JP2004069879A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶パネルにバックライトの間に介挿する光学補償シート積層体の厚みを低減する。
【解決手段】導光板GLBの出光面LTSに断面が3角形の凸条MZを形成し、上記凸条MZの後斜面BSの角度を20°乃至30°の範囲とした。これにより、光学補償シート積層体OPSを第1のプリズムシートPRZ1と第2のプリズムシートPRZ2および一枚の拡散シートDFのみとした。
【選択図】 図1
【解決手段】導光板GLBの出光面LTSに断面が3角形の凸条MZを形成し、上記凸条MZの後斜面BSの角度を20°乃至30°の範囲とした。これにより、光学補償シート積層体OPSを第1のプリズムシートPRZ1と第2のプリズムシートPRZ2および一枚の拡散シートDFのみとした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に係り、特に導光板と、この導光板の側縁に線状光源を備えた、所謂サイドライト型バックライトを有する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量かつ低消費電力の表示装置として液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装置は、少なくとも一方が透明なガラス等を好適とする二枚の絶縁基板の間に液晶を挟持した液晶パネルで構成される。液晶パネルはその一方または双方の絶縁基板の内面に画素選択のための電極を形成し、あるいは薄膜トランジスタ等のアクティブ素子を有し、選択された画素に電子的な潜像を形成して、これを背面あるいは表面から照明を与えることで可視化するものである。
【0003】
特に、パソコンやディスプレイモニター、携帯情報端末、テレビ受像機などでは液晶パネルの背面に光源を備えたものが多用されている。このような背面設置の光源はバックライトと称し、典型低なものとしてアクリル板等の導光板と呼ばれる透明板を液晶パネルの背面に積層し、その側縁に設置した光源の光を当該導光板に伝播させながら液晶パネル方向に出光させて照明する、所謂サイドライト型バックライトを設置した液晶表示装置が知られている。
【0004】
図13は従来の一般的なサイドライト型バックライトを設置した液晶表示装置の一構成例を模式的に説明する断面図である。図中、PNLは液晶パネルであり、二枚の基板(第1基板SUB1と第2基板SUB2)の間に液晶層を挟持してなり、ガラス製の第1基板SUB1と第2SUB2の双方、または一方の内面に画素形成用の電極あるいはアクティブ素子等を有する。薄膜トランジスタ(TFT)等のアクティブ素子を形成した第1基板SUB1をアクティブ・マトリクス基板、薄膜トランジスタを用いたものをTFT基板とも称する。第2基板にカラーフィルタを形成した場合は、これをカラーフィルタ基板とも称する。第1基板SUB1の表面と上側の基板SUB2の表面には、それぞれ偏光板POL1、POL2が貼付されている。また、BLはバックライトであり、アクリル製の板で構成した導光板GLBと線状光源としての冷陰極蛍光ランプCFL、反射板RFS、およびランプ反射シートLFSで構成されている。
【0005】
液晶パネルPNLとバックライトBLの間には光学補償シート積層体OPSが介挿されている。この光学補償シート積層体OPSは、バックライトBLの導光板GLB側から、第1の拡散シート、第1のプリズムシート、第2のプリズムシート、第2の拡散シートの順で積層されている。第2のプリズムシートPRXのプリズム溝の方向は第1のプリズムシートPRZ2のプリズム溝の方向に対して交差して配置されている。導光板GLBの出光面、すなわち光学補償シート積層体OPSと対面する表面は平坦である。導光板GLBの裏面すなわち液晶パネルPNLと反対側の表面はドット印刷あるいは凹凸の形成による光反射処理面とされている。
【0006】
冷陰極蛍光ランプCFLから出射した光は、導光板GLBに入射する。入射光Lは導光板GLB内を全反射角を満たす入射角θ1が約43°乃至約90度であり、導光板GLB中を全反射しながら図の右方向に伝播する。この伝播の途中で、光反射処理面に当たった光は導光板GLBの出光面LTSから空気中にθ2で出射する。導光板GLBから出射した光は第1の拡散シートDF1で液晶パネルPNL方向に角度θ3だけ若干の経路変更がなされて第1および第2プリズムシートPRZ1、PRZ2を通って液晶パネルPNLに対して略鉛直に入射するように経路が修正される。プリズムシートPRZ1、PRZ2を通った光は第2の拡散シートDF2の拡散作用で当該プリズムシートPRZ1、PRZ2を通ることによる輝度むら(明るさむら)が修正され、液晶パネルPNLを背面から照明する。
【0007】
このとき、導光板GLBの出光面から空気中に出光する光の強度が最も大きいのはθ2が41.8°、出射角θ2が約80°の光である。第1の拡散シートDF1を通過することによる出射角θ2は約80°の光である。θ2が80°で第1の拡散シートDF1に入射した光は、この第1の拡散シートDF1を通過することで出射角θ3が50°乃至60°となる。この光は、さらに第1のプリズムシートPRZ1と第2のプリズムシートPRZ2によって液晶パネルに対して略垂直に入射するため、液晶パネルPNLの表示面の鉛直方向が最も明るくなる。このとき、薄型化のために第1の拡散シートDF1を取り去った場合を想定すると、導光板GLBから出射し、プリズムシートPRZ1に入射する光は、その入射角度θ2が80°であるため、液晶パネルの鉛直方向を十分に照明することはできない。
【0008】
図14は従来の一般的なサイドライト型バックライトを構成する導光板の他の構成例を模式的に説明する断面図である。この導光板GLBは、その出光面に多数の凸条MZGA成されている。凸条MZは、線状光源CFLの長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、線状光源CFLから遠ざかる第2の方向に並設されている。上記第2の方向の線状光源CFL側に前斜面を有すると共に当該線状光源とは反対側に後斜面を有して上記第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈している。
【0009】
