JP2004076488A - ブラインド - Google Patents
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Abstract
【課題】温かみのある天然の木質材である杉の板材により製作したスラットを用い、なおかつ、天然の杉の板材の特性を生かした様々な色彩や模様を楽しむことができるブラインドを提供する。
【解決手段】スラット2として長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたものであって、このスラット2を、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成する。スラット2の一部にブラスト加工を施すことにより、スラット2を構成する杉の板材の早材部3を除去し、スラット2の一部に柾目に沿った多数の線状の開口部9を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】スラット2として長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたものであって、このスラット2を、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成する。スラット2の一部にブラスト加工を施すことにより、スラット2を構成する杉の板材の早材部3を除去し、スラット2の一部に柾目に沿った多数の線状の開口部9を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、杉の板材をスラットとして用いたブラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】
日除けや目隠し等の目的で建物の窓等の開口部の内側にブラインドが設置される場合がある。このブラインドは、一般的に、長方形の薄板からなる複数のスラットを用いるものであって、これらのスラットをその長さ方向が水平になる向きで上下方向に配列し、ラダーコード等により連結して構成したものである。そして、このようなブラインドは、ボトムレールが昇降することによりスラットを上方に格納可能であり、また、スラットの幅方向の傾斜角度を調節することにより遮蔽の程度の調節が可能である。従来は、このようなブラインドのスラットとしては、表面に塗装等を施した金属や合成樹脂等が多く用いられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの金属や合成樹脂等により製作されたスラットを用いたブラインドは、塗料や下地材の色彩によりブラインドの色彩が限定されるため、ほとんどのものが無機質な色彩となってしまうという問題があった。一方、近年では、需要者の自然指向と美意識の向上等により、温かみのある天然の木質材により製作したスラットを用いたブラインドに対する需要が高まってきている。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、温かみのある天然の木質材である杉の板材により製作したスラットを用い、なおかつ、天然の杉の板材の特性を生かした様々な色彩や模様を楽しむことができるブラインドを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を解決するための具体的手段は、次のようなものである。すなわち、請求項1に記載するブラインドは、スラットとして長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたものであって、このスラットを、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成したことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載するブラインドは、請求項1に記載する構成において、前記スラットの一部にブラスト加工を施すことにより、前記スラットを構成する杉の板材の早材部を除去し、前記スラットの一部に柾目に沿った多数の線状の開口部を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載するブラインドは、請求項2に記載する構成において、前記線状の開口部の角度を、前記スラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載するブラインドは、請求項1に記載する構成において、前記スラットを構成する杉の板材の早材部の表面部分を除去し、前記スラットの柾目に沿った多数の凹凸を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項5に記載するブラインドは、請求項1から4のいずれか1項に記載する構成において、前記スラットの幅方向の断面形状を略円弧形としたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るブラインド1の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラインド1の全体構成を示す図であり、図2は、そのブラインド1のスラット2の平面形状を示す図である。以下、これらの図に基づいて本発明の第1の実施形態に係るブラインド1について詳細に説明する。
【0011】
