JP2004061231A - 試薬容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも試薬認識のための情報がコード化されて成る一次元コードを伴うラベルが自動走査可能に貼り付けられた廉価に運用可能な一次元コード付き試薬容器を提供する。
【解決手段】粒子凝集判定用プレートに分注する所定の試薬を揺動状態にて収容しておくための空間を囲む上面1、底面4および4つの側面2a,2b,3a,3bにて略箱型を成す試薬容器であって、略長方形を成す上面1から、該試薬の吸引口として筒状に突出した開口部5を有し、開口部5に隣接する上面1の長手方向に沿って走査(スキャン)読取可能な一次元コードが記入された一次元のコードラベル12が貼り付けられているような一次元コード付き試薬容器10を実施する。
【選択図】 図1
【解決手段】粒子凝集判定用プレートに分注する所定の試薬を揺動状態にて収容しておくための空間を囲む上面1、底面4および4つの側面2a,2b,3a,3bにて略箱型を成す試薬容器であって、略長方形を成す上面1から、該試薬の吸引口として筒状に突出した開口部5を有し、開口部5に隣接する上面1の長手方向に沿って走査(スキャン)読取可能な一次元コードが記入された一次元のコードラベル12が貼り付けられているような一次元コード付き試薬容器10を実施する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分析検査装置を用いて輸血や検査分析のため分注される試薬等を入れておくための試薬容器に係わり、特に一次元コード付きの試薬容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、分析検査装置を用いて行なう、例えば血液型や感染症の分析検査には、多くの検体検査や検査項目の迅速な自動分析検査作業のため様々な工夫がされている。
例えば、自動化された分析検査ステップにおいて利用される、凝集血液検査のための現行の反応容器(プレート)や試薬容器にも、識別のためのラベルが付けられている。
従来からこのラベルとして、手書きのものが試薬容器の腹部側面に貼られた状態で運用されていた。
【0003】
また、所定の試薬を試薬容器からノズルを差し込み取り出して、上記プレート上に配列形成された多数のウエル(凹部)に分注する分注装置が広く運用されている。このような試薬の分注作業から検体分析作業までの自動化に伴うデータ管理にも、そのラベルが利用可能になっていた。
【0004】
上記反応容器としては、第33回日本輸血学会総会の資料「種々の管底形態をもつマイクロプレートにおける赤血球凝集像の検討」に開示された如きマイクロプレートが広く知られている。
また、臨床と研究66巻第2号に記載の特集記事「輸血検査の自動化」に教示されたような装置の自動化技術が知られており、その中でも自動輸血検査装置(PK7200)などが広く利用される傾向にある。
【0005】
一方、従来の試薬容器として容器形状をした試薬容器は通常、開口部を上部中央にもつ円筒錐形状かそれに類する形状のものが多くみられた。
運用に際し、試薬等を収容する場合には常に内容物を攪拌して、その中に血球などが沈殿して固まらないようにしておく必要性があることから、専用の攪拌機構による円弧運動によって試薬容器全体を動かす揺動攪拌方式が適用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運用時の分析検査ステップにおいて、上述の自動輸血検査装置を利用した場合であっても、試薬容器は当該その検査装置に固有の専用トレイに試薬を移し替えて使用する必要があった。そのため、人の手による操作ミスが発生する可能性があった。
また、検体に陽性反応が生じた場合や、検体間の取り違え、あるいは隣接する液との間でコンタミネーションが発生した場合は、それらに対処するための履歴を調査する事後処理が必要となる。このような場合には特に、迅速で正確な対応が求められる。
【0007】
使用する容器に貼付けられるラベルには、識別のために目視して認識できるもののほか、専用スキャナで読み取る一次元コードまたは二次元コードが印刷されたものがある。しかし、コードラベルによる情報量とコストの比較では、ユーザにとって複雑で作成が容易でない汎用性に欠けるコード形態のものの導入は敬遠され、広範な運用には適さない。
【0008】
なお、自動分析装置のための試薬容器は主に、分注対象となる粒子凝集判定のためのマイクロプレートとの併用が前提とされる。つまり、自動化を容易にする容器とプレートとを、それぞれの配置位置とサイズとを整合して自動分析装置に搭載可能であることが必要とされる。多種多様な数多くの容器を使用する場合には特に、その管理や運用の容易さと低コスト化を図ることが求められる。
