JP2004064706A - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004064706A
JP2004064706A JP2002224151A JP2002224151A JP2004064706A JP 2004064706 A JP2004064706 A JP 2004064706A JP 2002224151 A JP2002224151 A JP 2002224151A JP 2002224151 A JP2002224151 A JP 2002224151A JP 2004064706 A JP2004064706 A JP 2004064706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coordinates
image
display
small
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002224151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4218278B2 (ja
Inventor
Teiji Koga
古賀 禎治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002224151A priority Critical patent/JP4218278B2/ja
Publication of JP2004064706A publication Critical patent/JP2004064706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4218278B2 publication Critical patent/JP4218278B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

【課題】利用態様が変更されても、小画面の分割表示を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】画像処理装置11は、ビデオカメラ2の数や配置位置、レンズ歪み、およびSD画像の表示位置等の利用態様を、ネットワーク21を介して座標変換テーブル生成装置13に送信し、ネットワーク21を介して送信されてきた、その利用態様に応じて座標変換テーブル生成装置13により生成された座標変換テーブルTaを取得する。画像処理装置11は、取得した座標変換テーブルTaを利用して、ビデオカメラ2−1乃至2−Nのそれぞれから供給されたSD画像から、N個のSD画像が、表示装置12のディスプレイ12A上に所望の形態で分割表示される画像を生成する。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理システムに関し、特に、複数の画像を適切に分割表示することができるようにした情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来の画像処理システムの構成例を示している。
【0003】
被写体1に対して所定の位置に配置されたN個のビデオカメラ2−1乃至2−N(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、ビデオカメラ2と称する。他の場合についても同様である)は、撮像の結果得られた画像を、画像処理装置3に供給する。
【0004】
画像処理装置3は、ビデオカメラ2から供給されたN個の画像が表示装置4のディスプレイ4A上で分割表示される画像を生成し、表示装置4に供給する。表示装置4は、画像処理装置3からの画像をディスプレイ4Aに表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図1には、画像処理装置3により生成された画像が表示装置4に供給される例が示されているが、画像処理装置3により生成された画像は、実際には、その画像を加工するパーソナルコンピュータに供給されたり、その画像を用いて放送番組を生成する放送業者に供給されたり、ネットワークを介してブロードバンドされるなど、多くの形態に応じて出力される。
【0006】
すなわち、画像処理装置3は、このような利用形態(ビデオカメラ2のレンズ歪みや使用方法、または分割表示位置など)に応じた画像を生成する必要があり、画像処理装置3の画像処理は、利用形態により異なる。
【0007】
例えば、9(N=9)個のビデオカメラ2−1乃至2−9(例えば、図2に示すように、被写体1を取り囲むようにして配置されたビデオカメラ)による撮像の結果得られた9個の画像を、図3に示すように分割表示させる場合には、それに応じた画像処理を行い、また8(N=8)個のビデオカメラ2−1乃至2−8(例えば、図4に示すように、360度全方の風景が被写体1となるように配置されたビデオカメラ)による撮像の結果得られた8個の画像を、図5に示すように分割表示させる場合には、それに応じた画像処理を行う必要がある。
【0008】
なお、図3および図5に示される小画面Wに付されている数字は、そこに表示される画像の提供元であるビデオカメラ2を表しており、そのビデオカメラ2に続けて示されている数字と対応付けられている。すなわち、例えば、ビデオカメラ2−1による撮像の結果得られた画像は、小画面W1に表示され、ビデオカメラ2−2による撮像の結果得られた画像は、小画面W2に表示される。
【0009】
従って、画像処理装置3は、ユーザの利用形態に応じた専用機器とされ、その結果、従来の画像処理システムでは、利用形態の変更に容易に対応することができない課題があった。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、利用形態の変更に容易に対応することができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理システムは、画像処理装置が、所定の位置に配置された複数の小画像からなる大画像が表示される大画面上の所定の座標に対応する、小画像が表示される所定の座標を含む小画面上の座標を、テーブルから検出する第1の検出手段と、テーブルに、大画面上の所定の座標に対応付けられている小画像を識別するための情報で識別される小画像の、第1の検出手段により検出された小画面上の座標に対応する位置にある画素の画素値を読み取る読み取り手段と、読み取り手段により読み取られた画素値を、大画面上の所定の座標に対応する位置にある大画像の画素の画素値として出力する出力手段とを備え、情報処理装置が、大画面上の座標に対応する、大画面上の座標を含む小画面上の座標を検出する第2の検出手段と、大画面上の座標に対応する、小画像を識別するための情報を検出する第3の検出手段と、大画面上の座標、第2の検出手段により検出された小画面上の座標、および第3の検出手段により検出された小画像を識別するための情報をそれぞれ対応させて保存し、テーブルを生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
画像処理装置は、大画面上の座標に対応する、大画面上の座標を含む小画面上に表示される小画像を識別するための情報を、情報処理装置に送信する送信手段をさらに設け、情報処理装置の第2の検出手段には、画像処理装置の送信手段から送信されてきた、大画面上の座標に対応する、大画面上の座標を含む小画面上に表示される小画像を識別するための情報を利用して、大画面上の座標に対応する、大画面上の座標を含む小画面上の座標を検出させ、第3の検出手段には、送信手段により送信されてきた、大画面上の座標に対応する、大画面上の座標を含む小画面上に表示される小画像を識別するための情報を利用して、大画面上の座標に対応する、小画像を識別するための情報を検出させることができる。
