JP2004076757A - Ball bearing and ball bearing device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパワーステアリング装置の操作軸の支持などに用いられる玉軸受および玉軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
玉軸受としては、例えば図9に示すように、パワーステアリング装置70におけるステアリング操作軸73のハウジング72への支持に用いられるものが知られている。この場合、ステアリング操作軸73の軸方向において玉軸受71とハウジング72の端面72aとの間に隙間が生じていた。
【0003】
すなわち、玉軸受71の内輪71aについてはステアリング操作軸73に圧入されて確実な固定が行われているのに対して、外輪71bについてはハウジングに対して比較的ルーズに嵌められていたので、外輪71bについてハウジング72の端面72aとの間に隙間が生じていた。
【0004】
これは、パワーステアリング装置の場合、操作軸の支持精度が高いものとしなくても実用に十分耐えることから比較的ルーズな組み付けを行っているからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように軸方向で玉軸受とハウジングとの間に隙間が生じている状態となっていることで、ステアリング操作軸73が軸方向に移動したりするような安定性の低い支持となっていることから、ハンドル操作時において幾分がたついたりするような操作感覚を運転者が受けるおそれがある。
【0006】
そのようながたつきを抑制するため、例えば、ハウジングと軸受装置の固定輪との間の隙間部分にシム78などを介装することで極力隙間が生じないようにすることも考えられるが、それだけではがたつきが生じないように隙間をなくすことは不十分であった。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであって、例えばパワーステアリング装置などに組み込まれる玉軸受において、玉軸受のハウジングなどへの固定を軸方向で隙間が生じないようにすることを解決しようとする課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る玉軸受は、回転輪と、該回転輪に対して径方向で対向される固定輪と、前記回転輪および固定輪の間に転動自在に径方向で介装される複数個の玉とを含む玉軸受であって、前記固定輪は、前記玉に対して軸方向で離れた2点で接触する転動溝が凹み形成されているとともに、前記固定輪は、その軸方向幅が該固定輪の弾性圧縮により変更自在に構成されている、ことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る玉軸受によれば、固定輪には、転動体としての各玉を転動できるようにするための転動溝が凹み形成されているとともに、この固定輪は、その軸方向での幅がこの固定輪の弾性的な変形により変形自在となっているから、玉軸受を装着するケーシングなどにおいて、固定輪を装着する箇所の軸方向での幅が比較的広くなっている場合でも、その装着箇所の軸方向幅よりも固定輪を予め比較的幅広のものとして構成しておけば、その固定輪を軸方向で圧縮変形することで、その装着箇所への装着は可能となる。
【0010】
また、その装着された状態では、固定輪の幅広側への弾性付勢力によって、固定輪装着箇所での軸方向での固定輪受け部に固定輪の軸方向両端部がそれぞれ圧接するので、がたつきなく固定される。
【0011】
本発明に係る玉軸受は、好ましくは、前記固定輪は、前記転動溝の軸方向両端部のそれぞれに径方向に沿った環状部を連設することで片半断面形状がM字状に構成されている。
【0012】
この場合、固定輪をその軸方向両端の環状部が固定輪受け部に対して当接して、その固定輪の固定輪受け部への固定保持がなされる。
【0013】
本発明に係る玉軸受は、好ましくは、前記固定輪は環状板をプレス成形することにより構成される。
【0014】
この場合、簡易な製造法であるプレス成形により固定輪を製作するものであるから、安価にできる。
【0015】
(2)本発明に係る玉軸受装置は、回転輪と、該回転輪に対して径方向で対向される固定輪と、前記回転輪および固定輪の間に転動自在に径方向で介装される複数個の玉とを含む玉軸受が備えられた玉軸受装置であって、前記固定輪は、前記玉に対して軸方向で離れた2点で接触する転動溝が凹み形成されているとともに、前記固定輪は、その軸方向幅が該固定輪の弾性圧縮により変更自在に構成され、前記固定輪に対し軸方向両側で位置規制する固定輪受け部を備えることを特徴とする。
【0016】
ここで、玉軸受装置とは、玉軸受が軸受として使用された装置をいう。
【0017】
本発明に係る玉軸受装置によれば、固定輪受け部によって位置規制された状態で固定輪が装着保持されるとともに、その固定輪は軸方向で圧縮変形した状態でその装着箇所に保持されるから、軸方向で固定輪と固定輪受け部とは隙間なく密接されるものとなっている。