【0009】
そこで本発明の目的は、少なくとも試薬認識のための情報がコード化されて成る一次元コードを伴うラベルが自動走査可能に貼り付けられた、廉価に運用可能な一次元コードラベル付き試薬容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するため、本発明では次のような手段を講じている。すなわち第1の態様によれば、自動血液分析機にて使用する粒子性試薬を揺動状態にて収容しておくための空間を囲む上面、底面および4つの側面にて略箱型を成す試薬容器であって、略長方形を成す上記上面から、該試薬の吸引口として開口部を有し、上記開口部に隣接する上記上面の長手方向に沿って走査読取可能な一次元コードが配置されていることを特徴とする一次元コード付き試薬容器を提案する。
【0011】
また、第2の態様によれば、上記一次元コードには、当該試薬または試薬容器の種類を認識するためのバーコードが記入,印刷,刻印,もしくは貼り付けされて成る、上記載の一次元コード付き試薬容器を提案する。
さらに第3の態様によれば、上記一次元コードは、上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加して成る、上記載の一次元コード付きの試薬容器を提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の試薬容器に添付しようとするコードは、周知でしかも廉価な専用リーダーでも読み取れ、且つ作成可能な一次元コードが記入されものとして実施する。ここでは長手方向にスキャン可能なバーコードを用いる事とする。
以下、複数の実施形態を挙げて本発明について詳しく説明する。
【0013】
(第1実施形態)
まず、図1(a)〜図5に基づき、複数の実施形態を具体的に挙げて本発明について詳しく説明する。
図1(a)〜図1(c)に本発明の第1実施形態として、一次元コードにバーコードを採用したバーコードラベル付き試薬容器の一例を、投影法に基づく第三角法で図示している。詳しくは、投影面積が最も大きくなる面を試薬容器の正面とすると、図1(a)はこの試薬容器10の正面図を示し、図1(b)はその平面図、図1(c)はその右側面図をそれぞれ示している。
【0014】
図1(a)〜図1(c)によれば、この試薬容器10は次のような形状に設定される。すなわち、この試薬容器10は箱型を成し、水平に続く長方形の上面1の端部近傍から上方に向けて筒状に突出した略円形の開口部5を有している。上面1と底面4のほか、側面2a,2bおよび側面3a,3bがそれぞれ対面して鉛直下方に形成されて底端角部6,7まで続いている。また、開口部5の中心は上面1の長手方向の中心線上で、しかも上面1の一短辺から近い位置に設けられている。
【0015】
採用される材質は、透明なガラスや、あるいは廉価な樹脂やプラスチックを用いた乳白色の容器が望ましい。
また、特徴として一次元コードが記入されたバーコードラベル12が上面1に走査方向を長手方向に一致させた状態で貼り付けられている。
【0016】
このように第1実施形態によれば、一次元のバーコードラベル12を上面1の長手方向にスキャン可能に付与することで、上方からの試薬認識が容易になる。
【0017】
特に、一次元コードとして、汎用のバーコードを採用すれば、既存のバーコード作成装置を使ってラベルを作り、汎用のバーコードリーダによる自動認識によって、その試薬認識が迅速かつ確実に実行することができるようになる。
【0018】
また、この第1実施形態では、バーコードラベル12が試薬容器10に貼り付けられているが、このバーコードラベル12を貼り付ける代わりに、バーコード自体を試薬容器10に印刷もしくは刻印することも可能である。その結果、ユーザは廉価に運用できるようになる。
また、読み取ったそのバーコード情報を蓄積しておけば、分注から分析調査を含む処理ステップの履歴調査などにも利用可能となる。
【0019】
(第2実施形態)
次に、バーコードラベルのもう一つの形態として本発明の第2実施形態について説明する。これはユーザの所望により、識別のために目視可能な英数字等を付加したラベルにして実施するものである。
図2には第2実施形態としてのバーコードラベル付き試薬容器の一例を平面図で示している。
【0020】
この試薬容器20自体は前述した試薬容器10の仕様と相似なものであるので、その詳細説明は省略するが、特徴としては、一次元コードが記入されたバーコードラベル12が上面1に走査方向を長手方向に一致させた状態で貼り付けられている。そして特にこの第2実施形態では、コード部12aと共に、目視識別が可能な英数字等を記号部12bに記入した形態にて、バーコードラベル12が貼り付けられている。
