JP2004078773A - サービス生成方法、電子機器及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピア(電子機器)1は、ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手段11と、ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートであるビジネスプロセス14に基づいてユーザが欲するサービスの生成に必要なサービス構成要素13をネットワーク2上で検索するP2P検索手段12と、ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素13が接続されるように、検索したサービス構成要素13に対して接続命令を出しグループ化させるコンポジションエンジン15とを有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、数多くの多様な電子機器がネットワークに接続されたユビキタスネットワークにおける、サービス生成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
IT技術の進歩により、数多くの機器がネットワークに接続され、多くの情報やサービスがネットワークを介して利用可能となっている。これらの多くの情報やサービスから、ユーザが所望の情報やサービスを享受するには、検索サイトなどを利用して発見するという過程が重要となっている。
【0003】
しかし、現在の検索サイトを使った方式は、山積みのサービスの中から所望のサービスを苦労して探し出す形となっており、探し出すまでの労力のために、サービスを受けるメリットが減ってしまう。さらに、ブロードバンドの普及やモバイル技術の進歩により、近い将来実現されるであろうユビキタス環境では、情報がさらに多種・多様になり、またいつその情報にアクセスできるかわからない状況もあるため、ユーザが明示的に情報を検索する方式では、適切に発見することが困難になることが予測される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、情報が多種・多様・動的になるユビキタス環境においては、特定のプロバイダによって共通のサービスを提供する従来の方式ではユーザの嗜好に合ったサービスを迅速適切に発見することができないという問題点があり、ユーザの嗜好に合わせてサービス自体がカスタマイズされる新たな方式が求められている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的はネットワークやソフトウェアやハードウェアといったサービスを実現する構成要素が、時々刻々変化する状況の中で、ユーザがその時点で意識的または無意識的に欲する多種多様なサービスを自動的に生成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワーク上の機能を抽象化した単位であるサービス構成要素の階層化された接続関係および動作順序が記述されたテンプレートに基づいてネットワーク上の前記サービス構成要素をグループ化することにより、ユーザが意識的もしくは無意識的に欲するサービスを生成するサービス生成方法であって、ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手順(図7の101)と、前記ユーザが欲するサービスに対応した前記テンプレートに基づいて前記ユーザが欲するサービスの生成に必要な前記サービス構成要素を前記ネットワーク上で検索する検索手順(103)と、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、前記検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手順(104)とを実行するようにしたものである。本発明において、サービス構成要素は、入力された情報にある処理を加え出力する機能と、自律的に動作する機能と、グループ化するために用いられる他のサービス構成要素と通信する機能と、自らの動作やインターフェイスのプロパティをネットワーク上に公開する機能とを有している。テンプレートは、サービス構成要素の組み合わせ及びその動作順序などの設計図であり、サービス構成要素を動作のプロパティで記述している。ユーザ情報としては、ユーザのプレゼンス情報や過去の行動履歴情報などがある。検索手順では、テンプレートに記述されたサービス構成要素のプロパティを基にネットワーク上でサービス構成要素を検索する。
【0007】
また、本発明のサービス生成方法の1構成例において、前記検索手順は、サーバを介することなく前記サービス構成要素を検索するピュア型のピアツーピア検索を行うものである。ピュア型では、各ピアが隣接ピアからの問い合わせを他の隣接ピアに中継する。
また、本発明のサービス生成方法の1構成例において、前記検索手順は、前記サービス構成要素のメタデータを管理するサーバを介して前記サービス構成要素を検索するハイブリッド型のピアツーピア検索を行うものである。ハイブリッド型では、サービス構成要素のプロパティをインデックス化したメタデータをサーバが管理している。
また、本発明のサービス生成方法の1構成例は、前記テンプレートとして、ビジネスを階層化、体系化したビジネスプロセスを用いるものである。
また、本発明のサービス生成方法の1構成例は、問い合わせるピアのホップ数上限値であるTTL値によって検索範囲が制限されるピアツーピア検索により、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートを前記ネットワーク上で検索するようにしたものである。