【0013】
本発明の情報処理システムにおいては、画像処理装置で、所定の位置に配置された複数の小画像からなる大画像が表示される大画面上の所定の座標に対応する、小画像が表示される所定の座標を含む小画面上の座標が、テーブルから検出され、テーブルに、大画面上の所定の座標に対応付けられている小画像を識別するための情報で識別される小画像の、検出された小画面上の座標に対応する位置にある画素の画素値が読み取られ、読み取られた画素値が、大画面上の所定の座標に対応する位置にある大画像の画素の画素値として出力され、情報処理装置で、大画面上の座標に対応する、大画面上の座標を含む小画面上の座標が検出され、大画面上の座標に対応する、小画像を識別するための情報が検出され、大画面上の座標、検出された小画面上の座標、および検出された小画像を識別するための情報をそれぞれ対応させて保存し、テーブルが生成されるので、ユーザの利用形態が変更されても、専用の画像処理装置を必要とすることがなく、容易に小画面の分割表示に対応することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図6は、本発明を適用した画像処理システムの構成例を示している。図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。なお、座標変換テーブル生成装置13は、事業者により管理され、被写体1乃至表示装置12は、ユーザにより管理されているものとし、画像処理装置11は、その事業者が製造したものとする。
【0015】
被写体1に対して所定の位置に配置されたN個のビデオカメラ2−1乃至2−Nは、撮像の結果得られた画像(例えば、SD(standard definition)画像)を、画像処理装置11に供給する。
【0016】
画像処理装置11は、ビデオカメラ2の数や配置位置、レンズ歪み、およびSD画像の表示位置等の利用態様を、ネットワーク21を介して座標変換テーブル生成装置13(正確には、それを管理する事業者)に送信し、ネットワーク21を介して送信されてきた、その利用態様に応じて座標変換テーブル生成装置13により生成された座標変換テーブルTaを取得する。
【0017】
画像処理装置11は、取得した座標変換テーブルTaを利用して、ビデオカメラ2−1乃至2−Nのそれぞれから供給されたSD画像から、N個のSD画像が、表示装置12のディスプレイ12A上に所望の形態で分割表示される画像(HD(high definition)画像)を生成し、例えば、表示装置12を供給する。
【0018】
表示装置12は、画像処理装置11からのHD画像を、ディスプレイ12Aに表示する。なおディスプレイ12Aは、図7に示すように、1080×1920ピクセルの解像度を有している。
【0019】
座標変換テーブル生成装置13は、画像処理装置11からネットワーク21を介して送信されてきた利用態様(ビデオカメラ2の数や配置位置、レンズ歪み、およびSD画像の表示位置等)に対応した座標変換テーブルTaを生成し、画像処理装置11に供給する。
【0020】
すなわち、画像処理装置11の製造業者若しくは提供者は、座標変換テーブルTaを画像処理装置11に提供するときに課金を発生させることで、画像処理装置11の製造販売の他、画像処理装置11に付帯する情報の提供という新たなビジネスを構築することができる。そのため、座標変換テーブル生成装置13は、座標変換テーブルTaなどの情報を暗号化する暗号化手段を、そして画像処理装置11は、それを復号する復号手段を具備していることが望ましい。
【0021】
図8は、画像処理装置11の構成例を示している。
【0022】
N個のデコーダ31−1乃至31−Nのそれぞれには、対応するビデオカメラ2−1乃至2−NからのSD画像が入力される。デコーダ31−1乃至31−Nは、ビデオカメラ2から入力されたSD画像をデコードし、対応するフィールドメモリ32−1乃至32−Nに供給する。
【0023】
フィールドメモリ32は、デコーダ31から供給された画像データを、フィールド単位で記憶する。
【0024】
制御部33は、通信部37を制御して、ユーザより入力部38に入力された利用態様(ビデオカメラ2の数や配置位置、レンズ歪み、およびSD画像の表示位置等)を、ネットワーク21を介して座標変換テーブル生成装置13に送信させたり、その利用態様に応じて生成された座標変換テーブル生成装置13からの座標変換テーブルTaを取得して、記憶部36に記憶させる。
【0025】
制御部33は、フィールドメモリ32−1乃至32−Nに記憶されている画像データを適宜読み出し、読み出した画像データから、記憶部36に記憶されている座標変換テーブルTaに基づいて、N個の画像が表示装置12のディスプレイ12A上に所望の形態で分割表示されるHD画像を生成し、フレームメモリ34に供給する。フレームメモリ34は、制御部33から供給されたHD画像を記憶する。
【0026】
エンコーダ35は、フレームメモリ34に記憶された画像データ(HD画像の画像データ)を適宜読み取ってエンコードし、その結果得られた画像データを、表示装置12に供給する。
【0027】
図9は、座標変換テーブル生成装置13の構成例を示している。
【0028】
CPU(Central Processing Unit)41にはバス45を介して入出力インタフェース46が接続されており、CPU41は、入出力インタフェース46を介して、キーボード、マウスなどよりなる入力部48から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)42、ハードディスク44、またはドライブ50に装着される磁気ディスク61、光ディスク62、光磁気ディスク63、若しくは半導体メモリ64などの記録媒体に格納されているプログラム(例えば、座標変換テーブルTaを生成するためのプログラム)を、RAM(Random Access Memory)43にロードして実行する。さらに、CPU41は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース46を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる出力部47に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク44やROM42に予め記憶しておき、座標変換テーブル生成装置13と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク61、光ディスク62、光磁気ディスク63、半導体メモリ64等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部49を介してハードディスク44に提供することができる。
【0029】
CPU41は、通信部49を制御して、画像処理装置11から送信されてきた利用態様を受信させたり、生成した座標変換テーブルTaを画像処理装置11に送信させる。
【0030】
次に、画像処理装置11および座標変換テーブル生成装置13の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
ステップS1において、画像処理装置11の制御部33は、通信部37を制御して、ユーザより入力部38に入力された利用態様(ビデオカメラ2の数や配置位置、レンズ歪み、およびSD画像の表示位置等)を座標変換テーブル生成装置13に送信させ、座標変換テーブルTaの生成を要求する。
【0032】
