【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レールボンド端子を剥離、脱落することがないようにレールに確実に溶接することができるようにしたレールボンド端子の溶接治具およびレールボンド端子の溶接方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、在来線のレール（普通レール、熱処理レール）におけるレールボンド端子などの取り付けに際し、銅テルミット溶接工法が導入されつつある。
この銅テルミット溶接工法は、熱化学反応（テルミット反応）を応用した溶接方法であり、原理は酸化銅とアルミニウムの粉末（銅テルミット剤）を治具１０を構成する図８に示すルツボ１１内で燃焼させ、それによって生じた熱を利用して図９、図１０に示すレールボンド端子１２をレール１３のくびれた胴部１３ａに溶接するようにしたものである（図１１）。
また、図９、図１０に示す従来のレールボンド１４の先端にカシメ固着（１５）しているレールボンド端子１２の形状は、半円形状をなしており、しかもレール１３のくびれた胴部１３ａの左側の面または右側の面に、前記レールボンド端子１２をそれぞれ溶接するための左側または右側専用治具を必要としていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような銅テルミット溶接工法によれば、治具１０を構成するルツボ１１内の銅溶着部１１ａにまで半円形の切り口１１ｂを介してレールボンド１４の先端にカシメ固着（１５）している半円形状レールボンド端子１２の端部を挿入させ、上方で銅テルミット剤を点火させると、銅が溶けて湯道１１ｃを通って銅溶着部１１ａにおいてレールボンド端子１２の端部はレール１３に溶接されるのであるが、レールボンド端子１２の先端が十分に挿入されないで銅溶着部１１ａの入口近くで止まってしまうと、レールボンド端子１２はレール１３に十分な状態で確実に溶接されにくくなり、またレールボンド端子１２の先端が銅溶着部１１ａの奥まで挿入されてしまうと、レールボンド端子１２の端部はレール１３に十分な状態で確実に溶接され難くなるという問題点があり、レールボンド端子１２はレール１３から剥離、脱落する恐れがあった。
また、レール１３のくびれた胴部１３ａの左側の面または右側の面に、前記レールボンド端子１２をそれぞれ溶接するための左側または右側専用治具を、その都度交換して使用する作業上の不便さがあり、コストアップにつながるなどの問題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この発明のレールボンド端子の溶接治具は、前記課題を解決することを目的とし、レールの左側の面または右側の面に沿ってルツボ内の銅溶着部に、左側または右側から挿入しうるレールボンドの先端に固着した所定の長さを有し、かつほぼ中間に溶接部を形成した円筒状レールボンド端子を、レールの左側の面または右側の面に溶接可能にしたレールボンド端子の溶接治具であって、この円筒状レールボンド端子のレールへの溶接時、前記銅溶着部に円筒状レールボンド端子の溶接部を一致させ、上方で銅テルミット剤を点火させると銅が溶けて湯道を通って銅溶着部において円筒状レールボンド端子の溶接部をレールの左側の面または右側の面に溶接させるようにしたことを特徴とする。
【０００５】
また、この発明のレールボンド端子の溶接方法は、レールボンドの先端に固着した所定の長さを有し、かつほぼ中間に溶接部を形成した円筒状レールボンド端子を、レールの左側の面または右側の面に沿ってルツボ内の銅溶着部に挿入し、この円筒状レールボンド端子のレールへの溶接時、前記銅溶着部に円筒状レールボンド端子の溶接部を一致させた後、上方で銅テルミット剤を点火させ、銅溶着部において円筒状レールボンド端子の溶接部をレールの左側の面または右側の面に溶接させるようにしたことを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明に係るレールボンド端子の溶接治具およびレールボンド端子の溶接方法の実施の形態を詳細に説明する。