また、本発明のサービス生成方法の1構成例は、前記検索したサービス構成要素のグループ化によって生成したサービスを前記ネットワークに接続された電子機器を介して提供し、このサービスをユーザが利用したとき、このサービスの生成時に使用したテンプレートを前記ネットワーク上で検索が可能なテンプレートとして前記電子機器に登録し、利用頻度の少ないテンプレートを前記電子機器から削除するようにしたものである。
また、本発明のサービス生成方法の1構成例は、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索したとき、対応するテンプレートが前記検索範囲内に複数存在する場合、前記検索範囲内で検索可能な個数をテンプレート毎に示したパス多重度が高いテンプレートほど前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートとして採用されやすいようにしたものである。
【0008】
また、本発明の電子機器(図1の1)は、ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手段(11)と、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレート(14)に基づいて前記ユーザが欲するサービスの生成に必要なサービス構成要素(13)をネットワーク(2)上で検索する検索手段(12)と、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、前記検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手段(15)とを有するものである。
また、本発明の電子機器の1構成例において、前記検索手段は、サーバを介することなく前記サービス構成要素を検索するピュア型のピアツーピア検索を行うものである。
また、本発明の電子機器の1構成例において、前記検索手段は、前記サービス構成要素のメタデータを管理するサーバを介して前記サービス構成要素を検索するハイブリッド型のピアツーピア検索を行うものである。
また、本発明の電子機器の1構成例は、前記テンプレートとして、ビジネスを階層化、体系化したビジネスプロセスを用いるものである。
また、本発明の電子機器の1構成例において、前記検索手段は、問い合わせるピアのホップ数上限値であるTTL値によって検索範囲が制限されるピアツーピア検索により、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートを前記ネットワーク上で検索するものである。
また、本発明の電子機器の1構成例は、前記テンプレートを記憶する記憶手段と、前記検索したサービス構成要素のグループ化によって生成されたサービスをユーザが利用したとき、このサービスの生成時に使用されたテンプレートを前記ネットワーク上で検索が可能なテンプレートとして前記記憶手段に登録し、利用頻度の少ないテンプレートを前記記憶手段から削除する登録削除手段とを有するものである。
また、本発明の電子機器の1構成例において、前記検索手段は、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索したとき、対応するテンプレートが前記検索範囲内に複数存在する場合、前記検索範囲内で検索可能な個数をテンプレート毎に示したパス多重度が高いテンプレートほど前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートとして採用されやすいようにしたものである。
【0009】
また、本発明のサービス生成プログラムは、ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手順と、前記ユーザが欲するサービスに対応した前記テンプレートに基づいて前記ユーザが欲するサービスの生成に必要な前記サービス構成要素を前記ネットワーク上で検索する検索手順と、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、前記検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手順とをコンピュータに実行させるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態となるサービス自動生成システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、ネットワーク2に接続された電子機器であるピア(Peer)1がサービスを構成するための要素であるサービス構成要素と、サービス生成のためのテンプレートとを公開している環境を想定している。サービス構成要素をネットワーク中の機能として抽象化し、自律的な動作を与え、グループ化を行うことで、動的に変化するサービスを自動生成する。
【0011】
サービス構成要素13は、MP3(MPEG1 Audio Layer III )形式の音声データを扱うようなソフトウェアでも、スピーカーのようなハードウェアでも、あるいはユーザ自身であってもよい。また、本実施の形態では、サービス構成要素13の粒度(例えば、電卓というサービス構成要素は足算の要素と掛算の要素といったより小さいサービス構成要素に分けることができる)は定義しない。サービス構成要素13の最適な粒度は、サービス生成を繰り返すことで、自然選択的に決定される。
【0012】