【0018】
これによって、その固定輪が軸方向でがたついたりしないものとなっており、例えば、玉軸受装置としてパワーステアリング装置のステアリング操作軸を支持するものの場合、不当ながたつきを感じることなく良好な操作感覚でステアリング操作を行うことができる。
【0019】
【発明の実施形態】
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1ないし図4は、本発明の実施形態に係る玉軸受装置等を示し、図1は、玉軸受装置を有するパワーステアリング装置を示す断面図、図2は、図1における要部の拡大図、図3は、図2のさらなる拡大図、図4は、図3の玉軸受装置の外輪の一部破断斜視図である。
【0020】
図1に示す油圧式パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール(図示省略)に連結される入力シャフト2と、入力シャフト2にトーションバー3を介して連結される出力シャフト4とを備えている。
【0021】
トーションバー3は、ピン5を介して入力シャフト2に連結され、またセレーション6を介して出力シャフト4に連結されている。
【0022】
これにより、入力シャフト2と出力シャフト4とは、操舵トルクに応じて弾性的に相対回転する。出力シャフト4の外周にピニオン7が同行回転するように一体的に形成され、ピニオン7に噛み合うラック8が車輪(図示省略)に連結されている。
【0023】
操舵による入力シャフト2の回転がトーションバー3を介して伝達されることで、出力シャフト4はピニオン7と共に回転し、ラック8は車両幅方向に移動する。ラック8の移動により車輪の操舵角が変化する。
【0024】
なお、ラック8を支持するサポートヨーク16がバネ17の弾力によりラック8に押し付けられている。
【0025】
操舵補助力発生用油圧アクチュエータとして油圧シリンダ12が設けられている。油圧シリンダ12は、ピニオン7とラック8とを覆うピニオンハウジング21により構成されるシリンダチューブと、ラック8に一体に形成されたピストン13と、ピストン13により仕切られる一対の油室14,15とを備える。
【0026】
ピニオン7から軸方向に離れた位置において、出力シャフト4の周囲にロータリー式油圧制御弁11が設けられている。
【0027】
油圧制御弁11は、ピニオンハウジング21に連結されるバルブハウジング22により覆われ、出力シャフト4に同行回転、すなわち出力シャフト4に連動して回転するように連結される筒状の第1バルブ部材24と、第1バルブ部材24により覆われる入力シャフト2の外周に一体的に設けられる第2バルブ部材25とを有する。
【0028】
第1バルブ部材24は出力シャフト4の回転によりバルブハウジング22に対して出力シャフト4の軸中心に相対回転する。
【0029】
操舵トルクに応じた入出力シャフト2,4の弾性的な相対回転により両バルブ部材24,25は相対回転する。
【0030】
両バルブ部材24,25の間は弁間油路27とされ、弁間油路27にポンプPと油圧シリンダ12の各油室14,15が、バルブハウジング22に設けられたポート22a,22b,22cと第1バルブ部材24に形成された油路24a,24b,24cとを介して個別に接続される。
【0031】
また、弁間油路27にタンクTがバルブハウジング22に設けられたポート22d、入力シャフト2に形成された油路2a,2b、および入力シャフト2とトーションバー3との間を介して接続される。
【0032】
第1バルブ部材24の外周面と同心の円筒面に沿うと共に微小隙間を介して対向するものとされ、その微小隙間は各ポート22a,22b,22c,22dの間においてシールリング26によりシールされている。
【0033】
弁間油路27に、両バルブ部材24,25の相対回転量に応じて開度が変化する絞りが、その相対回転量に応じてポンプPから吐出される圧油の油圧を制御できるように設けられている。
【0034】
その圧油は、操舵方向に応じて油圧シリンダ12の両油室14,15のうちの一方に供給され、他方から油圧制御弁11を介してタンクTへ還流する。
【0035】
これにより、油圧制御弁11で制御される油圧に応じて油圧シリンダ12が作動することによって、ラック8に作用する操舵補助力が発生する。油圧制御弁11としては公知のものを用いることができる。
【0036】
入力シャフト2は、バルブハウジング22内に設けられたボールベアリング31と、出力シャフト4の端部に形成された凹部に嵌め合わされたブッシュ32とにより支持されている。
【0037】
ベアリング31とブッシュ32との間に油圧制御弁11が配置されている。入力シャフト2の外周とバルブハウジング22の内周との間をシールするオイルシール33が、ボールベアリング31とバルブハウジング22の他端との間に設けられている。
【0038】