本発明の第1の実施形態に係るブラインド1は、長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材をスラット2として用いている。すなわち、図2に示すように、スラット2は、その形状は長方形の薄板形状に形成されており、長さ方向に平行な柾目模様を有する杉の板材を用いて構成されている。このような杉の板材の柾目模様は、杉の年輪を構成する淡色の早材部3と濃色の晩材部4が直線形状で交互に表われたものであり、杉の丸太を、樹幹の中心軸を含む放射方向の断面に沿って製材及び加工することにより得ることができる。ここで、早材部3は、杉の成長初期、主として春期に形成される部分であって、細胞の形状が大きく細胞壁が薄いために柔らかく淡色であるという特徴を有する。一方、晩材部4は、杉の成長後期、主として夏期に形成される部分であって、細胞の形状が扁平で細胞壁が厚いために早材部3よりも硬く濃色であるという特徴を有する。杉は、針葉樹の中でも特に早材部3と晩材部4との色彩の差が明確に現れるという特徴を有している。したがって、このような柾目を有する杉の板材を用いることにより、自然の杉の特性を生かしてスラット2の表面に美しい縞模様を形成し、自然な統一感のある模様とすることができる。
【0012】
そして、本実施形態に係るブラインド1は、このスラット2を、その長さ方向が水平になる向きで上下方向に配列し、ラダーコード5により連結して構成されておる。また、このラダーコード5の中央部には、ボトムレール6を昇降させるための昇降コード7が挿通されている。図2に示すスラット2の挿通孔8は、この昇降コード7を挿通するためのものである。このようにスラット2を配列するに際しては、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従って行なう。
【0013】
ところで、杉の板材の色彩は、杉の丸太の外周部分から得られた辺材であるか、中心部分から得られた心材であるかにより顕著に相違する。すなわち、杉の辺材は白太とも呼ばれ、全体的に白っぽい色彩を有しているのに対し、杉の心材は赤身とも呼ばれ、全体的に赤っぽい色彩を有している。このように、杉の心材が赤っぽい色彩を有するのは、杉が若年の頃に外周部分にあった柔細胞が年月を経て中心部分を構成することになり死細胞となる際に、柔細胞の貯蔵物質が色素に変化して材中に沈着することによるものである。杉は、針葉樹の中でも特に辺材と心材との色彩の差が大きいという特徴を有している。したがって、杉の辺材よりなるスラット2と心材よりなるスラット2とを選別し、一定の規則に従って配列することにより、様々な色彩のパターンを形成することができる。
【0014】
このような一定の規則として、例えば、以下のようにスラット2を配列することが可能である。第1に、辺材よりなるスラット2と心材よりなるスラット2とを交互に配列する方法がある。この場合、白、赤、白、赤…というように交互に色彩の異なるスラット2を配列することができる。第2に、辺材よりなるスラット2を一定数連続して配列し、次に心材よりなるスラット2をそれと同数配列し、これを交互に繰り返す方法がある。この場合、白、白、白、赤、赤、赤、白…というように一定の範囲で交互に色彩の異なるスラット2を配列することができる。第3に、心材よりなるスラット2を最上部に配置し、辺材よりなるスラット2を最下部に配置し、それらの間に、心材と辺材の間の中間の色彩を有する材質よりなるスラット2をその色彩が順に移り変わるように配列する方法がある。この場合、赤から白へ順に色彩が移り変わるグラデーションとなるようにスラット2を配列することができる。第4に、ブラインド1を構成するスラット2を全て辺材よりなるスラット2又は心材よりなるスラット2で統一する方法がある。この場合、ブラインド1の全体を白又は赤のスラット2により統一することができる。なお、以上のようなスラット2の配列の規則は、例示であって、これ以外にも様々な規則に従って、様々な色彩の配列を有するブラインド1を構成することが可能である。
【0015】
このように、杉の板材を用いたスラット2を配列してブラインド1を構成することにより、建物の窓等の開口部の内側に設置した際に、杉の板材の表面に反射する光による陰影が形成され、美しい色彩のグラデーションが形成されるとともに、室内には、杉の板材に反射した柔らかい光が採り入れられることになるので、室内の雰囲気を落ち着いた上質なものにすることができる。
【0016】
このようなブラインド1のスラット2の具体的な寸法は、強度、耐久性、素材感等を考慮して決定する。本実施形態においては、具体的には、スラット2の厚さは2〜4mm、より好ましくは3mmとし、スラット2の幅は40〜60mm、より好ましくは50mmとする。スラット2の長さは、取り付ける窓等の開口部の寸法に合わせて決定する。ただし、このようなスラットの寸法は、あくまで例示であって、この寸法に限定されるものではない。
【0017】
次に、本発明の第2の実施形態に係るブラインド1について以下に説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係るブラインド1のスラット2の平面形状を示す図であり、図4は、図3のA−A断面図である。これらの図に示すように、本実施形態に係るブラインド1は、スラット2の一部にブラスト加工を施すことにより、スラット2を構成する杉の板材の早材部3を除去し、スラット2の一部に柾目に沿った多数の線状の開口部9を形成したものである。
【0018】
ここで、ブラスト加工とは、圧縮空気や遠心力などを用いて小さな粒状の研磨材あるいは研磨材に類似のものを加工面に激しく打ちつけて加工する方法であって、具体的には、ショットブラスト、サンドブラスト、エアーブラスト等の各種の方法が含まれる。このようなブラスト加工を、杉の板材により構成したスラット2の一部に施すことにより、比較的硬い晩材部4を残して柔らかい早材部3が除去され、当該加工が施されたスラット2の一部に、柾目に沿って、早材部3が除去された後である多数の線状の開口部9と、残った晩材部4による羽根状部10とが形成される。