図14に示した導光板GLBでは、上記の凸条MZの前斜面の内角βは上記後斜面の内角αより小さくされ、冷陰極蛍光ランプCFLから入射した光Lが導光板GLB内を伝播する際の全反射を促す作用を有する。導光板GLBを出射した光は図14と同様の構成をもつ光学補償シート積層体を通って液晶パネルを照明する。なお、この種の導光板を備えた液晶表示装置を開示したものとしては、例えば特開平8−304612号公報を挙げることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の液晶表示装置では、バックライトと液晶パネルの間に介挿する光学補償シート積層体OPSは二枚の拡散シートと2枚のプリズムシートを積層して構成される。そのため、この光学補償シート積層体OPSの全体厚みが厚くなる。また、導光板の出光面に設ける凸条の前斜面を後斜面よりも緩い傾斜としたものでは、後斜面の角度によっては当該後斜面からの光抜けが大きくなったり、あるいは前斜面との間で多重反射が生じて凸状の頂部近傍に輝線が生じ、これが液晶パネルの明るさのむらを招く。そのため、第1の拡散シートの設置は回避できない。
【0011】
本発明の目的は、液晶パネルにバックライトの間に介挿する光学補償シート積層体の厚みを低減し、導光板の出光面に断面が略3角形の凸条を設けた場合でも液晶パネルの照明光分布にむらをもたらすことなく、高品質の表示を可能とした液晶表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、導光板の出光面を特定の形状とすることで拡散シートを一枚のみとして光学補償シート積層体の積層シート枚数を低減した。すなわち、光学補償シート積層体を導光板の出光面に直接対面させると共に、光学補償シート積層体を導光板側から、第1のプリズムシート、第2のプリズムシート、拡散シートの順で積層した。
【0013】
液晶パネルは、内面に画素形成用の電極を有する少なくとも二枚の透明基板の間に液晶層を挟持して構成される。この液晶パネルの背面に設置するサイドエッジ型のバックライトは、透明板からなる導光板と、この側縁に沿って配置した線状光源を有し、前記液晶パネルと前記バックライトの間に光学補償シート積層体が介挿される。
【0014】
この導光板の液晶パネルに対面する出光面に、線状光源の長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、線状光源から遠ざかる第2の方向に多数の凸条を並設する。この凸条は、上記第2の方向の上記線状光源側に前斜面を有すると共に当該線状光源とは反対側に後斜面を有し、第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈する。そして、この凸条は線状光源側にある後斜面の上記出光面に対する角度を上記後斜面の当該出光面に対する角度より小さくした。
【0015】
後斜面の上記角度は20°乃至30°であり前斜面の角度は40°乃至55°とする。また、凸条の上記第2の方向における配列ピッチは、前記線状光源側で大きく、当該線状光源から遠ざかるに従って小とすることで、導光板の全域での明るさ分布を平均化できる。
【0016】
凸条の上記第2の方向における配列ピッチをランダムとしてもよく、またこの凸条のピッチをプリズムシートのプリズム溝のピッチが整数倍にならないようにすることで両者の光学的な干渉の発生を回避できる。さらに、導光板と対向する第1のプリズムシートに拡散処理を施せば、明るさむらの発生をより低減することができる。
【0017】
上記本発明の構成としたことにより、光学補償シート積層体を組み合わせたときの全体の厚みを低減可能とし、液晶パネルの照明光分布にむらをもたらすことなく、高品質の表示を可能とした液晶表示装置を提供することができる。なお、本発明は、上記の構成および後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の構成例を模式的に説明する要部断面図である。また、図2は図1における導光板の外観を説明する斜視図である。図中、参照符号PNLは液晶パネルであり、ガラス板からなる第1基板SUB1と第2基板SUB2の間に液晶LCが挟持され、第1主面(バックライト側)に第1偏光板POL1が、第2主面(表示面側)に第2偏光板POL2が積層されている。
【0019】
参照符号OPSは光学補償シート積層体、GLBは導光板、CFLは冷陰極蛍光ランプ、RFSは反射シート、LFSはランプ反射シートである。ランプ反射シートLFSや反射シートRFSは白色の樹脂フィルムなどが使用される。また、反射シートRFSを延長して冷陰極蛍光ランプCFLの背面から上面に折り曲げてランプ反射シートとすることもできる。導光板GLBの冷陰極蛍光ランプCFLとは反対側の側縁には銀テープなどの反射材を貼付してあるが、図示は省略した。
【0020】
光学補償シート積層体OPSは、導光板GLBに対向する第1のプリズムシートPRZ1の上に第2のプリズムPRZ2、拡散シートDFを積層している。第1のプリズムシートPRZ1のプリズム溝の方向は導光板GLBの凸条の延在方向と同方向で、第2のプリズムPRZ2のプリズム溝の方向は第1のプリズムシートPRZ1のプリズム溝の方向に交差するように配置されている。第1のプリズムシートPRZ1の何れか一方の面または両面に拡散処理を施すこともできる。
【0021】
導光板GLBは断面が楔形で、その裏面すなわち液晶パネルPNLと反対側の表面はドット印刷あるいは凹凸の形成による光反射処理面とされている。図1にはドット印刷DOTを示している。そして、導光板GLBの表面すなわち液晶パネルPNLと平行な出光面には、冷陰極蛍光ランプCFLの長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、当該冷陰極蛍光ランプCFLから遠ざかる第2の方向に多数の凸条MZが形成されている。この凸条MZは、上記第2の方向の冷陰極蛍光ランプCFL側に前斜面FSを有すると共に当該冷陰極蛍光ランプCFLとは反対側に後斜面BSを有して、上記第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈している。
【0022】
本実施例では、導光板GLBの出光面LTSに対する凸条MZの後斜面BSの角度αは24°であり、前斜面FSの角度βは27°である。なお、凸条MZの前記第2の方向方向における配列ピッチは一定でもよいが、冷陰極蛍光ランプCFL側で大きく、当該線状光源から遠ざかるに従って小とすることで液晶パネルへの出射光の明るさ分布を平均化できる。また、凸条MZの前記第2の方向における配列ピッチPをランダムとし、あるいはプリズムシートPRZ1のプリズム溝のピッチに対して非整数倍とすることで光学的な干渉の発生を回避できる。
【0023】
図3は本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第2実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。導光板以外の構成は図1で説明した第1実施例と同様なので、繰り返しの説明はしない。本実施例では、導光板GLBに形成される凸条MZの後斜面BSの角度αを27°、前斜面FSの角度βを48.6°とした。導光板GLB内を伝播し、空気中に50°で出射する光Lは導光板GLBの出光面LTSに対して48.8°をなすため、凸条MZの前斜面FSの角度を当該出光面LTSに対して48.8°としておくことにより、当該前斜面FSの内面に当たることがなく、出射光を効率よく取り出すことができる。ちなみに、本実施例では、従来よりも約5%高い輝度を得ることができた。
