JP2004062617A - インターネット利用による地主型spcシステム - Google Patents

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中村 一隆
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Abstract

【課題】定期借地権(借地借家法第24条事業用借地権・第23条建物譲渡特約付借地権および第25条一時使用借地権を含む)とSPCを組み合わせることにより、SPCを安定させ地主の利益が実現するシステムが未確立の問題。
【解決手段】SPC安定と地主の利益の調和システムとして、新築ビル、新築店舗、中古ビル、新築マンション、新築アパート、新築簡易施設を対象の地主型SPCシステムを開発。地主型SPCシステムの各画面を主部と派生部の画面の内容が記録されていて、電子メ−ル受信部C1が顧客からの電子メ−ルM1を受信し顧客情報デ−タ収集部C2がC1のM1の内容から顧客の情報を収集する。デ−タベ−ス管理部C3が顧客情報デ−タ収集部C2からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納し、デ−タ集計分析部C4が、C3からの顧客情報を集計分析。この顧客情報送信部C5は、上記のデ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広くは土地の活用とSPCの活用に関するものであり、特にコンピュータを利用したビジネスモデル特許に関するものである。就中、定期借地権(借地借家法第24条事業用借地権・第23条建物譲渡特約付借地権および第25条一時使用借地権を含む)と建物買取方式と停止条件付建物リースバック方式とSPCを組み合わせた効率よい運用を行う技術の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からある土地活用の手法は、賃貸建物経営、土地信託、等価交換、貸地経営の4通りであった。また従来からあるSPCの手法は、間接金融で調達できない資金をいかに直接金融で調達するかという目的で組成されていることから、投資家の利益を最優先するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来の土地活用は、以下のごとくにそれぞれ問題をかかえている。まず、賃貸建物経営は、バブル経済の崩壊により地主が借入金による土地活用を極度に嫌うようになり、また金融機関も融資を渋るため停滞している。次に土地信託は、その本質が賃貸建物経営であり、すべてのリスクを地主が負担することが広く理解されてきたこと、信託銀行が積極的に営業をしていないことから停滞している。さらに等価交換は、その本質が土地の売却であることが広く理解されてきたことと、地価の下落のために交換比率が地主が不利に感じる水準となっていることから停滞している。最後に貸地経営であるが、土地が戻らない更新型の普通借地権による土地活用は地方の一部に見られるだけであり、平成4年に創設された定期借地権も当初予定された成果をあげていない。要するに日本全体に地主のモチベーションを高める土地活用の手法がないのが現状であり、政府の進める土地の流動化政策が機能していない。
【0004】
先の従来のSPCは土地付建物を対象として直接金融市場からいかに多くの資金を調達するかを目的としていることから、投資家は投資の入口で高い利回りに惑わされ投資するが、投資回収は地価の長期下落傾向のためにリスクが大きいことに気が付いていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムは、以上の問題点を解決するために定期借地権と建物買取方式と停止条件付リースバック方式とSPCを組み合わせ、SPCの安定と地主の利益とを調和させるシステムとしたものである。しかしてその体系は、コンピュータによる一般的な稼働システム以外に、その骨格としてこのシステムの基本理念と知的所有権の柱と商品から始まり、その2大内容である基本システムの画像と計算の基本システムの画像とそれぞれの派生システムの画像とから成っている。そして、その請求項2〜4はその防衛的な記載である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムの一般的な実施の形態を述べる。図1に示すように電子メ−ルC1が受信部が顧客からの電子メ−ルM1を受信し、顧客情報デ−タ収集部C2が電子メ−ルの内容から顧客の情報を収集する。そして、デ−タベ−ス管理部C3がその収集デ−タをデ−タベ−スで格納し、デ−タ集計分析部C4が上記のデ−タベ−ス管理部からの顧客情報を集計分析する。最後に、顧客情報送信部C5が、上記のデ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信する。図2に示すように、電子メールM1に、地主型SPCシステムの体系情報M2がのり、パスワ−ド申請M3が行なわれると、パスワ−ド申請の受信M4がなされ、パスワ−ドの送信M5がなされる。つぎに、体系情報の照会M6がなされ、本願発明の地主型SPCシステムM7にいたる。一方、お問い合わせM8がなされこれに対する回答M9がなされる。そして、そのお問い合わせ送信M10がなされる。なお、図2中の数字1(地主型SPC)〜47(詳細提案書の具体例)は、図3の符号の数字1〜47にそれぞれ該当するものである。そして、さらには、図5の符号にもそれぞれに該当するものであり、その図5の該当符号がどれかはこの発明の詳細な説明で注書してある箇所と「符号の説明」の記載を参照のこと。
【0007】
【実施例】
しかして、本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムをその具体的な実施例を用いて添付の図面と共に詳細に述べる。まず、請求項1の発明であるが、これは基本的には、下記の地主型SPCシステム(図3に示す体系図表を参照)を駆動できるようにした情報配信収集システムであって、図1に示すように、まず、電子メ−ル受信部C1がある。この電子メ−ル受信部C1は、上記の顧客からの電子メ−ルM1(図2)を受信するものである。つぎに、顧客情報デ−タ収集部C2がある。この顧客情報デ−タ収集部C2は、上記の電子メ−ル受信部C1の電子メ−ルM1の内容から顧客の情報を収集するものである。そして、デ−タベ−ス管理部C3がある。このデ−タベ−ス管理部C3は、上記の顧客情報デ−タ収集部C2からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納するものである。さらに、デ−タ集計分析部C4がある。このデ−タ集計分析部C4は、上記のデ−タベ−ス管理部C3からの顧客情報を集計分析するものである。最後に、顧客情報送信部C5がある。この顧客情報送信部C5は、上記のデ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信するものである。
【0008】
次に、本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムの一実施例のコンピュータ機構とそのソフトウェアの組み合わせを基にしたその操作のフローチャートを図2に示して説明する。その手順の流れは、矢印の線に付記したアルファベットの順になる。
【0009】
そして、電子メールM1があり、地主型SPCシステムの体系情報M2がこれにのる。そして、パスワ−ド申請M3が行なわれると、パスワ−ド申請の受信M4がなされる。それで、パスワ−ドの送信M5が上記の電子メールM1の地主型SPCシステムの体系情報M2になされる。つぎに、体系情報の照会M6がなされ、本願発明の地主型SPCシステムM7にいたる。この内容は、第1階層の基本理念(符号6、図5の符号S11に該当)(以下、図3と図5を参照、図5についてはその部分拡大図である図6と7と8を参照、以下同じ)、第2階層の知的所有権の柱(符号7、図5の符号S21に該当)、第3階層の商品(符号8、図5の符号S31に該当)、第4階層の基本システム(符号9、図5の符号100に該当)、第5階層のSPCデフォルト防止システムの体系(符号10、図5の符号100Aに該当)、第6階層のSPCデフォルト防止システム(符号11、図5の符号100Bに該当)、第7階層の入口のサブシステム(符号12、図5の符号110に該当)、第8階層のSPCデフォルト防止契約方式(符号13、図5の符号111に該当)、第9階層の契約書の体系(符号14、図5の符号111Aに該当)、第8階層の事業推進方式(符号15、図5の符号112に該当)、第9階層の事業推進と資金調達(符号16、図5の符号112Aに該当)、第8階層の仮登記方式(符号17、図5の符号113に該当)、当初短期家賃保証方式(符号18、図5の符号114に該当)、第7階層の運用期間中のサブシステム(符号19、図5の符号120に該当)、第8階層の保証金期中返戻方式(符号20、図5の符号121に該当)、配当制限方式(符号21、図5の符号122に該当)、変動地代方式(符号22、図5の符号123に該当)、繰延資産活用方式(符号23、図5の符号124に該当)、第9階層の繰延資産の活用と元金返済システム(符号24、図5の符号124Aに該当)、第8階層のノンリコースローン調達方式(符号25、図5の符号125に該当)、第9階層の地主型SPCの資金調達の考え方(符号26、図5の符号125Aに該当)、第7階層の出口のサブシステム(符号27、図5の符号130に該当)、第8階層の建物減額買取方式(符号28、図5の符号131に該当)、清算処理方式(符号29、図5の符号132に該当)、第9階層の運用期間延長の判定と対応(符号30、図5の符号132Aに該当)、第8階層の清算分配方式(符号31、図5の符号133に該当)、停止条件付リースバック契約方式(符号32、図5の符号134に該当)、リースバック移行後の清算処理(符号33、図5の符号134Aに該当)、第4階層の基本システム(符号34、図5の符号200に該当)、第5階層の計算システムの体系(符号35、図5の符号200Aに該当)、第6階層の家賃水準の考え方と具体例(符号36、図5の符号200Bに該当)、第7階層のSPCデフォルト防止計算書(符号37、図5の符号210に該当)、第8階層の地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号38、図5の符号211に該当)、地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号39、図5の符号212に該当)、第7階層のリースバック移行後SPC収支計算書(符号40、図5の符号220に該当)、第8階層の地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書(ケース3)(符号41、図5の符号221に該当)、第9階層の地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書(ケース3)(符号42、図5の符号に該当221A)、第8階層の地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書(ケース3)(符号43、図5の符号222に該当)、第9階層の地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書(ケース3)(符号44、図5の符号222Aに該当)、第7階層の提案書(符号45、図5の符号230に該当)、第8階層の簡略提案書の具体例(符号46、図5の符号231に該当)、詳細提案書の具体例(符号47、図5の符号232に該当)からなる。一方、お問い合わせM8がなされる。これは、お問い合わせ(符号48、図5の符号S12に該当)と回答(符号49、図5の符号S22に該当)からなる。そして、そのお問い合わせへの回答M9を行い各お問い合わせユーザーにM10が送信される。
【0010】
さらに、電子メ−ル対象者は、法人地主、個人地主、投資顧問会社、投資ファンド会社、証券会社、信託銀行、機関投資家、デベロッパー、建設会社、設計事務所、公認会計士等の専門家やその他の者である。そして、株式会社リランドシステムが、この地主型SPCシステムの事業企画を行い、コンピュ−タシステムを運用することになる。
【0011】
次に、コンピュータシステムのソフトウェアについてである。これは、既存のアプリケーションソフトからコンピュータスクリーンにアウトプットできるようにした、基本理念(符号6)、知的所有権の柱(符号7)、商品(符号8)、基本システム(符号9)、SPCデフォルト防止システムの体系(符号10)、SPCデフォルト防止システム(符号11)、入口のサブシステム(符号12)、SPCデフォルト防止契約方式(符号13)、契約書の体系(符号14)、事業推進方式(符号15)、事業推進と資金調達(符号16)、仮登記方式(符号17)、当初短期家賃保証方式(符号18)、運用期間中のサブシステム(符号19)、保証金期中返戻方式(符号20)、配当制限方式(符号21)、変動地代方式(符号22)、繰延資産活用方式(符号23)、繰延資産の活用と元金返済システム(符号24)、ノンリコースローン調達方式(符号25)、地主型SPCの資金調達の考え方(符号26)、出口のサブシステム(符号27)、建物減額買取方式(符号28)、清算処理方式(符号29)、運用期間延長の判定と対応(符号30)、清算分配方式(符号31)、停止条件付リースバック契約方式(符号32)、リースバック移行後の清算処理(符号33)、基本システム(符号34)、計算システムの体系(符号35)、家賃水準の考え方と具体例(符号36)、SPCデフォルト防止計算書(符号37)、地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号38)、地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号39)、リースバック移行後SPC収支計算書(符号40)、地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書(ケース3)(符号41)、地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書(ケース3)(符号42)、地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書(ケース3)(符号43)、地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書(ケース3)(符号44)、提案書(符号45)、簡略提案書の具体例(符号46)、詳細提案書の具体例(符号47)などの本願発明のSPCデフォルト防止システムの内容が階層別に記録されているコンピュータソフトウェアである。このコンピュータシステムのSPCデフォルト防止システムの体系は、図3の通りであり、ビジネスモデル特許取得後にインターネット上で開示しSPCデフォルト防止システムの普及を図るものである。
【0012】
そして、このコンピュータシステムのソフトウェアの内容を説明する。このコンピュータ画面は、図3に示す体系図表の通りに階層的に構築されている。それは、トップページ、体系図表、パスワード関係3画面、第1階層が2画面、第2階層が2画面、第3階層が1画面、第4階層が2画面、第5階層が2画面、第6階層が2画面、第7階層が6画面、第8階層が19画面、第9階層が8画面の合計49画面から成る。これらのコンピュータ画面は知的所有権を中心に構成されている。この49画面は、ビジネスモデル特許取得後わかりやすく編集され直し、インターネットで株式会社リランドシステムにより公表され、誰もが任意にクリックすることによりSPCデフォルト防止システムの内容が理解され得る。
【0013】
しかして、請求項2の発明について述べる。この発明は請求項3および請求項4に変更が生じても権利主張できるようにした防衛的規定としたものである。