サービスを自動生成するためには、▲1▼ユーザがその時点で欲するサービスを知る、▲2▼サービス生成のためのテンプレートを参照する、▲3▼サービスに必要なサービス構成要素を検索する、▲4▼検索したサービス構成要素をテンプレートに基づいてグループ化しサービスを生成する、という過程が必要である。
【0013】
本実施の形態では、ユーザが欲するサービスを知るために、嗜好獲得手段11を用いる。嗜好獲得手段11は、ユーザの現在の状態(例えば現在位置など)を表すプレゼンス情報や過去の行動履歴情報に基づいてユーザが欲するサービスを判断する。嗜好獲得手段11を実現する代表的な嗜好獲得技術としては、ユーザが興味を持っている項目をチェックボックス等に入力してもらうアンケート方式や、ウエブ(Web )サイトを訪問したユーザのクリック履歴や購入履歴等を収集する協調フイルタリング方式などがある。本実施の形態では、このような市中の嗜好獲得技術を用いて嗜好獲得手段11を実現する。
【0014】
また、本実施の形態では、サービス生成のためのテンプレートとして、ビジネスプロセス14を使用している。ビジネスプロセスとは、ビジネスを階層化、体系化した概念で、MITCCS(MIT Center for Coordination Science )のeビジネスプロセスハンドブック(e Business Process Handbook )などが有名である。
【0015】
図2はビジネスプロセスの1つの例を示している。チケットセンターというビジネスモデルには、チケット受付、席予約、チケット郵送、決済というビジネスタスクが必要である。さらに、決済というビジネスタスクは交渉、課金といったワークフローで記述される。これらのワークフローを処理する機能として、ソフトウェアコンポーネントなどのサービス構成要素が必要となる。
【0016】
ネットワーク2上のサービス構成要素13の検索には、ピアツーピア(Peer to Peer、以下P2Pとする)検索手段12を用いる。P2Pの検索機能を用いる理由は、多様で動的なサービス構成要素13の全てを固定のサーバで管理しようとすると、多大のコストが必要となり現実的でないからである。
【0017】
P2Pによる検索方法には、各ピア1が隣接ピア1からの問い合わせを他の隣接ピア1に中継することにより、サーバを介することなくサービス構成要素13を検索するピュア(Pure)型と、サービス構成要素13のプロパティをインデックス化したメタデータを管理するサーバを介して、サービス構成要素13を検索するハイブリッド(Hybrid)型とがある。ピュア型とハイブリッド型は目的に応じて使い分ければよい。
【0018】
サービス生成のためには、まずビジネスプロセス14の参照が必要である。ビジネスプロセス14の参照は、特定のサーバに登録されたものを参照するのではなく、ネットワーク2上のピア1の記憶手段(不図示)に登録されたものの中からサービス生成に必要なものを検索して参照する。このビジネスプロセス14の検索にもP2P検索手段12を用いる。ただし、このときのP2P検索には、ピア1のホップ数上限値であるTTL(Time to Live)値によって検索範囲が制限されるピュア型が適用される。
【0019】
図3はビジネスプロセス14のP2P検索を説明するための図である。図3において、1−1〜1−11はネットワーク上のピア1を示している。ピア1−2に付記した「14a」はピア1−2にビジネスプロセス14aが登録され、ピア1−7に付記した「14b」は、ピア1−7にビジネスプロセス14bが登録されていることを示している。ここで、ピア1−4がTTL値2で、ビジネスプロセス14を参照することを考える。TTL値が2なので、ピア1−4は、自身からピア数2だけ離れたピア1−2に登録されたビジネスプロセス14aを参照することはできるが、ピア数3離れたピア1−7に登録されたビジネスプロセス14bを参照することはできない。
【0020】
なお、本実施の形態では、ネットワーク2上のピア1に登録されたビジネスプロセス14を検索しているが、これに限るものではなく、ユーザがビジネスプロセス14を記述してもよい。
【0021】
本実施の形態では、ユーザが欲するサービスに対応したビジネスプロセス14を参照し、サービス生成に必要なサービス構成要素13をP2P検索手段12で検索し、検索したサービス構成要素13をビジネスプロセス14に基づいてグループ化することでサービスが生成される。生成されたサービスの評価は、ユーザがそのサービスを利用したかどうかで判断する。ユーザがサービスを利用した場合には、このサービスの生成元となったビジネスプロセス14がユーザのピア1に登録され、反対に利用頻度の少ないビジネスプロセス14はピア1から削除される。
【0022】
図4はビジネスプロセス14の登録と削除を説明するための図である。図4(a)の状態では、ピア1−2にビジネスプロセス14aが登録され、ピア1−4にビジネスプロセス14c,14d,14eが登録されている。ここで、ピア1−4がピア1−2に登録されたビジネスプロセス14aを参照し、このビジネスプロセス14aから生成されたサービスを利用したとする。これにより、図4(b)に示すように、ピア1−4にビジネスプロセス14aが新たに登録される。一方、ピア1−4に登録されていたビジネスプロセス14c,14d,14eのうち、ピア1−4自身や他のピアによる利用頻度が少ないビジネスプロセス14eは削除される。
【0023】
ビジネスプロセス14の削除方法としては、図4の例で説明したように、新しいビジネスプロセス14が登録されたときに最も利用頻度の少ないビジネスプロセス14を削除する方法があるが、一定期間利用されなかったビジネスプロセス14を削除していく方法でもよい。ビジネスプロセス14の登録と削除を通して、よく利用されるビジネスプロセス14はネットワーク2上に広く波及し、あまり利用されないビジネスプロセス14はやがて淘汰される。ここまでの議論から明らかなように、ビジネスプロセス14もサービス構成要素13の1つということができる。