図１は、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具およびレールボンド端子の溶接方法に適用されるレールボンド端子の正面図である。図２は、図１におけるＡ−Ａ線に沿う断面図である。図３は、図１におけるＢ−Ｂ線に沿う断面図である。図４は、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を構成するルツボの一例を示す斜視図である。図５は、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を使用し、この発明に係るレールボンド端子の溶接方法によりレールボンド端子をレールのくびれた胴部の左側の面に溶接した状態を示す側面図である。図６は、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を使用し、この発明に係るレールボンド端子の溶接方法によりレールボンド端子をレールのくびれた胴部の右側の面に溶接した状態を示す側面図である。図７は、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を使用し、この発明に係るレールボンド端子の溶接方法によりレールボンド端子をレールのくびれた胴部に溶接した状態を示す正面図である。
【０００７】
図１乃至図３において、１はレールボンド（複数本束ねてある電線）で、このレールボンド１の先端には、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具およびレールボンド端子の溶接方法に使用される円筒状レールボンド端子２が周面においてカシメ２ａて固着されている。この円筒状レールボンド端子２には、所定の長さを有し、かつほぼ中間に溶接部２ｂが形成されている。前記カシメ２ａは、先端に対して反対側の部位周面で施されている。
このように、このカシメ２ａを前記円筒状レールボンド端子２の先端に対して反対側の部位（脆弱部の近傍）に施してあるので、レールボンド１に負荷がかかってもこのカシメ２ａによって溶接時に高い温度で熱影響を受けた溶接部２ｂに位置するレールボンド１ａには直接力がかからないから、レールボンド１ａの断線防止となる。
【０００８】
図４は、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具３を構成するルツボ４の一例を示す斜視図である。このレールボンド端子の溶接治具３は、レールボンド端子２に適応するための銅テルミット溶接工法が適用されている。
このルツボ４は、湯道５と、この湯道５に連接する銅溶着部６と、この銅溶着部６を中間にして両側に連接する前記ルツボ４の下方幅方向に形成した半円形の切り口７とより構成されている。
【０００９】
次に、この発明に係るレールボンド端子の溶接治具３を使用して円筒状レールボンド端子２をレール８（例えば普通レール、熱処理レール）のくびれた胴部８ａの左側の面に溶接する場合（図５）について説明する。
【００１０】
まず、ガスバーナにより前記ルツボ４の内部を中心に加熱する。
次にレール８を予熱する。
次いでガスバーナによりレール８のくびれた胴部８ａにおけるレールボンド端子２の溶接する部分を加熱する。
次いで前記ルツボ４をレール８に、図示しないハンドルを開いてレール頭部８ｂに図示しないボンド取付金具を乗せ仮取付を行う。
【００１１】
次に前記レールボンド端子２をルツボ４の半円形の切り口７に、レール８のくびれた胴部８ａの面に沿って挿入し、レールボンド端子２のほぼ中間に形成した溶接部２ｂを銅溶着部６の位置に合わせて止めるようにする。
ここで図示しないハンドルを閉じてレール８にしっかりと固定し、レール８とルツボ４の間に隙間やガタが生じないよう確実に取り付ける。
この状態で前記ルツボ４の上方からスチールディスクをルツボ４内の中間、すなわち前記湯道５の上方部に上向きにセットし、銅テルミット剤を投入する。
【００１２】
更に点火剤を投入して柄の長いライターなどで点火させると、点火とほぼ同時に反応して数秒間銅テルミット剤が燃焼した後、溶融銅が湯道５を通って銅溶着部６に落下し、この溶融銅によってレールボンド端子２の溶接部２ｂは、レール８のくびれた胴部８ａに確実に溶接される（図７中溶接箇所９）。
なお、前記レールボンド端子２の溶接部２ｂにおいて、小径のレールボンド１ａの周囲には、図１および図３に示すように僅かな間隙からなる円周状空間部２ｂｂが設けられているので、溶融銅によって溶接部２ｂの銅が溶け、この銅がこの溶接部２ｂの位置に所在する径を小さくしたレールボンド１ａに溶け込み易くなっている。
【００１３】
しかる後、溶融銅の赤い発光が消えたら図示しないハンドルを十分開き、ボンド取付金具を持ち上げながら取り外し、レール８のくびれた胴部８ａに付着したスラグを手ハンマーまたはタガネなどを用いて除去する。そして、前記レールボンド端子２の溶接部２ｂの上面を手ハンマーで軽く叩き、溶接部に剥離や脱落がないことを確認する。
【００１４】
図６は、前記レールボンド端子２をレール８のくびれた胴部８ａの右側の面に溶接した状態を示す側面図であるが、この場合もレールボンド端子２をレール８のくびれた胴部８ａの左側の面に溶接した場合（図５）と同じ治具３を使用している。作用効果は、同じであるので、説明を省略する。
