JP2004079389A - 多方向スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチ操作位置に応じ、異なったスイッチの動作を行う多方向スイッチ装置において、スイッチ操作に対する誤操作を防止する。
【解決手段】ノブ部11の操作部11caに対して押下げ操作をするとノブ部11が軸12aを中心に回動してプッシャ部15aを介してスイッチ16aを押し、ノブ部11の操作部11dに対して引き上げ操作をすると、ノブ部11とホルダ部12が軸13a,13bを中心に回動して、ホルダ部12がリンク部14の一端を引き上げリンク部14の他端がプッシャ15cを介してスイッチ16cを押す。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイッチ操作位置に応じ、異なったスイッチを動作させる多方向スイッチ装置に関し、特に、スイッチ操作に対する誤操作を防止する多方向スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでスイッチ装置の、同一面側に複数の操作部を構成し、この操作部を押下げ操作することにより、押下げ操作を行った操作部に対応するスイッチング動作を行う多方向スイッチ装置が、さまざまな形態で提供されてきた。例えば、特開平8−264074号公開特許公報、及び特開平8−329789号公開特許公報において開示されている「操作キー装置」もその一種であり、特開平10−050178号公開特許公報において開示されている「多方向作動スイッチ」は、その変形形態とみることができる。
【0003】
図13は、このような従来の多方向スイッチ装置100の概略内部構造を例示した斜視図である。
図13に例示するように、多方向スイッチ装置100は、押下げ操作されることによりスイッチング動作を行うスイッチ102、103、同一面上にスイッチ102、103を配置した基板101、及び図示していない複数の回転軸によって複数のパーツを組み合わせ、全方向に傾斜可能なように構成された操作キー104を有している。操作キー104の下部には、複数の突起部104a、104bが設けられており、この突起部104a、104bは、それぞれスイッチ102、103上に配置されている。
【0004】
通常、この多方向スイッチ装置100の操作は、操作キー104の上面のうち、スイッチングを希望する何れか1つのスイッチ102(或いは103)の上部付近(この部分を操作部と呼ぶ)を、利用者が図13に示すK方向に押下げることによって行われる。これにより、操作キー104は、押下げられた部分が基板101方向に押し込まれるように傾斜し、この押し込まれた部分に位置する突起部104a(或いは104b)が、スイッチ102(或いはスイッチ103)を押下げ、このスイッチ102(或いはスイッチ103)の押下げにより、スイッチング動作が行われることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の多方向スイッチ装置では、すべてのスイッチに対する各操作部の操作を、操作部の押下げによって行うこととしていたため、例えば、複数の操作部が相互に近接して配置されていた場合、複数の操作部が同時に押下げ操作されてしまい、利用者が操作を希望するスイッチ以外のスイッチをもスイッチングしてしまう場合があるという問題点がある。
例えば、図13に例示した多方向スイッチ装置100において、利用者が操作キー104における、同図に例示するL部分をK方向に押下げ操作してしまった場合、操作キー104は、このL部分が基板101方向に押し込まれるように傾斜することとなる。この場合、突起部104a、104bは、共にその直下部に配置されたスイッチ102、103をそれぞれ押下げ操作することになり、結果、スイッチ102、103の2つのスイッチが、それぞれ同時にスイッチングを行ってしまうこととなる。その結果、利用者が本来スイッチングを希望していなかったスイッチについてもスイッチングされ、いわゆる誤動作が行われてしまうこととなる。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、スイッチ操作位置に応じ、異なったスイッチング動作を行う多方向スイッチ装置において、スイッチ操作に対する誤操作を防止することが可能な多方向スイッチ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明では上記課題を解決するために、スイッチ操作位置に応じ、異なったスイッチを動作させる多方向スイッチ装置において、第1の操作部に対して押下げ操作が行われることにより、第1のスイッチング動作を行う押下げ操作機構部と、第1の操作部と同一面側に配置された第2の操作部に対して引き上げ操作が行われることにより、第2のスイッチング動作を行う引き上げ操作機構部と、を有することを特徴とする多方向スイッチ装置が提供される。
【0008】
ここで、押下げ操作機構部は、第1の操作部に対して押下げ操作が行われた際、第1のスイッチング動作を行い、引き上げ操作機構部は、第2の操作部に対して引き上げ操作が行われた際、第2のスイッチング動作を行う。