【0024】
図5はビジネスプロセス14の波及を説明するための図である。図5において、太線はビジネスプロセス14を発見するための経路であるビジネスプロセスパスを示している。まず、図5(a)に示すように、ピア1−2とピア1−8にそれぞれビジネスプロセス14aが登録され、TTL値2でその存在を開示している状況を考える。
【0025】
図5(a)の時点では、ネットワーク上のピア1−5,1−9,1−10,1−11は、ピア1−2,1−8からピア数3以上離れているため、ピア1−2,1−8に登録されたビジネスプロセス14aを参照することができない。したがって、ビジネスプロセス14aに対応したサービスがピア1−5,1−9,1−10,1−11に提供されることは無い。
【0026】
ここで、ピア1−4がピア1−2に登録されたビジネスプロセス14aに基づいて生成されたサービスを利用したとすると、図5(b)に示すようにピア1−4にビジネスプロセス14aが新たに登録される。ピア1−4に登録されたビジネスプロセス14aは、TTL値2で自らの存在を開示し、ネットワーク上にビジネスプロセスパスが張られる(図5(b)の点線)。
【0027】
その結果、ピア1−11以外のピア1−1〜1−10は、図5(c)に示すように、ビジネスプロセス14aを参照することが可能となる。図5(c)において、ビジネスプロセスパス上の数字はビジネスプロセスパスの多重度を示している。ビジネスプロセスパスの多重度は、局所的なサービス評価であり、ビジネスプロセスパス多重度が高いほど、そのサービスが推薦されやすい。
【0028】
図6はビジネスプロセスパス多重度を説明するための図である。ここでは、ピア1−2,1−4,1−8にビジネスプロセス14aが登録され、ピア1−1にビジネスプロセス14bが登録されている状況を考える。図6の太線はビジネスプロセス14aのビジネスプロセスパスを示し、一点鎖線はビジネスプロセス14bのビジネスプロセスパスを示し、ビジネスプロセスパス上の数字がビジネスプロセスパスの多重度を示している。
【0029】
例えば、ピア1−2に登録されたビジネスプロセス14aはTTL値2で自らの存在を開示するので、ピア1−2に登録されたビジネスプロセス14aのビジネスプロセスパスは、ピア1まで達すると共に、ピア1−3を経由してピア1−4まで達する。一方、ピア1−4に登録されたビジネスプロセス14aのビジネスプロセスパスは、ピア1−3を経由してピア1−2まで達し、ピア1−5を経由してピア1−6まで達し、ピア1−9を経由してピア1−10まで達する。
【0030】
また、ピア1−8に登録されたビジネスプロセス14aのビジネスプロセスパスは、ピア1−7を経由してピア1−6まで達する。そして、ピア1−1に登録されたビジネスプロセス14bのビジネスプロセスパスは、ピア1−2を経由してピア1−3まで達する。以上により、ピア2とピア3間およびピア3とピア4間のビジネスプロセス14aのビジネスプロセスパス多重度は、ビジネスプロセス14aのパスが重なることから2となり、その他のビジネスプロセスパス多重度はパスの重なりがないために全て1となる。
【0031】
ビジネスプロセス14をP2P検索した結果、複数のビジネスプロセス14が見つかった場合、どのビジネスプロセス14を参照するかはビジネスプロセスパスの多重度に応じてコンポジションエンジン15が決定する。例えば、ピア1−3のユーザがビジネスプロセス14aに基づくサービスあるいはビジネスプロセス14bに基づくサービスのいずれかを欲していると嗜好獲得手段11が判断したとき、ピア1−3に張られたビジネスプロセスパスの多重度はビジネスプロセス14aの場合が2で、ビジネスプロセス14bの場合が1なので、参照される確率はビジネスプロセス14aが67%、ビジネスプロセス14bが33%となる。
【0032】
なお、複数のビジネスプロセス14のうち、ビジネスプロセスパス多重度が最も高いものだけを参照するようにしてもよい。上記のピア1−3の場合には、ビジネスプロセス14aが参照される確率が100%となる。このように、サービスの評価はビジネスプロセスパスの伝播を通して常に局所的に反映され、これによりサービス評価のスケーラビリティが確保される。
【0033】
以下、本実施の形態のサービス自動生成システムをより詳細に説明する。ピア1は、ネットワーク2に接続されたコンピュータ、携帯電話機、情報家電などの電子機器である。接続されるピア1の数はネットワーク2の規模によって異なるが、ネットワーク2は、ホームネットワーク、企業内LAN、インターネットなどいかなる形態の計算機能を有する実体の接続であってもよい。
【0034】
ピア1は、その種類・能力によって構成が異なるが、最小の構成の場合にはサービス構成要素13のみを有し、最大の構成の場合には嗜好獲得手段11、P2P検索手段12、サービス構成要素13、ビジネスプロセス14およびコンポジションエンジン15の5つの構成を有する。
【0035】
嗜好獲得手段11は、ユーザのプレゼンス情報や行動履歴情報などを基に、ユーザが欲するサービスの名前や概念等のプロパティを決定し、このプロパティをコンポジションエンジン15に渡す。
【0036】