ステップS2において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、画像処理装置11からの利用態様に応じた座標変換テーブルTaを生成する。なお、ここでの処理の詳細は後述する。
【0033】
ステップS3において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、生成した座標変換テーブルTaを、例えば、画像処理装置11の製造番号で暗号化し、通信部49を介して画像処理装置11に送信する。
【0034】
ステップS4において、画像処理装置11の制御部33は、通信部37により受信された、座標変換テーブル生成装置13から送信されてきた座標変換テーブルTaを、例えば、記憶部36に記憶されている製造番号を利用して復号し、記憶部36に記憶させる。
【0035】
なお、このときに、座標変換テーブルTaの送受信により、画像の座標変換に必要な情報の受発注行為が成立し、送信者である画像処理装置11の製造業者若しくは提供者は、受信者であるユーザに対して課金を行うことができる。
【0036】
ステップS5において、画像処理装置11の制御部33は、ステップS4で記憶された座標変換テーブルTaを利用して、ビデオカメラ2−1乃至2−Nのそれぞれから供給されたSD画像から、N個のSD画像が、表示装置12のディスプレイ12A上に所望の形態で分割表示されるHD画像を生成し、例えば、表示装置12を供給する。なお、ここでの処理の詳細は、次に説明する。
【0037】
例えば、図2に示すように、9(N=9)個のビデオカメラ2−1乃至2−9を、比較的近くの被写体1を取り囲むようにして配置するとともに、ビデオカメラ2による撮像の結果得られた画像を、図11に示すように分割表示する場合(以下、このような利用態様を、適宜、第1の利用態様と称する)のステップS5の処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0038】
すなわちこの場合、画像処理装置11の記憶部36には、この利用態様に応じてステップS2で生成された座標変換テーブルTa(その詳細は後述する)が記憶されている。
【0039】
ステップS11において、画像処理装置11の制御部33は、記憶部36に記憶されている、図13に示すような座標変換テーブルTaを読み出す。
【0040】
この座標変換テーブルTaには、ディスプレイ12A上の座標、ディスプレイ12A上の座標に対応する、そのディスプレイ12A上の座標を含む小画面W上の座標、およびその小画面Wに表示される画像を提供するビデオカメラ2に割り当てられたカメラ番号が、それぞれ対応付けられている。また所定のディスプレイ12A上の座標には、黒色を出力する旨を表す情報(図13中の“黒色出力”で示されている情報)が設定されている。なお、黒色を出力する旨を表す情報が対応付けられているディスプレイ12A上の座標には、小画面W上の座標やカメラ番号が対応付けられていない。
【0041】
次に、ステップS12において、制御部33は、ディスプレイ12A上の1つの座標(HD画像を構成する1つの画素の座標)を選択する。
【0042】
ステップS13において、制御部33は、座標変換テーブルTaにおいて、ステップS12で選択したディスプレイ12A上の座標に、黒色を出力する旨を表す情報が対応付けられているか否かを判定し、その情報が対応付けられていないと判定した場合、ステップS14に進み、選択したディスプレイ12A上の座標と対応付けられているカメラ番号を、座標変換テーブルTaから検出する。
【0043】
次に、ステップS15において、制御部33は、ステップS14で検出されたカメラ番号が割り当てられているビデオカメラ2に対応するフィールドメモリ32を選択する。
【0044】
ステップS16において、制御部33は、ステップS12で選択したディスプレイ12A上の座標と対応付けられている小画面W上の座標を、座標変換テーブルTaから検出する。
【0045】
次に、ステップS17において、制御部33は、ステップS16で検出した小画面W上の座標に対応する位置にある、ステップS15で選択したフィールドメモリ32に記憶されているSD画像の画素の画素値を読み取り、それを、フレームメモリ34に、ステップS12で選択したディスプレイ12A上の座標に出力される画素値として記憶させる。
【0046】
ステップS13で、黒色を出力する旨を表す情報が設定されていると判定された場合、ステップS18に進み、制御部33は、黒色として表示される画素値を、フレームメモリ34に、ステップS12で選択されたディスプレイ12A上の座標に出力される画素値として記憶させる。
【0047】
例えば、ステップS12で、図11中、小画面W5内の所定の座標が選択された場合、座標変換テーブルTaにおいて、選択された座標には、ビデオカメラ2−5のカメラ番号が対応付けられており、黒色を出力する旨の情報は対応付けられていないので、ビデオカメラ2−5のカメラ番号が検出される(ステップS13,ステップS14)。次にビデオカメラ2−5に対応するフィールドメモリ32−5が選択されるとともに(ステップS15)、選択されたディスプレイ12A上の座標に対応付けられている小画面W上の座標が座標変換テーブルTaから検出される(ステップS16)。
【0048】
そして検出された小画面W上の座標(ステップS16)に対応する位置にある、ビデオカメラ2−5からのSD画像(ステップS15)の画素の画素値が、選択されたディスプレイ12A上の座標に出力される画素値として記憶される(ステップS17)。
【0049】
また、例えば、ステップS12で、図11中、小画面W1乃至W9以外の画面(図中、陰が付されている部分)の座標が選択された場合、座標変換テーブルTaにおいてそのような座標には、黒色を出力する旨の情報が設定されているので(ステップS13)、黒色として表示される画素値が、選択されたディスプレイ12A上の座標に出力される画素値として記憶される(ステップS18)。
【0050】
図12に戻り、ステップS17またはステップS18で、所定の画素値がフレームメモリ34に記憶されたとき、ステップS19に進み、制御部33は、ディスプレイ12A上のすべての座標が選択されたか否かを判定し、選択されていない座標がまだ残っていると判定した場合、ステップS12に戻り、次のディスプレイ12A上の座標を選択する。
【0051】
ステップS19で、すべての座標が選択されたと判定された場合、処理は終了する。
【0052】
図13に示した座標変換テーブルTaは、後述するように、第1の利用態様に基づいて、座標変換テーブル生成装置13により生成されたものであるので、本システムでは、画像処理装置11が、その座標変換テーブルTaに従って上述したような処理を行うことにより、ビデオカメラ2から供給される9個のSD画像を、図11に示すように分割表示することができる。
【0053】
次に、第1の利用態様に応じた座標変換テーブルTaを生成する場合のステップS2の処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
【0054】
画像処理装置11から送信されてきた利用態様(第1の利用態様)を受信すると、ステップS21において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、表示装置12のディスプレイ12A上の座標(HD画像を構成する1つの画素の座標)(図11)を1つ選択する。
【0055】