また、この発明の多方向スイッチ装置は、好ましくは、第2の操作部に対し、押下げ操作が行われた際、第2の操作部が、第1の操作部の押下げ方向に押し込まれることを阻止する押し込み防止機構部を、さらに有する。
ここで、押し込み防止機構部は、第2の操作部に対し、押下げ操作が行われた際、第2の操作部が、第1の操作部の押下げ方向に押し込まれることを阻止する。
さらに、この発明の多方向スイッチ装置において、好ましくは、引き上げ操作機構部は、第2の操作部に対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行うリンク部と、リンク部の揺動運動により、リンク部の一端によって、第1の操作部に対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられる第1のプッシャ部とを有する。
【0009】
ここで、リンク部は、第2の操作部に対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行い、第1のプッシャ部は、リンク部の揺動運動により、リンク部の一端によって、第1の操作部に対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられる。
また、この発明の多方向スイッチ装置は、好ましくは、第1の操作部と第2の操作部とを有する操作ノブ部と、操作ノブ部に対し、第1の回転軸を介し、第1の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたホルダ部と、ホルダ部に対し、第1の回転軸と軸方向が異なる第2の回転軸を介し、該第2の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたケース部と、を有し、押下げ操作機構部は、第1の操作部に対する押下げ操作方向に突起し、該突起先端面が、第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、第1の操作部に対する押下げ操作が行われた際、第1の回転軸を中心とした揺動運動を行う突起部と、一端面が、第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、第1の操作部に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面が、突起部の突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられる第2のプッシャ部と、を有する。
【0010】
ここで、ホルダ部は、操作ノブ部に対し、第1の回転軸を中心とした揺動運動を行い、ケース部は、ホルダ部に対し、第2の回転軸を中心とした揺動運動を行う。また、突起部は、第1の操作部に対する押下げ操作が行われた際、第1の回転軸を中心とした揺動運動を行い、第2のプッシャ部は、第1の操作部に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面が、突起部の突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられる。
さらに、この発明の多方向スイッチ装置は、好ましくは、第1の操作部と第2の操作部とを有する操作ノブ部と、操作ノブ部に対し、第1の回転軸を介し、第1の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたホルダ部と、ホルダ部に対し、第1の回転軸と軸方向が異なる第2の回転軸を介し、該第2の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたケース部と、を有し、押下げ操作機構部は、第1の操作部に対する押下げ操作方向に突起し、該突起先端面が、第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、第1の操作部に対する押下げ操作が行われた際、第1の回転軸を中心とした揺動運動を行う突起部と、一端面が、第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、第1の操作部に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面が、突起部の突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられる第2のプッシャ部と、を有し、引き上げ操作機構部は、第2の操作部に対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行うリンク部と、リンク部の揺動運動により、リンク部の一端によって、第1の操作部に対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられる第1のプッシャ部と、を有し、押し込み防止機構部は、ホルダ部の一端と、第2の操作部に対して押下げ操作が行われた際に、ホルダ部の一端が突当するケース部に設けられた突当部と、を有する。
【0011】