【0014】
しかして、請求項3の発明について述べる。この発明は請求項2および請求項4に変更が生じても権利主張できるようにした防衛的規定としたものである。
【0015】
しかして、請求項4の発明について述べる。この発明は請求項2および請求項3に変更が生じても権利主張できるようにした防衛的規定としたものである。
【0016】
こうして、図1に示すように電子メ−ルC1が受信部が顧客からの電子メ−ルM1を受信し、顧客情報デ−タ収集部C2が電子メ−ルの内容から顧客の情報を収集する。そして、デ−タベ−ス管理部C3がその収集デ−タをデ−タベ−スで格納し、デ−タ集計分析部C4が上記のデ−タベ−ス管理部からの顧客情報を集計分析する。最後に、顧客情報送信部C5が、上記のデ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信する。図2に示すように、電子メールM1に、地主型SPCシステムの体系情報M2がのり、パスワ−ド申請M3が行なわれると、パスワ−ド申請の受信M4がなされ、パスワ−ドの送信M5がなされる。つぎに、体系情報の照会M6がなされ、本願発明の地主型SPCシステムM7にいたる。一方、お問い合わせM8がなされこれに対する回答M9がなされる。そして、そのお問い合わせ送信M10がなされる。
【0017】
しかして、本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムをその具体的な実施例を添付の図面と共にさらに詳細に述べる。この発明は、下記の地主型SPCシステム(図3に示す体系図表を参照)を駆動できるようにした情報配信収集システムであって、図1に示すように、まず、電子メ−ル受信部C1がある。この電子メ−ル受信部C1は、上記の顧客からの電子メ−ルM1(図2)を受信するものである。つぎに、顧客情報デ−タ収集部C2がある。この顧客情報デ−タ収集部C2は、上記の電子メ−ル受信部C1の電子メ−ルM1の内容から顧客の情報を収集するものである。そして、デ−タベ−ス管理部C3がある。このデ−タベ−ス管理部C3は、上記の顧客情報デ−タ収集部C2からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納するものである。さらに、デ−タ集計分析部C4がある。このデ−タ集計分析部C4は、上記のデ−タベ−ス管理部C3からの顧客情報を集計分析するものである。最後に、顧客情報送信部C5がある。この顧客情報送信部C5は、上記のデ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信するものである。
体系図表(符号2、図5の符号10Aに該当)は地主型SPCシステムの全体像を示す。体系図表はすべての人に開示している。地主型SPCシステムに関心を持つ人にはパスワード申請ができるようにし、パスワード取得者はパスワード入力によりSPCデフォルト防止システムの全容をコンピュータスクリーンで見ることができる。体系図表のコンピュータ画面は、10A(図5)の通りである。
【0018】
しかして、本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムの一実施例のコンピュータ機構とそのソフトウェアの組み合わせを基にしたその操作のフローチャートを図2に示して説明する。その手順の流れは、矢印の線に付記したアルファベットの順になる。
【0019】
電子メールM1があり、地主型SPCシステムの体系情報M2がこれにのる。そして、パスワ−ド申請M3が行なわれると、パスワ−ド申請の受信M4がなされる。それで、パスワ−ドの送信M5が上記の電子メールM1の地主型SPCシステムの体系情報M2になされる。つぎに、体系情報の照会M6がなされ、本願発明の地主型SPCシステムM7にいたる。この内容は、第1階層の基本理念(符号6、図5の符号S11に該当)(以下、図3を参照)、第2階層の知的所有権の柱(符号7、図5の符号S21に該当)、第3階層の商品(符号8、図5の符号S31に該当)、第4階層の基本システム(符号9)、第5階層のSPCデフォルト防止システムの体系(符号10)、第6階層のSPCデフォルト防止システム(符号11)、第7階層の入口のサブシステム(符号12)、第8階層のSPCデフォルト防止契約方式(符号13)、第9階層の契約書の体系(符号14)、第8階層の事業推進方式(符号15)、第9階層の事業推進と資金調達(符号16)、第8階層の仮登記方式(符号17)、当初短期家賃保証方式(符号18)、第7階層の運用期間中のサブシステム(符号19)、第8階層の保証金期中返戻方式(符号20)、配当制限方式(符号21)、変動地代方式(符号22)、繰延資産活用方式(符号23)、第9階層の繰延資産の活用と元金返済システム(符号24)、第8階層のノンリコースローン調達方式(符号25)、第9階層の地主型SPCの資金調達の考え方(符号26)、第7階層の出口のサブシステム(符号27)、第8階層の建物減額買取方式(符号28)、清算処理方式(符号29)、第9階層の運用期間延長の判定と対応(符号30)、第8階層の清算分配方式(符号31)、停止条件付リースバック契約方式(符号32)、リースバック移行後の清算処理(符号33)、第4階層の基本システム(符号34)、第5階層の計算システムの体系(符号35)、第6階層の家賃水準の考え方と具体例(符号36)、第7階層のSPCデフォルト防止計算書(符号37)、第8階層の地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号38)、地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号39)、第7階層のリースバック移行後SPC収支計算書(符号40)、第8階層の地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書(ケース3)(符号41)、第9階層の地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書(ケース3)(符号42)、第8階層の地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書(ケース3)(符号43)、第9階層の地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書(ケース3)(符号44)、第7階層の提案書(符号45)、第8階層の簡略提案書の具体例(符号46)、詳細提案書の具体例(符号47)からなる。一方、お問い合わせM8がなされる。これは、お問い合わせ(符号48)と回答(符号49)からなる。そして、そのお問い合わせへの回答M9を行い各お問い合わせユーザーにM10が送信される。
【0020】
電子メ−ル対象者は、法人地主、個人地主、投資顧問会社、投資ファンド会社、証券会社、信託銀行、機関投資家、デベロッパー、建設会社、設計事務所、公認会計士等の専門家やその他の者である。そして、株式会社リランドシステムが、この地主型SPCシステムの事業企画を行い、コンピュ−タシステムを運用することになる。
【0021】
まず、コンピュータシステムのソフトウェアについてである。これは、既存のアプリケーションソフトからコンピュータスクリーンにアウトプットできるようにした。
【0022】
そこで、このコンピュータシステムのソフトウェアの内容を説明する。このコンピュータ画面は、図3に示す体系図表の通りに階層的に構築されている。それは、トップページ、体系図表、パスワード関係3画面、第1階層が2画面、第2階層が2画面、第3階層が1画面、第4階層が2画面、第5階層が2画面、第6階層が2画面、第7階層が6画面、第8階層が19画面、第9階層が8画面の合計49画面から成る。これらのコンピュータ画面は知的所有権を中心に構成されている。この49画面は、ビジネスモデル特許取得後わかりやすく編集され直し、インターネットで株式会社リランドシステムにより公表され、誰もが任意にクリックすることによりSPCデフォルト防止システムの内容が理解され得る。
【0023】
しかして、本願発明の地主型SPCシステム(符号1)に関する画面のトップページについて述べる。SPCデフォルト防止システムのポイントを案内し次の体系図表に導く。トップページのコンピュータ画面は、10(図4)の通りである。
【0024】
パスワード申請(符号3)は氏名、住所、電話番号、職業などの所定の事項を送信し、所定の審査によりパスワード返送(符号4)を行う。パスワード申請のコンピュータ画面は11(図9)、パスワード返送のコンピュータ画面は、11a(図10)の通りである。
【0025】
つぎに、パスワード取得後、電話番号とパスワード入力(符号5)をすればどの画面をも自由に検索できお問い合わせ(符号48)もできる。パスワード入力のコンピュータ画面は、12(図11)の通りである。
【0026】
しかして、第1階層の基本理念(符号6)について説明する(以下、図3を参照)。現状のSPCの利用には次の2つの大きな問題がある。▲1▼SPCが土地付建物の運用という土地を所有する形で行われているため収益性・安定性・出口が不確定であるという問題と、▲2▼SPCが不良債権の処理という消極的な利用に限定されているという問題である。この基本理念のコンピュータ画面は、S11(図12)の通りである。
【0027】
次に、基本理念についてである。SPCの安定と地主の利益の実現を基本理念としてしくみを構築した。
【0028】
そして、地主ニーズについてである。日本の地主には、▲1▼地価がいかに下落しようと土地を売りたくない、▲2▼借入れリスク等のリスクを負担したくない、▲3▼長い期間の貸地を嫌う、という諸外国にはない特性がある。この特性に着目し、定期借地権または一時使用借地権とSPCを組み合わせ、地主ニーズを満足させるシステムとした。
【0029】
さらに、SPCニーズについてである。基本理念を実現するためSPCを1つの物件に純化した組織としてデフォルトが発生しないシステムとした。
【0030】
次に、事業関係者ニーズについてである。地価の下落により担保割れしているが不良債権化していない債権を回収できるシステムとするとともに、デベロッパー、建設会社等が事業に参画できるシステムとした。
【0031】
そして、システム開発についてである。基本理念を実現するための具体的なシステムの特長は以下の通りである。▲1▼定期借地権とSPCを組み合わせ土地を所有しないというメリットを活かして収益性の向上を実現した。▲2▼定期借地権の「期間」を活かして安定性の確保と出口の問題を解決した。▲3▼SPCの借地期間中の収支水準により配当・地代を変動させたり、借地期間終了時の清算余剰金により清算配当・清算変動地代を変動させたり、さらに万一、リースバック契約に移行した場合に、リースバック家賃や清算リースバック家賃を変動させることにより、SPCと地主のバランスを確保した。▲4▼不動産証券化をせずに資金調達するシステムを開発した。▲5▼SPCデフォルト防止計算書およびリースバック移行後SPC収支計算書の開発により数字に裏付けられたシステムとした。
【0032】
さらに、システムの運用についてである。基本理念を実現し、システムを具体化するためのシステム運用の特長は、▲1▼入口の出資から出口の清算までプロフェッショナルにより自己完結するシステムであること、▲2▼このシステムの専用使用権を保有する株式会社リランドシステムによりデベロッパー、ゼネコン、設計事務所、レンダー、信託銀行、ファイナンシャルマネジメント会社、アセットマネジメント会社、プロパティマネジメント会社等の選定などの事業企画推進が行われるために地主と事業関係者の利益のバランスが図られること、▲3▼株式会社リランドシステムによりSPCの運用期間中から運用期間終了時までのシステムマネジメントが行われることにより基本理念が活かされることである。
【0033】
最後に、効果についてである。定期借地権とSPCを組み合わせることにより次のような効果を生んだ。▲1▼SPCを不良債権の処理という消極的な利用から土地活用の促進という積極的な利用に転換させた。▲2▼政府の促進する地価抑制策から土地の有効利用促進策への政策転換という時代のニーズに合致する。▲3▼土地を所有する地主、建物を経営するSPC、建物を利用するテナントの機能分化により「所有」と「経営」と「利用」の分離が実現した。最後にこのシステムの最大の社会的意義は『定期借地権』により土地問題を解決し、土地を流動化させ、『SPC』により金融問題を解決し、経済を活性化させることである。
【0034】
しかして、第2階層の知的所有権の柱(符号7)について説明する。地主型SPCは次の6つを基盤としてしくみを構築している。▲1▼定期借地権権と建物買取方式とSPCを組み合わせた初めてのシステムとしたこと。▲2▼定期借地権とリースバックを組み合わせることによりSPCにデフォルトが発生しないシステムとしたこと。▲3▼不動産を証券化しない自己完結型のSPCを組成するシステムとしたこと。▲4▼一般のSPCのように投資目的を第一目的に考えるのではなくSPCの安定と地主の利益を中心に構築されたシステムとしたこと。▲5▼SPCの安定を図るため市場原理に応じて配当や地代を支払うシステムとしたこと。▲6▼SPCデフォルト防止計算書によりデフォルトが発生しない計算システムとしたこと。この知的所有権の柱のコンピュータ画面は、S21(図13)の通りである。
【0035】
次に、組み合わせによる知的所有権についてである。定期借地権は期間満了とともに確定的に終了することがメリットであるが、SPC方式である場合にはこの期間制限のために家賃の下落によってノンリコースローンの返済や匿名組合出資の返還ができない事態もあり得る。このようなケースについて地主所有となった建物を地主がSPCにリースバックすることにより問題を解決する停止条件付リースバック契約方式を組み合わせた。要するに定期借地権または一時使用借地権と建物買取方式と停止条件付リースバック契約によりSPCにデフォルトが発生しないしくみが開発されたわけである。
【0036】
そして、事業推進のための知的所有権についてである。一般のSPCは投資家から30%程度のエクイティを集めて成立するしくみであることから、投資家の利益を第一義的に考えてシステムが構築されている。定期借地権によるSPCシステムは投資家を第一義的に考えるのではなく土地供給者である地主を第一義的に考える地主型SPCとしてシステムを構築する必要がある。ポイントは投資金額が小さいことから大部分の金額をノンリコースローンで賄い、エクイティは一般投資家を排除し事業関係者に限定することにより地主の利益を実現する。具体的には、▲1▼事業推進システム、▲2▼市場原理による分配システム、▲3▼SPCデフォルト防止計算システムを確立したことである。
【0037】
さらに、支出抑制の知的所有権についてである。SPCの安定を確保するため支出を抑制する次の6つのシステムを確立した。▲1▼資金調達の30%程度を不動産証券化による直接金融で賄っている一般のSPC方式から脱却し、資金の大部分を間接金融で賄うことにより資金調達コストを大幅に軽減した。▲2▼一般に行われている元利均等返済方式から脱却し、借地期間満了時の地主清算金システムと借地期間中の保証金期中返戻システムにより元金返済方式を可能にし、支払利息を大幅に軽減した。▲3▼投資金額のうち固定資産勘定に法人税法上強制計上される金額以外の金額を繰延資産勘定に計上することにより減価償却費を多額にし、減価償却費と元金返済額の乖離を縮小し過大法人税を排除した。▲4▼諸費用(アセットマネジメント報酬、プロパティマネジメント報酬、システムマネジメント報酬、信託報酬等)を変動コストとすることにより、収入に応じてコストが発生するメカニズムを確立した。▲5▼配当(匿名組合出資配当・株式配当)を収支水準に応じて行うしくみを確立することにより配当を抑制した。▲6▼地代を固定地代と変動地代に分け、変動地代は匿名組合出資配当金の一定割合とする事により固定地代を抑制した。
