JP2004063284A - Luminescent bulb for electrodeless lamp, electrodeless lamp and manufacturing method of luminescent bulb for electrodeless lamp - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、外管の内面に保護層が形成されている無電極ランプ用の発光バルブ、この発光バルブを備える無電極ランプ及び無電極ランプ用の発光バルブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無電極蛍光ランプは、一般蛍光ランプの寿命を決定するフィラメント及び電極を有していないため、一般蛍光ランプに比べて優れた長寿命特性を示す。この無電極蛍光ランプ(以下、単に「無電極ランプ」という。)は、例えば、円筒状の凹部を有するガラス製の発光バルブと、凹部に埋没された励起コイルとを有し、励起コイルに高周波の交流電流を流して発光バルブ内に交流磁界を発生させることにより、発光バルブ内に封入された不活性ガス及び水銀のガスプラズマが形成され、この際に発生する紫外線によって発光バルブの内面の蛍光層が励起されて可視光を発生するようになっている。
【0003】
上記の発光バルブは、開口を有する球形状の容器部とこの開口から外方に延伸する延伸部とからなる外管と、上記の凹部を形成するための有底筒状の内管とを備え、内管の開口側の端部が外管の延伸部に封着されている。これにより、外管と内管との間に密閉した放電空間が形成される。
容器部には、上述のようにガラス材が用いられており、点灯時にこのガラス材からナトリウムが溶出するのを防ぐために、容器部の内面と蛍光層との間に保護層が形成されている。なお、ナトリウムの溶出を防ぐ理由は、ナトリウムが溶出すると発光バルブ内の水銀と結合してアマルガムとなり、放電空間内の水銀量が減少して発光光束が低下するからである。
【0004】
図3は、従来の外管の内面に保護層を形成する方法を説明するための図である。
まず、外管52の延伸部57の開口57aを上に向けて、図3の(a)に示すように、保護層用の懸濁液61を流出する流出ノズル60をX方向に移動させて、その先端を延伸部57の開口57aから外管57内の所定位置へと挿入する。
【0005】
この流出ノズル60は、先端から下方に懸濁液61を流出するようになっている。そして、外管57内の懸濁液61が所定位置に達するまで、流出ノズル60から懸濁液61を流出させる。これにより、容器部56の所定範囲、例えば、内面全体に懸濁液61が塗布されることになる。なお、懸濁液61はアルミナ粒子と純水とからなる。
【0006】
次に、図3の(b)に示すように、外管52を傾斜させて、その延伸部57の開口57aから懸濁液61を排出し、それが終了すると、延伸部57の開口57aが下になるように外管52を反転させる。そして、この状態で外管52内に下方から乾燥ノズル62を挿入する。この乾燥ノズル62は、その先端から温風を噴出すようになっており、この温風により外管52内の懸濁液61を乾燥している。
【0007】
最後に、懸濁液61を排出する際及び懸濁液61を乾燥させる際に延伸部57の内面に付着した保護層(アルミナ粒子)を、例えば、図3の(d)に示すように、超音波洗浄装置63により洗浄除去する。つまり、アルミナ粒子が内面に付着している延伸部を洗浄タンク64内の洗浄液65に漬けた状態で、超音波の振動を利用してアルミナ粒子を洗浄除去している。このアルミナ粒子の除去は、その粒子が非常に細かいために延伸部57を拭いたり、水で流したりしても容易には除去できず、超音波洗浄装置63を利用している。
【0008】
この洗浄除去が終わると、再度懸濁液61を乾燥させて形成された保護層上に蛍光層を形成し、その後外管52の延伸部57と内管の端部とを封着している。なお、懸濁液61を乾燥させるときに、外管52の延伸部57を上に向けると、外管52の頭部(延伸部57と逆側の端部)に懸濁液61が溜まり、形成される保護層が厚くなり、可視光の透過性が悪くなる。
【0009】
また、延伸部57の内面に付着した保護層(アルミナ粒子)を除去する理由は、内管との封着時に、その熱によりガラス材が溶融し、このガラス材内にアルミナ粒子が入り込むと、ランプ点灯時に発光バルブ内の不活性ガスがリークする(漏れる)からである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の発光バルブの製造方法では、延伸部57に付着したアルミナ粒子を除去する工程が必ず必要であるため、生産性が悪いという問題がある。
また、アルミナ粒子の除去に超音波洗浄装置63を利用すると、延伸部57から取り除かれたアルミナ粒子は洗浄液65内に散在する。この洗浄液65を循環ろ過させて液内のアルミナ粒子を回収してはいるものの、延伸部57が洗浄液65に漬かっているかぎり、アルミナ粒子を延伸部57から完全に取り除くことはできない。このため封着部の信頼性が低くなるという問題がある。
【0011】
本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであって、内管と外管との封着予定部位に保護層用の懸濁液が付着しないようにできる無電極ランプ用の発光バルブの製造方法、その製造方法に用いられる発光バルブ及びその製造方法により製造された発光バルブを備える無電極ランプを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る発光バルブは、開口を有し内面に保護層が形成されている外管内に、内管が挿嵌された状態で前記開口の周縁部に封着されてなる無電極ランプ用の発光バルブであって、前記外管は、前記封着部の近傍であって前記保護層側に垂下保護液溜め部を有していることを特徴としている。
【0013】
これによれば、例えば、外管の内面に塗布した保護液を乾燥する際に、外管の開口を下向きにしても、外管の内面に沿って垂下する保護液を溜め部で溜めることができる。このため、内管との封着予定部位への保護液の流れ込みを防ぐことができる。
また、前記外管は、略軸対称な形状であって、その軸方向の一方の端部が開口していることを特徴としている。このため、例えば、保護液を塗布するとき、或いは乾燥するときに外管をその軸廻りに回転させることにより、外管内の保護液の厚さのバラツキを小さくできる。
【0014】
