JP2004078238A - インターネットを通じた語学レッスン方法、語学レッスンシステム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

  【課題】 双方向通信の利点を生かした語学レッスン方法、語学レッスンシステム及び記録媒体を提供する。
  【課題を解決するための手段】 場面場面に応じた典型的会話内容をホストサーバ2で作成し、その電子データをユーザ端末4に送ってモニタ10に表示し基礎的表現の習得を行う基礎表現習得工程(ステップ10)と、ホストサーバ2で構築した基礎的表現を使う場面を含むサイバーシティ内にユーザ端末4の利用者を代表する生徒アバタS及び/又は先生アバタT等を登場させ先生アバタの主導で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現の使用練習工程(ステップ20)と、そして、現実の状況を模したサイバーリアリティ内で自分を代表する生徒アバタSから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程(ステップ30)とを含んで構成されている。
【選択図】  図1

Description

 この発明は、語学レッスン方法、語学レッスンシステム及び記録媒体に係り、特に、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法、語学レッスンシステム及び記録媒体に関するものである。
 従来、語学の習得は、教室に通ってクラスレッスンを受ける方法、テキストを参考にしながらCD,テープを再生して聞く方法、あるいは、テレビやラジオの番組を聞く方法等があった。これらの従来方法は、それぞれ、短所長所があった。第一のクラスレッスンを受ける方法は、長期間にわたって決められた日時に教室に通うのが大変である、スケジュールが固定的である、小人数では費用がかかり大人数では個々の生徒の実力にあったきめの細かい指導ができない、学習の習得状況の把握がおろそかになり勝ちなど種々の問題があった。
 また、優秀な先生の確保も難しく、ネイティブと言われる教師を国内で比較的低賃金で雇い入れることは至難の技である。第二のテキストを参照しながらのテープ学習は、比較的、安価にできるメリットはあるものの、変化に乏しく長続きしない、発音が正しいかどうか等発言能力についての検証が不十分である、会話において最も大切な且つ日本人が最も不得手とする人とのコミュニケーション能力は身につかない等の問題があった。さらに、第三のマスメディアを利用した方法は、第二のテープ学習の問題に加えて、一方通行のレッスンで状況に応じた対応能力が身につかない、受動的である、定型的なものが多くバラエーティーに富んでいない等の問題があった。
 かかる状況下、新しい語学習得メディアとしてインターネットを利用して学習教材を販売する取り組みも一部見られるようになってきた。しかしながら、これは、従来、紙媒体やテープを使って配布していた教材を電子情報に代えてオンラインで配布しているに過ぎない。そして、学習方法自体は、ユーザがモニタに教材を表示させ、また、教材の会話を再生させて自習するもので、テープレッスンやテレビを通じての学習と何ら変わるものではなかった。すなわち、実際に海外に出かけて体験した時のような実践的な能力を生徒につけさせることができるレッスン方法、語学レッスンシステムは、未だ、提供されていないのが現状であった。
 本発明が解決すべき課題は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法、語学レッスンシステム及び記録媒体を提供することである。
 本発明の第一の態様は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法に係る。
 本語学レッスン方法では、場面場面に応じた典型的会話内容をホストサーバで作成し、その電子データをユーザ端末に送ってモニタに表示し基礎的表現の習得を行う基礎表現習得工程と、サイバーシティ表示電子データ(以下、「サイバーシティ表示電子データ」と略称する。)並びに当該サイバーシティ内にユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタ、先生アバタ等を登場させるソフトウエア(以下、「先生アバタ等登場ソフトウエア」と略称する。)をインターネット等の通信回線を介して又はFD、CD、DVD、MO等の記録媒体(本明細書においては、「記録媒体」と略称する。)を介してユーザ端末に送りこれらを表示しながら、各アバタの会話を生成する音声データやその動き・位置情報等の制御データ及び/又は画面の一部を変化させる制御データ(本明細書においては、「音声データ等」と略称する。)はインターネットを通じて相互に送受信し、ロボットアバタ、先生アバタの主導で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現の使用練習工程と、そして、ホストサーバで構築した現実の状況を模したサイバーリアリティを表示させる電子データ(以下、「サイバーリアリティ表示電子データ」と略称する。)並びにホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタをサイバーリアリティに登場させるソフトウエア(以下、「サイバーリアリティへのロボットアバタ等登場ソフトウエア」と略称する。)をインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示しながら、音声データ等はインターネットを通じて相互に送受信し、それにより、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程とを含んで構成されてなる語学レッスン方法を提供する。
 本発明の語学レッスン方法では、語学の習得を、3段階に分け、第一の基礎表現習得工程において、場面場面に応じた典型的会話内容をユーザ端末に送信して基礎的表現の習得を行う。かかる典型的会話内容は、計画された会話であるが、会話などの音声データ等はインターネット等の通信回線を介して双方向に通信されるため、先生はユーザ端末の生徒と双方向にコミュニケーションをとりながら、すなわち、習得の具合を図りながらレッスンを行うことができる。
 第二の基礎的表現の使用練習工程では、ホストサーバで構築した基礎的表現を使う場面を含むサイバーシティをホストサーバ上で構築し、このサイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタ、先生アバタ等を登場させて会話練習を行う。サイバーシティ表示電子データや先生アバタ等登場ソフトウエアはインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する。一方、音声データ等は通信回線を通じて相互に送受信する。このように、ユーザ端末の利用者は、当該ユーザ端末のモニタに表示されたサイバーシティにおける典型的場面を擬似的に体験しながら会話の練習をロボットアバタ、先生アバタの指導下で行う。この会話の中身は、基礎表現習得工程において習得した基礎的表現であり、このような擬似的体験を通して本当の会話力を身につけていく。これにより、コミュニケーション力が付くと共に、自信がでてくることとなる。
 最後に、先生アバタの指導から独立して、独り立ちによる体験をサイバーリアリティの中で行う。このサイバーリアリティは、ホストサーバ上に構築されるもので、ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバにて用意したロボットアバタが登場する日常環境に近い仮想の空間を言う。このようなサイバーリアリティ画像を通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する。一方、各アバタの会話を生成する音声データ等の制御データは通信回線を通じて相互に送受信する。ユーザ端末の利用者は、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆を行うことにより実践的な会話を行う。ここでの会話は、計画されたものであったり、全く、その場面に応じて偶発的に発生するものであったりする。
 このような3段階の学習ステップを通して、すなわち、基本的表現の習得、それをロボットアバタ、先生アバタの指導下でそのような場面を疑似体験しながら使用し、最後に、独り立ちした状態で自由に使いこなすことにより、生徒にコミュニケーション力及び積極性を身につけさせるものである。
 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の語学レッスン方法において、実践的会話練習工程の代わりに又はその前工程として、サイバーシティに生徒アバタを登場させロボットアバタとの間で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現独習工程を含んでなることを特徴とする。
 独り立ちした状態で自由に使いこなす練習を行う代わりに又はその前工程として基礎的表現の独習を行う。これにより、生徒にコミュニケーション力及び積極性を身につけさせる準備段階を提供する。
 請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の語学レッスン方法において、基礎表現習得工程は、それぞれの端末のモニタに、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手の映像、化身等のアバタ及び音声調整手段を稼動させるソフトウエア(以下、「アバタ表示・音声調整手段稼動ソフトウエア」と略称する。)をそれぞれのコンピュータに搭載する工程と、コミュニケーションをとるにあたって、それぞれの又は特定の端末において、ユーザ自身及び相手の音声を、音声調整手段を用いて調節する工程と、そして、インターネットを通じて受信された及び/又はユーザ自身により入力された音声データ等に基づき音声を発生させ、アバタを動かし、画面の一部を変化させる等の制御(以下、「アバタ制御」と略称する。)を行う工程とを含んで構成されてなることを特徴とする。
 ユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手(この場合、ロボット又は先生)の映像そのもの、あるいは、人物像、アニメ、化身等のアバタを、それぞれのモニタに映し出し、そのようなアバタを通じてコミュニケーションをとる。実際に、その場所に居合わせてコミュニケーションをとっているような利点がある。