【0038】
最後に、効果についてである。定期借地権とSPCを組み合わせた知的所有権を確立し普及させることによって、「知的立国」を目指すわが国の国策の推進の一助となる。
【0039】
しかして、第3階層の商品(符号8)について説明する。地主型SPCの対象となる商品は、借地借家法第24条の事業用借地権を活用した、▲1▼新築ビル、▲2▼新築店舗、▲3▼中古ビルおよび借地借家法第23条の建物譲渡特約付借地権を活用した、▲4▼新築マンション、▲5▼新築アパートならびに借地借家法第25条の一時使用借地権を活用した、▲6▼駐車場等の新築簡易施設の5種類である。この商品のコンピュータ画面は、S31(図14)の通りである。
【0040】
次に、新築ビルについてである。借地借家法第24条を活用し運用期間を15年〜19年(借地期間は16年〜20年)とする新築ビルの建設を目的とする商品であり、家賃相場が18000円/坪以上の大都市部が対象である。
【0041】
そして、新築店舗についてである。借地借家法第24条を活用し運用期間を9年〜14年(借地期間は10年〜15年)とする新築店舗・病院等の建設を目的とする商品であり、全国の商業地域が対象である。
【0042】
さらに、中古ビルについてである。借地借家法第24条を活用し運用期間を9年〜14年(借地期間は10年〜15年)とする中古ビルの大改修を目的とする商品であり、大都市部の大型ビルが対象である。
【0043】
次に、新築マンションについてである。借地借家法第23条を活用し運用期間を30年とする新築マンションの建設を目的とする商品であり、都心の高級住宅立地が対象である。
【0044】
そして、新築簡易アパートについてである。借地借家法第25条を活用し運用期間を5年〜9年とする新築簡易アパートの建設を目的とする商品であり、全国の幅広い地域が対象である。
【0045】
さらに、新築簡易店舗についてである。借地借家法第25条を活用し運用期間を5年〜9年とする新築簡易店舗の建設を目的とする商品であり、全国の幅広い地域が対象である。
【0046】
さらに、新築簡易施設についてである。借地借家法第25条を活用し運用期間を5年〜7年とする駐車場等の簡易施設の建設を目的とする商品であり、全国の幅広い地域が対象である。
【0047】
最後に、効果についてである。定期借地権とSPCを組み合わせたバリエーションのある商品を開発することにより、地主ニーズに応じた土地活用が可能となり、土地の流動化に資する。
【0048】
しかして、第4階層の基本システム(符号9)について説明する。ビルや店舗やマンションや簡易施設と定期借地権とSPCを組み合わせ、商品により5年〜30年の運用期間でSPCが運用し、その後は建物を地主が買取り、賃貸経営に移行するシステムを確立した。この基本システムのコンピュータ画面は、100(図15)の通りである。
【0049】
次に、定期地上権設定契約についてである。工事着工前に地主と開発型SPCと事業企画者が定期借地権を地上権として設定する定期地上権設定契約を行う。
【0050】
そして、定期地上権付建築物譲渡契約についてである。開発型SPCとSPCは工事完成前に定期地上権付建築物を開発型SPCからSPCに譲渡する定期地上権付建築物譲渡契約を行う。
【0051】
さらに、定期地上権付建物信託契約についてである。SPCは建物完成後に信託銀行に定期地上権付建物を信託する定期地上権付建物信託契約を行う。
【0052】
次に、始期付建物売買契約についてである。SPCと信託銀行と地主は借地期間満了日にSPCが地主に建物を売却し地主が買い受ける始期付建物売買契約を定期地上権付建物信託契約と同時に行う。この始期付建物売買契約を登記上保全するため、始期付建物所有権移転仮登記を地主を登記権利者、SPCを登記義務者として行う。
【0053】
そして、停止条件付建物リースバック契約についてである。SPCと信託銀行と地主は借地期間満了日のSPCまたは地主の債務不履行を停止条件とする停止条件付建物リースバック契約を定期地上権付建物信託契約と同時に行う。この停止条件付建物リースバック契約を登記上保全するため、停止条件付建物賃借権設定仮登記をSPCを登記権利者、地主を登記義務者として行う。
【0054】
最後に、効果についてである。期間を限定する定期借地権のメリットを活かしながら、市場の激変による借家権への移行をシステム化することによりソフトランディングできるしくみとしたことで地主の土地供給を促進する。
【0055】
しかして、第5階層のSPCデフォルト防止システムの体系(符号10)について説明する。メインとなるSPCデフォルト防止システムのもとにSPCのデフォルトを防止するサブシステムとして、▲1▼入口のサブシステム、▲2▼運用期間中のサブシステム、▲3▼出口のサブシステム、がある。このSPCデフォルト防止システムの体系のコンピュータ画面は、100A(図16)の通りである。
【0056】
次に、SPCデフォルト防止システムについて説明する。SPCデフォルト防止システムは借地期間満了時にSPCまたは地主に債務不履行が生じても、リースバック契約への移行により処理する。要するに定期借地権または一時使用借地権とSPCを組み合わせ、実質的に期間延長を図ることにより、ソフトランディングできるシステムである。
【0057】
そして、入口のサブシステムについてである。SPCデフォルト防止システムのスタートの安全を支えるサブシステムであり、SPCデフォルト防止契約方式、事業推進方式、仮登記方式、当初短期家賃保証方式からなる。
【0058】
さらに、運用期間中のサブシステムについてである。SPCデフォルト防止システムの運用期間中の安全を支えるサブシステムであり、保証金期中返戻方式、配当制限方式、変動地代方式、繰延資産活用方式、ノンリコースローン調達方式からなる。
【0059】
次に、出口のサブシステムについてである。SPCデフォルト防止システムの運用期間満了時の安全を支えるサブシステムであり、建物減額買取方式、清算処理方式、清算分配方式、停止条件付リースバック方式からなる。
【0060】
最後に、効果についてである。入口のサブシステム、運用期間中のサブシステム、出口のサブシステムをシステム化することにより入口の安全、運用期間中の安全、出口の安全を確保し、SPCにデフォルトが発生しないしくみとし定期借地権の普及に貢献する。
【0061】
しかして、第6階層のSPCデフォルト防止システム(符号11)について説明する。SPCデフォルト防止システムの最大のポイントは、万一借地期間中に処理できない場合も地主とSPCがリースバック契約に移行することにより、実質的に期間の延長が行われ、SPCと地主のデフォルトが発生しないシステムを確立したことである。このSPCデフォルト防止システムのコンピュータ画面は、100B(図17)の通りである。
【0062】
次に、停止条件付リースバック契約についてである。借地期間満了時に地主のSPCに対する満期返戻金債務不履行の場合、またはSPCのノンリコースローン債務・匿名組合出資金債務不履行の場合には、当初契約した停止条件付リースバック契約が機能し、SPCが地主から建物のリースバックを受ける。
【0063】
そして、リースバック期間中のリースバック家賃についてである。リースバック期間中のSPCから地主に対するリースバック家賃は、固定リースバック家賃と変動リースバック家賃からなる。固定リースバック家賃はリースバック契約をなるべく短期間に終了させることが地主ニーズにもSPCニーズにも合致することから、土地・建物の公租公課相当額としている。地主債務不履行の場合は地主の債務不履行額相当額はSPCの未収金として計上され、この未収金をいかに早く振替え、リースバック契約を終了させるかが問題となる。この未収金を清算するために、SPCの利益剰余金または変動リースバック家賃控除前の当期利益のうちいずれか大きな金額を変動リースバック家賃としている。なお地主が債務履行した場合は変動サブリース家賃は地主に対する未収金がないことから発生しない。
【0064】
さらに、リースバック期間中の配当金についてである。リースバック期間中のSPCから匿名組合出資者に対する匿名組合出資配当金は一律6%としている。なお株式配当金はゼロである。
【0065】
次に、停止条件付リースバック契約の終了についてである。地主およびSPCの債務不履行が解消され、かつリースバック移行後SPC収支計算書の清算余剰金(58)がエクイティの金額(匿名組合出資金+資本金)以上の場合にリースバック契約が終了する。
【0066】
最後に、効果についてである。万一、停止条件付リースバック契約が機能する事態が発生しても地主、匿名組合出資者に支払うべき金額が双務契約の趣旨に基づき決められていることからノンリコースローン債務の支払が事務的に行われ、ソフトランディングできる。
【0067】
しかして、第7階層の入口のサブシステム(符号12)について説明する。地主は、▲1▼事業を誰が責任を持って遂行するのか、▲2▼良質な建物が建設されるのか、▲3▼テナントが確実に入るのか・・・という様々な不安を抱えている。このスタートの不安を解決するのがSPCデフォルト防止システムの入口のサブシステムである。この入口のサブシステムのコンピュータ画面は、画面12(図18)の通りである。
【0068】
次に、SPCデフォルト防止契約方式についてである。定期地上権設定契約を基盤として始期付建物売買契約と停止条件付リースバック契約によりSPCのデフォルトを防止しソフトランディングを図っている。
【0069】
そして、事業推進方式についてである。開発リスクに敏感な地主の理解を得るには、事業の責任者が具体的に顔の見える方式でなければならない。地主型SPCの事業推進は開発のプロであるデベロッパーが行うことによりこの問題を解決した。
【0070】
さらに、仮登記方式についてである。借地期間満了時の建物の所有権移転が保全される始期付建物所有権移転仮登記や借地期間満了時のSPCの地主に対する金銭返還請求権に関する抵当権設定仮登記や地主またはSPCの債務不履行の場合に機能する停止条件付賃借権設定仮登記が地主とSPCのソフトランディングを物権的に保証する役割を果している。
【0071】
次に、当初短期家賃保証方式についてである。事業スタート時の地主とデベロッパー(SPC)の本当にテナントが入るかという不安を解決するために当初2年間を大手不動産会社が家賃保証する方式を確立している。
【0072】
最後に、効果についてである。入口のサブシステムにより地主とデベロッパーの不安を解決し定期借地権とSPCの活用による地主型SPCの普及が図れる。
【0073】
しかして、第8階層のSPCデフォルト防止契約方式(符号13)について説明する。定期地上権設定契約と始期付建物売買契約と停止条件付リースバック契約を組み合わせることにより、SPCのデフォルトを防止する契約方式とした。このSPCデフォルト防止契約方式のコンピュータ画面は、111(図19)の通りである。
【0074】
次に、定期地上権設定契約についてである。地主と開発型SPC間で締結される最も基本となる契約で、開発型SPCとSPC間で締結される定期地上権付建築物譲渡契約でSPCに引き継がれる。
【0075】
そして、始期付建物売買契約についてである。SPCと信託銀行間で締結される定期地上権付建物信託契約と同時にSPCと信託銀行と地主間で、借地期間満了日を始期とする始期付建物売買契約が締結される。
【0076】
さらに、停止条件付サブリース契約についてである。SPCと信託銀行間で締結される定期地上権付建物信託契約と同時にSPCと信託銀行と地主間で、借地期間満了日のSPCと地主の債務不履行を停止条件として、停止条件付リースバック契約が締結される
【0077】
最後に、効果についてである。SPCのデフォルトの防止はSPCの最大の課題である。この問題を解決することによりSPCを不良債権の処理という消極的な利用から、SPCを土地活用の推進という積極的な利用に転換させる効果がある。
【0078】
しかして、第9階層の契約書の体系(符号14)について説明する。地主と事業企画者(株式会社リランドシステム)の合意書締結後デベロッパー(事業主)が社内稟議を行い、地主と事業企画者と開発型SPCの間で事業契約が締結され、開発型SPCから地主に資金の一部のデリバリーが行われる。事業契約締結後、デベロッパー・地主・事業企画者によりSPCが組成される。この契約書の体系のコンピュータ画面は、111A(図20)の通りである。
【0079】
次に、基本契約書についてである。SPC組成後、基本契約書が開発型SPC・地主・事業企画者・信託銀行・匿名組合出資予定者の間で締結される。なお匿名組合出資予定者は、デベロッパー・地主・事業企画者・建設会社・設計事務所等、事業関係者に限定している。
【0080】
そして、定期地上権設定契約書等についてである。基本契約書締結後順次、定期地上権設定契約書、事業主・SPC間契約書、定期地上権付建築物譲渡契約書、匿名組合出資者間組合契約書、定期地上権付建物信託契約書、始期付建物売買契約書、停止条件付リースバック契約書、その他契約書が締結される。
【0081】
最後に、効果についてである。地主・SPC・事業関係者等の利益を、借地借家法・不動産登記法・民法・信託法等の法律を組み合わせることにより守り、すべての関係者の事業目的を調和させ、経済の活性化に貢献する。
【0082】
しかして、第8階層の事業推進方式(符号15)について説明する。地主型SPCシステムの知的所有権の専用使用権を有する株式会社リランドシステムが事業企画を行い、事業推進するデベロッパー、建設会社、設計事務所、PM・CM会社を選定すると同時にSPCの運用を実際的に行うファイナンシャルマネジメント会社、アセットマネジメント会社、プロパティマネジメント会社、信託銀行を選定する。この事業推進方式のコンピュータ画面は、112(図21)の通りである。
【0083】
次に、入口の安全についてである。事業のスタートである建物の建設・開発は開発型SPCが行う。開発型SPCは大手デベロッパーを株主として組成され、実質的に大手デベロッパーが責任を負うしくみとしている。大手デベロッパーは開発型SPCに対して、20%〜30%程度の匿名組合出資を行い、残りの資金調達はノンリコースローンで賄う。
【0084】
そして、ファイナンシャルマネジメント会社についてである。地主型SPCシステムの最も大きな特徴は、地主と強い信頼関係のある地主の主要取引銀行をファイナンシャルマネジメント会社とし、資金調達を円滑に行えるしくみを確立したことである。資金という燃料の枯渇によるデフォルトの発生を防止するファイナンシャルマネジメント会社のシステム化がポイントである。
【0085】
さらに、運用期間中の安全についてである。運用期間中に中心的な役割を担うのは建物の運営と入金管理を行うアセットマネジメント会社である。このアセットマネジメント会社は、市場で信頼のある大手不動産会社となる。アセットマネジメント会社は建物の管理やリースマネジメントを行うプロパティマネジメント会社を統括する。
【0086】
最後に、効果についてである。プロフェッショナルにより入口の開発が行われ、ファイナンシャルマネジメント会社による資金計画とプロフェッショナルにより物件ごとに運用することで、地主と市場の信頼を得るしくみが定期借地権による地主型SPC方式の普及をもたらし、土地活用と経済の活性化に貢献する。
【0087】