ここで、ホルダ部は、操作ノブ部に対し、第1の回転軸を中心とした揺動運動を行い、ケース部は、ホルダ部に対し、第2の回転軸を中心とした揺動運動を行う。また、突起部は、第1の操作部に対する押下げ操作が行われた際、第1の回転軸を中心とした揺動運動を行い、第2のプッシャ部は、第1の操作部に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面が、突起部の突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられる。さらに、リンク部は、第2の操作部に対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行い、第1のプッシャ部は、リンク部の揺動運動により、リンク部の一端によって、第1の操作部に対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられる。また、ホルダ部の一端は、第2の操作部に対して押下げ操作が行われた際、突当部に突当する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本形態における多方向スイッチ装置10の概略構成を例示した分解斜視図であり、図2は、その組み立て後の斜視図である。また、図3(a)は、図2におけるA−A断面図、図4は、B−B断面図、図5は、C−C断面図である。図1から図5に例示するように、多方向スイッチ装置10は、操作ノブ部11、ホルダ部12、ケース部13、リンク部14、プッシャ部15a〜15c、及び基板16を有している。操作ノブ部11、ホルダ部12、ケース部13、基板16はその順に位置されている。
【0013】
操作ノブ部11はこの例では円形皿状体のほぼ1半部の形状をしている操作板部11Aと、その周縁が前記円形皿状体の軸心とほぼ平行し、円形皿状体の表側に一体に延長された周壁部11Bとよりなる。操作板部11Aの皿状体としての裏側は、この多方向スイッチ装置10としての表側を構成し、操作板部11Aのその表側の両端部は操作部11ca,11cbとされ、周壁部11Bのほぼ半円筒面を構成する側の、操作部11caと11cbの中間部と対応する部分は操作部11dとされる。また操作部11caと11cbの中間において、周壁部11Bに対向して貫通した穴11a,11bが形成される。この例ではその一方の穴11aは操作部11dに位置されている。穴11a,11bの中心を通る直線は操作部11caと11cbの配列方向とは操作板部11Aの表面側からみて交差している。
【0014】
操作板部11Aの裏面側には操作部11ca,11cbとそれぞれ対応する部分に図4に示すように周壁部11Bとほぼ平行した突起部11e,11fがホルダ部12に向って形成されている。
図5に例示するように、この突起部11e、11fの突起先端面11faは、後述する第2の回転軸である回転軸Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成されている。
なお、操作ノブ部11の材質は、例えば、押下げ、引き上げ操作時において、ある程度の形状を保持できるものであれば、プラスチック、アルミニウム、合成ゴム、セラッミクス等、特に制限は無いが、照光スイッチとする場合は透明体或いは半透明体であることが望ましい。
【0015】
図1に例示するようにホルダ部12は周壁部11Bとほぼ同様な形状の軸が短かい筒状体をしており、その操作ノブ部11側の部分は操作ノブ部11、つまり周壁部11B内に位置されるものであり、ケース部13側の部分の半円状部はその筒状が拡大されてホルダエッジ部12fとされている。ホルダ部12の操作ノブ部11に挿入される部分において、その外面に、穴11a,11bにそれぞれはめ込まれる短かい円柱状軸12a,12cが突出形成されている。
ホルダ部12の軸12cが形成された側の面の両端部に凹部12x,12yがそれぞれ形成されている。ホルダエッジ部12fの両端部、つまり凹部12x,12yが形成された部分は、図4に示すように互いに対向してケース部13側に延長されて連結片12g,12hとされ、連結片12g,12hにそれぞれ対向して穴12b,12dが貫通形成されている。連結片12g,12hの穴12b,12dよりケース部13側の対向面は連結片12g,12hの先端に近づくに従って間隔が徐々に大となるテーパ面とされている。穴12b,12dの中心を通る直線(回転軸心E)と、穴11a,11bを通る直線(回転軸心D)は操作板部11Aの表面側から見て交差し、この実施例ではほぼ直交している。また、図3(a)に例示するように、ホルダ部12の内面の操作部11dと対応する部分、好ましくは軸12aの裏側に、ケース部13側に延びるアーム12eが設けられており、このアーム12eの先端はホルダ部12から突出しており、この先端部はアーム12eの長手方向に対し、略垂直に折り曲げられて係合部12aとされている。
【0016】
なお、ホルダ部12の材質は、例えば、操作ノブ部11に対する押下げ、引き上げ操作時において、十分な形状を保持できるものであれば、プラスチック、アルミニウム、セラッミクス等、特に制限は無い。