 また、アバタ毎に又は共通して使用可能なように設けられた音声調整手段により、音声を調節することにより、コミュニケーションをとる上で最適の状況を簡単に作り上げる。ここで、音声調整は、音量、雑音の除去、高音及び/又は低音領域のカット域値のいずれか1つ又はそれらの任意の組み合わせを調節するものとすることができる。通信回線を通じたコミュニケーションにおいて問題となる相手及び自分の声の大きさ、雑音の除去、高音域及び/又は低音域のカット量を調節することにより、聞き取り易い音声とする。
 本発明の第二の態様は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法であって、サイバーシティ表示電子データ並びに先生アバタ等登場ソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する工程と、音声データ等はインターネット等の通信回線を通じて相互に送受信する工程と、そして、ユーザ端末において、所定の画面に従って、ロボットアバタ、先生アバタの主導で当該利用者に基礎表現習得工程において習得した基礎的表現を含む発言を促しその使用練習を行う工程とを含んで構成されてなることを特徴とする語学レッスン方法を提供する。
 請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の語学レッスン方法において、ユーザ端末のモニタに、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手の映像、化身等のアバタを表示し、アバタ制御を行い、さらに、会話を行う者の音声調節を実行するソフトウエアをそれぞれのコンピュータに搭載する工程と、そして、コミュニケーションをとるにあたって、それぞれの又は特定の端末において、ユーザ自身及び相手の音声を調節する工程とを含んで構成されてなることを特徴とする。
 請求項6に記載の本発明は、請求項4又は5に記載の語学レッスン方法において、さらに、先生アバタは、その言語を得意とする海外在住の且つその場面に精通する者により担当されると共に、計画されたレッスンの他にトピックスとして当該先生アバタの個人的知識を披露してもらう時間を含んで構成されてなることを特徴とする。
 インターネットを用いることにより先生が国内に居住する必要がなくなる。そこで、ネイティブ又はネイティブに匹敵する語学能力を有する人材を広く世界に求めることができる。より優秀な人材を安価に確保することができる。また、生徒の側も、より自然に近い形での語学を習うことができる。
 本発明の第三の態様は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法であって、サイバーリアリティ表示電子データをホストサーバで構築する工程と、サイバーリアリティ表示電子データ並びにサイバーリアリティへのロボットアバタ等登場ソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する工程と、音声データ等はインターネット等の通信回線を通じて相互に送受信し、それにより、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程とを含んで構成されてなる語学レッスン方法を提供する。
 請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の語学レッスン方法において、さらに、サイバーリアリティに登場する生徒アバタは、利用者からの「会話はしない」旨の意思表示を示す標識、ホストサーバで利用者毎に付与した得意言語を表示する旗その他の標識、語学力のランクを示す標識等のデータ上のフラッグに従ってマッチングをして選択する工程を含んでなることを特徴とする。
 請求項9に記載の本発明は、請求項7又は8に記載の語学レッスン方法において、ロボットアバタは、現実に商品・サービスを提供する商業会社・個人を代表するものであり、該語学レッスン方法は、さらに、サイバーリアリティにおけるインターネットショッピングを通じて外国語で商談を行う工程を含んでなることを特徴とする。
 請求項10に記載の本発明は、請求項9に記載の語学レッスン方法において、さらに、サイバーリアリティ画像に、現実の商品・サービスの提供又は購入に伴う通訳、輸出入業務代行、輸送、法律相談、税務相談等の付帯サービスを提供するサービスカウンタを設ける工程を含んでなることを特徴とする。
 本発明の第四の態様は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスンシステムを提供する。
 ホストサーバには、場面場面に応じた典型的会話内容を記録するメモリと、当該メモリに記録された典型的会話内容についての電子データを呼び出し記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送る典型的会話内容の送付手段と、典型的会話内容を使う場面を含む映像上のサイバーシティをホストサーバ上で構築するサイバーシティ構築手段と、サイバーシティ表示電子データ並びに先生アバタ等登場ソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーシティ表示電子データ等の送付手段と、サイバーリアリティをホストサーバ上で構築するサイバーリアリティ構築手段と、サイバーリアリティ表示電子データ並びにサイバーリアリティへのロボットアバタ等登場ソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーリアリティ画像表示電子データ等の送付手段と、そして、音声データ等を逐次インターネット等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段とが設けられている。
 一方、ユーザ端末には、ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる典型的会話内容についての電子データを手順に従って当該ユーザ端末のモニタに表示する典型的会話内容表示手段と、記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーシティ表示電子データ等に従って、サイバーシティ内に生徒アバタ、ロボットアバタ、先生アバタ等を登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタ、先生アバタの指導の下、場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせるサイバーシティ表示手段と、そして、ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーリアリティ画像を当該ユーザ端末のモニタに表示すると共にリアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行うサイバーリアリティ画像表示手段とが設けられている。
 ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる典型的会話内容についての電子データ、サイバーシティ表示電子データ等並びにサイバーリアリティ画像等は、一旦、ユーザ端末のメモリに記録し、それを呼びだすことにより所定の操作を行うようにすることももちろんできる。
 請求項12に記載の本発明は、請求項11に記載の語学レッスンシステムにおいて、ホストサーバは、サイバーリアリティ画像表示電子データ等の送付手段の代わりに又はそれに加えて、サイバーシティに生徒アバタを登場させ、ロボットアバタとの間で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行わせる基礎的表現独習用電子データを送付する送付手段を含んでおり、一方、ユーザ端末は、サイバーリアリティ画像表示手段の代わりに又はそれに加えて、記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーシティ表示電子データ等に従って、サイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタを登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタと場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせる基礎的表現独習画面表示手段を含んでなることを特徴とする。
 請求項13に記載の本発明は、請求項11又は12に記載の語学レッスンシステムにおいて、ユーザ端末のコンピュータが、アバタ表示・音声調整手段稼動ソフトウエアを記録するメモリと、メモリからアバタ表示・音声調整手段稼動ソフトウエアを呼び出し、モニタにアバタを表示し音声調整手段を稼動可能とするCPU内のアバタ表示制御手段と、そして、ユーザによる音声調整手段の調節に従って、ユーザ自身及び相手の音声を調節するCPU内の音声調整制御手段とを含んで構成されてなることを特徴とする。
 本発明の第五の態様は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、ホストサーバには、サイバーシティをホストサーバ上で構築するサイバーシティ構築手段と、サイバーシティ表示電子データ並びに当該先生アバタ等登場ソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーシティ表示電子データ等の送付手段と、そして、音声データ等を逐次インターネット等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段とが設けられており、一方、ユーザ端末には、記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーシティ表示電子データ等に従って、生徒アバタ、ロボットアバタ、先生アバタ等を登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタ、先生アバタの指導の下、場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせるサイバーシティ表示手段とが設けられてなる語学レッスンシステムを提供する。
 請求項15に記載の本発明は、請求項14に記載の語学レッスンシステムにおいて、各ユーザ端末の又は特定のユーザ端末は、アバタ表示・音声調整手段稼動ソフトウエアを記録するメモリと、メモリからアバタ表示・音声調整手段稼動ソフトウエアを呼び出しモニタにアバタを表示すると共に音声調整手段を稼動可能とするCPU内のアバタ表示制御手段と、そして、ユーザによる音声調整手段の調節に従って、ユーザ自身及び相手の音声を調節するCPU内の音声調整制御手段と を含んで構成されてなることを特徴とする。