【0024】
図4は本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第3実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。導光板以外の構成は図1で説明した第1実施例と同様なので、繰り返しの説明はしない。本実施例では、導光板GLBの材料をシクロオレフィン樹脂とし、出光面に形成される凸条MZの後斜面BSの角度αを21°、前斜面FSの角度βを25°とした。さらに、凸条MZの頂部ACMに丸みを付けている。この丸みの半径は約0.5mmとした。シクロオレフィン樹脂はアクリル樹脂と同等の光透過性と屈折率をもつが、表面の硬度が低く、傷つき易い。本実施例のように、凸条MZの頂部ACMに丸みを付けたことで、その上に配置されるプリズムシートPRZ1との接触で互いが傷つくことが回避される。また、鋭角部がないため、頂部ACMでの異常光反射が回避され、表示品質を向上することができる。さらに、図示はしないが、凸条MZの谷部にも同様の丸みを持たせることで谷部での異常光反射が回避される。なお、凸条MZの頂部ACMおよび谷部に丸みを持たせることは前記実施例のアクリル樹脂で構成した導光板GLBに対しても適用できる。
【0025】
次に、上記本発明の各実施例における導光板の凸条MZに設定する角度の光学的な理由付けについて、一般的な光学法則と従来の導光板の原理から説明し、その後に本発明の実施例に関して説明する。
【0026】
一般に、媒質境界表面では、一方の媒質の屈折率をN1 、他方の媒質の屈折率をN2 、入射角をθ1 、出射角をθ2 としたとき、下記(1)式に示すスネルの法則が成り立つ。
【0027】
N1 sinθ1 =N2 sinθ2 ・・・・・(1)
空気中に置いた導光板からの光出射を考えたとき、導光板がアクリル樹脂の場合はアクリル樹脂の屈折率N1 =1.49、空気の屈折率N2 =1.0なので、
0°<θ1 <42.2° :屈折
42.2°<θ1 <90° :全反射
となり、冷陰極蛍光ランプから導光板に入射した光は全反射を繰り返すごとに、反射角を小さくしながら導光板内を伝播する。そして、臨界角42.2になった時点で空気中に出射する。
【0028】
図5は出射角に対する輝度分布の説明図、図6は入射角に対する輝度分布の説明図である。現実には、図5に示したように、出射角θ2 =80°に輝度のピークを持つ分布となる。したがって、(1)式に示したスネルの法則にから、入射角θ1 は図6に示したように41.4°にピークを持った分布になると考えられる。図14に示した従来技術では、この出射光が第1の拡散シートを通過することで光路が曲げられる。
【0029】
図7は導光板の出光面から出射する光の輝度分布の説明図である。導光板から出射する出射光の出射角度θ3 は、θ3 =50°にピークを有する分布を持つ。θ2 =80°で出射した出射光がθ3 =50°に曲げられたことから、θ2 とθ3 について次の(2)式が成立すると仮定する。
【0030】
sinθ2 /sinθ3 =sin80/sin50=1.29・・・・・(2)
次に、本発明による導光板の原理を説明する。図8は図1における導光板の凸条の後斜面における出射光の説明図である。導光板の3角形の凸条の後斜面BSの傾斜角をα、導光板の出光面LTSの鉛直面PTSを基準とした後斜面BSへの入射角をθ(=図6のθ1)、出射角をγとする。後斜面BSと空気との境界において、スネルの法則から次式(3)が成立する。
【0031】
1.49sin(α−θ)=sin(α−γ) ・・・・・(3)
図6に示したように、θ(=図6のθ1)は41.4°に鋭いピークをもった分布をとるが、この中でも出射角γのピーク50°付近に寄与する領域は39°<θ<42°と考えられる。この領域に対する出射角γは式(1)と(2)より、46.6°<γ<50.6°である。したがって、式(3)より、24.1°<θ<25.1°となり、θがこの領域であれば、導光板から出射する光はある角度にピークをもつ分布となり、特に、θ=41.4°、γ=50°の場合、θ=24.8°で図13に示された第1の拡散シートDF1が設置されている場合の分布(図7)と同等の分布を得ることができる。
【0032】
本実施例の導光板に形成する凸条MZのピッチは、光をできるだけ遠くまで伝播させるために、冷陰極蛍光ランプCFLの近くで粗く、遠くなる程密にするのが望ましい。また、この凸条MZのピッチをランダム配置とすることもでき、θ=24.8°で最大の効果をもつことに変わりはない。
【0033】
以上の実施例では、楔形断面の導光板GLBの一側縁にのみ冷陰極蛍光ランプCFLを配置した場合について説明したが、平板(断面が矩形)の導光板を用い、その対向する両側の側縁にそれぞれ冷陰極蛍光ランプを設置したものにも適用できる。この場合は、当該導光板の中央部分が光源から最も遠い部分となり、凸条の形状もこの中央部に対して上記実施例の角度配置を適用すればよい。
【0034】
図9は本発明による液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールの構成例を模式的に説明する要部断面図である。図中、参照符号PNLは液晶パネルであり、ガラス板からなる第1基板SUB1と第2基板SUB2の間に液晶層が挟持され、背面に第1偏光板POL1が、表面に第2偏光板POL2が積層されている。参照符号OPSは光学シート類、GLBは導光板、CFLは冷陰極蛍光ランプ、MDLは下フレーム(ここでは、樹脂モールド)、RFSは反射シート、LFSはランプ反射シート、SHDは金属製の上フレームである。なお、反射シートRFSは白色の樹脂フィルムなどが使用される。また、図9では反射シートRFSを延長して冷陰極蛍光ランプCFLの背面から上面に折り曲げてランプ反射シートとしているが、反射シートRFSとは別部材としてもよい。
【0035】
上フレームSHDは鉄系金属板で構成され、その主要部分に液晶パネルPNLの有効表示領域を露呈する表示窓を形成して周囲に額縁を有し、この額縁部分の側壁は下フレームMDL方向に延在されて当該下フレームMDLと既知の手段で係合させ、固定される。光学補償シート積層体OPSは、導光板GLB側から第1プリズムシートPRZ1、第2プリズムシートPRZ2、拡散シートDF2を順次重ねた積層体である。導光板GLBに出光面には前記実施例で説明した凸条MZが形成されており、冷陰極蛍光ランプCFLと反対の側縁には銀テープなどの光反射テープRTが貼付されている。なお、後述する駆動回路チップDICやフレキシブルプリント基板FPC1、FPC2等は図示を省略してある。
