JP2004073837A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Kishio Sugijima
杉島 紀志男
Isamu Yamada
山田 勇
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Abstract

【課題】遊技者に新鮮な感覚を味合わせることができる、趣向性の向上した弾球遊技機を提供する。
【解決手段】所定条件に起因して駆動入賞口を拡開する拡開駆動制御手段と、所定条件に起因して前記駆動入賞口を縮小又は閉鎖する縮小閉鎖駆動制御手段と、前記駆動入賞口へ向けて遊技球を打出すのを停止するタイミングを前記駆動入賞口が縮小又は閉鎖駆動するタイミングと対応させて報知する打出し停止タイミング報知手段とを備えた。
【選択図】    図19

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弾球遊技機においては、遊技盤の所定部位を遊技球が通過等することにより遊技盤の図柄表示部で図柄が変動開始し、特定の図柄で停止することにより遊技盤の駆動入賞口が遊技球を入賞し易くするように拡開駆動して拡開状態となり、所定時間経過後または所定球数入賞後に縮小又は閉鎖駆動して縮小又は閉鎖(以後縮小閉鎖と記す)状態となるように構成されたものがある。そして、前記駆動入賞口に遊技球が入賞することにより、遊技者には遊技上の価値として、入賞した遊技球の数にあわせて賞品球を払い出すようになっている。
【0003】
また、通常の遊技者は、前記駆動入賞口の拡開に応じて遊技球を駆動入賞口へ向けて打出すようにし、その後の駆動入賞口の縮小閉鎖に応じて前記駆動入賞口へ向けての遊技球の打出しをやめている。その際、前記駆動入賞口へ向けての遊技球の打出し停止は、遊技者が前記駆動入賞口の縮小閉鎖を確認してから行っている。
【0004】
しかし、遊技機の発射装置から発射された遊技球は、遊技盤上の釘と接触等することにより、前記発射から駆動入賞口へ到達するまでに所定時間を必要とするため、遊技者が、前記駆動入賞口の縮小閉鎖駆動に気づいて駆動入賞口へ向けた打出しを停止したとしても、前記打出し停止までに駆動入賞口へ向けて打ち出された遊技球のいくつかは、縮小閉鎖後の駆動入賞口あるいはその付近に到達することになる。したがって、遊技者は本来入賞させたい駆動入賞口へ入賞させられない遊技球(無駄球)を発射していることとなり、遊技者の損失に繋がっていた。特に、前記駆動入賞口の拡開時間(拡開から閉鎖までの時間)について一般の遊技者は知らないのが通常であるため、前記駆動入賞口の縮小閉鎖駆動開始を予測して駆動入賞口への遊技球の打出しをやめることもできなかった。また、たとえ遊技者が拡開時間を知っていたとしても、それを遊技者自らが計測し、該計測にあわせて遊技を行うことは大変煩わしい作業であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は前記の点に鑑みなされたもので、駆動入賞口が拡開駆動して遊技球の入賞を容易にした後に縮小閉鎖駆動する弾球遊技機において、駆動入賞口へ向けて発射した遊技球が縮小閉鎖後の駆動入賞口へ到達して駆動入賞口へ入賞しない遊技球を減らすことができ、しかも遊技者に新鮮な遊技感を味合わせることができ、さらには遊技者が技量を発揮することのできる、趣向性の向上した弾球遊技機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置を備え、前記発射装置により前記遊技領域に打ち込まれた遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入賞することにより遊技者に遊技上の価値を付与する弾球遊技機において、所定条件に起因して前記駆動入賞口を拡開する拡開駆動制御手段と、所定条件に起因して前記駆動入賞口を縮小又は閉鎖する縮小閉鎖駆動制御手段と、前記駆動入賞口へ向けて遊技球を打ち出すのを停止するタイミングを、前記駆動入賞口が縮小又は閉鎖駆動するタイミングと対応させて報知する打出し停止タイミング報知手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、打出し停止タイミング報知を、駆動入賞口の縮小閉鎖駆動開始前に行うことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、打出し停止タイミング報知を行なう第1の遊技状態と該打出し停止タイミング報知を行わない第2の遊技状態を選択制御する選択制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか一項において、表示装置を備え、前記打出し停止タイミング報知を前記表示装置による表示報知で行うことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか一項において、音声発生装置を備え、前記打出し停止タイミング報知を前記音声発生装置による音声報知で行うことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか一項において、打出し停止タイミング報知前に、打出し停止タイミング報知を予告する停止準備予告報知を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか一項において、打出し停止タイミングが、発射装置の発射強度を切替えるタイミングであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は同弾球遊技機の遊技盤の正面図、図3は同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図4は同弾球遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図、図5は乱数更新処理に関するフローチャート、図6は右駆動入賞口用乱数取得記憶処理に関するフローチャート、図7は右駆動入賞口当否判定処理に関するフローチャート、図8は右駆動入賞口用図柄変動時間決定処理に関するフローチャート、図9は打出し準備予告報知決定処理に関するフローチャート、図10は打出しタイミング報知決定処理に関するフローチャート、図11は打出し準備予告報知処理に関するフローチャート、図12は打出しタイミング報知処理に関するフローチャート、図13は打出し停止準備予告報知決定処理に関するフローチャート、図14は打出し停止タイミング報知決定処理に関するフローチャート、図15は打出し停止準備予告報知処理に関するフローチャート、図16は打出し停止タイミング報知処理に関するフローチャート、図17は右駆動入賞口拡開駆動処理に関するフローチャート、図18は右駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理に関するフローチャートである。
【0014】
図1及び図2に示す弾球遊技機(ここではパチンコ遊技機)1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、前記内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、第1種始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18b、その左側ランプ風車18aの下方に右駆動入賞口用図柄の始動ゲート19、右側ランプ風車18bの下方に普通電動役物である右駆動入賞口11が設けられ、前記右駆動入賞口用図柄の始動ゲート19と右駆動入賞口11の下方に風車22a,22b、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。また、該弾球遊技機においては、特定の条件で所定の特別遊技状態、この例では大当たりとなると大入賞口15が開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。なお、この例では、遊技盤の中心より右側へ打ち込まれた遊技球が前記第1始動入賞口10へ入賞しないように、右駆動入賞口11の付近には、障害釘21が配設されている。
【0015】
前記遊技盤3の前面側にはガラス枠31、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35,36、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置H等がそれぞれ組み付けられている。
次に所要の各部についてさらに詳述する。
【0016】
前記表示装置9は、その上部の右駆動入賞口用図柄表示装置41と中部の特別図柄表示装置43とよりなり、数字、アルファベット、記号或いは絵(キャラクター)等の右駆動入賞口用図柄又は特別図柄を変動表示及び停止表示可能となっている。また、前記特別図柄表示装置43には、後に詳述する右駆動入賞口11の拡開駆動の準備予告報知及び打出しタイミング報知も表示可能となっている。右駆動入賞口用図柄表示装置41は7セグメントLED等からなる右駆動入賞口用図柄表示部45を有する。また、右駆動入賞口用図柄表示部45の両側にはLED等からなる右駆動入賞口図柄変動数記憶表示器47が設けられ、前記右駆動入賞口用図柄始動ゲート19を遊技球が通過することによって発生する図柄変動開始の数を、現在変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)として記憶し表示するようになっている。
