JP2004075446A - Method for producing iron aluminophosphate - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄アルミノフォスフェートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
ゼオライトには、International Zeolite Association (IZA)の規定による結晶性シリケート類、結晶性アルミノフォスフェート類などが含まれる。それらのゼオライトのうち、特にヘテロ原子として鉄を用いた鉄アルミノフォスフェートの製造方法は、米国特許4554143の実施例に記載されている。
【0003】
しかしながら、その鉄アルミノフォスフェートの製造方法は、テンプレートとして高価なテトラエチルアンモニウム塩が使われており、製造コスト面での改良が要請されていた。
【0004】
また、そのテトラエチルアンモニウム塩をテンプレートとして用いて水熱合成した場合には、微粒子状のものが生成して濾過等の取り扱いが悪いという問題、さらには、焼成によりテンプレートを除去した場合にその構造が壊れやすいという問題がある。こうしたことは、鉄アルミノフォスフェートを工業生産する場合の障害となっている。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであって、その目的は、より安価なテンプレートを用いることができ、取り扱いやすく、焼成等によっても構造が破壊されないような鉄アルミノフォスフェートの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法は、鉄源、アルミニウム源、リン源およびテンプレートを混合後に水熱合成して鉄アルミノフォスフェートを製造する方法であって、前記テンプレートとして、窒素を含む脂環式複素環化合物、シクロアルキル基を有するアミンおよびアルキル基を有するアミンからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を用いることに特徴を有する。
【0007】
この発明によれば、テンプレートとして、窒素を含む脂環式複素環化合物、シクロアルキル基を有するアミンおよびアルキル基を有するアミンから選択して用いるので、それらは入手しやすく安価であり、さらに、製造された鉄アルミノフォスフェートの取り扱いも容易で構造破壊も起きにくいという効果がある。
【0008】
上述した本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法において、前記鉄アルミノフォスフェートは、International Zeolite Association (IZA)の規定によるゼオライトの構造を定めるコードで示すと、AEI、AFX、GIS、CHA、VFI、AFS、LTA、FAU、AFYなどを挙げることができ、好ましいものとしては、コードにおいてはCHAが属する以下のものである。すなわち、前記鉄アルミノフォスフェートは、X線波長1.5418ÅのCu−Kα線による粉末X線回折測定において、少なくとも、9.5±0.3、13.0±0.3、16.0±0.3、20.7±0.3、26.0±0.3および30.8±0.4の回折角(2θ)に回折ピークが現れる鉄アルミノフォスフェートであることに特徴を有する。
【0009】
また、上述した本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法において、前記テンプレートとして窒素を含む脂環式複素環化合物、シクロアルキル基を有するアミンおよびアルキル基を有するアミンからなる群の2以上の群からそれぞれ1種又は2種以上選ばれた化合物を用いることが好ましく、また、前記テンプレートとして、窒素を含む脂環式複素環化合物を用いることが好ましい。
【0010】
また、上述した本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法において、鉄源、アルミニウム源およびリン源の混合割合を酸化物のモル比で表すと、FeO/Al2O3の値が1.0以下であり、P2O5 /Al2O3の値が0.6以上であることに特徴を有する。
【0011】
この発明によれば、FeO/Al2O3の値が1.0以下であり、P2O5 /Al2O3の値が0.6以上であるので、Feが効率的に骨格構造に導入されることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法について、以下に詳しく説明する。
【0013】
(構成原料)
鉄アルミノフォスフェート(以下において、FAPOともいう。)は、アルミニウム源、鉄源、リン源およびテンプレート原料として用い、それらを混合した後、水熱合成により製造される。
【0014】
アルミニウム源:アルミニウム源は特に限定されず、通常、擬ベーマイト、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムトリエトキシド等のアルミニウムアルコキシド、水酸化アルミニウム、アルミナゾル、アルミン酸ナトリウムなどが使用される。中でも、取り扱い易さや反応性の観点からは擬ベーマイトが好ましい。
【0015】
鉄源:鉄源も特に限定されず、通常、硫酸鉄、硝酸鉄、リン酸鉄、塩化鉄、臭化鉄等の無機酸鉄、酢酸鉄、シュウ酸鉄、クエン酸鉄等の有機酸鉄、鉄ペンタカルボニル、フェロセン等の鉄有機金属化合物などが使用される。これらのうち、水に対する溶解性の観点からは無機酸鉄、有機酸鉄が好ましく、中でも、硫酸第一鉄などの2価の鉄化合物がより好ましい。場合によってはコロイド状の鉄水酸化物を用いても良い。
【0016】
リン源:リン源は通常リン酸であるが、リン酸アルミニウムを用いてもよい。
【0017】
その他の元素:最終的に、少なくとも表1に示すX線回折ピークからなる粉末X線回折パターンを有する限りは、骨格構造内に他の元素が含まれていても良い。他の元素としては、ケイ素、リチウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、パラジウム、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、砒素、スズ、カルシウム、硼素などがあげられる。
【0018】
テンプレート:テンプレートとしては、以下のアミン類が用いられる。アミン類としては、(1)ヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物、(2)シクロアルキル基を有するアミン、および(3)アルキル基を有するアミン、等が挙げられる。これらは単独で用いても良いが、4級アンモニウム塩を単独で用いた場合は、結晶性の悪いものができやすいため、少なくとも上記アミンの3つの群のうち、1つ以上の群から各群につき1種以上の化合物を選択して用いるのが好ましい。
【0019】
ここで、上記の各アミン類について更に詳しく説明する。
【0020】
最初に、ヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物について説明する。ヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物は、通常5〜7員環であり、好ましくは6員環である。複素環に含まれるヘテロ原子の個数は通常3個以下、好ましくは2個以下である。ヘテロ原子の種類は窒素以外は特に限定されないが、合成のし易さの観点からは窒素に加えて酸素を含むものが好ましい。ヘテロ原子の位置は特に限定されないが、合成のし易さの観点からはヘテロ原子が相互に隣り合わないものが好ましい。分子量としては、250以下であり、合成のし易さの観点からは200以下が好ましく、150以下がより好ましい。
【0021】
このようなヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物としては、モルホリン、N−メチルモルホリン、ピペリジン、ピペラジン、N,N‘−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタン、N−メチルピペリジン、3−メチルピペリジン、キヌクリジン、ピロリジン、N−メチルピロリドン、ヘキサメチレンイミンなどが挙げられる。これらのうち、合成のし易さの観点からはモルホリン、ヘキサメチレンイミン、ピペリジンが好ましく、モルホリンが特に好ましい。
【0022】
次に、シクロアルキル基を有するアミンについて説明する。シクロアルキル基を有するアミンにおいて、そのシクロアルキル基の個数は、アミン1分子に2以下であることが好ましく、1であることがより好ましい。また、シクロアルキル基の炭素数は、通常5〜7で、好ましくは6である。シクロアルキルのシクロ環の数は特に限定されないが、通常1が好ましい。また、シクロアルキル基がアミン化合物の窒素原子と結合しているのが、合成のし易さの点で好ましい。分子量としては、250以下、合成のし易さの観点からは200以下が好ましく、150以下がより好ましい。
【0023】
このようなシクロアルキル基を有するアミンとしては、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、シクロペンチルアミン等が挙げられ、特にシクロヘキシルアミンが好ましい。
【0024】
次に、アルキル基を有するアミンについて説明する。アルキル基を有するアミンにおいて、そのアルキル基は、アミン1分子に何個入っていてもよいが、好ましくは3である。アルキル基の炭素数は、4以下が好ましく、1分子中の全アルキル基の炭素数の合計が10以下がより好ましい。分子量としては、250以下であり、合成のし易さの観点からは200以下が好ましく、150以下がより好ましい。
【0025】
このようなアルキル基を有するアミンとしては、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−イソプロピルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、ジ−n−ブチルアミン、ネオペンチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、イソプロピルアミン、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、ジ−イソプロピル−エチルアミン、N−メチル−n−ブチルアミン等があげられ、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−イソプロピルアミン、トリエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、イソプロピルアミン、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、ジ−イソプロピル−エチルアミン、N−メチル−n−ブチルアミンが合成のし易さの点で好ましく、トリエチルアミンが特に好ましい。