P2P検索手段12は、ユーザが欲するサービスのプロパティに適合するビジネスプロセス14をネットワーク2上で検索し、検索したビジネスプロセス14に記述されたプロパティに適合するサービス構成要素13をネットワーク2上で検索する。P2P検索手段12の具体的な実現例としては、例えば、特開2002−94561号公報に開示された意味情報ネットワークが考えられる。この意味情報ネットワークは、イベントプレースという閉域空間の概念を持ったスケーラビリティが高いP2Pディスカバリプラットフォームで、ピュア型、ハイブリッド型の両方に適用可能である。
【0037】
サービス構成要素13は、入力された情報にある処理を加えて情報を出力する機能と、制御用のソフトウェアなしで単独で動作する機能と、グループ化される他のサービス構成要素13と相互に通信する機能と、動作(名前、処理、能力など)、インターフェイス(インプット、アウトプットの型、プロトコルなど)および提供条件(場所、利用料、時間など)などの自らのプロパティをネットワーク2上に開示する機能と、コンポジションエンジン15から接続命令を受けたときにサービス構成要素同士で通信し、インターフェイスなどで互いに接続可能ならば接続する機能とを有している。
【0038】
ビジネスプロセス14は、サービス生成のためのテンプレートであり、階層化された各サービス構成要素13を抽象的に動作のプロパティで記述し、この階層化されたサービス構成要素13間の接続関係を記述し、サービス名や概念などの自らのプロパティをネットワーク2上に開示する。なお、前述のTTL値によって開示の範囲は制限される。ビジネスプロセスはXML(eXtensible Markup Language)等の汎用性の高い言語で記述する。
【0039】
コンポジションエンジン15は、サービス構成要素13を接続してユーザが欲するサービスを生成するために、ユーザが欲するサービスのプロパティに適合するビジネスプロセス14をP2P検索手段12に検索させる機能と、検索したビジネスプロセス14に記述されたサービス構成要素のプロパティに適合するサービス構成要素13をP2P検索手段12に検索させる機能と、検索したビジネスプロセス14に記述された接続関係に基づいて、検索したサービス構成要素13に接続命令を出す機能とを有する。
【0040】
以下、本実施の形態のサービス生成の流れを説明する。図7はサービス生成の流れを示すフローチャートである。ユーザが使用するピア(以下、ユーザピアと略する)1の嗜好獲得手段11は、ユーザのプレゼンス情報や行動履歴情報などに基づいてユーザが欲するサービスを判断し、このサービスのプロパティをユーザピア1のコンポジションエンジン15に渡す(図7ステップ101)。コンポジションエンジン15は、サービスのプロパティをP2P検索手段12に渡して、このサービスのプロパティに適合する、ネットワーク2上のビジネスプロセス14をP2P検索手段12に検索させる(ステップ102)。
【0041】
続いて、コンポジションエンジン15は、P2P検索手段12に検索させたビジネスプロセス14からサービス生成に必要なサービス構成要素13のプロパティを取得してP2P検索手段12に渡し、このプロパティに適合する、ネットワーク2上のサービス構成要素13をP2P検索手段12に検索させる(ステップ103)。そして、コンポジションエンジン15は、検索したビジネスプロセス14に記述されている接続関係に従って各サービス構成要素13が接続されるように、P2P検索手段12に検索させた各サービス構成要素13に対して接続命令を出す(ステップ104)。
【0042】
ネットワーク2上のサービス構成要素13は、ユーザピア1のコンポジションエンジン15から接続命令を受けると、接続命令を受けたサービス構成要素同士で通信して、接続可能な場合には互いに連結する。こうして、サービス構成要素13が相互通信と連携が可能な形で接続されることによりグループ化され、ユーザが欲するサービスが生成される。
【0043】
ユーザピア1のコンポジションエンジン15は、生成したサービスをユーザに提示し、提示したサービスをユーザが利用した場合には、このサービスのテンプレートとなったビジネスプロセス14をユーザピア1に登録し、利用頻度の少ないビジネスプロセス14をユーザピア1から削除する。登録されたビジネスプロセス14は、定められたTTL値で自らの存在をネットワーク2上に開示する。
【0044】
以下に、本発明により実現される多様なサービスの例を挙げる。
[動的な音楽鑑賞]
この動的な音楽鑑賞サービスは、音楽を出力するサービス構成要素13をユーザの嗜好に合わせて変化させるサービスである。若い男性と祖母が家で一緒に音楽鑑賞をしているとき、男性にはCDプレーヤーのスピーカーで音声出力が行われるが、耳の遠くなってきた祖母には音声出力とともに、家庭用のマッサージチェアのマッサージ機能を使って音楽リズムに合わせたマッサージが行われる。音量やマッサージの強さは、同じリモコンで調節することができる。音楽鑑賞中に電話がかかってくると、スピーカーの音声出力は消え、代わりに部屋内の照明器具が、音楽リズムに合わせて点灯するサービスに変化する。この、目で楽しむ「音楽」のリズムや光の強度は、会話中の電話機のジョグダイヤルで調節できるように変化する。
【0045】
このようなサービスの例では、MP3のような音楽ソフト、CDプレーヤーのリモコン、CDプレーヤーのスピーカー、照明器具、マッサージチェア、電話機の会話機能、電話機のジョグダイヤルなどのサービス構成要素13が相互に通信を行い協調することで、ユーザの嗜好に合った動的な音楽鑑賞を可能としている。これらのサービスは、全て音楽鑑賞というビジネスプロセス14を基に、サービス構成要素13を合成して生成されたサービスで、音楽を出力するサービス構成要素13を、スピーカー、マッサージチェア、照明器具とユーザの嗜好に合わせて変化させることで、多様なサービスが生成される。
【0046】