【0017】
前記特別図柄表示装置43は、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例では、窓枠部49内にカラー表示可能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部(可変表示領域)50が設けられている。この画像表示部50は、横に並ぶ3つの表示領域に分割されて左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域となっており、左側表示領域には左特別図柄が、中央表示領域には中特別図柄が、右側表示領域には右特別図柄が、それぞれ判定図柄(判定結果表示用図柄)として、変動表示及び停止表示可能とされている。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ表示される特別図柄は、‘0’,‘1’,‘2’,‘3’,‘4’,‘5’,‘6’,‘7’,‘8’,‘9’,‘10’,‘11’の12通りの図柄とされている。
【0018】
また、前記画像表示部50には、前記特別図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景等)、キャラクター(人物、動物、植物、物等)、文字等の装飾図柄が表示され、該装飾図柄は前記特別図柄の変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能となっている。さらに、前記窓枠部49の左右内側にはLED等からなる特別図柄変動数記憶表示器51が設けられている。
【0019】
前記第1種始動入賞口10は表示装置9の真下に設けられ、開口したものとされている。また、右駆動入賞口11については、二つの可動翼片11a,11bが背面の右駆動入賞口用ソレノイドによって、通常状態である略垂直な縮小状態(この例では閉鎖状態)と略V字形に入賞領域を拡開させる拡開状態間を変化可能に制御されるものとなっている。なお、この例では前記右駆動入賞口11の上部には、ピン状の障害突起200が突設され、前記二つの可動翼片11a,11bが略垂直の縮小時に遊技球が右駆動入賞口11へ入賞するのを阻止する閉鎖状態を構成している。
【0020】
また、前記遊技盤3の背面には、第1種始動入賞口10に入賞した球を検出する特別図柄変動開始スイッチが入賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって前記特別図柄表示装置43の図柄変動を開始するようになっている。その際、特別図柄変動中に第1種始動入賞口10に入賞した球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数については、保留回数(この例では最高4回)を、前記特別図柄変動数記憶表示器51に表示し、記憶数の減少によって前記表示器51の表示個数を減らすようになっている。
【0021】
前記右駆動入賞口用図柄始動ゲート19は、表示装置9の左側領域に設けられ、右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチを備え、該右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチでゲート19を通過する遊技球を検出する。検出された入賞信号は、後に詳述する図3に示すメイン制御回路70へ送られ、それに伴って、メイン制御回路70のラベル−FRND−Mカウンタの数値が取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70のRAM73の右駆動入賞口用図柄乱数記憶領域に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて右駆動入賞口に対する当たり及び外れの判定、停止図柄の決定等が行われ、その決定された停止図柄等の制御データに基づいて、右駆動入賞口用図柄表示装置41が右駆動入賞口用図柄表示部45で右駆動入賞口用図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
【0022】
前記大入賞口15は第1種始動入賞口10の下方に設けられ、大入賞口開放用ソレノイドと該ソレノイドによって開閉する開閉板61とを備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板61が閉じた状態とされ、当該大入賞口15の内部には、該大入賞口15の開放と同時に開放して入賞可能にする特定領域入賞口63とを有する。さらに、該特定領域入賞口63には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉(図示せず)が設けられている。また、前記特定領域入賞口63には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチが設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15に入賞しかつ前記特定領域入賞口63に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチが設けられている。
【0023】
前記特別図柄表示装置43の作動及び大入賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立時)の動作について説明する。前記のように第1種始動入賞口10に遊技球が入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出されると、前記特別図柄変動開始スイッチにより入賞信号が後述する図3に示すメイン制御回路70へ送られ、それに伴って、メイン制御回路70の各種乱数値が取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70のRAM73の特別図柄乱数記憶領域に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たりの判定、確定停止図柄の決定(作成)、リーチの有無決定、図柄変動・停止パターン及び背景図柄の種類の決定等が行われ、その決定(選択)された確定停止図柄や図柄変動・停止パターン等がコマンド(指示信号)としてサブ制御回路である表示制御回路90へ送信され、それを受けた表示制御回路90が特別図柄表示装置43に制御データをセットし、該制御データによる制御を実行することによって、前記特別図柄表示装置43における画像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域で特別図柄の変動を開始する。
【0024】
前記特別図柄の変動開始から所定時間(前記選択された各変動パターンで定められている時間、この例では最低5.1秒から最高57.1秒)変動後、例えば、左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域の順や左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域の順等で特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定表示される。その際、決定された停止図柄及び図柄変動・停止パターン等によっては、リーチ状態が成立することがある。ここで、リーチ状態とは、画像表示部50で特別図柄の変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様、つまり大当たりの組合せが表示され易い可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50の各表示領域の内、最終停止図柄(ここでは中特別図柄)を表示する表示領域(ここでは中央表示領域)だけを残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように停止表示するリーチ変動表示処理がなされている。
【0025】
また、前記リーチ状態時には、前記画像表示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の変動時間を長くしたり、前記画像表示部50における特別図柄の背後に表示される背景画像を変化させたり、該画像表示部50上に前記キャラクターや文字を表示する等、複数の態様のリーチアクションの中から選択されたリーチアクションが演出されるようになっている。なお、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可能性又は大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしても良い。前記予告としては、画像表示部50上へのキャラクター表示や残像表示等が挙げられる。