【0036】
図10は本発明による液晶表示装置の全体構成の一例を説明する展開斜視図である。図9は図10のE−E’線に相当する位置で切断した断面図に相当する。図10中、参照符号PNLは液晶パネルを示し、第1の基板SUB1の周縁には画素を構成する薄膜トランジスタに表示データや走査信号を供給するための駆動回路チップDICが搭載されている。また、参照符号OPSは光学シート積層体、GLBは導光板、RFSは反射シート、MDLは下フレーム、SHDは上フレーム、CFLは導光板GLBと共にバックライトを構成する冷陰極蛍光ランプ、RFSは反射板である。また、参照符号FPC1、FPC2は駆動回路チップDIC等に表示のためのデータやタイミング信号を供給するためのフレキシブルプリント基板、LPCはランプケーブルを示す。
【0037】
導光板GLBは下フレームMDLの内側に設置され、その下側には反射板RFSが設けられている。導光板GLBの液晶パネルPNL側には光学補償シート積層体が重ね合わされて下フレームMDLに収容されている。そして、導光板GLBの一方の側縁に沿って冷陰極蛍光ランプCFLが配置されている。
【0038】
このような構成とした液晶表示装置において、液晶パネルPNLは導光板GLB、冷陰極蛍光ランプCFL、ランプ反射シートLFS等で構成されたバックライトからの光で照明され、当該液晶パネルPNLに形成された電子潜像を可視化する。
【0039】
図11は本発明の液晶表示装置の回路構成を簡略に説明するブロック図である。図中、参照符号ARは液晶パネルの有効表示領域を示し、この有効表示領域ARにおいて前記した第1の基板SUB1の内面に、ゲート線(走査線)GL、ドレイン線(データ線)GL、共通電極線CL、薄膜トランジスタTFT、カラーフィルタ層CF、画素電極(ITO2)等が形成されている。走査線GLとデータ線GLの交差部分に画素選択用の薄膜トランジスタTFTが形成されている(図示せず)。共通電極線CLは前記した第1の基板(対向基板SUB2)の内面に形成された共通電極に共通電位を供給するものであり、第1基板であるアクティブ・マトリクス基板SUB1側から端子Vcomを介して体好基板SUB2側に接続される。
【0040】
走査線GLは走査回路GDRで駆動され、データ線GLにはデータ線駆動回路DDRから表示データが供給される。コントローラCTLは外部信号源SSCから入力する表示信号に基づいて表示データやタイミング信号などの制御信号を生成する。表示データはデータ線駆動回路DDRに与えられ、制御信号は走査回路GDRに印加される。電源回路PWUは液晶表示装置に必要とれる各種の電圧を生成する。
【0041】
図12は本発明の液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールを実装した電子機器の一例であるテレビ受像機の外観図である。このテレビ受像機は表示部DSPとスタンド部STDで構成され、比較的大サイズの画面を有する液晶パネルPNLを有する液晶表示装置が表示部DSPに実装される。液晶表示装置の画面となる液晶パネルPNLの有効表示領域は表示部に露呈されている。このテレビ受像機の表示部に本発明の液晶表示装置を実装することで、高品質、高信頼性の画像表示装置を実現できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液晶パネルのサイドライト型バックライトを構成する導光板の出光面に断面が略3角形の凸条を形成し、その角度を特定したことにより、光学補償シート積層体の構成シートを低減して全体の厚みを薄くし、照明光分布にむらをもたらすことなく、高品質の表示を可能とした液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の構成例を模式的に説明する要部断面図である。
【図2】図1における導光板の外観を説明する斜視図である。
【図3】本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第2実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。
【図4】本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第3実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。
【図5】出射角に対する輝度分布の説明図である。
【図6】入射角に対する輝度分布の説明図である。
【図7】導光板の出光面から出射する光の輝度分布の説明図である。
【図8】図1における導光板の凸条の後斜面における出射光の説明図である。
【図9】本発明による液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールの構成例を模式的に説明する要部断面図である。
【図10】本発明による液晶表示装置の全体構成の一例を説明する展開斜視図である。
【図11】本発明の液晶表示装置の回路構成を簡略に説明するブロック図である。
【図12】本発明の液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールを実装した電子機器の一例であるテレビ受像機の外観図である。
【図13】従来の一般的なサイドライト型バックライトを設置した液晶表示装置の一構成例を模式的に説明する断面図である。
【図14】従来の一般的なサイドライト型バックライトを構成する導光板の他の構成例を模式的に説明する断面図である。
【符号の説明】
PNL・・・・液晶パネル、SUB1・・・・第1基板、SUB2・・・・第2基板、POL1,POL2・・・・偏光シート、OPS・・・・光学補償シート積層体、GLB・・・・導光板、CFL・・・・冷陰極蛍光ランプ、MDL・・・・下フレーム、RFS・・・・反射シート、LFS・・・・ランプ反射シート、SHD・・・・上フレーム、AR・・・・有効表示領域、DF・・・・拡散シート、PRZ1・・・・第1プリズムシート、PRZ2・・・・第2プリズムシート。
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に係り、特に導光板と、この導光板の側縁に線状光源を備えた、所謂サイドライト型バックライトを有する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量かつ低消費電力の表示装置として液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装置は、少なくとも一方が透明なガラス等を好適とする二枚の絶縁基板の間に液晶を挟持した液晶パネルで構成される。液晶パネルはその一方または双方の絶縁基板の内面に画素選択のための電極を形成し、あるいは薄膜トランジスタ等のアクティブ素子を有し、選択された画素に電子的な潜像を形成して、これを背面あるいは表面から照明を与えることで可視化するものである。