[電子同人誌]
この電子同人誌サービスは、小説家志望者が書いた小説を、読者の嗜好に合わせて、電子的に同人誌に編集して配信するサービスである。小説家志望者のA,B,Cは自分の書く小説を読者に読んでもらいたいと思っている。小説家志望者Aは恋愛小説を、Bは推理小説を、CはSF小説を書いている。また、ネットワーク2上には、恋愛・推理小説が好きな読者Dと、推理・SF小説が好きな読者Eが存在する。電子同人誌サービスは、小説家志望者A,B,Cが書いた小説を、ネットワーク2上の電子ドキュメント編集機能により編集し、読者Dには小説家志望者AとBが書いた小説の電子同人誌を、読者Eには小説家志望者BとCが書いた小説の電子同人誌を配信する。
【0047】
このようなサービスは出版というビジネスプロセス14を基に提供されるサービスで、サービス構成要素13として、小説を書く小説家志望者A,B,C、小説を編集し電子的に出版する編集機能、小説好きの読者D,Eが協調することで成立している。ここで、小説家志望者は、読者に小説を読んでもらいたいという希望が叶えられたサービス享受者でありながら、読者にとっては好みの小説を配信してくれるサービス提供者の役割も担っている。さらに、銀行、コンビニ、電子マネーセンタなどの決済機関と連携させることで、電子同人誌の売買というサービスに拡張することも可能である。
【0048】
なお、あるテンプレートに基づいてネットワーク上の機能を組み合わせサービスを生成する関連研究として、東京大学大学院工学系研究科青山・森川研究室のSTONEなどがある。これらに比して本発明は、▲1▼テンプレートにビジネスを階層化した概念を用いるためグループ化が容易でありまたサービス構成要素の変化に柔軟である、▲2▼サービス構成要素やビジネスプロセスの検索・参照はスケーラビリティの高いP2P検索機能に担当させる、▲3▼サービスの評価はビジネスプロセスの波及範囲に反映される、という特長を持ち、それらによって動的に変化するサービス生成を可能としている。
【0049】
以上のようなピア(電子機器)1は、前述のようにコンピュータで実現することができる。このコンピュータは、CPUと、ROM(リードオンリメモリ)と、RAM(ランダムアクセスメモリ)と、フレキシブルディスク装置等の補助記憶装置と、ハードディスク装置等の大容量の外部記憶装置と、ネットワーク2との間のインタフェース装置といった構成を有している。
【0050】
コンピュータをピア1として機能させるためのサービス生成プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、媒体に記録されたプログラムが読み取られる。そして、CPUは、読み込んだプログラムをRAMあるいは外部記憶装置に書き込み、このプログラムに従って上記実施の形態で説明したような処理を実行する。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手順と、ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに基づいてユーザが欲するサービスの生成に必要なサービス構成要素をネットワーク上で検索する検索手順と、ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手順とを実行することにより、ユーザがその時点で欲する多種多様なサービスを自動的に生成することができ、ユーザの嗜好に合ったサービスを迅速適切にユーザに提供することができる。
【0052】
また、ピュア型のピアツーピア検索またはハイブリッド型のピアツーピア検索によってサービス構成要素を検索することにより、ネットワークやソフトウェアやハードウェアといったサービスを実現する構成要素が時々刻々変化する状況の中で、ユーザが欲する多種多様なサービスを動的に生成することができる。
【0053】
また、テンプレートとして、ビジネスを階層化、体系化したビジネスプロセスを用いることにより、グループ化が容易となり、サービス構成要素の変化に柔軟に対応することができる。
【0054】
また、問い合わせるピアのホップ数上限値であるTTL値によって検索範囲が制限されるピアツーピア検索により、ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索するようにしたことにより、ネットワークやソフトウェアやハードウェアといったサービスを実現する構成要素が時々刻々変化する状況の中で、ユーザが欲する多種多様なサービスを動的に生成することができる。
【0055】
また、検索したサービス構成要素のグループ化によって生成したサービスをネットワークに接続された電子機器を介して提供し、このサービスをユーザが利用したとき、このサービスの生成時に使用したテンプレートをネットワーク上で検索が可能なテンプレートとして電子機器に登録し、利用頻度の少ないテンプレートを電子機器から削除するようにしたことにより、テンプレートの登録をサービスに対するユーザの評価指標として使用することができる。
【0056】