図1に例示するように、ケース部13は、操作ノブ部11の外周面とほぼ同一の大きさのほぼ半円筒状をしており、ホルダ部13側の端面はその外周縁より内側に、その外周縁に沿い、かつホルダ部12のホルダエッジ部12fの内面形状とほぼ同様な形状の突状13dが設けられている。ただし、突状13dは連結片12g,12h及びその付近部分は除かれている。そのホルダ部12側の端面の突状13dの外側の一部は、後述する突当部13cとして機能するものである。さらに、図1及び図3(b)に例示するように、突状13dは、軸12aの周囲に位置するホルダエッジ部12f付近が切欠き13caとして除かれている。これにより、操作部11dに対する引き上げ操作の際、ホルダ部12やリンク部14の一部がケース部13に接触してしまうことを防止している。図1及び図4に例示するように、ケース部13のホルダ部12側の外面側の両端部には、短い円柱状の軸13a、13bが設けられている。この軸13a、13bは、同一直線上に位置し、前述した穴12a、12bにはめ込み可能なように配置されている。ケース部13の突当部13cにおいてホルダ部12の凹部12x,12yと対向する部分に角穴13x,13yがそれぞれ貫通形成されている。
【0017】
なお、ケース部13の材質は、例えば、押下げ、引き上げ操作時において、十分な形状を保持できるものであれば、プラスチック、アルミニウム、セラッミクス等、特に制限は無い。
図1、図3(a)(b)に例示するように、ケース部13を構成する半円筒状内壁部における操作部11d側には、この内壁面と略垂直に、相互に平行に向かい合うように内壁板13e、13fが設けられている。そして、リンク部14は、棒状の形状を有しており、その中心付近を、この内壁板13e、13fに対し、略垂直に設けられた円柱状のリンク回転軸14aによって、揺動運動可能なように保持されている。なお、このリンク回転軸14aは、後述する操作部11dに対する引き上げ操作の方向と略垂直となるように構成される。
【0018】
なお、リンク部14の材質は、例えば、引き上げ操作時において、十分な形状を保持できるものであれば、プラスチック、アルミニウム、セラッミクス等、特に制限は無い。
図1、図4及び図5に例示するように、プッシャ部15a、15bは、径が異なる多角柱体を連結した形状を有しており、その操作ノブ部11側の一端面15baは、回転軸心Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成されている。また、プッシャ部15cは、略直方体の操作ノブ部11側の面をU字型にくぼませた形状を有している。なお、プッシャ部15a、15bは、第2のプッシャ部として、プッシャ部15cは、第1のプッシャ部として、それぞれ機能する。板状体をコ字状に折り曲げた案内部13gがケース部13に設けられ、案内部13gの両脚部13ga,13gbの遊端が、基板16側とされ、内壁板13e,13fとほぼ対向している。案内部13g内にプッシャ部15cが配され、プッシャ部15cが脚部13ga,13gbに沿って基板16とほぼ垂直に移動自在とされている。脚部13ga,13gbの各内面にこれに沿って形成された溝に、プッシャ部15cの外面に形成された突状15ca,15cbが挿入案内され位置決めされている。脚部13ga,13gbの連結部13gcによりリンク部14がプッシャ部15cから外れないようにされている。
【0019】
なお、プッシャ部15a、15b及びプッシャ部15cの材質は、例えば、操作ノブ部11の押下げ、引き上げ操作時において、ある程度の形状を保持できるものであれば、プラスチック、アルミニウム、合成ゴム、セラッミクス等、特に制限は無い。
図1に例示するように、基板16は、略半円板形状の単層或いは多層のプリント配線基板であり、そのホルダ部12側の面に、押下げ操作によって所定のスイッチング動作を行う検出スイッチ16a〜16c、及び発光ダイオード等の光源16d、16eが実装配置される。検出スイッチ16a,16bは基板16の両端部に検出スイッチ16cは検出スイッチ16aと16bの中間部で基板16の内縁よりに位置し、光源16d,16eは検出スイッチ16bと16cの中間、検出スイッチ16a,と16cの中間にそれぞれ位置している。
【0020】
図3(a)に例示するように、軸12aは穴11aに、軸12cは穴11bに、それぞれ回転可能なようにはめ込まれ、これにより、ホルダ部12は、操作ノブ部11に対し、軸12a,12bを介し、回転軸心Dを中心とした揺動運動が可能なように取り付けられる。また、図4に例示するように、軸13aは穴12dに、軸13bは穴12bに、それぞれ回転可能なようにはめ込まれ、これにより、ケース部13は、ホルダ部12に対し、回転軸心Dと軸方向が異なる回転軸心Eの軸13a,13bを介し、回転軸心Eを中心とした揺動運動が可能なように取り付けられる。
【0021】
また、図4に例示するように、基板16上に実装された検出スイッチ16a、16bの操作ノブ部11側の上面には、プッシャ部15a、15bの一端が配置され、その面に対向する面上(図5に例示する一端面15ba等)には、突起部11e、11fの先端面(図5に例示する突起先端面11fa等)が、それぞれ配置される。また、図3(a)及び図4に例示するように、検出スイッチ16cの操作ノブ部11側の面には、プッシャ15cのU字型のくぼみが構成されている面に対向する面が配置され、このプッシャ15cのU字型のくぼみ部分には、リンク部14の一端部が配置される。また、このリンク部14の他端部の基板16側には、アーム12eの係合部12eaが配置され、リンク回転軸14aは、ケース13の内面に保持される。プッシャ部15a,15bの太さが小さい部分は角穴13x,13yを通じてホルダ部12内に突出し、角穴13x,13yにより、プッシャ部15a,15bはガイドされる。プッシャ部15a,15bの各太さが異なる部分に形成された段部により、プッシャ部15a,15bがケース部13から抜け出ないようにされる。