【0026】
前記停止特別図柄の組合せが、予め決められた特定の当たり図柄組合せ(大当たり図柄組合せ)、例えば、同一図柄の組合せからなる通称ぞろ目であると、大当たり状態に移行する。大当たり状態になると、前記大入賞口15の開閉板61が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しない賞品球払出装置により所定数の遊技球が賞品球として払い出される。前記開閉板61は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。なお、前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数は、特別図柄表示装置43の画像表示部50に、0〜10までの数字又は棒グラフのように表示されるようになっている。
【0027】
また、大入賞口15の開放中又は大入賞口15が閉じてから約2秒以内に、特定領域入賞口63への入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高15回又は13回)、前記開閉板61の開放を繰り返すようになっている。なお、実施例では、大当たり成立時に確定停止表示される大当たり図柄の組合せが特定の図柄組合せ、具体的には‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’、‘11’の何れかの奇数のぞろ目からなる図柄組合せであるときには、前記大当たり継続権利の発生する最高回数、いわゆるラウンド数が13ラウンド(回)となり、一方、確定停止表示される大当たり図柄の組合せが非確変図柄(通常図柄)である‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’、‘10’の何れかの偶数のぞろ目からなる図柄組合せ(通常図柄組合せ)であるときには、前記ラウンド数が15ラウンド(回)となる。
【0028】
図3には、弾球遊技機1の裏側に設置された遊技系統の主制御を行うメイン制御回路70及び該メイン制御回路70の制御下で前記特別図柄表示装置43の画像表示部50における特別図柄、背景,キャラクター,文字等の装飾図柄の表示制御を行う表示制御回路(サブ制御回路)90等、当該弾球遊技機1のシステム制御ブロックが示されている。
【0029】
前記メイン制御回路70は、内部に遊技制御用プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM73、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備えたワンチップマイクロコンピュータ71と、該コンピュータ71と前記表示制御回路90等を結ぶI/O(入出力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、バッファゲート79、インターフェイス80、初期リセット回路81、定期リセット回路82等により構成されている。
【0030】
前記CPU72は、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たり(特別遊技状態)の発生確率や右駆動入賞口用図柄による当たり(右駆動入賞口11の拡開駆動)の発生確率を定める乱数等も生成している。また、前記RAM73は特別図柄変動開始スイッチの検出信号及び右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域、CPU72で生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、並びにCPU72の作業領域を備えている。さらに、前記ROM74には、遊技上の制御プログラムや制御データ、制御コマンドが書き込まれている他、大当たり及び右駆動入賞口用図柄による当たりの判定値等が書き込まれている。
【0031】
初期リセット回路81は、電源回路87による電源投入時にワンチップマイクロコンピュータ71をリセットするための回路である。初期リセット回路81から送られてきた初期リセットパルスに応答して、ワンチップマイクロコンピュータ71は各種制御情報を初期化する。
【0032】
定期リセット回路82は、ワンチップマイクロコンピュータ71に対し、定期的(例えば4msec毎)にリセットパルスを与え、ワンチップマイクロコンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御用プログラムを先頭から繰り返し実行させるための回路である。
【0033】
また、前記メイン制御回路70から出力される制御信号に基づいて、ドライバ78に接続された右駆動入賞口11、大入賞口15、右駆動入賞口用図柄表示装置41、右駆動入賞口用図柄変動数記憶表示器47、特別図柄変動数記憶表示器51等が制御されている。前記メイン制御回路70は、前記駆動入賞口11を拡開駆動する拡開駆動制御手段と、縮小閉鎖(この例では閉鎖)する縮小閉鎖駆動制御手段にも相当する。さらに、ドライバ78を介して、発光体制御回路88が発光体制御信号を受け取り、当該制御信号に基づいてランプ表示器35,36等が制御されている。その他、ドライバ78及び情報出力回路83を介して、大当たり情報や図柄確定情報、確率変動情報等の各種遊技情報がホストコンピュータであるホール用の管理装置84に出力されている。
【0034】
さらに、各種入賞口に入賞した遊技球を検出する、特別図柄変動開始スイッチ、右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチ、特定入賞球検出スイッチ、入賞球数カウントスイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等の各検出器から出力される検出信号は、前記インターフェイス80を介してメイン制御回路70に送信されている。
【0035】
その他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、I/Oバス75を介して音声合成回路85及び表示制御回路90が接続されている。前記音声合成回路85には音声増幅回路86を介してスピーカ37が接続されており、表示制御回路90には前記特別図柄表示装置43が接続されている。
【0036】
前記表示制御回路90は、前記メイン制御回路70からの制御信号に基づいて所定の表示制御処理を行うサブ制御回路に相当する。また、この表示制御回路90は、表示装置9(特には特別図柄表示装置43の画像表示部50)に表示する遊技画像(特別図柄(判定図柄)、キャラクター,背景,文字等の装飾図柄が含まれる。)の表示制御を行うためのものであって、図4に示すように、前記表示装置9に遊技画像を表示するための制御データを記憶する制御データROM92、前記制御データを書き換え可能に記憶する制御データRAM93、特別図柄、キャラクター,背景,文字等の装飾図柄等の画像データ(判定図柄変動・停止表示データや装飾図柄表示データ等)を記憶する画像データROM96、メイン制御回路70の制御信号に基づき制御データROM92及び制御データRAM93に従って表示制御データを制御する表示制御用CPU(制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備えている。)91、該表示制御用CPU91からの指令に基づいて画像データROM96から必要なデータを読み出し、前記特別図柄や背景,キャラクター,文字等の装飾図柄等のマップデータを生成するVDP94、該VDP94で生成したデータを格納するVRAM95、前記格納記憶された画像データをRGB信号に変換するD−A変換回路97、リセット回路98等よりなる。なお、D−A変換回路97によって変換されたRGB信号は特別図柄表示装置43に入力され、またVDP94から複合同期信号SYNCを表示装置9の特別図柄表示装置43に供給する。そして、特別図柄表示装置43は、送信されてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づいて画像表示部50に画像を表示する。
【0037】
また、前記メイン制御回路70には、電源回路87と、前記発射装置Hによる遊技球の発射を制御するための発射制御回路100と、払い出し装置(図示せず)による賞品球や貸球の払い出しを制御するための払い出し制御回路110が接続されている。
【0038】
この実施例における前記メイン制御回路70のCPU72のカウンタとしては、大当たり判定カウンタをはじめとした各種カウンタが挙げられるが、この発明における主なカウンタとして、表1に示すように、ラベル−FRND−M,ラベル−FRND−H,ラベル−FRND−Jの3種類のカウンタがある。なお、前記各カウンタの所定時に取得された数値は、メイン制御回路70のRAM73に最高5個まで格納される。なお、前記RAM73に記憶された各カウンタの数値は、各カウンタの数値に関する一連の遊技動作処理後、クリア処理される。各カウンタの作動については次に示す。
【0039】
【表1】
Figure 2004073837
【0040】