【0026】
これらの各アミン類を、一種または二種以上組み合わせてテンプレート源とすることができ、水熱合成の原料に供される。なお、この中から1種用いる場合は、(1)ヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物の中のモルホリン、または、(2)シクロアルキル基を有するアミンの中のシクロヘキシルアミンが好ましく、その中でもモルホリンが特に好ましい。
【0027】
これらのうち、好ましい組み合わせとしては、テンプレートとして(1)ヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物、(2)シクロアルキル基を有するアミン、および(3)アルキル基を有するアミンからなる群の2以上の群からそれぞれ1種以上の化合物を用いることが好ましい。このように組み合わせることにより、所望の元素割合のFAPOや高い結晶性のFAPOを合成し易いという利点/効果がある。中でも、(1)ヘテロ原子として窒素を含む脂環式複素環化合物を含む2種以上の組み合わせの場合は、所望の元素割合のFAPOや高い結晶性のFAPOの合成し易さの観点から、より好ましい。具体的な好ましい組み合わせとしては、モルホリン、トリエチルアミンおよびシクロヘキシルアミンから2種以上、中でもモルホリンを含む2種以上の組み合わせの場合がより好ましい。これらのテンプレート各群の混合比率は、条件に応じて適時選ぶ必要があるが、混合させる2種のテンプレートのモル比は1:20〜20:1の範囲であり、所望の元素割合のFAPOや高い結晶性のFAPOの合成し易さの観点からは1:10〜10:1が好ましく、1:5〜5:1がより好ましい。なお、その他のテンプレートが入っていても良いが、その場合には、モル比で通常20%以下であり、10%以下が好ましい。これらのテンプレートは、価格的にも安く、従来のもの(例えばテトラエチルアンモニウムヒドロキシド)等に比べて扱いやすく腐食性等も少ないという利点がある。
【0028】
本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法においては、それぞれのテンプレートを組み合わせることにより、また、好ましい反応条件で反応させることにより、鉄アルミノフォスフェートの結晶化速度を向上させることができ、所望構造の鉄アルミノフォスフェートを容易に製造することができ、壊れ難い安定した構造の鉄アルミノフォスフェートを製造でき、不純物の生成を抑制できる等の有利な効果が表れる。しかし、単独種のテンプレートを使用した場合においては、反応条件の広さ、所望のゼオライトの高収率性、速い結晶化速度等の点で、複数混合させてなるテンプレートに比べてやや劣る。したがって、本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造においては、上述した(1)〜(3)から選択された化合物を複数種の組み合わせたテンプレートが好ましく用いられ、それらのテンプレートが示す相乗作用により単独のテンプレートでは得られない効果を得ることができるという利点がある。
【0029】
(水熱合成)
次に、鉄アルミノフォスフェートの製造方法における水熱合成について説明する。
【0030】
先ず、鉄源、アルミニウム源、リン酸源、テンプレートおよび水を混合して水性ゲルを調合する。混合順序は制限がなく、用いる条件により適宜選択すればよいが、通常は、まず水にリン酸源、アルミニウム源を混合し、これに鉄源、テンプレートを混合する。
【0031】
水性ゲルの組成は、所望のものの合成し易さに影響し、アルミニウム源、鉄源およびリン酸源を酸化物のモル比であらわすと、FeO/Al2O3の値は、通常0より大きく1.0以下であり、好ましくは0.9以下、さらに好ましくは0.8以下である。
【0032】
また、P2O5 /Al2O3の比は、所望のものの合成し易さに影響し、通常0.6以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1以上であり、通常1.8以下、好ましくは1.7以下、さらに好ましくは1.6以下である。
【0033】
テンプレートの総量は、所望のものの合成し易さと経済性に影響し、P2O5に対するテンプレートのモル比で、通常0.2以上、好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1以上であって、通常4以下、好ましくは3以下、さらに好ましくは2.5以下である。また、2種以上のテンプレートの混合比は、所望のものの合成し易さに影響し、条件に応じて適宜選ぶ必要があるが、上記にすでに記したように、例えば、モルホリンとトリエチルアミンを用いる場合、モルホリン/トリエチルアミンのモル比が0.05から20、好ましくは0.1から10、さらに好ましくは0.2から9である。前記2つ以上の群から各群につき1種以上選択されたテンプレートを混合する順番は特に限定されず、テンプレートを調製した後その他の物質と混合してもよいし、各テンプレートをそれぞれ他の物質と混合してもよい。
【0034】
また、水の割合は、所望のものの合成し易さと経済性に影響し、Al2O3に対して、モル比で通常3以上、好ましくは5以上、さらに好ましくは10以上であって、通常200以下、好ましくは150以下、さらに好ましくは120以下である。水性ゲルのpHは、所望のものの合成し易さに影響し、通常4以上好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5以上であって、通常10以下、好ましくは9以下、さらに好ましくは8以下である。
【0035】
なお、水性ゲル中には、所望により上記以外の成分を共存させても良い。共存させる利点としては、それによる新たな効果が得られる可能性等を挙げることができる。このような成分としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物や塩、アルコール等の親水性有機溶媒があげられる。共存割合は、所望のものの合成し易さに影響し、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物や塩の場合は、Al2O3に対してモル比で通常0.2以下、好ましくは0.1以下であり、アルコール等の親水性有機溶媒の場合は、水に対してモル比で通常0.5以下、好ましくは0.3以下である。
【0036】
こうした条件下で、水性ゲルを耐圧容器に入れ、自己発生圧下、または結晶化を阻害しない気体加圧下で、攪拌または静置状態で所定温度を保持する事により水熱合成を行う。
【0037】
水熱合成の反応温度は、所望のものの合成し易さに影響し、通常100℃以上、好ましくは120℃以上、さらに好ましくは150℃以上であって、通常300℃以下、好ましくは250℃以下、さらに好ましくは220℃以下である。反応時間は、所望のものの合成し易さに影響し、通常2時間以上、好ましくは3時間以上、さらに好ましくは5時間以上であって、通常30日以下、好ましくは10日以下、さらに好ましくは4日以下である。反応温度は反応中一定でもよいし、段階的に変化させてもよい。
【0038】
水熱合成後においては、生成物を分離する。生成物の分離方法は特に限定されない。通常、濾過またはデカンテーション等により分離し、水洗、室温から150℃以下の温度で乾燥して生成物であるテンプレートを含有したゼオライトを得ることができる。本発明の製造方法により得られた鉄アルミノフォスフェートは、結晶性に優れ、しかも破壊しにくいので、分離濾過等の処理を容易に行うことができるので、工業上好ましい。
【0039】
(結晶構造)
以上説明した水熱合成後に分離されることにより、表1のX線回折ピークを少なくとも有した粉末X線回折パターンを示す鉄アルミノフォスフェートが得られる。このとき得られた典型的な粉末X線回折パターン(実施例1を参照)を図1に示した。なお、その鉄アルミノフォスフェートを窒素等の不活性ガス存在下で焼成し、テンプレートの一部あるいは全部を除去する事によっても、少なくとも表1のX線回折ピークを少なくとも有した粉末X線回折パターンを示す鉄アルミノフォスフェートが得られる。なお、通常、粉末X線回折測定は空気中で行うので、ここで測定に供した試料は、雰囲気空気中で再水和されたものである。また、表1中の相対強度は、記号vs、s、m、w、vwにより示され、これらはそれぞれ極めて強い、強い、中庸、弱い、極めて弱い、に相当する。
【0040】
【表1】
【0041】
こうしたX線回折ピークを持つ鉄アルミノフォスフェートには、テンプレートが含有されていても良いし、テンプレートの一部または全部が窒素焼成などの方法により除去されていても良い。
【0042】
以上説明したように、少なくとも表1に示すX線回折ピークを示す鉄アルミノフォスフェートが得られるが、こうした結晶構造上の特徴を有する限りは、骨格構造内に他の元素が含まれていても良い。他の元素としては、ケイ素、リチウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、パラジウム、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、砒素、スズ、カルシウム、硼素などが挙げられる。通常、他の元素が含有限度を超えて含まれる場合には、少なくとも表1に示すX線回折ピークを示さない。したがって、その含有限度は、上記表1のX線回折ピークを示すことを限度として判断され、具体的には、通常、他の元素(M)と鉄(Fe)のモル比(M/Fe)は3以下、好ましくは2以下、より好ましくは1以下、さらに好ましくは0.5以下である。
【0043】
また、こうした結晶構造上の特徴を有する限りにおいて、この鉄アルミノフォスフェートは他のカチオンと交換可能なカチオン種を持つものものを含んでいてもよい。そうした場合のカチオンとしては、プロトン、Li、Na、Kなどのアルカリ元素、Mg、Caなどのアルカリ土類元素、La,Ce等の希土類元素、Fe,Co,Ni等の遷移金属元素などが挙げられる。中でも、プロトン、アルカリ元素、アルカリ土類元素が好ましい。
【0044】
なお、上述した表1のX線回折ピークは、標準的X線粉末回折装置で測定されたX線回折パターンから得られたデータである。具体的な測定方法としては、ターゲットにCuを用い、40kV・30mAに出力設定されたX線管球を線源とし、試料により回折された回折X線をモノクロメーターにてKα線に単色化されたものを検出することにより行われる。光学条件は、発散スリット=1°、散乱スリット=1°、受光スリット=0.2mmで測定し、回折ピークの位置は、2θ(回折角)として表される。なお、θは、記録紙上に観察されるブラッグ角度である。オングストローム単位における面間隔(d)はブラッグの条件式:2dsinθ=λ、から得られる。ここで、λ=1.54184Åである。なお、ピーク位置はピークトップとして表す。強度はバックグラウンドを差し引いた後の回折ピークの高さから測定し、I/I0×100の値で表す。ここで、I0は最も強いピークの強度であり、Iは他のピークのそれぞれにおける強度である。本発明の場合、通常I0は、2θ=9.5±0.3°のピークとなる。また、通常、2θの測定は、人的誤差と機械的誤差との両者を受ける。以上の誤差等を考慮して、測定値の±の範囲を約プラスマイナス0.3°として規定した。