【0022】
このような状態で、基板16は、検出スイッチ16a〜16c、光源16d、16eを、ケース部13側に向けた状態で、ケース部13のホルダ部12(図1から図5における下方向部分)の反対の面を塞ぐように、ケース部13の端面にネジ16f〜16iによって固定される。なお、この固定は、操作ノブ部11及びホルダ部12がケース部13に対して傾斜していない状態において、検出スイッチ16a〜16cのいずれも、押下げられていないように調整して行う。
以上のような構成により、操作部11cに対して押下げ操作が行われることにより、第1のスイッチング動作を行う押下げ操作機構部、操作部11dに対して引き上げ操作が行われることにより、第2のスイッチング動作を行う引き上げ操作機構部、及び操作部11dに対し、押下げ操作が行われた際、操作部11dが、操作部11cの押下げ方向に押し込まれることを阻止する押し込み防止機構部が構成されることになる。
【0023】
なお、ここで、押下げ操作機構部は、操作部11cに対する押下げ操作方向に突起し、該突起先端面11faが、回転軸心Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成され、操作部11cに対する押下げ操作が行われた際、回転軸心Dを中心とした揺動運動を行う突起部11e、11fと、一端面15ba等が、回転軸Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成され、操作部11c等に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面15ba等が、突起部11f等の突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられるプッシャ部15a、15bと、によって構成される。また、引き上げ操作機構部は、操作部11dに対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸14aを中心とした揺動運動を行うリンク部14と、リンク部14の揺動運動により、リンク部14の一端によって、操作部11cに対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられるプッシャ部16cと、によって構成される。さらに、押し込み防止機構部は、ホルダ部12の一端であるホルダエッジ部12fと、操作部11dに対して押下げ操作が行われた際に、ホルダエッジ部12fが突当するケース部13に設けられた突当部13cと、によって構成される。
【0024】
次に、図を用いて、多方向スイッチ装置10の動作について説明する。
図6から図9は、多方向スイッチ装置10の動作を説明するための図である。ここで、図6は、多方向スイッチ装置10の斜視図を、図7は、図2におけるB−B断面図の一部を、図8及び図9は、図2におけるA−A断面図を、それぞれ示している。
多方向スイッチ装置10は、操作部11caに対し、図6におけるF方向に押下げ操作が行われた際、第1のスイッチング動作が行われ、操作部11dに対し、図6におけるG方向に引き上げ操作が行われた際、第2のスイッチング動作が行われる。以下、この動作の詳細について説明する。
【0025】
まず、操作部11caに対し、図6における矢印Fとして示すように押下げ操作が行われた際の動作について説明する。
操作部11caに対して押下げ操作が行われると、操作ノブ部11は、操作部11caが押し込まれるように、操作ノブ部11が回転軸Dを中心として揺動運動する(図7)。これに伴い、突起部11eも基板16側に移動することになり、この突起部11eの移動によって、プッシャ15aも基板16側に加圧移動され、この移動により、検出スイッチ16aがプッシャ15aにより基板16側に保持されて、検出スイッチ16aがスイッチング動作することになる。
【0026】
次に、操作部11dに対し、図6中の矢印Gに示すように基板16に対し引き上げ操作が行われた際の動作について説明する。
操作部11dに対し指を押しながら、図6に示す矢印G方向に移動させ、周壁部11Bと指の摩擦により、操作部11dが引き上げ操作されると、操作ノブ部11及びホルダ部12は、回転軸心Eを中心に、操作部11dがその引き上げ方向であるG方向に引き上げられるように揺動運動する(図8)。この揺動運動により、ホルダ部12に保持されているアーム12eは、図8におけるG方向に移動し、このアーム12eの移動により、このアーム12eの係合部12eaによって一端の下部を保持されていたリンク部14の当該一端が、同じくG方向に引き上げられる。このリンク部14の一端の引き上げにより、リンク部14は、リンク回転軸14aを中心に、図8に例示するH方向に揺動運動し、この揺動運動により、リンク部14の他端が、プッシャ部15cの上面をI方向に加圧する。そして、このプッシャ15cへのI方向への加圧により、プッシャ15cもI方向に移動し、この移動により、検出スイッチ16cがI方向に押下げられ、スイッチング動作が行われることになる。