また、ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索したとき、対応するテンプレートが検索範囲内に複数存在する場合、検索範囲内で検索可能な個数をテンプレート毎に示したパス多重度が高いテンプレートほどユーザが欲するサービスに対応したテンプレートとして採用されやすいようにしたことにより、テンプレートの登録をサービスに対するユーザの評価指標として使用することができ、ユーザの評価をサービス生成時のテンプレートの選択に反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となるサービス自動生成システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるサービス生成のためのテンプレートであるビジネスプロセスを説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるビジネスプロセスのP2P検索を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるビジネスプロセスの登録と削除を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるビジネスプロセスの波及を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるビジネスプロセスパス多重度を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるサービス生成の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ピア、2…ネットワーク、11…嗜好獲得手段、12…P2P検索手段、13…サービス構成要素、14…ビジネスプロセス、15…コンポジションエンジン。
Claims (21)
- ネットワーク上の機能を抽象化した単位であるサービス構成要素の階層化された接続関係および動作順序が記述されたテンプレートに基づいてネットワーク上の前記サービス構成要素をグループ化することにより、ユーザが意識的もしくは無意識的に欲するサービスを生成するサービス生成方法であって、
ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手順と、
前記ユーザが欲するサービスに対応した前記テンプレートに基づいて前記ユーザが欲するサービスの生成に必要な前記サービス構成要素を前記ネットワーク上で検索する検索手順と、
前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、前記検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手順とを実行することを特徴とするサービス生成方法。 - 請求項1記載のサービス生成方法において、
前記検索手順は、サーバを介することなく前記サービス構成要素を検索するピュア型のピアツーピア検索を行うことを特徴とするサービス生成方法。 - 請求項1記載のサービス生成方法において、
前記検索手順は、前記サービス構成要素のメタデータを管理するサーバを介して前記サービス構成要素を検索するハイブリッド型のピアツーピア検索を行うことを特徴とするサービス生成方法。 - 請求項1記載のサービス生成方法において、
前記テンプレートとして、ビジネスを階層化、体系化したビジネスプロセスを用いることを特徴とするサービス生成方法。 - 請求項1記載のサービス生成方法において、
問い合わせるピアのホップ数上限値であるTTL値によって検索範囲が制限されるピアツーピア検索により、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートを前記ネットワーク上で検索することを特徴とするサービス生成方法。 - 請求項5記載のサービス生成方法において、
前記検索したサービス構成要素のグループ化によって生成したサービスを前記ネットワークに接続された電子機器を介して提供し、このサービスをユーザが利用したとき、このサービスの生成時に使用したテンプレートを前記ネットワーク上で検索が可能なテンプレートとして前記電子機器に登録し、利用頻度の少ないテンプレートを前記電子機器から削除することを特徴とするサービス生成方法。 - 請求項6記載のサービス生成方法において、
前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索したとき、対応するテンプレートが前記検索範囲内に複数存在する場合、前記検索範囲内で検索可能な個数をテンプレート毎に示したパス多重度が高いテンプレートほど前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートとして採用されやすいことを特徴とするサービス生成方法。 - ネットワーク上の機能を抽象化した単位であるサービス構成要素の階層化された接続関係および動作順序が記述されたテンプレートに基づいて前記サービス構成要素をグループ化することにより、ユーザが意識的もしくは無意識的に欲するサービスを生成する、前記ネットワークに接続された電子機器であって、
ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手段と、
前記ユーザが欲するサービスに対応した前記テンプレートに基づいて前記ユーザが欲するサービスの生成に必要な前記サービス構成要素を前記ネットワーク上で検索する検索手段と、
前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、前記検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手段とを有することを特徴とする電子機器。 - 請求項8記載の電子機器において、
前記検索手段は、サーバを介することなく前記サービス構成要素を検索するピュア型のピアツーピア検索を行うことを特徴とする電子機器。 - 請求項8記載の電子機器において、
前記検索手段は、前記サービス構成要素のメタデータを管理するサーバを介して前記サービス構成要素を検索するハイブリッド型のピアツーピア検索を行うことを特徴とする電子機器。 - 請求項8記載の電子機器において、