さらに、前記垂下保護液溜め部の一部が、前記封着部の近傍から外方に延びていることを特徴とし、特に、前記垂下保護液溜め部は、前記軸と略直交する方向に形成された略平坦な部分を有していることを特徴としている。これによれば、例えば、溜め部で溜められる保護液の量を多くすることができる。従って、保護液が内管との封着予定部位へと流れ込むのをより確実に防ぐことができる。
【0015】
しかも、前記保護層の内層に蛍光層が形成されていることを特徴としている。特に、前記垂下保護液溜め部の内面にも蛍光層が形成されており、当該蛍光層の厚さが、他の部位に形成された蛍光層よりも厚いことを特徴としている。このため、発光時の発光光束を増加させることできる。
また、前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光バルブを備えることを特徴としている。このため、効率良く製造できる発光バルブを有するので、全体としても、効率良く製造できる無電極ランプを得ることができる。
【0016】
特に、前記無電極ランプは、前記発光バルブを保持する保持部材と、前記保持部材により保持された前記発光管バルブの垂下保護液溜め部の外面を見えないように覆うカバー部とを備えていることを特徴としている。溜め部の内面の蛍光層を厚くすることで、可視光線の量が増える。一方、この溜め部はカバー部で覆われているので、蛍光層を透過する可視光が少なくなっても問題ない。
【0017】
また、開口を有し内面に保護層が形成されている外管内に、内管が挿嵌された状態で前記開口の周縁部に封着されてなる無電極ランプ用の発光バルブの製造方法であって、前記外管には、前記封着部の近傍であって前記保護層の形成予定部側に溜め部が形成されており、前記外管の内面への保護層の形成は、前記内面に前記保護層用の懸濁液を塗布する工程と、前記外管の開口を下向きにして前記外管内面を垂下する前記懸濁液を前記溜め部に溜めつつ前記塗布された懸濁液を乾燥させる工程とを経てなされることを特徴としている。
【0018】
これによると、例えば、外管の内面に塗布した懸濁液を乾燥する際に、外管の開口を下向きにしても、外管の内面に沿って垂下する懸濁液を溜め部で溜めることができる。このため、内管との封着予定部位への懸濁液の流れ込みを防ぐことができる。
さらに、前記塗布工程と前記乾燥工程との間に、前記開口を上向きした状態で前記塗布後の懸濁液を吸引して排出する工程がなされることを特徴としている。このため、外管内の懸濁液を、内管との封着予定部位に懸濁液を付着させること無く、外管内の懸濁液を排出させることができる。
【0019】
また、前記乾燥工程は、前記外管をその管軸まわりに回転させながらなされることを特徴とし、また、前記外管の上下の反転は、前記外管をその管軸廻りに回転させながら行うことを特徴としている。このため、外管の内面における懸濁液の厚さのバラツキを小さくできる。
しかも、前記懸濁液の塗布と排出は、懸濁液を噴出する機能と、懸濁液を吸引排出する機能とを有するノズルにより行われることを特徴としている。このため、効率良く、懸濁液の塗布と排出を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る無電極蛍光ランプの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.無電極蛍光ランプの構成について
図1は本発明に係る無電極蛍光ランプの一部を切り欠いた全体構造を示す正面図である。無電極蛍光ランプ(以下、単に「無電極ランプ」という。)10は、所謂、電磁誘導結合型放電(H放電)を利用したものである。
【0021】
無電極ランプ10は、透光性ガラスからなる発光バルブ12を有している。この発光バルブ12内の放電空間34には、水銀(Hg)と不活性ガス、例えばクリプトン(Kr)ガスとが放電物質として封入されている。
発光バルブ12は、有底円筒状の凹部14を有し、この凹部14内に、励起コイルユニット20が埋設されている。なお、励起コイルユニット20は、コア21と、このコア21の外周に旋回された励起コイル22とからなる。また、発光バルブ12については、後で詳細に述べる。
【0022】
励起コイルユニット20の内周側には、励起コイル22に電流を流したときにコア21の温度上昇を防止するための放熱手段として、アルミ製のヒートシンク25の円延伸部26が挿入されている。ヒートシンク25は、円延伸部26に延設されたカップ状部27を有しており、このカップ状部27が合成樹脂製のケース28に固定されている。
【0023】
ケース28内には、励起コイル22と接続され、この励起コイル22に高周波の交流電流を流すための高周波駆動回路30が収納されている。また、ケース28には、一般の白熱電球と同規格の口金31が取り付けられており、商用電源からの電力が口金31を介して高周波駆動回路30に供給される。
上記の発光バルブ12は、例えば、一般の白熱電球或いは電球形蛍光ランプで使用されている発光バルブの形状、例えばA形状をしており、外管16と、この外管16内に挿嵌される内管15とを備えている。外管16は、開口17aを有する球状の容器部17と、この容器部17における
開口17aの周縁部から外管16の管軸A方向の外方に延伸する筒状の延伸部18とを有している。また、容器部17の開口17aは、容器部17の管軸A方向における一方の端部側に設けられている。
【0024】
内管15は、その内部に励起コイルユニット20を収納できるように、有底筒形状をしており、底と反対側の端部が外管16の延伸部18に封着されている。これにより、内管15と外管16との間に密閉した放電空間34が形成されることになる。発光バルブ12の内面、つまり外管16の内面と内管15の外面とには、従来の技術で説明した保護層が形成され、さらにこの保護層上に蛍光層が形成されている。なお、保護層は、保護層用の懸濁液が発光バルブ12の内面に塗布され、塗布された懸濁液が乾燥して形成される。
【0025】
外管16には、後述の製造方法で説明するが、放電空間34内で封着部13の近傍から、管軸Aと直交する方向の外方に延びる溜め部19が形成されている。この溜め部19は、容器部17の開口17aの周縁部の全周に亘って形成されると共に、管軸Aと直交する方向に平坦となった部分(以下、単に「平坦部分19a」という。)を有している。
【0026】
なお、外管16と内管15とを封着している封着部13が、図1に示すように、容器部17の開口17aの周縁部から離れているのは、封着時の熱が溜め部19へと伝わり、溜め部19の内面に形成されている蛍光層にしわが入ったり、酷い場合には蛍光層が剥がれたりするのを防ぐためである。
2.発光バルブの製造方法について