【0027】
なお、前述したように、突起部11e、11fの突起先端面11fa等、及びプッシャ部15a、15bは、回転軸心Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成されている。したがって、この操作部11dに対し、図6におけるG方向に引き上げ操作が行われ、ホルダ部12が、回転軸心Eを中心とした揺動運動を行ったとしても、突起先端面11faと回転軸心Eとの距離、及び一端面15baと回転軸心Eとの距離は変化することはない。よって、このホルダ部12の回転軸心Eを中心とした揺動運動によって、プッシャ15bが検出スイッチ16bを加圧することはなく、結果、操作部11dに対し引き上げ操作が行われたとしても、これに伴い、検出スイッチ16a、16bが誤って押下げられてしまうことはない。
【0028】
次に、操作部11dに対し、図9におけるJ方向に押下げ操作が行われた際の動作について説明する。
操作部11dに対し、図9におけるJ方向に押下げ操作が行われた場合、図9に例示するように、ホルダ部12のホルダエッジ部12fは、ケース部13の突当部13cに突当することになる。そのため、これ以上、操作部11dを図9におけるJ方向に加圧したとしても、操作ノブ部11及びホルダ部12が、このJ方向に揺動運動することはない。
【0029】
以上説明したように、この形態では、操作部11caに対して押下げ操作が行われることにより、第1のスイッチ16aを動作させ、操作部11dに対して引き上げ操作が行われることにより、第2のスイッチ16cを動作させることとしたため、操作部11caと操作部11dが近接していた場合であっても、操作部11dの近傍への押下げ操作によって、第2のスイッチ16cの動作が行われてしまうことはなく、結果、スイッチ操作に対する誤操作を防止することができる。
【0030】
また、この形態では、操作部11dに対し、押下げ操作が行われた際、操作部11dが、操作部11caの押下げ方向に押し込まれることを阻止する構成としたため、操作部11dに対する押下げ操作に伴い、誤って、第1のスイッチ16aの動作が行われてしまうという誤動作を防止することができる。
さらに、この形態では、操作部11dに対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向(G方向)に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行うリンク部14と、リンク部14の揺動運動により、リンク部14の一端の係合部によって、操作部11cに対する押下げ操作方向(F方向)と略同一方向(I方向)に押下げられるプッシャ部15cとを有すること、としたため、操作部11dに対する引き上げ操作を行った場合であっても、この引き上げ操作に伴う動力を、操作部11cに対する押下げ操作方向と同一方向に変換することができる。これにより、押下げ操作によって所定のスイッチング動作を行う検出スイッチ16a〜16cを同一基板上に同一向きに配置することが可能になる。これにより、組み立て工程の効率化、コストダウンを図ることが可能になる。また、これに対するこの形態の別な有利な効果として、検出スイッチ16a〜16cとして、同一の部品を用いることができ、結果、部品に対するコストダウンを図ることも可能となる。
【0031】
また、この形態では、突起部11e、11fを、操作部11cに対する押下げ操作方向に突起し、該突起先端面11faが、回転軸心Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成し、プッシャ部15a、15bを、一端面15baが、回転軸Eを中心とした円筒面に沿った形状に構成することとしたため、操作部11dに対し引き上げ操作が行われたとしても、これに伴い、検出スイッチ16a、16bが誤って押下げられてしまうことはない。また前記円筒面に伴う形状としているため突起部11e,11fとプッシャ部15a,15bの突当て部とがより広い面積となるため、操作部11ca,11cbの操作時、操作ノブ部11、プッシャ部15a、15bなどのがたつきによる影響を受け難くスイッチ操作の安定性が向上する。
【0032】
なお、この形態では、検出スイッチ16bに対応する動作を説明しなかったが、この動作は、検出スイッチ16aに対応する操作部11caに対する押下げ操作時の動作を同様に、操作部11cbに対する押し込み操作により、突起部11f,プッシャ部15bにより検出スイッチ16aが動作され、その場合、検出スイッチ16cが誤動作するおそれはない。なお操作部11caとcdの領域は広く云えば、操作部11Aの回転軸心Dに対し一方側部と他方側部となる。
また、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、この形態では、回転軸心Dと回転軸心Eとが直交するように操作ノブ部11、ホルダ部12及びケース部13を構成することとしたが、回転軸心Dと回転軸心Eとが直交しない構成としてもよい。検出スイッチ16a,16b,16cをその操作突起がばねで自動復帰するものを用いることにより、操作部11ca,11cb,11dに対する操作を解除すると、検出スイッチ16a,16b、16cの反力により操作ノブ部11が初期状態に戻るようにすることもできる。