【0003】
特に、パソコンやディスプレイモニター、携帯情報端末、テレビ受像機などでは液晶パネルの背面に光源を備えたものが多用されている。このような背面設置の光源はバックライトと称し、典型低なものとしてアクリル板等の導光板と呼ばれる透明板を液晶パネルの背面に積層し、その側縁に設置した光源の光を当該導光板に伝播させながら液晶パネル方向に出光させて照明する、所謂サイドライト型バックライトを設置した液晶表示装置が知られている。
【0004】
図13は従来の一般的なサイドライト型バックライトを設置した液晶表示装置の一構成例を模式的に説明する断面図である。図中、PNLは液晶パネルであり、二枚の基板(第1基板SUB1と第2基板SUB2)の間に液晶層を挟持してなり、ガラス製の第1基板SUB1と第2SUB2の双方、または一方の内面に画素形成用の電極あるいはアクティブ素子等を有する。薄膜トランジスタ(TFT)等のアクティブ素子を形成した第1基板SUB1をアクティブ・マトリクス基板、薄膜トランジスタを用いたものをTFT基板とも称する。第2基板にカラーフィルタを形成した場合は、これをカラーフィルタ基板とも称する。第1基板SUB1の表面と上側の基板SUB2の表面には、それぞれ偏光板POL1、POL2が貼付されている。また、BLはバックライトであり、アクリル製の板で構成した導光板GLBと線状光源としての冷陰極蛍光ランプCFL、反射板RFS、およびランプ反射シートLFSで構成されている。
【0005】
液晶パネルPNLとバックライトBLの間には光学補償シート積層体OPSが介挿されている。この光学補償シート積層体OPSは、バックライトBLの導光板GLB側から、第1の拡散シート、第1のプリズムシート、第2のプリズムシート、第2の拡散シートの順で積層されている。第2のプリズムシートPRXのプリズム溝の方向は第1のプリズムシートPRZ2のプリズム溝の方向に対して交差して配置されている。導光板GLBの出光面、すなわち光学補償シート積層体OPSと対面する表面は平坦である。導光板GLBの裏面すなわち液晶パネルPNLと反対側の表面はドット印刷あるいは凹凸の形成による光反射処理面とされている。
【0006】
冷陰極蛍光ランプCFLから出射した光は、導光板GLBに入射する。入射光Lは導光板GLB内を全反射角を満たす入射角θ1が約43°乃至約90度であり、導光板GLB中を全反射しながら図の右方向に伝播する。この伝播の途中で、光反射処理面に当たった光は導光板GLBの出光面LTSから空気中にθ2で出射する。導光板GLBから出射した光は第1の拡散シートDF1で液晶パネルPNL方向に角度θ3だけ若干の経路変更がなされて第1および第2プリズムシートPRZ1、PRZ2を通って液晶パネルPNLに対して略鉛直に入射するように経路が修正される。プリズムシートPRZ1、PRZ2を通った光は第2の拡散シートDF2の拡散作用で当該プリズムシートPRZ1、PRZ2を通ることによる輝度むら(明るさむら)が修正され、液晶パネルPNLを背面から照明する。
【0007】
このとき、導光板GLBの出光面から空気中に出光する光の強度が最も大きいのはθ2が41.8°、出射角θ2が約80°の光である。第1の拡散シートDF1を通過することによる出射角θ2は約80°の光である。θ2が80°で第1の拡散シートDF1に入射した光は、この第1の拡散シートDF1を通過することで出射角θ3が50°乃至60°となる。この光は、さらに第1のプリズムシートPRZ1と第2のプリズムシートPRZ2によって液晶パネルに対して略垂直に入射するため、液晶パネルPNLの表示面の鉛直方向が最も明るくなる。このとき、薄型化のために第1の拡散シートDF1を取り去った場合を想定すると、導光板GLBから出射し、プリズムシートPRZ1に入射する光は、その入射角度θ2が80°であるため、液晶パネルの鉛直方向を十分に照明することはできない。
【0008】
図14は従来の一般的なサイドライト型バックライトを構成する導光板の他の構成例を模式的に説明する断面図である。この導光板GLBは、その出光面に多数の凸条MZGA成されている。凸条MZは、線状光源CFLの長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、線状光源CFLから遠ざかる第2の方向に並設されている。上記第2の方向の線状光源CFL側に前斜面を有すると共に当該線状光源とは反対側に後斜面を有して上記第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈している。
【0009】
図14に示した導光板GLBでは、上記の凸条MZの前斜面の内角βは上記後斜面の内角αより小さくされ、冷陰極蛍光ランプCFLから入射した光Lが導光板GLB内を伝播する際の全反射を促す作用を有する。導光板GLBを出射した光は図14と同様の構成をもつ光学補償シート積層体を通って液晶パネルを照明する。なお、この種の導光板を備えた液晶表示装置を開示したものとしては、例えば特開平8−304612号公報を挙げることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の液晶表示装置では、バックライトと液晶パネルの間に介挿する光学補償シート積層体OPSは二枚の拡散シートと2枚のプリズムシートを積層して構成される。そのため、この光学補償シート積層体OPSの全体厚みが厚くなる。また、導光板の出光面に設ける凸条の前斜面を後斜面よりも緩い傾斜としたものでは、後斜面の角度によっては当該後斜面からの光抜けが大きくなったり、あるいは前斜面との間で多重反射が生じて凸状の頂部近傍に輝線が生じ、これが液晶パネルの明るさのむらを招く。そのため、第1の拡散シートの設置は回避できない。
【0011】
本発明の目的は、液晶パネルにバックライトの間に介挿する光学補償シート積層体の厚みを低減し、導光板の出光面に断面が略3角形の凸条を設けた場合でも液晶パネルの照明光分布にむらをもたらすことなく、高品質の表示を可能とした液晶表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、導光板の出光面を特定の形状とすることで拡散シートを一枚のみとして光学補償シート積層体の積層シート枚数を低減した。すなわち、光学補償シート積層体を導光板の出光面に直接対面させると共に、光学補償シート積層体を導光板側から、第1のプリズムシート、第2のプリズムシート、拡散シートの順で積層した。
【0013】