 本発明の第六の態様は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスンシステムであって、ホストサーバには、サイバーリアリティをホストサーバ上で構築するサイバーリアリティ構築手段と、サイバーリアリティ表示電子データ並びにサイバーリアリティへのロボットアバタ等登場ソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーリアリティ画像表示電子データ等の送付手段と、そして、音声データ等を逐次インターネット等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段とが設けられており、ユーザ端末には、ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーリアリティ画像を当該ユーザ端末のモニタに表示すると共にリアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいはその逆に、他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタより当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタに話かけさせる実践的会話推進手段とが設けられてなる語学レッスンシステムを提供する。
 請求項17に記載の本発明は、請求項16に記載の語学レッスンシステムにおいて、ホストサーバには、さらに、サイバーリアリティに登場する生徒アバタを、利用者からの「会話はしない」旨の意思表示を示す標識、ホストサーバで利用者毎に付与した得意言語を表示する旗その他の標識、語学力のランクを示す標識等のデータ上のフラッグに従ってマッチングをして選択する生徒アバタ選択手段が設けられてなることを特徴とする。
 請求項18に記載の本発明は、請求項16又は17に記載の語学レッスンシステムにおいて、ロボットアバタは、現実に商品・サービスを提供する商業会社・個人を代表するものであり、ホストサーバには、さらに、サイバーリアリティ画像に、現実の商品・サービスの提供又は購入に伴う通訳、輸出入業務代行、輸送、法律相談、税務相談等の付帯サービスを提供するサービスカウンタを設けるサービスカウンタ設置手段を設けてなることを特徴とする。
 本発明の第七の態様は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の語学レッスン方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
 請求項1記載の発明によれば、場面場面に応じた典型的会話内容をホストサーバで作成し、その電子データをユーザ端末に送ってモニタに表示し基礎的表現の習得を行う基礎表現習得工程と、サイバーシティ表示電子データ並びに当該先生アバタ等登場ソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示しながら、音声データ等はインターネットを通じて相互に送受信し、ロボットアバタ、先生アバタの主導で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現の使用練習工程と、そして、サイバーリアリティ表示電子データ並びにサイバーリアリティへのロボットアバタ等登場ソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示しながら、音声データ等はインターネットを通じて相互に送受信し、それにより、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程とを含んで構成されているため、実際に海外に出かけて体験した時のような実践的な能力を生徒につけさせることができる利点がある。
 また、基礎的表現の使用練習工程におけるような擬似的体験を通して本当の会話力を身につけていくと共に、コミュニケーション力を付け話し手に大きな自信を持たせることができる。
 また、アバタ毎にモニタに設けられた音声調整手段により、音声を調節することにより、コミュニケーションをとる上で最適の状況を簡単に作り上げることができる利点がある。
 以下、本発明に係るインターネットを通じた語学レッスン方法、語学レッスンシステム及び記録媒体を図示された好ましい実施の形態に基づいて、更に詳しく説明する。
 図1は、本発明に係る語学レッスン方法の一実施形態のフローチャートである。本発明に係る語学レッスン方法は、概略的に、基礎表現習得工程(ステップ10)と、基礎的表現の使用練習工程(ステップ20)と、そして、実践的会話練習工程(ステップ30)とを含んで構成されている。図示された好ましい実施形態では、実践的会話練習工程(ステップ30)の前工程として、サイバーシティに生徒アバタを登場させロボットアバタとの間で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現独習工程(ステップ40)を含んでいる。図示しないが、基礎的表現独習工程(ステップ40)を、実践的会話練習工程(ステップ30)の代わりに用いることもできる。例えば、サイバーシティ中をホストサーバ側で設定したルートを辿って移動することにより、あるテーマについて一通り必要な会話能力・知識を身に付けることができる、等の使い方をすることができる。
 本発明に係る語学レッスン方法を実施する環境は、語学レッスンを主催するホストサーバと利用者である生徒のユーザ端末とが、さらに、必要であれば先生とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境である。そして、ユーザ端末(先生側端末を含む。以下、同様。)のモニタに、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を作り出しその中で各種の表現等を習得する。
 本発明の語学レッスン方法では、語学の習得を、3段階に分けて行っている。第一の基礎表現習得工程(ステップ10)において、場面場面に応じた典型的会話内容をユーザ端末に送信して基礎的表現の習得を行う。かかる典型的会話内容は、計画された会話であって、通信回線を介して接続されたホストサーバ2の先生と生徒側ユーザ端末4の生徒とがインターネット5等の通信回線を介して相互にコミュニケーションをとりながら、すなわち、習得の具合を図りながら行われるものである。本工程において、先生及び生徒を、画面上にアバタとして登場させることは必須ではない。しかしながら、先生と生徒、あるいは、生徒間の親密さを向上させる意味からは、基礎的表現の使用練習工程(ステップ20)と同様に画面上にアバタとして登場させること好ましい。
 この工程におけるレッスンは、先生と単数又は複数の生徒とを結ぶ1対1(個人レッスン)又は1対複数(小人数クラスレッスン)の関係の教室形式のレッスンとすることができる。図2は、ホストサーバ2の一人の先生と生徒側ユーザ端末4の4人の生徒とが教室形式のレッスンを行う場合の典型的な画面を示す説明図である。
 基礎表現習得工程では、少なくとも、アバタ及び音声調整手段を稼動させるソフトウエアをそれぞれのユーザ端末に搭載する工程(ステップ11)と、ユーザ自身及び先生又は他の生徒の音声を、モニタの音声調整手段を用いてに調節する工程(ステップ12) を含んで構成されている。図2に示された好ましい実施例では、音声調整手段12aがモニタ10内に設置されるようにプログラムされている。もちろん、コンピュータの矢印キー等のハードウエアを用いて調節することができるようにプログラムすることもできる。
 アバタとして、先生及びユーザ自身の映像そのものを、ビデオカメラなどを利用して取り込み、所定の映像処理をしてそれぞれの端末のモニタに表示するように構成することができる。人間の映像ということで、親密さが増しより自然なコミュニケーションをとることができる利点がある。一方、内気な人の語学レッスン、人生相談、容姿に自身のない人、人種などが直接分からない方が良いコミュニケーションでは、むしろ実際の映像よりもアニメや化身等をアバタとして選択することが好ましい。アバタは、複数の部品からユーザが適宜選択組み合わせて作成するように構築することもできる。二次元像だけでなく三次元のものもリアルで好ましい。このアバタは、メモリに記憶して何回でも使用することができる。
 また、アバタ毎にモニタに設けられた音声調整手段で音声を調節することにより、コミュニケーションをとる上で最適の状況を簡単に作り上げることができる。
 図示された好ましい実施例では、音声調整工程が、音量、雑音の除去、高音及び/又は低音領域のカット域値のいずれか1つ又はそれらの任意の組み合わせを調節するものであることを特徴とする。通信回線を通じたコミュニケーションにおいて問題となるのは、先ず、相手及び自分の声の大きさである。これを音声調整手段、例えば、モニタに表示された各アバタに隣接して設けられたボリューム摘み12aを調節することによって、自分及び相手の声の大きさをちょうど良いレベルに調節することができる。同様に、マイクに拾われる雑音の除去、高音域及び/又は低音域のカット量を調節することにより、実際の会話以上に聞き取り易い声とすることもできる。
 図示された好ましい実施形態では、先生が使用するユーザ端末において生徒が使用するユーザ端末の音声まで一括して調節し、それをインターネット5等の通信回線を介して各ユーザ端末に送信するようにしている。もちろん、各ユーザ端末において独自に調節することもできる。
 第二の基礎的表現の使用練習工程(ステップ20)では、所定の場面を含む映像上のサイバーシティをホストサーバ上で構築し、このサイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタ、先生アバタ等を登場させて会話練習を行う。サイバーシティは、視点を画面の外に置きサイバーシティを俯瞰するような画面とすることも、あるいは、生徒アバタの目からサイバーシティを見るような画面とすることもできる。もちろん、これら視点の異なる画面を、利用者の選択により随時切り替えるように構成することもできる。本工程及び第三の実践的会話練習工程では、各種アバタT,Sをモニタ10上に表示させることは必須である。サイバーシティの住人や仕事中の人々として、ホストサーバ2側で制御するロボットアバタを登場させることもできる。