具体的には、画像処理装置11から送信されてきた第1の利用態様には、例えば、図15に示すような、ディスプレイ12A上の小画面W1乃至小画面W9内の座標に、そこに表示される画像の提供元であるビデオカメラ2のカメラ番号が対応付けられ、ディスプレイ12A上の、小画面W1乃至小画面W9以外の画面(図11中、陰が付されている部分)内の座標に、その旨を表す情報(以下、表示領域外情報と称する)が対応付けられている対応テーブルTb1が含まれているので、CPU41は、そのテーブルから、1つのディスプレイ12A上の座標を選択する。
【0056】
ステップS22において、CPU41は、対応テーブルTb1を参照して、ステップS21で選択したディスプレイ12A上の座標が、小画面W内のもの(ビデオカメラ2による撮像の結果得られたSD画像に対応する画像が表示される画面内のもの)か否かを判定し、小画面W内のものであると判定した場合(対応テーブルTb1において、ステップS21で選択された座標に、ビデオカメラ2のカメラ番号が対応付けられている場合)、ステップS23に進む。
【0057】
ステップS23において、CPU41は、ステップS21で選択されたディスプレイ12A上の座標に対応するビデオカメラ2のカメラ番号を、対応テーブルTb1から検出する。
【0058】
次に、ステップS24において、CPU41は、ステップS21で選択したディスプレイ12A上の座標に対応付けられている小画面W上の座標を検出する。
【0059】
具体的には、画像処理装置11から送信されてきた第1の利用態様に含まれる、ビデオカメラ2のレンズ歪みを利用して生成されてハードディスク44に記憶されている、図16に示すようなレンズ歪みに基づいて補正されたビデオカメラ2による撮像の結果得られるSD画像から切り取られた小画面W分の画像の小画面W上の座標と、ディスプレイ12A上の座標との対応関係を示す対応テーブルTb2から、ディスプレイ12A上の座標に対応付けられている小画面W上の座標が検出される。なお、この対応テーブルTb2の詳細については後述する。
【0060】
ステップS25において、CPU41は、ステップS24で検出した小画面W上の座標から、後述するようにして補正前のSD画像(元のSD画像)の小画面W上の座標を算出する。
【0061】
次に、ステップS26において、CPU41は、ステップS21で選択したディスプレイ12A上の座標、ステップS23で検出したカメラ番号、およびステップS25で算出した小画面W上の座標を、それぞれ対応させて座標変換テーブルTa(図13)に保存する。
【0062】
ステップS22で、ステップS21で選択されたディスプレイ12A上の座標が、小画面W内のものではないと判定された場合(対応テーブルTb1において、ステップS21で選択されたディスプレイ12A上の座標に、表示領域外情報が対応付けられている場合)、ステップS27に進む。
【0063】
ステップS27において、CPU41は、ステップS21で選択したディスプレイ12A上の座標と黒色を出力する旨を表す情報を、それぞれ対応させて座標変換テーブルTa(図13)に保存する。
【0064】
ステップS26またはステップS27で、所定の情報が座標変換テーブルTaに保存されたとき、ステップS28に進み、CPU41は、ディスプレイ12A上のすべてのディスプレイ12A上の座標が選択されたか否かを判定し、選択されていない座標がまだ残っていると判定した場合、ステップS21に戻り、次の座標を選択し、それ以降の処理を実行する。
【0065】
ステップS28で、すべての座標が選択されたと判定されたとき、処理は終了する。
【0066】
次に、第1の利用態様に対応した座標変換テーブルTa(図13)を生成する際に利用された対応テーブルTb2(図16)を生成する処理を、図17のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは座標変換テーブル生成装置13が対応テーブルTb2を生成するものとする。
【0067】
ステップS41において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、ビデオカメラ2−1乃至2−9のカメラ番号の中から1つのカメラ番号を選択する。なお、CPU41は、対応テーブルTb1から、ビデオカメラ2−1乃至2−9のカメラ番号を把握している。
【0068】
次に、ステップS42において、CPU41は、ビデオカメラ2による撮像の結果得られるSD画像と同じ大きさのSD画像(この例の場合、小画面Wと同じ大きさの画像)を想定し、そのSD画像を構成する各画素の小画面W上の座標(Xa,Ya)(補正前のSD画像の小画面W上の座標)を、式(1)に従って補正し、座標(Xb,Yb)(補正後のSD画像の小画面上の座標)を算出する。式中、座標(Xac,Yac)は、SD画像の中心に位置する画素の座標である。k1およびk2は、第1の利用態様に含まれるビデオカメラ2のレンズ歪み等に基づいて決定される係数である。rは、座標(Xa,Ya)の画素と、SD画像の中心画素との距離である。
【0069】
【数1】
Figure 2004064706
【0070】
なお、このように座標を変換することで、ビデオカメラ2のレンズ歪みにより生ずるSD画像の外周部分のぼやけを鮮明にすることができる。
【0071】
ステップS43において、CPU41は、小画面Wの大きさに対応した、ステップS42での補正の結果得られたSD画像の範囲を決定し、ステップS44において、決定された範囲内のSD画像の各画素の小画面W上の座標(Xb,Yb)を選択する。すなわち、小画面Wに表示される補正後のSD画像の小画面W上の座標が選択される。
【0072】
ビデオカメラ2による撮像の結果得られたSD画像(図18A)は、式(1)による補正により、例えば、図18Bの実線が示すように、糸巻き型に拡大して変形するので、その中から、図18B中の点線で示す、ステップS43で決定された範囲内の座標が選択される(図18C)。なお、図18A中の座標(Xai,Yai)は、任意の座標(Xa,Ya)を示し、図18Bおよび図18C中の座標(Xbi,Ybi)は、座標(Xai,Yai)が補正された結果得られた座標(Xb,Yb)を表している。
【0073】
ステップS45において、CPU41は、ステップS44で選択された補正後のSD画像の小画面W上の座標の中から1つの座標を選択し、それを、ステップS46において、ディスプレイ12A上の座標に変換する。
【0074】
具体的には、ステップS45で選択された小画面W上の座標は、ステップS43で決定された範囲のSD画像(図18(C))を、ステップS41で選択されたカメラ番号を有するビデオカメラ2の画像が表示される小画面Wにマッピングした場合の、対応するディスプレイ12A上の座標に変換される。
【0075】
例えば、ステップS41で、ビデオカメラ2−5のカメラ番号が選択されているとき、ステップS45で選択された小画面W上の座標は、ステップS43で決定された範囲のSD画像を小画面W5にマッピングした場合の、対応するディスプレイ12A上の座標に変換される。
【0076】
次に、ステップS47において、CPU41は、ステップS45で選択した補正後のSD画像の小画面W上の座標を、ステップS46で得られたディスプレイ12A上の座標と対応付けて、対応テーブルTb2(図16)に保存する。
【0077】
ステップS48において、CPU41は、ステップS44で選択された座標のすべてが選択されたか否かを判定し、選択されていない座標がまだ残っていると判定した場合、ステップS45に戻り、次の座標を選択し、それ以降の処理を実行する。
【0078】
ステップS48で、すべての座標が選択されたと判定された場合、ステップS49に進み、CPU41は、全てのカメラ番号が選択されたか否かを判定し、選択されていないカメラ番号がまだ残っていると判定した場合、ステップS41に戻り、次のカメラ番号を選択する。
【0079】
ステップS49で、すべてのカメラ番号が選択されたと判定された場合、処理は終了する。