ラベル−FRND−Mは、前記右駆動入賞口用図柄表示部45に停止表示する右駆動入賞口用図柄を決定すると共に該右駆動入賞口用図柄の当たり及び外れを判定するもので、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘9’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベル−FRND−Mの数値Q1は、右駆動入賞口用図柄始動ゲート19を通過した遊技球を右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示中の右駆動入賞口用図柄当たり用のものを含めて、最大5個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納される。
【0041】
また、前記ラベル−FRND−Mの数値には、各数値に対応する右駆動入賞口用図柄が予め割り当てられている。実施例においては、ラベル−FRND−Mの取得数値が‘1’のときは右駆動入賞口用図柄表示部45に停止表示する右駆動入賞口用図柄が‘1’となる等、ラベル−FRND−Mの取得数値がそのまま右駆動入賞口用図柄表示部45に停止表示する右駆動入賞口用図柄として割り当てられている。
【0042】
ラベル−FRND−Hは、右駆動入賞口用図柄表示部45における右駆動入賞口用図柄の変動開始から停止までの変動時間を決定するためのものであり、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘4’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベル−FRND−Hの数値Q2は、右駆動入賞口用図柄始動ゲート19を通過した遊技球を右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示中の右駆動入賞口用図柄のものを含めて、最大5個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納される。
【0043】
ラベル−FRND−Jは、拡開駆動及び縮小閉鎖駆動する右駆動入賞口11へ遊技球を入賞させやすくするための打出し準備予告報知決定用、打出しタイミング報知決定用、また、右駆動入賞口へ入賞せず無駄になる遊技球を減らすための打出し停止準備予告報知決定用、打出し停止タイミング報知決定用のものであり、さらには打出し停止タイミング報知を行う第1の遊技状態と該打出し停止タイミング報知を行わない第2の遊技状態を選択制御する選択制御手段をも兼ねている。前記『打ち出し』は、右駆動入賞口11へ向けての遊技球の打ち出しをいい、具体的には前記右駆動入賞口11まで遊技球が届くように発射装置Hを操作しての打出しを意味する。また、後に詳述する『打出し停止』とは、遊技球の発射を停止することのみならず、遊技球の発射を停止することなく(連続発射状態で)前記発射装置Hの発射強度を切替えて変更し、他の方向に向けて遊技球を発射することを含んだものを意味する。このラベル−FRND−Jは、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘2’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。また、このラベル−FRND−Jの数値Q3は、右駆動入賞口用図柄始動ゲート19を通過した遊技球を右駆動入賞口用図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示中の右駆動入賞口用図柄のものを含めて、最大5個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納される。
【0044】
本発明に係る弾球遊技機1では、前記メイン制御回路70において、各種様々の処理(メイン処理)が行われる。前記メイン処理のうち、乱数更新処理、右駆動入賞口用乱数取得記憶処理、右駆動入賞口当否判定処理、右駆動入賞口用図柄変動時間決定処理、打出し準備予告報知決定処理、打出しタイミング報知決定処理、打出し準備予告報知処理、打出しタイミング報知処理、打出し停止準備予告報知決定処理、打出し停止タイミング報知決定処理、打出し停止準備予告報知処理、打出し停止タイミング報知処理、右駆動入賞口拡開駆動処理、右駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理について、具体例を示しつつ前記カウンタとの関係から詳述する。なお、図3に示したメイン制御回路70のCPUは、割り込み時間(4msec)ごとにメイン制御回路70のROMに記憶されている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
【0045】
乱数更新処理では、表1に示す各カウンタの乱数範囲において、図5に示すような処理(S10)がなされる。この乱数更新処理(S10)では、各カウンタの各数値Qn(n=1〜3)が前記所定時間毎に1ずつ加算され(S11)、前記各数値Qnが所定最大値X(ラベル−FRND−Mの場合は9、ラベル−FRND−Hの場合は4、ラベル−FRND−Jの場合は2)に至ると次に再び‘0’に戻る繰り返しを行う(S12,S13)。そして、各カウンタの更新数値がメイン制御回路70のRAMの各カウンタと対応する乱数記憶エリアにそれぞれ記憶される(S14)。なお、図5中における『Qn’』は、加算(更新)される前の各カウンタの数値を意味する。
【0046】
右駆動入賞口用乱数取得記憶処理では、図6に示す処理(S20)がなされる。この右駆動入賞口用乱数取得記憶処理(S20)では、まず、遊技球が前記右駆動入賞口用図柄始動ゲート19を通過したか否か判断され(S21)、通過した場合には、前記メイン制御回路70のRAM73における取得乱数値記憶領域に既に記憶されている右駆動入賞口用取得乱数(ラベル−FRND−M,ラベル−FRND−H,ラベル−FRND−Jの取得乱数値)の記憶数が、それぞれ最大記憶数の5個未満か否か判断され(S22)、5個未満の場合には、新たに各種(ラベル−FRND−M,ラベル−FRND−H,ラベル−FRND−J)の乱数値が取得される(S23)。また、新たに取得された各種乱数値は前記RAM73の取得乱数値記憶領域に追加記憶される(S24)。なお、前記S21で右駆動入賞口用図柄始動ゲート19を通過していない場合、又は前記S22で右駆動入賞口用取得乱数の記憶数が5以上の場合は、直ちに右駆動入賞口用乱数取得記憶処理(S20)が終了される。このようにして取得されたラベル−FRND−M(Q1),ラベル−FRND−H(Q2),ラベル−FRND−J(Q3)の乱数値は、右駆動入賞口の当否判定処理(S30)、右駆動入賞口用図柄変動時間決定処理(S40)、打出し準備予告報知決定処理(S60)、打出しタイミング報知決定処理(S70)、打出し停止準備予告報知決定処理(S100)、打出し停止タイミング報知決定処理(S110)等の各決定処理で利用される。
【0047】
右駆動入賞口当否判定処理(S30)では、図7に示すように、まず、前記右駆動入賞口11に対する当否判定の条件が成立しているか否かが判断される(S31)。この例において当否判定条件が成立している場合とは、右駆動入賞口用図柄が現在変動中でない場合や前記右駆動入賞口11の拡開が終了している場合において、右駆動入賞口用乱数がRAM73内に各種記憶されている場合である。そして、前記S31で当否判定条件が成立していると判断された場合には、前記メイン制御回路70のRAM73に記憶されているラベル−FRND−M(Q1)の取得数値が1つ読み出されて、予め設定されている右駆動入賞口用当たり数値、この例では‘3’,‘7’と対比され(S32)、前記取得数値Q1が‘3’又は‘7’のいずれかと一致すれば当たり(すなわち右駆動入賞口11の拡開)と決定され、当否判定フラグFが1にセットされる(S33)。また、前記S31で当否判定条件が成立しない場合、あるいは前記S32でラベル−FRND−M(Q1)の取得数値が‘3’及び‘7’のいずれでもない場合には、前記当否判定フラグFは1にセットされること無く、直ちに終了される。なお、前記S32で判断に供された前記ラベル−FRND−M(Q1)の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73から削除される。
【0048】
右駆動入賞口用図柄変動時間決定処理(S40)は、図8に示されるように、まず、前記メイン制御回路70のRAM73にラベル−FRND−H(Q2)の記憶取得数値があるか否かが判断され、記憶取得数値が存在する場合には右駆動入賞口用図柄変動開始と判断される(S41)。前記S41で右駆動入賞口用図柄変動開始と判断された場合には、続いて前記メイン制御回路70のRAM73からラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が1つ読み出されて、その取得数値が‘0’,‘1’,‘2’,‘3’,‘4’のいずれの値であるかが判断される。そして、前記S42で前記ラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が‘0’と判断された場合には、前記右駆動入賞口用図柄の変動時間が6秒に設定され(S43)、前記右駆動入賞口用図柄の変動開始6秒後に前記右駆動入賞口用図柄表示部45で右駆動入賞口用図柄の変動が停止するようにされる。