出力シャフト4は、ピニオン7と油圧制御弁11との間において、バルブハウジング22およびピニオンハウジング21内に設けられたボールベアリング(玉軸受)41により支持され、ピニオン7よりも油圧制御弁11から離れた側においてニードルベアリング49により支持されている。なお、ボールベアリング41は、内輪41aが出力シャフト4に圧入された状態で外嵌されているのに対して、外輪41bは両ハウジング21,22に対してルーズに嵌められている。
【0039】
図1および2に示すように、そのボールベアリング41の回転輪としての深溝型の内輪41aは、出力シャフト4の外周に形成される段差により構成される内輪受け部42と、出力シャフト4の外周に嵌め合わされた止め輪43とにより挟まれることにより出力シャフト4に固定されている。なお、内輪41aは、玉41cが1点接触する深溝型でもよいし、玉41cが軸方向で離れた2点接触するものでもよい。
【0040】
バルブハウジング22の端面は、固定輪としての外輪41bのバルブ側端面をシム28を介して受けるバルブ側受け部45を有する。バルブ側受け部45は、出力シャフト4の回転軸心に対してほぼ直交する面をなしている。なお、シム28は無くてもよい。バルブ側受け部45やシム28は、固定輪受け部としての外輪受け部を構成している。ここで、シム28は金属製の環状板である。
【0041】
外輪41bのピニオン側端面は、ピニオンハウジング21におけるピニオン側受け部44によって位置規制される。ピニオン側受け部44は、出力シャフト4の回転軸心に対してほぼ直交する面をなしている。
【0042】
ピニオンハウジング21とバルブハウジング22は外方に突出するフランジ21b,22eを有し、一方のフランジ部22eに挿通されるボルト55が他方のフランジ部21bに形成される雌ねじに螺合されることで両ハウジング21,22は連結される。ピニオンハウジング21とバルブハウジング22との連結により、外輪41bとシム28は固定輪受け部としての両受け部44,45により挟み込まれる。なお、バルブハウジング22のインロー部22fがピニオンハウジング21に内嵌されており、径方向でのハウジング同士の位置ずれしないようになっている。また、このインロー部22fの外周にはOリング装着用の溝が形成され、その溝にOリングが装着されており、ピニオンハウジング21とバルブハウジング22とが嵌合されたインロー部22fにおいて、Oリングでその嵌合部でのシールが行われている。
【0043】
出力シャフト4の外周とバルブハウジング22の内周との間をシールするオイルシール51が、油圧制御弁11とボールベアリング41との間に配置されている。オイルシール51は、バルブハウジング22の内周に形成された段差とボールベアリング41との間に配置されることで位置決めされている。
【0044】
次に、本発明の特徴構成について説明する。前記外輪41bは、図4に示すように、帯板状の板金をプレス加工することにより、断面形状M字状に塑性変形し、その変形した帯板状部材をリング状に曲げ形成した上でその両端を溶接により接合することによって製作される。外輪41bとしては、例えばJIS規格SPCC、JIS規格SPCD、JIS規格SPCE、JIS規格SPB、JIS規格SPB2などの鋼板材が用いられる。
【0045】
外輪41bには、内輪41bとの間に挟持される状態で周方向に複数個配置される転動体としての玉41cが摺接される環状の転動溝61が玉41c側に開口するように形成、すなわち玉41c側から見て径方向外側に凹み形成されている。転動溝61の軸方向両側面は、径方向内側ほど互いの間隔が軸方向に広がる傾斜した面となっている。
【0046】
各玉41cは、転動溝61の軸方向両側面にそれぞれに1点接触している。すなわち、各玉41cは、転動溝61に対して軸方向2点(2箇所)で転動可能に接触している。
【0047】
外輪41bの転動溝61の軸方向両端部のそれぞれに径方向に沿った環状部62,62を連設している。外輪41bは、軸方向で受ける圧縮力により軸方向幅寸法が変更可能に弾性変形自在となっている。すなわち、軸方向両側の環状部62,62と転動溝61の軸方向両側面部分との間の軸方向での相対間隔(互いの面の相対角度とみてもよい)、および転動溝61の底部分と転動溝61の軸方向両側面部分との間の相対角度が弾性変形により変更自在となっている。
【0048】
そして、この外輪41bは、バルブハウジング22の端面であるバルブ側受け部45と、ピニオンハウジング21の外輪41bに臨む端面であるピニオン側受け部44とに軸方向位置規制された状態で設けられる。詳述すると、この外輪41bのピニオンハウジング21側の環状部62は、ピニオン側受け部44に当接し、外輪41bのバルブハウジング22側の環状部62は、バルブハウジング22にシム28に当接している。なお、シム28を設けない場合は、環状部62は、バルブ側受け部45に直接当接している。また、外輪41bは、そのように装着されていない状態では、その軸方向幅が環状弾性部材46と、バルブハウジング22との対向する間隔よりも大となるように設定されている。したがって、バルブハウジング22をピニオンハウジング21に連結した状態では、ピニオンハウジング21とバルブハウジング22とにより押圧される状態で外輪41bが挟持されることになり、外輪41bとピニオンハウジング21およびバルブハウジング22との間に隙間がない状態で、外輪41bが装着されることになる。