【0080】
従って、例えば、小画面W5内の、ディスプレイ12A上の所定の座標Ph(図示せず)に出力される画素値は、ビデオカメラ2−5による撮像の結果得られたSD画像の、図17のステップS42での補正の結果、ディスプレイ12A上の座標Phに対応するものとして検出される小画面W上の座標(Xbi,Ybi)(図18B)(図14のステップS24)となる小画面W上の座標(Xai,Yai)(図18A)(図14のステップS25)に位置する画素の画素値となる。
【0081】
すなわち、画像処理装置11は、入力されるビデオカメラ2による撮像の結果得られるSD画像の、ビデオカメラ2のレンズ歪みに対応した座標を算出したり、分割表示形態に応じたディスプレイ12A上の座標を算出したり必要がなく、図12に示したように、SD画像の画素値を、座標変換テーブルTaに応じてHD画像に設定するだけで、歪み補正が施されたビデオカメラ2による撮像の結果得られたSD画像を所望の形態に分割表示するHD画像を生成することができる。
【0082】
対応テーブルTb2(図16)の補正後のSD画像の小画面W上の座標(Xb,Yb)は、上述したように、式(1)に従って算出されているので、図14のステップS25では、その式に対応した最適化により逆補正を行って、補正前のSD画像の小画面W上の座標が算出される。
【0083】
次に、図19に示すように、9個のビデオカメラ2−1乃至2−9を、遠方の被写体1に対して垂直方向に面を形成するようにして配置するとともに、ビデオカメラ2による撮像の結果得られた画像を、図20に示すように分割表示する場合(以下、このような利用態様を、適宜、第2の利用態様と称する)のステップS5の処理について説明する。
【0084】
なお、この例の場合、ビデオカメラ2は、隣接するもの同士の撮像範囲が、図21の点線の枠が示すように、一部重複するように配置されている。例えば、ビデオカメラ2−1の撮像範囲(図22の実線の枠)は、ビデオカメラ2−2の撮像範囲(図23の実施の範囲)、ビデオカメラ2−4の撮像範囲(図24の実線の範囲)、およびビデオカメラ2−5の撮像範囲(図25の実線の範囲)と一部重なっている。
【0085】
画像処理装置11は、図19のステップS2で、座標変換テーブル生成装置13により、第2の利用態様に基づいて生成された図26に示すような座標変換テーブルTaを利用して、第1の利用形態の場合と同様に図12のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、画像処理装置11の処理は、扱う座標等の値が変わるが、第1の利用態様の場合と第2の利用態様の場合とで、実質に同じであるので、利用態様の変更に容易に対応することができる。
【0086】
なお、図20の表示形態は、第1の利用態様(図11)の場合と異なり、表示装置12のディスプレイ12Aの全体に、HD画像が表示されるので、座標変換テーブルTaには、第1の利用態様の場合のように(図13)、黒色を出力する旨を表す情報は設定されていない。従って、この例の場合、図12のフローチャートにおいて、ステップS3でYESの判定はなされないので、ステップS8の処理で、黒色を出力するための画素値が記憶されることはない。
【0087】
次に、第2の利用態様に応じた座標変換テーブルTa(図26)を生成する場合のステップS2の処理を、図27のフローチャートを参照して説明する。
【0088】
画像処理装置11から送信されてきた利用態様(第2の利用態様)を受信すると、ステップS61において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、表示装置12のディスプレイ12Aの座標(HD画像上を構成する1つの画素の座標)(図20)を1つ選択し、ステップS62において、カメラ番号を1つ選択する。
【0089】
画像処理装置から送信されてきる第2の利用態様には、例えば、図28に示すような、図21に示したビデオカメラ2の撮像範囲に対応する、図29に示すような領域毎に、対応する撮像範囲を有するビデオカメラ2のカメラ番号が対応付けられている対応テーブルTc1が含まれているので、CPU41は、そのテーブルを参照して、1つのディスプレイ12A上の座標とカメラ番号を選択する。
【0090】
なお、対応テーブルTc1において、例えば、ディスプレイ12A上の、ビデオカメラ2−1の撮像範囲(図22)に対応する領域Q1(図30)内の座標には、ビデオカメラ2−1のカメラ番号が対応付けられており、ビデオカメラ2−2の撮像範囲(図23)に対応する領域Q2(図31)内の座標には、ビデオカメラ2−2のカメラ番号が対応付けられている。領域Q1および領域Q2の両方に属するディスプレイ12A上の座標(例えば、図30および図31の座標(Xhi,Yhi))には、ビデオカメラ2−1,2−2の2個のカメラ番号が対応付けられている。
【0091】
ステップS63において、CPU41は、図28に示す対応テーブルTc1に、ステップS61で選択したディスプレイ12A上の座標と、ステップS62で選択したカメラ番号とが対応付けているか否かを判定し、対応付けられていると判定された場合、ステップS64に進む。
【0092】
ステップS64において、CPU41は、ステップS61で選択したディスプレイ12A上の座標とステップS62で選択されたカメラ番号に対応付けられている小画面W上の座標を検出する。
【0093】
画像処理装置から送信されてきた第2の利用態様に含まれる、ビデオカメラ2のレンズ歪みを利用して生成されてハードディスク44に記憶されている、図32に示すディスプレイ12A上の座標、ビデオカメラ2のレンズ歪みに基づいて補正されたビデオカメラ2による撮像の結果得られるSD画像から切り取られた小画面W分の画像の小画面W上の座標、およびディスプレイ12A上の座標が対応する撮像範囲を有するビデオカメラ2のカメラ番号との対応関係を示す対応テーブルTc2から、ディスプレイ12A上の座標とカメラ番号に対応付けられている小画面W上の座標が検出される。なお、対応テーブルTc2の生成方法については後述する。
【0094】
次に、ステップS65において、CPU41は、ステップS64で検出した補正後のSD画像の小画面W上の座標から、補正前のSD画像の小画面W上の座標を算出する。
【0095】
ステップS63で、ステップS61で選択されたディスプレイ12A上の座標と、ステップS62で選択したカメラ番号とが対応付けられていないと判定されたとき、またはステップS65で、補正前のSD画像の小画面W上の座標が算出されたとき、ステップS66に進み、CPU41は、すべてのカメラ番号が選択されたか否かを判定し、選択されていないものがまだ残っていると判定した場合、ステップS62に戻り、次のカメラ番号を選択する。
【0096】
ステップS66で、すべてのカメラ番号が選択されたと判定されたとき、ステップS67に進み、CPU41は、ステップS61で選択されたディスプレイ12A上の座標が、対応テーブルTc1(図28)において複数のカメラ番号に対応付けられていたか否かを判定し、複数のカメラ番号に対応付けられていたと判定した場合、ステップS68に進む。
【0097】
例えば、図30および図31に示したディスプレイ12A上の座標(Xhi,Yhi)は、対応テーブルTc1において、ビデオカメラ2−1のカメラ番号とビデオカメラ2−3のカメラ番号の両方に対応付けられているので、その座標(Xhi,Yhi)がステップS61で選択されているとき、ステップS68に進む。
【0098】