【0045】
(焼成後のX線回折パターン)
以上のように、本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法について説明したが、得られた鉄アルミノフォスフェートをさらに酸素含有ガス雰囲気中で焼成した後のものの粉末X線回折測定を行った。表2は、焼成後の鉄アルミノフォスフェートの主要な回折ピークが現れる回折角(2θ)を示している。表2中の相対強度の記号は、表1と同様である。
【0046】
【表2】
【0047】
表2に示す焼成後の鉄アルミノフォスフェートは、上述の表1に示す鉄アルミノフォスフェートを酸素を含むガスの存在下で焼成することにより得ることができる。焼成温度は、200℃以上800℃以下であり、テンプレートの除去のし易さ及び/又は結晶構造の変化のし易さの観点からは300℃以上700℃以下が好ましく、400℃以上650℃以下がより好ましい。焼成時間は、1分から15時間であり、テンプレートの除去のし易さ及び/又は結晶構造の変化のし易さの観点からは2分から10時間が好ましく、5分から8時間がより好ましい。なお、ここでいう焼成時間は、実質的に焼成されるものが処理温度環境中に存在する見かけの時間であり、用いる装置や試料の量により、みかけ上同じ処理時間であっても、装置内での実際の処理時間が若干異なることもある点も留意して設定される。ガス中の酸素濃度は、2vol%以上であり、テンプレートの除去のし易さ及び/又は結晶構造の変化のし易さの観点からは3vol%以上が好ましく、5vol%以上がより好ましい。酸素以外の含有ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスが用いられるが、場合によっては水蒸気、窒素酸化物を体積比で10%まで混合させてもかまわない。焼成ガスは、処理装置内を流通させてもよいし、させなくてもよいが、流通させる場合は、焼成する試料に対する重量空間速度(WHSV)で流通させることが好ましい。その重量空間速度(WHSV)としては、20/h以下、テンプレートの除去のし易さ及び/又は結晶構造の変化のし易さの観点からは15/h以下が好ましく、10/h以下がより好ましい。焼成装置としては、マッフル炉や、管状炉等の任意の加熱装置を用い、固定床、または流動床形式で行われる。
【0048】
こうして得られた焼成後の鉄アルミノフォスフェートは、吸着材、酸反応や酸化反応用等の触媒、分離材、量子ドットや量子ワイヤーなどの光学材料、磁気材料となる半導体微粒子や蛍光体、色素などのホストとして広く用いられる。
【0049】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0050】
(実施例1)
実施例1は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して合成した鉄アルミノフォスフェートに関するものである。
【0051】
水28.05gと85%リン酸11.53gの混合物に、擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)6.8gをゆっくりと加えて攪拌した。これをA液とした。A液とは別に硫酸第一鉄7水和物2.78g、モルホリン5.05g、トリエチルアミン4.35g、水29gを混合した液を調製した。これをA液にゆっくりと加えて、3時間攪拌し、以下の組成を有する出発反応物を得た。
0.2FeSO4:Al2O3:P2O5:1.16モルホリン:0.86トリエチルアミン:70H2O
【0052】
上記の出発反応物をテフロン(登録商標)内筒の入った200ccのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で160℃で4日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて、沈殿物を回収した。その沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。こうして得られた鉄アルミノフォスフェートの粉末XRDの結果は以下の表3の通りであった。図1には、そのXRDパターンを示す。
【0053】
【表3】
【0054】
得られた鉄アルミノフォスフェートを塩酸水溶液で加熱溶解させ、ICP分析により元素分析を行ったところ、骨格構造のアルミニウムとリンと鉄の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が13.8%、アルミニウムが37.4%、リンが48.8%であった。
【0055】
なお、その後、テンプレートが含まれた上記鉄アルミノフォスフェートから3gを採取し、縦型の石英焼成管に入れ、100ml/分の空気気流下、1℃/分で550℃まで昇温し、そのまま550℃で6時間焼成を行った。こうして得られた焼成後の鉄アルミノフォスフェートのXRDを測定したところ、以下の表の通りであった。図2は、その焼成品のXRDパターンである。
【0056】
【表4】
【0057】
また、上記鉄アルミノフォスフェートを、空気気流中ではなく窒素雰囲気中で焼成した後のもののXRD結果を表5に示した。
【0058】
【表5】
【0059】
また、表5に示した窒素焼成サンプルを、空気により再焼成した後のもののXRD結果を表6に示した。これは表4と同じになった。
【0060】
【表6】
【0061】
(実施例2)
実施例2は、テンプレートとしてモルホリンを単独で使用して製造した鉄アルミノフォスフェートに関するものである。
【0062】
水210gに85%リン酸86.5gを加え、これに擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)51gをゆっくりと加え、3時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物41.7gを水218gに溶かした液を加え、さらにモルホリン75.7gをゆっくりと加えてさらに3時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.4FeSO4:Al2O3:P2O5:2モルホリン:70H2O
【0063】
こうして得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った1リットルのステンレス製オートクレーブに仕込み、100rpmで攪拌しながら180℃で24時間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて沈殿物を回収した。沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。表7は、こうして得られた鉄アルミノフォスフェートのXRD測定結果である。
【0064】
【表7】
【0065】
このサンプルを実施例1と同じ方法でICP分析により元素分析を行った。その結果、アルミニウムとリンと鉄の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が17.2%、アルミニウムが29.4%、リンが53.4%であった。
【0066】
(実施例3)
実施例3は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して製造した鉄アルミノフォスフェートに関するものである。
【0067】
水28.05gに85%リン酸11.5gを加え、これに擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)6.8gをゆっくりと加え、3時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物8.3gを水29gに溶かした液を加え、さらにモルホリン5.05gとトリエチルアミン4.35gを混合した液をゆっくりと加えてさらに3時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.6FeSO4:Al2O3:P2O5:1.16モルホリン:0.86トリエチルアミン:70H2O
【0068】
こうして得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った0.2リットルのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で160℃で4日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて沈殿物を回収した。沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。表8は、得られた鉄アルミノフォスフェートのXRD測定結果である。
【0069】
【表8】
【0070】
このサンプルを実施例1と同じ方法でICP分析により元素分析を行った。その結果、アルミニウムとリンと鉄の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が13.2%、アルミニウムが38.3%、リンが48.5%であった。
【0071】
(実施例4)
実施例4は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して製造した鉄アルミノフォスフェートに関するものである。
【0072】
水26gに85%リン酸11.5gを加え、これに擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)5.44gをゆっくりと加え、2時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物8.3gを水26gに溶かした液を加え、さらにモルホリン2.18gとシクロヘキシルアミン7.43gを混合した液をゆっくりと加えてさらに2時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.6FeSO4:0.8Al2O3:P2O5:0.5モルホリン:1.5シクロヘキシルアミン:60H2O
【0073】
得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った0.2lのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で190℃で1日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて沈殿物を回収した。沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。表9は、得られた鉄アルミノフォスフェートのXRD測定結果である。
【0074】
【表9】
【0075】