 図3に示されているように、基礎的表現の使用練習工程は、サイバーシティ表示電子データ並びに当該先生アバタ等登場ソフトウエアをインターネット5等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末4に送りこれらを表示する工程(ステップ21)と、ユーザ端末4のモニタ10に各アバタを表示すると共に、インターネット5等の通信回線を通じて受信された及び/又はユーザ自身により入力された音声データ等(例えば、サイバーシティ内の映画館において実際に映画を上映する場合におけるスクリーンに写し出される映画の電子データ)に基づき音声を発生させ、アバタを動かし、画面の一部を変化させる等の制御を行い、さらに、会話を行う者の音声調節を実行するソフトウエアをそれぞれのコンピュータに搭載する工程(ステップ22)と、音声データ等をインターネット5等の通信回線を通じて相互に送受信する工程(ステップ23)と、コミュニケーションをとるにあたって、それぞれの又は特定の端末において、ユーザ自身及び相手の音声を調節する工程(ステップ24)と、そして、ユーザ端末において、所定の画面に従って、ロボットアバタ、先生アバタの主導で当該利用者に基礎表現習得工程において習得した基礎的表現を含む発言を促し、その使用練習を行う工程(ステップ25)とを含んで構成されている。
 図示された好ましい実施例では、さらに、先生アバタTは、その言語を得意とする海外在住の且つその場面に精通する者により担当される。この実施例では、計画されたレッスンの他にトピックスとして当該先生アバタの個人的知識を披露してもらう時間を含んでいる。
 インターネットを用いることにより先生が国内に居住する必要がなくなる。そこで、ネイティブ又はネイティブに匹敵する語学能力を有する人材を広く世界に求めることができる。より優秀な人材を安価に確保することができる。また、生徒の側も、より自然に近い形での語学を習うことができる。
 本基礎的表現の使用練習工程では、ユーザ端末の利用者は、当該ユーザ端末のモニタに表示されたサイバーシティにおける典型的場面を擬似的に体験しながら会話の練習を先生アバタTの指導下で行う。この会話の中身は、基礎表現習得工程において習得した基礎的表現を含むものであり、このような擬似的体験を通して本当の会話力を身につけていく。これにより、コミュニケーション力が付くと共に、自信がでてくることとなる。
 第三の実践的会話練習工程(ステップ30)は、現実の状況を模したサイバーリアリティを表示させる電子データをホストサーバで構築する工程(ステップ31)と、サイバーリアリティ表示電子データ並びにホストサーバに接続されている任意数のユーザ端末の利用者(レベルや希望によって選択するっことができる)を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタをサイバーリアリティに登場させるソフトウエアをインターネット5等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する工程(ステップ32)と、音声データ等はインターネット5等の通信回線を通じて相互に送受信し、それにより、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程(ステップ33)とを含んで構成されている。
 サイバーリアリティ画像には、ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバにて用意したロボットアバタが登場する。これらアバタによって現実の社会、あるいは、生活空間に相当するサイバーリアリティがホストサーバ上で構築される。この実践的会話練習工程では、第二の基礎的表現の使用練習工程と異なり、先生や保護者の存在はない。その意味で、個々の利用者は自己の責任と裁量により全ての行動、本サイバーリアリティ画像では、他のアバタとの会話を行うこととなる。もちろん、ホストサーバを運営するレッスン機関は、常時、利用者の会話内容をチェックし、語学習得に必要な各種のアドバイスを行うようにすることができる。
 サイバーリアリティ画像では、その中をたち歩く他の生徒アバタと会話を楽しむこともできるし、また逆に、自分が他の生徒アバタから話し掛けられるといったことが行われる。あるいは、サイバーリアリティ画像内のショップやレストラン、鉄道の職員や警察官等といった仕事中の人々として登場しているロボットアバタと話をしたり、その逆に話し掛けられたりする。
 好ましい実施例では、さらに、サイバーリアリティに登場する生徒アバタは、利用者からの「会話はしない」旨の意思表示を示す標識、ホストサーバで利用者毎に付与した得意言語を表示する旗その他の標識、語学力のランクを示す標識等のデータ上のフラッグに従ってホストサーバにおいてマッチングをして選択されることを特徴とする。これにより、各ユーザ端末において表示された生徒アバタは、自分の実力にみあった者同士となり会話の流れもスムースとなる効果がある。
 他の好ましい実施例では、ロボットアバタが、現実に商品・サービスを提供する商業会社・個人を代表するものとすることができる。現在、種々の企業・団体がインターネット上で商取引を行っている。ショッピングモールや既存のデパートが主催するオンラインショッピングが、その一例である。本工程のサイバーリアリティにおいて、このようなバーチャルショッピングモールを開設することができる。本発明に係る語学レッスン方法の好ましい実施例は、サイバーリアリティにおけるインターネットショッピングを通じて外国語で商談を行う工程を含んでいる。実際の商取引を語学レッスンの中に取り入れることにより、従来、受身であった又は責任を負わされることないこの種のレッスンにおける受講者に意識革命をもたらすことができる。真剣さが語学上達の秘訣と言われているが、本発明の語学レッスン方法は、レッスンの中にこれを始めて導入したものである。
 ここで、このような真剣勝負の実社会における商取引における利用者の各種のリスクを軽減し、利便性を高めるため、付帯サービスを提供するサービスカウンタを設ける工程を含むようにすることが好ましい。付帯サービスとしては、通訳、輸出入業務代行、輸送、法律相談、税務相談等がある。
 このように、実践的会話練習工程では、各利用者は、先生アバタの指導から独立して、独り立ちによる体験をサイバーリアリティの中で行う。このサイバーリアリティは、ホストサーバ上に構築されるもので、ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバにて用意したロボットアバタが登場する日常環境に近い仮想の空間を言う。ユーザ端末の利用者は、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う。ここでの会話は、計画されたものであったり、全く、その場面に応じて偶発的に発生するものであったりする。
 このような3段階の学習ステップを通して、すなわち、基本的表現の習得、それを先生アバタの指導下でそのような場面を疑似体験しながら使用し、最後に、独り立ちした状態で自由に使いこなすことにより、生徒にコミュニケーション力及び積極性を身につけさせるものである。
 次に、上述した語学レッスン方法を実行する本発明に係る語学レッスンシステムについて、詳細に説明する。
 図6に示された実施例は、先生と4人の生徒とをインターネットで接続した本語学レッスンシステムの構成図である。
 本システム1は、概略的に、教材の製作、バーチャル語学レッスンの募集やスケジュール管理、先生及び生徒のデータベース等各種の管理を行うホストサーバ2、先生側端末3及び複数の生徒側端末4とをインターネット5で接続したものである。前述したように、先生側端末3がホストサーバ2と独立してインターネット5に接続されている実施例を以下説明するが、ホストサーバ2内に設置することももちろん可能である。
 ホストサーバ2には、図7に示されているように、演算処理装置6、記憶装置7及び読取装置8が設けられている。読取装置8は、FD・MO・DVD等の外部記録装置に記録された各種のソフトウエアやデータを読み取りホストサーバ2に取り入れることができる。演算処理装置6は、場面場面に応じた典型的会話内容を記録するメモリ7に記録された典型的会話内容についての電子データを呼び出し記録媒体に記録する及び/又はインターネット5等の通信回線を介してユーザ端末に送る典型的会話内容の送付手段6aと、典型的会話内容を使う場面を含む映像上のサイバーシティをホストサーバ上で構築するサイバーシティ構築手段6bと、ホストサーバに接続されている任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ、ロボットアバタが登場するサイバーリアリティをホストサーバ上で構築するサイバーリアリティ構築手段6cと、サイバーシティ表示電子データ並びに先生アバタ等登場ソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット5等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーシティ表示電子データ等の送付手段6dと、そして、音声データ等を逐次インターネット5等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段6fとが設けられている。
 図示された好ましい実施例では、ホストサーバ2には、さらに、サイバーリアリティ画像に、現実の商品・サービスの提供又は購入に伴う通訳、輸出入業務代行、輸送、法律相談、税務相談等の付帯サービスを提供するサービスカウンタを設けるサービスカウンタ設置手段6eが設けられている。サイバーリアリティ画像に存在するロボットアバタは、現実に商品・サービスを提供する商業会社・個人を代表するものとすることができる。そのような場合に、本システムの利用者が商取引を行う際のリスクを軽減し、または、本システムの利便性を高めるためである。
 場面場面に応じた典型的会話内容は、ホストサーバ2を運営するレッスン機関が十分な検討をした上で作成するもので、種々のテーマについて予め記憶装置7に記憶しておく。テーマは、手紙を作成して郵送する、地下鉄を利用してどこかに出かける、エスニック料理を作るといった通常の生活に関するものから、美術館に行って印象派の画家の作品を鑑賞する、コンピュータを自分で組み立てる、学校教育における問題点とその解決法といった教養・趣味に関するものまで需要のある限りどのようなものも含まれる。本システムを学校教育そのものに利用することもできる。不登校児に対する教育も可能となる。
 サイバーシティやサイバーリアリティを構築するためのデータは、直接、キーボード等の入力装置を使って作成し、記憶装置7に記憶しておくこともできる。これらのデータの容量は、一般に極めて大きいもので、全てをインターネット5を通じて転送すると時間が掛かり過ぎる恐れがある。そこで、生徒アバタ、先生アバタ、ロボットアバタ等の音声データ等は、逐次インターネット5等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信する。そして、それ以外のデータ、すなわち、サイバーシティやサイバーリアリティを表示させる電子データ並びに各アバタについての音声データや口の動きや移動といった制御データ以外のデータ、例えば、アバタの形態を定めるデータや画面上にそれらを登場させるソフトウエアは、記録媒体に記録して郵便等により生徒側端末4及び/又は先生側端末3に送付することができる。それぞれの端末では、そのような基礎データを記録媒体を通じで読み込むことにより、そして、アバタの発声データや口・体の動き等を制御するデータはインターネット5を介してリアルタイムに取得し、これらをモニタ上で合成するようにして表示する。