【0021】
このように第2実施形態によれば、一次元バーコードとその内容が目視可能な英数字を、上面の長手方向に並べて添付することで、人為的に内容認識が可能となり、よって、例えば緊急の場合や、CCDによる写真に記録しておく際などには便利となり、またある程度の人手の介入による読取処理も可能になる。その結果、ユーザの運用形態に応じて多くの自由度が与えられる。
【0022】
バーコードラベル12の表面の材質は、記入内容が滲まない耐水性または耐油性を有するものが好ましく、その裏には粘着性の加工がされて容易に剥がれず、ガラスやプラスチック製容器に貼り付け可能な強粘タイプのものとする。
また、この第2実施形態では、前述した第1実施形態と同様にバーコードラベル12が試薬容器20に貼り付けられているが、このバーコードラベル12を貼り付ける代わりに、バーコード自体を試薬容器20に印刷もしくは刻印することも可能である。
【0023】
(変形例)
上述した第1実施形態、第2実施形態の変形例を例示する。図3(a)〜図3(c)には、この変形例としてのバーコードラベル付き試薬容器の一例を同様に図示している。図3(a)は試薬容器30の正面図、図3(b)はその平面図、図3(c)はその右側面図をそれぞれ示している。この変形例は、試薬容器30の上面にバーコード装着用のアダプタ31を着脱自在にしたものである。
【0024】
アダプタ31の表面にはバーコードラベル12が貼り付けられている。アダプタ31の一端には、試薬容器30の上面1に突出した開口部35の外周に嵌り込む凹部31aが設けられている。アダプタ31をプラスチックや樹脂などで形成することで、この凹部31aの外側が弾性変形することが可能となり、これによりアダプタ31が試薬容器30に嵌着脱自在に装着可能となる。
【0025】
なお、アダプタ31にバーコードラベル12を貼り付ける代わりに、バーコード自体をアダプタ31に印刷もしくは刻印することも可能である。
この場合の試薬容器30の素材は、上述した第1実施形態,第2実施形態と同様に、樹脂だけでなくガラスでも良いことは自明である。
【0026】
次に具体的な運用形態として、上述のバーコードラベル付き試薬容器を認識するためのシステムについて図4(a)及び図4(b)に基づき説明する。
図4(a)及び図4(b)には、本発明のバーコードラベル付き試薬容器10を移送すると共に、貼付けられたそのバーコードラベルから試薬ID等を光学的に読み取るため装置システムの外観を平面図及び正面図で示している。
図4(a)に示す如く、周知の移送機構を有する試薬移送部40が、前述した試薬容器10を移送可能に構成されている。また、図4(b)に示す如くその装置システムには試薬IDリーダとしてのバーコードリーダ50が設けられている。
【0027】
効率的な分注のために、ここでは12本のノズル46に対応して千鳥型に6個ずつ二列に試薬容器10を配列するか、または自動分析装置100側にピッチ変更を付加することにより、二列に配列した試薬容器10の上面1にバーコードラベル12を添付し、ノズル46を移送するアーム部47にそのバーコードラベル12を読み取るためのバーコードリーダ50の移動機構と兼ね合わせる構成にしている。
さらにまた、ピッチ変更する場合は、二列の容器列のノズル開口部を隣り合わせに位置するように配置させ、ピッチ変更量が少なくなるようにセットしている。
【0028】
なお、図4に示す如く、マイクロプレートにも所定のバーコードラベルをプレートコード35として添付することを前提とした場合を想定すると、本発明に係わる試薬容器10とマイクロプレートの両方の固有なIDを含むバーコードラベルを読みながら分析検査する自動分析装置100においては、これらは次のように運用される。
【0029】
そのマイクロプレートのバーコードラベル(プレートバーコード35)と、本発明の試薬容器10の上面1に添付されたバーコードラベル12とを両方読み取るバーコードリーダ50を装置システムとして一台で構成することとし、この自動分析装置100の移動機構と兼ね合わせた構成に実施することで、装置システム全体の簡素化と統一化ができ、廉価にシステム構成が可能となる。
【0030】
図5には、本発明に係わる試薬容器10,20の試薬IDとしてのバーコードラベル12を読み取る順序を矢印で示している。
試薬容器群は、6個で一組を成すように互いの容器長辺(側面2a,2b)を隣接させ載置されている。そして、同様な三組がそれぞれ千鳥足状に僅かにずらした状態で長手方向に配列された状態で、これら試薬容器群が試薬格納部45内に所定のカゴ容器(不図示)に入れられ収容されている。
【0031】