このサンプルを実施例1と同じ方法でICP分析により元素分析を行った。その結果、アルミニウムとリンと鉄の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が14.1%、アルミニウムが38.4%、リンが47.4%であった。
【0076】
(実施例5)
実施例5は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して合成した、Si含有鉄アルミノフォスフェートに関するものである。
【0077】
水28.05gに85%リン酸11.5gを加え、これに擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)6.8gをゆっくりと加え、3時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物2.78gを水29gに溶かし、それにfumedシリカ(アエロジル200)0.15gを加えた液を加え、さらにモルホリン5.05gとトリエチルアミン4.35gを混合した液をゆっくりと加えてさらに3時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.2FeSO4:0.05SiO2:Al2O3:P2O5:1.16モルホリン:0.86トリエチルアミン:70H2O
【0078】
得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った0.2lのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で170℃で2日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて沈殿物を回収した。沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。表10は、こうして得られた鉄アルミノフォスフェートのXRD測定結果である。
【0079】
【表10】
【0080】
このサンプルを実施例1と同じ方法でICP分析により元素分析を行った。その結果、アルミニウムとリンと鉄とケイ素の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が9.9%、ケイ素が2.8%、アルミニウムが40.7%、リンが46.7%であった。
【0081】
(実施例6)
実施例6は、テンプレートとしてジイソプロピルエチルアミンとメチルブチルアミンを用いて合成した、鉄アルミノフォスフェートである。
【0082】
水15gに85%リン酸8.07gを加え、これに擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)3.8gをゆっくりと加え、3時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物3.88gを水20gに溶かした液を加え、さらにジイソプロピルエチルアミン4.55gとメチルブチルアミン3.05gを混合した液をゆっくりと加えてさらに3時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.4FeSO4:0.8Al2O3:P2O5:1ジイソプロピルエチルアミン:1メチルブチルアミン:60H2O
【0083】
こうして得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った0.2lのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で170℃で2日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて沈殿物を回収した。沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。表11は、こうして得られた鉄アルミノフォスフェートのXRD測定結果である。
【0084】
【表11】
【0085】
このサンプルを実施例1と同じ方法でICP分析により元素分析を行った。その結果、アルミニウムとリンと鉄の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が9.2%、アルミニウムが42.6%、リンが48.2%であった。
【0086】
(実施例7)
実施例7は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンをテンプレートとして合成したSi含有のCHA型の鉄アルミノフォスフェートである。
【0087】
水28.05gに85%リン酸11.5gを加え、これに擬ベーマイト(25%水含有、コンデア製)6.8gをゆっくりと加え、3時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物1.4gを水29gに溶かし、それにfumedシリカ(アエロジル200)0.3gを加えた液を加え、さらにモルホリン5.05gとトリエチルアミン4.35gを混合した液をゆっくりと加えてさらに3時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.1FeSO4:0.1SiO2:Al2O3:P2O5:1.16モルホリン:0.86トリエチルアミン:70H2O
【0088】
得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った0.2lのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で160℃で3日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて沈殿物を回収した。沈殿物を水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。表12は、こうして得られた鉄アルミノフォスフェートのXRD測定結果である。
【0089】
【表12】
【0090】
このサンプルを実施例1と同じ方法でICP分析により元素分析を行った。その結果、アルミニウムとリンと鉄の合計に対する各成分の構成割合(モル比)は、鉄が6.6%、ケイ素が4.6%、アルミニウムが43.6%、リンが43.6%であった。
【0091】
(比較例)
USP4554143に記載されている実施例10にしたがって合成した。
【0092】
水32gに85%リン酸11.6gを加え、これにアルキニウムイソプロポキソド16.4gをゆっくりと加え、3時間攪拌した。これに、硫酸第一鉄7水和物5.6gを加え、さらに35wt%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEAOH)水溶液42.1gを混合した液を加えてさらに3時間攪拌した。そして以下の組成を有するゲル状の出発反応物を得た。
0.4FeSO4:0.8Al2O3:P2O5:2.0TEAOH:68H2O
【0093】
得られた混合物をテフロン(登録商標)内筒の入った0.2lのステンレス製オートクレーブに仕込み、静置状態で200℃で42時間反応させた。反応後冷却して、遠心分離機により沈殿物を回収した。沈殿物を水で洗浄、濾別し、120℃で乾燥した。こうしてできたテンプレート入りのゼオライトを実施例1と同様に550℃空気気流下6時間の焼成を行い、焼成品を得た。
【0094】
テンプレート入り(テンプレート未除去品)のXRD図を図3に、焼成後のXRD図を図4に示す。図3のXRD強度は、実施例1の図1に比べて小さく、結晶性が不十分である可能性がある。また、焼成後の図4には、実施例1の焼成後の図2には見られない、25°(2θ)付近のアモルファス由来のブロードピークがはっきりとあらわれ、また20°(2θ)付近にはデンス成分と考えられる不純物成分があらわれており、焼成により構造が大きく破壊されている事がわかる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鉄アルミノフォスフェートの製造方法によれば、窒素を含む脂環式複素環化合物、シクロアルキル基を有するアミンおよびアルキル基を有するアミンから選択されるテンプレートは、入手しやすく安価であり安全性に優れているので、工業生産にとって極めて好ましい。さらに、製造された鉄アルミノフォスフェートの取り扱いも容易で構造破壊も起きにくいという、従来にない格別の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造された鉄アルミノフォスフェートの典型的なX線回折パターンの一例である。
【図2】実施例1の焼成品のX線回折パターンである。
【図3】比較例テンプレート未除去品のX線回折パターンである。
【図4】比較例の焼成品のX線回折パターンである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing iron aluminophosphate.
[0002]
2. Description of the Related Art
Zeolites include crystalline silicates, crystalline aluminophosphates, and the like according to the International Zeolite Association (IZA). Among those zeolites, a method for producing iron aluminophosphate, particularly using iron as a hetero atom, is described in Examples of US Pat. No. 4,554,143.
[0003]
However, in the method for producing iron aluminophosphate, an expensive tetraethylammonium salt is used as a template, and improvement in production cost has been demanded.
[0004]
In addition, when the tetraethylammonium salt is used as a template for hydrothermal synthesis, fine particles are generated and handling such as filtration is poor, and further, when the template is removed by firing, the structure is reduced. There is a problem that it is fragile. This is an obstacle to industrial production of iron aluminophosphate.