ステップS68において、CPU41は、ステップS62乃至ステップS65の処理が複数回行われて算出された複数の補正前のSD画像の小画面W上の座標(ステップS65)(例えば、ステップS62でビデオカメラ2−1のカメラ番号が選択されているときに算出されたものとビデオカメラ2−2のカメラ番号が選択されているときに算出されたもの)の中から、座標変換テーブルTaに設定する1つの座標を決定する。
【0099】
例えば、座標(Xhi,Yhi)(図30,31)が、領域Q2の中心からよりも、領域Q1の中心からの方が近い位置にある場合、ビデオカメラ2−1のカメラ番号が選択されているときに算出された補正前のSD画像の小画面W上の座標が選択される。
【0100】
ステップS67で、ステップS61で選択されたディスプレイ12A上の座標が、対応テーブルTc1において複数のカメラ番号に対応付けられていないと判定されたとき、またはステップS68で、1つの小画面W上の座標が決定されたとき、ステップS69に進む。
【0101】
ステップS69において、CPU41は、ステップS61で選択したディスプレイ12A上の座標、ステップS61で選択されたディスプレイ12A上の座標が複数のカメラ番号に対応付けられていない場合のステップS65で算出された小画面W上の座標またはステップS61で選択されたディスプレイ12A上の座標が複数のカメラ番号に対応付けられている場合のステップS68で決定された小画面W上の座標、およびその小画面W上の座標が算出されたときにステップS62で選択されていたカメラ番号を、それぞれ対応させて座標変換テーブルTa(図26)に保存する。
【0102】
次に、ステップS70において、CPU41は、ディスプレイ12A上の座標がすべて選択されたか否かを判定し、選択されていない座標がまだ残っていると判定した場合、ステップS61に戻り、次の座標を選択し、それ以降の処理を実行する。
【0103】
ステップS70で、すべての座標が選択されたと判定されたとき、処理は終了する。
【0104】
次に、第2の利用態様に対応した座標変換テーブルTa(図26)を生成する際に利用された対応テーブルTc2(図32)を生成する処理を、図33のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは座標変換テーブル生成装置13が対応テーブルTc2を生成するものとする。
【0105】
ステップS81において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、カメラ番号を1つ選択する。なお、CPU41は、対応テーブルTc1から、ビデオカメラ2−1乃至2−9のカメラ番号を把握している。
【0106】
次に、ステップS82において、CPU41は、ビデオカメラ2による撮像の結果得られるSD画像と同じ大きさのSD画像を想定し、そのSD画像を構成する各画素の小画面W上の座標(Xa,Ya)(補正前のSD画像の小画面W上の座標)を、式(1)に従って補正し、座標(Xb,Yb)(補正後のSD画像の小画面上の座標)を算出する。
【0107】
ステップS83において、CPU41は、小画面Wの大きさに応じた、ステップS82での補正の結果得られたSD画像の範囲を決定し、ステップS84において、決定された範囲内のSD画像の各画素の小画面W上の座標(Xb,Yb)を選択する。すなわち、小画面Wに表示される補正後のSD画像の小画面W上の座標が選択される。
【0108】
次に、ステップS85において、CPU41は、ステップS84で選択された補正後のSD画像の小画面W上の座標の中から1つの座標を選択し、それを、ステップS86において、ディスプレイ12A上の座標に変換する。
【0109】
具体的には、ステップS85で選択された小画面W上の座標は、ステップS83で決定された範囲のSD画像を、ステップS81で選択されたカメラ番号を有するビデオカメラ2の画像が表示される小画面Wにマッピングした場合の、対応するディスプレイ12A上の座標に変換される。
【0110】
例えば、ステップS81で、ビデオカメラ2−5のカメラ番号が選択されているとき、ステップS85で選択された小画面W上の座標は、ステップS83で決定された範囲のSD画像を小画面W5(図20)にマッピングした場合の、対応するディスプレイ12A上の座標に変換される。
【0111】
次に、ステップS87において、CPU41は、ステップS81で選択したカメラ番号、ステップS85で選択した補正後のSD画像の小画面W上の座標、およびステップS86で得られたディスプレイ12A上の座標を、図32に示すように、それぞれ対応させて対応テーブルTc2に保存する。
【0112】
ステップS88において、CPU41は、ステップS84で選択された座標のすべてが選択されたか否かを判定し、選択されていない座標がまだ残っていると判定した場合、ステップS85に戻り、次の座標を選択する。
【0113】
ステップS88で、すべての座標が選択されたと判定されたとき、ステップS89に進み、CPU41は、カメラ番号のすべてが選択されたか否かを判定し、選択されていないカメラ番号がまだ残っていると判定した場合、ステップS81に戻り、次のカメラ番号を選択する。
【0114】
ステップS89で、すべてのカメラ番号が選択されたと判定されたとき、処理は終了する。
【0115】
次に、図4に示すように、8(N=8)個のビデオカメラ2−1乃至2−8を360度全方の風景が被写体1となるようにして配置するとともに、ビデオカメラ2による撮像の結果得られた画像を、図5に示すように分割表示する場合(以下、このような利用態様を、適宜、第3の利用態様と称する)のステップS5の処理について説明する。
【0116】
なお、図4に示した8個のビデオカメラ2は、実際には、図34に示すような全方向カメラ101に、ビデオカメラ2の投影中心が全方位カメラ101の中心付近で一致するように、かつ、各ビデオカメラ2の視線方向が1つの水平面上となるように、所定角度間隔で配列されている。
【0117】
平面鏡110は、ビデオカメラ2の視線方向に配置されている。
【0118】
すなわちビデオカメラ2が、対応する平面鏡110で反射された周囲の風景を撮像することにより、全方位カメラ101全体としては、水平方向360度の風景を撮像することができる。
【0119】
画像処理装置11は、図19のステップS2で、座標変換テーブル生成装置13により、第3の利用態様に基づいて生成された座標変換テーブルTaを利用して、第1の利用態様および第2の利用態様の場合と同様に図12のフローチャートに示す処理を実行する。その結果、ビデオカメラ2による撮像の結果得られた8個の画像を、図5に示すように分割表示させることができる。
【0120】
次に、第3の利用態様に応じた座標変換テーブルTaを生成する場合のステップS2の処理を、図35のフローチャートを参照して説明する。
【0121】
ステップS101乃至ステップS104においては、図27のステップS61乃至ステップS64における場合と同様の処理が行われるので、その説明を省略する。
【0122】
ステップS105において、CPU41は、ステップS104で検出した補正後のSD画像の小画面W上の座標を最適化するとともに、ミラー反転処理の逆の処理(逆ミラー反転処理)を行って、補正前のSD画像の小画面W上の座標を算出する。
【0123】
ステップS106乃至ステップS110においては、図27のステップS66乃至ステップS70における場合と同様の処理がなされるので、その説明は省略する。
【0124】
次に、ステップS104で利用されたディスプレイ12A上の座標と補正後のSD画像の小画面W上の座標との対応関係を示す対応テーブルを生成する処理を、図36のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは座標変換テーブル生成装置13がその対応テーブルを生成するものとする。
【0125】