このような配列状態において、バーコードリーダ50は、図中の矢印が示す方向に移動しながら、二組のR1列(R1−12CH〜R1−1CH)へと順次に光学的スキャニングを行ない個々のIDを読み取っていくように制御される。
【0032】
以上説明したように、バーコードリーダ50が試薬容器10,20の認識のために上面1に貼られたバーコードラベル12のコード部12aを走査するスキャン方向は、当該試薬容器10,20の長手方向に一致し、且つその方向は、マイクロプレートの行方向に一致するように配置されることがわかる。
よって、バーコードリーダ50の走査制御は、当該試薬容器10,20が三個配列された長手方向と一致するか平行する線上に沿った移動によって容易に行なえる。また、試薬吸引用のノズル46の移送アーム部にバーコードリーダ50を設置させることで、例えば該ノズル46の移送機構はバーコードリーダ50の移送機構と同じものを兼用できるようになる。
【0033】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
(付記1) 複数の試薬用プローブを移送可能な移送手段と該プローブ移送機構と同じ移送機構にて移送される一次元コード読取り装置とを具備した血液分析装置にて使用される略箱型の試薬容器において、
略長方形を成す上面の中央から片側に寄った位置に該試薬の吸引口としての開口部を有し、同じく上面長手方向に沿って走査読取り可能な一次元コードが付加されていることを特徴とする試薬容器。
【0034】
(付記2) 上記一次元コードは、当該試薬または、当該試薬容器の種類を認識するためのバーコードであることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0035】
(付記3) 上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加されていることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0036】
(付記4) 複数の試薬用プローブを移送可能な移送手段と該プローブ移送機構と同じ移送機構にて移送される一次元コード読取り装置とマイクロプレート状反応容器移送手段を具備した血液分析装置にて使用される略箱型の試薬容器において、略長方形を成す上面の中央から片側に寄った位置に該試薬の吸引口としての開口部を有し、同じく上面長手方向に沿って走査読取り可能な一次元コードが付加されていることを特徴とする試薬容器。
【0037】
(付記5) 上記一次元コードは、当該試薬または、当該試薬容器の種類を認識するためのバーコードであることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0038】
(付記6) 上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加されていることを特徴とする付記1記載の一次元コード付試薬容器。
【0039】
(付記7) 上記一次元コードは、試薬容器に対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも試薬認識のための情報がコード化されて成る一次元コードを伴うラベルが自動走査可能に貼り付けられた、廉価に運用可能な一次元コードラベル付き試薬容器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜図1(c)は本発明の第1実施形態に係わるバーコードラベル付き試薬容器の外観を示し、図1(a)はその試薬容器の正面図、図1(b)はその試薬容器の平面図、図1(c)はその試薬容器の右側面図である。
【図2】図2は本発明の第2実施形態に係わるバーコードラベル付き試薬容器の外観を示す平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は本発明の第1実施形態,第2実施形態の変形例に係わるバーコードラベル付き試薬容器の外観を示し、図3(a)はその試薬容器の正面図、図3(b)はその試薬容器の平面図、図3(c)はその試薬容器の右側面図である。
【図4】図4(a)及び図4(b)は本発明のバーコードラベル付き試薬容器を移送しバーコードラベルを読み取る装置の外観を示し、図4(a)は、その装置の平面図、図4(b)は、その装置の正面図である。
【図5】図5は本発明に係わる試薬容器のバーコードラベルを読み取る順序を示す説明図。
【符号の説明】
1…上面
2a,2b…側面
3a,3b…側面
4…底面
5…開口部
6,7…底端角部
10…試薬容器(第1実施形態)
12…バーコードラベル
12a…コード部
12b…記号部
20…試薬容器(第2実施形態)
30…試薬容器(変形例)
31…アダプタ
31a…凹部(アダプタ嵌込部)