前記テンプレートとして、ビジネスを階層化、体系化したビジネスプロセスを用いることを特徴とする電子機器。 - 請求項8記載の電子機器において、
前記検索手段は、問い合わせるピアのホップ数上限値であるTTL値によって検索範囲が制限されるピアツーピア検索により、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートを前記ネットワーク上で検索することを特徴とする電子機器。 - 請求項12記載の電子機器において、
前記テンプレートを記憶する記憶手段と、
前記検索したサービス構成要素のグループ化によって生成されたサービスをユーザが利用したとき、このサービスの生成時に使用されたテンプレートを前記ネットワーク上で検索が可能なテンプレートとして前記記憶手段に登録し、利用頻度の少ないテンプレートを前記記憶手段から削除する登録削除手段とを有することを特徴とする電子機器。 - 請求項13記載の電子機器において、
前記検索手段は、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索したとき、対応するテンプレートが前記検索範囲内に複数存在する場合、前記検索範囲内で検索可能な個数をテンプレート毎に示したパス多重度が高いテンプレートほど前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートとして採用されやすいことを特徴とする電子機器。 - ネットワーク上の機能を抽象化した単位であるサービス構成要素の階層化された接続関係および動作順序が記述されたテンプレートに基づいてネットワーク上の前記サービス構成要素をグループ化することにより、ユーザが意識的もしくは無意識的に欲するサービスを前記ネットワーク上のコンピュータに生成させるサービス生成プログラムであって、
ユーザ情報に基づいてユーザが欲するサービスを決定する嗜好獲得手順と、
前記ユーザが欲するサービスに対応した前記テンプレートに基づいて前記ユーザが欲するサービスの生成に必要な前記サービス構成要素を前記ネットワーク上で検索する検索手順と、
前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートに従って各サービス構成要素が接続されるように、前記検索したサービス構成要素に対して接続命令を出しグループ化させる接続命令手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするサービス生成プログラム。 - 請求項15記載のサービス生成プログラムにおいて、
前記検索手順は、サーバを介することなく前記サービス構成要素を検索するピュア型のピアツーピア検索を行うことを特徴とするサービス生成プログラム。 - 請求項15記載のサービス生成プログラムにおいて、
前記検索手順は、前記サービス構成要素のメタデータを管理するサーバを介して前記サービス構成要素を検索するハイブリッド型のピアツーピア検索を行うことを特徴とするサービス生成プログラム。 - 請求項15記載のサービス生成プログラムにおいて、
前記テンプレートとして、ビジネスを階層化、体系化したビジネスプロセスを用いることを特徴とするサービス生成プログラム。 - 請求項15記載のサービス生成プログラムにおいて、
問い合わせるピアのホップ数上限値であるTTL値によって検索範囲が制限されるピアツーピア検索により、前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートを前記ネットワーク上で検索することを特徴とするサービス生成プログラム。 - 請求項19記載のサービス生成プログラムにおいて、
前記検索したサービス構成要素のグループ化によって生成されたサービスをユーザが利用したとき、このサービスの生成時に使用したテンプレートを前記ネットワーク上で検索が可能なテンプレートとして前記コンピュータのメモリに登録し、利用頻度の少ないテンプレートを前記メモリから削除することを特徴とするサービス生成プログラム。 - 請求項20記載のサービス生成プログラムにおいて、
前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートをネットワーク上で検索したとき、対応するテンプレートが前記検索範囲内に複数存在する場合、前記検索範囲内で検索可能な個数をテンプレート毎に示したパス多重度が高いテンプレートほど前記ユーザが欲するサービスに対応したテンプレートとして採用されやすいことを特徴とするサービス生成プログラム。
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JP2006178749A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置、ネットワークシステム、方法、プログラム |
JP2009253702A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Canon Inc | ネットワーク装置及びその制御方法とネットワークシステム |
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JP2018084928A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | ヤフー株式会社 | 選択装置、選択方法および選択プログラム |
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