ステップS121において、座標変換テーブル生成装置13のCPU41は、カメラ番号を1つ選択する。
【0126】
次に、ステップS122において、CPU41は、ビデオカメラ2による撮像の結果得られたSD画像と同じ大きさのSD画像を想定し、そのSD画像を構成する各画素の座標(Xa,Ya)を、式(1)に従って補正し、座標(Xb,Yb)を算出するするとともに、ミラー反転処理を施す。
【0127】
ステップS123乃至ステップS129においては、図33のステップS83乃至ステップS89における場合と同様の処理が行われるので、その説明を省略する。
【0128】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述した画像処理装置11および座標変換テーブル生成装置13が機能的に実現される。
【0129】
なお、本明細書において、記録媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0130】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0131】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザの利用態様が変更されても、専用の画像処理装置を必要とすることがなく、容易に小画面の分割表示に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のビデオカメラの配置例を示す図である。
【図3】図2のビデオカメラによる撮像の結果得られた画像の表示例を示す図である。
【図4】図1のビデオカメラの他の配置例を示す図である。
【図5】図4のビデオカメラによる撮像の結果得られた画像の他の表示例を示す図である。
【図6】本発明を適用した画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の表示装置のディスプレイの大きさを示す図である。
【図8】図6の画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】図6の座標変換テーブル生成装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】図6の画像処理装置と座標変換テーブル生成装置の動作を説明するフローチャートである。
【図11】図2のビデオカメラによる撮像の結果得られた画像の他の表示例を示す図である。
【図12】図10のステップS5の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図13】座標変換テーブルの例を示す図である。
【図14】図10のステップS2の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図15】ディスプレイ上の座標とカメラ番号の対応テーブルの例を示す図である。
【図16】ディスプレイ上の座標と補正後のSD画像の小画面上の座標の対応テーブルの例を示す図である。
【図17】図16の対応テーブルを生成する処理を説明するフローチャートである。
【図18】図16の対応テーブルを生成する処理を説明する図である。
【図19】図6のビデオカメラの配置例を示す図である。
【図20】図19のビデオカメラによる撮像の結果得られた画像の表示例を示す図である。
【図21】図19のビデオカメラの撮像範囲を説明する図である。
【図22】図19のビデオカメラの撮像範囲を説明する他の図である。
【図23】図19のビデオカメラの撮像範囲を説明する他の図である。
【図24】図19のビデオカメラの撮像範囲を説明する他の図である。
【図25】図19のビデオカメラの撮像範囲を説明する他の図である。
【図26】座標変換テーブルの他の例を示す図である。
【図27】図10のステップS2の他の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図28】ディスプレイ上の座標とカメラ番号との対応テーブルの他の例を示す図である。
【図29】図19のビデオカメラの撮像範囲に対応するディスプレイ上の領域を示す図である。
【図30】図19のビデオカメラの撮像範囲に対応するディスプレイ上の領域を示す他の図である。
【図31】図19のビデオカメラの撮像範囲に対応するディスプレイ上の領域を示す他の図である。
【図32】ディスプレイ上の座標と補正後のSD画像の小画面上の座標との対応テーブルの他の例を示す図である。
【図33】図32の対応テーブルの生成処理を説明するフローチャートである。
【図34】全方位カメラの外観の図である。
【図35】図10のステップS2の他の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図36】ディスプレイ上の座標と補正後のSD画像の小画面上の座標との他の対応テーブルを生成する処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2 ビデオカメラ, 11 画像処理装置, 12 表示装置, 12A ディスプレイ, 13 座標変換テーブル生成装置, 21 ネットワーク, 31 デコーダ, 32 フィールドメモリ, 33 制御部, 34 フレームメモリ, 35 エンコーダ, 36 記憶部, 37 通信部, 38 入力部, 41 CPU, 42 ROM, 43 RAM, 44 ハードディスク, 45 バス, 46 入出力インタフェース, 47 出力部, 48 入力部,
49 通信部, 50 ドライブ, 101 全方向カメラ

Claims (2)

  1. 画像処理用のテーブルを生成する情報処理装置、および前記テーブルに基づいて画像処理を行う画像処理装置からなる情報処理システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    所定の位置に配置された複数の小画像からなる大画像が表示される大画面上の所定の座標に対応する、前記小画像が表示される前記所定の座標を含む小画面上の座標を、前記テーブルから検出する第1の検出手段と、
    前記テーブルに、前記大画面上の前記所定の座標に対応付けられている前記小画像を識別するための情報で識別される前記小画像の、前記第1の検出手段により検出された前記小画面上の座標に対応する位置にある画素の画素値を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により読み取られた前記画素値を、前記大画面上の前記所定の座標に対応する位置にある前記大画像の画素の画素値として出力する出力手段と
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記大画面上の座標に対応する、前記大画面上の座標を含む前記小画面上の座標を検出する第2の検出手段と、
    前記大画面上の座標に対応する、前記小画像を識別するための情報を検出する第3の検出手段と、
    前記大画面上の座標、前記第2の検出手段により検出された前記小画面上の座標、および前記第3の検出手段により検出された前記小画像を識別するための情報をそれぞれ対応させて保存し、前記テーブルを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記画像処理装置は、前記大画面上の座標に対応する、前記大画面上の座標を含む前記小画面上に表示される前記小画像を識別するための情報を、前記情報処理装置に送信する送信手段をさらに備え、
    前記情報処理装置の前記第2の検出手段は、前記画像処理装置の前記送信手段から送信されてきた、前記大画面上の座標に対応する、前記大画面上の座標を含む前記小画面上に表示される前記小画像を識別するための情報を利用して、前記大画面上の座標に対応する、前記大画面上の座標を含む前記小画面上の座標を検出し、