 各ユーザ端末20には、図8に示されているように、CPU22、メモリ24、キーボードなどの入力装置26、スピーカ等の音声発生装置27、そして、表示装置28が設けられている。
 メモリ24には、表示装置28のモニタ10に、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手(ここでは他の生徒及び先生)の映像、化身等のアバタ及び音声調整手段12aを表示するソフトウエアを記録する。CPU22のアバタ・音声調整手段表示制御部22aは、メモリ24から表示ソフトウエアを呼び出し、モニタ10に先生アバタT,生徒アバタS及び音声調整手段12aを表示する。CPU22の音声調整制御部22bは、各端末20のユーザによる音声調整手段12aの調節に従って、ユーザ自身及び相手の音声を調節する。
 図示された好ましい実施例では、生徒側端末4(先生側端末3を含む。以下、同じ)には、さらに、ホストサーバ2から記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる典型的会話内容についての電子データを手順に従って当該ユーザ端末のモニタ10に表示する典型的会話内容表示手段22cと、記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーシティ表示電子データ等に従って、サイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタS及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタ、先生アバタT等を登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタ、先生アバタの指導の下、場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせるサイバーシティ表示手段22dと、そして、ホストサーバ2から記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくるサイバーリアリティ画像を当該ユーザ端末のモニタに表示すると共にリアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行うサイバーリアリティ画像表示手段22eとが設けられている。
 図2に示されているように、各モニタ10は、コミュニケーション領域12と、そして、コンテンツ領域14とを有している。コミュニケーション領域12には、先生アバタT及び4人の生徒アバタSが表示される。アバタは、3次元キャラクターとすることができ、音声に応じて予め割り当てられた動作を行う。例えば、音声の発生と同時に口が動き出すといった行動を起こす。また、長時間、生徒Sの発言や反応がなかった場合に、目の表情がとろんとした状態となり、ある制限時間を超えてそのような状態が続いた場合には眠ってしまうように設計することもできる。これにより、先生に授業に対する生徒Sの興味の度合いを知らせることができる。これらの音声データ等は、前述のように、逐次インターネット5等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信される。
 各アバタには、それに関連して音量を調整する音量調整摘み12aが設けられている。この音量調整摘み12aは、図示されたものの他、種々の形式のものを採用し得る。数値を入れるもの、回転式ボリューム摘み、複数の音量レベルの異なるボタン式のものなどである。調整すべき対象も音量だけでなく、雑音の除去、高音及び/又は低音領域のカット域値の調節等を通じて、実際の会話と同等又はそれ以上の環境を整えることができる。
 コンテンツ領域14には、教育材料を表示する教材エリア14aと、先生及び/又は生徒が自由に書込みすることができる書込みエリア14bとが設けられている。教材は、基本的に、先生のみが書き込み可能とする。教材は、語学レッスンを開催している学校の側で周到に計画して用意するもので、みだりに変更すべきものではないからである。一方、英単語のスペルなど、クラスの中で生徒や先生が書き込む必要がでてきたときには、書込みエリア14bを使用する。教材エリア14aは、文字情報だけでなく、英会話の場面であるシーンを動画で示したり、カラオケの歌詞のように発音すべき会話をテロップで示したりすることができる。必要に応じて、書込みエリア14bをそのような補助教材を映し出す領域として利用することもできる。
 モニタ10としては、先生用には、特別の画面を用意することもできる。例えば、生徒への質問の回数、質問のジャンル情報、回答に対する得点などの欄を設けることができる。これら情報は、クラス終了後に生徒毎にデータ処理され、データベース化される。
 図6に示された実施例では、さらに、先生は、その言語を得意とする海外在住の者を選定する。これにより、各国の標準時の違いを利用して一日24時間のいずれの時間帯においても無理なくクラスを編成することができる。インターネットを用いることにより先生が国内に居住する必要がなくなるからで、ネイティブ又はネイティブに匹敵する語学能力を有する人材を広く世界に求めることができる。より優秀な人材を安価に確保することができる。また、生徒の側も、より自然に近い形の語学を習うことができるし、日本における語学レッスン特有の馴れ合いなどの弊害がなくなる利点がある。
 英語の講師を例にして説明すると、北米ではアメリカ合衆国やカナダ、ヨーロッパではイギリス、アフリカでは南アフリカ共和国、アジアではインド、シンガポール、フィリピン、そして、オセアニアではオーストラリアやニュージーランドで英語を公用語としている。従って、これらの国の人々を特別の資格を有するものでない場合にも講師とすることができる。
 前述の「ロンドンの地下鉄をロンドン子のように使いこなす。」といったテーマでは、先生としてロンドン在住の高校生とすれば、教材にはない生の情報を挟みながら色々な場所に行ってみる、といった楽しい授業とすることができる。ロンドンの地下鉄は、緻密に路線網が形成されているため、市内及びその近郊を回る交通手段といえる。各鉄道のターミナルも地下鉄で結ばれていて大変便利である。しかしながら、地下鉄のシステムは日本とは大きく異なるため、初めてでそれを乗りこなすのは難しいといえる。そこで、目的地を設定して、下車する駅や乗り継ぎ駅の計画、切符の購入や検札の仕組み、運賃・切符の種類など基本的な知識の学習を手始めに、地下鉄を利用してミュージカルを見に行く、気に入ったジーンズを下町まで買いに行くといった実生活に密着した体験を行うこともできる。また、大英博物館では、ボランティアの説明員や学芸員等の専門家を先生とする高度の内容のクラスとすることも可能である。
 前述のように、本発明によれば、世界中に散在している語学能力の高い人材、すなわち、他の国又は地域に住んでいる人々の能力を語学レッスンに効率的に利用することができる。これらの人材は、世界中に散在していることから、特定の国、地域において行われるインターネットを介しての語学レッスンが、一日のどの時間帯に行われるとしても容易に対応可能となる。一方、生徒の側も、内容、レベル、スタート時間等の異なる多数のクラスから、自分の都合の良いものを自由に選択して受講することができる。
 (具体例)
 本語学レッスンシステムを用いてニューヨークのマンハッタンに旅行に行く場合を想定して作られたレッスンについて説明する。
 旅行は、空港の入管手続き、税関申告、空港からホテルまでの移動、ホテルでのチェックイン、夕食、翌日の朝食、ニューヨーク市内観光、ブロードウエィでのミュージカル観賞、ソーホーの散策、ティファニーでの買い物、夕食、ホテルのチェックアウト、地下鉄・バス・タクシーの利用、トラブルがあった場合の苦情、ロングアイランドへのオプショナルツアー申し込み、郵便の発送等の各種のテーマから構成されている。
 生徒側端末4がスケジュール表に記載の時刻にホストサーバ2にアクセスすると、モニタ10にその時刻に始まる各種のクラスの一覧表が表示される。その中から、利用者は、所定のクラスを選択する。すると、CPU22のアバタ・音声調整手段表示制御部22aがメモリ24から典型的会話内容を表示させる電子データを呼び出し、図2に示されているような画面をユーザ端末4のモニタ10に表示する。図9は、空港の税関申告における典型的な会話を表す説明図である。図中、「旅行者」は、入国者である生徒アバタが発言すべき内容、「担当官」は税関担当官が発言すべき内容である。このような典型的会話内容は、FD・MO・DVD等の記録媒体に記録されたものを読取装置等で読み取りメモリ24に記録しておくことができる。あるいは、生徒側端末4がインターネット5を通じてホストサーバ2にアクセスした後、ホストサーバ2の記憶装置7に記録してあったものを呼び出し、生徒側端末4に送信することもできる。送信されてきた典型的会話内容のデータはメモリ24に記録された後、前述と同様にして使用される。
 この時、先生アバタは既にスタンバイした状態で、コミュニケーション領域12に表示されている。一の生徒の生徒側端末4では、従って、先生と当該生徒のアバタの2人が表示されている。そして、他の利用者が参加する度に、一人ずつ生徒アバタが表示され、定員になり次第クラスが開始する。このように、参加する利用者、従って、生徒アバタが非固定的にクラスを構成することも、固定した利用者、すなわち、同じ生徒アバタがクラスを形成するように構築することもできる。
 生徒アバタが揃った段階でクラスが開始されるが、内容に入る前に簡単な挨拶、前回から今回のレッスンまでに起こった出来事などを、先生アバタが各生徒アバタに質問等する。例えば、「Aさん、初めてのレッスンですので、名前を教えて下さい。それと、ニューヨークでは何が一番したいですか。」と質問する。それに対して、Aさんが「私は、鈴木XXです。ひらがなで「XX」と書きます。ニューヨークでは、ブロードウエィでキャッツを見てみたいと思っています。」と答えたとします。以下、同様に他の生徒アバタにも質問します。
 先生アバタ及び各生徒アバタの利用者は、このようなウオーミングアップとしての会話の間にそれぞれのアバタについて音量その他の音声を調整する。これにより、レッスン中の会話の聞き取り環境を整えることが可能となる。もちろん、この調整はクラス中のいつの時点でも行うこともできる。
 初めに、先生アバタが、飛行機から降りた後どのような場所を通ってくるのか、税関の免税ブースとはどのような場所か、税関申告の意味、どのようなことを聞かれるのか、どのような事がトラブルの原因となるのか、あるいは、トラブルとなった場合どのような事になるのかを写真や映像等を用いて説明することができる。本実施例では、このような一通りの説明が終わった後、基礎表現習得工程に入る。