35…プレートバーコード(バーコードラベル)
40…試薬移送部(移送手段)
45…試薬格納部
50…試薬IDリーダ(バーコードリーダ)
100…自動分析装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、分析検査装置を用いて輸血や検査分析のため分注される試薬等を入れておくための試薬容器に係わり、特に一次元コード付きの試薬容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、分析検査装置を用いて行なう、例えば血液型や感染症の分析検査には、多くの検体検査や検査項目の迅速な自動分析検査作業のため様々な工夫がされている。
例えば、自動化された分析検査ステップにおいて利用される、凝集血液検査のための現行の反応容器(プレート)や試薬容器にも、識別のためのラベルが付けられている。
従来からこのラベルとして、手書きのものが試薬容器の腹部側面に貼られた状態で運用されていた。
【0003】
また、所定の試薬を試薬容器からノズルを差し込み取り出して、上記プレート上に配列形成された多数のウエル(凹部)に分注する分注装置が広く運用されている。このような試薬の分注作業から検体分析作業までの自動化に伴うデータ管理にも、そのラベルが利用可能になっていた。
【0004】
上記反応容器としては、第33回日本輸血学会総会の資料「種々の管底形態をもつマイクロプレートにおける赤血球凝集像の検討」に開示された如きマイクロプレートが広く知られている。
また、臨床と研究66巻第2号に記載の特集記事「輸血検査の自動化」に教示されたような装置の自動化技術が知られており、その中でも自動輸血検査装置(PK7200)などが広く利用される傾向にある。
【0005】
一方、従来の試薬容器として容器形状をした試薬容器は通常、開口部を上部中央にもつ円筒錐形状かそれに類する形状のものが多くみられた。
運用に際し、試薬等を収容する場合には常に内容物を攪拌して、その中に血球などが沈殿して固まらないようにしておく必要性があることから、専用の攪拌機構による円弧運動によって試薬容器全体を動かす揺動攪拌方式が適用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運用時の分析検査ステップにおいて、上述の自動輸血検査装置を利用した場合であっても、試薬容器は当該その検査装置に固有の専用トレイに試薬を移し替えて使用する必要があった。そのため、人の手による操作ミスが発生する可能性があった。
また、検体に陽性反応が生じた場合や、検体間の取り違え、あるいは隣接する液との間でコンタミネーションが発生した場合は、それらに対処するための履歴を調査する事後処理が必要となる。このような場合には特に、迅速で正確な対応が求められる。
【0007】
使用する容器に貼付けられるラベルには、識別のために目視して認識できるもののほか、専用スキャナで読み取る一次元コードまたは二次元コードが印刷されたものがある。しかし、コードラベルによる情報量とコストの比較では、ユーザにとって複雑で作成が容易でない汎用性に欠けるコード形態のものの導入は敬遠され、広範な運用には適さない。
【0008】
なお、自動分析装置のための試薬容器は主に、分注対象となる粒子凝集判定のためのマイクロプレートとの併用が前提とされる。つまり、自動化を容易にする容器とプレートとを、それぞれの配置位置とサイズとを整合して自動分析装置に搭載可能であることが必要とされる。多種多様な数多くの容器を使用する場合には特に、その管理や運用の容易さと低コスト化を図ることが求められる。
【0009】
そこで本発明の目的は、少なくとも試薬認識のための情報がコード化されて成る一次元コードを伴うラベルが自動走査可能に貼り付けられた、廉価に運用可能な一次元コードラベル付き試薬容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するため、本発明では次のような手段を講じている。すなわち第1の態様によれば、自動血液分析機にて使用する粒子性試薬を揺動状態にて収容しておくための空間を囲む上面、底面および4つの側面にて略箱型を成す試薬容器であって、略長方形を成す上記上面から、該試薬の吸引口として開口部を有し、上記開口部に隣接する上記上面の長手方向に沿って走査読取可能な一次元コードが配置されていることを特徴とする一次元コード付き試薬容器を提案する。
【0011】
また、第2の態様によれば、上記一次元コードには、当該試薬または試薬容器の種類を認識するためのバーコードが記入,印刷,刻印,もしくは貼り付けされて成る、上記載の一次元コード付き試薬容器を提案する。