【0019】
本実施形態においては、スラット2の中央部、より詳しくは、スラット2の長さ方向両端部近傍の挿通孔8の周囲と、スラット2の幅方向の両端縁部を除く部分に対して、ブラスト加工を施して開口部9を形成している。なお、このような本実施形態における開口部9が形成される部分の形状は、例示であって、これ以外にも様々な開口部9の形状とすることが可能である。したがって、例えば、図5に示すように、スラット2の数箇所の円形部分に開口部9を設けることも可能であり、また、その他の様々な形状及び位置に線状の開口部9を設けることが可能である。このような開口部9を形成することにより、スラット2の中に部分的に光を透過させる部分を形成することが可能となり、ブラインド1を閉じた場合に、日除けや目隠し等の目的を達成しつつ適度に光を採り入れることができるとともに、ブラインド1の全体に変化に富んだ陰影の模様を形成することができる。
【0020】
また、本実施形態においては、スラット2の一部に形成された開口部9と羽根状部10は、図4に示すように、スラット2の厚さ方向に平行に形成されているが、この線状の開口部9の角度はこれに限定されるものではなく、図6に示すように、スラット2の厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成することも可能である。そのためには、以下のようにして製材及び加工した杉の板材を用いてスラット2を形成する。すなわち、杉の丸太から板材を取り出す際に、樹幹の中心軸を含む放射方向の断面に沿って製材及び加工するのではなく、樹幹の中心軸からずらした断面に沿って製材及び加工することにより、晩材部4が厚さ方向に対して傾斜した板材を取り出すことができる。そして、このようにして取り出した板材に対してブラスト加工を施すことにより、所定の角度で傾斜した線状の開口部9を形成することができる。この際、このような線状の開口部9及び羽根状部10の角度をスラット2の厚さ方向に対して傾斜させる傾斜角度を調節することにより、ブラインド1を閉じた場合に光を採り入れる量が適当になるように調節することができる。
【0021】
次に、本発明の第3の実施形態に係るブラインド1について以下に説明する。図示しないが、本実施形態に係るブラインド1は、スラット2を構成する杉の板材の早材部3の表面部分を除去し、スラット2の柾目に沿った多数の凹凸を形成したものである。これは、浮造りという技法を用いて杉の板材を用いたスラット2の表面の仕上げを行なうものであって、前述のブラスト加工と同様に、晩材部4が硬く、早材部3が柔らかいという杉の板材の特性を利用して、早材部3の表面部分を除去し、木目を浮き立たせることにより、スラット2の柾目に沿った多数の凹凸を形成したものである。このようにすることにより、スラット2の表面に、杉の素材感を生かすことができる半透明の塗料やニス等による塗装を施す際に、それらの塗料やニス等の浸透の差が大きくなるため、杉の板材の木目を強調して、杉の素材感をより一層活かすことができる。
【0022】
次に、本発明の第4の実施形態に係るブラインド1について以下に説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係るブラインド1のスラット2の断面形状を示す図である。この図に示すように、本実施形態に係るブラインド1は、スラット2の幅方向の断面形状を略円弧形としたものである。すなわち、上述のようにスラット2の断面形状を直線形とした場合には、スラット2の厚さを薄くするほど強度的に弱くなるため、ある程度の厚さを確保することが必要となる。しかしながら、スラット2に厚みがあると、ボトムレール6(図1参照)を上昇させてスラット2を格納した際に、大きな格納スペースが必要となり、建物の窓等の開口部への取り付けが困難になるという問題がある。一方、スラット2の幅方向の断面形状を略円弧形とした場合には、断面形状を直線形とした場合と比較して同じ厚さであっても高い強度を持たせることが可能になるため、スラット2の厚さを薄くすることができる。したがって、スラット2を格納した際の格納スペースを小さくすることができるので、ブラインド1の取り付けを容易にすることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係るブラインドによれば、スラットとして長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたことにより、建物の窓等の開口部の内側に設置した際に、杉の板材の表面に反射する光による陰影が形成され、美しい色彩のグラデーションが形成されるとともに、室内には、杉の板材に反射した柔らかい光が採り入れられることになるので、室内の雰囲気を落ち着いた上質なものにすることができる。また、このスラットを、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成したことにより、杉の辺材と心材との色彩の差が大きいという特徴を活かして、自然の柔らかい色彩の変化を利用して様々なパターンの色彩を有するブラインドを構成することが可能となる。
【0024】