また、図3に示すように、このように装着された状態では、外輪41bの各環状部62,62の外周端縁がピニオンハウジング21の内周面に当接する状態となっており、その当接位置が外輪41bの外径位置に相当する。なお、転動溝61の底部63は、外輪41bの軸方向での伸縮に応じてその径方向位置が変更するものであって、各環状部62,62の外周端縁がピニオンハウジング21の内周面に当接する状態であっても、その底部63がピニオンハウジング21の内周面に当接するとは限らない。また、ここでは、転動溝61の底部63を軸方向である程度幅を有するものを示したが、底部63としてほとんど軸方向で幅のないものでもよい。
【0049】
上記のように外輪41bが装着されることによって、玉軸受41が軸方向でがたつきなくバルブハウジング22およびピニオンハウジング21に設けられるから、入力シャフト1の操作において、玉軸受41でのがたつきが無い状態でステアリング操作できる。
【0050】
本発明は、内輪を固定輪として、その内輪をプレス加工した弾性部材で構成したものでもよい。この場合、外輪は回転輪となる。
【0051】
本発明は、固定輪の装着箇所において、その軸方向で固定輪を規制する部材として環状弾性部材などの介在物が無い構成でもよい。すなわち、ハウジングなどの固定輪受け部に固定輪が軸方向で直接当接する構成でもよい。
【0052】
本発明は、図5に示すように、外輪を固定輪としたものにおいて、断面形状M字状で、その転動溝61の軸方向両端に連設される環状部62,62を折り返して2枚重ね状態にプレス加工されたものでもよい。
【0053】
本発明は、図6に示すように、外輪を固定輪としたものにおいて、断面形状M字状で、その転動溝61の軸方向両端に連設される環状部62,62の外周端縁に軸方向に沿って延出される筒部64,64を設け、さらに各筒部64,64の端部に径方向内側に延出されるフランジ65,65を設けたものでもよい。
【0054】
本発明は、図7に示すように、外輪41bを固定輪としたものにおいて、その外輪41bは、板金材で構成された環状板材の軸方向両端部における環状部64,64を径方向内側で軸方向内方に巻くように屈曲曲げ形成した玉当接部65,65を備えている。この場合も、その軸方向2箇所の玉当接部65,65により玉41cが軸方向2点で当接するものとなっている。また、環状部64,64を軸方向でつなぐ筒部66に対して環状部64,64は装着されていない状態では軸方向外側に幾分幅広く開くようになっているのであって、装着状態では、ピニオンハウジング21のピニオン側受け部44と、バルブハウジング22のバルブ側受け部45とにシム28を介して軸方向で位置規制されるのであり、その際の軸方向での位置規制により両環状部64,64は互いの間隔が幅狭くなるよう幅方向で弾性圧縮される。すなわち、この場合両環状部64,64の筒部66に対する相対角度が90度近くとなる。
【0055】
本発明は、図8に示すように、外輪41bを固定輪としたものにおいて、その外輪41bの軸方向でのピニオン側の端面と、ピニオンハウジング21の外輪41bを軸方向で位置規制する固定輪受け部としてのピニオン側受け部44との間にシム46を介装した構成となっていてもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明では、軸の回転支持のためケーシング等に玉軸受が装着された状態では、固定輪の幅広側への弾性付勢力によって、固定輪装着箇所での軸方向での固定輪受け部に固定輪の軸方向両端部がそれぞれ圧接するので、玉軸受の固定輪ががたつきなく固定され、よってその玉軸受で支持される軸などが軸方向に不当にがたついたりするなどの不安定な支持を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る玉軸受を備える玉軸受装置としてのパワーステアリング装置を示す断面図
【図2】図1における玉軸受近傍を示す拡大断面図
【図3】図2における玉軸受の片半分近傍を示す拡大断面図
【図4】図1における玉軸受の固定輪としての外輪を示す一部破断斜視図
【図5】本発明に係る玉軸受の実施形態の変形例の片半分近傍を示す拡大断面図
【図6】本発明に係る玉軸受の実施形態の変形例の片半分近傍を示す拡大断面図
【図7】本発明に係る玉軸受の実施形態の変形例の片半分近傍を示す拡大断面図
【図8】本発明に係る玉軸受の実施形態の変形例の片半分近傍を示す拡大断面図
【図9】従来の玉軸受を備える玉軸受装置としてのパワーステアリング装置の玉軸受近傍を示す拡大断面図
【符号の説明】
41 玉軸受
41a 回転輪
41b 固定輪
41c 玉
44,45 固定輪受け部
61 転動溝[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball bearing and a ball bearing device used for, for example, supporting an operation shaft of a power steering device.