 モニタ10のコンテンツ領域14に表示されている典型的会話内容に沿って、先生アバタが入国者や税関担当官の役となって会話練習をする。次に、生徒アバタ一人一人に同様の役割を担当させ、基礎表現の習得を行わせる。この工程では、基礎的表現の習得が主目的であるので、税関申告に関する事項についての語彙、独特の言い回しについて学習する。レッスンの手法については、上述の他種々の方法がある。
 第二の基礎的表現の使用練習工程(ステップ20)では、基礎表現習得工程で学習した典型的な会話内容、基礎的表現を用いて、モニタ10に表示されたサイバーシティにおける典型的場面を擬似的に体験しながら、会話の練習をロボットアバタや先生アバタの指導下で行う。本具体例では、ニューヨークの国際空港であるJFK(ジョン・エフ・ケネディ)国際空港の映像を用いて擬似体験をすることとなる。従って、サイバーシティは、JFK国際空港のサテライトから税関カウンターまでの映像となる。このサイバーシティに、先生アバタTと4人の生徒アバタSとが登場し、他のお客と共に飛行機から降り、サテライトの表示に従って、税関カウンターのある部屋まで移動する。そして、自分の順番がきたら、カウンターに進んで税関担当官と典型的会話内容を実際に発言し基礎的表現が正しく使いこなせるかを練習する。
 サテライトの移動中、先生アバタTは標識の意味、例えば、「transit」とはどのような意味であるのかといった、基礎表現習得工程で習った語彙の理解度を試す質問を行ったりする。また、国内線に乗り継ぐ時の方法や、ビジネスクラス以上の乗客に対するラウンジサービス等空港やその利用の仕方についての基礎的知識を習得する。図示された好ましい実施形態では、実践的会話練習工程の代わりに又はその前工程として、サイバーシティに生徒アバタを登場させ、ロボットアバタとの間で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を独習で行う。
 独り立ちした状態で自由に使いこなす練習を行う代わりに又はその前工程として基礎的表現の独習を行うことにより、生徒にコミュニケーション力及び積極性を身につけさせることができる。
 実生活における人々は自由に生活空間を移動し、その中で活動する。第三の実践的会話練習工程では、これをサイバーリアリティの中で擬似的に体験し、その中に存在する種々のアバタと会話を行う。本具体例では、シカゴのオーヘア国際空港、ワシントン州のシアトル・タコマ国際空港等世界各地の空港におけるサイバーリアリティを用意しておく。そして、いずれかのサイバーリアリティに生徒アバタSが一人で登場し、空港内の他のアバタと種々の会話を行う。他のアバタとしては、ホストサーバ2に接続されている全て又は任意数のユーザ端末4の利用者を代表する生徒アバタT及び/又はホストサーバにて用意した空港職員、免税店の店員、コーヒーショップの客等のロボットアバタとなる。これらのアバタは、利用者からの「会話はしない」旨の意思表示を示す標識、ホストサーバで利用者毎に付与した得意言語を表示する旗その他の標識、語学力のランクを示す標識等のデータ上のフラッグに従ってマッチングをして選択する。自分の実力にみあったアバタと会話を楽しむことにより、会話のあまりに上手な人との会話の場合のように、気後れや消極的態度等の弊害を排除することができる。
 このようなサイバーリアリティはホストサーバ上で構築される。この画像の内少なくとも音声データやアバタの動き、表情といった制御部分については、通信回線を介してリアルタイムに送受信する。背景やシチュエーション等の基本的部分に関しては、FD・MO・DVD等の記録媒体に記録して、郵送等することにより、生徒側端末4に渡すことができる。
 自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話しかけることにより、あるいは、その逆により、実践的な会話を行う。これにより、実際に海外に出かけて体験した時のような実践的な能力を生徒につけさせることができる。
 次に、上記の具体例を実施する際のフローについて説明する。
 ホストサーバ2の演算処理装置6は、図10に示されているように、スケジュールで定められた時間がくると(S1)、記憶装置7から当該スケジュールにより指定された典型的会話内容を呼び出す。予定された先生側端末3からアクセスがあるか否かを判断し(S2)、ない場合には、代わりの先生を探し、それでも見つからない場合には、ホストサーバ2に待機しているスタンバイ要員に置き換える(S3)。先生が確定した段階で、生徒側端末4に公開しているスケジュール表に、当該レッスンを公表する(S4)。
 図11に示されているように、生徒側端末4からアクセスがあり、当該レッスンが指定されたか否かが判断される(S11)。イエスの場合、典型的会話内容送付手段6aは、テキストデータとしての典型的会話内容及び写真や図表といったそのテーマに付随する各種のデータを、インターネット5を通じて当該生徒側端末4に送信する(S12)。前述のようこれらの電子データを記録媒体に記録して予めユーザ端末のユーザに配布しておくようにすることもできる。当該レッスンが他の生徒側端末4により指定された場合(S13)、その生徒側端末4の利用者を代表する生徒アバタSを表示するプログラムをそれ以前に当該レッスンを指定した生徒側端末4に送信する(S14)。一方、当該他の生徒側端末4には、当該他の生徒側端末4を代表する生徒アバタSを加えた全アバタを表示するプログラムを送信する(S15)。生徒アバタの数が定員になったか否かを判断し(S16)、イエスであれば、スケジュール表から当該レッスンを削除する(S17)と共に、レッスンを開始する。
 レッスンの冒頭では、先生側端末3からウオーミングアップとして各生徒アバタに比較的簡単な質問が発せられ、これに対して各生徒アバタは返答する。この間に、各アバタの音声を調整する。これが終わると、先生側端末3からスケジュールで計画されていたレッスンを開始する旨の信号が送られることとなる。
 先ず、生徒側端末4及び先生側端末3のユーザ端末20では、図12に示されているように、典型的会話内容表示手段22cが、ホストサーバ2から送られてきた典型的会話内容を記録媒体の形で又はインターネット5を通じて送られてきた電子データの手順に従って当該ユーザ端末のモニタに表示する(S22)。典型的会話内容表示手段22cは、先生側端末3から又はプログラムが典型的会話内容を進めても良いとの信号が発せられたか否かを判断する(S23)。イエスであれば、典型的会話内容を1センテンスずつ進める(S24)。先生側端末3又は生徒側端末4からの入力、多くの場合、音声入力があったか否かを判断する(S25)。これを計画された典型的会話内容が全て終了するまで続け、全て終了した場合(S26)は、基礎表現習得工程を終了する。
 第二の基礎的表現の使用練習工程は、基礎表現習得工程(ステップ10)に続けて行っても、日を改めて行っても良い。通常は、異なる日に行われる。図示された好ましい実施例では、複数のテーマについて、基礎表現習得工程(ステップ10)及び基礎的表現の使用練習工程(ステップ20)を対として繰り返し実行し、ある程度の語学力がついた段階で実践的会話練習工程(ステップ30)に進むように構築している。もちろん、これら三段階の工程の組み合わせは種々考え得るもので、本発明は、それらを含む概念である。
 日を改めて基礎的表現の使用練習工程を行う場合、基礎表現習得工程(ステップ10)のウオーミングアップと同様の簡単な会話を行う。この場合の会話は、例えば、基礎表現習得工程における各生徒アバタの発言記録等を参照して、上手く言えなかった表現や語彙についての質問等となる。この間において各アバタの音声を先生側端末3及び/又は生徒側端末4で調整し終わると、先生側端末3からスケジュールで計画されていたレッスンを開始する旨の信号が送られることとなる。
 ホストサーバ2のサイバーシティ構築手段6bは、記憶装置7からサイバーシティ、本具体例においては、ニューヨークのJFK国際空港のサテライトからイミグレーションカウンターまでの映像を表示することができるプログラムを呼び出す。これに、先生アバタT及び4人の生徒アバタSを嵌め込んだ後、画像を一括して先生側端末3及び各生徒側端末4に送信する。このような基礎的データは、前述のように、記録媒体の形で予めユーザ端末4に配送しておくこともできる。
 先生側端末3及び生徒側端末4のユーザ端末20では、図13に示されているように、ホストサーバ2からのデータを受け取り、これを表示装置28に表示する(S31)。すなわち、サイバーシティ表示手段22dは、サイバーシティ並びに先生アバタT及び定員の数の生徒アバタSを貼り付けた映像を表示装置28に表示する。サイバーシティ表示手段22dは、プログラムの手順に従って場面を進行させる。先生アバタTは、必要に応じて生徒アバタSに状況説明や質問を行う。あるいは、生徒アバタSから種々の質問が発せられる。そこで、サイバーシティ表示手段22dは、場面の進行を停止する信号があったか否かを判断する(S32)。イエスの場合、場面を停止し(S33)、先生側端末3からの再開の信号を待つ(S34)。再開信号があった場合、場面をプログラムに従って進行させる(S35)。これを計画された基礎的表現の使用練習が全て終了するまで続ける。全て終了した場合(S36)は、基礎的表現の使用練習工程を終了する。
 前述のように、ホストサーバ2からインターネット5を通じて送信され且つ先生側端末3及び各生徒側端末4のモニタに表示されたサイバーシティに、それぞれの端末から送られてくるアバタを貼り付け先生アバタT及び4人の生徒アバタSを登場させることもできる。しかしながら、サイバーシティは、画像からなり一般に容量が極めて大きいので通信時間が長くなる。そこで、前述のように、これらデータについては、FD・MO・DVD等の記録媒体に記録して配布することもできる。
 実践的会話練習工程(ステップ30)も、基礎的表現の使用練習工程と連続して行うことも、日を改めて行うこともできることは前述のとおりである。
 ホストサーバ2のサイバーリアリティ構築手段6cは、メモリ24に記録されたサイバーリアリティを構築するプログラムを呼び出す。さらに、ホストサーバ2にて用意したロボットアバタ(メモリ24に予め記録されている)をサイバーリアリティ上に嵌め込んでおく。
 サイバーリアリティ画像送信手段6dは、図14に示されているように、生徒側端末4からアクセスがあるかを常に監視している(S41)。イエスの場合、メモリ24から当該生徒の記録を呼び出し、語学力が基準を満たしているか否かを判断する(S42)。イエスの場合、当該生徒を代表する生徒アバタをサイバーリアリティに嵌め込む(S43)。このようにして構築したサイバーリアリティ画像は、当該生徒側端末4にインターネットを通じて送信される(S44)。