[0005]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to use an iron aluminophosphate that can use a cheaper template, is easy to handle, and has a structure that is not destroyed by firing or the like. It is to provide a manufacturing method.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The method for producing an iron aluminophosphate of the present invention for solving the above-mentioned problems is a method for producing an iron aluminophosphate by hydrothermal synthesis after mixing an iron source, an aluminum source, a phosphorus source and a template, and And at least one compound selected from the group consisting of nitrogen-containing alicyclic heterocyclic compounds, amines having a cycloalkyl group, and amines having an alkyl group.
[0007]
According to the present invention, since a template is selected from nitrogen-containing alicyclic heterocyclic compounds, amines having a cycloalkyl group and amines having an alkyl group, they are easily available and inexpensive. There is an effect that the treated iron aluminophosphate is easy to handle and the structure is hardly destroyed.
[0008]
In the method for producing an iron aluminophosphate according to the present invention described above, the iron aluminophosphate is represented by a code that defines the structure of a zeolite according to the International Zeolite Association (IZA), and includes AEI, AFX, GIS, CHA, VFI, AFS, LTA, FAU, AFY and the like can be mentioned, and the followings are preferable to which CHA belongs in the code. That is, in the powder X-ray diffraction measurement using Cu-Kα ray having an X-ray wavelength of 1.5418 °, at least 9.5 ± 0.3, 13.0 ± 0.3, 16.0 ± It is characterized by being iron aluminophosphate having diffraction peaks at diffraction angles (2θ) of 0.3, 20.7 ± 0.3, 26.0 ± 0.3 and 30.8 ± 0.4.
[0009]
Further, in the method for producing an iron aluminophosphate of the present invention described above, the template may be a nitrogen-containing alicyclic heterocyclic compound, a cycloalkyl group-containing amine, or an alkyl-containing amine. It is preferable to use one or two or more selected compounds, and it is preferable to use a nitrogen-containing alicyclic heterocyclic compound as the template.
[0010]
In the above-described method for producing an iron aluminophosphate of the present invention, when the mixing ratio of the iron source, the aluminum source, and the phosphorus source is represented by the molar ratio of oxide, FeO / Al 2 O 3 Is 1.0 or less, and P 2 O 5 / Al 2 O 3 Is 0.6 or more.
[0011]
According to the present invention, FeO / Al 2 O 3 Is 1.0 or less, and P 2 O 5 / Al 2 O 3 Is 0.6 or more, Fe is efficiently introduced into the skeleton structure.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The method for producing the iron aluminophosphate of the present invention will be described in detail below.
[0013]
(Constituent raw materials)
Iron aluminophosphate (hereinafter, also referred to as FAPO) is used as an aluminum source, an iron source, a phosphorus source, and a template raw material, and is manufactured by hydrothermal synthesis after mixing them.
[0014]
Aluminum source: The aluminum source is not particularly limited, and aluminum alkoxides such as pseudo-boehmite, aluminum isopropoxide and aluminum triethoxide, aluminum hydroxide, alumina sol, and sodium aluminate are usually used. Above all, pseudo-boehmite is preferred from the viewpoint of ease of handling and reactivity.
[0015]
Iron source: The iron source is not particularly limited, and usually, inorganic acid irons such as iron sulfate, iron nitrate, iron phosphate, iron chloride, and iron bromide, and organic acid irons such as iron acetate, iron oxalate, and iron citrate. And iron organometallic compounds such as iron pentacarbonyl and ferrocene. Among these, inorganic acid iron and organic acid iron are preferable from the viewpoint of solubility in water, and among them, divalent iron compounds such as ferrous sulfate are more preferable. In some cases, a colloidal iron hydroxide may be used.
[0016]
Phosphorus source: The phosphorus source is usually phosphoric acid, but aluminum phosphate may be used.
[0017]
Other elements: Other elements may be included in the skeleton structure as long as the powder has an X-ray diffraction pattern consisting of at least the X-ray diffraction peaks shown in Table 1. Other elements include silicon, lithium, magnesium, titanium, zirconium, vanadium, chromium, manganese, cobalt, nickel, palladium, copper, zinc, gallium, germanium, arsenic, tin, calcium, boron and the like.
[0018]
Template: The following amines are used as a template. Examples of the amines include (1) an alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen as a hetero atom, (2) an amine having a cycloalkyl group, and (3) an amine having an alkyl group. These may be used alone. However, when a quaternary ammonium salt is used alone, poor crystallinity is liable to be formed. Therefore, at least one of the above three groups of amines may be used in each group. It is preferable to select and use one or more compounds for each.
[0019]
Here, each of the above amines will be described in more detail.
[0020]
First, an alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen as a hetero atom will be described. The alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen as a hetero atom is usually a 5- to 7-membered ring, preferably a 6-membered ring. The number of heteroatoms contained in the heterocycle is usually 3 or less, preferably 2 or less. The type of heteroatom is not particularly limited except nitrogen, but from the viewpoint of easiness of synthesis, a heteroatom containing oxygen in addition to nitrogen is preferable. The position of the hetero atom is not particularly limited, but it is preferable that the hetero atom is not adjacent to each other from the viewpoint of ease of synthesis. The molecular weight is 250 or less, preferably 200 or less, more preferably 150 or less from the viewpoint of ease of synthesis.
[0021]
Examples of such alicyclic heterocyclic compounds containing nitrogen as a hetero atom include morpholine, N-methylmorpholine, piperidine, piperazine, N, N′-dimethylpiperazine, 1,4-diazabicyclo (2,2,2) octane. , N-methylpiperidine, 3-methylpiperidine, quinuclidine, pyrrolidine, N-methylpyrrolidone, hexamethyleneimine and the like. Of these, morpholine, hexamethyleneimine, and piperidine are preferred from the viewpoint of ease of synthesis, and morpholine is particularly preferred.
[0022]
Next, the amine having a cycloalkyl group will be described. In the amine having a cycloalkyl group, the number of the cycloalkyl group is preferably 2 or less per molecule of the amine, and more preferably 1. The number of carbon atoms of the cycloalkyl group is usually 5 to 7, preferably 6. The number of cyclo rings in the cycloalkyl is not particularly limited, but usually 1 is preferred. Further, it is preferable that the cycloalkyl group is bonded to the nitrogen atom of the amine compound from the viewpoint of easy synthesis. The molecular weight is preferably 250 or less, and from the viewpoint of ease of synthesis, 200 or less is preferable, and 150 or less is more preferable.
[0023]
Examples of the amine having such a cycloalkyl group include cyclohexylamine, dicyclohexylamine, N-methylcyclohexylamine, N, N-dimethylcyclohexylamine, cyclopentylamine, and the like, and cyclohexylamine is particularly preferable.
[0024]
Next, the amine having an alkyl group will be described. In the amine having an alkyl group, the number of the alkyl group may be any number in one molecule of the amine, but is preferably 3. The number of carbon atoms of the alkyl group is preferably 4 or less, and more preferably the total number of carbon atoms of all the alkyl groups in one molecule is 10 or less. The molecular weight is 250 or less, preferably 200 or less, more preferably 150 or less from the viewpoint of ease of synthesis.
[0025]
Examples of the amine having such an alkyl group include di-n-propylamine, tri-n-propylamine, tri-isopropylamine, triethylamine, triethanolamine, N, N-diethylethanolamine, N, N-dimethylethanol. Amine, N-methyldiethanolamine, N-methylethanolamine, di-n-butylamine, neopentylamine, di-n-pentylamine, isopropylamine, t-butylamine, ethylenediamine, di-isopropyl-ethylamine, N-methyl-n -Butylamine and the like, and di-n-propylamine, tri-n-propylamine, tri-isopropylamine, triethylamine, di-n-butylamine, isopropylamine, t-butylamine, ethylenediamine, di-isopro Le - ethylamine, preferably in that N- methyl -n- butylamine synthetic ease, triethylamine is particularly preferred.
[0026]
These amines can be used alone or in combination of two or more as a template source and used as a raw material for hydrothermal synthesis. In the case of using one of them, (1) morpholine in an alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen as a hetero atom or (2) cyclohexylamine in an amine having a cycloalkyl group is preferable. Among them, morpholine is particularly preferred.