[0002]
[Prior art]
As a ball bearing, for example, as shown in FIG. 9, a ball bearing used for supporting a
[0003]
That is, while the
[0004]
This is because the power steering device is relatively loosely assembled since it can withstand practical use even if the operation shaft support accuracy is not high.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since there is a gap between the ball bearing and the housing in the axial direction, the
[0006]
In order to suppress such rattling, for example, it is conceivable that a gap is minimized by interposing a
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above situation, and solves the problem of, for example, fixing a ball bearing to a housing or the like so that a gap does not occur in an axial direction in a ball bearing incorporated in a power steering device or the like. The challenge is to try.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
(1) A ball bearing according to the present invention is provided with a rotating wheel, a fixed wheel radially opposed to the rotating wheel, and radially interposed between the rotating wheel and the fixed wheel so as to roll freely. A ball bearing including a plurality of balls, wherein the fixed ring has a recess formed with rolling grooves that contact the ball at two points separated in the axial direction, and the fixed ring has The width in the axial direction is configured to be changeable by elastic compression of the fixed wheel.
[0009]
According to the ball bearing according to the present invention, the fixed ring has a recess formed with a rolling groove for allowing each ball as a rolling element to be rolled, and the fixed ring has an axial direction. The width of the fixed ring is deformable due to the elastic deformation of the fixed ring, so even in the case where the fixed ring is mounted in a casing or the like where the ball bearing is mounted, even if the width in the axial direction is relatively large. If the fixed ring is configured to be relatively wide in advance in the axial direction of the mounting portion, the fixed ring can be compressed and deformed in the axial direction to be mounted on the mounting portion.
