JP2004065840A - 消防用衣服類 - Google Patents

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Hidetaka Kamimura
上村 秀毅
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Abstract

【課題】消防士が、耐熱・耐火服に身を包んで消火活動をしている最中でも、周囲の高温環境の温度変化状況を容易に把握することができて、自らの身体に危険が及ぶほどの高温環境下に取り残されたりすること等を防止でき、消火活動に赴く消防士の生命を保護するのに効果のある消防用衣服類を提供すること。
【解決手段】耐熱性の生地からなる消防用衣服であり、該衣服表面上に、火災による高温雰囲気状態を熱により検知することができる熱検知シート状物が付設されてなる消防用衣服類であり、特に好ましくは、消防用手袋であり、さらには熱検知シート状物が着脱自在に付設されているものである。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消防用の衣服類に関する。
【0002】
更に詳しくは、消防士が耐熱・耐火服に身を包んで消火活動をしている最中でも、周囲の高温環境の温度変化状況を容易に把握することができて、身体に危険が及ぶほどの高温環境下に取り残されたりすることを防止でき、消火活動に赴く消防士の生命を保護するのに効果のある消防用衣服類に関し、より具体的には、消防服の手袋などに好適な消防衣服類に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
通常、消防用衣服としては、耐熱性・耐火性の生地からなる衣服が用いられている。
【0004】
例えば、アラミド繊維などの耐熱・耐火性繊維糸や該繊維糸を用いて作られる消防用衣服等に関する発明が提案されている(特表2002−514690号公表公報、特開2001−248027号公報、特開2000−328384号公報、特開2000−256928号公報等)。
【0005】
このような消防服は、消火活動に従事する消防士を火炎や煙による高温から保護し、消防士の生命を守るのに重要な役目を果たす。
【0006】
しかし、一方で、耐熱性・耐火性の高性能な消防用衣服に身を包んで消火活動をしているとき、身体に危険なほどに高温度環境になってしまっていることや該環境になりつつあることなどに気づくことが、遅れてしまうことがある。
【0007】
特に、消防服や防護具などが耐熱性・耐火性において高性能であることが、かえって一瞬の判断を遅らせることを招くこともあり、少なくとも、周囲の環境の変化、特に最前線での温度環境の変化を敏感に察知できることが消防士の身の安全を図るという点から重要なことの一つである。
【0008】
しかるに、従来では、身体に危険なほどの高温環境になりつつあることを消防士が自ら消火活動をしながらでも正確にかつ早く知り得るという手段がなかったのが実状であり、適切な時点でいったん退避すべき等と判断をすることがむずかしかったのが現状である。
【0009】
このように、過酷で急を要する最前線の消火活動現場で消火活動をしている最中でも、個々の消防士が自らの身体に危険なほどの高温環境が形成されつつあることを早く正確に知り得る従来技術や先行技術文献はないかと調べてみたが、特には見あたらず、上記の如くに、専ら消防服の生地自体の耐火・耐熱特性の向上を図るという観点からの発明しか見い出せなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような点に鑑み、本発明の目的は、消防士が、現場最前線で耐熱・耐火服に身を包んで消火活動をしている最中でも、周囲の高温環境の温度変化状況を容易に把握することができて、自らの身体に危険が及ぶほどの高温環境下に取り残されたりすること等を防止でき、消火活動に赴く消防士の生命を保護するのに効果のある消防用衣服を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成する本発明の消防用衣服類は、以下の(1)の構成を有するものである。
(1)耐熱性の生地からなる消防用衣服であり、該衣服表面上に、火災による高温雰囲気状態を熱により検知することができる熱検知シート状物が付設されてなることを特徴とする消防用衣服類。
【0012】
また、好ましくは、以下の(2)〜(3)の構成からなるものである。
(2)手袋であることを特徴とする上記(1)記載の消防用衣服類。
(3)火災による高温雰囲気状態を検知することができる熱検知シート状物が、着脱自在に付設されてなることを特徴とする上記(1)または(2)記載の消防用衣服類。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、更に詳しく本発明の消防用衣服類について説明する。
【0014】
本発明に係る消防用衣服類は、耐熱性の生地からなる消防用衣服であり、該衣服生地上に、火災による高温雰囲気状態を検知することができる熱検知シート片状物が付設されてなるものである。
【0015】
図1は、その構造の1例を図示したものであり、1は消防服の1例としての手袋であり、その手袋の表面上に、火災による高温雰囲気状態を熱検知することができる熱検知シート状物2が付設されているものである。
【0016】
本発明にかかる消防用衣服類たる該手袋自体は、耐熱性に優れた素材生地、例えばアラミド繊維や金属繊維素材、金属コーティング繊維材・金属蒸着繊維材などから構成されている耐火性・耐熱性生地から構成されているのがよい。
【0017】
該熱検知シート状物2は、例えば、着用している消防士の周辺雰囲気の温度を検知し、ある温度以上になったときに該熱検知シート状物自体の色が瞬時に変わるものなどの視覚的に周辺雰囲気の温度変化状況を把握できるものを用いるものである。
【0018】
該熱検知シート状物2は、例えば、70℃〜250℃ないしは300℃超程度までの範囲内の温度状況変化に対応できるようにされているものを用いるのが好ましい。
【0019】