 前述のようにサイバーリアリティを表示させる電子データやホストサーバで制御するロボットアバタをサイバーリアリティに登場させるソフトウエアを記録媒体に記録し、これをユーザ端末4に配送しておき、音声データ等等を逐次インターネット5等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するように構築することもできる。
 先生側端末3又は生徒側端末4では、図15に示されているように、送信されてきたサイバーリアリティ画像を表示する(S51)と共に、いずれかのアバタからの入力があるか否かを定期的に判断する(S52)。当該生徒側端末4から入力、典型的に音声入力があった場合、サイバーシティ表示手段22dは、それを、インターネット5を介してホストサーバ2に送信する(S53)。ホストサーバ2のサイバーリアリティ構築手段6cは、発言内容を当該生徒アバタが話し掛けたアバタに転送する。話し掛けられたアバタからの入力は、前述と逆のルートを経て最初の生徒アバタへ伝えられる。いずれかの生徒側端末4又はホストサーバ2から会話終了の信号が発信された場合、会話を終了する。
 通常、このサイバーリアリティは24時間稼動しており、生徒アバタは入れ替わり立ち替わり常に変化する。
本発明に係る語学レッスン方法の一実施形態のフローチャートである。 先生側端末及び/又は生徒側端末のモニタの構成を説明するための概略図である。 図1の基礎表現習得工程の詳細を説明するためのフローチャートである。 図1の基礎的表現の使用練習工程の詳細を説明するためのフローチャートである。 図1の実践的会話練習工程の詳細を説明するためのフローチャートである。 先生と4人の生徒との間で行われる本発明の語学レッスンシステムのシステム図である。 ホストサーバの構成の詳細を説明するためのブロック図である。 先生側端末3及び/又は生徒側端末4の構成の詳細を説明するためのブロック図である。 空港の税関申告における典型的な会話を表す説明図である。 ホストサーバ2の演算処理装置6におけるフローを示すフローチャートである。 生徒側端末4からのアクセス後のフローを示すフローチャートである。 基礎的表現の使用練習工程におけるレッスン開始後のフローを示すフローチャートである。 使用練習工程におけるレッスン開始後のフローを示すフローチャートである。 ホストサーバ2におけるサイバーリアリティ構築のフローを示すフローチャートである。 先生側端末3及び生徒側端末4におけるサイバーリアリティ構築のフローを示すフローチャートである。
符号の説明
 1  語学レッスンシステム
 2  ホストサーバ
 3  先生側端末
 4  生徒側端末
 5  インターネット
 6  演算処理装置
 7  記憶装置
 8  読取装置
 9  入力装置
10 モニタ
12 コミュニケーション領域
 12a  音量調整摘み
14 コンテンツ領域
 14a 教材エリア   14b  書込みエリア
20 ユーザ端末
22 CPU
 22a  アバタ・音声調整手段表示制御部
 22b  音声調整制御部
24 メモリ
26 入力装置
27 音声発生装置
28 表示装置

Claims (19)

  1.  語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法であって、
     場面場面に応じた典型的会話内容を前記ホストサーバで作成し、その電子データをユーザ端末に送ってモニタに表示し基礎的表現の習得を行う基礎表現習得工程と、
     ホストサーバで構築した基礎的表現を使う場面を含むサイバーシティを表示させる電子データ並びに当該サイバーシティ内に前記ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタ、先生アバタ等を登場させるソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示しながら、音声データ等はインターネットを通じて相互に送受信し、前記ロボットアバタ、先生アバタの主導で前記基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現の使用練習工程と、そして、
     ホストサーバで構築した現実の状況を模したサイバーリアリティを表示させる電子データ並びに前記ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタを前記サイバーリアリティに登場させるソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示しながら、音声データ等はインターネットを通じて相互に送受信し、それにより、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程と、
     を含んで構成されてなる語学レッスン方法。
  2.  請求項1に記載の語学レッスン方法において、前記実践的会話練習工程の代わりに又はその前工程として、前記サイバーシティに前記生徒アバタを登場させ、前記ロボットアバタとの間で前記基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行う基礎的表現独習工程を含んでなることを特徴とする語学レッスン方法。
  3.  請求項1又は2に記載の語学レッスン方法において、
     前記基礎表現習得工程は、
     それぞれの端末のモニタに、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手の映像、化身等のアバタ及び音声調整手段を稼動させるソフトウエアをそれぞれのコンピュータに搭載する工程と、
     コミュニケーションをとるにあたって、それぞれの又は特定の端末において、ユーザ自身及び相手の音声を、前記音声調整手段を用いてに調節する工程と、そして、
     インターネットを通じて受信された及び/又はユーザ自身により入力された音声データ等に基づき音声を発生させ、アバタを動かし、画面の一部を変化させる等の制御を行う工程と、
     を含んで構成されてなることを特徴とする語学レッスン方法。
  4.  語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法であって、
     ホストサーバで構築した基礎的表現を使う場面を含むサイバーシティを表示させる電子データ並びに当該サイバーシティ内に前記ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタ、先生アバタ等を登場させるソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する工程と、
     音声データ等はインターネット等の通信回線を通じて相互に送受信する工程と、そして、
     前記ユーザ端末において、所定の画面に従って、前記ロボットアバタ、先生アバタの主導で当該利用者に前記基礎表現習得工程において習得した基礎的表現を含む発言を促し、その使用練習を行う工程と、
     を含んで構成されてなる語学レッスン方法。
  5.  請求項4に記載の語学レッスン方法において、
     前記ユーザ端末のモニタに、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手の映像、化身等のアバタを表示し、インターネット等の通信回線を通じて受信された及び/又はユーザ自身により入力された音声データ等に基づき音声を発生させ、アバタを動かし、画面の一部を変化させる等の制御を行い、さらに、会話を行う者の音声調節を実行するソフトウエアをそれぞれのコンピュータに搭載する工程と、そして、
     コミュニケーションをとるにあたって、それぞれの又は特定の端末において、ユーザ自身及び相手の音声を調節する工程と、
     を含んで構成されてなることを特徴とする語学レッスン方法。
  6.  請求項4又は5に記載の語学レッスン方法において、さらに、
     先生アバタは、その言語を得意とする海外在住の且つその場面に精通する者により担当されると共に、計画されたレッスンの他にトピックスとして当該先生アバタの個人的知識を披露してもらう時間を含んで構成されてなることを特徴とする語学レッスン方法。
  7.  語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスン方法であって、
     現実の状況を模したサイバーリアリティを表示させる電子データをホストサーバで構築する工程と、
     前記サイバーリアリティ表示電子データ並びに前記ホストサーバに接続されている任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタを前記サイバーリアリティに登場させるソフトウエアをインターネット等の通信回線を介して又は記録媒体に記録してユーザ端末に送りこれらを表示する工程と、
     音声データ等はインターネット等の通信回線を通じて相互に送受信し、それにより、自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行う実践的会話練習工程と、
     を含んで構成されてなる語学レッスン方法。
  8.  請求項7に記載の語学レッスン方法において、さらに、
     前記サイバーリアリティに登場する生徒アバタは、利用者からの「会話はしない」旨の意思表示を示す標識、ホストサーバで利用者毎に付与した得意言語を表示する旗その他の標識、語学力のランクを示す標識等のデータ上のフラッグに従ってマッチングをして選択する工程を含んでなることを特徴とする語学レッスン方法。
  9.  請求項7又は8に記載の語学レッスン方法において、前記ロボットアバタは、現実に商品・サービスを提供する商業会社・個人を代表するものであり、該語学レッスン方法は、さらに、
     サイバーリアリティにおけるインターネットショッピングを通じて外国語で商談を行う工程を含んでなることを特徴とする語学レッスン方法。
  10.  請求項9に記載の語学レッスン方法において、さらに、
     前記サイバーリアリティ画像に、現実の商品・サービスの提供又は購入に伴う通訳、輸出入業務代行、輸送、法律相談、税務相談等の付帯サービスを提供するサービスカウンタを設ける工程を含んでなることを特徴とする語学レッスン方法。
  11.  語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスンシステムであって、
     前記ホストサーバには、
     場面場面に応じた典型的会話内容を記録するメモリと、当該メモリに記録された典型的会話内容についての電子データを呼び出し記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送る典型的会話内容の送付手段と、