[0010]
In addition, in the mounted state, both ends in the axial direction of the fixed wheel are pressed against the fixed wheel receiving portion in the axial direction at the fixed wheel mounting portion by the elastic biasing force toward the wide side of the fixed wheel, respectively. Fixed without rattling.
[0011]
In the ball bearing according to the present invention, preferably, the fixed ring has an M-shaped one-half cross-sectional shape by continuously connecting annular portions along the radial direction to both axial end portions of the rolling groove. It is configured.
[0012]
In this case, the annular portions at both axial ends of the fixed wheel abut against the fixed wheel receiving portion, and the fixed wheel is fixedly held in the fixed wheel receiving portion.
[0013]
In the ball bearing according to the present invention, preferably, the fixed ring is formed by press-forming an annular plate.
[0014]
In this case, since the fixed wheel is manufactured by press molding, which is a simple manufacturing method, the cost can be reduced.
[0015]
(2) The ball bearing device according to the present invention includes a rotating wheel, a fixed wheel radially opposed to the rotating wheel, and a radially interposed roller between the rotating wheel and the fixed wheel. A ball bearing device provided with a ball bearing including a plurality of balls to be formed, wherein the fixed ring has a recess formed with a rolling groove that contacts the ball at two points separated in the axial direction. In addition, the fixed wheel is configured such that its axial width is freely changeable by elastic compression of the fixed wheel, and is provided with a fixed wheel receiving portion that regulates the position of the fixed wheel on both axial sides.
[0016]
Here, the ball bearing device refers to a device in which a ball bearing is used as a bearing.
[0017]
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the ball bearing device which concerns on this invention, while a fixed wheel is mounted and hold | maintained in the state restrict | regulated by the fixed wheel receiving part, the fixed wheel is hold | maintained in the mounting part in the state deformed by compression in the axial direction. Therefore, the fixed wheel and the fixed wheel receiving portion are closely contacted with no gap in the axial direction.
[0018]
As a result, the fixed wheel does not rattle in the axial direction. For example, in the case of a ball bearing device that supports a steering operation shaft of a power steering device, it is preferable that the user does not feel unjust rattling. The steering operation can be performed with a simple operation feeling.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The details of the present invention will be described based on an embodiment shown in the drawings. 1 to 4 show a ball bearing device and the like according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a sectional view showing a power steering device having the ball bearing device. FIG. 2 is an enlarged view of a main part in FIG. FIG. 3 is a further enlarged view of FIG. 2, and FIG. 4 is a partially cutaway perspective view of the outer race of the ball bearing device of FIG.
[0020]
The hydraulic
[0021]
The
[0022]
Thus, the input shaft 2 and the output shaft 4 relatively rotate elastically in accordance with the steering torque. A
[0023]
When the rotation of the input shaft 2 due to the steering is transmitted through the
[0024]
The
[0025]
A
[0026]
At a position away from the
[0027]
The hydraulic control valve 11 is covered by a
[0028]
The
[0029]
The two
[0030]
An
[0031]
The tank T is connected to the
[0032]
Along the cylindrical surface concentric with the outer peripheral surface of the
[0033]
In the
[0034]
The pressure oil is supplied to one of the two
[0035]
As a result, the
[0036]
The input shaft 2 is supported by a
[0037]
The hydraulic control valve 11 is arranged between the bearing 31 and the bush 32. An
[0038]
The output shaft 4 is supported by a ball bearing (ball bearing) 41 provided in the
[0039]
As shown in FIGS. 1 and 2, a deep groove type
[0040]
The end surface of the
[0041]
The position of the pinion-side end surface of the
[0042]
The
[0043]
An
[0044]
Next, the characteristic configuration of the present invention will be described. As shown in FIG. 4, the
[0045]
In the
[0046]
Each
[0047]
[0048]
The
[0049]
By mounting the
[0050]
In the present invention, the inner ring may be formed as a fixed ring, and the inner ring may be formed of an elastic member formed by pressing. In this case, the outer ring becomes a rotating wheel.