上記構成の発光バルブ用の外管16を準備する。この外管16は、内管と封着される前のものであって、延伸部18が図2に示すように管軸A方向に長く延伸している。この延伸部18の長さは、容器部17の開口17a側の端部から内管15との封着予定部位(図1における封着部13)までの距離よりも長ければ良い。但し、本実施の形態では、外管16を回転させたり、反転させたりするので、その際に延伸部18を把持できるように長くなっている。
【0027】
それでは、発光バルブの製造方法、特に、外管16の内面への保護層の形成方法について説明する。まず、外管16をその延伸部18の開口18aが上側になるように配し、塗布ノズル40をX方向に移動させて、延伸部18の開口18aから外管16内に塗布ノズル40を挿入して、懸濁液の塗布と排出とを行う。
ここで、塗布ノズル40について説明する。塗布ノズル40は、懸濁液41をその下端から噴出する液噴出部40aと、懸濁液41をその下端から吸引排出する液吸引部40bとを有する。この塗布ノズル40は、本実施形態では、2重管構造をしており、例えば、内側の管内を通って懸濁液が吸引排出され、また、外側の管内を通って懸濁液は噴出する。そして、液噴出部40aは、液吸引部40bの先端から所定距離上側に離れた位置から懸濁液41を噴出するようになっている。
【0028】
液吸引部40bの下端と液噴出部40aの下端との距離は、容器17内に懸濁液41を塗布すべき塗布範囲の上限位置と容器17の底部との距離に略等しい。つまり、液吸引部40bの先端(下端)が容器17の底に達したときに、液噴出部40aから噴出された懸濁液41が、ちょうど懸濁液41を塗布する上限位置にかかるようになっている。
【0029】
なお、液噴出部40aは、ノズルの軸A方向から見て(平面視)4方向(例えば、90°間隔の4方向)に懸濁液41を下端から噴出する。また、懸濁液41が噴出する方向は、ノズルの軸に対して略直交する方向である。
このような構成の塗布ノズル40を、図2の(a)に示すように、液吸引部40bの先端が容器部17の底に達するように外管16内に挿入した状態で、液噴出部40aから懸濁液41を噴出させる。
【0030】
このとき、外管16をその管軸A廻りをY方向に回転させる。外管16を回転させる理由は、懸濁液41を容器部17の内面に略均一になるように塗布するためである。なお、懸濁液41は、従来と同様に、アルミナ粒子と純水とから構成され、その粘度は純水と同程度である。
次に容器部17の内面への懸濁液41の噴出による塗布が終了すると、図2の(b)に示すように、外管16をそのままの状態(延伸部18を上にしたまま)で、容器部17内に溜まった懸濁液41を液吸引部40から吸引排出する。この排出された懸濁液41は、図外のフィルタを通してタンクへと回収される。回収された懸濁液41は、タンクから液噴出部40aへと再度送り出される。
【0031】
このように、液噴出部40aから噴出されて外管16内に溜まった懸濁液41は、液吸引部40bを介して排出されるため、従来の技術のように、懸濁液41がその排出時に延伸部18に付着することはない。さらに、塗布ノズル40は、懸濁液41の噴出と排出とを行えるので、懸濁液41の噴出後に連続してその懸濁液41を回収できるので、効率良く行える。
【0032】
次に、外管16から懸濁液41を排出すると、図2の(c)に示すように、外管16を、その管軸A廻りをY方向に回転させながら、同時に延伸部18が下側になるようにZ方向(管軸Aと直交する方向)廻りに回転させて上下逆にする。そして、延伸部18が下になった状態で、図2の(d)に示すように、外管16の外側から温風を吹きかけながら、外管16を管軸A廻りをY方向に回転させて、容器部17内の懸濁液41を乾燥させる。これにより外管16の内面に保護層が形成される。なお、懸濁液41の乾燥中は、外管16内に吸引ノズル42が挿入され、懸濁液41から発生する蒸気を吸引排気している。
【0033】
また、乾燥前における外管16の上下の反転を、管軸A廻りに外管16を回転させながら行っているので、容器部17内に残存する懸濁液41が、反転時にその内面を底側から開口17a側へ向かって一筋状に流れるのではなく、広い範囲でまんべんなく流れる。
これにより、容器部17内に塗布される懸濁液41の厚さを略均一にできる。さらに、外管16には、図1に示すような、溜め部19が形成されているので、容器部17の底から内面に沿って延伸部18へと垂下する懸濁液41は溜め部19で溜まり、従来のように延伸部18へと流れ(垂れ)込むことはない。
【0034】
しかも、外管16はその管軸A廻りに所定の回転速度で回転しているので、容器部17内の懸濁液41は、遠心力により容器部17の開口17aより上側の内面に留まり下方へと流れ難くい。
上記のようにして保護層が形成された外管16は、保護層上に蛍光層が形成される。そして最後に、外管16の延伸部18の開口18aから内管15の底が先頭になるように、内管が外管16内に挿嵌された状態で、外管16の延伸部18の所定位置に内管15の底と反対側の端部を封着し、外管16の延伸部18の余分な部分を切断することにより、発光バルブ12が形成される。なお、説明は省略したが、内管15の外周にも保護層及び蛍光層が形成され、また、発光バルブ12内には希ガス、水銀等が封入される。
【0035】
上記の、発光バルブ12の製造工程、特に、外管16の内面への保護層の形成工程では、外管16の延伸部18の開口18aを下にした状態で外管16内の懸濁液41を乾燥しているにも拘わらず、外管16には容器部17の開口17aの周縁部に溜め部19が形成されているので、容器部17の内面に沿って垂下する懸濁液41が溜め部19に溜まり、外管16の延伸部18、特に内管15の端部と封着される部位(封着予定部位)に保護層用の懸濁液41が流入(付着)することはない。
【0036】
このため、従来の、延伸部18に付着した保護層(アルミナ粒子)の除去工程が不要となり、生産性を向上させることができる。しかも、延伸部18には保護層用の懸濁液41が付着しないので、内管との封着時にアルミナ粒子が溶融したガラス内に溶け込むというおそれもなくなる。従って、封着部13の信頼性を著しく向上させることができる。
【0037】
3.ランプ性能について
上記の構成からなる無電極ランプ10は、高周波駆動回路30から励起コイル22に高周波の励磁電流を流すことで、発光バルブ12内に封入された水銀及び封入ガス(Hg+Kr)によりプラズマ放電が形成され、この放電によって、水銀から紫外線が放出され、当該紫外線によって発光バルブ12の内面に形成された蛍光層が励起されて可視光線を発生する。
【0038】