しかして、第9階層の事業推進と資金調達(符号16)について説明する。最初に事業推進についてである。一般のSPC方式では開発型SPCが建設・開発を行うが、この方式は事業主体の顔が見えず、地主の理解は得られない。地主型SPCシステムでは、顔の見えるデベロッパーが組成した開発型SPCが建設・開発・資金の全責任を負って事業を推進するのが特長である。次に資金調達についてである。一般のSPC方式ではエクイティ30%、ノンリコースローン70%として資金調達しているが、このしくみではどうしても投資家に重点を置いたシステムを構築せざるを得ない。定期借地権を活用した地主型SPCシステムは、▲1▼土地付建物と異なり総投資金額が小さいこと、▲2▼借地期間満了時にノンリコースローンの20%程度と地主清算金(建物売買代金+保証金期末返戻金−敷金清算金−清算変動地代)で回収できることに着目し、ノンリコースローンを借地期間満了時に保守的に15%程度残すこと(ノンリコースローンの85%は運用期間で元金均等返済)で資金調達の約97%をノンリコースローンにより賄うしくみとした。この事業推進と資金調達のコンピュータ画面は、112A(図22)の通りである。
【0088】
次に、SPCの出資形態についてである。SPCはデベロッパー、地主、事業企画者により組成され、株式出資金以外のエクイティを事業関係者から匿名組合出資金として調達する。匿名組合出資金はSPC設立後3年目以降、SPCの取締役会の承認のもとに転売可能としている。
【0089】
そして、ノンリコースローンについてである。ノンリコースローンは固定元金返済ローンとして運用期間満了時に約15%となるように固定返済され、運用期間満了時の残高は地主清算金で清算されるノンリコースローンBとクレジットラインを設けて自由に借りられるノンリコースローンAからなる。
【0090】
最後に、効果についてである。地主に安心な事業推進方式と資金コストを軽減した資金調達方式を確立することにより、入口の問題を解決し土地活用を促進する。
【0091】
しかして、第8階層の仮登記方式(符号17)について説明する。借地期間満了時の処理を当初の定期地上権付建物信託登記時に地主、SPC、金融機関、それぞれの立場で仮登記を行うことにより円満に解決できる方式を確立した。この仮登記方式のコンピュータ画面は、113(図23)の通りである。
【0092】
次に、抵当権設定仮登記についてである。SPCの借地期間満了時の地主に対する金銭債権(建物売買代金請求権+保証金返還請求権)を保全するためのSPCを登記権利者とする抵当権設定仮登記。
【0093】
そして、抵当権付金銭返還請求権に対する質権設定仮登記についてである。金融機関の借地期間満了時のSPCに対するノンリコースローン債権を保全するための金融機関を登記権利者とする抵当権付金銭返還請求権に対する質権設定仮登記。
【0094】
さらに、停止条件付賃借権設定仮登記についてである。停止条件付リースバック契約に基づくSPCと地主の債務不履行を停止条件とし、SPCを登記権利者とする停止条件付賃借権設定仮登記。
【0095】
次に、始期付所有権移転仮登記についてである。始期付建物売買契約に基づく借地期間満了日を始期とし、地主を登記権利者とする始期付所有権移転仮登記。
【0096】
最後に、効果についてである。仮登記方式により定期借地権の最大の課題である借地期間満了時の処理を解決し定期借地権の普及に貢献する。
【0097】
しかして、第8階層の当初短期家賃保証方式(符号18)について説明する。SPCの入口の安全と地主の不安を解決するため当初短期家賃保証方式を制度化した。この当初短期家賃保証方式のコンピュータ画面は、114(図24)の通りである。
【0098】
次に、当初2年間家賃保証方式についてである。ビル経営の最大の不安はテナントが入居するかという問題であり、この問題が解決しない限り定期借地権設定契約には至らない。一方、家賃保証方式は収益性を犠牲にして安全性を求める方式であるが、通常2年毎に保証家賃が改定されることから本当の意味の家賃保証ではない。そこでSPCの当初の安全を確保しながら収益性を確保する当初2年間家賃保証方式を開発した。
【0099】
最後に、効果についてである。当初2年間という短期間だけ家賃を保証させるシステムを確立することにより入口の安心を確保し、定期借地権の普及を促進する。
【0100】
しかして、第7階層の運用期間中のサブシステム(符号19)について説明する。地主は、▲1▼地代がどうなるか、▲2▼SPCがもうけすぎるのではないか・・・・という様々な不安を抱えている。この運用期間中の不安を解決することが地主型SPCシステムのポイントである。この運用期間中のサブシステムのコンピュータ画面は、120(図25)の通りである。
【0101】
次に、保証金期中返戻方式についてである。SPCが地主に預託した保証金を地主が期中に返還する方式として保証金期中返戻方式を制度化し、SPCの収支の改善と地主の借地期間満了時の不安を解決した。
【0102】
そして、変動地代方式についてである。地代が多くなることは、SPCの経営を圧迫することになる。一方、地代が少なければ地主の土地活用は進まない。固定地代だけでなく収支水準による変動地代方式によりSPCと地主のバランスを図っている。
【0103】
さらに、配当制限方式についてである。SPCの過大利益は地主の不利益となり、過大配当はSPCの財政状態を危うくする。配当制限方式により利益が逆算されるしくみにより過大利益、過大配当の問題を解決した。
【0104】
次に、繰延資産活用方式についてである。繰延資産の活用により、▲1▼利益の平準化、▲2▼収支と損益の乖離の縮小、▲3▼借地期間満了時の建物売買代金の適正化を図っている。
【0105】
そして、ノンリコースローン調達方式についてである。SPCは事業関係者による匿名組合出資金以外の資金をノンリコースローンにより調達するが、ノンリコースローンのレンダーのリスクを緩和したノンリコースローン調達方式を制度化した。
【0106】
最後に、効果についてである。運用期間中の5つのサブシステムがSPCと地主の不安を解決し地主型SPCシステムの中心的役割を担う。
【0107】
しかして、第8階層の保証金期中返戻方式(符号20)について説明する。SPCが地主に預託した保証金は、借地期間満了時に返還されるのが通常の方式であるが、SPCの収支の改善と地主の借地期間満了時の不安を解決するしくみとして、保証金期中返戻方式を開発した。この保証金期中返戻方式の具体例のコンピュータ画面は、121(図26)の通りである。
【0108】
次に、保証金についてである。定期借地権の設定の対価として、一般に権利金が支払われるが、権利金の課税問題のため権利金が多額になることを地主は好まない。一方、土地活用にあたっては、抵当権の抹消、既存建物解体工事、資金ニーズ・・・等々の問題がある。この問題の解決のための保証金の金額が土地活用の鍵となっている。
【0109】
そして、SPCの収支の改善についてである。SPCが地主に保証金を預託するのは、▲1▼SPCのノンリコースローンが増えることからSPCの毎年の元金返済が増える、▲2▼SPCの支払利息が増大する、等々SPCの収支及び損益を圧迫する。保証金の一部を期中に地主がSPCに返還する保証金期中返戻方式の制度化により、SPCの収支を改善するとともに、収支と損益との乖離を小さくする結果、法人税の負担を減少させる。
【0110】
さらに、保証金期末返戻金についてである。保証金のうち保証金期中返戻金以外の金額は、借地期間満了時に地主がSPCに返還する保証金期末返戻金となるが、この保証金期末返戻金が少額になる結果、地主のSPCに対する保証金返戻債務が小さくなり、地主の債務不履行の可能性も小さくなり安全性が増す。
【0111】
最後に、効果についてである。保証金制度の構造的な問題である、▲1▼SPC収支の悪化、▲2▼地主の借地期間満了時の不安、を解決することにより定期借地権とSPC方式の普及に貢献する。
【0112】
しかして、第8階層の配当制限方式(符号21)について説明する。SPCの過大利益を制限し、SPCと地主の利益のバランスを図る目的で配当制限方式を制度化した。この配当制限方式のコンピュータ画面は、122(図27)の通りである。
【0113】
次に、SPCの利益の制限についてである。SPCの過大利益は地主の不利益となるため借地関係のアンバランスが生じる。SPCと地主の利益をバランスさせるためにはSPCの過大利益を制限する必要がある。地主型SPCシステムはSPCと地主の利益のバランスを図る目的で配当から利益が逆算される配当制限方式を開発した。
【0114】
そして、配当制限についてである。匿名組合出資者に対する配当はSPCデフォルト防止計算書の収支水準(45)に基づき、定期借地権設定契約書で予め定められた配当率により自動的に決定される。配当率は0%から2.5%きざみで0%から20%までの9段階としている。
【0115】
さらに、清算匿名組合出資配当金についてである。借地期間満了時のSPCの分配可能余剰金(清算余剰金−エクイティの金額)の45%相当額を清算匿名組合出資配当金として匿名組合出資者に配当し、同額を清算変動地代として地主に分配することにより匿名組合出資者と地主のバランスを図っている。
【0116】
次に、高配当についてである。当初予定した家賃水準で推移した場合は、匿名組合出資配当金と清算匿名組合出資配当金を合わせた年平均配当率は20%以上となり、家賃水準が運用期間中を通して相当下落しても5%以上の配当となるシステムとしている。
【0117】
最後に、効果についてである。SPCの安定と地主の安心をもたらしながら、従来の投資指標であるIRRやCAP RATEなどの計算よりも出資者に理解しやすく、かつ高配当をもたらす。
【0118】
しかして、第8階層の変動地代方式(符号22)について説明する。固定地代とは別にSPCの収支に応じて変動地代を支払う方式により、SPCの安定と地代の適正化を制度化した。この変動地代方式のコンピュータ画面は、123(図28)の通りである。
【0119】
次に、工事期間地代についてである。定期地上権設定契約時から建物完成時までの開発型SPCが負担する工事期間地代は、SPCの運用期間中の固定地代の50%相当額として定められている。
【0120】
そして、固定地代についてである。SPCの運用期間中の固定地代は、権利金、保証金、家賃収入などをSPCデフォルト防止計算書で計算した結果、定められる。
【0121】
さらに、変動地代についてである。変動地代は収支水準により定まる匿名組合出資配当金にプロジェクトごとに決定された0.1〜0.5の係数を乗じた金額として毎年度終了後支払われる。従って匿名組合出資配当金が少ない場合は変動地代も少なくなり、匿名組合出資配当金がゼロの場合は変動地代もゼロとなる。
【0122】
次に、清算変動地代についてである。借地期間満了時のSPCの分配可能余剰金(清算余剰金−エクイティの金額)の45%相当額を清算変動地代として地主に分配することにより地主と匿名組合出資者とのバランスを図っている。
【0123】
最後に、効果についてである。変動地代方式により地主のモチベーションを高め、定期借地権とSPC方式の土地活用を促進する。
【0124】
しかして、第8階層の繰延資産活用方式(符号23)について説明する。SPCの利益の平準化とSPCの収支と損益の乖離の縮小と借地期間満了時の建物売買代金の適正化を図る目的で繰延資産勘定を活用する。この繰延資産活用方式のコンピュータ画面は、124(図29)の通りである。
【0125】
次に、SPCの利益の平準化についてである。SPCは不動産物件に特化して設立される組織であることから、その収入と支出は不動産に係わる収入と支出に限定される。SPCは一般に利益の平準化を実現しやすいが、初年度の投資金額の取扱いにより利益のばらつきが生ずる。この初年度の投資金額を繰延資産勘定に計上することにより一層の利益の平準化が図れる。
【0126】
そして、投資金額と繰延資産についてである。法人税法上建物の建設に関する開発費用は、▲1▼固定資産に計上しなければならない支出、▲2▼固定資産もしくは費用に計上することを選択できる支出に分けられるが、ポイントは▲2▼の費用計上が選択できる支出は繰延資産計上も可能なことである。
【0127】
さらに、繰延資産と法人税についてである。法人税法上認められる繰延資産は、▲1▼商法上の繰延資産、▲2▼法人税法上の繰延資産の2種類であるが、償却方法は、▲1▼が任意償却、▲2▼が効果の発現する期間での償却である。定期借地権であることを考えると▲1▼▲2▼とも運用期間中の毎年の償却が合理的である。
【0128】
次に、建物売買代金の適正化についてである。一般の経理方法は費用項目も固定資産に計上することが多く、▲1▼SPCの利益が過大に計上され、▲2▼借地期間満了時の建物売買代金が過大に計上されるという不合理な結果となる。
【0129】
最後に、効果についてである。繰延資産の活用によって経理の適正化と合理化が行われる結果、定期借地権とSPCを組み合わせた土地活用が促進される。
【0130】
しかして、第9階層の繰延資産の活用と元金返済方式(符号24)について説明する。SPCの安定の最大のポイントは収支と損益の乖離の縮小を図ることであり、具体的には元金返済と減価償却費のバランスをいかに図るかということである。この繰延資産の活用と元金返済方式のコンピュータ画面は、124A(図30)の通りである。
【0131】
次に、システムの特長についてである。地主型SPCシステムの特長は、▲1▼投資金額が相対的に小さいこと、▲2▼借地期間満了時に地主清算金(建物売買代金+保証金期末返戻金−敷金清算金−清算変動地代)で投資金額を回収できることである。
【0132】
そして、元金返済額の適正化についてである。資金調達の大部分の金額をノンリコースローンで賄うことを可能にした地主型SPCにおいて、ノンリコースローンの元金返済額の適正化は、▲1▼ノンリコースローンの85%を運用期間中に返済し、残りの15%は運用期間満了時に返済する期末返済システムと、▲2▼保証金期中返戻方式による元金返済の緩和システムとの組み合わせによって実現した。
【0133】
さらに、減価償却費の適正化についてである。減価償却費の適正化は、▲1▼法人税法上固定資産に強制計上される項目以外は繰延資産に計上し運用期間にわたり均等に償却する方式、▲2▼建物関係支出をなるべく建物勘定に計上せず設備勘定や構築物勘定に計上することで早期償却する方式との組み合わせによって実現した。
【0134】
最後に、効果についてである。元金返済額と減価償却費の適正化を図ることにより、収支と損益の乖離を縮小し、過大法人税を排除し、SPCの健全な財政状態を維持すると同時に借地期間満了時の地主の建物買取代金を適正化し、SPCの安定と定期借地権の普及に役立つ。
【0135】
しかして、第8階層のノンリコースローン調達方式(符号25)について説明する。ノンリコースローンは当初の投資金額に充てるための固定ノンリコースローンと運転資金が不足した場合にクレジットライン設定枠の範囲で自由に借入れできる変動ノンリコースローンとし、SPCの安定と資金コストの軽減を図っている。このノンリコースローン調達方式のコンピュータ画面は、125(図31)の通りである。
【0136】
次に、運転資金についてである。SPCの運転資金の不足額は、▲1▼当初投資金額に対する消費税の還付金額と、▲2▼テナントから預った敷金を銀行に預けた敷金預金の取崩し額で基本的に賄われるが、さらに不足する場合は予め設定したクレジットラインの枠内の変動ノンリコースローンで賄われる。
【0137】
そして、ノンリコースローンについてである。SPCの全体の資金調達の3%程度を匿名組合出資金、97%程度をノンリコースローンで賄い、ノンリコースローンのうち固定ノンリコースローン(ノンリコースローンB)、変動ノンリコースローン(ノンリコースローンA)とするしくみを確立した。
【0138】
さらに、固定ノンリコースローンについてである。固定ノンリコースローンは借地期間満了時にノンリコースローンの約15%程度を地主清算金(建物売買代金+保証金期末返戻金−敷金清算金−清算変動地代)で回収し、残りの約85%を運用期間中に元金均等返済する地主型SPCシステム独自のノンリコースローンである。
【0139】
次に、変動ノンリコースローンについてである。変動ノンリコースローンは予めクレジットラインを設定し、資金が不足した場合には、このクレジットラインの範囲で自由に借りられるコミットメント型ローンである。SPCはクレジットラインを使用するかしないかに係わらずコミットメント料がかかる。また実際利用した場合には金利がかかるのは当然のことである。