液晶パネルは、内面に画素形成用の電極を有する少なくとも二枚の透明基板の間に液晶層を挟持して構成される。この液晶パネルの背面に設置するサイドエッジ型のバックライトは、透明板からなる導光板と、この側縁に沿って配置した線状光源を有し、前記液晶パネルと前記バックライトの間に光学補償シート積層体が介挿される。
【0014】
この導光板の液晶パネルに対面する出光面に、線状光源の長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、線状光源から遠ざかる第2の方向に多数の凸条を並設する。この凸条は、上記第2の方向の上記線状光源側に前斜面を有すると共に当該線状光源とは反対側に後斜面を有し、第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈する。そして、この凸条は線状光源側にある後斜面の上記出光面に対する角度を上記後斜面の当該出光面に対する角度より小さくした。
【0015】
後斜面の上記角度は20°乃至30°であり前斜面の角度は40°乃至55°とする。また、凸条の上記第2の方向における配列ピッチは、前記線状光源側で大きく、当該線状光源から遠ざかるに従って小とすることで、導光板の全域での明るさ分布を平均化できる。
【0016】
凸条の上記第2の方向における配列ピッチをランダムとしてもよく、またこの凸条のピッチをプリズムシートのプリズム溝のピッチが整数倍にならないようにすることで両者の光学的な干渉の発生を回避できる。さらに、導光板と対向する第1のプリズムシートに拡散処理を施せば、明るさむらの発生をより低減することができる。
【0017】
上記本発明の構成としたことにより、光学補償シート積層体を組み合わせたときの全体の厚みを低減可能とし、液晶パネルの照明光分布にむらをもたらすことなく、高品質の表示を可能とした液晶表示装置を提供することができる。なお、本発明は、上記の構成および後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の構成例を模式的に説明する要部断面図である。また、図2は図1における導光板の外観を説明する斜視図である。図中、参照符号PNLは液晶パネルであり、ガラス板からなる第1基板SUB1と第2基板SUB2の間に液晶LCが挟持され、第1主面(バックライト側)に第1偏光板POL1が、第2主面(表示面側)に第2偏光板POL2が積層されている。
【0019】
参照符号OPSは光学補償シート積層体、GLBは導光板、CFLは冷陰極蛍光ランプ、RFSは反射シート、LFSはランプ反射シートである。ランプ反射シートLFSや反射シートRFSは白色の樹脂フィルムなどが使用される。また、反射シートRFSを延長して冷陰極蛍光ランプCFLの背面から上面に折り曲げてランプ反射シートとすることもできる。導光板GLBの冷陰極蛍光ランプCFLとは反対側の側縁には銀テープなどの反射材を貼付してあるが、図示は省略した。
【0020】
光学補償シート積層体OPSは、導光板GLBに対向する第1のプリズムシートPRZ1の上に第2のプリズムPRZ2、拡散シートDFを積層している。第1のプリズムシートPRZ1のプリズム溝の方向は導光板GLBの凸条の延在方向と同方向で、第2のプリズムPRZ2のプリズム溝の方向は第1のプリズムシートPRZ1のプリズム溝の方向に交差するように配置されている。第1のプリズムシートPRZ1の何れか一方の面または両面に拡散処理を施すこともできる。
【0021】
導光板GLBは断面が楔形で、その裏面すなわち液晶パネルPNLと反対側の表面はドット印刷あるいは凹凸の形成による光反射処理面とされている。図1にはドット印刷DOTを示している。そして、導光板GLBの表面すなわち液晶パネルPNLと平行な出光面には、冷陰極蛍光ランプCFLの長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、当該冷陰極蛍光ランプCFLから遠ざかる第2の方向に多数の凸条MZが形成されている。この凸条MZは、上記第2の方向の冷陰極蛍光ランプCFL側に前斜面FSを有すると共に当該冷陰極蛍光ランプCFLとは反対側に後斜面BSを有して、上記第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈している。
【0022】
本実施例では、導光板GLBの出光面LTSに対する凸条MZの後斜面BSの角度αは24°であり、前斜面FSの角度βは27°である。なお、凸条MZの前記第2の方向方向における配列ピッチは一定でもよいが、冷陰極蛍光ランプCFL側で大きく、当該線状光源から遠ざかるに従って小とすることで液晶パネルへの出射光の明るさ分布を平均化できる。また、凸条MZの前記第2の方向における配列ピッチPをランダムとし、あるいはプリズムシートPRZ1のプリズム溝のピッチに対して非整数倍とすることで光学的な干渉の発生を回避できる。
【0023】
図3は本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第2実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。導光板以外の構成は図1で説明した第1実施例と同様なので、繰り返しの説明はしない。本実施例では、導光板GLBに形成される凸条MZの後斜面BSの角度αを27°、前斜面FSの角度βを48.6°とした。導光板GLB内を伝播し、空気中に50°で出射する光Lは導光板GLBの出光面LTSに対して48.8°をなすため、凸条MZの前斜面FSの角度を当該出光面LTSに対して48.8°としておくことにより、当該前斜面FSの内面に当たることがなく、出射光を効率よく取り出すことができる。ちなみに、本実施例では、従来よりも約5%高い輝度を得ることができた。
【0024】
図4は本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第3実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。導光板以外の構成は図1で説明した第1実施例と同様なので、繰り返しの説明はしない。本実施例では、導光板GLBの材料をシクロオレフィン樹脂とし、出光面に形成される凸条MZの後斜面BSの角度αを21°、前斜面FSの角度βを25°とした。さらに、凸条MZの頂部ACMに丸みを付けている。この丸みの半径は約0.5mmとした。シクロオレフィン樹脂はアクリル樹脂と同等の光透過性と屈折率をもつが、表面の硬度が低く、傷つき易い。本実施例のように、凸条MZの頂部ACMに丸みを付けたことで、その上に配置されるプリズムシートPRZ1との接触で互いが傷つくことが回避される。また、鋭角部がないため、頂部ACMでの異常光反射が回避され、表示品質を向上することができる。さらに、図示はしないが、凸条MZの谷部にも同様の丸みを持たせることで谷部での異常光反射が回避される。なお、凸条MZの頂部ACMおよび谷部に丸みを持たせることは前記実施例のアクリル樹脂で構成した導光板GLBに対しても適用できる。