【0049】
また、前記ラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が‘1’の場合(S44)には、前記右駆動入賞口用図柄の変動時間が11秒に設定され(S45)、さらにまた、前記ラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が‘2’の場合(S46)には、前記図柄変動時間は16秒に設定され(S47)、また、前記ラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が‘3’の場合(S48)には、前記図柄変動時間は21秒に設定され(S49)、また、前記ラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が‘0’〜‘3’の何れでもない場合、すなわち、前記ラベル−FRND−H(Q2)が‘4’の場合には、前記図柄変動時間が26秒に設定され(S50)、それぞれの場合において変動時間終了後に前記右駆動入賞口用図柄表示部45で右駆動入賞口用図柄の変動が停止するようにされる。
【0050】
前記判定に供されたラベル−FRND−H(Q2)の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73から削除され、前記右駆動入賞口用図柄変動数記憶表示器47における保留回数表示が減らされる。また、前記メイン制御回路70のRAM73にラベル−FRND−H(Q2)の取得数値が複数存在する場合には、前回の右駆動入賞口用図柄の変動がラベル−FRND−M(Q1)に基づく図柄で一旦停止し、遊技者に判断できる程度の時間(この例では2秒間)だけ停止表示した後、次に読み出された取得数値に基づく右駆動入賞口用図柄の変動開始が行われるようになっている。それに対し、前記前記メイン制御回路70のRAM73にラベル−FRND−H(Q2)の記憶取得数値が残っていない場合には、右駆動入賞口用図柄が変動を開始しないため(S41)、直ちに右駆動入賞口用図柄変動時間決定処理(S40)は終了される。
【0051】
次に打出し準備予告報知決定処理(S60)について、図9を用いながら説明する。まず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断される(S61)。そして前記当否判定フラグFが1の場合には、前記ラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が、打出し準備予告報知選択数値として予め決定されている‘0’か否か判断され(S62)、取得数値が‘0’の場合には、打出し準備予告報知フラグJが1にセットされて打出し準備予告報知を行う第1遊技状態が選択決定される(S63)。なお、前記S61において当否判定フラグFが1ではない場合、又は前記S62で前記ラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が‘0’でない場合、すなわち‘1’若しくは‘2’の場合には、直ちに打出し準備予告報知決定処理(S60)が終了され、打出し準備予告報知を行わない第2遊技状態が選択されたことになる。
【0052】
次に打出しタイミング報知決定処理(S70)について、図10を用いながら説明する。まず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断される(S71)。そして前記当否判定フラグFが1の場合には、打出し準備予告報知決定処理(S60)でも用いられたラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が、打出しタイミング報知選択数値として予め決定されている‘0’か否か判断され(S72)、取得数値が‘0’の場合には、打出しタイミング報知フラグUが1にセットされて打出しタイミング報知を行う第1遊技状態が選択決定される(S73)。なお、前記S71において当否判定フラグFが1ではない場合、又は前記S72で前記ラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が‘0’でない場合、すなわち‘1’若しくは‘2’の場合には、直ちに打出しタイミング報知決定処理(S70)が終了され、打出しタイミング報知を行わない第2遊技状態が選択されたことになる。
【0053】
なお、前記打出し準備予告報知決定処理(S60)及び打出しタイミング報知決定処理(S70)は、1種類のカウンタ(ラベル−FRND−J(Q3))により決定処理がなされたが、この例に限定されることなく、前記打出し準備予告報知決定処理と打出しタイミング報知決定処理に個別に対応する2種類のカウンタによりなされるものであってもよい。
【0054】
打出し準備予告報知処理(S80)では、図11に示すように、まず、前記打出し準備予告報知フラグJが1にセットされているか否かが判断される(S81)。そして、前記打出し準備予告報知フラグJが1の場合には、次に右駆動入賞口の拡開駆動の開始(すなわち右駆動入賞口図柄の停止)5秒前か否か判断され(S82)、5秒前の場合には前記特別図柄表示装置43の画像表示部50に、『5秒後右開放。3秒後、右打ち開始。』と表示するように打出し準備予告報知の指示がなされ、加えて音声発生装置としての音声合成回路85,音声増幅回路86及びスピーカ37により『5秒後右開放。3秒後、右打ち開始。』と音声報知による打出し準備予告報知も行うように指示がなされる(S83)。前記打出し準備予告報知は、右駆動入賞口11の拡開駆動に間に合うように遊技者に『右打ち』の準備を促す予告報知であり、ここで言う『右打ち』とは、発射装置Hの発射強度を強に切替えて遊技球を遊技領域右側にある右駆動口へ向けて発射することを指し示している。この例では発射装置Hの操作部が回転式ハンドルからなり、該回転式ハンドルを右側へ回すほど発射強度が強くなるように構成されているため、前記指示(S83)にしたがい打出し準備予告報知がされた場合には、発射装置Hの回転量をそれまでよりも大にするための心及び身体(特には指及び手首)上の準備をすればよい。前記指示(S83)後、打出し準備予告報知フラグJは、0にセットされる(S84)。なお、前記S81で打出し準備予告報知フラグJが1にセットされていない場合、又は前記S82で右駆動入賞口拡開駆動の開始(すなわち右駆動入賞口図柄の停止)5秒前でない場合には、直ちに打出し準備予告報知処理(S80)が終了される。
【0055】
打出しタイミング報知処理(S90)では、図12に示すように、まず、前記打出しタイミング報知フラグUが1にセットされているか否かが判断される(S91)。そして、前記打出しタイミング報知フラグUが1の場合には、次に右駆動入賞口の拡開駆動の開始(すなわち右駆動入賞口用図柄の停止)2秒前か否か判断され(S92)、2秒前の場合には前記特別図柄表示装置43の画像表示部50に、『右打ち出し開始!』と表示する打出しタイミング報知の指示がなされ、加えて前記音声発生装置としての音声合成回路85,音声増幅回路86及びスピーカ37により『右打ち出し開始!』と音声報知による打出しタイミング報知も行うように指示がなされる(S93)。これらの指示にしたがい打出しタイミング報知がなされた場合、遊技者は、この報知にあわせて前記発射装置Hの発射強度を強に切替えて『右打ち』を開始する。この例の弾球遊技機1では遊技領域の右側へ打ち出された遊技球は、打出し後から右駆動入賞口11までの到達時間が平均1.5〜2秒程度となっている。また、後にも詳述するが、前記打出しタイミング報知から2秒後に前記右駆動入賞口11は拡開駆動して拡開状態となる。従って、前記打出しタイミング報知にしたがい打ち出された遊技球は、拡開状態となった右駆動入賞口に到達して入賞することができる。前記指示(S93)後、前記打出しタイミング報知フラグUは、0にセットされる(S94)。なお、前記S91で打出しタイミング報知フラグUが1にセットされていない場合、又は前記S92で右駆動入賞口用図柄の停止2秒前でない場合には、直ちに打出しタイミング報知処理(S90)が終了される。
【0056】
次に打出し停止準備予告報知決定処理(S100)について、図13を用いながら説明する。まず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断される(S101)。そして前記当否判定フラグFが1の場合には、前記打出し準備予告報知決定処理(S60),打出しタイミング報知決定処理(S70)でも用いられたラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が、打出し停止準備予告報知選択数値として予め決定されている‘0’か否か判断され(S102)、取得数値が‘0’の場合には、打出し停止準備予告報知フラグJYが1にセットされて打出し停止準備予告報知を行う第1遊技状態が選択決定される(S103)。なお、前記S101において当否判定フラグFが1ではない場合、又は前記S102で前記ラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が‘0’でない場合、すなわち‘1’若しくは‘2’の場合には、直ちに打出し停止準備予告報知決定処理(S100)が終了され、打出し停止準備予告報知を行わない第2遊技状態が選択されたことになる。