【0140】
最後に、効果についてである。ノンリコースローンを2種類に分けることにより資金負担の高い不動産の証券化をせずに資金調達を可能にし、SPC方式の利用が容易になった。
【0141】
しかして、第9階層の地主型SPCの資金調達の考え方(符号26)について説明する。長期にわたる運用期間中、資金が円滑に流れるために地主型SPCシステムではファイナンシャルマネジメント会社がたいへん重要な役割を果たす。通常、地主のメインバンクがファイナンシャルマネジメント会社となる。ファイナンシャルマネジメント会社にはSPCから毎月ファイナンシャルマネジメント報酬が支払われる。この地主型SPCの資金調達の考え方のコンピュータ画面は、125A(図32)の通りである。
【0142】
次に、ファイナンシャルマネジメント会社についてである。一般のSPC方式では不動産の処分を適宜に行うアセットマネジメント会社が中心的な役割を担う。しかし定期借地権を利用した地主型SPCシステムは、運用期間満了時に不動産の処分が決まっていることと期間が長期であるという制約があることから、中心的役割はアセットマネジメント会社ではなく、ファイナンシャルマネジメント会社が担うことになる。
【0143】
そして、レンダーについてである。レンダーはファイナンシャルマネジメント会社が組成し、通常ファイナンシャルマネジメント会社自身がメインのレンダーとなる。またその他地主の取引銀行やファイナンシャルマネジメント会社の関係会社等がレンダーとなる。
【0144】
最後に、効果についてである。ファイナンシャルマネジメント会社をSPCの運用の中心に据え、資金という燃料が枯渇しないシステムとしてSPCの安定と地主の安心を確保することにより、土地活用を促進する。
【0145】
しかして、第7階層の出口のサブシステム(符号27)について説明する。SPCも地主も入口と運用期間中がいかに優れたシステムであっても、出口が明確でなければ事業参画や土地活用ができない。まさにデフォルト防止システムの中心となるのは出口のシステム化である。この出口のサブシステムのコンピュータ画面は、130(図33)の通りである。
【0146】
次に、建物減額買取方式についてである。借地期間満了時の建物売買金額を簿価より減額して売買することで地主のモチベーションを高め、借地期間満了時の地主の満期返還債務を小さくしている。
【0147】
そして、清算処理方式についてである。借地期間満了時のSPCの債権者および債務者に対する清算処理の問題を解決した。
【0148】
さらに、清算分配方式についてである。借地期間満了時の清算余剰金を匿名組合出資者、地主、株主にいかに分配するかという問題を解決した。
【0149】
次に、停止条件付リースバック契約方式についてである。借地期間満了時にSPCがノンリコースローンまたは匿名組合出資者に対して債務不履行が発生した場合は停止条件付リースバック契約が機能し実質的な運用期間の延長がなされ、出口の問題を解決した。
【0150】
最後に、効果についてである。出口の4つのサブシステムがデフォルト防止システムの直接的な出口処理の役割を果している。
【0151】
しかして、第8階層の建物減額買取方式(符号28)について説明する。借地期間満了時の建物売買価格を簿価とするのは、地主に不満、抵抗、納得がいかない・・・等々の違和感が残る。この地主の心理を重視し、建物減額買取方式を開発した。この建物減額買取方式のコンピュータ画面は、131(図34)の通りである。
【0152】
次に、新築ビルの建物売買代金についてである。新築ビルの借地期間満了時の建物売買代金はSPCの建物帳簿価額の80%〜90%としている。
【0153】
そして、新築店舗の建物売買代金についてである。新築店舗の借地期間満了時の建物売買代金はSPCの建物帳簿価額の50%〜80%としている。
【0154】
さらに、中古ビルの建物売買代金についてである。中古ビルの借地期間満了時の建物売買代金はSPCの建物帳簿価額の50%〜80%としている。
【0155】
次に、新築マンションの建物売買代金についてである。新築マンションの借地期間満了時の建物売買代金は相当の対価の制約があることから、SPCの建物帳簿価額の90%〜100%としている。
【0156】
そして、新築アパートの建物売買代金についてである。新築アパートの借地期間満了時の建物売買代金は相当の対価の制約があることから、SPCの建物帳簿価額の90%〜100%としている。
【0157】
そして、新築簡易アパートの建物売買代金についてである。新築簡易アパートの借地期間満了時の建物売買代金はSPCの建物帳簿価額の30%〜50%としている。
【0158】
さらに、新築簡易店舗の建物売買代金についてである。新築簡易店舗の借地期間満了時の建物売買代金はSPCの建物帳簿価額の30%〜50%としている。
【0159】
最後に、効果についてである。地主は資金ゼロでスタートし、借地期間満了時に建物を安く取得できるしくみは定期借地権の土地活用を促進し、経済の活性化に貢献する。
【0160】
次に、新築簡易施設の建物売買代金についてである。新築簡易施設の借地期間満了時の建物売買代金はSPCの建物帳簿価額の30%〜50%としている。
【0161】
次に、清算処理年度についてである。SPCの清算処理は借地期間満了時の分配可能余剰金(清算余剰金−エクイティの金額)がプラスの場合は、借地期間満了時に行われ、マイナスの場合は、停止条件付リースバック契約が機能し、分配可能余剰金がプラスに転ずるリースバック契約が終了する年度に行われる。
【0162】
そして、地主に対する清算処理についてである。SPCの地主に対する借地期間満了時の金銭返還請求権は、SPCのテナントに対する預り敷金債務を地主が引き継ぎ、清算変動地代が清算される結果、(建物売買代金請求権+保証金返還請求権−預り敷金−清算変動地代)として計算される。ただし停止条件付リースバック契約に移行する場合のSPCの地主に対する金銭返還請求権は清算変動地代は発生しないことから、上記算式での清算変動地代はゼロとなる。
【0163】
さらに、ノンリコースローンに対する清算処理についてである。SPCの借地期間満了時の金銭返還債務のうち、最優先債務はノンリコースローンに対する返済金であり、停止条件付リースバック契約が機能したとしてもリースバック期間の最優先債務として取り扱われる。
【0164】
最後に、効果についてである。清算処理を明確にすることにより地主、匿名組合出資者、株主、ノンリコースローン債権者等に安心感を与え、定期借地権の土地活用による信頼を高める。
【0165】
しかして、第9階層の運用期間延長の判定と対応(符号30)について説明する。運用期間延長の判定は、借地期間満了日のSPCデフォルト防止計算書の清算余剰金(99)が、エクイティの金額(匿名組合出資金+資本金)以上の場合に、延長せず終了し、エクイティの金額未満の場合に停止条件付リースバック契約に移行し、延長される。またリースバック契約移行後もリースバック移行後SPC収支計算書の清算余剰金(58)が、エクイティの金額以上になった年度で終了する。この運用期間延長の判定と対応のコンピュータ画面は、132A(図36)の通りである。
【0166】
次に、延長期間は5年が限度についてである。SPCデフォルト防止計算書の清算余剰金(99)がエクイティの金額未満の場合には、システムマネジメント会社(株式会社リランドシステム)の計算に基づき5年を限度としてリースバック契約の期間を定める。
【0167】
そして、5年後の地主の債務不履行についてである。リースバック契約に移行し、5年を経過しても地主の債務不履行が解消されない場合には、地主は定期借地権付建物を売却し清算する義務を負う。この場合も土地を売却する必要はない。
【0168】
さらに、5年後のSPCの債務不履行についてである。リースバック契約移行後SPC収支計算書の清算余剰金(58)がエクイティの金額未満の場合には、SPCと地主が協議の上、期間を再延長するか損失負担かを選択する。損失負担を選択した場合には、損失負担額はSPCと地主が同額負担する。
【0169】
最後に、効果についてである。運用期間延長の判定をシステム化することにより、期間の終了が機械的に行われ、トラブルを防止することで匿名組合出資者が安心して出資できるしくみとし、地主型SPCの組成を容易にした。
【0170】
しかして、第8階層の清算分配方式(符号31)について説明する。SPCは不動産の運用に特化した会社であることから運用期間の終了により余剰金を分配するしくみが必要である。清算匿名組合出資者、地主、株主に余剰金を分配する清算分配方式を確立した。この清算分配方式のコンピュータ画面は、133(図37)の通りである。
【0171】
次に、清算分配基準についてである。地主型SPCシステムは地主とSPCにより成立するしくみである。SPCの資本金は1000万円という過小資本であることから、この分配基準は分配可能余剰金(清算余剰金−エクイティの金額)に対して匿名組合出資者45%、地主45%、株主10%を原則としている。なお分配可能余剰金がマイナスの場合は、ノンリコースローンの返済、または匿名組合出資金の返還ができない事態であり停止条件付リースバック契約が機能する。この場合には分配可能余剰金の分配は借地期間満了時ではなく、停止条件付リースバック契約終了時である。
【0172】
そして、清算匿名組合出資配当率についてである。匿名組合出資配当金は分配可能余剰金の45%相当額である。たとえば匿名組合出資金が3億円で分配可能余剰金が10億円の場合は、4億5000万円の清算匿名組合出資配当金が支払われることになり、清算匿名組合出資配当金だけの利回りで150%となり、運用期間が15年とすると年平均で10%の利回りを押し上げる。
【0173】
さらに、清算変動地代についてである。清算変動地代は分配可能余剰金の45%相当額である。たとえば4億5000万円の清算変動地代が支払われた場合は、運用期間が15年とすると年平均で3000万円の地代を押し上げる。
【0174】
次に、支払配当金についてである。株主に対する還元はSPCの分配可能余剰金の10%相当額であるが、法人税が課される。たとえば1億円のSPCの分配可能余剰金の場合には、清算法人税等が約4000万円が支払われ、残り6000万円が支払配当となる。資本金1000万円のSPCでは清算配当金だけの利回りで600%となり、運用期間が15年とすると年平均で40%の利回りを押し上げる。
【0175】
最後に、効果についてである。地主にも出資者にもメリットのある出口の分配システムにより定期借地権の土地活用を促進し経済の活性化に貢献する。
【0176】
しかして、第8階層の停止条件付リースバック契約方式(符号32)について説明する。デフォルト防止システムの柱となっているのが停止条件付リースバック契約方式である。この方式により借地期間満了時にノンリコースローン・匿名組合出資金等の清算処理ができない場合もソフトランディングが可能となった。この停止条件付リースバック契約方式のコンピュータ画面は、134(図38)の通りである。
【0177】
次に、停止条件の判定についてである。SPCに債務不履行が発生したかどうかの判定は、SPCデフォルト防止計算書上の分配可能余剰金(清算余剰金−エクイティの金額)がマイナスになったかどうかで判定される。
【0178】
そして、停止条件付リースバック契約についてである。地主とSPCと信託銀行との間で締結される定期地上権付建物信託契約と同時に、借地期間満了時に建物が地主所有となる始期付建物売買契約と、SPCまたは地主の借地期間満了時の債務不履行を停止条件として地主所有となった建物がSPCにリースバックされる停止条件付リースバック契約が締結される。
【0179】
さらに、仮登記についてである。停止条件付リースバック契約を保全するため、地主を登記権利者、SPCを登記義務者とする始期付建物所有権移転仮登記の先順位で、SPCを登記権利者、地主を登記義務者とする停止条件付建物賃貸借設定仮登記を行う。
【0180】
最後に、効果についてである。停止条件付リースバック契約方式により強制執行、競売等のハードランディングでなく実質的な運用期間の延長によりソフトランディングを可能にし地主とSPCの安心を確保した。
【0181】
しかして、第9階層のリースバック移行後の清算処理(符号33)について説明する。リースバック移行後の清算処理の基本的な考え方は、いかに早くリースバック契約を終了させ、地主またはSPCの債務不履行状態を解消させるかということである。このため固定リースバック家賃を抑え、匿名組合出資配当率を6%とし、株式配当をゼロとしている。このリースバック移行後の清算処理のコンピュータ画面は、134A(図39)の通りである。
【0182】
次に、固定リースバック家賃についてである。固定リースバック家賃は建物公租公課相当額とし、SPCから地主に対して現金で支払われる。
【0183】
そして、変動リースバック家賃についてである。借地期間満了時に地主が債務不履行した場合には、SPCの地主に対する金銭返還請求権(建物売買代金+保証金期末返戻金−敷金清算金)のうち債務不履行相当額はSPCの経理上、地主に対する未収金として計上される。この未収金を償却するために変動リースバック家賃方式を確立した。変動リースバック家賃の金額は当該年度の利益剰余金の金額と変動リースバック家賃控除前の当期利益のいずれか大きい金額として未収金の早期償却を計っている。なお変動リースバック家賃は未収金を償却するために計上されることから現金の授受がないことは当然のことであり、地主は法人税を過大に負担することから「勘定合って銭足らず」という状態になり資金繰りは大変苦しくなる。
【0184】
さらに、匿名組合出資配当金についてである。匿名組合出資者に対する配当金はリースバック期間中に6%相当額として支払われる匿名組合出資配当金と地主またはSPCの債務不履行が解消された年度の分配可能余剰金の45%相当額として支払われる清算匿名組合出資配当金の2種類から成る。
【0185】
次に、株式配当金についてである。株主に対する配当金はリースバック期間中は支払われない。地主またはSPCの債務不履行が解消された年度の清算所得から清算法人税等を控除した金額が株式配当金として支払われる。
【0186】
最後に、効果についてである。地主またはSPCに万一債務不履行が発生し、リースバックに移行する場合にも清算処理を確実に行える計算システムにより、円滑な処理が行われると言う安心感を地主とSPCに与えることができる。
【0187】
しかして、第4階層の計算の基本システム(符号34)について説明する。定期借地権による土地活用の目的は基本的に定期借地権の期間で終了させることである。この目的のために、▲1▼資金調達システム、▲2▼元金返済システム、▲3▼市場に連動した期中分配システム、▲4▼清算分配システムの4つのシステムを確立し、SPCデフォルト防止計算書に組み入れることによりSPCのデフォルトを防止する計算システムを開発した。この計算の基本システムのコンピュータ画面は、200(図40)の通りである。
【0188】
次に、資金調達システムについてである。土地付建物を対象としたSPCの資金調達は約70%をノンリコースローン、約30%をエクイティとしている。定期借地権付建物を対象とした、地主型SPCシステムは土地代がないことから、100%をノンリコースローンとしても土地付建物の70%のノンリコースローンより小さい金額となる。この基本構造を利用して投資金額の約97%をノンリコースローンとし、残りの3%を事業関係者を匿名組合出資者とするしくみを構築した。
【0189】
そして、元金返済システムについてである。SPCの健全性を実現するための最大のポイントは損益と収支を合致させることであるが、この問題を解決しているSPCは皆無である。地主型SPCシステムでは投資金額のうち建物勘定以外の金額は繰延資産勘定にすることにより減価償却費を多くして、元金返済との乖離を小さくする計算メカニズムを確立し、損益と収支の乖離を小さくして過大法人税を抑制した。