上記のように、発光バルブ12に溜め部19を有しその内面に蛍光層が形成されている無電極ランプ10は、溜め部19を有していない無電極ランプよりも、ランプ点灯時の発光光束が向上する。
つまり、蛍光層を形成する工程において、塗布した蛍光層用の懸濁液を乾燥させるときに、外管16の延伸部18の開口18aを下にした状態で行うために、溜め部19の平坦部分19aの内面に懸濁液が溜まる。その結果、溜め部19の内面に形成される蛍光層が他の部位の蛍光層よりも厚くなる。これにより、紫外線により励起される可視光線を多くすることができるのである。
【0039】
なお、蛍光層を形成する際も、外管16の頭部の蛍光層が厚くならないように、蛍光層用の懸濁液を塗布した後の乾燥時に、延伸部18の開口18aを下にしている。頭部の蛍光層が厚くなると、頭部での可視光線の透過性が悪くなり、無電極ランプ10を点灯させたときに、ランプ直下の照度が低下することがある。以下、蛍光層が形成された溜め部19の有無によるランプ点灯時における発光光束の違いについて説明する。無電極ランプの構成を同じにして、発光バルブ12内に溜め部19を形成している無電極ランプ(以下、「発明品」という。)と、溜め部19を形成していない従来のランプ(以下、「従来品」という。)とを用いて両者の点灯時における発光光束の測定を行った。
【0040】
ここで、測定に使用した発明品及び従来品の構成について説明する。
発明品と従来品とは、同じ構成をしており、異なる部分は上述の溜め部19の有無である。従って、両者を説明するのに、便宜上、図1を用いて説明する。両者における発光バルブ12の最大外径Dが65mm、全長Lが71mmで、図1において、B位置の蛍光層の厚さが略15μm、C位置の厚さが18μmであり、発明品及び従来品とも略同じ厚さとなっている。また、本発明品では、図1におけるE位置の厚さが80μmであるのに対し、本発明品のE位置に対応する従来品の位置(図3の(d)のG)の厚さが23μmである。なお、発明品の溜め部19における平坦部分19aの幅Fが8mmとなっている。なお、他の構成、例えば、高周波駆動回路、励起コイル、内管の寸法等は同じである。
【0041】
これら発明品と従来品とをそれぞれ、口金を上にして点灯させた。このときの両者の発光光束は、発明品が約760lmで、従来品が約710lmであり、発明品は、従来品に対して発光光束が50lm(7%)増加している。
上記の発光光束の測定に使用したランプの発光バルブは、その最大外径Dが65mmであったが、発光バルブの大きさを変えても発光光束が向上するか否かを確認するために、発光バルブの最大外径Dを70mmに変えて、溜め部を有する第2の発明品と、溜め部を有しない第2の従来品とを製作し(他の構成は上記の発明品と従来品と同じ)、同様の発光光束の測定を行った。その結果、第2の発明品が第2の従来品に対して5%増加していることが確認できた。
【0042】
これらの結果から、外管の大きさ(最大外径)に関係なく、外管16に溜め部19が形成され、この溜め部19の平坦部分19aに形成された蛍光層の厚さを他の部位(例えば、上記のB位置、C位置)よりも厚くすることで、発光光束が向上すると考えられる。なお、平坦部分19aの蛍光層を厚くしたことで、溜め部19の内面から発生する可視光線が増えるが、逆に溜め部19を透過する可視光線が少なくなる。しかしながら、溜め部19はケース28内に隠れているため、溜め部19を透過する可視光線が少なくなっても何ら問題はない。
【0043】
一方、上記の外管16の最大外径Dの異なる発光バルブを用いた発明品と第2の発明品とにおける測定結果を比較すると、外管16の最大外径Dを大きく(65mm→70mm)すると、各従来品に対する各発明品の発光光束の増加比率(7%→5%)が小さくなっている。
上記の測定では、溜め部19の平坦部分19aの大きさ(面積)を一定にして、外管16の最大外径Dだけを大きくしているため、外管16の最大外径Dに対する平坦部分19aの大きさの割合が小さくなり、発光光束の増加比率も小さくなったと考えられる。従って、外管16の径に関係なく、平坦部分19aの面積を大きくすれば、点灯時の発光光束が増加するものと考えられる。
【0044】
4.その他
1)乾燥時における外管の回転速度について
保護層用の懸濁液41を乾燥する際に、外管16の回転速度が速いと、懸濁液41が遠心力により外管16の管軸A方向の略中央部、つまり、外管16の外径が最大となる部分に集まり、その部分の保護層が厚くなる。逆に回転速度が遅いと、容器部17の下部側の部分の保護層が厚くなる。
【0045】
一方、ランプ点灯時に発生する可視光線は、保護層が厚いほど透過しにくくなる。また、通常、ランプは、口金を上にして点灯することが多く、ランプから放射される可視光線は、発光バルブの下部側(口金と反対側)で多いほうが、ランプ直下の照度が増すので好ましい。
このことから、外管16の回転速度は、懸濁液41が容器部17の開口17aの下側に溜まる程度の速度が好ましいといえる。なお、外管16の回転速度は、保護層用の懸濁液41の粘度、乾燥温度等により決定されるものであり、本実施の形態では、実際の工程で試験を行うことで、適切な回転速度を決定している。
【0046】
2)塗布ノズルについて
上記の実施の形態における塗布ノズル40は、懸濁液41を4方に噴出するように構成されているが、4方に限定するものではない。例えば、1方にだけ噴出するようにしても、外管16の回転数と時間を調節することで、懸濁液41を均一に塗布することができる。但し、複数の方向に噴出させた方が懸濁液41の塗布を効率良く実施できるのは言うまでもない。
【0047】
更に、塗布ノズル40は、単に懸濁液41を外管16内に単に流入させるようなものであっても良い。つまり、保護層の懸濁液41を外管16の内面に塗布する際に、内管15との封着予定部位(封着部13)に懸濁液41が付着しないように、外管16内に懸濁液41を流入できれば良い。
また、塗布ノズル40は、懸濁液41の噴出と吸引排出(回収)する機能を有しているが、例えば、懸濁液41の噴出は専用の噴出ノズルを使用し、懸濁液41の回収には専用の吸引排出ノズルを使用しても良い。この場合においても、内管15との封着予定部位に懸濁液41を付着させることなく懸濁液41の塗布及び排出ができ、懸濁液41の乾燥後に、従来のような、延伸部18に付着した保護層(懸濁液)の除去工程をなくすることができる。
【0048】
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の内容が、上記の実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば以下のような変形例を実施することができる。