【００１５】
この発明に係るレールボンド端子の溶接治具およびレールボンド端子の溶接方法によれば、レール８のくびれた胴部８ａの左側の面、または右側の面に溶接する場合、それぞれ左側用、または右側用の専用治具に交換することなく、同じ治具３を使用して簡便に溶接作業をすることができる。
【００１６】
【発明の効果】
この発明は、以上詳述したようにレールボンド端子の溶接治具は、レールの左側の面または右側の面に沿ってルツボ内の銅溶着部に、左側または右側から挿入しうるレールボンドの先端に固着した所定の長さを有し、かつほぼ中間に溶接部を形成した円筒状レールボンド端子を、レールの左側の面または右側の面に溶接可能にしたレールボンド端子の溶接治具であって、この円筒状レールボンド端子のレールへの溶接時、前記銅溶着部に円筒状レールボンド端子の溶接部を一致させ、上方で銅テルミット剤を点火させると銅が溶けて湯道を通って銅溶着部において円筒状レールボンド端子の溶接部をレールの左側の面または右側の面に溶接させるようにしたので、左側用または右側用の専用治具をそれぞれ使用することなく、同じ治具を使用して円筒状レールボンド端子を前記レールの左側の面または右側の面に簡便にして確実に溶接することができるなどの効果がある。
【００１７】
また、この発明のレールボンド端子の溶接方法は、レールボンドの先端に固着した所定の長さを有し、かつほぼ中間に溶接部を形成した円筒状レールボンド端子を、レールの左側の面または右側の面に沿ってルツボ内の銅溶着部に挿入し、この円筒状レールボンド端子のレールへの溶接時、前記銅溶着部に円筒状レールボンド端子の溶接部を一致させた後、上方で銅テルミット剤を点火させ、銅溶着部において円筒状レールボンド端子の溶接部をレールの左側の面または右側の面に溶接させるようにしたので、銅溶着部における位置では、円筒状レールボンド端子を左右から自由に挿入できるから、作業性が良く、コストが低減するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るレールボンド端子の溶接治具およびレールボンド端子の溶接方法に適用されるレールボンド端子の正面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図３】図１におけるＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【図４】この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を構成するルツボの一例を示す斜視図である。
【図５】この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を使用し、この発明に係るレールボンド端子の溶接方法によりレールボンド端子をレールのくびれた胴部の左側の面に溶接した状態を示す側面図である。
【図６】この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を使用し、この発明に係るレールボンド端子の溶接方法によりレールボンド端子をレールのくびれた胴部の右側の面に溶接した状態を示す側面図である。
【図７】この発明に係るレールボンド端子の溶接治具を使用し、この発明に係るレールボンド端子の溶接方法によりレールボンド端子をレールのくびれた胴部に溶接した状態を示す正面図である。
【図８】一般的な治具を構成するルツボの一例を示す斜視図である。
【図９】従来のレールボンド端子の一実施例を示した上面図である。
【図１０】同側面図である。
【図１１】従来のレールボンド端子をレールのくびれた胴部に溶接した状態を示した側面図である。
【符号の説明】
１ レールボンド（複数本束ねてある電線）
１ａ 小径のレールボンド
２ 円筒状レールボンド端子
２ａ カシメ
２ｂ 溶接部
３ 治具
４ ルツボ
５ 湯道
６ 銅溶着部
７ 半円形の切り口
８ レール
８ａ くびれた胴部
８ｂ レール頭部
９ 溶接箇所[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a rail bond terminal welding jig and a rail bond terminal welding method capable of reliably welding to a rail so that the rail bond terminal does not peel off or fall off.