【0190】
さらに、期中分配システムについてである。期中の配当や変動地代を市場に連動させることにより過大配当や過大地代を抑制し、SPCの安定性を確保している。なお地代は一定の固定地代と上記変動地代によるシステムとし地主とSPCのバランスを図っている。
【0191】
次に、清算分配システムについてである。期中の配当や地代を抑制した結果、清算余剰金が発生した場合に借地期間満了時にSPCの出資者と地主に分配することにより、期中のSPCの安定を図るとともに、出資者と地主の利益の調和を図っている。
【0192】
最後に、効果についてである。SPCデフォルト防止計算書を開発することにより、資金調達→元金返済→期中分配→清算分配のメカニズムを具体的な計算で裏付け、地主型SPCシステムを社会に受け入れられる実践的なシステムとした。
【0193】
しかして、第5階層の計算システムの体系(符号35)について説明する。借地期間中は実数に基づくSPCデフォルト防止計算書を作成し、当初の予測と比べることによってSPCの安全性を毎月チェックする。借地期間満了時は地主の債務履行か債務不履行かによってそれぞれのSPCデフォルト防止計算書に分かれリースバック移行後もそれぞれリースバック移行後SPC収支計算書が用意されている。この計算システムの体系のコンピュータ画面は、200A(図41)の通りである。
【0194】
次に、期間の延長についてである。地主型SPCシステムは、借地期間満了時に地主の債務不履行が発生しない限り、基本的にSPCに債務不履行が発生しないようなしくみとなっている。借地期間満了時に地主が債務を履行した場合でSPCが債務不履行となるのは家賃が相当激変した例外的な事態であるが、そのようなケースでも1〜2年リースバック契約に移行すれば足りる。また借地期間満了時の地主の債務不履行のケースでは3年〜5年のリースバック契約に移行することになる。
【0195】
最後に、効果についてである。借地期間満了時のSPCデフォルト防止計算書を地主債務履行型と地主債務不履行型とに分けることによって初めて、リースバック移行後のSPC収支計算書が可能となり、地主と匿名組合出資者の安心を確保した。
【0196】
しかして、第6階層の家賃水準の考え方と具体例(符号36)について説明する。家賃水準の考え方は、実態に合わせ運用期間18年の例で次のような計算の前提を設けている。▲1▼初年度の稼働率を65%、2年度以降を95%としている。▲2▼当初2年間家賃保証方式で全期間家賃を一定とした(ケース1)と、7年後に10%、13年後に20%家賃下落がある(ケース2)と、7年後に20%、13年後に40%家賃下落がある(ケース3)の3通りである。▲3▼当初2年間家賃保証方式とは別に全期間家賃保証方式も計算している。なお下表は品川区のビルの具体例に基づく数字である。この家賃水準の考え方と具体例のコンピュータ画面は、200B(図42)の通りである。
【0197】
しかして、第7階層のSPCデフォルト防止計算書(符号37)について説明する。SPCデフォルト防止計算書の計算のポイントは、▲1▼予じめ定期借地権設定契約で定められた収支水準(45)により匿名組合出資配当、株式配当が行われる。▲2▼パラメーターを変化させることにより予じめ定められた収支水準に基づく匿名組合出資配当率(130)を求める。▲3▼匿名組合出資配当率により匿名組合出資配当金(59)と変動地代(60)が計算され税引前当期利益(62)が算出される。▲4▼税引前当期利益に対して直接的に株式配当が行われないよう予め定められた収支水準に基づき計算調整(66)を行い株式配当(67)が決定されることである。計算の結果、損益計算書、資金繰計算書、貸借対照表、累計収支計算書を含んだSPCデフォルト防止計算書が自動的に作成される。このSPCデフォルト防止計算書のコンピュータ画面は、210(図37)の通りである。
【0198】
次に、債務不履行の判定についてである。SPCデフォルト防止計算書の清算余剰金(99)がエクイティ(匿名組合出資金+資本金)の金額未満の場合にSPCの債務不履行と判定され停止条件付リースバック契約が機能し、リースバック契約に移行する。地主の債務不履行の場合は地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書で計算をし直し、リースバック契約に移行する。
【0199】
最後に、具体例についてである。品川区の具体例の(ケース1)(ケース2)(全期間家賃保証方式)では地主が債務を履行した場合、SPCに債務不履行が発生しないことから、第8階層の地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例は(ケース3)としている。また地主が債務を履行しない場合も比較容易性を考えて地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例も(ケース3)としている。
【0200】
しかして、第7階層の地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号38)について説明する。地主が債務を履行すれば、(ケース1)(ケース2)(全期間家賃保証方式)は借地期間満了時に終了するが、この(ケース3)だけは運用期間延長される。この地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)のコンピュータ画面は、211(図44、図44の部分拡大図である図45と46と47を含む、以下同じ)の通りである。
【0201】
しかして、第7階層の地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)(符号39)について説明する。地主が債務不履行の場合は、(ケース1)(ケース2)(ケース3)(全期間家賃保証方式)いずれも運用期間延長が必要である。この地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)のコンピュータ画面は、212(図48、図48の部分拡大図である図49と50と51を含む、以下同じ)の通りである。
【0202】
しかして、第7階層のリースバック移行後SPC収支計算書(符号40)について説明する。リースバック移行後は、いかに早くリースバック期間を終了させるかがSPCニーズにも地主ニーズにも合致する。この考え方に基づきリースバック移行後SPC収支計算書の計算メカニズムを組み立てる。このリースバック移行後SPC収支計算書のコンピュータ画面は、220(図37)の通りである。
【0203】
次に、固定リースバック家賃についてである。リースバック契約に移行した後のSPCから地主に支払われる固定リースバック家賃は、地主債務履行型も地主債務不履行型も土地・建物の公租公課相当額としている。両者に差をつけないのはリースバック契約の早期終了がSPCニーズも地主ニーズも満たすという思考に基づいているからである。
【0204】
そして、変動リースバック家賃についてである。地主債務不履行型は借地期間満了時の地主清算金(建物売買代金+保証金返戻金−預り敷金清算金−清算変動地代)をSPCが受領できないことから、この受領できない地主清算金の全部または一部をSPCは未収金として計上することになる。地主債務不履行型ではこの未収金を消去していくという要請があるために未収金と相殺する変動リースバック家賃システムを開発した。SPCは利益剰余金または変動リースバック家賃控除前の当期利益の金額のうちいずれか大きい金額をその年度の変動リースバック家賃として計上する。地主は現金が受領できない変動リースバック家賃収入を計上することになり莫大な法人税を支払うことになる。いわば地主の債務不履行に対して国が罰則を課すという結果になるわけである。なお清算変動地代は期間が延長される場合は計算されないことになるため、地主債務不履行額はその分大きくなるが、リースバック契約終了時には清算リースバック家賃が支払われる。
【0205】
最後に、具体例についてである。SPCデフォルト防止計算書を引き継いでリースバック移行後SPC収支計算書が計算されることから、この具体例も品川区の(ケース3)で計算する。
【0206】
しかして、第7階層の地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)(符号41)について説明する。(ケース3のような家賃の大激変(7年後〜12年後20%減、12年後〜18年後40%減)の場合も地主が債務履行すれば2年の延長で足りる。この地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)のコンピュータ画面は、221(図53、図53の部分拡大図である図54と55と56を含む、以下同じ)の通りである。
【0207】
しかして、第8階層の地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)(符号42)について説明する。(ケース3)で地主が債務不履行の場合は計算上は13年間の延長となるが、この場合は5年間で止め、最悪の場合は地主に定期借地権付建物を売却してもらい終了する。ちなみに(ケース1)は2年間(ケース2)は4年間全期間家賃保証方式は3年間の延長で足りる。この地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)のコンピュータ画面は、221A(図57)の通りである。
【0208】
しかして、第7階層の地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)(符号43)について説明する。(ケース3)のような家賃の激変の場合も地主が債務を履行すれば2年で終わることから、地主には安心感のあるシステムである。この地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)のコンピュータ画面は、221(図58、図58の部分拡大図である図59と60を含む、以下同じ)の通りである。
【0209】
しかして、第7階層の地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)(符号44)について説明する。地主が債務不履行の場合には、地主はSPCに対する未払い金を償却するために変動サブリース家賃収入を計上する結果、地主は莫大な法人税を支払う結果、利益はあるが資金が大幅に不足するという結果となる。要するに地主の債務不履行に対する罰則を国や地方公共団体が法人税という形で課すはけである。この地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)のコンピュータ画面は、221A(図61)の通りである。
【0210】
しかして、第7階層の提案書(符号45)について説明する。SPCデフォルト防止システムはシステムが多岐にわたるため地主・デベロッパー等の事業関係者の理解容易性を図るため簡略提案書と詳細提案書に分けている。この提案書のコンピュータ画面は、230(図62)の通りである。
【0211】
つぎに、知的所有権についてである。提案書(簡略提案書・詳細提案書)の表やグラフはすべてSPCデフォルト防止計算書やリースバック以降後SPC収支計算書からアウトプットされる。要するに計算手段から説明手段が導き出されるように、すべてコンピュータ上、制御されるシステムとして開発した。
【0212】
最後に、具体例についてである。品川区の実際の案件で、地主・デベロッパーに提出した簡略提案書・詳細提案書の具体例である。
【0213】
しかして、第8階層の簡略提案書の具体例(符号46)について説明する。物件によって多少提案の内容が異なるが、品川区の具体例では14ページとしている。この簡略提案書のコンピュータ画面は231の1〜231の15(図63〜77)の通りである。
【0214】
しかして、第8階層の詳細提案書の具体例(符号47)について説明する。物件によって多少提案の内容が異なるが、品川区の具体例では75ページとしている。この詳細提案書のコンピュータ画面は232の1〜232の75(図78〜160)の通りである。
【0215】
【発明の効果】
本発明にかかるインターネット利用による「地主型SPCシステム」は、以上のごとくになしたゆえ、上記の課題を解決して以下の如き多大な効果が生じた。すなわち、本発明の「地主型SPCシステム」は地主が一定の定期借地権の期間で土地を貸すだけで、地主が資金調達をしないで、ビルや店舗や病院やマンションやアパートや駐車場などの簡易施設の開発・建設を開発型SPCが行うことを可能にした。
【0216】
次に、定期借地権と建物買取方式と停止条件付リースバック契約とSPCを組み合わせることにより、SPCの安定と地主の利益を調和させ、SPCの普及を図る。
【0217】
そして、投資家を中心にしくみを構築している一般のSPCでなく、地主を中心にしくみを構築している地主型SPCを組成することにより、土地供給を促進する。
【0218】
さらに、定期借地権の「メリットである期間の限定」と「デメリットである期間に限定による家賃の激変に対処できない」という問題をバランスさせる建物買取方式と停止条件付リースバック契約方式の確立により、SPCにデフォルトが発生しないしくみを開発し、定期借地権の普及に貢献する。
【0219】
次に、定期借地権付建物のメリットである「土地代がないことから投資金額が相対的に小さいこと」と、建物買取方式のメリットである「借地期間満了時の地主清算金として当初投資額の約20%がSPCに返戻されること」に着目し、地主のメインバンクを中心としてレンダーが組成されるしくみを確立した。レンダーが地主に対する融資としてではなく、プロフェッショナルがサポートする建物経営に純化したSPCに融資するという「地主の信用」を加味した新しい金融形態である。この新しい金融商品が、閉塞した金融市場に一石を投じるものと確信している。
【0220】
そして、SPCを安定させることにより、SPCの匿名組合出資者となるデベロッパー、建設会社、設計事務所等の事業関係者の事業参画を促進する。
【0221】
最後に、地主型SPCシステムの普及により、個人地主や法人地主の土地が有効に活用されるのではなく、デベロッパー、建設会社、設計事務所、PM・CM会社、アセットマネジメント会社、プロパティマネジメント会社、ファイナンシャルマネジメント会社、銀行、信託銀行ならびに弁護士、公認会計士等の専門家の事業を拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムの一実施例のブロックダかとイアグラムを示したものである。
【図2】本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムの一実施例のコンピュータ機構とそのソフトウェアの組み合わせを基にしたその操作のフローチャートであり、その手順の流れを矢印の線に付記したアルファベットの順に示したものである。
【図3】本発明にかかるインターネット利用による地主型SPCシステムの全体図を示したものである。
【図4】地主型SPCシステムのトップページで地主型SPCシステムのビジネスモデルの知的所有権の画面図(10)である。
【図5】地主型SPCシステムの全体像を階層ごとに明示した体系図表の画面図(10A)である。
【図6】図5の表の前半部分の拡大図を示している。
【図7】図5の表の右半分の上部の拡大図を示している。
【図8】図5の表の右半分の下部の拡大図を示している。
【図9】地主型SPCシステムに関心のあるユーザーがパスワードを申請する画面図(11)である。
【図10】地主型SPCシステムのパスワード申請者に対して所定の事項を確認の上、パスワードを返送する画面図(11a)である。
【図11】地主型SPCシステムの第1階層以降の画面を見るためのパスワード入力画面を表した図(12)である。
【図12】第1階層の基本理念の画面図(S11)である。