【0025】
次に、上記本発明の各実施例における導光板の凸条MZに設定する角度の光学的な理由付けについて、一般的な光学法則と従来の導光板の原理から説明し、その後に本発明の実施例に関して説明する。
【0026】
一般に、媒質境界表面では、一方の媒質の屈折率をN1 、他方の媒質の屈折率をN2 、入射角をθ1 、出射角をθ2 としたとき、下記(1)式に示すスネルの法則が成り立つ。
【0027】
N1 sinθ1 =N2 sinθ2 ・・・・・(1)
空気中に置いた導光板からの光出射を考えたとき、導光板がアクリル樹脂の場合はアクリル樹脂の屈折率N1 =1.49、空気の屈折率N2 =1.0なので、
0°<θ1 <42.2° :屈折
42.2°<θ1 <90° :全反射
となり、冷陰極蛍光ランプから導光板に入射した光は全反射を繰り返すごとに、反射角を小さくしながら導光板内を伝播する。そして、臨界角42.2になった時点で空気中に出射する。
【0028】
図5は出射角に対する輝度分布の説明図、図6は入射角に対する輝度分布の説明図である。現実には、図5に示したように、出射角θ2 =80°に輝度のピークを持つ分布となる。したがって、(1)式に示したスネルの法則にから、入射角θ1 は図6に示したように41.4°にピークを持った分布になると考えられる。図14に示した従来技術では、この出射光が第1の拡散シートを通過することで光路が曲げられる。
【0029】
図7は導光板の出光面から出射する光の輝度分布の説明図である。導光板から出射する出射光の出射角度θ3 は、θ3 =50°にピークを有する分布を持つ。θ2 =80°で出射した出射光がθ3 =50°に曲げられたことから、θ2 とθ3 について次の(2)式が成立すると仮定する。
【0030】
sinθ2 /sinθ3 =sin80/sin50=1.29・・・・・(2)
次に、本発明による導光板の原理を説明する。図8は図1における導光板の凸条の後斜面における出射光の説明図である。導光板の3角形の凸条の後斜面BSの傾斜角をα、導光板の出光面LTSの鉛直面PTSを基準とした後斜面BSへの入射角をθ(=図6のθ1)、出射角をγとする。後斜面BSと空気との境界において、スネルの法則から次式(3)が成立する。
【0031】
1.49sin(α−θ)=sin(α−γ) ・・・・・(3)
図6に示したように、θ(=図6のθ1)は41.4°に鋭いピークをもった分布をとるが、この中でも出射角γのピーク50°付近に寄与する領域は39°<θ<42°と考えられる。この領域に対する出射角γは式(1)と(2)より、46.6°<γ<50.6°である。したがって、式(3)より、24.1°<θ<25.1°となり、θがこの領域であれば、導光板から出射する光はある角度にピークをもつ分布となり、特に、θ=41.4°、γ=50°の場合、θ=24.8°で図13に示された第1の拡散シートDF1が設置されている場合の分布(図7)と同等の分布を得ることができる。
【0032】
本実施例の導光板に形成する凸条MZのピッチは、光をできるだけ遠くまで伝播させるために、冷陰極蛍光ランプCFLの近くで粗く、遠くなる程密にするのが望ましい。また、この凸条MZのピッチをランダム配置とすることもでき、θ=24.8°で最大の効果をもつことに変わりはない。
【0033】
以上の実施例では、楔形断面の導光板GLBの一側縁にのみ冷陰極蛍光ランプCFLを配置した場合について説明したが、平板(断面が矩形)の導光板を用い、その対向する両側の側縁にそれぞれ冷陰極蛍光ランプを設置したものにも適用できる。この場合は、当該導光板の中央部分が光源から最も遠い部分となり、凸条の形状もこの中央部に対して上記実施例の角度配置を適用すればよい。
【0034】
図9は本発明による液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールの構成例を模式的に説明する要部断面図である。図中、参照符号PNLは液晶パネルであり、ガラス板からなる第1基板SUB1と第2基板SUB2の間に液晶層が挟持され、背面に第1偏光板POL1が、表面に第2偏光板POL2が積層されている。参照符号OPSは光学シート類、GLBは導光板、CFLは冷陰極蛍光ランプ、MDLは下フレーム(ここでは、樹脂モールド)、RFSは反射シート、LFSはランプ反射シート、SHDは金属製の上フレームである。なお、反射シートRFSは白色の樹脂フィルムなどが使用される。また、図9では反射シートRFSを延長して冷陰極蛍光ランプCFLの背面から上面に折り曲げてランプ反射シートとしているが、反射シートRFSとは別部材としてもよい。
【0035】
上フレームSHDは鉄系金属板で構成され、その主要部分に液晶パネルPNLの有効表示領域を露呈する表示窓を形成して周囲に額縁を有し、この額縁部分の側壁は下フレームMDL方向に延在されて当該下フレームMDLと既知の手段で係合させ、固定される。光学補償シート積層体OPSは、導光板GLB側から第1プリズムシートPRZ1、第2プリズムシートPRZ2、拡散シートDF2を順次重ねた積層体である。導光板GLBに出光面には前記実施例で説明した凸条MZが形成されており、冷陰極蛍光ランプCFLと反対の側縁には銀テープなどの光反射テープRTが貼付されている。なお、後述する駆動回路チップDICやフレキシブルプリント基板FPC1、FPC2等は図示を省略してある。
【0036】
図10は本発明による液晶表示装置の全体構成の一例を説明する展開斜視図である。図9は図10のE−E’線に相当する位置で切断した断面図に相当する。図10中、参照符号PNLは液晶パネルを示し、第1の基板SUB1の周縁には画素を構成する薄膜トランジスタに表示データや走査信号を供給するための駆動回路チップDICが搭載されている。また、参照符号OPSは光学シート積層体、GLBは導光板、RFSは反射シート、MDLは下フレーム、SHDは上フレーム、CFLは導光板GLBと共にバックライトを構成する冷陰極蛍光ランプ、RFSは反射板である。また、参照符号FPC1、FPC2は駆動回路チップDIC等に表示のためのデータやタイミング信号を供給するためのフレキシブルプリント基板、LPCはランプケーブルを示す。
【0037】
導光板GLBは下フレームMDLの内側に設置され、その下側には反射板RFSが設けられている。導光板GLBの液晶パネルPNL側には光学補償シート積層体が重ね合わされて下フレームMDLに収容されている。そして、導光板GLBの一方の側縁に沿って冷陰極蛍光ランプCFLが配置されている。
【0038】
このような構成とした液晶表示装置において、液晶パネルPNLは導光板GLB、冷陰極蛍光ランプCFL、ランプ反射シートLFS等で構成されたバックライトからの光で照明され、当該液晶パネルPNLに形成された電子潜像を可視化する。