[0027]
Among these, preferred combinations are a group consisting of (1) an alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen as a hetero atom as a template, (2) an amine having a cycloalkyl group, and (3) an amine having an alkyl group. It is preferable to use one or more compounds each from two or more groups. Such a combination has an advantage / effect that it is easy to synthesize FAPO having a desired element ratio or FAPO having high crystallinity. Above all, in the case of (1) a combination of two or more kinds containing an alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen as a hetero atom, from the viewpoint of easy synthesis of FAPO having a desired element ratio or FAPO having high crystallinity, preferable. As a specific preferred combination, a case of two or more kinds of morpholine, triethylamine and cyclohexylamine, and more preferably a combination of two or more kinds including morpholine is more preferable. The mixing ratio of each group of these templates must be selected as appropriate according to the conditions, but the molar ratio of the two types of templates to be mixed is in the range of 1:20 to 20: 1. From the viewpoint of easy synthesis of highly crystalline FAPO, 1:10 to 10: 1 is preferable, and 1: 5 to 5: 1 is more preferable. In addition, other templates may be contained, but in that case, the molar ratio is usually 20% or less, preferably 10% or less. These templates are advantageous in that they are inexpensive, easy to handle and less corrosive than conventional ones (eg, tetraethylammonium hydroxide).
[0028]
In the method for producing iron aluminophosphate of the present invention, the crystallization rate of iron aluminophosphate can be improved by combining the respective templates, and by reacting under preferable reaction conditions, whereby the desired structure can be obtained. Advantageous effects such as easy production of iron aluminophosphate, production of iron aluminophosphate having a stable structure that is hard to break, and suppression of generation of impurities are exhibited. However, when a single type of template is used, it is slightly inferior to a template obtained by mixing a plurality of templates in terms of a wide range of reaction conditions, a high yield of a desired zeolite, a high crystallization rate, and the like. Therefore, in the production of the iron aluminophosphate of the present invention, a template obtained by combining a plurality of types of compounds selected from the above (1) to (3) is preferably used. There is an advantage that effects that cannot be obtained with the template can be obtained.
[0029]
(Hydrothermal synthesis)
Next, hydrothermal synthesis in the method for producing iron aluminophosphate will be described.
[0030]
First, an aqueous gel is prepared by mixing an iron source, an aluminum source, a phosphoric acid source, a template and water. The mixing order is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the conditions used. Usually, first, a phosphoric acid source and an aluminum source are mixed with water, and then an iron source and a template are mixed therewith.
[0031]
The composition of the aqueous gel affects the ease of synthesis of the desired product, and when the aluminum source, iron source and phosphate source are represented by the molar ratio of oxides, FeO / Al 2 O 3 Is generally greater than 0 and 1.0 or less, preferably 0.9 or less, and more preferably 0.8 or less.
[0032]
Also, P 2 O 5 / Al 2 O 3 Is usually 0.6 or more, preferably 0.8 or more, more preferably 1 or more, usually 1.8 or less, preferably 1.7 or less, Preferably it is 1.6 or less.
[0033]
The total amount of template affects the ease and economy of synthesis of the desired 2 O 5 The molar ratio of the template to is usually 0.2 or more, preferably 0.5 or more, more preferably 1 or more, and usually 4 or less, preferably 3 or less, and more preferably 2.5 or less. Further, the mixing ratio of two or more types of templates affects the ease of synthesis of a desired one and needs to be appropriately selected according to the conditions. For example, as described above, when morpholine and triethylamine are used, , The molar ratio of morpholine / triethylamine is 0.05 to 20, preferably 0.1 to 10, more preferably 0.2 to 9. The order in which at least one template selected from each of the two or more groups is selected for each group is not particularly limited, and the template may be mixed with other substances after preparation, or each template may be mixed with another substance. And may be mixed.
[0034]
Also, the proportion of water affects the ease of synthesis and economics of the desired one, 2 O 3 The molar ratio is usually 3 or more, preferably 5 or more, more preferably 10 or more, and usually 200 or less, preferably 150 or less, and more preferably 120 or less. The pH of the aqueous gel affects the ease of synthesis of the desired gel, and is usually 4 or more, preferably 4.5 or more, more preferably 5 or more, and usually 10 or less, preferably 9 or less, and more preferably 8 or less. It is.
[0035]
In addition, components other than the above may coexist in the aqueous gel, if desired. Advantages of coexistence include the possibility of obtaining a new effect. Examples of such components include hydroxides and salts of alkali metals and alkaline earth metals, and hydrophilic organic solvents such as alcohols. The coexistence ratio affects the easiness of synthesis of a desired product. 2 O 3 The molar ratio is usually 0.2 or less, preferably 0.1 or less, and in the case of a hydrophilic organic solvent such as alcohol, the molar ratio to water is usually 0.5 or less, preferably 0.3 or less. It is as follows.
[0036]
Under these conditions, the aqueous gel is placed in a pressure-resistant container, and hydrothermal synthesis is performed by maintaining a predetermined temperature under a self-generated pressure or a gas pressure that does not inhibit crystallization, while stirring or standing.
[0037]
The reaction temperature of the hydrothermal synthesis affects the ease of synthesis of the desired product, and is usually 100 ° C or higher, preferably 120 ° C or higher, more preferably 150 ° C or higher, and usually 300 ° C or lower, preferably 250 ° C or lower. And more preferably 220 ° C. or lower. The reaction time affects the ease of synthesis of the desired product, and is usually 2 hours or more, preferably 3 hours or more, more preferably 5 hours or more, and usually 30 days or less, preferably 10 days or less, more preferably 4 days or less. The reaction temperature may be constant during the reaction or may be changed stepwise.
[0038]
After hydrothermal synthesis, the products are separated. The method for separating the product is not particularly limited. Usually, it is separated by filtration or decantation or the like, washed with water, and dried at a temperature from room temperature to 150 ° C. or lower to obtain a zeolite containing a template as a product. The iron aluminophosphate obtained by the production method of the present invention is excellent in crystallinity and hard to break, and thus can be easily subjected to treatment such as separation and filtration, and is industrially preferable.
[0039]
(Crystal structure)
By separation after the hydrothermal synthesis described above, an iron aluminophosphate having a powder X-ray diffraction pattern having at least the X-ray diffraction peaks in Table 1 can be obtained. FIG. 1 shows a typical powder X-ray diffraction pattern obtained at this time (see Example 1). The powdery X-ray diffraction pattern having at least the X-ray diffraction peak in Table 1 can also be obtained by calcining the iron aluminophosphate in the presence of an inert gas such as nitrogen and removing part or all of the template. Is obtained. Since the powder X-ray diffraction measurement is usually performed in the air, the sample subjected to the measurement here is one rehydrated in the atmosphere air. Further, the relative intensities in Table 1 are represented by symbols vs, s, m, w, and vw, which correspond to extremely strong, strong, moderate, weak, and extremely weak, respectively.
[0040]
[Table 1]
[0041]
The iron aluminophosphate having such an X-ray diffraction peak may contain a template, or a part or all of the template may be removed by a method such as nitrogen baking.
[0042]
As described above, iron aluminophosphate exhibiting at least the X-ray diffraction peak shown in Table 1 can be obtained. However, as long as it has such a characteristic in crystal structure, even if other elements are contained in the skeleton structure, good. Other elements include silicon, lithium, magnesium, titanium, zirconium, vanadium, chromium, manganese, cobalt, nickel, palladium, copper, zinc, gallium, germanium, arsenic, tin, calcium, boron, and the like. Normally, when other elements are contained in excess of the content limit, at least the X-ray diffraction peaks shown in Table 1 are not shown. Therefore, the content limit is determined as long as it shows the X-ray diffraction peak in Table 1 above. Specifically, usually, the molar ratio of other element (M) to iron (Fe) (M / Fe) Is 3 or less, preferably 2 or less, more preferably 1 or less, and still more preferably 0.5 or less.