【図13】第2階層の知的所有権の柱の画面図(S21)である。
【図14】第3階層の商品の画面図(S31)である。
【図15】第4階層の基本システムの画面図(100)である。
【図16】第5階層のSPCデフォルト防止システムの体系の画面図(100A)である。
【図17】第6階層のSPCデフォルト防止システムの画面図(100B)である。
【図18】第7階層の入口のサブシステムの画面図(110)である。
【図19】第8階層のSPCデフォルト防止契約方式の画面図(111)である。
【図20】第9階層の契約書の体系の画面図(111A)である。
【図21】第8階層の事業推進方式の画面図(112)である。
【図22】第9階層の事業推進と資金調達の画面図(112A)である。
【図23】第8階層の仮登記方式の画面図(113)である。
【図24】第8階層の当初短期家賃保証方式の画面図(114)である。
【図25】第7階層の運用期間中のサブシステムの画面図(120)である。
【図26】第8階層の保証金期中返戻方式の画面図(121)である。
【図27】第8階層の配当制限方式の画面図(122)である。
【図28】第8階層の変動地代方式の画面図(123)である。
【図29】第8階層の繰延資産活用方式の画面図(124)である。
【図30】第9階層の繰延資産の活用と元金返済システムの画面図(124A)である。
【図31】第8階層のノンリコースローン調達方式の画面図(125)である。
【図32】第9階層の地主型SPCの資金調達の考え方の画面図(125A)である。
【図33】第7階層の出口のサブシステムの画面図(130)である。
【図34】第8階層の建物減額買取方式の画面図(131)である。
【図35】第8階層の清算処理方式の画面図(132)である。
【図36】第9階層の運用期間延長の判定と対応の画面図(132A)である。
【図37】第8階層の清算分配方式の画面図(133)である。
【図38】第8階層の停止条件付リースバック契約方式の画面図(134)である。
【図39】第9階層のリースバック移行後の清算処理の画面図(135)である。
【図40】第4階層の計算の基本システムの画面図(200)である。
【図41】第5階層の計算システムの体系の画面図(200A)である。
【図42】第6階層の家賃水準の考え方と具体例の画面図(200B)である。
【図43】第7階層のSPCデフォルト防止計算書の画面図(210)である。
【図44】第8階層の地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)の画面図(211)である。
【図45】図44の表の部分の上部の拡大図を示している。
【図46】図44の表の部分の中部の拡大図を示している。
【図47】図44の表の部分の下部の拡大図を示している。
【図48】第8階層の地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)の画面図(212)である。
【図49】図48の表の部分の上部の拡大図を示している。
【図50】図48の表の部分の中部の拡大図を示している。
【図51】図48の表の部分の下部の拡大図を示している。
【図52】第7階層のリースバック移行後SPC収支計算書の画面図(220)である。
【図53】第8階層の地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)の画面図(221)である。
【図54】図53の表の部分の上部の拡大図を示している。
【図55】図53の表の部分の中部の拡大図を示している。
【図56】図53の表の部分の下部の拡大図を示している。
【図57】第9階層の地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)の画面図(221A)である。
【図58】第8階層の地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)の画面図(222)である。
【図59】図58の表の部分の上部半分の拡大図を示している。
【図60】図58の表の部分の下部半分の拡大図を示している。
【図61】第9階層の地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)の画面図(222A)である。
【図62】第8階層の提案書の画面図(画面30)である。
【図63】第8階層の簡略提案書(231)であってその表紙の部分(231の1)である。
【図64】図63のものの画面を表した図であって、最初の目次の部分(231の2)である。
【図65】図63のものの画面を表した図であって、土地に付いている担保を解除するため保証金25億円の部分(231の3)である。
【図66】図63のものの画面を表した図であって、保証金25億円支払えるメカニズムの具体的金額の内容の部分(231の4)である。
【図67】図63のものの画面を表した図であって、建物計画の効率化の部分(231の5)である。
【図68】図63のものの画面を表した図であって、事業主体はデベロッパーの部分(231の6)である。
【図69】図63のものの画面を表した図であって、地主型SPCの部分(231の7)である。
【図70】図63のものの画面を表した図であって、地主型SPCの資金調達の考え方の部分(231の8)である。
【図71】図63のものの画面を表した図であって、ノンリコースローンの部分(231の9)である。
【図72】図63のものの画面を表した図であってSPCの開始バランスシートの部分(231の10)である。
【図73】図63のものの画面を表した図であって、SPCの収支計算書の部分(231の11)である。
【図74】図63のものの画面を表した図であって、借地期間満了時の建物売買代金の部分(231の12)である。
【図75】図63のものの画面を表した図であって、抵当権が抹消され収入とビルを獲得の部分(231の13)である。
【図76】図63のものの画面を表した図であって、デフォルト防止システムの部分(231の14)である。
【図77】図63のものの画面を表した図であって、デフォルト防止システムの部分(231の15)である。
【図78】第8階層の詳細提案書(232)であって、その表紙の部分(232の1)である。
【図79】図78のものの画面を表した図であって、最初の目次の部分(232の2)である。
【図80】図78のものの画面を表した図であって、ご挨拶の部分(232の3)である。
【図81】図78のものの画面を表した図であって、活財システムの体系の部分(232の4)である。
【図82】図78のものの画面を表した図であって、建物計画の効率化の部分(232の5)である。
【図83】図78のものの画面を表した図であって、前回建物計画案との比較の部分(232の6)である。
【図84】図78のものの画面を表した図であって、PM・CM業務による建物計画の合理化の部分(232の7)である。
【図85】図78のものの画面を表した図であって、保証金25億円の部分(232の8)である。
【図86】図78のものの画面を表した図であって、保証金25億円が支払えるメカニズムの具体的金額の内容の部分(232の9)である。
【図87】図78のものの画面を表した図であって、事業主体はデベロッパーの部分(232の10)である。
【図88】図78のものの画面を表した図であって、地主型SPCの部分(232の11)である。
【図89】図78のものの画面を表した図であって、地主型SPCの資金調達の考え方の部分(232の12)である。
【図90】図78のものの画面を表した図であって、当初2年間は家賃保証方式で運用の部分(232の13)である。
【図91】図78のものの画面を表した図であって、純家賃水準と実質家賃割合の部分(232の14)である。
【図92】図78のものの画面を表した図であって、繰延資産活用システムの部分(232の15)である。
【図93】図78のものの画面を表した図であって、元金均等返済方式のシステム化の部分(232の16)である。
【図94】図78のものの画面を表した図であって、建物売買代金の部分(232の17)である。
【図95】図78のものの画面を表した図であって、抵当権が抹消され収入とビルを獲得の部分(232の18)である。
【図96】図78のものの画面を表した図であって、デフォルト防止システムの部分(232の19)である。
【図97】図78のものの画面を表した図であって、デフォルト防止と仮登記システムの部分(232の20)である。
【図98】図78のものの画面を表した図であって、4パターンの清算処理の部分(232の21)である。
【図99】図78のものの画面を表した図であって、運用期間延長の判定と対応の部分(232の22)である。
【図100】図78のものの画面を表した図であって、ティクス棟の運用期間延長についての部分(232の23)である。
【図101】図78のものの画面を表した図であって、期間延長の抵抗ラインの部分(232の24)である。
【図102】図78のものの画面を表した図であって、純家賃収入の部分(232の25)である。
【図103】図78のものの画面を表した図であって、実質家賃水準一覧表の部分(232の26)である。
【図104】図78のものの画面を表した図であって、ケース別純家賃収入の推移グラフの部分(232の27)である。
【図105】図104の表の部分の上部半分の拡大図を示している。
【図106】図104の表の部分の下部半分の拡大図を示している。
【図107】図78のものの画面を表した図であって、地代の部分(232の28)である。
【図108】図78のものの画面を表した図であって、地代一覧表の部分(232の29)である。
【図109】図78のものの画面を表した図であって、ケース別地代グラフの部分(232の30)である。
【図110】図78のものの画面を表した図であって、諸支出の部分(232の31)である。
【図111】図78のものの画面を表した図であって、諸支出一覧表の部分(232の32)である。
【図112】図78のものの画面を表した図であって、ケース別諸支出グラフの部分(232の33)である。
【図113】図78のものの画面を表した図であって、配当率の部分(232の34)である。
【図114】図78のものの画面を表した図であって、配当率一覧表の部分(232の35)である。
【図115】図78のものの画面を表した図であって、ケース別配当率グラフの部分(232の36)である。
【図116】図78のものの画面を表した図であって、ノンリコースローンの部分(232の37)である。
【図117】図78のものの画面を表した図であって、ノンリコースローン一覧表の部分(232の38)である。
【図118】図78のものの画面を表した図であって、ケース別資金過不足グラフの部分(232の39)である。
【図119】図118の表の部分の上部半分の拡大図を示している。
【図120】図118の表の部分の下部半分の拡大図を示している。
【図121】図78のものの画面を表した図であって、清算処理の部分(232の40)である。
【図122】図78のものの画面を表した図であって、清算処理一覧表の部分(232の41)である。
【図123】図78のものの画面を表した図であって、ケース別清算処理グラフの部分(232の42)である。
【図124】図78のものの画面を表した図であって、清算分配金の部分(232の43)である。
【図125】図78のものの画面を表した図であって、精算分配金一覧表の部分(232の44)である。
【図126】図78のものの画面を表した図であって、ケース別清算分配金グラフの部分(232の45)である。
【図127】図78のものの画面を表した図であって、SPC総括損益計算書の部分(232の46)である。
【図128】図78のものの画面を表した図であって、SPC損益計算書(ケース1)の部分(232の47)である。
【図129】図78のものの画面を表した図であって、SPC損益計算書(ケース2)の部分(232の48)である。
【図130】図78のものの画面を表した図であって、SPC損益計算書(ケース3)の部分(232の49)である。
【図131】図78のものの画面を表した図であって、SPC損益計算書(全期間家賃保証方式)の部分(232の50)である。
【図132】図78のものの画面を表した図であって、SPC総括収支計算書の部分(232の51)である。
【図133】図78のものの画面を表した図であって、SPC収支計算書(ケース1)の部分(232の52)である。
【図134】図78のものの画面を表した図であって、SPC収支計算書(ケース2)の部分(232の53)である。
【図135】図78のものの画面を表した図であって、SPC収支計算書(ケース3)の部分(232の54)である。
【図136】図78のものの画面を表した図であって、SPC収支計算書(全期間家賃保証方式)の部分(232の55)である。
【図137】図78のものの画面を表した図であって、SPC開始貸借対照表の部分(232の56)である。
【図138】図78のものの画面を表した図であって、SPC貸借対照表(ケース1)の部分(232の57)である。
【図139】図78のものの画面を表した図であって、SPC貸借対照表(ケース2)の部分(232の58)である。
【図140】図78のものの画面を表した図であって、SPC貸借対照表(ケース3)の部分(232の59)である。
【図141】図78のものの画面を表した図であって、SPC貸借対照表(全期間家賃保証方式)の部分(232の60)である。
【図142】図78のものの画面を表した図であって、地主総括収支計算書の部分(232の61)である。
【図143】図78のものの画面を表した図であって、地主収支計算書(ケース1)の部分(232の62)である。
【図144】図78のものの画面を表した図であって、地主収支計算書(ケース2)の部分(232の63)である。
【図145】図78のものの画面を表した図であって、地主収支計算書(ケース3)の部分(232の64)である。
【図146】図78のものの画面を表した図であって、地主収支計算書(全期間家賃保証方式)の部分(232の65)である。
【図147】図78のものの画面を表した図であって、地主債務履行型〔パターンA〕の考え方の部分(232の66)である。
【図148】図78のものの画面を表した図であって、〔パターンA〕のSPC収支計算書(ケース3)の部分(232の67)である。
【図149】図148の表の部分の上部半分の拡大図を示している。
【図150】図148の表の部分の下部半分の拡大図を示している。
【図151】図78のものの画面を表した図であって、〔パターンA〕の地主収支計算書(ケース3)の部分(232の68)である。
【図152】図78のものの画面を表した図であって、地主債務不履行型〔パターンB〕の考え方の部分(232の69)である。
【図153】図78のものの画面を表した図であって、〔パターンB〕のSPC収支計算書(ケース1)の部分(232の70)である。
【図154】図153の表の部分の上部半分の拡大図を示している。
【図155】図153の表の部分の下部半分の拡大図を示している。
【図156】図78のものの画面を表した図であって、〔パターンB〕の地主収支計算書(ケース1)の部分(232の71)である。
【図157】図78のものの画面を表した図であって、事業のしくみの部分(232の72)である。
【図158】図78のものの画面を表した図であって、専門家によるバックアップの部分(232の73)である。
【図159】図78のものの画面を表した図であって、契約書体系の部分(232の74)である。
【図160】図78のものの画面を表した図であって、スケジュールの部分(232の75)である。
【符号の説明】
1,10    地主型SPCシステム
2,10A   体系図表
3,11    パスワード申請
4,11A   パスワード返送
5,12    パスワード入力
6,S11   基本理念
7,S21   知的所有権の柱