     典型的会話内容を使う場面を含む映像上のサイバーシティをホストサーバ上で構築するサイバーシティ構築手段と、
     前記サイバーシティを表示させる電子データ並びに当該サイバーシティ内に前記ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタ、先生アバタ等を登場させるソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーシティ表示電子データ等の送付手段と、
     前記ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバにて用意したロボットアバタが登場するサイバーリアリティをホストサーバ上で構築するサイバーリアリティ構築手段と、
     ホストサーバで構築した現実の状況を模したサイバーリアリティを表示させる電子データ並びに前記ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタを前記サイバーリアリティに登場させるソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーリアリティ画像表示電子データ等の送付手段と、そして、
     音声データ等を逐次インターネット等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段とが設けられており、
     前記ユーザ端末には、
     前記ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる前記典型的会話内容についての電子データを手順に従って当該ユーザ端末のモニタに表示する典型的会話内容表示手段と、
     記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる前記サイバーシティ表示電子データ等に従って、前記サイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタ、先生アバタ等を登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタ、先生アバタの指導の下、場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせるサイバーシティ表示手段と、そして、
     前記ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる前記サイバーリアリティ画像を当該ユーザ端末のモニタに表示すると共にリアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいは、その逆により実践的な会話を行うサイバーリアリティ画像表示手段とが設けられてなることを特徴とする語学レッスンシステム。
  12.  請求項11に記載の語学レッスンシステムにおいて、前記ホストサーバは、前記サイバーリアリティ画像表示電子データ等の送付手段の代わりに又はそれに加えて、前記サイバーシティに前記生徒アバタを登場させ、前記ロボットアバタとの間で基礎表現習得工程において習得した基礎的表現の使用練習を行わせる基礎的表現独習用電子データを送付する送付手段を含んでおり、一方、前記ユーザ端末は、サイバーリアリティ画像表示手段の代わりに又はそれに加えて、記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる前記サイバーシティ表示電子データ等に従って、前記サイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタを登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタと場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせる基礎的表現独習画面表示手段を含んでなることを特徴とする語学レッスンシステム。
  13.  請求項12に記載の語学レッスンシステムにおいて、前記各ユーザ端末の又は特定のコンピュータは、
     モニタに、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手の映像、化身等のアバタ及び音声調整手段を稼動させるソフトウエアを記録するメモリと、
     前記メモリから表示ソフトウエアを呼び出しモニタにアバタを表示すると共に前記音声調整手段を稼動可能とするCPU内のアバタ表示制御手段と、そして、 ユーザによる音声調整手段の調節に従って、ユーザ自身及び相手の音声を調節するCPU内の音声調整制御手段と、
     を含んで構成されてなる事を特徴とする語学レッスンシステム。
  14.  語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスンシステムであって、
     前記ホストサーバには、
     典型的会話内容を使う場面を含む映像上のサイバーシティをホストサーバ上で構築するサイバーシティ構築手段と、
     前記サイバーシティを表示させる電子データ並びに当該サイバーシティ内に前記ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタ、先生アバタ等を登場させるソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーシティ表示電子データ等の送付手段と、そして、
     音声データ等を逐次インターネット等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段とが設けられており、
     前記ユーザ端末には、
     記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる前記サイバーシティ表示電子データ等に従って、前記サイバーシティ内に当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバから派遣されるロボットアバタ、先生アバタ等を登場させてユーザ端末のモニタに表示すると共に、手順に従って、ロボットアバタ、先生アバタの指導の下、場面に応じた基礎的表現の使用練習を、リアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら行わせるサイバーシティ表示手段と、
     が設けられてなる語学レッスンシステム。
  15.  請求項14に記載の語学レッスンシステムにおいて、
     前記各ユーザ端末の又は特定のユーザ端末は、
     モニタに、その端末を使用しているユーザ自身並びにそのユーザと通信回線を介してコミュニケーションをしている相手の映像、化身等のアバタ及び音声調整手段を稼動させるソフトウエアを記録するメモリと、
     前記メモリから表示ソフトウエアを呼び出しモニタにアバタを表示すると共に前記音声調整手段を稼動可能とするCPU内のアバタ表示制御手段と、そして、
     ユーザによる音声調整手段の調節に従って、ユーザ自身及び相手の音声を調節するCPU内の音声調整制御手段と、
     を含んで構成されてなることを特徴とする語学レッスンシステム。
  16.  語学レッスンを主催するホストサーバと利用者のユーザ端末とがインターネット等の通信回線を介して相互に接続されてなる環境において、場面場面における表現を実際の会話に極めて似た状況を形成しその中で習得する語学レッスンシステムであって、
     前記ホストサーバには、
     当該ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバにて用意したロボットアバタが登場するサイバーリアリティをホストサーバ上で構築するサイバーリアリティ構築手段と、
     ホストサーバで構築した現実の状況を模したサイバーリアリティを表示させる電子データ並びに前記ホストサーバに接続されている全て又は任意数のユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタ及び/又はホストサーバで制御するロボットアバタを前記サイバーリアリティに登場させるソフトウエアを記録媒体に記録する及び/又はインターネット等の通信回線を介してユーザ端末に送るサイバーリアリティ画像表示電子データ等の送付手段と、そして、
     音声データ等を逐次インターネット等の通信回線を通じて相互にリアルタイムで送受信するデータ送受信手段とが設けられており、
     前記ユーザ端末には、
     前記ホストサーバから記録媒体の形で又は通信回線を介して送られてくる前記サイバーリアリティ画像を当該ユーザ端末のモニタに表示すると共にリアルタイムに送受信された音声データ等に基づき各アバタに会話をさせながら、動きをさせながら及び/又は画面の一部を変化させながら自分を代表する生徒アバタから他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタに話かけることにより、あるいはその逆に、他の生徒アバタ及び/又はロボットアバタより当該ユーザ端末の利用者を代表する生徒アバタに話かけさせる実践的会話推進手段と、
     が設けられてなる語学レッスンシステム。
  17.  請求項16に記載の語学レッスンシステムにおいて、ホストサーバには、さらに、
     前記サイバーリアリティに登場する生徒アバタを、利用者からの「会話はしない」旨の意思表示を示す標識、ホストサーバで利用者毎に付与した得意言語を表示する旗その他の標識、語学力のランクを示す標識等のデータ上のフラッグに従ってマッチングをして選択する生徒アバタ選択手段が設けられてなることを特徴とする語学レッスンシステム。
  18.  請求項16又は17に記載の語学レッスンシステムにおいて、前記ロボットアバタは、現実に商品・サービスを提供する商業会社・個人を代表するものであり、
     前記ホストサーバには、さらに、
     前記サイバーリアリティ画像に、現実の商品・サービスの提供又は購入に伴う通訳、輸出入業務代行、輸送、法律相談、税務相談等の付帯サービスを提供するサービスカウンタを設けるサービスカウンタ設置手段を設けてなることを特徴とする語学レッスンシステム。
  19. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の語学レッスン方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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