本発明の請求項2に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記スラットの一部にブラスト加工を施すことにより、前記スラットを構成する杉の板材の早材部を除去し、前記スラットの一部に柾目に沿った多数の線状の開口部を形成したことにより、スラットの中に部分的に光を透過させる部分を形成することが可能となり、ブラインドを閉じた場合に、日除けや目隠し等の目的を達成しつつ適度に光を採り入れることができるとともに、ブラインドの全体に変化に富んだ陰影の模様を形成することができる。
【0025】
本発明の請求項3に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記線状の開口部の角度を、前記スラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成したことにより、この傾斜角度によってブラインドを閉じた場合に光を採り入れる量が適当になるように調節することが可能となる。
【0026】
本発明の請求項4に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記スラットを構成する杉の板材の早材部の表面部分を除去し、前記スラットの柾目に沿った多数の凹凸を形成したことにより、前記スラットの表面に、杉の素材感を生かすことができる半透明の塗料やニス等による塗装を施す際に、それらの塗料やニス等の浸透の差が大きくなるため、杉の板材の木目を強調して、杉の素材感をより一層活かすことができる。
【0027】
本発明の請求項5に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記スラットの幅方向の断面形状を略円弧形としたことにより、断面形状を直線形とした場合と比較して同じ厚さであっても高い強度を持たせることが可能になるため、前記スラットの厚さを薄くすることができる。したがって、前記スラットを格納した際の格納スペースを小さくすることができるので、ブラインドの取り付けを容易なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るブラインドの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るブラインドのスラットの平面形状を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るブラインドのスラットの平面形状を示す図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るブラインドのスラットの平面形状であって、線状の開口部を形成する部分の形状が異なる例を示す図である。
【図6】図3のA−A断面図であって、線状の開口部をスラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成した場合の例を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るブラインドのスラットの断面形状を示す図である。
【符号の説明】
1 ブラインド
2 スラット
3 早材部
4 晩材部
5 ラダーコード
6 ボトムレール
7 昇降コード
8 挿通孔
9 線状の開口部
10 羽根状部
【発明の属する技術分野】
本発明は、杉の板材をスラットとして用いたブラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】
日除けや目隠し等の目的で建物の窓等の開口部の内側にブラインドが設置される場合がある。このブラインドは、一般的に、長方形の薄板からなる複数のスラットを用いるものであって、これらのスラットをその長さ方向が水平になる向きで上下方向に配列し、ラダーコード等により連結して構成したものである。そして、このようなブラインドは、ボトムレールが昇降することによりスラットを上方に格納可能であり、また、スラットの幅方向の傾斜角度を調節することにより遮蔽の程度の調節が可能である。従来は、このようなブラインドのスラットとしては、表面に塗装等を施した金属や合成樹脂等が多く用いられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの金属や合成樹脂等により製作されたスラットを用いたブラインドは、塗料や下地材の色彩によりブラインドの色彩が限定されるため、ほとんどのものが無機質な色彩となってしまうという問題があった。一方、近年では、需要者の自然指向と美意識の向上等により、温かみのある天然の木質材により製作したスラットを用いたブラインドに対する需要が高まってきている。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、温かみのある天然の木質材である杉の板材により製作したスラットを用い、なおかつ、天然の杉の板材の特性を生かした様々な色彩や模様を楽しむことができるブラインドを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を解決するための具体的手段は、次のようなものである。