JP2004081455A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすること。
【解決手段】遊技機1の前面側には開閉可能に前面扉4が設けられ、その前面扉4の下方に下皿形成部材5が配設されている。前面扉4及び下皿形成部材5には、遊技機1の外周全体で環状をなしかつ前方に突出した環状部6,7が設けられ、環状部6の最上部たるトップ部6aには、スピーカ11が斜め下向きに設置されている。
【選択図】 図2
【解決手段】遊技機1の前面側には開閉可能に前面扉4が設けられ、その前面扉4の下方に下皿形成部材5が配設されている。前面扉4及び下皿形成部材5には、遊技機1の外周全体で環状をなしかつ前方に突出した環状部6,7が設けられ、環状部6の最上部たるトップ部6aには、スピーカ11が斜め下向きに設置されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一種として、複数の図柄がリールと称される円環状のベルト表面に付されて構成された図柄列を可変表示するとともに、その可変表示後に停止図柄を表示する可変表示手段を備えたスロットマシン(回胴式遊技機)が知られている。この種の遊技機としては、所定の有効ラインに表示される前記停止図柄が特定図柄である場合に、例えばビッグボーナスゲームのような遊技者に有利な所定のゲーム(特別遊技状態)が発生するものが提供されている。
【0003】
また近年、メダルの代わりにパチンコ機で使用される遊技球を用いて上記スロットマシンに似通った遊技を行うことのできる遊技機(球使用ベルト式遊技機)が考えられている。かかる遊技機においては、所定数の遊技球が取り込まれた後にレバー操作が行われることで可変表示手段の可変表示が開始される。そして、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出される。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、パチンコホール等の遊技ホールにおいて遊技球をパチンコ機と共通の遊技媒体として取り扱うことができるとともにスロットマシンの遊技性を維持することができる。またこの場合、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいて多く見られる、メダルと遊技球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得るし、パチンコ機の島に当該遊技機を設置したりする等の柔軟性が生じる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の遊技機では、音声による演出が多用される傾向にあり、音声による演出効果を高めるべく、遊技機前面に高性能なスピーカが装備されるようになってきている。また、既存の遊技機において、スピーカは遊技機前面から垂直方向に音声を発するように構成されている。こうした実情下、スピーカ等の音声発生手段による一層の演出効果の向上が望まれている。なお、かかる事情はパチンコ遊技機等の弾球及び球払出遊技機においても同様にみられる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることを主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じて各手段の直後に作用、効果等をそれぞれ記載する。
【0007】
手段1.遊技機前面の周辺部に手前側へ突出させた突出部を設け、その突出部に、遊技機前方かつ中央寄りに指向された音声発生手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0008】
手段1によれば、遊技機前面の突出部において遊技機の周辺部に設けた突出部には音声発生手段が遊技機前方かつ中央寄りに指向されるように設けられているため、音声発生手段からの音声に指向性が持たされ、遊技機前方に位置する遊技者にとっては音声が聞こえやすくなる。それ故、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることができる。
【0009】
手段2.遊技機最上部に前方に突出させた突出部を設け、その突出部に、音声発生手段を斜め下向きに設置したことを特徴とする遊技機。
【0010】
手段2によれば、遊技機最上部の突出部において斜め下向きに音声発生手段が設置されるため、音声発生手段からの音声に指向性が持たされ、遊技機前方に位置する遊技者にとっては音声が聞こえやすくなる。それ故、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることができる。
【0011】
手段3.遊技機最上部に前方に突出させた突出部を設け、その突出部の下面を斜め下向きに設けるとともに、その突出部下面に沿う向きに音声発生手段を設置したことを特徴とする遊技機。
【0012】
手段3によれば、遊技機最上部の突出部において斜め下向きに音声発生手段が設置されるため、音声発生手段からの音声に指向性が持たされ、遊技機前方に位置する遊技者にとっては音声が聞こえやすくなる。それ故、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることができる。
【0013】
手段4.手段1乃至3のいずれかにおいて、前記突出部には、同じ設置角度で左右一対の音声発生手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0014】
手段4によれば、左右一対の音声発生手段により、遊技機にとっての音響効果が向上される。またステレオ効果を生じさせることが可能となる。
【0015】
手段5.手段1乃至4のいずれかにおいて、前記音声発生手段はスピーカであり、前記突出部の内部空間であるスピーカ背面領域を、前記スピーカの音響空間として利用するよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0016】
手段5によれば、突出部の内部空間がスピーカの音響空間として利用されるため、音質の向上が期待できる。すなわち、スピーカの背面空間が十分に確保されることがスピーカの音質を高めるのに効果的であるところ、突出部内にそのための空間を確保することによって簡易な構成によって音質を高めることができる。手段6.手段1乃至5のいずれかにおいて、前記突出部には、点灯又は点滅等による表示演出を行うための表示部(LED、ランプ等の発光体)を設けたことを特徴とする遊技機。
【0017】
手段6によれば、突出部において、スピーカ等の音声発生手段による音声による演出に加え、表示部の点灯又は点滅等による演出が可能となり、より一層多彩な演出効果が実現できる。なお、この場合、突出部を発光体等の表示部のためのレンズ面として機能させることが好ましい。また、手段6によれば、突出部が発光を行うことによって遊技機の遊技者のみならず周辺の者に対しても特定の遊技状況であることを知らしめることができて遊技場全体の雰囲気を盛り上げることができるとともに、音声は当該遊技機の遊技者に集中的に聞こえるようにすることで音声の輻輳が回避される。
【0018】
手段7.手段1乃至6のいずれかにおいて、遊技機前面にはその外周全体で環状をなしかつ前方に突出した環状部を設け、その環状部の一部を前記突出部としたことを特徴とする遊技機。
【0019】
手段7によれば、遊技機の外周全体に設けられる環状部の一部が前記突出部とされることから、遊技機全体として重厚感のある装飾を施すことができる。それ故、遊技機前面における装飾性を高めることができるようになる。
【0020】
手段8.手段7において、球受皿を形成するための球受皿形成部材を遊技機最下部に設置した遊技機において、前記球受皿形成部材を含むようにして前記環状部を設けたことを特徴とする遊技機。
【0021】
手段8によれば、球受皿形成部材を含むようにして環状部が設けられるため、該球受皿形成部材をも含めて一連の装飾を施してその装飾性を高めることができる。
【0022】
手段9.手段7又は8において、前記環状部には、多数の発光体を埋設したことを特徴とする遊技機。
【0023】
手段9によれば、遊技機前面においてダイナミックな表示演出を可能とし、かつより一層装飾性を高めることができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、遊技球を取り込んだ上で遊技が開始される遊技機を具体化した一実施の形態につき図面に基づいて説明する。
【0025】
本実施の形態における遊技機は、基本的な遊技内容についてはいわゆるスロットマシンと似通った性質を具備するものである。但し、遊技に際しては所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている。なお、遊技球は、パチンコ球に限られず、広義には鋼球であればよい。
【0026】
まずはじめに、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3は遊技機1の前面扉4を開放し遊技機本体と前面扉4とを横に並べて示す正面図、図4は遊技機1の背面図である。なお、図2には、遊技機1に併設される球貸し装置Aも図示している。
【0027】
図1〜図3に示すように、遊技機1は、本体枠としての外枠2と、外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。この場合、外枠2と前面枠3とは、その左端の上部及び下部においてヒンジ31,32により開閉可能に連結されている。外枠2は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなす。また、前面枠3は略矩形状の板状をなし、外枠2の前面に当接するようにして設けられている。この前面枠3には、後述するベルトユニットや、遊技球の取込又は払出のための装置や、各種制御基板等が搭載されるようになっている。本実施の形態では、基本的には外枠2及び前面枠3により遊技機本体が構成されている。
【0028】
また、前面枠3の前面側には、当該前面枠3に対して開閉可能に前面扉4が設けられると共に、この前面扉4の下方に下皿形成部材5が設けられている。すなわち、前面枠3の前面側は前面扉4と下皿形成部材5とにより覆い隠されるようになっており、前面扉4が開放されることにより、下皿形成部材5よりも上方の前面枠3及びそれに搭載された各種機構(ベルトユニット等)が前方に露出されるようになっている。なお、前面枠3と前面扉4とは、上部及び下部のヒンジ33,34により開閉自在に連結されている。
【0029】
前面扉4及び下皿形成部材5の前面は、遊技機全体として一体的な外観をなすよう連続的な立体形状にて形成されており、遊技機1の概ね外周全体で環状をなしかつ遊技機前面に突出する環状部6,7を有する。環状部6,7は遊技機正面から見てほぼ左右対称の形状をなす。これら環状部6,7には、発光ダイオード等よりなる発光体8,9が多数埋設されており(図2右下の一部破断部参照)、遊技に際しこの発光体8,9が発光することにより、例えば環状部6,7が一斉に又は遊技機外周を周回して光るようになっている。
【0030】
環状部6のうち、最上部に位置するトップ部6aは他の部位よりも一層前方に突出しており、遊技機1として象徴的な外観を呈する。このトップ部6aには、左右一対のランプ表示部10が設けられると共に、同じく音声発生手段としての左右一対のスピーカ11が設けられている。より具体的には、図7に示すように、環状部6のトップ部6a内において、下方に傾いた向きにスピーカ11が配設されている。これにより、スピーカ11に指向性が付与され、個々の遊技機1の前方に位置する遊技者にとっては、スピーカ11からの音が直接的に耳に聞こえ、遊技の際の演出がより効果的なものとなる。
【0031】
また、環状部6において中央高さ部付近には、内側に括れた括れ部6bが設けられ、その括れ部6bにもランプ表示部12,13が設けられている。なお、前面扉4は、それ自身が閉状態にある場合には図示しないロック機構によって開放不能な状態にロックされており、そのロック状態は前面枠3に設けられたキーシリンダ14に対する所定のキー操作によって解除されるように構成されている。本遊技機1では、前面扉4(環状部6)の括れ部6bによりキーシリンダ14の設置位置が確保されている。
【0032】
環状部6,7(発光体8,9)やランプ表示部10,12,13等は、表示内容の多様化や表示演出の重厚化等を意図しつつ遊技の際の補助演出を行うべく設けられるものであって、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行する。例えば、ビッグボーナスゲームを獲得しうる状態になったときに、環状部6,7(発光体8,9)を一斉に又は周回させるように発光させたり、全てのランプ表示部10,12,13を点灯又は点滅等させたりすることで、遊技者への告知が行われる。
【0033】
一方で、実際の遊技ホールでは、図2に示すように、遊技機1の左側に球貸し装置Aが設けられることとなり、この球貸し装置Aへの紙幣や硬貨等の投入によりノズルBを通じて遊技球が遊技機1(実際には後述する上皿18)に供給されるようになっている。なお、ノズルBは、基部Cを中心にして手前側に回動可能に、かつ上方に跳ね上げ可能に構成されている。かかる場合、ノズルBが図示の如く球供給位置にあると、このノズルBと、前述した前面扉4前面の環状部6とが干渉するおそれが生ずるが、本実施の形態では、環状部6の括れ部6bの一部に切り欠き状の凹部15が形成されており、この凹部15にノズルBが配置されるようになっている。詳しくは、凹部15は、上皿18の直上となる高さ位置に、かつ後述する操作部100(遊技機前面の膨出部)の上面と連続面をなすようにして設けられている。また、凹部15は、ノズルBを装着するのに十分な高さ方向の寸法を有する。
【0034】
上記凹部15により、遊技機1前面の立体的な造形にかかわらず、ノズルBを介して遊技球の補充が好適に実施できる。また、凹部15には、他の環状部6と同様に発光体8が埋め込まれている。故に、凹部15が切欠き状に設けられたとしても、環状部6,7は凹部15も含むようにして発光し、その全体の印象が損なわれることはない。
【0035】
本実施の形態における遊技機1は、遊技球(仮想遊技球をも含む)の投入を必要条件として遊技が行われ、所定条件の成立に伴い所定個数の遊技球の払出が行われるよう構成されている。遊技媒体として遊技球を用いるための構成を以下に説明する。すなわち、図3に示すように、前面枠3には、その裏面から外枠2の内周面に沿って背面側に延びる内枠部材16が取り付け固定されており、その内枠部材16の前面側下方には上皿形成部材17が着脱可能に取り付けられている。
【0036】
図5は、上皿形成部材17の構成を示す斜視図である。上皿形成部材17には上皿18が形成されており、更にその上皿18は主上皿部18aと副上皿部18bとを有する。主上皿部18aは、後述する払出機構より払い出された遊技球を貯留するものである一方、副上皿部18bは、球貸し用のノズルB(図2参照)から供給される遊技球を受け取り、主上皿部18aへ導くものである。主上皿部18a内の遊技球は、球案内通路19を通じて球出口に流れ、この球出口より取込装置23(図3参照)に給送される。ここで、図5において副上皿部18bは図の左側に向けて幾分下方に傾斜し、主上皿部18aは図の右側に向けて幾分下方に傾斜している。故に、主上皿部18a及び副上皿部18内の遊技球は順序よく下流側に流れ、取込装置23へ向けて案内される。
【0037】
また、上皿形成部材17の左右両端部には装着固定部21が設けられており、この装着固定部21を内枠部材16側に締結することにより、上皿形成部材17が内枠部材16に装着されるようになっている(図3にはその装着状態を示す)。装着固定部21の締結解除により、上皿形成部材17が内枠部材16から離脱される。装着固定部21の締結手法は任意でよく、内枠部材16側に設けた被締結穴に締結具を押し込むワンプッシュ式の締結手法や、内枠部材16側に設けたネジ穴に雄ネジを螺着する手法等が適用できる。
【0038】
そして、上皿形成部材17が内枠部材16に装着された状態で、前面扉4が閉じられると、内枠部材16と前面扉4との間で上皿形成部材17が固定される。このとき、図5に示すように、上皿形成部材17にはその長手方向に延びるフランジ22が設けられており、このフランジ22が前面扉4の裏面に挟持されるようになっている。また、図1や図2に示すように、前面扉4のうち、上皿形成部材17に対応する部分(操作部100)は前面側に膨出しており、かつその膨出部の上面が開口している。このため、前面扉4が閉状態にあるときには、上皿形成部材17の上皿18が膨出部(操作部100)の上方に開放されるようになる。以上の構成により、上皿形成部材17を遊技機本体又は前面扉4から容易に取り外すことができるとともに、上皿形成部材17を取り外した上で、上皿18(特に球案内通路19)の清掃作業等が行いやすくなる。また、後述する操作部100等の点検、修理等が前面扉4の裏側から行いやすくなる。つまり、メンテナンス性の向上が図られる。前面扉4の膨出部分は操作部100となっており、前面扉4のうち、操作部100の直上には表示部120が設けられている。これら操作部100及び表示部120の構成については後述することとする。
【0039】
取込装置23は内枠部材16に設けられており、遊技者による遊技球の投入操作やクレジット操作等に基づき取込装置23を介して遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。そして、所定個分の遊技球が取り込まれる毎にその都度の遊技(ゲーム)の開始条件が成立し、遊技開始の準備が整えられるようになっている。このとき、遊技球は所定個数ずつ取り込まれた後、遊技機外部(図示しない排出通路)に排出される。
【0040】
また、内枠部材16の裏側には、遊技中の所定条件の成立時において遊技球の払出を行う払出機構が設けられている。すなわち、図4に示すように、内枠部材16の裏側の最上部にはタンク25が設けられており、このタンク25には遊技球が逐次補給される。タンク25の下方にはタンクレール26が連結され、更にタンクレール26の下流側にはケースレール27が連結されている。払出装置28はケースレール27の下流側に設けられ、所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が行われる。そして、払出装置28より払い出された遊技球は払出通路29を通じて前記上皿18に供給される。
【0041】
ここで、タンクレール26、ケースレール27、払出装置28等の払出機構は、後述するベルトユニット70(実際には、同ベルトユニット70を収容するカバー135)を迂回するようにして配置されている。また、図4(遊技機1の背面図)では右端の上下部分で前面枠3が開閉可能に軸支されており、前述の払出機構は軸側に配置されている。この場合、払出機構には多数の遊技球が貯留されその重量は自ずと大きくなるが、払出機構が軸側に設けられるため、前面枠3の開閉を支障なく行うことができるようになる。またこのとき、軸部材(ヒンジ31,32)にかかる重量負担が軽減されるため、同軸部材(ヒンジ31,32)を保護する効果も併せて得られる。
【0042】
前記投入操作等が行われた場合、取込装置23が作動し、これにより上皿18にある遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。また、遊技中に所定条件が成立した場合には、払出装置28が作動し、これによりタンク25に貯留されている遊技球が、払出通路29等を介して基本的には上皿18に払い出される。
【0043】
一方、前述したように前面扉4の前面下方には下皿形成部材5が配設されており、その下皿形成部材5に下皿41が形成されている。また、下皿形成部材5には、その奥方の側面に排出口42が形成されている。前記上皿18内に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に遊技球が払い出される場合には、排出口42を介して下皿41にも遊技球が払い出されるようになっている。すなわち、図示は省略するが、内枠部材16に設けられた払出通路29は二通路に分岐され、その一方が上皿18に連通し、他方が下皿41に連通する構成となっている。排出口42の上方にはスピーカ43が設けられている。なお、符号44は灰皿である。
【0044】