1.発光バルブ形状について
上記の実施の形態では、発光バルブの形状はなす型、すなわちA形状をしている。これは、例えば、既存の白熱電球、電球形蛍光灯ランプの代替として使用する場合を想定しているためである。従って、発光バルブの形状は、例えば、G形、D形、T形であっても、上記実施の形態と同様に実施することができる。
【0049】
2.溜め部の形状について
上記の実施の形態では、溜め部は、その平坦部分が外管の管軸と略直交する方向に形成されているが他の形状でもよい。つまり、溜め部の形状は、上記の製造方法で説明したように、懸濁液の乾燥の際に外管の開口を下向きにしたときに、外管の内面を垂れ下がる懸濁液を溜めて、その下流(下側)にある内管との封着予定部位に懸濁液が流入するのを阻止できる形状であれば良い。
【0050】
このような例としては、実施の形態での溜め部は、封着部側の端部が管軸Aと略直交しているが、その封着部側の端部が、管軸に近づくにしたがって内側に入るようにして、実施の形態における平坦部分が凹状に(全周に亘る溝状に)しても良い。このような凹状に形成するには、従来の技術と同様に外管バルブを形成し、その後に、溜め部の平坦部分を加熱して軟化させ、外側から凹状に対応した成形冶具等を押しつけて成形すれば良い。
【0051】
このように溜め部が凹状であっても、外管内に保護層用の懸濁液を塗布・排出した後に、外管を反転させても、その内部に残存する懸濁液が、外管の内面に沿って垂下しても溜め部で溜まるので、内管との封着部位(延伸部)に流れ込むことがない。
なお、溜め部を凹状にする場合「V」の字状であっても良く、さらに、「し」の字状でも良い。
【0052】
3.封着部について
上記の実施の形態では、内管の端部が外側に広がるように形成されており、その先端部を外管の延伸部に封着しているが、他の位置、さらに外管、内管との形状を変えて封着しても良い。このような形状を変えた例としては、外管の溜め部をさらに内方に延伸させると共に、内管の開口側の端部を外側に広げなく直管状にし、溜め部の端部と内管の端部とを封着しても良い。つまり、外管の開口の周縁に溜め部を形成して、開口の周縁部と内管とを封着しても良い。
【0053】
本発明において、溜め部の位置は、内管と外管との封着位置、封着位置付近の外管の形状等により決定される。つまり、実施の形態では溜め部は封着部分と離れており、一方本項での変形例のように、封着部分から溜め部が始まっているような場合がある。従って、本発明にいう「封着部の近傍」とは、上述のように、封着部と若干離れる場合、封着部が溜め部の端部となる場合も含まれる。
【0054】
4.懸濁液の塗布
上記の実施の形態では、保護層を形成する際、つまり懸濁液を塗布した後に乾燥するときに、外管の開口を上向き或いは下向きにしている。このときの外管の管軸が重力の作用する方向(以下、「上下軸」という。)と一致しているが、外管の管軸は上下軸に対して傾斜していてもよい。
【0055】
すなわち、外管の内面に向けて懸濁液を塗布ノズルから噴出するとき(図2の(a))は、噴出した後の外管内に溜まる懸濁液が外管の内面の塗布予定部位を越えない程度にまで外管を傾斜させることができる。一方、外管内の懸濁液を排出した後に、外管を反転させてその開口を下向きにするときは、外管の内壁に沿って垂下する懸濁液が溜め部の一部の側に溜まる程度にまで傾斜させることができる。
【0056】
従って、本発明において、「外管の開口を上向き」、又は「下向き」にした状態とは、外管の管軸が上下軸に対して一致する状態だけを言うのではなく、上述のように、外管の管軸が上下軸に対して傾斜した状態も含まれる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る発光バルブは、開口を有し内面に保護層が形成されている外管内に、内管が挿嵌された状態で前記開口の周縁部に封着されてなる無電極ランプ用の発光バルブであって、前記外管は、前記封着部の近傍であって前記保護層側に垂下保護液溜め部を有しているため、例えば、外管の内面に保護液を塗布した後に乾燥するときに、外管の開口を下向きにしても、外管の内面に沿って垂下する保護液を溜め部で溜めることができ、保護液が内管との封着予定部位へと流れ込むのを防ぐことができる。このため、従来の製造方法で必要であった保護層の除去工程を省くことができ、生産性を向上させることができる。
【0058】
また、本発明に係る発光バルブの製造方法によれば、開口を有し内面に保護層が形成されている外管内に、内管が挿嵌された状態で前記開口の周縁部に封着されてなる無電極ランプ用の発光バルブの製造方法であって、前記外管には、前記封着部の近傍であって前記保護層の形成予定部側に溜め部が形成されており、前記外管の内面への保護層の形成は、前記内面に前記保護層用の懸濁液を塗布する工程と、前記外管の開口を下向きにして前記外管内面を垂下する前記懸濁液を前記溜め部に溜めつつ前記塗布された懸濁液を乾燥させる工程とを経てなされるため、例えば、外管の内面に懸濁液を塗布した後に乾燥するときに、外管の開口を下向きにしても、外管の内面に沿って垂下する懸濁液を溜め部で溜めることができ、懸濁液が内管との封着予定部位へと流れ込むのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における無電極蛍光ランプの一部を切り欠いた全体構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態における外管の内面に保護層を形成する工程を説明する図である。
【図3】従来における外管の内面に保護層を形成する工程を説明する図である。
【符号の説明】
10 ランプ
12 発光バルブ
13 封着部
15 外管
16 内管
17 容器部
18 延伸部
19 溜め部
19a 平坦部分[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a light-emitting bulb for an electrodeless lamp having a protective layer formed on the inner surface of an outer tube, an electrodeless lamp provided with the light-emitting bulb, and a method of manufacturing a light-emitting bulb for an electrodeless lamp. About.