すなわち、請求項1に記載するブラインドは、スラットとして長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたものであって、このスラットを、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成したことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載するブラインドは、請求項1に記載する構成において、前記スラットの一部にブラスト加工を施すことにより、前記スラットを構成する杉の板材の早材部を除去し、前記スラットの一部に柾目に沿った多数の線状の開口部を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載するブラインドは、請求項2に記載する構成において、前記線状の開口部の角度を、前記スラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載するブラインドは、請求項1に記載する構成において、前記スラットを構成する杉の板材の早材部の表面部分を除去し、前記スラットの柾目に沿った多数の凹凸を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項5に記載するブラインドは、請求項1から4のいずれか1項に記載する構成において、前記スラットの幅方向の断面形状を略円弧形としたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るブラインド1の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラインド1の全体構成を示す図であり、図2は、そのブラインド1のスラット2の平面形状を示す図である。以下、これらの図に基づいて本発明の第1の実施形態に係るブラインド1について詳細に説明する。
【0011】
本発明の第1の実施形態に係るブラインド1は、長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材をスラット2として用いている。すなわち、図2に示すように、スラット2は、その形状は長方形の薄板形状に形成されており、長さ方向に平行な柾目模様を有する杉の板材を用いて構成されている。このような杉の板材の柾目模様は、杉の年輪を構成する淡色の早材部3と濃色の晩材部4が直線形状で交互に表われたものであり、杉の丸太を、樹幹の中心軸を含む放射方向の断面に沿って製材及び加工することにより得ることができる。ここで、早材部3は、杉の成長初期、主として春期に形成される部分であって、細胞の形状が大きく細胞壁が薄いために柔らかく淡色であるという特徴を有する。一方、晩材部4は、杉の成長後期、主として夏期に形成される部分であって、細胞の形状が扁平で細胞壁が厚いために早材部3よりも硬く濃色であるという特徴を有する。杉は、針葉樹の中でも特に早材部3と晩材部4との色彩の差が明確に現れるという特徴を有している。したがって、このような柾目を有する杉の板材を用いることにより、自然の杉の特性を生かしてスラット2の表面に美しい縞模様を形成し、自然な統一感のある模様とすることができる。
【0012】
そして、本実施形態に係るブラインド1は、このスラット2を、その長さ方向が水平になる向きで上下方向に配列し、ラダーコード5により連結して構成されておる。また、このラダーコード5の中央部には、ボトムレール6を昇降させるための昇降コード7が挿通されている。図2に示すスラット2の挿通孔8は、この昇降コード7を挿通するためのものである。このようにスラット2を配列するに際しては、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従って行なう。
【0013】
ところで、杉の板材の色彩は、杉の丸太の外周部分から得られた辺材であるか、中心部分から得られた心材であるかにより顕著に相違する。すなわち、杉の辺材は白太とも呼ばれ、全体的に白っぽい色彩を有しているのに対し、杉の心材は赤身とも呼ばれ、全体的に赤っぽい色彩を有している。このように、杉の心材が赤っぽい色彩を有するのは、杉が若年の頃に外周部分にあった柔細胞が年月を経て中心部分を構成することになり死細胞となる際に、柔細胞の貯蔵物質が色素に変化して材中に沈着することによるものである。杉は、針葉樹の中でも特に辺材と心材との色彩の差が大きいという特徴を有している。したがって、杉の辺材よりなるスラット2と心材よりなるスラット2とを選別し、一定の規則に従って配列することにより、様々な色彩のパターンを形成することができる。
【0014】
このような一定の規則として、例えば、以下のようにスラット2を配列することが可能である。第1に、辺材よりなるスラット2と心材よりなるスラット2とを交互に配列する方法がある。この場合、白、赤、白、赤…というように交互に色彩の異なるスラット2を配列することができる。第2に、辺材よりなるスラット2を一定数連続して配列し、次に心材よりなるスラット2をそれと同数配列し、これを交互に繰り返す方法がある。この場合、白、白、白、赤、赤、赤、白…というように一定の範囲で交互に色彩の異なるスラット2を配列することができる。第3に、心材よりなるスラット2を最上部に配置し、辺材よりなるスラット2を最下部に配置し、それらの間に、心材と辺材の間の中間の色彩を有する材質よりなるスラット2をその色彩が順に移り変わるように配列する方法がある。この場合、赤から白へ順に色彩が移り変わるグラデーションとなるようにスラット2を配列することができる。第4に、ブラインド1を構成するスラット2を全て辺材よりなるスラット2又は心材よりなるスラット2で統一する方法がある。この場合、ブラインド1の全体を白又は赤のスラット2により統一することができる。なお、以上のようなスラット2の配列の規則は、例示であって、これ以外にも様々な規則に従って、様々な色彩の配列を有するブラインド1を構成することが可能である。
【0015】
このように、杉の板材を用いたスラット2を配列してブラインド1を構成することにより、建物の窓等の開口部の内側に設置した際に、杉の板材の表面に反射する光による陰影が形成され、美しい色彩のグラデーションが形成されるとともに、室内には、杉の板材に反射した柔らかい光が採り入れられることになるので、室内の雰囲気を落ち着いた上質なものにすることができる。