ここで、前面扉4前面の膨出部よりなる操作部100は、その下面が台形状(凸状)に切り欠かれており(実際には、後述するストップボタン操作面113の下方部分が切り欠かれている)、その切り欠きにより形成された領域にスピーカ43が設置されている。スピーカ43は、上下方向に限られた空間で十分な音量を確保するため、横長の形状をなす。操作部100の下方空間(切り欠きによりできた空間)は、下皿41に貯まった遊技球を掻き出すために手を差し入れる空間でもある。この場合、操作部100の下方空間において、スピーカ43は、その上方及び左右が操作部100により、下方が下皿41(下皿形成部材5)によりそれぞれ囲まれるようになっている。
【0045】
また、図2等からも明らかなように、遊技機前方から見て下皿形成部材5にて重複しない領域にスピーカ43が配置され、スピーカ43の音が下皿形成部材5又は同部材5(下皿41)内に貯留される遊技球に遮られないようになっている。要するに、スピーカ43は概ね四方が囲まれ、前方にのみ、すなわち遊技者側にのみ開放されるようになっている。故に、遊技機1毎の遊技者にとってはスピーカ43の音がよく聞こえ、隣接する遊技機1の他の遊技者にとってはスピーカ43の音があまり聞こえない。従って、各の遊技者にとって隣からの音が耳障りになるといった不都合が抑制できる。
【0046】
また、下皿形成部材5には、下皿41に貯まった遊技球を球抜き穴45から下方に排出するための球抜き機構46が設けられている。その構成を図6を用いて説明する。図6において、(a)は球抜き穴45を閉鎖した状態(非操作状態)を、(b)は球抜き穴45を開放した状態(操作状態)を示す。なお実際には、下皿形成部材5の底部に埋設されるようにして本球抜き機構46が設けられている。
【0047】
球抜き機構46は、球抜き穴45を閉鎖するのに十分な面積を有する2片の開閉板47,48を有し、それら開閉板47,48は支軸49,50により回動可能に支持されている。この支軸49,50には図示しないねじりコイルバネが配設されており、(a)に示す非操作状態では、2片の開閉板47,48が球抜き穴45を完全に閉鎖する状態で付勢保持される。また、開閉板47,48の基端部47a,48aは、遊技者等による球抜きボタン51の押圧操作により押し込まれるようになっており、基端部47a,48aが押し込まれることにより、(b)に示すように開閉板47,48が共に開位置に回動し球抜き穴45が開放される。この状態で下皿41内の遊技球が下方に落下し球抜きが行われる。このとき、2片の開閉板47,48は、互いに相反する方向に回動する。言い換えれば、開閉板47,48は、支軸49,50を中心にハサミ式に開閉動作する。なお、開閉板47,48の最大の開位置はストッパ53,54にて規制されるようになっている。
【0048】
球抜きボタン51にはコイルバネ52が内蔵され、前記押圧操作が解除されると、コイルバネ52の付勢力により球抜きボタン51が初期位置((a)の位置)に復帰する。この球抜きボタン51の復帰と同時に、上記2つの開閉板47,48も初期位置((a)に示す閉位置)に自動復帰する。なお、左右2つの開閉板47,48は対称形状をなし、左右対称の状態で開閉動作するようになっている。図6中、符号55は、開閉体47,48の先端部を案内するための案内溝である。
【0049】
上述した球抜き機構46の構成によれば、球抜きボタン51の押圧操作により2枚の開閉板47,48が同時に開放動作され、いち早く大きな開口面積が得られる。故に、素早い球抜きが実施できるようになる。本遊技機1にあっては、1回の遊技に最大15個の遊技球が必要となることから遊技球の減りが比較的早くなることが想定され、遊技者が連続的に遊技を楽しむためには上皿18や下皿41にできるだけ多量の遊技球が貯留できることが望ましい。こうした実情下で、下皿41等に多量の遊技球が貯留されたとしても、上記の如く素早い球抜きが実現できれば、遊技者は遊技終了の際などにおいて残り球の精算を素早く実施することができるようになる。
【0050】
なお、球抜き穴45は、図6の如く略真円状をなすものの他、楕円形状をなすもの、矩形状をなすもの等であってもよい。また、球抜き操作部材としての球抜きボタン51を、例えば、左右スライド式の操作部材に変更することも可能である。いずれにしろ、球抜き操作部材の操作により2片の開閉板47,48が同時に開閉動作するものであればよい。さらに上記構成では、球抜きボタン51の操作解除後において、球抜きボタン51や開閉板47,48が初期位置に自動復帰する構成としたが、この復帰動作も遊技者による手動操作に委ねるよう構成を変更することも可能である。
【0051】
図3,図7に示すように、前面扉4を閉じた状態において、当該前面扉4にはベルトユニット70のすぐ前方位置に前面パネル60が配設されており、その前面パネル60には3つの表示窓61,62,63が設けられている。各表示窓61〜63は横並びとなるように設けられ、各表示窓61〜63を通して内部が視認可能となっている。
【0052】
また、前面パネル60の背面には、これも同様にパネル状をなすフロントライト部材64が重ね合わせるようにして取り付けられている。フロントライト部材64は、光源(ライト)と、光源からの光をパネル面に沿って導入しかつパネル面に略垂直な方向に反射させパネル外部へ発する透明な導光パネルとを有して構成されている。つまり、このフロントライト部材64によればその後方に向けて略垂直に面発光が行われ、後述するベルトユニット70のベルト表面(図柄)が明るく照射されることとなる。この場合、表示窓61〜63による図柄の視認範囲に対して面発光が行われる。なお本実施の形態では、表示窓61〜63毎に個別に光源が設けられており、図3中の符号65,66,67は各光源を示す。また、符号65a,66a,67aは各光源のインバータを示す。
【0053】
また、前面扉4において、環状部6及び表示部120で囲まれる中央部分は中央パネル部となっており、この中央パネル部には上下2枚の保護パネル35,36が配設されている。これら保護パネル35,36は樹脂又はガラス等による透明なパネルであり、上側パネル及び下側パネルを構成する。また、これら上下の保護パネル35,36の間には、両パネルを区画するための棒状の仕切部材37が配設されている。図7に示すように、下側の保護パネル36は、前述した前面パネル60及びフロントライト部材64に重ね合わせるようにして幾分上向きに傾斜して設けられている。これに対し、上側の保護パネル35は、幾分下向きに傾斜して設けられている。これにより、上下の保護パネル35,36はいずれも遊技者に対向するように設けられることとなり、各パネル35,36への視認性が向上するようになっている。
【0054】
前面扉4の中央パネル部において、表示窓61〜63を含む略長方形状の中央領域は図柄の可変表示領域となっており、この可変表示領域よりも左右(外方)に張り出すようにして張出部38が設けられている。この張出部38は、表示窓61〜63よりも上方で仕切部材37近傍に設けられ、左右対称形状をなすよう構成されている。張出部38には、遊技機1の検査確認証(証紙)S1などが貼り付けられる。この場合、仕切部材37には、その長手方向に沿って等間隔に切欠溝37aが設けられており、この切欠溝37aをガイドとして所定位置に検査確認証S1が貼り付けられるようになっている。この切欠溝37aが貼着ガイド部に相当する。なお、張出部38は、水平方向で図柄の可変表示領域と重複しないように設けられればよい。また、張出部38は、図示のように三角形状をなす他に、台形状、半円状等であってもよい。その他、張出部38が左右のいずれか一方にのみ設けられたり、左右非対称に設けられたりする構成であってもよい。
【0055】
次に、ベルトユニット70の構成を図3、図7及び図8を用いて説明する。図3に示すように、ベルトユニット70は、前面扉4の裏側において前方より内枠部材16に設置されている。すなわち、ベルトユニット70は、四角枠状をなす金属製の支持フレーム80を具備しており、その支持フレーム80の上部2カ所に固定部81が設けられている。そして、固定部81に取付金具82が取り付けられ、この取付金具82を介して支持フレーム80が内枠部材16に取着固定されている。因みに図8に示すように、支持フレーム80の下部には係止穴83,84,85が設けられており、各係止穴83〜85に内枠部材16側の係止部(図示略)が係止されることにより、ベルトユニット70の前後方向の位置決めがなされるようになっている。つまり、各係止穴83〜85は前後に複数(例えば2つ)設けられ、その前後の係止穴83〜85の何れを用いるかによりベルトユニット70の傾斜角度が決定されるようになっている。
【0056】
また、支持フレーム80には、可変表示手段を構成する左回転体71、中回転体72及び右回転体73が収納されている。図7,図8に示すように、各回転体71〜73はそれぞれ、支持フレーム80に回転可能に軸支された駆動ローラ74及び従動ローラ75と、両ローラ74,75間に掛け渡されたベルト(無端状ベルト)76とを備えている。駆動ローラ74には、その回転方向に沿って左右両縁部に複数の外歯74aが等間隔に設けられ、従動ローラ75にも同様に、その回転方向に沿って左右両縁部に複数の外歯75aが等間隔に設けられている。これに対し、ベルト76には、その左右両縁部に前記外歯74a,75aと同じ間隔で係合穴76aが設けられている。そして、ベルト76の係合穴76aを両ローラ74,75の外歯74a,75aに係合させるようにしてベルト36が両ローラ74,75に掛け渡されている。本実施の形態では、従動ローラ75は駆動ローラ74よりも小径であるとするが、それらは同じ径であっても、従動ローラ75の方が大径であってもよい。また、駆動ローラ74を上に、従動ローラ75を下に配置するが、それらを上下逆に配置してもよい。かかる構成下、円形状のリールで回転体を構成した場合とは異なり、ベルト76(回転体71〜73)は全体として扁平状に構成されることとなる。
【0057】
各回転体71〜73の駆動ローラ74は、それぞれステッピングモータ等よりなるモータ77,78,79に連結されている。そして、各モータ77〜79の駆動により各回転体71〜73が個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動されるようになっている。回転体71〜73が回転すると、各表示窓61〜63を通して回転体71〜73(各ベルト76)が上から下へ向かって移動しているかのように視認される。各ベルト76の外表面には、それぞれ識別情報としての図柄(シンボル)が多数付されている。これらの図柄のうち、表示窓61〜63を介して視認可能な図柄数は、主として表示窓61〜63の上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施の形態では、各回転体71〜73毎に3個ずつの図柄が視認可能となるよう表示窓61〜63の上下方向の長さが設定されている。
【0058】
また、ベルト76の外表面にはつや消し加工が施されている。それ故に、前述の通りフロントライト部材64により面発光が行われ、ベルト表面に正面から光が照射される場合にも、ベルト表面が過剰に反射することが抑制できるようになっている。
【0059】
各回転体71〜73の前方には、各ベルト76の係合穴76aを隠すための穴隠蔽手段としてのプレート部材86が設けられている。このプレート部材86は、各回転体71〜73の配列方向に延びるようにして各回転体共通に設けられており、各回転体71〜73毎に対応する縦長形状の透孔87,88,89が形成されている。この透孔87〜89は前記表示窓61〜63と略同じ大きさを有し、各透孔87〜89の両サイドの板部により各ベルト76の係合穴76aが前方から隠されるようになっている。この場合、プレート部材86は、駆動ローラ74及び従動ローラ75の間のベルト周回域に配設され、特に、ベルト76に接触することがない程度に当該ベルト76に近接して配設されている。
【0060】
また、各透孔87〜89の上下には、プレート部材86の一部を所定角度に折り曲げた集光板90が設けられており、この集光板90により、前記フロントライト部材64から発せられる光が中央方向に集められるようになっている。プレート部材86は、左右の取付部91で支持フレーム80の両側面に取り付け固定されている。なお、図3においても実際にはベルトユニット70の前面にプレート部材86が取り付けられるのであるが、図3では便宜上プレート部材86を取り外した状態で図示している。
【0061】
さらに、本ベルトユニット70には、表示窓61〜63を介して視認可能な図柄を後方より照明するためのバックライト92が設けられている。このバックライト92は蛍光ランプ等により構成され、駆動ローラ74と従動ローラ75との間に配置される。
【0062】
次に、各回転体71〜73のベルト76に付される図柄について説明する。図9には、各回転体71〜73のベルト76についての図柄配列が示されている。同図は、ベルト76表面の展開図とみても差し支えない。同図に示すように、各ベルト76にはそれぞれ20個の図柄が一列に設けられている。図中、各図柄の左側には1〜20の連続番号を付しており、以下の説明では当該番号を適宜用いることとする。なお、各回転体71〜73のベルト76はそれぞれに同一図柄の数や配置順序が相違するものであるが、ここでは便宜上、その1つについてのみ図示し説明する。
【0063】
図柄としては、
(1)ビッグボーナスゲームに移行するためのビッグボーナス図柄としての「7」図柄(例えば、図9の19番目の図柄)、
(2)レギュラーボーナスゲームに移行するためのレギュラーボーナス図柄としての「BAR」図柄(例えば、図9の20番目の図柄)、
(3)リプレイゲームに移行するための「リプレイ図柄」(例えば、図9の17番目の図柄)、
(4)小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、図9の18番目の図柄)、「ベル」図柄(例えば、図9の16番目の図柄)、「チェリー」図柄(例えば、図9の15番目の図柄)、
がある。
【0064】
本実施の形態において、ビッグボーナス図柄の組合せである「7」図柄が後述する有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにビッグボーナスゲームへの突入がなされ、レギュラーボーナス図柄の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにレギュラーボーナスゲームへの突入がなされるようになっている。また、「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、遊技球の払出は行われずリプレイゲームへの突入がなされるようになっている。
【0065】
更に、小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には75個の遊技球の払出が、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には40個の遊技球の払出が行われる。また、左回転体71の「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には10個の遊技球の払出が行われる。すなわち、中回転体72及び右回転体73の「チェリー」図柄は遊技球の払出とは無関係であり、言わば無意味な図柄である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係に遊技球の払出が行われるため、左回転体71の複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止された場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけの遊技球の払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では20個の遊技球の払出が行われる。
【0066】
図10に示すように、本遊技機1には、各表示窓61〜63を結ぶようにして、横方向に平行となるように3本、斜め方向にたすき掛けとなるように2本、計5本の有効ラインが設定されている。すなわち、有効ラインとして、上・中・下の横ライン(上ライン、中央ライン、下ライン)と、一対の斜めライン(右上がりライン、右下がりライン)とが設定されている。勿論、最大有効ライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大有効ライン数を変更するようにしてもよい。図2に示すように、表示窓61〜63群の正面から見て左側にはベット数表示部95が設けられており、このベット数表示部95により、その都度有効化された有効ラインに応じてベット数相当の数字がセグメント表示されるようになっている。
【0067】
ベット数表示部95では、中央ラインからなる1ラインのみが有効化された場合に「1」がセグメント表示される。本実施の形態では、この1ラインが有効化されるためには5個の遊技球の投入(1ベット)が必要とされる。また、ベット数表示部95では、上下ライン及び中央ラインからなる3ラインのみが有効化された場合に「2」がセグメント表示される。本実施の形態では、この3ラインが有効化されるためには10個の遊技球の投入(2ベット)が必要とされる。さらに、ベット数表示部95では、全有効ライン(上中下ライン並びに右上がり及び右下がりライン)からなる5ラインが有効化された場合に「3」がセグメント表示される。本実施の形態では、この5ラインが有効化されるためには15個の遊技球の投入(3ベット)が必要とされる。すなわち、本実施の形態では、一遊技回の遊技に必要な最低限の遊技球の数(所定数)は「5個」に設定され、一遊技回の遊技に最大限投入可能な遊技球の数(最大投入数)は「15個」に設定されている。
【0068】
図1,図2に示すように、前記前面扉4の膨出部分に設けられた操作部100の左側には、各回転体71〜73を一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー101が設けられている。スタートレバー101は可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。スタートレバー101の右側にはストップボタン操作面113が設けられ、そのストップボタン操作面113には、回転中の各回転体71〜73を個別に停止させるためのストップボタン102,103,104が設けられている。各ストップボタン102〜104は、停止対象となる回転体71〜73に対応する表示窓61〜63毎にそれぞれ設けられている。ストップボタン102〜104は、可変表示を停止させる停止手段、及び可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。なお、本実施の形態では、前記ストップボタン102〜104が押圧操作されないまま所定時間経過すると、前記回転体71〜73が停止させられるよう構成されている。
【0069】
操作部100(前面扉4の膨出部分)の上面には平坦状の操作補助面105が形成されている。この操作補助面105は、その背後の上皿18を取り囲むようにしてアーチ状に設けられ、遊技機前面との間に上皿18と略同形状の開口部106が形成されている。前面扉4を閉じた状態では、この開口部106を介して上皿18が上方に開口する構造となっている。また、操作補助面105は、前方(手前側)に向けて下降するよう僅かに傾斜して設けられている。但し、その傾斜はなくてもよし、逆に後方に向けて下降する傾斜であってもよい。
【0070】
ここで、操作補助面105においてストップボタン102〜104(ストップボタン操作面113)の直上部分は、その前後方向の幅が略均一であり、操作補助面105の後方縁部(図1のL部)は直線状に構成されている。この場合、遊技者が各ストップボタン102〜104を親指で押圧操作することを想定すると、人差し指や中指など他の指を操作補助面105の後方縁部(L部)にかけるようにするとよい。その状態で手を左右に移動することにより、操作補助面105上を沿うようにして、各ストップボタン102〜104を連続的に押圧操作することができるようになる。言い換えれば、上皿部分に指をかけて上記押圧操作を行うことができる。要するに、操作補助面105が平坦でありかつその後方縁部が直線であるため、その操作補助面105を利用し、各ストップボタン102〜104の連続的な押圧操作を素早くかつスムーズに実施することができる。
【0071】