【0057】
次に打出し停止タイミング報知決定処理(S110)について、図14を用いながら説明する。まず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断される(S111)。そして前記当否判定フラグFが1の場合には、前記打出し準備予告報知決定処理(S60),打出しタイミング報知決定処理(S70),打出し停止準備予告報知決定処理(S100)でも用いられたラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が、打出し停止タイミング報知選択数値として予め決定されている‘0’か否か判断され(S112)、取得数値が‘0’の場合には、打出し停止タイミング報知フラグUYが1にセットされて打出し停止タイミング報知を行う第1遊技状態が選択決定される(S113)。なお、前記S111において当否判定フラグFが1ではない場合、又は前記S112で前記ラベル−FRND−J(Q3)の取得数値が‘0’でない場合、すなわち‘1’若しくは‘2’の場合には、直ちに打出し停止タイミング報知決定処理(S110)が終了され、打出し停止タイミング報知を行わない第2遊技状態が選択されたことになる。
【0058】
なお、前記打出し停止準備予告報知決定処理(S100)及び打出し停止タイミング報知決定処理(S110)は、1種類のカウンタ(ラベル−FRND−J(Q3))により決定処理がなされたが、この例に限定されることなく、前記打出し停止準備予告報知決定処理及び打出しタイミング決定処理夫々に個別に対応する2種類のカウンタによりなされるものであってもよい。
【0059】
打出し停止準備予告報知処理(S120)では、図15に示すように、まず、前記打出し停止準備予告報知フラグJYが1にセットされているか否かが判断される(S121)。そして、前記打出し停止準備予告報知フラグJYが1の場合には、次に右駆動入賞口の縮小閉鎖駆動(この例では右駆動入賞口拡開駆動2秒後に縮小閉鎖駆動される)3秒前か否か判断され(S122)、3秒前の場合には前記特別図柄表示装置43の画像表示部50に、『3秒後右閉鎖。1秒後、右打ち終了。』と表示するように打出し停止準備予告報知の指示がなされ、加えて音声発生装置としての音声合成回路85,音声増幅回路86及びスピーカ37により『3秒後右閉鎖。1秒後、右打ち終了。』と音声報知によっても打出し停止準備予告報知を行うように指示がなされる(S123)。前記打出し停止準備予告報知は、右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動開始に間に合うように遊技者に『右打ち終了』の終了準備を促す予告報知であり、ここで言う『右打ち終了』とは、それまで『右打ち』のために発射装置Hの発射強度を強にしていたところを弱に切替えて遊技球を遊技領域右側にある右駆動入賞口へ向けての発射を止めることを指し示している。前記指示(S123)にしたがい打出し停止準備予告報知がされた場合には、発射装置Hの回転量をそれまでよりも小にするための心及び身体(特には指及び手首)上の準備をすればよい。前記指示(S123)後、打出し停止準備予告報知フラグJYは、0にセットされる(S124)。なお、前記S121で打出し停止準備予告報知フラグJYが1にセットされていない場合、又は前記S122で右駆動入賞口縮小閉鎖駆動(この例では右駆動入賞口拡開駆動2秒後に縮小閉鎖駆動される)3秒前でない場合には、直ちに打出し停止準備予告報知処理(S120)が終了される。
【0060】
打出し停止タイミング報知処理(S130)では、図16に示すように、まず、前記打出し停止タイミング報知フラグUYが1にセットされているか否かが判断される(S131)。そして、前記打出し停止タイミング報知フラグUYが1の場合には、次に右駆動入賞口の縮小閉鎖駆動(この例では右駆動入賞口拡開駆動2秒後に縮小閉鎖駆動)2秒前か否か判断され(S132)、2秒前の場合には前記特別図柄表示装置43の画像表示部50に、『右打ち終了!』と表示する打出し停止タイミング報知の指示がなされ、加えて前記音声発生装置としての音声合成回路85,音声増幅回路86及びスピーカ37により『右打ち終了!』と音声報知による打出し停止タイミング報知の指示もなされる(S133)。これらの指示にしたがい打出し停止タイミング報知がなされた場合、遊技者は、この報知にあわせて前記発射装置Hの発射強度を強から弱に切替えて『右打ち』を終了する。この例の弾球遊技機1では、また後にも詳述するが、前記打出し停止タイミング報知から2秒後に前記右駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動して閉鎖状態となる。また、この例では、発射された遊技球は、発射から右駆動入賞口11に到達するまでの時間が1.5〜2秒程度となっている。従って、前記打出し停止タイミング報知にしたがい、右駆動入賞口11を狙った打ち方を停止して元の打ち方に戻せば、前記閉鎖状態となった右駆動入賞口あるいはその付近に遊技球が打ち込まれて駆動入賞口へ入賞することなく無駄となるのを減らすことができる。前記指示(S133)後、前記打出し停止タイミング報知フラグUYは、0にセットされる(S134)。なお、前記S131で打出し停止タイミング報知フラグUYが1にセットされていない場合、又は前記S132で右駆動入賞口縮小閉鎖駆動2秒前でない場合には、直ちに打出し停止タイミング報知処理(S130)が終了される。
【0061】
右駆動入賞口拡開駆動処理(S140)では、図17に示すように、まず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断される(S141)。そして、前記当否判定フラグFが1の場合には、前記右駆動入賞口用図柄の変動時間が終了したか否か判断され(S142)、終了している場合には、前記右駆動入賞口用図柄表示部45で変動表示されている前記右駆動入賞口用図柄を当たり図柄、この例では‘3’又は‘7’で停止させると共に、前記右駆動入賞口11に対する拡開駆動指示がなされ(S143)、それによって前記右駆動入賞口11の二つの可動翼片11a、11bが、背面の右駆動入賞口用ソレノイドにより所定時間(この例では2秒間)拡開駆動して、前記右駆動入賞口11の入賞領域を拡開状態とする。なお、前記S141で前記当否判定フラグFが1にセットされていない場合、又は前記S142で右駆動入賞口用図柄の変動時間が終了していない場合には、直ちに右駆動入賞口拡開駆動処理(S140)が終了される。
【0062】
右駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S150)では、図18に示すように、まず、前記右駆動入賞口拡開駆動処理(S140)によって前記右駆動入賞口11が拡開状態とされているか否かが判断される(S151)。そして拡開状態の場合には、予め設定されている右駆動入賞口の拡開時間(拡開から閉鎖までの時間)、この例では2秒間が経過したか否か判断され(S152)、2秒間経過した場合には、前記拡開状態の右駆動入賞口11に対する縮小閉鎖駆動指示がなされ(S153)、前記右駆動入賞口11における二つの可動翼片11a、11bが、背面の前記ソレノイドにより略垂直に縮小閉鎖し、前記右駆動入賞口11が閉鎖状態となる。その後、前記当否判定フラグFが0にセットされる(S154)。なお、前記S151で右駆動入賞口11が拡開されていない場合、又は前記S152で前記右駆動入賞口拡開時間の2秒間が経過していない場合は、直ちに右駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S150)が終了される。また、前記右駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S150)においては、前記特別図柄表示装置43の画像表示部50を利用して、遊技者に前記右駆動入賞口11が閉鎖状態になったことを知らせても良い。
【0063】
以下に、前記右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動にあわせて遊技球の打出し停止タイミングを報知する(打出し停止準備予告報知を含む)第1遊技状態と、前記遊技球の打出し停止タイミングを報知しない(打出し停止準備予告報知を行わない場合を含む)第2遊技状態の具体例について、図19及び図20を用いて説明する。なお、図19は第1遊技状態の一例を示す図、図20は第2遊技状態の一例を示す図である。
【0064】