[0051]
The present invention may have a configuration in which there is no intervening member such as an annular elastic member as a member for restricting the fixed ring in the axial direction at the mounting position of the fixed ring. That is, a configuration in which the fixed wheel directly contacts the fixed wheel receiving portion such as the housing in the axial direction may be employed.
[0052]
According to the present invention, as shown in FIG. 5, when the outer ring is a fixed ring, the
[0053]
According to the present invention, as shown in FIG. 6, in the case where the outer ring is a fixed ring, the outer peripheral edges of
[0054]
According to the present invention, as shown in FIG. 7, in a case where the
[0055]
In the present invention, as shown in FIG. 8, in a case where the
[0056]
【The invention's effect】
According to the present invention, when a ball bearing is mounted on a casing or the like for rotationally supporting the shaft, the ball is fixed to the fixed wheel receiving portion in the axial direction at the fixed wheel mounting portion by an elastic biasing force toward the wide side of the fixed wheel. Since the axial both ends of the wheel are in pressure contact with each other, the fixed ring of the ball bearing is fixed without rattling, and the shaft supported by the ball bearing is unstable in the axial direction. Support can be eliminated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a power steering device as a ball bearing device provided with a ball bearing according to the present invention. FIG. 2 is an enlarged sectional view showing the vicinity of the ball bearing in FIG. 1. FIG. FIG. 4 is a partially cutaway perspective view showing an outer ring as a fixed ring of the ball bearing in FIG. 1; FIG. 5 is a half sectional view of a modified example of the embodiment of the ball bearing according to the present invention; FIG. 6 is an enlarged sectional view showing the vicinity of one half of a modification of the embodiment of the ball bearing according to the present invention. FIG. 7 is the vicinity of one half of the modification of the embodiment of the ball bearing according to the present invention. FIG. 8 is an enlarged sectional view showing the vicinity of one half of a modification of the embodiment of the ball bearing according to the present invention. FIG. 9 is a ball bearing of a power steering device as a ball bearing device provided with a conventional ball bearing. Enlarged sectional view showing the vicinity [Explanation of reference numerals]
41
Claims (3)
前記固定輪は、前記玉に対して軸方向で離れた2点で接触する転動溝が凹み形成されているとともに、前記固定輪は、その軸方向幅が該固定輪の弾性圧縮により変更自在に構成されている、ことを特徴とする玉軸受。A ball bearing including a rotating wheel, a fixed wheel radially opposed to the rotating wheel, and a plurality of balls rotatably interposed between the rotating wheel and the fixed wheel in a radial direction. So,
The fixed wheel has a recess formed with a rolling groove that contacts the ball at two points separated in the axial direction, and the axial width of the fixed wheel can be changed by elastic compression of the fixed wheel. A ball bearing comprising:
前記固定輪は、前記転動溝の軸方向両端部のそれぞれに径方向に沿った環状部を連設することで片半断面形状がM字状に構成されている、ことを特徴とする玉軸受。The ball bearing according to claim 1,
The ball is characterized in that one half cross-sectional shape is formed in an M-shape by continuously connecting annular portions along the radial direction to both ends of the rolling groove in the axial direction, respectively. bearing.
前記固定輪は、前記玉に対して軸方向で離れた2点で接触する転動溝が凹み形成されているとともに、前記固定輪は、その軸方向幅が該固定輪の弾性圧縮により変更自在に構成され、
前記固定輪に対し軸方向両側で位置規制する固定輪受け部を備える、ことを特徴とする玉軸受装置。A ball bearing including a rotating wheel, a fixed wheel radially opposed to the rotating wheel, and a plurality of balls radially interposed between the rotating wheel and the fixed wheel so as to roll freely. A ball bearing device provided,
The fixed wheel has a recess formed with a rolling groove that contacts the ball at two points separated in the axial direction, and the axial width of the fixed wheel can be changed by elastic compression of the fixed wheel. Is composed of
A ball bearing device comprising a fixed wheel receiving portion that regulates the position of the fixed wheel on both axial sides.
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