また、上皿18(本実施の形態では特に図5に示す副上皿部18)には、操作補助面105側を幾分高くするようにして段差や傾斜を設けておくようにしてもよい。すなわち、上皿18の前方が高く、後方が低くなるよう高低差を設けておく。これによれば、上皿18内に遊技球が貯留されたとしても多くは上皿18の低い部位(すなわち、操作補助面105から離れた部位)に貯まることとなる。それ故、上皿18を指かけ部として利用する場合に、指と遊技球とが干渉するといった不都合が回避できる。
【0072】
さらに、操作補助面105には、遊技情報等を記した情報シールS2が貼り付けられるようになっている。つまり、操作補助面105は、情報シール貼り付け面ともなっている。
【0073】
スタートレバー101の上方(すなわち、遊技者にとっては左手側)において、操作部100の操作補助面105には、遊技球を投入するための入力手段を構成するボタン状のベットスイッチが設けられている。本実施の形態では、ベットスイッチとして1ベットスイッチ107と、2ベットスイッチ108と、マックスベットスイッチ109とが設けられている。各ベットスイッチ107〜109は、共に遊技媒体(又は記憶遊技媒体)たる遊技球を必要数分だけ投入するためのものである。
【0074】
1ベットスイッチ107に関しては、1回押圧操作される毎に、5個の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(5個)以上存在する場合には、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「5個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「5個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。
【0075】
また、2ベットスイッチ108に関しては、1回押圧操作される毎に、10個の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(10個)以上存在する場合には、2ベットスイッチ108の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「10個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、2ベットスイッチ108の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「10個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。
【0076】
さらに、マックスベットスイッチ109は、前記1ベットスイッチ107等の複数回(3回)の押圧操作を省略することができるよう設けられているものであって、1回押圧操作される毎に、15個(3ベット分)の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(15個)以上存在する場合には、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「15個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「15個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。本実施の形態における実際の遊技球の取込は、前述の通り取込装置23によって行われる。なお、取込装置23よりも上流側の取込通路(図示略)には、1個1個の遊技球の存在の有無を検出可能なフォトセンサよりなる取込検出センサ156(図11参照)が複数個配設されている。当該検出センサ156の存在によって、1ベット分(5個)、2ベット分(10個)或いはマックスベット分(15個)の遊技球を一度に取込可能か否かを検出できるようになっている。
【0077】
また、本実施の形態では、前記5ラインが有効化された(15個の遊技球が投入された)時点で最大ベット(3ベット)状態となる。つまり、例えば、1ベットスイッチ107の3回の押圧操作或いはマックスベットスイッチ109の1回の押圧操作がなされた時点で、それ以上の投入は行われないようになっている。従って、本実施の形態では最大ベット(3ベット)状態となった上で、さらにベットスイッチ107〜109が押圧操作された場合には、該操作が無効化されるようになっている。
【0078】
さらに、前記操作部100において、スタートレバー101の近傍には、ボタン状の切換スイッチ110が設けられている。また、操作部100の右部において操作補助面105には、精算スイッチ111が設けられている。
【0079】
切換スイッチ110は、既に取り込まれ貯留記憶された状態となっている遊技球や、所定条件成立の結果遊技者に払い出される遊技球の取扱形式を変更するために操作される。すなわち、例えば電源投入時には、所定の最大値(例えば遊技球250個分:最大記憶数)となるまでの余剰の遊技球をクレジット(仮想遊技球:記憶遊技媒体)として貯留記憶するとともに、払い出された遊技球もクレジット(仮想遊技球)として貯留記憶するように設定しておく「クレジットモード」とし、切換スイッチ110が押圧操作されると、クレジットがある場合にはその分を現実の遊技球として払い出すとともに、余剰の遊技球や獲得遊技球も現実の遊技球として直接払い出すように設定された「ダイレクトモード」に切り換えられるようにしておく。この切換スイッチ110が操作される度に「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とが交互に切り換えられるようにしておけば、遊技者は自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる切換スイッチ110は投入価値及び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。
【0080】
また、精算スイッチ111は、上皿18に貯留されている遊技球を下皿41に排出するためのものである。すなわち、遊技者が遊技を終了して上皿18に貯留されている遊技球を取り出そうとした場合に、当該精算スイッチ111が押圧操作されることで上皿18内の遊技球が下皿41に排出される。これに加え、精算スイッチ111は、各ベットスイッチ107〜109の押圧操作により一旦取り込まれた遊技球や、クレジットモード下でクレジットされている遊技球を払い出す機能をも具備する。より具体的には、遊技に際し、
(イ)各ベットスイッチ107〜109の押圧操作により取り込まれた遊技球、
(ロ)クレジットモード下でクレジットされている遊技球、
(ハ)上皿18に貯留されている遊技球、
について、上記(イ)〜(ハ)がいずれも存在する場合、精算スイッチ111が1回押圧操作される度に、(イ)→(ロ)→(ハ)の順に遊技球の精算が行われる。つまりこのとき、精算スイッチ111が計3回押圧操作されることで、上記(イ)〜(ハ)の遊技球が全て下皿41に排出(精算)されることとなる。なお、上記(イ)〜(ハ)の遊技球のうち、該当するものが1つ又は2つであれば、その都度の精算スイッチ111の押圧操作に伴いその該当する遊技球が精算される(優先順位は(イ)→(ロ)→(ハ))。因みに、精算スイッチ111に代えて、レバースライド操作によって上皿18の遊技球が下皿41に排出される構成であってもよい。また、上記(イ)〜(ハ)の遊技球をそれぞれ精算するためのスイッチを個別に設けることも可能である。
【0081】
さらに、前面扉4の表示部120には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶された遊技球数を表示する記憶数表示手段としての残数表示部121と、獲得遊技球の個数を表示する獲得数表示部122と、ビッグボーナスゲーム中の情報(例えばゲーム回数等)を表示するための情報表示部123とがそれぞれ設けられている。本実施の形態では、これら各表示部121〜123は3桁或いは2桁の7セグメント表示器によって構成されているが、桁数は特に限定されるものではないし、液晶表示器等によって代替することも当然可能である。
【0082】
ところで、本実施の形態においては、前記クレジットモード時における最大貯留記憶個数は上述したように例えば「250個」(50ベット分相当)に設定されている。そして、前記残数表示部121には、「0」〜「250」までの貯留記憶数が表示可能となっている。クレジットモード時においては、この残数表示部121の表示される数字は、1ベット毎に5ずつ(マックスベットでは15ずつ)減算されて表示されることとなる。従って、当該残数表示部121に表示されている数値が5の倍数でない場合には、現時点での貯留記憶数が「0」〜「4」の間の端数分存在していることを遊技者は容易に認識することができる。
【0083】
なお、遊技機1(前面扉4)の上部には、ビッグ報知部、リプレイ報知部、小役報知部等の各種報知部(図示略)が適宜設けられるとよい。これら各種報知部は遊技機1の上部以外の場所に設けてもよいし、共通の報知部で異なる態様の報知を行うようにしてもよい。例えば、ビッグ報知部は、各回転体71〜73の停止時に「7」図柄が有効ライン上に揃った場合、ビッグボーナスゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。リプレイ報知部は、各回転体71〜73の回転停止時に「リプレイ」図柄が有効ライン上に揃った場合、リプレイゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。小役報知部は、各回転体71〜73の回転停止時に小役図柄としての「スイカ」図柄等が有効ライン上に揃った場合、所定数の遊技球を獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。なお、これら各報知部は表示によって報知することとしたが、これに代えて或いはこれに加えて、遊技機1(前面扉4の上部)に備えられるスピーカ11によって音声により報知してもよい。
【0084】
図4に示すように、遊技機1の背面において内枠部材16には、遊技に関する各種の制御を行うための主基板(制御装置)131が設置されている。主基板131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む制御回路基板より構成されている。また、同じく内枠部材16には、主基板131の横に並べるようにしてサブ基板132が設置されている。サブ基板132も同様に、CPU、ROM、RAM等を具備する。
【0085】
その他図4において、ベルトユニット70は透明なカバー135内に収容されており、内枠部材16には、カバー135の側面に接するようにして電源基板133が設置されている。図中の符号135aは通気孔である。この場合、前述の主基板131及びサブ基板132は遊技盤面に平行にかつ横長の向きに配されるのに対し、電源基板133は遊技盤面に垂直にかつ縦長の向きに配される。なお、主基板131、サブ基板132及び電源基板133は何れも透明又は非透明な制御基板ボックスに収容されており、この制御基板ボックスにて内枠部材16に固定されている。
【0086】
図11は、主基板131等の電気的構成を説明するブロック図である。同図において、太い矢印は電源の接続及び方向を示し、細い矢印は信号の接続及び方向を示している。電源基板133からの電源は、主基板131及び払出装置28へと供給される。また、サブ基板132へは、主基板131を介して電源が供給される。
【0087】
主基板131の入力側には、スタートレバー101の操作を検出するスタート検出センサ141、各ストップボタン102〜104の操作を個別に検出するストップ検出センサ142,143,144、1ベットスイッチ107の押圧操作を検出する1ベット検出センサ145、2ベットスイッチ108の押圧操作を検出する2ベット検出センサ146、マックスベットスイッチ109の押圧操作を検出するマックスベット検出センサ147、切換スイッチ110の押圧操作を検出する切換検出センサ148、各回転体71〜73(ベルト76)の回転位置(原点位置)を個別に検出する回転位置検出センサ151,152,153、払出装置28より払い出される遊技球を検出する払出検出センサ154、取込装置23より取り込まれる遊技球を検出する前記カウントセンサ155、取込装置23において1ベット分(5個)又はマックスベット分(15個)の遊技球を一度に取込可能か否かを検出するための取込検出センサ156等の各種センサが接続されている。
【0088】
主基板131の出力側には、前記電源基板133を介して前記払出装置28が接続されている。また、この他にも主基板131の出力側には、前記取込装置23、各モータ77,78,79、ベット数表示部95、残数表示部121、獲得数表示部122、情報表示部123等が接続されている。
【0089】
さらに、主基板131の出力側にはサブ基板132が接続されている。サブ基板132の出力側には、発光体8,9、各ランプ表示部10,12,13、スピーカ11,43、フロントライト部材64等が接続されている。主基板131からは、サブ基板132に対しその時々の遊技情報が信号として送信されるようになっている。各遊技情報に関する信号を入力したサブ基板132では、各種信号に基づき、自身の制御プログラムに基づき、種々の演出を実行する。なお本実施の形態では、サブ基板132により「発光体制御手段」及び「フロントライト制御手段」が構成される。因みに、発光体制御とは、環状部6,7内の発光体8,9を一方向又は双方向に周回させたり、同発光体8,9を一斉に点灯させたりする制御を言う。また、フロントライト制御とは、各回転体71〜73のベルト76を停止させる順序を遊技者に教示すべく、その停止順序に合わせて各回転体7173に対応するフロントライト部材64の各光源65〜67を順に発光させる制御を言う。
【0090】
主基板131及びサブ基板132は、上述の通りCPU,ROM,RAM等を備えているが、以下の説明では、それらの現実の構成自体に拘束されず、主基板131及びサブ基板132を機能実現手段の集合体としてとらえて説明する。すなわち、以下に説明する各種機能はCPUの制御下で実現される機能であり、その制御プログラムはROM(場合によってはRAM)の記憶内容に基づくものであり、その時々の必要なデータはRAMに一時的に記憶保持されることとなるが、それらのプログラム上の要件等については適宜のテーブル構成を採用する等で当業者がなし得るものであるため、個々には説明しない。但し、本実施の形態の遊技内容を把握する上で必要がある場合等については、適宜具体的な説明をする。
【0091】
主基板131は、「小役抽選手段」を備えている。小役抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、小役払出条件が成立したか否かの抽選を行い、これによって小役フラグの成立の有無が決定される。なお、小役の抽選は、他の抽選とともに、遊技球の投入個数(ベット数)に応じて変化するよう構成されており、概して投入個数が多い程遊技者に有利な抽選結果が得られるようになっている。
【0092】
主基板131は、「小役制御手段」を備えている。小役制御手段は、通常遊技中に小役フラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述する小役成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的に小役図柄を有効ライン上に停止させる。
【0093】
主基板131は、「リプレイゲーム抽選手段」を備えている。リプレイゲーム抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、リプレイゲーム移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってリプレイフラグの成立の有無が決定される。
【0094】
主基板131は、「リプレイゲーム制御手段」を備えている。リプレイゲーム制御手段は、通常遊技中にリプレイフラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述するリプレイ成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にリプレイ図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にリプレイ図柄が停止することを条件に、次回の遊技を無償で行うことができるようにするものである。勿論、このリプレイゲームが行われる場合にも各種抽選は実行されている。
【0095】
主基板131は、「ビッグボーナス抽選手段」を備えている。ビッグボーナス抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、ビッグボーナス移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってビッグボーナス成立フラグの有無が決定される。
【0096】
主基板131は、「ビッグボーナス制御手段」を備えている。ビッグボーナス制御手段は、通常遊技中に、前記ビッグボーナスフラグが成立すると、各回転体71〜73の停止時に、後述するビッグボーナス成立テーブルの内容を参照しつつ、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にビッグボーナス図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にビッグボーナス図柄が停止することを条件に、予め設定された所定の遊技回数(ここでは30回)を上限として、現状遊技状態である通常遊技からビッグボーナスゲームに移行させ、その後、原則的には元の通常遊技状態に復帰させるものである。
【0097】
主基板131は、「ビッグボーナス中抽選手段」を備えている。ビッグボーナス中抽選手段は、ビッグボーナス中にのみ有効化され、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、小役図柄の抽選及びジャックインの抽選を行い、小役フラグ及びジャックインフラグの成立の有無が決定される。そして、前記ビッグボーナス制御手段は、小役フラグの成立によって所定の小役図柄(例えば「スイカ」図柄)を有効ライン上に揃わせるべく小役成立テーブルを参照しつつ各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。
【0098】
また、前記ビッグボーナス制御手段は、前記ジャックインフラグの成立によってジャックインさせるべく、リプレイ成立テーブルの内容を参照しつつ、各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインとは、ビッグボーナスゲーム中に所定のボーナスゲームを実行させる状態であり、具体的には「リプレイ」図柄が揃うことによって生じる。従って、ジャックイン実行のためにビッグボーナス制御手段は、ジャックイン図柄(リプレイ図柄)を有効ライン上に揃わせるべく各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインされるとジャックインゲームが実行される。
【0099】
ここで、ジャックインゲームについて説明する。ジャックイン図柄が有効ラインに停止すると、予め設定された所定のゲーム回数(ここでは12回)を上限として、現状遊技状態であるビッグボーナスゲーム中のうちの特殊なゲームであるジャックインゲームに移行し、その後元のビッグボーナスゲームに復帰する。該ジャックインゲーム中は、有効ラインが1ライン(中央ライン)のみとされている。該ジャックインゲーム中においては、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、所定の図柄(ここでは、リプレイ図柄)の抽選を行う。かかる図柄の抽選は、通常の抽選とは異なり、リプレイ図柄が有効ライン(中央ラインのみ)に揃った場合に所定個数(例えば75個)の遊技球が払い出されるように設定しておき、かかるリプレイ図柄を遊技球払出図柄として、当該遊技球払出図柄が揃う条件を満たすか否かの抽選とされている。そして、前記抽選の結果、リプレイフラグ(ここでいうリプレイフラグは通常遊技中のものとは異なり、ジャックインゲーム用に新たに設定されたものである。)が成立した場合には前記遊技球払出図柄以外の図柄が有効ライン上に揃わないように各回転体71〜73を制御するものであり、しかも遊技球払出図柄が所定回数(例えば8回)揃った場合には前記所定の遊技回数(12回)に達していなくとも所定のボーナスゲームは終了する。