さらに第3の態様によれば、上記一次元コードは、上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加して成る、上記載の一次元コード付きの試薬容器を提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の試薬容器に添付しようとするコードは、周知でしかも廉価な専用リーダーでも読み取れ、且つ作成可能な一次元コードが記入されものとして実施する。ここでは長手方向にスキャン可能なバーコードを用いる事とする。
以下、複数の実施形態を挙げて本発明について詳しく説明する。
【0013】
(第1実施形態)
まず、図1(a)〜図5に基づき、複数の実施形態を具体的に挙げて本発明について詳しく説明する。
図1(a)〜図1(c)に本発明の第1実施形態として、一次元コードにバーコードを採用したバーコードラベル付き試薬容器の一例を、投影法に基づく第三角法で図示している。詳しくは、投影面積が最も大きくなる面を試薬容器の正面とすると、図1(a)はこの試薬容器10の正面図を示し、図1(b)はその平面図、図1(c)はその右側面図をそれぞれ示している。
【0014】
図1(a)〜図1(c)によれば、この試薬容器10は次のような形状に設定される。すなわち、この試薬容器10は箱型を成し、水平に続く長方形の上面1の端部近傍から上方に向けて筒状に突出した略円形の開口部5を有している。上面1と底面4のほか、側面2a,2bおよび側面3a,3bがそれぞれ対面して鉛直下方に形成されて底端角部6,7まで続いている。また、開口部5の中心は上面1の長手方向の中心線上で、しかも上面1の一短辺から近い位置に設けられている。
【0015】
採用される材質は、透明なガラスや、あるいは廉価な樹脂やプラスチックを用いた乳白色の容器が望ましい。
また、特徴として一次元コードが記入されたバーコードラベル12が上面1に走査方向を長手方向に一致させた状態で貼り付けられている。
【0016】
このように第1実施形態によれば、一次元のバーコードラベル12を上面1の長手方向にスキャン可能に付与することで、上方からの試薬認識が容易になる。
【0017】
特に、一次元コードとして、汎用のバーコードを採用すれば、既存のバーコード作成装置を使ってラベルを作り、汎用のバーコードリーダによる自動認識によって、その試薬認識が迅速かつ確実に実行することができるようになる。
【0018】
また、この第1実施形態では、バーコードラベル12が試薬容器10に貼り付けられているが、このバーコードラベル12を貼り付ける代わりに、バーコード自体を試薬容器10に印刷もしくは刻印することも可能である。その結果、ユーザは廉価に運用できるようになる。
また、読み取ったそのバーコード情報を蓄積しておけば、分注から分析調査を含む処理ステップの履歴調査などにも利用可能となる。
【0019】
(第2実施形態)
次に、バーコードラベルのもう一つの形態として本発明の第2実施形態について説明する。これはユーザの所望により、識別のために目視可能な英数字等を付加したラベルにして実施するものである。
図2には第2実施形態としてのバーコードラベル付き試薬容器の一例を平面図で示している。
【0020】
この試薬容器20自体は前述した試薬容器10の仕様と相似なものであるので、その詳細説明は省略するが、特徴としては、一次元コードが記入されたバーコードラベル12が上面1に走査方向を長手方向に一致させた状態で貼り付けられている。そして特にこの第2実施形態では、コード部12aと共に、目視識別が可能な英数字等を記号部12bに記入した形態にて、バーコードラベル12が貼り付けられている。
【0021】
このように第2実施形態によれば、一次元バーコードとその内容が目視可能な英数字を、上面の長手方向に並べて添付することで、人為的に内容認識が可能となり、よって、例えば緊急の場合や、CCDによる写真に記録しておく際などには便利となり、またある程度の人手の介入による読取処理も可能になる。その結果、ユーザの運用形態に応じて多くの自由度が与えられる。
【0022】
バーコードラベル12の表面の材質は、記入内容が滲まない耐水性または耐油性を有するものが好ましく、その裏には粘着性の加工がされて容易に剥がれず、ガラスやプラスチック製容器に貼り付け可能な強粘タイプのものとする。
また、この第2実施形態では、前述した第1実施形態と同様にバーコードラベル12が試薬容器20に貼り付けられているが、このバーコードラベル12を貼り付ける代わりに、バーコード自体を試薬容器20に印刷もしくは刻印することも可能である。
【0023】
(変形例)