【0016】
このようなブラインド1のスラット2の具体的な寸法は、強度、耐久性、素材感等を考慮して決定する。本実施形態においては、具体的には、スラット2の厚さは2〜4mm、より好ましくは3mmとし、スラット2の幅は40〜60mm、より好ましくは50mmとする。スラット2の長さは、取り付ける窓等の開口部の寸法に合わせて決定する。ただし、このようなスラットの寸法は、あくまで例示であって、この寸法に限定されるものではない。
【0017】
次に、本発明の第2の実施形態に係るブラインド1について以下に説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係るブラインド1のスラット2の平面形状を示す図であり、図4は、図3のA−A断面図である。これらの図に示すように、本実施形態に係るブラインド1は、スラット2の一部にブラスト加工を施すことにより、スラット2を構成する杉の板材の早材部3を除去し、スラット2の一部に柾目に沿った多数の線状の開口部9を形成したものである。
【0018】
ここで、ブラスト加工とは、圧縮空気や遠心力などを用いて小さな粒状の研磨材あるいは研磨材に類似のものを加工面に激しく打ちつけて加工する方法であって、具体的には、ショットブラスト、サンドブラスト、エアーブラスト等の各種の方法が含まれる。このようなブラスト加工を、杉の板材により構成したスラット2の一部に施すことにより、比較的硬い晩材部4を残して柔らかい早材部3が除去され、当該加工が施されたスラット2の一部に、柾目に沿って、早材部3が除去された後である多数の線状の開口部9と、残った晩材部4による羽根状部10とが形成される。
【0019】
本実施形態においては、スラット2の中央部、より詳しくは、スラット2の長さ方向両端部近傍の挿通孔8の周囲と、スラット2の幅方向の両端縁部を除く部分に対して、ブラスト加工を施して開口部9を形成している。なお、このような本実施形態における開口部9が形成される部分の形状は、例示であって、これ以外にも様々な開口部9の形状とすることが可能である。したがって、例えば、図5に示すように、スラット2の数箇所の円形部分に開口部9を設けることも可能であり、また、その他の様々な形状及び位置に線状の開口部9を設けることが可能である。このような開口部9を形成することにより、スラット2の中に部分的に光を透過させる部分を形成することが可能となり、ブラインド1を閉じた場合に、日除けや目隠し等の目的を達成しつつ適度に光を採り入れることができるとともに、ブラインド1の全体に変化に富んだ陰影の模様を形成することができる。
【0020】
また、本実施形態においては、スラット2の一部に形成された開口部9と羽根状部10は、図4に示すように、スラット2の厚さ方向に平行に形成されているが、この線状の開口部9の角度はこれに限定されるものではなく、図6に示すように、スラット2の厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成することも可能である。そのためには、以下のようにして製材及び加工した杉の板材を用いてスラット2を形成する。すなわち、杉の丸太から板材を取り出す際に、樹幹の中心軸を含む放射方向の断面に沿って製材及び加工するのではなく、樹幹の中心軸からずらした断面に沿って製材及び加工することにより、晩材部4が厚さ方向に対して傾斜した板材を取り出すことができる。そして、このようにして取り出した板材に対してブラスト加工を施すことにより、所定の角度で傾斜した線状の開口部9を形成することができる。この際、このような線状の開口部9及び羽根状部10の角度をスラット2の厚さ方向に対して傾斜させる傾斜角度を調節することにより、ブラインド1を閉じた場合に光を採り入れる量が適当になるように調節することができる。
【0021】
次に、本発明の第3の実施形態に係るブラインド1について以下に説明する。図示しないが、本実施形態に係るブラインド1は、スラット2を構成する杉の板材の早材部3の表面部分を除去し、スラット2の柾目に沿った多数の凹凸を形成したものである。これは、浮造りという技法を用いて杉の板材を用いたスラット2の表面の仕上げを行なうものであって、前述のブラスト加工と同様に、晩材部4が硬く、早材部3が柔らかいという杉の板材の特性を利用して、早材部3の表面部分を除去し、木目を浮き立たせることにより、スラット2の柾目に沿った多数の凹凸を形成したものである。このようにすることにより、スラット2の表面に、杉の素材感を生かすことができる半透明の塗料やニス等による塗装を施す際に、それらの塗料やニス等の浸透の差が大きくなるため、杉の板材の木目を強調して、杉の素材感をより一層活かすことができる。
【0022】
次に、本発明の第4の実施形態に係るブラインド1について以下に説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係るブラインド1のスラット2の断面形状を示す図である。この図に示すように、本実施形態に係るブラインド1は、スラット2の幅方向の断面形状を略円弧形としたものである。すなわち、上述のようにスラット2の断面形状を直線形とした場合には、スラット2の厚さを薄くするほど強度的に弱くなるため、ある程度の厚さを確保することが必要となる。しかしながら、スラット2に厚みがあると、ボトムレール6(図1参照)を上昇させてスラット2を格納した際に、大きな格納スペースが必要となり、建物の窓等の開口部への取り付けが困難になるという問題がある。