【0100】
ここで、ビッグボーナスゲームは、前記所定の遊技回数(30回)内で所定回数(例えば3回)を上限とするジャックインが可能であり、ビッグボーナスゲーム中のジャックイン中における遊技回数は前記30回の回数には加算されないようになっている。そして、ビッグボーナス制御手段は、前記所定の遊技回数(30回)内であっても、前記所定のボーナスゲームが所定回数(3回)終了した時点(3回目のジャックインによる所定のボーナスゲーム終了時点)でビッグボーナスゲームを強制的に終了させる。
【0101】
主基板131は、「回転体制御手段」及び「記憶手段」を備えている。回転体制御手段は、記憶手段の記憶内容に応じて各回転体71〜73を制御するものであり、特に記憶手段に記憶された各種テーブルの記憶内容に応じて各回転体71〜73(駆動ローラ74ひいてはベルト76)の停止位置を制御するものである。
【0102】
記憶手段(ここではROMであるがRAMであってもよい。)に記憶された各種テーブルとは、成立した各種フラグに応じて個々に設定されたものである。
【0103】
具体的には、例えば何らフラグが成立していない場合にいずれの図柄をも有効ライン上に揃えないようにするための「外れテーブル」、小役フラグに対応して所定の小役図柄を有効ライン上に揃えるための「小役成立テーブル」、リプレイフラグに対応してリプレイ図柄を有効ライン上に揃えるための「リプレイ成立テーブル」、ビッグボーナスフラグに対応して「7」図柄を有効ライン上に揃えるための「ビッグ成立テーブル」等の他、以上の成立図柄をどの有効ライン上に揃えるかを決定するための「ラインテーブル」等である。また、記憶手段は、前記クレジットモード時における仮想遊技球の数も記憶している。
【0104】
次に、以上の構成からなる遊技機1の作用につき、遊技方法を踏まえて説明する。
【0105】
遊技の開始に際し、遊技者は、クレジットが所定数以上あるか又は遊技球が上皿18に所定個数あることを条件に、ベットスイッチ107〜109を押圧操作することにより貯留記憶に基づく仮想遊技球又は実際の遊技球を投入する。該投入は、各ベット検出センサ145〜147によって検出され、その検出信号を受けて主基板131は遊技球(仮想遊技球を含む)の投入があったことを判断する。このとき、クレジットモード時であれば、貯留記憶されていた仮想遊技球が投入されることとなる。例えば、クレジットモード時において、15個以上の貯留数(クレジット数)がある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたようなときには、残数表示部121における残数表示数を「15」だけ減じて表示するとともに、前記記憶手段は、「15」だけ減じた数を貯留記憶数として記憶する。これに対し、貯留数(クレジット数)が15個未満しかない場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたとき、或いは貯留数(クレジット数)が5個未満しかない場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたようなときには、当該押圧操作は無効化される。
【0106】
また、ダイレクトモード時であれば、上皿18にある実際の遊技球が取り込まれ投入されることとなる。例えばダイレクトモード時において、15個以上の遊技球が上皿18にある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたようなときには、上皿18上の15個の遊技球が上記取込装置23によって取り込まれ、5個以上の遊技球が上皿18にある場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたようなときには、上皿18上の5個の遊技球が上記取込装置23によって取り込まれる。これに対し、遊技球が15個未満しかない場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたとき、或いは5個未満しかない場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたときには、当該押圧操作は無効化される。
【0107】
主基板131は、その都度の遊技球投入数(=ベット数×5)に応じてベット数表示部95をセグメント表示させる。ここで、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作(5個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「1」が表示されて中央ラインからなる1ラインのみが有効化される。また、1ベットスイッチ107の2回の押圧操作、又は2ベットスイッチ108の1回の押圧操作(10個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「2」が表示されて上下ライン及び中央ラインからなる3ラインが有効化される。さらに、マックスベットスイッチ109の押圧操作等(15個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「3」が表示されて上下ライン、中央ライン及び左右の斜めラインからなる5ラインが有効化される。なお、本実施の形態では、ベット数表示部95においてベット数、つまり有効ラインを表示することとしているが、これに代えて、或いはこれに加えて、有効ラインに対応する有効ライン表示ランプ等を設け、どのラインが有効化されているのかをより明示的に表示することとしてもよい。
【0108】
なお、クレジットモード下でのベットスイッチ107〜109の操作による仮想遊技球投入の場合には、主基板131はクレジットされている遊技球の貯留記憶数をその分減算し、その減算値に応じた表示を残数表示部121に行わせるように表示制御する。また、ダイレクトモード下でのベットスイッチ107〜109の操作による遊技球投入の場合には、主基板131は取込装置23にその旨の信号を出力し、その分の遊技球を上皿18から取り込むよう取込装置23を駆動制御する。
【0109】
少なくとも1ラインが有効化されている時点で、遊技者がスタートレバー101を操作すると、その操作がスタート検出センサ141によって検出され、その検出信号を受けて主基板131はスタートレバー101の操作があったことを判断する。また、これとともに、その旨の情報をサブ基板132へと送信する。そして、主基板131は、全ての回転体71〜73(ベルト76)を一斉(同時でもよいし所定の時間差を設けてもよい。)に回転させるべく、モータ77〜79を駆動制御する。その結果、各ベルト76は、遊技者にとっては表面に付された図柄を目視することが困難な程度の速度で一方向に回転し、各表示窓61〜63を介して各図柄が上から下へ向かって可変表示されているよう映し出される。
【0110】
また、前記スタートレバー101の操作に基づく検出信号が主基板131に入力されたタイミングで、通常遊技中では、小役抽選手段、リプレイゲーム抽選手段、ビッグボーナス抽選手段による各抽選が行われる。
【0111】
小役抽選手段による抽選結果が、小役フラグ成立を意味する場合は、適宜の小役図柄を有効ライン上に停止させ得る権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。また、リプレイゲーム抽選手段による抽選結果が、リプレイフラグ成立を意味する場合は、リプレイゲームへ移行する権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。すなわち、小役フラグ及びリプレイフラグは次ゲーム以降に持ち越されることはない。また、ビッグボーナス抽選手段による抽選結果がビッグボーナスフラグ成立を意味する場合は、ビッグボーナスゲームへ移行する権利が与えられ、そのフラグはビッグボーナスゲームへ移行するまで保持される。さらに、各抽選手段の抽選結果が、いずれの条件成立をも意味しない場合には、いずれのフラグもたたない。
【0112】
以上の各抽選手段による抽選が終了した後、遊技者がストップボタン102〜104を任意の順序で操作すると、その操作がそれぞれストップ検出センサ142〜144によって個別に検出され、各検出信号を受けて主基板131は各ストップボタン102〜104の操作があったことを判断する。すると、主基板131は、操作された各ストップボタン102〜104に対応した回転体71〜73を個別に停止させるべく、各モータ77〜79を停止制御する。
【0113】
これら各回転体71〜73(ベルト76)の停止位置は、上記各抽選手段による抽選結果である各成立フラグに基づき、主基板131の記憶手段に記憶されている前記各テーブルを参照して決定される。このとき、有効ラインから回転体回転方向手前の4図柄分までに成立フラグに対応した図柄が存在すれば、原則として、その図柄が積極的に有効ライン上に引き込まれるような制御がなされることとなり、回転体停止タイミングが4図柄分手前までの誤差であれば、その誤差を吸収することができる(引き込み停止制御)。その結果、遊技者が熟練していなくとも主基板131によって成立フラグに応じた図柄を有効ライン上に極力停止させることが可能となる。
【0114】
なお、所定のタイミング(例えば第1番目のストップボタン102、103又は104が押圧されたタイミング)において、サブ基板132は、発光体8,9、ランプ表示部10,12,13、スピーカ11,43、フロントライト部材64等を用いて各種の補助表示を行い、リーチ演出表示等を実行する。
【0115】
各回転体71〜73の停止時において、有効ライン上の停止図柄の組合せが、予め定められた所定の図柄の組合せである場合、即ち小役図柄の組合せ、リプレイ図柄の組合せ、ビッグボーナス図柄の組合せである場合、主基板131は各停止図柄の組合せに応じて払い出される遊技球数を獲得数表示部123に表示させる。
【0116】
主基板131は、獲得数表示部123への表示と並行して、各停止図柄の組合せに応じた数の遊技球を遊技価値として払い出すための払出制御を行う。かかる場合、原則として主基板131が電源基板133を介して払出装置28を駆動制御することにより、上皿18等へ直接的に現実の遊技球として遊技球の払出が行われる。ただし、切換スイッチ110の操作を切換検出センサ148が検出し、主基板131がクレジットモードであると判断した場合においては、貯留記憶できる最大値(250個分)に達していなければ、その分が直接払出装置28から払い出されることはなく、クレジット遊技球(仮想遊技球)として貯留記憶される。この場合、主基板131は、クレジットされている遊技球の貯留記憶数に今回獲得した遊技球数分を加算し、その加算値に応じた表示を残数表示部121に行わせるように表示制御する。勿論、この場合でも貯留記憶できる最大値である250個分を越えた分は払出装置28より直接遊技球が払い出される。
【0117】
そして、有効ライン上に揃った図柄が小役図柄或いは何ら払出のない図柄の組合せである場合には、通常遊技が続行される。一方、有効ライン上に揃った図柄の組合せがリプレイ図柄の組合せである場合にはリプレイゲーム制御手段によって次回のゲームを無償で行うことができるリプレイゲームが実行される。また、有効ライン上に揃った図柄の組合せがビッグボーナス図柄の組合せである場合にはビッグボーナス制御手段によってビッグボーナスゲームが実行される。ここで、本実施の形態の遊技機1では、ビッグボーナスゲームの終了条件として、所定回の遊技(30ゲームの終了又は3回のジャックインゲームの終了)の他、払出遊技球数が上限値(具体的には2250個)に達したか否かという条件も含まれるように構成されている。従って、30ゲーム又は3回のジャックインゲームの終了を待たずして払出遊技球数が上限値である2250個に達すると、そこでビッグボーナスゲームが終了されるようにして、必要以上に射幸性をあおらないようにしている。
【0118】
なお、小役図柄、リプレイ図柄、ビッグボーナス図柄等が有効ライン上に揃った場合、サブ基板132は、発光体8,9や、各ランプ表示部10,12,13、フロントライト部材64等を表示制御して小役成立や、リプレイゲームへの移行や、ボーナスゲーム成立を表示報知するとともに、スピーカ11,43を適宜駆動制御して音声報知する。なお、これらスピーカ11,43による音声報知は、遊技者への遊技価値返還による利益が大きいもの程大袈裟なもの(音量を大きくしたり、トーンを高くしたり、リズムを変化させる等)とすることが好ましい。各報知部の表示態様についても同様であり、例えばビッグボーナスゲームではめまぐるしく点滅させる等のように表示態様を変化させることによって、得られる利益の大きさを遊技者に推し量らせることができる。
【0119】
さて、本実施の形態の遊技機1では、ベルト76の直前にプレート部材86を配置し、そのプレート部材86によりベルト76の係合穴76aを隠すようにしたので、遊技者からはベルト76の係合穴76aが見えることはなく、さらに係合穴76aが図柄を視認する上で邪魔になることはない。それ故、図柄の視認性を改善し、かつ図柄の可変表示領域における見栄えを向上させることができる。
【0120】
駆動ローラ74及び従動ローラ75の間にプレート部材86が配設されるため、各ローラ74,75の外歯74a,75aに干渉することなく、さらにベルト76に接触することがない程度に近接してプレート部材86が配置できる。これにより、ベルト76に対して斜め横からの角度でも係合穴76aが見えることが抑制される。つまり、より確実に係合穴76aを隠すことができるようになる。
【0121】
フロントライト部材64によりベルト76が前方から照明され、その際、フロントライト部材64からの光がプレート部材86の集光板90により中央方向へ集められるため、ベルト表面の図柄を明るく照らすことができるようになる。
【0122】
フロントライト部材64によりベルト表面に対して面発光が行われ、ベルト表面は所定範囲にわたってほぼ均等に照明される。これにより、蛍光灯などにより局部的に無端状ベルトが照明される場合とは異なり、照射状況のばらつきが生じにくく、ベルト表面の図柄が好適に視認できる。それ故、ベルト76の図柄を効果的に照明することができるようになる。
【0123】
なお、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0124】
(a)上記実施の形態では、球抜き機構46として、1つの球抜き穴45を2片の開閉板47,48で閉鎖し、球抜きボタン51の押圧操作により開閉板47,48を同時に開動作させる構成としたが(図6参照)、これを以下のように変更する。例えば、下皿41の底面に複数(例えば2つ)の球抜き穴を形成し、各球抜き穴を個別の開閉板にてそれぞれに開閉させる構成とする。この場合、各開閉板は、球抜きボタンの押圧操作により開放され、下皿内の遊技球が複数の球抜き穴を介して下方に落下し球抜きが行われる。開閉板を3つ以上の部材にて構成するようにしてもよい。また、球抜きボタン51の操作量に応じてまず一方の開閉板47が開放し、更に球抜きボタン51を操作するともう一方の開閉板48も開放するように、球抜きボタン51及び開閉板47,48の連動機構を変更し、操作量に応じて球抜き穴45の開放量を調整できるようにしてもよい。
【0125】
(b)上述した各ローラ、すなわち駆動ローラ74及び従動ローラ75に代えて、左右一対のプーリ或いはギヤを採用することとしてもよい。すなわち、「各手段において、「ローラ」に代えて、「プーリ」或いは「ギヤ」としたこと」としても差し支えない。
【0126】
(c)補助演出用の情報付与手段を遊技機1に設置する構成としてもよい。同情報付与手段は、例えば中央パネル部において表示窓61〜63の近傍(左右上下のいずれか)に設置したり、上側の保護パネル35(図2参照)の奥に設置したり、環状部6のうちトップ部6aに設置したりすればよい。情報付与手段としては、電気的表示装置の一種たる液晶表示装置を用いることが可能であり、さらに他の電気的表示装置、例えばCRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等を用いてもよい。また、電気的表示装置以外にも、スピーカ等の音声発生装置を用いてもよく、これにより遊技者に対してダイナミックな音声演出が可能となる。さらに、音声発生装置と表示装置との組み合わせとして情報付与手段を構成してもよい。
【0127】
(d)上記実施の形態における図柄の種類、配列等はあくまでも一例にすぎず、例えば他の小役図柄を盛り込む等、任意の構成を採用することができる。また、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図形等であってもよい。また、光や色等を利用して図柄を構成することも可能であるし、立体的形状等によっても図柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図柄を構成し得る。すなわち、図柄は識別性を有した情報(識別情報)としての機能を有するものであればよい。
【0128】
(e)上記実施の形態におけるスタートレバー101等に代表される操作手段や、残数表示部121等に代表される表示手段の配置はあくまでも一例に過ぎず、例えばスタートレバー101を右側に配置したり、レバーに代えてボタンにしたりする等、適宜変更することは何ら差し支えない。
【0129】
(f)全ての制御を主基板131により司られる構成としてもよい。つまり、サブ基板132を省略した構成を採用してもよい。
【0130】
(g)上記実施の形態ではビッグボーナスゲームを有する遊技機1について説明したが、一回のジャックインゲームからなるレギュラーボーナスゲームを行いうる遊技機に適用してもよい。また、逆にビッグボーナスゲームを省略したものとしてもよい。更に、ビッグボーナスゲーム後に所定条件成立(所定ゲーム回数の終了、所定フラグ成立等)までメダルの消費を抑えてゲームを進行し得るチャンスゲーム機能等の各種付加価値を設けたものとしてもよい。
【0131】
(h)上記実施の形態における遊技球の、1ベット当りの投入数(所定数)、最大投入数、払出個数等はあくまでも例示であって、上記数値に特に限定されるものではない。
【0132】
(i)上記実施の形態において説明した遊技機1の他、パチンコ機やアレンジボール機等の弾球及び球払出遊技機、あるいはスロットマシン等の回胴式遊技機に適用してもよいし、その他の遊技機に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における遊技機の斜視図である。
【図2】遊技機の正面図である。
【図3】前面扉を開放した状態を示す正面図である。
【図4】遊技機の背面図である。
【図5】上皿形成部材の斜視図である。
【図6】(a)は球抜き機構の非操作状態を示す平面図であり、(b)は球抜き機構の操作状態を示す平面図である。
【図7】ベルトユニット等を模式的に示す側断面図である。
【図8】ベルトユニットの斜視図である。
【図9】各回転体のベルトの図柄配列を示す説明図である。
【図10】有効ラインの配列を説明するための図である。
【図11】主基板等の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1…遊技機、2…外枠、3…前面枠、4…前面扉、5…下皿形成部材、6,7…環状部、8,9…発光体、11…スピーカ、15…凹部、17…上皿形成部材、18…上皿、35,36…保護パネル、37…仕切部材、37a…切欠溝、38…張出部、41…下皿、43…スピーカ、45…球抜き穴、47,48…開閉体、51…球抜きボタン、60…前面パネル、61〜63…表示窓、64…フロントライト部材、65〜67…光源、70…ベルトユニット、71〜73回転体、74…駆動ローラ、74a…外歯、75…従動ローラ、75a…外歯、76…ベルト、76a…穴、77〜79…モータ、80…支持フレーム、86…プレート部材、87〜89…透孔、90…集光板、91…取付部、100…操作部、101…スタートレバー、102〜104…ストップボタン、105…操作補助面、113…ストップボタン操作面、131…主基板、132…サブ基板、133…電源基板。
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一種として、複数の図柄がリールと称される円環状のベルト表面に付されて構成された図柄列を可変表示するとともに、その可変表示後に停止図柄を表示する可変表示手段を備えたスロットマシン(回胴式遊技機)が知られている。この種の遊技機としては、所定の有効ラインに表示される前記停止図柄が特定図柄である場合に、例えばビッグボーナスゲームのような遊技者に有利な所定のゲーム(特別遊技状態)が発生するものが提供されている。