【0033】
さらに、この形態では、3つの検出スイッチ16a〜16cを設けたが、この発明を適用する態様としたが、検出スイッチ16bを設けず、2つのスイッチのみを設ける構成に対し、この発明を適用する形態としてもよい。また、4つ以上の検出スイッチを設ける構成に対し、この発明を適用する態様としてもよい。
また、この形態の多方向スイッチ装置10において、操作ノブ部11、ホルダ部12及びケース部13相互間の角度を検出するポテンシャルメータ等の角度検出装置を設ける構成としてもよい。
【0034】
また、図10に例示するように、操作板部11Aにおける操作部11d側のエッジ部に、このエッジ部から外部に対し、周壁部11Bに対して略垂直に突出した板状のフック11gを設ける構成としてもよい。これにより、このフック11gを指で引っ掛けて操作部11dに対する引き上げ操作を行うことが可能となるため、操作部11dに対する引き上げ操作が容易になる。
さらに、図11及び図12に例示するように、操作板部11Aにおける操作部11d側端部上面の一部を、操作板部11Aのふくらみ方向とは反対方向に窪ませた窪み部11hをもうける構成としてもよい。これにより、操作部11dに対する引き上げ操作の際、この窪み部11hに指を押し付け、基板16とほぼ平行に回転軸心E側に押すことにより操作部11dに対する引き上げ操作を行うことが可能となる。結果、例えば、なんらかの理由により11Bの操作部11dを直接指で保持することができない事情があったとしても、このように窪み部11hに対する操作を行うことにより、この引き上げ操作を容易に行うことが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の多方向スイッチ装置では、第1の操作部に対して押下げ操作が行われることにより、第1のスイッチの動作を行う押下げ操作機構部と、第1の操作部が設けられた操作ノブ部に配置された第2の操作部に対して引き上げ操作が行われることにより、第2のスイッチの動作を行う引き上げ操作機構部と、を有することとしたため、スイッチ操作に対する誤操作を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態における多方向スイッチ装置の概略構成を例示した分解斜視図。
【図2】図1に示した実施形態における多方向スイッチ装置の概略構成を例示した組み立て後の斜視図。
【図3】(a)は、図2におけるA−A断面図であり、(b)は、ケース部13とリンク部14の結合部分の詳細を例示した斜視図である。
【図4】図2におけるB−B断面図。
【図5】操作部11dの引き上げ操作が行われた状態で検出スイッチ16bが誤動作しないことを示す図2におけるC−C断面と対応する図。
【図6】図1に示した実施形態における多方向スイッチ装置の操作を説明するための斜視図。
【図7】操作部11caを差し込み操作した状態の図2におけるB−B断面と対応する一部を示した図。
【図8】操作部11dを引き上げ操作した状態の図2におけるA−A断面と対応する図。
【図9】操作部11dを押し込み操作した状態の図2におけるA−A断面図。
【図10】実施の形態における変形例を例示した図3(a)対応図。
【図11】実施の形態における変形例を例示した多方向スイッチ装置の斜視図。
【図12】実施の形態における変形例を例示した図3(a)対応図。
【図13】従来の多方向スイッチ装置100の概略内部構造を例示した斜視図。
【符号の説明】
10、100 多方向スイッチ装置   11 操作ノブ部
11a、11b 穴          11c、11d 操作部
11e、11f 突起部        11fa 突起先端面
12 ホルダ部            12a、12c 軸
12b、12d 穴          12e アーム
12f ホルダエッジ部        13 ケース部
13a、13b 軸          13c 突当部
14 リンク部            14a リンク回転軸
15a〜15c プッシャ部       15ba 一端面
16a〜16c 検出スイッチ

Claims (6)

  1. スイッチ操作位置に応じ、異なったスイッチを動作させる多方向スイッチ装置において、
    第1の操作部に対して押下げ操作が行われることにより、第1のスイッチを動作させる押下げ操作機構部と、
    前記第1の操作部と前記スイッチ装置の同一面側に配置された第2の操作部に対して引き上げ操作が行われることにより、第2のスイッチを動作させる引き上げ操作機構部と、
    を有することを特徴とする多方向スイッチ装置。
  2. 前記第2の操作部に対し、押下げ操作が行われた際、前記第2の操作部が、前記第1の操作部の押下げ方向に押し込まれることを阻止する押し込み防止機構部を有すること、
    を特徴とする請求項1記載の多方向スイッチ装置。
  3. 前記引き上げ操作機構部は、
    前記第2の操作部に対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行うリンク部と、