前記打出し停止準備予告報知決定処理(S100)及び打出し停止タイミング報知決定処理(S110)において、右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動に対応させて(あわせて)打ち出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知を行う第1遊技状態が選択された場合には、図19(a)に示すように、前記右駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動する3秒前に、遊技者が容易に確認できるように、前記画像表示部50に『3秒後右閉鎖。1秒後、右打ち終了。』の打出し停止準備予告報知がなされ、また前記音声合成回路85,音声増幅回路86及びスピーカ37による音声発生装置で打出し停止準備予告報知がなされる。なお、この例では、右駆動入賞口11の拡開時間(拡開から縮小閉鎖までの時間)が2秒に設定され、また、遊技球の発射から右駆動入賞口11に到達するまでの到達時間が1.5〜2秒程度となっているため、図19(a)の打出し停止準備予告報知時、右駆動入賞口11は未だ拡開前となっている。次いで、前記打出し停止準備予告報知1秒後、すなわち右駆動入賞口縮小閉鎖駆動2秒前になると、図19(b)に示すように、遊技者が容易に確認できるように、前記画像表示部50に『右打ち終了!』の打出し停止タイミング報知がなされ、また前記音声合成回路85,音声増幅回路86及びスピーカ37による音声発生装置で打出し停止タイミング報知がなされる。そして、図示しないが、前記打出し停止準備予告報知3秒後、すなわち打出し停止タイミング報知から2秒後に、前記右駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動して遊技球Pが入賞し難い閉鎖状態となる。なお、この例では、前記駆動入賞口11の拡開時間及び遊技球の到達時間の値により、打出し停止タイミング報知時には、図19(b)に示すように、駆動入賞口11が拡開状態となる。
【0065】
従って、遊技者は前記打出しタイミング報知後、前記打出し停止タイミング報知が行われるまでは、図19(a)に示すように、前記発射装置Hを一杯にあるいは通常よりも大きく回して発射強度を強とした、いわゆる右打ちをして、遊技球Pが駆動入賞口11の存在する遊技領域6の右半分側へ届きやすいような遊技を行い、拡開中の右駆動入賞口11に遊技球Pが入賞しやすいようにしていても、前記打出し停止準備予告報知により右駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動することを予め知ることができるので、前記右打ちをやめて、連続発射の状態で左打ちに戻す準備を早くから行うことができる。その後、図19(b)に示すように、打出し停止タイミング報知がなされるため、その報知と同時に、遊技者はそれまでの右打ちをやめて、連続発射の状態で左打ち、すなわち遊技領域6の中心線より幾分左側を狙った打ち方へ、速やかに切り替えることができる。そのため、入賞することの殆どない閉鎖状態の右駆動入賞口11へ向けて遊技球Pが打ち出されることがなくなり、遊技者の損失に繋がる無駄球の打出しを防止することができる。なお、図示しないが、その際、前記右駆動入賞口用図柄表示部45は、当たり図柄の1つである‘7’で図柄が停止している。
【0066】
なお、この例の弾球遊技機1においては、前記したように前記発射装置Hにより遊技領域の右側を狙って発射された遊技球Pは、発射から右駆動入賞口11に到達するまでの時間が1.5〜2秒程度となっているため、打出し停止タイミング報知は右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動と対応させ、該縮小閉鎖駆動開始2秒前となっているが、この例に限定されることなく、右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動と対応させ、かつ発射された遊技球が拡開中の駆動入賞口へ到達可能な時間を考慮した、適宜の時間に設定することができる。また打出し停止準備予告報知は打出し停止タイミング報知以前に行われれば何ら問題はない。例えば、前記発射から右駆動入賞口11に到達するまでの時間が2.5〜3秒の場合、拡開時間を5秒に設定し、打出し停止準備予告報知を駆動入賞口11の縮小閉鎖4秒前に設定し、その1秒後に打出し停止タイミング報知を行うように設定してもよい。さらには、前記拡開時間を一定のものとせずに、新たなカウンタを設けて数種類の異なる時間から選択するようにしてもよい。
【0067】
また、この例では右駆動入賞口11の拡開時間が2秒間であるため、1分間の発射球数を100球とすると、前記打出しタイミング報知にしたがい遊技球を発射させれば、約2〜3球の遊技球Pを駆動入賞口11へ入賞させることが可能になり、約20〜30個(入賞1球に対し賞品球10個の払い出し設定)の賞品球の獲得が見込める。さらにまた、前記右駆動入賞口11の拡開中に、前記画像表示部50に『右開放中!』と表示して右駆動入賞口11が開放中であるのを遊技者に知らせるように構成してもよい。
【0068】
それに対して、前記打出し停止準備予告報知決定処理(S100)及び打出し停止タイミング報知決定処理(S110)において打出し準備予告報知及び打出しタイミング報知を行わない第2遊技状態が選択された場合には、図20(a)及び図20(b)に示すように、右駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動する3秒前であっても、画像表示部50に前記打出し停止準備予告報知の『3秒後右閉鎖。1秒後、右打ち終了。』は表示されず、前記スピーカ37等によっても打出し停止準備予告報知がされない。また同様に、右駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動する2秒前であっても、画像表示部50に前記打出し停止タイミング報知の『右打ち終了!』は表示されず、前記スピーカ37等によっても打出し停止タイミング報知がされない。従って、遊技者は右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動が行われることを予め知ることなく、またさらに、遊技球Pの打出し停止タイミングも知ることもない。従って、遊技者は、前記右駆動入賞口用図柄が駆動閉鎖するまで該右駆動入賞口に向けて遊技球Pを発射しつづけることとなり、少なくとも2,3球の遊技球を無駄に発射し、右駆動入賞口に向けて打ち出した遊技球Pが他の入賞口に入らなければ発射した遊技球Pはどこにも入賞しない無駄な遊技球Pとなる。特に、前記右駆動入賞口の拡開時間が不明の遊技者にとっては、前記右駆動入賞口の閉鎖するタイミングを予測できず、右駆動入賞口の縮小閉鎖駆動に対応しきれずに、駆動入賞口へ入賞しない無駄球を多く発射してしまう。
【0069】
このように、前記右駆動入賞口11の縮小閉鎖に対する打出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知のある第1の遊技状態の場合には、打出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知のない第2遊技状態の場合に比べて、遊技者は、損失となる無駄球を少なくさせることができるため、遊技者は第1の遊技状態が選択されるか第2遊技状態が選択されるかで一喜一憂するようになり、遊技に対する趣向がより向上する。
【0070】
また、この例においては前記打出し停止準備予告報知や打出し停止タイミング報知を行う表示装置として画像表示部50を用いているが、この例に限定されることなく、その他表示可能な適宜の表示装置により、打出し停止準備予告報知や打出し停止タイミング報知を行うようにしても良い。例えば、前記ランプ表示器35,36等によりランプを点灯させて表示しても良い。具体的には、右駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動を予告するように前記ランプ表示器35の全てを同時に点滅させて打出し停止準備予告報知を行い、その後、駆動入賞口11が縮小閉鎖駆動開始するまでの時間をカウントダウンするように、前記ランプ表示器35を左から順序良く点灯して打出しタイミング報知を行う場合等が挙げられる。前記ランプ点灯によるタイミングカウントダウンは、色違いランプの点灯により行えば、遊技者に分かりやすいものとなり、より好ましいものとなる。
【0071】