上述した第1実施形態、第2実施形態の変形例を例示する。図3(a)〜図3(c)には、この変形例としてのバーコードラベル付き試薬容器の一例を同様に図示している。図3(a)は試薬容器30の正面図、図3(b)はその平面図、図3(c)はその右側面図をそれぞれ示している。この変形例は、試薬容器30の上面にバーコード装着用のアダプタ31を着脱自在にしたものである。
【0024】
アダプタ31の表面にはバーコードラベル12が貼り付けられている。アダプタ31の一端には、試薬容器30の上面1に突出した開口部35の外周に嵌り込む凹部31aが設けられている。アダプタ31をプラスチックや樹脂などで形成することで、この凹部31aの外側が弾性変形することが可能となり、これによりアダプタ31が試薬容器30に嵌着脱自在に装着可能となる。
【0025】
なお、アダプタ31にバーコードラベル12を貼り付ける代わりに、バーコード自体をアダプタ31に印刷もしくは刻印することも可能である。
この場合の試薬容器30の素材は、上述した第1実施形態,第2実施形態と同様に、樹脂だけでなくガラスでも良いことは自明である。
【0026】
次に具体的な運用形態として、上述のバーコードラベル付き試薬容器を認識するためのシステムについて図4(a)及び図4(b)に基づき説明する。
図4(a)及び図4(b)には、本発明のバーコードラベル付き試薬容器10を移送すると共に、貼付けられたそのバーコードラベルから試薬ID等を光学的に読み取るため装置システムの外観を平面図及び正面図で示している。
図4(a)に示す如く、周知の移送機構を有する試薬移送部40が、前述した試薬容器10を移送可能に構成されている。また、図4(b)に示す如くその装置システムには試薬IDリーダとしてのバーコードリーダ50が設けられている。
【0027】
効率的な分注のために、ここでは12本のノズル46に対応して千鳥型に6個ずつ二列に試薬容器10を配列するか、または自動分析装置100側にピッチ変更を付加することにより、二列に配列した試薬容器10の上面1にバーコードラベル12を添付し、ノズル46を移送するアーム部47にそのバーコードラベル12を読み取るためのバーコードリーダ50の移動機構と兼ね合わせる構成にしている。
さらにまた、ピッチ変更する場合は、二列の容器列のノズル開口部を隣り合わせに位置するように配置させ、ピッチ変更量が少なくなるようにセットしている。
【0028】
なお、図4に示す如く、マイクロプレートにも所定のバーコードラベルをプレートコード35として添付することを前提とした場合を想定すると、本発明に係わる試薬容器10とマイクロプレートの両方の固有なIDを含むバーコードラベルを読みながら分析検査する自動分析装置100においては、これらは次のように運用される。
【0029】
そのマイクロプレートのバーコードラベル(プレートバーコード35)と、本発明の試薬容器10の上面1に添付されたバーコードラベル12とを両方読み取るバーコードリーダ50を装置システムとして一台で構成することとし、この自動分析装置100の移動機構と兼ね合わせた構成に実施することで、装置システム全体の簡素化と統一化ができ、廉価にシステム構成が可能となる。
【0030】
図5には、本発明に係わる試薬容器10,20の試薬IDとしてのバーコードラベル12を読み取る順序を矢印で示している。
試薬容器群は、6個で一組を成すように互いの容器長辺(側面2a,2b)を隣接させ載置されている。そして、同様な三組がそれぞれ千鳥足状に僅かにずらした状態で長手方向に配列された状態で、これら試薬容器群が試薬格納部45内に所定のカゴ容器(不図示)に入れられ収容されている。
【0031】
このような配列状態において、バーコードリーダ50は、図中の矢印が示す方向に移動しながら、二組のR1列(R1−12CH〜R1−1CH)へと順次に光学的スキャニングを行ない個々のIDを読み取っていくように制御される。
【0032】
以上説明したように、バーコードリーダ50が試薬容器10,20の認識のために上面1に貼られたバーコードラベル12のコード部12aを走査するスキャン方向は、当該試薬容器10,20の長手方向に一致し、且つその方向は、マイクロプレートの行方向に一致するように配置されることがわかる。
よって、バーコードリーダ50の走査制御は、当該試薬容器10,20が三個配列された長手方向と一致するか平行する線上に沿った移動によって容易に行なえる。また、試薬吸引用のノズル46の移送アーム部にバーコードリーダ50を設置させることで、例えば該ノズル46の移送機構はバーコードリーダ50の移送機構と同じものを兼用できるようになる。
【0033】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
(付記1) 複数の試薬用プローブを移送可能な移送手段と該プローブ移送機構と同じ移送機構にて移送される一次元コード読取り装置とを具備した血液分析装置にて使用される略箱型の試薬容器において、