    前記リンク部の揺動運動により、前記リンク部の一端によって、前記第1の操作部に対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられる第1のプッシャ部とを有すること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の多方向スイッチ装置。
  4. 前記第1の操作部と前記第2の操作部とを有する操作ノブ部と、
    前記操作ノブ部に対し、第1の回転軸を介し、前記第1の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたホルダ部と、
    前記ホルダ部の前記操作ノブ部と反対側に対し、前記第1の回転軸と軸方向が異なる第2の回転軸を介し、該第2の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたケース部と、を有し、
    前記押下げ操作機構部は、
    前記第1の操作部に対する前記押下げ操作方向に突起し、該突起先端面が、前記第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、前記第1の操作部に対する押下げ操作が行われた際、前記第1の回転軸を中心とした揺動運動を行う突起部と、
    一端面が、前記第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、前記第1の操作部に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面が、前記突起部の前記突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられる第2のプッシャ部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の多方向スイッチ装置。
  5. 前記第1の操作部と前記第2の操作部とを有する操作ノブ部と、
    前記操作ノブ部に対し、第1の回転軸を介し、前記第1の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたホルダ部と、
    前記ホルダ部に対し、前記第1の回転軸と軸方向が異なる第2の回転軸を介し、該第2の回転軸を中心とした揺動運動が可能なように取り付けられたケース部と、を有し、
    前記押下げ操作機構部は、
    前記第1の操作部に対する前記押下げ操作方向に突起し、該突起先端面が、前記第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、前記第1の操作部に対する押下げ操作が行われた際、前記第1の回転軸を中心とした揺動運動を行う突起部と、
    一端面が、前記第2の回転軸を中心とした円筒面に沿った形状に構成され、前記第1の操作部に対する押下げ操作が行われることにより、該一端面が、前記突起部の前記突起先端面によって、該押下げ操作方向に押下げられる第2のプッシャ部と、を有し、
    前記引き上げ操作機構部は、
    前記第2の操作部に対する引き上げ操作が行われた際、該引き上げ操作方向に、該引き上げ操作方向と略垂直なリンク回転軸を中心とした揺動運動を行うリンク部と、
    前記リンク部の揺動運動により、前記リンク部の一端によって、前記第1の操作部に対する押下げ操作方向と略同一方向に押下げられる第1のプッシャ部と、を有し、
    前記押し込み防止機構部は、
    前記ホルダ部の一端と、
    前記第2の操作部に対して押下げ操作が行われた際に、前記ホルダ部の一端が突当する前記ケース部に設けられた突当部と、を有すること、
    を特徴とする請求項2記載の多方向スイッチ装置。
  6. 前記第1の操作部と、前記第2の操作部と、該前記第2の操作部に対して、前記第1の操作部とほぼ反対側に位置する第3の操作部とを有する操作ノブ部と、
    前記操作ノブ部に第1の回転軸を介して揺動自在に取り付けられたホルダ部と、
    前記ホルダ部の前記操作ノブ部と反対側に、操作ノブ部及びホルダ部の配列方向から見て、前記第1の回転軸と交差する第2の回転軸を介して揺動自在に取り付けられたケース部とを備え、
    前記ケース部の前記ホルダ部と反対側に前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、第3のスイッチが設けられ、
    前記押下げ操作機構部は、前記第1の操作部と前記第1のスイッチの間に設けられ、前記操作ノブ部の前記第1の回転軸を中心とする揺動に基づき前記第1のスイッチを動作させ、
    前記引き上げ操作機構部は、前記第2の操作部と前記第2のスイッチの間に設けられ、前記操作ノブ部及び前記ホルダ部の前記第2の回転を中心とする揺動に基づき第2のスイッチを動作させるものであり、
    前記第3の操作部と前記第3のスイッチの間に第2の押下げ操作機構部が設けられ、前記第2の押下げ操作機構部は前記第3の操作部に対する押下げ操作により、前記操作ノブ部の前記第1の回転軸を中心とする揺動より前記第3のスイッチを動作させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の多方向スイッチ装置。
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