[0002]
[Prior art]
In recent years, copper thermite welding method has been introduced for mounting rail bond terminals and the like on conventional rails (normal rails, heat treated rails).
This copper thermite welding method is a welding method applying a thermochemical reaction (thermit reaction), and is based on the principle that copper oxide and aluminum powder (copper thermite agent) are placed in a crucible 11 shown in FIG. The heat generated by the combustion is used to weld the rail bond terminal 12 shown in FIGS. 9 and 10 to the neck 13a of the rail 13 (FIG. 11).
9 and 10, the shape of the rail bond terminal 12 which is fixed by crimping (15) to the tip of the conventional rail bond 14 is a semicircular shape, and the constricted trunk portion 13a of the rail 13 is formed. The left or right side jig for welding the rail bond terminal 12 to the left or right side surface is required.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to such a copper thermite welding method, it is crimped (15) to the tip of the rail bond 14 through the semicircular cutout 11b to the copper welded portion 11a in the crucible 11 constituting the jig 10. When the end of the semicircular rail bond terminal 12 is inserted and the copper thermite agent is ignited upward, the copper melts, passes through the runner 11c, and the end of the rail bond terminal 12 becomes the rail 13 at the copper welded portion 11a. However, if the end of the rail bond terminal 12 is not sufficiently inserted and stops near the entrance of the copper welded portion 11a, the rail bond terminal 12 is hard to be reliably welded to the rail 13 in a sufficient state. In addition, if the end of the rail bond terminal 12 is inserted deep into the copper welded portion 11a, the end of the rail bond terminal 12 is in a sufficient state on the rail 13. There is a problem that becomes difficult to reliably welded rail bond terminal 12 is peeled from the rail 13, there is a risk of falling off.
In addition, it is inconvenient to use the left or right jig for welding the rail bond terminal 12 on the left or right side of the constricted body portion 13a of the rail 13 each time to replace and use the jig. However, there were problems such as an increase in cost.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
A rail bonding terminal welding jig according to the present invention has an object to solve the above-mentioned problem, and has a rail which can be inserted into a copper welded portion in a crucible along a left side surface or a right side surface of a rail from a left side or a right side. Welding repair of a rail bond terminal that has a predetermined length fixed to the tip of the bond and that can be welded to the left side or right side of the rail, with the cylindrical rail bond terminal having a weld formed almost in the middle. When welding the cylindrical rail bond terminal to the rail, the welded portion of the cylindrical rail bond terminal is matched with the copper welded portion, and when the copper thermite is ignited upward, the copper melts and the runner And a welded portion of the cylindrical rail bond terminal is welded to a left side surface or a right side surface of the rail at the copper welded portion.
[0005]
Further, the method for welding a rail bond terminal of the present invention includes the step of forming a cylindrical rail bond terminal having a predetermined length fixed to the tip of the rail bond and having a welded portion substantially at the middle thereof on the left side surface of the rail or Insert the copper rail in the crucible along the right side into the copper weld, and when welding this cylindrical rail bond terminal to the rail, after aligning the weld of the cylindrical rail bond terminal with the copper weld, The copper thermite agent is ignited, and the welded portion of the cylindrical rail bond terminal is welded to the left side surface or the right side surface of the rail at the copper welding portion.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a rail bond terminal welding jig and a rail bond terminal welding method according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view of a rail bond terminal applied to a rail bond terminal welding jig and a rail bond terminal welding method according to the present invention. FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG. FIG. 3 is a sectional view taken along line BB in FIG. FIG. 4 is a perspective view showing an example of a crucible constituting a welding jig for a rail bond terminal according to the present invention. FIG. 5 shows a state in which the rail bond terminal is welded to the left side surface of the constricted body of the rail by using the rail bond terminal welding jig according to the present invention using the rail bond terminal welding jig according to the present invention. It is a side view. FIG. 6 shows a state in which the rail bond terminal is welded to the right side surface of the constricted trunk portion of the rail by using the rail bond terminal welding jig according to the present invention using the rail bond terminal welding jig according to the present invention. It is a side view. FIG. 7 is a front view showing a state in which the rail bond terminal is welded to the constricted body of the rail by using the rail bond terminal welding jig according to the present invention using the rail bond terminal welding jig according to the present invention. .