[0002]
[Prior art]
Since the electrodeless fluorescent lamp does not have a filament and an electrode that determine the life of the general fluorescent lamp, it has a longer life characteristic than the general fluorescent lamp. This electrodeless fluorescent lamp (hereinafter simply referred to as “electrodeless lamp”) has, for example, a glass light-emitting bulb having a cylindrical concave portion and an excitation coil buried in the concave portion. When an AC magnetic field is generated in the light-emitting bulb by passing an alternating current of the same, a gas plasma of an inert gas and mercury sealed in the light-emitting bulb is formed. The layer is excited to generate visible light.
[0003]
The light emitting bulb includes an outer tube including a spherical container having an opening, an extending portion extending outward from the opening, and a bottomed cylindrical inner tube for forming the recess. The end on the opening side of the inner tube is sealed to the extending portion of the outer tube. Thereby, a sealed discharge space is formed between the outer tube and the inner tube.
A glass material is used for the container portion as described above, and a protective layer is formed between the inner surface of the container portion and the fluorescent layer in order to prevent sodium from being eluted from the glass material during lighting. . The reason for preventing the elution of sodium is that when the sodium elutes, it combines with mercury in the light emitting bulb to form amalgam, and the amount of mercury in the discharge space decreases, thereby reducing the luminous flux.
[0004]
FIG. 3 is a view for explaining a conventional method for forming a protective layer on the inner surface of an outer tube.
First, with the opening 57a of the extending
[0005]
The
[0006]
Next, as shown in FIG. 3B, the
[0007]
Finally, when the
[0008]
When the washing and removal are completed, the
[0009]
Further, the reason why the protective layer (alumina particles) attached to the inner surface of the extending
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional method of manufacturing a light emitting bulb, there is a problem that productivity is poor because a step of removing alumina particles attached to the extending
When the
[0011]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and has been made for an electrodeless lamp that can prevent a suspension for a protective layer from adhering to a portion to be sealed between an inner tube and an outer tube. An object of the present invention is to provide a method for manufacturing a light emitting bulb, a light emitting bulb used in the method for manufacturing the same, and an electrodeless lamp including the light emitting bulb manufactured by the method for manufacturing the same.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a light-emitting bulb according to the present invention has an outer tube having an opening and a protective layer formed on an inner surface, which is sealed to a peripheral portion of the opening in a state where the inner tube is inserted. A light-emitting bulb for an electrodeless lamp, wherein the outer tube has a dripping protection liquid reservoir near the sealing portion and on the protective layer side.
[0013]
According to this, for example, when the protective liquid applied to the inner surface of the outer tube is dried, even if the opening of the outer tube is turned downward, the protective liquid drooping along the inner surface of the outer tube can be stored in the reservoir. it can. For this reason, it is possible to prevent the protection liquid from flowing into the portion to be sealed with the inner tube.
Further, the outer tube has a substantially axially symmetric shape, and is characterized in that one end in the axial direction is open. For this reason, for example, when the protective liquid is applied or dried, the outer tube is rotated around its axis, thereby reducing the variation in the thickness of the protective liquid in the outer tube.
[0014]
Furthermore, a part of the drooping protection liquid reservoir is characterized by extending outward from the vicinity of the sealing portion, and in particular, the drooping protection liquid reservoir is formed in a direction substantially perpendicular to the axis. It is characterized by having a substantially flat portion. According to this, for example, the amount of the protection liquid stored in the storage unit can be increased. Therefore, it is possible to more reliably prevent the protection liquid from flowing into the portion to be sealed with the inner tube.
[0015]
In addition, a fluorescent layer is formed on the inner layer of the protective layer. In particular, a fluorescent layer is also formed on the inner surface of the drooping protection liquid reservoir, and the thickness of the fluorescent layer is larger than that of the fluorescent layer formed in other portions. For this reason, the luminous flux at the time of light emission can be increased.
Further, a light-emitting bulb according to any one of claims 1 to 6 is provided. For this reason, since there is a light-emitting bulb that can be manufactured efficiently, an electrodeless lamp that can be manufactured efficiently can be obtained as a whole.
[0016]
In particular, the electrodeless lamp includes a holding member that holds the light emitting bulb, and a cover that covers the outer surface of the dripping protective liquid reservoir of the arc tube bulb held by the holding member so as to be invisible. It is characterized by: By increasing the thickness of the fluorescent layer on the inner surface of the reservoir, the amount of visible light increases. On the other hand, since the reservoir is covered with the cover, there is no problem even if the amount of visible light transmitted through the fluorescent layer decreases.
[0017]
Further, in a method for manufacturing a light-emitting bulb for an electrodeless lamp, the inner tube is inserted into an outer tube having an opening and a protective layer is formed on the inner surface, and the inner tube is sealed to a peripheral portion of the opening. In the outer tube, a reservoir is formed in the vicinity of the sealing portion and on the side where the protective layer is to be formed, and a reservoir is formed on the inner surface of the outer tube. Applying the suspension for the protective layer to the, and applying the suspension while suspending the suspension hanging down the inner surface of the outer tube with the opening of the outer tube facing downward in the storage portion. And a drying step.
[0018]
According to this, for example, when drying the suspension applied to the inner surface of the outer tube, even if the opening of the outer tube is directed downward, the suspension hanging down along the inner surface of the outer tube is stored in the storage portion. Can be. Therefore, it is possible to prevent the suspension from flowing into the portion to be sealed with the inner tube.