該熱検知シート状物としては、熱変化を検知し、それが該消防衣類着用者に視覚的に認識できるものであれば使用することができ、特に限定されるものではないが、例えば、耐熱性フィルムシート中に、特定の融点を有する熱溶融性顔料を密封し、該特定の温度に達したとき該顔料が溶融してシート状物がシャープに変色をする、いわゆる示温材と呼ばれ上市されているもの等を使用することができる。
【0020】
該示温材としては、具体的には、既に市販されている、例えば「サーモラベル」(日油技研工業株式会社登録商標)、「サーモテープ」(日油技研工業株式会社登録商標)というような商品等を使用することができる。
【0021】
上述したような示温材は、一般に、5〜10℃刻みなどで検知レベルを設定できるものである。本発明の消防用衣服類の用途では、示温レベルが、一種類のものを付設してもよいが、例えば、70〜100℃の低温域、100〜150℃の中温域、150〜200℃超の高温域の範囲のものなどの3種類を、適宜に組合せ使用して、それぞれ付設する等をするのが、温度状況の検知を広い温度領域でより正確に早くできるので好ましいものである。
【0022】
該示温材シート(熱検知シート)を付設するに際しては、消防用衣服類の表面に軟粘着接着剤などで適時に着脱が自在に可能なようにして付設するのが好ましい。そのように熱検知シート状物を脱着自在にして構成すると、何度にも及ぶ消火活動出動にもその都度、新たに熱検知シート状物を付設した本発明にかかる消防用衣服類を使用できるので好ましいのである。
【0023】
該示温材をシート状物として構成するとき、該シート状の示温材自体を一個のシートとして、消防用衣服類の表面に直接的に貼付けるなどの手段によって付設してもよいが、例えば、手袋であれば、手袋の甲の部分に、面ファスナーなどを用いて、示温材付設用ベースシートをまず脱着自在に付設し、その示温材付設用ベースシート上に、更に該示温材を脱着可能にして、該示温材付設用ベースシート自体が熱検知シート状物として付設するようにしてもよい。
【0024】
すなわち、前述の図1は、レベルの相違する熱検知シートを2個直接的に手袋に付設した例を示したものであるが、図2は、示温材付設用のベースシート3を特に付設し、その上に、レベルの相違する熱検知シート状物を3個並列して設けた例を示したものである。
【0025】
そのように示温材付設用ベースシート3を用いて構成する場合、予め使用したいレベルの熱感知シートの1種もしくは複数種をセットで付設しておいた示温材付設済みベースシート3を、面ファスナーなどによって短時間で簡単にワンタッチでしっかりと付設することができる。
【0026】
特に、火災の種類や火災現場の状況等に応じて、複数の示温レベルの熱検知シートを組合わせて使用したいときでも、予め、各種組合せの複数の示温レベルの熱検知シートを一つの示温材付設用ベースシートにセットで付設しておけば、該示温材付設用ベースシートごとに、その場で臨機応変にワンタッチで付設することができるので、緊急性が要される中での作業に極めて好ましいものである。
【0027】
熱感知シートの個々は、過酷な状況の火災現場でもより視認できやすいように、寸法としては、1辺もしくは直径が5mm以上5cm以下程度の方形状や円形状のものが好ましく、更に好ましくは1辺もしくは直径が1cm以上3cm以下のものである。
【0028】
また、熱感知シートの個々は、退避すべきことなどを表わすマーク形状等が形どられているものでもよい。
【0029】
熱感知シートは、当初(熱感知前)は色の薄いもので、熱感知後はその色が濃くなるようなものを使用するのが、見にくい火災現場での視認の容易さの点などから好ましいものである。
【0030】
色の調整は、顔料を適宜に選択することにより達成することができる。具体的に例示すると、例えば、70〜100℃の低温域では白色が赤や橙色に変わるもの、100〜150℃の中温域では白から黒に変わるもの、150〜200℃超の高温域では淡黄色から黒色に変わるものなどを用いることができる。
【0031】
示温材付設用のベースシート3を用いる場合には、該ベースシートの主たる材質は、当該消防用衣服類と実質的に同一の耐火性・耐熱性生地からなるものであるのが好ましい。
【0032】
いずれにしても、熱検知シート状物は、直接的にあるいは間接的であれ、比較的簡単に脱着が可能なようにして付設することがよい。例えば、両面テープや面ファスナー、軟・粘着接着剤などで脱着ができるようにされているのがよい。いったん、退避した後でも再び火災現場に突入・進入していく場合があるので、その際、もう一度、該シート片状物を付設して使用することができるようにするためである。
【0033】
シート片状物が付設される衣服類は、消防服の本体や、あるいは手袋などが好ましい。
【0034】
特に、手袋の場合は、消火活動中にもホースを持ったままの状態等であっても自然と視覚に入りやすく目で見ることが簡単にできるので好ましい。特に、手袋のいわゆる甲の部分や小手の部分など、さらにはそれらの上でかつ親指側の部分などは、過酷な消火作業中でも見やすく好ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の消防用衣服の一例として消防用手袋を例にとり、外観を概略的に示したモデル図であり、レベルの相違する熱検知シートを2つ直接的に手袋に付設した例を示したものである。
【図2】図2は、本発明の消防用衣服の一例として消防用手袋を例にとり、外観を概略的に示したモデル図であり、特に示温材付設用ベースシートを付設し、その上にレベルの相違する熱検知シート状物を3個並列して設けた例を示したものである。
【符号の説明】
1:消防用用手袋
2:高温雰囲気状態を熱により検知することができる熱検知シート状物
3:示温材付設用のベースシート

Claims (3)

  1. 耐熱性の生地からなる消防用衣服であり、該衣服表面上に、火災による高温雰囲気状態を熱により検知することができる熱検知シート状物が付設されてなることを特徴とする消防用衣服類。
  2. 手袋であることを特徴とする請求項1記載の消防用衣服類。
  3. 火災による高温雰囲気状態を検知することができる熱検知シート状物が、着脱自在に付設されてなることを特徴とする請求項1または2記載の消防用衣服類。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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