[0007]
1 to 3, reference numeral 1 denotes a rail bond (a plurality of bundled electric wires), and a tip of the rail bond 1 is used for a rail bond terminal welding jig and a rail bond terminal welding method according to the present invention. The cylindrical rail bond terminal 2 is fixed by caulking 2a on the peripheral surface. The cylindrical rail bond terminal 2 has a predetermined length, and a weld 2b is formed substantially in the middle. The caulking 2a is provided on the peripheral surface of the part opposite to the tip.
As described above, since the caulking 2a is applied to a portion opposite to the tip of the cylindrical rail bond terminal 2 (near the fragile portion), even if a load is applied to the rail bond 1, the caulking 2a is used for welding. Since no direct force is applied to the rail bond 1a located at the welded portion 2b which is sometimes affected by heat at a high temperature, the breakage of the rail bond 1a is prevented.
[0008]
FIG. 4 is a perspective view showing an example of the crucible 4 constituting the rail bond terminal welding jig 3 according to the present invention. The welding jig 3 of the rail bond terminal employs a copper thermite welding method for adapting to the rail bond terminal 2.
The crucible 4 has a runner 5, a copper welded portion 6 connected to the runner 5, and a semicircular cut formed in the lower width direction of the crucible 4 connected to both sides with the copper welded portion 6 in the middle. 7.
[0009]
Next, when the cylindrical rail bond terminal 2 is welded to the left side surface of the constricted body portion 8a of the rail 8 (for example, a normal rail or a heat-treated rail) using the rail bond terminal welding jig 3 according to the present invention. (FIG. 5) will be described.
[0010]
First, the inside of the crucible 4 is heated by a gas burner.
Next, the rail 8 is preheated.
Next, the welded portion of the rail bond terminal 2 in the constricted body 8a of the rail 8 is heated by the gas burner.
Next, the crucible 4 is placed on the rail 8, a handle (not shown) is opened, and a bond fitting (not shown) is placed on the rail head 8b to perform temporary mounting.
[0011]
Next, the rail bond terminal 2 is inserted into the semicircular cut 7 of the crucible 4 along the surface of the constricted body 8a of the rail 8, and the welded portion 2b formed almost at the center of the rail bond terminal 2 is copper-welded. Stop according to the position of the part 6.
Here, the handle (not shown) is closed and firmly fixed to the rail 8, and the rail 8 and the crucible 4 are securely mounted without any gap or play.
In this state, a steel disc is set upward from above the crucible 4 in the middle of the crucible 4, that is, above the runner 5, and a copper thermite is charged.
[0012]
When the igniter is further charged and ignited with a lighter having a long handle, the copper thermite agent reacts almost simultaneously with the ignition and burns for several seconds, and then the molten copper falls into the copper welding portion 6 through the runner 5. Then, the welded portion 2b of the rail bond terminal 2 is reliably welded to the constricted body portion 8a of the rail 8 by the molten copper (welded portion 9 in FIG. 7).
In the welded portion 2b of the rail bond terminal 2, a circumferential space 2bb having a small gap is provided around the small-diameter rail bond 1a as shown in FIGS. The molten copper melts the copper in the welded portion 2b, and this copper is easily melted into the rail bond 1a located at the position of the welded portion 2b and having a reduced diameter.