さらに、この発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、前記実施例では、打出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知対象となる駆動入賞口として右駆動入賞口11が挙げられ、しかも前記右駆動入賞口11が遊技球の入賞により賞品球を払い出す構成となっているが、打出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知対象となる駆動入賞口はそれに限られず、前記特別図柄表示装置43の特別図柄変動を開始する始動入賞口として構成しても良い。さらに、前記駆動入賞口は、前記障害突起200が存在せず、縮小閉鎖駆動によって上方が開放された縮小状態となって遊技球を入賞し難くするものであってもよい。また、前記駆動入賞口用図柄始動口として、前記実施例ではゲートを用いたが、適宜の入賞口としてもよい。また、この実施例においては、打出し停止タイミングにしたがう打出し停止は、連続発射状態で発射強度を切替える、すなわち右打ちから速やかに左打ちに切替える構成としたが、これに限定されることなく、一旦打出しを停止した後に左打ちに切替えるものであってもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明に係る弾球遊技機によれば、所定条件に起因して前記駆動入賞口が拡開駆動する拡開駆動制御手段と、所定条件に起因して前記駆動入賞口が閉鎖駆動する縮小閉鎖駆動制御手段と、前記駆動入賞口へ向けて遊技球を打出すのを停止するタイミングを、前記駆動入賞口が縮小又は閉鎖駆動するタイミングと対応させて報知する打出し停止タイミング報知手段とを備えたため、遊技者は、前記打出し停止タイミング報知手段にしたがい、駆動入賞口へ向けて遊技球を打出すのを停止すれば、入賞の可能性が低い若しくは無い縮小閉鎖状態の駆動入賞口へ向けて打ち込むことを防ぐことができ、駆動入賞口に入賞しない場合に無駄球となりやすい遊技球の数を減らすことができる。
【0073】
また、請求項2の発明に係る弾球遊技機によれば、打出し停止タイミング報知を、駆動入賞口の縮小閉鎖駆動開始前に行うため、入賞の可能性が低い若しくは無い縮小閉鎖状態の駆動入賞口へ向けて打ち込む場合を減らし、駆動入賞口に入賞しない場合に無駄球となりやすい遊技球の数を減らすことができる。
【0074】
請求項3の発明に係る弾球遊技機によれば、打出し停止タイミング報知を行なう第1の遊技状態と該打出し停止タイミング報知を行わない第2の遊技状態を選択制御する選択制御手段を備えたため、遊技者は、第1遊技状態が選択された場合には縮小閉鎖後の駆動入賞口へ向けて遊技球が打ち出されるのを防止できるのに対し、第2遊技状態が選択された場合には打出し停止タイミング報知が行われることなく駆動入賞口が縮小閉鎖駆動するので、遊技者の対応が遅れ、入賞の可能性が低い若しくは無い縮小閉鎖状態の駆動入賞口へ向けて打ち込むことが生じやすい。したがって、遊技者は、第1の遊技状態と第2の遊技状態が選択されるかで一喜一憂するようになり、遊技に対する趣向がより向上する。
【0075】
さらに、実施例で示した弾球遊技機のように、駆動入賞口と駆動入賞口用図柄始動ゲートとを遊技盤の左右異なる位置に設け、前記駆動入賞口用図柄始動ゲートへの遊技球の通過を駆動入賞口拡開に対する一つの条件とした場合には、前記駆動入賞口用図柄始動ゲートへ遊技球を通過させるための遊技球の発射強さと、拡開中の右駆動入賞口へ入賞させるための遊技球の発射強さとは異なるものとなる。従って、前記打出し停止タイミング報知毎に遊技球の発射強度を切り替える(調節する)ことにより、縮小閉鎖後の駆動入賞口に遊技球を打ち込んで駆動入賞口に入賞することのない遊技球(無駄球)を減らせるのみならず、駆動入賞口用図柄始動ゲートへ遊技球を効率よく通過させることができるようになって駆動入賞口の拡開回数を増加させることも可能なため、遊技者の技量(発射強度の切り替え)によっては得られる遊技価値が異なるものとなり、技術介入要素を多分に盛り込んだ趣向性の高い弾球遊技機となる。
【0076】
請求項4の発明に係る弾球遊技機によれば、表示装置を備え、前記打出し停止タイミング報知を前記表示装置による表示報知で行うこととしたため、遊技者は駆動入賞口が縮小閉鎖駆動することを一目で素早く把握できるようになり、遊技者に対して親切なばかりか、前記2種類の遊技状態の違いがはっきりして、さらに趣向性が高いものとなる。
【0077】
請求項5の発明に係る弾球遊技機によれば、音声発生装置を備え、前記打出し停止タイミング報知を前記音声発生装置による音声報知で行うこととしたため、遊技者は駆動入賞口が縮小閉鎖駆動することを聴覚でも素早く把握できるようになり、遊技者に対して親切なばかりか、前記2種類の遊技状態の違いがはっきりして、さらに趣向性が高いものとなる。
【0078】
請求項6の発明に係る弾球遊技機によれば、打出し停止タイミング報知前に、打出し停止タイミング報知を予告する打出し停止準備予告報知を行うこととしたため、遊技者は遊技球打出し停止のための心構え及び遊技球も打出し停止の準備を、打出し停止タイミング報知以前にでき、遊技者に親切なものとなる。
【0079】
請求項7の発明に係る弾球遊技機によれば、打出し停止タイミングが、発射装置の発射強度を切替える(一旦発射停止して発射強度を切替える場合、及び発射停止せずに発射強度を切替える場合の両方を含む。)タイミングであることとしたため、縮小閉鎖状態の駆動入賞口へ打ち出されることになる遊技球の打出しから他の打出し方への切り替えをスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図である。
【図2】同弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。
【図4】同弾球遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図である。
【図5】乱数更新処理に関するフローチャートである。
【図6】右駆動入賞口用乱数取得記憶処理に関するフローチャートである。
【図7】右駆動入賞口当否判定処理に関するフローチャートである。
【図8】右駆動入賞口用図柄変動時間決定処理に関するフローチャートである。
【図9】打出し準備予告報知決定処理に関するフローチャートである。
【図10】打出しタイミング報知決定処理に関するフローチャートである。
【図11】打出し準備予告報知処理に関するフローチャートである。
【図12】打出しタイミング報知処理に関するフローチャートである。
【図13】打出し停止タイミング準備予告報知決定処理に関するフローチャートである。
【図14】打出し停止タイミング報知決定処理に関するフローチャートである。
【図15】打出し停止準備予告報知処理に関するフローチャートである。
【図16】打出し停止タイミング報知処理に関するフローチャートである。
【図17】右駆動入賞口拡開駆動処理に関するフローチャートである。
【図18】右駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理に関するフローチャートである。
【図19】打出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知を行う第1遊技状態の一例を示す図である。
【図20】打出し停止準備予告報知及び打出し停止タイミング報知を行わない第2遊技状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
3 遊技盤
9 表示装置
43 特別図柄表示装置
50 画像表示部

Claims (7)

  1. 遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置を備え、前記発射装置により前記遊技領域に打ち込まれた遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入賞することにより遊技者に遊技上の価値を付与する弾球遊技機において、
    所定条件に起因して前記駆動入賞口を拡開する拡開駆動制御手段と、
    所定条件に起因して前記駆動入賞口を縮小又は閉鎖する縮小閉鎖駆動制御手段と、
    前記駆動入賞口へ向けて遊技球を打ち出すのを停止するタイミングを、前記駆動入賞口が縮小又は閉鎖駆動するタイミングと対応させて報知する打出し停止タイミング報知手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 打出し停止タイミング報知を、駆動入賞口の縮小閉鎖駆動開始前に行うことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 打出し停止タイミング報知を行なう第1の遊技状態と該打出し停止タイミング報知を行わない第2の遊技状態を選択制御する選択制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 表示装置を備え、前記打出し停止タイミング報知を前記表示装置による表示報知で行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の弾球遊技機。
  5. 音声発生装置を備え、前記打出し停止タイミング報知を前記音声発生装置による音声報知で行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の弾球遊技機。
  6. 打出し停止タイミング報知前に、打出し停止タイミング報知を予告する打出し停止準備予告報知を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の弾球遊技機。
  7. 打出し停止タイミングが、発射装置の発射強度を切替えるタイミングであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の弾球遊技機。
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