【0039】
図11は本発明の液晶表示装置の回路構成を簡略に説明するブロック図である。図中、参照符号ARは液晶パネルの有効表示領域を示し、この有効表示領域ARにおいて前記した第1の基板SUB1の内面に、ゲート線(走査線)GL、ドレイン線(データ線)GL、共通電極線CL、薄膜トランジスタTFT、カラーフィルタ層CF、画素電極(ITO2)等が形成されている。走査線GLとデータ線GLの交差部分に画素選択用の薄膜トランジスタTFTが形成されている(図示せず)。共通電極線CLは前記した第1の基板(対向基板SUB2)の内面に形成された共通電極に共通電位を供給するものであり、第1基板であるアクティブ・マトリクス基板SUB1側から端子Vcomを介して体好基板SUB2側に接続される。
【0040】
走査線GLは走査回路GDRで駆動され、データ線GLにはデータ線駆動回路DDRから表示データが供給される。コントローラCTLは外部信号源SSCから入力する表示信号に基づいて表示データやタイミング信号などの制御信号を生成する。表示データはデータ線駆動回路DDRに与えられ、制御信号は走査回路GDRに印加される。電源回路PWUは液晶表示装置に必要とれる各種の電圧を生成する。
【0041】
図12は本発明の液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールを実装した電子機器の一例であるテレビ受像機の外観図である。このテレビ受像機は表示部DSPとスタンド部STDで構成され、比較的大サイズの画面を有する液晶パネルPNLを有する液晶表示装置が表示部DSPに実装される。液晶表示装置の画面となる液晶パネルPNLの有効表示領域は表示部に露呈されている。このテレビ受像機の表示部に本発明の液晶表示装置を実装することで、高品質、高信頼性の画像表示装置を実現できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液晶パネルのサイドライト型バックライトを構成する導光板の出光面に断面が略3角形の凸条を形成し、その角度を特定したことにより、光学補償シート積層体の構成シートを低減して全体の厚みを薄くし、照明光分布にむらをもたらすことなく、高品質の表示を可能とした液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の構成例を模式的に説明する要部断面図である。
【図2】図1における導光板の外観を説明する斜視図である。
【図3】本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第2実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。
【図4】本発明によるサイドライト型の液晶表示装置の第3実施例の構成を模式的に説明する導光板の断面図である。
【図5】出射角に対する輝度分布の説明図である。
【図6】入射角に対する輝度分布の説明図である。
【図7】導光板の出光面から出射する光の輝度分布の説明図である。
【図8】図1における導光板の凸条の後斜面における出射光の説明図である。
【図9】本発明による液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールの構成例を模式的に説明する要部断面図である。
【図10】本発明による液晶表示装置の全体構成の一例を説明する展開斜視図である。
【図11】本発明の液晶表示装置の回路構成を簡略に説明するブロック図である。
【図12】本発明の液晶表示装置を用いた液晶表示モジュールを実装した電子機器の一例であるテレビ受像機の外観図である。
【図13】従来の一般的なサイドライト型バックライトを設置した液晶表示装置の一構成例を模式的に説明する断面図である。
【図14】従来の一般的なサイドライト型バックライトを構成する導光板の他の構成例を模式的に説明する断面図である。
【符号の説明】
PNL・・・・液晶パネル、SUB1・・・・第1基板、SUB2・・・・第2基板、POL1,POL2・・・・偏光シート、OPS・・・・光学補償シート積層体、GLB・・・・導光板、CFL・・・・冷陰極蛍光ランプ、MDL・・・・下フレーム、RFS・・・・反射シート、LFS・・・・ランプ反射シート、SHD・・・・上フレーム、AR・・・・有効表示領域、DF・・・・拡散シート、PRZ1・・・・第1プリズムシート、PRZ2・・・・第2プリズムシート。
Claims (6)
- 内面に画素形成用の電極を有する少なくとも二枚の透明基板の間に液晶層を挟持して構成された液晶パネルと、
透明板からなる導光板の側縁に沿って配置した線状光源を有して前記液晶パネルの背面に設置されるサイドエッジ型のバックライトと、前記液晶パネルと前記バックライトの間に介挿された光学補償シート積層体とを有する液晶表示装置であって、
前記導光板の前記液晶パネルに対面する前記液晶パネルと平行な出光面には、前記線状光源の長手方向に対して平行な第1の方向に延在し、前記線状光源から遠ざかる第2の方向に並設されて、前記第2の方向の前記線状光源側に前斜面を有すると共に当該線状光源とは反対側に後斜面を有して前記第2の方向に沿った断面が略3角形状を呈する多数の凸条が形成されており、
前記凸条の前記断面における前記後斜面の前記出光面に対する角度を20°乃至30°の範囲としたことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記後斜面の前記出光面に対する角度を20°乃至30°の範囲とし、前記前斜面の前記出光面に対する角度を40°乃至50°としたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記凸条の前記第2の方向における配列ピッチは、前記線状光源側で大きく、当該線状光源から遠ざかるに従って小であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
- 前記凸条の前記第2の方向における配列ピッチがランダムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
- 前記光学補償シート積層体は前記導光板の出光面に直接対面させると共に、前記光学補償シート積層体が、前記導光板側から、第1のプリズムシート、第2のプリズムシート、拡散シートの順で積層されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の液晶表示装置。
- 前記第1のプリズムシートに拡散処理を施したことを特徴とする請求高1乃至5の何れかに記載の液晶表示装置。
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