8,S31   商品
9,100   基本システム
10,100A SPCデフォルト防止システムの体系
11,100B SPCデフォルト防止システム
12,110  入口のサブシステム
13,111  SPCデフォルト防止契約方式
14,111A 契約書体系
15,112  事業推進方式
16,112A 事業推進・資金調達
17,113  仮登記方式
18,114  当初短期家賃保証方式
19,120  運用期間中のサブシステム
20,121  保証金期中返戻方式
21,122  配当制限方式
22,123  変動地代方式
23,124  繰延資産活用方式
24,124A 繰延資産の活用・元金返済システム
25,125  ノンリコースローン調達方式
26,125A 地主型SPCの資金調達
27,130  出口のサブシステム
28,131  建物減額買取方式
29,132  清算処理方式
30,132A 運用期間延長の判定・対応
31,133  清算分配方式
32,134  停止条件付リースバック契約方式
33,134A リースバック移行後の清算処理
34,200  計算の基本システム
35,200A 計算システム体系
36,200B 家賃水準の考え方・具体例
37,210  SPCデフォルト防止計算書
38,211  地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書
39,212  地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書
40,220  リースバック移行後SPC収支計算書
41,221  地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書
42,221A 地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書
43,222  地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書
44,222A 地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書
45,230  提案書
46,231  簡略提案書
47,232  詳細提案書
48,S12  問い合わせ
49,S22  回答
C1   電子メ−ル受信部
C2   顧客情報デ−タ収集部
C3   デ−タベ−ス管理部
C4   デ−タ集計分析部
C5   顧客情報送信部
M1   電子メール
M2   体系情報
M3   パスワ−ド申請
M4   パスワ−ド申請受信
M5   パスワ−ド送信
M6   体系情報照会
M7   活財新築ビル15
M8   問い合わせ
M9   回答
M10  問い合わせ送信

Claims (4)

  1. 新築ビルと新築店舗と中古ビルと新築マンションと新築簡易アパートと新築簡易店舗と新築簡易施設とを対象とした下記の地主型SPCシステムを駆動できるようにした情報配信収集システムであって、顧客からの電子メ−ルを受信する電子メ−ル受信部、該電子メ−ル受信部の電子メ−ルの内容から顧客の情報を収集する顧客情報デ−タ収集部、該顧客情報デ−タ収集部からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納するデ−タベ−ス管理部、該デ−タベ−ス管理部からの顧客情報を集計分析するデ−タ集計分析部、該デ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信する顧客情報送信部であって且つ下記の49画面は、その地主型SPCシステムの全体像を凝縮して体系的に内容が理解され得るものであり、さらにこの49画面は、インターネットで公表され誰もが任意にクリックすることにより地主型SPCシステムの内容が理解され得るもの、から構成されることを特徴としたインターネット利用による地主型SPCシステム。
    上記の地主型SPCシステムは、既存のアプリケーションソフトからコンピュータスクリーンにアウトプットできるようにしたものであり、地主型SPCシステムの主部画面とその派生部の画面の内容が記録されているもので、その体系はインターネット上で開示しこの地主型SPCシステムを通して広く資金ゼロの建物建設の普及を図るように構成されているものであり、且つその内容のコンピュータ画面は、階層的に構築されていて、上記の画面の中のトップページ、体系図表、パスワード関係がパスワード申請とパスワード返送とパスワード入力の3画面と、第1階層が上記のパスワード入力からの基本理念とお問い合わせの2画面と、第2階層が上記の基本理念からの知的所有権の柱と上記のお問い合わせからの回答の2画面と、第3階層が上記の知的所有権の柱からの商品の1画面と、第4階層が上記の商品からの基本システムと計算の基本システムの2画面と、第5階層が上記の基本システムからのSPCデフォルト防止システムの体系と上記の計算の基本システムからの計算システムの体系の2画面と、第6階層が上記のSPCデフォルト防止システムの体系からのSPCデフォルト防止システムと上記の計算システムの体系からの家賃水準の考え方と具体例の2画面と、第7階層が上記のSPCデフォルト防止システムからの入口のサブシステムと運用期間中のサブシステムと出口のサブシステム、そして上記の家賃水準の考え方と具体例からのSPCデフォルト防止計算書とリースバック移行後SPC収支計算書と提案書の6画面と、第8階層が上記の入口のサブシステムからのSPCデフォルト防止契約方式と事業推進方式と仮登記方式と当初短期家賃保証方式、そして上記の運用期間中のサブシステムからの保証金期中返戻方式と配当制限方式と変動地代方式と繰延資産活用方式とノンリコースローン調達方式、さらに上記の出口のサブシステムからの建物減額買取方式と清算処理方式と清算分配方式と停止条件付リースバック方式、そして上記のSPCデフォルト防止計算書からの地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)と地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)、さらに上記のリースバック移行後SPC収支計算書からの地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)と地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)、そして上記の提案書からの簡略提案書の具体例と詳細提案書の具体例の19画面と、第9階層が上記のSPCデフォルト防止契約方式からの契約書の体系、そして上記の事業推進方式からの事業推進と資金調達、さらに上記の繰延資産活用方式からの繰延資産の活用と元金返済システム、そして上記のノンリコースローン調達方式からの地主型SPCの資金調達の考え方、さらに上記の清算処理方式からの運用期間延長の判定と対応、そして上記の停止条件付リースバック方式からのリースバック移行後の清算処理、さらに上記の地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)からの地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)、そして上記の地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)からの地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)の8画面とで、合計49画面からなり、これらのコンピュータ画面は知的所有権を中心に構成されている。
  2. 新築ビルと新築店舗と中古ビルと新築マンションと新築簡易アパートと新築簡易店舗と新築簡易施設とを対象とした下記の地主型SPCシステムを駆動できるようにした情報配信収集システムであって、顧客からの電子メ−ルを受信する電子メ−ル受信部、該電子メ−ル受信部の電子メ−ルの内容から顧客の情報を収集する顧客情報デ−タ収集部、該顧客情報デ−タ収集部からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納するデ−タベ−ス管理部、該デ−タベ−ス管理部からの顧客情報を集計分析するデ−タ集計分析部、該デ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信する顧客情報送信部のうち、地主型SPCシステムの土台となる知的所有権となる下記の16画面から成り、さらに、この16画面は、インターネットで公表され誰もが任意にクリックすることにより地主型SPCシステムの基本の内容が理解され得るもの、から構成されることを特徴としたインターネット利用による地主型SPCシステム。
    上記の地主型SPCシステムは、既存のアプリケーションソフトからコンピュータスクリーンにアウトプットできるようにしたものであり、地主型SPCシステムの主部画面とその派生部の画面の内容が記録されているもので、その体系はインターネット上で開示しこの地主型SPCシステムを通して広く資金ゼロの建物建設の普及を図るように構成されているものであり且つその内容のコンピュータ画面は、階層的に構築されていて、上記の11画面はトップページ、体系図表、パスワード関係がパスワード申請とパスワード返送とパスワード入力の3画面と、第1階層が上記のパスワード入力からの基本理念とお問い合わせの2画面と、第2階層が上記の基本理念からの知的所有権の柱と上記のお問い合わせからの回答の2画面と、第3階層が上記の知的所有権の柱からの商品の1画面と、第4階層が上記の商品からの基本システムと計算の基本システムの2画面と、第5階層が上記の基本システムからのSPCデフォルト防止システムの体系と上記の計算の基本システムからの計算システムの体系の2画面と、第6階層が上記のSPCデフォルト防止システムの体系からのSPCデフォルト防止システムと上記の計算システムの体系からの家賃水準の考え方と具体例の2画面とで合計16画面からなり、これらのコンピュータ画面は知的所有権を中心に構成されている。
  3. 新築ビルと新築店舗と中古ビルと新築マンションと新築簡易アパートと新築簡易店舗と新築簡易施設とを対象とした下記の地主型SPCシステムを駆動できるようにした情報配信収集システムであって、顧客からの電子メ−ルを受信する電子メ−ル受信部、該電子メ−ル受信部の電子メ−ルの内容から顧客の情報を収集する顧客情報デ−タ収集部、該顧客情報デ−タ収集部からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納するデ−タベ−ス管理部、該デ−タベ−ス管理部からの顧客情報を集計分析するデ−タ集計分析部、該デ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信する顧客情報送信部のうち、地主型SPCシステムの具体的な手法としてシステム化した知的所有権22画面から成り、さらにこの22画面は、ビジネスモデル特許取得後に解りやすく編集され直し、インターネットで公表され誰もが任意にクリックすることにより地主型SPCシステムの具体的なシステムの内容が理解され得るもの、から構成されることを特徴としたインターネット利用による地主型SPCシステムの一部。
    上記の地主型SPCシステムは、既存のアプリケーションソフトからコンピュータスクリーンにアウトプットできるようにしたものであり、地主型SPCシステムの主部画面とその派生部の画面の内容が記録されているもので、その体系はインターネット上で開示しこの地主型SPCシステムを通して広く資金ゼロの建物建設の普及を図るように構成されているものであり且つその内容のコンピュータ画面は、階層的に構築されていて、上記の22画面は請求項2の第6階層に続き、第7階層が第6階層のSPCデフォルト防止システムからの入口のサブシステムと運用期間中のサブシステムと出口のサブシステムの3画面と、第8階層が上記の入口のサブシステムからのSPCデフォルト防止契約方式と事業推進方式と仮登記方式と当初短期家賃保証方式、そして上記の運用期間中のサブシステムからの保証金期中返戻方式と配当制限方式と変動地代方式と繰延資産活用方式とノンリコースローン調達方式、さらに上記の出口のサブシステムからの建物減額買取方式と清算処理方式と清算分配方式と停止条件付リースバック方式の13画面と、第9階層が上記のSPCデフォルト防止契約方式からの契約書の体系、そして上記の事業推進方式からの事業推進と資金調達、さらに上記の繰延資産活用方式からの繰延資産の活用と元金返済システム、そして上記のノンリコースローン調達方式からの地主型SPCの資金調達の考え方、さらに上記の清算処理方式からの運用期間延長の判定と対応の6画面とで合計22画面からなり、これらのコンピュータ画面は知的所有権を中心に構成されている。
  4. 新築ビルと新築店舗と中古ビルと新築マンションと新築簡易アパートと新築簡易店舗と新築簡易施設とを対象とした下記の地主型SPCシステムを駆動できるようにした情報配信収集システムであって、顧客からの電子メ−ルを受信する電子メ−ル受信部、該電子メ−ル受信部の電子メ−ルの内容から顧客の情報を収集する顧客情報デ−タ収集部、該顧客情報デ−タ収集部からの収集デ−タをデ−タベ−スで格納するデ−タベ−ス管理部、該デ−タベ−ス管理部からの顧客情報を集計分析するデ−タ集計分析部、該デ−タ集計分析部からの顧客情報を指定の箇所に送信する顧客情報送信部のうち、地主型SPCシステムの具体的な計算手段と計算手段から導かれる説明手段(提案書)をコンピュータ化した11画面から成り、さらにこの11画面は、ビジネスモデル特許取得後に解りやすく編集され直し、インターネットで公表され誰もが任意にクリックすることにより地主型SPCシステムの計算メカニズムの内容が理解され得るもの、から構成されることを特徴としたインターネット利用による地主型SPCシステム。
    上記の地主型SPCシステムは、既存のアプリケーションソフトからコンピュータスクリーンにアウトプットできるようにしたものであり、地主型SPCシステムの主部画面とその派生部の画面の内容が記録されているもので、その体系はインターネット上で開示しこの地主型SPCシステムを通して広く資金ゼロの建物建設の普及を図るように構成されているものであり且つその内容のコンピュータ画面は、階層的に構築されていて、請求項2の第6階層に続き、上記の11画面のうち第7階層がSPCデフォルト防止計算書とリースバック移行後SPC収支計算書と提案書の3画面と、第8階層が上記のSPCデフォルト防止計算書からの地主債務履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)と地主債務不履行型SPCデフォルト防止計算書の具体例(ケース3)、さらに上記のリースバック移行後SPC収支計算書からの地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)と地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)、そして上記の提案書からの簡略提案書の具体例と詳細提案書の具体例の6画面と、第9階層が上記の地主債務履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)からの地主債務履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)、そして上記の地主債務不履行型リースバック移行後SPC収支計算書の具体例(ケース3)からの地主債務不履行型リースバック移行後地主収支計算書の具体例(ケース3)の2画面とで合計11画面とからなり、これらのコンピュータ画面は知的所有権を中心に構成されている。
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