Furthermore, a step is provided between the application step and the drying step, in which the suspension after application is sucked and discharged with the opening facing upward. For this reason, the suspension in the outer tube can be discharged without causing the suspension in the outer tube to adhere to the portion to be sealed with the inner tube.
[0019]
Further, the drying step is performed while rotating the outer tube around the tube axis, and the upside down of the outer tube is performed while rotating the outer tube around the tube axis. It is characterized by: For this reason, variation in the thickness of the suspension on the inner surface of the outer tube can be reduced.
In addition, the application and discharge of the suspension are performed by a nozzle having a function of ejecting the suspension and a function of sucking and discharging the suspension. Therefore, the application and discharge of the suspension can be performed efficiently.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of an electrodeless fluorescent lamp according to the present invention will be described with reference to the drawings.
1. Configuration of electrodeless fluorescent lamp
FIG. 1 is a front view showing the entire structure of the electrodeless fluorescent lamp according to the present invention, in which a part is cut away. The electrodeless fluorescent lamp (hereinafter simply referred to as "electrodeless lamp") 10 utilizes a so-called electromagnetic induction coupling type discharge (H discharge).
[0021]
The
The light-emitting
[0022]
A
[0023]
A high-
The light-emitting
A
[0024]
The
[0025]
As will be described later with reference to a manufacturing method, the
[0026]
The reason why the sealing
2. About the manufacturing method of the light emitting bulb
An
[0027]
Now, a method for manufacturing a light emitting bulb, particularly a method for forming a protective layer on the inner surface of the
Here, the
[0028]
The distance between the lower end of the
[0029]
In addition, the
As shown in FIG. 2A, the
[0030]
At this time, the
Next, when the application of the
[0031]
As described above, since the
[0032]
Next, when the
[0033]
In addition, since the
Thereby, the thickness of the
[0034]
In addition, since the
The
[0035]
In the above-described manufacturing process of the light-emitting
[0036]
For this reason, the conventional step of removing the protective layer (alumina particles) attached to the stretching
[0037]
3. Lamp performance
In the
[0038]
As described above, the
That is, in the step of forming the fluorescent layer, when the applied suspension for the fluorescent layer is dried, the drying is performed with the
[0039]
Also, when forming the fluorescent layer, the
[0040]
Here, the configurations of the invention product and the conventional product used for the measurement will be described.
The invention product and the conventional product have the same configuration, and the different part is the presence or absence of the above-mentioned
[0041]
These invention products and conventional products were respectively lit with their bases facing upward. At this time, the luminous flux of both of them is about 760 lm for the invention product and about 710 lm for the conventional product, and the luminous flux of the invention product is increased by 50 lm (7%) with respect to the conventional product.
The light-emitting bulb of the lamp used for the measurement of the emitted light flux had a maximum outer diameter D of 65 mm, but in order to confirm whether or not the emitted light flux could be improved by changing the size of the light-emitting bulb, By changing the maximum outer diameter D of the light emitting bulb to 70 mm, a second invention product having a reservoir and a second conventional product having no reservoir are manufactured (other configurations are the same as those of the above invention and the conventional product). The same measurement of the emitted luminous flux was performed. As a result, it was confirmed that the second invention product was increased by 5% with respect to the second conventional product.
[0042]
From these results, a
[0043]
On the other hand, comparing the measurement results of the invention using the light emitting bulbs having different maximum outer diameters D of the
In the above measurement, the size (area) of the
[0044]
4. Other
1) Rotational speed of outer tube during drying
If the rotation speed of the
[0045]
On the other hand, the thicker the protective layer, the more difficult the visible light generated when the lamp is turned on to pass. Usually, the lamp is often turned on with the base up, and it is preferable that the visible light emitted from the lamp be larger at the lower side of the light-emitting bulb (the side opposite to the base) because the illuminance immediately below the lamp increases. .
From this, it can be said that the rotation speed of the
[0046]
2) Application nozzle
The
[0047]
Further, the
The
[0048]
(Modification)
As described above, the present invention has been described based on the embodiments. However, it goes without saying that the content of the present invention is not limited to the specific examples shown in the above embodiments. can do.
1. Light emitting bulb shape
In the above-described embodiment, the shape of the light emitting bulb is a shape, that is, an A shape. This is because, for example, it is assumed that it is used as a substitute for an existing incandescent lamp or a bulb-shaped fluorescent lamp. Therefore, even if the shape of the light emitting bulb is, for example, a G type, a D type, or a T type, it can be implemented in the same manner as in the above embodiment.
[0049]
2. About the shape of the reservoir
In the above embodiment, the reservoir has a flat portion formed in a direction substantially perpendicular to the tube axis of the outer tube, but may have another shape. In other words, as described in the above manufacturing method, the shape of the reservoir portion, when the opening of the outer tube is turned downward during the drying of the suspension, stores the suspension hanging down the inner surface of the outer tube, Any shape may be used as long as the suspension can be prevented from flowing into a portion to be sealed with the inner pipe downstream (lower side).
[0050]
As such an example, in the reservoir in the embodiment, the end on the sealing portion side is substantially perpendicular to the tube axis A, but the end on the sealing portion side approaches the tube axis. Therefore, the flat portion in the embodiment may be formed in a concave shape (a groove shape over the entire circumference) so as to enter the inside. In order to form such a concave shape, an outer tube valve is formed in the same manner as in the prior art, and then the flat portion of the reservoir is heated and softened, and a forming jig or the like corresponding to the concave shape is pressed from the outside. What is necessary is just to shape.
[0051]
Even if the reservoir is concave as described above, even if the outer tube is turned upside down after the suspension for the protective layer is applied and discharged into the outer tube, the suspension remaining inside the outer tube remains in the outer tube. Even if it hangs down along the inner surface, it accumulates in the accumulating portion, so that it does not flow into the sealing portion (extended portion) with the inner tube.
When the reservoir portion is formed in a concave shape, the shape may be a “V” shape or a “S” shape.