[0043]
The iron aluminophosphate may include those having a cation species that can be exchanged for another cation, as long as it has such crystal structure characteristics. Examples of the cation in such a case include a proton, an alkali element such as Li, Na and K, an alkaline earth element such as Mg and Ca, a rare earth element such as La and Ce, and a transition metal element such as Fe, Co and Ni. Can be Among them, protons, alkali elements, and alkaline earth elements are preferable.
[0044]
The X-ray diffraction peak in Table 1 described above is data obtained from an X-ray diffraction pattern measured by a standard X-ray powder diffractometer. As a specific measuring method, using Cu as a target, using an X-ray tube with an output set to 40 kV / 30 mA as a radiation source, diffracted X-rays diffracted by the sample are monochromatized to Kα radiation by a monochromator. This is done by detecting what has happened. Optical conditions are measured with a divergence slit = 1 °, a scattering slit = 1 °, and a light receiving slit = 0.2 mm, and the position of the diffraction peak is expressed as 2θ (diffraction angle). Θ is the Bragg angle observed on the recording paper. The surface spacing (d) in angstrom units is obtained from Bragg's conditional expression: 2 dsin θ = λ. Here, λ = 1.54184 °. In addition, a peak position is represented as a peak top. The intensity was measured from the height of the diffraction peak after subtracting the background, and I / I 0 It is represented by a value of × 100. Where I 0 Is the intensity of the strongest peak, and I is the intensity at each of the other peaks. In the case of the present invention, 0 Is a peak at 2θ = 9.5 ± 0.3 °. In addition, usually, the measurement of 2θ is subject to both human error and mechanical error. In consideration of the above errors and the like, the range of ± of the measured value is defined as about ± 0.3 °.
[0045]
(X-ray diffraction pattern after firing)
As described above, the method for producing an iron aluminophosphate of the present invention has been described. The obtained iron aluminophosphate was further calcined in an oxygen-containing gas atmosphere, and powder X-ray diffraction measurement was performed. Table 2 shows the diffraction angle (2θ) at which the main diffraction peak of the iron aluminophosphate after calcination appears. The symbols of the relative intensities in Table 2 are the same as in Table 1.
[0046]
[Table 2]
[0047]
Iron aluminophosphate after firing shown in Table 2 can be obtained by firing iron aluminophosphate shown in Table 1 in the presence of a gas containing oxygen. The firing temperature is 200 ° C. or more and 800 ° C. or less, and is preferably 300 ° C. or more and 700 ° C. or less, and is preferably 400 ° C. or more and 650 ° C. or less from the viewpoint of easy removal of the template and / or change of the crystal structure. Is more preferred. The firing time is from 1 minute to 15 hours, and from the viewpoint of easy removal of the template and / or change of the crystal structure, preferably 2 minutes to 10 hours, more preferably 5 minutes to 8 hours. The firing time referred to here is an apparent time during which the material to be substantially fired is present in the processing temperature environment. The actual processing time may be set slightly differently. The oxygen concentration in the gas is at least 2 vol%, and is preferably at least 3 vol%, more preferably at least 5 vol%, from the viewpoint of easy removal of the template and / or change of the crystal structure. As the containing gas other than oxygen, an inert gas such as nitrogen, argon, and helium is used. In some cases, water vapor and nitrogen oxide may be mixed up to 10% by volume. The firing gas may or may not be circulated in the processing apparatus, but when circulated, it is preferably circulated at a weight hourly space velocity (WHSV) with respect to the sample to be fired. The weight hourly space velocity (WHSV) is preferably 20 / h or less, and is preferably 15 / h or less, more preferably 10 / h or less from the viewpoint of easy removal of the template and / or change of the crystal structure. preferable. As a firing apparatus, an arbitrary heating apparatus such as a muffle furnace or a tubular furnace is used, and the firing is performed in a fixed bed or fluidized bed format.
[0048]
The calcined iron aluminophosphate thus obtained can be used as an adsorbent, a catalyst for acid and oxidation reactions, a separation material, optical materials such as quantum dots and quantum wires, semiconductor fine particles and phosphors as magnetic materials, and dyes. Widely used as a host.
[0049]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples.
[0050]
(Example 1)
Example 1 relates to an iron aluminophosphate synthesized using morpholine and triethylamine as a template.
[0051]
To a mixture of 28.05 g of water and 11.53 g of 85% phosphoric acid, 6.8 g of pseudo-boehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added, followed by stirring. This was designated as solution A. Separately from solution A, a solution was prepared by mixing 2.78 g of ferrous sulfate heptahydrate, 5.05 g of morpholine, 4.35 g of triethylamine, and 29 g of water. This was slowly added to the solution A and stirred for 3 hours to obtain a starting reactant having the following composition.
0.2FeSO 4 : Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 1.16 morpholine: 0.86 triethylamine: 70H 2 O
[0052]
The starting reactant was charged into a 200 cc stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 160 ° C. for 4 days in a static state. After the reaction, the mixture was cooled and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. The results of powder XRD of the iron aluminophosphate thus obtained are shown in Table 3 below. FIG. 1 shows the XRD pattern.
[0053]
[Table 3]
[0054]
The obtained iron aluminophosphate was dissolved by heating in an aqueous hydrochloric acid solution and subjected to elemental analysis by ICP analysis. The composition ratio (molar ratio) of each component to the total of aluminum, phosphorus and iron in the skeletal structure was 13%. 8.8%, aluminum 37.4%, phosphorus 48.8%.
[0055]
After that, 3 g was collected from the iron aluminophosphate containing the template, placed in a vertical quartz fired tube, heated to 550 ° C. at 1 ° C./min under an air flow of 100 ml / min, and left as it was. The firing was performed at 550 ° C. for 6 hours. The XRD of the calcined iron aluminophosphate thus obtained was measured, and the results are as shown in the following table. FIG. 2 is an XRD pattern of the fired product.
[0056]
[Table 4]
[0057]
Table 5 shows XRD results of the iron aluminophosphate obtained after firing in a nitrogen atmosphere instead of in an air stream.
[0058]
[Table 5]
[0059]
Table 6 shows the XRD results of the nitrogen fired samples shown in Table 5 after refiring with air. This was the same as Table 4.
[0060]
[Table 6]
[0061]
(Example 2)
Example 2 relates to iron aluminophosphate manufactured using morpholine alone as a template.
[0062]
86.5 g of 85% phosphoric acid was added to 210 g of water, and 51 g of pseudoboehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. A solution prepared by dissolving 41.7 g of ferrous sulfate heptahydrate in 218 g of water was added thereto, and 75.7 g of morpholine was slowly added thereto, followed by further stirring for 3 hours. Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.4FeSO 4 : Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 2 morpholine: 70H 2 O
[0063]
The mixture thus obtained was charged into a 1-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and reacted at 180 ° C. for 24 hours while stirring at 100 rpm. After the reaction, the mixture was cooled, and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. Table 7 shows the XRD measurement results of the iron aluminophosphate thus obtained.
[0064]
[Table 7]
[0065]
This sample was subjected to elemental analysis by ICP analysis in the same manner as in Example 1. As a result, the constituent ratio (molar ratio) of each component to the total of aluminum, phosphorus, and iron was 17.2% for iron, 29.4% for aluminum, and 53.4% for phosphorus.
[0066]
(Example 3)
Example 3 relates to an iron aluminophosphate made using morpholine and triethylamine as templates.
[0067]
11.5 g of 85% phosphoric acid was added to 28.05 g of water, and 6.8 g of pseudoboehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. To this, a solution of 8.3 g of ferrous sulfate heptahydrate dissolved in 29 g of water was added, and a solution obtained by mixing 5.05 g of morpholine and 4.35 g of triethylamine was slowly added, followed by stirring for 3 hours. Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.6FeSO 4 : Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 1.16 morpholine: 0.86 triethylamine: 70H 2 O
[0068]
The mixture thus obtained was charged into a 0.2-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 160 ° C. for 4 days in a stationary state. After the reaction, the mixture was cooled, and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. Table 8 shows the results of XRD measurement of the obtained iron aluminophosphate.
