease.
前記松科植物が松属の植物である請求項5記載のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。The method for producing a therapeutic agent for an anaphylactic disease according to claim 5, wherein the Pinaceae plant is a plant belonging to the genus Pinus. 前記糖質が、砂糖である請求項5記載のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。The method for producing a therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 5, wherein the carbohydrate is sugar. 前記自然発酵を、嫌気的な条件下、10〜70℃で、3〜9ヶ月行う請求項5記載のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。The method for producing a therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 5, wherein the natural fermentation is performed under anaerobic conditions at 10 to 70 ° C for 3 to 9 months. 滅菌した水に砂糖を溶解し、砂糖を溶解した溶液を調製する工程と、
前記砂糖を溶解した溶液に松葉の新芽を加え、自然発酵させる工程とを含むアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。
Dissolving sugar in sterilized water, and preparing a solution in which the sugar is dissolved,
Adding sprouts of pine needles to the solution in which the sugar is dissolved, and spontaneously fermenting the solution, thereby producing a therapeutic agent for anaphylactic disease.
前記自然発酵を、嫌気的な条件下、10〜70℃で、3〜9ヶ月行う請求項9記載のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。The method for producing a therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 9, wherein the natural fermentation is performed under anaerobic conditions at 10 to 70 ° C for 3 to 9 months. 熱湯に砂糖を溶解し、周囲温度まで冷却させた砂糖水溶液を調製する工程と、
前記砂糖水溶液に、水洗した松葉の新芽を加え、容器に入れて密封し、自然発酵させる工程とを含むアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。
Dissolving sugar in boiling water and preparing an aqueous sugar solution cooled to ambient temperature;
A method of adding sprouts of washed pine needles to the aqueous solution of sugar, placing in a container, sealing, and allowing natural fermentation to occur, thereby producing a therapeutic agent for anaphylactic disease.
前記自然発酵を、10〜70℃で、3〜9ヶ月行う請求項5記載のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。The method for producing a therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 5, wherein the natural fermentation is performed at 10 to 70 ° C for 3 to 9 months. 前記自然発酵を、密閉した容器を直射日光の当たる場所で初冬頃まで行う請求項9記載のアナフィラキシー疾患治療剤の製造方法。10. The method for producing a therapeutic agent for anaphylactic disease according to claim 9, wherein the natural fermentation is performed in a closed container in a place exposed to direct sunlight until early winter. 松科植物の新芽と、水と、糖質とを混合し、自然発酵させて得られるアナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品。A health food for improving anaphylactic disease symptoms obtained by mixing sprout of pine family, water, and carbohydrates and fermenting naturally. 松葉の新芽と、水と、砂糖とを混合し、自然発酵させて得られるアナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品。A health food for improving anaphylactic disease symptoms obtained by mixing sprouts of pine needles, water and sugar and naturally fermenting the mixture. 受託番号FERM BP−7499で寄託した酵母または受託番号FERM BP−7499で寄託した酵母と同等の菌体的性質を有する酵母を用いて発酵させて得られる発酵生成物を用いることを特徴とする、アナフィラキシー治療剤、アナフィラキシー疾患症状改善のための健康食品、またはアナフィラキシー疾患症状改善のための健康飲料の製造方法。Using a fermentation product obtained by fermentation using a yeast deposited under accession number FERM @ BP-7499 or a yeast having the same bacterial properties as the yeast deposited under accession number FERM @ BP-7499. A method for producing a therapeutic agent for anaphylaxis, a health food for ameliorating anaphylactic disease symptoms, or a health drink for ameliorating anaphylactic disease symptoms.
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