[0013]
Thereafter, when the red light emission of the molten copper disappears, the handle (not shown) is sufficiently opened, and the bond attachment is lifted and removed, and the slag attached to the constricted body portion 8a of the rail 8 is removed using a hand hammer or a rag. Then, the upper surface of the welded portion 2b of the rail bond terminal 2 is patted lightly with a hand hammer to confirm that the welded portion does not peel or fall off.
[0014]
FIG. 6 is a side view showing a state in which the rail bond terminal 2 is welded to the right surface of the constricted body 8a of the rail 8. In this case as well, the rail bond terminal 2 is connected to the constricted body 8a of the rail 8. The same jig 3 as in the case of welding to the left side of FIG. Since the operation and effect are the same, the description is omitted.
[0015]
According to the rail bond terminal welding jig and the rail bond terminal welding method according to the present invention, when welding to the left surface or the right surface of the constricted body portion 8a of the rail 8, it is for the left side or the right side, respectively. A welding operation can be easily performed using the same jig 3 without replacing the jig with a dedicated jig.
[0016]
【The invention's effect】
According to the present invention, as described in detail above, the rail bond terminal welding jig can be inserted from the left or right into the copper welded portion in the crucible along the left side or right side of the rail. A jig for a rail-bonded terminal having a cylindrical rail-bonded terminal having a predetermined length fixed to the rail and having a weld portion formed substantially in the middle thereof, capable of being welded to the left side surface or the right side surface of the rail. When welding the cylindrical rail bond terminal to the rail, the welded portion of the cylindrical rail bond terminal is made to coincide with the copper welded portion, and when the copper thermite is ignited upward, the copper melts and passes through the runner. Since the welded portion of the cylindrical rail bond terminal was welded to the left side or right side of the rail at the copper weld, the same jig was used without using the left or right dedicated jig respectively. use The effect of such a cylindrical rail bond terminals can be reliably welded to conveniently left side or right side of the rail Te.
[0017]
Further, the method for welding a rail bond terminal of the present invention includes the step of forming a cylindrical rail bond terminal having a predetermined length fixed to the tip of the rail bond and having a welded portion substantially at the middle thereof on the left side surface of the rail or Insert the copper rail in the crucible along the right side into the copper weld, and when welding this cylindrical rail bond terminal to the rail, after aligning the weld of the cylindrical rail bond terminal with the copper weld, Since the copper thermite was ignited and the weld of the cylindrical rail bond terminal was welded to the left side or right side of the rail at the copper weld, the cylindrical rail bond terminal was placed at the position of the copper weld. Since it can be freely inserted from the left and right, there are effects such as good workability and cost reduction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a rail bond terminal applied to a rail bond terminal welding jig and a rail bond terminal welding method according to the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 3 is a sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 4 is a perspective view showing an example of a crucible constituting a welding jig for a rail bond terminal according to the present invention.
FIG. 5 shows a state in which the rail bond terminal is welded to the left side surface of the constricted body of the rail by using the rail bond terminal welding jig according to the present invention and the rail bond terminal welding method according to the present invention. It is a side view.
FIG. 6 shows a state in which the rail bond terminal is welded to the right surface of the constricted body of the rail by using the rail bond terminal welding jig according to the present invention and the rail bond terminal welding method according to the present invention. It is a side view.
FIG. 7 is a front view showing a state in which the rail bond terminal is welded to the constricted body of the rail by the rail bond terminal welding method according to the present invention using the rail bond terminal welding jig according to the present invention. .
FIG. 8 is a perspective view showing an example of a crucible constituting a general jig.
FIG. 9 is a top view showing one embodiment of a conventional rail bond terminal.
FIG. 10 is a side view of the same.
FIG. 11 is a side view showing a state where a conventional rail bond terminal is welded to a narrow body of a rail.
[Explanation of symbols]
1 rail bond (a bundle of wires)
1a Small-diameter rail bond 2 Cylindrical rail bond terminal 2a Caulking 2b Welded part 3 Jig 4 Crucible 5 Runner 6 Copper welded part 7 Semicircular cut 8 Rail 8a Necked body 8b Rail head 9 Welding point