略長方形を成す上面の中央から片側に寄った位置に該試薬の吸引口としての開口部を有し、同じく上面長手方向に沿って走査読取り可能な一次元コードが付加されていることを特徴とする試薬容器。
【0034】
(付記2) 上記一次元コードは、当該試薬または、当該試薬容器の種類を認識するためのバーコードであることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0035】
(付記3) 上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加されていることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0036】
(付記4) 複数の試薬用プローブを移送可能な移送手段と該プローブ移送機構と同じ移送機構にて移送される一次元コード読取り装置とマイクロプレート状反応容器移送手段を具備した血液分析装置にて使用される略箱型の試薬容器において、略長方形を成す上面の中央から片側に寄った位置に該試薬の吸引口としての開口部を有し、同じく上面長手方向に沿って走査読取り可能な一次元コードが付加されていることを特徴とする試薬容器。
【0037】
(付記5) 上記一次元コードは、当該試薬または、当該試薬容器の種類を認識するためのバーコードであることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0038】
(付記6) 上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加されていることを特徴とする付記1記載の一次元コード付試薬容器。
【0039】
(付記7) 上記一次元コードは、試薬容器に対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする付記1記載の試薬容器。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも試薬認識のための情報がコード化されて成る一次元コードを伴うラベルが自動走査可能に貼り付けられた、廉価に運用可能な一次元コードラベル付き試薬容器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜図1(c)は本発明の第1実施形態に係わるバーコードラベル付き試薬容器の外観を示し、図1(a)はその試薬容器の正面図、図1(b)はその試薬容器の平面図、図1(c)はその試薬容器の右側面図である。
【図2】図2は本発明の第2実施形態に係わるバーコードラベル付き試薬容器の外観を示す平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は本発明の第1実施形態,第2実施形態の変形例に係わるバーコードラベル付き試薬容器の外観を示し、図3(a)はその試薬容器の正面図、図3(b)はその試薬容器の平面図、図3(c)はその試薬容器の右側面図である。
【図4】図4(a)及び図4(b)は本発明のバーコードラベル付き試薬容器を移送しバーコードラベルを読み取る装置の外観を示し、図4(a)は、その装置の平面図、図4(b)は、その装置の正面図である。
【図5】図5は本発明に係わる試薬容器のバーコードラベルを読み取る順序を示す説明図。
【符号の説明】
1…上面
2a,2b…側面
3a,3b…側面
4…底面
5…開口部
6,7…底端角部
10…試薬容器(第1実施形態)
12…バーコードラベル
12a…コード部
12b…記号部
20…試薬容器(第2実施形態)
30…試薬容器(変形例)
31…アダプタ
31a…凹部(アダプタ嵌込部)
35…プレートバーコード(バーコードラベル)
40…試薬移送部(移送手段)
45…試薬格納部
50…試薬IDリーダ(バーコードリーダ)
100…自動分析装置
Claims (3)
- 複数の試薬用プローブを移送可能な移送手段と該プローブ移送手段と同じ移送機構にて移送される一次元コード読取り装置とを具備した血液分析装置にて使用される略箱型の試薬容器において、
略長方形を成す上面の中央から片側に寄った位置に該試薬の吸引口としての開口部を有し、同じく上面長手方向に沿って走査読取り可能な一次元コードが付加されていることを特徴とする試薬容器。 - 上記一次元コードは、当該試薬または、当該試薬容器の種類を認識するためのバーコードであることを特徴とする請求項1記載の試薬容器。
- 上記一次元コードと共に、目視によって識別可能な文字記号を付加されていることを特徴とする請求項1記載の試薬容器。
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