一方、スラット2の幅方向の断面形状を略円弧形とした場合には、断面形状を直線形とした場合と比較して同じ厚さであっても高い強度を持たせることが可能になるため、スラット2の厚さを薄くすることができる。したがって、スラット2を格納した際の格納スペースを小さくすることができるので、ブラインド1の取り付けを容易にすることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係るブラインドによれば、スラットとして長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたことにより、建物の窓等の開口部の内側に設置した際に、杉の板材の表面に反射する光による陰影が形成され、美しい色彩のグラデーションが形成されるとともに、室内には、杉の板材に反射した柔らかい光が採り入れられることになるので、室内の雰囲気を落ち着いた上質なものにすることができる。また、このスラットを、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成したことにより、杉の辺材と心材との色彩の差が大きいという特徴を活かして、自然の柔らかい色彩の変化を利用して様々なパターンの色彩を有するブラインドを構成することが可能となる。
【0024】
本発明の請求項2に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記スラットの一部にブラスト加工を施すことにより、前記スラットを構成する杉の板材の早材部を除去し、前記スラットの一部に柾目に沿った多数の線状の開口部を形成したことにより、スラットの中に部分的に光を透過させる部分を形成することが可能となり、ブラインドを閉じた場合に、日除けや目隠し等の目的を達成しつつ適度に光を採り入れることができるとともに、ブラインドの全体に変化に富んだ陰影の模様を形成することができる。
【0025】
本発明の請求項3に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記線状の開口部の角度を、前記スラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成したことにより、この傾斜角度によってブラインドを閉じた場合に光を採り入れる量が適当になるように調節することが可能となる。
【0026】
本発明の請求項4に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記スラットを構成する杉の板材の早材部の表面部分を除去し、前記スラットの柾目に沿った多数の凹凸を形成したことにより、前記スラットの表面に、杉の素材感を生かすことができる半透明の塗料やニス等による塗装を施す際に、それらの塗料やニス等の浸透の差が大きくなるため、杉の板材の木目を強調して、杉の素材感をより一層活かすことができる。
【0027】
本発明の請求項5に係るブラインドによれば、上述の効果に加えて、前記スラットの幅方向の断面形状を略円弧形としたことにより、断面形状を直線形とした場合と比較して同じ厚さであっても高い強度を持たせることが可能になるため、前記スラットの厚さを薄くすることができる。したがって、前記スラットを格納した際の格納スペースを小さくすることができるので、ブラインドの取り付けを容易なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るブラインドの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るブラインドのスラットの平面形状を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るブラインドのスラットの平面形状を示す図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るブラインドのスラットの平面形状であって、線状の開口部を形成する部分の形状が異なる例を示す図である。
【図6】図3のA−A断面図であって、線状の開口部をスラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成した場合の例を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るブラインドのスラットの断面形状を示す図である。
【符号の説明】
1 ブラインド
2 スラット
3 早材部
4 晩材部
5 ラダーコード
6 ボトムレール
7 昇降コード
8 挿通孔
9 線状の開口部
10 羽根状部
Claims (5)
- スラットとして長さ方向に平行な柾目を有する杉の板材を用いたものであって、このスラットを、杉の板材の有する色彩に応じた一定の規則に従い配列して構成したことを特徴とするブラインド。
- 前記スラットの一部にブラスト加工を施すことにより、前記スラットを構成する杉の板材の早材部を除去し、前記スラットの一部に柾目に沿った多数の線状の開口部を形成したことを特徴とする請求項1記載のブラインド。
- 前記線状の開口部の角度を、前記スラットの厚さ方向に対して所定の角度で傾斜させて形成したことを特徴とする請求項2記載のブラインド。
- 前記スラットを構成する杉の板材の早材部の表面部分を除去し、前記スラットの柾目に沿った多数の凹凸を形成したことを特徴とする請求項1記載のブラインド。
- 前記スラットの幅方向の断面形状を略円弧形としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のブラインド。
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