[0052]
3. About sealing part
In the above embodiment, the end of the inner tube is formed so as to spread outward, and the tip is sealed to the extension of the outer tube. The shape may be changed and sealing may be performed. As an example of such a shape change, the reservoir of the outer tube is further extended inward, and the end of the inner tube on the opening side is formed into a straight tube without expanding outward. May be sealed. That is, a reservoir may be formed at the periphery of the opening of the outer tube to seal the periphery of the opening to the inner tube.
[0053]
In the present invention, the position of the reservoir is determined by the sealing position between the inner tube and the outer tube, the shape of the outer tube near the sealing position, and the like. That is, in the embodiment, the reservoir portion is separated from the sealing portion, while the reservoir portion may start from the sealing portion as in the modification in this section. Therefore, the term "in the vicinity of the sealing portion" in the present invention includes a case where the sealing portion is slightly apart from the sealing portion and a case where the sealing portion becomes an end of the storage portion, as described above.
[0054]
4. Suspension application
In the above embodiment, the opening of the outer tube is directed upward or downward when the protective layer is formed, that is, when the suspension is applied and then dried. At this time, the tube axis of the outer tube matches the direction in which gravity acts (hereinafter, referred to as “vertical axis”), but the tube axis of the outer tube may be inclined with respect to the vertical axis.
[0055]
That is, when the suspension is ejected from the application nozzle toward the inner surface of the outer tube (FIG. 2 (a)), the suspension that accumulates in the outer tube after the ejection is applied to the application site on the inner surface of the outer tube. The outer tube can be inclined to such an extent that it does not exceed it. On the other hand, when the outer tube is turned over and its opening is turned downward after discharging the suspension in the outer tube, the suspension hanging down along the inner wall of the outer tube accumulates on a portion of the reservoir portion. Can be tilted to a degree.
[0056]
Therefore, in the present invention, the state in which the “opening of the outer tube is upward” or “downward” does not mean only the state in which the tube axis of the outer tube coincides with the vertical axis, as described above. This also includes a state in which the tube axis of the outer tube is inclined with respect to the vertical axis.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, the light-emitting bulb according to the present invention is sealed in the outer tube having the opening and the protective layer formed on the inner surface at the periphery of the opening in a state where the inner tube is inserted. A light-emitting bulb for an electrodeless lamp, wherein the outer tube has a dripping protective liquid reservoir near the sealing portion and on the protective layer side, for example, on the inner surface of the outer tube. When the protective liquid is applied and dried, the protective liquid hanging down along the inner surface of the outer pipe can be stored in the reservoir even if the opening of the outer pipe is turned downward, and the protective liquid is sealed with the inner pipe. It can be prevented from flowing into the planned site. Therefore, the step of removing the protective layer, which is required in the conventional manufacturing method, can be omitted, and the productivity can be improved.
[0058]
According to the method for manufacturing a light-emitting bulb according to the present invention, the outer tube having an opening and a protective layer formed on the inner surface is sealed to the peripheral portion of the opening in a state where the inner tube is inserted. A method of manufacturing a light-emitting bulb for an electrodeless lamp, comprising: forming a reservoir in the outer tube in the vicinity of the sealing portion and on the side where the protective layer is to be formed; The formation of the protective layer on the inner surface of the tube includes a step of applying a suspension for the protective layer to the inner surface, and the step of suspending the outer tube inner surface with the opening of the outer tube facing downward. And the step of drying the applied suspension while being stored in the storage portion, for example, when drying after applying the suspension to the inner surface of the outer tube, the opening of the outer tube is directed downward The suspension hanging down along the inner surface of the outer tube can be stored in the reservoir, and the suspension It can be prevented from flowing into wearing the proposed site.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view illustrating an entire configuration of an electrodeless fluorescent lamp according to an embodiment of the present invention, in which a part of the electrodeless fluorescent lamp is cut away.
FIG. 2 is a diagram illustrating a step of forming a protective layer on the inner surface of the outer tube according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a conventional process of forming a protective layer on the inner surface of an outer tube.
[Explanation of symbols]
10 lamps
12 Light-emitting bulb
13 Sealing part
15 outer tube
16 Inner tube
17 Container part
18 Extension
19 Reservoir
19a Flat part
Claims (13)
前記外管は、前記封着部の近傍であって前記保護層側に垂下保護液溜め部を有していることを特徴とする無電極ランプ用の発光バルブ。A light-emitting bulb for an electrodeless lamp, which is sealed in a peripheral portion of the opening in a state where the inner tube is inserted and fitted in an outer tube having an opening and a protective layer formed on the inner surface,
The light-emitting bulb for an electrodeless lamp, wherein the outer tube has a dripping protection liquid reservoir near the sealing portion and on the side of the protection layer.
前記外管には、前記封着部の近傍であって前記保護層の形成予定部側に溜め部が形成されており、
前記外管の内面への保護層の形成は、
前記内面に前記保護層用の懸濁液を塗布する工程と、
前記外管の開口を下向きにして前記外管内面を垂下する前記懸濁液を前記溜め部に溜めつつ前記塗布された懸濁液を乾燥させる工程と
を経てなされることを特徴とする無電極ランプ用の発光バルブの製造方法。A method for manufacturing a light-emitting bulb for an electrodeless lamp, wherein the light-emitting bulb is sealed in a peripheral portion of the opening in a state where the inner tube is inserted into an outer tube having an opening and a protective layer formed on an inner surface. ,
In the outer tube, a reservoir is formed in the vicinity of the sealing portion and on the side where the protective layer is to be formed,
Formation of the protective layer on the inner surface of the outer tube,
Applying a suspension for the protective layer to the inner surface,
Drying the applied suspension while the suspension suspending in the reservoir with the opening of the outer tube facing downward and hanging down the inner surface of the outer tube. A method for manufacturing a light-emitting bulb for a lamp.
前記開口を上向きした状態で前記塗布後の懸濁液を吸引して排出する工程がなされることを特徴とする請求項9に記載の無電極ランプ用の発光バルブの製造方法。Between the coating step and the drying step,
The method for manufacturing a light-emitting bulb for an electrodeless lamp according to claim 9, wherein a step of sucking and discharging the suspension after application is performed with the opening facing upward.
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