【0003】
また近年、メダルの代わりにパチンコ機で使用される遊技球を用いて上記スロットマシンに似通った遊技を行うことのできる遊技機(球使用ベルト式遊技機)が考えられている。かかる遊技機においては、所定数の遊技球が取り込まれた後にレバー操作が行われることで可変表示手段の可変表示が開始される。そして、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出される。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、パチンコホール等の遊技ホールにおいて遊技球をパチンコ機と共通の遊技媒体として取り扱うことができるとともにスロットマシンの遊技性を維持することができる。またこの場合、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいて多く見られる、メダルと遊技球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得るし、パチンコ機の島に当該遊技機を設置したりする等の柔軟性が生じる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の遊技機では、音声による演出が多用される傾向にあり、音声による演出効果を高めるべく、遊技機前面に高性能なスピーカが装備されるようになってきている。また、既存の遊技機において、スピーカは遊技機前面から垂直方向に音声を発するように構成されている。こうした実情下、スピーカ等の音声発生手段による一層の演出効果の向上が望まれている。なお、かかる事情はパチンコ遊技機等の弾球及び球払出遊技機においても同様にみられる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることを主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じて各手段の直後に作用、効果等をそれぞれ記載する。
【0007】
手段1.遊技機前面の周辺部に手前側へ突出させた突出部を設け、その突出部に、遊技機前方かつ中央寄りに指向された音声発生手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0008】
手段1によれば、遊技機前面の突出部において遊技機の周辺部に設けた突出部には音声発生手段が遊技機前方かつ中央寄りに指向されるように設けられているため、音声発生手段からの音声に指向性が持たされ、遊技機前方に位置する遊技者にとっては音声が聞こえやすくなる。それ故、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることができる。
【0009】
手段2.遊技機最上部に前方に突出させた突出部を設け、その突出部に、音声発生手段を斜め下向きに設置したことを特徴とする遊技機。
【0010】
手段2によれば、遊技機最上部の突出部において斜め下向きに音声発生手段が設置されるため、音声発生手段からの音声に指向性が持たされ、遊技機前方に位置する遊技者にとっては音声が聞こえやすくなる。それ故、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることができる。
【0011】
手段3.遊技機最上部に前方に突出させた突出部を設け、その突出部の下面を斜め下向きに設けるとともに、その突出部下面に沿う向きに音声発生手段を設置したことを特徴とする遊技機。
【0012】
手段3によれば、遊技機最上部の突出部において斜め下向きに音声発生手段が設置されるため、音声発生手段からの音声に指向性が持たされ、遊技機前方に位置する遊技者にとっては音声が聞こえやすくなる。それ故、遊技に際しての音声の演出をより効果的なものとすることができる。
【0013】
手段4.手段1乃至3のいずれかにおいて、前記突出部には、同じ設置角度で左右一対の音声発生手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0014】
手段4によれば、左右一対の音声発生手段により、遊技機にとっての音響効果が向上される。またステレオ効果を生じさせることが可能となる。
【0015】
手段5.手段1乃至4のいずれかにおいて、前記音声発生手段はスピーカであり、前記突出部の内部空間であるスピーカ背面領域を、前記スピーカの音響空間として利用するよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0016】
手段5によれば、突出部の内部空間がスピーカの音響空間として利用されるため、音質の向上が期待できる。すなわち、スピーカの背面空間が十分に確保されることがスピーカの音質を高めるのに効果的であるところ、突出部内にそのための空間を確保することによって簡易な構成によって音質を高めることができる。手段6.手段1乃至5のいずれかにおいて、前記突出部には、点灯又は点滅等による表示演出を行うための表示部(LED、ランプ等の発光体)を設けたことを特徴とする遊技機。
【0017】
手段6によれば、突出部において、スピーカ等の音声発生手段による音声による演出に加え、表示部の点灯又は点滅等による演出が可能となり、より一層多彩な演出効果が実現できる。なお、この場合、突出部を発光体等の表示部のためのレンズ面として機能させることが好ましい。また、手段6によれば、突出部が発光を行うことによって遊技機の遊技者のみならず周辺の者に対しても特定の遊技状況であることを知らしめることができて遊技場全体の雰囲気を盛り上げることができるとともに、音声は当該遊技機の遊技者に集中的に聞こえるようにすることで音声の輻輳が回避される。
【0018】
手段7.手段1乃至6のいずれかにおいて、遊技機前面にはその外周全体で環状をなしかつ前方に突出した環状部を設け、その環状部の一部を前記突出部としたことを特徴とする遊技機。
【0019】
手段7によれば、遊技機の外周全体に設けられる環状部の一部が前記突出部とされることから、遊技機全体として重厚感のある装飾を施すことができる。それ故、遊技機前面における装飾性を高めることができるようになる。
【0020】
手段8.手段7において、球受皿を形成するための球受皿形成部材を遊技機最下部に設置した遊技機において、前記球受皿形成部材を含むようにして前記環状部を設けたことを特徴とする遊技機。
【0021】
手段8によれば、球受皿形成部材を含むようにして環状部が設けられるため、該球受皿形成部材をも含めて一連の装飾を施してその装飾性を高めることができる。
【0022】
手段9.手段7又は8において、前記環状部には、多数の発光体を埋設したことを特徴とする遊技機。
【0023】
手段9によれば、遊技機前面においてダイナミックな表示演出を可能とし、かつより一層装飾性を高めることができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、遊技球を取り込んだ上で遊技が開始される遊技機を具体化した一実施の形態につき図面に基づいて説明する。
【0025】
本実施の形態における遊技機は、基本的な遊技内容についてはいわゆるスロットマシンと似通った性質を具備するものである。但し、遊技に際しては所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている。なお、遊技球は、パチンコ球に限られず、広義には鋼球であればよい。
【0026】
まずはじめに、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3は遊技機1の前面扉4を開放し遊技機本体と前面扉4とを横に並べて示す正面図、図4は遊技機1の背面図である。なお、図2には、遊技機1に併設される球貸し装置Aも図示している。
【0027】
図1〜図3に示すように、遊技機1は、本体枠としての外枠2と、外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。この場合、外枠2と前面枠3とは、その左端の上部及び下部においてヒンジ31,32により開閉可能に連結されている。外枠2は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなす。また、前面枠3は略矩形状の板状をなし、外枠2の前面に当接するようにして設けられている。この前面枠3には、後述するベルトユニットや、遊技球の取込又は払出のための装置や、各種制御基板等が搭載されるようになっている。本実施の形態では、基本的には外枠2及び前面枠3により遊技機本体が構成されている。
【0028】
また、前面枠3の前面側には、当該前面枠3に対して開閉可能に前面扉4が設けられると共に、この前面扉4の下方に下皿形成部材5が設けられている。すなわち、前面枠3の前面側は前面扉4と下皿形成部材5とにより覆い隠されるようになっており、前面扉4が開放されることにより、下皿形成部材5よりも上方の前面枠3及びそれに搭載された各種機構(ベルトユニット等)が前方に露出されるようになっている。なお、前面枠3と前面扉4とは、上部及び下部のヒンジ33,34により開閉自在に連結されている。
【0029】
前面扉4及び下皿形成部材5の前面は、遊技機全体として一体的な外観をなすよう連続的な立体形状にて形成されており、遊技機1の概ね外周全体で環状をなしかつ遊技機前面に突出する環状部6,7を有する。環状部6,7は遊技機正面から見てほぼ左右対称の形状をなす。これら環状部6,7には、発光ダイオード等よりなる発光体8,9が多数埋設されており(図2右下の一部破断部参照)、遊技に際しこの発光体8,9が発光することにより、例えば環状部6,7が一斉に又は遊技機外周を周回して光るようになっている。
【0030】
環状部6のうち、最上部に位置するトップ部6aは他の部位よりも一層前方に突出しており、遊技機1として象徴的な外観を呈する。このトップ部6aには、左右一対のランプ表示部10が設けられると共に、同じく音声発生手段としての左右一対のスピーカ11が設けられている。より具体的には、図7に示すように、環状部6のトップ部6a内において、下方に傾いた向きにスピーカ11が配設されている。これにより、スピーカ11に指向性が付与され、個々の遊技機1の前方に位置する遊技者にとっては、スピーカ11からの音が直接的に耳に聞こえ、遊技の際の演出がより効果的なものとなる。
【0031】
また、環状部6において中央高さ部付近には、内側に括れた括れ部6bが設けられ、その括れ部6bにもランプ表示部12,13が設けられている。なお、前面扉4は、それ自身が閉状態にある場合には図示しないロック機構によって開放不能な状態にロックされており、そのロック状態は前面枠3に設けられたキーシリンダ14に対する所定のキー操作によって解除されるように構成されている。本遊技機1では、前面扉4(環状部6)の括れ部6bによりキーシリンダ14の設置位置が確保されている。
【0032】
環状部6,7(発光体8,9)やランプ表示部10,12,13等は、表示内容の多様化や表示演出の重厚化等を意図しつつ遊技の際の補助演出を行うべく設けられるものであって、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行する。例えば、ビッグボーナスゲームを獲得しうる状態になったときに、環状部6,7(発光体8,9)を一斉に又は周回させるように発光させたり、全てのランプ表示部10,12,13を点灯又は点滅等させたりすることで、遊技者への告知が行われる。
【0033】
一方で、実際の遊技ホールでは、図2に示すように、遊技機1の左側に球貸し装置Aが設けられることとなり、この球貸し装置Aへの紙幣や硬貨等の投入によりノズルBを通じて遊技球が遊技機1(実際には後述する上皿18)に供給されるようになっている。なお、ノズルBは、基部Cを中心にして手前側に回動可能に、かつ上方に跳ね上げ可能に構成されている。かかる場合、ノズルBが図示の如く球供給位置にあると、このノズルBと、前述した前面扉4前面の環状部6とが干渉するおそれが生ずるが、本実施の形態では、環状部6の括れ部6bの一部に切り欠き状の凹部15が形成されており、この凹部15にノズルBが配置されるようになっている。詳しくは、凹部15は、上皿18の直上となる高さ位置に、かつ後述する操作部100(遊技機前面の膨出部)の上面と連続面をなすようにして設けられている。また、凹部15は、ノズルBを装着するのに十分な高さ方向の寸法を有する。
【0034】
上記凹部15により、遊技機1前面の立体的な造形にかかわらず、ノズルBを介して遊技球の補充が好適に実施できる。また、凹部15には、他の環状部6と同様に発光体8が埋め込まれている。故に、凹部15が切欠き状に設けられたとしても、環状部6,7は凹部15も含むようにして発光し、その全体の印象が損なわれることはない。
【0035】
本実施の形態における遊技機1は、遊技球(仮想遊技球をも含む)の投入を必要条件として遊技が行われ、所定条件の成立に伴い所定個数の遊技球の払出が行われるよう構成されている。遊技媒体として遊技球を用いるための構成を以下に説明する。すなわち、図3に示すように、前面枠3には、その裏面から外枠2の内周面に沿って背面側に延びる内枠部材16が取り付け固定されており、その内枠部材16の前面側下方には上皿形成部材17が着脱可能に取り付けられている。
【0036】
図5は、上皿形成部材17の構成を示す斜視図である。上皿形成部材17には上皿18が形成されており、更にその上皿18は主上皿部18aと副上皿部18bとを有する。主上皿部18aは、後述する払出機構より払い出された遊技球を貯留するものである一方、副上皿部18bは、球貸し用のノズルB(図2参照)から供給される遊技球を受け取り、主上皿部18aへ導くものである。主上皿部18a内の遊技球は、球案内通路19を通じて球出口に流れ、この球出口より取込装置23(図3参照)に給送される。ここで、図5において副上皿部18bは図の左側に向けて幾分下方に傾斜し、主上皿部18aは図の右側に向けて幾分下方に傾斜している。故に、主上皿部18a及び副上皿部18内の遊技球は順序よく下流側に流れ、取込装置23へ向けて案内される。
【0037】
また、上皿形成部材17の左右両端部には装着固定部21が設けられており、この装着固定部21を内枠部材16側に締結することにより、上皿形成部材17が内枠部材16に装着されるようになっている(図3にはその装着状態を示す)。装着固定部21の締結解除により、上皿形成部材17が内枠部材16から離脱される。装着固定部21の締結手法は任意でよく、内枠部材16側に設けた被締結穴に締結具を押し込むワンプッシュ式の締結手法や、内枠部材16側に設けたネジ穴に雄ネジを螺着する手法等が適用できる。
【0038】
そして、上皿形成部材17が内枠部材16に装着された状態で、前面扉4が閉じられると、内枠部材16と前面扉4との間で上皿形成部材17が固定される。このとき、図5に示すように、上皿形成部材17にはその長手方向に延びるフランジ22が設けられており、このフランジ22が前面扉4の裏面に挟持されるようになっている。また、図1や図2に示すように、前面扉4のうち、上皿形成部材17に対応する部分(操作部100)は前面側に膨出しており、かつその膨出部の上面が開口している。このため、前面扉4が閉状態にあるときには、上皿形成部材17の上皿18が膨出部(操作部100)の上方に開放されるようになる。以上の構成により、上皿形成部材17を遊技機本体又は前面扉4から容易に取り外すことができるとともに、上皿形成部材17を取り外した上で、上皿18(特に球案内通路19)の清掃作業等が行いやすくなる。また、後述する操作部100等の点検、修理等が前面扉4の裏側から行いやすくなる。つまり、メンテナンス性の向上が図られる。前面扉4の膨出部分は操作部100となっており、前面扉4のうち、操作部100の直上には表示部120が設けられている。これら操作部100及び表示部120の構成については後述することとする。
【0039】
取込装置23は内枠部材16に設けられており、遊技者による遊技球の投入操作やクレジット操作等に基づき取込装置23を介して遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。そして、所定個分の遊技球が取り込まれる毎にその都度の遊技(ゲーム)の開始条件が成立し、遊技開始の準備が整えられるようになっている。このとき、遊技球は所定個数ずつ取り込まれた後、遊技機外部(図示しない排出通路)に排出される。
【0040】
また、内枠部材16の裏側には、遊技中の所定条件の成立時において遊技球の払出を行う払出機構が設けられている。すなわち、図4に示すように、内枠部材16の裏側の最上部にはタンク25が設けられており、このタンク25には遊技球が逐次補給される。タンク25の下方にはタンクレール26が連結され、更にタンクレール26の下流側にはケースレール27が連結されている。払出装置28はケースレール27の下流側に設けられ、所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が行われる。そして、払出装置28より払い出された遊技球は払出通路29を通じて前記上皿18に供給される。
【0041】
ここで、タンクレール26、ケースレール27、払出装置28等の払出機構は、後述するベルトユニット70(実際には、同ベルトユニット70を収容するカバー135)を迂回するようにして配置されている。また、図4(遊技機1の背面図)では右端の上下部分で前面枠3が開閉可能に軸支されており、前述の払出機構は軸側に配置されている。この場合、払出機構には多数の遊技球が貯留されその重量は自ずと大きくなるが、払出機構が軸側に設けられるため、前面枠3の開閉を支障なく行うことができるようになる。またこのとき、軸部材(ヒンジ31,32)にかかる重量負担が軽減されるため、同軸部材(ヒンジ31,32)を保護する効果も併せて得られる。
【0042】
前記投入操作等が行われた場合、取込装置23が作動し、これにより上皿18にある遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。また、遊技中に所定条件が成立した場合には、払出装置28が作動し、これによりタンク25に貯留されている遊技球が、払出通路29等を介して基本的には上皿18に払い出される。
【0043】
一方、前述したように前面扉4の前面下方には下皿形成部材5が配設されており、その下皿形成部材5に下皿41が形成されている。また、下皿形成部材5には、その奥方の側面に排出口42が形成されている。前記上皿18内に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に遊技球が払い出される場合には、排出口42を介して下皿41にも遊技球が払い出されるようになっている。すなわち、図示は省略するが、内枠部材16に設けられた払出通路29は二通路に分岐され、その一方が上皿18に連通し、他方が下皿41に連通する構成となっている。排出口42の上方にはスピーカ43が設けられている。なお、符号44は灰皿である。
【0044】
ここで、前面扉4前面の膨出部よりなる操作部100は、その下面が台形状(凸状)に切り欠かれており(実際には、後述するストップボタン操作面113の下方部分が切り欠かれている)、その切り欠きにより形成された領域にスピーカ43が設置されている。スピーカ43は、上下方向に限られた空間で十分な音量を確保するため、横長の形状をなす。操作部100の下方空間(切り欠きによりできた空間)は、下皿41に貯まった遊技球を掻き出すために手を差し入れる空間でもある。この場合、操作部100の下方空間において、スピーカ43は、その上方及び左右が操作部100により、下方が下皿41(下皿形成部材5)によりそれぞれ囲まれるようになっている。
【0045】
また、図2等からも明らかなように、遊技機前方から見て下皿形成部材5にて重複しない領域にスピーカ43が配置され、スピーカ43の音が下皿形成部材5又は同部材5(下皿41)内に貯留される遊技球に遮られないようになっている。要するに、スピーカ43は概ね四方が囲まれ、前方にのみ、すなわち遊技者側にのみ開放されるようになっている。故に、遊技機1毎の遊技者にとってはスピーカ43の音がよく聞こえ、隣接する遊技機1の他の遊技者にとってはスピーカ43の音があまり聞こえない。従って、各の遊技者にとって隣からの音が耳障りになるといった不都合が抑制できる。
【0046】
また、下皿形成部材5には、下皿41に貯まった遊技球を球抜き穴45から下方に排出するための球抜き機構46が設けられている。その構成を図6を用いて説明する。図6において、(a)は球抜き穴45を閉鎖した状態(非操作状態)を、(b)は球抜き穴45を開放した状態(操作状態)を示す。なお実際には、下皿形成部材5の底部に埋設されるようにして本球抜き機構46が設けられている。
【0047】
球抜き機構46は、球抜き穴45を閉鎖するのに十分な面積を有する2片の開閉板47,48を有し、それら開閉板47,48は支軸49,50により回動可能に支持されている。この支軸49,50には図示しないねじりコイルバネが配設されており、(a)に示す非操作状態では、2片の開閉板47,48が球抜き穴45を完全に閉鎖する状態で付勢保持される。また、開閉板47,48の基端部47a,48aは、遊技者等による球抜きボタン51の押圧操作により押し込まれるようになっており、基端部47a,48aが押し込まれることにより、(b)に示すように開閉板47,48が共に開位置に回動し球抜き穴45が開放される。この状態で下皿41内の遊技球が下方に落下し球抜きが行われる。このとき、2片の開閉板47,48は、互いに相反する方向に回動する。言い換えれば、開閉板47,48は、支軸49,50を中心にハサミ式に開閉動作する。なお、開閉板47,48の最大の開位置はストッパ53,54にて規制されるようになっている。
【0048】
球抜きボタン51にはコイルバネ52が内蔵され、前記押圧操作が解除されると、コイルバネ52の付勢力により球抜きボタン51が初期位置((a)の位置)に復帰する。この球抜きボタン51の復帰と同時に、上記2つの開閉板47,48も初期位置((a)に示す閉位置)に自動復帰する。なお、左右2つの開閉板47,48は対称形状をなし、左右対称の状態で開閉動作するようになっている。図6中、符号55は、開閉体47,48の先端部を案内するための案内溝である。
【0049】
上述した球抜き機構46の構成によれば、球抜きボタン51の押圧操作により2枚の開閉板47,48が同時に開放動作され、いち早く大きな開口面積が得られる。故に、素早い球抜きが実施できるようになる。本遊技機1にあっては、1回の遊技に最大15個の遊技球が必要となることから遊技球の減りが比較的早くなることが想定され、遊技者が連続的に遊技を楽しむためには上皿18や下皿41にできるだけ多量の遊技球が貯留できることが望ましい。こうした実情下で、下皿41等に多量の遊技球が貯留されたとしても、上記の如く素早い球抜きが実現できれば、遊技者は遊技終了の際などにおいて残り球の精算を素早く実施することができるようになる。
【0050】
なお、球抜き穴45は、図6の如く略真円状をなすものの他、楕円形状をなすもの、矩形状をなすもの等であってもよい。また、球抜き操作部材としての球抜きボタン51を、例えば、左右スライド式の操作部材に変更することも可能である。いずれにしろ、球抜き操作部材の操作により2片の開閉板47,48が同時に開閉動作するものであればよい。さらに上記構成では、球抜きボタン51の操作解除後において、球抜きボタン51や開閉板47,48が初期位置に自動復帰する構成としたが、この復帰動作も遊技者による手動操作に委ねるよう構成を変更することも可能である。
【0051】
図3,図7に示すように、前面扉4を閉じた状態において、当該前面扉4にはベルトユニット70のすぐ前方位置に前面パネル60が配設されており、その前面パネル60には3つの表示窓61,62,63が設けられている。各表示窓61〜63は横並びとなるように設けられ、各表示窓61〜63を通して内部が視認可能となっている。
【0052】
また、前面パネル60の背面には、これも同様にパネル状をなすフロントライト部材64が重ね合わせるようにして取り付けられている。フロントライト部材64は、光源(ライト)と、光源からの光をパネル面に沿って導入しかつパネル面に略垂直な方向に反射させパネル外部へ発する透明な導光パネルとを有して構成されている。つまり、このフロントライト部材64によればその後方に向けて略垂直に面発光が行われ、後述するベルトユニット70のベルト表面(図柄)が明るく照射されることとなる。この場合、表示窓61〜63による図柄の視認範囲に対して面発光が行われる。なお本実施の形態では、表示窓61〜63毎に個別に光源が設けられており、図3中の符号65,66,67は各光源を示す。また、符号65a,66a,67aは各光源のインバータを示す。
【0053】
また、前面扉4において、環状部6及び表示部120で囲まれる中央部分は中央パネル部となっており、この中央パネル部には上下2枚の保護パネル35,36が配設されている。これら保護パネル35,36は樹脂又はガラス等による透明なパネルであり、上側パネル及び下側パネルを構成する。また、これら上下の保護パネル35,36の間には、両パネルを区画するための棒状の仕切部材37が配設されている。図7に示すように、下側の保護パネル36は、前述した前面パネル60及びフロントライト部材64に重ね合わせるようにして幾分上向きに傾斜して設けられている。これに対し、上側の保護パネル35は、幾分下向きに傾斜して設けられている。これにより、上下の保護パネル35,36はいずれも遊技者に対向するように設けられることとなり、各パネル35,36への視認性が向上するようになっている。
【0054】
前面扉4の中央パネル部において、表示窓61〜63を含む略長方形状の中央領域は図柄の可変表示領域となっており、この可変表示領域よりも左右(外方)に張り出すようにして張出部38が設けられている。この張出部38は、表示窓61〜63よりも上方で仕切部材37近傍に設けられ、左右対称形状をなすよう構成されている。張出部38には、遊技機1の検査確認証(証紙)S1などが貼り付けられる。この場合、仕切部材37には、その長手方向に沿って等間隔に切欠溝37aが設けられており、この切欠溝37aをガイドとして所定位置に検査確認証S1が貼り付けられるようになっている。この切欠溝37aが貼着ガイド部に相当する。なお、張出部38は、水平方向で図柄の可変表示領域と重複しないように設けられればよい。また、張出部38は、図示のように三角形状をなす他に、台形状、半円状等であってもよい。その他、張出部38が左右のいずれか一方にのみ設けられたり、左右非対称に設けられたりする構成であってもよい。
【0055】
次に、ベルトユニット70の構成を図3、図7及び図8を用いて説明する。図3に示すように、ベルトユニット70は、前面扉4の裏側において前方より内枠部材16に設置されている。すなわち、ベルトユニット70は、四角枠状をなす金属製の支持フレーム80を具備しており、その支持フレーム80の上部2カ所に固定部81が設けられている。そして、固定部81に取付金具82が取り付けられ、この取付金具82を介して支持フレーム80が内枠部材16に取着固定されている。因みに図8に示すように、支持フレーム80の下部には係止穴83,84,85が設けられており、各係止穴83〜85に内枠部材16側の係止部(図示略)が係止されることにより、ベルトユニット70の前後方向の位置決めがなされるようになっている。つまり、各係止穴83〜85は前後に複数(例えば2つ)設けられ、その前後の係止穴83〜85の何れを用いるかによりベルトユニット70の傾斜角度が決定されるようになっている。
【0056】
また、支持フレーム80には、可変表示手段を構成する左回転体71、中回転体72及び右回転体73が収納されている。図7,図8に示すように、各回転体71〜73はそれぞれ、支持フレーム80に回転可能に軸支された駆動ローラ74及び従動ローラ75と、両ローラ74,75間に掛け渡されたベルト(無端状ベルト)76とを備えている。駆動ローラ74には、その回転方向に沿って左右両縁部に複数の外歯74aが等間隔に設けられ、従動ローラ75にも同様に、その回転方向に沿って左右両縁部に複数の外歯75aが等間隔に設けられている。これに対し、ベルト76には、その左右両縁部に前記外歯74a,75aと同じ間隔で係合穴76aが設けられている。そして、ベルト76の係合穴76aを両ローラ74,75の外歯74a,75aに係合させるようにしてベルト36が両ローラ74,75に掛け渡されている。本実施の形態では、従動ローラ75は駆動ローラ74よりも小径であるとするが、それらは同じ径であっても、従動ローラ75の方が大径であってもよい。また、駆動ローラ74を上に、従動ローラ75を下に配置するが、それらを上下逆に配置してもよい。かかる構成下、円形状のリールで回転体を構成した場合とは異なり、ベルト76(回転体71〜73)は全体として扁平状に構成されることとなる。
【0057】
各回転体71〜73の駆動ローラ74は、それぞれステッピングモータ等よりなるモータ77,78,79に連結されている。そして、各モータ77〜79の駆動により各回転体71〜73が個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動されるようになっている。回転体71〜73が回転すると、各表示窓61〜63を通して回転体71〜73(各ベルト76)が上から下へ向かって移動しているかのように視認される。各ベルト76の外表面には、それぞれ識別情報としての図柄(シンボル)が多数付されている。これらの図柄のうち、表示窓61〜63を介して視認可能な図柄数は、主として表示窓61〜63の上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施の形態では、各回転体71〜73毎に3個ずつの図柄が視認可能となるよう表示窓61〜63の上下方向の長さが設定されている。
【0058】
また、ベルト76の外表面にはつや消し加工が施されている。それ故に、前述の通りフロントライト部材64により面発光が行われ、ベルト表面に正面から光が照射される場合にも、ベルト表面が過剰に反射することが抑制できるようになっている。
【0059】
各回転体71〜73の前方には、各ベルト76の係合穴76aを隠すための穴隠蔽手段としてのプレート部材86が設けられている。このプレート部材86は、各回転体71〜73の配列方向に延びるようにして各回転体共通に設けられており、各回転体71〜73毎に対応する縦長形状の透孔87,88,89が形成されている。この透孔87〜89は前記表示窓61〜63と略同じ大きさを有し、各透孔87〜89の両サイドの板部により各ベルト76の係合穴76aが前方から隠されるようになっている。この場合、プレート部材86は、駆動ローラ74及び従動ローラ75の間のベルト周回域に配設され、特に、ベルト76に接触することがない程度に当該ベルト76に近接して配設されている。
【0060】
また、各透孔87〜89の上下には、プレート部材86の一部を所定角度に折り曲げた集光板90が設けられており、この集光板90により、前記フロントライト部材64から発せられる光が中央方向に集められるようになっている。プレート部材86は、左右の取付部91で支持フレーム80の両側面に取り付け固定されている。なお、図3においても実際にはベルトユニット70の前面にプレート部材86が取り付けられるのであるが、図3では便宜上プレート部材86を取り外した状態で図示している。
【0061】
さらに、本ベルトユニット70には、表示窓61〜63を介して視認可能な図柄を後方より照明するためのバックライト92が設けられている。このバックライト92は蛍光ランプ等により構成され、駆動ローラ74と従動ローラ75との間に配置される。
【0062】
次に、各回転体71〜73のベルト76に付される図柄について説明する。図9には、各回転体71〜73のベルト76についての図柄配列が示されている。同図は、ベルト76表面の展開図とみても差し支えない。同図に示すように、各ベルト76にはそれぞれ20個の図柄が一列に設けられている。図中、各図柄の左側には1〜20の連続番号を付しており、以下の説明では当該番号を適宜用いることとする。なお、各回転体71〜73のベルト76はそれぞれに同一図柄の数や配置順序が相違するものであるが、ここでは便宜上、その1つについてのみ図示し説明する。
【0063】
図柄としては、
(1)ビッグボーナスゲームに移行するためのビッグボーナス図柄としての「7」図柄(例えば、図9の19番目の図柄)、
(2)レギュラーボーナスゲームに移行するためのレギュラーボーナス図柄としての「BAR」図柄(例えば、図9の20番目の図柄)、
(3)リプレイゲームに移行するための「リプレイ図柄」(例えば、図9の17番目の図柄)、
(4)小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、図9の18番目の図柄)、「ベル」図柄(例えば、図9の16番目の図柄)、「チェリー」図柄(例えば、図9の15番目の図柄)、
がある。
【0064】
本実施の形態において、ビッグボーナス図柄の組合せである「7」図柄が後述する有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにビッグボーナスゲームへの突入がなされ、レギュラーボーナス図柄の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにレギュラーボーナスゲームへの突入がなされるようになっている。また、「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、遊技球の払出は行われずリプレイゲームへの突入がなされるようになっている。
【0065】
更に、小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には75個の遊技球の払出が、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には40個の遊技球の払出が行われる。また、左回転体71の「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には10個の遊技球の払出が行われる。すなわち、中回転体72及び右回転体73の「チェリー」図柄は遊技球の払出とは無関係であり、言わば無意味な図柄である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係に遊技球の払出が行われるため、左回転体71の複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止された場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけの遊技球の払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では20個の遊技球の払出が行われる。
【0066】
図10に示すように、本遊技機1には、各表示窓61〜63を結ぶようにして、横方向に平行となるように3本、斜め方向にたすき掛けとなるように2本、計5本の有効ラインが設定されている。すなわち、有効ラインとして、上・中・下の横ライン(上ライン、中央ライン、下ライン)と、一対の斜めライン(右上がりライン、右下がりライン)とが設定されている。勿論、最大有効ライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大有効ライン数を変更するようにしてもよい。図2に示すように、表示窓61〜63群の正面から見て左側にはベット数表示部95が設けられており、このベット数表示部95により、その都度有効化された有効ラインに応じてベット数相当の数字がセグメント表示されるようになっている。
【0067】
ベット数表示部95では、中央ラインからなる1ラインのみが有効化された場合に「1」がセグメント表示される。本実施の形態では、この1ラインが有効化されるためには5個の遊技球の投入(1ベット)が必要とされる。また、ベット数表示部95では、上下ライン及び中央ラインからなる3ラインのみが有効化された場合に「2」がセグメント表示される。本実施の形態では、この3ラインが有効化されるためには10個の遊技球の投入(2ベット)が必要とされる。さらに、ベット数表示部95では、全有効ライン(上中下ライン並びに右上がり及び右下がりライン)からなる5ラインが有効化された場合に「3」がセグメント表示される。本実施の形態では、この5ラインが有効化されるためには15個の遊技球の投入(3ベット)が必要とされる。すなわち、本実施の形態では、一遊技回の遊技に必要な最低限の遊技球の数(所定数)は「5個」に設定され、一遊技回の遊技に最大限投入可能な遊技球の数(最大投入数)は「15個」に設定されている。
【0068】
図1,図2に示すように、前記前面扉4の膨出部分に設けられた操作部100の左側には、各回転体71〜73を一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー101が設けられている。スタートレバー101は可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。スタートレバー101の右側にはストップボタン操作面113が設けられ、そのストップボタン操作面113には、回転中の各回転体71〜73を個別に停止させるためのストップボタン102,103,104が設けられている。各ストップボタン102〜104は、停止対象となる回転体71〜73に対応する表示窓61〜63毎にそれぞれ設けられている。ストップボタン102〜104は、可変表示を停止させる停止手段、及び可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。なお、本実施の形態では、前記ストップボタン102〜104が押圧操作されないまま所定時間経過すると、前記回転体71〜73が停止させられるよう構成されている。
【0069】
操作部100(前面扉4の膨出部分)の上面には平坦状の操作補助面105が形成されている。この操作補助面105は、その背後の上皿18を取り囲むようにしてアーチ状に設けられ、遊技機前面との間に上皿18と略同形状の開口部106が形成されている。前面扉4を閉じた状態では、この開口部106を介して上皿18が上方に開口する構造となっている。また、操作補助面105は、前方(手前側)に向けて下降するよう僅かに傾斜して設けられている。但し、その傾斜はなくてもよし、逆に後方に向けて下降する傾斜であってもよい。
【0070】
ここで、操作補助面105においてストップボタン102〜104(ストップボタン操作面113)の直上部分は、その前後方向の幅が略均一であり、操作補助面105の後方縁部(図1のL部)は直線状に構成されている。この場合、遊技者が各ストップボタン102〜104を親指で押圧操作することを想定すると、人差し指や中指など他の指を操作補助面105の後方縁部(L部)にかけるようにするとよい。その状態で手を左右に移動することにより、操作補助面105上を沿うようにして、各ストップボタン102〜104を連続的に押圧操作することができるようになる。言い換えれば、上皿部分に指をかけて上記押圧操作を行うことができる。要するに、操作補助面105が平坦でありかつその後方縁部が直線であるため、その操作補助面105を利用し、各ストップボタン102〜104の連続的な押圧操作を素早くかつスムーズに実施することができる。
【0071】
また、上皿18(本実施の形態では特に図5に示す副上皿部18)には、操作補助面105側を幾分高くするようにして段差や傾斜を設けておくようにしてもよい。すなわち、上皿18の前方が高く、後方が低くなるよう高低差を設けておく。これによれば、上皿18内に遊技球が貯留されたとしても多くは上皿18の低い部位(すなわち、操作補助面105から離れた部位)に貯まることとなる。それ故、上皿18を指かけ部として利用する場合に、指と遊技球とが干渉するといった不都合が回避できる。
【0072】
さらに、操作補助面105には、遊技情報等を記した情報シールS2が貼り付けられるようになっている。つまり、操作補助面105は、情報シール貼り付け面ともなっている。
【0073】
スタートレバー101の上方(すなわち、遊技者にとっては左手側)において、操作部100の操作補助面105には、遊技球を投入するための入力手段を構成するボタン状のベットスイッチが設けられている。本実施の形態では、ベットスイッチとして1ベットスイッチ107と、2ベットスイッチ108と、マックスベットスイッチ109とが設けられている。各ベットスイッチ107〜109は、共に遊技媒体(又は記憶遊技媒体)たる遊技球を必要数分だけ投入するためのものである。
【0074】
1ベットスイッチ107に関しては、1回押圧操作される毎に、5個の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(5個)以上存在する場合には、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「5個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「5個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。
【0075】
また、2ベットスイッチ108に関しては、1回押圧操作される毎に、10個の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(10個)以上存在する場合には、2ベットスイッチ108の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「10個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、2ベットスイッチ108の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「10個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。
【0076】
さらに、マックスベットスイッチ109は、前記1ベットスイッチ107等の複数回(3回)の押圧操作を省略することができるよう設けられているものであって、1回押圧操作される毎に、15個(3ベット分)の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(15個)以上存在する場合には、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「15個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「15個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。本実施の形態における実際の遊技球の取込は、前述の通り取込装置23によって行われる。なお、取込装置23よりも上流側の取込通路(図示略)には、1個1個の遊技球の存在の有無を検出可能なフォトセンサよりなる取込検出センサ156(図11参照)が複数個配設されている。当該検出センサ156の存在によって、1ベット分(5個)、2ベット分(10個)或いはマックスベット分(15個)の遊技球を一度に取込可能か否かを検出できるようになっている。
【0077】
また、本実施の形態では、前記5ラインが有効化された(15個の遊技球が投入された)時点で最大ベット(3ベット)状態となる。つまり、例えば、1ベットスイッチ107の3回の押圧操作或いはマックスベットスイッチ109の1回の押圧操作がなされた時点で、それ以上の投入は行われないようになっている。従って、本実施の形態では最大ベット(3ベット)状態となった上で、さらにベットスイッチ107〜109が押圧操作された場合には、該操作が無効化されるようになっている。
【0078】
さらに、前記操作部100において、スタートレバー101の近傍には、ボタン状の切換スイッチ110が設けられている。また、操作部100の右部において操作補助面105には、精算スイッチ111が設けられている。
【0079】
切換スイッチ110は、既に取り込まれ貯留記憶された状態となっている遊技球や、所定条件成立の結果遊技者に払い出される遊技球の取扱形式を変更するために操作される。すなわち、例えば電源投入時には、所定の最大値(例えば遊技球250個分:最大記憶数)となるまでの余剰の遊技球をクレジット(仮想遊技球:記憶遊技媒体)として貯留記憶するとともに、払い出された遊技球もクレジット(仮想遊技球)として貯留記憶するように設定しておく「クレジットモード」とし、切換スイッチ110が押圧操作されると、クレジットがある場合にはその分を現実の遊技球として払い出すとともに、余剰の遊技球や獲得遊技球も現実の遊技球として直接払い出すように設定された「ダイレクトモード」に切り換えられるようにしておく。この切換スイッチ110が操作される度に「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とが交互に切り換えられるようにしておけば、遊技者は自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる切換スイッチ110は投入価値及び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。
【0080】
また、精算スイッチ111は、上皿18に貯留されている遊技球を下皿41に排出するためのものである。すなわち、遊技者が遊技を終了して上皿18に貯留されている遊技球を取り出そうとした場合に、当該精算スイッチ111が押圧操作されることで上皿18内の遊技球が下皿41に排出される。これに加え、精算スイッチ111は、各ベットスイッチ107〜109の押圧操作により一旦取り込まれた遊技球や、クレジットモード下でクレジットされている遊技球を払い出す機能をも具備する。より具体的には、遊技に際し、
(イ)各ベットスイッチ107〜109の押圧操作により取り込まれた遊技球、
(ロ)クレジットモード下でクレジットされている遊技球、
(ハ)上皿18に貯留されている遊技球、
について、上記(イ)〜(ハ)がいずれも存在する場合、精算スイッチ111が1回押圧操作される度に、(イ)→(ロ)→(ハ)の順に遊技球の精算が行われる。つまりこのとき、精算スイッチ111が計3回押圧操作されることで、上記(イ)〜(ハ)の遊技球が全て下皿41に排出(精算)されることとなる。なお、上記(イ)〜(ハ)の遊技球のうち、該当するものが1つ又は2つであれば、その都度の精算スイッチ111の押圧操作に伴いその該当する遊技球が精算される(優先順位は(イ)→(ロ)→(ハ))。因みに、精算スイッチ111に代えて、レバースライド操作によって上皿18の遊技球が下皿41に排出される構成であってもよい。また、上記(イ)〜(ハ)の遊技球をそれぞれ精算するためのスイッチを個別に設けることも可能である。
【0081】
さらに、前面扉4の表示部120には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶された遊技球数を表示する記憶数表示手段としての残数表示部121と、獲得遊技球の個数を表示する獲得数表示部122と、ビッグボーナスゲーム中の情報(例えばゲーム回数等)を表示するための情報表示部123とがそれぞれ設けられている。本実施の形態では、これら各表示部121〜123は3桁或いは2桁の7セグメント表示器によって構成されているが、桁数は特に限定されるものではないし、液晶表示器等によって代替することも当然可能である。
【0082】
ところで、本実施の形態においては、前記クレジットモード時における最大貯留記憶個数は上述したように例えば「250個」(50ベット分相当)に設定されている。そして、前記残数表示部121には、「0」〜「250」までの貯留記憶数が表示可能となっている。クレジットモード時においては、この残数表示部121の表示される数字は、1ベット毎に5ずつ(マックスベットでは15ずつ)減算されて表示されることとなる。従って、当該残数表示部121に表示されている数値が5の倍数でない場合には、現時点での貯留記憶数が「0」〜「4」の間の端数分存在していることを遊技者は容易に認識することができる。
【0083】
なお、遊技機1(前面扉4)の上部には、ビッグ報知部、リプレイ報知部、小役報知部等の各種報知部(図示略)が適宜設けられるとよい。これら各種報知部は遊技機1の上部以外の場所に設けてもよいし、共通の報知部で異なる態様の報知を行うようにしてもよい。例えば、ビッグ報知部は、各回転体71〜73の停止時に「7」図柄が有効ライン上に揃った場合、ビッグボーナスゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。リプレイ報知部は、各回転体71〜73の回転停止時に「リプレイ」図柄が有効ライン上に揃った場合、リプレイゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。小役報知部は、各回転体71〜73の回転停止時に小役図柄としての「スイカ」図柄等が有効ライン上に揃った場合、所定数の遊技球を獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。なお、これら各報知部は表示によって報知することとしたが、これに代えて或いはこれに加えて、遊技機1(前面扉4の上部)に備えられるスピーカ11によって音声により報知してもよい。
【0084】
図4に示すように、遊技機1の背面において内枠部材16には、遊技に関する各種の制御を行うための主基板(制御装置)131が設置されている。主基板131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む制御回路基板より構成されている。また、同じく内枠部材16には、主基板131の横に並べるようにしてサブ基板132が設置されている。サブ基板132も同様に、CPU、ROM、RAM等を具備する。
【0085】
その他図4において、ベルトユニット70は透明なカバー135内に収容されており、内枠部材16には、カバー135の側面に接するようにして電源基板133が設置されている。図中の符号135aは通気孔である。この場合、前述の主基板131及びサブ基板132は遊技盤面に平行にかつ横長の向きに配されるのに対し、電源基板133は遊技盤面に垂直にかつ縦長の向きに配される。なお、主基板131、サブ基板132及び電源基板133は何れも透明又は非透明な制御基板ボックスに収容されており、この制御基板ボックスにて内枠部材16に固定されている。
【0086】
図11は、主基板131等の電気的構成を説明するブロック図である。同図において、太い矢印は電源の接続及び方向を示し、細い矢印は信号の接続及び方向を示している。電源基板133からの電源は、主基板131及び払出装置28へと供給される。また、サブ基板132へは、主基板131を介して電源が供給される。
【0087】
主基板131の入力側には、スタートレバー101の操作を検出するスタート検出センサ141、各ストップボタン102〜104の操作を個別に検出するストップ検出センサ142,143,144、1ベットスイッチ107の押圧操作を検出する1ベット検出センサ145、2ベットスイッチ108の押圧操作を検出する2ベット検出センサ146、マックスベットスイッチ109の押圧操作を検出するマックスベット検出センサ147、切換スイッチ110の押圧操作を検出する切換検出センサ148、各回転体71〜73(ベルト76)の回転位置(原点位置)を個別に検出する回転位置検出センサ151,152,153、払出装置28より払い出される遊技球を検出する払出検出センサ154、取込装置23より取り込まれる遊技球を検出する前記カウントセンサ155、取込装置23において1ベット分(5個)又はマックスベット分(15個)の遊技球を一度に取込可能か否かを検出するための取込検出センサ156等の各種センサが接続されている。
【0088】
主基板131の出力側には、前記電源基板133を介して前記払出装置28が接続されている。また、この他にも主基板131の出力側には、前記取込装置23、各モータ77,78,79、ベット数表示部95、残数表示部121、獲得数表示部122、情報表示部123等が接続されている。
【0089】
さらに、主基板131の出力側にはサブ基板132が接続されている。サブ基板132の出力側には、発光体8,9、各ランプ表示部10,12,13、スピーカ11,43、フロントライト部材64等が接続されている。主基板131からは、サブ基板132に対しその時々の遊技情報が信号として送信されるようになっている。各遊技情報に関する信号を入力したサブ基板132では、各種信号に基づき、自身の制御プログラムに基づき、種々の演出を実行する。なお本実施の形態では、サブ基板132により「発光体制御手段」及び「フロントライト制御手段」が構成される。因みに、発光体制御とは、環状部6,7内の発光体8,9を一方向又は双方向に周回させたり、同発光体8,9を一斉に点灯させたりする制御を言う。また、フロントライト制御とは、各回転体71〜73のベルト76を停止させる順序を遊技者に教示すべく、その停止順序に合わせて各回転体7173に対応するフロントライト部材64の各光源65〜67を順に発光させる制御を言う。
【0090】
主基板131及びサブ基板132は、上述の通りCPU,ROM,RAM等を備えているが、以下の説明では、それらの現実の構成自体に拘束されず、主基板131及びサブ基板132を機能実現手段の集合体としてとらえて説明する。すなわち、以下に説明する各種機能はCPUの制御下で実現される機能であり、その制御プログラムはROM(場合によってはRAM)の記憶内容に基づくものであり、その時々の必要なデータはRAMに一時的に記憶保持されることとなるが、それらのプログラム上の要件等については適宜のテーブル構成を採用する等で当業者がなし得るものであるため、個々には説明しない。但し、本実施の形態の遊技内容を把握する上で必要がある場合等については、適宜具体的な説明をする。
【0091】
主基板131は、「小役抽選手段」を備えている。小役抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、小役払出条件が成立したか否かの抽選を行い、これによって小役フラグの成立の有無が決定される。なお、小役の抽選は、他の抽選とともに、遊技球の投入個数(ベット数)に応じて変化するよう構成されており、概して投入個数が多い程遊技者に有利な抽選結果が得られるようになっている。
【0092】
主基板131は、「小役制御手段」を備えている。小役制御手段は、通常遊技中に小役フラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述する小役成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的に小役図柄を有効ライン上に停止させる。
【0093】
主基板131は、「リプレイゲーム抽選手段」を備えている。リプレイゲーム抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、リプレイゲーム移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってリプレイフラグの成立の有無が決定される。
【0094】
主基板131は、「リプレイゲーム制御手段」を備えている。リプレイゲーム制御手段は、通常遊技中にリプレイフラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述するリプレイ成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にリプレイ図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にリプレイ図柄が停止することを条件に、次回の遊技を無償で行うことができるようにするものである。勿論、このリプレイゲームが行われる場合にも各種抽選は実行されている。
【0095】
主基板131は、「ビッグボーナス抽選手段」を備えている。ビッグボーナス抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、ビッグボーナス移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってビッグボーナス成立フラグの有無が決定される。
【0096】
主基板131は、「ビッグボーナス制御手段」を備えている。ビッグボーナス制御手段は、通常遊技中に、前記ビッグボーナスフラグが成立すると、各回転体71〜73の停止時に、後述するビッグボーナス成立テーブルの内容を参照しつつ、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にビッグボーナス図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にビッグボーナス図柄が停止することを条件に、予め設定された所定の遊技回数(ここでは30回)を上限として、現状遊技状態である通常遊技からビッグボーナスゲームに移行させ、その後、原則的には元の通常遊技状態に復帰させるものである。
【0097】
主基板131は、「ビッグボーナス中抽選手段」を備えている。ビッグボーナス中抽選手段は、ビッグボーナス中にのみ有効化され、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、小役図柄の抽選及びジャックインの抽選を行い、小役フラグ及びジャックインフラグの成立の有無が決定される。そして、前記ビッグボーナス制御手段は、小役フラグの成立によって所定の小役図柄(例えば「スイカ」図柄)を有効ライン上に揃わせるべく小役成立テーブルを参照しつつ各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。
【0098】
また、前記ビッグボーナス制御手段は、前記ジャックインフラグの成立によってジャックインさせるべく、リプレイ成立テーブルの内容を参照しつつ、各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインとは、ビッグボーナスゲーム中に所定のボーナスゲームを実行させる状態であり、具体的には「リプレイ」図柄が揃うことによって生じる。従って、ジャックイン実行のためにビッグボーナス制御手段は、ジャックイン図柄(リプレイ図柄)を有効ライン上に揃わせるべく各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインされるとジャックインゲームが実行される。
【0099】
ここで、ジャックインゲームについて説明する。ジャックイン図柄が有効ラインに停止すると、予め設定された所定のゲーム回数(ここでは12回)を上限として、現状遊技状態であるビッグボーナスゲーム中のうちの特殊なゲームであるジャックインゲームに移行し、その後元のビッグボーナスゲームに復帰する。該ジャックインゲーム中は、有効ラインが1ライン(中央ライン)のみとされている。該ジャックインゲーム中においては、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、所定の図柄(ここでは、リプレイ図柄)の抽選を行う。かかる図柄の抽選は、通常の抽選とは異なり、リプレイ図柄が有効ライン(中央ラインのみ)に揃った場合に所定個数(例えば75個)の遊技球が払い出されるように設定しておき、かかるリプレイ図柄を遊技球払出図柄として、当該遊技球払出図柄が揃う条件を満たすか否かの抽選とされている。そして、前記抽選の結果、リプレイフラグ(ここでいうリプレイフラグは通常遊技中のものとは異なり、ジャックインゲーム用に新たに設定されたものである。)が成立した場合には前記遊技球払出図柄以外の図柄が有効ライン上に揃わないように各回転体71〜73を制御するものであり、しかも遊技球払出図柄が所定回数(例えば8回)揃った場合には前記所定の遊技回数(12回)に達していなくとも所定のボーナスゲームは終了する。
【0100】
ここで、ビッグボーナスゲームは、前記所定の遊技回数(30回)内で所定回数(例えば3回)を上限とするジャックインが可能であり、ビッグボーナスゲーム中のジャックイン中における遊技回数は前記30回の回数には加算されないようになっている。そして、ビッグボーナス制御手段は、前記所定の遊技回数(30回)内であっても、前記所定のボーナスゲームが所定回数(3回)終了した時点(3回目のジャックインによる所定のボーナスゲーム終了時点)でビッグボーナスゲームを強制的に終了させる。
【0101】
主基板131は、「回転体制御手段」及び「記憶手段」を備えている。回転体制御手段は、記憶手段の記憶内容に応じて各回転体71〜73を制御するものであり、特に記憶手段に記憶された各種テーブルの記憶内容に応じて各回転体71〜73(駆動ローラ74ひいてはベルト76)の停止位置を制御するものである。
【0102】
記憶手段(ここではROMであるがRAMであってもよい。)に記憶された各種テーブルとは、成立した各種フラグに応じて個々に設定されたものである。
【0103】
具体的には、例えば何らフラグが成立していない場合にいずれの図柄をも有効ライン上に揃えないようにするための「外れテーブル」、小役フラグに対応して所定の小役図柄を有効ライン上に揃えるための「小役成立テーブル」、リプレイフラグに対応してリプレイ図柄を有効ライン上に揃えるための「リプレイ成立テーブル」、ビッグボーナスフラグに対応して「7」図柄を有効ライン上に揃えるための「ビッグ成立テーブル」等の他、以上の成立図柄をどの有効ライン上に揃えるかを決定するための「ラインテーブル」等である。また、記憶手段は、前記クレジットモード時における仮想遊技球の数も記憶している。
【0104】
次に、以上の構成からなる遊技機1の作用につき、遊技方法を踏まえて説明する。
【0105】
遊技の開始に際し、遊技者は、クレジットが所定数以上あるか又は遊技球が上皿18に所定個数あることを条件に、ベットスイッチ107〜109を押圧操作することにより貯留記憶に基づく仮想遊技球又は実際の遊技球を投入する。該投入は、各ベット検出センサ145〜147によって検出され、その検出信号を受けて主基板131は遊技球(仮想遊技球を含む)の投入があったことを判断する。このとき、クレジットモード時であれば、貯留記憶されていた仮想遊技球が投入されることとなる。例えば、クレジットモード時において、15個以上の貯留数(クレジット数)がある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたようなときには、残数表示部121における残数表示数を「15」だけ減じて表示するとともに、前記記憶手段は、「15」だけ減じた数を貯留記憶数として記憶する。これに対し、貯留数(クレジット数)が15個未満しかない場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたとき、或いは貯留数(クレジット数)が5個未満しかない場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたようなときには、当該押圧操作は無効化される。
【0106】
また、ダイレクトモード時であれば、上皿18にある実際の遊技球が取り込まれ投入されることとなる。例えばダイレクトモード時において、15個以上の遊技球が上皿18にある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたようなときには、上皿18上の15個の遊技球が上記取込装置23によって取り込まれ、5個以上の遊技球が上皿18にある場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたようなときには、上皿18上の5個の遊技球が上記取込装置23によって取り込まれる。これに対し、遊技球が15個未満しかない場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたとき、或いは5個未満しかない場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたときには、当該押圧操作は無効化される。
【0107】
主基板131は、その都度の遊技球投入数(=ベット数×5)に応じてベット数表示部95をセグメント表示させる。ここで、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作(5個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「1」が表示されて中央ラインからなる1ラインのみが有効化される。また、1ベットスイッチ107の2回の押圧操作、又は2ベットスイッチ108の1回の押圧操作(10個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「2」が表示されて上下ライン及び中央ラインからなる3ラインが有効化される。さらに、マックスベットスイッチ109の押圧操作等(15個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「3」が表示されて上下ライン、中央ライン及び左右の斜めラインからなる5ラインが有効化される。なお、本実施の形態では、ベット数表示部95においてベット数、つまり有効ラインを表示することとしているが、これに代えて、或いはこれに加えて、有効ラインに対応する有効ライン表示ランプ等を設け、どのラインが有効化されているのかをより明示的に表示することとしてもよい。
【0108】
なお、クレジットモード下でのベットスイッチ107〜109の操作による仮想遊技球投入の場合には、主基板131はクレジットされている遊技球の貯留記憶数をその分減算し、その減算値に応じた表示を残数表示部121に行わせるように表示制御する。また、ダイレクトモード下でのベットスイッチ107〜109の操作による遊技球投入の場合には、主基板131は取込装置23にその旨の信号を出力し、その分の遊技球を上皿18から取り込むよう取込装置23を駆動制御する。
【0109】
少なくとも1ラインが有効化されている時点で、遊技者がスタートレバー101を操作すると、その操作がスタート検出センサ141によって検出され、その検出信号を受けて主基板131はスタートレバー101の操作があったことを判断する。また、これとともに、その旨の情報をサブ基板132へと送信する。そして、主基板131は、全ての回転体71〜73(ベルト76)を一斉(同時でもよいし所定の時間差を設けてもよい。)に回転させるべく、モータ77〜79を駆動制御する。その結果、各ベルト76は、遊技者にとっては表面に付された図柄を目視することが困難な程度の速度で一方向に回転し、各表示窓61〜63を介して各図柄が上から下へ向かって可変表示されているよう映し出される。
【0110】
また、前記スタートレバー101の操作に基づく検出信号が主基板131に入力されたタイミングで、通常遊技中では、小役抽選手段、リプレイゲーム抽選手段、ビッグボーナス抽選手段による各抽選が行われる。
【0111】
小役抽選手段による抽選結果が、小役フラグ成立を意味する場合は、適宜の小役図柄を有効ライン上に停止させ得る権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。また、リプレイゲーム抽選手段による抽選結果が、リプレイフラグ成立を意味する場合は、リプレイゲームへ移行する権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。すなわち、小役フラグ及びリプレイフラグは次ゲーム以降に持ち越されることはない。また、ビッグボーナス抽選手段による抽選結果がビッグボーナスフラグ成立を意味する場合は、ビッグボーナスゲームへ移行する権利が与えられ、そのフラグはビッグボーナスゲームへ移行するまで保持される。さらに、各抽選手段の抽選結果が、いずれの条件成立をも意味しない場合には、いずれのフラグもたたない。
【0112】
以上の各抽選手段による抽選が終了した後、遊技者がストップボタン102〜104を任意の順序で操作すると、その操作がそれぞれストップ検出センサ142〜144によって個別に検出され、各検出信号を受けて主基板131は各ストップボタン102〜104の操作があったことを判断する。すると、主基板131は、操作された各ストップボタン102〜104に対応した回転体71〜73を個別に停止させるべく、各モータ77〜79を停止制御する。
【0113】
これら各回転体71〜73(ベルト76)の停止位置は、上記各抽選手段による抽選結果である各成立フラグに基づき、主基板131の記憶手段に記憶されている前記各テーブルを参照して決定される。このとき、有効ラインから回転体回転方向手前の4図柄分までに成立フラグに対応した図柄が存在すれば、原則として、その図柄が積極的に有効ライン上に引き込まれるような制御がなされることとなり、回転体停止タイミングが4図柄分手前までの誤差であれば、その誤差を吸収することができる(引き込み停止制御)。その結果、遊技者が熟練していなくとも主基板131によって成立フラグに応じた図柄を有効ライン上に極力停止させることが可能となる。
【0114】
なお、所定のタイミング(例えば第1番目のストップボタン102、103又は104が押圧されたタイミング)において、サブ基板132は、発光体8,9、ランプ表示部10,12,13、スピーカ11,43、フロントライト部材64等を用いて各種の補助表示を行い、リーチ演出表示等を実行する。
【0115】
各回転体71〜73の停止時において、有効ライン上の停止図柄の組合せが、予め定められた所定の図柄の組合せである場合、即ち小役図柄の組合せ、リプレイ図柄の組合せ、ビッグボーナス図柄の組合せである場合、主基板131は各停止図柄の組合せに応じて払い出される遊技球数を獲得数表示部123に表示させる。
【0116】
主基板131は、獲得数表示部123への表示と並行して、各停止図柄の組合せに応じた数の遊技球を遊技価値として払い出すための払出制御を行う。かかる場合、原則として主基板131が電源基板133を介して払出装置28を駆動制御することにより、上皿18等へ直接的に現実の遊技球として遊技球の払出が行われる。ただし、切換スイッチ110の操作を切換検出センサ148が検出し、主基板131がクレジットモードであると判断した場合においては、貯留記憶できる最大値(250個分)に達していなければ、その分が直接払出装置28から払い出されることはなく、クレジット遊技球(仮想遊技球)として貯留記憶される。この場合、主基板131は、クレジットされている遊技球の貯留記憶数に今回獲得した遊技球数分を加算し、その加算値に応じた表示を残数表示部121に行わせるように表示制御する。勿論、この場合でも貯留記憶できる最大値である250個分を越えた分は払出装置28より直接遊技球が払い出される。
【0117】
そして、有効ライン上に揃った図柄が小役図柄或いは何ら払出のない図柄の組合せである場合には、通常遊技が続行される。一方、有効ライン上に揃った図柄の組合せがリプレイ図柄の組合せである場合にはリプレイゲーム制御手段によって次回のゲームを無償で行うことができるリプレイゲームが実行される。また、有効ライン上に揃った図柄の組合せがビッグボーナス図柄の組合せである場合にはビッグボーナス制御手段によってビッグボーナスゲームが実行される。ここで、本実施の形態の遊技機1では、ビッグボーナスゲームの終了条件として、所定回の遊技(30ゲームの終了又は3回のジャックインゲームの終了)の他、払出遊技球数が上限値(具体的には2250個)に達したか否かという条件も含まれるように構成されている。従って、30ゲーム又は3回のジャックインゲームの終了を待たずして払出遊技球数が上限値である2250個に達すると、そこでビッグボーナスゲームが終了されるようにして、必要以上に射幸性をあおらないようにしている。
【0118】
なお、小役図柄、リプレイ図柄、ビッグボーナス図柄等が有効ライン上に揃った場合、サブ基板132は、発光体8,9や、各ランプ表示部10,12,13、フロントライト部材64等を表示制御して小役成立や、リプレイゲームへの移行や、ボーナスゲーム成立を表示報知するとともに、スピーカ11,43を適宜駆動制御して音声報知する。なお、これらスピーカ11,43による音声報知は、遊技者への遊技価値返還による利益が大きいもの程大袈裟なもの(音量を大きくしたり、トーンを高くしたり、リズムを変化させる等)とすることが好ましい。各報知部の表示態様についても同様であり、例えばビッグボーナスゲームではめまぐるしく点滅させる等のように表示態様を変化させることによって、得られる利益の大きさを遊技者に推し量らせることができる。
【0119】
さて、本実施の形態の遊技機1では、ベルト76の直前にプレート部材86を配置し、そのプレート部材86によりベルト76の係合穴76aを隠すようにしたので、遊技者からはベルト76の係合穴76aが見えることはなく、さらに係合穴76aが図柄を視認する上で邪魔になることはない。それ故、図柄の視認性を改善し、かつ図柄の可変表示領域における見栄えを向上させることができる。
【0120】
駆動ローラ74及び従動ローラ75の間にプレート部材86が配設されるため、各ローラ74,75の外歯74a,75aに干渉することなく、さらにベルト76に接触することがない程度に近接してプレート部材86が配置できる。これにより、ベルト76に対して斜め横からの角度でも係合穴76aが見えることが抑制される。つまり、より確実に係合穴76aを隠すことができるようになる。
【0121】
フロントライト部材64によりベルト76が前方から照明され、その際、フロントライト部材64からの光がプレート部材86の集光板90により中央方向へ集められるため、ベルト表面の図柄を明るく照らすことができるようになる。
【0122】
フロントライト部材64によりベルト表面に対して面発光が行われ、ベルト表面は所定範囲にわたってほぼ均等に照明される。これにより、蛍光灯などにより局部的に無端状ベルトが照明される場合とは異なり、照射状況のばらつきが生じにくく、ベルト表面の図柄が好適に視認できる。それ故、ベルト76の図柄を効果的に照明することができるようになる。
【0123】
なお、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0124】
(a)上記実施の形態では、球抜き機構46として、1つの球抜き穴45を2片の開閉板47,48で閉鎖し、球抜きボタン51の押圧操作により開閉板47,48を同時に開動作させる構成としたが(図6参照)、これを以下のように変更する。例えば、下皿41の底面に複数(例えば2つ)の球抜き穴を形成し、各球抜き穴を個別の開閉板にてそれぞれに開閉させる構成とする。この場合、各開閉板は、球抜きボタンの押圧操作により開放され、下皿内の遊技球が複数の球抜き穴を介して下方に落下し球抜きが行われる。開閉板を3つ以上の部材にて構成するようにしてもよい。また、球抜きボタン51の操作量に応じてまず一方の開閉板47が開放し、更に球抜きボタン51を操作するともう一方の開閉板48も開放するように、球抜きボタン51及び開閉板47,48の連動機構を変更し、操作量に応じて球抜き穴45の開放量を調整できるようにしてもよい。
【0125】
(b)上述した各ローラ、すなわち駆動ローラ74及び従動ローラ75に代えて、左右一対のプーリ或いはギヤを採用することとしてもよい。すなわち、「各手段において、「ローラ」に代えて、「プーリ」或いは「ギヤ」としたこと」としても差し支えない。
【0126】
(c)補助演出用の情報付与手段を遊技機1に設置する構成としてもよい。同情報付与手段は、例えば中央パネル部において表示窓61〜63の近傍(左右上下のいずれか)に設置したり、上側の保護パネル35(図2参照)の奥に設置したり、環状部6のうちトップ部6aに設置したりすればよい。情報付与手段としては、電気的表示装置の一種たる液晶表示装置を用いることが可能であり、さらに他の電気的表示装置、例えばCRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等を用いてもよい。また、電気的表示装置以外にも、スピーカ等の音声発生装置を用いてもよく、これにより遊技者に対してダイナミックな音声演出が可能となる。さらに、音声発生装置と表示装置との組み合わせとして情報付与手段を構成してもよい。
【0127】
(d)上記実施の形態における図柄の種類、配列等はあくまでも一例にすぎず、例えば他の小役図柄を盛り込む等、任意の構成を採用することができる。また、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図形等であってもよい。また、光や色等を利用して図柄を構成することも可能であるし、立体的形状等によっても図柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図柄を構成し得る。すなわち、図柄は識別性を有した情報(識別情報)としての機能を有するものであればよい。
【0128】
(e)上記実施の形態におけるスタートレバー101等に代表される操作手段や、残数表示部121等に代表される表示手段の配置はあくまでも一例に過ぎず、例えばスタートレバー101を右側に配置したり、レバーに代えてボタンにしたりする等、適宜変更することは何ら差し支えない。
【0129】
(f)全ての制御を主基板131により司られる構成としてもよい。つまり、サブ基板132を省略した構成を採用してもよい。
【0130】
(g)上記実施の形態ではビッグボーナスゲームを有する遊技機1について説明したが、一回のジャックインゲームからなるレギュラーボーナスゲームを行いうる遊技機に適用してもよい。また、逆にビッグボーナスゲームを省略したものとしてもよい。更に、ビッグボーナスゲーム後に所定条件成立(所定ゲーム回数の終了、所定フラグ成立等)までメダルの消費を抑えてゲームを進行し得るチャンスゲーム機能等の各種付加価値を設けたものとしてもよい。
【0131】
(h)上記実施の形態における遊技球の、1ベット当りの投入数(所定数)、最大投入数、払出個数等はあくまでも例示であって、上記数値に特に限定されるものではない。
【0132】
(i)上記実施の形態において説明した遊技機1の他、パチンコ機やアレンジボール機等の弾球及び球払出遊技機、あるいはスロットマシン等の回胴式遊技機に適用してもよいし、その他の遊技機に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における遊技機の斜視図である。
【図2】遊技機の正面図である。
【図3】前面扉を開放した状態を示す正面図である。
【図4】遊技機の背面図である。
【図5】上皿形成部材の斜視図である。
【図6】(a)は球抜き機構の非操作状態を示す平面図であり、(b)は球抜き機構の操作状態を示す平面図である。
【図7】ベルトユニット等を模式的に示す側断面図である。
【図8】ベルトユニットの斜視図である。
【図9】各回転体のベルトの図柄配列を示す説明図である。
【図10】有効ラインの配列を説明するための図である。
【図11】主基板等の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1…遊技機、2…外枠、3…前面枠、4…前面扉、5…下皿形成部材、6,7…環状部、8,9…発光体、11…スピーカ、15…凹部、17…上皿形成部材、18…上皿、35,36…保護パネル、37…仕切部材、37a…切欠溝、38…張出部、41…下皿、43…スピーカ、45…球抜き穴、47,48…開閉体、51…球抜きボタン、60…前面パネル、61〜63…表示窓、64…フロントライト部材、65〜67…光源、70…ベルトユニット、71〜73回転体、74…駆動ローラ、74a…外歯、75…従動ローラ、75a…外歯、76…ベルト、76a…穴、77〜79…モータ、80…支持フレーム、86…プレート部材、87〜89…透孔、90…集光板、91…取付部、100…操作部、101…スタートレバー、102〜104…ストップボタン、105…操作補助面、113…ストップボタン操作面、131…主基板、132…サブ基板、133…電源基板。
Claims (1)
- 遊技機前面の周辺部に手前側へ突出させた突出部を設け、その突出部に、遊技機前方かつ中央寄りに指向された音声発生手段を設けたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (3)
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JP2010158273A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Sammy Corp | 遊技機枠 |
JP2023014559A (ja) * | 2021-07-19 | 2023-01-31 | 株式会社平和 | 遊技機 |
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2002
- 2002-08-26 JP JP2002245884A patent/JP2004081455A/ja not_active Withdrawn
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JP2023014559A (ja) * | 2021-07-19 | 2023-01-31 | 株式会社平和 | 遊技機 |
JP7474728B2 (ja) | 2021-07-19 | 2024-04-25 | 株式会社平和 | 遊技機 |
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