    前記第3の検出手段は、前記送信手段により送信されてきた、前記大画面上の座標に対応する、前記大画面上の座標を含む前記小画面上に表示される前記小画像を識別するための情報を利用して、前記大画面上の座標に対応する、前記小画像を識別するための情報を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
JP2002224151A 2002-07-31 2002-07-31 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Expired - Fee Related JP4218278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002224151A JP4218278B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002224151A JP4218278B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004064706A true JP2004064706A (ja) 2004-02-26
JP4218278B2 JP4218278B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=31943722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002224151A Expired - Fee Related JP4218278B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4218278B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7771065B2 (en) 2005-04-14 2010-08-10 Canon Kabushiki Kaisha Optical unit and exposure apparatus having the same
JP2018064234A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社コロプラ 表示制御方法及び当該表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7771065B2 (en) 2005-04-14 2010-08-10 Canon Kabushiki Kaisha Optical unit and exposure apparatus having the same
JP2018064234A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社コロプラ 表示制御方法及び当該表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4218278B2 (ja) 2009-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11025814B2 (en) Electronic device for storing depth information in connection with image depending on properties of depth information obtained using image and control method thereof
CN108141539B (zh) 数字拍摄装置及其操作方法
US10516824B2 (en) Apparatus and method for processing image received through a plurality of cameras
US10740431B2 (en) Apparatus and method of five dimensional (5D) video stabilization with camera and gyroscope fusion
CN107274338B (zh) 用于深度图的低等待时间变形的系统、方法和装置
JP5757592B2 (ja) 超解像画像を生成する方法,装置,コンピュータプログラム製品
US11172135B2 (en) Apparatus and method for processing image
KR20190032061A (ko) 이미지 보정을 수행하는 전자 장치 및 그 동작 방법
US20190082110A1 (en) Apparatus and method for processing image received through a plurality of cameras
US20200267328A1 (en) Device and method for processing images received through plurality of cameras
CN104023169A (zh) 成像设备、控制该成像设备的方法和计算机程序
KR102204596B1 (ko) 프로세서, 이를 포함하는 이미지 프로세싱 장치 및 이미지 프로세싱 방법
US20200278602A1 (en) Audio signal processing device and method based on camera operation
US10848686B2 (en) Method of providing image and electronic device for supporting the method
US20130093913A1 (en) Information processing apparatus, display method, and information processing system
US10911687B2 (en) Electronic device and method for controlling display of images
US8736721B2 (en) Method and apparatus for image processing
JP2004062103A (ja) 画像処理装置および方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP4218278B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
KR20200098806A (ko) 이상 픽셀을 포함하는 센서로부터의 데이터를 처리하기 위한 프로세서
JP4804161B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御方法
US11182617B2 (en) Device and method for generating heat map
JP2013003756A (ja) 撮像データ生成装置、撮像データ復号装置および撮像データ生成方法
CN109391788B (zh) 用于处理图像信号的系统
WO2021102857A1 (zh) 图像处理方法、装置、设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081103

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees