JP2004079497A - バックライトモジュールとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランプホルダーおよびフレーム間の結合強度を増大させて、輝度の不均一またはダークラインが発生する不都合を回避し、しかも手間およびコストとを削減させるバックライトモジュールとその製造方法を提供する。
【解決手段】フレームと、フレームに被覆されるものであって、第1空間および第2空間を備え、第1空間の壁面に複数個の突出部位、例えば山状突起または棒状突起を有するランプホルダーと、ランプホルダーの第1空間内部に配置されるランプと、ランプホルダーの第2空間内部に配置され、かつ第1空間の周縁に当接する導光板とから構成されるが、複数個の突出部位を備えたランプホルダーをプレス成形してから、フレーム金型に入れて射出成形を行うと、ランプホルダーを一体成型したフレームが得られる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display 略称LCD)の構成要素とその製造方法に関し、特に、バックライト(backlight 略称B/L)モジュールとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディア社会の急速な進展は、その多くが半導体デバイスまたは表示装置の飛躍的な進歩によるものである。従来技術にかかるディスプレイ装置、例えば、陰極線管(CRT)は、もとより優良な表示品質ならびに経済性を備えていたので、ディスプレイ装置市場を長く独占するものとなっていた。しかしながら、陰極線管は、使用スペースおよび消費電力において解決すべき問題をかかえていた。そのため、ディスプレイ装置は、軽薄短小ならびに低電力消費に対する要求が日増しに高まってきた結果として、高い表示品質および低電力消費という特性を有する薄膜トランジスター(thin film transistor 略称TFT)液晶ディスプレイが、次第に主流となってきている。そして、一般の液晶ディスプレイ装置は、その表示方式の違いにより、透過式液晶ディスプレイ装置と、反射式液晶ディスプレイ装置と、両者の間にある半透過式液晶ディスプレイ装置に分けることができる。
【0003】
バックライトモジュールは、主要には、透過式液晶ディスプレイ(transparent LCD)を製造する際のパネルに使用されるものであって、主要には、ランプと、導光板(light guide panel 略称LGP)と、ランプホルダーと、フレームなどといった構成要素からなるが、その配置は、ランプホルダーをフレーム内に固定し、ランプをランプホルダーの溝に挿入してから、導光板をランプホルダーの平坦部位に載置するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、ランプホルダーをフレームに直接はめ込んだ後、さらに、図1(a)(b)に示した方式で、ランプホルダーおよびフレーム間の接合を強化しなければならなかった。
【0005】
図1(a)(b)において、従来技術では、フレーム100にランプホルダー102をはめ込むとともに、ランプ110を取り付けた後に、通常は、ランプホルダー102の四隅をビス104で止めることでフレーム中に組み込んでいた。しかしながら、単にビス104でランプホルダー102を固定する方式では、しばしばフレーム100とランプホルダー102と相対運動のために、ランプホルダー102内の導光板106が緩んだり、脱落したりして、輝度の不均一またはダークラインが発生するという不都合があった。従って、現在は、フレーム100とランプホルダー102との間にテープ108を貼り付けている。導光板106は、ランプホルダー102内に置かれているので、フレーム100およびランプホルダー102が熱のために膨張あるいは両者間に相対運動が発生した時、ランプホルダー102内の導光板106が緩んだり、脱落したりしやすく、それにより輝度の不均一またはダークラインが発生するという不都合があったから、現在は、1本の細くて長いテープ108を利用してフレーム100ならびにランプホルダー102間を貼り付けることにより、上述した欠点を解決していた。しかし、フレーム100およびランプホルダー102間に1本の細くて長いテープ108を入れるということは、当然、大きな手間とコストとがかかるものとなっていた。
【0006】
そこで、この発明の第1の目的は、ランプホルダーおよびフレーム間の結合強度を増大させるバックライトモジュールとその製造方法を提供することにある。この発明の第2の目的は、手間とコストとを削減するバックライトモジュールとその製造方法を提供することにある。この発明の第3の目的は、ランプホルダーとフレームとの相対運動により導光板が緩んだり、脱落したりして、輝度の不均一またはダークラインが発生するという不都合を回避するバックライトモジュールとその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、所望の目的を達成するために、この発明にかかるバックライトモジュールは、フレームと、フレームに被覆されるものであって、第1空間および第2空間を備え、第1空間の壁面に複数個の突出部位、例えば山状突起または棒状突起を有するランプホルダーと、ランプホルダーの第1空間内部に配置されるランプと、ランプホルダーの第2空間内部に配置され、かつ第1空間の周縁に当接する導光板とから構成される。
【0008】
上記課題を解決し、所望の目的を達成するために、この発明にかかるバックライトモジュールの製造方法は、ランプホルダーをプレス成形する時に複数個の突出部位、例えば山状突起または棒状突起を設けるとともに、フレーム金型に入れてから射出成形を行うと、ランプホルダーと一体成型されたフレームが得られるものである。
【0009】
【作用】
この発明は、ランプホルダーをプレス成形する時に複数個の突出部位、例えば山状突起または棒状突起を設け、フレーム金型に入れてから射出成形を行うと、ランプホルダーと一体成型されたフレームが得られるというものであるから、フレームおよびランプホルダー間の応力を最低限まで低下させることができる。また、フレームおよびランプホルダー間に複数個の突出部位、例えば山状突起または棒状突起を設けて結合強度を増大させているので、フレームおよびランプホルダー間の相対運動によってランプホルダー内で導光板が緩んだり脱落したりして、輝度の不均一またはダークラインが発生するという不都合を回避することができる。しかも、この発明は、ランプホルダーとフレームとを直接結合して一体としているから、従来技術のようにテープで固定する必要がなく、手間およびコストを削減することができる。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、この発明にかかる好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
この発明は、主要には、バックライトモジュールとその製造方法を提供するものであり、バックライトモジュール中のフレームおよびランプホルダー間の結合強度を増大させることができる。図2(a)(b)において、バックライトモジュールは、発光源となるランプ220と、導光板204と、フレーム200と、第1空間212および第2空間214を備えるランプホルダー210とから構成されるが、第1空間212のランプホルダー210壁面には、さらに、複数個の突出部位216、例えば、山状突起または棒状突起が設けられている。これら構成要素の配置は、ランプホルダー210がフレーム200内に被覆され、ランプ220がランプホルダー210の第1空間212に挿入され、導光板204がランプホルダー210の第2空間214に載置され、かつ第1空間212の周縁に当接するとともに、ランプ220に密接しているものである。フレーム200とランプホルダー210との間には、突出部位216があって両者の結合強度を増大させているので、フレーム200とランプホルダー210との相対運動によりランプホルダー210内の導光板204が緩んだり脱落したりして、輝度の不均一またはダークラインが発生するという不都合を回避することができる。
【0011】
図2(b)において、ステップ300で突出部位を備えたランプホルダーを製造するが、突出部位を備えたランプホルダーを製造したい場合、先ずプレス成形により一般的なランプホルダーを形成してから、工具によりランプホルダー壁面に突出部位を打ち出すか、最初からプレス成形により突出部位、例えば、山状突起または棒状突起を備えたランプホルダーを形成する。
【0012】
引き続き、図2(b)において、ステップ302で、フレームを製作する金型内部にランプホルダーを配置するが、さらに、金型内部に挟持機構(図示せず)を設けて、ランプホルダーを挟持することもできる。次に、ステップ304で射出成形を行って、ランプホルダーと緊密に結合したフレームを形成する。そして、ステップ306でランプと導光板とを提供する。最後に、ステップ308で組立を行って、バックライトモジュールの製作を完了する。
【0013】
以上のごとく、この発明を好適な実施例により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【0014】
【発明の効果】
上記構成により、この発明は、以下のような利点を有する。
1.この発明は、フレームおよびランプホルダー間に突出部位、例えば山状突起または棒状突起を設けて両者の結合強度を増大させているので、ランプホルダーとフレームとの間の相対運動によって、ランプホルダー内の導光板が緩んだり脱落したりして、輝度の不均一またはダークラインが発生するという不都合を回避することができる。
2.この発明は、ランプホルダーとフレームとを直接結合して一体とするので、従来技術のようにビスまたはテープで固定する必要が無く、手間およびコストを削減できる。
3.この発明は、突出部位を備えたランプホルダーをプレス成形してから、射出成形によりランプホルダーを一体成型したフレームを形成するので、フレームおよびランプホルダー間の応力を最低限にまで低下させることができる。
従って、産業上の利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、従来技術にかかるフレームおよびランプホルダーの配置ならびに固定方法を示す平面図、(b)は、その要部断面図である。
【図2】(a)は、この発明にかかるフレームおよびランプホルダーの配置ならびに固定方法を示す要部断面図、(b)は、フレームおよびランプホルダーを製造するステップを示すフローチャートである。
【符号の説明】
200 フレーム
204 導光板
210 ランプホルダー
212 第1空間
214 第2空間
216 突出部位
220 ランプ

Claims (7)

  1. フレームと、
    前記フレームに被覆されるものであって、第1空間および第2空間を備え、前記第1空間の壁面に複数個の突出部位を有するランプホルダーと、
    前記ランプホルダーの第1空間内部に配置されるランプと、
    前記ランプホルダーの第2空間内部に配置され、かつ前記第1空間の周縁に当接する導光板と
    を具備するバックライトモジュール。
  2. 上記した複数個の突出部位が、山状突起を含むものである請求項1記載のバックライトモジュール。
  3. 上記した複数個の突出部位が、棒状突起を含むものである請求項1記載のバックライトモジュール。
  4. 複数個の突出部位を備えたランプホルダーを製造するステップと、
    フレームを製作する金型内部に前記ランプホルダーを配置するステップと、
    射出成形を行い、前記ランプホルダーを前記フレームと緊密に接合するステップと、
    ランプおよび導光板を提供するステップと、
    前記したランプホルダーおよびランプならびに導光板を組み立てるステップとを具備するバックライトモジュールの製造方法。
  5. 上記した複数個の突出部位を備えたランプホルダーを製造するステップが、プレス成形を利用して、ランプホルダーおよび前記ランプホルダー壁面から突出する複数個の棒状突起を形成することを含むものである請求項4記載のバックライトモジュールの製造方法。
  6. 上記した複数個の突出部位を備えたランプホルダーを製造するステップが、プレス成形を利用して、ランプホルダーおよび前記ランプホルダー壁面から突出する山状突起を形成することを含むものである請求項4記載のバックライトモジュールの製造方法。
  7. 上記したバックライトモジュールの製造方法が、さらに、上記金型内部に挟持機構を設けて、上記ランプホルダーを挟持することを含むものである請求項4記載のバックライトモジュールの製造方法。
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