[0069]
[Table 8]
[0070]
This sample was subjected to elemental analysis by ICP analysis in the same manner as in Example 1. As a result, the constituent ratio (molar ratio) of each component with respect to the total of aluminum, phosphorus and iron was 13.2% for iron, 38.3% for aluminum, and 48.5% for phosphorus.
[0071]
(Example 4)
Example 4 relates to iron aluminophosphate made using morpholine and triethylamine as templates.
[0072]
11.5 g of 85% phosphoric acid was added to 26 g of water, and 5.44 g of pseudoboehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added thereto, followed by stirring for 2 hours. To this was added a solution of 8.3 g of ferrous sulfate heptahydrate dissolved in 26 g of water, and a solution of a mixture of 2.18 g of morpholine and 7.43 g of cyclohexylamine was added slowly, followed by stirring for 2 hours. Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.6FeSO 4 : 0.8Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 0.5 morpholine: 1.5 cyclohexylamine: 60H 2 O
[0073]
The obtained mixture was charged into a 0.2-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 190 ° C. for 1 day in a static state. After the reaction, the mixture was cooled, and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. Table 9 shows the results of XRD measurement of the obtained iron aluminophosphate.
[0074]
[Table 9]
[0075]
This sample was subjected to elemental analysis by ICP analysis in the same manner as in Example 1. As a result, the constituent ratio (molar ratio) of each component to the total of aluminum, phosphorus and iron was 14.1% for iron, 38.4% for aluminum, and 47.4% for phosphorus.
[0076]
(Example 5)
Example 5 relates to a Si-containing iron aluminophosphate synthesized using morpholine and triethylamine as a template.
[0077]
11.5 g of 85% phosphoric acid was added to 28.05 g of water, and 6.8 g of pseudoboehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. To this, 2.78 g of ferrous sulfate heptahydrate was dissolved in 29 g of water, and a solution obtained by adding 0.15 g of fumed silica (Aerosil 200) was added thereto. Further, 5.05 g of morpholine and 4.35 g of triethylamine were mixed. The solution was added slowly and stirred for another 3 hours. Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.2FeSO 4 : 0.05SiO 2 : Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 1.16 morpholine: 0.86 triethylamine: 70H 2 O
[0078]
The obtained mixture was charged into a 0.2-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 170 ° C. for 2 days in a stationary state. After the reaction, the mixture was cooled, and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. Table 10 shows the results of XRD measurement of the iron aluminophosphate thus obtained.
[0079]
[Table 10]
[0080]
This sample was subjected to elemental analysis by ICP analysis in the same manner as in Example 1. As a result, the constituent ratio (molar ratio) of each component to the total of aluminum, phosphorus, iron, and silicon was as follows: 9.9% for iron, 2.8% for silicon, 40.7% for aluminum, and 46.7% for phosphorus. %Met.
[0081]
(Example 6)
Example 6 is an iron aluminophosphate synthesized using diisopropylethylamine and methylbutylamine as templates.
[0082]
8.07 g of 85% phosphoric acid was added to 15 g of water, and 3.8 g of pseudoboehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. A solution obtained by dissolving 3.88 g of ferrous sulfate heptahydrate in 20 g of water was added thereto, and a mixture of 4.55 g of diisopropylethylamine and 3.05 g of methylbutylamine was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. . Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.4FeSO 4 : 0.8Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 1 diisopropylethylamine: 1 methylbutylamine: 60H 2 O
[0083]
The mixture thus obtained was charged into a 0.2-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 170 ° C. for 2 days in a stationary state. After the reaction, the mixture was cooled, and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. Table 11 shows the XRD measurement results of the iron aluminophosphate thus obtained.
[0084]
[Table 11]
[0085]
This sample was subjected to elemental analysis by ICP analysis in the same manner as in Example 1. As a result, the constituent ratio (molar ratio) of each component to the total of aluminum, phosphorus, and iron was 9.2% for iron, 42.6% for aluminum, and 48.2% for phosphorus.
[0086]
(Example 7)
Example 7 is a Si-containing CHA-type iron aluminophosphate synthesized using morpholine and triethylamine as templates.
[0087]
11.5 g of 85% phosphoric acid was added to 28.05 g of water, and 6.8 g of pseudoboehmite (containing 25% water, manufactured by Condea) was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. A solution obtained by dissolving 1.4 g of ferrous sulfate heptahydrate in 29 g of water and adding 0.3 g of fumed silica (Aerosil 200) was added thereto, and 5.05 g of morpholine and 4.35 g of triethylamine were further mixed. The solution was added slowly and stirred for another 3 hours. Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.1FeSO 4 : 0.1SiO 2 : Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 1.16 morpholine: 0.86 triethylamine: 70H 2 O
[0088]
The obtained mixture was charged into a 0.2-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 160 ° C. for 3 days in a stationary state. After the reaction, the mixture was cooled, and the supernatant was removed by decantation to collect a precipitate. The precipitate was washed three times with water, filtered off and dried at 120 ° C. Table 12 shows the XRD measurement results of the iron aluminophosphate thus obtained.
[0089]
[Table 12]
[0090]
This sample was subjected to elemental analysis by ICP analysis in the same manner as in Example 1. As a result, the composition ratio (molar ratio) of each component to the total of aluminum, phosphorus, and iron was as follows: iron was 6.6%, silicon was 4.6%, aluminum was 43.6%, and phosphorus was 43.6%. there were.
[0091]
(Comparative example)
Synthesized according to Example 10 described in US Pat. No. 4,554,143.
[0092]
11.6 g of 85% phosphoric acid was added to 32 g of water, and 16.4 g of alkynium isopropoxide was slowly added thereto, followed by stirring for 3 hours. To this, 5.6 g of ferrous sulfate heptahydrate was added, and a liquid obtained by further mixing 42.1 g of a 35 wt% aqueous solution of tetraethylammonium hydroxide (TEAOH) was added, and the mixture was further stirred for 3 hours. Then, a gel starting reactant having the following composition was obtained.
0.4FeSO 4 : 0.8Al 2 O 3 : P 2 O 5 : 2.0TEAOH: 68H 2 O
[0093]
The obtained mixture was charged into a 0.2-liter stainless steel autoclave containing a Teflon (registered trademark) inner cylinder, and allowed to react at 200 ° C. for 42 hours in a stationary state. After the reaction, the mixture was cooled and the precipitate was collected by a centrifuge. The precipitate was washed with water, separated by filtration and dried at 120 ° C. The zeolite containing the template thus obtained was fired at 550 ° C. in an air stream for 6 hours in the same manner as in Example 1 to obtain a fired product.
[0094]
FIG. 3 shows an XRD diagram of a template-containing product (without removing the template), and FIG. 4 shows an XRD diagram after firing. The XRD intensity of FIG. 3 is smaller than that of FIG. 1 of Example 1, and the crystallinity may be insufficient. In addition, in FIG. 4 after firing, a broad peak derived from amorphous near 25 ° (2θ), which is not seen in FIG. 2 after firing in Example 1, clearly appears, and near 20 ° (2θ). Indicates an impurity component considered as a dense component, and it can be seen that the structure is largely destroyed by firing.
[0095]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for producing an iron aluminophosphate of the present invention, a template selected from an alicyclic heterocyclic compound containing nitrogen, an amine having a cycloalkyl group, and an amine having an alkyl group can be obtained. It is very preferable for industrial production because it is easy to manufacture, inexpensive and excellent in safety. Furthermore, there is an unprecedented effect that the manufactured iron aluminophosphate is easy to handle and the structure is hardly destroyed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an example of a typical X-ray diffraction pattern of an iron aluminophosphate produced according to the present invention.
FIG. 2 is an X-ray diffraction pattern of the fired product of Example 1.
FIG. 3 is an X-ray diffraction pattern of a sample from which a template of a comparative example has not been removed.
FIG. 4 is an X-ray diffraction pattern of a fired product of a comparative example.
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